JP2002369960A - 記録媒体処理装置および遊技用装置 - Google Patents

記録媒体処理装置および遊技用装置

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JP2002369960A
JP2002369960A JP2001182620A JP2001182620A JP2002369960A JP 2002369960 A JP2002369960 A JP 2002369960A JP 2001182620 A JP2001182620 A JP 2001182620A JP 2001182620 A JP2001182620 A JP 2001182620A JP 2002369960 A JP2002369960 A JP 2002369960A
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JP2001182620A
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English (en)
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Masahisa Konno
正久 今野
Hiroshi Endo
大志 遠藤
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの記録媒体を、1つの記録媒体処理部に
て処理可能とする記録媒体処理装置および該記録媒体処
理装置を用いた遊技用装置を提供すること。 【解決手段】 データ記録可能な記録媒体37、38を
受付けて、記録情報の読み出し又は書き込みの少なくと
も一方の処理を実施する記録媒体処理装置327であっ
て、第1の記録媒体37を配置可能な第1記録媒体配置
部354と、第2の記録媒体38を配置可能な第2記録
媒体配置部351とを、配置される各記録媒体37、3
8が所定の離間距離を有してほぼ並行に配置されるよう
に設けるとともに、前記各記録媒体37、38への前記
処理を非接触にて行うための単一の記録媒体処理部35
6を、前記第1記録媒体配置部354と第2記録媒体配
置部351との間に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、各種の情報、例
えば遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可
能な情報(データ)が記録された記録媒体を受付けて、
少なくとも該記録媒体の記録情報の読み出しを行う記録
媒体処理装置及び該記録媒体処理装置を用いた遊技用装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば遊技場においては、プリペ
イドカ−ド等の記録媒体により遊技媒体であるパチンコ
玉やコイン等を貸し出して遊技を実施できる遊技用装置
が使用されており、これらプリペイドカ−ド等の遊技用
記録媒体の発行装置が遊技場内の遊技島端等に設置され
ている。
【0003】これらプリペイドカ−ド等の記録媒体(遊
技用記録媒体)を使用する場合においては、遊技者が前
記プリペイドカ−ド等の遊技用記録媒体に残存する遊技
用有価価値を全て遊技に使用した場合に、遊技を継続し
て実施するには、新たなプリペイドカ−ド等の遊技用記
録媒体を前記遊技島端等に設置されている発行装置に出
向いて購入する必要があり、面倒であるばかりか、これ
ら新たなプリペイドカ−ドの購入に伴って遊技機が占有
されたまま放置されるようになるため遊技機の稼働率が
低下してしまうことから、遊技機に対応して該遊技機の
側方等に設置されたカードユニット等の遊技用装置に現
金を投入し、そのカードユニットにおいてのみ使用する
ことが可能な新たなプリペイドカ−ドの発行を席に居な
がらにして受けられる遊技用装置が一部実用化されてき
ている。
【0004】一方、近年においては遊技場を初めとして
各種の店舗や企業において、顧客の固定化や情報収集並
びに顧客へのサービス向上のために会員カードを発行し
ているが、遊技用にあっては、これら会員カードを用い
て複数の前記カードユニットにおいて従来のプリペイド
カードと同様に遊技を実施できるようにした遊技用装置
等が提案されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなプリペイドカードのように種別の異なるカード
を、前記カードユニット等の遊技用装置にて利用できる
ようにするためには、前記プリペイドカードの発行や該
プリペイドカードを受付けて前記遊技媒体の貸し出し処
理を行うプリペイドカード用のカードリーダ等の記録媒
体処理装置と、前記会員カード用のカードリーダライタ
等の記録媒体処理装置とを個別に設ける必要があるが、
前記カードユニット等の遊技用装置は、より多くの遊技
機を限られた遊技島上のスペースに設置可能とするため
に極力その幅を少ないものとすることが好ましいことか
ら、これら2つの個別のカードリーダライタを設けるの
は内部スペースの問題からかなり困難であり遊技用装置
の大幅な設計変更が必要となってしまうという問題があ
るとともに、これら複数のカードリーダライタを設ける
と、装置自体のコストが大幅に上昇してしまうという問
題もあった。
【0006】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、前記プリペイドカードのように種別
の異なる2つの記録媒体を、1つの記録媒体処理部にて
処理可能とすることで、省スペースに対応でき且つ装置
自体のコストが大幅に上昇してしまうことのない記録媒
体処理装置および該記録媒体処理装置を用いた遊技用装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の記録媒体処理装置は、データ記録可能
な記録媒体を受付けて、該記録媒体の記録情報の読み出
し又は書き込みの少なくともいずれか一方の処理を実施
する記録媒体処理手段を備える記録媒体処理装置であっ
て、第1の記録媒体が配置される第1記録媒体配置部
と、前記第1の記録媒体と異なる第2の記録媒体が配置
される第2記録媒体配置部とを、各記録媒体配置部に配
置される各記録媒体が所定の離間距離を有してほぼ並行
に配置されるように設けるとともに、前記各記録媒体へ
の前記処理を非接触にて行うための単一の記録媒体処理
部を、前記第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置部と
の間に設けたことを特徴としている。この特徴によれ
ば、前記第1の記録媒体と、該第1の記録媒体と異なる
第2の記録媒体とを、同一の記録媒体処理装置にて処理
できるようになるばかりか、記録媒体処理部を第1記録
媒体配置部と第2記録媒体配置部との間に配置すること
で、双方の記録媒体と記録媒体処理部との距離を著しく
少なくすることができ、よって単一の記録媒体処理部に
て双方の記録媒体への非接触による処理を実施できるよ
うになり、装置のコストを削減できる。
【0008】本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒
体処理部は、前記各記録媒体との非接触通信を行う通信
部と該通信部の通信制御を行う駆動部とから成り、前記
第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置部との間には前
記通信部のみを配置し、前記駆動部を前記第1記録媒体
配置部と第2記録媒体配置部との間に位置しないように
配置することが好ましい。このようにすれば、前記通信
部の通信制御を行う駆動回路のデバイスが実装され、前
記通信部に比較して厚みの大きな駆動部が前記第1記録
媒体配置部と第2記録媒体配置部との間に位置しないよ
うに配置され、比較的厚みの薄い前記通信部のみが前記
第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置部との間に配置
されるようになるため、前記第1記録媒体配置部と第2
記録媒体配置部との離間距離を低減することができ、結
果的に装置の厚みを薄くすることができる。
【0009】本発明の記録媒体処理装置は、前記第1記
録媒体配置部或いは前記第2記録媒体配置部の一方に、
前記通信部を収納可能な収納部を設けることが好まし
い。このようにすれば、前記第1記録媒体配置部或いは
前記第2記録媒体配置部のいずれか一方に前記通信部を
収納可能な収納部が形成されていることから、該収容部
に前記通信部が収容されるように位置合わせしてアッセ
ンブリを実施できるようになり、第1記録媒体配置部と
第2記録媒体配置部との位置合わせを必要としないこと
から、アッセンブリ工程を簡素化することができる。
【0010】本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒
体処理手段は、前記いずれか一方の記録媒体への処理の
実施中において、他方の記録媒体への処理を実施しない
ことが好ましい。このようにすれば、前記記録媒体処理
部から出力される電磁波により他方の記録媒体が動作し
ても、その動作による混信や誤作動を防止することがで
きる。
【0011】本発明の記録媒体処理装置は、前記第1記
録媒体配置部には、挿入された第1の記録媒体を所定の
配置位置に保持する保持機構と、該所定の配置位置に第
1の記録媒体が存在することを検出する第1記録媒体検
出手段と、を有し、該第1記録媒体検出手段による第1
の記録媒体の検出を外部に出力する検出出力手段を有す
ることが好ましい。このようにすれば、前記第1の記録
媒体が所定の配置位置に存在することを、外部機器も検
知できるようになる。
【0012】本発明の記録媒体処理装置は、前記第1記
録媒体配置部には、前記第1の記録媒体の挿入に連動し
て新たな記録媒体の挿入を規制する挿入規制手段を有す
ることが好ましい。このようにすれば、第1記録媒体の
挿入中に、他の記録媒体が挿入されることを防止でき
る。
【0013】本発明の遊技用装置は、遊技に使用可能な
遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された
記録媒体である遊技用記録媒体の記録情報より特定され
る大きさの遊技用有価価値の範囲内の所定の遊技用有価
価値の大きさを遊技に使用させるための使用処理と、貨
幣を受付けて該受付け貨幣の金額の範囲内の所定額に相
当する大きさの遊技用有価価値が付与された前記第2の
記録媒体を発行する発行処理と、予め会員登録を行った
会員遊技者に対して発行された前記第1の記録媒体を受
付け、該第1の記録媒体に残存する遊技用有価価値の大
きさに受付けた貨幣の金額の範囲内の所定額に相当する
大きさの遊技用有価価値を加算更新する価値加算処理
と、を実施可能とされ、遊技機に対応して設けられた遊
技用装置であって、前記各処理において、前記第1記録
媒体或いは前記第2記録媒体の記録情報を少なくとも読
み出す記録媒体処理装置として前記請求項1〜6のいず
れかに記載の記録媒体処理装置を用いたことを特徴とし
ている。この特徴によれば、前記第1の記録媒体と、該
第1の記録媒体と異なる第2の記録媒体とを、同一の記
録媒体処理装置にて処理できるようになるばかりか、記
録媒体処理部を第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置
部に配置することで、双方の記録媒体と記録媒体処理部
との距離を著しく少なくすることができ、よって単一の
記録媒体処理部にて双方の記録媒体への非接触による処
理を実施できるようになるため、大幅な設計変更を必要
とせずに異なる記録媒体に対応できる遊技用装置を得ら
れるばかりか、装置自体のコストが大幅に上昇してしま
うこともない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、記録
媒体処理装置であるICカードリーダライタを遊技機で
あるパチンコ機に対応して設けられた遊技用装置である
カードユニットに用いた例を示すが、本発明はこれに限
定されるものではなく、これら記録媒体処理装置をその
他の機器に用いることが可能なことは言うまでもない。
【0015】(実施例)図1は本発明の実施例における
記録媒体処理装置であるカードリーダライタ327が適
用された遊技用装置としてのカードユニット3を用いた
遊技用システムの構成を示す図であり、この遊技用シス
テムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設さ
れる遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パ
チンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に設置
され、遊技媒体であるパチンコ玉の貸出処理が可能とさ
れた前記カードユニット3と、遊技場の所定箇所に設置
され、前記カードユニット3にて使用される後述の会員
カード37並びにビジターカード38の管理等を行う管
理コンピュータ100と、から主に構成されており、該
管理コンピュータ100は、前記カードユニット3と通
信ケーブル8を介してデータ通信可能に接続されてい
る。
【0016】初めに、本実施例にて用いた記録媒体につ
いて説明すると、本実施例では図2(a)に示すよう
な、予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される
第1の記録媒体である会員カード37と、前記カードユ
ニット3に装備されている第2の記録媒体であるビジタ
ーカード38の2種類の記録媒体であるICカードを用
いている。
【0017】まず、本実施例に用いた第1の記録媒体と
しての会員カード37について説明すると、該会員カー
ド37には、図2(a)に示すように、略長方形のカー
ド型に形成されているとともに、その中央位置に、該会
員カード37をCD−RWドライブに挿入した際に、該
CD−RWドライブの回転子に装着可能な装着孔81が
形成され、該装着孔81の外周部には光学的にデータの
記録並びに読み取りが可能な光記録部82が設けられた
CD−RWカードが適用されており、これら会員カード
37の光記録部82に所持する会員の氏名等の会員情報
等、会員向けの種々の情報を記録できるようになってい
る。
【0018】また、前記装着孔81の外周部には、非接
触にて記録データの入出力(送受信)を行うためのアン
テナコイル83と、記録データを電気的に書き換え可能
に記憶する集積回路(IC)84とが、前記装着孔81
と同心円状に設けられており、これら会員カード37
は、前記カードユニット3内に設けられている後述する
ICカードリーダライタ327に挿入されることで、該
カードリーダライタ327に設けられた後述する通信基
板356のパターンコイル355から出力される電磁波
が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて前
記集積回路84が動作可能に付勢されるとともに、前記
アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ3
27との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実
施可能とされている。
【0019】また、これら会員カード37における集積
回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に
識別可能な会員IDや当該会員カード37が発行された
発行店、前記カードユニット3と管理コンピュータ10
0との通信がオフライン状態の場合に使用されるセキュ
リティー情報、会員カードであるかまたはビジターカー
ドであるかを前記カードリーダライタ327が識別する
ための種別ID等が書き換え不可に記録されているとと
もに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信に
より、残存する度数や最後に追加入金処理がなされたカ
ードユニット3(入金装置)の装置ID等の情報が書き
