JP2002372163A - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

Info

Publication number
JP2002372163A
JP2002372163A JP2001182121A JP2001182121A JP2002372163A JP 2002372163 A JP2002372163 A JP 2002372163A JP 2001182121 A JP2001182121 A JP 2001182121A JP 2001182121 A JP2001182121 A JP 2001182121A JP 2002372163 A JP2002372163 A JP 2002372163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
plunger
guide hole
center post
solenoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001182121A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Ogawa
秀生 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2001182121A priority Critical patent/JP2002372163A/ja
Publication of JP2002372163A publication Critical patent/JP2002372163A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御特性の安定化を図り、品質を向上させた
ソレノイドバルブを提供する。 【解決手段】 プランジャ1は、ガイド穴6の穴底部近
傍でスプリングを保持する保持部6aを備えるととも
に、該穴底部側からガイド穴6の開口部6bまで拡径す
るテーパ部6cを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種流体圧力制御
等に好適に用いられるソレノイドバルブに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のソレノイドバルブとして
は、たとえば、図4に示すようなソレノイドバルブが提
案されている。図4は従来技術に係るソレノイドバルブ
の概略構成断面図である。
【0003】ソレノイドバルブ200は、ソレノイド部
200Aとバルブ部200Bとから構成される。
【0004】ここで、バルブ部200Bは、図示の例で
は、スプールのストロークに応じて弁の開口面積を変化
させて、流体の流入量や流出量を制御できるスプールバ
ルブタイプを示している。
【0005】ソレノイド部200Aは、概略、通電によ
り磁界を発生する略円筒状のコイル203と、コイル2
03により発生した磁界によってセンターポスト202
に磁気的に吸引されるプランジャ201と、プランジャ
201の駆動をバルブ部200B(具体的にはスプー
ル)に伝達するためにプランジャ201に連結されたロ
ッド207と、を備えている。
【0006】図5(a)は、プランジャ201を示す概
略図であり、同図(b)はプランジャ201のガイド穴
206を示す概略断面図である。
【0007】図5に示すように、プランジャ201には
スプリング205をガイドするガイド穴206が設けら
れており、スプリング205は、このガイド穴206内
に配置されて、プランジャ201に対向して設けられた
スリーブ204の底面208に接離可能に設けられてい
る。
【0008】次に、ソレノイドバルブ200の動作につ
いて説明する。
【0009】プランジャ201は、通常状態、すなわち
コイル203に通電していない状態では、センターポス
ト202から離間する方向に位置する構成となってい
る。
【0010】これは、バルブ部200Bに設けられたリ
ターンスプリング209によって、スプールをソレノイ
ド部200A方向に付勢して、プランジャ201をセン
ターポスト202から離間する方向に付勢するように構
成されているものである(リターンスプリング209
は、スプリング205よりも大きな付勢力を有してい
る)。
【0011】そして、コイル203に通電することによ
って、コイル203は磁界を発生して、磁路が形成さ
れ、プランジャ201はセンターポスト202に磁気的
に吸引される。
【0012】従って、コイル203に通電する電流の大
きさによって、磁気力を制御することができ、これによ
りプランジャ201の移動量を制御することでスプール
のストローク量を制御でき、これにより流体の流量を制
