JP2002503790A - 平衡した反力をもつディスクブレーキ - Google Patents

平衡した反力をもつディスクブレーキ

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JP2002503790A
JP2002503790A JP2000531674A JP2000531674A JP2002503790A JP 2002503790 A JP2002503790 A JP 2002503790A JP 2000531674 A JP2000531674 A JP 2000531674A JP 2000531674 A JP2000531674 A JP 2000531674A JP 2002503790 A JP2002503790 A JP 2002503790A
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Bosch Systems de Freinage
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特にディスク1、車両に固定され上流側ブランチ21と下流側ブランチ22を包含するキャリヤ2、及び、それぞれの端部511,512;521,522がキャリヤのハウジング211,221;212,222内を摺動する内方パッド51と外方パッド52を包含する自動車用ディスクブレーキに関する。本発明によると、キャリヤの上流側及び下流側ブランチ21,22の各々は、内方及び外方パッド51,52の一方に対する停止部611,622を提供し、パッド51,52の各々は上流側及び下流側ブランチの一方に対してのみ当接し、これらブランチは、問題の停止部611,622に加えられる力に少なくとも類似する剛性を有する。これらの特徴により、本発明のブレーキは、その作動性能を相当低下させることなしに高い応力に抵抗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は自動車用ディスクブレーキに関する。
【0002】 より詳細には、本発明は、内面と外面を有し、車両が前進走行しているときに
横方向軸線を中心として回転方向に回転するディスク;ディスクを跨ぎ、ディス
クの内面に対面して車両に固定された共通ベースに固着されている上流側ブラン
チと下流側ブランチを包含し、下流側ブランチがディスクの回転方向に上流側ブ
ランチから続き、各ブランチがディスクの両側に位置される内方ハウジングと外
方ハウジングを有しているキャリヤ;ディスクを跨ぎ、横方向軸線に平行な横方
向にキャリヤに対して摺動できるように装架されており、ディスクの外面に向か
って指向する顎部と、ピストンによって閉鎖されディスクの内面に向かって指向
するシリンダとを包含するキャリパ;キャリヤとキャリパにそれぞれ設けられ、
一方が第1孔から成り、他方が第1孔内を摺動する第1ピンから成る第1及び第
2案内装置;及び、ピストンとディスクの内面との間またディスクの外面とキャ
リパの顎部との間で横方向にそれぞれ配置された内方パッドと外方パッドから成
る一対の摩擦パッドを包含しており、内方パッドが、上流側及び下流側ブランチ
の内方ハウジング内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部及び下流
側端部を有し、外方パッドが、上流側及び下流側ブランチの外方ハウジング内を
それぞれ摺動できるように装架された上流側端部及び下流側端部を有し、内方及
び外方パッドが、それらの両端部の間に、ディスクの内面及び外面に向かってそ
れぞれ指向する摩擦ライニングを支持し、車両が前進走行している間での制動の
際に各パッドがディスクにより回転方向に押圧され、上流側及び下流側ブランチ
の前記内方及び外方ハウジングのうちの少なくとも第1及び第2ハウジングが、
パッドの端部のための停止部をそれぞれ形成し、これら停止部が内方及び外方パ
ッドの回転方向への移動に抵抗できるようになっている型式のディスクブレーキ
に関する。
【0003】 この型式のディスクブレーキは、例えば特許文献PCT/FR96/0061
5、PCT/FR94/00174及びEP−0,694,133に開示されてい
るように、先行技術からよく知られている。
【0004】 ディスクブレーキを設計する上で起こる多数の問題の1つは、キャリヤの変形
を生じることなしに、ディスクによりパッドに伝えられる引きずり力を吸収する
ことの難しさにあり、この変形は、キャリヤに対するキャリパの良好な摺動に対
抗する抵抗を生じさせる結果となり、このような抵抗自体はパッドの異常摩耗及
び不均一性、ブレーキ焼付きの危険性、ブレーキ流体吸収量の増大、騒音等を発
生させる。
【0005】 本発明はこれに関連するもので、その目的は、明らかな機能異常を起こすこと
なしに、変形できるようにしたディスクブレーキを提案することにある。
【0006】 この目的のため、上記序文に従う本発明のブレーキは、本質的に、パッドが回
転方向に押圧されるとき、上流側ブランチの内方及び外方ハウジングのうちの第
1ハウジングが、内方及び外方パッドのうちの第1パッドの上流側端部のための
上流側停止部を形成する一方、下流側ブランチの内方及び外方ハウジングのうち
の第2ハウジングが、内方及び外方パッドのうちの第2パッドの下流側端部のた
めの下流側停止部を形成し、上流側ブランチが、上流側停止部に加えられる力の
ための第1剛性を有し、下流側ブランチが、下流側停止部に加えられる力のため
の第2剛性を有し、第1及び第2剛性の比が0.80〜1.25であることを特徴
としている。
【0007】 換言すると、本発明のディスクブレーキは、上流側及び下流側ブランチの各々
が内方及び外方パッドの一方に停止部を提供し、これらパッドの各々がこれらブ
ランチの一方に対して当接し、上流側及び下流側ブランチが少なくとも類似する
剛性を有するようなものであり、さらに、これらの剛性の比は0.95〜1.05
であることが好ましい。
【0008】 本発明の1つの可能な実施例では、第1ハウジングは上流側ブランチの内方ハ
ウジングであり、第2ハウジングは下流側ブランチの外方ハウジングであり、内
方パッドの上流側端部は保持輪郭を有していて、この輪郭を介してこの上流側端
部が上流側ブランチの内方ハウジングの上流側停止部に捕捉され、外方パッドの
下流側端部は下流側ブランチの外方ハウジングの下流側停止部に対して当接する
【0009】 キャリヤに一般に採用される幾何学的配列を記憶にとどめ、上流側及び下流側
ブランチが上流側及び下流側ブリッジによってキャリヤのベースに連結されてい
ることにより、本発明によると、ブリッジは、その一方のハウジングが内方パッ
