JP2002502297A - 連続するx線画像から組立画像を形成する方法 - Google Patents

連続するx線画像から組立画像を形成する方法

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(57)【要約】 連続する副画像から組立画像を形成する方法は、本質的に平坦なX線感知平面を有するX線検出器で副画像、特にX線画像を入手するステップを有する。X線検査装置は、平坦なX線感知表面を持つX線検出器を有する。有利なことに、差分画像は連続する副画像から得られる。例えば、前記差分画像から得られる組立画像は、患者の脈管系における血液の流れパターンを表示するのに用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 連続するX線画像から組立画像を形成する方法 技術分野 本発明は、連続するX線画像から組立画像を得る方法に関する。本発明は、連 続するX線画像から組立画像を得るのに適したX線検査装置にも関する。 背景技術 この種の方法及びX線検査装置は、ヨーロッパ特許公報EP 0 655 861から公知 である。 この公知の方法に従って、前記連続するX線画像は、X線画像増強装置及びテ レビカメラを含む画像増強装置ピックアップチェーン(pick-up chain)を用いて ピックアップされる。患者の適当な部分の一連の連続するX線画像は、X線ビー ムを用いて、放射線による検査をすべき患者のような対象物の別々の部分を照射 することでX線画像増強装置の入射スクリーン上に形成される。これらX線画像 は、X線画像増強装置の出口窓上に現れる連続する光学画像に変換され、電子ビ デオ信号がテレビカメラを用いて連続する光学画像から得られる。画像処理ユニ ットは、電子ビデオ信号から組立画像を表す画像信号を形成する。この組立画像 は、単一画像内に一緒に患者の個々の部分を再生する。 この公知の方法がX線画像増強装置に役立つので、主にこれら連続する個々の X線画像の中央で比較的細いストリップが使用可能である。X線画像増強装置を 用いることが光学画像における歪みを導き、これら歪みは、光学画像の端部で特 に顕著である。これら歪みの1つの原因は、入射スクリーンの湾曲が原因による X線画像のクッション歪み(cushion distortion)である。歪みが最も小さい個々 のX線画像の中心に細いストリップのみが用いられるという事実にもかかわらず 、公知の方法に従って、過剰な量の歪みを含まない組立画像を製造するために、 広範囲の操作が実施されなければならない。連続するX線画像の細いストリップ のみが用いられているので、この公知の方法は、患者の細長い部分の組立画像を 形 成するのに、比較的多くのX線画像を必要とする。特に、患者の腕部又は脚部に おける血管の結像である末梢血管造影法は、数ダースに達する多数のX線画像の 構成を必要とする。結果的に、検査すべき患者はかなり強いX線放射線量にさら される。 発明の開示 本発明の目的は、高い診断品質の組立画像を提供するために、前記公知の方法 と比較して実質的により少ないX線画像を必要とする連続するX線画像から組立 画像を得る方法を提供することである。本発明の目的は更に、高い診断晶質の組 立画像を提供するように、前記公知の方法と比較して実質的により少ない操作を 必要とする方法を提供することである。 この目的は、X線画像が、際立って平坦なX線感知表面を持つX線検出器を用 いてピックアップされることを特徴とする本発明に係る方法を用いて達成される 。 このX線検出器のX線感知表面は、実質的にX線画像は、画像が幾何学的に歪 むこと無くこのX線感知表面上に形成される程に平坦である。それでも発生する 如何なる画像の歪みは小さく、それらが個々のX線画像の診断晶質に影響されな い。これはX線画像の画像情報を表示する際、細部を適切に可視再生するのにほ とんど訂正を必要とせず、この画像における解剖学的細部は、歪まない又はほと んど歪まないことを意味する。従って、このX線画像に含まれる画像情報は、診 断目的に対し適切となる。 本発明に係る方法を用いて、患者の肢部(limb)のような楕円形の場面の場合で さえも、非常に少ない連続するX線画像が、本質的に歪まない全体の場面を実質 的に表す組立画像を形成するのに必要とされる。本発明に従い、幾つかのX線画 像だけが必要とされるので、検査すべき患者は、公知の方法に必要とされるのよ り少ないX線放射線量に曝される。 本発明のこれら及びその他の特徴は、従属する請求項に定められるような実施 例に基づいて詳述される。 画像センサマトリックスは、本発明に係る方法に対する適切なX線検出器を構 成する。