JP2002370116A - ワークの倣い加工装置 - Google Patents

ワークの倣い加工装置

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JP2002370116A
JP2002370116A JP2001178640A JP2001178640A JP2002370116A JP 2002370116 A JP2002370116 A JP 2002370116A JP 2001178640 A JP2001178640 A JP 2001178640A JP 2001178640 A JP2001178640 A JP 2001178640A JP 2002370116 A JP2002370116 A JP 2002370116A
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canister
cam roller
holding
cutting tool
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Yasushi Shibata
靖 柴田
Masato Isobe
正人 磯部
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークのバリ取りを行なう際、削り残しや削り
過ぎのないようにバリ取り加工できる加工装置を提供す
ること。 【解決手段】加工装置10は、ロボット2のハンド3に
装着され、切削具保持装置11とワーク保持具30とを
有して構成される。切削具保持装置11は、ハンド3に
装着するロボット取り付けロッドを有する装着部12
と、エンドミル20及びカムローラ26とを有する保持
部21とを有し、保持部21は装着部12とエアシリン
ダ18を介して連結されて、装着部21に対して移動可
能に配置されている。ワーク保持具30は、キャニスタ
40を支持するワーク支持部31とカムローラガイド3
2とを有して構成され、カムローラ26がカムローラガ
イド32の倣い基準面に当接され、倣い基準面に沿って
倣い基準面を押圧しながら走行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークの倣い加
工装置に関し、詳しくは、ワークの削り残しや削り過ぎ
を防止する倣い加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークのバリ取りを機械によって切削加
工する場合、ワークはセット治具によって定位置に取り
付けられているものの、ワーク寸法のばらつきによって
バリの削り残しがあったり又はワークを削り取ることが
あることから、切削具でバリだけを正確に削り取ること
は困難であり、手作業で行なわれることが多い。例え
ば、加工するワークが、車両のエンジン部分に組み込ま
れているキャニスタの場合、キャニスタは、パージポー
トとタンクポートと大気ポートを有するケース部と、取
り付け面を有する蓋部とをケース部内に活性炭を充填し
た状態で溶着することによって接合するように形成され
ている。この溶着時において、ケース部と蓋部との間に
はバリが発生する。このバリは、キャニスタが装着され
る位置によっては、他の部品と干渉して正規の位置に配
置することができないことがあるため、バリ取り作業を
必要としていた。このバリ取り作業を手作業で行なうこ
とは、生産量の多い車両関係においては、極めて生産性
を低下することから、機械で加工することが試みられて
いた。
【0003】従来、このキャニスタのバリ取り作業を機
械加工で行なう場合、図14に示すように、キャニスタ
40をセット治具51に取り付けた状態で、ロボット2
に装着された切削具20が、ケース部41と蓋部42と
の合わせ面43に沿って移動することによって、合わせ
面43からはみ出したバリを削り取るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の切削方
法では、セット治具51に装着されたキャニスタ40に
対してロボット2のティーチングポイントで切削具20
を移動させることから、キャニスタ40に寸法ばらつき
があれば、キャニスタ40の加工位置が、ロボット2の
ティーチングポイントに対してずれた位置に配置される