ドのための停止部を形成しているブランチを、キャリヤのベースに連結するよう
にし、その一方のハウジングが外方パッドのための停止部を形成しているブラン
チをキャリヤのベースに連結するブリッジの断面積よりも小さい断面積を有する
ように設けられていることが有益である。。
【0010】 また、上流側ブリッジの下方端部がキャリヤのベースに隣接する端部として定
められ、上流側ブリッジの上方端部がベースから離れた端部として定められてい
る場合に、第1案内装置は上流側ブリッジの上方端部に配置されていることが有
益である。
【0011】 好適には、第1ピンは、ディスクにより画定され上流側停止部の位置する半空
間にある第1孔の開口部を介して第1孔に挿入される。
【0012】 本発明のディスクブレーキは、また、キャリヤ及びキャリパにそれぞれ設けた
第3及び第4案内装置を包含しており、第3及び第4案内装置の一方が第2孔で
あり、その他方が第2孔内を摺動する第2ピンであり、第2ピンは、下流側停止
部の位置する半空間にある第2孔の開口部を介して第2孔に挿入される。
【0013】 最後に、上流側及び下流側ブランチをキャリヤのベースによってのみ互いに結
合するように工夫することも有益である。
【0014】 本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な例として添付図面を参照して行う本
発明の下記説明から明らかとなるであろう。
【0015】 図1に示すように、本発明は、周知の態様で、ディスク1、キャリヤ2、キャ
リパ3、キャリヤ2とキャリパ3に設けた案内装置41,42,43,44、及
び、内方パッド51と外方パッド52から成る一対の摩擦パッドを包含する型式
の自動車用ディスクブレーキに関する。
【0016】 ディスク1は内面11と外面12を有し、車両が前進走行しているとき横方向
軸線Xを中心として回転方向Dに車両の車輪と共に回転駆動される。
【0017】 キャリヤ2は上流側ブランチ21と下流側ブランチ22を包含し、両ブランチ
はディスク1を跨ぎ、キャリヤの共通ベース23に固着され、このベースは、例
えば穴231及び232に挿入されるねじを用いて、ディスクの内面11に対面
して車両に固定される。
【0018】 慣例により、下流側ブランチ22は、ディスクの回転方向Dに“上流側ブラン
チ21”として知られている他方のブランチから続くものとして定められている
【0019】 さらに、図5及び6によく示されているように、各ブランチは、ディスク1の
両側に位置される内方ハウジング211,221と外方ハウジング212,22
2を有する。
【0020】 ディスク1を跨ぐキャリパ3は、横方向軸線Xに平行な横方向Tにキャリヤ2
に対して摺動できるように装架されている。
【0021】 グリッパのように働くこのキャリパ3は、本質的に、ディスクの外面12に向
かって指向する顎部32と、ディスクの内面11側に配置されピストン311に
よって閉鎖されたシリンダ31とを包含する。
【0022】 案内装置41,42,43及び44は対で形成されており、各対は、孔と、こ
の孔内を摺動できるように嵌装されたピンとを包含する。
【0023】 図1に示すように、キャリヤに設けられた案内装置41及び43は、ピンから
成っていてよく、そうすると、キャリパ3に設けられた案内装置42及び44は
、孔から成る。
【0024】 しかしながら、図5及び6に示されているように、キャリヤに設けられた案内
装置41及び43を孔から成るように工夫することが可能であり、そうすると、
キャリパはピンを装備することとなり、あるいは代わりとして、キャリヤとキャ
リパがそれぞれ1つの孔及び1つのピンを有するように工夫することも可能であ
る。
【0025】 しかしながら、ハウジング211,221,212,222に対するこれら案
内装置のレイアウトは、本発明に従い、後述するような方法で最適化してよい。
【0026】 内方パッド51はピストン311とディスクの内面11との間で横方向Tに配
置され、上流側及び下流側ブランチ21,22の内方ハウジング211,221
内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部511及び下流側端部51
2を有する。
【0027】 同様に、外方パッド52はディスクの外面12とキャリパの顎部32との間に
配置され、上流側及び下流側ブランチ21,22の外方ハウジング212,22
2内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部521及び下流側端部5
22を有する。
【0028】 さらに、内方及び外方パッド51,52はそれらの両端部の間に摩擦ライニン
グ510,520を支持しており、内方パッドのライニング510はディスク1
の内面11に向かって指向し、外方パッドのライニング520はディスクの外面
12に向かって指向する。
【0029】 加圧ブレーキ流体がシリンダ31内に注入され、ピストン311をディスク1
に向けて押動すると、このピストンはパッド51をディスクの内面11に対して
圧接させ、この結果、シリンダ31は、顎部32が外方パッド52をディスクの
外面12に対して同等の力で圧接するまで、ディスクから離隔せしめられる。
【0030】 この作動中、車両が前進走行している場合には、パッド51及び52は、ディ
スクにより、そしてこのディスクに対して摺接するそれらのライニング510及
び520を介して、回転方向Dに押圧される。
【0031】 周知のディスクブレーキで一般的な欠点は、少なくともこの押圧が比較的強い
場合に、図2に故意に誇張して示してあるように、ディスクの変形を招くことで
ある。
【0032】 何が起こるかというと、ディスクからパッドによって受け止められた力は、キ
ャリヤを介して車体に最終的に伝えられ、そしてキャリヤは内方パッド51側で
のみ車両に固定されているので、キャリヤ及びキャリパは、当然に、車両と同じ
側における想像回転軸線Rを中心として枢動する傾向にある。
【0033】 方向Dに内方パッド51よりも大きい外方パッド52の移動を伴うこの移動は
、ディスクの弾性歪みを生じさせ、この歪みは、現象の確実な反動によって悪化
され、キャリヤに対するキャリパの摺動を劣化させるようにブレーキを変形させ
る傾向を有する。
【0034】 キャリヤの特有の目的は、パッドをディスクに対して保持し、従ってこの場合
には回転方向Dへのパッドの移動に対して弾性的に抵抗することにあるので、各
パッドは、その上流側端部が上流側ブランチ21の対応するハウジングにより保
持され、又はその下流側端部が下流側ブランチ22の対応するハウジング内に保
持され、又はその両端部の各々が例えば序文で引用した特許文献EP−0,69 4,133において推奨されたように対応するブランチの対応するハウジングに より保持されるため、キャリヤに対して必然的に当接する。
