JP2002501068A - Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロピリダジン誘導体 - Google Patents

Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロピリダジン誘導体

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JP2002501068A
JP2002501068A JP2000528567A JP2000528567A JP2002501068A JP 2002501068 A JP2002501068 A JP 2002501068A JP 2000528567 A JP2000528567 A JP 2000528567A JP 2000528567 A JP2000528567 A JP 2000528567A JP 2002501068 A JP2002501068 A JP 2002501068A
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カーリング,ウイリアム・ロバート
ミツチンソン,アンドリユー
ストリート,レスリー・ジヨージフ
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メルク シャープ エンド ドーム リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 3位に置換されていても良いシクロアルキル、フェニルまたはヘテロアリール置換基、6位に置換アルコキシ部分ならびに7位に置換されていても良いN−連結窒素を含む脂肪族環を有するある種の1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン誘導体は、GABA受容体に対する選択的リガンドであって、特に該受容体のα2および/またはα3サブユニットに対する親和力が高く、従って不安および痙攣などの中枢神経系の障害の治療および/または予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、ある種の置換トリアゾロピリダジン誘導体およびそれらの治療での
使用に関する。詳細には本発明は、GABA受容体のリガンドであることから
、有害な精神状態の治療に有用である置換1,2,4−トリアゾロ[4,3−b
]ピリダジン誘導体に関係するものである。
【0002】 (背景技術) 主要な抑制性神経伝達物質γ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、(1)リ
ガンド依存性イオンチャンネルスーパーファミリーに属するGABA受容体お
よび(2)G蛋白連結受容体スーパーファミリーに属すると考えられるGABA 受容体という2つの主要な種類に分けられる。個々のGABA受容体サブユ
ニットをコードする最初のcDNAがクローニングされて以来、哺乳動物の既知
の種類の数は次第に増えて、少なくとも6種類のαサブユニット、4種類のβサ
ブユニット、3種類のγサブユニット、1種類のδサブユニット、1種類のεサ
ブユニットおよび2種類のρサブユニットが含まれるようになった。
【0003】 GABA受容体遺伝子ファミリーの多様性が明らかになったことで、それの
リガンド依存性イオンチャンネルについての理解が大きく進んだが、亜型の多様
性の程度についての理解はなお初期の段階である。αサブユニット、βサブユニ
ットおよびγサブユニットは、cDNAを細胞中に一過性トランスフェクション
することで発現される完全機能性GABA受容体を形成する上での最低要件を
構成することが示されている。上記のように、δ、εおよびρサブユニットも存
在するが、GABA受容体群ではごくわずかに存在するのみである。
【0004】 受容体の大きさについての研究および電子顕微鏡による可視化から、他の種類
のリガンド依存性イオンチャンネルファミリー同様、天然GABA受容体は5
量体の形で存在するという結論が得られている。17種類から少なくとも1個の
αサブユニット、1個のβサブユニットおよび1個のγサブユニットを選択する
と、10000種類を超える5量体サブユニットの組み合わせが存在し得る。さ
らに、この計算では、イオンチャンネル周囲のサブユニットの配置に全く制限が
なかった場合に可能と考えられる別の順列を考慮していない(すなわち、5種類
のサブユニットから構成される受容体については、120種類の可能な形があり
得る)。
【0005】 存在する受容体サブタイプ組合せには、特にα1β2γ2、α2β2/3γ2
、α3βγ2/3、α2βγ1、α5β3γ2/3、α6βγ2、α6βδおよ
びα4βδなどがある。1個のα1サブユニットを含むサブタイプ組合せは脳の
ほとんどの領域に存在し、ラットにおけるGABA受容体の40%強に相当す
ると考えられている。α2およびα3サブユニットを含むサブタイプ組合せはそ
れぞれ、ラットにおけるGABA受容体の約25%および17%に相当すると
考えられている。α5サブユニットを含むサブタイプ組合せは主として、海馬お
よび大脳皮質で発現され、ラットにおけるGABA受容体の約4%を占めるも
のと考えられている。
【0006】 全ての既知GABA受容体の特徴的性質は、多数の調節部位の存在であり、
そのうちの一つはベンゾジアゼピン(BZ)結合部位である。BZ結合部位は、
GABA受容体調節部位の中で最も研究の進んだものであり、ジアゼパムおよ
びテマゼパムなどの不安緩解薬が働く部位である。GABA受容体遺伝子ファ
ミリーのクローニング以前では、ベンゾジアゼピン結合部位は従来から、放射性
リガンド結合研究に基づいて、BZ1およびBZ2という2種類の亜型に細分さ
れていた。BZ1亜型は、βサブユニットおよびγ2とともにα1サブユニット
を含むGABA受容体と薬理的に等価であることが明らかになっている。それ
は最も豊富なGABA受容体亜型であり、脳における全GABA受容体のほ
ぼ半分を占めると考えられている。
【0007】 他の2つの主要な群は、α2βγ2サブタイプおよびα3βγ2/3サブタイ
プである。これらを合わせると、GABA受容体の全種類のうちのさらに約3
5%を構成している。薬理的には、その組み合わせは、放射性リガンド結合によ
って以前に定義されたBZ2亜型と等価であるように思われる。ただし、BZ2
亜型には、ある種のα5含有亜型組合せも含まれていると考えられる。これまで
のところ、十分に選択的な作働薬および拮抗薬が知られていないことから、これ
らの亜型の生理的役割は不明である。
【0008】 現在、α1βγ2、α2βγ2またはα3βγ2サブユニットでBZ作働薬と
して作用する薬剤は、望ましい不安緩解性を有するであろうと考えられている。
BZ作働薬として作用することによってGABA受容体のベンゾジアゼピン結
合部位の調節剤となる化合物を、以後、「GABA受容体作働薬」と称する。
α1選択的GABA受容体作働薬であるアルピデム(alpidem)およびゾルピ デム(zolpidem)は臨床的に催眠薬として処方され、BZ1結合部位で作用する
公知の不安緩解薬に関連する鎮静の少なくとも一部に、α1サブユニットを含む
GABA受容体が介在していることが示唆されている。従って、α1よりα2
および/またはα3サブユニットと良好に相互作用するGABA受容体作働薬
は、不安治療に有効であって、しかも鎮静誘発性が軽減されるものと考えられる
。さらに、α1において拮抗薬または逆作働薬である薬剤を用いて、α1作働薬
によって生じた鎮静や催眠を元に戻すことができると考えられる。
【0009】 従って、GABA受容体の選択的リガンドである本発明の化合物は、中枢神
経系の各種障害の治療および/または予防に有用である。そのような障害には、
広場恐怖症を伴うまたは伴わないパニック障害、パニック障害歴のない広場恐怖
症、社会恐怖症などの動物恐怖症その他の恐怖症、強迫性障害、外傷後および急
性ストレス障害などのストレス障害、全身性または物質誘発性不安障害などの不
安障害;神経症;痙攣;片頭痛;例えば単発もしくは再発の主要な抑鬱障害、気
分変調障害、双極性Iおよび双極性II躁病障害および循環病などの抑鬱障害ま
たは双極性障害;精神分裂症などの精神病障害;脳虚血から生じる神経変性;注
意欠乏性活動亢進障害;ならびに時差ボケまたは交代勤務の影響に苦しむ患者の
場合のような日周期リズムの障害などがある。
【0010】 GABA受容体の選択的リガンドが有効である可能性のあるさらに別の障害
には、疼痛および侵害受容;特に化学療法もしくは放射線療法によって誘発され
る嘔吐のような急性、遅発性および期待性の嘔吐などの嘔吐、ならびに手術後の
吐き気および嘔吐;神経性食欲不振および神経性多食症などの摂食障害;月経前
症候群;例えば対麻痺患者での筋痙攣もしくは痙直;ならびに聴力喪失などがあ
る。GABA受容体の選択的リガンドは、麻酔あるいは胃の内視鏡検査のよう
な内視鏡検査などの軽い手術前の前投与薬として有効な場合もある。
【0011】 DE−A−2741763ならびに米国特許4260755号、426075
