JP2002369835A - 肌貼用保温材 - Google Patents

肌貼用保温材

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JP2002369835A
JP2002369835A JP2001248308A JP2001248308A JP2002369835A JP 2002369835 A JP2002369835 A JP 2002369835A JP 2001248308 A JP2001248308 A JP 2001248308A JP 2001248308 A JP2001248308 A JP 2001248308A JP 2002369835 A JP2002369835 A JP 2002369835A
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JP
Japan
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heat
skin
insulating material
skin application
electromagnetic waves
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JP2001248308A
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English (en)
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Shuhei Miyazaki
修平 宮崎
Azusa Inoue
梓 井上
Takeshi Hamazaki
武士 浜崎
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KOKURIYUUDOU KK
Original Assignee
KOKURIYUUDOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジ等で加熱して肌に直接貼る保温材
であって、保温効果が高く、肌に馴染み易い形態に形成
可能なものを提供する。 【解決手段】 導電性材料からなる発熱層2と、畜熱材
料からなる蓄熱層3とを重ねた積層シート体1として肌
貼用保温材を形成した。発熱層2は、例えば金属や炭素
を混入した繊維からなる不織布から形成可能であり、畜
熱層3は、セラミック粒子を混入した繊維からなる不織
布から形成可能である。積層シート体1は、顔面全体を
覆うマスク形状に形成し、これに水分、水溶性高分子及
び芳香性成分からなるジェルを塗布し、これを耐熱性袋
状包装体で包装し、この包装状態のまま電子レンジで加
熱可能なように構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容或いは医療
(マッサージ含む)の用途に使用する肌貼用保温材に関
し、詳しくは電子レンジなどを利用して加熱して顔、
首、腕、足などに直接宛がって使用する肌貼用保温材に
関する。
【0002】
【従来の技術】顔、首、腕、足などの肌を温めることに
よって、様々な美容的・医療的効果を得ることができ
る。例えば、肌を温めて血行を良くすることにより、精
神的及び肉体的にリラックス効果を得ることができるば
かりか、肌への栄養補給を促して肌のみずみずしさや透
明感を取り戻すことができる。また、毛穴を開かせた
り、角質を柔らかくしたりすることもでき、例えば毛穴
につまった皮脂やホコリなどの汚れを毛穴の深部から誘
い出して簡単に落とすことができるほか、古くなった角
質などもやわらげて落とすこともできる。更には、発汗
作用によって痩身・小顔効果を期待することもできる。
このように様々な美容効果が期待できるため、美容特に
エステティックの分野では肌の保温と保湿は欠かせない
工程となっている。
【0003】その一方、設備の整っていない家庭におい
て、肌を効果的に保温することは簡単なことではなく、
例えば保温と保湿の両方の効果を得られるような美顔パ
ック材などは従来開示されていなかった。そこで、本発
明者らは、家庭用の電子レンジで加熱して使用すること
ができる肌貼用保温材を開発せんとしたものである。
【0004】この種の肌貼用保温材としては、例えば特
表平8−501966号において、熱伝導性を有する多
孔性シート状材料からなる包みの中にオート麦などの穀
物を収納し、電子レンジで加熱して使用する熱治療用パ
ッドが開示されている。特開平9−225005号及び
特開平11−9652号は、耐熱性に優れたアラミド繊
維からなる収納具内にセラミック粒を収容してなる「温
灸パック」を開示すると共に、その中で、蛇紋岩の岩片
をレーヨンなどの難燃性繊維布で包み、これを電子レン
ジで70〜100℃程度に加熱し、温熱パックとして使
用することや、電子レンジで加熱する形式のゴム製水枕
状の温熱パックが使用されていたことを従来技術として
開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、美容、特に
フェイシャル美容に用いる肌貼用保温材を想定すると、
発熱性よりもむしろ、適当な温度を長時間維持する畜熱
性が求められるほか、薄くかつ柔軟で肌に馴染み易い形
態である必要がある。しかしながら、従来開示されてい
た上記の電子レンジ加熱用肌貼用保温材は、畜熱性より
も発熱性に主眼が置かれ、しかも特に美容用として開発
されたものではなかったため、薄くかつ柔軟で肌に馴染
み易い形態とするのが難しい構成であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、電磁波
照射により加熱して使用する肌貼用保温材として、電磁
波を吸収して発熱する導電性材料と、少なくとも当該導
電性材料よりも熱伝導率の低い或いは比熱容量が大きい
畜熱材料と、を備えてなる肌貼用保温材を提案する。ま
た、本発明は、電磁波照射により加熱して使用する肌貼
用保温材として、電磁波を吸収して発熱する導電性材料
と、熱伝導率が75W/m・K以下或いは比熱容量0.
