JP2002501672A - 高電圧電位における導線形態 - Google Patents

高電圧電位における導線形態

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JP2002501672A JP54096498A JP54096498A JP2002501672A JP 2002501672 A JP2002501672 A JP 2002501672A JP 54096498 A JP54096498 A JP 54096498A JP 54096498 A JP54096498 A JP 54096498A JP 2002501672 A JP2002501672 A JP 2002501672A
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(57)【要約】 高電位用の導線15と、アースに接続していて、上記導線を囲む絶縁包囲体18と、上記導線から上記アース部材を遮蔽するように配置されている絶縁材からなる少なくとも一つの第一の部材9を備える、そこから少なくとも一つの電圧収容エアギャップ16、17により分離されている部材12を含む装置。上記エアギャップの幅は、上記導線の発生する恐れのある突然の電圧上昇による、非常に高い電界強度が、上記エアギャップ内の空気分子がイオン化するような広さを持つ。上記絶縁包囲体18と上記絶縁部材9が、その厚さの上に電圧を発生し、上記導線15と上記アース部材12との間のエアギャップ内の電圧降下を少なくするために、上記イオン化により発生する電荷を蓄えるように配置されている表面を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】 高電圧電位における導線形態 発明の分野 本発明は、高電圧電位用の導線とアースに接続していて、そこから少なくとも 一つの電圧導入エアギャップにより分離している部分を備える装置に関する。 本発明は、導線に高い電位が掛かり、アースに接続している部分からエアギャ ップにより分離しているすべてのタイプの電気装置で使用することができる。し かし、以下の説明においては、発明の目的を、いわゆる同調可能な高調波フィル タの特殊な場合を例に引いて説明する。しかし、本発明は、この特殊な場合に決 して制限されるものではない。 上記同調可能な高調波フィルタは、コンデンサと制御可能なインダクタとによ り形成される。上記制御可能なインダクタは、外側のコイルにより、また直流を 交流に変換し、その逆の変換を行う高圧変電所に接続しているコンデンサを通し て高圧ネットに接続している。制御可能なインダクタは、通常、交流電圧側に接 続している。上記制御可能なインダクタの場合には、そのコアの透磁率およびイ ンダクタンスは、コア内を軸方向に延びる制御コイルが発生する交差磁化により 調整され、それにより、インダクタのインダクタンスを高電圧ネットに発生し、 打ち消そうとする高調波の特定の周波数に適応することができる。上記高調波の 打ち消しを効果的に行うと、インダクタに生じるエネルギー損が僅かである。例 えば、EP−C−0、010、502、SU−A−678、542、およびWO 94/11891が、このタイプのインダクタを開示している。 それ故、これら周知の制御可能なインダクタの場合には、コイル導線には高電 圧電位が掛かり、一方、制御コイルそれ自身は、アース部材として機能するか、 またはアースに接続している部分により囲まれる。上記アース部材と上記コイル 導線との間のエアギャップは、高電圧電位とアース部材との間の全電圧降下を受 け入れる。エアギャップは、発生する可能性がある大きな電圧上昇、いわゆるピ ーク電圧によるその電界強度が、導線からアース部材へフラッシュオーバを起こ すほど高くならないような広さのものでなければならない。上記フラッシュオー バは、インダクタを損傷させ、火災を起こす危険が非常に高い。このようなピー ク電圧は、例えば、非常に短時間の空気中の過大電圧、すなわち、落雷により発 生する。