JP2002374468A - デジタル放送受信機 - Google Patents

デジタル放送受信機

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JP2002374468A
JP2002374468A JP2001182707A JP2001182707A JP2002374468A JP 2002374468 A JP2002374468 A JP 2002374468A JP 2001182707 A JP2001182707 A JP 2001182707A JP 2001182707 A JP2001182707 A JP 2001182707A JP 2002374468 A JP2002374468 A JP 2002374468A
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのチューナで受信音を実質的に途切れさせ
ることなく、他周波数の放送局受信可否などの情報を得
ることができるデジタル放送受信機を提供する。 【解決手段】電源投入後、またはリセット後の任意の放
送局の放送受信中における受信ヌルシンボル期間におい
て他の受信可能放送局を自動的に探索して受信放送局の
周波数テーブルを作成し、記憶させる。この受信放送局
探索中の期間、可変利得増幅器2および9の利得を受信
放送局探索開始直前の利得に固定すると共にマイクロコ
ンピュータ18による同期フラグ検出処理を停止させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル放送受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル放送受信機において、図
8のフローチャートに示すように、デジタル放送受信機
の初期使用時、またはデジタル放送受信機のリセットさ
れたとき(ステップS31)、現在受信することができ
る放送局を全て捜索して放送局の周波数テーブルがプリ
セットメモリなどに記憶されているか否かがチェックさ
れて(ステップS32)、記憶されていないと判別され
たときには、現在受信することができる放送局を全て捜
索して、探索により受信することができる放送局の周波
数を周波数テーブルの形でプリセットメモリなどに逐一
記憶させて行き(ステップS33)、プリセットキーを
押して選局を行って受信を行っている(ステップS3
4)。
【0003】ステップS32において、既に現在受信す
ることができる放送局の周波数テーブルがプリセットメ
モリなどに記憶されていると判別されたときは、メニュ
ー画面を操作して、取扱説明書などから調べた現在の受
信地域番号を指定し(ステップS36)、プリセットキ
ーを押して選局を行って受信を行っている(ステップS
34)。
【0004】また、ステップS31において、初期使用
時でないとき、またはリセットしたときでないときは、
直接プリセットキーを押すことによって選局を行って受
信を行っている。
【0005】また、車載デジタル放送受信機等におい
て、受信位置が移動することによって発生する受信状況
の悪化を改善する目的で、図9に示すように、デジタル
放送受信チューナ31とデジタル放送受信チューナ32
とを使用したダイバーシティデジタル放送受信機を用い
る場合は、例えば、図10のフローチャートに示すよう
に、チューナ31によりデジタル放送を受信している
間、チューナ32によって他の放送局が探索され(ステ
ップS41)、この探索によって受信可能な放送局の周
波数テーブルが作成され(ステップS42)、ステップ
S42により作成された周波数テーブルが既に作成され
ている周波数テーブルから変化しているか否かがチェッ
クされる(ステップS43)。
【0006】ステップS43において周波数テーブルが
変化したと判別されたときはチューナ31による受信状
態が変化したか否かがチェックされ(ステップS4
4)、受信状態が変化したと判別されたとき、新しい周
波数テーブルに格納されている周波数の放送局をチュー
ナ32にて受信する(ステップS45)ようにすること
も可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法によるときは、例えばヨーロッパで行われ
ているデジタル放送の場合、現行のアナログ放送と違い
放送方式の多様な組み合わせが存在することからその識