46kJ/kg・K以上の畜熱材料と、を備えてなる肌
貼用保温材を提案する。さらにまた、本発明は、電磁波
照射により加熱して使用する肌貼用保温材として、電磁
波を吸収して発熱する導電性材料と、セラミックス、粘
土、石材のいずれかを含む畜熱材料と、を備えてなる肌
貼用保温材を提案する。
【0007】上記構成を備えた肌貼用保温材はいずれ
も、電磁波(例えば電子レンジで照射されるマイクロ
波)を吸収して発熱する導電性材料と、熱を保持しゆっ
くりと放射する畜熱材料とを備えており、電磁波(例え
ば電子レンジで照射されるマイクロ波)を受けて導電性
材料が発熱し、この熱を畜熱材料に伝えて当該畜熱材料
にて畜熱すると共にゆっくり放熱する。よって、電子レ
ンジ等で簡単に加熱することができ、しかも一旦加熱す
れば長時間保温効果を維持することができるから、美容
及び医療(マッサージ含む)用の保温材として好適に用
いることができる。
【0008】上記いずれの肌貼用保温材においても、導
電性材料と蓄熱材料とは接触状態に存在させるのが好ま
しい。接触状態で存在させるには、例えば、導電性材料
からなる発熱層と畜熱材料からなる畜熱層とを積層させ
たり、導電性繊維からなる布帛或いは不織布と畜熱材料
を練り込んだ畜熱繊維からなる布帛或いは不織布とを積
層させたり、導電性材料と畜熱材料とを混合して混合物
を成形したり、導電性材料からなる繊維に畜熱材料を練
り込んで布帛或いは不織布を形成したり、畜熱材料から
なる繊維に導電性材料を練り込んで布帛或いは不織布を
形成したり、畜熱材料を含んだ布帛乃至不織布に液状或
いはゲル状の導電性材料を塗布或いは含浸したりすれば
よく、このように接触状態とすれば導電性材料の発熱を
効率良く畜熱材料に伝えることができる。
【0009】本発明において“導電性材料”は、電磁
波、特にマイクロ波(特に電子レンジが照射する周波数
2,450MHz付近)を吸収して発熱する材料であればよ
く、中でも好適なものとして、炭素繊維、金属繊維、金
属や炭素(カーボン)を混入した繊維、表面に導電層を
被覆した繊維(ウィスカー含む)、水或いは水以外の荷
電分子からなる物質を含浸或いは付着させてなる繊維の
いずれか一の繊維、中でも好ましくは導電率(電気伝導
率)10-6S/cm以上の繊維を挙げることができる。
このような繊維からは、薄く軽量でかつ柔軟な布帛(織
物)や不織布を形成することができ、薄くかつ柔軟で肌
に馴染み易い保温材を形成することができるばかりか、
繊維間の空間部で畜熱効果を得ることもできる。なお、
この際の水は、何らかの物質を溶解してなる水溶液とし
て含浸させることも、或いは高吸水性ポリマーに固定し
て含浸或いは付着させることも、或いは水溶性高分子と
混合して流動体或いは半流動体として含浸或いは付着さ
せることもできる。また、“導電性材料”としては、有
機導体ゲル又は有機導体ゲルを塗布或いは含浸させてな
るシート体も好適に用いることができる。このような有
機導体ゲルは、それ自体優れた導体でありマイクロ波に
よって加熱することができ、より一層薄く軽量でかつ柔
軟な保温材を形成することができる。
【0010】本発明において“畜熱材料”は、熱伝導率
を基準とすれば、75W/m・K以下、特に10W/m
・K以下、中でも5W/m・K以下の材料であることが
好ましい。また、比熱容量を基準とすれば、0.46k
J/kg・K以上、特に0.5kJ/kg・K以上の材
料であることが好ましい。また、この“畜熱材料”は、
遠赤外線放射性能、中でも4〜14ミクロンの波長帯(光
電子育生光線)の電磁波放射性能を有するものが好まし
い。4〜14ミクロンの波長帯の電磁波は、遠赤外線の放
射効率が極めて高く、しかも肌にやさしいことが知られ
ており、人体に吸収された遠赤外線(光電子育生光線)
は毛細血管まで達し、毛細血管までひろげて血行を良く
して新陳代謝が活発にすると言われている。本発明にお
ける“畜熱材料”の好ましい具体例としては、セラミッ
クス(陶器、ガラスを含む)、粘土、石材などを挙げる
ことができる。中でも、これらセラミックス(陶器、ガ
ラスを含む)、粘土、石材などを繊維中に練り込んだ畜
熱繊維から形成した布帛や不織布は畜熱性に優れてい
る。このようなセラミックス、粘土、石材の畜熱効果は
既に知られたところであるが、これらの中でも遠赤外線
(中でも4〜14ミクロンの波長帯)の放射性能を備えた
ものは特に好ましい。ただし、これらの材料以外でも上
記の熱伝導率及び比熱容量の条件を備えた材料であれば
優れた畜熱効果を期待することができ、これらと同様の
保温効果を期待することができる。
【0011】本発明の肌貼用保温材は直接肌に宛がって
使用するものだから、肌に当たる部分は柔軟性があって
肌に馴染む形態とするのが好ましい。そのためには、導
電性材料、畜熱材料、或いはこれらの両者を不織布、布
帛、スポンジなどの柔軟性を有する形態に形成するか、
或いは、導電性材料と畜熱材料とを備えてなるシート体
の一側或いは両側に、不織布、布帛、スポンジなどの柔
