JP2002369644A

JP2002369644A - 釣り用リールの表示装置

Info

Publication number: JP2002369644A
Application number: JP2001179947A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Furomoto; 儀幸風呂本
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2001-06-14
Filing date: 2001-06-14
Publication date: 2002-12-24
Also published as: CN1391799A; KR20020095425A; KR100869370B1; CN1243469C; TW536383B

Abstract

(57)【要約】【課題】釣り用リールの表示装置において、低コスト
化及び省電力化を図るとともに、視認性を向上させる。【解決手段】水深表示装置は、第１部材と、第１部材
に対して開閉自在に設けられた第２部材と、第１部材と
第２部材とを揺動自在に連結する連結部材とを有してい
る。第２部材は、表示部５と、表示部５の近傍に配置さ
れたスイッチ操作部６とを有している。表示部５は、右
側に配置されたドットマトリックス方式の液晶表示を行
う第１画面５ａと、左側に配置されたセグメント方式の
液晶表示を行う第２画面５ｂとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に、
リール本体に設けられ仕掛けの水深等を表示する釣り用
リールの表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、釣り用リールは、リール本体
と、リール本体に装着されたスプールと、スプールを回
転させるハンドルと、リール本体の上面に装着されたケ
ース部材に水深表示用の表示部を有する表示装置とを備
えている。表示部は、たとえばセグメント方式の液晶デ
ィスプレイであり、棚位置や現在の仕掛けの水深等を表
示することができる。このようなセグメント方式の液晶
ディスプレイを用いた表示部では、所定位置の文字や図
形等を点灯及び消灯させているため、限られたスペース
の表示画面に大量の情報を表示させるのは困難である。

【０００３】そこで、この種の表示装置において、各種
情報を大量に表示させるために、表示部にドットマトリ
ックス方式の液晶ディスプレイを用いたものが、たとえ
ば特開２０００−１３９２９４号公報に開示されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来のドットマト
リックス方式の液晶ディスプレイを用いた表示部は、限
られたスペースの表示画面に各種情報を切り替えて表示
できるので、各種情報を大量に表示させることが可能と
なり、視認性を向上させることができる。しかし、１つ
の表示画面に各種情報をさらに大量に表示させるために
は、表示画面の面積を拡大することが要請される。

【０００５】このように、表示画面の面積を拡大する
と、表示部に広大なドットマトリックス方式の液晶ディ
スプレイを使用することになるので、同一面積のセグメ
ント方式の液晶ディスプレイに比して、製造コストが増
加してしまうとともに、電力を大量に消費してしまうお
それがある。

【０００６】本発明の課題は、釣り用リールの表示装置
において、低コスト化及び省電力化を図るとともに、視
認性を向上させることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】発明１に係る釣り用リー
ルの表示装置は、スプールを回転自在に支持するリール
本体に設けられ、仕掛けの水深等の各種の表示を行う釣
り用リールの表示装置であって、リール本体に設けられ
たケース部材と、ケース部材に設けられドットマトリッ
クス方式の液晶表示を行う第１画面とセグメント方式の
液晶表示を行う第２画面とを有する表示部とを備えてい
る。

【０００８】この表示装置では、第１画面にドットマト
リックス方式の液晶を用いることにより視認性の向上を
図れ、かつ第２画面にセグメント方式の液晶を用いるこ
とにより低コスト化及び省電力化を図ることができる。

【０００９】発明２に係る表示装置は、発明１の表示装
置において、第１画面及び第２画面は単一の表示画面に
より構成されている。この場合、単一の表示画面にドッ
トマトリックス方式の第１画面とセグメント方式の第２
画面とをバランスよく配置することにより、視認性の向
上と低コスト化及び省電力化との相乗効果を得ることが
できる。

【００１０】発明３に係る表示装置は、発明１又は２の
表示装置において、第１画面は文字情報及び図形情報の
少なくともいずれかを表示する。この場合、ドットマト
リックス方式の液晶表示を行う第１画面に文字情報及び
図形情報を表示させることにより、表示部の表現力を向
上させることができる。

【００１１】発明４に係る表示装置は、発明１から３の
いずれかの表示装置において、第２画面は数値情報を表
示する。この場合、セグメント方式の液晶表示を行う第
２画面に、たとえば大きい７セグメント型の数字を表示
させることにより、表示部の視認性をさらに向上させる
ことができる。

【００１２】発明５に係る表示装置は、発明１から４の
いずれかの表示装置において、リール本体に設けられた
第１部材と、第１部材に対して開閉自在に設けられケー
ス部材である第２部材と、第１部材と第２部材とを揺動
自在に連結する連結手段とを備えている。この場合、液
晶表示部等を有するケース部材である第２部材が開閉す
る表示装置であって、第２部材全体を大型化することな
く内部部品をコンパクトに収納することができる。