別に時間がかかって、放送局の探索に相当の時間を必要
とするという問題点がある。
【0008】また、デジタル放送であるためアナログ放
送に対するラジオのような速度で放送局の探索が行えず
時間がかかるという問題点がある。
【0009】さらに、初期使用時使用者が地域選択を行
うためには、取扱説明書などから地域の番号を調べその
入力モードに入る必要があり、メニュー選択動作の一つ
の操作としてかかる動作を行うために、電源を入れてか
ら地域選択を終了するまでには時間がかかるという問題
があった。
【0010】さらにまた、チューナを複数使用すること
か非効率であるという問題もある。
【0011】本発明は、1つのチューナで受信音を実質
的に途切れさせることなく、他周波数の放送局受信可否
などの情報を得ることができるデジタル放送受信機を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるデジタル
放送受信機は、電源投入後、またはリセット後の任意の
放送局の放送受信中における受信ヌルシンボル期間にお
いて他の受信可能放送局を自動的に探索して受信放送局
の周波数テーブルを作成し、記憶させる手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0013】本発明にかかるデジタル放送受信機によれ
ば、電源投入後、またはリセット後の任意の放送局の放
送受信中における受信ヌルシンボル期間において他の受
信可能放送局が自動的に探索されて受信放送局の周波数
テーブルが作成されて、記憶させられるために、1つの
チューナで受信音を実質的に途切れさせることなく、他
周波数の放送局受信可否などの情報を得ることができ
る。
【0014】また、デジタル放送はアナログ放送と異な
り、あるタイミングで切り替えないと音声が切り替えに
使用した時間以上に途切れてしまうが、本発明のデジタ
ル放送受信機では、ヌルシンボル期間に探索が行われる
ために、このようなことはなく、出力音声が途切れるこ
とはない。
【0015】本発明のデジタル放送受信機において、受
信放送局探索中の期間AGC回路を構成する可変利得増
幅器の利得を受信放送局探索開始直前の利得に固定する
手段を備えたことを特徴とする。
【0016】本発明のデジタル放送受信機によれば、受
信放送局探索中の期間AGC回路を構成する可変利得増
幅器の利得が受信放送局探索開始直前の利得に固定され
るために、探索された放送局の受信レベルによってAG
C回路による利得が変動させられて、探索された放送局
の受信レベルが低いときにおいて、AGC回路のために
受信可能と判別されることはない。
【0017】本発明のデジタル放送受信機において、受
信放送局探索期間中、同期フラグ検出処理を停止させる
手段を備えたことを特徴とする。
【0018】本発明のデジタル放送受信機によれば、同
期フラグ検出処理が停止されるために、他放送局の探索
中、ヌルシンボル期間外の他情報のデコードが停止され
ることはない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるデジタル放
送受信機を実施の一形態によって説明する。
【0020】図1は本発明の実施の一形態にかかるデジ
タル放送受信機の概略構成を示すブロック図であり、D
AB放送受信機の場合を例示している。
【0021】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放
送受信機1の構成説明の前に、DABにおける伝送フレ
ームについて説明する。
【0022】DABではOFDM変調が用いられてお
り、DABの伝送フレーム(モード1の場合)は図5お
よび図6に示すように、伝送フレーム(1伝送フレーム
の期間=96ms)は、ヌルシンボル(ヌルシンボル期
間(Tnull=1.297ms))、タイミング計算
などのための固定シンボルであるPRS(Phase Refer
ence Symbol)、12のFIB(Fast Information Bl
ock)からなり情報高速アクセスのために用いられるFI
C(Fast Information Channel)、63のCIF(Comm
on Interleaved Frame)からなりオーディオおよびデ
ータコンポネント伝送のために用いられるMSC(Main
Service Channel)で構成されている。
【0023】PRS、FIBおよびCIFは時間長1.