軟性シートを積層するように形成するのが好ましい。こ
の際、柔軟性シートは伝熱緩衝層としても機能し、保温
効果を高めると共に、高温部分が直接肌に接触するのを
防ぐこともできる。
【0012】上記構成を備えた肌貼用保温材の上下一側
或いは両側の外側面は、プラスチックフィルムをラミネ
ートしたり、或いは樹脂を塗布するなどして、プラスチ
ック皮膜で被覆するのが好ましい。このように片側或い
は両側の外側面をプラスチック皮膜で被覆(コーティン
グ)すれば、肌貼用保温材の保温効果をより一層高める
ことができると共に、保温材内部の水分の蒸散を防ぐこ
ともできる。
【0013】上記構成を備えた肌貼用保温材は、そのま
ま電子レンジなどで加熱することも可能であるが、水
分、水溶性成分、オイル分のいずれか或いはこれらの二
種類以上を塗布又は含浸させておき、これら水分、水溶
性成分、オイル分を含ませた状態で加熱して使用するの
が好ましい。この際、水分は、高吸水ポリマーに固定し
た形で塗布又は含浸させたり、化粧水或いはその他の美
肌成分やリラックス成分を含ませた水溶液として含浸さ
せたり、水溶性高分子と混合してジェル状の状態にして
塗布又は含浸させたりすることができる。水溶性成分
は、単独でも塗布又は含浸させることができるが、水と
共に混合して液状或いはジェル状として塗布又は含浸さ
せることもできる。オイル分としては、美肌効果やリラ
ックス効果など種々の効果を有し、かつ肌に安全なオイ
ル分を塗布又は含浸させることができる。これらの成分
を含ませることにより、保温と同時に保湿効果を得るこ
とができるほか、これらはマイクロ波を効率よく吸収し
て熱を発生する成分であるから発熱効果をより一層高め
ることにも寄与する。さらに、成分によっては特殊なリ
ラックス効果や美肌効果などを高めることもできる。
【0014】本発明はまた、電磁波照射により加熱して
使用する肌貼用保温材として、電磁波を吸収して発熱す
る導電性材料からなるシート体と、外側面をプラスチッ
ク皮膜で被覆してなるシート体好ましくは不織布と、を
接触状態で備えてなる肌貼用保温材を提案する。すなわ
ち、上記構成におけるセラミックス等の畜熱材料の代わ
りに、外側面をフィルムコートしてなる不織布などのシ
ート体を積層する構成とするものであり、このように構
成しても、セラミックス等の畜熱材料からなる畜熱層を
積層した場合に比べて勝るとも劣らない保温効果を得ら
れることが確かめられている。もちろん、導電性材料と
畜熱材料とを接触状態とした上で更に外側面をフィルム
コートしてなるシート体を積層すればより一層の保温効
果を得ることができる。
【0015】また、上記肌貼用保温材同士を重ねると共
に、一部又は部分的に残してこれらの周縁部を接合して
なる構成とすることにより、例えば肌貼用保温材間に水
分、水溶性成分、オイル分などを入れてここに保持させ
ることができる。さらにまた、上記肌貼用保温材を、電
磁波を受けても変形しない耐熱性フィルム包装袋で包装
して包装袋入肌貼用保温材とし、包装状態のまま電子レ
ンジなどで加熱できるようにすることもできる。
【0016】本発明の肌貼用保温材は、電磁波加熱装
置、中でもマイクロ波を照射する家庭用の電子レンジ
(周波数2,450MHz付近の電磁波放射)を利用して加
熱し、顔、首、腕、足などの各位の肌に直接貼って使用
することにより、むくみをとる、血行をよくする、マッ
サージ効果などの様々な医療効果、角質層を柔らかくす
る、毛穴を開かせる、スリミング効果、血行を促進して
新陳代謝を高めることによりくすみ・くま・むくみをと
る、保湿効果などの様々な美容効果等を得ることができ
る。更に、上記の如く水分やオイル分を含ませることに
より、保湿効果や特殊なリラックス効果や美肌効果を得
ることができる。なお、家庭への普及率から考えると電
子レンジを使用するのが最も手軽であるが、本発明の場
合、その他の電磁波加熱装置、例えば高周波誘導加熱装
置などを使用して加熱することも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
として、電子レンジ(マイクロ波照射)を利用して加熱
する肌貼用保温材の構成について説明する。
【0018】本発明の肌貼用保温材は、図1に示すよう
に、導電性材料からなる発熱層2と、畜熱材料からなる
蓄熱層3とを重ねた積層シート体1として形成すること
ができる。
【0019】また、図2に示すように、畜熱材料からな
る蓄熱層13と、導電性材料からなる発熱層12と、不
織布、布帛、スポンジなどの柔軟性層14とを順次重ね
た積層シート体11として形成することもできる。
【0020】図3に示すように、導電性材料からなる発
熱層22と、畜熱材料からなる蓄熱層23と、不織布、
布帛、スポンジなどの柔軟性層24とを順次重ねた積層
シート体21として形成することもできる。
【0021】また、図4に示すように、導電性材料から
なる発熱層32と、不織布層34と、プラスチックコー
ト層35とを順次重ねた積層シート体31として形成す
ることもできる。