6号および4654343号には、不安抑制薬として有用であると記載されてい
る各種1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン誘導体が記載されてい
る。DE−A−2741763ならびに米国特許4260755号および465
4343号に記載の化合物には、トリアゾロピリダジン環系の6位にフェニル置
換基がある。一方、米国特許4260756号に記載の化合物は、6位または8
位にヘテロアリール部分を有する。しかしながらこれら刊行物のいずれにおいて
も、6位の置換基が直接連結された酸素原子を介して結合している1,2,4−
トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン誘導体については開示も示唆もされていな
い。
【0012】 EP−A−0085840号およびEP−A−0134946号には、関連の
ある一連の1,2,4−トリアゾロ[3,4−α]フタラジン誘導体について記
載されており、それらが抗不安活性を有すると記述されている。しかしながら、
それら刊行物のいずれにおいても、トリアゾロフタラジン環系のベンゾ部分が他
の官能基で置き換わることについては、開示も示唆もされていない。
【0013】 本発明は、各種GABA受容体亜型で所望の結合性を有するトリアゾロピリ
ダジン誘導体類を提供するものである。本発明による化合物は、ヒトGABA 受容体のα2および/またはα3サブユニットのリガンドとして良好な親和性を
有するものである。本発明の化合物は、α1サブユニットよりα2および/また
はα3サブユニットと良好に反応することができる。望ましくは本発明の化合物
は、α1サブユニットと比較してα2および/またはα3サブユニットに対して
、選択的効力に関して機能的選択性を示すものである。
【0014】 本発明の化合物は、後述するアッセイで測定した場合に、α2および/または
α3サブユニットに対する結合親和力(K)が100nM以下、代表的には5
0nM以下、理想的には10nM以下であるGABA受容体亜型リガンドであ
る。本発明による化合物は、α1サブユニットと比較した場合に、α2および/
またはα3サブユニットに対して、2倍以上、好適には5倍以上、有利には10
倍以上の選択的親和力を有し得るものである。しかしながら、α1サブユニット
と比較した場合のα2および/またはα3サブユニットに対する結合親和力に関
して選択的ではない化合物も、本発明の範囲に含まれるものである。そのような
化合物は望ましくは、α1サブユニットと比較した場合のα2および/またはα
3サブユニットに対する選択的効力に関して機能的選択性を示すであろう。
【0015】 (発明の開示) 本発明は、下記式Iの化合物あるいは該化合物の塩またはプロドラッグを提供
するものである。
【0016】
【化5】 式中、 Qは、置換されていても良いアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリ
ンまたはチオモルホリン環の残基を表し; Rは、C3−7シクロアルキル、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジ
ニルを表し、それらの基はいずれも置換されていても良く; Rは、シアノ(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、C 3−7 シクロアルキル(C1−6)アルキル、プロパルギル、C3−7ヘテロシ
クロアルキルカルボニル(C1−6)アルキル、アリール(C1−6)アルキル
またはヘテロアリール(C1−6)アルキルを表し、それらの基はいずれも置換
されていても良い。
【0017】 上記のRおよびRならびにQが上記の残基である環は、未置換であるかあ
るいは1以上、好ましくは1個もしくは2個の置換基によって置換されていても
良い。全般にRおよびRの基ならびにQが上記の残基である環は未置換であ
るかモノ置換である。RおよびRの基ならびにQが上記の残基である環上に
存在しても良い置換基の例としては、C1−6アルキル、アリール(C1−6
アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、ハロ(C1−6)アルキ
ル、シアノ、シアノ(C1−6)アルキル、水酸基、ヒドロキシメチル、C1− アルコキシ、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ、C3−7シク
ロアルコキシ、アミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(
1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル(C1−6)ア
ルキル、N−(C1−6)アルキルピペリジニル、ピロリジニル(C1−6)ア
ルキル、ピペラジニル(C1−6)アルキル、モルホリニル(C1−6)アルキ
ル、ジ(C1−6)アルキルモルホリニル(C1−6)アルキルおよびイミダゾ
リル(C1−6)アルキルなどがある。代表的な置換基には、C1−6アルキル
、アリール(C1−6)アルキル、ハロゲン、シアノ、水酸基、ヒドロキシメチ
ル、C1−6アルコキシおよびC3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ
などがあり、特にはC1−6アルキルまたはハロゲンである。
【0018】 (発明を実施するための最良の形態) 本明細書で使用する場合、「C1−6アルキル」という表現は、メチル基およ
びエチル基、ならびに直鎖および分岐のプロピル基、ブチル基、ペンチル基およ
びヘキシル基を含むものである。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、tert−ブチルおよび1,1−ジメチルプロピルであ
る。「C1−6アルコキシ」などの派生表現は、同様に解釈すべきものである。
【0019】 代表的なC3−7シクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチルおよびシクロヘキシルなどがある。
【0020】 本明細書で使用される「C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル」とい
う表現は、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル
およびシクロヘキシルメチルを含むものである。
【0021】 代表的なアリール基には、フェニルおよびナフチル、好ましくはフェニルなど
がある。
【0022】 本明細書で使用される「アリール(C1−6)アルキル」という表現には、ベ
ンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルおよびナフチルメチルなどがある。
【0023】 好適なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ
ニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニル基などがある。
【0024】 好適なヘテロアリール基には、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピ
リダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノキザリニル、フリル、ベンゾフリ
ル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピラ
ゾリル、インダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾ
リル、トリアゾリルおよびテトラゾリル基などがある。
【0025】 本明細書で使用される「ヘテロアリール(C1−6)アルキル」という表現は
、フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピラゾリル
メチル、オキサゾリルメチル、オキサゾリルエチル、イソオキサゾリルメチル、
チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチ
ル、ベンズイミダゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリルエ
チル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、ト
リアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジニルメチ
ル、ピリジニルエチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニル
メチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキザリニルメチル
などがある。
【0026】 本明細書で使用する「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨ
