JP2002370517A - 車両用送風装置 - Google Patents

車両用送風装置

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JP2002370517A
JP2002370517A JP2002028455A JP2002028455A JP2002370517A JP 2002370517 A JP2002370517 A JP 2002370517A JP 2002028455 A JP2002028455 A JP 2002028455A JP 2002028455 A JP2002028455 A JP 2002028455A JP 2002370517 A JP2002370517 A JP 2002370517A
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vehicle
blower
air
seat
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Shinji Aoki
青木  新治
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレス扁平モータ6のモータ駆動回路の
発熱部品で発生した熱を自然対流によって冷却するため
のモータ取付用ブラケット10をモータ取付用ブラケッ
ト部61と駆動回路カバー部と一体形状にして部品点数
を削減する。 【解決手段】 運転席側や助手席側のフロントシートの
下部と車両の床面との間の天地方向に狭い環境に設けら
れる車両用シート空調装置に使用される扁平型送風装置
2において、モータ取付用ブラケット10を、モータ取
付用ブラケット部61と駆動回路カバー部と一体形状と
することにより、部品点数を削減でき、コストダウンで
きる。さらに、モータ取付用ブラケット10を、回路部
品の最高高さ以下で、しかもファンモータの外径よりも
径方向の外側に張り出すように設けることにより、モー
タ取付用ブラケット10の天地方向の飛び出しが少なく
なり、天地方向に扁平な扁平型送風装置2を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭載スペースの領
域が天地方向に狭い環境に使用される車両用送風装置に
関するもので、特に空調ユニット内の空調風をシートク
ッションの表面に導くためのシート空調用扁平型送風装
置の冷却構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、図14に示したよう
に、フロント空調ユニット内の空調風をフロントシート
の表面に導くためのユニットケース(図示せず)と、こ
のユニットケース内においてフロントシートの表面に向
かう空気流を発生させる遠心式ファン(図示せず)と、
この遠心式ファンを回転駆動するブラシレスモータ10
1と、外部のマイクロコンピュータ(図示せず)からの
入力信号に応じてブラシレスモータ101の回転速度を
制御するモータ駆動回路102とを備えたシート空調用
送風装置100がある。
【0003】ブラシレスモータ101は、三相の電機子
巻線103を有するステータ104、複数の永久磁石1
05を有するアウタロータ106、およびこのアウタロ
ータ106と一体的に回転して外周に遠心式ファンのフ
ァンボス部が捩じ込まれる回転軸107等から構成され
ている。そして、モータ駆動回路102は、三相の電機
子巻線103を順次通電する複数のMOS−FET(ス
イッチング素子)111や平滑コンデンサ等の電気部品
112を搭載した回路基板113を有し、これらは駆動
回路カバー114によって覆われている。また、駆動回
路カバー114には、複数のMOS−FET111の熱
をユニットケース内に放熱する放熱用ヒートシンク11
5が搭載されている。そして、その複数のMOS−FE
T111の熱の放熱は、遠心式ファンよりも空気下流側
において遠心式ファンの回転に伴って発生する冷却風に
より強制的に冷却するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のシー
ト空調用送風装置100においては、複数のMOS−F
ET111より発生した熱を空気中に放出するための放
熱用ヒートシンク115をユニットケース内に露出する
ように設けている。そして、遠心式ファンの回転に伴っ
て発生する空気流によって放熱用ヒートシンク115を
冷却する構造となっているので、ユニットケース内に風
流れの乱れが生じ高圧損となると共に、風量低下(出力
低下)を招くという問題があった。また、高圧損下のユ
ニットケース内に放熱用ヒートシンク115が突出する
ように配置されているため、空気流の剥離や付着が起き
ることにより、圧力脈動が起きるので風切り音が生じる
という問題があった。また、シート空調用送風装置10
0の構成部品が放熱用ヒートシンク115分増加するた
め、部品点数が多く、高コストとなるという問題があっ
た。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、モータ駆動回路をモー
タ取付用ブラケットに当接させて、モータ取付用ブラケ
ットを放熱用ヒートシンクとして機能させることによ
り、部品点数を削減することのできる車両用送風装置を
提供することにある。また、モータ取付用ブラケットを
自然対流による冷却方式に変更することにより、低騒音
化を実現することのできる車両用送風装置を提供するこ
とにある。さらに、モータ取付用ブラケットでモータ駆
動回路を覆うことにより、EMCの向上やEMI対策が
可能となる車両用送風装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、ファンモータをユニットケースに取り付けるた
めのモータ取付用ブラケットにモータ駆動回路を当接さ
せることにより、モータ取付用ブラケットを、モータ駆
動回路に設けられた発熱部品より発生した熱を空気中に
放出するための放熱用ヒートシンクとして機能させるこ
とができる。それによって、従来品では別部品とされて
いた放熱用ヒートシンクとモータ取付用ブラケットを1
つの部品で構成できるので、部品点数および組付工数を
削減することができる。これにより、コストダウンを実
現でき、且つ搭載性を向上できる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、モータ駆
動回路をモータ取付用ブラケットで覆うことにより、モ
ータ取付用ブラケットを、モータ駆動回路を覆う駆動回
路カバーとして機能させることもできる。それによっ
て、従来品では別部品とされていたモータ取付用ブラケ
ットと駆動回路カバーを1つの部品で構成できるので、
部品点数および組付工数を削減することができる。これ
により、コストダウンを実現でき、且つ搭載性を向上で
きる。また、モータ駆動回路からの放射ノイズを低減す
ることができる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、モータ取
付用ブラケットを、高熱伝導性の金属材料により製造す
ることにより、モータ駆動回路に設けられた発熱部品よ
り発生した熱を空気中に放出する放熱性に優れる。その
金属材料製のモータ取付用ブラケットでモータ駆動回路
を覆うことにより、(放射ノイズを低減するという)E
MI対策がなされている。また、請求項4に記載の発明
によれば、モータ駆動回路に、電波障害や電気雑音を防
止するためのEMI対策用LCフィルターを設けること
により、電波障害や電気雑音を抑えることができる。つ