ことがあった。そのため、バリ取り加工を行なう際に、
バリ残しが発生したり、削り過ぎてワークまで切削して
しまうこととなって、製品不良を発生させることとなっ
ていた。
【0005】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、バリが発生したワークを、削り残しや削り過ぎの
ないように加工できるワークの倣い加工装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわるワー
クの倣い加工装置では、上記の課題を解決するために、
請求項1記載の発明では、ロボットのハンドに装着可能
な切削具保持装置と、ワークを把持するワーク保持具と
を有して構成されている。前記ワーク保持具には、倣い
基準面が形成され、前記切削具保持装置には、前記ロボ
ットのハンドに装着可能な装着部と、切削具を保持する
保持部とを有して構成されていて、前記倣い基準面に、
前記保持部に配置される位置決め部材が当接可能に構成
される。この際、位置決め部材が倣い基準面に当接する
ことによって、切削具がワーク加工位置に達する。そし
て、このワーク加工位置は、前記位置決め部材を倣い基
準面側にさらに押圧することによって、前記保持部を前
記装着部に対して、前記保持部を緩衝手段の付勢力に抗
して後方に移動させ、所定ストロークあるいはそのスト
ローク端に達することによって確認することができる。
従って、前記ロボットは、ワークを保持した前記ワーク
保持具の倣い基準面によって前記切削具を走行させるこ
とができるのでワークに形成された寸法のばらつきに影
響されずに加工を行なうことができる。これによって、
切削具の加工位置は、ワーク保持具の倣い基準面から設
定されることとなり、つまり、ワークの一基準位置から
設定されることになることから、ワークのばらつきがあ
っても、例えば、バリ取り加工を行なう際に、削り過ぎ
や削り残しを発生することなくワークの所定量の寸法を
確保することができて、品質の良いワークを提供するこ
とが可能となる。さらに、切削具の加工位置への確保
は、前記保持部が後方移動する間のいずれの位置でも行
なえることから、ロボットによる切削具の加工位置への
移動を精密に行なうことなく廉価なコストで加工装置を
提供することができる。
【0007】また、請求項2記載のワークの倣い加工装
置は、前記緩衝手段が、空気の圧縮を利用したもので構
成されていることから、位置決め部材が倣い基準面に当
接した後で倣い基準面に押圧しても、空気のクッション
効果により、装置を損傷させることなく、切削具をワー
クの加工位置に移動させることができる。また、例え
ば、緩衝手段として、エアシリンダを切削具保持装置に
装着させることによって、容易に取り付けることがで
き、また廉価な費用で加工装置を構成することができ
る。
【0008】また、請求項3記載のワークの倣い加工装
置は、前記ワークが、一対の樹脂ワークを溶着して加工
されたものであっても、ワークの寸法ばらつきに対して
常にワークの一基準位置を基準に加工を行なうことがで
き、例えば、車両のキャニスタのケース部と蓋部との間
に発生したバリを削り取るのに好適に使用することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。実施形態のワークの倣い加工装置
で加工するワークは、車両のキャニスタにおけるケース
部と蓋部との合わせ面に発生したバリを削り取る加工に
ついて、以下説明するものであるが、これに限定するも
のではなく、ワークが、樹脂材で形成されるものでばら
つきの多いものであれば、本発明の倣い加工装置はキャ
ニスタでなくても本発明の効果を有効に達成できるもの
である。
【0010】実施形態のワークの倣い加工装置(以下、
加工装置という。)10は、図1に示すように、機台1
内に装着されたロボット2のハンド部3に着脱可能に配
置されてロボット2の一部として構成されている。な
お、ロボット2の下方にはバリ屑を集合するホッパ4が
配置され、ロボット2の前面には上下方向に昇降可能な
窓部材5が機台1に装着されたシリンダ6に接続され、
窓部材5を下方に移動させて閉じることによって切削さ
れたバリ屑を周囲に散在させないように配置されてい
る。
【0011】加工装置10は、図2に示すように、ロボ
