JP2002501950A - 高輝度、小粒子赤色発光蛍光体の調製方法 - Google Patents

高輝度、小粒子赤色発光蛍光体の調製方法

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JP2002501950A JP2000528993A JP2000528993A JP2002501950A JP 2002501950 A JP2002501950 A JP 2002501950A JP 2000528993 A JP2000528993 A JP 2000528993A JP 2000528993 A JP2000528993 A JP 2000528993A JP 2002501950 A JP2002501950 A JP 2002501950A
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Abstract

(57)【要約】 実験式(Y1-x-y-zEuxGdyz)BO3(ただし0.010.1、00.5であり、M=Mg、Ca,Sr,またはBaであり、00.1である)を有するユーロピウム活性化イットリウム、ガドリニウムボレート蛍光体を形成する方法であって、この方法は、固体状態反応温度を下回る温度で熱的にゲルを分解して上記蛍光体を得る工程を有し、上記ゲルは、イットリウムの源と、ガドリニウムの源と、ユーロピウムの源とホウ素の源とを与える有機前駆体を有する希薄溶液から形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、ユーロピウムによって活性化された(activated)改良型イットリウ ムガドリニウムボレート蛍光体粒子および、このような粒子を形成する方法に関
連する。より詳細には、本発明は、ニトレートおよび有機前駆体からこのような
粒子を形成する改良された方法に関し、ニトレートおよび有機前駆体は、フラッ
トパネルディスプレイ(FPD)アプリケーションに使用するために要求される
、性能が向上した(高輝度)小蛍光体粒子を形成する。
【0002】 (背景技術) ユーロピウム活性化イットリウムガドリニウムボレート((Y,Gd)BO3
Eu3+)は、有効な赤色発光フォト・ルミネッセンス蛍光体およびカソード・ル
ミネッセンス蛍光体である。近年、この蛍光体を開発するための努力がなされて
おり、この蛍光体は、その高量子効率、残光特性および低減された彩度 (satura
tion)のために、現在、プラズマディスプレイパネル(PDP)に使用されてい る。
【0003】 これらの蛍光体は従来、Y23(Y源)、Gd23(Gd源)、Eu23(E
u源)、ホウ酸およびNH4FまたはNH4Cl(融剤)の間の高温(>1200
℃)固体状態反応(SSR)によって、調製されてきた。SSRDによって調製
された蛍光体粉末のグレインサイズは、5から10ミクロンのオーダにある。P
DP、電界放出型表示装置(FED)およびエレクトロルミネッセンス(EL)
パネルのようなフラットパネルディスプレイデバイスは、性能および効率をより
高めるために、細かいグレイン(0.1から2ミクロン)蛍光体を有する薄い蛍
光体スクリーンを必要とする。蛍光体はリブのような複雑な構造の間に印刷され
たスクリーンであるので、このような必要性は、PDPの場合に、より要求され
る。小粒子を有するので、薄いスクリーンを形成することができる。小粒子であ
るが故に、充填密度を増大し、バインダーの含有量を低下させることも可能にな
る。
【0004】 本来は、小粒子サイズの蛍光体は粉砕、破砕、または摩砕によって得ることが
できた。これらの方法により得られた蛍光体は、ほとんどまたは全く粒子のモル
フォロジーが制御されておらず、非常に効率が低いことがわかった。近頃、SS
Rの完成後、高温下での短時間焼成または低温での長時間焼成のいずれかを行い
、蛍光体を急速に冷却することによって「摩砕なしの(no mill)」蛍光体が調製 されている。これらのプロセスは、蛍光体結晶のさらなる成長を最小限にするの
に役立つ。融剤または抑制剤が存在すると、蛍光体の粒子サイズ分布(PSD)
およびモルフォロジーを制御することができる。M.Kotaisamy. R. Jagannthan,
