JP2002374442A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002374442A
JP2002374442A JP2002008573A JP2002008573A JP2002374442A JP 2002374442 A JP2002374442 A JP 2002374442A JP 2002008573 A JP2002008573 A JP 2002008573A JP 2002008573 A JP2002008573 A JP 2002008573A JP 2002374442 A JP2002374442 A JP 2002374442A
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JP
Japan
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viewfinder
recording
image
shutter member
main body
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Application number
JP2002008573A
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English (en)
Inventor
Hideo Kawachi
秀夫 河内
Kiyoshi Toda
潔 戸田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 備え付けのレンズキャップ着脱の面倒さから
ユーザを解放すると共に、レンズキャップの着脱を忘れ
ることによる不都合を解消する。 【解決手段】 撮像装置の装置本体に対してビューファ
インダを相対移動可能に取り付ける。つまり、撮影記録
を行う場合と行わない場合とに応じて、ビューファイン
ダを移動操作可能に構成する。そのうえで、シャッタ開
閉機構によって、ビューファインダの移動に連動して、
シャッタ部材が、カメラレンズを外方に臨ませる開放位
置と、撮像レンズを覆う閉塞位置との間で遷移するよう
に構成する。これにより、シャッタ部材は、ビューファ
インダに対する操作に応じて、確実に開放位置と閉塞位
置にあるようにされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮像する
ための撮像レンズを備えた撮像装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像装置として、カメラ等の撮像
装置部とビデオデッキ等の記録再生装置部が一体化され
たビデオカメラが普及してきている。このようなビデオ
カメラでは、本体に対して、被写体を撮像するための撮
像レンズが表出するようにして設けられる。そして、こ
の撮像レンズによって撮像された画像光が画像データに
変換され、記録再生装置部において動画若しくは静止画
の画像データとして、所定の記録媒体に記録されるよう
になっている。また、このようなビデオカメラにおいて
は、上記撮像レンズにより撮像された撮像画像をユーザ
が見るためのビューファインダも設けられる。ユーザ
は、例えばビューファインダを見て、ここに表示される
撮像画像を確認しながら、録画を行うことができる。
【0003】そして、このようなビデオカメラにおいて
は、一般に、本体に表出して設けられる撮像レンズを保
護するためのレンズキャップが備え付けられる。このレ
ンズキャップは、撮像レンズ部位に対して着脱可能とな
っており、撮像レンズ部位に対して装着された状態で
は、撮像レンズが覆われて保護されるようになってい
る。ユーザは、例えば撮影を行う際には、レンズキャッ
プを外して撮像レンズを表出させ、被写体を撮像できる
状態とすることになる。これに対して、撮影を行わない
場合には、レンズキャップを装着することで撮像レンズ
を覆うようにする。これにより、撮像レンズは、指紋、
埃などの汚れや、傷などが付かないように保護されるこ
ととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして、レ
ンズキャップは、撮像レンズを保護するという点では必
要なものである。しかしながら、例えばレンズキャップ
を装着していた状態から撮影録画を行いたいと思ったと
きには、ユーザは、レンズキャップを外す作業を行わな
ければならない。しかしながら、例えばユーザが撮影を
開始する際に、レンズキャップを外し忘れたまま撮影録
画を開始してしまうという可能性のあることは避けられ
ない。このような場合、ユーザは、レンズキャップの外
し忘れに気づいたときに、はじめてレンズキャップを外
して、改めて撮影を再開することになってしまう。つま
り、レンズキャップの外し忘れが原因となって撮影の好
機を逃す可能性が避けられずにいたものである。また、
取り外したレンズキャップは、撮影の妨げにならないよ
うに、どこか規定の位置に固定したり、或いは収納する
必要があった。このような作業に手間取ることもあり、
この点でも撮影の好機を逃す原因となっていた。
【0005】さらに、レンズキャップは、撮影が終了し
た際に撮像レンズを保護するために、装着されるべきも
のではある。しかしながら、ユーザが装着を忘れてしま
うこともあり、このような場合には、撮像レンズに指紋
や塵挨が付着したり、また、傷が付いたりする可能性が
高くなってしまうことになる。
【0006】このようにして、従来においては、ユーザ
がレンズキャップを取り外し、また、装着することを忘
れてしまうことで、撮影の機会をのがしたり、撮像レン
ズが汚れたり傷ついてしまったりするという、ユーザに
とっては好ましくない状況が起こり得ていたものであ
る。また、単純に、撮影している場合と、撮影していな
い場合とに応じて、レンズキャップを外したり装着した
りすることは、ユーザにとっては面倒な作業であるとい
う問題も抱えている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、ビデオカメラ等の撮像装置におい
て、撮像レンズを保護するためのレンズキャップとして
機能する部位が、機器の使用状況に連動して確実に開閉
されるようにすることを目的とする。このために、撮像
装置として次のように構成することとした。つまり、被
写体を撮像する撮像レンズを有し光学的な像を電気信号
に変換する撮像部と、電気信号からデジタル画像データ
を生成する画像生成部とを有する装置本体と、この装置
本体に対して移動可能に設けられて、装置本体に対して
相対移動される接眼レンズを有し、接眼レンズの移動に
応じてデジタル画像を視認可能とするファインダ部と、
装置本体に、撮像部の撮像レンズを外方に臨ませる開放
位置と撮像レンズを覆う閉塞位置とに開閉可能に設けら
れて、撮像レンズを保護するシャッタ部材と、ファイン
ダ部の移動に連動させてシャッタ部材を開閉動作させる
連動手段とを備えることとした。
【0008】上記構成によれば、撮像装置としては、先
ず、装置本体に対して相対移動するようにしてファイン
ダ部が取り付けられることになる。そのうえでシャッタ
部材は、連動手段によってファインダ部の移動に連動し
て、撮像レンズを開放する開放位置と、撮像レンズを閉
塞する閉塞位置との間で遷移するようにして、開閉動作
する。つまり本発明としては、撮影を行う場合と行わな
い場合とに応じて、ファインダ部を移動操作させること
が可能とされる。そして、これと共に、このファインダ
部に対する移動操作に連動して、シャッタ部材が開放位
置となって撮像レンズが外方に臨む状態と、閉塞位置と
なって撮像レンズが保護される状態とを確実に得ること
が可能となるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していく。本実施の形態の編集装置、記録再生装
置としては、カメラ装置部と画像(静止画又は動画)及
び音声等の記録再生が可能な記録再生装置部とが一体化
された可搬型のビデオカメラに搭載されている場合を例
にあげる。また、本実施の形態のビデオカメラに搭載さ
れる記録再生装置部は、光磁気ディスクの一種として知
られている、いわゆるミニディスク(MD:Mini Disc)
に対応してデータを記録再生する構成を採るものとされ
る。説明は次の順序で行う。 1.ディスクフォーマット 2.ビデオカメラの外観構成 3.ビデオカメラの内部構成 4.メディアドライブ部の構成 5.シャッタ開閉機構 6.ビューファインダ操作に応じたシステム動作 6−1.電源切り換え及び動作モード切り換え 6−2.表示パネル点灯/消灯切り換え
【0010】1.ディスクフォーマット 本実施の形態のビデオカメラに搭載される記録再生装置
部は、ミニディスク(光磁気ディスク)に対応してデー
タの記録/再生を行う、MDデータといわれるフォーマ
ットに対応しているものとされる。このMDデータフォ
ーマットとしては、MD−DATA1とMD−DATA
2といわれる2種類のフォーマットが開発されている
が、本実施の形態のビデオカメラは、MD−DATA1
よりも高密度記録が可能とされるMD−DATA2のフ
ォーマットに対応して記録再生を行うものとされてい
る。そこで、先ずMD−DATA2のディスクフォーマ
ットについて説明する。
【0011】図1及び図2は、MD−DATA2として
のディスクのトラック構造例を概念的に示している。図
2(a)(b)は、それぞれ図1の破線Aで括った部分
を拡大して示す断面図及び平面図である。これらの図に
示すように、ディスク面に対してはウォブル(蛇行)が
与えられたウォブルドグルーブWGと、ウォブルが与え
られていないノンウォブルドグルーブNWGとの2種類
のグルーブ(溝)が予め形成される。そして、これらウ
ォブルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWG
は、その間にランドLdを形成するようにしてディスク
上において2重のスパイラル状に存在する。
【0012】MD−DATA2フォーマットでは、ラン
ドLdが記録トラック(データが記録されるトラック)
として利用されるのであるが、上記のようにしてウォブ
ルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWGが形
成されることから、記録トラックとしてもトラックTr
・A,Tr・Bの2つのトラックがそれぞれ独立して、
2重のスパイラル(ダブルスパイラル)状に形成される
ことになる。トラックTr・Aは、ディスク外周側にウ
ォブルドグルーブWGが位置し、ディスク内周側にノン
ウォブルドグルーブNWGが位置するトラックとなる。
これに対してトラックTr・Bは、ディスク内周側にウ
ォブルドグルーブWGが位置し、ディスク外周側にノン
ウォブルドグルーブNWGが位置するトラックとなる。
つまり、トラックTr・Aに対してはディスク外周側の
片側のみにウォブルが形成され、トラックTr・Bとし
てはディスク内周側の片側のみにウォブルが形成される
ようにしたものとみることができる。この場合、トラッ
クピッチは、互いに隣接するトラックTr・Aとトラッ
クTr・Bの各センター間の距離となり、図2(b)に
示すようにトラックピッチは0.95μmとされてい
る。
【0013】ここで、ウォブルドグルーブWGとしての
グルーブに形成されたウォブルは、ディスク上の物理ア
ドレスがFM変調+バイフェーズ変調によりエンコード
された信号に基づいて形成されているものである。この
ため、記録再生時においてウォブルドグルーブWGに与
えられたウォブリングから得られる再生情報を復調処理
することで、ディスク上の物理アドレスを抽出すること
が可能となる。また、ウォブルドグルーブWGとしての
アドレス情報は、トラックTr・A,Tr・Bに対して
共通に有効なものとされる。つまり、ウォブルドグルー
ブWGを挟んで内周に位置するトラックTr・Aと、外
周に位置するトラックTr・Bは、そのウォブルドグル
ーブWGに与えられたウォブリングによるアドレス情報
を共有するようにされる。なお、このようなアドレッシ
ング方式はインターレースアドレッシング方式ともいわ
れる。このインターレースアドレッシング方式を採用す
ることで、例えば、隣接するウォブル間のクロストーク
を抑制した上でトラックピッチを小さくすることが可能
となるものである。また、グルーブに対してウォブルを
形成することでアドレスを記録する方式については、A
DIP(Adress In Pregroove) 方式ともいう。
【0014】また、上記のようにして同一のアドレス情
報を共有するトラックTr・A,Tr・Bの何れをトレ
ースしているのかという識別は次のようにして行うこと
ができる。例えば3ビーム方式を応用し、メインビーム
がトラック(ランドLd)をトレースしている状態で
は、残る2つのサイドビームは、上記メインビームがト
レースしているトラックの両サイドに位置するグルーブ
をトレースしているようにすることが考えられる。
【0015】図2(b)には、具体例として、メインビ
ームスポットSPmがトラックTr・Aをトレースして
いる状態が示されている。この場合には、2つのサイド
ビームスポットSPs1,SPs2のうち、内周側のサ
イドビームスポットSPs1はノンウォブルドグルーブ
NWGをトレースし、外周側のサイドビームスポットS
Ps2はウォブルドグルーブWGをトレースすることに
なる。これに対して、図示しないが、メインビームスポ
ットSPmがトラックTr・Bをトレースしている状態
であれば、サイドビームスポットSPs1がウォブルド
グルーブWGをトレースし、サイドビームスポットSP
s2がノンウォブルドグルーブNWGをトレースするこ
とになる。このように、メインビームスポットSPm
が、トラックTr・Aをトレースする場合とトラックT
r・Bをトレースする場合とでは、サイドビームスポッ
トSPs1,SPs2がトレースすべきグルーブとして
は、必然的にウォブルドグルーブWGとノンウォブルド
グルーブNWGとで入れ替わることになる。
【0016】サイドビームスポットSPs1,SPs2
の反射によりフォトディテクタにて得られる検出信号と
しては、ウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグル
ーブNWGの何れをトレースしているのかで異なる波形
が得られることから、上記検出信号に基づいて、例え
ば、現在サイドビームスポットSPs1,SPs2のう
ち、どちらがウォブルドグルーブWG(あるいはノンウ
ォブルドグルーブNWG)をトレースしているのかを判
別することにより、メインビームがトラックTr・A,
Tr・Bのどちらをトレースしているのかが識別できる
ことになる。
【0017】図3は、上記のようなトラック構造を有す