【0035】 本発明のディスクブレーキは、特に、パッドを回転方向Dに押圧することに関
して、上流側ブランチ21の内方及び外方ハウジング211,212のうちの第
1ハウジングが、内方及び外方パッド51,52のうちの第1パッドの上流側端
部のための上流側停止部611を形成する一方、下流側ブランチ22の内方及び
外方ハウジング221,222のうちの第2ハウジングが、内方及び外方パッド
51,52のうちの第2パッドの下流側端部のための下流側停止部622を形成
している点で、先行技術とは区別することができる。
【0036】 換言すると、上流側及び下流側ブランチ21,22の各々が内方及び外方パッ
ド51,52の一方に停止部を提供し、これらパッドの各々がこれらブランチの
一方に対してのみ当接する。
【0037】 これらの特徴が、フック内に係合するボルトを引張る矢印で形成され例えば上
流側停止部611に関連された図式記号Ptractionと、壁に対して圧接する矢印
で形成され例えば下流側停止部622に関連された図式記号Pthrustとの2つの
図式記号を含む図4に記号的に描かれている。
【0038】 図式記号Ptractionは、内方パッド51の上流側端部511の場合に図3に示
されているように捕捉による力の伝達方法を表しており、この内方パッドは保持
輪郭513を有していて、この輪郭を介してこの上流側端部511が上流側ブラ
ンチ21の内方ハウジング211の上流側停止部611に捕捉されるのである。
【0039】 図式記号Pthrustは、圧接による、より詳細には、この場合に外方パッド52
の下流側端部522に適用する手段による力の伝達方法を表しており、下流側端
部522は、この外方パッドがディスク1により回転方向Dに引きずられたとき
に下流側ブランチ22の外方ハウジング222の下流側停止部622に対して圧
接する。
【0040】 図4に見られる図式記号Ptraction及びPthrustは、追加の図形、すなわち、
これら矢印の方向及びこれらを表す線の種類(実線又は破線)によって更なる方
法で区別されており、これらの図形は、本発明を完全に理解できるようにするこ
とを単に目的としている。
【0041】 これらすべてのことを記憶にとどめ、本発明の重要な特徴の1つは、実線の図
式記号で表した力の伝達方法が、破線の図式記号で表した力の伝達方法とは相い
れない、すなわち、これらの方法は同じブレーキで使用してはならないことであ
るが、実線で示す図式記号は、破線で示す図式記号と同様に、互いに両立してい
る。
【0042】 さらに、実線で示す図式記号に限っていえば、矢印が方向Dに指向する実線は
、ディスク1が方向Dに回転しているときにおけるパッドとキャリヤとの間での
力の伝達方法を説明しているのに対し、矢印が方向Dとは反対方向に向く実線は
、ディスク1が方向Dとは反対方向に回転しているときにおけるパッドとキャリ
ヤとの間での力の伝達方法を説明しており、矢印の方向の意味は破線の図式記号
の場合でも同じである。
【0043】 しかしながら、車両の前進走行での最高速度が同じ車両の後退走行での最高速
度よりも遥に速いことを記憶にとどめ、本発明は、本質的に、ディスクの回転方
向D、すなわち車両が前進走行しているときの力の伝達方法にのみに関係してお
り、車両が後退走行しているときの力の伝達方法の選択は、さして重要ではない
【0044】 要約すると、図4は、 本発明の第1の可能な実施例において、内方パッド51は、その下流側端部5
12を下流側内方ハウジング221の停止部に対して圧接することなしにその上
流側端部511を介して上流側内方ハウジング211に捕捉される必要があるの
に対し、外方パッド52は、その上流側端部521を上流側外方ハウジング21
2に捕捉されることなしにその下流側端部522を介して下流側外方ハウジング
222の停止部622に対して圧接する必要があること、 本発明の第2の可能な実施例において、外方パッド52は、その下流側端部5
22を下流側外方ハウジング222の停止部に対して圧接することなしにその上
流側端部521を介して上流側外方ハウジング212に捕捉される必要があるの
に対し、内方パッド51は、その上流側端部511を上流側内方ハウジング21
1に捕捉されることなしにその下流側端部512を介して下流側内方ハウジング
221の停止部に対して圧接する必要があること、 本発明の第1の実施例において、車両が後退走行しているときに、外方パッド
52が、その端部521を外方ハウジング212の停止部に対して圧接すること
なしにその端部522を介して外方ハウジング222に捕捉されるのに対し、内
方パッド51が、その端部512を内方ハウジング221に捕捉されることなし
にその端部511を介して内方ハウジング211の停止部に対して圧接するよう
に工夫することが可能であること、 本発明の第2の実施例において、車両が後退走行しているときに、内方パッド
51が、その端部511を内方ハウジング211の停止部に対して圧接すること
なしにその端部512を介して内方ハウジング221に捕捉されるのに対し、外
方パッド52が、その端部522を外方ハウジング222に捕捉されることなし
にその端部521を介して外方ハウジング212の停止部に対して圧接するよう
に工夫することが可能であること、 を示している。
【0045】 本発明の他の必須の特徴は、上流側停止部611に加えられる力のための上流
側ブランチ21の剛性をK1とし、下流側停止部622に加えられる力のための
下流側ブランチ22の剛性をK2とした場合、これらの剛性の比K1/K2は0
.80〜1.25でなければならず、すなわち、上流側及び下流側ブランチは少な
くとも類似する剛性を有していなければならず、これらの剛性は互いにできる限
り類似していて、例えばこれらの比K1/K2が0.95〜1.05であることが
好ましいことである。
【0046】 ディスク1による両パッドの共通の引きずりに関する限り、外方パッド52の
可動性に匹敵する可動性を内方パッド51に与え、従って制動のもとでこれらパ
ッドの同時且つ同等の移動を保証するこれらの特徴により、図2を参照して説明
した現象及びそのすべての不利益は回避できる。
【0047】 図5及び6に示すように、上流側及び下流側ブランチ21,22は、それぞれ
上流側及び下流側ブリッジ241,242によってキャリヤのベース23に連結
されている。
【0048】 これらブリッジのうちの第1ブリッジ、この場合には図における上流側ブリッ
ジ241は、そのハウジングが内方パッド51のための停止部を形成している一
方のブランチ、すなわち、この場合にはその内方ハウジング211が停止部61
1を支持している上流側ブランチ21を、キャリヤのベース23に連結するよう