換え可能に記録されている。
【0020】次いで、本実施例にて用いた第2の記録媒
体であるビジターカード38について説明すると、該ビ
ジターカード38には、図2(b)に示すように、各辺
の長さが前記会員カード37の各辺の長さより若干短い
略長方形のカード状に形成されているとともに、その略
中央部には、前記会員カード37におけるアンテナコイ
ル83並びに集積回路84と同一構成とされたアンテナ
コイル91並びに集積回路92が設けられた非接触IC
カードが適用されており、前記会員カード37同様にカ
ードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波
により非接触にて実施可能とされている。
【0021】また、これらビジターカード38における
集積回路92の内部メモリには、各ビジターカード38
を個別に識別可能なカードIDや当該ビジターカード3
8が使用される使用店、セキュリティー情報、前記種別
ID等が書き換え不可に記録されているとともに、前記
カードリーダライタ327とのデータ通信により、残存
する度数や装備されているカードユニット3の装置ID
等の情報が書き換え可能に記録されている。
【0022】また、本実施例では前記会員カード37に
前記光記録部82が設けられたCD−RWカードを適用
しているが、このようにすることは、比較的大容量の情
報を記録して会員遊技者に提供できるようになることか
ら好ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0023】尚、本実施例では、主に会員カード37と
して光記録部82が設けられたCD−RWを用いた例に
ついて説明するが、前記カードユニット3においては、
前記ビジターカード38と同一構成の非接触ICカード
を会員カードとして用いることも可能である。
【0024】次いで、本実施例に用いた遊技機であるパ
チンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2
は、図3に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠
202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球
供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所
には、操作部14が設けられているとともに、打球供給
皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品
玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操
作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられてい
る。
【0025】前記操作部14の上面には、図4に示すよ
うに、遊技者により前記カードユニット3において前記
会員カード37やビジターカード38より読み出された
度数等を表示する度数表示部17と、遊技の開始または
前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか無くなっ
た際に押圧操作されて、前記度数表示部17に度数が存
在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施する貸
出ボタン16と、前記会員カード37を受付け中の場合
において遊技を終了し、該受付け中の会員カード37を
返却させるための返却ボタン15と、が設けられてお
り、これら各部は操作部14内部に設けられている操作
基板18上に実装されている。
【0026】前記ガラス扉枠202の後方には、図3に
示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられてい
る。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設
けられている。この遊技領域207の中央付近には、
「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示
される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複
数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210
とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入
賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可
変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領
域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収する
アウト口226が形成されている。
【0027】前記打球操作ノブ205の操作によって揺
動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉
は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その
後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢い
が弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ
玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿20
4に環流されるようになっている。
【0028】また、前記遊技領域207に打ち込まれた
打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置
210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0029】可変表示装置210の可変表示動作後の表
示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)
となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片
215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態と
なる。
【0030】また、始動入賞口214にパチンコ玉が入
賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変
表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、
中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定
められた特定の表示態様(たとえば777)となった場
合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このよ
うに大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置2
16に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとっ
て有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期
間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数
(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件
が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって
不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変
入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入
賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウント
スイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終
了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御す
る繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の
上限回数は例えば15回と定められている。
【0031】これらパチンコ機2の構成を図7に基づい
て説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部2
09の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しな
い玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉
払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231
から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入
出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行
う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実
施するランプ制御基板235と、スピーカから出力され
る音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操
作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払
い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球
発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各
部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられ
ており、これらは図7に示すように接続され、前述の打
球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊
技を実施できるようになっている。
【0032】また、前記賞球制御基板237は、前記カ
ードユニット3の制御ユニット328(図7参照)に信
号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸
出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)
が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力さ
れるようになっているとともに、前記カードユニット3
の制御ユニット328より出力される後述のカードユニ
ットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了
確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0033】また、前記操作基板18は、前述の賞球制
御基板並びに信号ケーブル9を介してカードユニット3
に接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊
技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出
入力信号や、返却ボタン15が操作された場合に出力さ
れる返却入力信号が前記カードユニット3の制御ユニッ
ト328に出力されるようになっているとともに、該制
御ユニット328より出力される前記度数表示部17の
度数表示信号が入力されるようになっている。
【0034】次に、本実施例における遊技用装置として
のカードユニット3について説明すると、該カードユニ
ット3の前面には、図3に示すように、その最上部位置
にはカードユニット3の動作や管理コンピュータ100
との通信状態を報知する動作ランプ301が設けられて
おり、遊技場の係員等がカードユニット3内部や管理コ
ンピュータ100との通信状態の不具合の発生を知覚で
きるようになっている。
【0035】この動作ランプ301の下方位置には、紙
幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302と、硬貨が投入
可能とされた硬貨投入口303と、投入した硬貨の返却
を実施する硬貨返却ボタン304とが設けられていて、
遊技者は貨幣として硬貨並びに紙幣を投入できるように
なっている。
【0036】これら各投入口302,303並びに返却
ボタン304の下方位置には、後述する貸出処理におけ
る貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大き
さ)の変更が可能である場合に点灯される変更可能ラン
プ305と、該変更可能ランプ305が点灯中に操作さ
れることで前記貸出単位を変更する貸出単位変更ボタン
306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部
307と、後述の度数表示部309の表示内容を度数の
端数表示等に変更表示させるための端数ボタン308
と、前記会員カード37やビジターカード38から読み
出された度数等が表示される度数表示部309と、対応
する遊技機の機種を点灯により示す機種設定ランプ31
0と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ
311と、後述するカードリーダライタ327に会員カ
ード37が挿入中である旨を示す挿入中ランプ312
と、を有する操作パネルが設けられており、遊技者が各
種操作を実施可能とされている。
【0037】この操作パネルの下部位置には、前記硬貨
返却ボタン304が操作された場合等に硬貨が返却され
る硬貨返却口313並びに該硬貨返却口313を下方か
ら覆うように突設形成され、該硬貨返却口313より排
出された硬貨の落下を防止する受部313’が設けられ
ている。
【0038】この硬貨返却口313の更に下方位置に
は、受付け中の会員カード37から特定される貯蓄玉数
に基づく払い戻し可能回数等が表示される会員カード用
表示部314と、暗証番号等の入力を行うテンキー31
5と、該テンキー315にて入力した暗証番号を決定す
る場合や前記貯蓄玉数のうちの所定の玉数払い戻しを実
施するためのエンターキー317と、会員カード37を
受付けた場合に該会員カードに記録された度数を用いて
遊技を実施するか、若しくは該会員カード37の会員I
Dにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技を実施するか
を選択するプレイ選択ボタン316とが設けられた会員
操作パネルが形成されており、会員カードを挿入するこ
とにより会員遊技者が操作を実施できるようになってい
る。
【0039】また、図5に示すように、前記会員カード
挿入口319とビジターカード装着口318とは、遊技
者から見て左右に並んで配置されているとともに、前記
ビジターカード装着口318は、前記会員カード挿入口
319が設けられたカードユニット3の前面よりも装置
の内方に入り込むように形成された段部480に設けら
れている。
【0040】前記会員カード挿入口319は、後述する
カードリーダライタ327の会員カードスロット354
に連設されており、該会員カード挿入口319を介して
会員カード37を会員カードスロット354に挿入可能
とされているとともに、前記段部480に設けられたビ
ジターカード装着口318は、後述するカードリーダラ