御し、油圧制御などの各種流体圧力制御等を行うことが
できるというものである。
【0013】ここで、ソレノイドバルブ200において
は、スプリング205を設けているが、この点につい
て、以下に説明する。
【0014】図6は、電流を一定とした場合の、プラン
ジャ(バルブ)のストローク(移動量)位置におけるソ
レノイド推力(吸引力)を示す図である。図中、点線で
示す部分がスプリングのない場合で、実線で示す部分が
スプリング205を設けた場合を示している。
【0015】スプリング205を設けたことにより、コ
イル203に通電されてプランジャ201がセンターポ
スト202に磁気的に吸引される場合、図6に示すよう
に、スリーブ204の底面208からプランジャ201
を素早く離間させることができるので、バルブを素早く
起動させることが可能となるものである。
【0016】また、プランジャ201がセンターポスト
202に吸引された状態からコイル203へ通電される
電流値が下げられて、プランジャ201がセンターポス
ト202からスリーブ204方向へ戻る(移動する)場
合には、センターポスト202からプランジャ201を
素早く離すために、リターンスプリング209に反力が
かからないよう、スプリング205はスリーブ204の
底面208から離間させている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じる
可能性がある。
【0018】プランジャ201がスリーブ204の底面
208よりある距離移動すると、スプリング205はス
リーブ204の底面208より離間することにより、ス
プリング205をガイドしている部分はスプリング20
5外周に位置するプランジャ201のみとなり、スプリ
ング205は軸方向に対してある程度自由に動くことが
できるようになる。
【0019】この時、プランジャ201のガイド穴20
6はスプリング205の伸び縮みに支障のないようにス
プリング205の外周より多少大きめに設定されている
ため、スプリング205が軸に対して斜めになってしま
う場合がある。
【0020】このような場合において、プランジャ20
1がスリーブ204の底面208に戻る際に、スプリン
グ205がガイド穴206の開口部の角部206aに引
っ掛かってしまい、ソレノイドの吸引力にスプリング力
が加わり、ソレノイドの特性が悪化してしまう可能性が
ある。
【0021】また、従来では、スプリング205の材料
として、オーステナイト系ステンレスSUS304を使
用しているが、この材料は塑性変形を受けるとオーステ
ナイトがマルテンサイトに変態し磁性を持ってしまうた
め、プランジャ201の端面201aにスプリング20
5が吸引されてしまい、プランジャ201がスリーブ2
04の底面208に戻る際にスプリング205がガイド
穴206の開口部の角部206aに引っ掛かってしま
い、ソレノイドの吸引力にスプリング力が加わり、ソレ
ノイドの特性が悪化してしまう可能性がある。
【0022】以下に、ソレノイドの特性の悪化について
説明する。
【0023】図7は、電流を一定とした場合の、プラン
ジャ(バルブ)のストローク(移動量)位置におけるソ
レノイド推力(吸引力)を示す図であって、スプリング
205がプランジャ201に引っ掛かってしまった場合
について説明するためのものである。
【0024】スプリング205が引っ掛かってしまった
場合のソレノイドの推力の変化について説明すると、プ
ランジャ201がスリーブ204の底面208側に移動
する際にスプリング205がガイド穴206の開口部の
角部206aに引っ掛かってしまった場合、スプリング
205はその引っ掛かった位置からスリーブ204の底
面208までの間で圧縮されることとなり、通常の状態
よりも過圧縮された状態となってしまい、その過圧縮に
よるスプリング力が推力方向に加わり、図に示すよう
に、大きな推力となってしまうものである。その後、さ
らにプランジャ201が底面208側に移動すると、今
度は過圧縮によるスプリング力によって、引っ掛かり状
態が解放されることとなり、再びスプリング205全域
で均一に圧縮される。
【0025】スプリングの引っ掛かかり現象が生じる場
合、このようにソレノイドの特性が悪化してしまうこと
が懸念される。
【0026】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、制御
特性の安定化を図り、品質を向上させたソレノイドバル
ブを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、スプリングをガイドするガイド穴
が設けられ、励磁されたコイルによりセンタポストに磁
気吸引されるプランジャと、前記プランジャの前記ガイ