ット2のハンド部3に装着可能なロッドを有する切削具
保持装置11とワーク(以下、キャニスタで説明す
る。)40を保持するワーク保持具30とを有して構成
され、切削具保持装置11内に配置された切削具(実施
形態ではエンドミル)20がキャニスタ40に発生した
バリを削り取るように構成されているものである。
【0012】ここでキャニスタ40は、車両のガソリン
タンク及びキャブレタフロートチャンバから蒸発するガ
ソリン蒸気を吸着して、ガソリン蒸気をエンジンへキャ
ニスタ内部に導入された空気とともに導入して燃焼する
ために配置されるものであって、図3〜4に示すよう
に、一端が開口されて内部が中空状に形成された樹脂材
のケース部41と、ケース部41の開口部を覆うように
配置される樹脂材の蓋部42とを有して形成され、中空
状のケース部41に活性炭を充填した後、蓋部42を溶
着して形成される。そして、ケース部41と蓋部42と
を溶着する際に、ケース部41と蓋部42との合わせ面
43にはそれぞれの樹脂が溶融してバリが発生する。な
お、ケース部41の一端側には、パージポート44、タ
ンクポート45、大気ポート46の3個のポートと1個
の取り付けブラケット47が一端から突出するように形
成され、蓋部42の他端側には、2個の取り付けブラケ
ット48が他端から突出するように形成されている切削
具保持装置11は、図5〜7に示すように、ロボット2
のハンド部3に装着される装着部12と、切削具20を
保持する保持部21とを有し、装着部12と保持部21
との間には、緩衝手段としてのエアシリンダ18が配置
されて保持部21が装着部12に対してワーク保持具3
0側に向かってエアシリンダ18の付勢力に抗して移動
可能に配置される。
【0013】装着部12は上板13と前板14、後板1
5とを有し、上板13には上面にロボット取り付けロッ
ド131が装着され、後板15にはエアシリンダ18の
シリンダケース181が装着される、前板14には、エ
アシリンダ18のピストンロッド182の先端部の移動
ストローク端を規制するストッパ141が取り付けられ
る。
【0014】保持部21は、装着部12の前板14と後
板15との間で移動可能な逆L字形に形成されたベース
体22と、ベース体22の上面先端部においてエアシリ
ンダ18のピストンロッドを支持するブラケット23
と、ベース体22の先端部下方に配置されたカムローラ
保持ブラケット24と、カムローラ保持ブラケット24
の上方に配置されたスピンドル保持ブラケット25が装
着されている。カムローラ保持ブラケット25には位置
決め部材としてのカムローラ26が着脱可能に取り付け
られ、スピンドル保持ブラケット25には切削具として
のエンドミル20を装着したエアモータ27が着脱可能
に取り付けられている。従って、カムローラ26とエン
ドミル20との中心距離は一定に設定される。さらに、
ベース体22の下端部には、エンドミル20で削り取っ
たバリ屑を噴き出すためのエアブロー28が配置されて
いる。
【0015】保持部21の水平方向への移動に対する規
制は、前方のストローク端の設定はブラケット23に装
着されたストッパ231と前板14に装着されたストッ
パ141とが当接することによって行なわれ、後方のス
トローク端の設定は、ベース体22の後端面に装着され
たストッパ221と後板15に装着されたストッパ15
1とを当接するか、ベース体22の所定ストローク達し
た位置に設定するか、あるいは両ストッパ221、15
1との間に、例えば、図示しないブロックを介在するこ
とによって行なってもよい。ベース本体22のストッパ
221と後板15のストッパ151の間で行なわれるス
トロークの規制は、いずれもエンドミル20のキャニス
タ40への加工位置を設定するために用いられるもので
あり、保持部21の移動ストローク終了端を示すことに
なる。
【0016】そして、装着部12と保持部21との間に
は、図7に示すように、保持部21の移動する方向に対
して両側に一対のリニアガイド29が配置されて保持部
21の移動を案内している。リニアガイド29の固定部
291が装着部12の上板13に取り付けられ、可動部
292が保持部21のベース板22に取り付けられ、保
持部21が移動する際に固定部291と可動部292と
がベアリングで支持されて移動されることから精度よく
移動されるとともに極めてスムーズに移動されることと