イタ327のビジターカード収容室351に連設されて
おり、このビジターカード装着口318を介してビジタ
ーカードを前記ビジターカード収容室351に装着可能
とされている。
【0041】また、前記ビジターカード収容室351に
ビジターカード38が装着された際には、該装着された
ビジターカード38の先端がビジターカード装着口31
8から突出する態様にて装着されるようになる。また、
このビジターカード装着口318が設けられた段部48
0には、この段部480全体を被覆する透明カバー部材
318’が取付けられるようになっており、これにより
前記カードリーダライタ327に装着されたビジターカ
ード38が、前記透明カバー部材318’を通して視認
できるとともに、該透明カバー部材318’により挿入
されたビジターカード38の抜き取りができない状態と
される。
【0042】このように、段部480の全面を透明カバ
ー部材318’にて覆うようにすることは、これらビジ
ターカード38が装着されている装置内部に、異物等の
侵入による不具合を回避できるようになることから好ま
しいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0043】また、この透明カバー部材318’は、図
5に示すように、該透明カバー部材318’の前面側端
に設けられた係止突起481を、段部480の側面に設
けられた係止孔482に係止させ、透明カバー部材31
8’の側面後端に設けられた係止爪483を、段部48
0の底面に設けられた係止孔484に係合させることで
取付けられるようになっており、前記係止爪483と係
止孔484との係合を、カードユニット3の施錠を解除
して全面に引き出す等により前記係合部を露出させて解
除することで透明カバー部材318’の取外しが可能と
されている。これにより、前記施錠を解除できる遊技場
の係員等は、ビジターカード38の交換作業が容易に行
えるようになるとともに、通常時カードユニット3はパ
チンコ機2と並設されて前記係合部が露出されない状態
にて使用されるため、通常使用時において透明カバー部
材318’は取り外せない状態、すなわち装着されたビ
ジターカード38の抜き取りができない状態で使用でき
るようになる。
【0044】また、前記ビジターカード装着口318が
設けられた段部480の上下面において前記透明カバー
部材318’の上下端面が当接する位置には、緑色に発
光するLEDモジュール486が設けられている。これ
らLEDモジュール486は、カードリーダライタ32
7に装着されているビジターカード38が処理中の場合
に発光するように制御されており、前記透明カバー部材
318’がその端面より入光したLEDモジュール48
6の緑色光にて点灯されることでビジターカード38が
処理中である旨が遊技者に報知される。
【0045】また、図5に示すように、前記会員カード
挿入口319の周囲には、高周波電圧の印加により赤色
に発光するEL(エレクトリックルミネッセンス)部材
にて構成される会員カード受付中表示部485が設けら
れている。これら会員カード受付中表示部485は、会
員カードが受付け中の場合に赤色に点灯されることで、
会員カード37が受付け中である旨が遊技者や遊技場係
員に報知される。
【0046】この本実施例に用いたカードユニット3の
構成を6並びに図7に基づいて説明すると、該カードユ
ニット3には、最上部前面位置に設けられている前記動
作ランプ301が接続されるとともに、前記変更可能ラ
ンプ305や貸出単位変更ボタン306、貸出単位表示
部307、端数ボタン308、度数表示部309、機種
設定ランプ310、方向指示ランプ311、挿入中ラン
プ312、前記貸出単位表示部307や度数表示部30
9の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部
と後述する制御ユニット328との制御信号の入出力等
が行われる第1操作基板320と、会員カード受付中表
示部485並びにLEDモジュール486が接続される
とともに、前記会員カード用表示部314やテンキー3
15、プレイ選択ボタン316、エンターキー317、
前記会員カード用表示部314の表示ドライバ(図示
略)等が実装され、これら各部と前記制御ユニット32
8との制御信号の入出力等が行われる第2操作基板32
1とが、設けられており、これら第1操作基板320並
びに第2操作基板321は、カードユニット3の前面パ
ネルに沿って配置されている。
【0047】また、装置内の上部位置には、前記紙幣挿
入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入され
た紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施
し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の
制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット322
が設けられているとともに、その下方位置には、前記硬
貨投入口303に硬貨投入路323を介して連設され、
該硬貨投入口303より投入された硬貨(本実施例では
100円硬貨と500円硬貨)の真贋並びに硬貨種別の
識別を実施し、その識別結果を後述の制御ユニット32
8に出力する硬貨識別ユニット324とが設けられてお
り、これら両識別ユニット322、424を内在するこ
とにより、各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の
各紙幣)並びに各種硬貨(100円硬貨、500円硬
貨)の受付が可能とされている。
【0048】また、カードユニット3の下方位置には、
前記会員カード挿入口319並びにビジターカード装着
口318の双方に連設するように配置され、これら会員
カード挿入口319に挿入されて受け付けた会員カード
37の前記集積回路(IC)84に記録されている記録
情報や、ビジターカード装着口318に装着されている
ビジターカード38の前記集積回路92に記憶されてい
る記録情報の読み出し並びに書き込み等を行う記録媒体
処理装置としてのカードリーダライタ327が設けられ
ている。
【0049】また、カードユニット3の略中央部位置に
は、貨幣識別手段である前記紙幣識別ユニット322や
硬貨識別ユニット324、カードリーダライタ327に
接続され、これら各ユニットとの各種信号の入出力を行
うI/Oポート332aや、前記第1操作基板320並
びに前記第2操作基板321に接続されて各種信号の入
出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機2の
賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出
力を行うI/Oポート332c、前記管理コンピュータ
100とのデータ通信を行うための通信部334、これ
らカードユニット3を構成する各部の制御や前記操作基
板18に実装された度数表示部17の制御等を実施する
MPU329、ワークメモリ等として使用されるRAM
330、前記MPU329が実行する制御内容が記述さ
れた制御プログラム等が記憶されたROM331等が設
けられた制御ユニット328を内蔵しており、これら各
部は図7に示すように接続されていて、前記MPU32
9が実行する制御プログラムにより、カードユニット3
を構成する各部の動作が制御される。
【0050】本実施例のカードユニット3は、図6に示
すようにカードユニット3本体とその上下位置に設けら
れたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニッ
ト3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニット
ホルダ31を介して遊技島に設置されており、カードユ
ニット3の前面下部位置には、施錠手段であるシリンダ
錠(図示略)が設けられていて、係員等が所持する解錠
キーにより施錠を解除することでカードユニット3が引
き出しできるようになっている。また、該ユニットホル
ダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネク
タが設けら、制御ユニット328と前記管理コンピュー
タ100とを接続するケーブルも、該ユニットホルダ3
1を介して中継接続されており、これらケーブルが前記
カードユニット3本体の引き出し時に絡まって、カード
ユニット3本体が引き出せなくなってしまうことがない
ように工夫されている。
【0051】また、本実施例に用いた前記紙幣識別ユニ
ット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回
収路(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設
された紙幣搬送路(図示略)に連結されている。該紙幣
識別ユニット322は、会員カード37が受付け中であ
って、読み出された度数が残存しない場合(0度の場
合)において、紙幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を
識別するように前記制御ユニット328にて制御され
る。この識別により受付けた紙幣が正規の紙幣(100
0円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、1000
0円紙幣)であると識別した場合には、該識別結果を前
記制御ユニット328に出力するとともに、該識別した
紙幣を前記紙幣搬送路に送り出すとともに、正規の紙幣
ではないと識別した場合には受付けた紙幣を返却するよ
うになっている。また、本実施例において前記紙幣識別
ユニット322は、カードユニット3と管理コンピュー
タ100とが通信接続されていない(通信障害時を含
む)場合や会員カード37が受付け中ではない場合にお
いて、1000円紙幣のみを受付け、それ以外の紙幣を
返却して受け付けないように前記制御ユニット328に
て制御されているとともに、会員カード37が受付け中
であって、該会員カード37により特定される度数が残
存する場合には、いずれの紙幣も受付けないように制御
ユニット328にて制御されている。
【0052】また、本実施例に用いた前記硬貨識別ユニ
ット324は、図6に示すように、硬貨返却路325を
介して前記硬貨返却口313に連設されているととも
に、硬貨回収路326並びに硬貨回収樋(図示略)を介
して遊技島内を横断するように架設されたコイン搬送路
(図示略)に連結されている。該硬貨識別ユニット32
4は、会員カード37が受付け中であって、読み出され
た度数が残存しない場合(0度の場合)、または会員カ
ード37が受付け中ではない場合に、硬貨の投入を受付
け、該受付けた硬貨を識別するように前記制御ユニット
328にて制御されている。この識別により受付けた硬
貨が正規の硬貨(100円硬貨、500円硬貨)である
と識別した場合には、該識別結果を制御ユニット328
に出力するとともに、該識別した硬貨を前記コイン搬送
路に排出し、正規の硬貨ではないと識別した場合には返
却する。また、前記硬貨識別ユニット324は、会員カ
ード37が受付け中であって、該会員カード37より読
み出された度数が残存する場合には、前記紙幣の場合と
同様に硬貨を受付けないように制御ユニット328にて
制御されている。
【0053】これら各カードユニット3は、図1に示す
ように、前記会員カード37並びにビジターカード38
の管理を行う前記管理コンピュータ100に通信ケーブ
ル8を介して接続されている。この管理コンピュータ1
00について説明すると、該管理コンピュータ100
は、図8に示すように、コンピュータ内部にてデータの
送受を行うデータバス101に、該管理コンピュータ1
00が実施する各種処理や後述のカード管理DBの更新
処理等を行うCPU102、ワークメモリ等として使用
されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力す
るRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成
る記憶装置105、キーボードやマウス等の入力装置1
06、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情
報をプリント出力するプリンタ108、前記カードユニ
ット3とのデータ通信を行う通信部109、が接続され
た通常のコンピュータである。
【0054】また、前記記憶装置105には、該管理コ
ンピュータ100の処理を実施するための処理プログラ
ムに加えて、図9(a)に示すように、会員カード37
の会員ID毎に、当該会員カード37の使用状態(使用
中、待機)と、現在使用されているカードユニット3の
装置ID(待機の場合は登録されず)と、その時点の残
存度数と、その時点の貯蓄玉数と、当該会員カード37
に設定された暗証番号と、最後に追加入金処理の実施が
なされたカードユニット3の装置IDと、が登録された
会員カードマスターテーブルと、図9(b)に示すよう
に、各カードユニット3の装置ID毎に、そのカードユ
ニット3のカードリーダライタ327に装着されている
ビジターカード38のカードIDと、当該カードユニッ
ト3にて貸出に使用された総使用度数と、会員カード3
7から使用された使用度数と、ビジターカード38によ
り使用された使用度数と、が登録されたカードユニット
別データテーブルと、から構成されるカード管理データ
ベース(DB)が記憶されており、該カード管理DBに
おける登録データは、前記カードユニット3から送信さ
れる各種情報に基づいて逐次最新のデータに更新される
ようになっている。
【0055】次いで、本実施例のカードユニット3にお
ける各種処理状況について説明すると、このカードユニ
ット3は、前記会員カード挿入口319に挿入された会
員カード37の使用の可/不可を判別する受付処理や、
この受付処理において受付けられた会員カード37より
読み出された度数をパチンコ玉の貸出に使用するための
使用処理と、前記会員カード37が受付け中でかつ残存
する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙
幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙
幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入
または投入されて識別された場合に、該識別された金額
に相当する度数(識別金額を100で除算した値)を、
受付けられている会員カード37より読み出された度数
に加算する追加入金処理(価値加算処理)と、前記会員
カード37が受付けられていない場合に低額紙幣(10
00円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬
貨)が挿入または投入されて識別された場合に、該識別
された金額に相当する度数を前記ビジターカード装着口
318に挿入されたビジターカード38に記録した後、
該記録した度数の全てをパチンコ玉の貸出に使用する発
行貸出処理と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度
遊技に使用することのできる払い戻し処理と、を行うよ
うになっている。
【0056】まず、前記受付処理について説明すると、
まず、前記カードユニット3の会員カード挿入口319
に会員カード37が挿入されると、カードリーダライタ
327により該挿入された会員カード37から会員ID
と度数とを読み出して前記RAM330に記憶するとと
もに、暗証番号の入力待ち状態となる。
【0057】カードユニット3は、この状態で暗証番号
が入力されると、該入力された暗証番号と前記RAM3
30に記憶されている会員IDと度数とを各カードユニ
ット3に個別に付与された装置IDとともに前記管理コ
ンピュータ100に送信する。