ド穴に対向して設けられた対向面に一端を接離可能とさ
れて前記ガイド穴に設けられ、該プランジャを前記セン
タポスト側に付勢するスプリングと、を備えたソレノイ
ドバルブにおいて、前記プランジャは、前記ガイド穴の
穴底部近傍で前記スプリングを保持する保持部を備える
とともに、該穴底部側から該ガイド穴の開口部まで拡径
する拡径部を備えることを特徴とする。
【0028】このように構成することにより、従来懸念
されていたようなスプリングの外径に対してガイド穴の
穴径が大きかったためにスプリングが斜めになるような
ことはなくなる。
【0029】また、仮にスプリングが斜めになってしま
ったとしても、拡径部を設けているので、スプリングが
プランジャのガイド穴の角部に引っ掛かることはない。
【0030】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となる。
【0031】スプリングをガイドするガイド穴が設けら
れ、励磁されたコイルによりセンタポストに磁気吸引さ
れるプランジャと、前記プランジャの前記ガイド穴に対
向して設けられた対向面に一端を接離可能とされて前記
ガイド穴に設けられ、該プランジャを前記センタポスト
側に付勢するスプリングと、を備えたソレノイドバルブ
において、前記プランジャは、前記スプリングの内周を
ガイドする内周ガイド部を前記ガイド穴内に備えること
を特徴とする。
【0032】このように構成することにより、従来懸念
されていたようなスプリングの外径に対してガイド穴の
穴径が大きかったためにスプリング5が斜めになるよう
なことはない。
【0033】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となる。
【0034】また、前記内周ガイド部とは、前記プラン
ジャに接続して設けられて該プランジャの軸方向の移動
に伴って弁体を開閉させるロッドの先端であることも好
適である。
【0035】このように構成することにより、前記スプ
リングの付勢力の方向を確実に前記ロッドの軸方向とす
ることができるので、より安定した制御特性を得ること
ができる。
【0036】スプリングをガイドするガイド穴が設けら
れ、励磁されたコイルによりセンタポストに磁気吸引さ
れるプランジャと、前記プランジャの前記ガイド穴に対
向して設けられた対向面に一端を接離可能とされて前記
ガイド穴に設けられ、該プランジャを前記センタポスト
側に付勢するスプリングと、を備えたソレノイドバルブ
において、前記スプリングは、非磁性材料からなること
を特徴とする。
【0037】このように構成することにより、スプリン
グがプランジャの端面に吸引されるようなことはないの
で、スプリングがプランジャのガイド穴の角部に引っ掛
かるようなことはなくなる。
【0038】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0040】図1〜図2を参照して、本発明の実施の形
態1に係るソレノイドバルブについて説明する。
【0041】図1は本発明の実施の形態1に係るソレノ
イドバルブの概略構成断面図であり、コイル3に通電さ
れてプランジャ1がセンターポスト2に磁気的に吸引さ
れた状態を示している。図2(a)は本発明の実施の形
態1に係るプランジャ1を示す概略図であり、同図
(b)はプランジャ1に設けられたガイド穴206を示
す概略断面図である。
【0042】ソレノイドバルブ100は、ソレノイド部
100Aとバルブ部100Bとから構成される。
【0043】ソレノイド部100Aは、概略、通電によ
り磁界を発生する略円筒状のコイル3と、コイル3への
通電によって発生した磁界により磁気回路が形成される
ことでセンターポスト2に磁気的に吸引されるプランジ
ャ1と、プランジャ1の軸受となるスリーブ4と、プラ
ンジャ1の駆動をバルブ部100Bの弁体としてのスプ
ール10に伝達するためにプランジャ1に連結されたロ
ッド7と、を備えている。
【0044】さらに、プランジャ1にはスプリングをガ
イドするガイド穴6が設けられており、スプリング5
は、このガイド穴6内に配置され、プランジャ1に対向
して設けられたスリーブ4の底面8に接離可能に設けら
れている。
【0045】また、プランジャ1がセンターポスト2か
ら離間しやすくするためのシム9を備えている。
【0046】バルブ部100Bは、図示の例ではスプー
ルバルブの場合を示しており、バルブスリーブ11の内
部にスプール10が往復動自在に備えられており、この
スプール10のストロークに応じてバルブスリーブ11
に形成した弁の開口面積が変化するため、ソレノイドに
よりスプール10のストローク量を制御することによっ
て流体の流入量や流出量を制御できる構成となってい
る。
【0047】さらに、バルブ部100Bには、スプール
