JP2002518392A - Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロピリミジン類 - Google Patents

Gaba受容体のリガンドとしてのトリアゾロピリミジン類

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JP2002518392A JP2000554732A JP2000554732A JP2002518392A JP 2002518392 A JP2002518392 A JP 2002518392A JP 2000554732 A JP2000554732 A JP 2000554732A JP 2000554732 A JP2000554732 A JP 2000554732A JP 2002518392 A JP2002518392 A JP 2002518392A
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Abstract

(57)【要約】 3位に置換されていても良いシクロアルキル、フェニルまたはヘテロアリール置換基ならびに5位に置換アルコキシ部分を有するある種の置換または6,7−環融合1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]−ピリミジン誘導体は、GABA 受容体に対する選択的リガンドであり、詳細にはそれのα2および/またはα3サブユニットに対して高い親和性を有し、従って不安および痙攣などの中枢神経系障害の治療および/または予防において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、ある種の置換トリアゾロピリミジン誘導体およびそれらの治療での
使用に関する。詳細には本発明は、GABA受容体のリガンドであることから
、有害な精神状態の治療に有用である置換1,2,3−トリアゾロ[1,5−α
]ピリミジン誘導体に関係するものである。
【0002】 (背景技術) 主要な抑制性神経伝達物質γ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、(1)リ
ガンド依存性イオンチャンネルスーパーファミリーに属するGABA受容体お
よび(2)G蛋白連結受容体スーパーファミリーに属すると考えられるGABA 受容体という2つの主要な種類に分けられる。個々のGABA受容体サブユ
ニットをコードする最初のcDNAがクローン化されて以来、哺乳動物の既知の
構成メンバーの数は次第に増えて、少なくとも6種類のαサブユニット、4種類
のβサブユニット、3種類のγサブユニット、1種類のδサブユニット、1種類
のεサブユニットおよび2種類のρサブユニットが含まれるようになった。
【0003】 GABA受容体遺伝子ファミリーの多様性が明らかになったことで、それの
リガンド依存性イオンチャンネルについての理解が大きく進んだが、サブタイプ
の多様性の程度についての理解はなお初期の段階である。αサブユニット、βサ
ブユニットおよびγサブユニットは、cDNAを細胞中に一過性トランスフェク
ションにより発現される完全機能性GABA受容体を形成する上での最低要件
を構成することが示されている。上記のように、δ、εおよびρサブユニットも
存在するが、GABA受容体群ではごくわずかに存在するのみである。
【0004】 受容体の大きさについての研究および電子顕微鏡による可視化から、他の種類
のリガンド依存性イオンチャンネルファミリー同様、天然GABA受容体は5
量体の形で存在するという結論が得られている。17種類から少なくとも1個の
αサブユニット、1個のβサブユニットおよび1個のγサブユニットを選択する
と、10000種類を超える5量体サブユニットの組み合わせが存在し得る。さ
らに、この計算では、イオンチャンネル周囲のサブユニットの配置に全く制限が
なかった場合に可能と考えられる別の順列を考慮していない(すなわち、5種類
のサブユニットから構成される受容体については、120種類の可能な変形があ
り得る)。
【0005】 存在する受容体サブタイプ組合せには、特にα1β2γ2、α2β2/3γ2
、α3βγ2/3、α2βγ1、α5β3γ2/3、α6βγ2、α6βδおよ
びα4βδなどがある。1個のα1サブユニットを含むサブタイプ組合せは脳の
ほとんどの領域に存在し、ラットにおけるGABA受容体の40%強に相当す
ると考えられている。α2およびα3サブユニットを含むサブタイプ組合せはそ
れぞれ、ラットにおけるGABA受容体の約25%および17%に相当すると
考えられている。α5サブユニットを含むサブタイプ組合せは主として、海馬お
よび大脳皮質で発現され、ラットにおけるGABA受容体の約4%を占めるも
のと考えられている。
【0006】 全ての既知GABA受容体の特徴的性質は、多数の調節部位の存在であり、
そのうちの一つはベンゾジアゼピン(BZ)結合部位である。BZ結合部位は、
GABA受容体調節部位の中で最も研究の進んだものであり、ジアゼパムおよ
びテマゼパムなどの不安緩解薬が働く部位である。GABA受容体遺伝子ファ
ミリーのクローニング以前では、ベンゾジアゼピン結合部位は従来から、放射性
リガンド結合研究に基づいて、BZ1およびBZ2という2種類のサブタイプに
細分されていた。BZ1サブタイプは、βサブユニットおよびγ2とともにα1
サブユニットを含むGABA受容体と薬理的に等価であることが明らかになっ
ている。それは最も豊富なGABA受容体サブタイプであり、脳における全G
ABA受容体のほぼ半分を占めると考えられている。
【0007】 他の2つの主要な群は、α2βγ2サブタイプおよびα3βγ2/3サブタイ
プである。これらを合わせると、GABA受容体の全種類のうちのさらに約3
5%を構成している。薬理的には、その組み合わせは、放射性リガンド結合によ
って以前に定義されたBZ2サブタイプと等価であるように思われる。ただし、
BZ2サブタイプには、ある種のα5含有サブタイプ組合せも含まれていると考
えられる。これまでのところ、十分に選択的な作働薬および拮抗薬が知られてい
ないことから、これらのサブタイプの生理的役割は不明である。
【0008】 現在、α1βγ2、α2βγ2またはα3βγ2サブユニットでBZ作働薬と
して作用する薬剤は、望ましい不安緩解性を有するであろうと考えられている。
BZ作働薬として作用することによってGABA受容体のベンゾジアゼピン結
合部位の調節剤となる化合物を、以後、「GABA受容体作働薬」と称する。
α1選択的GABA受容体作働薬であるアルピデム(alpidem)およびゾルピ
デム(zolpidem)は臨床的に催眠薬として処方され、BZ1結合部位で作用する
公知の不安緩解薬に関連する鎮静の少なくとも一部に、α1サブユニットを含む
GABA受容体が介在していることが示唆される。従って、α1よりα2およ
び/またはα3サブユニットと良好に相互作用するGABA受容体作働薬は、
不安治療に有効であって、しかも鎮静誘発性が軽減されるものと考えられる。さ
らに、α1で拮抗薬または逆作働薬である薬剤を用いて、α1作働薬によって生
じた鎮静や催眠を元に戻すことができると考えられる。
【0009】 従って、GABA受容体の選択的リガンドである本発明の化合物は、中枢神
経系の各種障害の治療および/または予防に有用である。そのような障害には、
広場恐怖症を伴うまたは伴わないパニック障害、パニック障害歴のない広場恐怖
症、社会恐怖症などの動物恐怖症その他の恐怖症、強迫性障害、外傷後および急
性ストレス障害などのストレス障害、全身性または物質誘発性不安障害などの不
安障害;神経症;痙攣;片頭痛;例えば単発もしくは再発の主要な抑鬱障害、気
分変調障害、双極性Iおよび双極性II躁病障害および循環病などの抑鬱障害ま
たは双極性障害;精神分裂症などの精神病障害;脳虚血から生じる神経変性;注
意欠乏性活動亢進障害;ならびに時差ボケまたは交代勤務の影響に苦しむ患者の
場合のような日周期リズムの障害などがある。
【0010】 GABA受容体の選択的リガンドが有効である可能性のあるさらに別の障害
には、疼痛および侵害受容;特に化学療法もしくは放射線療法によって誘発され
る嘔吐のような急性、遅発性および期待性の嘔吐などの嘔吐、ならびに手術後の
吐き気および嘔吐;神経性食欲不振および神経性多食症などの摂食障害;月経前
症候群;例えば対麻痺患者での筋痙攣もしくは痙直;ならびに聴力喪失などがあ
る。GABA受容体の選択的リガンドは、麻酔あるいは胃の内視鏡検査のよう
な内視鏡検査などの軽い手術前の前投与薬として有効な場合もある。
【0011】 WO98/04559には、不安および痙攣などの神経障害の治療および/ま
たは予防において有用なGABA受容体に対する選択的リガンドであると記述
されている7,8−環融合1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン誘
導体が記載されている。しかしながらその刊行物には、中心のトリアゾロ−ピリ
ダジン環系を他の環系で置き換えることが可能であることは開示も示唆もされて
いない。詳細には、その刊行物には、記載のトリアゾロ−ピリダジン環系を1,
2,3−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン環系に置き換えることが可能であ
ることは開示も示唆もされていない。
【0012】 ビアジらは(Biagi et al., Il Farmaco, 1996, 51, 137-140)、特に3−フ
ェニル−5−メトキシ−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]キナゾリンの合
成について報告しており、その報告においてその化合物はベンゾジアゼピン受容
体部分作動薬であると記述されている。しかしながら、その刊行物には、5位の
メトキシ置換基を、置換されていても良いシクロアルキル−アルコキシ、アリー
ル−アルコキシまたはヘテロアリール−アルコキシ部分に置き換える点に関して
開示も示唆もされていない。
【0013】 本発明は、各種GABA受容体サブタイプで所望の結合性を有するトリアゾ
ロピリミジン誘導体類を提供するものである。本発明による化合物は、ヒトGA
BA受容体のα2および/またはα3サブユニットのリガンドとして良好な親
和性を有するものである。本発明の化合物は、α1サブユニットよりα2および
/またはα3サブユニットと良好に反応することができる。望ましくは本発明の
化合物は、α1サブユニットと比較してα2および/またはα3サブユニットに
対して、選択的効力に関して機能的選択性を示すものである。
【0014】 本発明の化合物は、後述するアッセイで測定した場合に、α2および/または
α3サブユニットに対する結合親和力(K)が100nM以下、代表的には5
0nM以下、理想的には10nM以下であるGABA受容体サブタイプリガン
ドである。本発明による化合物は、α1サブユニットと比較した場合に、α2お
よび/またはα3サブユニットに対して、2倍以上、好適には5倍以上、有利に
は10倍以上の選択的親和力を有し得るものである。しかしながら、α1サブユ
ニットと比較した場合のα2および/またはα3サブユニットに対する結合親和
力に関して選択的ではない化合物も、本発明の範囲に含まれるものである。その
ような化合物は望ましくは、α1サブユニットと比較した場合のα2および/ま
たはα3サブユニットに対する選択的効力に関して機能的選択性を示すであろう
【0015】 (発明の開示) 本発明は、下記式Iの化合物あるいはその化合物の塩またはプロドラッグを提
供する。
【0016】
