JP2002500332A - 三日月形リップをもつダックビルバルブ - Google Patents

三日月形リップをもつダックビルバルブ

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ベネツト，ロバート・アルフレツド
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ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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Abstract

(57)【要約】 第１の端部（６）と第２の端部（８）をもつ中空円筒体（４）を含むバルブシールを主体とするダックビルバルブ（２）が提供され、前記第１の端部は開口（１２）をもち、前記第２の端部は１対の三日月形リップにより規定される閉鎖可能な口をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は流動物質の流れを制御するのに主に使用される新規ダックビルバルブ
に関する。
【０００２】 ダックビルバルブは多数の産業の多数の装置で圧力を調節するために使用され
ている。これらの装置の用途は自動車ブレーキ、家庭用小型器具、腎臓透析、皮
下注射器、運動用品、玩具、非エアゾールポンプ及び種々の工業用装置である。
これらの装置は構造が単純であるため、広く普及している。ゴムハウジング自体
以外に可動部をもたない。
【０００３】 一般に、これらのバルブは閉鎖位置において直線状スリットにより規定される
リップをもつ口を示す。内圧によりこれらのリップが開くと、平坦な卵形を形成
する。この開口はガス圧を解放するためには十分である。しかし、開口は比較的
小さく、半固体又は液体媒体の有意流動を実現するには不十分である。特にこの
種の制御装置は製造費用が比較的廉価であるため、比較的粘性の媒体を移送する
ことが可能なダックビルバルブが得られるならば非常に望ましい。
【０００４】 従って、本発明の目的は開放位置で比較的大きい半固体媒体移送用通路をもつ
ダックビルバルブ及びシールコンポーネントを提供することである。
【０００５】 本発明の別の目的は逆吸引の問題なしに半固体物質を均一に分配することが可
能なダックビルバルブ及びシールコンポーネントを提供することである。
【０００６】 従って、本発明は第１の端部と第２の端部をもつ中空円筒体を含むバルブシー
ルを提供し、第１の端部は開口をもち、第２の端部は１対の三日月形リップによ
り規定されている閉鎖可能な口をもつ。リップは円筒体の外面に形成することが
好ましい。本発明は第１の端部と第２の端部をもつ中空円筒体を含み、第１の端
部が開口をもち、第２の端部が１対の三日月形リップにより規定される閉鎖可能
な口をもつバルブシールであって、リップの一方の中央部を他方よりも肉薄にし
たバルブシールも提供する。
【０００７】 本発明のバルブシールの円筒体は第１の端部から第２の端部に向かって外方に
拡がるように構成してもよい。円筒体は第２の端部に隣接する後部セクションと
第１の端部に隣接する前部セクションを含むように構成してもよい。前部セクシ
ョンは肉薄リップに向かって下方に曲線テーパー状の外壁部分をもつ。更に、前
部セクションは曲線テーパー状外壁部分の背面に別の外壁部分を配置してもよい
。この背面に配置された外壁は他方のリップの外面を形成する。
【０００８】 曲線テーパー状外壁は更に横断面厚が変化してもよい。特に、横断面厚は後部
セクションから肉薄リップに向かって下方に減少する。第１の端部の開口の周囲
に円筒体の外径よりも大きい外径をもつフランジを配置してもよい。
【０００９】 円筒体はシリコーン又は炭化水素ホモもしくはコポリマー等のエラストマー樹
脂から形成することができる。炭化水素ポリマーはスチレン、イソブテン、イソ
プレン、ブタジエン、ジビニルベンゼン、エチレン、プロピレン、アクリロニト
リル及びその混合物から構成される群から選択されるモノマーから形成すること
ができる。市販エラストマー樹脂としては、Ｋａｔｏｎ（登録商標）、Ｓａｎｔ
ｏｐｒｅｎｅ（登録商標）及びＢｕｎａゴムが挙げられる。適切な性状を達成す
るために樹脂に可塑剤を添加してもよい。円筒体の製造は射出成形により実施す
ることが好ましい。製造工程では流動状態のエラストマーを金型に注入する。金
型はエラストマー体の内側に開放スリットを形成できるような表面構造を含むよ
うに構成する。注入後、成形体を成形機の金型から取り出す。
【００１０】 本発明のダックビルバルブシールの特に優れた側面は、円筒体の第２の端部の
閉鎖可能な口が微笑形状の方向に分離するリップをもつ点である。円筒体を円形
フィッティングに挿入するとシールバルブは閉じる。フィッティングの内壁はエ
ラストマー円筒体の外壁に圧着し、リップを拡がった密封微笑状態で圧縮する。
【００１１】 バルブの動作は次の通りである。半固体流動性物質を入れた容器の軟質壁に手
で力を加える。製品流の圧力により容器の開口に嵌めたダックビルバルブのリッ
プは開く。肉薄リップは特に製品流に応答し易く、閉鎖可能な口の主要な拡張手
段を提供する。力を除くと、曲線テーパー状外壁の肉厚横断面部分は肉薄リップ
をその閉鎖位置に戻すために十分な弾性記憶を提供する。
【００１２】 以下、図面を参考に本発明の種々の側面、特徴及び利点をより詳細に説明する
。
【００１３】 図１は 円形フィッティング（１４）に挿入する前の本発明のダックビルバル
ブシール（２）を示す。バルブシールは第１の端部（６）と第２の端部（８）を
もつ中空円筒体（４）を含む。第１の端部（６）は開口（１０）をもつ。第２の