に働く。
【0049】 上流側及び下流側ブリッジのうちの第2ブリッジ、この場合には図における下
流側ブリッジ242は、そのハウジングが外方パッド52のための停止部を形成
している一方のブランチ、すなわち、この場合にはそのハウジング222が停止
部622を支持している下流側ブランチ22を、キャリヤのベース23に連結す
るように働く。
【0050】 この場合、構造上外方停止部622が内方停止部611よりも車両から離れて
いるので、少なくともキャリヤが1種類の材料だけで作られている場合に比K1
/K2が満たさなければならない条件を満足させる有益な方法は、第1及び第2
ブリッジの断面積S1及びS2を異ならせ、第2ブリッジの断面積S2を第1ブ
リッジの断面積S1よりも大きくすることから成る(図3参照)。
【0051】 図3,5及び6に示されている実施例において、上流側ブリッジ241が、キ
ャリヤのベース23に隣接する下方端部241a及びベース23から離れた上方
端部241bを有し、キャリヤに設けた案内装置41、この場合には孔41は、
有益的には上流側ブリッジ241の上方端部241bに配置されているので、キ
ャリパは進み又は遅れなしで内方パッド51の移動に追従できる。
【0052】 本発明の他の有益的な特徴は、ディスク1が例えばその中間平面13を介して
2つの半空間E+,E−を画定し、各半空間がディスクの対応する面11,12
に向かって指向することを理解することによって(図4参照)、明らかにするこ
とができる。
【0053】 この場合、第1ピン、すなわちピンである第1及び第2案内装置の一方を、上
流側停止部と同じ半空間にある第1孔の開口部を介して第1孔に挿入することが
好ましい。
【0054】 例えば、第1案内装置41すなわちキャリヤ2と組み合わされた案内装置が孔
であり、第2案内装置42すなわちキャリパ3と組み合わされた案内装置がピン
である図3,5及び6の実施例において、上流側停止部611と同じ半空間E−
にある開口部411を介してピン42を孔41に挿入することが好ましい。
【0055】 同様に、本発明のディスクブレーキが、付加の案内装置として、第2孔43と
、この第2孔43内を摺動する第2ピン44とを包含している場合、下流側停止
部622と同じ半空間E+にある開口部431を介してこの第2ピン44を第2
孔43に挿入することが好ましい。
【0056】 最後に、図5及び6に示すように、上流側及び下流側ブランチ21,22をキ
ャリヤのベース23によってのみ互いに結合し、キャリヤを容易に設計できるよ
うにし且つ上流側停止部611の移動と下流側停止部622の移動との間での強
い相互作用を回避するように設けることが有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用できる型式のディスクブレーキの、部分的に断面で上から見た図
である。
【図2】 先行技術のディスクブレーキにおけるパッドとディスクの挙動を示す、上から
見た概略図である。
【図3】 本発明によるディスクブレーキの、これが装着される車両から見た概略正面図
である。
【図4】 本発明によるディスクブレーキの、上から見た概略図である。
【図5】 本発明によるディスクブレーキのキャリヤの、このブレーキが装着される車両
から見た斜視図である。
【図6】 本発明によるディスクブレーキのキャリヤの、このブレーキが装着される車両
の外側から見た斜視図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月22日(1999.12.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 平衡した反力をもつディスクブレーキ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は自動車用ディスクブレーキに関する。
【0002】 より詳細には、本発明は、内面と外面を有し、車両が前進走行しているときに
横方向軸線を中心として回転方向に回転するディスク;ディスクを跨ぎ、ディス
クの内面に対面して車両に固定された共通ベースに固着されている上流側ブラン
チと下流側ブランチを包含し、下流側ブランチがディスクの回転方向に上流側ブ
ランチから続き、各ブランチがディスクの両側に位置される内方ハウジングと外
方ハウジングを有しているキャリヤ;ディスクを跨ぎ、横方向軸線に平行な横方
向にキャリヤに対して摺動できるように装架されており、ディスクの外面に向か
って指向する顎部と、ピストンによって閉鎖されディスクの内面に向かって指向
するシリンダとを包含するキャリパ;キャリヤとキャリパにそれぞれ設けられ、
一方が第1孔から成り、他方が第1孔内を摺動する第1ピンから成る第1及び第
2案内装置;及び、ピストンとディスクの内面との間またディスクの外面とキャ
リパの顎部との間で横方向にそれぞれ配置された内方パッドと外方パッドから成
る一対の摩擦パッドを包含しており、内方パッドが、上流側及び下流側ブランチ
の内方ハウジング内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部及び下流
側端部を有し、外方パッドが、上流側及び下流側ブランチの外方ハウジング内を
それぞれ摺動できるように装架された上流側端部及び下流側端部を有し、内方及
び外方パッドが、それらの両端部の間に、ディスクの内面及び外面に向かってそ
れぞれ指向する摩擦ライニングを支持し、車両が前進走行している間での制動の
際に各パッドがディスクにより回転方向に押圧され、上流側及び下流側ブランチ
の前記内方及び外方ハウジングのうちの少なくとも第1及び第2ハウジングが、
パッドの端部のための停止部をそれぞれ形成し、これら停止部が内方及び外方パ
ッドの回転方向への移動に抵抗できるようになっている型式のディスクブレーキ
に関する。
【0003】 この型式のディスクブレーキは、例えば特許文献PCT/FR96/0061
5、PCT/FR94/00174及びEP−0,694,133に開示されてい
るように、先行技術からよく知られている。
【0004】 また、文献US−A−4,319,668は、一方のパッドが下流側ブランチに
対して当接するように配設され、他方のパッドがキャリヤの上流側ブランチに引
張り作用を発揮するように配設されているディスクブレーキを開示している。
【0005】 ディスクブレーキを設計する上で起こる多数の問題の1つは、キャリヤの変形
を生じることなしに、ディスクによりパッドに伝えられる引きずり力を吸収する
ことの難しさにあり、この変形は、キャリヤに対するキャリパの良好な摺動に対
抗する抵抗を生じさせる結果となり、このような抵抗自体はパッドの異常摩耗及