【0022】さらにまた、図5に示すように、導電性材
料からなる発熱層42の上下両側に畜熱材料からなる蓄
熱層43、43を重ね、言い換えれば蓄熱層43、43
間に発熱層42をサンドイッチしてなる積層シート体4
1として形成することもできる。
【0023】上記積層体シート体1、11、21、3
1、41における“発熱層2、12、22、32、4
2”は、電子レンジで照射される周波数2,450MHzの
マイクロ波を吸収して発熱する導電性材料から形成する
ことができる。具体的には、炭素繊維、金属繊維、金属
や炭素(カーボン)を混入した繊維、表面に導電層を被
覆した繊維(ウィスカー含む)、水或いは水以外の荷電
分子からなる物質を含浸或いは付着させてなる繊維のい
ずれか一の繊維(これらをまとめて「導電性繊維」とい
う。)から形成してなる布帛(織物)或いは不織布から
形成するのが好ましい。炭素繊維としては、例えばセル
ロース系繊維を焼成して形成したもの、ポリアクリロニ
トリルを不活性ガス中で焼成して形成したものなど、種
々の方法で形成された炭素繊維を使用することができ
る。金属繊維としては、種々の金属素材(ステンレスス
チールなど)を2〜30μmのフィラメント状にしたも
の、或いはこのようなフィラメントと他の繊維と混紡し
てなるものを使用することができる。表面に導電層を被
覆した繊維としては、繊維の表面に極薄の導電皮膜(導
電率10-3S/cm以上が好ましい。)を形成してなる
導電性繊維(導電率10-6S/cm以上が好ましい。)
を使用することができる。この際の繊維としては、綿、
カポック、羊毛、アンゴラ、絹、麻、ラミーなどの天然
繊維、レーヨン、ベンベルグ、アセテート、ポリエステ
ル、ナイロン、アミラン、ビニロン、オーロン、テリレ
ン、サラン、テトロン、ボンネル、パイレン、その他の
化学繊維、合成繊維、或いはウィスカーなどを用いるこ
とができ、導電皮膜は、例えば銅や酸化チタンその他の
種々の金属、好ましくは導電率10-3S/cm以上の金
属からなる皮膜であればよい。中でも、硫化銅(Cu9
5)から皮膜を形成すれば、マイクロ波の電磁波エネ
ルギーを熱エネルギーに効率良く変換することができ、
しかも導電性繊維に畜熱作用を付加することができる。
水或いは水以外の荷電分子からなる物質を含浸或いは付
着させてなる繊維としては、水、或いは、化粧水或いは
その他の美肌成分やリラックス成分を含ませた水溶液、
或いは、水と水溶性高分子と混合してなる流動体・半流
動体、或いは、プロピレングリコールなどの水溶性成
分、或いは精油などのオイル分を上記列挙した天然繊
維、化学繊維或いは合成繊維に含浸或いは付着させたも
のなどを用いることができる。
【0024】“発熱層2、12、22、32、42”
は、上記の如き繊維のほか、有機導体ゲル、すなわち電
気伝導性を有する有機分子からなるゲル状物質で構成す
るか、有機導体ゲルを塗布或いは含浸させてなるシート
体で構成することもできる。用いる有機導体ゲルとして
は、電荷移動錯体のほか、導電性高分子すなわち金属的
又は半導体的な導電性を示す高分子物質を用いることが
でき、その導電性高分子は、イオン伝導性、電子伝導
性、混合伝導性を問うものではない。例えば、ポリチア
ジル(SN)x(硫化窒素)、共役系有機高分子、例えば
ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリ(3-メチルチオ
フェン)、ポリイソチアナフテン、ポリ(p-フェニレン
スルフィド)、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリア
ニリン、ポリ(p-フェニレンビニレン)、ポリ(チオフ
ェンビニレン)、ポリペリナフタレン、ニッケルフタロ
シアニン、ポリジアセチレン、ポリピロール、ポリパラ
フェニレン、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリアク
リル酸その他の有機高分子を主体とする高分子を使用す
ることができる。中でも好ましい一例を挙げるならば、
アクリル酸誘導体からなる3次元ポリマーネットワーク
内に溶媒を入り込ませてなるハイドロゲル体(商品名
「テクノゲル(積水化学社製)」を挙げることができ
る。このハイドロゲル体は、マイクロ波によって発熱す
ることは勿論であるが、電気伝導率を10-5〜10-3
/cm(比抵抗1000Ω・cm以下〜数10kΩ・cm)に
調整することができ、人の皮膚に対する粘着力をも自在
に調整することができ、しかも人の皮膚に対して極めて
低刺激性である点でも優れている。
【0025】上記積層体シート体1、11、21、41
における“畜熱層3、13、23、43”には、例え
ば、畜熱性能を有する材料(「畜熱材料」という)を繊
維に練り込んだ繊維(「畜熱繊維」という)から形成し
た布帛(織布)或いは不織布を使用することができる。
畜熱性能を有する材料としては、セラミックス(陶器、
ガラスを含む)、粘土、石材などを挙げることができ、