まり、EMCの向上やEMI対策が比較的に容易に実現
できる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、モータ駆
動回路に設けられた発熱部品より発生した熱を空気中に
放出するための放熱用ヒートシンクとして機能するモー
タ取付用ブラケットを、ファンモータの外径よりも径方
向の外側に張り出すように設けることにより、モータ取
付用ブラケットの天地方向の飛び出しが少なくなり、天
地方向に扁平な車両用送風装置を実現することができ、
且つモータ取付用ブラケットの放熱面積が大きくなるの
で、モータ駆動回路の発熱部品の放熱性を向上できる。
また、モータ取付用ブラケットを、ユニットケースの空
気通路の外側でユニットケースの外壁面に沿って設ける
ことにより、モータ取付用ブラケットをユニットケース
の外側の自然対流により冷却できる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、本発明
を、天地方向に略平行な軸方向の高さが短い扁平な車両
用送風装置に適用することが望ましい。特に、本発明
を、搭載スペースが天地方向に比較的に狭い環境に配さ
れる、例えば車両のシートクッションと車両の床面との
間の狭い環境に配されるシート空調用扁平型送風装置に
適用することが非常に望ましい。また、請求項7に記載
の発明によれば、乗員の着座側から車両の床面側に向か
って、車両のシートクッション、モータ取付用ブラケッ
ト、モータ駆動回路の順に配されていることを特徴とし
ている。
【0011】請求項8に記載の発明によれば、モータ取
付用ブラケットのサイズは、モータ駆動回路の回路部品
の最大高さ以下であり、高さ方向に非常に薄くでき、放
熱用ヒートシンクとして機能するモータ取付用ブラケッ
トの表面積は、モータ駆動回路の回路基板面積と略同等
のサイズであり、非常に大きな放熱面積を得ることがで
きる。したがって、モータ取付用ブラケットの天地方向
の飛び出しが少なくなり、天地方向に扁平な車両用送風
装置を実現することができ、且つモータ取付用ブラケッ
トの放熱面積が大きくなるので、モータ駆動回路の発熱
部品の放熱性を向上できる。
【0012】請求項9に記載の発明によれば、ファンの
底プレートを、ファンボス部を有する中央部の方が外周
部よりも内側へ窪んだ形状に設けることにより、ファン
モータのユニットケース外側への飛び出しが少なくな
る。これにより、天地方向に略平行な軸方向の高さが短
い扁平な車両用送風装置を得ることができる。
【0013】請求項10および請求項11に記載の発明
によれば、発熱部品は、多相の電機子巻線を順次通電す
るための複数のスイッチング素子よりなる。そして、多
相の電機子巻線を順次通電することにより、ファンモー
タ内に回転磁界が発生する。この回転磁界をロータの相
対回転位置、回転速度に合わせて制御することで、ロー
タに配置された永久磁石が回転磁界に引かれてトルクが
発生する。また、請求項12に記載の発明によれば、モ
ータ駆動回路は、ファンモータの回転速度を制御するた
めのデジタル信号をモータ制御回路に送出するコンピュ
ータ、あるいはファンモータの回転速度を制御するため
のアナログ信号をモータ制御回路に送出する可変抵抗器
のいずれか一方に電気的に接続されている。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1実施形態の構成]図1ない
し図5は本発明の第1実施形態を示したもので、図1
(a)、(b)はシート空調用扁平型送風装置の構成を
示した図で、図2は車両用シート空調装置の構成を示し
た図で、図3(a)、(b)はブラシレス扁平モータと
モータ取付用ブラケットを示した図である。
【0015】本実施形態の車両用シート空調装置は、運
転席側や助手席側の前部座席(以下フロントシートと呼
ぶ)1の下部と車両の床面との間に一体的に取り付けら
れて、フロント空調ユニット内の空調風をフロントシー
ト1の表面に導くためのシート空調用ダクト(後述す
る)と、このシート空調用ダクト内においてフロントシ
ート1の表面に向かう空気流を発生させるシート空調用
扁平型送風装置(以下扁平型送風装置と略す)2とを備
えている。
【0016】運転席側や助手席側のフロントシート1
は、シートバック11とシートクッション12とにより
構成され、それぞれ通気性を有する表皮(シート表面
材)13、14により覆われている。また、シートバッ
ク11とシートクッション12の内部には、ユニットケ
ース4に連通する連通ダクト8、9に接続される配風用
ダクト15、16が設けられている。配風用ダクト1
5、16からは、シートバック11およびシートクッシ
ョン12の表面へ延びる複数個の吹出通路(シート空調
用吹出口)が分岐するように延長されている。なお、連
通ダクト8の途中には、可動ダクト18が設けられてい
る。
【0017】シートバック11とシートクッション12
は、それぞれウレタンパッドの表面にスポンジ層を設
け、更にスポンジ層の表面を革やモケット等の表皮1
3、14で覆って構成されている。なお、シートクッシ
ョン12の図示下方には、車両の床面に取り付けられた
一対のシートレール(図示せず)、このシートレールに
取り付けたシートフレーム(図示せず)、およびこのシ
ートフレームに取り付けたシートスプリング(図示せ
ず)等が設けられている。
【0018】シート空調用ダクトは、シート空調用送風
ダクト17の空気下流端に接続された可動ダクト19
と、この可動ダクト19の空気下流端に連結された、空
気吸込口3(後述する)を有するユニットケース4とか
ら構成されている。ここで、シート空調用送風ダクト1
7は、例えばフロント空調ユニットの空調ダクト(図示
せず)からフロントシート1に着座する前席乗員に冷風
または温風を供給するものであり、車両の床面に沿って
車室内の前方側から後方側に向かって2本配設されてい
る。なお、可動ダクト19は、ユニットケース4の空気
吸込口(吸入口:後述する)3に接続されていなくても
良い。つまり、フロント空調ユニットの吹出口から車室
内に吹き出された空調風を、フロントシート1の下部に
流入させた後に、空気吸込口3からユニットケース4内
に吸い込む方式でも良い。
【0019】また、フロント空調ユニットの空調ダクト
には、冷却用熱交換器(図示せず)にて冷やされた冷風
が流れる冷風通路(図示せず)と、加熱用熱交換器(図
示せず)にて再加熱された温風が流れる温風通路(図示
せず)と、冷風通路と温風通路とを選択的に切り替える
通路切替ドア(図示せず)とが設けられている。これに
より、シート空調用送風ダクト17内には、空調ダクト
の冷風通路または温風通路のいずれか一方から冷風また
は温風が供給される。
【0020】扁平型送風装置2は、本発明の車両用送風
装置に相当するもので、運転席側、助手席側のフロント
シート1と車両の床面との間の、搭載スペースが天地方
向に比較的に狭い環境に配されている。この扁平型送風
装置2は、天地方向(上下方向)の一端面(図示下端
面)に空気吸込口3が形成されたユニットケース4と、
回転に伴ってユニットケース4内の空気通路21内に空
気流を発生する遠心式ファン5と、この遠心式ファン5
を回転駆動するブラシレス扁平モータ(本発明のファン
モータに相当する)6と、このブラシレス扁平モータ6
の回転速度を制御するモータ駆動回路7と、このモータ
駆動回路7に設けられた発熱部品(図示せず)より発生
した熱を空気中に放出するための放熱用ヒートシンクと
して機能するモータ取付用ブラケット10とから構成さ
れている。
【0021】ユニットケース4は、樹脂材料により所定