び不均一性、ブレーキ焼付きの危険性、ブレーキ流体吸収量の増大、騒音等を発
生させる。
【0006】 本発明はこれに関連するもので、その目的は、明らかな機能異常を起こすこと
なしに、変形できるようにしたディスクブレーキを提案することにある。
【0007】 この目的のため、上記序文に従う本発明のブレーキは、本質的に、パッドが回
転方向に押圧されるとき、上流側ブランチの内方及び外方ハウジングのうちの第
1ハウジングが、内方及び外方パッドのうちの第1パッドの上流側端部のための
上流側停止部を形成する一方、下流側ブランチの内方及び外方ハウジングのうち
の第2ハウジングが、内方及び外方パッドのうちの第2パッドの下流側端部のた
めの下流側停止部を形成し、上流側ブランチが、上流側停止部に加えられる力の
ための第1剛性を有し、下流側ブランチが、下流側停止部に加えられる力のため
の第2剛性を有し、第1及び第2剛性の比が0.80〜1.25であることを特徴
としている。
【0008】 換言すると、本発明のディスクブレーキは、上流側及び下流側ブランチの各々
が内方及び外方パッドの一方に停止部を提供し、これらパッドの各々がこれらブ
ランチの一方に対して当接し、上流側及び下流側ブランチが少なくとも類似する
剛性を有するようなものであり、さらに、これらの剛性の比は0.95〜1.05
であることが好ましい。
【0009】 本発明の1つの可能な実施例では、第1ハウジングは上流側ブランチの内方ハ
ウジングであり、第2ハウジングは下流側ブランチの外方ハウジングであり、内
方パッドの上流側端部は保持輪郭を有していて、この輪郭を介してこの上流側端
部が上流側ブランチの内方ハウジングの上流側停止部に捕捉され、外方パッドの
下流側端部は下流側ブランチの外方ハウジングの下流側停止部に対して当接する
【0010】 キャリヤに一般に採用される幾何学的配列を記憶にとどめ、上流側及び下流側
ブランチが上流側及び下流側ブリッジによってキャリヤのベースに連結されてい
ることにより、本発明によると、ブリッジは、その一方のハウジングが内方パッ
ドのための停止部を形成しているブランチを、キャリヤのベースに連結するよう
にし、その一方のハウジングが外方パッドのための停止部を形成しているブラン
チをキャリヤのベースに連結するブリッジの断面積よりも小さい断面積を有する
ように設けられていることが有益である。。
【0011】 また、上流側ブリッジの下方端部がキャリヤのベースに隣接する端部として定
められ、上流側ブリッジの上方端部がベースから離れた端部として定められてい
る場合に、第1案内装置は上流側ブリッジの上方端部に配置されていることが有
益である。
【0012】 好適には、第1ピンは、ディスクにより画定され上流側停止部の位置する半空
間にある第1孔の開口部を介して第1孔に挿入される。
【0013】 本発明のディスクブレーキは、また、キャリヤ及びキャリパにそれぞれ設けた
第3及び第4案内装置を包含しており、第3及び第4案内装置の一方が第2孔で
あり、その他方が第2孔内を摺動する第2ピンであり、第2ピンは、下流側停止
部の位置する半空間にある第2孔の開口部を介して第2孔に挿入される。
【0014】 最後に、上流側及び下流側ブランチをキャリヤのベースによってのみ互いに結
合するように工夫することも有益である。
【0015】 本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な例として添付図面を参照して行う本
発明の下記説明から明らかとなるであろう。
【0016】 図1に示すように、本発明は、周知の態様で、ディスク1、キャリヤ2、キャ
リパ3、キャリヤ2とキャリパ3に設けた案内装置41,42,43,44、及
び、内方パッド51と外方パッド52から成る一対の摩擦パッドを包含する型式
の自動車用ディスクブレーキに関する。
【0017】 ディスク1は内面11と外面12を有し、車両が前進走行しているとき横方向
軸線Xを中心として回転方向Dに車両の車輪と共に回転駆動される。
【0018】 キャリヤ2は上流側ブランチ21と下流側ブランチ22を包含し、両ブランチ
はディスク1を跨ぎ、キャリヤの共通ベース23に固着され、このベースは、例
えば穴231及び232に挿入されるねじを用いて、ディスクの内面11に対面
して車両に固定される。
【0019】 慣例により、下流側ブランチ22は、ディスクの回転方向Dに“上流側ブラン
チ21”として知られている他方のブランチから続くものとして定められている
【0020】 さらに、図5及び6によく示されているように、各ブランチは、ディスク1の
両側に位置される内方ハウジング211,221と外方ハウジング212,22
2を有する。
【0021】 ディスク1を跨ぐキャリパ3は、横方向軸線Xに平行な横方向Tにキャリヤ2
に対して摺動できるように装架されている。
【0022】 グリッパのように働くこのキャリパ3は、本質的に、ディスクの外面12に向
かって指向する顎部32と、ディスクの内面11側に配置されピストン311に
よって閉鎖されたシリンダ31とを包含する。
【0023】 案内装置41,42,43及び44は対で形成されており、各対は、孔と、こ
の孔内を摺動できるように嵌装されたピンとを包含する。
【0024】 図1に示すように、キャリヤに設けられた案内装置41及び43は、ピンから
成っていてよく、そうすると、キャリパ3に設けられた案内装置42及び44は
、孔から成る。
【0025】 しかしながら、図5及び6に示されているように、キャリヤに設けられた案内
装置41及び43を孔から成るように工夫することが可能であり、そうすると、
キャリパはピンを装備することとなり、あるいは代わりとして、キャリヤとキャ
リパがそれぞれ1つの孔及び1つのピンを有するように工夫することも可能であ
る。
【0026】 しかしながら、ハウジング211,221,212,222に対するこれら案
内装置のレイアウトは、本発明に従い、後述するような方法で最適化してよい。
【0027】 内方パッド51はピストン311とディスクの内面11との間で横方向Tに配
置され、上流側及び下流側ブランチ21,22の内方ハウジング211,221
内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部511及び下流側端部51
2を有する。
【0028】 同様に、外方パッド52はディスクの外面12とキャリパの顎部32との間に
配置され、上流側及び下流側ブランチ21,22の外方ハウジング212,22
2内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部521及び下流側端部5
22を有する。
【0029】 さらに、内方及び外方パッド51,52はそれらの両端部の間に摩擦ライニン