るMD−DATA2フォーマットの主要スペックをMD
−DATA1フォーマットと比較して示す図である。先
ず、MD−DATA1フォーマットとしては、トラック
ピッチは1.6μm、ピット長は0.59μm/bit
となる。また、レーザ波長λ=780nmとされ、光学
ヘッドの開口率NA=0.45とされる。記録方式とし
ては、グルーブ記録方式を採っている。つまり、グルー
ブをトラックとして記録再生に用いるようにしている。
アドレス方式としては、シングルスパイラルによるグル
ーブ(トラック)を形成したうえで、このグルーブの両
側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成したウ
ォブルドグルーブを利用する方式を採るようにされてい
る。
【0018】記録データの変調方式としてはEFM(8
−14変換)方式を採用している。また、誤り訂正方式
としてはACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-
Solomon Code) が採用され、データインターリーブには
畳み込み型を採用している。このため、データの冗長度
としては46.3%となる。
【0019】また、MD−DATA1フォーマットで
は、ディスク駆動方式としてCLV(Constant Linear V
erocity)が採用されており、CLVの線速度としては、
1.2m/sとされる。そして、記録再生時の標準のデ
ータレートとしては、133kB/sとされ、記録容量
としては、140MBとなる。
【0020】これに対して、本実施の形態のビデオカメ
ラが対応できるMD−DATA2フォーマットとして
は、トラックピッチは0.95μm、ピット長は0.3
9μm/bitとされ、共にMD−DATA1フォーマ
ットよりも短くなっていることが分かる。そして、例え
ば上記ピット長を実現するために、レーザ波長λ=65
0nm、光学ヘッドの開口率NA=0.52として、合
焦位置でのビームスポット径を絞ると共に光学系として
の帯域を拡げている。
【0021】記録方式としては、図1及び図2により説
明したように、ランド記録方式が採用され、アドレス方
式としてはインターレースアドレッシング方式が採用さ
れる。また、記録データの変調方式としては、高密度記
録に適合するとされるRLL(1,7)方式(RLL;
Run Length Limited)が採用され、誤り訂正方式として
はRS−PC方式、データインターリーブにはブロック
完結型が採用される。そして、上記各方式を採用した結
果、データの冗長度としては、19.7%にまで抑制す
ることが可能となっている。
【0022】MD−DATA2フォーマットにおいて
も、ディスク駆動方式としてはCLVが採用されるので
あるが、その線速度としては2.0m/sとされ、記録
再生時の標準のデータレートとしては589kB/sと
される。そして、記録容量としては650MBを得るこ
とができ、MD−DATA1フォーマットと比較した場
合には、4倍強の高密度記録化が実現されたことにな
る。例えば、MD−DATA2フォーマットにより動画
像の記録を行うとして、動画像データについてMPEG
2による圧縮符号化を施した場合には、符号化データの
ビットレートにも依るが、時間にして15分〜17分の
動画を記録することが可能とされる。また、音声信号デ
ータのみを記録するとして、音声データについてATR
AC(Adaptive Transform Acoustic Coding) 2による
圧縮処理を施した場合には、時間にして10時間程度の
記録を行うことができる。
【0023】2.ビデオカメラの外観構成 次に本実施の形態のビデオカメラの外観例について、図
6及び図7を参照して説明する。図6(a)(b)
(c)は、それぞれ本実施の形態のビデオカメラの正面
図、側面図、背面図であり、図7(a)(b)は、それ
ぞれ側面図、平面図である。これらの図において、例え
ば図6(a)に示すように、本実施の形態のビデオカメ
ラの本体200の正面部には、撮影を行うための撮像レ
ンズや絞りなどを備えたカメラレンズ201が表出する
ようにして設けられる。また、本体200の平面部に
は、図7(b)に示すように、撮影時において外部の音
声を収音するためのマイクロフォン202が設けられて
いる。つまり、このビデオカメラでは、カメラレンズ2
01(撮像レンズ)により撮影した画像の録画と、マイ
クロフォン202により収音したステレオ音声の録音を
行うことが可能とされている。
【0024】また、背面側には、再生音声を出力するた
めのスピーカ205も備えられているものとしている。
また、スピーカ205からはビープ音等による所要のメ
ッセージ音も出力される。
【0025】また、本体200の背面側には、図6
(b)(c)に示すように、ビューファインダ204が
設けられており、記録動作中及びスタンバイ中等におい
ては、カメラレンズ201から取り込まれる画像(スル
ー画ともいう)及びキャラクタ画像等が表示される。ユ
ーザーはこのビューファインダ204を見ながら撮影を
行うことができる。
【0026】特に、本実施の形態のビューファインダ2
04は、可動式となっており、ユーザが操作すること
で、手動で本体に格納し、また、格納された状態から引
き出した状態とすることができる。図6及び図7では、
ビューファインダ204が格納された状態を示してい
る。また、本実施の形態においては、ビューファインダ
204の動きに応じて、カメラレンズ201を保護する
ためのシャッタである、シャッタ部材240が連動して
動くように構成される。
【0027】例えばユーザが撮影を行おうとする場合に
は、ビューファインダ204を引き出すようにされる。
そして、ビューファインダ204が引き出されるのに連
動しては、シャッタ部材240が本体内部に格納される
ように、ガイド部241に沿ってスライド移動する。こ
れにより、カメラレンズ201が本体200において表
出して撮像可能な状態となる。そして、例えば撮影を終
えたとしてビューファインダ204を格納させるように
動かすと、本体内部に格納されたシャッタ部材240が
カメラレンズ201の前面をカバーするようにして、ス
ライド移動する。
【0028】また、本体200の側面には、図6(b)
に示すようにして表示パネル67が備えられている。表
示パネル67は、撮影画像、及び内部の記録再生装置に
より再生された画像等を表示出力するための部位とされ
る。また、機器の動作に応じて所要のメッセージをユー
ザに知らせるための文字やキャラクタ等によるメッセー
ジ表示等も行われる。なお、この表示パネル67として
実際に採用する表示デバイスは、ここでは特に限定され
るものではないが、例えば液晶ディスプレイ等が用いら
れればよい。また、表示パネル67は、例えば液晶ディ
スプレイの表示面の背面側に対して、押圧操作を関知し
てこれを操作情報として出力するタッチパネルが設けら
れている。つまり、本実施の形態にあっては、表示パネ
ル67に表示された画像に対して押圧操作を行う、いわ
ゆるGUI(Graphical User Interface)としての操作が
可能とされる。ここで、表示パネル67に対する操作と
しては、タッチパネルに対して押圧力が加わった位置を
座標位置情報として検知する構成とされていることか
ら、指などによって操作されてもよいのものとされる。
しかし、表示パネル67の表示面積に制限があって、そ
のポインティングの操作も指では困難な場合があること
を考慮して、ここでは図示しないが、スティック形状の
ペンが添え付けされる。ユーザは、指の代わりにこのペ
ンを使用して表示パネル67に対するポインティング
(タッチ)操作を行うことができる。
【0029】そして本実施の形態では、上記表示パネル
67を、本体200に直接的に設けるようにしている。
これによって、例えば従来のビデオカメラによく見られ
るような可動式のパネルとした場合よりも、本体サイズ
の小型化が図られるようにしているものである。
【0030】また、図6(a)に示す本体200の正面
部に対しては、ディスクスロット203が設けられてい
る。このディスクスロット203に対して、本実施の形
態のビデオカメラが対応する記録媒体としてのディスク
が収納されたディスクカートリッジを挿入し、内部に装
填することができる。
【0031】ところで、前述もしたように、本実施の形
態のビデオカメラは、MD−DATA2フォーマットの
ディスクに対して記録再生が可能とされるが、MD−D
ATA1フォーマットのディスクにも対応して記録再生
を行うことが可能とされる。従って、上記ディスクスロ
ット203には、MD−DATA1フォーマットのディ
スクと、MD−DATA2フォーマットの少なくとも2
種のディスクが装填されることになる。ユーザは、この
ディスクスロット203に対するディスクの装填状態に
ついて、ディスクインジケータ206a,206bの点
灯状態を見ることで認識することができる。ディスクイ
ンジケータ206a,206bは、例えば所定色の発光
ダイオード素子とされる。
【0032】ディスクインジケータ206a,206b
の両者が消灯している場合には、ディスクは何も装填さ
れていないことを示す。また、ディスクインジケータ2
06aが点灯しているのに対してディスクインジケータ
206bが消灯している場合には、MD−DATA1フ
ォーマットのディスクが装填されていることを示す。ま
た、ディスクインジケータ206aが消灯しているのに
対してディスクインジケータ206bが点灯している場
合には、MD−DATA2フォーマットのディスクが装
填されていることを示す。何らかの原因によりディスク
エラーが発生したとされる状態では、ディスクインジケ
ータ206a,206bが点滅する。
【0033】さらに、本体200の各部には、ユーザー
操作のための各種の操作子が設けられる。以下、主要と
なる各操作子について説明する。先ず、図6(b)に示
す側面における表示パネル67の右側には、ファイル
(トラック)を記録再生するための記録再生系のキーと
して、録音キー220、再生キー221、停止キー22
2、一時停止キー223、スロー再生キー224、早戻
しキー225、早送りキー226が設けられる。
【0034】録音キー220は、インタビューモードと
しての記録を開始させるためのキーである。インタビュ
ーモードとは、ここでは詳しい説明は省略するが、カメ
ラモードの下での記録動作として、マイクロフォン20
2により収音された音声を主体に記録するモードであ
る。そして、インタビューモードによる音声記録中にお
いて、任意の時点で、図7(b)に示す側面に設けられ
るフォトキー231を操作すれば、その時点で撮影され
ている画像を静止画として記録することができる。この
インタビューモードによって記録された録画ファイルを
再生する際には、例えば音声を再生しながら記録時のタ
イミングで静止画を切り換えるようにして表示させてい
くようにされる。
【0035】再生キー221は、装填されたディスクに
記録されているファイルについての再生を開始するため
のキーであり、停止キー222は、記録、再生を停止さ
せるためのキーである。一時停止キー223を操作すれ
ば、ファイル再生を一時停止させることができる。ま
た、スロー再生キーを操作すれば、スロー再生を行うこ
とができる。早戻しキー225及び早送りキー226を
操作することによっては、再生の早戻し及び早送りをす
ることができる。
【0036】また、図6(b)に示す本体200側面部
にはジョグダイヤル212も設けられる。この場合のジ
ョグダイヤル212は、円柱状の操作子とされ、正/逆
方向に回転操作可能に取り付けられていると共に、所定
の回転角度ごとにクリック感が得られるようになってい
る。このジョグダイヤル303は、例えば実際には、2
相式のロータリエンコーダなどと組み合わされる。これ
により、例えば1クリックが1回転ステップとなるよう
にして、その回転方向と回転角度に対応した回転ステッ
プ数の情報を出力する。また、この場合のジョグダイヤ
ル212は、押圧操作が行えるようにもなっている。こ
のようなジョグダイヤル212に対する操作によって
は、例えば表示パネル67に表示される操作画面におけ
るメニューなどを選択し、決定することができる。
【0037】さらに、同じ図6(b)の本体200側面
部には、パワーキー210、ホールドキー211、メニ
ューキー213、ボリュームキー214a,214bが
設けられる。パワーキー210は電源をオンとするため
に設けられている。ホールドキー211は、本体200
に備えられる各種キー操作を無効とする際に使用するキ
ーである。また、メニューキー213は、表示パネル6
7に対してメニュー画面を表示させるためのキーであ
る。本実施の形態のビデオカメラは、ディスクに記録さ
れたファイルの再生や、各種編集操作が可能なモードで
ある再生/編集モードと、動画、又は静止画としての録
画ファイルを記録可能なカメラモードとの間での切り換
えが行われる。そして、再生/編集モードの状態でメニ
ューキー213を操作した場合には、再生/編集のため
のメニュー画面が表示され、カメラモードの状態でメニ
ューキー213を操作した場合には、このカメラモード
に対応したメニュー画面が表示される。
【0038】また、図6(c)に示す背面部において
は、動画録画ボタン230が設けられている。この動画
録画ボタン230を操作することによっては、撮像画像
を録画ファイルとしてディスクに記録する動作が開始さ
れる。
【0039】また、図7(a)に示す側面においては、
フォトキー231、ズームキー232、逆光補正キー2
33が配置される。フォトキー231は、静止画として
の録画ファイルを記録するためのキーである。また、前
述もしたようにインタビューモード時においてフォトキ
ー231に対する操作が行われれば、インタビューモー
ドの録画ファイルとして、このとき撮像された静止画像
が記録される。ズームキー232は、レンズ光学系(カ
メラレンズ201)におけるズーム状態(テレ側〜ワイ
ド側)を操作するためのキーである。逆光補正キー23
3は、逆光補正機能をオン/オフするための操作子であ
る。
【0040】また、図6(c)に示すようにして、本体
200の背面側には、端子類が設けられる。ここでは、
モジュラージャック301、光出力端子302、電源ジ
ャック303、入出力端子304、ヘッドフォン端子3
05、USB端子306が備えられた例が示される。
【0041】モジュラージャック301は、本実施の形
態のビデオカメラが、インターネットとの接続機能に対
応してモデムを備えている場合に、このモデムと電話回
線を繋ぐための電話線ケーブルが接続されるためのジャ
ック部位である。また、光出力端子302は、デジタル
光信号によりオーディオ、ビデオデータを入出力するた
めの端子である。電源ジャック303には、電源アダプ
