JP2002370338A - 製版・印刷用ロール - Google Patents

製版・印刷用ロール

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JP2002370338A
JP2002370338A JP2001182745A JP2001182745A JP2002370338A JP 2002370338 A JP2002370338 A JP 2002370338A JP 2001182745 A JP2001182745 A JP 2001182745A JP 2001182745 A JP2001182745 A JP 2001182745A JP 2002370338 A JP2002370338 A JP 2002370338A
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roll
plate
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making
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Tatsuo Shigeta
龍男 重田
Kaku Shigeta
核 重田
Etsuji Yamagami
悦二 山上
Chigusa Matsuzaki
千草 松崎
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Think Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール研磨時に共振が生じずビビリ研磨を回
避できて滑らかな円筒研磨が行なうことができ、又、I
Cタグを用いて製版・印刷用ロールの在庫管理から製版
方法・出荷までを容易に管理することができる,製版・
印刷用ロール。 【解決手段】 両端面に被チャック孔を有するスリーブ
タイプの製版・印刷用ロール1であって、ロール内の被
チャック孔の正面かつ近傍にブラケットにより支持され
る無線読み書き式のICタグが付設され該ICタグ3に
少なくともロール識別番号が記録されているとともに、
ロール内面に研磨加工時の共振を抑え込むダンパー部材
4を固着してなる。ICタグに、ロール識別番号と何色
の版に関するロールであるかを示す色識別番号と何番目
のステーションで印刷するか印刷ステーション番号が記
録されている。ダンパー部材4は、振動減衰率が高いシ
ート状体4aの一方の面にプレート状の質量体4bを積層
しシート状体4aの他方の面をロール内面に固着してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ロール研磨時に
共振が生じずビビリ研磨を回避できて滑らかな円筒研磨
が行なうことができ、又、ICタグを用いて製版・印刷
用ロールの在庫管理から製版方法・出荷までを容易に管
理することができて、特に、製版工場内のパレットに人
手により多数の製版・印刷用ロールを載置して製版を行
うようにしても製版・印刷用ロールの特定ができて誤っ
た製版処理を行うこと(作業エラー)を回避でき、さら
に、ロールの特定が容易にできることによりライントラ
ブル時の復旧に役立ち、さらに印刷工場においても、印
刷装置の何番目の印刷ステーションに装着して何色のイ
ンクを印刷するかを間違えないように確認することがで
きる,製版・印刷用ロールに関する。
【0002】従来、製版・印刷用ロールを砥石研磨機に
より研磨を行なうには、被製版ロールを両端チャックし
て回転するとともに、砥石を回転して砥石の端面を被製
版ロールの外面へ押圧してロール面長方向に移動してい
る。研磨代を大きくとって研磨するには、被製版ロール
と砥石の回転数を上げて砥石の被製版ロールへの押圧力
を大きくする。すると、被製版ロールが共振しビビリ研
磨が行なわれて滑らかな円筒研磨が行なえない。特に、
1000番以上の砥石研磨、すなわち中仕上げ研磨や上仕上
げ研磨や鏡面研磨で被製版ロールが共振しビビリ研磨が
行なわれることは回避しなければならない。そこで、本
願出願人においては、被製版ロールの内部にエンドレス
なVベルトを摺接移動可能に収容して被製版ロールの共
振を防いでビビリ研磨を回避し滑らかな円筒研磨を実現
していた。他社においては、被製版ロールの共振を防い
でビビリ研磨を回避する方法として、被製版ロールの内
部に濡れたウエスを収容するか、又は研磨加工の作業者
が手袋を付けた手で回転している被製版ロールの外面を
軽く押えるか、又は、チェーンを被製版ロールの上方か