ウ素を含むものであり、特にはフッ素または塩素である。
【0027】 医薬品で使用する場合、式Iの化合物の塩は医薬的に許容される塩である。し
かしながら、本発明による化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の製造
において、他の塩が有用な場合がある。本発明の化合物の好適な医薬的に許容さ
れる塩には、例えば、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、
コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン酸な
どの医薬的に許容される酸の溶液と本発明の化合物の溶液とを混合することで形
成することができる酸付加塩などがある。さらに、本発明の化合物が酸性部分を
有する場合、該化合物の好適な医薬的に許容される塩には、例えばナトリウム塩
もしくはカリウム塩などのアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩もしくはマグネ
シウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびに例えば4級アンモニウム塩などの
好適な有機配位子で形成される塩などがあり得る。
【0028】 本発明は、その範囲に、上記式Iの化合物のプロドラッグを含むものである。
概してそのようなプロドラッグは、in vivoで容易に必要な式Iの化合物に変換 することができる式Iの化合物の官能基誘導体である。好適なプロドラッグ誘導
体の選択および製造についての従来の方法は、文献に記載されている(例:Desi gn of Prodrugs , ed.H.Bundgaard, Elsevier, 1985)。
【0029】 本発明による化合物が1以上の不斉中心を有する場合、該化合物はそれに従っ
て、エナンチオマーとして存在することができる。本発明による化合物が2以上
の不斉中心を有する場合、該化合物はさらに、ジアステレオマーとして存在する
ことができる。そのような異性体およびあらゆる割合でのそれらの混合物はいず
れも、本発明の範囲に含まれることは明らかである。
【0030】 部分Qは好適には、置換されていても良いピロリジン環またはモルホリン環の
残基を表す。代表的な実施態様では部分Qは、未置換であるかC1−6アルキル
、特にはメチルによって置換されているピロリジン−1−イル基またはモルホリ
ン−4−イル基の残基を表す。好ましくはQは、未置換のピロリジン−1−イル
またはモルホリン−4−イル部分の残基である。
【0031】 R基上に存在していても良い代表的な置換基の例としては、メチル、フッ素
およびメトキシなどがある。
【0032】 Rの代表的なものとしては、シクロプロピル、フェニル、メチルフェニル、
フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、メトキシフェニル、フリル、チエニル
、メチル−チエニルおよびピリジニルなどがある。好適にはRは、未置換、モ
ノ置換またはジ置換のフェニルを表すことができる。Rの特定のものとしては
、フェニルおよびチエニルがある。
【0033】 本発明による化合物における置換基Rの好適なものとしては、シアノメチル
、ヒドロキシブチル、シクロヘキシルメチル、プロパルギル、ピロリジニルカル
ボニルメチル、ベンジル、ピラゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾ
リルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、ベンズイミダゾリルメチ
ル、オキサジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、ピリ
ジニルメチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニルメチル、
キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキザリニルメチルなどがあ
り、これらの基はいずれも、1以上の置換基によって置換されていても良い。R の代表的なものとしては、置換されていても良いトリアゾリルメチルである。
【0034】 R基上に存在しても良い好適な置換基の例としては、C1−6アルキル、ア
リール(C1−6)アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、ハロ
(C1−6)アルキル、シアノ、シアノ(C1−6)アルキル、ヒドロキシメチ
ル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ、ア
ミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキ
ル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキル、N−(C 1−6 )アルキルピペリジニル、ピロリジニル(C1−6)アルキル、(C1− )アルキル、モルホリニル(C1−6)アルキルおよびジ(C1−6)アルキ
ルモルホリニル(C1−6)アルキルなどがある。
【0035】 R基上の特定の置換基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、
ベンジル、ピリジニルメチル、塩素、クロロメチル、シアノ、シアノメチル、ヒ
ドロキシメチル、エトキシ、シクロプロピルメトキシ、ジメチルアミノメチル、
アミノエチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−
メチルピペリジニル、ピロリジニルエチル、ピペラジニルエチル、モルホリニル
メチルおよびジメチルモルホリニルメチルなどがあり、特にはメチルである。
【0036】 Rの代表的なものとしては、シアノメチル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシ
メチル−シクロヘキシルメチル、プロパルギル、ジメチルアミノメチル−プロパ
ルギル、ジメチルモルホリニルメチル−プロパルギル、ピロリジニルカルボニル
メチル、シアノベンジル、ヒドロキシメチル−ベンジル、ピラゾリルメチル、ジ
メチル−ピラゾリルメチル、メチル−イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチ
ル、メチル−チアゾリルメチル、エチル−チアゾリルメチル、メチル−チアゾリ
ルエチル、イミダゾリルメチル、メチル−イミダゾリルメチル、エチル−イミダ
ゾリルメチル、ベンジル−イミダゾリルメチル、ベンズイミダゾリルメチル、メ
チル−オキサジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、メチル−トリアゾリルメ
チル、プロピル−トリアゾリルメチル、ベンジル−トリアゾリルメチル、ピリジ
ニルメチル−トリアゾリルメチル、シアノメチル−トリアゾリルメチル、ジメチ
ルアミノメチル−トリアゾリルメチル、アミノエチル−トリアゾリルメチル、ジ
メチルアミノエチル−トリアゾリルメチル、ジメチルアミノカルボニルメチル−
トリアゾリルメチル、N−メチルピペリジニル−トリアゾリルメチル、ピロリジ
ニルエチル−トリアゾリルメチル、ピペラジニルエチル−トリアゾリルメチル、
モルホリニルエチル−トリアゾリルメチル、メチル−テトラゾリルメチル、ピリ
ジニルメチル、メチル−ピリジニルメチル、ジメチル−ピリジニルメチル、エト
キシ−ピリジニルメチル、シクロプロピルメトキシ−ピリジニルメチル、ピリダ
ジニルメチル、クロロ−ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニル
メチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキザリニルメチル
などがある。
【0037】 Rの好ましいものとしては、メチル−トリアゾリルメチルである。
【0038】 本発明による化合物の特定の小群は、下記式IIAの化合物ならびに該化合物
の塩およびプロドラッグによって表される。
【0039】
【化6】 式中、 Rは上記の式Iに関して定義した通りであり; mは1または2、好ましくは1であり; Qはピロリジン環またはモルホリン環の残基を表し; R12はアリールまたはヘテロアリールを表し、それらの基はいずれも置換さ
れていても良い。
【0040】 R12の好適なものとしては、フェニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チ
アゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キ
ノリニル、イソキノリニルおよびキノキザリニルなどがあり、それらの基はいず
れも置換されていても良い。
【0041】 好適にはR12は、置換されていても良いトリアゾリルを表す。
【0042】 R12基上の代表的な置換基の例としては、C1−6アルキル、アリール(C 1−6 )アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、シアノ、シアノ