R.P.Rao, M, Avudaithai, L.K.Srinivassan およびV.S.Sundaram, J.Electroche
m Soc.142(1995)3205を参照のこと。サブミクロンサイズの蛍光体粒子をゾル− ゲルプロセスにより合成することが提案されている。R.P.Rao, J.Electrochem S
oc.143(1996)189を参照のこと。小蛍光体粒子は、熱水方法により合成される。T
.R.N.Kutty, R.P Rao,Mater.Res Bull.25(1990)1335を参照のこと。
【0005】 赤色蛍光体に関するたいていの過去の研究は、フルオレッセントランプ(蛍光
灯)のEu3+活性化イットリウムオキシド、および陰極線管(CRT)のイット
リウムオキシ−スルファイドに関連している。これの蛍光体のいずれもは、現在
のPCPまたはAC PDPに取って代わるのには適当でないので、キセノンガ
ス(147および173nm)によって生じる波長で励起可能であるPDPに有
用な、新たな蛍光体を開発する試みがなされている。イットリウムおよびランタ
ンシリーズのEu3+活性化ボレートが論文中で提案されているが、ユーロピウム
活性化イットリウムガドリニウムボレート蛍光体の調製およびルミネッセンスに
関しては限られた情報しか入手できない。Lehmannの米国特許第4,202,79 4号は、一般式xCaOy(Y+Eu)2zB23(xは32から38であり、 yは31から40であり、zは25から31である)によって表される改良型蛍
光体組成を提案している。可視スペクトルの赤領域の254nmの放射と発光と
によって励起されると、このような蛍光体は、同様のタイプの蛍光体と比べて高
いフォト・ルミネッセンス効率を提供することが主張されている。
【0006】 昔の合成方法は高温固体状態反応を含んでいたので、不純物濃度、PSDおよ
びモルフォロジーの制御は制限されていた。また、小粒子(0.5から2.0ミ
クロン)を用いて形成される蛍光体スクリーンは、性能が向上することが分かっ
た。これは特にPDPに対して真実である。しかしながら、上記方法のほとんど
は、小粒子(0.1から2.0ミクロン)を提供することができない。小粒子の
成長は、反応温度が通常の固体状態温度をかなり下回る、ゾル−ゲルまたは溶液
方法の場合に可能である。
【0007】 (本発明の要旨) 従って、本発明の目的は、実験式(Y1-x-y-zEuxGdyz)BO3を有する 、Eu3+活性化イットリウム、ガドリニウム(アルカリ土類)ボレート蛍光体を
提供することであって、この実験式において0.010.1、0
.5であり、M=Mg、Ca,Sr,またはBaであり、00.1であり
、上記蛍光体は、高輝度で表示できる小粒子サイズを有する粉末の形態で得られ
る。
【0008】 本発明の細かいグレイン蛍光体はゾル−ゲルプロセスにより合成される。ゾル
は、液体中におけるコロイド粒子の分散である。粒子の重力はごくわずかである
。ゾルから、ゲルが形成され、このゲルは、サブマイクロメートルの孔およびミ
クロンオーダーの平均長の高分子鎖を有する、相互接続された剛直ネットワーク
を用いて形成される。最終的な製品の粒子サイズは、最初のゾル中にあるコロイ
ド粒子の初期濃度、ゲル化プロセス、ゲルの乾燥方法、焼成温度および冷却速度
の関数である。
【0009】 ゾル−ゲルプロセスは、細かい粉末の合成において、特に、細かい蛍光体粉末
の合成において、従来の方法よりも多くの利点を与える。開始材料の全ては、溶
液中、分子レベルで混合されるので、高度の均質性が得られる。溶液への不純物
(活性剤/共同活性剤/増感剤)のドーピングは、直接的、容易、かつ効果的で
ある。適切に乾燥されたゲルの孔は、しばしば極めて小さく、均質ゲルの成分は
非常によく混合されている。ゾル−ゲルから得られる粉末の表面領域は非常に大
きく、低い処理温度を使用することが可能になる。
【0010】 本発明のゾル−ゲルプロセスによって形成された蛍光体材料は、モルフォロジ
ーが向上しており、蛍光体のスクリーンの製造において、(スクリーン印刷およ
びスラリーのためのペーストなど)ペースト状態で使用するのに非常に適してい
る。さらにゾル−ゲルプロセスを使用して形成された蛍光体粒子の純度および小