ら垂らして該被製版ロールの上面から側面にかけて接触
するか、又はエアシリンダの圧力でゴムブロックを被製
版ロールの外面に押付けている。被製版ロールの内部に
ダンパー部材(Vベルト又は濡れたウエス)を収容する
場合は、研磨の前後でダンパー部材の収容・回収が必要
であり研磨作業が煩わしくなるとともに、ダンパー部材
の回収を忘れたり、ロールの内部にVベルト又はウエス
の渣が残り製版工程や印刷工程でロール面に付着する不
具合が発生する惧れがある。又、研磨加工の作業者が手
袋を付けた手で回転している被製版ロールの外面を軽く
押えることは回避したい。又、チェーン又はゴムブロッ
クを被製版ロールの外面に当てる方法は、ロール面に疵
が付くので回避したい。
【0003】又、従来、製版・印刷用ロールの在庫管理
は、製版・印刷用ロールに固有の番号を付けて管理して
いるが、製版・印刷用ロールの大きさや長さを知ること
ができないので、製版・印刷用ロールの再使用において
再使用したい大きさの製版・印刷用ロールを適切に選択
することができない。製版・印刷用ロールの在庫・製版
管理を行うメインのコンピュータにおいて、多種多様の
製版・印刷用ロールの一本一本について全てを管理する
ことは難しく、特に、一本の製版・印刷用ロールについ
てトラブルを起こして取り除いた場合や、製版を終えた
製版・印刷用ロールについて検版したところ悪くて印刷
に供し得ないので緊急に一本の製版・印刷用ロールを優
先的に処理したい場合や、朝夕に人手によりロールスト
ック用パレットへ製版・印刷用ロールを乗せた場合等に
全自動製版システムを適切に管理することが難しい。製
版・印刷用ロールに製版すべきデザインと異なったデザ
インを付けてしまうことを避けなければならないし、製
版・印刷用ロールの処理工程を重複したり省いてしまう
エラーを皆無にしなければならない。さらに、製版済の
製版・印刷用ロールを出荷するまでのストック管理につ
いても異なった依頼主へ出荷することを避けなければな
らない。さらに、製版された版ロールを印刷機に取り付
ける場合に、版ロールを取り付ける印刷ステーションの
位置を間違えることがあると、ロール径の僅かに違いに
よって被印刷ウエブにテンションを与えられなかった
り、テンションを与えて切断してしまうことが起きるの
で、版ロールを取り付ける印刷ステーションの位置を間
違えることは絶対にあってはならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、ICタグ
を用いて製版・印刷用ロールの在庫管理から製版方法・
出荷までを効率良く管理することができ、又製版工場内
のパレットに人手により多数の製版・印刷用ロールを載
置して製版を行うようにしても製版・印刷用ロールの特
定ができて誤った製版処理を行うこと(作業エラー)を
回避でき、さらに、ライントラブル時の復旧に役立ち、
製版工程の重複を避けることができ、又製版の工程順序
の誤りを回避でき、空いている処理設備へその設備によ
る処理を必要とする製版・印刷用ロールを効率的に搬送
でき、又製版・印刷用ロールの処理順位を随時に変更で
き、版ロールを取り付ける印刷ステーションの位置を間
違えることを回避でき、他方において、被製版ロールの
研磨工程の前後でダンパー部材の収容・回収の必要がな
く、被製版ロールが径・肉厚・長さ等の相違により固有
振動数が様々に異なっていても該被製版ロールを研磨す
る際に効果的に制振が行なえてビビリ研磨を回避できて
滑らかな円筒研磨が行なえる製版・印刷用ロールを提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、両端
面に被チャック孔を有するスリーブタイプの製版・印刷
用ロールであって、ロール内の被チャック孔の正面かつ
近傍にブラケットにより支持される無線読み書き式のI
Cタグが付設され該ICタグに少なくともロール識別番
号が記録されているとともに、ロール内面に研磨加工時
の共振を抑え込むダンパー部材を固着してなることを特
徴とする製版・印刷用ロールを提供するものである。
【0006】本願第二の発明は、ICタグに、ロール識
別番号と何色の版に関するロールであるかを示す色識別
番号と何番目のステーションで印刷するか印刷ステーシ
ョン番号が記録されていることを特徴とする製版・印刷
用ロールを提供するものである。
【0007】本願第三の発明は、ダンパー部材が、振動
減衰率が高いシート状体の一方の面にプレート状の質量
体を積層しシート状体の他方の面をロール内面に固着し
てなるか、又は、ブチルゴム・ニトリルブタジエンゴム
等の振動減衰率が高いゴムと鉛等の固有振動数が小さい
