JP2002373013A - 生産スケジューリング方法、その生産スケジューリング方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びにその生産スケジューリング方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
生産スケジューリング方法、その生産スケジューリング方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びにその生産スケジューリング方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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Abstract
オーダーの納期に間に合いながらも、資源毎にジョブが
並んで欲しい順番を極力守るようにスケジュールする。 【解決手段】 資源毎に異なる割付条件を設定可能な少
なくとも1つの計画パラメータをオーダー(又はロッ
ト)に対し設定する。オーダー情報が投入されると、ス
ケジューラは、各オーダーに係る品目の生産に必要とな
る工程、資源等を特定する。次いで、各資源に割り付け
可能な複数のジョブを、バックワード及び/又はフォワ
ードに割り付けて山積みし、次いで山崩しする。この複
数のジョブの山積み/山崩しの後、設定した割付条件に
従い、複数のジョブの並び順を前記資源毎に制御する。
そして、複数のジョブの並び順制御終了後に、バックワ
ードの割付及び/又はフォワードの割付を複数回繰り返
し、これによりジョブの開始時刻又は終了時刻を補正す
る。
Description
ットの対象物を生産するために必要とされる各々の資源
に対し、その生産工程に関連した複数のジョブを時間軸
方向に割り付けることにより、前記オーダー又はロット
に対応した生産計画を生成する生産スケジューリング方
法に関し、特に、多品種、多工程の生産計画を高速かつ
精度良く立案管理する目的に好適な新規な生産スケジュ
ーリング方法に関する。更に、本発明は、かかる生産ス
ケジューリング方法をコンピュータに実行させるための
プログラム、並びにその生産スケジューリング方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
の寿命も短くなった現在、グローバルな競争に企業が勝
ち抜いてゆくためには、顧客からの商品の急な注文や注
文の変更に対しスピーディーな対応ができる生産計画シ
ステムの確立が要求される。
ンピュータ化の始まりは、1970年頃から広まったM
RP(Material Requirements Planning)である。MR
Pはオーダー情報から資材の所要量を計算するための手
法で、工場の管理のコンピュータ化に非常に大きな貢献
をしてきた。MRPの発展形がMRPIIである。資材所
要量計画だけでなく生産管理全体をMRPの発展形で統
合化したもので、工場全体を管理する能力がある。さら
にそれを企業全体にまで範囲を広げたものが、ERP
(Enterprise Resource Planning)である。
ドタイムで表現する。すなわち、MRPではリードタイ
ムを1日のようなおおざっぱな単位で十分にとり、複数
のオーダーによる工程の干渉を無視してスケジュールを
立てる。このため、オーダー量の増減がスケジュール結
果、つまり、リードタイムに全く影響しない非現実的な
スケジュールが作成される。また、MRPの根本的な機
能である資材発注も必要以上に早く行うことになり、在
庫を増大させる。これは無限能力スケジューリング(無
限山積み)と呼ばれている。
正確な時間で登録し、機械の稼動時間をオーバーしない
ようにスケジュールを自動調整しながら計画を立案管理
する機能、すなわちFCS(Finite Capacity Scheduli
ng:有限能力スケジューリング)が必要になってくる。
現実の工場では、品目、工程の順序、各工程の製造時
間、カレンダ、段取り、原料、機械、人、金型、治具、
中間ストックの量の制御など多くの種類の制約が伴う。
これらの多くの制約を同時に考えながらスケジュールを
作成するのが、FCSの基本機能である。より細かな設
定と現実上の多くの制約条件を加味してスケジュールす
ることにより、初めて現有の資源を最大限に活用し、リ
ードタイムをさらに短縮させることが可能となる。
ジュールを自動作成し、スケジュールの結果は、ガント
チャートでグラフィカルに表示される。例えば、あるロ
ットの製品をJIT(Just In Time)で生産する場合、
材料を複数の工程を経て機械加工し、完成した製品を検
査するまでの一連の工程において、どの機械、人員等の
資源を如何なる時間帯に割り当てるか(言い換えれば、
機械加工、検査等のジョブをどの資源に割り当てるか)
を秒単位で計算し、生産がロットの指定納期にジャスト
インタイムに終わるようなスケジュールを立案する。生
産スケジューラのガントチャート上では、ジョブと呼ば
れる複数のバーによってスケジュールの結果が表示され
る。実際の生産スケジューラではこれらジョブ数は数千
から数万になるが、最近のパーソナルコンピュータの能
力によれば、数分程度で全体のスケジュールが完了す
る。これにより、顧客からの注文があったときに、納期
回答を正確にスピーディーに行うことができる。
できる機械やラインが複数存在し、各機械によって作業