【化7】 式中、 Yは、水素またはC1−6アルキルを表し; Zは、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニ
ル、C6−8ビシクロアルキル、アリール、C3−7ヘテロシクロアルキル、ヘ
テロアリール、C2−7アルコキシカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルア
ミノを表し;それらの基はいずれも置換されていても良く;あるいは YとZが介在する2個の炭素原子とともに一体となって、C5−9シクロアル
ケニル、C6−10ビシクロアルケニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジニル
およびフェニルを形成しており;それらの環はいずれも、ベンゾ融合および/ま
たは置換していても良く; Rは、C3−7シクロアルキル、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジ
ニルを表し、それらの基はいずれも置換されていても良く; Rは、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル、アリール(C1−6 )アルキルまたはヘテロアリール(C1−6)アルキルを表し、それらの基はい
ずれも置換されていても良い。
【0017】 YおよびZが介在する2個の炭素原子とともに一体となって環を形成している
場合、得られる上記式Iの化合物は、式Iに描いたような、中央のトリアゾロ−
ピリダジン環に融合した関連するシクロアルケニル、ビシクロアルケニル、テト
ラヒドロピリジニル、ピリジニルまたはフェニル環を組み込んでいる。
【0018】 YおよびZが介在する2個の炭素原子とともに一体となってC5−9シクロア
ルケニル環を形成している場合、その環は、シクロペンテニル、シクロヘキセニ
ル、シクロへプテニル、シクロオクテニルまたはシクロノネニル環であることが
でき、好適にはシクロヘキセニルまたはシクロへプテニルである。
【0019】 YおよびZが介在する2個の炭素原子とともに一体となってC6−10ビシク
ロアルケニル環を形成している場合、その環は、ビシクロ[2.1.1]ヘキス
−2−エニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エニル、ビシクロ[2.2
.2]オクト−2−エニル、ビシクロ[3.2.2]ノン−6−エニルまたはビ
シクロ[3.3.2]デク−9−エニル環であることができ、好適にはビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エニル、ビシクロ[2.2.2]オクト−2−エニ
ルまたはビシクロ[3.2.2]ノン−6−エニルであり、特にはビシクロ[2
.2.2]オクト−2−エニルである。
【0020】 YおよびZが介在する2個の炭素原子とともに一体となって環を形成している
場合、その環は、ベンゾ融合していても良い。例を挙げると、YおよびZが介在
する2個の炭素原子とともに一体となってベンゾ融合シクロヘキセニル環を表す
ことができ、それによって得られる環はジヒドロナフチルである。
【0021】 上記のY、Z、RおよびRは、未置換であるかあるいは1以上、好ましく
は1個もしくは2個の置換基によって置換されていても良い。概してY、Z、R およびRの基は未置換であるかモノ置換である。Y、Z、RおよびR
基上に存在しても良い置換基の例としては、C1−6アルキル、アリール(C −6 )アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、ハロ(C1−6
アルキル、シアノ、シアノ(C1−6)アルキル、水酸基、ヒドロキシメチル、
1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ、C3− シクロアルコキシ、アミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルア
ミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル(C1− )アルキル、N−(C1−6)アルキルピペリジニル、ピロリジニル(C1− )アルキル、ピペラジニル(C1−6)アルキル、モルホリニル(C1−6
アルキル、ジ(C1−6)アルキルモルホリニル(C1−6)アルキルおよびイ
ミダゾリル(C1−6)アルキルなどがある。代表的な置換基には、C1−6
ルキル、アリール(C1−6)アルキル、ハロゲン、シアノ、水酸基、ヒドロキ
シメチル、C1−6アルコキシおよびC3−7シクロアルキル(C1−6)アル
コキシなどがある。特定の置換基には、メチル、エチルおよびフッ素があり、特
にはメチルまたはフッ素がある。
【0022】 (発明を実施するための最良の形態) 本明細書で使用する場合、「C1−6アルキル」という表現は、メチル基およ
びエチル基、ならびに直鎖および分岐のプロピル基、ブチル基、ペンチル基およ
びヘキシル基を含むものである。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、tert−ブチルおよび1,1−ジメチルプロピルであ
る。「C1−6アルコキシ」などの派生表現は、同様に解釈すべきものである。
【0023】 代表的なC3−7シクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチルおよびシクロヘキシルなどがある。
【0024】 本明細書で使用される「C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル」とい
う表現は、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル
およびシクロヘキシルメチルを含むものである。
【0025】 代表的なC4−7シクロアルケニル基には、シクロブテニル、シクロペンテニ
ルおよびシクロヘキセニルなどがある。
【0026】 代表的なアリール基には、フェニルおよびナフチル、好ましくはフェニルなど
がある。
【0027】 本明細書で使用される「アリール(C1−6)アルキル」という表現には、ベ
ンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルおよびナフチルメチルなどがある。
【0028】 好適なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ
ニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニル基などがある。
【0029】 好適なヘテロアリール基には、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピ
リダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノキサリニル、フリル、ベンゾフリ
ル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピラ
ゾリル、インダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾ
リル、トリアゾリルおよびテトラゾリル基などがある。
【0030】 本明細書で使用される「ヘテロアリール(C1−6)アルキル」という表現は
、フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピラゾリル
メチル、オキサゾリルメチル、オキサゾリルエチル、イソオキサゾリルメチル、
チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチ
ル、ベンズイミダゾリルメチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリルエ
チル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、ト
リアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジニルメチ
ル、ピリジニルエチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニル
メチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキサリニルメチル
などがある。
【0031】 本明細書で使用する「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨ
ウ素を含むものであり、特にはフッ素または塩素である。
【0032】 医薬品で使用する場合、式Iの化合物の塩は医薬的に許容される塩である。し
かしながら、本発明による化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の製造
において、他の塩が有用な場合がある。本発明の化合物の好適な医薬的に許容さ
れる塩には、例えば、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、
コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン酸な
どの医薬的に許容される酸の溶液と本発明の化合物の溶液とを混合することで形
成することができる酸付加塩などがある。さらに、本発明の化合物が酸性部分を
有する場合、該化合物の好適な医薬的に許容される塩には、例えばナトリウム塩
もしくはカリウム塩などのアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩もしくはマグネ
シウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびに例えば4級アンモニウム塩などの
好適な有機配位子で形成される塩などがあり得る。
【0033】 本発明は、その範囲に、上記式Iの化合物のプロドラッグを含むものである。
概してそのようなプロドラッグは、in vivoで容易に必要な式Iの化合物に変換
することができる式Iの化合物の官能基誘導体である。好適なプロドラッグ誘導
体の選択および製造についての従来の方法は、文献に記載されている(例:Desi
gn of Prodrugs, ed.H.Bundgaard, Elsevier, 1985)。
【0034】 本発明による化合物が1以上の不斉中心を有する場合、該化合物はそれに従っ
て、エナンチオマーとして存在することができる。本発明による化合物が2以上
の不斉中心を有する場合、該化合物はさらに、ジアステレオマーとして存在する
ことができる。そのような異性体およびあらゆる割合でのそれらの混合物はいず
れも、本発明の範囲に含まれることは明らかである。
【0035】 好適にはYは、水素またはメチル、特には水素を表す。
【0036】 置換基Zの好適なものの例としては、メチル、エチル、イソプロピル、ter
t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、メチル−シクロプロピル、シクロブチ
ル、メチル−シクロブチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロブテニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキス−1−イル、ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル、フェニル、ピロリジニル、メチル−ピロ
リジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピリジニル、フリ
