JP2002505610A - 義歯の粘着性を改善し、義歯を手入れする方法およびそのためのセット - Google Patents

義歯の粘着性を改善し、義歯を手入れする方法およびそのためのセット

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Abstract

(57)【要約】 義歯装着者自身による義歯の粘着性を改善し、かつ義歯を手入れする方法が提案されている。この方法によれば、まず口蓋に最適に適合していない義歯が裏装され、かつ、粘着クリームを塗布することにより義歯の粘着性が補強される。さらに、裏装された義歯が周期的な間隔で酸化力のある洗浄剤で洗浄されて義歯を手入することができる。その後で裏装を良好に取外し可能にするために、義歯の裏装される箇所は好ましくは裏装する前に顔料が塗られる。この方法を実施するためのセットは、義歯裏装を調製するための原料(13、15)、好ましくは速乾性のエナメル溶剤、粘着クリームおよび洗浄用錠剤を具備する。手入れおよび粘着性改善セットの内容は、自身で調製した裏装を利用して口蓋への義歯の粘着性の改善と、4〜6週間にわたり裏装された義歯の手入れとを可能にする互いに調整された製品を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 義歯の粘着性を改善し、義歯を手入れする方法およびそのためのセット 本発明は義歯の粘着性を改善し、かつ手入れする方法およびそのためのセット に関する。 義歯の適合形状およびそれに伴う粘着が時間の経過により、特に老朽化にとも なう骨再吸収の結果として、悪化する可能性のあることが知られている。口蓋へ の義歯の粘着性を改善するために、しばしば粘着クリームが使用されるが、この 粘着クリームについては種々の配合を市場で入手することができる。粘着クリー ムは義歯の接触側の表面の複数の箇所に塗布される。このようにして1日中口蓋 への改善された義歯の保持を可能にする。 義歯を調製して以来始まっている骨消失がより顕著に現われると、冒頭に述べ た粘着クリームの媒介による義歯粘着性の改善はもはや十分ではなくなる。この ような場合に、義歯装着者はたいてい義歯に裏装を取付ける歯科医を捜し出さな ければならない。軟弾性の合成樹脂から成る裏装は口蓋と義歯との間に生ずる隙 間を密閉し、かつ、それにより元の装着快適性が再び十分に回復される。しかし 初めの軟弾性の合成樹脂が時間の経過により硬くなるので、後から取付けた裏装 は時々変えなければならない。この裏装の変更は、義歯の表面上で硬くなった裏 装材を最初に除去する必要があるので、一般に時間を消費する。裏装材は義歯表 面に良く接着されているので、この裏装材の除去には苦労する。これは時間を消 費するので、義歯装着者により消費されるコストは一般に相当大きくなる。 歯科医を訪問するための費用をためらう義歯装着者は、自身で裏装材を取付け ようとする。薬局および薬種商で義歯裏装を調製するための材料を入手すること ができる。しかしすでに上述したように、硬くなった裏装材はその多くが強固に 義歯に付着しているので、専門家でない者が裏装材を除去すると、義歯が損傷し 易い。 義歯の装着者による義歯の手入れは、すでに長年義歯を自身で洗浄および消毒 する、義歯のための自溶性の洗浄用錠剤を市場で入手できるにも拘わらず、多く の場合、自動洗浄する洗浄用錠剤はコスト上の理由から時々適用されるにすぎな い。自分の義歯をブラシで洗浄し手入れする義歯装着者は、不注意に裏装を損傷 し易く、それにより裏装のより早い更新が必要になる可能性がある。 義歯装着者自身による義歯の修復または手入れのために個別的に市場に提供さ れている製品の欠点は、その製品が、うまく適合しない義歯を有する義歯装着者 の問題を十分に考慮していないことである。義歯装着者は高額になる歯科医への 訪問をためらい、または単純に自分勝手に粗悪な製品を使用するので、義歯装着 者が日常生活でうまく適合しない、または粘着が不十分な義歯該義歯をもって駆 けずり回ることが多くなる。この場合、老年期で開始する骨消失はゆるやかに経 過し、かつ、適合形状の悪化が緩慢に起こることも重要である。