の形状に一体成形されており、フロントシート1のシー
トクッション12の下部に設けられるシートフレームに
取り付けられている。このユニットケース4は、遠心式
ファン5の周囲にノーズ部22を起点として渦巻き(ス
クロール)状の空気通路21を形成したスクロールケー
シングを構成するものである。そして、ユニットケース
4は、車両の床面に対向する一端面にベルマウス状空気
吸込口3が設けられている。また、シートクッション1
2のシートフレームおよびシートスプリングに対向する
他端面にブラシレス扁平モータ6が貫通するように取り
付けられる方形状の貫通穴23、および上述の連通ダク
ト9に連通する連通口24が設けられている。ここで、
図2では連通口24がユニットケース4の車両前方側に
設けられているが、図1(a)に示したように、実際に
はユニットケース4の車両後方側の図示上端面に設けら
れている。
【0022】なお、貫通穴23の周囲には、放射状また
は円形状にユニットケース4外側に突出した補強用リブ
25が多数設けられ、貫通穴23の周壁には、ブラシレ
ス扁平モータ6およびモータ駆動回路7を取り付けるた
めのモータ取付部26と、モータ取付用ブラケット10
の駆動回路カバー部62(後述する)が載置されるカバ
ー取付部28が設けられている。そのモータ取付部26
には、複数個(本例では4個)のネジ穴27が設けられ
ている。そして、ユニットケース4の空気下流部には、
上述の連通ダクト8に連通する連通口29が設けられて
いる。
【0023】遠心式ファン5は、ブラシレス扁平モータ
6の回転力が伝達される底プレート31、この底プレー
ト31の外周端部に固定された多数の翼(ブレード)3
2、および各翼32を保持する円環状の保持リング33
等から構成されている。底プレート31は、中央部に設
けられたファンボス部34にブラシレス扁平モータ6の
回転軸35が螺合されて締め付けによって回転軸35に
固定されている。この底プレート31は、ブラシレス扁
平モータ6のユニットケース4の他端面から外側への飛
び出しを少なくするために、ファンボス部34を有する
中央部の方が外周部よりも内側へ窪んだ形状に設けられ
ている。各翼32は、断面形状が円弧形状に形成され、
底プレート31の外周端部に一定のピッチで円環状に配
置されている。保持リング33は、各翼32の端部を連
結して、各翼32を等間隔に保持する。
【0024】ブラシレス扁平モータ6は、回転軸35の
外周に軸受を介して固定された円筒軸(図示せず)の中
央部の外周に圧入固定されたステータコア、およびこの
ステータコアに巻装された三相の電機子巻線41〜43
を有するステータ(図示せず)と、ステータコアの外周
面に対向する内周面に複数の永久磁石44を有するアウ
タロータ45とから構成されたDCブラシレスモータで
ある。ここで、ステータコアの外周に形成された多数の
スロット内には、Y結線またはΔ結線された三相の電機
子巻線41〜43が収容されている。また、アウタロー
タ45は、回転軸35の外周に固定されて回転軸35と
一体的に回転して遠心式ファン5を回転駆動する。
【0025】モータ駆動回路7は、図4に示したよう
に、空調制御装置(以下エアコンECUと言う)50か
らのPWM制御信号のデューティ比に基づいて、運転席
側、助手席側のフロントシート1下部に設けられた運転
席側、助手席側の扁平型送風装置2の各ブラシレス扁平
モータ6の三相の電機子巻線41〜43の通電タイミン
グの制御を行う。エアコンECU50は、エアコン操作
パネル53上の各種スイッチからのスイッチ信号、およ
び各種センサからのセンサ信号等の入力信号と所定のプ
ログラムに基づいて、各冷凍機器のアクチュエータを通
電制御する。
【0026】また、エアコンECU50は、イグニッシ
ョンスイッチまたはアクセサリースイッチがONされる
と、作動するもので、CPU、ROM、RAM、入出力
回路、A/D変換回路、タイマー回路等の機能を含んで
構成されるマイクロコンピュータである。ここで、エア
コンECU50には、図4および図5に示したように、
運転席側、助手席側の扁平型送風装置2の各ブラシレス
扁平モータ6の回転速度、つまり各遠心式ファン5の回
転に伴って発生する前席乗員への空調風の風量を設定す
るための運転席側、助手席側の風量設定手段である運転
席側、助手席側のシート設定風量ボリューム(可変抵抗
器)51、52が接続されている。そして、エアコンE
CU50は、シート設定風量ボリューム51、52から
の電圧信号に応じて、モータ駆動回路7の三相全波駆動
IC回路55へPWM制御(パルスの周波数をデューテ
ィ比制御)信号を出力する。
【0027】モータ駆動回路7は、複数個(本例では3
個)のホール素子またはホールIC等の非接触式の磁気
検出素子(図示せず)と、複数のスイッチング素子より
なるインバータ回路(図示せず)と、非接触式の磁気検
出素子からの回転位置信号、およびエアコンECU50
からのPWM制御信号のデューティ比に基づいて、増幅
回路(図示せず)を介してインバータ回路の各スイッチ
ング素子を通電制御する三相全波駆動IC回路55と、
電解コンデンサおよびコイルよりなるEMI対策用LC
フィルター(図示せず)とを備えている。
【0028】EMI対策用LCフィルターは、自車のA
M・FMラジオやトランシーバ、パーソナル無線等、他
車のAM・FMラジオや一般家庭のテレビ等に影響を与
える電波ノイズ(障害電波・雑音電波)の発生を防止す
ると共に、安定した出力を取り出すようにするためのE
MC用LCフィルターである。三相全波駆動IC回路5
5は、ICパッケージ56内に設けたデジタル集積回路
(IC)で、各回路部品を配置した回路基板57に信号
線58を介して接続されている。その回路基板57は、
天地方向に対して直交する水平方向、つまりユニットケ
ース4の他端面の外壁面に沿うように配されている。な
お、三相全波駆動IC回路55を駆動回路カバー部62
(後述する)内に収容しても良い。
【0029】インバータ回路は、三相全波駆動IC回路
55からの駆動信号に従って、電気角が120°の位相
差を持って順に変化するようにブラシレス扁平モータ6
の三相の電機子巻線41〜43を順次通電するものであ
る。なお、増幅回路を構成するトランジスタや、複数の
スイッチング素子を構成するMOS−FET75(図9
参照)は、作動時に発熱する発熱部品を構成する。ま
た、その他のモータ駆動回路7内の発熱部品としては、
通電時に発熱する三相全波駆動IC回路55、抵抗体、
半導体やコイル等の内部部品(回路部品)がある。ここ
で、59はICパッケージ56を駆動回路カバー部62
の外側面に締め付け固定するための複数個のネジ等の締
結具である。
【0030】モータ取付用ブラケット10は、高熱伝導
性の金属材料(例えばアルミニウム合金)により所定の
形状に一体形成されており、モータ駆動回路7の各発熱
部品で発生した熱を自然対流によって冷却し空気中に放
熱するモータ取付ブラケット一体型放熱フィンである。
このモータ取付用ブラケット10は、ブラシレス扁平モ
ータ6をユニットケース4の貫通穴23に貫通させた状
態でモータ取付部26に取り付けるためのモータ取付用
ブラケット部61、およびユニットケース4のカバー取
付部28の図示上端面に載置されて、モータ駆動回路7
の各回路部品を被覆する駆動回路カバー部62と一体形
状に設けられている。モータ取付用ブラケット10上に
は、三相全波駆動IC回路55を内蔵したICパッケー
ジ56が載置されており、ネジ等の締結具59を用いて
ICパッケージ56が締め付け固定されている。また、
モータ取付用ブラケット10は、複数個(本例では6