10をソレノイド部100A方向に付勢して、プランジ
ャ1をセンターポスト2から離間する方向に付勢するリ
ターンスプリング12が設けられている。ここで、リタ
ーンスプリング12はスプリング5よりも大きい付勢力
を有している。
【0048】次に、ソレノイドバルブ100の動作につ
いて説明する。
【0049】プランジャ1は、通常状態、すなわちコイ
ル3に通電していない状態では、センターポスト2から
離間する方向に位置する構成となっており、すなわち、
本実施の形態では、上述のようにスプール10を、リタ
ーンスプリング12によってソレノイド部100A方向
に付勢することによって、プランジャ1はセンターポス
ト2から離間される。
【0050】そして、コイル3に通電することによっ
て、磁路が形成されて、プランジャ1はセンターポスト
2に磁気的に吸引される。
【0051】従って、コイル3に通電する電流の大きさ
によって、磁気力を制御することができ、これによりス
プリング5及びリターンスプリング12による付勢力と
のバランス制御によりプランジャ1の移動量を制御する
ことでスプール15のストローク量を制御でき、これに
より流体の流量を制御し、油圧制御などの各種流体圧力
制御等を行うことができるというものである。
【0052】ここで、ソレノイドバルブ100において
は、スプリング5を設けているが、この点について、以
下に説明する。
【0053】図6は、電流を一定とした場合の、プラン
ジャ(バルブ)のストローク(移動量)と、ソレノイド
推力(吸引力)との関係を示す図である。図中、点線で
示す部分が、スプリングのない場合で、実線で示す部分
が、スプリング5を設けた場合を示している。
【0054】スプリング5を設けることにより、コイル
3に通電されてプランジャ1がセンターポスト2に磁気
的に吸引される場合、図6に示すように、スリーブ4の
底面8からプランジャ1を素早く離間させることができ
るので、バルブを素早く起動させることが可能となるも
のである。
【0055】また、プランジャ1がセンターポスト2に
吸引された状態からコイル3へ通電される電流値が下げ
られて、プランジャ1がセンターポスト2からスリーブ
4方向へ移動する場合には、センターポスト2(シム
9)からプランジャ1を素早く離すために、リターンス
プリング12に反力がかからないよう、スプリング5は
スリーブ4の底面8から離間させている。したがって、
プランジャ1がスリーブ4の底面8からセンターポスト
2に移動する際、途中からはスプリング力がなくなりソ
レノイド推力のみとなる。
【0056】次に、本実施の形態の特徴的な構成につい
て説明する。
【0057】本実施の形態では、図に示すように、プラ
ンジャ1のガイド穴6において、ガイド穴6の穴底部近
傍でスプリング5を保持する保持部6aを備えるととも
に、穴底部側から開口部6bまで拡径する拡径部として
のテーパ部6cを備えている。
【0058】そして、保持部6aは、図に示すように、
ガイド穴6の内壁面を、スプリング5の外径よりわずか
に大きい内径(又は、スプリング5の伸縮に影響のない
範囲でスプリング5の外径と略等しい内径)を有する円
筒形状とすることにより、ガイド穴6の内壁面にスプリ
ング5の外径を沿わせて径方向の位置を規制して保持さ
せている。
【0059】ここで、保持部6aは、ガイド穴6の穴底
部近傍でスプリング5を保持すればよく、円筒形状に限
るものではない。たとえば、スプリング5の外径よりわ
ずかに大きい位置(又は、スプリング5の伸縮に影響の
ない範囲でスプリング5の外径と略等しい位置)でスプ
リング5の外周上の3箇所に設けられるツメ等の凸部を
有するようなガイド穴でもよく、スプリング5の端部の
外径に少なくとも2点で挟持して保持するような挟持部
を備えていてもよい。
【0060】また、テーパ部6cは、スプリング5が保
持部6aに保持された状態で撓んだ場合に、スプリング
5がガイド穴6の内壁面に接触しないように拡径されて
形成されていればよく、その形状はテーパに限るもので
はない。
【0061】また、ガイド穴6においては、図に示す例
では保持部6aからテーパ部6cへと移行させている
が、これに限るものではなく、スプリング5を保持する
保持部6aと、スプリング5が保持部6aに保持された
状態で撓んだ場合に、スプリング5がガイド穴6の内壁
面に接触しないように拡径された拡径部(テーパ部6
c)と、が設けられていればよい。
【0062】また、保持部6aの軸方向の長さ、及び、
テーパ部6cの径は、適用されるスプリング5の仕様に
より適宜設定されるものである。
【0063】本実施の形態においては、上述したように
プランジャ1のガイド穴6を構成しているので、スプリ
ング5がスリーブ4の底面8から離間している状態か