練り込む繊維は、上記列挙したあらゆる天然繊維、化学
繊維及び合成繊維が対象となり得る。ここで、“セラミ
ックス”としては、天然品・合成品のいずれも使用可能
である。例えば、タンパク石、蛇紋岩、アメジスト岩
石、オパール原石、トルマリン、カオリン、アルミナ、
炭化珪素、蛙目粘土、麦飯石、陶土珪素材料、ゼオライ
ト、パミス、その他の天然多孔質鉱物材料、Al203,BaTi
O3,PZT,SiO2,ZnO,LaCrO3,SiC,ZnO-Bi2O3,SnO2,Ba2YCu3O
7,PbMo6S8,In2O3,TiN,CaWO4,LaF3,Y2O2S,ZnS,Y3A l5O
12 , GaAs,Bi4(GeO4)3,PLZT,LiTaO3,LiNbO3,Ba2NaNb5O
15,ThO2,ZrO2,BeO,WC,TiC,B4C,SiC,Si3N4,Ca5(F,Cl)P3O
12,K2O・nAl2O3,TiO2,K2・nTiO2,CaO・nSiO2, Zn-Mnフェラ
イト,β-Al2O3,ZrO2,LaB6,γ-Fe2O3,YIG,SrO・6Fe2O3、そ
の他鉄族酸化物、バナジウム酸化物などのセラミックス
を挙げることができる。中でも、炭化物系セラミック
ス、インジウム・スズ酸化物、アンチモン・スズ酸化
物、酸化チタンなどは特に畜熱性に優れている。また、
鉄、マンガン、コバルト、ニッケルなどの金属酸化物の
粉末を粘土やホルンフェルスなどのバインダー成分と混
合し焼結して得られるセラミックスを使用することもで
きる。なお、畜熱材料を繊維に練り込む方法としては、
現在公知のあらゆる方法を採用可能であり、例えば溶融
防止法、乾式防止法、湿式紡糸法或いは乾湿式紡糸法な
どの芯鞘複合紡糸法により行うことができる。
【0026】本発明の肌貼用保温材は、上記の如き構成
のほかにも、図6に示すように、発熱作用と畜熱作用の
両方を備えた発熱・畜熱層52と、不織布、布帛、スポ
ンジなどの柔軟性層54とを重ねた積層シート体51と
して形成することもできる。また、図9に示すように、
発熱作用と畜熱作用の両方を備えた発熱・畜熱層62
と、プラスチックコート層65とを重ねた積層シート体
61として形成することもできる。この際、発熱・畜熱
層52、62は、上記の導電性繊維と畜熱性繊維とを混
紡して布帛或いは不織布からなるシート体を形成し、こ
のシート体を発熱・畜熱層52とすることができるほ
か、任意の繊維に導電性物質(金属や炭素、導電率10
-3S/cm以上のセラミックスなど)と上記畜熱材料と
を練り込んだり、或いは上記の導電性繊維に上記畜熱材
料を練り込んだり、或いは上記の畜熱繊維に導電性物質
(金属や炭素、導電率10-3S/cm以上のセラミック
スなど)を練り込んだりしてなる繊維から形成すること
ができる。また、上記畜熱繊維からなる不織布又は布帛
に水や有機導体ゲルなどの導電性液状或いはゲル状物質
を塗布又は含浸させることによっても発熱・畜熱層52
(62)を形成することができる。
【0027】上記積層体シート体11、21、51にお
ける“柔軟性層14、24、54”はいずれも、紙、天
然繊維、化学繊維、合成繊維、或いはこれらの混合繊維
からなる布帛・不織布、或いは合成樹脂を発泡成形して
なるスポンジ体として形成することができる。この際の
不織布、並びに上記積層体シート31における不織布層
34は、紙(パルプなど)、天然繊維(綿、毛など)、
化学繊維(レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリア
クリロニトリル、ポリ塩化ビニール、ポリオレフィン、
ビニロンなど)、合成繊維(ブタジエンアクリロニトリ
ル、酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂、アミノ樹脂、シ
リコン樹脂、アクリレート樹脂など)、或いはこれらの
中の二種類以上の混合物を、カード法、抄造法等の短繊
維不織布製造法や、スパンポンド法等の長繊維不織布製
造法で作ってなる不織布を使用可能である。
【0028】積層シート体31では、不織布層34の外
側面すなわち積層シート体31の上下一側の外側面にプ
ラスチックコート層35を形成してある。また、積層シ
ート体61においても、発熱・畜熱層62の外側面にプ
ラスチックコート層65を形成してある。また、図示は
しないが、積層シート1、11、21、41、51にお
いても、上下一側又は両側の外側面にプラスチックコー
ト層を形成するのが好ましい。この際、プラスチックコ
ート層(35)は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンテレフタレート、或いはこれ
らの共重合体を塗布してコーティングすることも、これ
ら樹脂からなるプラスチックフィルムやポリスチレン等
の樹脂発泡シート又はフィルムをラミネート又は重ねる
ようにして形成することもできる。
【0029】積層シート体1、11、21、31、4
1、51、61における各層間は、縫着、接着、融着、
塗布、ラミネート、水分による付着など任意の接合方法