サイズにより、融剤および融剤関連材料を除去するための洗浄工程および蛍光体
粒子のサイズを低下するのに必要とされる粉砕/摩砕工程のような、多くの後処
理工程を省略することができる。
【0011】 蛍光体材料は、たとえppbレベルであっても不純物に対して極めて感度が高
い。本発明の低温ゾル−ゲル合成プロセスはクロス汚染の可能性を最小限にする
。従来の方法において、材料中に残留する所望でない不純物のいくらかは、蛍光
体の性能に脅威を与え得る。例えば、融剤(MgF2)からのフッ化物は、作動 中にディスプレイのガラス表面を攻撃し得る。蛍光体粒子のサイズが低下すると
、不純物の存在による電子およびホール獲得の可能性が増大し、電子/ホールの
局在化は、不純物を介して再結合率を増大させる。R.N.Bhargave, D.Gallagher およびT.Welker, J.Luminescence 60(1994)280を参照のこと。最適不純物濃度(
活性剤)レベルは、小粒子サイズによってさらに高められ得る。Eu3+活性化イ
ットリウム、ガドリニウムおよびアルカリ土類ボレート蛍光体をゾル−ゲルおよ
び溶液プロセスによって成長させる、本発明は、より高い輝度およびより小さい
粒子サイズを示す材料を提供する。本発明の方法を用いて形成される粒子サイズ
の小さい蛍光体粒子は、高い充填密度が必要とされる用途への使用に、特に適し
ている。
【0012】 より特定的には、本発明は、実験式(Y1-x-y-zEuxGdyz)BO3を有す る、Eu3+イットリウム、ガドリニウム、(アルカリ土類)ボレート蛍光体を形
成する方法であって、0.010.1、00.5であり、M=Mg
、Ca,Sr,またはBa;00.1であり、全てのユーロピウム活性体
がEu3+として利用可能なサイトを占有する、上記方法を提供する。この方法は
、イットリウムの源と、ガドリニウムの源と、アルカリ土類金属の源と、ユーロ
ピウムの源とホウ素の源とを付与する有機前駆体を含む希薄溶液を酸性媒体中で
反応させて、ゾルおよび/またはゲルを形成する工程と、上記ゾルおよび/また
はゲルを固体状態反応温度より下の温度で熱分解する工程とを有する。「固体状
態反応温度」は、2以上の固体を反応させて、材料(複合物)を形成するのに必
要とされる温度に関連する。この温度は、典型的には、反応されるべき固体の融
点に近い。すなわち、一般的に、固体状態反応には高温が必要とされる。以前は
、蛍光体材料は一般的に、酸化物の間の固体状態反応、または酸化物と同様の材
料の間の固体状態反応により、工業用に合成されていた。本発明の方法では、こ
れらの固体状態反応において使用されていた温度よりも低温を使用することがで
きる。
【0013】 (発明を実施するための最良の形態) 高輝度、短残光性(persistence)、高色純度(彩度(saturation))および長寿 命(操作時間)を有する赤色蛍光体が表示性能を非常に向上させる、数多くのデ
ィスプレイアプリケーションがある。市販されているREベースの蛍光体は、上
記の必要性をすべては満たさないので、このような制限を克服する蛍光体合成プ
ロセスが開発された。この開発努力の結果が本発明の基礎である。
【0014】 本発明は、高濃度の活性体イオン(Eu3+)を含む、イットリウム、ガドリニ
ウムボレート蛍光体の合成方法を提供する。蛍光体に重要なイットリウム、ガド
リニウム固体溶液の形成は、基本的に、反応温度および条件に依存する。固体状
態反応において、それぞれの酸化物は、過剰なホウ酸の存在のもと、高温下で反
応する。このような温度で、イットリウムガドリニウムなどの個々のボレートお
よび未反応の酸化物などのような他の相が形成され得る。不純物イオンの複合物
の格子への適切なドーピングは不確実である。さらに、高温プロセスの使用によ
り、より大きな粒子の成長が可能になる。
【0015】 ゾル−ゲルプロセスは、以下の2つのカテゴリーに分割することができる。す
なわち、(1)金属塩溶液から始まる水ベースのプロセスおよび(2)金属アル
コキシドから始まるアルコールベースのプロセスである。最適なプロセスは、基
本的に、開始物質のコストおよび入手可能性に基づいて選択される。開始物質の
純度は蛍光体の合成に対して重要であるので、開始物質は0.9999から0.