これらのピーク電圧は、通常、ネットの動作電圧の数倍の高さであり、 非常に重要なことは、インダクタがこれらの高いピーク電圧に耐えることができ ることである。このタイプのインダクタは、構造が大形で高価なものであるので 、周知のインダクタのエアギャップを、ピーク電圧の要求を満たすために、広く しなければならないとなると非常に不利になり、またインダクタが小形になった としても、コストが遥かに高くなる。 発明の概要 本発明の目的は、上記問題を大幅に改善する、冒頭のところで述べたタイプの 装置を提供することである。 この目的は、本発明を使用して、上記導線を囲む絶縁包囲体と、上記アース部 材を上記導線から遮蔽するために、配置されている絶縁材の第一の部材とを備え る上記装置により達成される。上記エアギャップは、上記導線上で起こる可能性 のある突然の大きな電圧上昇による、非常に高い電界強度を吸収できるサイズを 持つ。上記エアギャップ内の空気分子はイオン化される。上記絶縁包囲体および 絶縁部材は、その厚さ方向に電圧を発生し、上記導線と上記アース部材の間のエ アギャップ内の電圧降下を少なくするため、上記イオン化により発生した電荷を 収容するように配置された面を持つ。 イオン化を起こすピーク電圧の出現時に、空気をイオン化することができるの で、すなわち、空気に非常に大きな応力を掛けることができるので、すなわち、 電界強度が高いので、上記絶縁包囲体および上記絶縁部材を電圧降下の一部を運 ぶバリヤ部材として使用されるので、導線とアース部材との間のエアギャップ内 の上記電圧降下は、かなり低いレベルに低下する。それ故、このようにして、導 線を囲む絶縁包囲体の厚さを不釣合いに厚くしなくても、エアギャップをかなり 狭くすることができる。そのため、その動作能力を低下させないで、インダクタ をさらに小形にすることができ、それによりコストをかなり下げることができる 。それ故、エアギャップを広くしても、破壊的なフラッシュオーバが発生する危 険はない。すでに説明したとおり、もちろん、高電圧に接続している、ある種の 他の装置のところに本発明を使用することにより、対応する利点が得られる。こ の解決方法は、高電位が掛かる導線が、それ自身とアースとの間の上記エアギャ ップと一緒に延びている場合であって、そのサイズを小形にしたいすべての場合 に使用することができる。 本発明の好適な実施形態の場合には、アース部材は絶縁部材に接近して配置さ れる。アース部材と絶縁部材の上記相対的配置により、これらの部材は、任意の エアギャップで分離されず、その結果、アース部材の自由電荷にアクセスする空 気がその間に存在せず、このようにして、フラッシュオーバの危険は最小限度ま で低減する。その上、アース部材を遮蔽するために、絶縁包囲体および絶縁部材 の配置により起こる方法で、コンデンサおよびアース部材をコーティングするこ とにより、通常より高い電圧でグローが発生し、電気部分およびアース部材が、 二つの電極と同じものになる。もっと正確にいうと、グローは、狭い制限内で発 生し、この制限以下ではグローは発生しないで、この制限を超えるとグローの発 生は大きく増大する。これは、コーティングされているので、上記電極の表面の ところに、電荷保持体(電子)が存在しないからである。それ故、本発明の絶縁 システムを使用すれば、高いグロー制限が達成される。 本発明の他の好適な実施形態の場合には、アース部材は、導線とは向きが違う 絶縁部材の表面上に配置されている。このようにして、絶縁部材と導線との間の エアギャップに対して、アース部材をしっかりと遮蔽することができ、上記エア ギャップ内においては、ピーク電圧で空気分子をイオン化することができ、それ により、発生した電荷をエアギャップを形成している絶縁部材の表面で安定させ ることができる。 本発明の他の好適な実施形態の場合には、上記アース部材は、絶縁部材に埋設 され、上記絶縁部材の絶縁材により囲まれている。その制御コイルのすぐ外側で の制御可能なインダクタの場合には、アース部材の上記埋設により、アース部材 の近くでの有害な放電の危険がさらに減少する。 