このような画像センサマトリックスは、例えばマトリックス状に配され るX線感知センサ素子を含んでいる。個々のセンサ素子は、スイッチ素子によっ て読み出しラインに結合される。これら個々のスイッチ素子は、制御ラインに結 合される。センサ素子において、入射X線は電荷に変化する。前記センサ素子は 、X線を電荷に変換する材料、例えば非結晶水和シリコン(amorphous hydrated silicon)(α-Si:H)又はセレニウム(selenium)(Se)若しくは酸化鉛(PbO)のような X線感知光伝導体からなる。代わりに、センサ素子は、例えば、光ダイオード又 は光トランジスタのような、赤外線感知、紫外線感知又は光感知素子を構成する 。この場合において、画像センサマトリックスは、入射X線をセンサ素子が感知 する放射線に変換する変換層も含む。この変換層は、例えばドープされたヨウ化 セシウム(doped cesium iodide)(CsI)層である。この種の画像センサマトリック スは、際立って平坦なX線感知表面を持つことで、幾何学的歪みがX線画像のピ ックアップ中にほとんど発生しない。この画像センサマトリックスは、個々のX 線画像から副画像信号を得る。このような副画像信号は、読み出しラインを介し てセンサ素子から読み出される電荷から得られる。これらセンサ素子を読み出す ために、スイッチ素子は、制御ラインを介して供給される信号を通して制御され る。上記副画像信号は、前記組立画像に対する画像信号を形成するように、画像 処理ユニットで処理される。 X線検出器のもう一つの実施例は、シンチレーション材料、例えばドープされ たヨウ化セシウムの本質的に平坦な層を具備する変換スクリーンを含む。前記X 線画像が前記変換スクリーン上において本質的に歪むことなく形成される。前記 変換スクリーンは、X線画像を赤外線、紫外線又は可視光の放射画像に変換する 。副画像信号は、1つ以上の画像センサを用いて個々の放射画像から得られる。 前記画像処理ユニットは、組立画像に対する画像信号を形成するために上記副画 像信号を処理する。 その上、連続するX線画像の画像情報は、単一の組立画像を形成するように組 合せることが可能である。この組立画像は、場面が一回のステップでX線画像に 再生することができない(又はかなりの難しい)ほどの大きな場面を単一の画像 を通して再生する。例えばこの場面は、患者の脚部のように極端に細長い。単一 画像に全体の場面を再生することは、放射線専門医に例えば患者の脚部における 脈管系のような前記場面の効果的な調査を提供する。個々のX線画像から得られ る副画像信号は、組立画像を表す画像信号を形成するように、好ましくは結合さ れる。個々のX線画像の構成中に歪みがほとんど発生しないので、個々のX線画 像信号の構成中に訂正がほとんど必要ない。結合することに対し、連続するX線 画像間の重複を考慮する必要がある。 更に、連続するX線画像から減算する画像を形成することが利点となる。個々 の差分画像の輝度値は、連続するX線画像の対応する輝度値間の差分を表す。検 査すべき対象物は、特に放射線によって検査する患者、特にそれの脈管系の一部 である。これら連続するX線画像は、コントラスト媒質が、患者の脈管系に注入 された後、患者を照射することで形成される。差分画像は、患者の血管における コントラスト媒質の進行を再生する二重コントラストを示す。形成される最新の X線画像で再生されるが、先行するX線画像の対応部分には再生されない範囲で 、高いグレー値が形成される。コントラスト媒質の集中がこの形成される最新の X線画像の対応部分よりも高い先行するX線画像において再生される範囲で、低 いグレー値が形成される。ネガティブ画像が対応するポジティブ画像と同じ画像 情報を実際に含むので、高い及び低いグレー値が入れ替わることが可能なことが 当業者には明白である。前記差分画像は連続するX線画像に再生される血管の関 連部分における患者の血管内にあるコントラスト媒質の集中の発生及び消失それ ぞれに対応する2つのグレー値の変位を常に示している。コントラスト媒質の進 行は、X線画像における二重コントラストに基づいて正確に続いていく。前記組 立画像は、差分画像の全体の画像情報を含み、単一画像において例えば患者の脚 部のような患者の一部の脈管系内に血流の全体の調査を再生する。前記組立画像 は、個々の差分画像の画像情報を結合することで形成される。 X線検出器がX線画像においてほとんど又は全く歪みを起こさないので、脈管 系における血流も組立画像において歪みがなく、高い診断品質で再生される。差 分画像の構成に関し、個々にマスク画像を形成する必要はない。先行するX線画 像がそれぞれのX線画像に対しマスク画像であるように働く。