999999の純度を有する。金属アルコキシドは高価であるので、好ましくは
イットリウム、ガドリニウム、ユーロピウムおよびアルカリ土類のニトレートが
金属源として選択される。トリメチルボレートは、ホウ素源として使用するのが
好ましい。適当なトリメチルボレート原液は、好ましくは、トリメチルボレート
とエタノールとを1:10のモル分率で混合することにより調製する。
【0016】 金属前駆体は、下記の反応機構によって合成可能である。
【0017】 すなわち、(1)アルコキシドは、金属(例えばイットリウム)アセテート(
YOOCH33xH2Oを2−メトキシエタノール(OCH325OH)に添加
することによって合成可能である。125℃で12時間還流後、透き通った溶液
はわずかに緑色をおびた黄色溶液に変化する。これらのイットリウムメトキシエ
トキシドゾルは、数ヶ月間、室温で安定である。イットリウムイソプロポキシド
もまた、イソプロピルアルコール中のリチウムイソプロポキシドをテトラヒドロ
フラン中のイットリウムクロライドと混合することによって調製され得る。この
溶液は、後にろ過および精製して、生成物から塩化物およびリチウムイオンを除
去することを必要とする。
【0018】 (2)イットリウムヒドロキシド前駆体は、溶液に塩基(例えばアンモニウム
ヒドロキシド)を添加することによって、YCl3またはY(NO33(0.0 1M)水性溶液を沈殿させることによって調製され得る。ph=10.0から1
0.4のゲル状沈殿物が得られる。これらのゲルを、DI水によって何度も洗浄
し、対イオン(NO3 -またはNH4 +)を除去する。これらのイオンの痕跡量はあ
らかじめ分かっており、最終的な生成物の効率を低下させる。
【0019】 しかしながら、プロセスを制御する様々な困難性のために、および開始物質が
高価であるために、方法(1)も(2)も本発明の蛍光体を大量に調製するため
の経済的な手段を与えない。以下の代表的な機構によると、前述の方法に反して
、本発明の蛍光体を大量に経済的に調製することができる。
【0020】 すなわち、(3)イオン交換樹脂を用いることによって安定なゾル−ゲルを調
製する。純度0.99999のイットリウムニトレートを脱イオン化(DI)水
に溶解させて、透き通った0.01M溶液を得る。この溶液を、室温下で、Do
wex1X4(50〜100メッシュ)樹脂を有するイオン(OH-)交換カラ ムに通す。溶液の流れが制御されて、収集溶液のpHが11.0に維持される。
樹脂カラムの底部に収集されたイットリウムヒドロキシドゾルは透き通っている
が、保存時と同様、イットリウム濃度の増加につれて乳白色になる。低濃度のイ
ットリウムで調製されたゾルは数ヶ月安定である。他の金属(Eu,Gdおよび
M)水酸化物のゾルも同様に調製れ可能である。
【0021】 また、必要とされる金属溶液を生ぬるいDI水中に各金属ニトレートを適当な
量だけ混合することによって調製し、0.05から0.1M溶液を得る。金属/
ボレート比が約0.95から約1.05の間の範囲で一定に維持されるように、
金属(Y,Gd,EuおよびM)溶液およびトリメチルボレートの理論量を一緒
に添加する。金属/ボレート溶液を丸底フラスコに移して、80から100℃、
12から18時間、攪拌マントルで解膠する(peptize)ことによってゲル化を行 う。
【0022】 ゲル化は好ましくは酸触媒ゾル(pH=1.0〜2.0)を用いて行う。低p
Hゾルにおいて、解膠には、適当な酸を溶液に添加する必要があると考えられて
いる。酸の添加は、酸のタイプおよびpHによって一般に特定される。酸のタイ
プは一般的に、pHよりも重要である。硝酸およびホウ酸は、構造的に均質なゲ
ルネットワークの形成を導く解膠剤として特に有用であることが分かっている。
ホウ酸はホウ素源同様に酸触媒としても働くので、ホウ酸を使用するのが特に好
ましいことがわかっている。焼成の間のホウ素の損失は、過剰なホウ酸の存在に
よって補償される。
【0023】 解膠後、ゾル/ゲルは厚いゲル(3から5日)になるまで容器(結晶化皿)中
に放置される。いわゆるゲルは、次に、キセロゲル(粉末)になるまで、実験室
用オーブン中で50から60℃で乾燥される。透明物質であるキセロゲルは、高
グレードのアルミナのるつぼに移されて、2つの熱サイクルにさらされる。第1
の熱サイクルにおいて、試料は2時間100℃で浸漬されて、次に800から1
000℃で2から12時間加熱される。室温下で冷却後、固体となった試料を静
かに(例えば適当なペスタル(pestal)を使用するモータ中で)粉砕する。得られ
た粉砕粉末を脱イオン化水により洗浄し、100℃で4から6時間乾燥させる。
【0024】 様々な比率の金属を含む蛍光体試料の熱分析により、反応速度論を理解するこ
とができる。REボレートキセロゲル試料の熱分析データを図1に示す。このデ
ータは、3つの異なる温度領域で、試料が後続の重量変化を2から3回受けるこ