タのプラグが接続される。入出力端子304は、オーデ
ィオ、ビデオ信号を入出力するための端子であるヘッド
フォン端子305は、ヘッドフォンが接続されるための
端子である。USB(Universal Serial Bus)端子306
は、例えば、本実施の形態のビデオカメラを、パーソナ
ルコンピュータなどの外部ストレージ機器として使用す
る際に、パーソナルコンピュータと接続するために設け
られる端子である。
【0042】また、本実施の形態のビデオカメラは可搬
型であるので、充電池等のバッテリにより駆動可能とさ
れている。図6(a)に示す電池蓋部207を取り外す
ことによって、バッテリを交換することができる。
【0043】なお、上記図6及び図7に示すビデオカメ
ラの外観はあくまでも一例であって、実際に本実施の形
態のビデオカメラに要求される使用条件等に応じて適宜
変更されて構わないものである。もちろん操作子の種類
や操作方式、さらに外部機器との接続端子類などは各種
多様に考えられる。
【0044】3.ビデオカメラの内部構成 図4は、本実施の形態のビデオカメラの内部構成例を示
すブロック図である。この図に示すレンズブロック1に
おいては、例えば実際には撮像レンズや絞りなどを備え
て構成される光学系11が備えられている。上記図6に
示したカメラレンズ201は、この光学系11に含まれ
る。また、このレンズブロック1には、光学系11に対
してオートフォーカス動作を行わせるためのフォーカス
モータや、ズームキー232(図7(a)参照)の操作
に基づくズームレンズの移動を行うためのズームモータ
などが、モータ部12として備えられる。
【0045】カメラブロック2には、主としてレンズブ
ロック1により撮影した画像光をデジタル画像信号に変
換するための回路部が備えられる。このカメラブロック
2のCCD(Charge Coupled Device) 21に対しては、
光学系11を透過した被写体の光画像が与えられる。C
CD21においては上記光画像について光電変換を行う
ことで撮像信号を生成し、サンプルホールド/AGC(A
utomatic Gain Control)回路22に供給する。サンプル
ホールド/AGC回路22では、CCD21から出力さ
れた撮像信号についてゲイン調整を行うと共に、サンプ
ルホールド処理を施すことによって波形整形を行う。サ
ンプルホールド/AGC回路2の出力は、ビデオA/D
コンバータ23に供給されることで、デジタルとしての
画像信号データに変換される。
【0046】上記CCD21、サンプルホールド/AG
C回路22、ビデオA/Dコンバータ23における信号
処理タイミングは、タイミングジェネレータ24にて生
成されるタイミング信号により制御される。タイミング
ジェネレータ24では、後述するデータ処理/システム
コントロール回路31(ビデオ信号処理回部3内)にて
信号処理に利用されるクロックを入力し、このクロック
に基づいて所要のタイミング信号を生成するようにされ
る。これにより、カメラブロック2における信号処理タ
イミングを、ビデオ信号処理部3における処理タイミン
グと同期させるようにしている。カメラコントローラ2
5は、カメラブロック2内に備えられる上記各機能回路
部が適正に動作するように所要の制御を実行すると共
に、レンズブロック1に対してオートフォーカス、自動
露出調整、絞り調整、ズームなどのための制御を行うも
のとされる。例えばオートフォーカス制御であれば、カ
メラコントローラ25は、所定のオートフォーカス制御
方式に従って得られるフォーカス制御情報に基づいて、
フォーカスモータの回転角を制御する。これにより、撮
像レンズはジャストフォーカス状態となるように駆動さ
れることになる。
【0047】ビデオ信号処理部3は、記録時において
は、カメラブロック2から供給されたデジタル画像信
号、及びマイクロフォン202により収音したことで得
られるデジタル音声信号について圧縮処理を施し、これ
ら圧縮データをユーザ記録データとして後段のメディア
ドライブ部4に供給する。さらにカメラブロック2から
供給されたデジタル画像信号とキャラクタ画像により生
成した画像をビューファインダドライブ部207に供給
し、ビューファインダ204に表示させる。また、再生
時においては、メディアドライブ部4から供給されるユ
ーザ再生データ(ディスク51からの読み出しデー
タ)、つまり圧縮処理された画像信号データ及び音声信
号データについて復調処理を施し、これらを再生画像信
号、再生音声信号として出力する。
【0048】なお本実施の形態において、画像信号デー
タ(画像データ)の圧縮/伸張処理方式としては、動画
像についてはMPEG(Moving Picture Experts Group)
2を採用し、静止画像についてはJPEG(Joint Photo
graphic Coding Experts Group) を採用しているものと
する。また、音声信号データの圧縮/伸張処理方式に
は、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)
2を採用するものとする。
【0049】ビデオ信号処理部3のデータ処理/システ
ムコントロール回路31は、主として、当該ビデオ信号
処理部3における画像信号データ及び音声信号データの
圧縮/伸張処理に関する制御処理と、ビデオ信号処理部
3を経由するデータの入出力を司るための処理を実行す
る。また、データ処理/システムコントロール回路31
を含むビデオ信号処理部3全体についての制御処理は、
ビデオコントローラ38が実行するようにされる。この
ビデオコントローラ38は、例えばマイクロコンピュー
タ等を備えて構成されて、当該ビデオカメラのマスター
コントローラとして機能する。そして、カメラブロック
2のカメラコントローラ25、及び後述するメディアド
ライブ部4のドライバコントローラ46と、例えば図示
しないバスライン等を介して相互通信可能とされてい
る。
【0050】ビデオ信号処理部3における記録時の基本
的な動作として、データ処理/システムコントロール回
路31には、カメラブロック2のビデオA/Dコンバー
タ23から供給された画像信号データが入力される。デ
ータ処理/システムコントロール回路31では、入力さ
れた画像信号データを例えば動き検出回路35に供給す
る。動き検出回路35では、例えばメモリ36を作業領
域として利用しながら入力された画像信号データについ
て動き補償等の画像処理を施した後、MPEG2ビデオ
信号処理回路33に供給する。
【0051】MPEG2ビデオ信号処理回路33におい
ては、例えばメモリ34を作業領域として利用しなが
ら、入力された画像信号データについてMPEG2のフ
ォーマットに従って圧縮処理を施し、動画像としての圧
縮データのビットストリーム(MPEG2ビットストリ
ーム)を出力するようにされる。また、MPEG2ビデ
オ信号処理回路33では、例えば動画像としての画像信
号データから静止画としての画像データを抽出してこれ
に圧縮処理を施す際には、JPEGのフォーマットに従
って静止画としての圧縮画像データを生成するように構
成されている。なお、JPEGは採用せずに、MPEG
2のフォーマットによる圧縮画像データとして、正規の
画像データとされるIピクチャ(Intra Picture) を静止
画の画像データとして扱うことも考えられる。MPEG
2ビデオ信号処理回路33により圧縮符号化された画像
信号データ(圧縮画像データ)は、例えば、バッファメ
モリ32に対して所定の転送レートにより書き込まれて
一時保持される。なおMPEG2のフォーマットにおい
ては、周知のようにいわゆる符号化ビットレート(デー
タレート)として、一定速度(CBR;Constant Bit R
ate)と、可変速度(VBR;Variable Bit Rate)の両者
がサポートされており、ビデオ信号処理部3ではこれら
に対応できるものとしている。
【0052】例えばVBRによる画像圧縮処理を行う場
合には、例えば、動き検出回路35において、画像デー
タをマクロブロック単位により前後数十〜数百フレーム
内の範囲で動き検出を行って、動きありとされればこの
検出結果を動きベクトル情報としてMPEG2ビデオ信
号処理回路33に伝送する。MPEG2ビデオ信号処理
回路33では、圧縮符号化後の画像データをある所要の
データレートとするように、上記動きベクトル情報をは
じめとする所要の情報を利用しながら、マクロブロック
ごとの量子化係数を決定していくようにされる。
【0053】音声圧縮エンコーダ/デコーダ37には、
A/Dコンバータ64(表示/画像/音声入出力部6
内)を介して、例えばマイクロフォン202により集音
された音声がデジタルによる音声信号データとして入力
される。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、前述
のようにATRAC2のフォーマットに従って入力され
た音声信号データに対する圧縮処理を施す。この圧縮音
声信号データもまた、データ処理/システムコントロー
ル回路31によってバッファメモリ32に対して所定の
転送レートによる書き込みが行われ、ここで一時保持さ
れる。
【0054】上記のようにして、バッファメモリ32に
は、圧縮画像データ及び圧縮音声信号データが蓄積可能
とされる。バッファメモリ32は、主として、カメラブ
ロック2あるいは表示/画像/音声入出力部6とバッフ
ァメモリ32間のデータ転送レートと、バッファメモリ
32とメディアドライブ部4間のデータ転送レートの速
度差を吸収するための機能を有する。バッファメモリ3
2に蓄積された圧縮画像データ及び圧縮音声信号データ
は、記録時であれば、順次所定タイミングで読み出しが
行われて、メディアドライブ部4のMD−DATA2エ
ンコーダ/デコーダ41に伝送される。ただし、例えば
再生時においてバッファメモリ32に蓄積されたデータ
の読み出しと、この読み出したデータをメディアドライ
ブ部4からデッキ部5を介してディスク51に記録する
までの動作は、間欠的に行われても構わない。このよう
なバッファメモリ32に対するデータの書き込み及び読
み出し制御は、例えば、データ処理/システムコントロ
ール回路31によって実行される。
【0055】ビデオ信号処理部3における再生時の動作
としては、概略的に次のようになる。再生時には、ディ
スク51から読み出され、MD−DATA2エンコーダ
/デコーダ41(メディアドライブ部4内)の処理によ
りMD−DATA2フォーマットに従ってデコードされ
た圧縮画像データ、圧縮音声信号データ(ユーザ再生デ
ータ)が、データ処理/システムコントロール回路31
に伝送されてくる。データ処理/システムコントロール
回路31では、例えば入力した圧縮画像データ及び圧縮
音声信号データを、一旦バッファメモリ32に蓄積させ
る。そして、例えば再生時間軸の整合が得られるように
された所要のタイミング及び転送レートで、バッファメ
モリ32から圧縮画像データ及び圧縮音声信号データの
読み出しを行い、圧縮画像データについてはMPEG2
ビデオ信号処理回路33に供給し、圧縮音声信号データ
については音声圧縮エンコーダ/デコーダ37に供給す
る。
【0056】MPEG2ビデオ信号処理回路33では、
入力された圧縮画像データについて伸張処理を施して、
データ処理/システムコントロール回路31に伝送す
る。データ処理/システムコントロール回路31では、
この伸張処理された画像信号データを、ビデオD/Aコ
ンバータ61(表示/画像/音声入出力部6内)に供給
する。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、入力さ
れた圧縮音声信号データについて伸張処理を施して、D
/Aコンバータ65(表示/画像/音声入出力部6内)
に供給する。
【0057】表示/画像/音声入出力部6においては、
ビデオD/Aコンバータ61に入力された画像信号デー
タは、ここでアナログ画像信号に変換され、表示コント
ローラ62及びコンポジット信号処理回路63に対して
分岐して入力される。表示コントローラ62では、入力
された画像信号に基づいて表示部6Aを駆動する。これ
により、表示部6Aにおいて再生画像の表示が行われ
る。また、表示部6Aにおいては、ディスク51から再
生して得られる画像の表示だけでなく、当然のこととし
て、レンズブロック1及びカメラブロック2からなるカ
メラ部位により撮影して得られた撮像画像も、ほぼリア
ルタイムで表示出力させることが可能である。また、再
生画像及び撮像画像の他、前述のように、機器の動作に
応じて所要のメッセージをユーザに知らせるための文字
やキャラクタ等によるメッセージ表示も行われるものと
される。このようなメッセージ表示は、例えばビデオコ
ントローラ38の制御によって、所要の文字やキャラク
タ等が所定の位置に表示されるように、データ処理/シ
ステムコントロール回路31からビデオD/Aコンバー
タ61に出力すべき画像信号データに対して、所要の文
字やキャラクタ等の画像信号データを合成する処理を実
行するようにすればよい。
【0058】また、表示部6Aに対しては、タッチパネ
ル6Bが組み合わされることで、表示パネル67を構成
する。タッチパネル6Bでは、表示部6A上に対して行
われた押圧操作の位置情報を検知し、これを操作情報と
してビデオコントローラ38に対して出力する。
【0059】コンポジット信号処理回路63では、ビデ
オD/Aコンバータ61から供給されたアナログ画像信
号についてコンポジット信号に変換して、ビデオ出力端
子T1に出力する。例えば、ビデオ出力端子T1を介し
て、外部モニタ装置等と接続を行えば、当該ビデオカメ
ラで再生した画像を外部モニタ装置により表示させるこ
とが可能となる。
【0060】また、表示/画像/音声入出力部6におい
て、音声圧縮エンコーダ/デコーダ37からD/Aコン
バータ65に入力された音声信号データは、ここでアナ
ログ音声信号に変換され、ヘッドフォン/ライン端子T
2に対して出力される。また、D/Aコンバータ65か
ら出力されたアナログ音声信号は、アンプ66を介して
スピーカ205に対しても分岐して出力され、これによ
り、スピーカ205からは、再生音声等が出力されるこ
とになる。
【0061】メディアドライブ部4では、主として、記
録時にはMD−DATA2フォーマットに従って記録デ
ータをディスク記録に適合するようにエンコードしてデ
ッキ部5に伝送し、再生時においては、デッキ部5にお
いてディスク51から読み出されたデータについてデコ
ード処理を施すことで再生データを得て、ビデオ信号処
理部3に対して伝送する。
【0062】このメディアドライブ部4のMD−DAT
A2エンコーダ/デコーダ41は、記録時においては、
データ処理/システムコントロール回路31から記録デ
ータ(圧縮画像データ+圧縮音声信号データ)が入力さ