ル、チエニル、クロロ−チエニル、メトキシカルボニルおよびジエチルアミノな
どがあり、特にはシクロブチルまたはフェニルである。
【0037】 特定の実施態様において置換基Zは、未置換であるかあるいはC1−6アルキ
ル、特にはメチルによって置換されているC3−7シクロアルキルである。好ま
しくはZはシクロブチルを表す。
【0038】 YおよびZが介在する2個の炭素原子とともに一体となって環を形成している
場合、本発明による代表的な化合物は下記のIA〜ILの構造を有するものであ
る。
【0039】
【化8】
【0040】 上記式中、RおよびRは上記で定義の通りであり; Rは水素、C1−6アルキル、アリール(C1−6)アルキル、ハロゲン、
シアノ、水酸基、ヒドロキシメチルまたはC1−6アルコキシを表し; Rは水素またはC1−6アルキルを表す。
【0041】 好適にはRは、水素またはC1−6アルキルを表し、特には水素またはメチ
ルである。
【0042】 好適にはRは、水素またはメチルを表す。
【0043】 本発明による好ましいトリアゾロ−ピリジン誘導体は、上記で示した式ILに
よって表される化合物を含むものである。
【0044】 R基上に存在していても良い代表的な置換基の例としては、メチル、フッ素
およびメトキシなどがある。
【0045】 Rの代表的なものを挙げると、シクロプロピル、フェニル、メチルフェニル
、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、メトキシフェニル、フリル、チエニ
ル、メチル−チエニルおよびピリジニルなどがある。より詳細にはRは、未置
換もしくはモノ置換フェニルを表すことができる。最も詳細にはRは、フェニ
ルまたはフルオロフェニルを表す。
【0046】 好適にはRは、アリール(C1−6)アルキルまたはヘテロアリール(C −6 )アルキルを表し、それらの基はいずれも置換されていても良い。
【0047】 本発明による化合物における置換基Rの好適なものとしては、シクロヘキシ
ルメチル、ベンジル、ピラゾリルメチル、イソオキサゾリルメチル、チアゾリル
メチル、チアゾリルエチル、イミダゾリルメチル、ベンズイミダゾリルメチル、
オキサジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、ピリジニ
ルメチル、ピリダジニルメチル、ピリミジニルメチル、ピラジニルメチル、キノ
リニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキノキサリニルメチルなどがあり、
これらの基はいずれも、1以上の置換基によって置換されていても良い。
【0048】 好適にはRは、置換トリアゾリルメチル基を表す。
【0049】 R基上に存在しても良い好適な置換基の例としては、C1−6アルキル、ア
リール(C1−6)アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、ハロ
(C1−6)アルキル、シアノ、シアノ(C1−6)アルキル、ヒドロキシメチ
ル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルコキシ、ア
ミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキ
ル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル(C1−6)アルキル、N−(C 1−6 )アルキルピペリジニル、ピロリジニル(C1−6)アルキル、ピペラジ
ニル(C1−6)アルキル、モルホリニル(C1−6)アルキルおよびジ(C −6 )アルキルモルホリニル(C1−6)アルキルなどがある。
【0050】 R基上の特定の置換基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、
ベンジル、ピリジニルメチル、塩素、クロロメチル、シアノ、シアノメチル、ヒ
ドロキシメチル、エトキシ、シクロプロピルメトキシ、ジメチルアミノメチル、
アミノエチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−
メチルピペリジニル、ピロリジニルエチル、ピペラジニルエチル、モルホリニル
メチルおよびジメチルモルホリニルメチルなどがあり、特にはメチルまたはエチ
ル、さらに特別にはメチルである。
【0051】 Rの代表的なものとしては、ヒドロキシメチル−シクロヘキシルメチル、シ
アノベンジル、ヒドロキシメチル−ベンジル、ピラゾリルメチル、ジメチル−ピ
ラゾリルメチル、メチル−イソオキサゾリルメチル、チアゾリルメチル、メチル
−チアゾリルメチル、エチル−チアゾリルメチル、メチル−チアゾリルエチル、
イミダゾリルメチル、メチル−イミダゾリルメチル、エチル−イミダゾリルメチ
ル、ベンジル−イミダゾリルメチル、ベンズイミダゾリルメチル、メチル−オキ
サジアゾリルメチル、トリアゾリルメチル、メチル−トリアゾリルメチル、エチ
ル−トリアゾリルメチル、プロピル−トリアゾリルメチル、ベンジル−トリアゾ
リルメチル、ピリジニルメチル−トリアゾリルメチル、シアノメチル−トリアゾ
リルメチル、ジメチルアミノメチル−トリアゾリルメチル、アミノエチル−トリ
アゾリルメチル、ジメチルアミノエチル−トリアゾリルメチル、ジメチルアミノ
カルボニルメチル−トリアゾリルメチル、N−メチルピペリジニル−トリアゾリ
ルメチル、ピロリジニルエチル−トリアゾリルメチル、ピペラジニルエチル−ト
リアゾリルメチル、モルホリニルエチル−トリアゾリルメチル、メチル−テトラ
ゾリルメチル、ピリジニルメチル、メチル−ピリジニルメチル、ジメチル−ピリ
ジニルメチル、エトキシ−ピリジニルメチル、シクロプロピルメトキシ−ピリジ
ニルメチル、ピリダジニルメチル、クロロ−ピリダジニルメチル、ピリミジニル
メチル、ピラジニルメチル、キノリニルメチル、イソキノリニルメチルおよびキ
ノキサリニルメチルなどがある。
【0052】 Rの特定のものとしては、メチル−トリアゾリルメチルおよびエチル−トリ
アゾリルメチルなどがある。
【0053】 Rの好ましいものとしては、メチル−トリアゾリルメチルである。
【0054】 本発明による化合物の特定の小群は、下記式IIAの化合物ならびにその化合
物の塩およびプロドラッグによって表される。
【0055】
【化9】 式中、 Rは上記で定義した通りであり; nは1または2、代表的には1であり; R12はアリールまたはヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも置換さ
れていても良い。
【0056】 好適にはR12は、フェニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、
イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、
イソキノリニルまたはキノキサリニルなどがあり、それらの基はいずれも置換さ
れていても良い。
【0057】 R12の特定のものは、置換されていても良いトリアゾリルである。
【0058】 R12基上の代表的な置換基の例としては、C1−6アルキル、アリール(C 1−6 )アルキル、ピリジル(C1−6)アルキル、ハロゲン、シアノ、シアノ
(C1−6)アルキル、ヒドロキシメチル、C1−6アルコキシ、C3−7シク
ロアルキル(C1−6)アルコキシ、ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6 )アルキル、アミノ(C1−6)アルキル、ジ(C1−6)アルキルアミノカル
ボニル(C1−6)アルキル、N−(C1−6)アルキルピペリジニル、ピロリ
ジニル(C1−6)アルキル、ピペラジニル(C1−6)アルキルおよびモルホ
リニル(C1−6)アルキルなどがある。
【0059】 R12基上の特定の置換基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル
、ベンジル、ピリジニルメチル、塩素、シアノ、シアノメチル、ヒドロキシメチ
ル、エトキシ、シクロプロピルメトキシ、ジメチルアミノメチル、アミノエチル
、ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルピペリ
ジニル、ピロリジニルエチル、ピペラジニルエチルおよびモルホリニルメチルな
どがあり、特にはメチルまたはエチルであり、より特別にはメチルである。
【0060】 R12の代表的なものとしては、シアノフェニル、ヒドロキシメチル−フェニ
ル、ピラゾリル、ジメチル−ピラゾリル、メチル−イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、メチル−チアゾリル、エチル−チアゾリル、イミダゾリル、メチル−イミダ
ゾリル、エチル−イミダゾリル、ベンジル−イミダゾリル、ベンズイミダゾリル
、メチル−オキサジアゾリル、トリアゾリル、メチル−トリアゾリル、エチル−
トリアゾリル、プロピル−トリアゾリル、ベンジル−トリアゾリル、ピリジニル
メチル−トリアゾリル、シアノメチル−トリアゾリル、ジメチルアミノメチル−
トリアゾリル、アミノエチル−トリアゾリル、ジメチルアミノエチル−トリアゾ
リル、ジメチルアミノカルボニルメチル−トリアゾリル、N−メチルピペリジニ
ル−トリアゾリル、ピロリジニルエチル−トリアゾリル、ピペラジニルエチル−
トリアゾリル、モルホリニルエチル−トリアゾリル、メチル−テトラゾリル、ピ
リジニル、メチル−ピリジニル、ジメチル−ピリジニル、エトキシ−ピリジニル
、シクロプロピルメトキシ−ピリジニル、ピリダジニル、クロロ−ピリダジニル
、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニルおよびキノキサリニ
ルなどがある。
【0061】 R12の特定のものとしては、メチル−トリアゾリルおよびエチル−トリアゾ
リルなどがある。
【0062】 R12の好ましいものとしては、メチル−トリアゾリルである。
【0063】 上記式IIAの化合物の特定の小集合は、下記式IIBの化合物ならびに該化
合物の医薬的に許容される塩によって表される。
【0064】
【化10】 式中、 Rは上記式Iに関して定義した通りであり; Rは水素、メチルまたはエチルを表す。
【0065】 上記式IIBに関してRは好適には、フェニルまたはフルオロフェニルを表
す。
【0066】 上記式IIBの化合物の1実施態様において、Rは水素またはメチルを表す
【0067】 好適にはRはメチルまたはエチル、特にはメチルを表す。
【0068】 本発明による化合物の別の小群は、下記式IICの化合物ならびにその化合物
の塩およびプロドラッグによって表される。
【0069】
【化11】 式中、 Rは上記式Iに関して定義した通りであり; nおよびR12は上記式IIAに関して定義した通りであり; ZはC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルまたはアリールを表し、そ
れらの基はいずれも置換されていても良い。
【0070】 Z基上の代表的な置換基の例としてはC1−6アルキルなどがあり、特にメ
チルである。
【0071】 基Zの例を挙げると、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、
1,1−ジメチルプロピル、シクロプロピル、メチル−シクロプロピル、シクロ
ブチル、メチル−シクロブチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、シ
クロヘキシルおよびフェニルなどがある。
【0072】 Zの特定のものとしては、tert−ブチル、シクロブチルおよびフェニル