とを示す。第1の重量の変化は100℃付近で起こり、これは金属塩溶液に関連
する自由水分子の損失に対応する。200から300℃付近での第2の重量の損
失は、熱的に加速される酸化による−OCH3の損失による。
【0025】 950℃で焼成された試料のX線粉末回折データを図2に示す。800℃で焼
成された試料は、イットリウム、ガドリニウムボレート相に対応するラインを示
す。これらの材料に関する基準データがないので、X線回折ラインは、各金属の
ニトレートおよび酸化物のような可能な中間生成物だけでなく、開始材料に関す
るデータとも比較される。イットリウム、ガドリニウムボレート相に対応する全
ての顕著なラインが、850℃より上で焼成された試料において観測される。金
属ニトレートおよび酸化物に対応するラインが全く観察されないので、このこと
は試料が完全にボレートに変換されていることを示す。このような結論はTGA
データによっても支持される。金属ニトレート相に対応するラインは、焼成温度
が上昇するにつれて、より顕著になる。
【0026】 蛍光体のルミネッセンスは、形状、サイズ、結晶欠陥およびグレイン境界に依
存するので、様々な条件下で調製された全ての試料のモルフォロジーおよびPS
Dの研究を行った。様々な条件下で調製された走査電子顕微鏡写真試料を図3に
示す。これらの顕微鏡写真から、蛍光体粒子は、均一で球形状を示すことがわか
る。様々な温度で調整された蛍光体のPSDを図4(b)に示す。試料を、焼成
後、水で洗浄して、非常に小さな粒子だけでなく有機残余物を除去し、乾燥する
。これらの蛍光体の発光特性を、コートされたスクリーン同様に粉末を用いて室
温で測定する。
【0027】 図5は、MgF2窓および適当な通過幅を有するフィルタ付きの様々な注文製 のキセノンランプからの放射エネルギーのスペクトル分布を示す。このランプは
147および173nm放射の源を与える。金属ニトレートから調製された、E
u活性化イットリウム、ガドリニウムボレート蛍光体の発光スペクトルを図6に
示す。一般的に、593、611および627nmのルミネッセンス(発光)ラ
インは、5071(オレンジ赤)および5072(赤)遷移に対応して並ぶ
【0028】 ピーク最大値はEuおよびGd濃度に依存し、様々な発光ラインの強度が変化
する。ランプの用途において、593、611、627nmの3ライン全てが使
用可能である。しかしながら、いくつかのディスプレイにおいて、特にTVにお
いて、赤色ライン(611および627nm)のみを有することが好ましい。一
般的にオレンジ色ライン(593nm)は、外部の光学フィルタを用いることに
よって最小限にされるか、または排除される。本発明は、赤色ラインの強度を増
大させる蛍光体に関連する。好ましくは、本発明の蛍光体の593nmのオレン
ジ色ラインに対する、611および627nmの赤色ラインのピーク最大発光ス
ペクトルの比は、1:0.6よりも大きい。
【0029】 以下の実施例を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
【0030】 (実施例1) 本実施例では、イットリウム、ガドリニウムおよびユーロピウムの水酸化物な
らびに酸触媒をゾル/ゲルプロセスによって使用する、改良されたEu活性化イ
ットリウムガドリニウムボレート蛍光体の調製を説明する。本実施例においては
、下記の開始材料を使用した。イオン交換カラムから調製されたそれぞれの水酸
化物溶液(セミ−ゲル)およびボレート溶液の量を、体積およびバッチ当たりの
重量分率によって表1に示す。
【表1】
【0031】 上記水酸化物溶液を丸底フラスコで混合する。45℃で攪拌しながら、必要な
量のトリメチルボレート溶液を、ゆっくりと水酸化物溶液に添加する。溶液が最
高必要温度(90〜95℃)に到達し、約9〜12時間、その温度で溶液が解膠
すると、ホウ酸を滴状添加した。水凝縮カラムは、循環冷却器を使用して、解膠
の間中20℃に維持した。室温までフラスコを冷却した後、溶液(セミ−ゲル)
を結晶化皿(3L容量)に移し、開放雰囲気中に放置した。5から6日後、溶液
はゲルになった。
【0032】 この透明で硬いゲルを、実験室オーブンで12時間、45〜50℃で乾燥した
。乾燥生成物は、キセロゲルと呼ばれる軟質ガラス生成物に似ている。キセロゲ
ルのほとんどをガラス皿から移し、ガラス乳鉢および乳棒で砕いた。細かい粉末
をるつぼに収集し、最初は300℃で2時間、次に同じ加熱速度で900℃で6
時間、箱形炉で焼成した。試料は、室温まで冷却するまで、炉中に放置した。
【0033】 冷却後、硬い塊を得た。少量の水を用いて、この硬い塊を非常に細かい粒子に
した。この細かい蛍光体粉末を、水中で超音波攪拌した。超音波処理はクラスタ
ーを非常に細かい粉末に砕くのに役立つ。水で洗浄後、この粉末を100℃で6
時間乾燥した。サブミクロンサイズの粒子(<0.1ミクロン)に戻すために、
