JP2002371523A - 外装パネルの落下防止構造とその施工方法 - Google Patents

外装パネルの落下防止構造とその施工方法

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JP2002371523A JP2001184406A JP2001184406A JP2002371523A JP 2002371523 A JP2002371523 A JP 2002371523A JP 2001184406 A JP2001184406 A JP 2001184406A JP 2001184406 A JP2001184406 A JP 2001184406A JP 2002371523 A JP2002371523 A JP 2002371523A
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巌 嶋津
Hidenori Satake
秀▲徳▼ 佐竹
Nobuyuki Horiuchi
信之 堀内
Hiroyuki Imazawa
宏之 今沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音パネルを支持するための柱の外面が外装
パネルで覆ってある高架道路において、外装パネルの落
下防止工事に要する手間の軽減化を図り、全体の工事コ
ストの削減化を図る。 【解決手段】 柱3に外装パネル5を固定していた既存
のボルト6を、通孔16を有する新設ボルト15に順次
換装する。各外装パネル5に、通孔21を有するワイヤ
ー連結具20を固定する。各新設ボルト15と各ワイヤ
ー連結具20の通孔16・21に確保ワイヤー8を挿通
した後、確保ワイヤー8の両端を柱3に固定する。かく
して、一連の工事が、防音パネル4や外装パネル5を外
さずに、外装パネル5の外側から行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高架道路等の高欄
の外側面を覆う外装パネルの落下防止構造と、その施工
方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】高架道路などにおいては、走行騒音が道
路周辺部へ放散されるのを極力避けるために、道路側端
の高欄より上側を防音パネルで遮蔽している。例えば図
3に示すように、高欄2の外面にH形鋼製の柱3を一定
間隔おきに固定し、柱3の間に防音パネル4を落とし込
んで高欄2の上方を遮蔽している。さらに高欄2の外面
に露出する柱3を覆い隠すために、柱3の外面に塗装鋼
板製の外装パネル5を配置し、各外装パネル5をボルト
6で柱3に締結固定している。この種の道路付帯構造に
は、車両の走行に伴う振動が継続的に作用する。そのた
め、外装パネル5を固定するボルト6が緩んで脱落し、
外装パネル5が地上や高架道路の周辺の建物などへ落下
する事故が報告されている。
【0003】そこで本出願人は、上記のような既に構築
された外装パネル5の落下を防ぐために、上下に隣接す
る複数の外装パネル5どうしをワイヤー42で縫うよう
にして連結したうえで、ワイヤー42を柱3に固定して
各パネル5の落下を防止することを試みた。そこでは、
図9に示すように全ての外装パネル5をいったん柱3か
ら取り外した後、外装パネル3の上下の段壁40に挿通
孔41を形成し、隣接する外装パネル5どうしをワイヤ
ー42で連結したうえで、各パネル5を再び柱3にボル
ト6で締結し、さらにワイヤー42を柱3に固定して外
装パネル5の落下を防止することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の外装パネル改修
工法によれば、仮に外装パネル5を固定するためのボル
ト6が柱3から脱落しても、柱3に固定したワイヤー4
2で外装パネル5を確保できるので、外装パネル5が落
下することはない。しかし、従来工法では、柱3から取
り外した外装パネル5を路面上で追加工する必要上、全
ての外装パネル5を取り外す前に、防音パネル4の全て