【００１３】発明６に係る表示装置は、発明５の表示装
置において、第１部材はリール本体と一体で設けられて
いる。この場合、たとえば第１部材としてリール本体と
別体のケース部材をさらに設けなくてもよいので、部品
点数の増加を抑えることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した釣
り用リールは、図１に示すように、モータ駆動によりス
プール回転を行う電動リールであって、リール本体１
と、リール本体１の側方に配置されたスプール回転用の
ハンドル２と、ハンドル２のリール本体１側に配置され
たドラグ調整用のスタードラグ３と、リール本体１の上
方に設けられた開閉式の水深表示装置４とを主に備えて
いる。

【００１５】リール本体１は、図１に示すように、左右
１対の第１側板７ａ及び第２側板７ｂとそれらを連結す
る複数の連結部材８とからなるフレーム７と、フレーム
７の左右を覆う左右の第１側カバー９ａ及び第２側カバ
ー９ｂとを有している。第２側カバー９ｂにはハンドル
２の回転軸が回転自在に支持されている。リール本体１
後方に配置された連結部材８の第１側カバー９ａ側後部
には、外部電源接続用のコネクタ１９が先端に取り付け
られたリールコード１８が延出されている。

【００１６】リール本体１の内部には、図１に示すよう
に、スプール軸Ｓに装着されたスプール１０が回転自在
に支持されている。スプール１０の内部には、スプール
１０を糸巻き上げ方向に回転駆動するモータ１２が配置
されている。また、リール本体１のハンドル２側側面に
は図示しないクラッチ機構を操作するためのクラッチレ
バー１１が配置されている。リール本体１のハンドル２
側側面のクラッチレバー１１の前方には、モータ１２を
オン、オフするためのモータスイッチ５０と、モータ１
２の回転速度を変更する速度変更レバー６０とが設けら
れている。

【００１７】水深表示装置４は、図１から図５に示すよ
うに、リール本体１の上方にリール本体１と一体で設け
られた第１部材４ａと、第１部材４ａに対して開閉自在
に設けられた第２部材４ｂ（ケース部材の一例）と、第
１部材４ａと第２部材４ｂとを揺動自在に連結する連結
部材４ｃとにより構成されている。

【００１８】第１部材４ａは、図１から図５に示すよう
に、リール本体１の両側部上方にリール本体１と一体成
形されている。第１部材４ａの内部に収納空間を有して
おり、この収納空間には、図示しないスプールセンサ等
の各種の電気部品が収納されている。また、第１部材４
ａの前端部は連結部材４ｃを取り付けるために一部が上
方に突出した形状となっている。第１部材４ａの上面
は、両側部とも同一高さの平坦面になっており、連結部
材４ｃ取り付け用の突出部分から後方に向かって斜め下
方に傾斜している。

【００１９】第２部材４ｂは、第１部材４ａに対して開
閉自在に取り付けられている。第２部材４ｂの取り付け
部分は第１部材４ａの突出部分に合致する形状になって
いる。第１部材４ａ及び第２部材４ｂの取り付け部分に
は連結部材４ｃが装着されている。第２部材４ｂは、第
１部材４ａと対向する面に配置された表示部５と、表示
部５の近傍に配置され複数のスイッチからなるスイッチ
操作部６とを有している。

【００２０】連結部材４ｃは、揺動軸Ｘを有する金属製
のシャフトであり、第１部材４ａに対して回転不能に、
かつ第２部材４ｂに対して揺動可能に取り付けられてい
る。また、連結部材４ｃは、ねじりばね等による図示し
ない位置決め機構を備えており、第２部材４ｂの開閉位
置を段階的に決めることができる。

【００２１】表示部５は、図６に拡大して示すように、
上側に配置されたドットマトリックス方式の液晶表示を
行う第１画面５ａと、下側に配置されたセグメント方式
の液晶表示を行う第２画面５ｂとを有している。表示部
５は、表示モードを上からモードと底からモードに切換
表示可能であるとともに、スプール１０に釣り糸を巻き
付ける際の糸巻モードを学習モードと他のモードとに切
換表示可能である。

【００２２】第１画面５ａは、ドットマトリックス方式
の液晶ディスプレイであり、表示モードや糸巻モードに
合わせて各種の文字情報や図形情報を表示するとともに
スプールの巻き上げ速度を図形表示するディスプレイで
ある。スプール巻き上げ速度は、上下に並べられ複数の
変速段毎に長さが異なる複数の矩形図形により表示され
ている。

【００２３】第２画面５ｂは、セグメント方式の液晶デ
ィスプレイであり、７セグメント型の数字により数値情
報を表示するディスプレイであり、３桁の数字で水深表
示を行う。

【００２４】スイッチ操作部６は、図１及び図６に示す
ように、表示部５の下側に左右に並べて配置されたメニ
ュースイッチＭＮと、モードスイッチＭＤと、底メモス
イッチＳＭとを有している。

【００２５】メニュースイッチＭＮは各種のメニューを
設定するためのスイッチである。このメニュー操作でた
とえば表示モードや糸巻モードが設定される。モードス
イッチＭＤは各種のモードを動作中に設定するためのス
イッチであり、たとえばモータ１２の回転制御としてテ
ンション一定モードとスピード一定モードとが切り替え
られる。底メモスイッチＳＭは、仕掛けが底に到達した
ときに押されるスイッチであり、そのときの水深が底と
して設定される。