グ510,520を支持しており、内方パッドのライニング510はディスク1
の内面11に向かって指向し、外方パッドのライニング520はディスクの外面
12に向かって指向する。
【0030】 加圧ブレーキ流体がシリンダ31内に注入され、ピストン311をディスク1
に向けて押動すると、このピストンはパッド51をディスクの内面11に対して
圧接させ、この結果、シリンダ31は、顎部32が外方パッド52をディスクの
外面12に対して同等の力で圧接するまで、ディスクから離隔せしめられる。
【0031】 この作動中、車両が前進走行している場合には、パッド51及び52は、ディ
スクにより、そしてこのディスクに対して摺接するそれらのライニング510及
び520を介して、回転方向Dに押圧される。
【0032】 周知のディスクブレーキで一般的な欠点は、少なくともこの押圧が比較的強い
場合に、図2に故意に誇張して示してあるように、ディスクの変形を招くことで
ある。
【0033】 何が起こるかというと、ディスクからパッドによって受け止められた力は、キ
ャリヤを介して車体に最終的に伝えられ、そしてキャリヤは内方パッド51側で
のみ車両に固定されているので、キャリヤ及びキャリパは、当然に、車両と同じ
側における想像回転軸線Rを中心として枢動する傾向にある。
【0034】 方向Dに内方パッド51よりも大きい外方パッド52の移動を伴うこの移動は
、ディスクの弾性歪みを生じさせ、この歪みは、現象の確実な反動によって悪化
され、キャリヤに対するキャリパの摺動を劣化させるようにブレーキを変形させ
る傾向を有する。
【0035】 キャリヤの特有の目的は、パッドをディスクに対して保持し、従ってこの場合
には回転方向Dへのパッドの移動に対して弾性的に抵抗することにあるので、各
パッドは、その上流側端部が上流側ブランチ21の対応するハウジングにより保
持され、又はその下流側端部が下流側ブランチ22の対応するハウジング内に保
持され、又はその両端部の各々が例えば序文で引用した特許文献EP−0,69 4,133において推奨されたように対応するブランチの対応するハウジングに より保持されるため、キャリヤに対して必然的に当接する。
【0036】 本発明のディスクブレーキは、特に、パッドを回転方向Dに押圧することに関
して、上流側ブランチ21の内方及び外方ハウジング211,212のうちの第
1ハウジングが、内方及び外方パッド51,52のうちの第1パッドの上流側端
部のための上流側停止部611を形成する一方、下流側ブランチ22の内方及び
外方ハウジング221,222のうちの第2ハウジングが、内方及び外方パッド
51,52のうちの第2パッドの下流側端部のための下流側停止部622を形成
している点で、先行技術とは区別することができる。
【0037】 換言すると、上流側及び下流側ブランチ21,22の各々が内方及び外方パッ
ド51,52の一方に停止部を提供し、これらパッドの各々がこれらブランチの
一方に対してのみ当接する。
【0038】 これらの特徴が、フック内に係合するボルトを引張る矢印で形成され例えば上
流側停止部611に関連された図式記号Ptractionと、壁に対して圧接する矢印
で形成され例えば下流側停止部622に関連された図式記号Pthrustとの2つの
図式記号を含む図4に記号的に描かれている。
【0039】 図式記号Ptractionは、内方パッド51の上流側端部511の場合に図3に示
されているように捕捉による力の伝達方法を表しており、この内方パッドは保持
輪郭513を有していて、この輪郭を介してこの上流側端部511が上流側ブラ
ンチ21の内方ハウジング211の上流側停止部611に捕捉されるのである。
【0040】 図式記号Pthrustは、圧接による、より詳細には、この場合に外方パッド52
の下流側端部522に適用する手段による力の伝達方法を表しており、下流側端
部522は、この外方パッドがディスク1により回転方向Dに引きずられたとき
に下流側ブランチ22の外方ハウジング222の下流側停止部622に対して圧
接する。
【0041】 図4に見られる図式記号Ptraction及びPthrustは、追加の図形、すなわち、
これら矢印の方向及びこれらを表す線の種類(実線又は破線)によって更なる方
法で区別されており、これらの図形は、本発明を完全に理解できるようにするこ
とを単に目的としている。
【0042】 これらすべてのことを記憶にとどめ、本発明の重要な特徴の1つは、実線の図
式記号で表した力の伝達方法が、破線の図式記号で表した力の伝達方法とは相い
れない、すなわち、これらの方法は同じブレーキで使用してはならないことであ
るが、実線で示す図式記号は、破線で示す図式記号と同様に、互いに両立してい
る。
【0043】 さらに、実線で示す図式記号に限っていえば、矢印が方向Dに指向する実線は
、ディスク1が方向Dに回転しているときにおけるパッドとキャリヤとの間での
力の伝達方法を説明しているのに対し、矢印が方向Dとは反対方向に向く実線は
、ディスク1が方向Dとは反対方向に回転しているときにおけるパッドとキャリ
ヤとの間での力の伝達方法を説明しており、矢印の方向の意味は破線の図式記号
の場合でも同じである。
【0044】 しかしながら、車両の前進走行での最高速度が同じ車両の後退走行での最高速
度よりも遥に速いことを記憶にとどめ、本発明は、本質的に、ディスクの回転方
向D、すなわち車両が前進走行しているときの力の伝達方法にのみに関係してお
り、車両が後退走行しているときの力の伝達方法の選択は、さして重要ではない
【0045】 要約すると、図4は、 本発明の第1の可能な実施例において、内方パッド51は、その下流側端部5
12を下流側内方ハウジング221の停止部に対して圧接することなしにその上
流側端部511を介して上流側内方ハウジング211に捕捉される必要があるの
に対し、外方パッド52は、その上流側端部521を上流側外方ハウジング21
2に捕捉されることなしにその下流側端部522を介して下流側外方ハウジング
222の停止部622に対して圧接する必要があること、 本発明の第2の可能な実施例において、外方パッド52は、その下流側端部5
22を下流側外方ハウジング222の停止部に対して圧接することなしにその上
流側端部521を介して上流側外方ハウジング212に捕捉される必要があるの
に対し、内方パッド51は、その上流側端部511を上流側内方ハウジング21
1に捕捉されることなしにその下流側端部512を介して下流側内方ハウジング
221の停止部に対して圧接する必要があること、 本発明の第1の実施例において、車両が後退走行しているときに、外方パッド
52が、その端部521を外方ハウジング212の停止部に対して圧接すること
なしにその端部522を介して外方ハウジング222に捕捉されるのに対し、内