金属質量体をモールドしてなるか、又は、振動減衰率が
高いゴム中に鉛等の固有振動数が小さい金属質量体の線
状体(縒り線を含む)、若しくはラス体をモールドして
なることを特徴とする製版・印刷用ロールを提供するも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本願発明の第一の実施の形態にか
かる製版・印刷用ロールについて図1を参照して説明す
る。図1において、符号1はスリーブタイプの製版・印
刷用ロールであり、符号2はブラケットであり、符号3
はICタグであり、符号4はダンパー部材である。具体例
として、先に、ダンパー部材4を製版・印刷用ロール1
の被チャック孔より入れて端面より30mm〜40mmの奥
に位置するようにロール内面に接着固定し、次いで、ブ
ラケット2の中央部にICタグ3を固着し該ブラケット2
の一端を被チャック孔より入れて該一端より例えば40m
mと50mmの二箇所を折り曲げて内端面に突き当ててロ
ール内周面に接着固定し続いて該ブラケット2の他端よ
り40mmと50mmの二箇所を折り曲げてから被チャック
孔より入れて該他端をロール内の180度異なる内端面に
突き当ててロール内周面に接着固定し、もって、ICタグ
3を被チャック孔の中心に対応させかつロール内端面よ
り内方へ例えば50mm位離れた位置に付設してある。
【0009】ダンパー部材4は、振動減衰率が高いシー
ト状体4aの一方の面にプレート状の質量体4bを積層
し、シート状体4aの他方の面をロール内面に固着して
なる。ダンパー部材4は、新ロールの製作時に又リサイ
クルロールにあっては研磨前にロール内面に固着したま
まとすることができる。振動減衰率が高いシート状体4
aについて、具体的に例示すると、αゲル(シリコーン
を主材とした液体と固体の中間状態であるゲル状物質)
からなるシート状体、弾性を有する多孔質の合成樹脂製
のシート状体、制振樹脂製のシート状体、ブチルゴム・
ニトリルブタジエンゴム等のゴム製のシート状体、独立
気泡を持つ低発泡ウレタンのシート状体を列挙すること
ができる。プレート状の質量体4bとして、アルミ板、
その他の金属板、プラスチック板を用いることができ
る。
【0010】ダンパー部材4をスリーブタイプの製版・
印刷用ロール1の内面に取付けて研磨を試みたところ、
シート状体4aの厚さを2mmとし、50g〜100g前後の
質量を選択したところ、どのサイズの被製版ロールでも
制振効果が良好で共振・共鳴音の発生がなく、円滑な砥
石研磨ができた。
【0011】ダンパー効果としては、製版・印刷用ロー
ル1の振動と質量体4bの振動がシート状体4aを介して
相互に伝わってその際固有振動数の相違から製版・印刷
用ロール1の振動エネルギーと質量体4bの振動エネル
ギーとが相殺するように作用するとともに、製版・印刷
用ロール1の余剰の振動エネルギーが減衰率が高いシー
ト状体4aを振動させることになり、この場合、質量体
4bがシート状体4aの片面を拘束しているので、シート
状体4aが振動エネルギーを熱エネルギーに変換して振
動を急速に減衰し、もって共振・共鳴が生じる固有振動
数よりも大幅に低減する。一番大きくて重い被製版ロー
ルを制振できるダンパー部材を被製版ロールの大きさに
かかわらずロール内面に固着すると、被製版ロールが径
・肉厚・長さ等の相違により固有振動数が様々に異なっ
ていても、いずれの被製版ロールにあっても有効に制振
刷ることができた。
【0012】又、ダンパー部材4は、ブチルゴム・ニト
リルブタジエンゴム等の振動減衰率が高いゴムと鉛等の
固有振動数が小さい金属質量体をモールドしてなるか、
又は、振動減衰率が高いゴム中に鉛等の固有振動数が小
さい金属質量体の線状体(縒り線を含む)、又はラス体
をモールドしてなる構成でも良い。金属質量体を線状体
(縒り線を含む)、又はラス体として形成しゴムにモー
ルドすることは、質量体でゴムを拘束することにより、
ゴムが振動エネルギーを熱エネルギーに有効に変換しう
るようにするためである。ダンパー効果は、略同様に得
られる。ダンパー部材4として、防振ゴム単体を作り被
製版ロールの内面に取付けてテストしたところ制振効果
は生じなかった。本願発明の製版・印刷用ロールは、図
1に示すように、スリーブタイプの製版・印刷用ロール
1の内周面に、無線読み書き式のICタグ3を貼着す
る。
【0013】製版・印刷用ロール1に付設したICタグ
3には、ロール識別番号、顧客番号、ロール処理コース
識別番号、ロールの外径、ロールの長さ、何色の版に関
するロールであるかを指示する色識別番号、何番目のス