により積層することができる。
【0030】積層シート体1、11、21、31、4
1、51、61は、適宜形状に裁断し、そのまま肌貼用
保温材として使用することも可能であるが、更に加工を
加えることもできる。例えば、積層シート体1、11、
21、31、41、51、61は、図7(A)(B)に
示すように、顔面全体を覆うマスク形状、顔面上部或い
は口周りを覆う形状、図7(C)に示すような帯状、三
日月形状、その他任意の形状に裁断し形成することがで
きる。そして、このように所定形状に裁断した積層シー
ト体1、11、21、31、41、51、61を、例え
ば2枚重ね、一部或いは部分的に残してその周縁部を接
合して内部を袋状に形成することができる。この際の接
合手段としては、縫合、接着、ヒートシール、その他の
任意の手段で接合することができる。但し、必ずしも積
層シート体を重ねて袋状にする必要はなく、一枚のシー
ト体を最終製品とすることもできる。また、帯状に形成
する場合、適宜箇所に両面テープやベルベットファスナ
ーなどの剥離可能な止着手段を付け、首、手、足などに
簡単に巻き付けておくことができるように構成すること
もできる。
【0031】積層シート体1、11、21、31、4
1、51、61は、そのまま電子レンジで加熱して使用
することも可能であるが、水分、水溶性成分、オイル分
などを塗布又は含浸させた状態で電子レンジで加熱し、
加熱された水分、水溶性成分、オイル分を含んだ状態の
肌貼用保温材を貼るようにするのが好ましい。すなわ
ち、本発明の肌貼用保温材は、積層シート体1、11、
21、31、41、51、61或いはこれらを上記の如
く裁断乃至加工したものに、水分、水溶性成分、オイル
分のいずれか、或いはこれらの二種類以上を塗布又は含
浸させる構成とするのが好ましい。この際、水分として
は、化粧水或いはその他現在公知の美肌成分(例えばビ
タミンC、コラーゲン、エラスチン、プラセンターエキ
ス、レシチンなど)やリラックス成分、或いは芳香成分
などを含ませた水溶液として塗布・含浸させることも、
高吸水ポリマーに固定した形で塗布又は含浸させること
も、さらには、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
及びその塩、架橋型ポリアクリル酸及びその塩、ゼラチ
ンなどの水溶性ポリマーと混合して流動体乃至半流動体
(ジェル状)として塗布又は含浸させることもできる。
水溶性成分としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール等のモ
ノアルコール類、グリセリン、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキサ
ンジオール2.5、2.3ブチレングリコール、ヘプタンジオ
ール、2.4ヘキシレングリコール、1.5ペンタンジオー
ル、1.4ブタンジオール、プロピレングリコール、1.3ブ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリグリセリン等の多価アルコールお
よびこれらの誘導体等が挙げられる。中でも、プロピレ
ングリコールは水と並んで発熱量が大きく安全性が高い
水溶性成分として好適に用いることができる。また、有
機酸および有機塩類(アミノ酸、アミノ酸塩、オキシ酸
塩)等より選択することができる。オイル分としては、
例えば炭化水素油、エステル油、シリコーンオイル等通
常化粧料に用いられるオイル分であれば殆ど全て使用可
能であり、中でも美肌効果、リラックス効果、アロマテ
ラピー効果などの効果を有するオイル分を特に好適に用
いることができる。具体的には、流動性パラフィンなど
のパラフィン油、スクワラン、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン
等の炭化水素系オイルワックス;密ロウ、鯨ロウ、カル
ナウバロウ、キャンデリラワックス等のワックス類;オ
リーブ油、椿油、ラノリンなどの天然動植物油脂;炭素
数10〜20の脂肪酸、炭酸数10〜20の高級アルコールおよ
びこれらのエステル;ジメチルポリシロキサン、ジメチ
ルシクロポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン等の
ジアルキルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン等のアルキルアリールポリシロキサン、ジアリール
ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、高級アル
コール変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン
等のシリコーンオイル、トリメチルシロキシケイ酸等の
シリコン樹脂、シリコンゴム、セラミド、精油(エッセ
ンシャルオイル)などを挙げることができる。なお、上
記の水分、水溶性成分、オイル分に現在公知の粘度調整