本発明の他の好適な実施形態の場合には、上記アース部材が上記絶縁部材に接 近して配置されていて、上記アース部材も上記絶縁部材の縁部領域からある距離 だけ離れているところで終わるように配置されていて、その上に上記アース部材 が配置されている上記絶縁部材の側面が、上記イオン化により発生し、上記絶縁 部材の対向側面上に蓄えられた電荷が、上記縁部領域に移動し、上記アース部材 に達するのを防止するための場所で終わっている。上記縁部領域からある距離の ところでアース部材が終わっているために、絶縁部材上にこのようにして発生し た電圧の受容レベルを高くすることができ、この電圧レベルで、電荷はアース面 に移動する。しかし、絶縁部材に接続しているエアギャップの電界強度が十分に 高い場合には、非常に多くの電荷が絶縁部材の上に蓄えられ、そのため相互上の 反発効果により、上記縁部領域周囲の電荷がアース部材に移動する。本発明のこ の実施形態に従って、上記装置を適当に製造することにより、特定の高さのピー ク電圧で発生する可能性があるこの電荷移動の危険がなくなる。 本発明の他の好適な実施形態の場合には、装置は、上記導線と最初に説明した 第一の絶縁部材との間に配置され、その表面上に電荷を蓄えるように設計されて いる、少なくとももう一つの第二の絶縁部材を備える。上記電荷は、その厚さ方 向に上記導線と上記アース部材との間の電圧降下の一部を吸収するために、空気 分子のイオン化による上記電圧の上昇により発生する。上記もう一つの絶縁部材 の装置により、上記エアギャップ内の電圧降下は、さらに小さくすることができ 、その結果、ピーク電圧の発生時に、有害なフラッシュオーバを全然発生させな いで、装置をもっと小形にすることができる。 本発明のもう一つの好適な実施形態の場合には、装置は、少なくとも一つの管 状コアと、該コアの周囲に巻かれ、上記導線を有する主コイルと、上記コアを貫 通してほぼ軸方向に延びる制御コイルとを含む制御可能なインダクタであり、上 記アース部材が、上記コアおよび上記第一の絶縁部材の外側、および上記アース 部材の外側ではあるが、上記主コイルの内側に半径方向に配置されていて、アー ス部材がコアを囲み、アースに接続していて、アース部材を貫通する主コイルの 磁束の一部による渦電流損を制限するために、その間の絶縁体または半導線層に より分離されている、導電性材料のストリップにより形成される。アース部材の ストリップ内の上記切込みにより、アース部材の渦電流が流れることができる経 路は、主コイルが発生する磁束が、アース部材の面に対して垂直な方向に成分を 持っているので少なくなり、その結果、渦電流損が少なくなり、アース部材を高 い抵抗の材料で作る必要がなくなる。 本発明の他の好適な実施形態の場合には、上記ストリップは、上記コアに対し てほぼ軸方向に延びる。このようにして、渦電流損を少なくすることができる。 この実施形態は、他のストリップを横切って延びていて、またストリップを相互 に接続するように配置されていて、それにより一緒にアースさせるストリップを 持つ。このようにして、すなわち、アース部材のストリップ内にアースに接続し ているある部材を配置して、アース部材がインダクタに装着されるとき、その縦 軸の周囲でどのように捻れようとも、この部材とアース部材との間を確実に接触 させることができる。 本発明の他の好適な実施形態の場合には、アース部材は、上記第一の絶縁部材 上に装着された導電カラーにより形成される。このようにして、非常に簡単な手 段により、アース部材を含む装着を供給することができ、同時にアース部材と絶 縁部材との間に全然ギャップを作らないで、確実に接触させることができる。 本発明の他の利点および有利な特徴は、以下の説明および他の従属請求項を読 めば、明らかになるだろう。 図面の簡単な説明 添付の図面を参照しながら、例示としての本発明の好適な実施形態について以 下に説明する。 図1は、本発明による問題が発生する恐れがある場所を示す非常に簡単なブロ ック図である。 