を柱3からいったん抜き取り、外装パネル5をワイヤー
42で連結し、柱3に再固定した後、一群の防音パネル
4を柱3に装着し直していた。そのため、実質的には外
装パネル5だけを改修すれば足るにもかかわらず、防音
パネル4の取り外しと再装着に余分な手間が掛かり、全
体として外装パネル5の改修に多くの手間やコストが掛
かっていた。また、ワイヤー42で確保しているのは外
装パネル5だけなので、ボルト6が緩んで脱落すること
を避けられない点にも致命的な欠点があった。
【0005】本発明の目的は、従来工法に比べて、外装
パネルの落下防止工事に要する手間を著しく軽減して、
全体コストを大幅に削減できる、外装パネルの落下防止
構造とその施工方法を提供することにある。本発明の目
的は、外装パネルを確保するのと同時にボルトの緩み止
めも確保でき、従って、車両の走行に伴う継続的な振動
を受けてもボルトが脱落するのを確実に防止することに
ある。本発明の目的は、外装パネルの落下防止のための
一連の作業が、迅速にしかも簡単に行え、従って外装パ
ネルの改修工事に要する手間とコストとを著しく削減す
ることにある。本発明の目的は、ボルトの緩みや、外装
パネルの浮き上がり等の取り付け異常が外部からの目視
点検だけで簡単に発見でき、従って落下防止工事を施し
た後のメンテナンス作業が簡単にしかも確実に行えるよ
うにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る外装パネルの落下防止構造は、道路両側の高欄2の
外側面に固定された柱3の外面上下に、複数個の外装パ
ネル5がボルト6で締結固定されていることを前提とす
る。各外装パネル5の長手方向両端部にはワイヤー連結
具20を固定し、各ワイヤー連結具20を確保ワイヤー
8で確保して、各外装パネル5を数珠繋ぎ状に一体化す
る。確保ワイヤー8は柱3に固定する。以て、外装パネ
ル5が確保ワイヤー8を介して柱3に落下不能に確保さ
れていることを特徴とする。
【0007】具体的には、ワイヤー連結具20が外装パ
ネル5に締結固定されるアイボルトである。既設の前記
ボルト6と換装されて外装パネル5を柱3に固定する新
設ボルト15を有し、この新設ボルト15とワイヤー連
結具20とに、確保ワイヤー8が挿通される通孔16・
21をそれぞれ設けてあり、各新設ボルト15および各
ワイヤー連結具20のそれぞれの通孔16・21に確保
ワイヤー8を挿通して、新設ボルト15と外装パネル5
とが、確保ワイヤー8で脱落不能に保持されるようにな
っている。ここでの新設ボルト15は、ワイヤー連結具
20と同様にアイボルトを用いることができる。
【0008】確保ワイヤー8は、ワイヤー22と、その
両端に固定したエンド金具23とで構成されている。確
保ワイヤー8を柱3に固定するための止め具24を有
し、この止め具24は、エンド金具23の出入りを許す
組付孔25と、ワイヤー22の入り込みを許す溝26と
を備えており、ワイヤー22の両端部が溝26に入り込
んだ状態で止め具24を柱3に固定することにより、エ
ンド金具23が抜け出し不能に保持されている。
【0009】請求項5記載の本発明に係る外装パネルの
落下防止構造は、道路両側の高欄2の外側面に固定され
た柱3の外面上下に、複数個の外装パネル5がボルト6
で締結固定されている。そのうえで、前記ボルト6を、
確保ワイヤー8が挿通される通孔16を有する新設ボル
ト15に換装することにより、外装パネル5を柱3に再
固定する。各新設ボルト15の通孔16に確保ワイヤー
8を数珠繋ぎ状に挿通して、確保ワイヤー8が柱3に固
定されていることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の本発明に係る外装パネルの
落下防止構造の施工方法においては、道路両側の高欄2
の外側面に固定された柱3の外面上下に、複数の外装パ
ネル5がボルト6で締結固定してあることを前提とした
うえで、各外装パネル5を締結固定していた前記ボルト
6を、確保ワイヤー8が挿通される通孔16を有する新
設ボルト15に順次換装する工程と、各外装パネル5の