これはその後、 義歯装着者が自身の問題を相変わらず粘着クリームのみで解決することを試み、 かつ、その際に多量の粘着クリームを使用するが、もちろん所望する成果は得ら れていない。 既存の状況のもう1つ別の欠点は、専門家が義歯装着者の苦情を正確に評価す ることができないので、薬局における専門家も義歯装着者に適正な助言をしない ことが多いことである。このような状況では、義歯装着者が自身の問題を他人に 広めることを好まない−他者がその場に居合わせたりする場合−という欠点も影 響する。 本発明の目的は、特に前記のような粘着性が悪い、またはうまく合わない義歯 の装着者のために、不満足な状況を改善することである。その際特に、粗悪な適 合形状の義歯を使用する義歯装着者は高額になる歯科医への訪問が不用になるま で自身の義歯を修復し、かつ、手入れすることができるようにしなければならな い。 本発明に基づきこの目的は、始めに少なくとも2つの重合可能の混成物を形成 する成分が一緒に混合され、この混合された徐々に固化する混成物が義歯の接触 側の表面に塗布された義歯が口中に入れられ、かつ、混成物の固化する時間の間 口中に放置され、その結果、口蓋に適した裏装が形成され、口中に義歯を挿入す る前に裏装された義歯の口蓋への粘着が粘着クリームの塗布により補強され、か つ、裏装された義歯が一定の間隔で、好ましくは毎日、水溶性の洗浄剤と義歯の 接触により手入れすることにより達成される。この方法は、本発明に基づく様ざ まな方法段階を組合せて使用することにより義歯の改善された粘着がより少量の 粘着クリームの使用により達成され、その際周期的な手入れにより裏装の寿命が 特に延長されるという長所を有する。この方法は特によく適合しない義歯に適用 可能である。好ましくは裏装の更新が3〜10週ごとに、好ましくは4〜8週ご とに行われる。好ましくは重合可能の混成物を塗布する前に義歯の接触側がエナ メルで塗装される。その結果、裏装を後に再び良好に取外すことができる。この 最後の方法段階は基本的にその他の前記方法段階から独立して適用することがで きる。 この方法を実施するための本発明に基づく手段は、義歯の粘着性の改善を図り 、かつ手入れするためのセットであり、このセットは次の製品を含有する。 義歯または歯列用の裏装を調製するための原料と、必要がある場合に前記原料 を混合および攪拌し、かつ、それに続き前記混合物を塗布するための小皿および へらのような補助手段、 粘着クリーム、および 義歯を洗浄するための、好ましくは粉末または錠剤形態による水溶性の洗浄用 錠剤。 互いに調整された製品を具備した粘着性を改善し、かつ手入れするためのセッ トの提供により、義歯装着者のための従来の不満足な状況は本質的に改善するこ とができる。このようなセットの提供は、義歯装着者の以前からある需要に対応 する。義歯装着者はこのセットにより、義歯を自分で手入れすることができ、歯 科医を捜し出す必要なく裏装を取付けることができるようになる。このセットの 中に具備される製品は利用者に、たとえば自ら調製した裏装がより少ない頻度で 更新される長所を提供する。すなわち驚くべきことに、義歯の周期的な洗浄によ りキットの中に具備された洗浄および消毒剤により一般に弾力性のある裏装があ まり速く硬くならないことが明らかになった。これはおそらく、通常は存在する 細菌および食物かすが、義歯を規則的に根本的に洗浄する場合よりも、弾力性の ある裏装材のより急速な老朽化を生ぜしめることに関係している。提案した修復 および手入れセットのもう1つ別の長所は、裏装を前もって取付けることにより よく適合していない義歯でも必要な粘着クリームの量が本質的に低減できること である。すなわち全体として、義歯装着者のために装着快適性の改善とコスト節 約とを生じさせる。 好ましくは粘着クリームの必要量、洗浄剤の量および裏装を調製するための原 料の量はセット内で互いに調整されている。これは、義歯装着者が一定の周期で 唯一の粘着性の改善および手入れセットを購入することにより十分な裏装および 手入れ材料を得るという長所を有する。 