適切な診断品質で 脈管系を結像することが必要とされるこのX線放射線量は、慣例的なやり方と比 較して実質的に減少する。 この組立画像は、差分画像から得られ、これら画像の各々は、実質的に等しい 間隔で連続するX線画像間の差分を表す。上記組立画像は、患者の脈管系におけ る血液の流速パターンに関する情報を含んでいる。この流速パターンは、差分画 像の二重コントラストに基づいて、前記組立画像から正確に得ることができる。 この流速パターンは、例えばいわゆる擬似カラー(false colors)を用いている間 、この組立画像に容易に再生される。流速パターンを表し、歪みをほとんど含ま ない、このような組立画像は、血管の問題に関する適切な診断を行うのに特に適 切な技術的援助となる。 連続するX線画像間の時間間隔は、コントラスト液の進行に基づいて制御され る。例えば前記連続する時間間隔は、患者の血管にあるコントラスト液の前方が 、各々のX線画像のほぼ角で常に再生されるやり方で調整される。患者の脈管系 におけるコントラスト液の前方がX線蛍光鏡(X-ray fluoroscopy)を通して観察 される。適切な血管における流速パターンは、時間間隔を計測することでピック アップされる。X線画像において歪みがほとんど発生しないので、前記流速は高 い精度で得ることができる。この流速は差分画像の輝度値に基づいて計算され、 特にそれぞれの差分画像における二重コントラストの移動が、患者の血液の流速 に対し正確な結果を供給する。特に、患者の脚部におけつ流速は正確に決められ る。この流速は、差分画像又は差分画像の輝度値も含む組立画像の一方から計算 される。特に、組立画像は実質的に患者の脚部の全体の脈管系における流速パタ ーンを含んでいる。従って、血管の異常を診断するために、この組立画像は、流 速パターンを表示するのに有用な技術的援助となる。 X線ビームは、好ましくはこのX線ビームにX線吸収手段を配することで制限 される。このX線吸収手段は、例えば実質的にX線を完全に止める制御器ユニッ ト又はX線を部分的に弱めるフィルタ素子である。このようなX線吸収手段は、 X線源とX線検出器との間、好ましくはX線源と検査すべき患者との間に配され る。コントラスト媒質の位置に基づいて、このX線吸収手段は、X線に曝される コントラスト媒質によって到達した患者の脈管系の部分だけである顕著な上記や り方で配される。このX線吸収手段は、患者を正確に曝されることを達成するた めに、二重コントラストに基づいて正確に位置決められる。よって患者が如何な る不必要なX線を受けることなく、それでも検査すべき範囲がX線画像に正確に 再生されることを保証する。 平坦なX線検出器を用いてX線画像を形成する間、如何なる歪みも起きないの で、患者の動きに対する訂正が容易に実行される。好ましくは、組立画像の形成 より先に、細かい動きが原因によるX線画像における変化が、前記場面に関し少 ないピクセルにわたり、互いに関係する個々のX線画像をシフトすることで実際 には完全に訂正される。 本発明のもう一つの目的は、少数のX線画像が利用可能である間に、単一のX 線画像において再生されるよりも実質的に大きい場面の高い診断晶質の組立画像 を形成することを可能にするX線検査装置を提供することである。 本目的は、X線検出器が際立って平坦なX線感知表面を具備することを特徴と する本発明に係るX線検査装置を用いて達成される。 この種のX線検査装置は、連続するX線画像から画像信号を得るX線検出器と 、前記画像信号から組立画像の画像情報を表す画像信号を得る画像処理ユニット とを含んでいる。本発明に係る上記X線検査装置は、本発明に係る方法を実行す るのに適している。X線画像が実質的に歪むことなく形成されることが達成され ることで、重大に歪むことなく単一の組立画像に大きな場面を再生するために、 非常に少ないX線画像から画像情報を結合することだけが必要とされる。 本発明のもう一つの目的は、連続するX線画像間の差分を正確に再生可能なX 線検査装置を供給し、公知のX線検査装置と比較して、この装置において実質的 に低いX線が必要とされ、少ない訂正動作が必要であることである。 本目的は、X線検査装置が連続するX線画像から差分画像を得て、当該差分画 像から組立画像を得るように配されることを特徴とする本発明によるX線検査装 置を用いて達成される。 上記X線検査装置は、前記画像信号から差分信号を得る減算ユニットを具備す る画像処理ユニットを含み、この差分信号は、連続するX線画像の対応する輝度 値間の差分を表す。この種のX線検査装置は、請求項5に開示された本発明の方 法を実行するのに特に適する。結果的に、この種のX線検査装置は、少数のX線 画像だけから差分画像を得て、組立画像を形成するために差分画像の画像情報を 結合するのに適している。