296msであり、0.246msのガードバンドと1
msの有効シンボル長Tuからなっている。
【0024】図1に戻ってデジタル放送受信機1は、受
信信号は可変利得増幅器2および可変利得増幅器2の利
得を制御する制御回路3をからなるAGC回路4に供給
されて増幅され、AGC回路4の出力は検波器5にて検
波される。検波器5の検波出力に基づき、制御のための
マイクロコンピュータ18からの出力をD/A変換器2
0にて変換した出力により制御回路3を介して可変利得
増幅器2の利得が制御される。
【0025】検波器5からの検波出力はミキサ6におい
てPLL回路7の出力と周波数混合されて中間周波信号
に変換され、中間周波信号はバンドパスフィルタ8に供
給されて帯域制限される。
【0026】バンドパスフィル8からの出力は可変利得
増幅器9および可変利得増幅器9の利得を制御するパワ
ー検出器11からなるAGC回路12に供給されて増幅
のうえ、A/D変換器10によってデジタルデータに変
換され、パワー検出器11を介してFFT回路12に供
給されてFFT変換され、復調器14により復調のうえ
音声信号として出力される。
【0027】さらに説明すれば、PLL回路7はマイク
ロコンピュータ18から出力される分周比情報を受けて
ミキサ6において周波数混合される周波数に設定され、
ミキサ6において受信RF信号が中間周波信号に変換さ
れる。中間周波信号はA/D変換のうえパワー検出器1
1に供給されて、適性レベルを保つように可変利得増幅
器9にてAGCされる。
【0028】可変利得増幅器9からの出力は検波器15
に供給されて検波され、検波器15からの検波出力はA
/D変換器16にてA/D変換されてマイクロコンピュ
ータ18に供給され、検波器5からの検波出力もA/D
変換器17によってA/D変換されてマイクロコンピュ
ータ18に供給され、マイクロコンピュータ18によっ
て受信している放送の受信電波レベルが認識される。
【0029】一方、FFT回路回路12からの出力とマ
イクロコンピュータ18から出力される定数とが乗算器
19にて乗算されてマイクロコンピュータ18に供給さ
れ、乗算器19の最大乗算出力に基づいてマイクロコン
ピュータ18によって同期フラグが検出される。
【0030】これをさらに説明すれば、入力されたPR
S信号はFFT回路13にてFFT変換されて、FFT
変換されたPRS信号の共役複素数である前記定数とF
FT変換されたPRS信号とを乗算器19にて乗算する
ことにより相互相関がとられ、この相互相関の相互相関
パワースペクトラムを逆フーリエ変換することによって
インパルス応答を得て、このインパルス応答が同期フラ
グとして出力される。この同期フラグの検出時期に基づ
いて、FIC中のFIB、MSC中のCIFの区別が可
能となる。
【0031】上記のように構成されたデジタル放送受信
機1において、ヌルシンボル時間内における作用につい
て図2および図3にしたがって説明する。
【0032】デジタル放送受信機1には、予め各地域の
受信周波数テーブルの情報、各地域の代表的な周波数
(日本でいえばNHKの放送局の周波数)のみの周波数
テーブルzがメモリに格納されている。
【0033】デジタル放送受信機1がリセットされる
と、デフォルトチャンネル放送局の放送受信にアクセス
されてデフォルト放送局の放送受信が開始される(ステ
ップS1)。ステップS1に続いて同期が採れたか否か
がチェックされ、同期が採れないと判別されると周波数
テーブルzにしたがって次の周波数の放送が探索される
(ステップS3)。
【0034】ステップS3において同期が採れたと判別
されたときには、復調がなされ音声信号が出力される
(ステップS4)。ステップS4に続いて受信した放送
局の周波数が格納されている周波数テーブルがメモリか