スピードは異なる。しかしながら、製品毎・工程毎に担
当する機械を複数登録でき、かつ機械毎の作業の標準時
間を登録可能な生産管理システムはまだ少ない。
スケジューラでは、計画立案を制御するための計画パラ
メータは稼働率重視、納期重視など大雑把な指定方法し
か設定できず、計画全体として納期重視、稼働率重視等
の優先要素を考慮しているにすぎなかった。従って、現
実の工場の製造現場では「この資源は、段取りを最小に
して、この資源は色の薄いものから濃いものの順番に並
べる」など各資源に対して、細かい品目の並び順に制御
が必要であるが、従来の生産スケジューラでは実現でき
ない。また、ジョブの並び順を資源毎に指定できないた
め、例えば、ある資源は段取り時間最小化を目的とし、
別の資源は色が薄いものから濃い物の順でジョブを並べ
ることを目的として、というような割付の制御は不可能
である。
第1優先は「納期」、第2優先は「段取り時間」など優
先する決定要素で指定する方法と、加重平均のような重
み付けで決める方法が公知である。製造現場でジョブの
優先順を考える時、決定要素に従った優先順で指定した
い場合と、重み付けで加重平均した評価値で評価して割
り付けたい場合の両方があるが、優先順位法と加重平均
法の両方の機能を併せ持った方式の生産スケジューラは
未だ提供されていない。
頭工程が指定されたEST(Earliest Start Time :最
早開始時刻)で始まり、順に後工程を割り付けていき、
左詰めなスケジュールができる、フォワード・スケジュ
ーリングと、最終工程が指定されたLET(Latest End
Time :最遅終了時刻)すなわち納期に完了するように
割り付き、順に前工程を割り付けていき、右詰めなスケ
ジュールができる、バックワード・スケジューリングと
がある。MRPでは、通常、右詰オーダーの着手時刻を
決めるのに固定リードタイムで計算している。MRPII
でいうCRP(Capacity Requirement Planning:能力
所要量計画)でも、タイムバケットを用いて着手時刻を
計算している。このようにMRPでは固定リードタイム
を用いているために着手時刻が必要以上に手前に来るよ
うに計画されてしまい、オーダーの着手から完了までの
期間が必要以上に長いスケジュールになってしまう。ま
た、CRPにおいても、タイムバケットを用いているた
めに、タイムバケットの精度でしか結果が得られない。
付方法には様々な方法があり、(i)オーダーに着目し、
オーダー毎に、各工程のジョブを割り付けていく方法、
(ii)資源に着目し、資源毎にその資源に割付可能なジョ
ブを割り付けていく方法、(iii) 遺伝的アルゴリズム、
数理計画法など汎用のアルゴリズムを適用する方法が公
知である。しかしながら、上記の各手法には、それぞれ
以下のような問題点がある。すわなち、(i) の方法で
は、オーダーの各工程での同期化や優先順位付けは簡単
であるが、資源上での品目の並び順を考慮するのが難し
い。(ii)の方法では、資源上での品目の並び順を考慮す
るのは簡単であるが、オーダー毎の同期化や優先順位付
けを考慮するのが難しい。(iii) の方法では短時間に良
い結果を安定して出すのが難しい。
点に鑑み完成されたものであって、その目的は、資源の
詳細スケジュールを生成するときに、オーダーの納期に
間に合いながらも、資源毎にジョブが並んで欲しい順番
を極力守るようにスケジュールする生産スケジューリン
グ方法を提供することにある。
ブの並び順を個別に制御することが可能な生産スケジュ
ーリング方法を提供することにある。
重平均法の両方の機能を併せ持ったジョブの並び順の指
定が可能な生産スケジューリング方法を提供することに
ある。
ドタイム又はタイムバケットという概念によって制約さ
れない、精度の高い負荷調整が可能な生産スケジューリ
ング方法を提供することにある。
程での同期化や優先順位付けと、資源上での品目の並び
順を同時に考慮することができる生産スケジューリング
方法を提供することにある。
方法は、コンピュータに実行させるためのプログラム、
並びにその生産スケジューリング方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体としても提供されるものである。
めに、本発明は、各オーダー又はロットの対象物を生産
するために必要とされる各々の資源に対し、その生産工
程に関連した複数のジョブを時間軸方向に割り付けるこ
とにより、前記オーダー又はロットに対応した生産計画
を生成する生産スケジューリング方法において、前記資
源毎に異なる割付条件を設定可能な少なくとも1つの計
画パラメータを前記オーダー又はロットに対し設定する
ステップと、前記資源に割り付け可能な複数のジョブを
バックワード及び/又はフォワードに割り付けて山積み
し、次いで山崩しするステップと、前記複数のジョブの
山積み/山崩しステップの後、前記割付条件に従い、複
数のジョブの並び順を前記資源毎に制御するステップと
を含むことを特徴とする。
いては、前記計画パラメータの設定ステップは、その資
源について優先させたい複数の種類の制約にそれぞれ対
応しかつ所定の値を持つ複数の割付キーと、前記割付キ
ーの値を並び順の種類に応じて正規化するための複数の
正規化関数との中から所定の割付キーと正規化関数との
組み合わせを指定するステップと、前記指定した割付キ
ーに関し、割付キー毎に設定及び変更が可能な重みを指
定するステップとを含む。