【0058】これら暗証番号並びに会員ID、度数、装
置IDを受信した管理コンピュータ100は、前記会員
カードマスターテーブルにおいて受信した会員IDに対
応して登録されている暗証番号並びに残存度数、貯蓄玉
数を抽出し、前記カードユニット3より受信した暗証番
号並びに度数と前記抽出した暗証番号並びに残存度数と
を照合し、照合が一致した場合において前記使用状態を
使用中に更新するとともに、前記装置IDを登録し、前
記抽出した貯蓄玉数と使用許諾とを送信元のカードユニ
ット3に返信する。また、前記照合において度数の照合
が一致しない場合には、カードユニット3から受信した
度数が、前記会員カードマスターテーブルに登録されて
いる残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満であ
る場合には、該会員カードマスターテーブルの残存度数
を前記受信した度数に、使用状態を使用中に、各々更新
するとともに、前記装置IDを登録し、前記抽出した貯
蓄玉数と使用許諾とを送信元のカードユニット3に返信
する。また、前記会員カードマスターテーブルに該当す
る会員IDが存在しない場合や暗証番号の照合が一致し
ない場合、受信した度数が会員カードマスターテーブル
の残存度数を超える場合には、使用不可を送信元のカー
ドユニット3に返信する。
【0059】前記カードユニット3が貯蓄玉数と使用許
諾とを受信した場合には、挿入された会員カード37を
使用可能とし、前記記憶した度数を前記度数表示部30
9並びにパチンコ機2の度数表示部17に表示する。ま
た、前記受信した貯蓄玉数をRAM330に記憶すると
ともに、該記憶した貯蓄玉数に基づき算出した払い戻し
可能回数を会員カード用表示部314に表示し、前記会
員カード受付中表示部485を点灯する。
【0060】尚、管理コンピュータ100から使用不可
を受信した場合には、挿入された会員カード37は使用
不可として返却する。
【0061】また、本実施例のカードユニット3は、管
理コンピュータ100と通信できない状態(オフライン
状態)であっても使用できるようになっている。このオ
フライン状態のカードユニット3における受付処理につ
いて説明すると、まず、前記カードユニット3の会員カ
ード挿入口319に会員カード37が挿入されると、カ
ードリーダライタ327により該挿入された会員カード
37から会員IDと度数とを読み出して前記RAM33
0に記憶する。
【0062】カードユニット3は、予め登録されている
セキュリティー情報と前記RAM330に記憶されてい
るセキュリティー情報とを照合し、該照合が一致した場
合には、挿入された会員カード37を使用可能とし、前
記記憶した度数を前記度数表示部309並びにパチンコ
機2の度数表示部17に表示するとともに、前記会員カ
ード受付中表示部485を点灯する。尚、セキュリティ
ー情報の照合が不一致の場合には、挿入された会員カー
ド37は使用不可として返却する。
【0063】このように、管理コンピュータ100と通
信できない状態(オフライン状態)でも会員カード37
を使用可能とすることは、通信障害等で管理コンピュー
タ100との通信が不可となった場合でも、会員遊技者
は遊技を継続して実施できるようになり、遊技場の損害
を最小限に抑えることが可能となることから好ましい
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0064】また、前記カードユニット3においては、
前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部
17に度数が残存する場合に前記貸出ボタン16が入力
されることで、該度数を使用してパチンコ機2の遊技に
使用されるパチンコ玉の貸出が実施される。
【0065】この貸出処理の制御状況を図10に基づき
説明すると、前記パチンコ機2の賞球制御基板237
は、前記カードユニット3と接続されて通信が可能な状
態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLO
Wとする(S1)。
【0066】このようにPRDYが出力されている状態
において前記貸出ボタン16が操作されると、カードユ
ニット3の制御ユニット328は、前記BRDYをLO
Wとし(S2)、この状態において、更に前記BRQを
LOWとする(S3)。
【0067】次いで、前記賞球制御基板237は、前記
BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLO
Wを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか
確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとす
る(S4)。
【0068】該EXSのLOWを検出した制御ユニット
328は、前記BRQをHIGHとし(S5)、該BR
QのHIGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出
装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数
に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施さ
れるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをH
IGHとする(S6)。
【0069】該EXSのHIGHを検出した制御ユニッ
ト328は、前記記憶した度数から1度を減算するとと
もに、前記度数表示部17に表示されている度数から1
度を減算して表示更新する。
【0070】制御ユニット328は、これら(S3)〜
(S6)の信号制御並びに度数の減算更新制御、前記貸
出信号の出力制御を、前記貸出単位変更ボタン306に
て設置された貸出度数分繰返し実施し、これら制御が終
了した後、BRDYをHIGHとして(S7)、貸出処
理を終了する。
【0071】この会員カード37による貸出処理の終了
時に制御ユニット328は、会員カードによる貸出処理
がなされたことを示す会員貸出完了情報と挿入されてい
る会員カード37の会員IDと貸出に使用された使用度
数と装置IDとを管理コンピュータ100に対して送信
するようになっており、これに基づき管理コンピュータ
100におけるカード管理DBの該当データが更新され
るようになっている。
【0072】このようにカードユニット3の制御ユニッ
ト328から出力されるBRQのHIGHの検出回数に
基づき、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数
量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっ
ており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用し
て遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるよう
になっている。
【0073】尚、本実施例においては、前記S6が終了
した段階で1度を減算するようにしているが、前記S3
〜S6の処理を貸出度数分(例えば5度分の貸出であれ
ば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパ
チンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例え
ば5度分の貸出であれば5度)を減算するようにしても
良い。
【0074】また、本実施例のカードユニット3におい
ては、前記受付処理により会員カード37が受付けら
れ、前記会員カード用表示部314に表示される払い戻
し可能回数が残存する場合であって、前記プレイ選択ボ
タン316にて「貯蓄」が選択された場合に、エンター
キー317が操作されることで、前記会員カード37よ
り特定される貯蓄玉数を使用し、所定玉数(本実施例で
は125玉)の払い戻しをパチンコ機2に行わせる払い
戻し処理が実施される。
【0075】この払い戻し処理の制御について説明する
と、前記会員カード37が受付けられており、前記プレ
イ選択ボタン316にて貯蓄が選択され、かつ記憶され
ている貯蓄玉数(前記会員カード用表示部314に表示
される払い戻し可能回数)が残存する状態においてエン
ターキー317が入力されると、前述の貸出処理とほぼ
同様の要領でパチンコ機2における所定玉数の払出が実
施される。
【0076】この際、前記記憶されている貯蓄玉数を払
い出された玉数分減算更新し、会員カード用表示部31
4に表示されている払い戻し可能回数を1回分減算更新
する。また、この際、貯蓄玉数の払い戻しがなされた旨
を示す払い戻し完了情報と払い戻し玉数と受付け中の会
員カード37の会員IDと装置IDとを管理コンピュー
タ100に対して送信するようになっており、これに基
づき管理コンピュータ100におけるカード管理DBの
該当データが更新されるようになっている。
【0077】次いで、前記追加入金処理について説明す
ると、会員カード37が受付け中で、該会員カード37
より読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)
に、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000
円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬
貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識
別ユニット322または硬貨識別ユニット324におい
て挿入された紙幣または投入された硬貨の金額が識別さ
れ、識別金額が前記制御ユニット328に出力される。
これに基づき制御ユニット328は識別金額を一時記憶
する。
【0078】次いで制御ユニット328は、前記記憶し
た識別金額を度数(識別金額を100で除算した値)に
変換し、該変換した度数を前記受付け中の会員カード3
7より読み出して記憶している度数に加算更新するとと
もに、前記度数表示部309並びに度数表示部17に表
示されている度数を、前記加算更新した度数に表示更新
することで、遊技者は前記加算更新された度数に基づく
前記貸出処理の実施が行えるようになっている。
【0079】また、この追加入金処理が実施された際に
制御ユニット328は、カードリーダライタ327に受
付け中の会員カード37に記録されている入金装置の装
置IDを当該カードユニット3の装置IDに更新させる
とともに、追加入金処理がなされたことを示す入金完了
情報と挿入されている会員カード37の会員IDと追加
入金処理により加算された入金度数とを管理コンピュー
タ100に対して送信するようになっており、これに基
づき管理コンピュータ100におけるカード管理DBの
該当データが更新されるようになっている。
【0080】尚、本実施例のカードユニット3では、管
理コンピュータ100との通信状態がオフライン状態の
場合であっても、会員カード37が受付け中で、該会員
カード37より読み出された度数が残存しない場合(0
度の場合)であれば、1000円以下の追加入金処理が
実施できる。また、オフライン状態のカードユニット3
による追加入金処理で加算された度数は当該カードユニ
ット3においてのみ貸出処理に使用できるようになって
いる。
【0081】また、本実施例のカードユニット3におい
ては、前記返却ボタン15が入力されると、前記記憶さ
れている度数を受付け中の会員カード37の記録情報に
更新記録した後、前記会員カード受付中表示部485を
消灯し、会員カード挿入口319より排出して遊技者に
返却するようになっている。この際、制御ユニット32
8は、返却された会員カード37の会員IDと返却がな
されたことを示す返却情報とを管理コンピュータ100
に送信するようになっており、これに基づき管理コンピ
ュータ100におけるカード管理DBの該当データが更
新されるようになっている。
【0082】次いで、前記発行貸出処理について説明す
ると、前記会員カード37が受付け中ではない場合に、
低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬
貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識
別ユニット322または硬貨識別ユニット324におい
て挿入された紙幣または投入された硬貨の金額が識別さ
れ、識別金額が前記制御ユニット328に出力される。
これに基づき制御ユニット328は識別金額を一時記憶
する。
【0083】次いで制御ユニット328は、前記LED
モジュール486を発光させ、透明カバー部材318’
を点灯させるとともに、前記記憶した識別金額を度数
(識別金額を100で除算した値)に変換し、前記カー
ドリーダライタ327に装着されているビジターカード
38に前記変換した度数を記録することで、ビジターカ
ード38を遊技者に対して発行する。
【0084】次いで、ビジターカード38に記録した度
数を再度読み取って記憶するとともに、該記憶した度数
を度数表示部309並びに度数表示部17に表示した
後、読み出した全ての度数を前記貸出処理に使用し、パ
チンコ機2にパチンコ玉を払い出させるとともに、これ
ら全ての度数の貸出処理が終了した後、前記ビジターカ
ード38に記録した度数を0度に更新し、LEDモジュ
ール486の発光を停止し、透明カバー部材318’を
消灯する。このようにして貸出されたパチンコ玉を使用
して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるよ
うになっている。
【0085】また、この発行貸出処理の終了時に制御ユ
ニット328は、前記ビジターカード38による発行貸
出処理がなされたことを示す入金貸出完了情報とその際
使用された使用度数(1度または5度または10度)と
を管理コンピュータ100に対して送信するようになっ
ており、これに基づき管理コンピュータ100における
カード管理DBの該当データが更新されるようになって
いる。
【0086】以下、本実施例のカードユニット3に適用
されている記録媒体処理装置としてのカードリーダライ
タ327を図11〜図19に基づき詳述する。
【0087】まず、本実施例のカードリーダライタ32
7の構造について説明すると、該カードリーダライタ3
27は、図11に示すように、上部にビジターカード3
8を装着可能な第2記録媒体配置部としてのビジターカ
ード収容室351と、該ビジターカード収容室351の
側方に、後述の会員カードスロット354が配置可能な
空間と、が形成され、下部に後述の制御基板357等が
収容される基板収容部352が形成された基体353
と、該基体353の前記装着部に着脱可能とされ、会員
カード37が収容可能とされた第2記録媒体配置部とし
ての会員カードスロット354と、前記会員カード37
並びにビジターカード38における集積回路84、92
を付勢させるとともに、これら会員カード37並びにビ
ジターカード38とのデータ送受を実施する通信部とし
てのパターンコイル355やこのパターンコイル355
からの電磁波の出力制御等を行う駆動回路としてのコン
トローラ(図示略)が設けられた記録媒体処理部として
の通信基板356と、各部の制御や制御ユニット328
との各種信号やデータの送受を実施する記録媒体処理手
段としての制御マイコン392(図18参照)等が設け
られた制御基板357と、前記基体353の両側部を被
覆する側面カバー358、359と、から主に構成され
ており、図12に示すように、前記基体353の基板収
容部352に制御基板357を配置して固定ネジ360
で固定するとともに、前記ビジターカード収容室351
の側部に通信基板356を配置して固定ネジ361で固
定し、該通信基板356を前記ビジターカード収容室3
51と狭持する態様にて会員カードスロット354を配
置し、前記基体353の両側を側面カバー358、35
9により被覆して固定ネジ362で固定することでこれ
