JP2003259779A - 電動リールのスイッチ操作部 - Google Patents

電動リールのスイッチ操作部

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JP2003259779A
JP2003259779A JP2002068282A JP2002068282A JP2003259779A JP 2003259779 A JP2003259779 A JP 2003259779A JP 2002068282 A JP2002068282 A JP 2002068282A JP 2002068282 A JP2002068282 A JP 2002068282A JP 2003259779 A JP2003259779 A JP 2003259779A
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switch
motor
swing
reel
operating portion
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Yuzo Kawabe
雄三 川辺
Takeshi Ikuta
剛 生田
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動リールの揺動式のスイッチ操作部におい
て、操作部の誤操作を防止する。 【解決手段】 電動リールの速度変更レバー60は、前
方の増速位置Aに揺動させるとモータが増速し、後方の
減速位置Bに揺動させるとモータが減速する。速度変更
レバー60は、増速位置Aの前方の昇圧位置Cに揺動さ
せると、モータの回転数が増加し、所定の速度以上の速
度で巻き上げ可能である。増速位置Aから昇圧位置Cへ
の間には、速度変更レバー60の揺動範囲の途中である
増速位置Aから昇圧位置Cへの揺動を規制する揺動規制
機構90が設けられている。揺動規制機構90は、揺動
部材45を下カバー部材43側に付勢するばね部材と、
下カバー部材43に形成された段差部92とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ操作部、
特に、リール本体に装着されたスプール回転用モータを
制御する電動リールの揺動式のスイッチ操作部に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、巻き上げ時のスプールの回転を
モータで行う電動リールは、たとえば、100m以上の
水深を回遊する魚を船の上から釣るときによく使用され
る。この種の電動リールは、リール本体と、リール本体
に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンド
ルと、スプールを巻き上げ方向に回転させるモータとを
備えている。リール本体の上面には、水深表示用のディ
スプレイや各種の入力を行うスイッチが設けられたケー
ス部材が装着されている。
【0003】このような電動リールでは、リール本体の
側部に設けられた揺動式の操作部を操作することによ
り、モータの回転速度を変更している。このような操作
部では、操作部の揺動により、モータを最小回転状態か
ら最大回転状態まで変化させている。そして、操作部が
所定の揺動位置に揺動したとき、揺動位置に対応する速
度でモータの回転を維持するようになっている。
【0004】この種の電動リールには、所定の速度以上
で巻き上げ可能とするために、操作部と離反した位置に
昇圧スイッチを設けたものが知られている。ここでは、
昇圧スイッチを押すことによりモータの回転数を増加
し、操作部の揺動による最大回転状態以上の回転を実現
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の昇圧スイッ
チを設けた電動リールでは、昇圧スイッチは操作部と離
反した位置に設けられているので、操作部から昇圧スイ
ッチへ瞬時に指を移動しにくく、素早く所定の速度以上
で巻き上げるのが困難である。そこで、モータを最小回
転状態から最大回転状態へ速度を変化させる操作部の揺
動範囲を最大回転状態から先に延長し、そこに昇圧スイ
ッチを設けることが考えられる。ここでは、たとえば操
作部を操作中に、操作部を最大回転状態から先に揺動さ
せることにより昇圧スイッチを容易にオン操作できるの
で、素早く所定の速度以上で巻き上げることができる。
【0006】しかし、このようなスイッチ操作部では、
昇圧スイッチのオン操作が容易に行えるので、通常の速
度変更の操作、特に増速方向の操作を行っているとき、
釣人が誤って昇圧スイッチを頻繁にオン操作してしまう
ことがある。このように昇圧スイッチを誤って操作し、
この昇圧状態を維持すると、モータが焼損してしまうお
それが生じる。
【0007】本発明の課題は、電動リールの揺動式のス