ては、前記複数のジョブの山積み/山崩しのステップ
は、資源毎に、割り付けられた複数のジョブの所要資源
量合計がその資源の能力上限を超えている時間帯を特定
するステップと、特定された時間帯に関わる各ジョブに
対して、そのジョブの割付方向とは逆の方向にジョブの
開始時刻又は終了時刻がシフトするように前記ジョブの
所要時間を引き延ばすステップとからなる。
所要時間を引き延ばすステップは、前記複数のジョブが
割り付けられている時間帯における所要資源量の平均値
に応じて引き延ばすステップを含む。
ては、前記複数のジョブの並び順制御ステップは、次式
で規定される評価値をその資源に割付可能なジョブ毎に
計算することにより、基準ジョブに割り付けられるべき
1つのジョブを決定するステップを含む。
ーの番号,Xiは割付キーの値、NORMiは正規化関
数、Wiは各割付キーに設定した重みである。
数のジョブの並び順制御ステップ終了後にバックワード
の割付及び/又はフォワードの割付を複数回繰り返し、
これによりジョブの開始時刻又は終了時刻を補正するこ
とを特徴とする。
態を、図面に基づき説明する。図1は、本発明に係る生
産スケジューリング方法を使用した生産スケジューリン
グシステム(以下、「生産スケジューラ」という)の一
実施形態をブロック図で示している。図1において、生
産スケジューラ1は、バス19に接続された、CPU1
1、RAM12、記憶装置13、入力装置14、出力装
置15、マスターDB16、オーダーDB17、及び計
画パラメータDB18を備えている。
システムプログラムを読み出して、RAM12に設けら
れたワークエリアに展開して実行することにより、生産
スケジューラ1の各部の動作を制御する。特に、CPU
11は、入力装置14(キーボード、マウス等)におけ
る指示入力に基づいて、記憶装置13に格納された生産
スケジューラプログラムを読み出して実行することによ
り、後述する本発明に係る生産スケジューリング方法の
それぞれの機能を実現する。なお、出力装置15は、C
RT、プリンター等を含むが、特にこれを限定するもの
ではない。
マスター、及び資源マスターのデータをそれぞれ格納す
るための複数の格納部161、162、及び163を有
している。品目マスター161は、品目コード、品目
名、品目グループ、仕様、ロット単位、単価等の情報を
含む。また、工程マスターは、工程順、工程コード、入
力品目コード、出力品目コード、必要量、重なり方法等
の情報を含む。更に、資源マスター163は、資源コー
ド、資源名、資源グループ、仕様、製造効率、段取り効
率等の情報を含む。
する。ここで、オーダー情報とは、例えば、「製品A
を、2001年6月30日の17:00までに、500
0個納品して欲しい」という顧客のオーダーに対応して
システムに投入される、品目名(製品A)、納期(20
01年6月30日、17:00)及び生産数量(500
0個)等の情報をいう。
ングルール、ディスパッチングキー、正規化関数、及び
重みのデータをそれぞれ格納するための複数の格納部1
81、182、183、及び184を有している。
て本発明の生産スケジューリング方法を実施するときの
全体処理の一例を示すフローチャートである。本発明の
生産スケジューリング方法においては、まず、資源毎に
異なる割付条件を設定可能な少なくとも1つの計画パラ
メータをオーダー(又はロット)に対し設定する(ステ
ップS10)。オーダー情報が投入されると(ステップ
S20)、スケジューラは、各オーダーに係る品目の生
産に必要となる工程、資源等を特定する。次いで、各資
源に割り付け可能な複数のジョブを、バックワード及び
/又はフォワードに割り付けて山積みし、次いで山崩し
する(ステップS30)。この複数のジョブの山積み/
山崩しステップの後、ステップS10において設定した
割付条件に従い、複数のジョブの並び順を前記資源毎に
制御する(ステップS40)。そして、複数のジョブの
並び順制御ステップS40の終了後に、バックワードの
割付及び/又はフォワードの割付を複数回繰り返し、こ
れによりジョブの開始時刻又は終了時刻を補正する(以
上、ステップS50及びS51)
メータ設定の詳細ステップを示すフローチャート、図4
は、計画パラメータの設定例を示す概念図である。
リング方法においては、1つの計画400に複数の計画
パラメータ401、402、403…を登録することが
できる。そして、1つの計画パラメータ401には、資
源ごとにディスパッチングルール(ジョブの並び順)4
21、…を設定することができる。1つのディスパッチ
ングルールは、複数のディスパッチングキー440を指
定でき、各ディスパッチングキーに対して、正規化関数
に基づく正規化の方法460と重み480を指定するこ
とができる。ここで、ディスパッチングルールは、本発
明における割付ルールに、また、ディスパッチングキー
は、本発明における割付キーに、それぞれ該当する。
9、図10及び図11を参照して、計画パラメータの設
定手順を具体的に説明する。ここで、図5は、計画パラ
メータ設定画面の一例を示す図、図6は、ディスパッチ
ングルールの設定画面の一例を示す図、図7は、ディス
パッチングキーの具体例を、ディスパッチングキーの値
の意義と正規化関数の選択範囲とを関連付けて示した
表、図8は、図7に示した表中、正規化関数の選択の欄
に表示した「1、2、3」について、それぞれの場合に
選択可能な正規化関数の範囲を示す表、図9は、8種類