長手方向両端部に、確保ワイヤー8が挿通される通孔2
1を有するワイヤー連結具20を固定する工程と、各ワ
イヤー連結具20および各新設ボルト15の通孔21・
16に確保ワイヤー8を挿通して、確保ワイヤー8を止
め具24を介して柱3に固定する工程とからなることを
特徴とする。
【0011】
【発明の作用効果】本発明では、各外装パネル5にワイ
ヤー連結具20を固定したうえで、ワイヤー連結具20
を介して各外装パネル5を確保ワイヤー8で数珠繋ぎ状
に一体化し、確保ワイヤー8を柱3に固定することによ
り、外装パネル5を確保ワイヤー8を介して柱3で落下
不能に確保するので、一連の工事が外装パネル5を柱3
に取り付けた状態のままで支障なく行える。従って、防
音パネル4を柱3から取り外す必要があった従来工法に
比べて、外装パネル5の落下防止工事に要する手間を著
しく軽減して、工事全体に要するコストを大幅に削減で
きる。
【0012】上記のように、外装パネル5をワイヤー連
結具20を介して確保ワイヤー8で確保したうえで、外
装パネル5を固定していた既存のボルト6を、通孔16
を備えた新設ボルト15に換装し、この新設ボルト15
も確保ワイヤー8で同時に確保すると、車両の走行に伴
う継続的な振動を受けて新設ボルト15が緩むのを確実
に防止できるので、新設ボルト15と外装パネル5とを
確保ワイヤー8で同時に脱落不能に保持して工事の完璧
を期すことができる。
【0013】外装パネル5を固定する新設ボルト15
と、ワイヤー連結具20とが、それぞれアイボルトで形
成されていると、アイボルト自体にもともと通孔16・
21が設けてあるので、その分、部品点数を削減して構
造の簡素化を実現できるうえ、新設ボルト15およびワ
イヤー連結具20を締め込み限界まで締め込んだ時の通
孔16・21の向きが一定しない場合にも、確保ワイヤ
ー8を難なく通孔16・21に通すことができ、落下防
止工事を能率よく行える。
【0014】以上の落下防止構造は、外装パネル5にワ
イヤー連結具20を固定することを前提としているが、
本発明の別の落下防止構造においては、ワイヤー連結具
20を省略して落下防止を実現する。即ち、外装パネル
5を締結固定していた既存のボルト6を、確保ワイヤー
8が挿通される通孔16を有する新設ボルト15に換装
して、各通孔16を介して確保ワイヤー8で新設ボルト
15どうしを数珠繋ぎ状に一体化し、確保ワイヤー8を
柱3に固定する。このように、換装した新設ボルト15
を介して外装パネル5を確保ワイヤー8で確保すると、
確保ワイヤー8で新設ボルト15の緩み止めを図ること
ができるので、上記の落下防止構造と同様に外装パネル
5の脱落を確実に防止できる。
【0015】
【実施例】図1ないし図7は本発明に係る外装パネルの
落下防止構造の実施例を示す。図2において、符号1は
高架道路の路面、2は路面1の両側に立設された高欄で
ある。高欄2の外側面には左右一定間隔おきにH形鋼か
らなる柱3を固定してあり、隣接する柱3の間に防音パ
ネル4を落とし込んで高欄2の上方を遮蔽し、走行騒音
が周辺部へ放散されるのを防いでいる。
【0016】高欄2の外面に露出する柱3を覆い隠すた
めに、柱3の外面上下には複数個の外装パネル5を配置
してある。図3に示すように各外装パネル5は、ボルト
6で柱3に締結固定されている。左右横長の外装パネル
5は、主面壁5aの上下に締結部5bを折り曲げ形成し
た塗装鋼板製の折版材からなり、上下に隣接する外装パ
ネル5・5の締結部5bどうしが内外に重なる状態で柱
3の外面に配置し、各締結部5bをボルト6で柱3に固
定する。なお、最下段の外装パネル5に限っては、これ
の下端が柱3の下端面へ回り込むように形成してある。
【0017】上記のような既設の高架道路においては、
車両の走行に伴う継続的な振動によって、外装パネル5
を固定するボルト6が緩んで脱落し、ボルト6のみなら
ず外装パネル5まで落下するおそれがある。本発明は、
このような落下事故を防ぐための落下防止構造に特徴を
有する。その概要は、各外装パネル5を確保ワイヤー8
で落下不能に確保し、同時に既設のボルト6を新たなも