端部（８）は１対の三日月形リップにより規定されている閉鎖可能な口（１２）
をもつ。これらのリップは円筒体の外面に沿って合わさっており、上部リップ（
１６）は下部リップ（１８）よりも中央部が肉薄である。
【００１４】 図２は第１の端部から第２の端部に向かって外方に拡がった円筒体（４）を示
す。図３及び５は第１の端部に隣接する後部セクション（２０）と第２の端部に
隣接する前部セクション（２２）を含む円筒体（４）を示す。前部セクションの
外壁部分（２４）は肉薄リップ（１６）に向かって下方に曲線テーパー状である
。曲線テーパー状外壁部分（２４）の背面に前部セクションの別の外壁部分（２
６）が配置されている。この背面外壁部分は下部リップ（１８）の外面を形成す
る。
【００１５】 図３に最良に示すように、曲線テーパー状外壁部分（２４）は変化する横断面
厚をもつ。より詳細には、横断面厚（２８）は後部セクションから肉薄リップに
向かって下方に減少する。
【００１６】 円筒体の第１の端部の開口の周囲にはフランジ（３０）が配置されている。フ
ランジは円筒体の外径よりも大きい外径をもつ。
【００１７】 図７は管状フィッティング（１４）の円形内壁（３２）の内側に圧縮された図
６のダックビルバルブシール（２）を示す。リップは圧縮され、バルブの閉鎖位
置に相当する密封シール（３４）を形成している。図８は半固体媒体（３６）を
流し、シール（３４）を開き、上部肉薄リップ（１６）をフィッティングの内側
で内方に広げた状態を示す。
【００１８】 以上、単一態様について説明したが、当業者は他の変形及び応用が可能であり
、これらの全変形及び応用も本発明の目的及び範囲に含むものとみなす。
【図面の簡単な説明】
【図１】 円形フィッティングに挿入する前のダックビルバルブシールの斜視図である。
【図２】 図１の２−２線におけるダックビルバルブシールの横断面図である。
【図３】 図４の３−３線におけるダックビルバルブシールの横断面図である。
【図４】 ダックビルバルブシールの上面図である。
【図５】 ダックビルバルブシールの側面図である。
【図６】 フィッティングに挿入する前のダックビルバルブシールの正面図である。
【図７】 フィッティングに挿入し、閉鎖位置を示す図６のダックビルバルブシールの正
面図である。
【図８】 バルブを開放位置で示す以外は図７と同様の正面図である。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１１年１２月１４日（１９９９．１２．１４）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ， ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，Ｌ Ｔ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ， ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第１の端部と第２の端部をもつ中空円筒体を含むバルブシー
    ルであって、第１の端部が開口をもち、第２の端部が閉鎖可能な口をもち、閉鎖
    可能な口が１対の三日月形リップにより規定されていることを特徴とする前記バ
    ルブシール。
  2. 【請求項２】 リップが円筒体の外面に沿って合わさっており、リップの一
    方の中央部を他方よりも肉薄にした請求項１に記載のバルブシール。
  3. 【請求項３】 円筒体が第１の端部から第２の端部に向かって外方に拡がっ
    ている請求項１又は２に記載のバルブシール。
  4. 【請求項４】 円筒体が第１の端部に隣接する後部セクションと第２の端部
    に隣接する前部セクションを含み、前部セクションが肉薄リップに向かって曲線
    テーパー状の外壁部分をもつ請求項１から３のいずれか一項に記載のバルブシー
    ル。
  5. 【請求項５】 前部セクションが曲線テーパー状外壁部分の背面に配置され
    た別の外壁部分をもち、前記別の外壁部分が他方のリップの外面を形成する請求
    項１から４のいずれか一項に記載のバルブシール。
  6. 【請求項６】 曲線テーパー状外壁部分が変化する横断面厚をもつ請求項４
    又は５に記載のバルブシール。
  7. 【請求項７】 横断面厚が後部セクションから肉薄リップに向かって下方に
    減少する請求項６に記載のバルブシール。
  8. 【請求項８】 第１の端部の開口の周囲に円筒体の外径よりも大きい外径の
    フランジを備える請求項１から７のいずれか一項に記載のバルブシール。
JP2000527775A 1998-01-05 1998-12-22 三日月形リップをもつダックビルバルブ Withdrawn JP2002500332A (ja)

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US09/003,046 US5881772A (en) 1998-01-05 1998-01-05 Smiling duckbill valve
US09/003,046 1998-01-05
PCT/EP1998/008542 WO1999035425A1 (en) 1998-01-05 1998-12-22 Duckbill valve with crescent shaped lips

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AR (1) AR014250A1 (ja)
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