ら呼び出される(ステップS5)。ステップS5に続い
て、ヌルシンボル期間中に該当する周波数の放送のみを
順次探索して該周波数の放送の受信、検波が行われる
(ステップS6)。
【0035】ステップS6における検波出力のレベルが
閾値以上か否かがチェックされ(ステップS7)。ステ
ップS7において閾値以上でないと判別されたときはス
テップS6から繰り返される。ステップS7において閾
値以上であると判別されたときはその放送局の周波数が
記憶され(ステップS8)、次の周波数の放送受信に移
行させられ(ステップS9)、ステップS6からの探索
操作を繰り返してn個の放送局の周波数を記憶したとき
(ステップS10)、ステップS10によって得た周波
数テーブルとメモリ内の周波数テーブルと比較されて該
当する周波数テーブルxが選択される(ステップS1
1)。
【0036】ステップS11に続いて周波数テーブルx
がステップS10によって得た周波数テーブルに更新さ
れる(ステップS12)。
【0037】ステップS1からステップS12の実行に
よって、リセット時における周波数テーブルxの変更が
行われる。
【0038】また、周波数テーブルxが選択されたのち
ヌルシンボル期間中に全ての放送局が探索され、検波さ
れ(ステップS14)、既周波数テーブル以外の周波数
の放送受信に基づく検波出力か否かがチェックされる
(ステップS15)。ステップS15において、既周波
数テーブル以外の周波数の放送受信に基づく検波出力で
ないと判別されたときはステップS14から繰り返して
実行される。
【0039】ステップS15において、既周波数テーブ
ル以外の周波数の放送受信に基づく検波出力であると判
別されると、現周波数テーブルxの他の周波数テーブル
yにおける放送局の周波数に当てはまるか否かがチェッ
クされる(ステップS16)。
【0040】ステップS16のチェックにおいて当ては
まらないと判別されると、新しい放送局の周波数が周波
数テーブルxに加えられて、新たに、周波数テーブルx
とされ(ステップS17)、次いでステップS14から
繰り返して実行される。
【0041】ステップS16のチェックにおいて当ては
まると判別されると、ステップS16に続いて、周波数
テーブルxおよび周波数テーブルyの放送局のみ順次受
信し、検波され(ステップS18)、周波数テーブルy
の周波数の放送受信時における検波出力が閾値を超え、
かつ周波数テーブルxの周波数の放送受信時における検
波出力が閾値未満かがチェックされる(ステップS1
9)。
【0042】ステップS9におけるチェックにおいて、
周波数テーブルyの周波数の放送受信時における検波出
力が閾値を超えておらず、かつ周波数テーブルxの周波
数の放送受信時における検波出力が閾値以上のときに
は、ステップS18から繰り返して実行され、周波数テ
ーブルyの周波数の放送受信時における検波出力が閾値
を超えており、かつ周波数テーブルxの周波数の放送受
信時における検波出力が閾値未満のときには周波数テー
ブルyに変更される(ステップS20)。
【0043】上記を繰り返して、閾値以上の信号レベル
が存在する周波数テーブルが生成されて、この生成され
た周波数テーブルと予め記録されている各地区の受信周
波数テーブルと比較することで、地域の特定が可能にな
る。
【0044】次にステップS6およびステップS14に
ついて、ヌルシンボル期間中の探索について図3に基づ
いて説明する。
【0045】放送局Aの放送が受信されている最中にス
テップS6、またはステップS14の実行にはいる(ス
テップS101)。
【0046】ステップS101に続いて同期フラグ検出
時から(T1)ms経過したか否かがチェックされる
(ステップS102)。ここで、(T1)msは94.