れ、この記録データについて、MD−DATA2フォー
マットに従った所定のエンコード処理を施し、このエン
コードされたデータを一時バッファメモリ42に蓄積す
る。そして、所要のタイミングで読み出しを行いながら
デッキ部5に伝送する。
【0063】再生時においては、ディスク51から読み
出され、RF信号処理回路44、二値化回路43を介し
て入力されたデジタル再生信号について、MD−DAT
A2フォーマットに従ったデコード処理を施して、再生
データとしてビデオ信号処理部3のデータ処理/システ
ムコントロール回路31に対して伝送する。なお、この
際においても、必要があれば再生データを一旦バッファ
メモリ42に蓄積し、ここから所要のタイミングで読み
出したデータをデータ処理/システムコントロール回路
31に伝送出力するようにされる。このような、バッフ
ァメモリ42に対する書き込み/読み出し制御はドライ
バコントローラ46が実行するものとされる。なお、例
えばディスク51の再生時において、外乱等によってサ
ーボ等が外れて、ディスクからの信号の読み出しが不可
となったような場合でも、バッファメモリ42に対して
読み出しデータが蓄積されている期間内にディスクに対
する再生動作を復帰させるようにすれば、再生データと
しての時系列的連続性を維持することが可能となる。
【0064】RF信号処理回路44には、ディスク51
からの読み出し信号について所要の処理を施すことで、
例えば、再生データとしてのRF信号、デッキ部5に対
するサーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッ
キングエラー信号等のサーボ制御信号を生成する。RF
信号は、上記のように二値化回路43により2値化さ
れ、デジタル信号データとしてMD−DATA2エンコ
ーダ/デコーダ41に入力される。また、生成された各
種サーボ制御信号はサーボ回路45に供給される。サー
ボ回路45では、入力したサーボ制御信号に基づいて、
デッキ部5における所要のサーボ制御を実行する。
【0065】なお、本実施の形態においては、MD−D
ATA1フォーマットに対応するエンコーダ/デコーダ
47を備えており、ビデオ信号処理部3から供給された
記録データを、MD−DATA1フォーマットに従って
エンコードしてディスク51に記録すること、或いは、
ディスク51からの読み出しデータがMD−DATA1
フォーマットに従ってエンコードされているものについ
ては、そのデコード処理を行って、ビデオ信号処理部3
に伝送出力することも可能とされている。つまり本実施
の形態のビデオカメラとしては、MD−DATA2フォ
ーマットとMD−DATA1フォーマットとについて互
換性が得られるように構成されている。ドライバコント
ローラ46は、メディアドライブ部4を総括的に制御す
るための機能回路部とされる。
【0066】デッキ部5は、ディスク51を駆動するた
めの機構からなる部位とされる。ここでは図示しない
が、デッキ部5においては、装填されるべきディスク5
1が着脱可能とされ、ユーザの作業によって交換が可能
なようにされた機構(ディスクスロット203(図6参
照))を有しているものとされる。また、ここでのディ
スク51は、MD−DATA2フォーマット、あるいは
MD−DATA1フォーマットに対応する光磁気ディス
クであることが前提となる。
【0067】デッキ部5においては、装填されたディス
ク51をCLVにより回転駆動するスピンドルモータ5
2によって回転駆動される。このディスク51に対して
は記録/再生時に光学ヘッド53によってレーザ光が照
射される。光学ヘッド53は、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力を行い、また再生時には磁気カー効果により反射光か
らデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力
を行う。このため、光学ヘッド53には、ここでは詳し
い図示は省略するがレーザ出力手段としてのレーザダイ
オード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる
光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載
されている。光学ヘッド53に備えられる対物レンズと
しては、例えば2軸機構によってディスク半径方向及び
ディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0068】また、ディスク51を挟んで光学ヘッド5
3と対向する位置には磁気ヘッド54が配置されてい
る。磁気ヘッド54は記録データによって変調された磁
界をディスク51に印加する動作を行う。また、図示し
ないが、デッキ部5においては、スレッドモータ55に
より駆動されるスレッド機構が備えられている。このス
レッド機構が駆動されることにより、上記光学ヘッド5
3全体及び磁気ヘッド54はディスク半径方向に移動可
能とされている。
【0069】操作部7は図6及び図7に示した各種操作
子に相当し、これらの操作子によるユーザの各種操作情
報は例えばビデオコントローラ38に出力される。ビデ
オコントローラ38は、先に述べたタッチパネル6B、
及び上記操作部7から出力される操作情報に応じた必要
な動作が各部において実行されるようにするための制御
情報をカメラコントローラ25、ドライバコントローラ
46に対して供給する。
【0070】外部インターフェイス8は、当該ビデオカ
メラと外部機器とでデータを相互伝送可能とするために
設けられており、例えば図のようにI/F端子T3とビ
デオ信号処理部間に対して設けられる。例えば、外部の
デジタル画像機器と本実施の形態のビデオカメラをI/
F端子T3を介して接続した場合、ビデオカメラで撮影
した画像(音声)を外部デジタル画像機器に録画したり
することが可能となる。また、外部デジタル画像機器に
て再生した画像(音声)データ等を、外部インターフェ
イス8を介して取り込むことにより、MD−DATA2
(或いはMD−DATA1)フォーマットに従ってディ
スク51に記録するといったことも可能となる。更に
は、例えばキャプションの挿入などに利用する文字情報
としてのファイルも取り込んで記録することが可能とな
る。なお、外部インターフェイス8としては、例えば図
6に示した外観構成であれば、USB端子306が対応
することになる。しかしながら、外部インターフェイス
8としては、ここでは特に限定されるものではなく、こ
れ以外にも、例えばIEEE1394等のデータインタ
ーフェイスに対応した構成と採用されてよいものであ
る。
【0071】電源ブロック9は、内蔵のバッテリ(充電
池等)により得られる直流電源あるいは商用交流電源か
ら生成した直流電源を利用して、各機能回路部に対して
所要のレベルの電源電圧を供給する。電源ブロック9に
よる電源オン/オフは、パワーキー210等の操作に応
じてビデオコントローラ38が制御する。
【0072】また、本実施の形態では、図6及び図7に
より説明したように、ビューファインダ204が可動式
となっている。これに対応して、ビューファインダ20
4が格納状態にあるか、引き出された状態にあるのかを
検出するための検出スイッチ251が設けられる。ま
た、本実施の形態においては、ビューファインダ204
の使用状態として、ユーザがビューファインダ204を
覗いているか否かを検出することができるようにセンサ
270が設けられる。このセンサ270には、例えば圧
力センサなどを採用し、ビューファインダ204の開口
部分に設けるようにすればよい。例えばユーザがビュー
ファインダ204を覗いていれば、ビューファインダ2
04の開口部分がユーザの目の周囲部分によって押され
ることになってセンサ270は圧力を感知することにな
る。
【0073】また、この図4においては、図6(a)に
示したシャッタ部材241と、このシャッタ部材241
を移動させるためのシャッタ開閉機構281と、シャッ
タ開閉機構281を駆動するためのモータ280が示さ
れているが、これらの部位による動作については、変形
例として後述する。
【0074】4.メディアドライブ部の構成 続いて、図4に示したメディアドライブ部4の構成とし
て、MD−DATA2に対応する機能回路部を抽出した
詳細な構成について、図5のブロック図を参照して説明
する。なお、図5においては、メディアドライブ部4と
共にデッキ部5を示しているが、デッキ部5の内部構成
については図4により説明したため、ここでは、図4と
同一符号を付して説明を省略する。また、図5に示すメ
ディアドライブ部4において図4のブロックに相当する
範囲に同一符号を付している。
【0075】光学ヘッド53のディスク51に対するデ
ータ読み出し動作によりに検出された情報(フォトディ
テクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)
は、RF信号処理回路44内のRFアンプ101に供給
される。RFアンプ101では入力された検出情報か
ら、再生信号としての再生RF信号を生成し、二値化回
路43に供給する。二値化回路43は、入力された再生
RF信号について二値化を行うことにより、デジタル信
号化された再生RF信号(二値化RF信号)を得る。こ
の二値化RF信号はMD−DATA2エンコーダ/デコ
ーダ41に供給され、まずAGC/クランプ回路103
を介してゲイン調整、クランプ処理等が行われた後、イ
コライザ/PLL回路104に入力される。イコライザ
/PLL回路104では、入力された二値化RF信号に
ついてイコライジング処理を施してビタビデコーダ10
5に出力する。また、イコライジング処理後の二値化R
F信号をPLL回路に入力することにより、二値化RF
信号(RLL(1,7)符号列)に同期したクロックC
LKを抽出する。
【0076】クロックCLKの周波数は現在のディスク
回転速度に対応する。このため、CLVプロセッサ11
1では、イコライザ/PLL回路104からクロックC
LKを入力し、所定のCLV速度(図3参照)に対応す
る基準値と比較することにより誤差情報を得て、この誤
差情報をスピンドルエラー信号SPEを生成するための
信号成分として利用する。また、クロックCLKは、例
えばRLL(1,7)復調回路106をはじめとする、
所要の信号処理回路系における処理のためのクロックと
して利用される。
【0077】ビタビデコーダ105は、イコライザ/P
LL回路104から入力された二値化RF信号につい
て、いわゆるビタビ復号法に従った復号処理を行う。こ
れにより、RLL(1,7)符号列としての再生データ
が得られることになる。この再生データはRLL(1,
7)復調回路106に入力され、ここでRLL(1,
7)復調が施されたデータストリームとされる。
【0078】RLL(1,7)復調回路106における
復調処理により得られたデータストリームは、データバ
ス114を介してバッファメモリ42に対して書き込み
が行われ、バッファメモリ42上で展開される。このよ
うにしてバッファメモリ42上に展開されたデータスト
リームに対しては、先ず、ECC処理回路116によ
り、RS−PC方式に従って誤り訂正ブロック単位によ
るエラー訂正処理が施され、更に、デスクランブル/E
DCデコード回路117により、デスクランブル処理
と、EDCデコード処理(エラー検出処理)が施され
る。これまでの処理が施されたデータが再生データDA
TApとされる。この再生データDATApは、転送ク
ロック発生回路121にて発生された転送クロックに従
った転送レートで、例えばデスクランブル/EDCデコ
ード回路117からビデオ信号処理部3のデータ処理/
システムコントロール回路31に対して伝送されること
になる。
【0079】転送クロック発生回路121は、例えば、
クリスタル系のクロックに基づいてメディアドライブ部
4とビデオ信号処理部3間のデータ伝送や、メディアド
ライブ部4内における機能回路部間でのデータ伝送を行
う際に、適宜適正とされる周波数の転送クロック(デー
タ転送レート)を発生するための部位とされる。また、
当該ビデオカメラの動作状態に応じて、メディアドライ
ブ部4及びビデオ信号処理部3の各機能回路部に供給す
べき所要の周波数のクロックを発生する。
【0080】光学ヘッド53によりディスク51から読
み出された検出情報(光電流)は、マトリクスアンプ1
07に対しても供給される。マトリクスアンプ107で
は、入力された検出情報について所要の演算処理を施す
ことにより、トラッキングエラー信号TE、フォーカス
エラー信号FE、グルーブ情報(ディスク51にウォブ
ルドグルーブWGとして記録されている絶対アドレス情
報)GFM等を抽出しサーボ回路45に供給する。即ち
抽出されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエ
ラー信号FEはサーボプロセッサ112に供給され、グ
ルーブ情報GFMはADIPバンドパスフィルタ108
に供給される。
【0081】ADIPバンドパスフィルタ108により
帯域制限されたグルーブ情報GFMは、A/Bトラック
検出回路109、ADIPデコーダ110、及びCLV
プロセッサ111に対して供給される。A/Bトラック
検出回路109では、例えば図2(b)にて説明した方
式などに基づいて、入力されたグルーブ情報GFMか
ら、現在トレースしているトラックがトラックTR・
A,TR・Bの何れとされているのかについて判別を行
い、このトラック判別情報をドライバコントローラ46
に出力する。また、ADIPデコーダ110では、入力
されたグルーブ情報GFMをデコードしてディスク上の
絶対アドレス情報であるADIP信号を抽出し、ドライ
バコントローラ46に出力する。ドライバコントローラ
46では、上記トラック判別情報及びADIP信号に基
づいて、所要の制御処理を実行する。
【0082】CLVプロセッサ111には、イコライザ
/PLL回路104からクロックCLKと、ADIPバ
ンドパスフィルタ108を介したグルーブ情報GFMが
入力される。CLVプロセッサ111では、例えばグル
ーブ情報GFMに対するクロックCLKとの位相誤差を
積分して得られる誤差信号に基づき、CLVサーボ制御
のためのスピンドルエラー信号SPEを生成し、サーボ
プロセッサ112に対して出力する。なお、CLVプロ
セッサ111が実行すべき所要の動作はドライバコント
ローラ46によって制御される。
【0083】サーボプロセッサ112は、上記のように
して入力されたトラッキングエラー信号TE、フォーカ
スエラー信号FE、スピンドルエラー信号SPE、ドラ
イバコントローラ46からのトラックジャンプ指令、ア
クセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(トラッキ