(C1−6)アルキル、ヒドロキシメチル、C1−6アルコキシ、C3−7シク
ロアルキル(C1−6)アルコキシ、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6 )アルキル、アミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノカル
ボニル(C1−6)アルキル、N−(C1−6)アルキルピペリジニル、ピロリ
ジニル(C1−6)アルキル、ピペラジニル(C1−6)アルキルおよびモルホ
リニル(C1−6)アルキルなどがある。
【0043】 R12基上の特定の置換基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル
、ベンジル、ピリジニルメチル、塩素、シアノ、シアノメチル、ヒドロキシメチ
ル、エトキシ、シクロプロピルメトキシ、ジメチルアミノメチル、アミノエチル
、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルピペリ
ジニル、ピロリジニルエチル、ピペラジニルエチルおよびモルホリニルメチルな
どがあり、特にはメチルである。
【0044】 R12の特定のものとしては、シアノフェニル、ヒドロキシメチル−フェニル
、ピラゾリル、ジメチル−ピラゾリル、メチル−イソオキサゾリル、チアゾリル
、メチル−チアゾリル、エチル−チアゾリル、イミダゾリル、メチル−イミダゾ
リル、エチル−イミダゾリル、ベンジル−イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、
メチル−オキサジアゾリル、トリアゾリル、メチル−トリアゾリル、プロピル−
トリアゾリル、ベンジル−トリアゾリル、ピリジニルメチル−トリアゾリル、シ
アノメチル−トリアゾリル、ジメチルアミノメチル−トリアゾリル、アミノエチ
ル−トリアゾリル、ジメチルアミノエチル−トリアゾリル、ジメチルアミノカル
ボニルメチル−トリアゾリル、N−メチルピペリジニル−トリアゾリル、ピロリ
ジニルエチル−トリアゾリル、ピペラジニルエチル−トリアゾリル、モルホリニ
ルエチル−トリアゾリル、メチル−テトラゾリル、ピリジニル、メチル−ピリジ
ニル、ジメチル−ピリジニル、エトキシ−ピリジニル、シクロプロピルメトキシ
−ピリジニル、ピリダジニル、クロロ−ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニ
ル、キノリニル、イソキノリニルおよびキノキザリニルなどがある。
【0045】 R12の好ましいものとしては、メチル−トリアゾリルである。
【0046】 上記式IIAの化合物の特定のサブセットは、下記式IIBの化合物ならびに
該化合物の医薬的に許容される塩によって表される。
【0047】
【化7】 式中、 Rは上記の式Iに関して定義した通りであり; Rは水素またはメチルを表す。
【0048】 上記式IIBに関して、Rは好適にはフェニルを表す。
【0049】 好適にはRはメチルを表す。
【0050】 本発明の範囲に含まれる具体的な化合物には、 8−クロロ−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
メトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリ
アゾロ[4,3−b]ピリダジン; 8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
メトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−(チエン−2−イル)−1,
2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン; 8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
メトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリ
アゾロ[4,3−b]ピリダジン;ならびに これら化合物の塩およびプロドラッグなどがある。
【0051】 本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して、有効量の上記で定義の式I
の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを投与す
る段階を有してなる、不安の治療および/または予防方法をも提供するものであ
る。
【0052】 さらに本発明は、処置を必要とする患者に対して、有効量の上記で定義の式I
の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを投与す
る段階を有してなる、痙攣(例えば、癲癇や関連障害を患う患者において)の治
療および/または予防方法をも提供するものである。
【0053】 ヒトGABA受容体のα3サブユニットに対する本発明による化合物の結合
親和力(K)は、簡便には、以下に記載のアッセイで測定されるものである。
本発明の化合物のα3サブユニット結合親和力(K)は、理想的には10nM
以下であり、好ましくは2nM以下であり、より好ましくは1nM以下である。
【0054】 本発明による化合物は、ヒトGABA受容体のα3サブユニットを発現する
安定にトランスフェクションされた組換え細胞系におけるGABA EC20応 答を、理想的には40%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以
上強化するものである。さらに本発明の化合物は、ヒトGABA受容体のα1
サブユニットを発現する安定にトランスフェクションされた組換え細胞系におけ
るGABA EC20応答を、理想的には30%以下、好ましくは20%以下、 より好ましくは10%以下で強化するものである。
【0055】 ヒトGABA受容体のα3およびα1サブユニットを発現する安定にトラン
スフェクションされた細胞系におけるGABA EC20応答の強化は、簡便に は、ウォフォードらの報告(Wafford et al, Mol.Pharmacol., 1996, 50, 670-6
78)に記載のプロトコールに類似の方法によって測定することができる。その方
法は好適には、安定にトランスフェクションされた真核細胞、代表的には安定に
トランスフェクションされたマウスLtk線維芽細胞の培養物を用いて行う。
【0056】 本発明による化合物は、徐々に高度になる迷路試験(elevated plus maze)お
よび飲料水摂取の条件抑止試験での陽性応答によって示される不安緩解活性を示
す(Dawson et al., Psychopharmacology, 1995, 121, 109-117参照)。さらに 本発明の化合物は、応答選択性(鎖牽引)試験から得られる適切な結果によって
確認されたところでは、実質的に非鎮静性である(Bayley et al., J.Psychopha rmacol ., 1996, 10, 206-213参照)。
【0057】 本発明による化合物はさらに、抗痙攣活性をも示す場合がある。それは、ブリ
ストウら報告の方法(Bristow et al., J.Pharmacol.Exp.Ther., 1996, 279, 49
2-501)に類似のプロトコールに従って、ラットおよびマウスでのペンチレンテ トラゾール誘発発作を遮断する能力によって示すことができる。
【0058】 行動効果を引き出すためには、本発明の化合物は理想的には脳浸透性である。
すなわち、該化合物は、いわゆる「血液−脳関門」を通過することができる。好
ましくは本発明の化合物は、経口投与することで、その有益な治療作用を行うこ
とができるものである。
【0059】 本発明はさらに、医薬的に許容される担体と組み合わせて、1以上の本発明の
化合物を含有する医薬組成物をも提供するものである。好ましくは該組成物は、
経口投与、非経口投与、経鼻投与、舌下投与もしくは経直腸投与用あるいは吸入
もしくは通気による投与用の錠剤、丸薬、カプセル、粉剤、粒剤、無菌の非経口
液剤もしくは懸濁液、計量エアロゾルもしくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル、自
動注射装置または坐剤などの単位製剤とする。錠剤などの固体製剤を製造するに
は、主要有効成分を、コーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、タ
ルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムもしくは
ガム類などの従来の打錠成分ならびに水などの他の医薬用希釈剤と混和して、本
発明の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の均一混合物を含む固体予
備製剤組成物を得る。これらの予備製剤組成物が均一であると言う場合、有効成