イッチ操作部において、操作部の誤操作を防止すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る電動リール
のスイッチ操作部は、リール本体に装着されたスプール
を回転させるモータを制御する電動リールの各種の操作
を行うスイッチ操作部であって、リール本体に設けられ
第1位置から増速方向である第2位置に向かって揺動自
在に配置されたモータ増減速用の第1操作部と、第1操
作部の第1位置から第2位置の揺動範囲の途中で増速方
向への揺動を規制する揺動規制機構とを備えている。
【0009】このスイッチ操作部では、第1操作部の第
1位置から第2位置の揺動範囲の途中で増速方向への揺
動を規制する揺動規制機構が設けられている。ここで
は、たとえば第1位置から第2位置の揺動範囲の途中の
位置をモータの最大回転状態とし、第2位置を昇圧スイ
ッチとすると、第1操作部の最大回転状態から昇圧スイ
ッチへの揺動が規制される。このため、釣人が誤って昇
圧スイッチ側へ揺動させにくくなるので、操作部の誤操
作を防止することができる。
【0010】発明2に係るスイッチ操作部は、発明1の
スイッチ操作部において、第1操作部は、第1位置から
第2位置と逆側の減速方向である第3位置に向かって揺
動自在に設けられ、第2位置及び第3位置から第1位置
に付勢されている。この場合、モータの速度を変更する
第1操作部が、増速方向である第2位置及び減速方向で
ある第3位置に位置していても、常に第1位置に付勢さ
れている。このため、モータを増速したい場合、たとえ
ば第2位置に位置させる回数や、第2位置に維持させる
時間等によって速度を決めることができる。そして、第
1操作部は常に第1位置に戻るので、この第1位置を基
準として第2位置又は第3位置に位置させるだけで速度
を変更できる。したがって、操作部の操作性を向上させ
ることができる。
【0011】発明3に係るスイッチ操作部は、発明1又
は2のスイッチ操作部において、第1操作部の近傍かつ
後方に移動自在に設けられた、モータオン、オフ用の第
2操作部をさらに備えている。この場合、第1操作部と
第2操作部との2つの操作部が互いに近接した位置に配
置されているので、操作部の誤操作を防ぐことができ
る。
【0012】発明4に係るスイッチ操作部は、発明3の
スイッチ操作部において、第2操作部は第1操作部の揺
動方向と交差する軸方向に移動自在である。この場合、
第2操作部を第1操作部の移動方向と交差する軸方向、
すなわち上下方向に移動自在な構成にすることにより、
操作部の操作性をさらに向上させることができる。発明
5に係るスイッチ操作部は、発明3又は4のスイッチ操
作部において、第1操作部及び第2操作部はリール本体
の側部前方に設けられている。この場合、たとえば第1
操作部及び第2操作部をリール本体側部のハンドル前方
に配置することで片手での操作が容易になるので、操作
部の操作性を向上させることができる。
【0013】発明6に係るスイッチ操作部は、発明1か
ら5のいずれかのスイッチ操作部において、第1操作部
が揺動範囲の途中から第2位置にあるときのモータへの
供給電力は、第1操作部が第1位置から揺動範囲の途中
にあるときのモータへの供給電力より大きくなってい
る。この場合、たとえば第1操作部が揺動範囲の途中か
ら第2位置にあるとき、たとえば第1操作部が揺動範囲
の途中にあるときの所定値(デューティー比)を超える
電力をモータに供給する。また、第1操作部が第1位置
から揺動範囲の途中にあるとき所定値以下になるように
供給電力を制限しておき、第1操作部が揺動範囲の途中
から第2位置にあるとき供給電力の制限を解除すること
により所定値を超える電力を供給する。このように、第
1操作部が揺動範囲の途中から第2位置にあるときにモ
ータへの供給電力が大きくなっている場合、この範囲に
揺動規制機構を設けることにより、操作部の誤操作を防
ぐことができる。
【0014】発明7に係るスイッチ操作部は、発明1か
ら6のいずれかのスイッチ操作部において、第1操作部
が第1位置を通過するとき発音する発音機構をさらに備
えている。この場合、第1操作部を第1位置から増速方
向及び減速方向へ揺動させたときや、第1操作部が付勢
力によって所定の位置から第1位置に戻ってくるとき
に、発音する発音機構を有している。この発音機構は、
たとえば第1操作部に設けられたピン部材を、リール本
体等に設けられた凹凸部に当接させることにより発音す
る。ここでは、第1位置を通過すると発音する発音機構
が設けられているので、第1操作部が第1位置に位置し
たことを釣人に容易に報知するとともに、心地よい操作
感を付与することができる。
【0015】発明8に係るスイッチ操作部は、発明1か
ら7のいずれかのスイッチ操作部において、揺動規制機
構は、リール本体に設けられ、第1位置から第2位置に
向かって揺動する第1操作部が揺動範囲の途中において