図2は、本発明の好適な実施形態による制御可能なインダクタを示す簡単な部 分断面図である。 図3は、図2のインダクタの拡大図面であるが、図面上に多くのスペースを残 すために各部の大きさの割合が異なっている。 図4は、図2のインダクタの簡単な部分断面図である。この場合、インダクタ の一般的な構造および異なる内蔵コンポーネント間の大きさの割合を示すために 、多くのコンポーネントを除去してある。 本発明の好適な実施形態の詳細な説明 図1は、本発明の装置の用途の略図である。上記装置は、高電圧の直流(HV DC)を交流に変換し、逆に交流を直流に変換するための変電所3の交流電圧側 2にコンデンサCを通して接続している、制御可能なインダクタ1により形成さ れる。上記変電所に関連して、高調波の異なる電流が変電所からの交流電流の上 に重畳した状態で発生するが、これら高調波は、ネットに接続している他の装置 に悪影響を与える恐れがある。制御可能なインダクタは、高調波フィルタとして のコンデンサと一緒に動作し、上記高調波を消滅させる。制御可能なインダクタ は、消滅しようとする高調波の特定の周波数に対するインピーダンスを最も低く するために同調する。しかし、一日のうちの異なる時間におけるネットワーク4 上の負荷は異なるので、交流の周波数は幾分変化する。そのため、問題の高調波 の周波数のところでのインピーダンスが最も低くなるように、インダクタのイン ダクタンスを何時でも制御できることが重要になってくる。そのため、問題の周 波数におけるフィルタのインピーダンスを最も小さくするために、インダクタに 対する制御電流、すなわち、そのインピーダンスを自動的に調整するために、イ ンダクタが制御システムに接続される。 図2を参照しながら、本発明の好適な実施形態の、制御可能なインダクタの一 般的な構造を説明する。上記インダクタは、フィルタ・コンデンサに接続してい る主コイル5を持つ。主コイルは、第二の絶縁部材と呼ばれる絶縁材のシリンダ 6の外側の、ある距離のところに層状に巻かれる。主コイル5は、高電位が掛か っている一方の端部7を持ち、それにより、電圧が図2の対向端部の方向に下降 し、アース電位を持つ下端部8になる。絶縁材からできているシリンダの形をし ている第一の絶縁部材9は、内部に配置され、第二の絶縁部材6の方向に同軸に 延びる。磁気材料からできているコア10は、シリンダ9およびそこを同軸に走 る第一の絶縁部材9により形成されるスペース内に配置される。このコアは、そ の両端部において部分的に円錐形をしているが、それは主コイル5の交流高調波 電流により、コアに発生した縦方向の交流磁束による、その内部の渦電流損を少 なくするためである。本出願人のWO94/11891がこの現象を開示してい る。好適には、いくつかの個々の制御コイル部分により形成されることが好まし い制御コイル11は、上記コアを貫通してほぼ軸方向に延び、復路で、コアと第 一の絶縁部材9との間のスペース内をコアの軸に平行に戻る閉ループである。制 御コイル11は、直流源に接続することができるが、それ自身を通して直流を送 るために、交流源も同様に使用することができる。上記電流は、縦方向の交流磁 束に対してコアに接線方向の磁束を発生し、それにより、主コイルからの縦方向 の磁束縦に対するコアの透磁率を小さくする。この直流を増大することにより、 コアの透磁率を小さくなり、それによりインダクタのインダクタンスが小さくな る。コアの透磁率が低くなると、単位体積当りのその内部に蓄積できるエネルギ ーの量が大きくなる。その結果、インダクタをもっと小形にすることができる。 金属対象物の表面を横切る磁束による、単位体積当りの電力損は、磁束の方向に 垂直に測定した対象物の厚さの平方に比例する。コア10は複数回巻いた非常に 薄いシートで形成され、一方、制御コイルは、多数の細いワイヤで形成される。 それにより、それほど冷却を行う必要がなくなり、インダクタをもっと小形にす ることができる。 第一のシリンダ9の内側上には、部品12が設置される。