なる。
【0017】ワーク保持具30は、機台1に支持される
とともに、図2に示すように、キャニスタ40のケース
部41を支持することによって、キャニスタ40が位置
決めされる。ワーク保持具30は、キャニスタ40の全
周面を囲うように配置された角リング状のワーク受け部
31と角リング状のカムローラガイド32とが、ワーク
受け部31を上部に配置するように上下に重合して配置
され、さらに、カムローラガイド32の下方には角リン
グ状の胴体部34が機台1に支持されて配置されてい
る。
【0018】ワーク受け部31は、図8〜9に示すよう
に、キャニスタ40の下部4隅を支持するために4隅に
は上面に対して低位置にあるようにコーナ受け部311
を配置させるとともに、キャニスタ40を両側から挟む
ように二体に分割(31A・31B)して形成されてい
る。また、カムローラガイド32は、図10に示すよう
に、ワーク受け部31の下方に配置してキャニスタ40
を両側から挟むように二体に分割(32A・32B)し
て形成され、さらに、胴体部34も同様に二分割(34
A・34B)して形成されている。そして二分割された
一方のワーク受け部31Aとカムローラガイド32A、
及び胴体部34Aがボルト等で一体的に固定されて固定
クランプ部30Aとして構成され、他方のワーク受け部
31Bとカムローラガイド32B及び胴体部34Bがボ
ルト等で一体的に固定されて可動クランプ部30Bとし
て構成されシリンダにより固定クランプ部30に対して
僅かに接近離隔可能に配置する。
【0019】そして、固定クランパー30Aと可動クラ
ンパー30Bとでキャニスタ40を把持した状態でワー
ク保持具30が構成され、ワーク受け部31によりキャ
ニスタ40を保持するとともに把持カムローラガイド3
2(32A及び32B)の外周面が倣い基準面322と
して形成され、胴体部34Bに図示しないシリンダが接
続されている。
【0020】一方、キャニスタ40のケース部41に
は、胴体部411と蓋部42との合わせ面43側に胴体
部411より全周面において外方に突出したフランジ部
412が形成され、フランジ部412の下部角部が支持
面413として形成されてワーク受け部31に支持され
る。
【0021】次に上記のように構成された加工装置10
及びロボットの作用について図1〜13に基づいて説明
する。
【0022】まず、キャニスタ40を、ワーク保持具3
0に支持することについて説明する。ワーク保持具30
の固定クランプ部30Aと可動クランプ部30Bとは、
可動クランプ部30Bを固定クランプ部30Aに対して
僅かに離隔した状態にある。この状態でキャニスタ40
の支持面413がワーク受け部31A・31Bのコーナ
受け部311の上面に載置するように挿入する。そし
て、可動クランプ部30Bを胴体部34Bに連結された
シリンダにより作動させると、可動クランプ部30Bが
固定クランプ部30Aに向かって僅かに移動することに
よってキャニスタ40を把持する。
【0023】一方、切削具保持装置11を装着したロボ
ット2は、キャニスタ40がワーク保持具30に支持さ
れると、図11に示すように、切削具保持装置11の保
持部21に装着されたカムローラ26をカムローラガイ
ド32の倣い基準面322に対向する位置に移動させ
る。この位置は、カムローラ26とカムローラガイド3
2の倣い基準面322とがほぼ同一水平面状にあり、水
平方向においてカムローラ26がカムローラガイド32
の倣い基準面322と離隔した位置にある。従って、エ
ンドミル20もキャニスタ40の加工位置に対して離隔
した位置にあることになる。
【0024】次に、図12に示すように、この位置から
ロボット2を作動してカムローラ26をカムローラガイ
ド32に接近させて当接させる。この位置ではエンドミ
ル20はキャニスタ40の合わせ面43からはみ出した
バリを削り取るための加工位置に達している。カムロー
ラ26がカムローラガイド32の倣い基準面322に当
接した後、ロボット2はさらにキャニスタ40側に移動
する。この時点では、エンドミル20を保持するエアモ
ータ27が作動してエンドミル20を切削条件に合わせ
て回転させている。
【0025】カムローラ26はカムローラガイド32の
倣い基準面322を押圧することによって、カムローラ
26は反力を受け、図13に示すように、保持部21と