テーションで印刷するかを指示する印刷ステーション番
号、製版デザイン番号等を記憶する。ICタグ3への記
憶は、アンテナ5を被チャック孔より挿入し20mm前後
の位置に近接してアクセスする。
【0014】製版・印刷用ロール1にICタグ3を付設
したので、以下のようなロール管理ができる。まず、立
体ロール倉庫への搬入に際して、新品(未使用)の製版
・印刷用ロールについては、外径と長さを測定して製版
・印刷用ロールの在庫・製版管理を行うメインのコンピ
ュータにデータ入力し、養生してから、立体ロール倉庫
に設備されているアンテナ5を差し込んで、製版・印刷
用ロールの在庫・製版管理を行うメインのコンピュータ
からアンテナ5へ信号を出力することにより、その製版
・印刷用ロールに貼着したICタグにロール識別番号と
顧客番号とロール処理コース識別番号とロールの外径・
長さ、何色の版に関するロールであるかを示す色識別番
号、及び何番目のステーションで印刷するか印刷ステー
ション番号が記録されている等をそれぞれ記録し、その
後に、立体ロール倉庫内に設備されているロール仕舞い
込み取り出し装置に指令を送って、立体ロール倉庫の前
記記録した番号の空きパレットへ収納しておく。他方、
使用済の製版・印刷用ロールについては、製版・印刷用
ロール端面のテーパ穴にアンテナ5を差し込んで、その
製版・印刷用ロールに貼着してあるICタグに記録され
ているロール識別番号を読み取り、その後に、立体ロー
ル倉庫内に設備されているロール仕舞い込み取り出し装
置に指令を送って、立体ロール倉庫の空きパレットへ収
納しておくことができる。顧客からの製版の依頼があっ
て、版デザインを決定し版の大きさを決めたら、メイン
のコンピュータにリストアップされる製版・印刷用ロー
ルの中から対応する大きさの製版・印刷用ロールを選択
して該選択した製版・印刷用ロールをピックアップし、
立体ロール倉庫の出入り口に取り出すことができる。前
記ピックアップする際に、ロール仕舞い込み取り出し装
置に付設されたアンテナ5をロール端面の被チャック孔
に挿入してICタグに記憶されているロールの識別番号
を読み取って製版・印刷用ロールの選択の正誤を照合
し、正しく選択した製版・印刷用ロールをピックアップ
することができる。全自動製版工場のロール搬入口に位
置される製版・印刷用ロールは、ロール直径計測・搬入
装置の被チャック位置に立てて位置されるとアンテナ5
が差し込まれ、ICタグに記憶されているロール識別番
号を読み取られてメインのコンピュータのディスプレイ
に例えば入力表が表示され、該入力表にロール処理コー
ス識別番号と顧客識別番号と製版デザイン番号を入力し
て、ICタグにロール処理コース識別番号と顧客識別番
号と製版デザイン番号がそれぞれ記憶され、さらに、使
用回数1をプラスした値を記憶することができる。動的
バランスのチェックをパスした製版・印刷用ロールは、
回転が停止された状態で製版・印刷用ロールの面長方向
に例えば15mmピッチで直径がμmm単位まで高精密に
計測され、計測値が、メインのコンピュータにロール識
別番号に関連させて記憶することができる。この計測値
は該製版・印刷用ロールが砥石研磨装置により補正研磨
されるときに砥石研磨装置へデータ送信される。メイン
のコンピュータは、ロールハンドリングロボットがレー
ザー露光装置に対して製版・印刷用ロールを受け渡すと
き、製版・印刷用ロールの識別番号を照合することで、
二重にチェックし、メインメモリに格納された版デザイ
ンデータをレーザー露光装置のメモリに対してダウンロ
ードさせる。補正研磨を行うときも同様で二重にチェッ
クしてから計測済みの直径データを砥石研磨装置へ送信
する。このようにして、ロール識別番号を照合すること
ができ、又、ロール処理コース識別番号を照合して、誤
った処理工程が行われないように、あるいは誤った版デ
ザインが形成されないように管理することができ、又、
処理工程が様々に異なった処理を行うことができる。製
版を完了した製版・印刷用ロールは検版され、ピンホー
ル等の瑕疵がないときは養生されて出荷されるか、一時
的に立体ロール倉庫に保管される。出荷される際は、I
Cタグに記憶されているロール識別番号と納入先とデザ
イン番号を再度照合することができる。ライントラブル
が生じたときは、直ちに処理中の全てのロールの処理を
中止し、復旧には、ロール識別番号を読み取ることで各
ロールがラインのどの位置にあって処理工程がどこまで
進んでいるかが容易に分かる。製版会社が出荷した製版
・印刷用ロールを受け取ってコンバータにおいて印刷機
に装着する際にロール識別番号と何色の版に関するロー