ら各部が一体化され、前記会員カードスロット354に
収容される会員カード37と、前記ビジターカード収容
室351に装着されるビジターカード38とが、所定の
離間距離を有してほぼ並行に配置されるようになってい
る。尚、図11に示す363は、前記通信基板356を
基体353に固定するための支持突起である。
【0088】また、本実施例のカードリーダライタ32
7では、図12に示すように、前記通信基板356は、
前記ビジターカード収容室351に装着されたビジター
カード38並びに会員カードスロット354内に挿入さ
れた会員カード37に対して電磁波を出力するパターン
コイル355が設けられた上端部分が、前記ビジターカ
ード収容室351と会員カードスロット354との間に
配置されるとともに、前記コントローラ等が実装された
下方のデバイス実装部分が、前記ビジターカード収容室
351並びに会員カードスロット354が並列配置され
ているカードスロット部分の下端部よりも下方に突出す
るように配置されるようになっている。
【0089】このように本実施例では、ビジターカード
38や会員カード37とのデータの送受を行うパターン
コイル355とこのパターンコイル355の駆動回路を
担うコントローラ等の各種デバイスが同一の通信基板3
56上に形成しており、このようにすることは、アッセ
ンブリに際してこれらパターンコイル355と各駆動回
路等との接続を必要としないことから、これらアッセン
ブリ行程の簡素化が可能となることから好ましいが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0090】また、この通信基板356が、ビジターカ
ード38や会員カード37とのデータの送受を行うパタ
ーンコイル355が設けられた上端部分(通信部)のみ
が、ビジターカード収容室351と会員カードスロット
354との間に配置されるようになっており、これらパ
ターンコイル355に比較して厚みの大きなコントロー
ラ等のデバイスが実装される駆動回路部分(駆動部)が
ビジターカード収容室351並びに会員カードスロット
354の間を避けて、その下方部分に位置するように配
置することは、前記パターンコイル355とビジターカ
ード38並びに会員カード37との距離を大幅に近接さ
せることが可能となり、良好な非接触通信を実施できる
ようになるばかりか、カードリーダライタ327自体の
幅方向の厚みも抑えることができる。
【0091】尚、本実施例では、通信基板356の駆動
回路部分を下方に突出させるように配置することで、カ
ードリーダライタ327の幅方向の厚みを抑えることが
できるようになっているが、例えば前記駆動回路部分を
ビジターカード収容室351と会員カードスロット35
4との上端よりも上方位置に設けるようにしても良く、
少なくとも前記駆動回路部分をビジターカード収容室3
51と会員カードスロット354との間に位置しないよ
うに配置すれば、前記駆動回路部分を下方に突出させる
ように配置した場合と同様に、カードリーダライタの幅
方向の厚みを抑えることができる。
【0092】前記基体353の上部に設けられたビジタ
ーカード収容室351は、図12〜図14に示すよう
に、側面板364と、該側面板364とともに内部に装
着されたビジターカード38を支持する支持片365
と、から構成され、これら側面板364と支持片365
との間に、ビジターカード38が狭持された状態で装着
されるようになっている。また、このビジターカード収
容室351の後端部には、装着されたビジターカード3
8を側方から互いに狭持する狭持片366が形成されて
おり、これら狭持片366により装着されたビジターカ
ード38が安定して装着されるようになっている。
【0093】また、前記ビジターカード収容室351の
会員カードスロット354側の側部には、前記通信基板
356の厚み分の深さ並びに横幅を有し、該通信基板3
56を嵌合可能な収納部としての通信基板収納部367
が形成されている。このように、ビジターカード収容室
351の側部に、通信基板356のパターンコイル35
5が形成された上端部分を嵌合可能な通信基板収納部3
67が形成されることで、通信基板356の上方部分
(パターンコイル355が設けられた部分)が通信基板
収納部367に嵌合、一体化され、かつ基板側面がビジ
ターカード収容室351と会員カードスロット354と
に当接した状態で支持されるため、該通信基板356の
がたつきを防止できるとともに、取付時の位置合わせも
容易に実施できるようになり、アッセンブリ行程を簡素
化することができる。
【0094】前記会員カードスロット354は、図15
(b)に示すように、側面が開放し、略中央に図中左右
の空間を分断する中央壁369が設けられた断面視略H
状の筐体370により本体が形成されている。また、前
記中央壁369の図中左側の空間には、挿入方向端部が
上方に突出する突出部371が形成されているととも
に、排出方向先端部の下方に、後述するシャッタ部材3
77の誘導ピン389を誘導するガイドレール372が
形成された誘導部材373が、図15(a)に示すよう
に、前記中央壁369に設けられた係止ピン374に支
持され、カード排出方向並びに挿入方向にスライド可能
に取付けられている。また、前記誘導部材373は、コ
イルバネ378の付勢により、常時カード排出方向に付
勢されるようになっている。
【0095】また、図15(a)(c)に示すように、
前記中央壁369の排出方向端部には、該中央壁369
に形成された軸受375に軸部376が軸支され、該軸
部376を支点として揺動することで、前記会員カード
37の挿入経路に対して出没自在とされたシャッタ部材
377が取付けられている。このシャッタ部材377の
挿入方向後端には、上方に突出する誘導ピン389が形
成され、この誘導ピン389が前記誘導部材373にお
けるガイドレール372にて誘導されるようになってい
る。この誘導ピン389は、前記誘導部材373のスラ
イドに伴い、前記ガイドレール372内を誘導され、シ
ャッタ部材377が揺動するようになっており、前記誘
導部材373のスライドに連動してシャッタ部材377
が前記会員カード37の挿入経路に対して出没するよう
になっている。
【0096】また、図15(b)に示すように、前記中
央壁369の図中右側の空間には、内部に会員カード3
7を収容可能な空間を有する断面視略コ字状に形成さ
れ、挿入方向端部が閉塞された移送部材379が、その
上下端に形成されたガイドレール380を前記筐体37
0に設けられた係合部381に係合させることで、図1
5(a)に示すに示すカード排出方向並びにカード挿入
方向にスライド可能に取付けられている。また、この移
送部材379のカード挿入方向端部は、連通孔383を
介して前記誘導部材373のカード挿入方向端部に固設
されており、該誘導部材373のスライドに連動して移
送部材379もスライドするようになっている。すなわ
ち、移送部材379もコイルバネ378の付勢により、
常時カード排出方向に付勢されるようになっている。ま
た、前記移送部材379には、会員カードスロット35
4が基体353に配置された際に、前記通信基板356
のパターンコイル355に対応する位置に、通信窓部3
84が形成されており、パターンコイル355から出力
される電磁波が減衰されずに透過するようになってい
る。
【0097】また、図15(b)に示すように、前記移
送部材379の上方に位置する筐体370の上部内面に
は、下方に付勢する板バネ391が取付けられている。
これにより、例えば前記会員カード37より高さの低い
ビジターカード38に用いている非接触ICカードを会
員カード38’として用いた場合においても、該会員カ
ード38’の上面が前記板バネ391により下方へ押圧
されるため、受付けられた会員カード38’前記移送部
材379内に安定して配置できる。
【0098】また、図15(a)(c)に示すように、
前記中央壁369には、カード排出方向端部に前記誘導
部材373の突出部371に係合可能な爪部385が形
成され、カード挿入方向端部に、後述するフォトセンサ
390の発光部と受光部との間を遮断する遮断片386
が形成された保持機構としてのロック部材387が、軸
部388を介して軸支されている。このロック部材38
7は、通常時においては、前記筐体370のカード挿入
方向端部に設けられたソレノイド382のコイルバネ3
84の上方への付勢に伴って爪部385側が下方に付勢
されことにより、該爪部385が前記誘導部材373の
突出部371に係合するようになっている。また、前記
ソレノイド382が励磁された場合には、爪部385側
が上方に揺動し、該爪部385と前記誘導部材373の
突出部371との係合が解除されるようになっている。
また、図15(a)〜(c)に示すように、前記筐体3
70のカード挿入方向端部には、前記ロック部材387
における遮断片386の有無を検出し、前記制御基板3
57にその検出状況を出力する第1記録媒体検出手段と
してのフォトセンサ390が設けられており、該フォト
センサ390により会員カード37の挿入、非挿入をカ
ードリーダライタ327の前記制御基板357が検出可
能とされているとともに、該制御基板357が前記会員
カード37の挿入、非挿入に対応する信号を前記カード
ユニット3の制御ユニット328に出力するようになっ
ている。
【0099】この会員カードスロット354における会
員カード37の挿入並びに排出に伴う各部の動作状況を
図15(a)(c)並びに図16(a)(b)、図17
(a)(b)に基づき説明すると、まず、会員カードス
ロット354内に会員カード37が挿入されていない状
態においては、図15(a)(c)に示すように、前記
誘導部材373並びに移送部材379は、前記コイルバ
ネ378の付勢によりカード排出方向側に位置してい
る。この際、シャッタ部材377は、開放状態(挿入経
路に対して没した状態)であり、ロック部材387の爪
部385が誘導部材373の突出部371に押し上げら
れているため、反対側の遮断片386が下方に位置し、
フォトセンサ390は遮断片386を検出していない状
態である。
【0100】次いで、図16(a)(b)に示すよう
に、会員カード37が挿入されると、該会員カード37
は前記移送部材379の内部に収容される。この状態で
さらに会員カード37が挿入方向に押圧されると、会員
カード37の挿入方向端部により移送部材379の端部
が押圧され、該移送部材379並びに誘導部材373が
コイルバネ378の付勢に抗してカード挿入方向にスラ
イドされる。
【0101】これら移送部材379並びに誘導部材37
3がスライドすると、図17(a)(b)に示すよう
に、前記ソレノイド382のコイルバネ394により前
記ロック部材387の遮断片386側が上方に付勢され
ることで爪部385側が下方に揺動し、該爪部385が
誘導部材373の突出部371に係合する。これにより
移送部材379並びに誘導部材373のコイルバネ37
8の付勢によるカード排出方向への移動が規制され、こ
の移送部材379に収容されている会員カード37が、
前記通信基板356との通信を行う通信位置に配置さ
れ、その状態が保持されるようになる。また、前記誘導
部材373のスライドに伴い、該誘導部材373のガイ
ドレール372により前記シャッタ部材377の誘導ピ
ン389が誘導され、これによりシャッタ部材377が
揺動し、挿入された会員カード37の排出方向端部が閉
鎖された状態となる。また、前記爪部385の係合に伴
い、ロック部材387の遮断片386側が上方に揺動す
るため、この遮断片386が前記フォトセンサ390に
より検出された状態となる。このように会員カード37
が前記通信位置に配置された状態において、前記遮断片
386がフォトセンサ390により検出されるようにな
るため、前記フォトセンサ390による遮断片386の
検出信号が、前記制御基板357に入力されることで、
該制御基板357の制御マイコン392が会員カード3
7の挿入状態を判別できるようになっている。
【0102】次いで、このように会員カード37が会員
カードスロット354内の通信位置に配置されている状
態で、該会員カード37が排出させる場合には、前記ソ
レノイド382を励磁させる。これによりソレノイド3
82の係止ピン395とともに前記ロック部材387の
遮断片386側が下方に引き寄せられ、爪部385側が
上方に揺動し、該爪部385と誘導部材373の突出部
371との係合が解除される。これにより前記移送部材
379並びに誘導部材373のコイルバネ378の付勢
によるカード排出方向への移動の規制が解除されるた
め、移送部材379並びに誘導部材373がカード排出
方向にスライドし、移送部材379に収容された会員カ
ード37も、該移送部材379に押圧されて排出される
こととなる。また、前記誘導部材373のカード排出方
向へのスライドに伴い、該誘導部材373のガイドレー
ル372により前記シャッタ部材377の誘導ピン38
9が誘導され、これによりシャッタ部材377が揺動
し、挿入された会員カード37の排出方向端部が開放さ
れた状態となって会員カード37が排出される。この
際、会員カード37の上面が前記板バネ391に押圧さ
れた状態で排出されることから、会員カード37の排出
速度が規制され、排出方向に飛び出してしまうことを抑
制できるようになっている。また、前記爪部385と誘
導部材373の突出部371との係合の解除により、ロ
ック部材387の遮断片386側が上方に揺動し、該遮
断片386がフォトセンサ390により検出されない状
態となるため、前記フォトセンサ390による遮断片3
86の検出信号の出力が停止され、前記制御基板357
の制御マイコン392が会員カード37の排出を判別で
きるようになっている。
【0103】次いで、前記カードリーダライタ327の
構成について説明すると、このカードリーダライタ32
7の制御は、前述したように制御基板357に設けられ
た制御マイコン392が主に実施している。具体的に前
記制御マイコン392は、前記会員カードスロット35
4における会員カード37の挿入状況を判別可能な前記
遮断片386の検出信号を出力するフォトセンサ390
や前記ロック部材387と誘導部材373との係合の解
除、すなわち挿入された会員カード37の排出を実施す
るソレノイド382、会員カード37並びにビジターカ
ード38の記録情報の読み取り並びに書き込みを行う通
信基板356、前記制御ユニット328のI/Oポート
332aとの各種信号の入出力を実施する検出出力手段
としてのI/Oポート393と接続されており、前記ソ
レノイド382の動作制御や前記通信基板356による
記録情報の読み取り並びに書き込み等の制御を実施する
とともに、前記I/Oポート393を介して制御ユニッ
ト328との各種信号の入出力を実施するようになって
いる。尚、図18に示す394は制御マイコン392の
ワークメモリ等に使用されるRAMであり、395は、
前記制御マイコン92の制御プログラム等が記憶された
ROMである。
【0104】前述のように、制御基板357は、カード
ユニット3全体の制御を行う制御ユニット328と信号
ケーブルを介して396接続されており、前記制御ユニ
ット328のI/Oポート332aと制御基板357に
設けられたI/Oポート393とが、各信号線にて信号
を送受してデータや情報の送受が実施される。具体的に
は、制御基板357から出力される処理完了信号やエラ
ー信号、消費信号(貸出開始可能信号)、会員挿入信
号、前記制御ユニット328から入力される加算信号、
減算信号、返却信号、度数データや各種ID等のデータ
の送受を実施するためのデータ信号(データ線8本+送
受信号線2本)等が送受されるようになっている。
【0105】以下、前記カードリーダライタ327の制
御状況について説明する。まず、会員カード37が挿入
され、排出されるまでの状況について説明すると、前記
会員カードスロット354に会員カード37が挿入さ
れ、前記通信位置に配置されると、フォトセンサ390
より前記遮断片386の検出信号が出力され、これに基
づき制御マイコン392は、会員カード37の挿入を検
出する。次いで、制御マイコン392は、制御ユニット