ら、コイル3へ通電される電流値が下げられて、プラン
ジャ1がセンターポスト2からスリーブ4方向へ移動す
る場合において、従来懸念されていたようなスプリング
の外径に対してガイド穴の穴径が大きかったためにスプ
リング5が斜めになるようなことはなくなる。
【0064】また、仮に斜めになってしまったとして
も、本実施の形態ではテーパ部6cを設けているので、
スプリング5がガイド穴6の開口部6bの角部6dに引
っ掛かることはない。さらに、ガイド穴6の角部6dを
R形状とすることにより、スプリング5がガイド穴6の
角部6cに接触するようなことがあったとしても、スプ
リング5が引っ掛かるようなことはない。
【0065】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となる。
【0066】(実施の形態2)図3には、実施の形態2
が示されている。図3は本発明の実施の形態2に係るソ
レノイドバルブの概略構成断面図であり、コイル3に通
電されてプランジャ1aがセンターポスト2に磁気的に
吸引された状態を示している。なお、従来の技術の項で
説明した構成部分及び実施の形態1と同様の構成部分に
ついては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0067】本実施の形態のプランジャ1aにおいて
は、従来の技術の項で説明したソレノイドバルブ200
に適用されるプランジャ201に対して、ガイド穴20
6と、ガイド穴206とは反対側に設けられてロッド7
aが挿入される挿入穴と、を貫通させているものであ
り、プランジャ1aにカシメ固定されるロッド7aの先
端7bを、ガイド穴の開口部近傍に位置させて、内周ガ
イド部としての、スプリング5をガイドするプランジャ
1aのガイド穴内に位置するロッド7aの先端7bにス
プリング5をガイドさせるものである。
【0068】このように構成することにより、スプリン
グ5がスリーブ4の底面8から離間している状態から、
コイル3へ通電される電流値が下げられて、プランジャ
1aがセンターポスト2からスリーブ4方向へ移動する
場合においても、ロッド7aの先端7bがスプリング5
をガイドしているので、従来懸念されていたようなスプ
リングの外径に対してガイド穴の穴径が大きかったため
にスプリング5が斜めになるようなことはない。
【0069】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となる。
【0070】ここで、プランジャ1aのガイド穴内に位
置するロッド7aの先端7bの径は、スプリング5の内
径に略等しく形成されるとより効果的である。さらに、
ロッド7aの先端7bの先端部においては、テーパが設
けられると好適であり、これにより、組立時におけるス
プリング5の挿入作業を簡易にすることができる。
【0071】また、本実施の形態では、プランジャ1a
にカシメ固定されるロッド7aの先端7bを、ガイド穴
の開口部近傍に位置させて、スプリング5をガイドする
プランジャ1aのガイド穴内に位置するロッド7aの先
端7bにスプリング5をガイドさせたが、内周ガイド部
はスプリング5の内周をガイドするものであればよく、
ロッド7aの先端7bに限るものではない。
【0072】しかしながら、本実施の形態のようにロッ
ド7aの先端7bにスプリング5をガイドさせることに
より、スプリング5の付勢力の方向を確実にロッドの軸
方向とすることができるので、より安定した制御特性を
得ることができる。
【0073】また、プランジャ1aは、実施の形態1に
係るプランジャ1に対して、ガイド穴6と、ガイド穴6
とは反対側に設けられてロッド7aが挿入される挿入穴
とを貫通させたものでもよい。
【0074】(実施の形態3)本実施の形態において
は、従来の技術の項で説明したソレノイドバルブ200
に適用されるスプリングや、上述した実施の形態1,2
に係るソレノイドバルブ100に適用されるスプリング
において、その材料を非磁性材料とするものである。非
磁性材料としては、非磁性タイプのステンレス、例え
ば、SUS316系が好適である。
【0075】以下に、非磁性タイプのステンレスで構成
されるスプリングをソレノイドバルブ200のスプリン
グ205として適用した場合について説明する。なお、
説明の便宜上、非磁性タイプのステンレスで構成される
スプリングをスプリング5Aと記す。
【0076】スプリング5Aがスリーブ204の底面2
08から離間している状態から、コイル203へ通電さ
れる電流値が下げられて、プランジャ201がセンター
ポスト202からスリーブ204方向へ移動する場合に
おいて、従来のスプリング205を用いた場合では、プ
ランジャ201の端面201aにスプリング205が吸