当接する段差部を有している。この場合、第1操作部が
当接する段差部、たとえば増速方向に高くなる段差部を
設けることにより、第1位置から第2位置に向かって揺
動する増速方向に第1操作部の揺動を規制し、操作部の
誤操作を防止できる。
【0016】発明9に係るスイッチ操作部は、発明1か
ら8のいずれかのスイッチ操作部において、揺動規制機
構は、リール本体に設けられ、第1位置から第2位置に
向かって揺動する第1操作部が揺動範囲の途中から接触
し、接触面に摩擦力を生じさせる摩擦部を有している。
この場合、たとえば第1操作部との接触面に摩擦力を有
する合成樹脂製部材からなる摩擦部を設けることによ
り、第1位置から第2位置に向かって揺動する増速方向
に第1操作部の揺動を規制し、操作部の誤操作を防止で
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した釣
り用リールは、図1に示すように、モータ駆動によりス
プール回転を行う電動リールであって、リール本体1
と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用の
ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置され
たドラグ調整用のスタードラグ3と、リール本体1の上
方に設けられた開閉式の水深表示装置4とを主に備えて
いる。
【0018】リール本体1は、左右1対の側板7a、7
bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレ
ーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9
a、9bとを有している。ハンドル2側の側カバー9b
には、ハンドル2の回転軸が回転自在に支持されてい
る。リール本体1後方に配置された連結部材8の側カバ
ー9a側後部には、外部電源接続用のコネクタ19が先
端に取り付けられたリールコード18が延出されてい
る。
【0019】リール本体1の内部には、図1に示すよう
に、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に
支持されている。スプール10の内部には、スプール1
0を糸巻き上げ方向に回転駆動するモータ12が配置さ
れている。また、リール本体1のハンドル2側側面には
図示しないクラッチ機構を操作するためのクラッチレバ
ー11が配置されている。リール本体1のハンドル2側
側面のクラッチレバー11の前方には、水深表示装置4
と別体で設けられ、モータ12をオン、オフするための
モータスイッチ50(第2操作部の一例)と、モータ1
2の回転速度を変更する速度変更レバー60(第1操作
部の一例)とを有するスイッチ操作ユニット40(スイ
ッチ操作部の一例)が設けられている。
【0020】水深表示装置4は、リール本体1の上方に
リール本体1と一体で設けられた第1部材4aと、第1
部材4aに対して開閉自在に設けられた第2部材4b
と、第1部材4aと第2部材4bとを揺動自在に連結す
る連結部材4cとにより構成されている。第1部材4a
は、図1〜図5に示すように、リール本体1の両側部上
方にリール本体1と一体成形されている。第1部材4a
の内部に収納空間を有しており、この収納空間には、い
ずれも図示しないが、モータ12をPWM駆動するPW
M駆動回路や、スプールセンサ等の各種の電気部品が収
納されている。また、第1部材4aの前端部は連結部材
4cを取り付けるために一部が上方に突出した形状とな
っている。第1部材4aの上面は、両側部とも同一高さ
の平坦面になっており、連結部材4c取り付け用の突出
部分から後方に向かって斜め下方に傾斜している。
【0021】第2部材4bは、第1部材4aに対して開
閉自在に取り付けられている。第2部材4bの取り付け
部分は第1部材4aの突出部分に合致する形状になって
いる。第1部材4a及び第2部材4bの取り付け部分に
は連結部材4cが装着されている。第2部材4bは、第
1部材4aと対向する面に配置された表示部5と、表示
部5の近傍に配置され複数のスイッチからなるスイッチ
操作部6とを有している。第2部材4bの内部には、い
ずれも図示しないが、表示部5の表示制御及びモータ1
2の駆動制御を行うマイクロコンピュータ等のリール制
御部や、ブザー等の各種の電気部品が収納されている。
これらの電気部品には、スイッチ操作ユニット40の内
部部品と図示しない導電線により電気的に接続されてい
る。
【0022】連結部材4cは、図2〜図4に示すよう
に、揺動軸芯Xを有する金属製のシャフトであり、第1
部材4aに対して回転不能に、かつ第2部材4bに対し
て揺動可能に取り付けられている。また、連結部材4c
は、ねじりばね等による図示しない位置決め機構を備え
ており、第2部材4bの開閉位置を段階的に決めること
ができる。なお、第2部材4bの揺動角は0度以上18