ング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制御信
号、スピンドル制御信号等)を生成し、サーボドライバ
113に対して出力する。サーボドライバ113では、
サーボプロセッサ112から供給されたサーボ制御信号
に基づいて所要のサーボドライブ信号を生成する。ここ
でのサーボドライブ信号としては、二軸機構を駆動する
二軸ドライブ信号(フォーカス方向、トラッキング方向
の2種)、スレッド機構を駆動するスレッドモータ駆動
信号、スピンドルモータ52を駆動するスピンドルモー
タ駆動信号となる。このようなサーボドライブ信号がデ
ッキ部5に対して供給されることで、ディスク51に対
するフォーカス制御、トラッキング制御、及びスピンド
ルモータ52に対するCLV制御が行われることにな
る。
【0084】ディスク51に対して記録動作が実行され
る際には、例えば、ビデオ信号処理部3のデータ処理/
システムコントロール回路31からスクランブル/ED
Cエンコード回路115に対して記録データDATAr
が入力されることになる。このユーザ記録データDAT
Arは、例えば転送クロック発生回路121にて発生さ
れた転送クロック(データ転送レート)に同期して入力
される。
【0085】スクランブル/EDCエンコード回路11
5では、例えば記録データDATArをバッファメモリ
42に書き込んで展開し、データスクランブル処理、E
DCエンコード処理(所定方式によるエラー検出符号の
付加処理)を施す。この処理の後、例えばECC処理回
路116によって、バッファメモリ42に展開させてい
る記録データDATArに対してRS−PC方式による
エラー訂正符号を付加するようにされる。ここまでの処
理が施された記録データDATArは、バッファメモリ
42から読み出されて、データバス114を介してRL
L(1,7)変調回路118に供給される。
【0086】RLL(1,7)変調回路118では、入
力された記録データDATArについてRLL(1,
7)変調処理を施し、このRLL(1,7)符号列とし
ての記録データを磁気ヘッド駆動回路119に出力す
る。
【0087】ところで、MD−DATA2フォーマット
では、ディスクに対する記録方式として、いわゆるレー
ザストローブ磁界変調方式を採用している。レーザスト
ローブ磁界変調方式とは、記録データにより変調した磁
界をディスク記録面に印加すると共に、ディスクに照射
すべきレーザ光を記録データに同期してパルス発光させ
る記録方式をいう。このようなレーザストローブ磁界変
調方式では、ディスクに記録されるピットエッジの形成
過程が磁界の反転速度等の過渡特性に依存せず、レーザ
パルスの照射タイミングによって決定される。このた
め、例えば単純磁界変調方式(レーザ光をディスクに対
して定常的に照射すると共に記録データにより変調した
磁界をディスク記録面に印加するようにした方式)と比
較して、レーザストローブ磁界変調方式では、記録ピッ
トのジッタをきわめて小さくすることが容易に可能とさ
れる。つまり、レーザストローブ磁界変調方式は、高密
度記録化に有利な記録方式とされるものである。
【0088】メディアドライブ部4の磁気ヘッド駆動回
路119では、入力された記録データにより変調した磁
界が磁気ヘッド54からディスク51に印加されるよう
に動作する。また、RLL(1,7)変調回路118か
らレーザドライバ120に対しては、記録データに同期
したクロックを出力する。レーザドライバ120は、入
力されたクロックに基づいて、磁気ヘッド54により磁
界として発生される記録データに同期させたレーザパル
スがディスクに対して照射されるように、光学ヘッド5
3のレーザダイオードを駆動する。この際、レーザダイ
オードから発光出力されるレーザパルスとしては、記録
に適合する所要のレーザパワーに基づくものとなる。こ
のようにして、本実施の形態のメディアドライブ部4に
より上記レーザストローブ磁界変調方式としての記録動
作が可能とされる。
【0089】5.シャッタ開閉機構 図6にて説明したように、本実施の形態のビデオカメラ
においては、カメラレンズ201の前面において開閉可
能に移動するシャッタ部材241が備えられる。つま
り、カメラレンズ201を保護するものとして、シャッ
タが備えられるものである。そして、このシャッタ部材
241は、可動式のビューファインダ204の格納/引
き出しの状態に応じて開閉するように構成される。つま
り、ビューファインダ204の動きに連動してシャッタ
部材241が動くようにするためのシャッタ開閉機構が
備えられる。
【0090】このようなシャッタ開閉機構による、ビュ
ーファインダ204の移動に連動したシャッタ部材24
1の動きについて、図8を参照して説明する。図8
(a)(b)には、それぞれ、本実施の形態のビデオカ
メラの斜視図が示されているが、ここでは、例えば図6
及び図7に示した各種キーや端子などの図示は省略し、
簡略化して示している。
【0091】先ず図8(a)には、ビューファインダ2
04が引き出された状態が示されている。ビューファイ
ンダ204は、図示するように矢印a1,a2の両方向
にスライド移動が可能なようになっており、ビューファ
インダ204としては、矢印a1側にスライド移動され
た状態が引き出された状態となる。シャッタ部材241
は、例えば図示するようにして略平板状の形状を有して
いる。そして、ビューファインダ204が引き出された
状態では、シャッタ部材241は、図示するようにし
て、本体200の内部において上面部に沿うようにして
完全に収納された「開放位置」にあるものとされる。こ
の状態では、カメラレンズ201は本体200に表出す
るようにして開放された状態が得られている。
【0092】また、この図8(a)においては、ディス
クカートリッジ300が示されている。本実施の形態の
ビデオカメラにより記録再生が可能なディスク51は、
このようにしてディスクカートリッジ300に収納され
た形態を採る。そしてユーザは、図示するようにして、
ディスクカートリッジ300を適正な方向に向けた上
で、ディスクスロット203に挿入することができる。
【0093】そして、図8(a)に示したビューファイ
ンダ204が引き出された状態から、ユーザが、ビュー
ファインダ204を矢印a2方向にスライド移動させ
て、図8(b)に示すようにして、ビューファインダ2
04を格納した状態にしたとする。すると、シャッタ部
材241は、ビューファインダ204の矢印a2方向へ
の動きに連動するようにして、本体200の前面部にお
いて、矢印b2方向にスライド移動するようにして現れ
る。これにより、シャッタ部材241は、カメラレンズ
201の前面を覆うようにして位置することになる。つ
まり、シャッタ部材241は「閉塞位置」にあるように
される。
【0094】ここでまた、例えばユーザが、図8(b)
に示す状態から、ビューファインダ204を矢印a1方
向にスライド移動させて引き出したとすると、これに連
動して、シャッタ部材241は、本体200の前面部に
おいて矢印b1方向にスライド移動する。これにより、
カメラレンズ201は、再度、図8(a)に示すように
して、シャッタ部材241による覆いが外され、本体2
00にて表出した状態となる。
【0095】例えば、本実施の形態のビデオカメラにお
いて、ビューファインダ204を可動式としているの
は、本来は、本体の小型化を促進することを目的として
いるものである。そして、その使い方としては、例え
ば、撮影を行っていないとしてビューファインダ204
を使用しないときには、本体に格納するようにされる。
これに対して、撮影のためにビューファインダ204を
覗く必要のある場合には、ビューファインダ204を引
き出すようにされる。従って、ビューファインダ204
を格納している状態とは、ユーザは撮影を行っていない
ことになるのでカメラレンズ201が本体に表出してい
る必要はないことになる。逆に、ビューファインダ20
4が引き出されれば、ユーザは撮影を行う意志があるの
であるから、カメラレンズ201を本体に表出させる必
要があることになる。
【0096】そこで、本実施の形態では、図8にて説明
したように、ビューファインダ204を格納している状
態では、カメラレンズ201がシャッタ部材241によ
り覆われるようにしているものである。また、ビューフ
ァインダ204が引き出された状態では、シャッタ部材
241による覆いが外され、カメラレンズ201が本体
に表出するようにしている。例えば従来においては、カ
メラレンズを保護するカバーとしてレンズキャップが備
えられていたが、本実施の形態では、このようなレンズ
キャップは不要となる。これにより、ユーザはレンズキ
ャップを付けたり外したりすることの煩わしさから解放
される。また、ユーザがビューファインダ204を操作
するのに連動してシャッタが開閉されるので、例えばユ
ーザが撮影を行うときにはカメラレンズが必ず表出する
こととなって、撮影のチャンスを逃すことが無くなる。
また、撮影していないときにはカメラレンズが覆われた
状態が確実に得られるので、カメラレンズの保護も万全
なものとなる。
【0097】続いては、図8に示したビューファインダ
204とシャッタ部材241との連動動作が得られるよ
うにするための、本実施の形態のシャッタ開閉機構の構
成例について、図9〜図14を参照して説明する。
【0098】先ず、図9の斜視図は、本実施の形態とし
てのシャッタ開閉機構240の構造を示している。この
図に示すように、ビューファインダ204は、本体20
0において、ここでは図示しないビューファインダの支
持機構によって、矢印a1方向と矢印a2方向にスライ
ド移動が可能なように取り付けられている。このビュー
ファインダ204は、例えば断面が四角形の筒形状を有
するファインダ本体204bと、ファインダ本体204
bの縁部に取り付けられた目当て部204cとを備え
る。また、ファインダ本体204b内には、後述するよ
うにして配置されるビューファインダ用の液晶板204
dに表示される画像を拡大して見ることができるように
するための接限レンズ204aが備えられている。ま
た、目当て部204cは、例えば樹脂などによって形成
されているが、この目当て部204cに対しては、図示
するようにしてセンサ270が設けられる。前述もした
ように、このセンサ270によって、ユーザがビューフ
ァインダ204を覗いているか否かが検出可能とされ
る。
【0099】また、シャッタ部材241をスライド可能
に支持するための一対のガイド部242,242は、図
示するように、本体200の上面部と前面部に沿うよう
にして、シャッタ部材241の幅方向に対応する位置に
配置される。また、シャッタ部材241において、本体
200の前面に沿った部分は、本体外方に臨むようにし
て配置され、本体200の上面部に沿った部分は、本体
内部に在るようにして配置される。
【0100】本実施の形態のシャッタ部材241は、図
9からも分かるように、略平板状に形成される。そし
て、上記のようにして配置された一対のガイド部24
2,242によって両端部が支持されることで、このガ
イド部242が形成される方向に沿って、スライド移動
が可能なようにされる。従って、シャッタ部材241
は、本体200の上面側においては、矢印a1、a2に
より示される水平方向に沿ってスライド移動する。そし
て、本体200の上面と前面とにより形成する角部に沿
って90°折り曲げられ、本体200の前面側において
は、図示するようにして、矢印b1、b2により示され
る上下方向に沿ってスライド移動することになる。つま
り、シャッタ部材241は、本体200を形成する外筐
に沿った状態でスライド移動される。
【0101】ここで、シャッタ部材241は、上記のよ
うにして本体200の上面部と前面部との間で、略90
°曲げられた状態でスライド移動が行われるから、その
長手方向に沿って撓わせながら折り曲げることが可能で
あることが必要となる。そこで、本実施の形態として
は、シャッタ部材241の材料として、例えば合成ゴム
等の弾性材料を用いるようにされる。そのうえで、例え
ば図14(a)の断面図として示すように、シャッタ部
材241の移動方向に直交する幅方向に、複数の折り曲
げ用の溝部241aを、所定の間隔をあけてそれぞれ形
成する(凹設する)ようにしている。これにより、移動
方向である長手方向に対して撓むことがさらに容易なも
のとなる。また、図14(a)では、シャッタ部材24
1の片側主面にのみ溝部241aを形成しているが、可
撓性が必要とされる度合いに応じて、図14(b)に示
すようにして、対向する両主面に溝部241aを形成し
てもよいものである。なお、シャッタ部材13は、スラ
イド移動する際において、移動方向に沿って撓むことが
可能とされればよく、移動方向に対応して可撓性を有す
る他の樹脂材料等によって形成されてもよい。
【0102】そして、上記のようにして本体200に設
けられるビューファインダ204とシャッタ部材241
とを、本体200内において、連結部材243により連
結するようにされる。つまり、ビューファインダ204
のファインダ本体204bの所定位置と連結部材243
の一端とを、係合ピン245によって固定する。同様に
して、シャッタ部材241の所定位置と連結部材243
の他端とを、係合ピン244によって固定するものであ
る。これによって、シャッタ部材241は、ビューファ
インダ204を矢印a1、a2方向にスライド移動させ
るのに連動して、ガイド部242に配置方向に沿ってス
ライド移動することが可能となる。
【0103】図10の平面図、及び図11の側面図は、
ビューファインダ204が格納された状態における、シ
ャッタ開閉機構240の状態を示している。なお、これ
らの図において、図9と同一部分には同一符号を付し
て、ここでの説明は省略する。
【0104】これらの図に示されるように、カメラレン
ズ201は、本体200内に収納されるレンズ/カメラ
ブロック260の前面側に取り付けられた状態で本体2
00において表出するようにして設けられるものであ
る。また、これらの図においては、ビューファインダ2
04用の液晶板204dが示されている。この液晶板2
04dは、接眼レンズ204aが取り付けられたファイ
ンダ本体204b側がスライド移動可能であるのに対し
て、図示する位置において本体200内に対して固定的
に取り付けられているものである。
【0105】そして、これら図10及び図11に示すよ
うにして、ビューファインダ204が矢印a2方向にス
ライド移動されて本体200に格納された状態では、連
結部材243によりファインダ本体204bと連結され
たシャッタ部材241は次のような状態となっている。
つまり、シャッタ部材241は、図11を見て分かるよ
うに、本体200の上面に沿った状態から本体200の
前面部に沿った状態となるように、ほぼ90°折り曲げ