のに換装して、これも確保ワイヤー8で落下不能に確保
するにある。図2において、符号9・10は柱に固定し
た足場構築用の足場金具である。
【0018】落下防止構造を付加する場合には、図3に
示すごとく柱3に固定した各外装パネル5の主面壁5a
の左右の端縁寄りにドリルで挿通孔12を開口し、さら
に上側の足場金具9にドリルで挿通孔13を開口する。
次に、外装パネル5を固定していたボルト6を取り外
し、代りに通孔16を備えた新設ボルト15に順次換装
する。この新設ボルト15は、図1に示すようにねじ軸
15aの一端に、座部15bとリング部15cとを一体
に備えたアイボルトからなり、リング部15cで囲まれ
る通孔16に確保ワイヤー8を通すことができる。
【0019】図5に示すように、各外装パネル5の左右
の端縁側からクリップナット17を主面壁5aに差し込
んで、そのナット部18をパネル内面側に位置させる。
この状態でパネル外面側からアイボルト(ワイヤー連結
具)20をナット部18にねじ込んで、アイボルト20
を外装パネル5に固定する。アイボルト20は、新設ボ
ルト15と同様に、ねじ軸20aの一端に、座部20b
とリング部20cとを一体に備えており、リング部20
cで囲まれる通孔21に確保ワイヤー8を通すことがで
きる。クリップナット17は、断面がヘアピン状の弾性
ベース17aの片面にナット部18を固定してあり、弾
性ベース17aを主面壁5aに差し込むだけで外装パネ
ル5に仮り装着できる。
【0020】確保ワイヤー8は、撚り線からなるワイヤ
ー22とその両端にかしめ固定した一対のエンド金具2
3とからなり、図1および図4に示すように、新設ボル
ト15、およびアイボルト20の通孔16・21にエン
ド金具23を容易に通すことができる。確保ワイヤー8
は、これの両端を各新設ボルト15およびアイボルト2
0の左右列の下端側から上端へ向かって順に通した後、
確保ワイヤー8の上端に至った両端末を止め具24を介
して足場金具9に固定する。
【0021】図6において止め具24は、四角形状の鋼
板片からなり、その板面にワイヤー捕捉用の孔が設けて
ある。ワイヤー捕捉用の孔は、エンド金具23の出入り
を許す組付孔25と、組付孔25の上方に連続形成され
てワイヤー22の入り込みを許す溝26とで鍵穴状に形
成してある。止め具24は、組付孔25を利用して足場
金具9にボルト27で固定する。図7に示すように、ま
ず各エンド金具23は組付孔25に通して止め具24の
両側に突出する状態にしたのち、止め具24の組付孔2
5側を足場金具9に当てがい、組付孔25と通孔13と
を位置合わせして両孔25・13にボルト27を挿通し
て該ボルト27にナット28をねじ込むことにより、足
場金具9に止め具24を固定する。これでワイヤー22
の各端末側が溝26内に挿通されて、エンド金具23が
足場金具9の上方において止め具24から抜け出るのを
防ぐ。つまり、エンド金具23の出入りを許す組付孔2
5をボルト27で塞ぎ、さらにワイヤー22の遊動を足
場金具9で規制することにより、確保ワイヤー8が柱3
から分離するのを阻止している。図7に示すように、ナ
ット28は割ピンや、だるまピンで緩み不能に固定して
おくことが好ましい。
【0022】以上のように、既設のボルト6をアイボル
トからなる新設ボルト15に順次換装し、さらに外装パ
ネル5にアイボルト20を新たに固定して、これらのボ
ルト15・20を確保ワイヤー8で拘束すると、各ボル
ト15・20は通孔16・21の範囲内で緩むことがあ
っても、それ以上回転することはない。従って、車両の
走行に伴う継続的な振動を受けてもボルト15・20が
緩んで脱落するのを確実に防止できるのはもちろんのこ
と、これによって外装パネル5の脱落も確実に防止でき
る。
【0023】以上の説明から理解できるように、本発明
の外装パネルにおける落下防止構造の施工方法において
は、道路の両側に立設される高欄2の外側面に柱3が固
定されており、柱3の外面上下に複数の外装パネル5が
ボルト6で締結固定してある既設の外装パネルにおい
て、各外装パネル5を締結固定していた既設のボルト6