分が組成物全体に均一に分散していることで、組成物を同等の効果を有する錠剤
、丸薬およびカプセルなどの単位製剤に容易に小分けできることを意味する。次
に、その固体予備製剤組成物を、本発明の有効成分0.1mg〜約500mgを
含む上記の種類の単位製剤に小分けする。代表的な単位製剤には、有効成分を1
〜100mg、例えば1、2、5、10、25、50もしくは100mg含有さ
せる。該新規組成物の錠剤もしくは丸薬には、コーティングその他の調合を行っ
て、作用期間延長の利点を与える製剤を得ることができる。例えば、錠剤もしく
は丸薬には、内側製剤成分と外側製剤成分を含有させ、外側成分を内側成分を覆
う外被の形態とすることができる。胃での崩壊に対して耐久性とする上で役立ち
、内側成分を十二指腸中に無変化のまま通過させるかまたは徐放させることがで
きる腸溶層によって、これら2種類の成分を分離することができる。そのような
腸溶層またはコーティング層には各種材料を用いることができ、そのような材料
には、多くのポリマー酸および例えばシェラック、セチルアルコールおよび酢酸
セルロースなどの材料とポリマー酸との混合物などがある。
【0060】 本発明の新規組成物を組み込んだ、経口投与用または注射用の液剤製剤には、
水溶液、好適に芳香を付けたシロップ、水系もしくは油系の懸濁液、および綿実
油、ゴマ油、ヤシ油または落花生油などの食用油との芳香を付けた乳濁液、なら
びにエリキシル剤および類似の医薬媒体などがある。水系懸濁液用の好適な分散
剤もしくは懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸化合物、デキスト
ラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル
ピロリドンまたはゼラチン等の合成および天然のガムなどがある。
【0061】 不安の治療においては、好適な用量レベルは1日約0.01〜250mg/k
g、好ましくは1日約0.05〜100mg/kg、特には1日約0.05〜5
mg/kgである。該化合物は、1日1〜4回の投与法で投与することができる
【0062】 本発明による化合物は、下記式IIIの化合物
【0063】
【化8】 (式中、Q、RおよびRは上記で定義した通りである)と塩素化剤とを反応
させる段階を有する方法によって製造することができる。
【0064】 上記反応での使用に好適な塩素化剤は塩化スルフリルであり、その場合反応は
、代表的には室温で、酢酸などの好適な溶媒中、反応物を一緒に撹拌することで
簡便に進行させることができる。
【0065】 上記の式IIIの化合物は、式R−OHの化合物と下記式IVの化合物とを
反応させることで製造することができる。
【0066】
【化9】 式中、Q、RおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱離基
を表す。
【0067】 脱離基Lは代表的にはハロゲン原子であり、特には塩素である。
【0068】 R−OHと化合物IVとの間の反応は簡便には、水素化ナトリウムもしくは
リチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの強塩基存在下、代表的にはN,
N−ジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、それら反応物を撹拌することで
行う。
【0069】 上記式IVの中間体は、式R−CHOのアルデヒド誘導体と下記式Vのヒド
ラジン誘導体
【0070】
【化10】 (式中、Q、RおよびLは上記で定義した通りである)とを反応させ、次
にそうして得られた中間体のシフ塩基を環化させることで製造することができる
【0071】 アルデヒド誘導体R−CHOと化合物Vとの間の反応は簡便には、高温で酸
性条件下で、例えば60℃付近の温度で、塩酸などの鉱酸の存在下に行う。次に
、得られるシフ塩基中間体の環化は簡便には、エタノールなどのアルコール系溶
媒のような好適な溶媒中、高温、代表的には溶媒の還流温度で、塩化鉄(III
)で処理することで、あるいは60℃付近の温度のような高温で、酢酸存在下に
酢酸鉛(IV)で処理することで行う。
【0072】 上記式Vの中間体は、下記式VIの適切な化合物
【0073】
【化11】 (式中、QおよびLは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱離基を表
す)を、代表的には溶媒の還流温度で1,4−ジオキサン中にてヒドラジン水和
物と反応させ、次に必要に応じて、得られる異性体混合物を従来の手段によって
分離することで製造することができる。
【0074】 別法として、上記で定義の式VIの化合物を実質的に等モル量の式R−CO
−NHNH(Rは上記で定義した通りである)のヒドラジン誘導体と反応さ
せ、次に必要に応じて、得られる異性体混合物を従来の手段によって分離するこ
とで、上記式IVの中間体を製造することができる。
【0075】 脱離基Lは代表的にはハロゲン原子であり、特には塩素である。
【0076】 式VIの中間体において、脱離基LおよびLは同一でも異なっていても良 いが、好適には同一であり、好ましくはいずれも塩素である。
【0077】 ヒドラジン誘導体R−CO−NHNHと化合物VIとの間の反応は簡便に
は、トリエチルアミン塩酸塩などのプロトン源存在下に反応物を加熱することで
、代表的にはキシレンまたは1,4−ジオキサンなどの不活性溶媒中で還流させ
ることで行う。
【0078】 前述のように、化合物VIとヒドラジン水和物またはヒドラジン誘導体R
CO−NHNHとの間の反応によって通常、ヒドラジン窒素原子が脱離基L またはLのどちらと入れ替わるかに応じて異性体生成物の混合物を生じる。そ
こで、式IVまたはVの必要な生成物に加えて、別の異性体がある程度得られる
のが普通である。そのため一般には、クロマトグラフィーなどの従来の方法によ
って、得られた異性体混合物を分離する必要がある。
【0079】 別法として、上記式IIIの化合物は、下記式VIIの化合物と下記式VII
Iの化合物を反応させることで製造することができる。
【0080】
【化12】 式中、Q、RおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱離基
を表す。
【0081】 脱離基Lは好適にはハロゲン原子であり、代表的には塩素または臭素である
【0082】 化合物VIIとVIIIとの間の反応は簡便には、水素化ナトリウムなどの強
塩基存在下に、代表的にはN,N−ジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、
反応物を撹拌することで行う。
【0083】 上記式VIIの化合物は簡便には、上記で定義の式IVの化合物と水酸化ナト
リウムなどのアルカリ金属水酸化物とを反応させることで製造することができる
。その反応は簡便には、含水1,4−ジオキサンなどの不活性溶媒中、理想的に
は溶媒の還流温度で行う。
【0084】 さらに別の方法では、式IIIの化合物は、下記式IXの化合物と下記式Xの
化合物
【0085】
【化13】 (式中、Q、RおよびRは上記で定義した通りであり;AlkはC1−6 アルキル基、代表的にはn−ブチルであり;Lは好適な脱離基を表す)とを、
遷移金属触媒存在下に反応させることで製造することができる。
【0086】 脱離基Lは、好適にはハロゲン原子であり、例えば臭素である。
【0087】 化合物IXとXの間の反応で使用する好適な遷移金属触媒は、ジクロロビス(
トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)を含む。
【0088】 化合物IXとXとの間の反応は簡便には、代表的には高温で、N,N−ジメチ
ルホルムアミドなどの不活性溶媒中で行う。
【0089】 式IXの中間体は、式R−OHの化合物と下記式XIの化合物
【0090】
【化14】 (式中、Q、LおよびLは上記で定義した通りである)とを、R−OH
と化合物IVとの間の反応について前述したものと同様の条件下で反応させるこ
とで製造することができる。
【0091】 市販されていない場合、式VI、VIII、XおよびXIの原料は、後述の実
施例に記載の方法と同様の方法によって、あるいは当業界で公知の標準的方法に
よって製造することができる。
【0092】 適宜、次に上記のいずれかの方法から最初に得られた式Iの化合物を、当業界
で公知の方法によって処理して、別の式Iの化合物とすることができることは明
らかであろう。例えば、代表的には標準的なアルキル化法によって、例えば水素
化ナトリウムとN,N−ジメチルホルムアミドの存在下にハロアルキル誘導体で
処理することで、あるいはトリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチル
の存在下にヒドロキシアルキル誘導体で処理することで、Rが未置換である最
初に得られた式Iの化合物を、Rが置換されている相当する化合物に変換する
ことができる。さらに、Rがシアノ(C1−6アルキル)を表す最初に得られ
た式Iの化合物を、ナトリウムメトキシドなどの塩基存在下に適切なアシルヒド