蛍光体溶液を遠心分離機にかけた。上記蛍光体の元素分析を表2に示す。
【表2】
【0034】 (実施例2) 本実施例では、本発明の溶液法による、改良型Eu活性化イットリウム、ガド
リニウムボレート蛍光体の調製を説明する。本発明の溶液法では、イットリウム
ニトレート、ガドリニウムニトレート、ユーロピウムニトレートおよびトリメチ
ルボレートを酸触媒中で用いる。本実施例で使用する開始材料を表3に列挙する
。開始材料の量は、バッチ当たりのグラムおよび重量分率で表3に示す。
【表3】
【0035】 上記ニトレート溶液を丸底フラスコで混合する。必要量のメチルボレート溶液
を45℃で攪拌しながらゆっくりとニトレート溶液に添加した。この溶液を12
時間90℃で解膠した。残りの予備的な処理は実施例1と同様である。上記蛍光
体の元素分析を表4に示す。
【表4】
【0036】 これらの蛍光体の発光特性は、PDPアプリケーション用に市販されている蛍
光体と同様、適当な放射源(Xeランプ)からの147nmおよび173nmで
の放射を用いて試料を励起させることにより、研究されている。得られた結果を
表9に示す。比較のために各試料の平均粒子サイズも表に示す。
【0037】 (実施例3) 本実施例では、本発明の溶液法による、改良型Eu活性化イットリウム、ガド
リニウムボレート蛍光体の調製を説明する。本発明の溶液法では、イットリウム
ニトレート、ガドリニウムニトレート、ユーロピウムニトレート、バリウムニト
レートおよびトリメチルボレートを酸触媒中で用いる。本実施例で使用する開始
材料を表5に列挙する。開始材料の量は、バッチ当たりのグラムおよび重量分率
で表5に示す。
【表5】
【0038】 上記ニトレート溶液を丸底フラスコで混合する。必要量のメチルボレート溶液
を45℃で攪拌しながらゆっくりとニトレート溶液に添加した。この溶液を12
時間90℃で解膠した。残りの予備的な処理は実施例1と同様である。上記蛍光
体の元素分析を表6に示す。
【表6】
【0039】 これらの蛍光体の発光特性は、PDPアプリケーション用に市販されている蛍
光体と同様、適当な放射源(Xeランプ)からの147nmおよび173nmで
の放射を用いて試料を励起させることにより、研究されている。得られた結果を
表9に示す。比較のために各試料の平均粒子サイズも表9に示す。
【0040】 (実施例4) 本実施例では、本発明の溶液法による、改良型Eu活性化イットリウム、ガド
リニウムボレート蛍光体の調製を説明する。本発明の溶液法では、イットリウム
ニトレート、ガドリニウムニトレート、ユーロピウムニトレート、ストロンチウ
ムニトレートおよびトリメチルボレートを酸触媒中で用いる。本実施例で使用す
る開始材料を表7に列挙する。開始材料の量は、バッチ当たりのグラムおよび重
量分率で表7に示す。
【表7】
【0041】 上記ニトレート溶液を丸底フラスコで混合する。必要量のメチルボレート溶液
を45℃で攪拌しながらゆっくりとニトレート溶液に添加した。この溶液を12
時間90℃で解膠した。残りの予備的な処理は実施例1と同様である。上記蛍光
体の元素分析を表8に示す。
【表8】
【0042】 これらの蛍光体の発光特性は、PDPアプリケーション用に市販されている蛍
光体と同様、適当な放射源(Xeランプ)からの147nmおよび173nmで
の放射を用いて試料を励起させることにより、研究されている。得られた結果を
表9に示す。比較のために各試料の平均粒子サイズも表9に示す。
【表9】 *実施例1〜3の蛍光体は上記実施例から得られ、市販品1〜3はプラズマディ
スプレイに市販されている蛍光体である。
【0043】 表9のデータに示されるように、本発明のゾル/ゲルおよびゾル/ゾルプロセ
スによって形成された実施例1〜3の蛍光体は、より小さな粒子であり、概して
強度も高い。
【0044】 以上の説明は、本発明の単なる実例であることが理解されるべきである。本発
明の範囲から逸脱することなく数多くの変更と変形とが当業者により行され得る
。従って本発明は、以下の請求の範囲内での変更、変形および改変のすべてを含
むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 希土類元素(RE)ホウ酸キセロゲル粉末の熱重量分析(TGA
)を示す。
【図2】 REニトレートから調製されたEu活性化Y、Gdボレート蛍光
体のX線回折散パターンを示す。
【図3】 (a)は、洗浄後にREヒドロキシドから調製されたY、Gdボ
レートの走査電子顕微鏡写真を示し、(b)は洗浄前にREニトレートから調製
されたY、Gdボレートの走査電子顕微鏡写真を示し、(c)および(d)は洗
浄後にREニトレートから調製されたY、Gdボレートの走査電子顕微鏡写真を
示す。
【図4】 (a)は、REヒドロキシドから調製されたY、Gdボレート蛍
光体の粒子サイズ分布のグラフであり、(b)は、REニトレートから調製され