などがある。
【0073】 具体的な実施態様においてZはシクロブチルを表す。別の実施態様において
はフェニルを表す。
【0074】 上記式IICの化合物の特定の小集合は、下記式IIDの化合物ならびにその
化合物の塩およびプロドラッグによって表される。
【0075】
【化12】 式中、 Rは上記式Iに関して定義した通りであり; Rは上記式IIBに関して定義した通りであり; Zは上記式IICに関して定義した通りである。
【0076】 本発明の範囲に含まれる具体的な化合物には、 3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]キナゾ
リン; 3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
5−α]ピリミジン; 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H
−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[
1,5−α]ピリミジン; 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H
−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[
1,5−α]ピリミジン; 6−シクロブチル−5−(2−エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3
−イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−1,2,3−トリアゾロ[
1,5−α]ピリミジン; 3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
5−α]ピリミジン; 5−(2−エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−
3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
5−α]ピリミジン; ならびにこれらの塩およびプロドラッグなどがある。
【0077】 本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して、有効量の上記で定義の式I
の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを投与す
る段階を有してなる、不安の治療および/または予防方法をも提供するものであ
る。
【0078】 さらに本発明は、処置を必要とする患者に対して、有効量の上記で定義の式I
の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを投与す
る段階を有してなる、痙攣(例えば、癲癇や関連障害を患う患者において)の治
療および/または予防方法をも提供するものである。
【0079】 ヒトGABA受容体のα3サブユニットに対する本発明による化合物の結合
親和力(K)は、簡便には、以下に記載のアッセイで測定されるものである。
本発明の化合物のα3サブユニット結合親和力(K)は、理想的には10nM
以下であり、好ましくは2nM以下であり、より好ましくは1nM以下である。
【0080】 本発明による化合物は、ヒトGABA受容体のα3サブユニットを発現する
安定にトランスフェクションされた組換え細胞系におけるGABA EC20
答を、理想的には40%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以
上強化するものである。さらに本発明の化合物は、ヒトGABA受容体のα1
サブユニットを発現する安定にトランスフェクションされた組換え細胞系におけ
るGABA EC20応答を、理想的には30%以下、好ましくは20%以下、
より好ましくは10%以下で強化するものである。
【0081】 ヒトGABA受容体のα3およびα1サブユニットを発現する安定にトラン
スフェクションされた細胞系におけるGABA EC20応答の強化は、簡便に
は、ウォフォードらの報告(Wafford et al, Mol.Pharmacol., 1996, 50, 670-6
78)に記載のプロトコールに類似の方法によって測定することができる。その方
法は好適には、安定にトランスフェクションされた真核細胞、代表的には安定に
トランスフェクションされたマウスLtk線維芽細胞の培養物を用いて行う。
【0082】 本発明による化合物は、徐々に高度になる迷路試験(elevated plus maze)お
よび飲料水摂取の条件抑止試験での陽性応答によって示される不安緩解活性を示
す(Dawson et al., Psychopharmacology, 1995, 121, 109-117参照)。さらに
本発明の化合物は、応答選択性(鎖牽引)試験から得られる適切な結果によって
確認されたところでは、実質的に非鎮静性である(Bayley et al., J.Psychopha
rmacol., 1996, 10, 206-213参照)。
【0083】 本発明による化合物はさらに、抗痙攣活性をも示す場合がある。それは、ブリ
ストウら報告の方法(Bristow et al., J.Pharmacol.Exp.Ther., 1996, 279, 49
2-501)に類似のプロトコールに従って、ラットおよびマウスでのペンチレンテ
トラゾール誘発発作を遮断する能力によって示すことができる。
【0084】 行動効果を引き出すためには、本発明の化合物は理想的には脳浸透性である。
すなわち、該化合物は、いわゆる「血液−脳関門」を通過することができる。好
ましくは本発明の化合物は、経口投与することで、その有益な治療作用を行うこ
とができるものである。
【0085】 本発明はさらに、医薬的に許容される担体と組み合わせて、1以上の本発明の
化合物を含有する医薬組成物をも提供するものである。好ましくは該組成物は、
経口投与、非経口投与、経鼻投与、舌下投与もしくは経直腸投与用あるいは吸入
もしくは通気による投与用の錠剤、丸薬、カプセル、粉剤、粒剤、無菌の非経口
液剤もしくは懸濁液、計量エアロゾルもしくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル、自
動注射装置または坐剤などの単位製剤とする。錠剤などの固体製剤を製造するに
は、主要有効成分を、コーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、タ
ルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムもしくは
ガム類などの従来の打錠成分ならびに水などの他の医薬用希釈剤と混和して、本
発明の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の均一混合物を含む固体予
備製剤組成物を得る。これらの予備製剤組成物が均一であると言う場合、有効成
分が組成物全体に均一に分散していることで、組成物を同等の効果を有する錠剤
、丸薬およびカプセルなどの単位製剤に容易に小分けできることを意味する。次
に、その固体予備製剤組成物を、本発明の有効成分0.1mg〜約500mgを
含む上記の種類の単位製剤に小分けする。代表的な単位製剤には、有効成分を1
〜100mg、例えば1、2、5、10、25、50もしくは100mg含有さ
せる。該新規組成物の錠剤もしくは丸薬には、コーティングその他の調合を行っ
て、作用期間延長の利点を与える製剤を得ることができる。例えば、錠剤もしく
は丸薬には、内側製剤成分と外側製剤成分を含有させ、外側成分を内側成分を覆
う外被の形態とすることができる。胃での崩壊に対して耐久性とする上で役立ち
、内側成分を十二指腸中に無変化のまま通過させるかまたは徐放させることがで
きる腸溶層によって、これら2種類の成分を分離することができる。そのような
腸溶層またはコーティング層には各種材料を用いることができ、そのような材料
には、多くのポリマー酸および例えばシェラック、セチルアルコールおよび酢酸
セルロースなどの材料とポリマー酸との混合物などがある。
【0086】 本発明の新規組成物を組み込んだ、経口投与用または注射用の液剤製剤には、
水溶液、好適に芳香を付けたシロップ、水系もしくは油系の懸濁液、および綿実
油、ゴマ油、ヤシ油または落花生油などの食用油との芳香を付けた乳濁液、なら
びにエリキシル剤および類似の医薬媒体などがある。水系懸濁液用の好適な分散
剤もしくは懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸化合物、デキスト
ラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル
ピロリドンまたはゼラチン等の合成および天然のガムなどがある。
【0087】 不安の治療においては、好適な用量レベルは1日約0.01〜250mg/k
g、好ましくは1日約0.05〜100mg/kg、特には1日約0.05〜5
mg/kgである。該化合物は、1日1〜4回の投与法で投与することができる
【0088】 上記で定義した式Iの化合物は、下記式IIIの化合物と下記式IVの化合物
とを反応させる段階を含む方法によって製造することができる。
【0089】
【化13】 式中、Y、Z、RおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱
離基を表す。
【0090】 脱離基Lは代表的にはハロゲン原子であり、特には塩素である。
【0091】 別形態として、脱離基Lは、ジエチルアゾジカーボキシレート存在下に、水
酸基とトリフェニルホスフィンとの反応によって形成される部分を表すことがで
きる。
【0092】 脱離基Lがハロゲン原子を表す場合、化合物IIIとIVとの間の反応は簡
便には、水素化ナトリウムもしくはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドな
どの強塩基存在下に、好適な溶媒、代表的にはN,N−ジメチルホルムアミド中
で反応物を撹拌することで行う。
【0093】 脱離基Lが、ジエチルアゾジカーボキシレート存在下に水酸基とトリフェニ
ルホスフィンとの反応によって形成される部分を表す場合、化合物IIIとIV
との間の反応は簡便には、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で反応物を撹
拌することで行う。
【0094】 上記式IIIの中間体、特にはYとZが介在する2個の炭素原子と一体となっ
て環を形成しているものは、式Vのアジド誘導体と式VIのアセトニトリル誘導
体とを反応させることで製造することができる。
【0095】
【化14】 式中、Y、ZおよびRは上記で定義した通りである。
【0096】 化合物VとVIの間の反応は簡便には、代表的には高温にて、エタノール中ナ
トリウムエトキシドなど、好適な溶媒中で塩基性条件下に行う。
【0097】 式Vの中間体は、下記式VIIの化合物
【0098】
【化15】 (式中、YおよびZは上記で定義した通りである)のジアゾ化と、それに続くア
ジドイオンによる置換によって製造することができる。
【0099】 上記のジアゾ化/置換の手順は簡便には、化合物VIIを、塩酸などの鉱酸の
存在下に0℃で亜硝酸ナトリウムで処理し、次に代表的には酢酸ナトリウム存在
下にアジ化ナトリウムで処理することで行う。
【0100】 別のアプローチでは、上記の式IIIの中間体、特にはYおよびZが懸垂基(
すなわち、介在する炭素原子と一体となって環を形成していないもの)を表すも
のは、下記式VIIIの化合物を環化させることで製造することができる。