【００２６】モータスイッチ５０は、速度変更レバー６
０近傍に設けられ、後述する速度変更レバー６０の揺動
軸に沿って下方向への押圧操作（移動操作）を行うこと
によって、モータ１２のオン、オフを行っている。

【００２７】速度変更レバー６０は、揺動軸を基準とし
て前後方向に揺動自在に設けられ、前方の増速位置に揺
動させるとモータ１２が増速し、後方の減速位置に揺動
させるとモータ１２が減速する。速度変更レバー６０
は、増速位置及び減速位置のいずれかに位置していて
も、常に中立位置に付勢されている。

【００２８】この水深表示装置４では、表示部５はドッ
トマトリックス方式の液晶表示を行う第１画面５ａとセ
グメント方式の液晶表示を行う第２画面５ｂとを有して
いる。このため、表示モードに応じて底からモードのと
きには、図６に示すように、船の上から下ろされた釣り
糸の仕掛けの位置が底からの距離として第２画面５ｂで
３桁の数値で表されるとともに、第１画面５ａには、船
から降ろされた仕掛けの位置がリアルタイムに図形で表
示され、かつ底からの棚位置も図形及び数値で表示され
る。また、上からモードに切り換わると、図７に示すよ
うに、船の上から下ろされた釣り糸の仕掛けの位置が水
面からの距離として第２画面５ｂで３桁の数値で表され
るとともに、第１画面５ａには、船から降ろされた仕掛
けの位置がリアルタイムに図形で表示され、かつ水面か
らの棚位置も図形及び数値で表示される。これにより、
底又は水面からの仕掛けの位置と棚位置との位置関係を
図形情報により釣り人が直感的に素早く認識できる。

【００２９】また、糸巻モードが学習モードのときに
は、図８に示すように、第１画面５ａに学習モードであ
ることを表示するとともに、学習モードの操作の指示を
表示する。また、第２画面５ｂに巻取中のスプール回転
数等のデータを表示する。

【００３０】このように、第１画面５ａにドットマトリ
ックス方式の液晶を用いることにより視認性の向上を図
れ、かつ第２画面５ｂにセグメント方式の液晶を用いる
ことにより低コスト化及び省電力化を図ることができ
る。

【００３１】〔他の実施形態〕（ａ）前記実施形態では、釣り用リールとして開閉式
の電動リールを例にあげて説明したが、これに限定され
るものではなく、開閉式でないタイプのケース部材を有
する電動リールや手巻きリール等にも本発明を適用でき
る。

【００３２】（ｂ）前記実施形態では、表示部５はド
ットマトリックス方式の液晶表示を行っていたが、セグ
メント方式の液晶表示を行うようにしてもよい。（ｃ）前記実施形態では、第１部材４ａは、リール本
体１と一体で設けられていたが、別体で設けてもよい。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、表示部は、ドットマト
リックス方式の液晶表示を行う第１画面と、セグメント
方式の液晶表示を行う第２画面とを備えているので、視
認性の向上を図れ、かつ低コスト化及び省電力化を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を採用した釣り用リールの
斜視図。

【図２】前記釣り用リールの正面図。

【図３】前記釣り用リールの平面図。

【図４】前記釣り用リールの第２部材を開いたときの側
面図。

【図５】前記釣り用リールの第２部材を閉じたときの側
面図。

【図６】底から表示モード時の表示部周辺の拡大図。

【図７】上から表示モード時の表示部の拡大図。

【図８】学習糸巻モード時の表示部周辺の拡大図。

【符号の説明】

１リール本体４水深表示装置４ａ第１部材４ｂ第２部材５表示部５ａ第１画面５ｂ第２画面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スプールを回転自在に支持するリール本体
に設けられ、仕掛けの水深等の各種の表示を行う釣り用
リールの表示装置であって、前記リール本体に設けられたケース部材と、前記ケース部材に設けられ、ドットマトリックス方式の
液晶表示を行う第１画面と、セグメント方式の液晶表示
を行う第２画面とを有する表示部と、を備えた釣り用リ
ールの表示装置。
【請求項２】前記第１画面及び前記第２画面は単一の表
示画面により構成されている、請求項１に記載の釣り用
リールの表示装置。
【請求項３】前記第１画面は文字情報及び図形情報の少
なくともいずれかを表示する、請求項１又は２に記載の
釣り用リールの表示装置。
【請求項４】前記第２画面は数値情報を表示する、請求
項１から３のいずれかに記載の釣り用リールの表示装
置。
【請求項５】前記リール本体に設けられた第１部材と、
前記第１部材に対して開閉自在に設けられ前記ケース部
材である第２部材と、前記第１部材と前記第２部材とを
揺動自在に連結する連結手段とを備えている、請求項１
から４のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。
【請求項６】前記第１部材は前記リール本体と一体で設
けられている、請求項５に記載の釣り用リールの表示装
置。