0度以下であり、第2部材4bが完全に開くまで揺動さ
せることができる。
【0023】表示部5は、第2部材4bに設けられ第1
部材4aと対向する面に配置されたドットマトリックス
方式の液晶ディスプレイであり、外側に透明樹脂製の図
示しないレンズカバーを有している。表示部5は、図6
に拡大して示すように、仕掛けの水深や棚位置を水面か
らと底からとの2つの基準で表示するためのものであ
り、中央に配置された4桁の水深表示領域と、その下方
に配置された3桁の底水深表示領域と、水深表示領域の
右側に配置された変速段数表示領域とを有している。な
お、表示部5は、ドットマトリックス方式の液晶ディス
プレイであるので、たとえば各種設定のためのメニュー
画面や、現在のテンション等を切り替えて表示させるこ
とができる。
【0024】スイッチ操作部6は、図1及び図6に示す
ように、表示部5の下側の連結部材4cの揺動軸芯X近
傍に左右に並べて配置されたメニュースイッチMNと、
モードスイッチMDと、底メモスイッチSMとを有して
いる。メニュースイッチMNは各種のメニューを設定す
るためのスイッチである。モードスイッチMDは各種の
モードを設定するためのスイッチであり、たとえばモー
タ12の回転制御としてテンション一定モードとスピー
ド一定モードとが切り替えられる。底メモスイッチSM
は、仕掛けが底に到達したときに押されるスイッチであ
り、そのときの水深が底として設定される。
【0025】スイッチ操作ユニット40は、リール本体
1の側部前方に設けられ、モータスイッチ50と速度変
更レバー60とを一体的に設けたスイッチ操作部であ
る。スイッチ操作ユニット40は、図8に拡大して示す
ように、後述するタクトスイッチ52や配線部材等が設
けられる基板部材41と、基板部材41の下方に設けら
れ基板部材41を支持する支持部材42と、支持部材4
2の下方にねじ止め固定される下カバー部材43と、基
板部材41の上方に設けられ後述するモータスイッチ操
作部51の周囲に筒状に配置される壁部材44aを有す
る上カバー部材44と、速度変更レバー60の揺動範囲
の途中で増速方向への揺動を規制する揺動規制機構90
とを備えている。
【0026】モータスイッチ50は、速度変更レバー6
0近傍に設けられ、後述する速度変更レバー60の揺動
軸芯Yに沿って下方向への押圧操作(移動操作)を行う
ことによって、モータ12のオン、オフを行っている。
モータスイッチ50は、図7及び図8に拡大して示すよ
うに、基板部材41の上方に配設され、弾性を有する合
成樹脂製のモータスイッチ操作部51と、モータスイッ
チ操作部51の移動操作に応じてオン、オフ状態が切り
替えられるタクトスイッチ52とを有している。モータ
スイッチ操作部51は、上部が上カバー部材44より上
方に突出してb設けられ押圧操作を行う押圧部51a
と、押圧部51aを押圧した時に変形する変形部51b
と、変形部51bの縁部に設けられ基板部材41と壁部
材44aとの間に挟持される挟持部51cとを備えてい
る。
【0027】速度変更レバー60は、図7及び図8に拡
大して示すように、揺動軸芯Yを基準として前後方向に
揺動自在に設けられ、前方の増速位置A(揺動範囲の途
中の位置の一例、図7参照)に揺動させるとモータ12
が増速し、後方の減速位置B(第3位置の一例、図7参
照)に揺動させるとモータ12が減速する。速度変更レ
バー60は、増速位置Aの前方の昇圧位置C(第2位置
の一例、図7参照)に揺動させると、モータ12の回転
数が増加し、所定の速度以上の速度で巻き上げ可能であ
る。速度変更レバー60の揺動軸芯Yは、スプール10
の回転軸芯S(図2、図4及び図5参照)とは食い違う
軸である。速度変更レバー60は、増速位置A、減速位
置B及び昇圧位置Cのいずれかに位置していても、ばね
部材70により常に中立位置N(第1位置の一例、図7
参照)に付勢されている。
【0028】速度変更レバー60は、速度変更レバー操
作部61と、速度変更レバー操作部61の増速位置A、
減速位置B及び昇圧位置Cへの揺動操作に応じてオン、
オフ状態及び昇圧状態が切り替えられる3個のリードス
イッチ62と、速度変更レバー操作部61の内部に設け
られリードスイッチ62検出用の磁石63とを有してい
る。また、スイッチ操作ユニット40は、基板部材41
と下カバー部材43との間に揺動自在に装着され、速度
変更レバー操作部61に揺動不能にねじ止め固定される
揺動部材45をさらに備えている。揺動部材45の下端
には、ばね部材70の両端がそれぞれ係止される係止部
材45aを備えており、これにより、速度変更レバー操
作部61が常に中立位置Nに付勢される。
【0029】また、モータスイッチ操作部51の下端に
は、タクトスイッチ52及びリードスイッチ62を防水
するためのシール部80が設けられている。シール部8
0は、壁部材44aと基板部材41とが挟持部51cを