【0101】
【化16】 式中、Y、ZおよびRは上記で定義した通りであり、Lは好適な脱離基を
表し、Phはフェニルの略称である。
【0102】 脱離基Lは代表的にはハロゲン原子であり、特には塩素である。
【0103】 化合物VIIIの環化は簡便には、代表的には−78℃付近の温度で、テトラ
ヒドロフランなどの好適な溶媒存在下に、カリウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドなどの強塩基で処理することで行う。
【0104】 式VIIIの中間体は、下記式IXの化合物と下記式Xの化合物
【0105】
【化17】 (式中、Y、Z、RおよびLは上記で定義した通りであり、Halはハロゲ
ン原子を表す)とを反応させ、次にフェニルチオ基を酸化することで製造するこ
とができる。
【0106】 式Xの化合物中のハロゲン原子Halは代表的には塩素である。
【0107】 化合物IXとXとの間の反応は簡便には、N,N−ジメチルホルムアミドなど
の溶媒中、代表的にはピリジン存在下に、好適には0℃付近の温度で行う。それ
に続くフェニルチオ基の酸化は簡便には、−78℃付近の温度で、代表的には塩
化メチレン中、オゾンで処理することで行う。
【0108】 上記式IXの中間体は、上記の式VIの化合物を下記式XIの化合物と反応さ
せることで製造することができる。
【0109】
【化18】 式中、Yは上記で定義の通りである。
【0110】 化合物VIとXIとの間の反応は簡便には、代表的には炭酸カリウムなどの塩
基存在下に、ジメチルスルホキシドなどの好適な溶媒中、反応物を撹拌すること
で行う。
【0111】 市販されていない場合、式IV、VI、VII、XおよびXIの原料は、後述
の実施例に記載の方法と同様の方法によって、あるいは当業界で公知の標準的方
法によって製造することができる。
【0112】 適宜、次に上記のいずれかの方法から最初に得られた式Iの化合物を、当業界
で公知の方法によって処理して、別の式Iの化合物とすることができることは明
らかであろう。例えば、代表的には標準的なアルキル化法によって、例えば水素
化ナトリウムとN,N−ジメチルホルムアミドの存在下にハロアルキル誘導体で
処理することで、あるいはトリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチル
の存在下にヒドロキシアルキル誘導体で処理することで、Rが未置換である最
初に得られた式Iの化合物を、Rが置換されている相当する化合物に変換する
ことができる。さらに、R置換基が塩素などのハロゲン原子によって置換され
ている最初に得られた式Iの化合物を、代表的には封管中、1,4−ジオキサン
などの溶媒中で加熱しながら適切なジ(C1−6)アルキルアミンで処理するこ
とで、R置換基がジ(C1−6)アルキルアミノ部分によって置換された相当
する化合物に変換することができる。
【0113】 本発明による化合物についての上記製造方法によって立体異性体の混合物が生
じる場合、それらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の方法によっ
て分離することができる。本発明の新規化合物はラセミ体で製造される場合があ
るか、あるいは個々のエナンチオマーをエナンチオ特異的合成もしくは分割によ
って得ることができる。例えば、分取HPLCなどの標準的な方法によって、あ
るいは(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/または(+)−ジ−p
−トルオイル−l−酒石酸などの光学活性な酸を用いた塩形成によってジアステ
レオマー対を生成し、次に分別結晶および遊離塩基の再生を行うことで、それら
新規化合物を、構成成分のエナンチオマーに分割することができる。それら新規
化合物はさらに、ジアステレオマーエステルもしくはアミドの生成と、次にクロ
マトグラフィー分離およびキラル補助部分の脱離によって分割することもできる
【0114】 上記合成手順のいずれにおいても、関係するいずれかの分子上の感受性基もし
くは反応性基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。それは
、マコーミーの編著(Protective Groups in Organic Chemistry, ed. J.F.W.Mc
Omie, Plenum Press, 1973)やグリーンらの著作(T.W.Greene & P.G.M.Wuts, Pr
otective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991)に記載の
ものなどの従来の保護基によって行うことができる。保護基は、当業界で公知の
方法を用いて、簡便な後段階で脱離させることができる。
【0115】 以下、実施例によって本発明による化合物の製造を説明する。
【0116】 本発明による化合物は、Ltk細胞で安定に発現されるα2またはα3サブ
ユニットを含むヒトGABA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に対する[ H]−フルマゼニル(flumazenil)の結合を強力に阻害する。
【0117】 試薬 ・リン酸緩衝生理食塩水(PBS) ・アッセイ緩衝液:10mM KHPO、100mM KCl(室温でのp
H7.4) ・[H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞については18nM;α2β3
γ2細胞については18nM;α3β3γ2細胞については10nM)のアッセ
イ緩衝液溶液 ・フルニトラゼパムの100μMアッセイ緩衝液溶液 ・アッセイ緩衝液に再懸濁させた細胞(1トレイを10mLに)
【0118】 細胞の回収 細胞から上清を除去する。PBS(約20mL)を加える。細胞を掻き取り、
50mL遠心管に入れる。さらに10mLのPBSでその手順を繰り返して、ほ
とんどの細胞を取るようにする。卓上遠心装置で3000rpmにて20分間遠
心することで細胞をペレット状とし、所望に応じて冷凍する。ペレットを、細胞
トレイ(25cm×25cm)当たり10mLの緩衝液に再懸濁させる。
【0119】 アッセイ 深い96ウェルプレートまたは試験管中で行うことができる。各試験管には、 ・アッセイ緩衝液300μL ・[H]−フルマゼニル50μL(α1β3γ2細胞については1.8nM
;α2β3γ2細胞については1.8nM;α3β3γ2細胞については1.0
nMの最終濃度) ・化合物を10%DMSOに溶解させる場合には緩衝液または溶媒担体(例:
10%DMSO)50μL(合計);最終濃度10μMでの被験化合物またはフ
ルニトラゼパム(非特異的結合を求めるため) ・細胞100μL を入れる。
【0120】 アッセイ液を40℃で1時間インキュベーションし、細胞回収装置(Tomtecま
たはBrandelのいずれか)を用いてGF/Bフィルターで濾過し、次に氷冷アッ
セイ緩衝液3mLで3回洗浄する。フィルターを乾燥し、液体シンチレーション
カウンティングによってカウントを行う。総結合についての予想値は、液体シン
チレーションカウンティングを用いる場合には、総カウントで3000〜400
0dpm、非特異的結合で200dpm未満であり、メルチレックス(meltilex
)固体シンチラント(scintillant)を用いてカウンティングを行う場合には、
総カウントで1500〜2000dpm、非特異的結合で200dpm未満であ
る。結合パラメータを非線形最小二乗回帰分析によって求め、それから、各被験
化合物について阻害定数Kを計算することができる。
【0121】 添付の実施例の化合物を上記のアッセイで調べたところ、全ての化合物が、ヒ
トGABA受容体のα2および/またはα3サブユニットからの[H]−フ
ルマゼニルの置換について100nM以下のK値を有することが認められた。
【0122】 実施例1 3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]キナゾ
リン (a)3−(2−フルオロフェニル)−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α
]キナゾリン−5−オン 窒素下に室温で、ナトリウム(0.55g、24mmol)を脱水エタノール
(25mL)に溶かした。2−フルオロフェニルアセトニトリル(1.9mL、
15mmol)を加え、橙赤色溶液を15分間撹拌し、次に2−アジド安息香酸
(1.97g、12.1mmol)の脱水エタノール(20mL)溶液を滴下し
た。濃厚な白色ゲルを室温で45分間撹拌し、次に18時間還流させた。溶媒を
留去によって除去し、水(40mL)を加えた。黄色懸濁液をクエン酸水溶液(
1M)で酸性とした。沈殿を回収し、水で洗浄し、室温で真空乾燥して、3−(
2−フルオロフェニル)−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]キナゾリン−
5−オン(3.38g、100%)をオフホワイト粉末として得た。
【0123】 融点:238〜241℃(DMF); 元素分析:C15FNO 実測値:C、64.33;H、3.06;N、20.29 計算値:C、64.28;H、3.24;N、19.99%; δ(360MHz;DMSO)7.33〜7.38(2H、m)、7.46
〜7.55(1H、m)、7.69〜7.73(2H、m)、8.02(1H、
ddd、J=9、9および1)、8.24(1H、dd、J=8および1)、8
.38(1H、d、J=8)および12.40(1H、brs); m/z(ES)821(M+H)。
【0124】 (b)3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4
−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]
キナゾリン 3−(2−フルオロフェニル)−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]キナ
ゾリン−5−オン(0.56g、2.0mmol)の脱水DMF(10mL)溶
液を撹拌しながら、それに窒素下で室温にて、カリウムヘキサメチルジシラジド
のトルエン溶液(0.5M、4mL、2.0mmol)を加えた。暗褐色溶液を
10分間撹拌し、2−メチル−3−クロロメチル−1,2,4−トリアゾール(
0.35g、2.65mmol)の脱水DMF(3mL)溶液に加えた。赤色溶
液を室温で3日間撹拌し、水(120mL)に投入し、黄色沈殿を回収した。取
得物を塩化メチレン(50mL)に溶かし、脱水し(NaSO)、濾過し、
濃縮した。溶離液を5%メタノール−塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによって、未反応の原料を一部除去した。粗生成
物を熱濾過し、酢酸エチルから再結晶することで、3−(2−フルオロフェニル
)−5−(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)
−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]キナゾリン(0.354g、47%)
を非常に淡い黄色固体を得た。
【0125】 融点:195〜197℃; 元素分析:C1914FNO・0.25(HO) 実測値:C、60.14;H、3.61;N、25.86 計算値:C、60.08;H、3.85;N、25.81%; δ(360MHz;DMSO)3.94(3H、s)、5.82(2H、s
)、7.37〜7.43(2H、m)、7.46〜7.58(1H、m)、7.