328に対して会員挿入信号を出力するとともに、通信
基板356に対して会員カードの種別IDが記録された
カードからの記録情報の読み取りを要求する。これに基
づき通信基板356は挿入された会員カード37から会
員IDや度数等の記録情報を読み出して制御マイコン3
92に対して読み出した記録情報を出力する。この際、
通信基板356では、会員カードの種別IDが記録され
たカードとのセッションのみを実施するようになってお
り、ビジターカードの種別IDが記録されたビジターカ
ード38とのセッションは実施しないようになってい
る。次いで制御マイコン392は、通信基板356から
出力された会員カード37の記録情報を制御ユニット3
28に対して送信し、前記制御ユニット328からの信
号の受信待ちの状態となる。
【0106】この状態で、制御マイコン392が制御ユ
ニット328から減算信号と減算度数とを受信した場合
には、通信基板356に対して会員カードの種別IDの
カードに記録された度数の減算更新を要求する。これに
基づき通信基板356は挿入された会員カード37に記
録された度数の減算更新を実施する。この度数の減算更
新が完了すると制御マイコン392は、制御ユニット3
28に対してパチンコ玉の貸出が可能である旨の消費信
号を出力する。
【0107】また、前記会員カード37が挿入され、制
御ユニット328からの信号の受信待ちの状態におい
て、制御マイコン392が制御ユニット328から加算
信号と加算度数とを受信した場合には、通信基板356
に対して会員カードの種別IDのカードに記録された度
数の加算更新を要求する。これに基づき通信基板356
は挿入された会員カード37に記録された度数の加算更
新を実施する。この度数の加算更新が完了すると制御マ
イコン392は、制御ユニット328に対して加算更新
が完了した旨の処理完了信号を出力する。
【0108】また、前記会員カード37が挿入され、制
御ユニット328からの信号の受信待ちの状態におい
て、制御マイコン392が制御ユニット328から返却
信号を受信した場合には、前記ソレノイド382を駆動
させ、挿入されている会員カード37を排出させる。こ
れにより、フォトセンサ390より前記遮断片386の
検出信号の出力が停止されるため、制御マイコン392
は、会員カード37の排出を検出し、制御ユニット32
8に対する会員挿入信号の出力を停止する。
【0109】次いで、会員カード37が挿入されていな
い場合の状況について説明すると、前記制御マイコン3
92は、フォトセンサ390からの遮断片386の検出
信号が出力されていない状態、すなわち会員カード37
の挿入が検出されていない状態において、前記制御ユニ
ット328より加算信号と加算度数とを受信すると、前
記ソレノイド382を励磁させ、前記ロック部材387
が誘導部材373と係合しない状態、すなわち会員カー
ド37の受付けを不可とした状態とし、通信基板356
に対してビジターカードの種別IDのカードへの前記受
信した加算度数の記録を要求する。これに基づき通信基
板356はビジターカード38に加算度数を記録する。
【0110】次いで、前記ビジターカード38への加算
度数の記録が完了した場合に制御マイコン392は、通
信基板356に対してビジターカードの種別IDのカー
ドに記録された度数の読み取り並びに該カードに記録さ
れた度数の減算記録を要求する。これに基づき通信基板
356はビジターカード38に記録された度数を読み出
し、制御マイコン392に出力するとともに、該ビジタ
ーカード38に記録された度数を0度に減算記録する。
これに基づき制御マイコン392は、通信基板356か
ら出力されたビジターカード38の度数を制御ユニット
328に送信する。更に前記ビジターカード38の度数
の減算記録が完了すると、制御ユニット328に対して
パチンコ玉の貸出が可能である旨の消費信号を出力する
とともに、前記ソレノイド382の励磁を解除し、会員
カード37の受付けが可能な状態とする。
【0111】このように本実施例のカードリーダライタ
327では、会員カード37が挿入されている場合にお
いて前記制御マイコン392は、通信基板356に対し
て会員カードの種別IDが記録されたカードとのセッシ
ョンのみを実施させるとともに、会員カード37が挿入
されていない場合には、通信基板356に対してビジタ
ーカードの種別IDが記録されたカードとのセッション
のみを実施させるようになっており、前記通信基板35
6のパターンコイル355より出力される電磁波によ
り、他方のカードが動作しても、他方のカードとのセッ
ションは行われないため、他方のカードの動作による混
信や誤作動を防止することができる。尚、本実施例で
は、制御マイコン392が、各カードに記録された種別
IDに基づいて会員カード37とビジターカード38と
のセッションを制御することで、双方のカードとの処理
が同時に実施されないようにしているが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0112】また、本実施例のカードリーダライタ32
7では、フォトセンサ390より前記遮断片386の検
出信号が出力され、これに基づき制御マイコン392が
会員カード37の挿入を検出すると、該制御マイコン3
92は、制御ユニット328に対して会員挿入信号を出
力するようになっており、これにより、制御ユニット3
28においてカードリーダライタ327における会員カ
ード37の挿入状況を検知できるようになる。
【0113】また、本実施例のカードリーダライタ32
7では、会員カードスロット354に会員カード37が
挿入された場合に、シャッタ部材377が、挿入された
会員カード37の排出方向端部を閉鎖し、新たなカード
の挿入が規制されるようになっており、会員カード37
を受付け中において新たな会員カード37が挿入される
ことを防止できるようになっている。
【0114】次いで、前記カードユニット3における会
員カード挿入口319の形状並びに該会員カード挿入口
319から挿入された会員カード37を搬送する移送部
材379の断面形状の特徴を図19(a)(b)に基づ
いて説明すると、この会員カード挿入口319の形状
は、図19(a)に示すように、略8角形に形成され、
かつこの斜辺に挿入または排出される会員カード37の
外周角部のみが当接する形状とされている。また、挿入
された会員カード37を搬送する移送部材379の会員
カード37が収容される空間の断面形状も、図19
(b)に示すように、前記会員カード挿入口319の形
状と同様、略8角形に形成され、かつこの斜辺に移送さ
れる会員カード37の外周角部のみが当接する形状とさ
れている。これにより挿入または排出される会員カード
37の側面と会員カード挿入口319との間に空隙S1
が形成されるため、会員カード37の挿入時または排出
時において、これら会員カード37の側面と会員カード
挿入口319とが接触しない状態で挿入または排出され
る。また、挿入される会員カード37の側面と移送部材
379の側面並びに前記会員カードスロット354の中
央壁369との間に空隙S2が形成されるため、会員カ
ード37の収容時において、これら会員カード37の側
面と移送部材379の側面並びに前記会員カードスロッ
ト354の中央壁369とが接触しない状態で挿入され
る。
【0115】このように本実施例のカードユニット3で
は、前記カード挿入口319の形状並びに移送部材37
9の会員カード37が収容される空間の断面形状が、挿
入または排出される会員カード37の側面との間に空隙
S1、S2を有するように形成されている。このため、
カードの形状に合わせた長方形に形成された挿入口並び
に挿入経路のように空隙が確実に形成されず、挿入また
は排出される記録媒体の側面に傷がついてしまうという
問題を有する従来のカードユニットのカード挿入口並び
に挿入経路に比較して、本実施例のカードユニット3に
おける会員カード挿入口319並びに移送部材369で
は、前記会員カード37の側面の接触を確実に回避で
き、会員カード37の側面に傷がついてしまうことを防
止できる。特に、本実施例のように会員カードとして側
面に光記録部82が設けられた会員カード37を用いる
場合には、光記録部82に傷が付くと、該光記録部82
に記録された情報の読み取りに不具合が生じる可能性が
あるため、会員カード37の側面が接触しないようにす
ることは、光記録部82が傷つくことを防止できるため
非常に好ましい。
【0116】また、本実施例のカードユニット3では、
前記会員カード挿入口319の形状並びに移送部材37
9の会員カード37が収容される空間の断面形状を略8
角形とし、その斜辺に挿入または排出される会員カード
37の外周角部のみが当接する形状とすることで、前記
会員カード37の側面の空隙S1、S2が形成されるよ
うになっており、前記会員カード37の側面の空隙S
1、S2を好適に形成できるとともに、会員カード37
とカード挿入部319との当接面積を少なくできるた
め、会員カード37の挿入抵抗も低く抑えることができ
る。
【0117】尚、本実施例では、挿入または排出される
会員カード37の両側面に空隙S1、S2が形成される
ようになっているが、カードの片面のみを保護すれば良
い場合、例えば、光記録部が片面のみに設けられたカー
ドを使用する場合には、保護を必要とする側面にのみ空
隙が形成されるようにしても良く、これにより少なくと
も保護を必要とする側面が傷つくことを防止できる。
【0118】また、本実施例では、会員カード37の外
周角部とを接触させ、該会員カード37の側面との間に
空隙S1や空隙S2を形成するために、前記会員カード
挿入口319の形状や移送部材379の会員カード37
が収容される空間の断面形状を略8角形としているが、
会員カード37の外周角部とを接触させ、該会員カード
37の側面との間に空隙S1や空隙S2を形成するため
に、例えば、これらの形状を略6角形としたり、楕円形
とするようにしても良い。
【0119】以上説明したように、本実施例の記録媒体
処理装置であるカードリーダライタ327は、前記第1
の記録媒体である会員カード37と、該会員カード37
と異なる第2の記録媒体であるビジターカード38と
を、同一のカードリーダライタ327にて処理できるよ
うになるばかりか、通信基板356のパターンコイル3
55を会員カード37が配置される会員カードスロット
354とビジターカード38が配置されるビジターカー
ド収容室351との間に配置することで、双方のカード
と前記パターンコイル355との距離を著しく少なくす
ることができ、よって単一のパターンコイル355にて
双方のカードへの非接触による書き込みや読み取り等の
処理を実施できるようになり、装置のコストを削減でき
る。
【0120】また、本実施例のカードリーダライタ32
7をカードユニット3に適用することで、前記第1の記
録媒体である会員カード37と、該会員カード37と異
なる第2の記録媒体であるビジターカード38とを、同
一のカードリーダライタ327にて処理できるようにな
るばかりか、通信基板356のパターンコイル355を
会員カード37が配置される会員カードスロット354
とビジターカード38が配置されるビジターカード収容
室351との間に配置することで、双方のカードと前記
パターンコイル355との距離を著しく少なくすること
ができ、よって単一のパターンコイル355にて双方の
カードへの非接触による書き込みや読み取り等の処理を
実施できるようになるため、大幅な設計変更を必要とせ
ずに異なるカードに対応できるカードユニットを得られ
るばかりか、装置自体のコストが大幅に上昇してしまう
こともない。
【0121】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0122】本発明の請求項1は、データ記録可能な記
録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を受付
けて、該記録媒体(会員カード37、ビジターカード3
8)の記録情報の読み出し又は書き込みの少なくともい
ずれか一方の処理を実施する記録媒体処理手段(制御マ
イコン392)を備える記録媒体処理装置(カードリー
ダライタ327)であって、第1の記録媒体(会員カー
ド37)が配置される第1記録媒体配置部(会員カード
スロット354)と、前記第1の記録媒体(会員カード
37)と異なる第2の記録媒体(ビジターカード38)
が配置される第2記録媒体配置部(ビジターカード収容
室351)とを、各記録媒体配置部(会員カードスロッ
ト354、ビジターカード収容室351)に配置される
各記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)が
所定の離間距離を有してほぼ並行に配置されるように設
けるとともに、前記各記録媒体(会員カード37、ビジ
ターカード38)への前記処理を非接触にて行うための
単一の記録媒体処理部(通信基板356)を、前記第1
記録媒体配置部(会員カードスロット354)と第2記
録媒体配置部(ビジターカード収容室351)との間に
設ける。
【0123】本発明の請求項2は、前記記録媒体処理部
(通信基板356)は、前記各記録媒体(会員カード3
7、ビジターカード38)との非接触通信を行う通信部
(パターンコイル355)と該通信部の通信制御を行う
駆動部(駆動回路部分)とから成り、前記第1記録媒体
配置部(会員カードスロット354)と第2記録媒体配
置部(ビジターカード収容室351)との間には前記通
信部(パターンコイル355)のみを配置し、前記駆動
部(駆動回路部分)を前記第1記録媒体配置部(会員カ
ードスロット354)と第2記録媒体配置部(ビジター
カード収容室351)との間に位置しないように配置す
る。
【0124】本発明の請求項3は、前記第1記録媒体配
置部(会員カードスロット354)或いは前記第2記録
媒体配置部(ビジターカード収容室351)の一方に、
前記通信部(パターンコイル355)を収納可能な収納
部(通信基板収納部367)を設ける。
【0125】本発明の請求項4は、前記記録媒体処理手
段(制御マイコン392)は、前記いずれか一方の記録
媒体(会員カード37、ビジターカード38)への処理
の実施中において、他方の記録媒体への処理を実施しな
い。
【0126】本発明の請求項5は、前記第1記録媒体配
置部(会員カードスロット354)には、挿入された第
1の記録媒体(会員カード37)を所定の配置位置(通
信位置)に保持する保持機構(ロック部材387)と、
該所定の配置位置(通信位置)に第1の記録媒体(会員
カード37)が存在することを検出する第1記録媒体検
出手段(フォトセンサ390)と、を有し、該第1記録
媒体検出手段(フォトセンサ390)による第1の記録
媒体(会員カード37)の検出を外部に出力する検出出
力手段(I/Oポート393)を有する。
【0127】本発明の請求項6は、前記第1記録媒体配
置部(会員カードスロット354)には、前記第1の記
録媒体(会員カード37)の挿入に連動して新たな記録
媒体(会員カード37)の挿入を規制する挿入規制手段
(シャッタ部材377)を有する。
【0128】本発明の請求項7は、遊技に使用可能な遊
技用有価価値(度数)の大きさを特定可能な情報が記録
された記録媒体である遊技用記録媒体(会員カード3
7、ビジターカード38)の記録情報より特定される大
きさの遊技用有価価値の範囲内の所定の遊技用有価価値
(度数)の大きさを遊技に使用させるための使用処理
(貸出処理)と、貨幣を受付けて該受付け貨幣の金額の
範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用有価価値(度
数)が付与された前記第2の記録媒体(ビジターカード
38)を発行する発行処理(発行貸出処理)と、予め会
員登録を行った会員遊技者に対して発行された前記第1
の記録媒体(会員カード37)を受付け、該第1の記録
媒体(会員カード37)に残存する遊技用有価価値(度
数)の大きさに受付けた貨幣の金額の範囲内の所定額に
相当する大きさの遊技用有価価値(度数)を加算更新す
る価値加算処理(追加入金処理)と、を実施可能とさ