の正規化関数について、関数f(x)の式の具体例を、
当該関数のグラフ及び結果の形と共に説明した図表、図
10は、正規化関数をユーザ設定する場合の設定画面の
一例を示す図、及び、図11は、待ち時間、空き時間及
びジョブ余裕時間として定義されるディスパッチングキ
ーの具体的意義を説明するための図である。
0において、ある1つの資源を指定する(ステップS1
01)。そして、その資源毎にディスパッチングルール
を設定する。ここでは、一例として、「混合1」という
資源について、ディスパッチングルールを設定する場合
について述べる。
ディスパッチングルールについて複数のディスパッチン
グキーを指定することができる。本実施の形態では、図
6に示すとおり、ディスパッチングルール設定画面60
0においては、1つの資源についてディスパッチングキ
ー指定部610において8種類のディスパッチングキー
を指定することができる。
示す表である。図7には、ロット優先度、ロット納期、
ロット最早開始時刻、ロット余裕時間、ロット余裕度、
資源負荷、外注資源、資源優先度、前後ジョブ、段取り
コスト、段取り時間、待ち時間、空き時間、ジョブ余裕
時間、ジョブ製造数量、ジョブ開始時刻、ジョブ資源候
補数、品目優先度、数値仕様1〜4、仕様1〜4、品目
コード、ロットコードのそれぞれのディスパッチングキ
ーについて、そのディスパッチングキーの値の意義と、
システム上許容される正規化関数の選択範囲を表してい
る。この表に用いられている用語の意義を以下、補足説
明する。
st Start Time ・・・ジョブを割付可能なもっとも早い
開始時刻をいう。前工程ジョブの終了時刻、原料制約、
ロット最早開始時刻などから決まる。 JobLET:ジョブ最遅終了時刻 Job Latest End Time ・
・・ジョブを割付可能なもっとも遅い終了時刻をいう。
後工程ジョブの開始時刻、ロット最遅終了時刻などから
決まる。 JobPST:ジョブ開始時刻(推定値) Job Predicted St
art Time・・・ジョブを割り付けた結果得られる開始時
刻の予測値をいい、JobPST = MAX( JobEST ,基準ジョブ
の終了時刻 )である。JobPSTは、副資源、内段取り資
源、カレンダ等に影響を受ける。 JobPET:ジョブ終了時刻(推定値) Job Predicted En
d Time ・・・ジョブを割り付けた結果得られる開始時
刻の予測値をいい、JobPET = MIN( JobLET ,基準ジョブ
の開始時刻 )である。JobPETは、副資源、内段取り資
源、カレンダ等に影響を受ける。 JobPLST :ジョブ推定最遅開始時刻・・・納期遅れにな
らないぎりぎりのジョブ開始時刻の推定値をいう。 JobPEET :ジョブ推定最早終了時刻・・・先頭工程で行
き詰らないぎりぎりのジョブ終了時刻の推定値をいう。
間をいう。理論的にはJobESTで割り付け可能であるが、
実際に割り付けるとJobPSTになってしまう。待ち時間
は、このJobPSTとJobESTの差をいう(図11(a)参
照)。 空き時間・・・基準ジョブの右に空く時間をいい、基準
ジョブの終了時刻と後工程のジョブの開始時刻との差で
ある(図11(b)参照)。 ジョブ余裕時間・・・基準ジョブの終了時刻とJobPLST
との差をいう(図11(c)参照)。
ディスパッチングキーと正規化関数との組み合わせを指
定する(ステップS102)。すなわち、図6に示すデ
ィスパッチングルール設定画面600において、ディス
パッチングキー指定部610において所望のディスパッ
チングキーを指定すると共に、指定したディスパッチン
グキーのそれぞれについて、正規化関数指定部620に
おいて一つの正規化関数を指定する。この図では、「空
き時間」のディスパッチングキーに対し、「ユーザ」の
正規化関数を指定すると共に、「段取り時間」のディス
パッチングキーに対し、「小さい順」の正規化関数を指
定している。
キー毎に選択可能な正規化関数の範囲を具体的に示した
表であり、1の場合は、「大きい順、小さい順」のいず
れか一方、2の場合は、「大きい順、小さい順、昇順、
降順、昇降順、近い順、同一、ユーザ(ユーザが任意に
設定する正規化関数)」のうちのいずれか一つ、3の場
合は、「同一」のみを選択することができる。
順、昇順、降順、昇降順、近い順、同一、ユーザ」とい
う8種類の正規化関数について、関数f(x)の式の具
体例を、関数のグラフと結果の形と共に説明した図表で
ある。ここで、cは定数、xは、「1 大きい順」及び
「2 小さい順」のときは、ディスパッチングキーの
値、「3 昇順、4 降順、5 昇降順、6 近い順、
7 同一、8 ユーザ」のときは、(現ジョブのディス
パッチングキーの値)−(基準ジョブのディスパッチン
グキーの値)である。正規化関数の具体例から明らかな
ように、正規化関数は、ディスパッチングキーの値を、
0から1までの範囲の値に変換する。
することもできる。図10は、ユーザが「空き時間」の
ディスパッチングキーに関し、「8 ユーザ」の正規化
関数を任意に設定する場合の表示画面の一例を示してい
る。図10において、ユーザは、空き時間が0の場合、
正規化関数の値が1に、空き時間が0より大きい場合は
正規化関数の値が0になるようにステップ状に設定して
いる。
て、重みを指定する(ステップS103)。図6を再び
参照して、重みは、重み指定部630のスライダを左右