82(1H、dd、J=7および7)、7.97(1H、s)、8.01(1H
、ddd、J=7、7および1)、8.16(1H、ddd、J=8、8および
1)、8.29(1H、d、J=8)および8.61(1H、d、J=8); m/z(ES)376(M+H)。
【0126】 実施例2 3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
5−α]ピリミジン (a)5−(2−フルオロフェニル)−3−フェニルスルフェニルメチル−3
H−1,2,3−トリアゾール−4−イルアミン 炭酸カリウム(19.5g、141mmol)の脱水ジメチルスルホキシド(
100mL)懸濁液を窒素下に撹拌しながら、それに2−フルオロフェニルアセ
トニトリル(5.9mL、46mmol)を加えた。アジドメチルフェニルスル
フィド(5mL、35.3mmol)を滴下しながら、反応液を5分間撹拌した
。得られた黄色反応混合物を室温で16時間撹拌してから、高撹拌しながら蒸留
水(2000mL)にゆっくり加えた。水系混合物を酢酸エチルで抽出し(50
0mLで4回)、合わせた有機抽出液をブライン(500mL)で洗浄し、脱水
し(NaSO)、溶媒を減圧下に除去した。得られた褐色油状物をフラッシ
ュクロマトグラフィー(25%EtOAc/ヘキサン)によって精製し、生成物
をジエチルエーテルから結晶化させて、5−(2−フルオロフェニル)−3−フ
ェニルスルフェニルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イルアミン
(3.04g、29%)を淡黄色固体として得た。
【0127】 δ(400MHz;CDCl)4.10(2H、brs、N )、5.
55(2H、s、PhSC )、7.11(1H、ddd、J=11.5、8
.2および1、Ar)、7.22〜7.32(5H、m、Ar)、7.39
〜7.41(2H、m、Ar)、7.89(1H、td、J=7.5および2
.0、Ar); m/z(ES)301(M+H)。
【0128】 (b)2−クロロ−N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−フェニルスル
フェニルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−フェニル
アセトアミド 5−(2−フルオロフェニル)−3−フェニルスルフェニルメチル−3H−1
,2,3−トリアゾール−4−イルアミン(1.30g、4.32mmol)の
ジメチルホルムアミド(30mL)溶液を窒素下に冷却しながら(0℃)撹拌し
、それにピリジン(0.46mL、5.62mmol)とそれに続いてrac−
α−クロロフェニルアセチルクロライド(0.79mL、4.97mmol)を
加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に蒸留水(200mL)に投入し
た。水溶液を酢酸エチルで抽出し(100mLで2回)、合わせた有機抽出液を
クエン酸(100mL、10%水溶液)、炭酸水素ナトリウム(100mL、飽
和水溶液)、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、脱水した(
NaSO)。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状物を熱ジエチルエーテル
から結晶化して、2−クロロ−N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−フェ
ニルスルフェニルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−
フェニルアセトアミド(1.514g、78%)を淡色固体として得た。
【0129】 δ(400MHz;CDCl)5.37(1H、s、CCl)、5.4
9(1H、d、J=14.4、PhSC 2A)、5.61(1H、d、J=1
4.4、PhSC 2B)、7.11(1H、dd、J=11および8.6、A
)、7.24〜7.44(12H、m、Ar)、7.82(1H、td、
J=7.6および1.4、Ar)、8.21〜8.19(1H、m、N); m/z(ES)453(35ClM+H)および455(37ClM+H )。
【0130】 (c)N−[3−ベンゼンスルフィニルメチル−5−(2−フルオロフェニル
)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−クロロ−2−フェニル
アセトアミド 2−クロロ−N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−フェニルスルフェニ
ルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−フェニルアセト
アミド(1.48g、3.27mmol)の塩化メチレン(100mL)溶液を
冷却して−78℃とし、酸素中オゾンガスの気流を溶液に吹き込んだ。4時間後
、分析によって原料の消費が示され、オゾン気流を停止した。反応混合物を昇温
させて室温とし、溶媒を減圧下に除去して、N−[3−ベンゼンスルフィニルメ
チル−5−(2−フルオロフェニル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−
イル]−2−クロロ−2−フェニルアセトアミドを淡黄色のジアステレオマー1
:1混合物として得た。その化合物をそれ以上精製せずに以降の反応に用いた。
【0131】 δ(400MHz;CDCl)5.21〜5.51(3H、m、C
(=O)Ph+CCl)、6.98〜7.04(1H、m、Ar)、7.1
9(1H、t、J=7.5、Ar)、7.29〜7.60(11H、m、Ar )、7.74(1H、t、J=7.5、Ar)、9.80および9.84(
1H、s、N); m/z(ES)469(35ClM+H)および471(37ClM+H )。
【0132】 (d)3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−4H−1,2,3−ト
リアゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン N−[3−ベンゼンスルフィニルメチル−5−(2−フルオロフェニル)−3
H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−クロロ−2−フェニルアセト
アミド(850mg、1.81mmol)の脱水テトラヒドロフラン(50mL
)溶液を冷却下に(−78℃)撹拌しながら、それにカリウムビス(トリメチル
シリル)アミド(0.752Mトルエン溶液8.44mL、6.34mmol)
を加え、反応液を90分間撹拌した。次に、反応液を−20℃の浴に移し、15
分間撹拌した。水(200mL)に投入することで反応停止し、10分間撹拌し
た。水系混合物をクエン酸(10%水溶液)で酸性とし、酢酸エチルで抽出した
(200mLで2回)。合わせた有機抽出液を水(100mL)、ブライン(1
00mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して、総容量を約
10mLとした。そうして得られた3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニ
ル−4H−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(35
5mg、64%)を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した。それ以上精製せずに
、標題化合物を以降の反応で用いた。
【0133】 δ(400MHz;DMSO)7.32〜7.39(6H、m、Ar)、
7.70〜7.74(3H、m、Ar)、9.17(1H、s、PhC=C
)、12.70(1H、brs、N); m/z(ES)307(M+H)。
【0134】 (e)3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4
−トリアゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ
[1,5−α]ピリミジン 3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−4H−1,2,3−トリアゾ
ロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(10mg、0.033mmol)、ト
リフェニルホスフィン(21mg、0.08mmol)および(2−メチル−2
H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(11mg、0.087
mmol)を室温で脱水テトラヒドロフラン(0.5mL)に懸濁させた。ジエ
チルアゾジカルボキシレート(15μL、0.095mmol)を加えたところ
、透明黄色溶液が得られた。反応液を室温で64時間撹拌し、次に分取薄層クロ
マトグラフィーによって精製することで、3−(2−フルオロフェニル)−5−
(2−メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−6−フ
ェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン(5mg、39%)
を白色固体として得た。
【0135】 δ(400MHz;CDCl)3.79(3H、s、NMe)、5.69
(2H、s、OC )、7.24(1H、td、J=9.2および1.2Hz
、Ar)、7.31(1H、td、J=8.4および1.3Hz、Ar)、
7.39〜7.43(1H、m、Ar)、7.48〜7.51(3H、m、A
)、7.54〜7.58(2H、m、Ar)、7.86(1H、s、C
−トリアゾール)、8.00(1H、td、J=8.3および2.0Hz、Ar
)、8.80(1H、s、PhC=C); m/z(ES)402(M+H)。
【0136】 実施例3 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H
−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[
1,5−α]ピリミジン (a)2−クロロ−2−シクロブチル−N−[5−(2−フルオロフェニル)
−3−フェニルスルフェニルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イ
ル]アセトアミド 5−(2−フルオロフェニル)−3−フェニルスルフェニルメチル−3H−1
,2,3−トリアゾール−4−イルアミン(1g、3.33mmol)のジメチ
ルホルムアミド(15mL)溶液を冷却しながら(0℃)撹拌し、それにピリジ
ン(460μL、4.33mmol)とそれに続いて2−クロロ−2−シクロブ
チルアセチルクロライド(810mg、3.83mmol)を加え、反応混合物
を0℃で1時間撹拌した。酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間
で分配することで反応停止した。分液を行い、水層を酢酸エチル(100mL)
で抽出した。合わせた有機抽出液をクエン酸(50mL、10%水溶液)、重炭
酸ナトリウム(50mL、飽和水溶液)、ブライン(50mL)で洗浄し、脱水
し(NaSO)、溶媒を減圧下に除去した。粗生成物をフラッシュクロマト
グラフィー(40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−クロロ−2
−シクロブチル−N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−フェニルスルフェ
ニルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]アセトアミド(45
0mg、31%;回収原料に基づいて52%)を結晶固体として得た。
【0137】 融点:103〜104℃; δ(400MHz;CDCl)1.79〜2.18(6H、m、CH(C )、2.83〜2.93(1H、m、C(CH)、4.28(