特に好ましい一実施態様において、粘着性の改善および手入れセットの中に少 なくとも1つのエナメル溶剤、たとえばスプレー、溶剤、懸濁液または乳濁液が 具備されており、本質的に溶剤または溶剤混合物の中に溶解、懸濁または乳濁さ れた結合剤または結合剤混合物と、必要がある場合にはエナメルを調製するため の、その他の添加物とを含有する。このエナメルは、裏装が取付けられる前に、 義歯の接触側の含浸に利用される。このエナメルのお陰で自ら調製した裏装は、 たとえこの裏装がすでに硬化している場合でも、後に義歯装着者自身により再び 良好に義歯から除去することができる。驚くべきことに、前もって塗るにも拘わ らず義歯への裏装材の粘着は、自ら調製した裏装が数週間にわたり問題なく義歯 に保持されるために、依然として十分であることが明らかになった。この結果は 驚くべきことであり、かつ、前もって予測することができなかった。なぜならエ ナメル層が義歯本体への裏装材の十分な粘着を阻害すると予想されていたからで ある。義歯の事前のエナメル塗装は、この裏装材が後に良好に義歯から取外すこ とができる大きな長所を有する。その上多くの場合に裏装材は一体で取外すこと ができる。このエナメル溶剤により、粘着性の改善および手入れセットは、古い 裏装を取外す際に義歯損傷の危険が実質的に排除されているので、非専門家によ る使用に特に適している。 好ましくはエナメル溶剤は添加物としてその他の薄膜形成を支援する物質と、 必要がある場合には懸濁助剤、剥落防止剤、レベリング剤などを含有する。 特に好ましいエナメル溶剤は、本質的に溶剤の中に溶解、乳濁、分散または懸 濁された天然または人工の樹脂、重合体、共重合体および/またはセルロース誘 導体を含有する。このようなエナメルは前記成分を種々の割合および調合で含有 することができる。エナメルを形成する物質は、裏装材を被せる箇所に平滑な外 被を作ることができる。このエナメルにより裏装材は後に直接的に義歯から剥が すよりも本質的に良好に剥がすことができる。基本的に、塩素化ゴム、ビニル重 合体、アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステルおよびシリ コンのような、種々の薄膜形成剤を使用できるにも拘わらず、薄膜形成剤として は、セルロースエステル、たとえば酢酸セルロース、酪酸セルロース、アセトプ ロピオン酸セルロースのようなセルロース誘導体、または硝酸セルロースが好ま しく、これらの薄膜形成剤は一般に問題がない。 好ましくはエナメルが物理的に迅速に、すなわち約10分未満で、好ましくは 5分未満で、乾燥するエナメルである。好適な一実施態様において、エナメルは 本質的に硝酸セルロースと、薄膜形成を支援する物質、たとえば重合体および/ または共重合体と、軟化剤とを含有する。軟化剤として公知の物質、たとえば多 塩基酸、たとえばフタル酸(フタル酸ジオクチル)のエステルを使用することが できる。硝酸セルロースを基材とするエナメルは、口内部の使用に許可されてい る。硝酸セルロースは毒性がなく、かつ、生理的に良好に適合する。好適には硝 酸セルロースが濃度5〜20%の範囲、好ましくは8〜15%の範囲、かつ、完 全に特に好ましくは11〜13%の範囲で溶剤の中に存在する。薄膜形成を支援 する物質として、アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、スチレン/アクリル 酸またはメタクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸/アクリロニトリル共重 合体、無水フタル酸/トリメリット無水物/グリコール共重合体または類似の専 門家に知られている薄膜形成を支援する物質を作用させることができる。これら の物質は単独でまたは種々の組合せで一緒に存在することができる。 好ましい一実施態様に基づき、エナメル溶剤アセチル−トリブチル−シトレー トを軟化剤として、かつ、ステアラルコニウムヘクトライトを懸濁助剤として含 有することができる。好ましくは溶剤としてアルカノール、該アルカノールの酢 酸、グリコール、該グリコールのエーテルまたはエステル、または前記溶剤の2 つまたはそれ以上の混合物が使用される。これらの溶剤は第一に低沸点であり、 かつ、急速に蒸発するものでなければならず、この結果、所望の薄膜が迅速に形 成される。