れ、遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)に対応して
設けられた遊技用装置(カードユニット3)であって、
前記各処理において、前記第1記録媒体(会員カード3
7)或いは前記第2記録媒体(ビジターカード38)の
記録情報を少なくとも読み出す記録媒体処理装置として
前記請求項1〜6のいずれかに記載の記録媒体処理装置
(カードリーダライタ327)を用いる。
【0129】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれることは
言うまでもない。
【0130】例えば、前記実施例では、記録媒体処理装
置であるカードリーダライタ327を遊技場に設置され
る遊技用装置であるカードユニット3に用いた例を示し
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、こ
れら記録媒体処理装置は、会員カードとその他のプリペ
イドカード等の複数の記録媒体を併用して使用する装置
であれば、ゲームセンターや一般店舗等に設置される各
種装置等に適用できることは言うまでもない。
【0131】また、前記実施例の記録媒体処理装置であ
るカードリーダライタ327は、ビジターカード38が
装着されるビジターカード収容室351が形成される基
体353と会員カード37が挿入される会員カードスロ
ット354と、が別体にて形成されているが、本発明は
これに限定されるものではなく、少なくとも2つの記録
媒体の配置部が並行配置され、その間に通信基板356
に形成されたパターンコイル355等の通信部が配置さ
れる構造とされていれば良く、例えばこれら記録媒体の
配置部が一体に形成されていても良い。
【0132】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、通信基板356に前記会員カード37やビジ
ターカード38とのデータの送受を行うパターンコイル
355と該パターンコイル355を駆動する駆動回路と
が設けられているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、これらが各々別の基板に設けられていても良
い。
【0133】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、前記通信基板356のパターンコイル355
が形成された上方部分のみが、前記ビジターカード収容
室351と会員カードスロット354との間に配置され
るようになっているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、少なくとも通信基板356のパターンコイル
355が形成された上方部分がビジターカード収容室3
51と会員カードスロット354との間に配置されるよ
うになっていれば良く、それ以外の部分がビジターカー
ド収容室351と会員カードスロット354との間に配
置されていても良い。
【0134】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、前記ビジターカード収容室351の側部に通
信基板356の上方部分を嵌合可能な通信基板収納部3
67が設けられているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、このような空間を会員カードスロット35
4側に設けるようにしても良い。尚、本発明では上述の
ように通信基板356が嵌合されるような専用の空間を
設けていないものも含まれる。
【0135】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、前記会員カードスロット354に挿入されて
いる会員カード37とビジターカード収容室351に装
着されているビジターカード38とのいずれか一方が処
理中の場合において、他方のカードとの処理を実施しな
いようになっているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、双方のカードとの同時処理を実施可能とする
ようにしても良い。
【0136】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、前記会員カードスロット354に挿入される
会員カード37が移送部材379にて移送され、該移送
部材379に連動する誘導部材373がロック部材38
7にて係止されることで、前記挿入された会員カード3
7が通信位置に配置されるとともに、該会員カード37
が排出される際には、前記ロック部材387と誘導部材
373との係合が解除されることで、前記移送部材37
9が排出方向に付勢され、挿入されている会員カード3
7が排出されるようになっているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、前記会員カード37の通信位置
への配置や外部への排出が搬送ベルトの駆動等により実
施されるようになっていても良い。
【0137】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、会員カードスロット354に誘導部材373
に連動して揺動するシャッタ部材377が設けられてお
り、新たな会員カード37の挿入が規制されるようにな
っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、ソレノイドによりシャッタを出没させることで
新たな会員カード37の挿入が規制されるようになって
いても良い。尚、本発明ではこれら新たな会員カード3
7の挿入を規制する規制手段を備えない構成も含まれ
る。
【0138】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、会員カードスロット354に会員カード37
が挿入されている場合に、該会員カード37の挿入が前
記ロック部材387に設けられた遮断片386の位置に
よりフォトセンサ390に検出され、前記制御マイコン
392が会員カード37の挿入を検知できるようになっ
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上
述以外の方法で会員カード37の挿入が検知されるよう
になっていても良い。
【0139】また、前記実施例のカードリーダライタ3
27では、会員カードスロット354に会員カード37
が挿入されている場合に、制御マイコン392が制御ユ
ニット328に対して会員カード37が挿入中である旨
を示す会員カード挿入中信号を出力するようになってい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら
の信号が外部出力されないようになっていても良い。
【0140】また、前記実施例では、遊技用装置として
挿入された会員カード37や装着されているビジターカ
ード38の度数を使用してカードリーダ式パチンコ機2
にパチンコ玉の払出を実施させるカードユニット3を用
いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
少なくとも本発明の記録媒体処理装置が適用され、かつ
会員カード37やビジターカード38の度数を使用して
対応する遊技機での遊技が実施可能とされ、更に貨幣を
投入することで、受付けている会員カード37への追加
入金処理や、装着されているビジターカード38の発行
貸出処理が実施可能とされた構成とされていれば良く、
例えば、これら遊技用装置として、図20に示すよう
に、会員カード37やビジターカード38の度数を使用
して、自らパチンコ玉の払出を実施するカード式玉貸ユ
ニット3aやメダルの払出を実施するカード式メダル貸
ユニット(図示略)等を用いても良い。
【0141】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37を受付けた際に本人確認を行うた
め、暗証番号の入力を受付けるようになっているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、特に暗証番号を
受付けずに会員カード37を使用できるようにしても良
いし、貯蓄玉を使用して再プレイを行う場合にのみに暗
証番号を受付けるようにしても良い。
【0142】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37の記録情報により特定される貯蓄玉
数を使用してパチンコ玉の払い戻しを実施し、対応する
パチンコ機2での遊技を実施することができる払い戻し
処理が実施可能とされているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、少なくとも、前記会員カード37並
びにビジターカード38の度数を使用した貸出処理と、
前記会員カード37への追加入金処理と前記ビジターカ
ード38による発行貸出処理とが実施可能とされていれ
ば良く、前記払い戻し処理が実施不可とされた構成とさ
れていても良い。
【0143】また、前記実施例のカードユニット3で
は、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙
幣、10000円紙幣、100円硬貨、500円硬貨を
受付け、会員カード37への追加入金処理が実施できる
とともに、1000円紙幣、100円硬貨、500円硬
貨を受付け、ビジターカード38の発行貸出処理が実施
できるようになっているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、紙幣のみまたは硬貨のみを受付
けてこれら追加入金処理や発行貸出処理ができるように
なっていても良いし、単一金種の硬貨または紙幣を受付
けて追加入金処理や発行貸出処理ができるようになって
いても良い。
【0144】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37が受付け中でない場合において、貨
幣が投入されるとビジターカード38の発行貸出処理が
実施され、投入された貨幣の金額分の度数がビジターカ
ード38に記録されるとともに、記録された度数が全て
自動的に貸出処理に使用されるようになっているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定の
度数分の貸出を自動で貸出を実施し、貸出ボタン16の
操作により所定度数分の貸出を実施するようにしても良
いし、自動での貸出を実施せず、貸出ボタン16の操作
に基づいて貸出を実施するようにしても良い。
【0145】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37が受付け中でない場合において、貨
幣が投入されるとビジターカード38の発行貸出処理が
実施され、投入された貨幣の金額分の度数をビジターカ
ード38に記録する処理をビジターカード38の発行と
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
本発明における発行は、第2の記録媒体であるビジター
カード38に対して遊技に使用可能な遊技用有価価値を
記録し、該記録された遊技用有価価値を遊技に使用可能
な状態とすることであり、例えば、内部に収容されたビ
ジターカード38に度数を記録した後、外部に向かって
搬送するようにしても良い。
【0146】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37を受付けた際に、該会員カード37
の度数等の各情報を前記RAM330に記憶し、該記憶
した度数を前記貸出処理や追加入金処理に基づき更新す
るとともに、返却操作がされた場合には、前記更新した
度数を会員カード37に記録されている度数に対して更
新記録するようになっているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、度数が更新される毎に会員カード3
7に記録された度数を更新するようにしても良い。
【0147】また、前記実施例では、会員カード37に
より特定される遊技用有価価値としての度数が該会員カ
ード37と管理コンピュータ100との双方に記録また
は登録され、どちらの情報からも度数を特定できるよう
になっているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、会員カード37のみに度数を記録するようにしても
良いし、管理コンピュータ100または第三者機関の管
理サーバ等にのみ度数を登録し、前記会員カード37の
会員ID等の識別符号を読み出すことにより、前記登録
されている度数を特定するようにしても良い。
【0148】また、前記実施例では、会員カード37に
より特定される遊技用有価価値としての度数が該会員カ
ード37の会員IDに対応付けて管理コンピュータ10
0に登録され、管理されるようになっているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、価値加算毎に付与さ
れるプリペイドIDに対応付けて度数を登録し、管理す
るようにしても良い。
【0149】また、前記実施例では、ビジターカード3
8により特定される遊技用有価価値としての度数が該ビ
ジターカード38に記録され、この記録された度数が読
み出されることで度数が特定されるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、管理コン
ピュータ100または第三者機関のカード管理サーバ等
にのみ度数を登録し、前記ビジターカード38のカード
ID等の識別符号を読み出すことにより、前記登録され
ている度数を特定するようにしても良い。
【0150】また、前記実施例では記録媒体として非接
触型のICカード37を用いているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、少なくとも非接触にて記録デ
ータの読み出しが実施可能な記録媒体であれば適用可能
であり、識別符号を用いて記録情報を特定できる場合等
においては、記録媒体を特定可能な識別符号等の情報を
少なくとも読み取り可能に記録できるものであれば良
く、例えばバーコード等の所定の情報記録シンボル等が
読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良
い。
【0151】また、前記実施例に用いた記録媒体として
のICカード37の形状はカード状とされているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば円盤形状
や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0152】また、前記実施例に用いた会員カード37
は、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊
技場において使用可能とされた共通会員カードとして使
用するようにしても良い。
【0153】また、前記実施例では、会員カード37に
残存する度数の貨幣への精算が不可とされているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、精算装
置を設けることで、会員カード37に残存する度数を該
度数に相当する金額の貨幣に精算できるようにしても良
い。
【0154】また前記実施例では、遊技機であるパチン
コ機2において使用される遊技用有価価値の形態として
度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明は
これに限定されるものではなく、これら遊技用有価価値
を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数と
しても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0155】また前記実施例では、遊技機であるパチン
