JP2002368415A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JP2002368415A JP2001167276A JP2001167276A JP2002368415A JP 2002368415 A JP2002368415 A JP 2002368415A JP 2001167276 A JP2001167276 A JP 2001167276A JP 2001167276 A JP2001167276 A JP 2001167276A JP 2002368415 A JP2002368415 A JP 2002368415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルーホールと非導通孔のための貫通孔の同
時形成と、レジストの形成時及び剥離時の不良発生を防
止による高密度の導体回路の形成とを達成できるプリン
ト配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 貫通孔17の内面に導体被覆7を施した
スルーホール5と表面の導体層6とを有するプリント配
線板製造用パネル2に、ポジ型感光性レジスト液にて第
一被膜8を形成した後、ポジ型感光性レジスト液にて第
二被膜9を形成して、表面とスルーホール5内面に感光
性被膜10を形成する。感光性被膜10を選択的に露光
する表面露光工程と、非導通孔14となるスルーホール
5a内を露光するスルーホール露光工程と、感光性被膜
10の露光部分を現像除去する現像工程と、レジスト層
12の被覆がない部分の導体層6のエッチング除去と非
導通孔14となるスルーホール5aの導体被覆7のエッ
チング除去を行うエッチング工程とを経る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルーホールと非
導通孔を有するプリント配線板の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板としては、二層以上の導
体回路を有するプリント配線板の異なる層の導体回路同
士を導通化することにより電気的に接続する孔(本明細
書中では「スルーホール」という)と、基板取り付け用
や位置合わせ用等に用いられる、導体回路間を導通させ
ない孔(本明細書中では「非導通孔」という)との両方
を備えたものがある。
【0003】このようなスルーホールと非導通孔とが併
設されたプリント配線板の製造方法としては、従来、特
開平04−62887号公報、特開昭55−10229
0号公報、特開平9−249718号公報等に開示され
るように、一般的に「穴埋め法」と呼ばれる工程により
スルーホールと導体回路とを形成した後、非導通孔を穿
設する方法が用いられていた。
【0004】しかしながら、近年のプリント配線板の微
細導体パターン化に伴い、上記のような「穴埋め法」と
その後の非導通孔の穿設とを組み合わせた方法では、ス
ルーホール用のスルーホールを穿設した後、非導通孔を
別途穿設するので、スルーホール用の孔と非導通孔用の
孔との相関位置にズレが生じ、実装部品が装着できなく
なるなどの問題が生じている。
【0005】また、スルーホール用と非導通孔用の各ス
ルーホールを一度の孔あけ加工で穿設することで、それ
ぞれのスルーホールの相関位置のズレを無くする工法も
提案されている。
【0006】このような先行技術としては、特開昭63
−128789号公報、特開平10−13017号公報
等に開示されるものを挙げることができる。これらの従
来技術においては、アルカリ水溶液により剥離する孔埋
めインクを用いているものであり、特開平10−130
17号公報にはスルーホールが形成されると共にパネル
メッキが施された基板にネガ型のレジストインクを塗布
すると共にスルーホール用と非導通孔用の各スルーホー
ルにそれぞれネガ型の孔埋めインクを充填する工程と、
基板表面の導体パターンと非導通孔用のスルーホールを
選択的に露光して硬化する工程と、弱アルカリ溶液によ
る現像によりレジストインク及び孔埋めインクの非露光
部分を除去してレジスト層を形成する工程と、エッチン
グにより基板表面とスルーホール内面のうちレジスト層
にて被覆されていない部分の導体を除去する工程と、強
アルカリ溶液による処理にてレジスト層を剥離する工程
とを含むものである。
【0007】しかしながら、上記のような従来技術で
は、スルーホール内に孔埋めインクを充填する場合に、
プリント配線板製造用パネル2の表面におけるスルーホ