個)のネジ等の締結具64を用いて回路基板57に締め
付け固定されている。
【0031】モータ取付用ブラケット10(駆動回路カ
バー部62)は、ブラシレス扁平モータ6の外径よりも
径方向の外側に張り出すように設けられ、且つユニット
ケース4の他端面の外側でユニットケース4の他端面の
外壁面に沿って設けられている。モータ取付用ブラケッ
ト10の高さは、モータ駆動回路7の回路部品の最大高
さ以下であり、且つモータ取付用ブラケット10(モー
タ取付用ブラケット部61と駆動回路カバー部62)の
表面積は、モータ駆動回路7の回路基板57の面積と略
同等の大きさである。モータ取付用ブラケット部61
は、ブラシレス扁平モータ6のステータコアを保持する
固定部材46を保持するモータ保持部65を有し、ブラ
シレス扁平モータ6と共にユニットケース4のモータ取
付部26に複数個(本例では4個)のネジ等の締結具
(図示せず)を用いて締め付け固定されている。なお、
モータ取付用ブラケット10には、複数個のネジ等の締
結具64および複数個のネジ等の締結具66が捩じ込ま
れる複数のネジ穴64a、66aが形成されている。
【0032】[第1実施形態の作用]次に、本実施形態
の車両用シート空調装置の作用を図1ないし図5に基づ
いて簡単に説明する。
【0033】運転席側、助手席側のシート設定風量ボリ
ューム(可変抵抗器)51、52の設定位置に応じた風
量(目標回転速度)となるようなデューティ比とされた
PWM制御信号が、エアコンECU50から運転席側、
助手席側のモータ駆動回路7に入力される。すると、各
モータ駆動回路7の複数のスイッチング素子が順次作動
することによってブラシレス扁平モータ6の三相の電機
子巻線41〜43が順次通電される。
【0034】例えば電気角が120°の位相差を持って
順に変化するように三相の電機子巻線41〜43が順次
通電されると、ブラシレス扁平モータ6内に回転磁界が
発生する。この回転磁界をアウタロータ45の相対回転
位置(非接触式の磁気検出素子の出力信号)や目標回転
速度(エアコンECU50からのPWM制御信号のデュ
ーティ比等)に合わせて制御することで、アウタロータ
45に配置された永久磁石44が回転磁界に引かれて回
転力(トルク)が発生する。それによって、アウタロー
タ45が回転することによって遠心式ファン5が目標回
転速度に対応した所定の回転速度で回転する。
【0035】すると、フロント空調ユニットの空調ダク
トに連通する冷風通路または温風通路のいずれか一方か
ら冷風または温風等の空調風が、遠心式ファン5の回転
に伴って、シート空調用送風ダクト17を通って空気吸
込口3からユニットケース4内に吸い込まれる。そし
て、ユニットケース4内に吸い込まれた空調風は、遠心
式ファン5の中央部に設けられたファンボス部34に入
り込み、その後に多数の翼32の作用により遠心式ファ
ン5の遠心方向に吐出される。そして、遠心式ファン5
の遠心方向に吐出された空調風は、ユニットケース4内
の渦巻き状の空気通路21、連通口29、24を通って
ユニットケース4から連通ダクト8、9内に流出する。
【0036】そして、連通ダクト8、9内に流入した空
調風は、運転席側、助手席側のフロントシート1のシー
トバック11とシートクッション12内部に設けられた
各配風用ダクト15、16を通って各吹出通路へ分配さ
れて、各吹出通路から表皮13、14を通過して、運転
席側、助手席側のフロントシート1に着座する前席乗員
の大腿部、臀部および背中部へ吹付けられる。これによ
り、フロント空調ユニットによる室内空調に加えて、運
転席側、助手席側の前席乗員の身体に直接空調風が吹き
付けられることによって前席乗員の空調感が向上する。
【0037】このとき、ブラシレス扁平モータ6のモー
タ駆動回路7の部品回路、特に三相の電機子巻線41〜
43を駆動するためのインバータ回路(複数のスイッチ
ング素子)、これらのスイッチング素子をスイッチング
動作させるための三相全波駆動IC回路55、および回
路基板57上の抵抗体、半導体やコイル等の内部部品な
どの発熱部品で発生した熱は、モータ取付用ブラケット
10を伝わって、フロントシート1のシートクッション
12の伸縮作用、およびフロント空調ユニットの空調ダ
クトの吹出口から吹き出された空調風の車室内の気流等
による自然対流によって冷却される。
【0038】[第1実施形態の効果]以上のように、運
転席側や助手席側のフロントシート1の下部と車両の床
面との間の天地方向に狭い環境に設けられる車両用シー
ト空調装置に使用される扁平型送風装置2において、モ
ータ駆動回路7の各発熱部品で発生した熱を自然対流に
よって冷却し空気中に放熱する放熱用ヒートシンクとし
て機能するモータ取付用ブラケット10を設けることに
より、従来品では別部品とされていた、ブラシレス扁平
モータ6をユニットケース4に取り付けるためのモータ
取付用ブラケット部61と、モータ駆動回路7の各発熱
部品が当接すると共に、モータ駆動回路7の各回路部品
を覆う駆動回路カバー部62とを1つの部品で構成でき
る。これにより、部品点数および組付工数を削減するこ
とができるので、コストダウンを実現でき、且つ搭載性
を向上できる。
【0039】また、上記のモータ取付用ブラケット10
を、駆動回路カバー部62と一体形状に設けている。そ
して、駆動回路カバー部62を、放熱用ヒートシンクと
同一の材料である高熱伝導性の金属材料により製造して
いる。そして、その金属材料製の駆動回路カバー部62
によってモータ駆動回路7が覆われており、しかもモー
タ駆動回路7に、電波障害や電気雑音を防止するための
EMI対策用LCフィルター(電解コンデンサおよびコ
イル)を設けていることから、EMC(回路部品が電磁
気的周囲環境に影響されず、また、影響を与えず、機能
劣化や誤動作を起こさず、回路部品が機能通り作動し得
る能力)の向上やEMI(回路部品が電磁気的周囲環境
によって機能上妨害を受ける電磁干渉の)対策が比較的
に容易に実現できる。
【0040】さらに、モータ取付用ブラケット10を、
そのモータ取付用ブラケット10の高さがモータ駆動回
路7の回路部品の最大高さ以下で、しかもファンモータ
の外径よりも径方向(天地方向に対して直交する略水平
方向)の外側に張り出すように設けることにより、モー
タ取付用ブラケット10の天地方向、特にユニットケー
ス4の底壁面よりフロントシート1側への飛び出し量を
非常に小さくすることができる。これにより、天地方向
に狭い環境に設けられるシート空調用送風装置として最
適な、天地方向に扁平な扁平型送風装置2を実現するこ
とができる。
【0041】また、放熱用ヒートシンクとして、モータ
取付用ブラケット部61および駆動回路カバー部62の
面積分だけ使用できるので、従来品と比較して放熱用ヒ
ートシンクの放熱面積を飛躍的に拡げることができ、モ
ータ駆動回路7の発熱部品の放熱性を非常に向上するこ
とができる。また、モータ取付用ブラケット10を、ユ
ニットケース4の空気通路21の外側でユニットケース
4の他端面の外壁面に沿って設けることにより、モータ
取付用ブラケット10をユニットケース4の他端面の外
側の自然対流により冷却できる。このため、冷却効率が
良く、十分な冷却性を得ることができる。
【0042】それによって、ユニットケース4の空気通
路21内から放熱用ヒートシンクが無くなるため、放熱
用ヒートシンクへの空気流の剥離や付着等の風流れの乱
れによる圧力脈動、および空気通路21内の圧力上昇が
小さくなって風量低下を抑えることができ、且つ風切り
音も低減できるので、低騒音化を実現できる。また、フ
ロントシート1の表皮13、14に形成された各吹出通