好ましくは裏装材を調製するための原料はアクリル酸重合体、たとえ ばメタクリル酸エチルおよび網状結合剤、たとえばブチル−フタリル−ブチル− グリコレートを含有することが好ましい。 以下に本発明を一実施形態である、本発明に基づき義歯のための粘着性を改善 する手入れセットを示す第1図を利用して説明する。 粘着性を改善する手入れセット11は本質的に義歯裏装を調製するための原料 13、15、粘着クリーム19および洗浄用錠剤21を具備する。好ましくはこ のセットの中に同様にエナメル溶剤17が具備されている。このエナメル溶剤の 使用は以下さらに詳しく説明する。 裏装を調製するための原料は、粉末状のプレポリマ13であり、かつ、このプ レポリマと共に作用する網状結合剤15である。プレポリマ13と反応性の成分 15とが互いに混合されると、この混合物は短時間のうちに弾性の合成樹脂に反 応する。この混合物は数分以内に加工されなければならない。 弾性の裏装材を調製するための原料13、15は、その配合において歯科医に より歯型用混成物として使用される公知の原料に相当する。この原料成分は一般 にプレポリマ、たとえばメタクリル酸ポリメチルまたはメタクリル酸ポリエチル のようなポリアクリル酸、およびプレポリマと反応する成分または網状結合剤、 たとえばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルまたはブチル−フタリル−ブ チル−グリコレート、またはフタル酸エステルがエチルアルコールの中に溶解さ れている。裏装を調製するためのその他の調合は同様に考えることができる。 実際上しばしば使用される裏装材は、たとえばさらに顔料を含有することがで きる粉末状のメタクリル酸エチル重合体とブチル−フタリル−ブチル−グリコレ ートとからエタノールの中に溶解されて調製されている。溶解されたブチル−フ タリル−ブチル−グリコレートがメタクリル酸エチル重合体と混合されると、最 初粘性があったる混合物が数分以内に弾力性のある混成物に硬化する。 エナメル溶剤17は本質的に易揮発性の溶剤の中に溶解されたエナメル基体と 、必要がある場合にはさらに薄膜形成を支援する物質と、軟化剤と、懸濁助剤と を含有する。エナメル溶剤17はボトル18の中に充填されている。蓋20には ブラシ22が配置され、このブラシにより速乾性のエナメル溶剤が義歯の裏装を 取付けた箇所の表面に塗布することができる。さらに、小皿23が用意されてお り、この小皿の中でプレポリマ13と網状結合剤15とを互いに混合させること ができる。合成樹脂へら25は攪拌具として利用される。 歯列の接触側と裏装材との間にエナメル分離層を形成するために、たとえば急 速に蒸発する溶剤または溶剤混合物の中に溶解された硝酸セルロースのような特 に生理的に問題のない、速乾性のエナメルが適している。このようなエナメルは 、配合において全面的に市販により入手可能の爪または歯エナメルに相当するも のでよい。このエナメルは好ましくは透明である。好ましい顔料系の可能な成分 は次のものにすることができる:溶剤として酢酸ブチル、酢酸エチル、イソプロ ピルアルコールおよびイソ−ブチル−アセテート、薄膜形成剤として硝酸セルロ ース、無水フタル酸/ベンゼン−1,2,4トリ−無水カルボン酸(=トリメリ ット無水物)/グリコール共重合体およびスチレン/アクリル酸/アクリルニト リル共重合体、アセチル−トリブチル−シトレート、軟化剤として多塩基酸のエ ステルまたはその他公知の物質、かつ、懸濁助剤としてステアラルコニウム ヘ クトライト、油類またはその他公知の物質。 その他の好ましい、生理的に問題のないエナメル溶剤の配合は次のとおりであ る。 エチルアルコール 30−60% ジメチルケトン 5−20% ロジン(コロフォニウム樹脂、CAS:8050−09−07) 2−20% ラッカラメリス 10−30% 硝酸セルロース 2−10% レベリング剤 <2% セルロースエステル <2% またその他のエナメル、特に天然の光沢を付与するために実際上人工歯のエナ メル塗装に使用されるようなエナメルも使用することができる。 