挟持することにより、押圧部51aの内部に密閉空間1
00を形成して、タクトスイッチ52を防水している。
一方、シール部80は、壁部材44aと基板部材41と
が挟持部51cを挟持することにより、壁部材44aと
上カバー部材44の側壁との間にも密閉空間101を形
成して、リードスイッチ62を防水している。
【0030】揺動規制機構90は、図8及び図9に拡大
して示すように、速度変更レバー60の揺動範囲の途中
である増速位置Aから昇圧位置Cへの揺動を規制する機
構である。揺動規制機構90は、揺動部材45を下カバ
ー部材43側に付勢するばね部材91(図8参照)と、
下カバー部材43に形成された段差部92(図9、速度
変更レバー60の増速位置Aにおける断面図参照)とを
有している。
【0031】ばね部材91は、図8に示すように、たと
えば皿ばねである。ばね部材91は、支持部材42と揺
動部材45との間に配置され、揺動部材45を下カバー
部材43側に付勢している。ここでは、揺動部材45が
昇圧位置Cから増速位置Aへ戻るとき、揺動部材45が
ばね部材91により下側に付勢されているので、支持部
材42に形成された段差部93に当接しても、揺動部材
45が下側に移動し、中立位置N側(左側)に移動す
る。
【0032】段差部92は、図9に示すように、揺動部
材45が当接するように、増速方向(図9右方向)に向
かって高くなるように形成されている。このため、揺動
部材45の右方向への移動が規制されている。ここで
は、増速位置Aから昇圧位置Cへの揺動させるには、揺
動部材45を上方向に持ち上げ、さらに右方向に移動さ
せることにより揺動させる。(図9点線部分参照) このような電動リールでは、図7に示すように、モータ
12を増速させるときは速度変更レバー60を増速位置
Aへ揺動させ、モータ12を減速させるときは速度変更
レバー60を減速位置Bへ揺動させる。また、モータ1
2を昇圧させるときは増速位置Aから昇圧位置Cへ揺動
させる。この増速位置Aから昇圧位置Cへの間には、揺
動規制機構90が設けられており、速度変更レバー60
の増速位置Aから昇圧位置Cへの揺動が規制されてい
る。
【0033】この電動リールのスイッチ操作部では、速
度変更レバー60の増速位置Aから昇圧位置Cへの揺動
を規制する揺動規制機構90が設けられている。ここで
は、揺動規制機構90により、釣人が誤って昇圧位置C
へ揺動させにくくなるので、操作部の誤操作を防止でき
る。 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、開閉式の電動リールを例に
挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、開
閉式でないカウンタが装着された電動リールにも本発明
を適用できる。
【0034】(b) 前記実施形態では、揺動規制機構
90は、ばね部材91と段差部92とにより構成されて
いたが、これに限定されるものではなく、図10に示す
ように、増速位置Aから昇圧位置Cに向かって揺動部材
45の接触面に摩擦力を生じさせる摩擦部94を備えて
いてもよい。また、揺動規制機構90は、図示しない
が、段差部92にかえて増速位置Aから昇圧位置Cに向
かって高くなる傾斜部を設けてもよい。
【0035】(c) 図11に示すように、速度変更レ
バー60が中立位置Nを通過するときに発音する発音機
構95をさらに有していてもよい。この発音機構95で
は、揺動部材45に設けられたピン部材96を、支持部
材42に2箇所設けられた凹凸部97に当接させること
により発音する。ここでは、速度変更レバー60が中立
位置Nに位置したことを釣人に容易に報知できる。
【0036】(d) 前記実施形態では、モータスイッ
チ50及び速度変更レバー60は、リール本体1の側部
前方に配置されていたが、これに限定されるものではな
く、モータスイッチ50及び速度変更レバー60の移動
方向及び揺動方向は任意に設定できる。また、モータス
イッチ50及び速度変更レバー60の形状も任意に設定
可能である。図12に示すように、速度変更レバー操作
部61を上方に隆起させて把持しやすい形状にしてもよ
い。
【0037】(e) 前記実施形態では、第1部材4a
は、リール本体1と一体で設けられていたが、別体で設
けてもよい。 (f) 前記実施形態では、磁石63は、速度変更レバ
ー操作部61の内部に設けられていたが、図12に示す
ように、速度変更レバー操作部61に固定された揺動部
材45の内部に設けてもよい。この場合、リードスイッ
チ62は基板部材41の下面に配置されている。
【0038】(g) 速度変更レバー60の増速位置A
から昇圧位置Cの揺動範囲にあるとき、増速位置Aの所
定値以上の電力をモータ12に供給するようにしてもよ
い。また、速度変更レバー60が所定の揺動範囲にない
とき、所定値以下になるように(たとえばデューティー
比が80%となるように)供給電力を制限しておき、速