路を塞ぐように前席乗員が着座することによって高圧力
損失環境でシート空調を行う車両用シート空調装置であ
っても、高出力化を実現できる。
【0043】さらに、ユニットケース4の空気通路21
内に放熱用ヒートシンクを配置するための搭載スペース
が不要となるので、ユニットケース4の最適設計が可能
となる。すなわち、遠心式ファン5の周囲にノーズ部2
2を起点として渦巻き状の空気通路21を形成し、且つ
遠心式ファン5の高さ方向の片面にベルマウス状空気吸
込口3を形成するスクロールケーシング形状の最適設計
が可能となる。
【0044】[第2実施形態]図6ないし図8は本発明
の第2実施形態を示したもので、図6は車両用シート空
調装置の構成を示した図で、図7(a)はシート空調用
扁平型送風装置の概略構成を示した図で、図7(b)は
車両用シート空調装置のアナログ回路を示した図であ
る。
【0045】本実施形態のシート空調用ダクトは、シー
ト空調用送風ダクト17の空気下流端に接続された可動
ダクト19と、この可動ダクト19の空気下流端を空気
吸込口3とするユニットケース4とから構成されてい
る。そして、本実施形態のモータ駆動回路70は、運転
席側、助手席側のフロンシート1の表面への空調風の風
量を設定するための風量設定手段であるシート設定風量
ボリューム(可変抵抗器)71、72からモータ制御回
路73を介してアナログ信号が入力するように構成され
たアナログ回路74に内蔵されている。なお、シート設
定風量ボリューム71、72からは、電圧信号(アナロ
グ信号)VCDがモータ制御回路73に入力される。こ
こで、S5は5Vの電源電圧を示し、また、IGはイグ
ニッションスイッチを示す。
【0046】[第3実施形態]図9は本発明の第3実施
形態を示したもので、車両用シート空調装置のモータ駆
動回路を示した図である。
【0047】本実施形態の遠心式ファンを回転駆動する
ブラシレス扁平モータは、三相の電機子巻線41〜43
を有するステータ、および内周面に永久磁石を有するア
ウタロータ等から構成されたDCブラシレスモータであ
る。そして、モータ駆動回路7は、第1実施形態と同様
にして、複数個(本例では3個)のホール素子94〜9
6と、複数のMOS−FET75により構成されるイン
バータ回路76と、複数のトランジスタ77を含んで構
成される増幅回路78を介してインバータ回路76の複
数のMOS−FET75をスイッチング動作させる三相
全波駆動IC回路79とを備えている。
【0048】さらに、電解コンデンサ83およびコイル
よりなるEMI対策用LCフィルター80と、突入電流
を防止するための回路81と、IC回路82と、複数の
コンデンサおよび抵抗により構成され、アウタロータの
トルク変動を防止するためのRC回路85とを備えてい
る。また、モータ駆動回路7には、PWM制御信号を入
力する信号入力(VS)用端子91、イグニッションス
イッチを介して12Vの車載電源(バッテリー)に電気
的に接続されるバッテリー(+12V)用端子92およ
び接地(GND)用端子93が設けられている。ここ
で、+5Vは5Vの電源電圧を示す。
【0049】ホール素子94〜96は、アウタロータの
内周に設置された永久磁石が発生する磁束方向と三相の
電機子巻線41〜43との相対的な回転位置を検出する
位置検出手段で、アウタロータの永久磁石の内周側に対
向して複数個配置され、その受感面に加わる磁束の直交
成分に応じた電圧を発生するように設けられている。つ
まり、その受感面にN極またはS極の磁界が発生する
と、その磁界に感応して起電力(N極の磁界が発生する
と+電位が生じ、S極の磁界が発生すると−電位が生じ
る)を発生するように設けられている。そして、三相全
波駆動IC回路79は、複数個(本例では3個)のホー
ル素子94〜96からの回転位置信号、およびエアコン
ECUからのPWM制御(VS)信号のデューティ比に
基づいて、複数のMOS−FET75を順次通電制御す
る。
【0050】そして、第1実施形態でも記述したが、三
相全波駆動IC回路79からの駆動信号を増幅する増幅
回路78を構成する複数のトランジスタ77や、電気角
が120°の位相差を持って順に変化するようにブラシ
レス扁平モータ6の三相の電機子巻線41〜43を順次
通電するインバータ回路76を構成する複数のMOS−
FET75は、作動時に発熱する発熱部品を構成する。
また、モータ駆動回路7内の発熱部品としては、その他
に、図9の回路図中の三相全波駆動IC回路79、抵抗
体、半導体やコイル等の内部部品(回路部品)がある。
このような構成のモータ駆動回路7は、エアコンECU
からのPWM制御信号(デジタル信号)のデューティ比
による電圧置き換え、シート設定風量ボリューム(可変
抵抗器)71、72による電圧値信号(アナログ信号)
のマニュアル制御の双方に適用できる。
【0051】[第4実施形態]図10ないし図12は本
発明の第4実施形態を示したもので、図10ないし図1
2はシート空調用扁平型送風装置の構成を示した図であ
る。
【0052】本実施形態の扁平型送風装置2は、本発明
の車両用送風装置に相当するもので、運転席側、助手席
側のフロントシートのシートクッション(以下ウレタン
パットと言う)201と車両の床面との間の、搭載スペ
ースが天地方向に比較的に狭い環境に配されている。こ
の扁平型送風装置2は、天地方向(上下方向)の一端面
(図示下端面)に空気吸込口202が形成されたユニッ
トケース203と、回転に伴ってユニットケース203
内の空気通路内に空気流を発生する遠心式ファン(図示
せず)と、この遠心式ファンを回転駆動するブラシレス
扁平モータ(本発明のファンモータに相当する)206
と、このブラシレス扁平モータ206の回転速度を制御
するモータ駆動回路207と、このモータ駆動回路20
7に設けられた発熱部品(図示せず)より発生した熱を
空気中に放出するための放熱用ヒートシンクとして機能
するモータ取付用ブラケット210とから構成されてい
る。
【0053】なお、本実施形態では、乗員の着座側から
車両の床面側に向かって、フロントシートのウレタンパ
ット201、シートスプリング208、スタイライザ2
09、モータ取付用ブラケット210、モータ駆動回路
207、ユニットケース203、ブラシレス扁平モータ
206の順に配されている。そして、ユニットケース2
03は、第1実施形態と同様に、樹脂材料により所定の
形状に成形された2分割型のケースであり、遠心式ファ
ンの周囲にノーズ部を起点として渦巻き(スクロール)
状の空気通路を形成したスクロールケーシングを構成す
るものである。
【0054】そして、ユニットケース203の上部側ケ
ースには、ブラシレス扁平モータ206が貫通するよう
に取り付けられる方形状の貫通穴(図示せず)が設けら
れている。そして、貫通穴の周囲には、放射状または円
形状にユニットケース4外側に突出した補強用リブ22
5が設けられている。また、ユニットケース203の上
部側ケースには、モータ取付用ブラケット210の駆動
回路カバー部215(後述する)が載置されるカバー取
付部228が設けられている。なお、ユニットケース2
03の上部側ケースの端部には、図2および図6の可動
ダクト18に連結する連結口204が設けられている。
【0055】ブラシレス扁平モータ206は、第1実施
形態と同様にして、ステータコアとステータとアウタロ
ータ45とを備えたDCブラシレスモータである。その
アウタロータ45は、第1実施形態と同様に、回転軸
(図示せず)の外周に固定されて回転軸と一体的に回転
して遠心式ファンを回転駆動する。そして、モータ駆動
回路207は、例えば図9に示したモータ駆動回路7と