上記部品はアースに 接続され、その延長方向が、コアに対してほぼ軸方向を向いている導電性材料の 細長いストリップ13により形成される。これらのストリップ13は、他のスト リップを横切って延びるストリップ14により相互に接続している(図4参照) 。上記ストリップは、ストリップ13を相互に電気的に接続するように配置され ている。接点装置はアースに接続していて、第一のシリンダ9により囲まれてい るスペースに配置され、インダクタの装着箇所で第一のシリンダ9がどのように 捻れていても、アース部材12をアースに接続するために、ストリップ14に対 して、弾力により突合せされるように配置されている。上記接点装置は図示して いない。好適には、アース部材12は、シリンダ9の内部に導電性のカラーを設 置することにより形成することが好ましい。それにより、銅の薄片を内蔵するカ ラーをこの目的のために使用することができる。アース部材を薄いストリップに 分割することにより渦電流損が制限される。上記渦電流損は、主コイル5が発生 する縦方向の磁束が、それに対して垂直な成分で、アース部材を貫通するために 起こる。 特に図3を参照しながら、本発明のコアについて説明する。図3は主コイル5 の上部コイル層だけを示す。とりわけ、特に露出しているのは、この層の内部巻 線である。何故なら、この巻線の電位は、高電圧電位でありアース面に最も近い からである。以下に説明する問題は、主コイル5が端部8により接近するとその 程度が軽減する。それは、第一のシリンダ9およびアース部材12は、上記端部 においては、高圧端部7のところのように、遠くまで延びていないからである。 インダクタの通常の動作により、内部導線15の電位は、例えば、75kVにな り、アース部材12は、これらの部材を分離しているエアギャップ16、17に よりほぼ収容される。しかし、突然ピーク電圧が発生すると、空間の乱れまたは ネットの切換により、導線5は、非常に短い時間遥かに高い電圧レベル、例えば 、450kVに達する。通常、すなわち、周知のインダクタの場合には、導線1 5と、制御コイル自身であってもよい、インダクタのアース部材との間のエアギ ャップは、このエアギャップ内の上記ピーク電圧による電界強度が、空気をイオ ン化し、それにより導線15とアース部材との間にフラッシュオーバを引き起こ すほどに高くならないようなサイズに設定される。上記フラッシュオーバは、導 線15の絶縁包囲体18に孔を開け、この包囲体とアース部材との間にショート が起こる。それ故、このような現象を避けるために、自分自身とアース部材との 間に、非常に大きなエアギャップが形成されるように、導線15を配置する必要 がある。 しかし、このインダクタの場合には、導線15とアース部材12との間に、少 なくとも一つの絶縁部材が配置される。この例の場合には、二つの絶縁部材、す なわち、絶縁シリンダ9および6が配置されている。それ故、絶縁部材は、導線 および絶縁シリンダから遮蔽される。この装置の場合には、導線15をアース部 材12により近接して、すなわち、導線15の絶縁包囲体18の厚さを増大しな いで、周知のインダクタより、両者の間のエアギャップがもっと狭くして位置さ せることができる。本発明の絶縁部材およびアース部材の装置を使用すれば、エ アギャップ16および17内の空気分子がイオン化するほど、ピーク時に電界強 度を強くすることができる。それにより、形成された電荷を異なる絶縁部材の表 面および絶縁包囲体18の外側に蓄えることができ、それにより、絶縁包囲体の 厚さおよび絶縁部材6および9の厚さ方向に電圧降下が起こる。その結果、エア ギャップ16および17内の電圧降下が小さくなり、フラッシュオーバの危険が なくなる。このようにして、絶縁部材を適当な大きさにすることにより、エアギ ャップ内の電圧降下を50%程度にすることができる。それ故、主コイルをアー ス部材にかなり接近して配意することができ、それにより、制御コイルおよびコ アを従来より小形にすることができる。 アース部材12は、第一の絶縁部材9の縁部領域19から、かなりはなれたと ころで終わっていて、その場所において、その上に上記アース部材が配置されて いる絶縁部材の側面20も終わっている。