ともにエアシリンダ18のピストンロッド182を、シ
リンダ18内の空気を圧縮させることによって、シリン
ダケース181内に収納させるように移動させる。
【0026】保持部21のキャニスタ40と反対側への
移動は、保持部21の設定した所定ストローク分、又は
保持部21と装着部12との間に挿入したブロックに当
接する位置まで、あるいはベース本体22のストッパ2
21を後板15のストッパ151に当接させるまで行な
うか、いずれかによってストローク端に達した時点でロ
ボット2の移動を停止する。この作用によって、カムロ
ーラ26はカムローラガイド32の倣い基準面322を
押圧してエンドミル20の加工位置に達していることを
確認できることから、ロボット2は、カムローラ26を
カムローラガイド32の倣い基準面322に沿って移動
させることとなる。そしてキャニスタ40の合わせ面4
3から突出したバリを切削することができる。なお、エ
ンドミル20によるバリ取り加工を行なう加工位置は、
保持部21が後方へ移動する間のいずれの位置でも行な
うことができ、その分、ロボット2によるエンドミル2
0の加工位置への移動の制御を精密に行なわなくてもよ
い。
【0027】また、キャニスタ40の合わせ面43から
突出したバリが全周にわたって発生している場合には、
カムローラ26は倣い基準面322を全周にわたって走
行しすることから、エンドミル20はキャニスタ40の
合わせ面43から突出したバリを全周にわたって切削す
ることができ、また、キャニスタ40の合わせ面43か
ら突出したバリが片面だけに発生している場合には、エ
ンドミル20はキャニスタ40の片面のバリだけを切削
することになる。
【0028】切削されたバリ屑はエアブロー28によっ
て噴き出されてホッパ4内に集合されて、引戸式容器7
に落下する。
【0029】上述のように、実施形態の倣い加工装置1
0では、キャニスタ40側を基準としてエンドミルの加
工位置を設定することができることから、キャニスタ4
0のばらつきがあっても、例えば、バリ取り加工を行な
う際に、削り過ぎや削り残しを発生されることなくキャ
ニスタ40の所定量の寸法を確保することができて、品
質の良いキャニスタ40を提供することが可能となる。
つまり、ワーク保持具30には、倣い基準面322が形
成され、切削具保持装置11側に装着されるカムローラ
26が倣い基準面322に当接可能に構成されている。
この際、カムローラ26が倣い基準面322に当接する
ことによって、切削具としてのエンドミル20がワーク
加工位置に達する。そして、このワーク加工位置は、カ
ムローラ26をカムローラガイド32側にさらに押圧す
ることによって、保持部21を装着部12に対して保持
部21をエアシリンダ18の付勢力に抗して後方に移動
させ、所定ストロークあるいはそのストローク端に達す
ることによって確認することができる。従って、ロボッ
ト2は、キャニスタ40を保持したカムローラガイド3
2の倣い基準面322によってエンドミル20を走行さ
せることができるのでキャニスタ40に形成された寸法
のばらつきに影響されずに加工を行なうことができる。
さらに、エンドミル20の加工位置への確保は、保持部
21が後方移動する間のいずれの位置でも行なえること
から、ロボット2によるエンドミル20の加工位置への
移動制御を精密に行なわなくてもよく、廉価なコストで
加工装置10を提供することができる。
【0030】また、この加工装置10は、装着部12と
保持部21との間にエアシリンダ18を配置させて構成
されていることから、カムローラ26が倣い基準面32
2に当接した後で倣い基準面322に押圧しても、空気
のクッション効果により、加工装置10を損傷させるこ
となく、エンドミル20をキャニスタ40の加工位置に
移動させることができる。しかもエアシリンダ18は切
削具保持装置11に容易に取り付けることができ、また
廉価な費用で加工装置を構成することができる。
【0031】さらに加工装置10は、ワークが、一対の
樹脂ワークを溶着して加工されたキャニスタ40であっ
ても、キャニスタ40の寸法ばらつきに対して常にキャ
ニスタ40の一基準位置を基準に加工を行なうことがで
き、ケース部41と蓋部42との間に発生したバリを削
り取るのに好適に使用することができる。
【0032】なお、本発明の倣い加工装置は、上記の実