ラジン誘導体で処理することで、相当する3−置換1,2,4−トリアゾール−
5−イル(C1−6)アルキル類縁化合物に変換することができる。同様に、R が置換されていても良いプロパルギル部分を表す最初に得られた式Iの化合物
を、アジドアニオンで処理することで相当する1,2,3−トリアゾリルメチル
類縁体に変換することができる。R置換基が塩素などのハロゲン原子で置き換
わった最初に得られた式Iの化合物を、代表的には封管中で1,4−ジオキサン
などの溶媒中にて加熱しながら、ジ(C1−6)アルキルアミンで処理すること
で、R置換基がジ(C1−6アルキル)アミノ部分によって置き換わった相当
する化合物に変換することができる。
【0093】 本発明による化合物についての上記製造方法によって立体異性体の混合物が生
じる場合、それらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の方法によっ
て分離することができる。本発明の新規化合物はラセミ体で製造される場合があ
るか、あるいは個々のエナンチオマーをエナンチオ特異的合成もしくは分割によ
って得ることができる。例えば、分取HPLCなどの標準的な方法によって、あ
るいは(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/または(+)−ジ−p
−トルオイル−l−酒石酸などの光学活性な酸を用いた塩形成によってジアステ
レオマー対を生成し、次に分別結晶および遊離塩基の再生を行うことで、それら
新規化合物を、構成成分のエナンチオマーに分割することができる。それら新規
化合物はさらに、ジアステレオマーエステルもしくはアミドの生成と、次にクロ
マトグラフィー分離およびキラル補助部分の脱離によって分割することもできる
【0094】 上記合成手順のいずれにおいても、関係するいずれかの分子上の感受性基もし
くは反応性基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。それは
、マコーミーの編著(Protective Groups in Organic Chemistry, ed. J.F.W.Mc
Omie, Plenum Press, 1973)やグリーンらの著作(T.W.Greene & P.G.M.Wuts, Pr otective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991)に記載の ものなどの従来の保護基によって行うことができる。保護基は、当業界で公知の
方法を用いて、簡便な後段階で脱離させることができる。
【0095】 以下、実施例によって本発明による化合物の製造を説明する。
【0096】 本発明による化合物は、Ltk細胞で安定に発現されるα2またはα3サブ
ユニットを含むヒトGABA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に対する[ H]−フルマゼニル(flumazenil)の結合を強力に阻害する。
【0097】 試薬 ・リン酸緩衝生理食塩水(PBS) ・アッセイ緩衝液:10mM KHPO、100mM KCl(室温でのp
H7.4) ・[H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞については18nM;α2β3
γ2細胞については18nM;α3β3γ2細胞については10nM)のアッセ
イ緩衝液溶液 ・フルニトラゼパムの100μMアッセイ緩衝液溶液 ・アッセイ緩衝液に再懸濁させた細胞(1トレイを10mLに)。
【0098】 細胞の回収 細胞から上清を除去する。PBS(約20mL)を加える。細胞を掻き取り、
50mL遠心管に入れる。さらに10mLのPBSでその手順を繰り返して、ほ
とんどの細胞を取るようにする。卓上遠心装置で3000rpmにて20分間遠
心することで細胞をペレット状とし、所望に応じて冷凍する。ペレットを、細胞
トレイ(25cm×25cm)当たり10mLの緩衝液に再懸濁させる。
【0099】 アッセイ 深い96ウェルプレートまたは試験管中で行うことができる。各試験管には、 ・アッセイ緩衝液300μL ・[H]−フルマゼニル50μL(α1β3γ2細胞については1.8nM
;α2β3γ2細胞については1.8nM;α3β3γ2細胞については1.0
nMの最終濃度) ・化合物を10%DMSOに溶解させる場合には緩衝液または溶媒担体(例:
10%DMSO)50μL(合計);最終濃度10μMでの被験化合物またはフ
ルニトラゼパム(非特異的結合を求めるため) ・細胞100μL を入れる。
【0100】 アッセイ液を40℃で1時間インキュベーションし、細胞回収装置(Tomtecま
たはBrandelのいずれか)を用いてGF/Bフィルターで濾過し、次に氷冷アッ セイ緩衝液3mLで3回洗浄する。フィルターを乾燥し、液体シンチレーション
カウンティングによってカウントを行う。総結合についての予想値は、液体シン
チレーションカウンティングを用いる場合には、総カウントで3000〜400
0dpm、非特異的結合で200dpm未満であり、メルチレックス(meltilex
)固体シンチラント(scintillant)を用いてカウンティングを行う場合には、 総カウントで1500〜2000dpm、非特異的結合で200dpm未満であ
る。結合パラメータを非線形最小二乗回帰分析によって求め、それから、各被験
化合物について阻害定数Kを計算することができる。
【0101】 添付の実施例の化合物を上記のアッセイで調べたところ、全ての化合物が、ヒ
トGABA受容体のα2および/またはα3サブユニットからの[H]−フ
ルマゼニルの置換について100nM以下のK値を有することが認められた。
【0102】 実施例1 8−クロロ−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル メトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリ アゾロ[4,3−b]ピリダジン a)4−ブロモ−1,2−ジヒドロピリダジン−3,6−ジオン 無水ブロモマレイン酸(50g、283mmol)および酢酸ナトリウム(7
6.5g、562mmol)の40%酢酸/水(750mL)中混合物を、窒素
下に室温で、ヒドラジン・1水和物(16.5mL、339mmol)で処理し
た。得られた褐色溶液を100℃で18時間撹拌・加熱した。冷却後、混合物を
水(1リットル)に投入し、酢酸エチルで抽出した(500mLで6回)。合わ
せた抽出液を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒留去して、標題化合物(20
g、37%)を橙赤色固体として得た。
【0103】 H NMR(250MHz、d−DMSO):δ7.68(1H、brs ); MS(ES)m/e193[MH]、191[MH]
【0104】 この取得物を、それ以上精製せずに使用した。
【0105】 b)4−ブロモ−3,6−ジクロロピリダジン 4−ブロモ−1,2−ジヒドロピリダジン−3,6−ジオン(10g、52m
mol)のオキシ塩化リン(100mL)溶液を、窒素下に16時間100℃で
撹拌・加熱した。冷却後、過剰のオキシ塩化リンを減圧下に除去した。残留物を
トルエンと共沸させ(2回)、塩化メチレン/水に取った。炭酸水素ナトリウム
(固体)を用いて、混合物を注意深く塩基性とした。混合物をさらに希釈して、
明瞭な2層とする必要があった。2層を分液し、水層を塩化メチレンで抽出した
(3回)。合わせた抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、溶媒留去した。
残留物について、溶離液を塩化メチレンとするシリカゲルでのクロマトグラフィ
ー精製を行って、標題化合物(5.0g、42%)を無色固体として得た。
【0106】 H NMR(250MHz、CDCl):δ7.68(1H、brs); MS(ES)m/e230[MH]、228[MH]
【0107】 c)3,6−ジクロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリダジン 4−ブロモ−3,6−ジクロロピリダジン(115g、0.51mol)およ
び炭酸カリウム(209g、1.5mol)のDMF(1リットル)中スラリー
に、0℃で撹拌しながら、ピロリジン(46mL、0.56mol)を加えた。
混合物を昇温させて室温とし、窒素下に終夜撹拌した。水(1.5リットル)を
加え、得られたスラリーを濾過した。残留物を水およびジエチルエーテルで十分
に洗浄して、標題化合物(110g、100%)を白色微粉末として得た。
【0108】 H NMR(250MHz、CDCl):δ2.03(4H、m)、3. 64(4H、m)、6.46(1H、s); MS(ES)m/e218[MH]、220[MH]
【0109】 d)6−クロロ−5−(ピロリジン−1−イル)−ピリダジン−3−イルヒド ラジン 3,6−ジクロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリダジン(53g、0.