に移動させることにより指定することができる。この重
みは、好ましくは0から223までの範囲の値を取る。
わちディスパッチングキー及び正規化関数の組み合わせ
の指定及び重みの指定によってディスパッチングルール
の設定が完了する。図4の例は、「資源1」について、
最初の「仕様1」というディスパッチングキーに対し、
正規化関数「同一」、重みの値「32」が指定され、第
2の「段取り時間」というディスパッチングキーに対
し、正規化関数「小さい順」、重みの値「0」が指定さ
れたことを示している。すなわち、仕様1が同一のジョ
ブを優先し、かつ、仕様1が同一(同じ品目グループ)
のジョブが複数存在する場合は、段取り時間が小さいも
のを優先する、という設定である。また、図5の例で
は、中央の表示部510に、「混合1」という資源につ
いて、「空き時間ゼロ優先/段取り時間最小」というデ
ィスパッチングルールが設定されたことを表している。
パッチングルールの設定によって、資源毎に細かいジョ
ブの並び順を個別に制御することが可能となる。また、
複数の計画パラメータを指定可能にすることにより、計
画パラメータをいろいろ用意してスケジュール結果を比
較することができる。これにより、段取り時間の小さい
順に並べる、同一品目をまとめる、同一品目グループを
まとめる、数値的仕様(色の濃さ、処理温度、幅、長
さ、厚さなど)の順に並べるなどの指定が、資源毎に可
能となる。
ータ設定処理が終了後、オーダーを投入する(ステップ
S20)。そして、図2に示すステップ30の山積み/
山崩し処理以降の処理を実行する。
/山崩し処理について、図2及び図12を参照して詳細
に説明する。
で割り付ける(ステップS301)。このとき、同時に
資源の負荷を分散してもよい。次いで、資源毎に負荷超
過があるか調べる(ステップS302)。負荷超過とな
っている時間帯(超過時間帯)を特定する(ステップS
303)。負荷超過がある場合、超過時間帯に関わる各
ジョブに対して、そのジョブが割り付いている時間帯に
おける負荷超過の平均値を算出し(ステップS30
4)、その平均値に定数(定数は通常 1.0以上の値)を
掛けることにより、Expansion Rate(引き延ばし率)を
計算する(ステップS305)。次いで、そのジョブの
占有時間(例えば製造時間)を、ExpansionRateを掛け
て引き延ばす(ステップS306)。これにより、その
ジョブの負荷量をExpansion Rateで割って小さくする。
次いで、ステップS301に戻り、もう一度山積みす
る。そして、資源毎に負荷超過があるか調べ、負荷超過
があればステップS303〜S306、及びS301を
繰り返す。負荷超過がなければ終了する(ステップS3
02)。以上の処理は、バックワードに山積みされた状
態から時間軸方向に連続的に山崩しする処理に相当す
る。
て山積みした直後の負荷超過の状態を示す図、図12
(b)は、ステップS302〜S305の処理により時
間軸方向に連続的に山崩しして負荷を小さくした状態を
示す図である。
ESTを推定することができる。通常、後詰オーダー
は、最終工程から先頭工程に向かって割付処理するが、
最適化を行う場合には先頭工程から最終工程に向かって
割付処理する必要がある。その場合、本実施形態のよう
に時間軸方向に連続した山崩しを行うことによって先頭
工程のESTを推定し、その時刻またはその時刻以降に
開始するように制御して後詰オーダーを先頭工程から最
終工程に向かって割付処理することが可能となり、前詰
オーダーと後詰オーダーの混在状態においても、精度の
高い負荷調整ができる。このように、本発明によれば、
従来の固定リードタイム又はタイムバケットという概念
によって制約されない、精度の高い負荷調整が可能な生
産スケジューリングが可能となっている。
制御について、図2及び図13を参照して詳細に説明す
る。図13は、右方向割付の処理により並び順を制御す
る例を示した説明図である。以下、この図13を参照
し、右方向割付の処理の例について述べる。
1が、資源2にJob2がすでに割り付いている。各主
資源の最も右に割り付いているジョブを基準ジョブと呼
び、この例では、Job1、Job2が基準ジョブであ
る。この基準ジョブのさらに右に割り付けるジョブを、
以下のようにして決定する。今、資源1に割付可能なジ
ョブは、Job3、Job4、資源2に割付可能なジョ
ブは、Job4、Job5であり、現在、資源1と資源
2であわせて4つの候補が発生している(但し、ジョブ
の種類は、Job3、Job4、Job5の3種類であ
る)。この4つの候補について、次の式により評価値を
計算する(ステップS401)。
定するディスパッチングキーの番号(i=1、2、…
8)、Xiはディスパッチングキーの値、NORMiは
図9に具体例を示して説明した正規化関数であり、ディ
スパッチングキーの値を0から1の値に変換する。正規
化関数によって正規化された値は、生産スケジューラ内
部的には符号無し32ビット数で表される。また、Wi
は、各ディスパッチングキーに設定した重みの値であ
り、図6に示したディスパッチングルール設定画面60
0で設定した重みのスライダの位置により、0から22
3の値を取る。ここで、評価値は、符号無し256ビッ
トの数値となる。
し、評価値が最も高い候補のジョブを、基準ジョブの右
に割り付ける(ステップS402)。資源2へのJob
4の評価値が最も高いとすると、結果は図13(b)の
ようになる。