このことは、上記縁部領域19の周辺 のシリンダ9の外部包囲体上に蓄えた電荷が、アース部材に移動することを意味 する。それにより、アース部材の上端部21には、主コイルのプレート状コンデ ンサ機能(プレートの一方)およびアース面(他方のプレート)による電界強度 を局部的に増大させるエッジ効果を軽減するために、半導体電圧依存カラー層が 塗布される。しかし、この層は図示していない。電界を等化しないと、電界強度 が、アース部材の縁部21からの電荷の放射により、表面20に沿って電荷が移 動し、その後での電荷移動は、表面9上の逆の極性の電荷と結合するほど高くな る場合がある。 図4は、本発明のインダクタの異なる成分の間の割合を示す。第二の絶縁部材 6の直径が約1,000ミリであり、高電圧端部7のところの第一の絶縁部材9 が、第二の絶縁部材6より約750ミリ長く、この端部において、アース部材1 2が、第一の絶縁部材の縁部領域19から約450ミリのところで終わっている 。さらに、高電圧端部7のところの主コイル1は、第二の絶縁シリンダ6の端部 から約500ミリ離れたところから始まる。二つのシリンダ6および9の厚さは 、10〜15ミリ程度にすることができ、一方、第一のエアギャップ16の幅を 約150ミリ、第二のエアギャップ17の幅を約75ミリにすることができる。 重要なことは、シリンダ6および9をあまり薄くしないことである。あまり薄く すると、ピーク電圧によりこれらのシリンダに「孔が開く」恐れがあるからであ る。 従って、本発明を使用すれば、高電圧電位の導線とアースとの間の電界を非常 に有利な方法で制御することができる。 もちろん、本発明は、上記好適な実施形態に決して制限されるものではなく、 当業者なら、本発明の範囲から逸脱することなしに、本発明を種々に修正するこ とができることを理解することができるだろう。 例えば、種々の手段は、本発明の目的を例を挙げて説明するためのだけのもの であり、上記装置に含まれる種々の部材の間の有利な釣合を示すためだけのもの に過ぎない。 本発明は、また高電圧変換変電所の直流側に配置されている制御可能なインダ クタを含む。 「高電位」であるので、電圧のすべてのレベルは、通常の家庭用ネットよりか なり高いが、真の意味での高圧ばかりとは限らない。それ故、本発明は、例えば 、鋼鉄業界、製紙業界およびエンジン・コンバータ変電所で広く使用されている 、いわゆる、中間電圧用にも使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レイヨン,マッツ スウェーデン国,ベステルオース,ヒイブ ラルガタン 5 (72)発明者 ウィンドマル,ダン スウェーデン国,ビッティンゲ,スメドス トルペット 18 (72)発明者 アストロム,ウルバン スウェーデン国,サックスダレン,オルス ヨベーゲン 11

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.高電位用の導線(15)と、アースに接続していて、そこから少なくとも 一つの電圧収容エアギャップ(16、17)により分離されている部材(12) とを備える装置であって、該装置が、また前記導線を囲む絶縁包囲体(18)と 、前記導線から前記アース部材を遮蔽するように配置されている絶縁材からなる 少なくとも一つの第一の部材(9)とを備えることと、前記エアギャップ(16 、17)の幅が、前記導線の発生する恐れのある突然の電圧上昇による非常に高 い電界強度を収容することができるものであることと、前記エアギャップ内の空 気分子がイオン化されることと、前記絶縁包囲体と前記絶縁部材が、その厚さ方 向に電圧を発生し、前記導線(15)と前記アース部材(12)との間のエアギ ャップ内の電圧降下を少なくするために、前記イオン化により発生する電荷を蓄 えるように配置されている表面を持つこととを特徴とする装置。 2.請求項1に記載の装置において、前記アース部材(12)が、前記絶縁部 材(9)に近接して配置されていることを特徴とする装置。 