引されて、スプリング205が端面201aにつきやす
いため、スプリング205がガイド穴206の開口部の
角部206aに引っ掛かることが懸念されていたが、本
実施の形態のように、スプリング5Aを非磁性体とする
ことにより、スプリング5Aがプランジャ201の端面
201aに吸引されるようなことはないので、スプリン
グ5Aがプランジャ201のガイド穴206の角部20
6aに引っ掛かるようなことはなくなる。
【0077】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来懸念されていたようなスプリングの外径に対してガ
イド穴の穴径が大きかったためにスプリングが斜めにな
るようなことはなくなる。
【0079】また、スプリングは非磁性材料からなるこ
とにより、スプリングがプランジャの端面に吸引される
ようなことはないので、スプリングがプランジャのガイ
ド穴の角部に引っ掛かるようなことはなくなる。
【0080】したがって、スプリングが引っ掛かること
によってソレノイドの吸引力にスプリング力が加わるよ
うなことはなく、ソレノイドの特性の悪化を防止するこ
とが可能となり、制御特性を安定化させた品質の高いソ
レノイドバルブを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るソレノイドバルブ
の概略構成断面図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施の形態1に係るプラ
ンジャを示す概略図であり、同図(b)はプランジャに
設けられたガイド穴を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るソレノイドバルブ
の概略構成断面図である。
【図4】従来技術に係るソレノイドバルブの概略構成断
面図である。
【図5】図5(a)は従来技術に係るプランジャを示す
概略図であり、同図(b)はプランジャに設けられたガ
イド穴を示す概略断面図である。
【図6】電流を一定とした場合の、プランジャ(バル
ブ)のストローク(移動量)位置におけるソレノイド推
力(吸引力)を示す図である。
【図7】電流を一定とした場合の、プランジャ(バル
ブ)のストローク(移動量)位置におけるソレノイド推
力(吸引力)を示す図であって、スプリングがプランジ
ャに引っ掛かってしまった場合について説明するための
図である。
【符号の説明】
1,1a プランジャ 2 センターポスト 3 コイル 4 スリーブ 5 スプリング 6 ガイド穴 6a 保持部 6b 開口部 6c テーパ部 7,7a ロッド 8 底面 9 シム 10 スプール 11 バルブスリーブ 12 リターンスプリング 100 ソレノイドバルブ 100A ソレノイド部 100B バルブ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプリングをガイドするガイド穴が設けら
    れ、励磁されたコイルによりセンタポストに磁気吸引さ
    れるプランジャと、 前記プランジャの前記ガイド穴に対向して設けられた対
    向面に一端を接離可能とされて前記ガイド穴に設けら
    れ、該プランジャを前記センタポスト側に付勢するスプ
    リングと、 を備えたソレノイドバルブにおいて、 前記プランジャは、前記ガイド穴の穴底部近傍で前記ス
    プリングを保持する保持部を備えるとともに、該穴底部
    側から該ガイド穴の開口部まで拡径する拡径部を備える
    ことを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】スプリングをガイドするガイド穴が設けら
    れ、励磁されたコイルによりセンタポストに磁気吸引さ
    れるプランジャと、 前記プランジャの前記ガイド穴に対向して設けられた対
    向面に一端を接離可能とされて前記ガイド穴に設けら
    れ、該プランジャを前記センタポスト側に付勢するスプ
    リングと、 を備えたソレノイドバルブにおいて、 前記プランジャは、前記スプリングの内周をガイドする
    内周ガイド部を前記ガイド穴内に備えることを特徴とす
    るソレノイドバルブ。
  3. 【請求項3】前記内周ガイド部とは、前記プランジャに
    接続して設けられて該プランジャの軸方向の移動に伴っ
    て弁体を開閉させるロッドの先端であることを特徴とす
    る請求項2に記載のソレノイドバルブ。
  4. 【請求項4】スプリングをガイドするガイド穴が設けら
    れ、励磁されたコイルによりセンタポストに磁気吸引さ
    れるプランジャと、 前記プランジャの前記ガイド穴に対向して設けられた対
    向面に一端を接離可能とされて前記ガイド穴に設けら