これらX線画像はほとんど歪むこと無く、少しのX線 画像だけを必要とするので、画像訂正を実施する必要性がほとんどない。例えば 、連続するX線画像間の重複を考慮することだけが必要である。 本発明のこれら及び他の特徴は、添付する図面を参照して以下に詳述する実施 例を参照して述べられる。 図面の簡単な説明 第1図は、本発明に用いられるX線検査装置の概略的側立面図であり、 第2図は、本発明に係るX線検査装置のX線検出器の実施例の概略図であり、 第3図は、第2図に示されるX線検出器の電子回路の概略図であり、 第4図は、本発明に係るX線検査装置のX線検出器1の他の実施例の概略図で あり、及び 第5a図、b、c図は、本発明に係るX線検査装置によって形成されるX線画 像から異なる画像の構成を説明する。 発明を実施するための最良の形態 第1図は、本発明を用いたX線検査装置を概略的に示す。このX線検査装置は 、患者台20に内蔵されているX線検出器1を具備する。このX線検査装置は、 懸架装置23によって調節可能となるように支持部22に接続されるX線源2も 含んでいる。前記患者台20は、高さの調節が可能な支柱21に取り付けられる 。患者4に対するX線源の高さは、支持部22上のX線源2の位置及び/又は支 柱21の高さを調節することで調節可能である。懸架装置23は、X線源2を患 者の長手方向を横断する方向に移動可能にする。支持部22は、X線検査装置が 搬入される検査室の天井25に取り付けられるレール24から懸架される。この 支持体22は、このレール24上を患者台の長手方向に移動可能である。 患者4は、患者の一部のX線画像を形成するために、X線源2からのX線ビー ム28によって照射される。このX線源2は、X線ビームを空間的に制限するた めの鉛コリメータ(laead collimator)素子29を備えるコリメータを含む。この コリメータ素子29は、X線ビーム(の中心光線)を横断するように移動可能で ある。 患者内のX線吸収に関する局部的な差分が原因により、X線画像がX線検出器の X線感知表面11上に形成される。X線検出器1は電子デジタルX線検出器であ る。X線検出器1は、入射X線をこのX線画像の輝度値に対応する電荷に変換す る。このX線検出器1は、例えば電子ビデオ信号のような画像信号を画像処理ユ ニット26に与える読み出しユニット17を含んでいる。この画像処理ユニット 26は、既知の誤り発生源及び外乱に対し少なくとも部分的に画像信号を訂正す るように配される。画像処理ユニット26で形成される処理された画像信号は、 X線画像に含まれる画像情報を表示するためにモニタ27に与えられる。 第2図は、本発明に係るX線検査装置のX線検出器1の実施例を画像センサマ トリックスの断面図の形式で概略的に示す。電極構造は、薄膜技術を用いてガラ ス基板12上に設けられる。この構造は、薄膜トランジスタ14を介して読み出 しライン15に結合されるコレクタ電極13を含んでいる。この薄膜トランジス タのゲート電極は、この断面図には見ることができないアドレスライン19に接 続される。本実施例は2つのコレクタ電極のみを示しているが、実際には画像セ ンサマトリックスは、多数の、例えば400本の読み出しライン及び400本の アドレスライン並びに薄膜トランジスタを備える400×400のコレクタ電極 を含んでいる。この電極構造は、セレニウム又は酸化鉛のような光伝導性材料か らなるX線感知層18で被覆されている。前記電極構造から遠いX線感知層の側 に、共通のカウンタ電極16が設けられている。動作中、X線感知層に電圧がか けられている。入射X線は、X線感知層18に電荷キャリアを生成し、当該キャ リアはコレクタ電極に集められ、次に読み出しラインを介して読み出される。X 線感知層18は平坦であり、特にX線が入射する平坦面11を持つ。結果的に、 幾何学的歪みがこのX線画像に起こることはほとんどない。読み出しはアドレス ライン19によって伝導する信号を用いて薄膜トランジスタ14をスイッチする ことによって制御される。読み出しユニット17は、X線画像の輝度値を表す読 み出された電荷を画像信号に変換する。この種の画像センサマトリックスは、そ れ自体はヨーロッパ特許公報EP 0 444 720及びEP 0 440282から公知である。 第3図は、第2図のX線検出器の電子回路の回路図を示す。明瞭性のために、 この図は、センサマトリックスを2×3のみ有する画像センサマトリックスを示 す。センサ素子の各々は、キャパシタンスと並列に接続されるフォトダイオード 41を具備する。実際には、このキャパシタンスはフォトダイオード41の自己 キャパシタンスで形成される。これらキャパシタンスは、適切なコレクタ電極1 3及びカウンタ電極16によっていつも形成される。