基本的に一般に市販により入手可能の、上記製品を含有する種々の配合が使用 可能である。上記製品の組合せの中で特に適しているのは、次の配合の粘着クリ ームである。 ガントレツ 約35% CMC(カルボキシメチルセルロースナトリウム) 約25% ワセリン 約20% 鉱油 約20% 芳香物質 物質ガントレツは次の化学名称のもとでも知られている:ポリ(ブタ−2−エ ン−1,4−ジオイック酸/メトキシエテン)カルシウムナトリウム塩。 洗浄剤は、好ましくは酸化剤、たとえばモノ過硫酸カリウム、過炭酸ナトリウ ム、過ホウ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、モノ過硫酸カリウム、ペルオキシ モノ硫酸カリウムなどのようなペルオキシ化合物である。酸化剤は炭酸アルカリ 、たとえば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、洗浄を支援する物質、芳香物質 などと共に錠剤の形にプレス加工される。この錠剤が水の中に入れられると、小 泡を形成しながら溶解し、かつ、内容物質を遊離する。 好ましい洗浄用錠剤は次の配合を有する:重炭酸ナトリウム、モノ過硫酸カリ ウム、シトロネル酸、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、ナトリウム−ラウリ ル−スルホ酢酸、ポリエチレン−グリコール、安息香酸ナトリウム、PVP、ア ルカラーゼ、ペパーミント香料。 本発明に基づく粘着性改善と手入れのセットにより、圧迫箇所を生ずる義歯は 次のように処置される:まず初めに義歯の接触側の表面上に裏装が取付けられる 。この目的のために裏装材が取付けられるべき義歯の表面が初めに洗浄される。 その後目的に応じてエナメル溶剤がブラシ22を利用して義歯の接触側に塗布さ れ、そこで溶剤の蒸発後にエナメル層が残留する。その次に原料13、15が小 皿23の中で一緒に混合され、かつ、自発的に反応する混合物が直ちにエナメル 層の表面上に塗布される。義歯は、その次に口中に挿入され、かつ、歯は1〜3 分後に咬み合わされる。その後に義歯が再び取出され、かつ、突出する裏装材を 除去することができる。 裏装された義歯を最適に粘着させるため、その次に数か所に粘着クリームが塗 布され、かつ、義歯が口中に挿入される。好ましくは夕方または夜通し、義歯が 洗浄用錠剤と一緒にコップの水の中に入れておくことにより、洗浄される。前記 錠剤で毎日洗浄することにより、裏装はより長く弾力性が残る。 本発明に基づくセットは、義歯装着者自身により調製された裏装を利用し、口 蓋にうまく適合しない義歯の適合と、数週間にわたり裏装された義歯の手入れと を可能にする。速乾性のエナメル溶剤は、裏装が取付けられる前に、義歯をエナ メルで被覆することに利用される。それにより裏装は後に再び良好に義歯から除 去することができる。セットの中に同様に具備した洗浄用錠剤により、裏装はよ り長く弾力性が残る。粘着クリームは口蓋への義歯の粘着を改善する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.義歯装着者の口蓋への義歯の粘着性を改善させ、かつ手入れする方法であっ て、 少なくとも2つの重合可能の混成物を形成する成分(13、15)が一緒に混 合され、この混合された徐々に固化する混成物が義歯の接触側の表面に塗布され た義歯が口中に入れられ、かつ、混成物の固化する時間中、口中に放置され、そ の結果、口蓋に適合した裏装が形成され、口中に義歯を挿入する前に口蓋に裏装 された義歯の粘着性を粘着クリーム(19)の塗布により補強し、かつ、裏装さ れた義歯が一定の間隔で、好ましくは毎日、水溶性の洗浄剤(21)と義歯の接 触により手入れされることを特徴とする。 2.重合化された混成物を塗布する前に義歯の接触側が、本質的に溶剤または溶 剤混合物の中に溶解、懸濁または乳化された結合剤、必要がある場合にその他の 添加物、たとえば懸濁助剤も一緒に含むエナメル(21)で塗られることを特徴 とする請求項1記載の方法。 3.