    れ、該プランジャを前記センタポスト側に付勢するスプ
    リングと、 を備えたソレノイドバルブにおいて、 前記スプリングは、非磁性材料からなることを特徴とす
    るソレノイドバルブ。
JP2001182121A 2001-06-15 2001-06-15 ソレノイドバルブ Withdrawn JP2002372163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001182121A JP2002372163A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 ソレノイドバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001182121A JP2002372163A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 ソレノイドバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002372163A true JP2002372163A (ja) 2002-12-26

Family

ID=19022281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001182121A Withdrawn JP2002372163A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 ソレノイドバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002372163A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021734A (ja) * 2009-06-30 2011-02-03 Well Shin Technology Co Ltd 電磁バルブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021734A (ja) * 2009-06-30 2011-02-03 Well Shin Technology Co Ltd 電磁バルブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100442445B1 (ko) 전자기 구동장치, 전자기 구동장치를 구비한 유체제어밸브 및 전자기 구동장치 제조 방법
JP4453732B2 (ja) 電磁弁
JP4244805B2 (ja) 電磁弁
JP4734264B2 (ja) 電磁弁
JP2007278218A (ja) 燃料噴射弁
JP2006222199A (ja) 比例ソレノイド及びそれを用いた流量制御弁
JP2004360750A (ja) 電磁弁
JP6221092B2 (ja) ソレノイド
US20120248354A1 (en) Normally open electromagnetic valve
US20010023930A1 (en) Electromagnetic valve
JP2004324740A (ja) 比例電磁弁及びその制御方法
JP2004316855A (ja) 比例電磁弁
JP4527761B2 (ja) 燃料噴射弁およびその製造方法
JP2002372163A (ja) ソレノイドバルブ
WO2002027226A1 (fr) Solenoide lineaire et vanne a solenoide
JP2009079605A (ja) 電磁弁装置
JP5222253B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4022855B2 (ja) 電磁弁装置
JP3578569B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP2005076870A (ja) 弁装置
JP3321520B2 (ja) ソレノイド
JP4129213B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP4741778B2 (ja) ソレノイド及びソレノイドバルブ
JP3945271B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP2955527B2 (ja) 電磁弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080521

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090313