を、確保ワイヤー8が通る通孔16を備えた新設ボルト
15に換装する工程と、各外装パネル5の左右の長手方
向両端部にワイヤー連結具20を固定する工程と、各ワ
イヤー連結具20および各新設ボルト15の通孔21・
16に確保ワイヤー8を挿通して、確保ワイヤー8を止
め具24を介して柱3に固定する工程とを含む点に特徴
を有する。なお、各工程は記載順に行う必要はなく、既
設のボルト6を新設ボルト15に換装する工程と、外装
パネル5にワイヤー連結具20を固定する工程とは、逆
の順序で行ってもよい。
【0024】なお、落下防止構造を付加する際には、足
場金具9・10を利用して外装パネル5の下端寄りに作
業用の足場を組み、この足場側から作業を行う。あるい
は高架道路の高さが低い場合には、リフトトラックを足
場にして作業を行う。いずれの場合にも、外装パネル5
の外面側から作業を行うので、作業時に防音パネル4を
柱3から取り外す必要はなく、その分だけ作業に要する
手間を省いて、工事の全体費用を著しく節約できる。因
みに、試験的な工事を行った結果、従来の工法に要する
費用に対して、本発明の工法に要する費用は25〜50
%で済むことができた。
【0025】新設ボルト15およびアイボルト20をね
じ込んだ状態において、そのリング部15c・20cの
向きは図1および図4に示すように一定しないことが多
い。しかし、各リング部15c・20cの内直径が十分
に大きいので、リング部15c・20cの向きがばらば
らであっても、確保ワイヤー8を通孔16・21に支障
なく通すことができ、その分だけ落下防止構造の付加工
事を迅速にしかも簡単に行える。仮に何らかの原因で、
新設ボルト15やワイヤー連結具20の一部が脱落した
場合には、新設ボルト15やワイヤー連結具20が、脱
落した個所より下側に位置する新設ボルト15やワイヤ
ー連結具20に引っ掛かる。従って、このようなボルト
15・20の緩みや、外装パネル5の浮き上がり等の取
り付け異常は、外部からの目視点検を行うだけで簡単に
発見できる。従って、落下防止工事を施した後のメンテ
ナンス作業が、簡単にしかも確実に行える。
【0026】上記の実施例では、外装パネル5の主面壁
5aにアイボルト(ワイヤー連結具)20を別途装着し
たが、その必要はなく、少なくとも外装パネル5を固定
していた既設のボルト6を先の新設ボルト15に順に換
装したうえで、これらの新設ボルト15を確保ワイヤー
8で確保するだけでも外装パネル5の落下を防止でき
る。ワイヤー連結具20は、図8に示すようにプレス金
具で形成し、これを六角ボルト30とクリップナット1
7で外装パネル5に締結して固定することができる。こ
の場合のワイヤー連結具20の板面には、止め具24と
同様に、エンド金具23を通すための孔31と、ワイヤ
ー22のみが入り込める溝32を通設しておけばよい。
六角ボルトに換えて、ブラインドリベットでワイヤー連
結具20を外装パネル5や、柱3に締結固定してもよ
い。
【0027】上記以外に、例えば6角ボルトの対辺部に
貫通孔を形成しておき、この貫通孔に挿通した針金やワ
イヤーを、圧着金具を介して確保ワイヤー8に固定し
て、ワイヤー連結具20とすることができる。本発明で
言うワイヤー22とは、撚り線ワイヤー以外の鋼線、被
覆金属線、および被覆コードなどを含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の側面図
【図2】高欄の部分を示す概略縦断側面図
【図3】改修前の状態を示す斜視図
【図4】要部の正面図
【図5】ワイヤー連結具の分解斜視図
【図6】確保ワイヤーの固定構造を示す分解斜視図
【図7】確保ワイヤーの固定構造を示す断面図
【図8】ワイヤー連結具の別実施例を示す平面図
【図9】比較例を示す正面図
【符号の説明】