ール5の周縁部(ホールエッジ)にてインクのひけが生
じ、この部分でレジスト層が薄くなってレジスト層の脱
落が生じやすいものであった。このため、このようなレ
ジスト層の脱落を防止するためには、孔埋めインクを予
め基板の表面から盛り上がるように形成した後、表面の
盛りあがり部分を研磨して除去する必要があって、煩雑
な手間がかかるものであった。
【0008】また、現像時に非導通孔となるべきスルー
ホールに充填された非露光の孔埋めインクを除去する際
には、現像に用いるアルカリ溶液等の現像液がスルーホ
ール内に浸透しにくくなり、このためスルーホール内の
孔埋めインクを除去するのが困難なものであり、スルー
ホール内の孔埋めインクを現像除去するためには十分な
現像処理が必要となって、このときレジスト層の露光部
分も一部除去されてしまう場合があった。このため、回
路幅の狭い導体回路を形成する際には断線不良が生じや
すくなり、高密度の導体回路(導体パターン)を形成す
ることは困難であった。
【0009】またエッチング処理後の剥離工程において
は、ネガ型のインクの剥離は剥離液(強アルカリ溶液)
によって硬化したインクが膨潤する過程を経るものであ
り、このためスルーホール内でインクが膨潤することに
より、スルーホールからインクが剥離されなくなる場合
があった。
【0010】また、特開昭62−287694号公報に
は、エッチングレジスト層の形成材料と孔埋めインクの
内の何れか一方のみとして、有機溶剤で剥離するタイプ
のインクを使用するものが開示されており、このような
インクを用いれば選択的なインクの除去、剥離が可能と
なるが、有機溶剤を使用するため作業環境の悪化や、排
水処理が困難となるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みて為されたものであり、スルーホールと非導通孔の形
成のための貫通孔の形成を同時に行うことができ、かつ
エッチングレジスト形成時のレジストの脱落やレジスト
の剥離時のスルーホール内におけるレジストの残存等の
不良発生を防止して高密度の導体回路を形成することが
できるプリント配線板の製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリント配線板の製造方法は、貫通孔17の内面に導体
被覆7を施して形成されるスルーホール5を有すると共
に表面に導体層6が形成されたプリント配線板製造用パ
ネル2に対して、ポジ型感光性レジスト液を塗布して第
一被膜8を形成する第一被膜形成工程と、第一被膜8が
形成されたプリント配線板製造用パネル2に更にポジ型
感光性レジスト液を塗布して第二被膜9を形成する第二
被膜形成工程とを経ることによりプリント配線板製造用
パネル2の表面とスルーホール5の内面に第一被膜8と
第二被膜9とからなる感光性被膜10を形成し、次い
で、プリント配線板製造用パネル2の表面において感光
性被膜10に選択的露光を施す表面露光工程と、スルー
ホール5のうち後工程において非導通孔14に加工され
るものの内面において感光性被膜10を露光するスルー
ホール露光工程と、現像により感光性被膜10の露光部
分を除去して残存する感光性被膜10にてレジスト層1
2を形成する現像工程と、エッチングにより基板表面の
導体層6のうちレジスト層12にて被覆されていない部
分を除去して導体回路13を形成すると共に非導通孔1
4に加工されるスルーホール5aの内面の導体被覆7を
除去するエッチング工程とを経ることを特徴とするもの
である。
【0013】また請求項2の発明は、請求項1の構成に
加えて、第一被膜形成工程において使用されるポジ型感
光性レジスト液と、第二被膜形成工程において使用され
るポジ型感光性レジスト液のうちの、少なくとも一方
が、キノンジアジド基含有化合物、アルカリ可溶性樹脂
及び有機溶剤を含有するものであることを特徴とするも
のである。
【0014】また請求項3の発明は、請求項1又は2の
構成に加えて、第一被膜形成工程において、プリント配
線板製造用パネル2をポジ型感光性レジスト液中に浸漬
した後引き上げることによりプリント配線板製造用パネ
ル2の表面とスルーホール5内面にポジ型感光性レジス
ト液を塗布することを特徴とするものである。
【0015】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかの構成に加えて、第一被膜形成工程において、
プリント配線板製造用パネル2をポジ型感光性レジスト
液中に浸漬した後引き上げることによりプリント配線板