られた状態となっている。ここで、シャッタ部材241
において本体200の上面に沿った部分は、本体200
内部において、レンズ/カメラブロック260の上側に
位置している。そして、シャッタ部材241において本
体200の前面部に沿った部分は、ガイド部242に沿
って本体200の外に表出した状態となっている。ま
た、シャッタ部材241の本体200の前面部に沿った
部分は、矢印b2方向へのスライド移動が完了した状態
となっている。そして、この状態では、カメラレンズ2
01の前面にシャッタ部材241が位置しており、カメ
ラレンズ201を覆っていることになる。
【0106】また、本実施の形態のビデオカメラにおい
ては、先に図4にも示したように、ビューファインダ2
04が格納/引き出しの何れの状態とされているのかに
ついて検出するための検出スイッチ251を備える。こ
の検出スイッチ251は、例えば図10及び図11に示
すようにして、本体200内において、図示する位置に
対して固定的に取り付けられている。そして、この場合
の検出スイッチ251は、ビューファインダ204のス
ライド移動方向(矢印a1,a2方向)に沿って、押し
込み操作される検出片252を備え、この検出片252
に対する押し込み操作の有無を検出するようにされてい
る。また、矢印a1,a2方向に沿ってスライド移動す
るファインダ本体204bにおいて、検出スイッチ25
1の検出片252に対向する位置には、検出片252を
押し込み操作するための作動片253が設けられてい
る。図10及び図11に示されるように、ビューファイ
ンダ204が格納された状態では、作動片253は、検
出スイッチ251の検出片252から離れた状態にあっ
て、検出片252を押圧操作していない状態にある。こ
のようにして検出片252が押圧操作されずに解放され
た状態では、検出スイッチ251から出力される検出信
号としては、ビューファインダ204が格納されている
ことを示すことになる。
【0107】続いて、図12の平面図、及び図13の側
面図により、ビューファインダ204が引き出された状
態における、シャッタ開閉機構240の状態を示す。な
お、これらの図において、図10及び図11と同一部分
には同一符号を付して、ここでの説明は省略する。
【0108】例えば、先に図10及び図11に示した、
ビューファインダ204が格納された状態から、ユーザ
がビューファインダ204を引き出すようにして、矢印
a1方向にスライド移動させたとする。このスライド移
動に応じて、ビューファインダ204と連結部材243
により連結されたシャッタ部材241も、本体200の
上面側において矢印a1方向に引っ張られるようにして
移動することになる。これに伴い、本体200の前面側
においては、シャッタ部材241は、矢印b1方向に引
き上げられるようにして移動していくこととなる。そし
て、ビューファインダ204が完全に矢印a1方向に引
き上げられた状態では、図13を見て分かるように、シ
ャッタ部材241は、ほぼ本体200の上面側に位置
し、本体200内に収納された状態となる。この状態で
は、本体200の前面に設けられた撮像レンズ201が
本体外に露出し、シャッタ部材241によるレンズの覆
いが完全に外されることになる。
【0109】また、ビューファインダ204のファイン
ダ本体204b内の接眼レンズ204aは、ファインダ
本体204bに対して固定的に取り付けられている。従
って、ビューファインダ204が矢印a1,a2方向に
移動されるのに応じては、本体200に対して相対的に
移動するものとなる。そして、これは、本体200内に
おいて固定的に取り付けられるビューファインダ用の液
晶板204dと、接眼レンズ204aとの相対位置も変
化することを意味する。そして、図12及び図13に示
すようにして、ビューファインダ204が引き出された
状態では、液晶板204dと接眼レンズ204aとの相
対的位置関係としては、図10及び図11に示したビュ
ーファインダ204を格納した状態時よりも離れた距離
にあることになる。そして、本実施の形態としては、こ
の図12及び図13に示した液晶板204dと接眼レン
ズ204aとの間の距離が得られている状態において、
液晶板204dの画像が適正にビューファインダ204
から見えるようになっている。つまり、この状態におい
て、液晶板204dに対する接眼レンズ204aの焦点
距離が適正なものとなるように調整される。
【0110】また、ビューファインダ204が引き出さ
れた状態では、図12に示すようにして、本体200内
に固定的に取り付けられた検出スイッチ251の検出片
252を、ファインダ本体204b側に取り付けられた
作動片253が押し込み操作した状態が得られることに
なる。このとき、検出スイッチ251では、検出片25
2が押し込み操作されている状態を検出することにな
る。つまり、検出片252が押し込み操作された状態に
対応する検出出力によって、ビューファインダ204が
引き出されていることを示すことになる。なお、例えば
この状態から、ビューファインダ204を格納するよう
にして、矢印a2方向にスライド移動させる操作が行わ
れたとすれば、ビューファインダ204の移動に応じ
て、検出片252による検出片252に対する押し込み
操作が解除され、検出片252は解放状態に復帰する。
そして、この状態となると、検出スイッチ251では、
ビューファインダ204が引き出された状態にあること
を検出することになる。また、上記した検出スイッチ2
51の検出出力は、ビューファインダ204の格納/引
き出し操作に応じたシステム動作を行う際に利用される
が、これについては、以降において後述する。
【0111】ここで確認のために述べておくと、本実施
の形態においては、前述もしたように、ビデオカメラの
小型化を考慮して、ビューファインダ204を可動式と
して、本体200内に収納できるようにしているもので
ある。しかしながら、このような構成とした場合は、フ
ァインダ用の液晶板204dとファインダ本体204b
内の接眼レンズ204aとの相対位置を調節する必要が
ある。そこで本実施の形態としては、ビューファインダ
204の可動機構として、スライド移動が行われる構造
とすることで、液晶板204dと接眼レンズ204aと
の相対位置を調節可能としているものである。本実施の
形態では、このような必然性によりビューファインダ2
04をスライド移動させるようにしている。そのうえ
で、本実施の形態では、このようにして必然的に必要と
なるビューファインダ204のスライド移動の機構を含
めて、シャッタ開閉機構を構成することで、シャッタの
開閉が行われるように構成されるものである。また、後
述するようにして、ビューファインダ204のスライド
移動に応じたシステム動作を得るものである。
【0112】ところで、上記したビューファインダ20
4に対するユーザのスライド操作に応じたシャッタ部材
241の開閉は、シャッタ開閉機構240という機械的
機構のみによって実現されている。しかしながら、本実
施の形態としては、例えばこのようなシャッタの開閉動
作を、例えばコントローラの制御による動作として実現
することも可能とされる。つまり、本実施の形態のビデ
オカメラのシステム動作として実現することも可能とさ
れる。そこで、変形例として、このようなシステム動作
によるシャッタの開閉動作のための構成について説明し
ておく。
【0113】シャッタ開閉動作をシステム動作として実
現する場合には、例えば図4に示すようにして、例えば
マスタコントローラとして機能するビデオコントローラ
38により回転が制御される駆動用モータ280と、こ
のモータ280によって駆動されることで、シャッタ部
材241をスライド移動させるように構成されたシャッ
タ開閉機構281とを備えるようにされる。なお、確認
のために述べておくと、ここでの図示による説明は省略
するが、シャッタ開閉機構281は、モータ駆動される
ことによって、シャッタ部材241を開方向又は閉方向
に移動させることが可能な構造として構成されるもので
あって、図9〜図13に示したシャッタ開閉機構240
とは異なる構造を有しているものである。
【0114】そして、ビデオコントローラ38には、ビ
ューファインダ204の格納/引き出し状態を検出する
検出スイッチ251の検出出力が入力されるようになっ
ている。これにより、ビデオコントローラ38は、例え
ば検出スイッチ251の検出出力を常時監視すること
で、ビューファインダ204の状態として、格納/引き
出しの何れの状態にあるのかを識別することができる。
【0115】ここで、ビューファインダ204が格納さ
れているとされる状態から、ユーザがビューファインダ
204を引き出す操作を行ったとする。すると、検出ス
イッチ251では、検出片252が押し込まれた状態か
ら解放された状態に遷移し、これに応じて検出出力も変
化することになる。これにより、ビデオコントローラ3
8では、ビューファインダ204が格納状態から引き出
された状態に遷移したことを認識する。これに応じて、
ビデオコントローラ38は、シャッタ部材241が矢印
b1方向にスライド移動されるように、モータ280の
回転方向などを設定して駆動制御する。そして、このよ
うにしてモータ280が回転駆動されることで、シャッ
タ開閉機構280は、シャッタ部材241を矢印b1方
向に引き上げるようにしてスライド移動させる。これに
より、シャッタ部材241は、撮像レンズ201を完全
に覆っていた状態から、本体内部に収納される状態とな
る。これにより、撮像レンズ201の覆いが外され、本
体に表出することになる。
【0116】また、ビューファインダ204が引き出さ
れた状態から、ビューファインダ204を格納する操作
が行われた場合には、ビデオコントローラ38は、検出
スイッチ251の検出出力の変化に基づいて、ビューフ
ァインダ204が引き出された状態から格納状態に遷移
したことを検出することになる。そして、この場合に
は、ビデオコントローラ38は、シャッタ部材241が
矢印b2方向にスライド移動されるように、モータ28
0の回転方向などを設定して駆動制御する。これによ
り、シャッタ部材241は、本体内部に収納されていた
状態から、撮像レンズ201の前面を完全に覆った状態
となるようにスライド移動されることになる。このよう
にして、カメラレンズ201のシャッタの開閉は、図8
〜図13により説明した、ビューファインダ204の移
動と連動させた機械的構造により実現することもできる
し、また、上述のようにして、システム動作として実現
することもできる。例えば前者の機械的構造の場合に
は、モータなどの部品は不要であり、例えばビューファ
インダ204とシャッタ部材とを連結する機構を備えれ
ばよいので、非常に簡略に構成することができ、例えば
回路の小型化及びコストの面で有利である。また、モー
タ等の部品による電力も消費しないので、バッテリ持続
時間等の面でも有利となる。これに対して後者のシステ
ム動作による場合は、ビューファインダ204に対する
スライド操作に応じて、シャッタ開閉動作が自動的に行
われ、かつ、機構的には、ビューファインダ204の移
動と、シャッタ部材241の移動は、互いに独立したも
のとなる。このため、ユーザが手動でビューファインダ
204を操作する際の負荷は小さくなって、容易にスラ
イド操作を行うことができる。
【0117】なお、これまでの説明では、シャッタ部材
240は1枚の平板状の部材とされているが、例えば、
このシャッタ部材240について複数に分割されるよう
にすることも考えられる。そして、シャッタ開閉機構に
よっては、ビューファインダ204が格納されている状
態では、複数に分割されたシャッタ部材の各々によって
カメラレンズ201を覆う状態となるように、分割され
た各シャッタ部材を移動させて所定の閉塞位置に在るよ
うにする。また、ビューファインダ204が引き出され
ている状態では、カメラレンズ201の覆いが開放され
た状態となるように、分割された各シャッタ部材を所定
方向に移動させて所定の開放位置に在るようにするもの
である。
【0118】6.ビューファインダ操作に応じたシステ
ム動作 6−1.電源切り換え及び動作モード切り換え これまでは、ビューファインダ204に対するスライド
操作に応じて、撮像レンズ201のシャッタを開閉する
構成について説明を行った。しかしながら、本実施の形
態としては、ビューファインダ204に対するスライド
操作に応じたビデオカメラの動作として、撮像レンズ2
01のシャッタの開閉だけではなく、以降説明するよう
なシステム動作も行われるように構成される。これによ
り、ビデオカメラとして、より使い勝手が良くなるもの
である。
【0119】そして、本実施の形態としては、ビューフ
ァインダ204に対するスライド操作に応じて、動作モ
ードの切換と、ビデオカメラのメイン電源をオンとする
電源切り換えが行われるように構成される。前述もした
ように、本実施の形態のビデオカメラは、動作モードと
して、録画ファイル(トラック)の再生や各種編集操作
を行うための再生/編集モードと、撮像画像を静止画、
動画として記録するためのカメラモードが設定可能とさ
れる。また、音声主体で記録を行うと共に、任意のタイ
ミングで静止画を記録することのできるインタビューモ
ードも設定可能とされる。
【0120】ここで、ユーザが、格納状態にあったビュ
ーファインダ204を引き出すための操作を行う場合と
は、これから撮影を行って録画を行おうとする場合であ
ると考えることができる。これに対して、引き出された
状態にあったビューファインダ204を格納するための
操作を行った場合とは、少なくとも、撮影、録画を行わ
ない場合であり、例えば、録画ファイルを再生、編集し
たい場合であるとか、もうビデオカメラを使用しないつ
もりであることになる。
【0121】そこで、本実施の形態のシステム動作とし
て、格納状態にあるビューファインダ204を引き出す
ための操作が行われたときには、カメラモードに自動的
に移行するように構成する。また、引き出された状態に
あるビューファインダ204を格納するための操作が行
われたときには、再生/編集モードに自動的に移行する
ように構成する。
【0122】また、さらに、本実施の形態のビデオカメ
ラのメイン電源がオフとなっている状態のもとで、ビュ
ーファインダ204を格納又は引き出すための操作が行
われる場合を考えてみる。ユーザが、メイン電源のオフ
時にビューファインダ204に対する操作を行うという
ことは、その操作が格納/引き出しの何れであるにせ
よ、ビデオカメラをこれから使用する意志があると考え
て良い。そこで、本実施の形態のシステム動作として
は、メイン電源がオフの状態のもとで、ビューファイン
ダ204に対する操作が行われた場合には、メイン電源
をオンに切り換えるようにも構成する。
【0123】また、例えばカメラモードの下で動画を録