1H、d、J=8Hz、CCl)、5.58(1H、d、J=14.3、Ph
SC 2A)、5.64(1H、d、J=14.3、PhSC 2B)、7.1
0〜7.16(1H、m、Ar)、7.23〜7.41(7H、m、Ar
、7.79〜7.85(1H、m、Ar)、8.00〜8.10(1H、br
m、N); m/z(ES)431(100%)(35ClM+H)、433(40%
)(37ClM+H)。
【0138】 (b)N−[3−ベンゼンスルフィニルメチル−5−(2−フルオロフェニル
)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−クロロ−2−シクロブ
チルアセトアミド 2−クロロ−2−シクロブチル−N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−
フェニルスルフェニルメチル−3H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]ア
セトアミド(300mg、0.7mmol)の塩化メチレン(100mL)溶液
を冷却して−78℃とし、酸素中オゾンガスの気流を溶液に吹き込んだ。90分
後、分析によって原料の消費が示され、オゾン気流を停止した。反応混合物を昇
温させて室温とし、溶媒を減圧下に除去して、N−[3−ベンゼンスルフィニル
メチル−5−(2−フルオロフェニル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4
−イル]−2−クロロ−2−シクロブチルアセトアミドを白色泡状物のジアステ
レオマー混合物として得た。その化合物をそれ以上精製せずに以降の反応に用い
た。
【0139】 δ(400MHz;CDCl)1.80〜2.25(6H、m、CH(C )、2.90〜3.05(1H、m、C(CH)、4.34(
1Ha、d、J=8.2Hz、aCCl)、4.35(1HA、d、J=8.
2Hz、ACCl)、5.25〜5.35(1H、m、PhS=OC 2A
、5.49〜5.59(1H、m、PhS=OC 2B)、7.07〜7.12
(1H、m、Ar)、7.24(1H、t、J=7.4Hz、Ar)、7.
34〜7.39(1H、m、Ar)、7.49〜7.57(5H、m、Ar
)、7.78〜7.84(1H、m、Ar)、9.70(1H、s、N); m/z(ES)447(100%)(35ClM+H)、449(40%
)(37ClM+H)。
【0140】 (c)6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−4H−1,2,3
−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン N−[3−ベンゼンスルフィニルメチル−5−(2−フルオロフェニル)−3
H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]−2−クロロ−2−シクロブチルア
セトアミド(166mg、0.37mmol)の脱水テトラヒドロフラン(20
mL)溶液を窒素下で冷却下に(−78℃)撹拌しながら、それにカリウムビス
(トリメチルシリル)アミド(0.752Mトルエン溶液1.8mL、1.3m
mol)を加え、反応液を2時間撹拌した。次に、反応液を昇温させて−20℃
とし、その温度に45分間維持してから、水(100mL)に注意深く加えるこ
とで反応停止した。水系混合物を5分間撹拌し、クエン酸(25mL、10%水
溶液)で酸性とした。水溶液を酢酸エチルで抽出し(70mLで2回)、合わせ
た有機抽出液を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、脱水し(Na SO)、減圧下に溶媒留去して、総容量を約2mLとした。濃縮溶液を室温
で16時間静置した。そうして得られた固体沈殿を濾取し、ジエチルエーテルで
洗浄して、6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−4H−1,2,
3−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(45mg、43%)を淡
色固体として得た。それをそれ以上精製せずに、以後の反応で用いた。
【0141】 δ(400MHz;d−DMSO)1.78〜1.89(1H、m、CH
(C )、1.93〜2.04(1H、m、CH(C )、2.1
1〜2.31(4H、m、CH(C )、3.47(1H、5重線、J=
8.6Hz、C(CH)、7.30〜7.35(2H、m、Ar)、
7.44〜7.50(1H、m、Ar)、7.69(1H、t、J=7.2H
z、Ar)、8.82(1H、s、C=C)、12.33(1H、brs、
); m/z(ES)285(M+H)。
【0142】 (d)6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル
−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリア
ゾロ[1,5−α]ピリミジン 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−4H−1,2,3−トリ
アゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(33mg、0.12mmol)、
トリフェニルホスフィン(76mg、0.29mmol)および(2−メチル−
2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(37mg、0.29
mmol)を撹拌しながら脱水テトラヒドロフラン(1.5mL)に溶かした。
ジエチルアゾジカルボキシレート(46μL、0.29mmol)を加えた。反
応液を室温で16時間撹拌し、その後分取薄層クロマトグラフィーによって精製
することで、6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メ
チル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−ト
リアゾロ[1,5−α]ピリミジン(31mg、70%)を白色結晶として得た
【0143】 融点:181〜184℃; δ(400MHz;d−DMSO)1.77〜1.85(1H、m、CH
(C )、1.96〜2.06(1H、m、CH(C )、2.1
9〜2.30(4H、m、CH(C )、3.08(1H、5重線、J=
8.6Hz、C(CH)、3.88(3H、s、NMe)、5.65(
2H、s、OC )、7.34〜7.38(2H、m、Ar)、7.41〜
7.48(1H、m、Ar)、7.94(1H、s、トリアゾールC)、7
.97(1H、t、J=7.2Hz、Ar)、9.25(1H、s、ピリミジ
ンC); m/z(ES)380(M+H)。
【0144】 実施例4 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H
−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[
1,5−α]ピリミジン 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−4H−1,2,3−トリ
アゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(50mg、0.18mmol)、
トリフェニルホスフィン(120mg、0.44mmol)および(1−メチル
−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(50mg、0.4
4mmol)を脱水テトラヒドロフラン(1.5mL)に懸濁させた。ジエチル
アゾジカルボキシレート(70μL、0.44mmol)を加えたところ、ただ
ちに溶液となった。反応液を室温で48時間撹拌した。その間に反応混合物中に
沈殿が生じた。粗反応混合物の溶媒留去を行い、EtOAcから再結晶した。そ
うして得られた淡ピンク結晶固体を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄して、6−
シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H−1,
2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[1,5
−α]ピリミジン(40mg、60%)を淡色針状物として得た。
【0145】 融点:202〜205℃; δ(400MHz;CDCl)1.84〜1.92(1H、m、CH(C )、2.06〜2.16(3H、m、CH(C )、3.67(
1H、5重線、J=9Hz、C(CH)、3.94(3H、s、NC )、7.19〜7.29(2H、m、Ar)、7.32〜7.36(1H、
m、Ar)、8.04(1H、s、トリアゾールC)、8.12(1H、t
d、J=7.5および1.8Hz、Ar)、8.55(1H、d、J=1.5
Hz、ピリミジンC); m/z(ES)380(M+H)。
【0146】 実施例5 6−シクロブチル−5−(2−エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3
−イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−1,2,3−トリアゾロ[
1,5−α]ピリミジン 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−4H−1,2,3−トリ
アゾロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(50mg、0.18mmol)、
トリフェニルホスフィン(120mg、0.44mmol)および(2−エチル
−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(60mg、0.4
4mmol)を脱水テトラヒドロフラン(1.5mL)に懸濁させた。ジエチル
アゾジカルボキシレート(70μL、0.44mmol)を加えたところ、ただ
ちに溶液となった。反応液を室温で48時間撹拌してから、分取tlc(60%
EtOAc/ヘキサン)によって精製することで無色油状物を得た。それはジエ
チルエーテルを加えると結晶化した。白色固体を濾取し、ジエチルエーテル中で
6時間撹拌し、濾取して、6−シクロブチル−5−(2−エチル−2H−1,2
,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−1
,2,3−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン(41mg、59%)を白色針
状物として得た。
【0147】 融点:188〜191℃; δ(360MHz;CDCl)1.42(3H、t、J=7.3Hz、N
CH )、1.89〜1.94(1H、m、CH(C )、2.0
4〜2.15(3H、m、CH(C )、2.36〜2.43(2H、m
、CH(C )、4.25(2H、q、J=7.3Hz、NC CH )、5.65(2H、s、OC )、7.19〜7.31(2H、m、Ar
)、7.36〜7.42(1H、m、Ar)、7.92(1H、s、トリアゾ
ールC)、7.99(1H、td、J=7.5および1.7Hz、Ar)、
8.59(1H、d、J=1Hz、ピリミジンC); m/z(ES)394(M+H)。
【0148】 実施例6 3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリ
アゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
5−α]ピリミジン 3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−4H−1,2,3−トリアゾ
ロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(77mg、0.25mmol)、トリ