24mol)およびヒドラジン・1水和物(105mL、2.2mol)の1,
4−ジオキサン(820mL)溶液を終夜加熱還流した。溶液を放冷し、塩化メ
チレンを加えて固体を沈殿させた。それを濾過して、標題化合物を淡黄色固体と
して得た(14g、27%)。濾液を減圧下に濃縮し、残留物について、溶離液
を0.1%濃アンモニア水を含む2%から5%メタノール/塩化メチレンとする
シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物5g(
4%)をさらに得た。
【0110】 H NMR(250MHz、CDCl):δ1.98(4H、m)、3. 26(2H、brs)、3.57(4H、m)、6.11(1H、s)、6.4
1(1H、brs); MS(ES)m/e214[MH]、216[MH]
【0111】 e)N−ベンジリデン−N’−[6−クロロ−5−(ピロリジン−1−イル) ピリダジン−3−イル]ヒドラジン 6−クロロ−5−(ピロリジン−1−イル)−ピリダジン−3−イルヒドラジ
ン(14g、0.063mol)の0.1N塩酸(600mL)溶液に、室温で
ベンズアルデヒド(6.4mL、0.063mol)を滴下した。混合物を60
℃で15分間撹拌して、濃厚スラリーを得た。4N水酸化ナトリウム水溶液を用
いて溶媒のpHを約11に調節し、沈殿を濾過した。残留物を水、エタノールお
よびジエチルエーテルで洗浄して、標題化合物を白色固体として得た(14g、
73%)。
【0112】 H NMR(360MHz、DMSO):δ1.93(4H、m)、3.5 8(4H、m)、6.57(1H、s)、7.35(1H、m)、7.39(2
H、m)、7.66(2H、d、J=7.1Hz)、8.06(1H、s)、1
1.16(1H、s); MS(ES)m/e302[MH]、304[MH]
【0113】 f)6−クロロ−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4 −トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン N−ベンジリデン−N’−[6−クロロ−5−(ピロリジン−1−イル)ピリ
ダジン−3−イル]ヒドラジン(14g、0.046mol)および酢酸(IV
)鉛(24g、0.055mol)の酢酸(300mL)中スラリーを、窒素下
に60℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物について、溶離液を0
%から10%メタノール/酢酸エチルとするシリカゲルでのフラッシュクロマト
グラフィー精製を行った。標題化合物を黄色固体として単離した(4.1g、3
0%)。
【0114】 H NMR(250MHz、CDCl):δ2.05(4H、m)、3. 56(4H、m)、7.05(1H、s)、7.51(3H、m)、8.42(
2H、m); MS(ES)m/e300[MH]、302[MH]
【0115】 g)6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ )−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリアゾロ[ 4,3−b]ピリダジン (2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(2
.5g、0.022mol;EP−A−421210)のDMF(200mL)
溶液に、水素化ナトリウムの60%鉱油中分散品(1.2g、0.031mol
)を加え、得られたスラリーを、室温で窒素下に1時間撹拌した。6−クロロ−
3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,
3−b]ピリダジン(6.0g、0.020mol)を加え、混合物を前記と同
様に30分間撹拌した。水(600mL)を加え、固体を沈殿させた。それを濾
過し、水およびジエチルエーテルで洗浄した。粗生成物を、エタノール(50m
L)と塩化メチレン(110mL)の混合液に溶かし、塩素化溶媒を沸騰させて
除去した。得られた溶液を冷却して4℃として、標題化合物を白色固体として沈
殿させた(6.3g、83%)。
【0116】 H NMR(400MHz、CDCl):δ1.97(4H、m)、3. 47(4H、m)、3.97(3H、s)、5.59(2H、s)、6.72(
1H、s)、7.48(3H、m)、7.95(1H、s)、8.28(2H、
m); MS(ES)m/e377[MH]
【0117】 h)8−クロロ−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3− イルメトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4− トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン 前段階からの生成物(25mg、0.067mmol)を酢酸(2mL)に溶
かし、室温で撹拌しながら塩化スルフリル(16μL、0.20mmol)を加
えた。5分後、溶媒を減圧下に除去し、塩化メチレン(3mL)を残留物に加え
て、標題化合物を淡黄色固体として得た。それをエタノールから再結晶した(1
8mg、66%)。標題化合物についてのデータは以下の通りであった。
【0118】 融点:174.5〜176.0℃; H NMR(360MHz、DMSO):δ1.86(4H、m)、3.7 6(4H、m)、3.92(3H、s)、5.70(2H、s)、7.61(3
H、m)、8.02(1H、s)、8.28(2H、m); MS(ES)m/e411[MH]、413[MH]
【0119】 実施例2 8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル メトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−(チエン−2−イル)−1, 2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン; a)4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン ピロリジンに代えてモルホリンを用いた以外、実施例1段階c)に記載の手順
を用いて当該化合物を製造した。標題化合物についてのデータは以下の通りであ
った。
【0120】 H NMR(250MHz、CDCl):δ3.30〜3.34(4H、 m)、3.87〜3.95(4H、m)、6.89(1H、s); MS(ES)m/e234、236、238[MH]
【0121】 b)6−クロロ−5−(モルホリン−4−イル)ピリダジン−3−イルヒドラ ジン 4−(3,6−ジクロロピリダジン−4−イル)モルホリン(5g、21.3
mmol)およびヒドラジン水和物(7.0mL、141mmol)の1,4−
ジオキサン(100mL)中混合物を、20時間にわたって撹拌・加熱還流した
。冷却後、1,4−ジオキサンを減圧下に除去した。残留物を、塩化メチレンと
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。水層を塩化メチレンでさらに
抽出した(2回)。合わせた有機抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、溶
媒留去した。残留物について、溶離液を塩化メチレン/メタノール/アンモニア
水(91:8:1)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、6
−クロロ−5−(モルホリン−4−イル)ピリダジン−3−イルヒドラジン(3
.6g、74%)を得た。
【0122】 H NMR(250MHz、d−DMSO):δ3.17〜3.37(4 H、m)、3.72〜3.77(4H、m)、4.31(2H、brs)、6.