画中の状態(動画録画モード)である場合には、当然ユ
ーザは、ビューファインダ204を引き出した状態とし
たうえで、ビューファインダ204を覗くようにして使
用していることになる。そして、例えばこのような動画
録画中の状態で、ユーザがビューファインダ204を格
納したとすれば、ユーザとしては、動画録画を終了させ
ても良いと考えていることになる。そこで、本実施の形
態のシステム動作としては、動画を録画中の状態におい
てビューファインダ204を格納する操作が行われたと
した場合には、例えば録画停止のためのキー操作を待つ
ことなく、動画記録の動作を停止させるように構成され
る。
【0124】また、本実施の形態では、音声主体で記録
を行うと共に任意のタイミングで静止画像を撮影記録す
るインタビューモードも設定可能とされている。そし
て、このインタビューモードによる記録動作が実行され
ているときには、ビューファインダ204に対する操作
が行われたとしても、特にこの操作に応じたシステム動
作を実行することはせずに、これまでのインタビューモ
ードとしての記録動作を実行するようにされる。これは
次のような理由による。インタビューモードによる記録
は、音声が主体であるから、音声を記録している限り
は、ユーザはビューファインダ204を覗く必要はな
い。逆に、静止画を記録したくなったときには、必要に
応じて、ビューファインダ204を覗くことになる。つ
まり、インタビューモードによる記録時には、必ずしも
ビューファインダ204が引き出された状態が確保され
ている必要はないが、必要に応じては、ビューファイン
ダ204を引き出して覗くことが必要になる場合がある
ことになる。従って、インタビューモード時において
は、特に、ビューファインダ204に対する操作に応じ
たシステム動作を行う必要性は無いということがいえる
わけである。
【0125】このようにして、本実施の形態では、ビュ
ーファインダ204の格納/引き出しの状態(使用状
態)に応じて、想定されるビデオカメラの使用に適合し
たシステム動作が自動的に行われるようにするものであ
る。これによって、例えば、特にモード切り換え、電源
オン、記録終了などのためのキー操作を行うことなく、
ビューファインダ204を操作するというワンアクショ
ンの操作に応じて、適切なシステムの状態が自動的に得
られることになり、使い勝手が大幅に向上されることに
なる。特に前述もしたように、本実施の形態のビデオカ
メラでは、ビューファインダ204をスライド移動させ
る機構を必然的に備えることになるため、このビューフ
ァインダ204に対する操作に応じシステム動作が行わ
れるようにすることのメリットは大きい。また、本実施
の形態としては、このようにして動作モード切り換えが
行われることで、例えば図6及び図7に示した外観図か
らも分かるように、特に動作モード切り換えのためのキ
ーを設けていない。つまり、本体に設けるべき操作キー
も削減することが可能であり、より小型で簡易なビデオ
カメラを提供することができる。
【0126】図15は、上記のようにして、ビューファ
インダ204の操作に応じた動作モード切り換え、及び
メイン電源をオンとする電源切り換えを実現するための
処理動作を示すフローチャートである。この図に示す処
理は、例えば検出スイッチ251から出力される検出出
力を入力するビデオコントローラ38がプログラムに従
って実行するものとされる。
【0127】図15においては、先ずステップS101
において、ビューファインダ204に対する操作が行わ
れるのを待機している。この処理は、ビデオコントロー
ラ38が、検出スイッチ251からの検出出力を監視す
るようにされる。そして、検出出力として、検出片25
1の解放→押し込み、又は押し込み→解放のいずれかに
応じた変化が検出されると、肯定結果が得られることと
なって、ステップS102の処理に進む。
【0128】ステップS102においては、現時点にお
ける自己のステイタスとしてメイン電源がオン状態にあ
るか否かを判別する。そして、メイン電源がオフ状態に
あるとして否定結果が得られた場合にはステップS10
3に進み、メイン電源をオンとするための制御を実行し
てステップS106に進む。これに対して、既にメイン
電源がオン状態にあることで肯定結果が得られた場合に
は、ステップS104の処理に進む。
【0129】ステップS104においては、自己のステ
イタスとして現在の動作モードが何であるのかについて
判別する。ここで、動画録画中であるとして動画録画モ
ードであることが判別された場合には、ステップS10
5において、例えばメディアドライブ部4に対して記録
終了を指示するなどして、これまでの録画記録動作を終
了させるための制御処理を実行してステップ106の処
理に進む。
【0130】また、インタビューモードとされている場
合には、特に処理を実行することなく、この図に示す処
理ルーチンを抜けるようにされる。
【0131】そして、インタビューモード及び動画録画
モード以外のその他の動作モードとされていた場合には
ステップS106に進む。本実施の形態のビデオカメラ
の場合、インタビューモード及び動画録画モード以外の
その他の動作モードとされる場合は、再生/編集モー
ド、若しくはカメラモードであって、記録動作が実行さ
れておらず、撮像及び撮像画像の信号処理のみが実行さ
れている状態であるとされる。
【0132】ステップS106においては、先のステッ
プS101にて操作されたことによって得られているビ
ューファインダ204の現在の状態が、格納/引き出し
の何れの状態にあるのかについて判別する。この判別に
あたっては、現在の検出スイッチ251の検出出力とし
て、検出片251が解放/押し込みの何れの状態にある
のかを認識することになる。
【0133】ステップS106において、検出片251
が解放の状態にあることが認識された場合には、ビュー
ファインダ204が格納されている状態であると判別す
ることになる。そこで、この場合には、ステップS10
7に進んで、再生/編集モードを設定し、この図に示す
処理を抜けるようにされる。
【0134】また、ステップS106において、検出片
251が押し込みの状態にあることが認識された場合に
は、ビューファインダ204が引き出されている状態に
あるとして、ステップS108に進む。ステップS10
8では、カメラモードに変更可能な状態であるか否かが
判別される。例えば、現在ディスクスロット203に対
してディスクカートリッジ300が装填されていなかっ
たり、また、装填されていたとしても、ライトプロテク
トがオンとなっているディスクカートリッジであるなど
して、ディスクへの記録が不可能とされる状態である場
合には、ステップS108として、否定結果が得られ、
ステップS109に進むことになる。ステップS109
においては、例えば表示部109において、ステイタス
に対応した通知ダイアログを表示させ、この図に示す処
理を抜けるようにされる。例えば、ディスクカートリッ
ジ300が装填されていなかった場合には、通知ダイア
ログとして「ディスクが入っていません」などのメッセ
ージを表示させる。
【0135】これに対して、例えばディスクスロット1
08に対してライトプロテクトがオフとなっているディ
スクカートリッジ300が適正に装填されていること
で、記録が可能な状態である場合には、ステップS10
8において肯定結果が得られることとなって、ステップ
S110に進む。ステップS110においては、カメラ
モードを設定し、この図に示す処理を抜けるようにされ
る。
【0136】また、前述したようにして、システム動作
として、モータ駆動制御を伴ってシャッタの開閉動作も
行うようにした場合には、例えばステップS107の処
理を実行すると共に、ステップS111として示すよう
にして、シャッタ部材241により撮像レンズ201が
閉じられるようにモータ280を回転制御する。また、
ステップS109又はステップS110の処理を実行し
た後は、それぞれステップS112,S113によりシ
ャッタ部材241による撮像レンズ201の覆いが開か
れるようにモータ280を回転制御するようにすればよ
い。
【0137】6−2.表示パネル点灯/消灯切り換え さらに本実施の形態では、ビューファインダ204に対
する操作に応じたシステム動作として、表示パネル67
についての点灯/消灯の制御も行うように構成される。
一般のビデオカメラにおいては、可動パネルとしての表
示パネルを本体に取り付けられるようにしたものが知ら
れている。このような可動式の表示パネルを備えた場合
には、ユーザは、表示パネルに表示される撮像画像を見
ながら撮影することができる。これに対して本実施の形
態のビデオカメラでは、図6(b)にも示したように、
表示パネル67を、本体の側面に対して直接的に設ける
ようにしている。このため、表示パネル67に撮像画像
を表示させたとしても、この撮像画像を見ながら撮影を
行うことは難しくはなる。しかしながら、本実施の形態
としては、ビデオカメラ本体としての小型化を重視して
表示パネル67を本体に取り付けるようにしているもの
である。従って、本実施の形態のビデオカメラにより、
ユーザが撮像画像を見ながら撮影を行うためには、表示
パネル67を見るよりは、ビューファインダ204を覗
くことが通常となる。これは換言すれば、ビューファイ
ンダ204を覗いて撮影しているときには、ユーザは、
表示パネル67を見ることは無いということがいえる。
【0138】このようなことを前提とすると、ユーザの
ビデオカメラに対する使用状況として、撮影のためにビ
ューファインダ204を覗いているとされる場合には、
表示パネル67を消灯して非表示の状態としておくこと
が好ましいことになる。また逆に、ビューファインダ2
04を覗いていないとされる場合には、表示パネル67
を点灯させて表示状態とすることで、ユーザが表示パネ
ル67の画像を見ることができるようにすることが好ま
しいことになる。そこで、本実施の形態では、このよう
なビューファインダ204の使用状況に応じて、表示パ
ネル67の点灯/消灯を自動的に切り換えるためのシス
テム動作が行われるように構成する。
【0139】表示パネル67は、例えばLCDにより構
成されるので、ビデオカメラのなかでも消費電力が大き
い部位である。そこで、上記のようなシステム動作とす
れば、ユーザがビューファインダ204を覗いていると
きには、必ず表示パネル67が消灯されることになるの
で、それだけ無駄な電力消費が行われなくなる。これに
より、例えばバッテリの持続時間を長くすることが可能
となる。また、この場合には、ビューファインダ204
を引き出し、覗くというユーザの必然的な使用が行われ
るのに伴って、自動的に表示パネル67の点灯/消灯が
行われる。従って、敢えて表示パネル67について点灯
/消灯を切り換えるための操作子を本体に設ける必要も
なくなる。これにより、本体に設けるべき操作子の数を
削減することが可能となり、例えば機器としての美観が
向上され、また、操作子数の増加による機器の大型化な
ども避けられることになる。
【0140】そして、本実施の形態としては、図16に
示す規則に従って、表示パネル67の点灯/消灯につい
てのシステム動作が行われることとする。この図に示す
ようにして、表示パネル67を点灯/消灯させるための
条件の要素としては、ビューファインダ204の状態と
して、引き出し/格納の何れの状態にあるかが判別され
る。さらに、ビューファインダ204が覗かれている状
態にあるか否かについての判別が行われるようにされ
る。なお、ビデオコントローラ38によって、ビューフ
ァインダ204が引き出し/格納の何れの状態にあるの
かを判別するのにあたっては、図10〜図13により説
明したように、検出スイッチ251からの検出出力とし
て、検出片252が押し込まれた状態にある(引き出
し)ことを示しているか、或いは、解放された状態(格
納)にあることを示しているのかを判別すればよい。ま
た、ビューファインダ204が覗かれている状態にある
か否かについては、図4及び図10〜図13に示したセ
ンサ270の検出出力を判別すればよい。
【0141】そして、上記した検出スイッチ251及び
センサ270の出力に基づいて、ビューファインダ20
4が引き出され、かつ、ビューファインダ204が覗か
れている状態のときには、ユーザが撮影を行うためにビ
ューファインダ204を覗いている状況にあるといえる
から、表示パネル67を消灯させるようにする。但し、
図において「(インタビューモードを除く)」と記され
ているように、インタービューモードによる記録動作時
においては、ビューファインダ204が引き出され、か
つ、ビューファインダ204が覗かれている状態である
としても、表示パネル67は消灯させない。これは、前
述もしたように、インタビューモードによる記録は、音
声が主体であるので、ビューファインダ204を覗いて
撮影する必要は無いことによる。また、インタビューモ
ードによる記録は音声主体であるため、本実施の形態で
は、音声が良好に記録されることを重視して、表示パネ
ル67に対して録音レベルのインジケータ表示を行うよ
うにしている。また、このインジケータ表示を見なが
ら、表示パネル67に対する操作によって録音レベルを
調整できるようにしている。そこで、インタビューモー
ド中はこのようなインジケータ表示をいつでも見ること
ができるようにすることを考慮すれば、インタビューモ
ード中は表示パネル67を表示させていたほうがよいこ
ととなるわけである。
【0142】また、ビューファインダ204が引き出さ
れてはいるが、ビューファインダ204が覗かれていな
い状態の場合は、表示パネル67を点灯させておくこと
とする。例えばこのような状況では、ユーザがビューフ
ァインダ204を引き出してカメラモードとしていると
しても、例えばカメラモード対応のメニュー設定などを
行うために表示パネル67を見たり、また、表示パネル
67に対して操作を行うことが考えられるからである。
【0143】また、ビューファインダ204が格納され
ている場合には、ユーザは、撮影録画をせずに、再生/
編集モードの下で、録画ファイルの再生や、録画ファイ
ルについての編集操作を行うつもりなのであるから、ビ
ューファインダ204が覗かれているか否かに関わら
ず、表示パネル67を消灯させることとしている。
【0144】そして、図17のフローチャートには、ビ
デオコントローラ38の処理動作として、上述したビュ
ーファインダ204の使用状況に応じた表示パネル67
の点灯/消灯制御のための処理が示されている。この図
に示す処理において、先ずステップS201において
は、ビューファインダ204の状態として、格納された
状態にあるか、引き出された状態にあるかを判別してい
る。この判別は、前述したように、検出スイッチ251
の検出出力を利用して行うようにすればよい。そして、
ビューファインダ204が格納された状態にあると判別