方パッド51が、その端部512を内方ハウジング221に捕捉されることなし
にその端部511を介して内方ハウジング211の停止部に対して圧接するよう
に工夫することが可能であること、 本発明の第2の実施例において、車両が後退走行しているときに、内方パッド
51が、その端部511を内方ハウジング211の停止部に対して圧接すること
なしにその端部512を介して内方ハウジング221に捕捉されるのに対し、外
方パッド52が、その端部522を外方ハウジング222に捕捉されることなし
にその端部521を介して外方ハウジング212の停止部に対して圧接するよう
に工夫することが可能であること、 を示している。
【0046】 本発明の他の必須の特徴は、上流側停止部611に加えられる力のための上流
側ブランチ21の剛性をK1とし、下流側停止部622に加えられる力のための
下流側ブランチ22の剛性をK2とした場合、これらの剛性の比K1/K2は0
.80〜1.25でなければならず、すなわち、上流側及び下流側ブランチは少な
くとも類似する剛性を有していなければならず、これらの剛性は互いにできる限
り類似していて、例えばこれらの比K1/K2が0.95〜1.05であることが
好ましいことである。
【0047】 ディスク1による両パッドの共通の引きずりに関する限り、外方パッド52の
可動性に匹敵する可動性を内方パッド51に与え、従って制動のもとでこれらパ
ッドの同時且つ同等の移動を保証するこれらの特徴により、図2を参照して説明
した現象及びそのすべての不利益は回避できる。
【0048】 図5及び6に示すように、上流側及び下流側ブランチ21,22は、それぞれ
上流側及び下流側ブリッジ241,242によってキャリヤのベース23に連結
されている。
【0049】 これらブリッジのうちの第1ブリッジ、この場合には図における上流側ブリッ
ジ241は、そのハウジングが内方パッド51のための停止部を形成している一
方のブランチ、すなわち、この場合にはその内方ハウジング211が停止部61
1を支持している上流側ブランチ21を、キャリヤのベース23に連結するよう
に働く。
【0050】 上流側及び下流側ブリッジのうちの第2ブリッジ、この場合には図における下
流側ブリッジ242は、そのハウジングが外方パッド52のための停止部を形成
している一方のブランチ、すなわち、この場合にはそのハウジング222が停止
部622を支持している下流側ブランチ22を、キャリヤのベース23に連結す
るように働く。
【0051】 この場合、構造上外方停止部622が内方停止部611よりも車両から離れて
いるので、少なくともキャリヤが1種類の材料だけで作られている場合に比K1
/K2が満たさなければならない条件を満足させる有益な方法は、第1及び第2
ブリッジの断面積S1及びS2を異ならせ、第2ブリッジの断面積S2を第1ブ
リッジの断面積S1よりも大きくすることから成る(図3参照)。
【0052】 図3,5及び6に示されている実施例において、上流側ブリッジ241が、キ
ャリヤのベース23に隣接する下方端部241a及びベース23から離れた上方
端部241bを有し、キャリヤに設けた案内装置41、この場合には孔41は、
有益的には上流側ブリッジ241の上方端部241bに配置されているので、キ
ャリパは進み又は遅れなしで内方パッド51の移動に追従できる。
【0053】 本発明の他の有益的な特徴は、ディスク1が例えばその中間平面13を介して
2つの半空間E+,E−を画定し、各半空間がディスクの対応する面11,12
に向かって指向することを理解することによって(図4参照)、明らかにするこ
とができる。
【0054】 この場合、第1ピン、すなわちピンである第1及び第2案内装置の一方を、上
流側停止部と同じ半空間にある第1孔の開口部を介して第1孔に挿入することが
好ましい。
【0055】 例えば、第1案内装置41すなわちキャリヤ2と組み合わされた案内装置が孔
であり、第2案内装置42すなわちキャリパ3と組み合わされた案内装置がピン
である図3,5及び6の実施例において、上流側停止部611と同じ半空間E−
にある開口部411を介してピン42を孔41に挿入することが好ましい。
【0056】 同様に、本発明のディスクブレーキが、付加の案内装置として、第2孔43と
、この第2孔43内を摺動する第2ピン44とを包含している場合、下流側停止
部622と同じ半空間E+にある開口部431を介してこの第2ピン44を第2
孔43に挿入することが好ましい。
【0057】 最後に、図5及び6に示すように、上流側及び下流側ブランチ21,22をキ
ャリヤのベース23によってのみ互いに結合し、キャリヤを容易に設計できるよ
うにし且つ上流側停止部611の移動と下流側停止部622の移動との間での強
い相互作用を回避するように設けることが有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用できる型式のディスクブレーキの、部分的に断面で上から見た図
である。
【図2】 先行技術のディスクブレーキにおけるパッドとディスクの挙動を示す、上から
見た概略図である。
【図3】 本発明によるディスクブレーキの、これが装着される車両から見た概略正面図
である。
【図4】 本発明によるディスクブレーキの、上から見た概略図である。
【図5】 本発明によるディスクブレーキのキャリヤの、このブレーキが装着される車両
から見た斜視図である。
【図6】 本発明によるディスクブレーキのキャリヤの、このブレーキが装着される車両
の外側から見た斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 126,RUE DE STALINGRA D,F−93700 DRANCY,FRAN CE

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面(11)と外面(12)を有し、車両が前進走行しているときに横方向軸
    線(X)を中心として回転方向(D)に回転するディスク(1);ディスク(1
    )を跨ぎ、ディスクの内面(11)に対面して車両に固定された共通ベース(2
    3)に固着されている上流側ブランチ(21)と下流側ブランチ(22)を包含
    し、下流側ブランチ(22)がディスクの回転方向(D)に上流側ブランチ(2
    1)から続き、各ブランチがディスク(1)の両側に位置される内方ハウジング
    (211,221)と外方ハウジング(212,222)を有しているキャリヤ
    (2);ディスク(1)を跨ぎ、横方向軸線(X)に平行な横方向(T)にキャ
    リヤ(2)に対して摺動できるように装架されており、ディスクの外面(12)
    に向かって指向する顎部(32)と、ピストン(311)によって閉鎖されディ