たY、Gdボレート蛍光体の粒子サイズ分布のグラフである。
【図5】 MgF2窓および適当な通過幅を有するXeランプの波長(a) 147nmおよび(b)173nmにおける放射エネルギーのスペクトル分布を
示す。
【図6】 室温で記録された(a)147nmおよび(b)173nmでの
励起におけるY、Gdボレート蛍光体の発光スペクトルを示す。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実験式(Y1-x-y-zEuxGdyz)BO3(ただし0.01 0.1、00.5であり、M=Mg、Ca,Sr,またはBaであ
    り、00.1である)を有するユーロピウム活性化イットリウム、ガドリ
    ニウムボレート蛍光体を形成する方法であって、 前記方法は、固体状態反応温度を下回る温度でゲルを熱分解して前記蛍光体を
    得る工程を有し、 前記ゲルは、イットリウムの源と、ガドリニウムの源と、ユーロピウムの源と
    ホウ素の源とを付与する有機前駆体を含む希薄溶液から形成される、方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲルは酸性媒体中で形成される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記イットリウムの源がイットリウムニトレートまたはイッ
    トリウムヒドロキシドであり、前記ガドリニウムの源がガドリニウムニトレート
    またはガドリニウムヒドロキシドであり、ユーロピウムの源がユーロピウムニト
    レートまたはユーロピウムヒドロキシドであり、ホウ素の源を付与する前記有機
    前駆体がトリメチルボレートである請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記イットリウムの源がイットリウムニトレートであり、前
    記ガドリニウムの源がガドリニウムニトレートであり、ユーロピウムの源がユー
    ロピウムニトレートであり、ホウ素の源を付与する前記有機前駆体がトリメチル
    ボレートである請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記イットリウムの源がイットリウムヒドロキシドであり、
    前記ガドリニウムの源がガドリニウムヒドロキシドであり、前記ユーロピウムの
    源がユーロピウムヒドロキシドであり、ホウ素の源を付与する前記有機前駆体が
    トリメチルボレートである請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 実質的に全てのユーロピウム活性体が、Eu3+として利用可
    能なイットリウムサイトを占有する請求項1から5のいずれか1つに記載の方法
  7. 【請求項7】 前記ゲルが、開放雰囲気中950℃以下で熱分解される請求
    項1から6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 熱分解の前に、前記ゲルは乾燥されてキセロゲルを形成し、
    前記キセロゲルは破砕されて粉末を形成する請求項1から7のいずれか1つに記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記蛍光体は、約0.1から約2.0ミクロンの範囲にある
    平均粒子サイズを有する球状粒子を有する請求項1から8のいずれか1つに記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記蛍光体の593nmにおけるオレンジ色ラインに対す
    る、611nmおよび627nmにおける赤色ラインのピーク最大発光スペクト
    ル比は、1:0.6よりも大きい請求項1から9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 約37重量%から約48重量%のイットリウムと、約18
    重量%から約9重量%のガドリニウムと、約4重量%から約8重量%のユーロピ
    ウムと、約6.6重量%から約7重量%のホウ素とを有する請求項1から10の
    いずれか1つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記希薄溶液がさらにアルカリ土類金属の源を含む請求項
    1から11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記アルカリ土類金属の源は、アルカリ土類金属ニトレー
    トおよびアルカリ土類金属ヒドロキシドから選択される請求項12に記載の方法
  14. 【請求項14】 前記実験式(Y1-x-y-zEuxGdyz)BO3を有するユ ーロピウム活性化イットリウム、ガドリニウムボレート蛍光体であって、 0.010.1、00.5であり、M=Mg、Ca,Sr、また