3.請求項2に記載の装置において、前記アース部材(12)が、前記導線か ら別の方向を向いている前記絶縁部材(9)の面上に配置されていることを特徴 とする装置。 4.請求項2に記載の装置において、前記アース部材が、前記絶縁部材に埋設 され、前記絶縁部材の絶縁材により囲まれていることを特徴とする装置。 5.請求項3に記載の装置において、前記イオン化により発生し、前記絶縁部 材の対向側面上に蓄えられた電荷が、前記縁部領域に移動し、前記アース部材に 達するのを防止するために、前記アース部材(12)が、その上に前記アース部 材が配置されている前記絶縁部材の側面(20)が終わっている場合に、前記ア ース部材(12)が前記絶縁部材の縁部領域(19)のところで終わるように配 置されていることを特徴とする装置。 6.請求項5に記載の装置において、前記絶縁部材の前記縁部領域(19)に 最も近い前記アース部材の終端部が、前記終端部のところの前記アース部材の縁 部(21)のところの電界強度が、前記縁部付近でイオン化しない程度に十分低 いことを特徴とする装置。 7.請求項1から6のいずれか一項に記載の装置において、前記装置が、前記 導線(15)と最初に説明した第一の絶縁部材(9)との間に配置されていて、 その表面上に電荷を蓄えるように設計されている、少なくとももう一つの第二の 絶縁部材(6)を備え、前記電荷が、その厚さの上の前記導線と前記アース部材 との間の電圧降下の一部を引き受けるために、空気分子のイオン化による前記電 圧上昇により発生することを特徴とする装置。 8.請求項1から7のいずれか一項に記載の装置において、前記装置が、少な くとも一つの管状コア(10)と、該コアの周囲に巻かれ、前記導線(15)を 有する主コイル(5)と、前記コアを貫通してほぼ軸方向に延びる制御コイル( 11)とを含む制御可能なインダクタ(1)であることと、前記アース部材(1 2)が半径方向外側に配置され、前記第一の絶縁部材(9)は、前記アース部材 の外側であるが、前記主コイルの内側に配置されていることとを特徴とする装置 。 9.請求項8に記載の装置において、前記アース部材(12)が、前記コアに より囲まれていて、アースに接続している導電性の材料からできているストリッ プ(13、14)により形成されていて、前記アース部材を貫通する前記主コイ ルの磁束の一部による渦電流損を制限するために、その間の絶縁体または半導線 層により分離されていることを特徴とする装置。 10.請求項9に記載の装置において、前記ストリッブ(13)が、前記コア に対してほぼ軸方向に延びることを特徴とする装置。 11.請求項10に記載の装置において、前記アース部材(12)が、他方の ストリップ(13)を横切って延びる一つのストリップ(14)を持ち、前記ス トリップ(14)が、前記ストリップを相互に電気的に接続し、それにより一緒 にアースに接続するように配置されていることを特徴とする装置。 12.前記請求項の何れかに記載の装置であって、前記アース部材(12)が 、前記第一の絶縁部材(9)上に設けられた導電カラーにより形成されることを 特徴とする装置。 13.前記請求項の何れかに記載の装置において、前記第一の絶縁部材(1 0)が、内部にスペースを持つ管状部材であって、前記導線(15)が、その外 側を半径方向にある距離離れていて、また前記絶縁部材の周囲を延びるところに 配置されていることを特徴とする装置。 14.前記請求項の何れかに記載の装置において、前記第一の絶縁部材(9) が、シリンダ状であることを特徴とする装置。 15.請求項7および請求項13または請求項14に記載の装置において、前 記第二の絶縁部材(6)が管状であり、前記第一の部材に対してほぼ同軸に配置 されていることを特徴とする装置。 16.請求項15に記載の装置において、前記第二の絶縁部材(6)がシリン ダ状であることを特徴とする装置。
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