    スクの内面(11)に向かって指向するシリンダ(31)とを包含するキャリパ
    (3);キャリヤ(2)とキャリパ(3)にそれぞれ設けられ、一方が第1孔か
    ら成り、他方が第1孔内を摺動する第1ピンから成る第1及び第2案内装置(4
    1,42);及び、ピストン(311)とディスクの内面(11)との間またデ
    ィスクの外面(12)とキャリパの顎部(32)との間で横方向(T)にそれぞ
    れ配置された内方パッド(51)と外方パッド(52)から成る一対の摩擦パッ
    ドを包含しており、内方パッド(51)が、上流側及び下流側ブランチ(21,
    22)の内方ハウジング(211,221)内をそれぞれ摺動できるように装架
    された上流側端部(511)及び下流側端部(512)を有し、外方パッド(5
    2)が、上流側及び下流側ブランチ(21,22)の外方ハウジング(212,
    222)内をそれぞれ摺動できるように装架された上流側端部(521)及び下
    流側端部(522)を有し、内方及び外方パッド(51,52)が、それらの両
    端部の間に、ディスクの内面(11)及び外面(12)に向かってそれぞれ指向
    する摩擦ライニング(510,520)を支持し、車両が前進走行している間で
    の制動の際に各パッドがディスクにより回転方向(D)に押圧され、上流側及び
    下流側ブランチ(21,22)の前記内方及び外方ハウジング(211,212
    ,221,222)のうちの少なくとも第1及び第2ハウジングが、パッドの端
    部のための停止部(611,622)をそれぞれ形成し、これら停止部が内方及
    び外方パッドの回転方向(D)への移動に抵抗できるようになっている自動車用
    ディスクブレーキにおいて、パッドが回転方向(D)に押圧されるとき、上流側
    ブランチ(21)の内方及び外方ハウジング(211,212)のうちの第1ハ
    ウジングが、内方及び外方パッド(51,52)のうちの第1パッドの上流側端
    部のための上流側停止部(611)を形成する一方、下流側ブランチ(22)の
    内方及び外方ハウジング(221,222)のうちの第2ハウジングが、内方及
    び外方パッド(51,52)のうちの第2パッドの下流側端部のための下流側停
    止部(622)を形成し、上流側ブランチ(21)が、上流側停止部(611)
    に加えられる力のための第1剛性(K1)を有し、下流側ブランチ(22)が、
    下流側停止部(622)に加えられる力のための第2剛性(K2)を有し、第1
    及び第2剛性の比(K1/K2)が0.80〜1.25であることを特徴とするデ
    ィスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクブレーキにおいて、第1及び第2剛性(K1,K2)
    の比(K1/K2)が0.95〜1.05であることを特徴とするディスクブレー
    キ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のディスクブレーキにおいて、第1ハウジングが上流側ブ
    ランチ(21)の内方ハウジング(211)であり、第2ハウジングが下流側ブ
    ランチ(22)の外方ハウジング(222)であり、内方パッド(51)の上流
    側端部(511)が保持輪郭(513)を有していて、この輪郭を介してこの上
    流側端部(511)が上流側ブランチ(21)の内方ハウジング(211)の上
    流側停止部(611)に捕捉され、外方パッド(52)の下流側端部(522)
    が下流側ブランチ(22)の外方ハウジング(222)の下流側停止部(622
    )に対して当接することを特徴とするディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のディスクブレーキにおいて、上流側及び下流側ブランチ
    (21,22)が、それぞれ異なる断面積(S1,S2)を有する上流側及び下
    流側ブリッジ(241,242)によってキャリヤのベース(23)に連結され
    、上流側及び下流側ブリッジのうちの第1ブリッジが、その一方のハウジングが
    内方パッド(51)のための停止部を形成しているブランチを、キャリヤのベー
    ス(23)に連結し、上流側及び下流側ブリッジのうちの第2ブリッジが、その
    一方のハウジングが外方パッド(52)のための停止部を形成しているブランチ
    を、キャリヤのベース(23)に連結し、第1ブリッジが第2ブリッジの断面積
    よりも小さい断面積を有することを特徴とするディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスクブレーキにおいて、上流側ブリッジ(241)が、キ
    ャリヤのベース(23)に隣接する下方端部(241a)及びベース(23)か
    ら離れた上方端部(241b)を有し、第1案内装置(41)が上流側ブリッジ
    の上方端部(241b)に配置されていることを特徴とするディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のディスクブレーキにおいて、ディス
    クが2つの半空間(E+,E−)を画定し、各半空間がディスクの2つの面(1
    1,12)の一方に向かって指向し、第1ピンが、上流側停止部(611)の位
    置する半空間(E+,E−)にある第1孔の開口部(411)を介して第1孔に
    挿入されることを特徴とするディスクブレーキ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のディスクブレーキにおいて、キャリ
    ヤ(2)及びキャリパ(3)にそれぞれ設けた第3及び第4案内装置(43,4
    4)を包含しており、第3及び第4案内装置の一方が第2孔であり、その他方が
    第2孔内を摺動する第2ピンであり、第2ピンが、下流側停止部(622)の位
    置する半空間(E+,E−)にある第2孔の開口部(431)を介して第2孔に
    挿入されることを特徴とするディスクブレーキ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のディスクブレーキにおいて、上流側
    及び下流側ブランチ(21,22)がキャリヤのベース(23)によって互いに
    結合されているだけであることを特徴とするディスクブレーキ。
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