施形態に限定するものではない。例えば、緩衝手段とし
てのエアシリンダを油圧シリンダにしてもよく、また、
コイルスプリングを使用するもので構成してもよい。ま
た、ワークを支持するワーク保持具30は、ワーク支持
部31とカムローラガイド32と胴体部34とを、別部
材でなく一体的に成形されたものであってもよい。さら
に、ワーク保持具30におけるワークのクランプは、上
述の形態ように二体で構成された固定クランプ部30A
・可動クランプ部30Bでなくても、一体のワーク保持
具30に対して、例えば市販されている公知の可動クラ
ンプ部を別に挿入して配置させるものであってもよい。
【0033】また、ワークが円筒状のものであれば、ワ
ーク保持具30もワークに合わせた円筒状に形成すれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工装置が装着されたロボットの全体
配置図を示すものである。
【図2】図1における加工装置がロボットのハンド部に
装着された状態を示す正面図である。
【図3】キャニスタを示す正面図である。
【図4】図3におけるC矢視図である。
【図5】図2における加工装置の切削具保持装置を示す
正面図である。
【図6】図5におけるA矢視図である。
【図7】図5におけるB矢視図である。
【図8】図2におけるワーク受け部を示す分解斜視図で
ある。
【図9】図8におけるワーク受け部を示す断面図であ
る。
【図10】図2におけるカムローラガイドを示す分解斜
視図である。
【図11】図2におけるロボットの作用による保持部の
移動を示す作用図である。
【図12】カムローラが倣い基準面に当接した状態を示
す作用図である。
【図13】カムローラが倣い基準面を押圧して保持部を
装着部に対して移動させた状態を示す作用図である。
【図14】従来のバリ取り装置を示す簡略図である。
【符号の説明】
2…ロボット 3…ハンド部 10…加工装置 11…切削部保持装置 12…装着部 18…エアシリンダ(緩衝手段) 20…エンドミル(切削具) 21…保持部 26…カムローラ(位置決め部材) 30…ワーク保持具 31…ワーク受け部 32…カムローラガイド 322…倣い基準面 40…キャニスタ(ワーク) 41…ケース部 42…蓋部 43…合わせ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS11 AS12 CY32 HS04 HS20 HT33 LT07 LT14 LV04 MT04 3C022 DD11 DD17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットのハンドに装着可能な切削具保
    持装置と、ワークを把持するワーク保持具とを有して構
    成されるワークの倣い加工装置であって、 前記ワーク保持具には、切削具の加工位置を位置決めし
    てかつ前記切削具の移動軌跡を定める倣い基準面が形成
    され、 前記切削具保持装置が、前記ロボットのハンドに装着可
    能な装着部と、前記切削具を保持する保持部とを有して
    構成され、 前記保持部は、前記装着部に前記保持部を前記ワーク保
    持具側に付勢する緩衝手段を介して連結されるととも
    に、前記倣い基準面に当接可能な位置決め部材を有して
    構成され、 前記位置決め部材が前記倣い基準面に当接する際に、前
    記保持部が前記緩衝手段の付勢力に抗して所定量後方に
    移動可能に構成されていることを特徴とするワークの倣
    い加工装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝手段が、空気の圧縮を利用した
    もので構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ワークの倣い加工装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークが、一対の樹脂ワークを融着
    して加工されたものであり、前記加工部が溶着された合
    わせ面に形成されたバリであることを特徴とする請求項
    1又は2記載のワークの倣い加工装置。
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