フェニルホスフィン(165mg、0.63mmol)および(1−メチル−1
H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(80mg、0.63m
mol)を脱水テトラヒドロフラン(1.5mL)に懸濁させた。ジエチルアゾ
ジカルボキシレート(100μL、0.63mmol)を加えたところ、ただち
に溶液となった。反応液を室温で48時間撹拌してから、分取tlc(40%E
tOAc/ヘキサン)によって精製することで白色固体を得た。それを酢酸エチ
ル/ヘキサンから再結晶することで、3−(2−フルオロフェニル)−5−(1
−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニ
ル−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン(49mg、49%)を
白色針状物として得た。
【0149】 融点:170〜171℃; δ(400MHz;d−DMSO)3.84(3H、s、NC )、5
.57(2H、s、OC )、7.35〜7.41(2H、m、Ar)、7
.43〜7.51(4H、m、Ar)、7.73(2H、dd、J=8.1お
よび1.8Hz、Ar)、8.14(1H、td、J=7.5および1.8H
z、Ar)、8.45(1H、s、トリアゾールC)、9.51(1H、s
、ピリミジンC); m/z(ES)402(M+H)。
【0150】 実施例7 5−(2−エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−
3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
5−α]ピリミジン 3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−4H−1,2,3−トリアゾ
ロ[1,5−α]ピリミジン−5−オン(95mg、0.31mmol)、トリ
フェニルホスフィン(203mg、0.78mmol)および(2−エチル−2
H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(110mg、0.78
mmol)を脱水テトラヒドロフラン(1.5mL)に懸濁させた。ジエチルア
ゾジカルボキシレート(123μL、0.78mmol)を加えたところ、ただ
ちに溶液となった。反応液を室温で16時間撹拌してから、分取tlc(40%
EtOAc/ヘキサン)によって精製することで白色固体を得た。それを酢酸エ
チル/ヘキサンから再結晶し、ジエチルエーテルで磨砕することで、5−(2−
エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−3−(2−フ
ルオロフェニル)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,5−α]ピリ
ミジン(67mg、52%)を白色板状物として得た。
【0151】 融点:147〜148℃; δ(400MHz;CDCl)1.22(3H、t、J=7.3Hz、N
CH )、4.13(2H、q、J=7.3Hz、NC CH)、5
.70(2H、s、OC )、7.24(1H、t、J=9.3Hz、Ar
)、7.31(1H、t、J=7.5Hz、Ar)、7.41〜7.48(4
H、m、Ar)、7.54〜7.56(2H、m、Ar)、7.89(1H
、s、トリアゾールC)、8.02(1H、td、J=7.5および1.7H
z、Ar)、8.79(1H、s、ピリミジンC); m/z(ES)416(M+H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/18 A61P 25/18 25/22 25/22 25/24 25/24 43/00 111 43/00 111 //(C07D 487/04 (C07D 487/04 249:00 249:00 239:00) 239:00) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 カストロ・ピネイロ,ホセ・ルイス イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 コリンズ,イアン・ジエイムズ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ギブソン,カール・リチヤード イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ロウリイ,マイケル イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ストリート,レスリー・ジヨージフ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) Fターム(参考) 4C050 AA01 BB06 CC08 DD02 EE04 GG03 HH01 HH04 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB05 MA01 MA04 NA14 ZA18 ZC02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式Iの化合物あるいは該化合物の塩またはプロドラッグ
    。 【化1】 [式中、 Yは、水素またはC1−6アルキルを表し; Zは、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C4−7シクロアルケニ
    ル、C6−8ビシクロアルキル、アリール、C3−7ヘテロシクロアルキル、ヘ
    テロアリール、C2−7アルコキシカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルア
    ミノを表し;それらの基はいずれも置換されていても良く;あるいは YとZが介在する2個の炭素原子とともに一体となって、C5−9シクロアル
    ケニル、C6−10ビシクロアルケニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジニル
    およびフェニルを形成しており;それらの環はいずれも、ベンゾ融合および/ま
    たは置換していても良く; Rは、C3−7シクロアルキル、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジ
    ニルを表し、それらの基はいずれも置換されていても良く; Rは、C3−7シクロアルキル(C1−6)アルキル、アリール(C1−6 )アルキルまたはヘテロアリール(C1−6)アルキルを表し、それらの基はい
    ずれも置換されていても良い。]
  2. 【請求項2】 下記式IIAによって表される請求項1に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩およびプロドラッグ。 【化2】 [式中、 Rは請求項1で定義した通りであり; nは1または2であり; R12はアリールまたはヘテロアリールを表し、それらの基のいずれも置換さ
    れていても良い。]
  3. 【請求項3】 下記式IIBによって表される請求項2に記載の化合物なら
    びに該化合物の医薬的に許容される塩。 【化3】 [式中、 Rは請求項1で定義した通りであり; Rは水素、メチルまたはエチルを表す。]
  4. 【請求項4】 下記式IICによって表される請求項1に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩およびプロドラッグ。 【化4】 [式中、 Rは請求項1で定義した通りであり; nおよびR12は請求項2で定義した通りであり; ZはC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルまたはアリールを表し、そ
    れらの基はいずれも置換されていても良い。]
  5. 【請求項5】 下記式IIDによって表される請求項4に記載の化合物なら
    びに該化合物の塩およびプロドラッグ。 【化5】 [式中、 Rは請求項1で定義した通りであり; Rは請求項3で定義した通りであり; Zは請求項4で定義した通りである。]
  6. 【請求項6】 3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−
    1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[1
    ,5−α]キナゾリンから選択される化合物ならびに該化合物の塩およびプロド
    ラッグ。
  7. 【請求項7】 3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H−1,2,4−トリ
    アゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
    5−α]ピリミジン; 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(2−メチル−2H
    −1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[
    1,5−α]ピリミジン; 6−シクロブチル−3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H
    −1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−1,2,3−トリアゾロ[
    1,5−α]ピリミジン; 6−シクロブチル−5−(2−エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3
    −イルメトキシ)−3−(2−フルオロフェニル)−1,2,3−トリアゾロ[
    1,5−α]ピリミジン; 3−(2−フルオロフェニル)−5−(1−メチル−1H−1,2,4−トリ
    アゾール−3−イルメトキシ)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
    5−α]ピリミジン; 5−(2−エチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3−イルメトキシ)−
    3−(2−フルオロフェニル)−6−フェニル−1,2,3−トリアゾロ[1,
    5−α]ピリミジン から選択される化合物ならびに該化合物の塩およびプロドラッグ。
  8. 【請求項8】 医薬的に許容される担体とともに、請求項1に記載の式Iの
    化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む医薬
    組成物。
  9. 【請求項9】 不安の治療および/または予防用の医薬品製造における請求
    項1に記載の式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩または該化合
    物のプロドラッグの使用。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、下記式II
    Iの化合物と下記式IVの化合物 【化6】 (式中、Y、Z、RおよびRは上記で定義した通りであり;Lは好適な脱
    離基を表す)とを反応させる段階と、次に所望に応じて、標準法によって、最初
    に得られた式Iの化合物を式Iのさらに別の化合物に変換する段階を有すること
    を特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 処置を必要とする患者に対して、有効量の請求項1に記載
    の式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくは該化合物のプロ
    ドラッグを投与する段階を有してなる、不安の治療および/または予防方法。
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