度変更レバー60が所定の揺動範囲にあるとき、供給電
力の制限を解除することにより所定値を超える電力(た
とえばデューティー比が100%の電力)を供給するよ
うにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、電動リールのスイッチ
操作部において、第1操作部の第1位置から第2位置の
揺動範囲の途中で増速方向への揺動を規制する揺動規制
機構を設けることにより、操作部の誤操作を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣り用リールの
斜視図。
【図2】前記釣り用リールの正面図。
【図3】前記釣り用リールの平面図。
【図4】前記釣り用リールの第2部材を開いたときの側
面図。
【図5】前記釣り用リールの第2部材を閉じたときの側
面図。
【図6】表示部周辺の拡大図。
【図7】モータスイッチ及び速度変更レバーの拡大断面
平面図。
【図8】前記モータスイッチ及び前記速度変更レバーの
中立位置Nにおける拡大断面側面図。
【図9】前記速度変更レバーの増速位置Aにおける拡大
断面図。
【図10】他の実施形態の図9に相当する図。
【図11】他の実施形態の前記速度変更レバーの中立位
置Nにおける拡大断面図。
【図12】他の実施形態の図8に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 4 水深表示装置 4a 第1部材 4b 第2部材 4c 連結部材 10 スプール 12 モータ 40 スイッチ操作ユニット 50 モータスイッチ 51 モータスイッチ操作部 60 速度変更レバー 61 速度変更レバー操作部 90 揺動規制機構 91 ばね部材 92 段差部 94 摩擦部 95 発音機構 96 ピン部材 97 凹凸部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に装着されたスプールを回転さ
    せるモータを制御する電動リールの各種の操作を行うス
    イッチ操作部であって、 前記リール本体に設けられ、第1位置から増速方向であ
    る第2位置に向かって揺動自在に配置された前記モータ
    増減速用の第1操作部と、 前記第1操作部の前記第1位置から前記第2位置の揺動
    範囲の途中で前記増速方向への揺動を規制する揺動規制
    機構と、を備えた電動リールのスイッチ操作部。
  2. 【請求項2】前記第1操作部は、前記第1位置から前記
    第2位置と逆側の減速方向である第3位置に向かって揺
    動自在に設けられ、前記第2位置及び前記第3位置から
    前記第1位置に付勢されている、請求項1に記載の電動
    リールのスイッチ操作部。
  3. 【請求項3】前記第1操作部の近傍かつ後方に移動自在
    に設けられた、前記モータオン、オフ用の第2操作部を
    さらに備えている、請求項1又は2に記載の電動リール
    のスイッチ操作部。
  4. 【請求項4】前記第2操作部は前記第1操作部の揺動方
    向と交差する軸方向に移動自在である、請求項3に記載
    の電動リールのスイッチ操作部。
  5. 【請求項5】前記第1操作部及び前記第2操作部は前記
    リール本体の側部前方に設けられている、請求項3又は
    4に記載の電動リールのスイッチ操作部。
  6. 【請求項6】前記第1操作部が前記揺動範囲の途中から
    前記第2位置にあるときの前記モータへの供給電力は、
    前記第1操作部が前記第1位置から前記揺動範囲の途中
    にあるときの前記モータへの供給電力より大きくなって
    いる、請求項1から5のいずれかに記載の電動リールの
    スイッチ操作部。
  7. 【請求項7】前記第1操作部が前記第1位置を通過する
    とき発音する発音機構をさらに備えている、請求項1か
    ら6のいずれかに記載の電動リールのスイッチ操作部。
  8. 【請求項8】前記揺動規制機構は、前記リール本体に設
    けられ、前記第1位置から前記第2位置に向かって揺動
    する前記第1操作部が前記揺動範囲の途中において当接
    する段差部を有している、請求項1から7のいずれかに
    記載の電動リールのスイッチ操作部。
  9. 【請求項9】前記揺動規制機構は、前記リール本体に設
    けられ、前記第1位置から前記第2位置に向かって揺動
    する前記第1操作部が前記揺動範囲の途中から接触し、
    前記接触面に摩擦力を生じさせる摩擦部を有している、
    請求項1から8のいずれかに記載の電動リールのスイッ
    チ操作部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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