義歯の粘着性を改善させ、および義歯を手入れするためのセットであって、 義歯または人工の咬合物のための裏装を調製する原料(13、15)と、必要 がある場合にこの原料を混合および攪拌し、かつ、それに続きこの混合物を塗布 する小皿(19)およびへら(21)のような補助手段 粘着クリーム(19)、および 義歯を洗浄するための、好ましくは粉末または錠剤形態の水溶性の洗浄剤(2 1) からなることを特徴とする。 4.粘着クリーム(19)の必要量、洗浄剤(21)の量および原料(13、1 5)の量が裏装を調製するために互いに調整されていることを特徴とする請求項 3記載のセット。 5.義歯用の裏装を調製するための原料(13、15)が少なくとも1つのエナ メル溶剤(21)、たとえばスプレー、溶剤、懸濁液または乳濁液を本質的に溶 剤または溶剤混合物の中に溶解、懸濁または乳化した結合剤または結合剤混合物 および必要がある場合にはエナメルを調製するためのその他の添加物を含むこと を特徴とする請求項3または4記載のセット。 6.エナメル溶剤(17)が物理的に乾燥する顔料系であることを特徴とする請 求項5記載のセット。 7.エナメル溶剤(17)が本質的に天然または人工の樹脂、重合体、共重合体 および/またはセルロース誘導体を溶剤の中に含有することを特徴とする請求項 5または6記載のセット。 8.エナメル溶剤(17)が本質的に硝酸セルロースと、薄膜形成を支援する物 質、たとえば重合体および/または共重合体と、溶剤の中に軟化剤とを含有する ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項記載のセット。 9.硝酸セルロースが濃度5〜20%の範囲、好ましくは8〜15%の範囲およ び完全に特に好ましくは11〜13%の範囲で溶剤の中に存在することを特徴と する請求項8記載のセット 10.エナメル溶剤(17)が本質的に薄膜形成を支援する物質とともにロジン 、ラッカラメリスを溶剤の中に含有することを特徴とする請求項5ないし9のい ずれか1項記載のセット。 11.薄膜形成剤がスチレン/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸/ア クリロニトリル共重合体または無水フタル酸/トリメリット無水物/グリコール 共重合体であることを特徴とする請求項9または10記載のセット。 12.エナメル(17)が軟化剤としてアセチル−トリブチル−シトレートと、 懸濁助剤としてステアラルコニウム・ヘクトライトと、溶剤としてアルカノール 、そのアルカノールの酢酸、グリコール、そのグリコールのエーテルまたはエス テル、または前記溶剤の2つまたはそれ以上の混合物とを使用することを特徴と する請求項5ないし11のいずれか1項記載のセット。 13.裏装材を調製するための原料(13、15)がアクリル酸重合体、たとえ ばメタクリル酸エチルおよび網状結合剤、たとえばブチル−フタリル−ブチル− グリコレートを含有することを特徴とする、請求項3ないし12のいずれか1項 記載のセット。 14.洗浄剤(21)が本質的に少なくとも1つの酸化剤、たとえばモノ過硫酸 カリウム、過炭酸過ホウ酸ナトリウムナトリウム、モノ過硫酸カリウム、ペルオ キシモノ硫酸カリウムのようなペルオキシ化合物を含有することを特徴とする請 求項1ないし13のいずれか1項記載のセット。 15.粘着クリーム(19)として一般に市販されている製品が使用されること を特徴とする請求項3ないし14のいずれか1項記載のセット。 16.粘着クリーム(19)がほぼ次の配合: 35%ポリ(ブタ-2-エン-1,4-ジオイック酸/メトキシエテン)カルシウ ムナトリウム塩、25%カルボキシメチルセルロースナトリウム、および各々約 20%のワセリンおよび鉱油と、芳香物質と、 を有することを特徴とする請求項3ないし14のいずれか1項記載のセット。 17.粉末状の、さらに顔料を含有することのできるメタクリル酸エチル重合体 から義歯用裏装を調製するための原料(13、15)と、ブチル−フタリル−ブ チル−グリコレートとが溶解されてエタノール中にあること、を特徴とする、請 求項3ないし16のいずれか1項記載のセット。
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