704ms(=Tf−Tnull)<T1<T2<96
ms(=Tf)に選択してある。
【0047】ここで、DABでは図5に示すような構成
で信号が送られてくる。しかるにヌルシンボル中にはT
II(放送局識別)情報が入っているが基本的になにも
ない。したがって、モードによりこのヌルシンボル期間
が異なるが、このヌルシンボル期間中の情報は必要ない
ため、この期間中にこのチューナーで他の局の信号を探
しに行くことができる。
【0048】この他局を探索に行く時間は、前回の伝送
フレームで得られた同期フラグからモード1であれば次
のヌルシンボルがくる94.704ms後から96ms
の間であり、96msの直前に現在の受信放送局にデジ
タル放送受信機1の制御をあわせれば、同期がはずれず
TII情報を除くすべての情報は確保されることにな
る。
【0049】ステップS102において(T1)ms経
過したと判別されたときは、AGCが固定、すなわち可
変利得増幅器の利得が固定され、同期処理が停止される
(ステップS103)。
【0050】ステップS103においてAGC回路4お
よび12による可変利得増幅器2および9の利得が固定
されるのは、他の周波数の放送局を探索するときに該放
送局の受信レベルによってAGC回路4および12によ
る可変利得増幅器2および9の利得が変動させられて、
前記他の放送局の受信信号レベルが低いときでも受信可
能と判別しないようにするためである。
【0051】また、ステップS103において同期処理
が停止されるのは、新しい放送局を探索して受信するた
め、この新しい放送局の受信信号中におけるPRS信号
を検出して同期フラグを検出することを停止して、FI
C中のFIB、MSC中のCIFのデコードを行わせな
いためである。
【0052】ステップS103に続いて、放送局AをN
とし(ステップS104)、続いてNが最高受信周波数
の放送局か否かがチェックされる(ステップS10
5)。ステップS5においてNが最高受信周波数の放送
局であると判別されたときは、Nを最高受信周波数の放
送局としてステップS105が実行される(ステップS
106)。
【0053】ステップS105においてNが最高受信周
波数の放送局でないと判別されたときは放送局が次の放
送局(N+1)の周波数に合わされて検波が行われ(ス
テップS107)、検波出力が予め定めた閾値以上か否
かがチェックされる(ステップS108)。ステップS
108において閾値上と判別されたときは放送局(N+
1)の周波数が記憶され(ステップS109)、同期フ
ラグ発生時から(T2)ms経過したか否かがチェック
される(ステップS110)。
【0054】ステップS110において、(T2)ms
経過したと判別されたときは放送局Aに戻される(ステ
ップS111)。
【0055】ステップS108において、閾値未満と判
別され、かつ同期フラグ発生から(T2)ms経過した
と判別されたときは(ステップS112)、ステップS
111が実行される。ステップS108において、閾値
未満と判別され、かつ同期フラグ発生から(T2)ms
経過していないと判別されたときは、放送局N=N+1
が実行され(ステップS114)、続いてステップS1
05から繰り返して実行される。
【0056】ステップS111に続いて、AGCの固定
処理の解除、すなわち可変利得増幅器の利得の固定が解
除され、同期処理の停止が解除され(ステップS11
5)、ステップS115に続いて同期フラグが検出され
るのを待って(ステップS116)、放送局Aの放送受
信に戻される。
【0057】上記のように、使用者がはじめてデジタル
放送受信機1に電源を入れたとき、またはリセットした
とき、まずデフォルトの放送局の周波数にアクセスさ
れ、この放送局が存在しなければ各地域の代表的なチャ
ンネルのみの周波数テーブルにしたがって探索が行われ
る。
【0058】この作業で受信できた初めの放送局の放送
が受信され、復調されて、音声出力がされる。この後、
他の放送局の探索が行われる。このとき効率をあげるた
めに、はじめに受信したチャンネルが登録されている一
つ以上の周波数テーブルチャンネルのみシークするよう
にする。この作業を行っている間、音声は実質的に途切
れていない。
【0059】この他局の探索に行き、そこにDAB信号
が存在するか正確に判断することはこのヌルシンボル期
間内ではできない。これは、ヌルシンボル期間はモード
1の場合1.297msであり、PRSは1.246m
sであって、例えば放送局Aのヌルシンボル期間中に放
送局Bの選局を行っても、放送局Bの同期フラグ検出が
ヌルシンボル期間にできないためであり、その周波数の
信号を検波するである。ここにある閾値以上の信号レベ
ルが存在すればとりあえず放送局が存在するとする。
【0060】また、PRSの先頭で同期が取られ、ここ
を時間的に基準として、図6に示すように、ts時間後
に情報が送られてくることを基準にして他放送局の探索
を行うのである。また、図6に代わって図7に示すよう
に、2伝送フレームを1単位として、第2伝送フレーム
目の斜線で示したヌルシンボル期間で他放送局の探索を
行ってもよい。
【0061】また、確実に、OFDM信号とそれ以外の
認識を行うのであれば、図4に示すように、例えば3個
のフィルタを用いて、識別すればよい。
【0062】すなわち、図4(a)および図4(b)に
示すように、バンドパスフィルタ8の出力である中間周
波数の中心周波数をセンタ周波数とする帯域幅100k
Hzのバンドパスフィルタ22と、(前記中心周波数−
500)kHzをセンター周波数とする帯域幅100k
Hzのバンドパスフィルタ21と、(前記中心周波数+