列毎に、コレクタ電極13 は、薄膜MOSトランジスタ14を介して読み出しライン15に接続される。行 毎に、前記薄膜トランジスタの各々は、そのゲート接触を介してアドレスライン 19に接続されている。これら薄膜トランジスタ14は、行ドライバ40によっ て行毎にスイッチされる。キャパシタンスから読み出された電荷は、列ずつに内 蔵する読み出し増幅器42に与えられる。この内蔵される読み出し増幅器は、個 々の列の電荷をマルチプレクサ選択器回路17に与えられる電圧に変換する。こ のマルチプレクサ選択器回路は、読み出される画像センサマトリックスの一部、 特に列を選択する。このマルチプレクサ選択器回路は、読み出される列の内蔵す る読み出し増幅器を活性化させる。このマルチプレクサ選択器回路は、X線画像 を表す電子ビデオ信号を前記内蔵する読み出し増幅器からの電圧から得る読み出 しユニットとしても動作する。 第4図は、本発明に係るX線検査装置のX線検出器1の他の実施例を概略的に示 す。第2図のX線検出器は、基板31に設けられたシンチレーション層(scintil lation layer)32を含む変換スクリーン37を含んでいる。この基板31は、 例えばX線を適切に通過させる薄いアルミニウム箔であり、シンチレーション層 32は、例えばタリウム又はナトリウムでドープされたヨウ化セシウム層(Csl:T l,Csi:Na)である。このシンチレーション層は、入射X線を例えば赤色又は緑色 光のような低エネルギー放射線に変換する。このシンチレーション層は、X線2 8が入射する平坦面11を有し、結果的に、幾何学的歪みがX線画像内にほとん ど起こらない。この低エネルギー放射線、即ち緑色又は赤色光が、X線源から遠 い変換スクリーン37の側で当該変換スクリーン37から発する。この変換スク リーン37は、よってX線画像を光学画像に変換する。このシンチレーション層 32は、好ましくはこのシンチレーション層をほぼ横切るように延在する列形状 のヨウ化セシウム結晶を含んでいる。上記結晶は、前記シンチレーション層と実 質的に垂直に低エネルギー射線が伝導する光伝導性チャネルとして働くこ とで、この低エネルギー放射線がこのシンチレーション層の面においてほとんど 拡散されない。これはX線検出器1の高い空間分解能(spatial resolution)とな る。このX線検出器1は、テレビカメラのような複数の画像ピックアップ装置3 4を備える画像ピックアップシステム30も含んでいる。各テレビカメラは、カ メラレンズ35及び画像センサ36を含んでいる。各カメラレンズ35は、変換 スクリーン37上の光学画像の一部を適切な画像センサ36に結像する。このよ うなカメラセンサは、例えば電荷結合(CCD)半導体センサである。個々のテレビ カメラは、変換スクリーンの光学画像の一部の輝度値を表す副画像信号を供給す る。この副画像信号は、バス38を介して組合せユニット33に与えられる。こ の組合せユニットは、前記変換スクリーンの光学画像を表す画像信号を副画像信 号から得る。一般的に言うと、この変換スクリーンがX線画像を光学画像に変換 し、画像ピックアップシステムは画像信号を光学画像から得る。この種のX線検 出器は、それ自体ヨーロッパ特許公報EP 0 583 844号から公知である。 第5a図,b,c図は、3つの連続するX線画像を示す。これら画像において 、ある量のコントラスト媒質を局部的に備える血管が表されている。第5a図に 示される画像は第5b図に示される画像よりも前であり、第5b図に示される画 像は第5c図に示される画像よりも前である。第5a図,b,c図から明らかで あるように、このコントラスト媒質の画像は、これら画像の右側に進んでいる。 第6a図は、第5b図及び5a図に示される画像に関する差分画像を示す。第6 a図は、よって第5b図及び5a図それぞれの画像における画像情報間に差分を 含んでいる。第6a図は、特に二重コントラストを示している。この二重コント ラストは、今のところコントラスト媒質51が再生されていない第5a図に示さ れる画像の一部に関する輝度値を持つ部分52と、このコントラスト媒質で既に 満たされた血管50の第5b図の画像の対応部分とを含んでいる。この二重コン トラストは、コントラスト媒質が既に通過した第5a図の画像における部分と、 まだコントラスト媒質で満たされている第5b図の血管の画像における部分とに 関する輝度値を持つ部分53も含んでいる。同様に、第6b図は、第5c図及び 5b図に示される画像に関する差分画像を示す。第6b図は、第6a図の二重コ ントラストに対する、血管の画像にシフトされた二重コントラストも示す。