    はBaであり、00.1である、請求項1から13のうちのいすれかに記
    載の方法によって得られるユーロピウム活性化イットリウム、ガドリニウムボレ
    ート蛍光体。
  15. 【請求項15】 実験式(Y1-x-y-zEuxGdyz)BO3(ただし、0. 010.1、00.5であり、M=Mg、Ca,Sr,またはBa
    であり、00.1である)を有するユーロピウム活性化イットリウム、ガ
    ドリニウムボレート蛍光体であって、 前記ユーロピウム活性化イットリウム、ガドリニウムボレート蛍光体は、固体
    状態反応温度を下回る温度でゲルを熱分解して前記蛍光体を得る工程であって、
    前記ゲルが、イットリウムの源と、ガドリニウムの源と、ユーロピウムの源とホ
    ウ素の源とを付与する有機前駆体を含む希薄溶液から形成される、前記工程を有
    するプロセスによって形成されるユーロピウム活性化イットリウム、ガドリニウ
    ムボレート蛍光体。
  16. 【請求項16】 前記ゲルは酸性媒体中で形成される請求項15に記載の蛍
    光体。
  17. 【請求項17】 前記イットリウムの源がイットリウムニトレートまたはイ
    ットリウムヒドロキシドであり、前記ガドリニウムの源がガドリニウムニトレー
    トまたはガドリニウムヒドロキシドであり、前記ユーロピウムの源がユーロピウ
    ムニトレートまたはユーロピウムヒドロキシドであり、ホウ素の源を付与する前
    記有機前駆体の源がトリメチルボレートである請求項15または16に記載の蛍
    光体。
  18. 【請求項18】 前記イットリウムの源がイットリウムニトレートであり、
    前記ガドリニウムの源がガドリニウムニトレートであり、前記ユーロピウムの源
    がユーロピウムニトレートであり、ホウ素の源を付与する前記有機前駆体がトリ
    メチルボレートである請求項17に記載の蛍光体。
  19. 【請求項19】 前記イットリウムの源がイットリウムヒドロキシドであり
    、前記ガドリニウムの源がガドリニウムヒドロキシドであり、前記ユーロピウム
    の源がユーロピウムヒドロキシドであり、ホウ素の源を付与する前記有機前駆体
    がトリメチルボレートである請求項17に記載の蛍光体。
  20. 【請求項20】 実質的に全てのユーロピウム活性体が、Eu3+として利用
    可能なイットリウムサイトを占有する請求項15から19のいずれか1つに記載
    の蛍光体。
  21. 【請求項21】 前記ゲルが、開放雰囲気中950℃以下で、熱分解される
    請求項15から20のいずれか1つに記載の蛍光体。
  22. 【請求項22】 熱分解の前に、前記ゲルは乾燥されてキセロゲルを形成し
    、前記キセロゲルは破砕されて粉末を形成する請求項15から21のいずれか1
    つに記載の蛍光体。
  23. 【請求項23】 前記蛍光体は、約0.1から約2.0ミクロンの範囲にあ
    る平均粒子サイズを有する球状粒子を有する請求項15から22のいずれか1つ
    に記載の蛍光体。
  24. 【請求項24】 前記蛍光体の593nmにおけるオレンジ色ラインに対す
    る、611nmおよび627nmにおける赤色ラインのピーク最大発光スペクト
    ル比は、1:0.6よりも大きい請求項15から23のいずれか1つに記載の蛍
    光体。
  25. 【請求項25】 約37重量%から約48重量%のイットリウムと、約18
    重量%から約9重量%のガドリニウムと、約4重量%から約8重量%のユーロピ
    ウムと、約6.6重量%から約7重量%のホウ素とを有する請求項15から24
    のいずれか1つに記載の蛍光体。
  26. 【請求項26】 前記希薄溶液がさらにアルカリ土類金属の源を含む請求項
    15から25のいずれか1つに記載の蛍光体。
  27. 【請求項27】 前記アルカリ土類金属の源は、アルカリ土類金属ニトレー
    トおよびアルカリ土類金属ヒドロキシドから選択される請求項26に記載の蛍光
    体。
  28. 【請求項28】 蛍光体スクリーンの製造に使用されるペースト形成物であ
    って、請求項14から27のいずれか1つに記載の蛍光体を有する、ペースト形
    成物。
  29. 【請求項29】 蛍光体スクリーンの製造に使用されるペースト形成物の製
    造における請求項14から27のいずれか1つに記載の蛍光体の使用。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載のペースト形成物を有する蛍光体スクリ
    ーン。
  31. 【請求項31】 蛍光体スクリーンの製造における請求項14から27のい
    ずれか1つに記載の蛍光体の使用。
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