コ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いて
いるが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述す
る画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像
にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、こ
れら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、
本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限
定されるものではない。
【0156】また前記実施例においては、遊技機とし
て、カードユニット3のカードを使用して自らパチンコ
玉の払出を実施するカードリーダ式パチンコ機2を用い
ているが、本発明はこれらカードリーダ式パチンコ機2
のみならず、図20に示すように、前述のカード式玉貸
ユニット3a等からパチンコ玉の供給を受けて遊技を実
施可能なパチンコ機2aや、コインを用いて遊技を行う
スロットマシン2cやパチンコ玉を用いて遊技を行うパ
チロット2d、パチンコ玉やコインが外部に排出される
ことなく遊技可能な封入式のパチンコ機2bや完全クレ
ジット式のスロットマシン2e、さらにはこれら遊技媒
体を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技
盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ
機や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマ
シンやパチロットにも適用可能であることはいうまでも
なく、これら遊技機が限定されるものではない。
【0157】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0158】(a)請求項1の発明によれば、前記第1
の記録媒体と、該第1の記録媒体と異なる第2の記録媒
体とを、同一の記録媒体処理装置にて処理できるように
なるばかりか、記録媒体処理部を第1記録媒体配置部と
第2記録媒体配置部との間に配置することで、双方の記
録媒体と記録媒体処理部との距離を著しく少なくするこ
とができ、よって単一の記録媒体処理部にて双方の記録
媒体への非接触による処理を実施できるようになり、装
置のコストを削減できる。
【0159】(b)請求項2の発明によれば、前記通信
部の通信制御を行う駆動回路のデバイスが実装され、前
記通信部に比較して厚みの大きな駆動部が前記第1記録
媒体配置部と第2記録媒体配置部との間に位置しないよ
うに配置され、比較的厚みの薄い前記通信部のみが前記
第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置部との間に配置
されるようになるため、前記第1記録媒体配置部と第2
記録媒体配置部との離間距離を低減することができ、結
果的に装置の厚みを薄くすることができる。
【0160】(c)請求項3の発明によれば、前記第1
記録媒体配置部或いは前記第2記録媒体配置部のいずれ
か一方に前記通信部を収納可能な収納部が形成されてい
ることから、該収容部に前記通信部が収容されるように
位置合わせしてアッセンブリを実施できるようになり、
第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置部との位置合わ
せを必要としないことから、アッセンブリ工程を簡素化
することができる。
【0161】(d)請求項4の発明によれば、前記記録
媒体処理部から出力される電磁波により他方の記録媒体
が動作しても、その動作による混信や誤作動を防止する
ことができる。
【0162】(e)請求項5の発明によれば、前記第1
の記録媒体が所定の配置位置に存在することを、外部機
器も検知できるようになる。
【0163】(f)請求項6の発明によれば、第1記録
媒体の挿入中に、他の記録媒体が挿入されることを防止
できる。
【0164】(g)請求項7の発明によれば、前記第1
の記録媒体と、該第1の記録媒体と異なる第2の記録媒
体とを、同一の記録媒体処理装置にて処理できるように
なるばかりか、記録媒体処理部を第1記録媒体配置部と
第2記録媒体配置部に配置することで、双方の記録媒体
と記録媒体処理部との距離を著しく少なくすることがで
き、よって単一の記録媒体処理部にて双方の記録媒体へ
の非接触による処理を実施できるようになるため、大幅
な設計変更を必要とせずに異なる記録媒体に対応できる
遊技用装置を得られるばかりか、装置自体のコストが大
幅に上昇してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用装置としてのカ
ードユニットが適用された遊技用システムの構成を示す
図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例に用いた会員カード
を示す正面図であり、(b)は、ビジターカードを示す
正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いたパチンコ機並び
にカードユニットの正面図である。
【図4】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を
示す平面図である。
【図5】本発明の実施例におけるカードユニットの前面
構造を示す斜視図である。
【図6】(a)は、本発明の実施例におけるカードユニ
ットの一部破断側面図並びに背面図である。
【図7】本発明の実施例におけるカードユニット並びに
パチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例における管理コンピュータの構
成を示すブロック図である。
【図9】(a)(b)は、本発明の実施例に用いた管理
コンピュータにおけるカード管理DBを構成する会員カ
ードマスターテーブル、カードユニット別データテーブ
ルの登録状況を示す図である。
【図10】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制
御基板とカードユニットとから出力される各信号の出力
状況を示す図である。
【図11】本発明の実施例における記録媒体処理装置と
してのカードリーダライタの分解斜視図である。
【図12】本発明の実施例におけるカードリーダライタ
の断面図である。
【図13】本発明の実施例におけるカードリーダライタ
を構成する基体の側面図である。
【図14】図13に示す基体のA−A断面図である。
【図15】(a)は、本発明の実施例におけるカードリ
ーダライタを構成する会員カードスロットの側面図であ
り、(b)は、(a)のB−B断面図であり、(c)
は、(a)のC−C断面図である。
【図16】(a)は、本発明の実施例におけるカードリ
ーダライタを構成する会員カードスロットに会員カード
が挿入される際の側面図であり、(b)は、(a)のD
−D断面図である。
【図17】(a)は、本発明の実施例におけるカードリ
ーダライタを構成する会員カードスロットに会員カード
が挿入され、通信位置に配置された際の側面図であり、
(b)は、(a)のE−E断面図である。
【図18】本発明の実施例におけるカードリーダライタ
の構成を示すブロック図である。
【図19】(a)は、本発明の実施例におけるカードユ
ニットにおける会員カード挿入口の拡大正面図であり、
(b)は、前記カードリーダライタ327における会員
カードスロットの断面形状を示す拡大断面図である。
【図20】本発明の実施例における遊技機の変形例を示
す図である。
【符号の説明】
2 カードリーダ式パチンコ機(遊技機) 2a パチンコ機(遊技機) 2b 封入式パチンコ機(遊技機) 2c スロットマシン(遊技機) 2d パチロット(遊技機) 2e 完全クレジット式スロットマシン(遊技機) 3 カードユニット(遊技用装置) 3a カード式玉貸ユニット(遊技用装置) 8 通信ケーブル 9 信号ケーブル 14 操作部 15 返却ボタン 16 貸出ボタン 17 度数表示部 18 操作基板 31 ユニットホルダ 31’ スライドレール 37 会員カード(第1記録媒体、遊技用記録媒
体) 38 ビジターカード(第2記録媒体、遊技用記録
媒体) 38’ 会員カード(第1記録媒体、遊技用記録媒
体) 81 装着孔 82 光記録部 83 アンテナコイル 84 集積回路 91 アンテナコイル 92 集積回路(IC) 100 管理コンピュータ 101 データバス 102 CPU 103 RAM 104 RTC 105 記憶装置 106 入力装置 107 表示装置 108 プリンタ 109 通信部 202 ガラス扉枠 203 打球供給皿 204 余剰玉受皿 205 打球操作ハンドル(操作ノブ) 206 遊技盤 207 遊技領域 209 可変表示部 210 可変表示装置 211 通過ゲート 214 始動入賞口 215 可動片 216 可変入賞球装置 220 開閉板 224 入賞口 226 アウト口 231 遊技制御基板 235 ランプ制御基板 237 賞球制御基板 270 音声制御基板 280 表示制御基板 291 発射制御基板 297 玉払出装置 301 動作ランプ 302 紙幣挿入口 303 硬貨投入口 304 硬貨返却ボタン 305 変更可能ランプ 306 貸出単位変更ボタン 307 貸出単位表示部 308 端数ボタン 309 度数表示部 310 機種設定ランプ 311 方向指示ランプ 312 挿入中ランプ 313 硬貨返却口 313’ 受部 314 会員カード用表示部 315 テンキー 316 プレイ選択ボタン 317 エンターキー 318 ビジターカード装着口 318’ 透明カバー部材 319 会員カード挿入口 320 第1操作基板 321 第2操作基板 322 紙幣識別ユニット 323 硬貨投入路 324 硬貨識別ユニット 325 硬貨返却路 326 硬貨回収路 327 カードリーダライタ(記録媒体処理装置) 328 制御ユニット 329 MPU 330 RAM 331 ROM 332a I/Oポート 332b I/Oポート 332c I/Oポート 334 通信部 351 ビジターカード収容室(第2記録媒体配置
部) 352 基板収容部 353 基体 354 会員カードスロット(第1記録媒体配置部) 355 パターンコイル(記録媒体処理部) 356 通信基板(回路基板) 357 制御基板 358 側面カバー 359 側面カバー 360 固定ネジ 361 固定ネジ 362 固定ネジ 363 支持突起 364 側面板 365 支持片 366 狭持片 367 通信基板収納部(収納部) 369 中央壁 370 筐体 371 突出部 372 ガイドレール 373 誘導部材 374 係止ピン 375 軸受 376 軸部 377 シャッタ部材 378 コイルバネ 379 移送部材 380 ガイドレール 381 係合部 382 ソレノイド 383 連通孔 384 通信窓部 385 爪部 386 遮断片 387 ロック部材(保持機構) 388 軸部 389 誘導ピン 390 フォトセンサ(第1記録媒体検出手段) 391 板バネ 392 制御マイコン(記録媒体処理手段) 393 I/Oポート(検出出力手段) 394 コイルバネ 395 係止ピン 480 段部 481 係止突起 482 係止孔 483 係止爪 484 係止孔 485 会員カード受付中表示部 486 LEDモジュール S1、S2 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 BA88 BB03 BB07 BB11 BB14 BB19 BB21 BB23 BB29 BC77 CA35 EA46

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ記録可能な記録媒体を受付けて、
    該記録媒体の記録情報の読み出し又は書き込みの少なく
    ともいずれか一方の処理を実施する記録媒体処理手段を
    備える記録媒体処理装置であって、第1の記録媒体が配
    置される第1記録媒体配置部と、前記第1の記録媒体と
    異なる第2の記録媒体が配置される第2記録媒体配置部
    とを、各記録媒体配置部に配置される各記録媒体が所定
    の離間距離を有してほぼ並行に配置されるように設ける
    とともに、前記各記録媒体への前記処理を非接触にて行
    うための単一の記録媒体処理部を、前記第1記録媒体配
    置部と第2記録媒体配置部との間に設けたことを特徴と
    する記録媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体処理部は、前記各記録媒体
    との非接触通信を行う通信部と該通信部の通信制御を行
    う駆動部とから成り、前記第1記録媒体配置部と第2記
    録媒体配置部との間には前記通信部のみを配置し、前記
    駆動部を前記第1記録媒体配置部と第2記録媒体配置部
    との間に位置しないように配置した請求項1に記載の記
    録媒体処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1記録媒体配置部或いは前記第2
    記録媒体配置部の一方に、前記通信部を収納可能な収納
    部を設けた請求項2に記載の記録媒体処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体処理手段は、前記いずれか
    一方の記録媒体への処理の実施中において、他方の記録
    媒体への処理を実施しない請求項1〜3のいずれかに記
    載の記録媒体処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1記録媒体配置部には、挿入され
    た第1の記録媒体を所定の配置位置に保持する保持機構
    と、該所定の配置位置に第1の記録媒体が存在すること
    を検出する第1記録媒体検出手段と、を有し、該第1記
    録媒体検出手段による第1の記録媒体の検出を外部に出
    力する検出出力手段を有する請求項1〜4のいずれかに
    記載の記録媒体処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1記録媒体配置部には、前記第1
    の記録媒体の挿入に連動して新たな記録媒体の挿入を規
    制する挿入規制手段を有する請求項1〜5のいずれかに
    記載の記録媒体処理装置。
  7. 【請求項7】 遊技に使用可能な遊技用有価価値の大き
    さを特定可能な情報が記録された記録媒体である遊技用
    記録媒体の記録情報より特定される大きさの遊技用有価
    価値の範囲内の所定の遊技用有価価値の大きさを遊技に
    使用させるための使用処理と、貨幣を受付けて該受付け
    貨幣の金額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用
    有価価値が付与された前記第2の記録媒体を発行する発
    行処理と、予め会員登録を行った会員遊技者に対して発
    行された前記第1の記録媒体を受付け、該第1の記録媒
    体に残存する遊技用有価価値の大きさに受付けた貨幣の
    金額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用有価価
    値を加算更新する価値加算処理と、を実施可能とされ、
    遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、前記
    各処理において、前記第1記録媒体或いは前記第2記録
    媒体の記録情報を少なくとも読み出す記録媒体処理装置
    として前記請求項1〜6のいずれかに記載の記録媒体処
    理装置を用いたことを特徴とする遊技用装置。
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