剤を加えて粘度調整することなどは任意に可能である。
また、上記のように複数枚の積層シート体を重ねて袋状
に形成しておけば、袋内部にこれら水分やオイル分を塗
布・含浸することにより、これらを保持する能力を高め
ることができる。また、これら水分やオイル分を塗布・
含浸させた面に剥離シートを貼り、肌に貼り付ける際に
剥がし得るように構成することもできる。
【0032】また、本発明の肌貼用保温材は、図8に示
すように、1回使用分毎に耐熱性袋状包装体で包装し、
この包装状態のまま電子レンジで加熱できるようにする
のが好ましい。この際、耐熱性袋状包装体は、耐熱性を
有し、マイクロ波を反射せず、マイクロ波の吸収率が低
く、しかも内部の水分乃至オイル分を外部に漏らさない
素材であればどのような素材から形成することもでき
る。例えば、紙類、紙にポリエチレンやポリプロピレン
樹脂などを薄くコーティングしたシート、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレ
フタレート、或いはこれらの共重合体フィルム、及びこ
れらの樹脂やポリスチレン等の樹脂発泡シート、フラッ
シュ紡糸法などで得られた不織布、微孔性フィルムなど
の透湿防水性のあるシートからなる袋状包装体を挙げる
ことができる。耐熱性の観点からは、ポリエチレンテレ
フタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル系樹脂フィルム、特に結晶化したポリエステル系樹
脂フィルムなどの耐熱性と強度を兼ね備えた熱可塑性樹
脂フィルムを基材とし、その袋内側にシーラント層とし
て、ポリプロピレン樹脂等の熱融着可能な樹脂フィルム
をドライラミネート或いはコ−ティングした積層フィル
ムが好ましい。 ポリオレフィンは、誘電率が低く、誘
電損失が少ないため、有効に電磁波エネルギーを内部に
伝えることができ、効率良く温めることができる。な
お、電子レンジで加熱した際、袋状包装体内の空気の膨
張、水蒸気の発生によって内圧が高まり破裂することが
あるから、従来公知の方法、例えば通気孔を設けたり、
内圧が高まると通気可能となり内圧を低下させる通気路
を設けたり、テープを剥がすと通気孔が露出するように
形成したり、切込みを入れ易いように形成したり、一部
を通気性を有する不織布などで形成したりするなどして
内圧上昇防止手段を設けることは任意に可能である。
【0033】(実施例1)下記に示す各種素材のシート
体を、表1のように積層させて縫い合わし、図7(A)
に示すように、フルフェイス状に裁断してマスクを形成
した。次いで、このマスクをプラスチックフィルム袋
(12μmPETとL−LDPEとをドライラミネート
してなる袋)内に入れ、精製水15mlを加えて封止し
た。その後、この包装袋入肌貼用保温材を家庭用電子レ
ンジ(松下電器産業社製NE−S20、600W)にて
10秒加熱し、加熱したマスクを顔面に直接貼り、マス
クの温かさを感じなくなるまでの時間を計測し、この結
果を、各マスクの構成と共に下記表1に示した。
【0034】綿:綿100%の目付95g/m2不織布
(シャロン社製) 発:導電性繊維不織布(サンダーロン(登録商標、ナイ
ロン繊維の表面にCu9S5の極薄表皮層を形成してなる導
電性繊維)を20%混紡した不織布) 畜:目付30g/m2蓄電性不織布(クラレ社製ロンウ
ェーブ(ポリエステルにセラミックを練りこんだ繊維か
らなる) コ不:片面をポリエチレン10μmコーティングした目
付40g/m2不織布(パルプ50%、レーヨン50
%、ニチエイ社製) レ:レーヨン100%の不織布(中得工業社製)
【0035】
【表1】
【0036】(実施例2)本例の肌貼用保温材は、図9
に示されるように、レーヨン50%、PET20%、及
びセラミックを練り込んだ遠赤PET30%を、スパン
レース法により交絡させてなる不織布シート(目付30
g/m2)上に、厚さ15μmのPEフィルムを積層し
てシート体を形成し、これを、図7(A)に示すよう
に、フルフェイス状に裁断してマスクとした。次いで、
このマスクを、天然酵母由来のセラミド(N−ステアロ
イルフィトスフィゴシン)、オイル分、水溶性分、ビタ
ミンE、その他ローヤルゼリ、チャエキス、クワエキ
ス、ヨクイニンエキス、モモ葉エキス、香料等を含む美
容水に浸し、当該美容水を含浸した状態のマスクを折り
畳み、図10に示すように、プラスチックフィルム袋
(シリカ蒸着ポリエステルフィルムからなる袋)内に入
れて封止した。なお、図9及び図10における斑点は美
容水の含水状態を示している。
【0037】本例の肌貼用保温材は、プラスチックフィ
ルム袋に切込みを入れ、電子レンジで適温まで加温した
後、顔全面に付着して適宜時間そのままにしておくこと
で加温によるエステ効果及びリラックス効果を得ること
ができる。同時に、天然酵母由来のセラミドの作用によ
って角質層に水分を供給し肌にハリと潤いを与えること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る積層シート体の一例