した場合には、ステップS202に進んで、表示パネル
67を点灯した状態とする。そして、ステップS201
の処理に戻るようにされる。
【0145】これに対して、ステップS201におい
て、ビューファインダ204が引き出された状態にある
と判別した場合には、ステップS203の処理に進む。
ステップS203においては、センサ270の検出出力
に基づいて、ビューファインダ204が覗かれている状
態にあるか否かについて判別する。そして、覗かれては
いないという判別結果が得られたのであれば、前述した
ステップS202の処理に進んで表示パネル67を点灯
させ、ステップS201の処理に戻るようにされる。一
方、ステップS203においてビューファインダ204
が覗かれた状態にあるということが判別された場合に
は、ステップS204に進む。
【0146】ステップS204においては、現在インタ
ビューモードによる記録動作中であるか否かが判別され
る。そして、インタービューモードによる記録動作中で
あることが判別された場合にはステップS202の処理
に進む。これに対して、インタービューモードによる記
録動作中ではないことが判別された場合にはステップS
205に進んで、表示パネル67を消灯させる。そし
て、ステップS201の処理に戻るようにされる。な
お、確認のために述べておくと、この図に示す処理は、
先に図15に示した処理と並行するようにして、ビデオ
コントローラ38が実行するものとされる。つまり、本
実施の形態としては、ビューファインダ204の操作状
態、及び使用状況に応じたシステム動作として、電源の
オン切り換え、記録終了処理、カメラモードと再生/編
集モードとの間でのモード切り換え、及び表示パネル6
7としてのLCDパネルの点灯/消灯の切り換えが行わ
れるものとされる。
【0147】なお、上記説明では、表示パネル67の点
灯/消灯の切り換えは、検出スイッチ251の検出出力
と、センサ270の検出出力との、2つの検出出力を利
用して行うこととしている。しかしながら、本実施の形
態としては、例えばセンサ270の検出出力は利用せず
に、検出スイッチ251の検出出力のみを使用して表示
パネルの点灯/消灯の切り換えを実行してもよいものと
される。つまり、検出スイッチ251の検出出力に基づ
いて、ビューファインダ204が引き出されてカメラモ
ードとなっている状態では、表示パネル67を消灯し
(但し、この場合もインタービューモードは除く)、ビ
ューファインダ204が格納されて再生/編集モードと
なっている状態では表示パネル67を点灯させるもので
ある。この場合には、ビューファインダ204が引き出
されてカメラモードとなった場合には、表示パネル67
は消灯してしまうことになる。しかしながら、例えばカ
メラモード対応のメニュー操作のために表示パネル67
を点灯させたい場合には、メニューキー213を操作す
ればよい。このメニューキー213の操作に応じて、表
示パネル67が点灯するようにされる。
【0148】また、本発明としては、これまで説明した
実施の形態としての構成に限定されるものではない。例
えば、ビューファインダ204の格納/引き出しに連動
してシャッタが開閉するシャッタ開閉機構の構造として
は、先に説明した構成に限定されるものではない。ま
た、ビューファインダ204の格納/引き出し操作や、
使用状況に応じたシステム動作としても、必要に応じ
て、これまでに説明した以外の動作が行われるように構
成してよいものである。例えば、表示パネル67に対す
る制御としては、例えば点灯/消灯の切り換えのみでは
なく、例えば消灯に代えて輝度を低下させることなども
考えることができる。また、本実施の形態としてのビデ
オカメラは、MDフォーマットの光学ディスクに対して
情報を記録再生する構成を採っているが、これ以外の光
学ディスクに対応する構成とされて構わない。また、例
えば磁気ディスクや磁気テープ、さらには、メモリ素子
等の他の記録媒体に対応して記録再生を行う構成とされ
てもよい。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、撮像装置
の装置本体に対してファインダ部(ビューファインダ)
が相対移動可能に取り付けられる。これは、例えば撮影
記録を行う場合と行わない場合とに応じて、ファインダ
部を移動させる操作が行われることを意味している。そ
のうえで、連動手段(シャッタ開閉機構)によって、フ
ァインダ部の移動に連動して、シャッタ部材は、撮像レ
ンズ(カメラレンズ)を外方に臨ませる開放位置と、撮
像レンズを覆う閉塞位置との間で遷移するようにされ
る。つまり、本発明では、撮影を行うためにファインダ
部を移動操作した場合には、必ず撮像レンズが外方に臨
み、また、撮影を止めてファインダ部を移動操作した場
合には、必ず撮像レンズがシャッタ部材により閉塞され
て保護されることになる。このようにして、本発明で
は、ユーザがファインダ部を操作するのに応じて、確実
に、撮像レンズを保護するためのシャッタ部材を開放/
閉塞の状態とすることができる。これにより、ユーザ
は、レンズキャップを外したり装着したりする手間が省
かれることになる。また、レンズキャップの外し忘れが
原因となって撮影の機会を逃したり、また、レンズキャ
ップを装着し忘れたことで、不用意に撮像レンズが汚れ
たり傷ついたりすることもなくなる。つまり本発明は、
従来にあったように、備え付けのレンズキャップ着脱の
面倒さからユーザを解放するとともに、レンズキャップ
の着脱を忘れてしまうことによる不都合を解消している
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のビデオカメラに対応する
ディスクのトラック構造を示す説明図である。
【図2】実施の形態のビデオカメラに対応するディスク
のトラック部分を拡大して示す説明図である。
【図3】実施の形態のビデオカメラに対応するディスク
の仕様を示す説明図である。
【図4】実施の形態のビデオカメラの内部構成のブロッ
ク図である。
【図5】実施の形態のビデオカメラのメディアドライブ
部の内部構成のブロック図である。
【図6】実施の形態のビデオカメラの正面図、側面図、
背面図である。
【図7】実施の形態のビデオカメラの側面図、平面図で
ある。
【図8】ビューファインダの格納/引き出し操作に応じ
た、撮像レンズのシャッタ開閉動作を示す斜視図であ
る。
【図9】本実施の形態のビデオカメラのシャッタ開閉機
構を示す斜視図である。
【図10】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、
シャッタが閉じた状態を示す平面図である。
【図11】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、
シャッタが閉じた状態を示す側面図である。
【図12】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、
シャッタが開いた状態を示す平面図である。
【図13】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、
シャッタが開いた状態を示す側面図である。
【図14】シャッタ部材の形状を示す断面図である。
【図15】本実施の形態のビューファインダの格納/引
き出し状態に応じたシステム動作を実現するための処理
動作を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態のシステム動作として、ビュー
ファインダの使用状況に応じた表示パネルの点灯/消灯
の切り換えについての規則を示す説明図である。
【図17】本実施の形態のビューファインダの使用状況
に応じたシステム動作として、表示パネルの点灯/消灯
の切り換えを実現するための処理動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 レンズブロック、2 カメラブロック、3 ビデオ
信号処理部、4 メディアドライブ部、5 デッキ部、
6 表示/画像/音声入出力部、6A 表示部、6B
タッチパネル、7 操作部、8 外部インターフェイ
ス、9 電源ブロック、11 光学系、12 モータ
部、22 サンプルホールド/AGC回路、23 A/
Dコンバータ、24 タイミングジェネレータ、25
カメラコントローラ、31 データ処理/システムコン
トロール回路、32 バッファメモリ、33 ビデオ信
号処理回路、34 メモリ、35 動き検出回路、36
メモリ、37 音声圧縮エンコーダ/デコーダ、38
ビデオコントローラ、41MD−DATA2エンコー
ダ/デコーダ、42 バッファメモリ、43 二値化回
路、44 RF信号処理回路、45 サーボ回路、46
ドライバコントローラ、51 ディスク、52 スピ
ンドルモータ、53 光学ヘッド、54 磁気ヘッド、
55 スレッドモータ、61 ビデオD/Aコンバー
タ、62 表示コントローラ、63 コンポジット信号
処理回路、64 A/Dコンバータ、65D/Aコンバ
ータ、66 アンプ、101 RFアンプ、103 A
GC/クランプ回路、104 イコライザ/PLL回
路、105 ビタビデコーダ、106 RLL(1,
7)復調回路、107 マトリクスアンプ、108 A
DIPバンドパスフィルタ、109 A/Bトラック検
出回路、110 ADIPデコーダ、111 CLVプ
ロセッサ、112 サーボプロセッサ、113 サーボ
ドライバ、114 データバス、115 スクランブル
/EDCエンコード回路、116 ECC処理回路、1
17 デスクランブル/EDCデコード回路、118
RLL(1,7)変調回路、119 磁気ヘッド駆動回
路、120 レーザドライバ、121 転送クロック発
生回路、200 本体、201 カメラレンズ、202
マイクロフォン、204 ビューファインダ、204
a 接眼レンズ、204b ファインダ本体、204c
目当て部、204d 液晶板、205 イジェクトキ
ー、207 電池蓋部、212 ジョグダイヤル、24
0シャッタ部材、241 ガイド部、203 ディスク
スロット、206a,206b ディスクインジケー
タ、210 パワーキー、211 ホールドキー、21
3 メニューキー、214a,214b ボリュームキ
ー、220 録音キー、221 再生キー、222 停
止キー、223 一時停止キー、224 スロー再生キ
ー、225 早戻しキー、226 早送りキー、230
動画録画ボタン、231 フォトキー、232 ズー
ムキー、233 逆光補正キー、231フォトキー、2
32 ズームキー、240 シャッタ開閉機構、241
シャッタ部材、241a 溝部、242 ガイド部、
243 連結部材、244,245 係合ピン、251
検出スイッチ、252 検出片、253 作動片、2
60 レンズ/カメラブロック、270 センサ、28
0 モータ、281 シャッタ開閉機構、300 ディ
スクカートリッジ、301 モジュラージャック、30
2 光出力端子、303 電源ジャック、304 入出
力端子、305ヘッドフォン端子、306 USB端
子、Ld ランド、NWG ノンウォブルドグルーブ、
WG ウォブルドグルーブ、Tr・A,Tr・B トラ
ック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/04 G03B 17/04 5C052 H04N 5/84 H04N 5/84 Z Fターム(参考) 2H018 AA32 BE01 BE04 2H083 CC01 CC11 CC21 CC22 CC25 CC31 CC34 CC35 CC36 CC41 CC49 2H100 AA11 AA61 BB09 EE06 2H101 BB02 BB03 BB05 5C022 AC03 AC13 AC41 AC52 AC54 AC67 AC69 AC77 AC78 5C052 AA02 CC01 EE03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する撮像レンズを有し光学
    的な像を電気信号に変換する撮像部と、上記電気信号か
    らデジタル画像データを生成する画像生成部と、を有す
    る装置本体と、 上記装置本体に対して移動可能に設けられて、上記装置
    本体に対して相対移動される接眼レンズを有し、上記接
    眼レンズの移動に応じてデジタル画像を視認可能とする
    ファインダ部と、 上記装置本体に、上記撮像部の上記撮像レンズを外方に
    臨ませる開放位置と上記撮像レンズを覆う閉塞位置とに
    開閉可能に設けられて、上記撮像レンズを保護するシャ
    ッタ部材と、 上記ファインダ部の移動に連動させて上記シャッタ部材
    を開閉動作させる連動手段と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記連動手段は、上記ファインダ部と上
    記シャッタ部材とを連結する連結部材を有することを特
    徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記シャッタ部材は、移動方向に対して
    可撓性を有し、上記装置本体を覆う外筐に沿って移動さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記シャッタ部材は、弾性材料によって
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 上記シャッタ部材は、略平板状に形成さ
    れて、少なくとも一方の主面に、移動方向に略直交する
    方向に平行な複数の溝がそれぞれ凹設されたことを特徴
    とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記シャッタ部材は、上記撮像レンズを
    開放する際に複数に分割されることを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記装置本体には、光学ディスクに対し
    て情報を記録及び/又は再生する記録再生手段が設けら
    れたことを特徹とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記装置本体には、上記光学ディスクか
    ら再生された情報を表示する表示部が設けられたことを
    特徹とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記装置本体には、記録媒体カートリッ
    ジが挿脱される挿脱口が設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
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