58(1H、s)、7.97(1H、brs); MS(ES)m/e230、232[MH]
【0123】 c)6−クロロ−7−(モルホリン−4−イル)−2H−1,2,4−トリア ゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−オン 6−クロロ−5−(モルホリン−4−イル)ピリダジン−3−イルヒドラジン
(1.42g、6.2mmol)の1,2−ジクロロエタン(60mL)溶液を
窒素下に室温で撹拌しながら、それにトリホスゲン(750mg、2.5mmo
l)を加えた。混合物を22時間にわたって撹拌・加熱還流した。冷却後、沈殿
を濾取した。固体をジエチルエーテルで洗浄し、減圧乾燥して、6−クロロ−7
−(モルホリン−4−イル)−2H−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピ
リダジン−3−オン(1.1g、67%)を得た。それをそれ以上精製せずに使
用した。標題化合物についてのデータは以下の通りであった。
【0124】 H NMR(250MHz、d−DMSO):δ3.02〜3.05(4 H、m)、3.72〜3.76(4H、m)、7.19(1H、s)、12.5
7(1H、brs); MS(ES)m/e256、258[MH]
【0125】 d)3−ブロモ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3− イルメトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4 ,3−b]ピリダジン 6−クロロ−7−(モルホリン−4−イル)−2H−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−b]ピリダジン−3−オン(1.1g、4.3mmol)および臭化
ホスホリル(25g)の混合物を80℃で24時間、撹拌・加熱した。冷却後、
混合物を氷で処理した。水相をアンモニア水で塩基性とした。水相を塩化メチレ
ンで抽出した(3回)。合わせた抽出液を脱水し(NaSO)、濾過し、溶
媒留去した。残留物について、溶離液を5%メタノール/塩化メチレンとするシ
リカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、3−ブロモ−6−クロロ−7−
(モルホリン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン
(600mg)を得た。H NMRおよび質量分析から、生成物が所望の化合 物と6−ブロモ化合物の混合物であることが明らかになった。その混合物をそれ
以上精製せずに用いた。上記で得られた生成物(600mg)および(1−メチ
ル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(240mg、2
.1mmol;EP−A−421210)の脱水DMF溶液を窒素下に0℃で撹
拌しながら、それに水素化ナトリウム(60%鉱油中分散品80mg、2.0m
mol)を1回で加えた。氷浴を外し、混合物を室温で2時間撹拌した。水を加
えて反応停止し、反応液を酢酸エチルと水との間で分配した。水層をさらに塩化
メチレンで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を脱水し(NaSO)、
濾過し、溶媒留去した。残留物について、溶離液を5%から8%メタノール/塩
化メチレンとするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物
を得た(358mg、2段階で48%)。
【0126】 H NMR(360MHz、d−DMSO):δ3.20〜3.22(4 H、m)、3.69〜3.71(4H、m)、3.68(3H、s)、5.47
(2H、s)、7.41(1H、s)、8.49(1H、s); MS(ES)m/e395、397[MH]
【0127】 e)6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ )−7−(モルホリン−4−イル)−3−(チエン−2−イル)−1,2,4− トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン 3−ブロモ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
メトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3
−b]ピリダジン(100mg、0.25mmol)および2−(トリブチルス
タニル)チオフェン(240mL、0.75mmol)の脱水DMF(3mL)
中混合物に窒素ガスを15分間吹き込むことで脱酸素を行った。ジクロロビス(
トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(20mg)を加えた。「排気/
充填」のサイクルを3回行うことで、装置全体をさらに脱酸素した。混合物
を窒素下に100℃で16時間にわたって撹拌・加熱した。反応混合物を塩化メ
チレンと水との間で分配した。水層を塩化メチレンでさらに抽出した(2回)。
残留DMFを高真空下に除去した。残留物について、溶離液を5%メタノール/
塩化メチレンとするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合
物を得た(60mg、60%)。標題化合物についてのデータは以下の通りであ
った。
【0128】 H NMR(360MHz、CDCl):δ3.26〜3.29(4H、 m)、3.85〜3.89(4H、m)、3.94(3H、s)、5.64(2
H、s)、7.19〜7.23(2H、m)、7.47〜7.59(1H、m)
、8.05(1H、s)、8.18〜8.20(1H、m); MS(ES)m/e399[MH]
【0129】 f)8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3− イルメトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−(チエン−2−イル)− 1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン 実施例1段階h)に記載の手順を用いて、前段階からの生成物から標題化合物
を製造した。標題化合物についてのデータは以下の通りであった。
【0130】 融点=221.9〜222.8℃; H NMR(360MHz、CDCl):δ3.38(4H、t、J=4 .5Hz)、3.80(4H、t、J=4.5Hz)、3.96(3H、s)、
5.59(2H、s)、7.22(1H、m)、7.51(1H、d、J=5.
0Hz)、8.07(1H、s)、8.19(1H、d、J=3.7Hz); MS(ES)m/e433[MH]、435[MH]; 元素分析:C1717ClNS・0.2HO 実測値:C、47.00;H、3.64;N、25.33 計算値:C、46.78;H、4.02;N、25.67%。
【0131】 実施例3 8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル メトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリ アゾロ[4,3−b]ピリダジン a)6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ )−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリアゾロ[ 4,3−b]ピリダジン 段階g)で(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタ
ノールに代えて(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メ
タノール(EP−A−421210)を用いた以外、実施例1段階a)〜g)に
記載の手順を用いて、標題化合物を製造した。
【0132】 H NMR(360MHz、CDCl):δ1.97(4H、m)、3. 55(4H、m)、3.94(3H、s)、5.55(2H、s)、6.68(
1H、s)、7.43(1H、m)、7.51(2H、m)、8.06(1H、
s)、8.43(2H、d、J=7.2Hz); MS(ES)m/e377[MH]
【0133】 b)8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3− イルメトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4− トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン 実施例1段階h)に記載の手順を用いて、前段階からの生成物から標題化合物
を製造した。標題化合物についてのデータは以下の通りであった。
【0134】 融点=198.2〜199.1℃; H NMR(360MHz、CDCl):δ1.92(4H、m)、3. 73(4H、m)、3.94(3H、s)、5.53(2H、s)、7.48(
3H、m)、8.06(1H、s)、8.42(2H、m); MS(ES)m/e411[MH]、413[MH]; 元素分析:C1919ClNO 実測値:C、55.57;H、4.30;N、26.40 計算値:C、55.54;H、4.66;N、27.27%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/22 A61P 25/22 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ミツチンソン,アンドリユー イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ストリート,レスリー・ジヨージフ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 CC08 EE04 FF04 FF05 GG02 GG03 GG04 HH02 HH03 HH04 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB05 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA14 NA15 ZA06 ZA29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式Iの化合物または該化合物の塩もしくはプロドラッグ
    。 【化1】 [式中、 Qは、置換されていても良いアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリ
    ンまたはチオモルホリン環の残基を表し; Rは、C3−7シクロアルキル、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジ
    ニルを表し、それらの基はいずれも置換されていても良く; Rは、シアノ(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、C 3−7 シクロアルキル(C1−6)アルキル、プロパルギル、C3−7ヘテロシ
    クロアルキルカルボニル(C1−6)アルキル、アリール(C1−6)アルキル
    またはヘテロアリール(C1−6)アルキルを表し、それらの基はいずれも置換
    されていても良い。]
  2. 【請求項2】 下記式IIAによって表される請求項1に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩およびプロドラッグ。 【化2】 [式中、 Rは請求項1で定義した通りであり; mは1または2であり; Qはピロリジン環またはモルホリン環の残基を表し; R12はアリールまたはヘテロアリールを表し、それらの基はいずれも置換さ
    れていても良い。]
  3. 【請求項3】 下記式IIBによって表される請求項2に記載の化合物なら
    びに該化合物の医薬的に許容される塩。 【化3】 [式中、 Rは請求項1で定義した通りであり; Rは水素またはメチルを表す。]
  4. 【請求項4】 8−クロロ−6−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
    メトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリ
    アゾロ[4,3−b]ピリダジン; 8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
    メトキシ)−7−(モルホリン−4−イル)−3−(チエン−2−イル)−1,
    2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン; 8−クロロ−6−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル
    メトキシ)−3−フェニル−7−(ピロリジン−1−イル)−1,2,4−トリ
    アゾロ[4,3−b]ピリダジン から選択される化合物ならびに該化合物の塩およびプロドラッグ。
  5. 【請求項5】 医薬的に許容される担体とともに、請求項1に記載の式Iの
    化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む医薬
    組成物。
  6. 【請求項6】 不安の治療および/または予防用の医薬品製造における請求
    項1ないし4のいずれかに記載の化合物の使用。
  7. 【請求項7】 痙攣の治療および/または予防用の医薬品製造における請求
    項1ないし4のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. 【請求項8】 下記式IIIの化合物 【化4】 (式中、Q、RおよびRは請求項1で定義した通りである)と塩素化剤とを
    反応させる段階; 次に所望に応じて、最初に得られた式Iの化合物を、標準的方法によってさら
    に別の式Iの化合物に変換する段階 を有してなる請求項1に記載の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 処置を必要とする患者に対して、有効量の請求項1に記載の
    式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくは該化合物のプロド
    ラッグを投与する段階を有してなる、不安の治療および/または予防方法。
  10. 【請求項10】 処置を必要とする患者に対して、有効量の請求項1に記載
    の式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくは該化合物のプロ
    ドラッグを投与する段階を有してなる、痙攣の治療および/または予防方法。
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