同様な回路構成であり、特に大電流を制御するパワート
ランジスタや、複数のスイッチング素子を構成するMO
S−FET等を含んで構成され、ユニットケース203
上に載置された回路基板57上に設置されている。な
お、発熱部品としては、パワートランジスタ、MOS−
FET、三相全波駆動IC回路、抵抗体、半導体やコイ
ル等の回路部品がある。
【0056】モータ取付用ブラケット210は、高熱伝
導性の金属材料(例えばアルミニウム合金)により所定
の形状に設けられており、モータ駆動回路207の各発
熱部品で発生した熱を自然対流によって冷却し空気中に
放熱するシートユニット取付用ブラケット兼用モータ取
付用ブラケット一体型放熱フィンである。このモータ取
付用ブラケット210は、シートスプリング208にフ
ェルト211を介して引っ掛けられるシート被取付用ブ
ラケット部212、スタピライザ209にフェルト21
3を介して引っ掛けられるシート被取付用ブラケット部
214、ユニットケース203の上部側ケースのカバー
取付部228の図示上端面に載置されて、モータ駆動回
路207の各回路部品を被覆する駆動回路カバー部21
5等から構成されている。
【0057】シート被取付用ブラケット部212は、図
10に示したように、駆動回路カバー部215の天壁部
232(後述する)上に一体的に設けられた連結部21
7の両側にそれぞれ設けられ、図10および図11に示
したように、シートスプリング208の図示上端側を係
止する上端側係止部218、およびシートスプリング2
08の図示下端側を係止する下端側係止部219を有
し、上端側係止部218と下端側係止部219との間に
フェルト211を介してシートスプリング208を挟み
込むことによってシート被取付用ブラケット部212が
シートスプリング208に保持されるように構成されて
いる。なお、上端側係止部218の図示上端面は、図1
2に示したように、フロントシートのウレタンパット2
01の図示下面に接触するように設けられている。そし
て、フェルト211、213は、シートスプリング20
8およびスタピライザ209の撓みを吸収することが可
能なクッション性に優れる緩衝部材で、これらは設けら
れていなくても良い。
【0058】複数のシート被取付用ブラケット部212
と駆動回路カバー部215との間に設けられる連結部2
17および駆動回路カバー部215の天壁部232に
は、複数個(本例では4個)のネジ等の締結具221を
用いてブラシレス扁平モータ206をユニットケース2
03に取り付けるための締結部が複数箇所設けられてい
る。また、シート被取付用ブラケット部214は、駆動
回路カバー部215に対して別体で設けられている。
【0059】そして、シート被取付用ブラケット部21
4には、複数個(本例では2個)のネジ等の締結具22
2を用いてユニットケース203の上部側ケースを取り
付けるための締結部が複数箇所設けられている。このシ
ート被取付用ブラケット部214には、スタピライザ2
09に嵌め合われる円筒状のフェルト213に嵌合する
ことが可能な湾曲部220が設けられており、湾曲部2
20と駆動回路カバー部215の天壁部232(後述す
る)との間にフェルト213を介してスタピライザ20
9を挟み込むことによってシート被取付用ブラケット部
214がスタピライザ209に保持されるように構成さ
れている。
【0060】駆動回路カバー部215は、高熱伝導性の
金属材料(例えばアルミニウム合金)により所定の形状
に一体成形されており、ブラシレス扁平モータ206を
ユニットケース203の上部側ケースに取り付けるため
のモータ取付用ブラケットを兼ねている。そして、駆動
回路カバー部215は、モータ駆動回路207の各発熱
部品が当接するように、しかもモータ駆動回路207の
各回路部品を覆うように設けられている。
【0061】そして、駆動回路カバー部215は、図示
しないコネクタを装着する箇所を除いて、回路基板57
の周囲を囲むように、しかも図11において図示下方に
突出するように凸壁部231が設けられている。これら
の凸壁部231および天壁部232は、自車のAM・F
Mラジオやトランシーバ、パーソナル無線等、他車のA
M・FMラジオや一般家庭のテレビ等に影響を与える電
波ノイズ(障害電波・雑音電波)の放射を防止してい
る。また、駆動回路カバー部215の天壁部232に
は、複数個(本例では4個)のネジ等の締結具223を
用いて裏側(図11において図示下方側)から回路基板
57を天壁部232に取り付けるための締結部が複数箇
所設けられている。
【0062】以上のように、運転席側や助手席側のフロ
ントシートのウレタンパット201の下部と車両の床面
との間の天地方向に狭い環境に設けられる車両用シート
空調装置に使用される扁平型送風装置2において、モー
タ駆動回路207の各発熱部品で発生した熱を自然対流
によって冷却し空気中に放熱する放熱用ヒートシンクと
して機能するモータ取付用ブラケット210を設けるこ
とにより、従来品では別部品とされていた、扁平型送風
装置2をフロントシートのウレタンパット201の下部
に取り付けるためのシート被取付用ブラケット部21
2、ブラシレス扁平モータ206をユニットケース20
3に取り付けるためのモータ取付用ブラケット兼、モー
タ駆動回路207の各発熱部品が当接すると共に、モー
タ駆動回路207の各回路部品を覆う駆動回路カバー部
215とを1つの部品で構成できる。これにより、部品
点数および組付工数を削減することができるので、コス
トダウンを実現でき、且つ搭載性を向上できる。
【0063】また、第1実施形態と同様な作用効果を達
成することができる。なお、本実施形態では、シート被
取付用ブラケット部214を駆動回路カバー部215に
対して別体で設けているが、シート被取付用ブラケット
部214と駆動回路カバー部215とを金属材料により
一体成形しても良い。また、本実施形態では、シート被
取付用ブラケット部212と駆動回路カバー部215と
を金属材料により一体成形しているが、シート被取付用
ブラケット部212を駆動回路カバー部215に対して
別体で設けても良い。
【0064】[第5実施形態]図13は本発明の第5実
施形態を示したもので、図13(a)、(b)はシート
空調用扁平型送風装置の構成を示した図である。
【0065】本実施形態の扁平型送風装置2のユニット
ケース300は、樹脂材料により所定の形状に一体成形
された本体ケース301と、シート被取付用ブラケット
兼、上部側ケース兼、モータ駆動回路用放熱用ヒートシ
ンク兼用のモータ取付用ブラケット310とから構成さ
れている。なお、本実施形態では、乗員の着座側から車
両の床面側に向かって、フロントシートのウレタンパッ
ト、シートスプリング、スタイライザ、モータ取付用ブ
ラケット310、モータ駆動回路307、ブラシレス扁
平モータ306、本体ケース301の順に配されてい
る。
【0066】本体ケース301は、遠心式ファン305
の周囲にノーズ部を起点として渦巻き(スクロール)状
の空気通路304を形成したスクロールケーシングを構
成するものである。そして、本体ケース301には、車
両の床面に対向する一端面にベルマウス状空気吸込口3
11が設けられている。また、本体ケース301には、
図2および図6の可動ダクト18に連結する連結管31
2が設けられている。その連結管312の外周には、可
動ダクト18が抜けるのを防止するための複数の鍔状部
313が設けられている。
【0067】遠心式ファン305は、ブラシレス扁平モ
ータ306の回転力が伝達される底プレート314、こ
の底プレート314の外周端部に固定された多数の翼
(ブレード)315、および各翼315を保持する円環