2 高欄 3 柱 5 外装パネル 8 確保ワイヤー 9 足場金具 15 新設ボルト 16 新設ボルトの通孔 20 アイボルト 21 アイボルトの通孔 22 ワイヤー 23 エンド金具 24 止め具 25 止め具の組付孔 26 止め具の溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 秀▲徳▼ 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1番3 号 阪神高速道路公団内 (72)発明者 堀内 信之 東京都千代田区有楽町1丁目10番1号 ス バル興業株式会社内 (72)発明者 今沢 宏之 東京都千代田区有楽町1丁目10番1号 ス バル興業株式会社内 Fターム(参考) 2D001 AA01 AA05 BB01 CA01 DA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路両側の高欄2の外側面に固定された
    柱3の外面上下に、複数個の外装パネル5がボルト6で
    締結固定されており、 各外装パネル5の長手方向両端部にワイヤー連結具20
    が固定されており、 各ワイヤー連結具20を確保ワイヤー8で確保して、各
    外装パネル5が数珠繋ぎ状に一体化されており、 確保ワイヤー8を柱3に固定して、外装パネル5が確保
    ワイヤー8を介して柱3に落下不能に確保されているこ
    とを特徴とする外装パネルの落下防止構造。
  2. 【請求項2】 ワイヤー連結具20が、外装パネル5に
    締結固定されるアイボルトであり、 前記ボルト6と換装されて外装パネル5を柱3に固定す
    る新設ボルト15を有し、この新設ボルト15とワイヤ
    ー連結具20とに、確保ワイヤー8が挿通される通孔1
    6・21がそれぞれ設けられており、 各新設ボルト15および各ワイヤー連結具20のそれぞ
    れの通孔16・21に確保ワイヤー8を挿通して、新設
    ボルト15と外装パネル5とが、確保ワイヤー8で脱落
    不能に保持されるようにした請求項1記載の外装パネル
    の落下防止構造。
  3. 【請求項3】 新設ボルト15が、アイボルトである請
    求項2記載の外装パネルの落下防止構造。
  4. 【請求項4】 確保ワイヤー8が、ワイヤー22と、そ
    の両端に固定したエンド金具23とで構成されており、 確保ワイヤー8を柱3に固定するための止め具24を有
    し、この止め具24は、エンド金具23の出入りを許す
    組付孔25と、ワイヤー22の入り込みを許す溝26と
    を備えており、 ワイヤー22の両端部が溝26に入り込んだ状態で止め
    具24を柱3に固定することにより、エンド金具23が
    抜け出し不能に保持されている請求項2または3記載の
    外装パネルの落下防止構造。
  5. 【請求項5】 道路両側の高欄2の外側面に固定された
    柱3の外面上下に、複数個の外装パネル5がボルト6で
    締結固定されており、 前記ボルト6を、確保ワイヤー8が挿通される通孔16
    を有する新設ボルト15に換装することにより、外装パ
    ネル5が柱3に再固定され、 各新設ボルト15の通孔16に確保ワイヤー8を数珠繋
    ぎ状に挿通して、確保ワイヤー8が柱3に固定されてい
    ることを特徴とする外装パネルの落下防止構造。
  6. 【請求項6】 道路両側の高欄2の外側面に固定された
    柱3の外面上下に、複数の外装パネル5がボルト6で締
    結固定してある外装パネルの落下防止構造の施工方法で
    あって、 各外装パネル5を締結固定していた前記ボルト6を、確
    保ワイヤー8が挿通される通孔16を有する新設ボルト
    15に順次換装する工程と、 各外装パネル5の長手方向両端部に、確保ワイヤー8が
    挿通される通孔21を有するワイヤー連結具20を固定
    する工程と、 各ワイヤー連結具20および各新設ボルト15の通孔2
    1・16に確保ワイヤー8を挿通して、確保ワイヤー8
    を止め具24を介して柱3に固定する工程とからなるこ
    とを特徴とする外装パネルの落下防止構造の施工方法。
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