基準ジョブがJob4となる。Job4が割り付けられ
た結果、もしJob4の後工程のジョブがあれば、それ
が新たな割付可能なジョブになる。このようにして、各
資源に割付可能なジョブについて評価値を計算し、評価
値が最も高い候補のジョブを割り付けるという処理を繰
り返すことによって、全てのジョブを右方向に割り付け
てゆく。
ば、例えば、2つのディスパッチングキーの指定に対し
て、並び順を優先順で指定したい場合、重みWiの差を
32以上に設定する一方、並び順を2つのディスパッチ
ングキー間の重み付けで指定したい場合には、重みWi
の差を31以下に設定することで、優先順位法と加重平
均法の両方の機能を表現した評価式とすることができ
る。これにより、優先順位法と加重平均法の両方の機能
を併せ持ったジョブの並び順の指定が可能となる。
処理を行うことにより、オーダーの各工程での同期化や
優先順位付けと、資源上での品目の並び順を同時に考慮
することができる。また、実験の結果、遺伝的アルゴリ
ズム、数理計画法など汎用のアルゴリズムを適用した場
合に比較して短時間で処理が行えることがわかった。
したが、左方向割付のときは、右方向割付と逆の方向で
同様の処理をすればよい。また、双方向割付のときは、
前詰オーダーは右方向割付で、後詰オーダーは左方向割
付をする。このとき、左右両方に別々に資源毎の割付可
能ジョブのリストができ、それらすべての評価値を計算
して割り付けるジョブを決定することにより、双方向か
ら割り付ける。
ィスパッチングキーの番号iは8迄に制限されるもので
はなく、1つの資源に対し設定可能なディスパッチング
キーの数に応じて拡張してもよいのは勿論である。
のバックワード/フォワード割付の繰り返し処理につい
て、具体例を説明する。まず、右方向割付を行い、結果
をチェックして、一度計画されたスケジュール結果に調
整をかける。例えば、右詰オーダーの最終工程の終了日
時が納期に対し指定された以上離れている場合はそのオ
ーダーの先頭工程のESTを遅くし、逆に納期遅れして
いる場合にはESTを早めるなどの調整を行う。ステッ
プS30の山積み/山崩しを行うと、後詰オーダーの先
頭工程のESTを推定することができるので、ここでの
処理にはそのESTを利用する。この右方向の割付を繰
り返し行う。この繰り返しは、指定した繰り返し回数の
終了等、所定の終了条件を満足することにより、又は入
力装置の操作による指示により終了させることができ
る。
り返すことにより、前詰オーダーを左に寄せ、後詰オー
ダーを右に寄せるように調整してもよい。
ピュータを使用していない時間を利用して複数回実行さ
せることにより、いわゆる最適化のレベルを向上させる
ことができる。
0の山積み/山崩しにおいてステップS301〜S30
6により特定される時間軸方向に連続的に山崩しする処
理を行っているが、それに代えて公知の通常の山積み/
山崩しを行い、次いでステップS40における並び順制
御処理を行うように変更しても良い。また、ステップS
50、S51におけるバックワード/フォワード割付処
理は、適宜省略しても良い。
定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術
思想の範囲内において種々の変更が可能なのはいうまで
もない。
以下の如き有利な効果が得られる。
ために必要とされる各々の資源に対し、その生産工程に
関連した複数のジョブを時間軸方向に割り付けることに
より、前記オーダー又はロットに対応した生産計画を生
成する生産スケジューリング方法において、前記資源毎
に異なる割付条件を設定可能な少なくとも1つの計画パ
ラメータを前記オーダー又はロットに対し設定するステ
ップと、前記資源に割り付け可能な複数のジョブをバッ
クワード及び/又はフォワードに割り付けて山積みし、
次いで山崩しするステップと、前記複数のジョブの山積
み/山崩しステップの後、前記割付条件に従い、複数の
ジョブの並び順を前記資源毎に制御するステップとを含
むことによって、資源毎に細かいジョブの並び順を個別
に制御することが可能であり、資源の詳細スケジュール
を生成するときに、オーダーの納期に間に合いながら
も、資源毎にジョブが並んで欲しい順番を極力守るよう
にスケジュールすることができる。
に、その資源について優先させたい複数の種類の制約に
それぞれ対応しかつ所定の値を持つ複数の割付キーと、
前記割付キーの値を並び順の種類に応じて正規化するた
めの複数の正規化関数との中から所定の割付キーと正規
化関数との組み合わせを指定するステップと、前記指定
した割付キーに関し、割付キー毎に設定及び変更が可能
な重みを指定するステップとを含めることによって、従
来困難であった優先順位法と加重平均法の両方の機能を
併せ持ったジョブの並び順の指定が可能となる。
のステップを、資源毎に、割り付けられた複数のジョブ
の所要資源量合計がその資源の能力上限を超えている時
間帯を特定するステップと、特定された時間帯に関わる
各ジョブに対して、そのジョブの割付方向とは逆の方向
にジョブの開始時刻又は終了時刻がシフトするように前
記ジョブの所要時間を引き延ばすステップとから構成す
ることによって、従来の固定リードタイム又はタイムバ
ケットという概念によって制約されない、精度の高い負
荷調整が可能である。
ップが、所定の式に従い、評価値をその資源に割付可能
なジョブ毎に計算することにより、基準ジョブに割り付
けられるべき1つのジョブを決定するステップを含むこ