血管 5 0内のコントラスト媒質の移動は、よって二重コントラスト52,53のシフト に基づいて正確にトラッキングすることができる。 第7図は、本発明に係るX線検査装置の他の実施例の側立面図を概略的に示す 。X線検出器1によってピックアップされた個々のX線画像の画像信号は、デー タ処理器70に与えられる。このデータ処理器70は、前記画像信号から例えば 検査すべき患者の脚部の血管における流れパターンを得る。これら画像信号は、 データ処理器70における画像メモリ73に一時的に記憶される。患者の血管が 再現される連続するX線画像は、これら連続する画像信号から差分画像信号を得 る減算ユニット71に与えられる。これら差分画像信号は、差分画像を再生する 。個々の差分画像は組合せユニット72に与えられる。この組合せユニットは、 単一の調査画像において患者の血管システムの大部分を再生する組立画像の画像 信号を形成するように、差分画像信号を結合する。第6a図及び6b図を参照し て説明したように、差分画像が、血管を通るコントラスト媒質の移動を表す二重 コントラストを含んでいる。これら差分画像信号は、前記差分画像における二重 コントラストに基づいて血管内の流れパターンを計算する算術ユニット74に与 えられる。この算術ユニットは、計算された流れパターンのグラフ表示も計算す る。これら組立画像及び/又は流れパターンのグラフ表示がモニタ27に表示さ れる。血管の調査画像は、それらにグラフで表される流れパターンと一緒に、血 管及びそれら器官における異常を診断する有用な技術的補助を構成する。 このX線検査装置は、X線源の移動とコリメータの調節を制御する制御ユニッ ト80も含んでいる。この計算された流れパターンは、患者の血管内のコントラ スト媒質の正確なトラッキングを可能にするために、前記制御ユニットにも与え られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.連続するX線画像から組立画像を得る方法において、前記X線画像は際立っ て平坦なX線感知表面を持つX線検出器によってピックアップされることを特 徴とする方法。 2.前記X線検出器が前記X線画像から画像信号を得る画像センサマトリックス を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記X線検出器が前記X線画像から光学画像を得る際立って平坦な変換スク リーンと、前記光学画像から画像信号を得る1つ以上の画像センサを備える画 像ピックアップシステムとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.前記組立画像が前記連続するX線画像の画像情報を結合することで形成され ることを特徴とする先行する請求項の何れか一項に記載の方法。 5.前記X線画像は、コントラスト媒質を対象物に投与した後、X線を用いて検 査すべき前記対象物を照射することで形成され、差分画像が連続するX線画像 から得られ、前記組立画像が前記差分画像から得られることを特徴とする先行 する請求項の何れか一項に記載の方法。 6.3つ以上の連続するX線画像が検査すべき前記対象物を照射することで形成 され、2つ以上の差分画像が前記連続するX線画像から得られ、前記連続する X線画像と前記差分画像の輝度値との間の時間間隔から、流速が計算されるこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 7.前記連続するX線画像が本質的に等しい時間間隔でピックアップされること を特徴とする請求項6に記載の方法。 8.連続するX線画像間の前記時間間隔が測定されることを特徴とする請求項6 に記載の方法。 9.前記組立画像が前記差分画像から形成されることを特徴とする請求項6に記 載の方法。
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JP2006297102A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Siemens Ag コンピュータの作動方法、医用画像化装置の作動方法、医用画像化装置およびデータ担体ならびにコンピュータ

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JP2006297102A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Siemens Ag コンピュータの作動方法、医用画像化装置の作動方法、医用画像化装置およびデータ担体ならびにコンピュータ

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