状の保持リング316等から構成されている。底プレー
ト314内には、ブラシレス扁平モータ306のアウタ
ロータ45が嵌め合わされている。また、ブラシレス扁
平モータ306は、第4実施形態と同様にして、ステー
タコアとステータとアウタロータ45とを備えたDCブ
ラシレスモータである。
【0068】モータ駆動回路307は、例えば図9に示
したモータ駆動回路7と同様な回路構成であり、特に大
電流を制御するパワートランジスタや、複数のスイッチ
ング素子を構成するMOS−FET等を含んで構成さ
れ、モータ取付用ブラケット310の図示下面に締め付
け固定される回路基板57上に設置されている。なお、
発熱部品としては、パワートランジスタ、MOS−FE
T、三相全波駆動IC回路、抵抗体、半導体やコイル等
の回路部品がある。
【0069】モータ取付用ブラケット310は、高熱伝
導性の金属材料(例えばアルミニウム合金)により所定
の形状に設けられている。このモータ取付用ブラケット
310は、シートスプリングにフェルトを介して引っ掛
けられるシート被取付用ブラケット部321、スタピラ
イザにフェルトを介して引っ掛けられるシート被取付用
ブラケット部322、モータ取付用ブラケット兼、モー
タ駆動回路用放熱用ヒートシンク兼用の上部側ケース部
(モータ取付用ブラケット部、駆動回路カバー部)32
3等から構成されている。
【0070】シート被取付用ブラケット部321は、上
部側ケース部323上に一体的に設けられた連結部32
4の両側にそれぞれ設けられ、シートスプリングの図示
上端側を係止する上端側係止部325、およびシートス
プリングの図示下端側を係止する下端側係止部326を
有し、上端側係止部325と下端側係止部326との間
にフェルトを介してシートスプリングを挟み込むことに
よってシート被取付用ブラケット部321がシートスプ
リングに保持されるように構成されている。なお、上端
側係止部325の図示上端面は、第4実施形態と同様に
して、フロントシートのウレタンパットの図示下面に接
触するように設けられている。
【0071】複数のシート被取付用ブラケット部321
と上部側ケース部323との間に設けられる連結部32
4および上部側ケース部323には、複数個(本例では
4個)のネジ等の締結具(図示せず)を用いて裏側(図
示下方側)よりブラシレス扁平モータ306を上部側ケ
ース部323に取り付けるための締結部331、332
が複数箇所設けられている。また、シート被取付用ブラ
ケット部322は、上部側ケース部323に対して別体
で設けられている。
【0072】そして、シート被取付用ブラケット部32
2には、複数個(本例では2個)のネジ等の締結具33
3を用いて回路基板57を取り付けるための締結部が複
数箇所設けられている。このシート被取付用ブラケット
部322には、スタピライザに嵌め合われる円筒状のフ
ェルトに嵌合することが可能な湾曲部327が設けられ
ており、湾曲部327と上部側ケース部323との間に
フェルトを介してスタピライザを挟み込むことによって
シート被取付用ブラケット部322がスタピライザに保
持されるように構成されている。
【0073】上部側ケース部323は、高熱伝導性の金
属材料(例えばアルミニウム合金)により所定の形状に
一体成形されており、モータ駆動回路307の各発熱部
品が当接するように設けられており、回路基板57との
間に各回路部品を収容可能なように周辺部に比べて中央
部が図示上方に膨らんだ状態で、回路基板57上に配さ
れている。なお、上部側ケース部323の周辺部よりも
外側に突出した鍔状部は、本体ケース301の外周壁部
に図示しないネジ等の締結具を用いて締め付け固定され
るか、嵌め合いによって嵌合固定されている。
【0074】以上のように、モータ駆動回路307の各
発熱部品で発生した熱を自然対流によって冷却し空気中
に放熱する放熱用ヒートシンクとして機能するモータ取
付用ブラケット310を、シート被取付用ブラケット部
321およびモータ取付用ブラケット兼、モータ駆動回
路用放熱用ヒートシンク兼用の上部側ケース部323等
によって構成することで、第4実施形態と比べて更に部
品点数および組付工数を削減することができるので、コ
ストダウンを実現でき、且つ搭載性を向上できる。
【0075】[他の実施形態]第1実施形態では、モー
タ駆動回路7の三相全波駆動IC回路55を、モータ取
付用ブラケット10と一体形状の駆動回路カバー部62
の外側面(表面)に設置しているが、モータ駆動回路7
の三相全波駆動IC回路55を、モータ取付用ブラケッ
ト10と一体形状の駆動回路カバー部62の中でモータ
取付用ブラケット10の内側面に接触するように設置し
ても良い。
【0076】本実施形態では、複数のスイッチング素子
または少なくとも1つ以上のスイッチング素子をMOS
−FET75によって構成しているが、複数のスイッチ
ング素子または少なくとも1つ以上のスイッチング素子
を複数のパワー電解効果トランジスタ(静電誘導トラン
ジスタ)、またはパワーバイポーラトランジスタ(三重
拡散型パワートランジスタ、ダーリントントランジス
タ)、またはIGBT、またはサイリスタ等により構成
しても良い。また、本実施形態では、位置検出手段とし
てホール素子94〜96を用いたが、位置検出手段とし
てホールICや磁気抵抗素子を用いても良い。
【0077】本実施形態では、ファンを回転駆動するフ
ァンモータとして、三相の電機子巻線41〜43を有す
るステータ、および複数の永久磁石44を有するアウタ
ロータ45等から構成されたDCブラシレスモータより
なるブラシレス扁平モータ6を用いたが、ファンを回転
駆動するファンモータとして、永久磁石を取り付けたロ
ータを三相交流を用いて回転させる交流同期電動機(交
流モータ)を用いても良い。この場合には、ステータの
三相の電機子巻線に三相交流電流を流して交流モータ内
に回転磁界を発生させる。また、ファンを回転駆動する
ファンモータとして、フィールドコイルを有する界磁極
(ステータ)、および電機子巻線を有するアーマチャ
(ロータ)等から構成された直流電動機を用いても良
い。この場合には、フィールドコイルまたは電機子巻線
の電流を増減することで、直流電動機の回転速度を変更
できる。
【0078】本実施形態では、フロント空調ユニットの
空調ダクト内の空調風(冷風または温風)をフロントシ
ート1の表面に導くための扁平型送風装置2のユニット
ケース4(シート空調ユニット)を設けたが、リヤ空調
ユニットの空調ダクト内の空調風(冷風または温風)を
フロントシート1の表面に導くためのシート空調ユニッ
トを設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はシート空調用扁平型送風装置の構成を
示した平面図で、(b)はシート空調用扁平型送風装置
の構成を示した半断面図である(第1実施形態)。
【図2】車両用シート空調装置の構成を示した斜視図で
ある(第1実施形態)。
【図3】(a)はブラシレス扁平モータとモータ取付用
ブラケットを示した平面図で、(b)はブラシレス扁平
モータとモータ取付用ブラケットを示した側面図である
(第1実施形態)。
【図4】車両用シート空調装置のデジタル回路を示した
構成図である(第1実施形態)。
【図5】運転席側、助手席側のシート設定風量ボリュー
ムを示した斜視図である(第1実施形態)。
【図6】車両用シート空調装置の構成を示した斜視図で
ある(第2実施形態)。
【図7】(a)はシート空調用扁平型送風装置の概略構
成を示した図で、(b)は車両用シート空調装置のアナ
ログ回路を示した構成図である(第2実施形態)。