とによって、オーダーの各工程での同期化や優先順位付
けと、資源上での品目の並び順を同時に考慮したスケジ
ューリングができる。
した生産スケジューラの一実施形態を示すブロック図で
ある。
スケジューリング方法を実施するときの全体処理の一例
を示すフローチャートである。
設定の詳細ステップを示すフローチャートである。
る。
す図である。
チングキーの値の意義と正規化関数の選択範囲とを関連
付けて示した表である。
示した「1、2、3」について、それぞれの場合に選択
可能な正規化関数の範囲を示す表である。
式の具体例を、当該関数のグラフ及び結果の形と共に説
明した図表である。
の一例を示す図である。
て定義されるディスパッチングキーの具体的意義を説明
するための図である。
2(a)は、図2のステップS301において山積みし
た直後の負荷超過の状態を示す図、図12(b)は、図
2のステップS302〜S305の処理により時間軸方
向に連続的に山崩しして負荷を小さくした状態を示す図
である。
を示した説明図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 各オーダー又はロットの対象物を生産す
るために必要とされる各々の資源に対し、その生産工程
に関連した複数のジョブを時間軸方向に割り付けること
により、前記オーダー又はロットに対応した生産計画を
生成する生産スケジューリング方法において、 前記資源毎に異なる割付条件を設定可能な少なくとも1
つの計画パラメータを前記オーダー又はロットに対し設
定するステップと、 前記資源に割り付け可能な複数のジョブをバックワード
及び/又はフォワードに割り付けて山積みし、次いで山
崩しするステップと、 前記複数のジョブの山積み/山崩しステップの後、前記
割付条件に従い、複数のジョブの並び順を前記資源毎に
制御するステップとを含むことを特徴とする生産スケジ
ューリング方法。 - 【請求項2】 前記計画パラメータの設定ステップは、 その資源について優先させたい複数の種類の制約にそれ
ぞれ対応しかつ所定の値を持つ複数の割付キーと、前記
割付キーの値を並び順の種類に応じて正規化するための
複数の正規化関数との中から所定の割付キーと正規化関
数との組み合わせを指定するステップと、 前記指定した割付キーに関し、割付キー毎に設定及び変
更が可能な重みを指定するステップとを含むことを特徴
とする請求項1に記載の生産スケジューリング方法。 - 【請求項3】 前記複数のジョブの山積み/山崩しのス
テップは、 資源毎に、割り付けられた複数のジョブの所要資源量合
計がその資源の能力上限を超えている時間帯を特定する
ステップと、 特定された時間帯に関わる各ジョブに対して、そのジョ
ブの割付方向とは逆の方向にジョブの開始時刻又は終了
時刻がシフトするように前記ジョブの所要時間を引き延
ばすステップとからなることを特徴とする請求項1又は
2に記載の生産スケジューリング方法。 - 【請求項4】 前記ジョブの所要時間を引き延ばすステ
ップは、前記複数のジョブが割り付けられている時間帯
における所要資源量の平均値に応じて引き延ばすステッ
プを含むことを特徴とする請求項3に記載の生産スケジ
ューリング方法。 - 【請求項5】 前記複数のジョブの並び順制御ステップ
は、次式で規定される評価値をその資源に割付可能なジ
ョブ毎に計算することにより、基準ジョブに割り付けら
れるべき1つのジョブを決定するステップを含むことを
特徴とする請求項1に記載の生産スケジューリング方
法。 【数1】 ここで、iは割付ルールで指定する割付キーの番号,X
iは割付キーの値、NORMiは正規化関数、Wiは各
割付キーに設定した重みである。 - 【請求項6】 前記複数のジョブの並び順制御ステップ
終了後にバックワードの割付及び/又はフォワードの割
付を複数回繰り返し、これによりジョブの開始時刻又は
終了時刻を補正することを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載の生産スケジューリング方法。 - 【請求項7】 各オーダー又はロットの対象物を生産す
るために必要とされる各々の資源に対し、その生産工程
に関連した複数のジョブを時間軸方向に割り付けること
により、前記オーダー又はロットに対応した生産計画を
生成する生産スケジューリング方法であって前記資源毎
に異なる割付条件を設定可能な少なくとも1つの計画パ
ラメータを前記オーダー又はロットに対し設定するステ
ップと、 前記資源に割り付け可能な複数のジョブをバックワード
及び/又はフォワードに割り付けて山積みし、次いで山
崩しするステップと、 前記複数のジョブの山積み/山崩しステップの後、前記
割付条件に従い、複数のジョブの並び順を前記資源毎に
制御するステップとを含む生産スケジューリング方法
を、コンピュータに実行させるためのプログラム。 - 【請求項8】 前記計画パラメータの設定ステップは、 その資源について優先させたい複数の種類の制約にそれ
ぞれ対応しかつ所定の値を持つ複数の割付キーと、前記
割付キーの値を並び順の種類に応じて正規化するための
複数の正規化関数との中から所定の割付キーと正規化関
数との組み合わせを指定するステップと、 前記指定した割付キーに関し、割付キー毎に設定及び変
更が可能な重みを指定するステップとを含む請求項7に
記載の生産スケジューリング方法を、コンピュータに実
行させるためのプログラム。 - 【請求項9】 前記複数のジョブの山積み/山崩しのス