を示した断面図である。
【図2】 本発明の上記とは異なる他の実施例に係る積
層シート体の一例を示した断面図である。
【図3】 本発明の上記とは異なる他の実施例に係る積
層シート体の一例を示した断面図である。
【図4】本発明の上記とは異なる他の実施例に係る積層
シート体の一例を示した断面図である。
【図5】本発明の上記とは異なる他の実施例に係る積層
シート体の一例を示した断面図である。
【図6】本発明の上記とは異なる他の実施例に係る積層
シート体の一例を示した断面図である。
【図7】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の肌貼用保
温材の形態例を示す平面図である。
【図8】本発明の肌貼用保温材の一形態として、袋状包
装体に包装した場合の構成例を示した断面図である。
【図9】本発明の上記とは異なる他の実施例に係る積層
シート体の一例を示した断面図である。
【図10】図8とは異なる包装状態を示した構成例を示
した断面図である。
【符号の説明】
1、11,21,31,41、51、61 積層シート
体 2、12、22、32、42 発熱層 3、13、23、43 蓄熱層 25、44 柔軟性層 34 不織布層 35、65 プラスチックコート層 52、62 発熱・畜熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜崎 武士 東京都港区芝公園2−6−15 株式会社黒 龍堂内 Fターム(参考) 3L086 BF02 BF03 BF04 4C099 AA01 CA03 CA05 CA07 CA09 EA08 GA02 HA02 HA04 JA11 JA20 LA09 LA21 TA02 TA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波照射により加熱して使用する肌貼
    用保温材であって、電磁波を吸収して発熱する導電性材
    料と、少なくとも当該導電性材料よりも熱伝導率の低い
    或いは比熱容量が大きい畜熱材料と、を備えてなる肌貼
    用保温材。
  2. 【請求項2】 電磁波照射により加熱して使用する肌貼
    用保温材であって、電磁波を吸収して発熱する導電性材
    料と、熱伝導率が75W/m・K以下或いは比熱容量
    0.46kJ/kg・K以上の畜熱材料と、を備えてな
    る肌貼用保温材。
  3. 【請求項3】 電磁波照射により加熱して使用する肌貼
    用保温材であって、電磁波を吸収して発熱する導電性材
    料と、セラミックス、粘土、石材のいずれかを主成分と
    する畜熱材料と、を備えてなる肌貼用保温材。
  4. 【請求項4】 導電性材料と畜熱材料とを備えてなるシ
    ート体の一側或いは両側に、不織布、布帛、スポンジな
    どの柔軟性シートを積層してなる請求項1〜3のいずれ
    かに記載の肌貼用保温材。
  5. 【請求項5】 上下一側或いは両側の外側面をプラスチ
    ック皮膜で被覆してなる請求項1〜4のいずれかに記載
    の肌貼用保温材。
  6. 【請求項6】 畜熱材料は、遠赤外線放射性能を備えた
    ものである請求項1〜5のいずれかに記載の肌貼用保温
    材。
  7. 【請求項7】 電磁波照射により加熱して使用する肌貼
    用保温材であって、電磁波を吸収して発熱する導電性材
    料からなるシート体と、外側面をプラスチック皮膜で被
    覆してなるシート体と、を積層してなる構成を備えた肌
    貼用保温材。
  8. 【請求項8】 導電性材料は、炭素繊維、金属繊維、金
    属や炭素を混入した繊維、表面に導電層を被覆した繊
    維、水或いは水以外の荷電分子からなる物質を含浸或い
    は付着させてなる繊維のいずれか一の繊維である請求項
    1〜7のいずれかに記載の肌貼用保温材。
  9. 【請求項9】 導電性材料は、有機導体ゲル又は有機導
    体ゲルを塗布或いは含浸させてなるシート体である請求
    項1〜7のいずれかに記載の肌貼用保温材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載された
    肌貼用保温材同士を重ねると共に、一部又は部分的に残
    してこれらの周縁部を接合してなる構成を備えた肌貼用
    保温材。
  11. 【請求項11】 水分、水溶性成分、オイル分のいずれ
    か或いはこれらの二種類以上を塗布又は含浸させてなる
    請求項1〜10のいずれかに記載の肌貼用保温材。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の肌
    貼用保温材を、電磁波を受けても変形しない耐熱性フィ
    ルム包装袋で包装してなる包装袋入肌貼用保温材。
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