ルであるかを示す色識別番号と何番目のステーションで
印刷するか印刷ステーション番号を読み取ることで誤り
なく装着できる。
【0015】本願発明の製版・印刷用ロールは、フレキ
ソ印刷ロール、凸版印刷ロールにも適用される。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明の製
版・印刷用ロールによれば、ロール識別番号を記憶した
ICタグを備えているのでロールの在庫管理から製版工
程の管理、出荷までを効率良く・誤りなく管理すること
ができ、又、製版工場内のパレットに人手により多数の
製版・印刷用ロールを載置して製版を行うようにしても
ICタグに記憶されているロール識別番号を読み取るこ
とにより製版・印刷用ロールの特定ができて誤った製版
処理を行うこと(作業エラー)を回避でき、さらに、ラ
イントラブルが発生したときに急速な復旧に役立ち、製
版工程の重複を避けることができ、又製版の工程順序の
誤りを回避でき、空いている処理設備へその設備による
処理を必要とする製版・印刷用ロールを効率的に搬送で
き、又製版・印刷用ロールの処理順位を随時に変更で
き、版ロールを取り付ける印刷ステーションの位置を間
違えることを回避でき、他方において、被製版ロールの
研磨工程の前後でダンパー部材の収容・回収の必要がな
く、被製版ロールの製作時にダンパー部材を取付けたま
まとすることができて、被製版ロールが径・肉厚・長さ
等の相違により固有振動数が様々に異なっていてもロー
ル研磨に際して効果的な制振が行なえてビビリ研磨を回
避でき、滑らかな円筒研磨が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施の形態にかかる製版・印
刷用ロールの断面図。
【符号の説明】
1・・・被製版ロール、2・・・ブラケット、3・・・
ICタグ、4・・・ダンパー部材、4a・・・振動減衰率
が高いシート状体、4b・・・プレート状の質量体、5
・・・アンテナ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山上 悦二 千葉県柏市高田1201−11 株式会社シン ク・ラボラトリー内 (72)発明者 松崎 千草 千葉県柏市高田1201−11 株式会社シン ク・ラボラトリー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端面に被チャック孔を有するスリーブタ
    イプの製版・印刷用ロールであって、ロール内の被チャ
    ック孔の正面かつ近傍にブラケットにより支持される無
    線読み書き式のICタグが付設され該ICタグに少なく
    ともロール識別番号が記録されているとともに、ロール
    内面に研磨加工時の共振を抑え込むダンパー部材を固着
    してなることを特徴とする製版・印刷用ロール。
  2. 【請求項2】ICタグに、ロール識別番号と何色の版に
    関するロールであるかを示す色識別番号と何番目のステ
    ーションで印刷するか印刷ステーション番号が記録され
    ていることを特徴とする[請求項1]に記載の製版・印
    刷用ロール。
  3. 【請求項3】ダンパー部材は、振動減衰率が高いシート
    状体の一方の面にプレート状の質量体を積層しシート状
    体の他方の面をロール内面に固着してなるか、又は、ブ
    チルゴム・ニトリルブタジエンゴム等の振動減衰率が高
    いゴムと鉛等の固有振動数が小さい金属質量体をモール
    ドしてなるか、又は、振動減衰率が高いゴム中に鉛等の
    固有振動数が小さい金属質量体の線状体(縒り線を含
    む)、若しくはラス体をモールドしてなることを特徴と
    する[請求項1]又は[請求項2]に記載の製版・印刷
    用ロール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168246A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Asahi Kasei Chemicals Corp 印刷基材
CN108909157A (zh) * 2018-04-19 2018-11-30 海宁运城制版有限公司 印刷辊的配重组件

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Effective date: 20041209

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Effective date: 20041210