【図8】運転席側、助手席側のシート設定風量ボリュー
ムを示した斜視図である(第2実施形態)。
【図9】車両用シート空調装置のモータ駆動回路を示し
た回路図である(第3実施形態)。
【図10】シート空調用扁平型送風装置の構成を示した
平面図である(第4実施形態)。
【図11】シート空調用扁平型送風装置の構成を示した
側面図である(第4実施形態)。
【図12】シート空調用扁平型送風装置の構成を示した
正面図である(第4実施形態)。
【図13】(a)はシート空調用扁平型送風装置の構成
を示した平面図で、(b)はシート空調用扁平型送風装
置の構成を示した側面図である(第5実施形態)。
【図14】シート空調用送風装置を示した半断面図であ
る(従来の技術)。
【符号の説明】
1 フロントシート 2 扁平型送風装置(車両用送風装置) 3 空気吸込口 4 ユニットケース 5 遠心式ファン 6 ブラシレス扁平モータ(ファンモータ) 7 モータ駆動回路 10 モータ取付用ブラケット 21 空気通路 26 モータ取付部 31 底プレート 32 翼(ブレード) 34 ファンボス部 35 回転軸 41〜43 電機子巻線 44 永久磁石 45 アウタロータ 51 シート設定風量ボリューム(可変抵抗器) 52 シート設定風量ボリューム(可変抵抗器) 55 三相全波駆動IC回路(発熱部品) 57 回路基板 61 モータ取付用ブラケット部 62 駆動回路カバー部 73 モータ制御回路 75 MOS−FET(発熱部品) 79 三相全波駆動IC回路(発熱部品) 94〜96 ホール素子(位置検出手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内部に空気通路を形成するユニット
    ケースと、 (b)回転に伴って前記空気通路内に空気流を発生する
    ファンと、 (c)このファンを回転駆動するファンモータと、 (d)このファンモータの回転速度を制御すると共に、
    作動時に発熱する発熱部品を有するモータ駆動回路とを
    備えた車両用送風装置において、 前記モータ駆動回路を、前記ファンモータを前記ユニッ
    トケースに取り付けるためのモータ取付用ブラケットに
    当接させたことを特徴とする車両用送風装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用送風装置におい
    て、 前記モータ駆動回路は、前記モータ取付用ブラケットに
    より覆われていることを特徴とする車両用送風装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用送風装置におい
    て、 前記モータ取付用ブラケットは、高熱伝導性の金属材料
    により設けられていることを特徴とする車両用送風装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両用送風装置におい
    て、 前記モータ駆動回路は、電波障害や電気雑音を防止する
    ためのEMI対策用LCフィルターを設けていることを
    特徴とする車両用送風装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のうちいずれかに
    記載の車両用送風装置において、 前記モータ取付用ブラケットは、前記ファンモータの外
    径よりも径方向の外側に張り出すように設けられ、且つ
    前記ユニットケースの外側で前記ユニットケースの外壁
    面に沿って設けられていることを特徴とする車両用送風
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のうちいずれかに
    記載の車両用送風装置において、 前記車両用送風装置は、車両のシートクッションと車両
    の床面との間の、搭載スペースが天地方向に比較的に狭
    い環境に配されて、室内空調ユニット内の空調風を前記
    シートクッションの表面に導くシート空調用扁平型送風
    装置であることを特徴とする車両用送風装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の車両用送風装置におい
    て、 乗員の着座側から前記車両の床面側に向かって、前記車
    両のシートクッション、前記モータ取付用ブラケット、
    前記モータ駆動回路の順に配されていることを特徴とす
    る車両用送風装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のうちいずれかに
    記載の車両用送風装置において、 前記モータ駆動回路は、天地方向に対して直交する水平
    方向に、前記発熱部品を含む回路部品を搭載する回路基
    板を有し、 前記モータ取付用ブラケットは、その高さが前記モータ
    駆動回路の回路部品の最大高さ以下であり、且つ前記モ
    ータ取付用ブラケットの表面積が、前記モータ駆動回路
    の回路基板面積と略同等の大きさであることを特徴とす
    る車両用送風装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項8のうちいずれかに
    記載の車両用送風装置において、 前記ファンは、前記ファンモータの回転軸の回転力が伝
    達される底プレート、およびこの底プレートの外周部に
    等間隔で配設された多数の翼を有し、 前記底プレートは、中央部に設けられたファンボス部に
    前記ファンモータの回転軸が嵌め合わされて固定され、
    前記ファンモータのユニットケース外側への飛び出しを
    少なくするために、前記ファンボス部を有する中央部の
    方が外周部よりも内側へ窪んだ形状に設けられているこ
    とを特徴とする車両用送風装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし請求項9のうちいずれか
    に記載の車両用送風装置において、 前記ファンモータは、多相の電機子巻線を有するステー
    タ、およびこのステータに対して相対回転可能に配置さ
    れて、永久磁石を有するロータを有し、 前記発熱部品は、前記多相の電機子巻線を順次通電して
    前記ファンモータ内に回転磁界を発生させる複数のスイ
    ッチング素子よりなることを特徴とする車両用送風装
    置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の車両用送風装置にお
    いて、 前記モータ駆動回路は、前記複数のスイッチング素子か
    らなるインバータ回路、前記ステータに対する前記ロー
    タの相対回転位置を検出する位置検出手段、およびこの
    位置検出手段の検出値に基づいて、前記複数のスイッチ
    ング素子を駆動するモータ制御回路を有することを特徴
    とする車両用送風装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の車両用送風装置にお
    いて、 前記モータ駆動回路には、前記ファンモータの回転速度
    を制御するためのデジタル信号を前記モータ制御回路に
    送出するコンピュータ、あるいは前記ファンモータの回
    転速度を制御するためのアナログ信号を前記モータ制御
    回路に送出する可変抵抗器のいずれか一方が電気的に接
    続されていることを特徴とする車両用送風装置。
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