500)kHzをセンター周波数とする帯域幅100k
Hzのバンドパスフィルタ23とを設け、バンドパスフ
ィルタ21、22および23の出力を検波器24、2
5、26に検波することによって、各検波器24、25
および26から出力が発生しているときOFDM信号で
あると判別することができるためである。
【0063】このようにすることで判別できるのは、セ
ンタ周波数を中心にして帯域幅1.536MHzの帯域
にわたって、ほぼ同一のレベルでOFDM変調波が送ら
れてくるためである。
【0064】また、車載デジタル放送受信機などで位置
が移動する場合、登録された周波数テーブルに格納され
ている周波数の放送局の受信ができないなど、異なる状
況が発生することがある。このような状況が発生する可
能性があるため、一度周波数テーブルが確定された後、
すべての放送局に対し検波動作を行うようにする。この
ように行えば今まで受信できなかった放送局の検波出力
レベルが上昇し、逆に受信可能であった放送局の検波出
力レベルが下がってきたことなどが認識できて、その変
化した周波数テーブルに自動的に変更することが可能に
なる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるデジ
タル放送受信機によれば、電源投入後、またはリセット
後の任意の放送局の放送受信中における受信ヌルシンボ
ル期間において他の受信可能放送局を自動的に探索して
放送周波数テーブルを作成し、記憶するようにしたた
め、出力音声を実質的に途切れさせることなく他の放送
局に対する周波数テーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放送受
信機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放送受
信機の作用の説明に供するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放送受
信機の作用の説明に供するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放送受
信機におけるDFDM信号識別回路の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図5】DABの伝送フレームの説明に供する説明図で
ある。
【図6】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放送受
信機における他放送局の探索のためのヌルシンボル期間
の説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態にかかるデジタル放送受
信機における他放送局の探索のためのヌルシンボル期間
の説明に供するフローチャートである。
【図8】従来のデジタル放送受信機における他放送局の
探索作用の説明に供するフローチャートである。
【図9】従来の2チューナデジタル放送受信機の構成を
示す概略構成を示すブロック図である。
【図10】従来の2チューナデジタル放送受信機におけ
る他放送局の探索作用の説明に供するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2および9 可変利得増幅器 4および12 AGC回路 5および15 検波器 6 ミキサ 13 FFT回路 18 マイクロコンピュータ 19 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04L 7/00 Fターム(参考) 5C025 AA23 CB05 DA01 5C063 AA20 AB03 AB06 EB31 5K047 AA11 CC08 HH11 JJ06 MM11 MM24 5K061 BB07 CC52 DD11 EF06 FF11 JJ06 JJ07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源投入後、またはリセット後の任意の放
    送局の放送受信中における受信ヌルシンボル期間におい
    て他の受信可能放送局を自動的に探索して受信放送局の
    周波数テーブルを作成し、記憶させる手段を備えたこと
    を特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデジタル放送受信機におい
    て、受信放送局探索中の期間AGC回路を構成する可変
    利得増幅器の利得を受信放送局探索開始直前の利得に固
    定する手段を備えたことを特徴とするデジタル放送受信
    機。
  3. 【請求項3】請求項1記載のデジタル放送受信機におい
    て、受信放送局探索期間中、同期フラグ検出処理を停止
    させる手段を備えたことを特徴とするデジタル放送受信
    機。
JP2001182707A 2001-06-18 2001-06-18 デジタル放送受信機 Expired - Fee Related JP3842585B2 (ja)

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JP2010034750A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Sharp Corp 受信装置、受信装置の制御方法、受信装置の制御プログラム、および受信装置の制御プログラムを記録した記録媒体

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