テップは、 資源毎に、割り付けられた複数のジョブの所要資源量合
計がその資源の能力上限を超えている時間帯を特定する
ステップと、 特定された時間帯に関わる各ジョブに対して、そのジョ
ブの割付方向とは逆の方向にジョブの開始時刻又は終了
時刻がシフトするように前記ジョブの所要時間を引き延
ばすステップとからなる請求項7又は8に記載の生産ス
ケジューリング方法を、コンピュータに実行させるため
のプログラム。 - 【請求項10】 前記ジョブの所要時間を引き延ばすス
テップは、前記複数のジョブが割り付けられている時間
帯における所要資源量の平均値に応じて引き延ばすステ
ップを含む請求項9に記載の生産スケジューリング方法
を、コンピュータに実行させるためのプログラム。 - 【請求項11】 前記複数のジョブの並び順制御ステッ
プは、次式で規定される評価値をその資源に割付可能な
ジョブ毎に計算することにより、基準ジョブに割り付け
られるべき1つのジョブを決定するステップを含む請求
項7に記載の生産スケジューリング方法を、コンピュー
タに実行させるためのプログラム。 【数2】 ここで、iは割付ルールで指定する割付キーの番号,X
iは割付キーの値、NORMiは正規化関数、Wiは各
割付キーに設定した重みである。 - 【請求項12】 前記複数のジョブの並び順制御ステッ
プ終了後にバックワードの割付及び/又はフォワードの
割付を複数回繰り返し、これによりジョブの開始時刻又
は終了時刻を補正することを特徴とする請求項7乃至1
1のいずれかに記載の生産スケジューリング方法を、コ
ンピュータに実行させるためのプログラム。 - 【請求項13】 各オーダー又はロットの対象物を生産
するために必要とされる各々の資源に対し、その生産工
程に関連した複数のジョブを時間軸方向に割り付けるこ
とにより、前記オーダー又はロットに対応した生産計画
を生成する生産スケジューリング方法であって前記資源
毎に異なる割付条件を設定可能な少なくとも1つの計画
パラメータを前記オーダー又はロットに対し設定するス
テップと、 前記資源に割り付け可能な複数のジョブをバックワード
及び/又はフォワードに割り付けて山積みし、次いで山
崩しするステップと、 前記複数のジョブの山積み/山崩しステップの後、前記
割付条件に従い、複数のジョブの並び順を前記資源毎に
制御するステップとを含む生産スケジューリング方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
た、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項14】 前記計画パラメータの設定ステップ
は、 その資源について優先させたい複数の種類の制約にそれ
ぞれ対応しかつ所定の値を持つ複数の割付キーと、前記
割付キーの値を並び順の種類に応じて正規化するための
複数の正規化関数との中から所定の割付キーと正規化関
数との組み合わせを指定するステップと、 前記指定した割付キーに関し、割付キー毎に設定及び変
更が可能な重みを指定するステップとを含む請求項13
に記載の生産スケジューリング方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体。 - 【請求項15】 前記複数のジョブの山積み/山崩しの
ステップは、 資源毎に、割り付けられた複数のジョブの所要資源量合
計がその資源の能力上限を超えている時間帯を特定する
ステップと、 特定された時間帯に関わる各ジョブに対して、そのジョ
ブの割付方向とは逆の方向にジョブの開始時刻又は終了
時刻がシフトするように前記ジョブの所要時間を引き延
ばすステップとからなる請求項13又は14に記載の生
産スケジューリング方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能
な記録媒体。 - 【請求項16】 前記ジョブの所要時間を引き延ばすス
テップは、前記複数のジョブが割り付けられている時間
帯における所要資源量の平均値に応じて引き延ばすステ
ップを含む請求項15に記載の生産スケジューリング方
法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項17】 前記複数のジョブの並び順制御ステッ
プは、次式で規定される評価値をその資源に割付可能な
ジョブ毎に計算することにより、基準ジョブに割り付け
られるべき1つのジョブを決定するステップを含む請求
項13に記載の生産スケジューリング方法を、コンピュ
ータに実行させるためのプログラムを記録した、コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体。 【数3】 ここで、iは割付ルールで指定する割付キーの番号,X
iは割付キーの値、NORMiは正規化関数、Wiは各
割付キーに設定した重みである。 - 【請求項18】 前記複数のジョブの並び順制御ステッ
プ終了後にバックワードの割付及び/又はフォワードの
割付を複数回繰り返し、これによりジョブの開始時刻又
は終了時刻を補正することを特徴とする請求項13乃至
17のいずれかに記載の生産スケジューリング方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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