製造用パネル2の表面とスルーホール5内面にポジ型感
光性レジスト液を塗布した後、送風によりスルーホール
5内の過剰なポジ型感光性レジスト液を除去することを
特徴とするものである。
【0016】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかの構成に加えて、第二被膜形成工程において、
ポジ型感光性レジスト液をロール式塗布法にて塗布する
ことを特徴とするものである。
【0017】また請求項6の発明は、請求項1乃至5の
いずれかの構成に加えて、第一被膜形成工程においては
ポジ型感光性レジスト液をプリント配線板製造用パネル
の表面とスルーホールの内面に塗布し、第二被膜形成工
程においてはポジ型感光性レジスト液をプリント配線板
製造用パネルの表面のみに塗布することを特徴とするも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1,2を示して説明するが、本発明はこの実施の形態に
限られるものではない。
【0019】(プリント配線板製造用パネル作製工程)
まず、複数の導体層6が絶縁層3を介して積層成形され
ていると共に、貫通孔17の内面に導体被覆7が形成さ
れたスルーホール5を有するプリント配線板製造用パネ
ル2を作製する。
【0020】図示の例では、プリント配線板製造用パネ
ル2の作製に用いられる基板16は、絶縁層3の上下両
面に、銅等からなるシート状の導体4を全面に設けるこ
とにより構成されている。
【0021】この基板16には、図1(a)に示すよう
に、レーザ加工やドリル加工等によって、上下両面に開
口する貫通孔17が形成される。
【0022】次に、貫通孔17の内面を含む基板の全面
にめっき処理を施して導体めっき被覆を形成する。この
導体めっき被覆の形成にあたっては、まず基板16に対
して無電解めっき処理を施した後に、電解めっきを施す
などして、銅めっき被覆などの金属めっき被覆を形成す
ることができる。このとき基板16の上下両面には、図
1(b)に示すように、予め形成されているシート状の
導体4と、導体めっき被覆とが一体となった導体層6が
形成され、貫通孔17の内面には導体めっき被覆のみか
らなる導体被覆7が形成されて、スルーホール5が形成
される。このスルーホール5としては、プリント配線板
1の導体回路13間を接続するスルーホール15として
加工されもの(スルーホール5b)と、後工程において
非導通孔14として加工されるもの(スルーホール5
a)とが、共に形成される。これにより、プリント配線
板製造用パネル2が得られる。
【0023】尚、プリント配線板製造用パネル2の作製
は、上記の図1(a)(b)に示す過程にて作製するも
のには限られず、適宜の手法によって作製することがで
きる。例えば、まず、絶縁層3のみからなる基材の所望
個所に貫通孔17を穿設し、その後、例えば、無電解め
っきと電解めっきの併用により基板の両面に導体層6を
形成すると同時に貫通孔17の内面に導体被覆7を形成
することにより、プリント配線板製造用パネル2を得る
ことができる。また、これ以外の種々の公知、慣用の方
法でプリント配線板製造用パネル2を作製することもで
きる。
【0024】上記のようなプリント配線板製造用パネル
2を構成する絶縁層3としては、特に限定されるもので
はなく、例えば紙基材フェノール樹脂、紙基材エポキシ
樹脂、紙基材ポリエステル樹脂、ガラス基材エポキシ樹
脂、ガラス基材テフロン(R)樹脂、ガラス基材ポリイ
ミド樹脂若しくはコンポジット樹脂などの合成樹脂基
板、アルミニウム若しくは鉄などの金属をエポキシ樹脂
などで覆って絶縁処理をした金属系絶縁基板、あるいは
アルミナセラッミック、低温焼成セラッミック若しくは
窒化アルミニウムセラッミックなどのセラッミック基板
からなるもの等、種々の材質からなるものを用いること
ができる。
【0025】(第一被膜形成工程)上記に例示するよう
な工程で作製されたプリント配線板製造用パネル2に対
して、ポジ型感光性レジスト液を塗布した後、必要に応
じて乾燥することにより、第一被膜8を形成する。乾燥
を行う場合には、ポジ型感光性レジスト液が塗布された
プリント配線板製造用パネル2を室温で一定時間放置す
ることもできるが、ポジ型感光性レジスト液の性状によ
っては、必要に応じて積極的に加熱乾燥を施しても良
い。
【0026】第一被膜8は、図1(c)に示すように、
プリント配線板製造用パネル2の上下両面の表面に形成
するものであり、このとき第一被膜8はスルーホール5
内にも形成することが好ましい。このときスルーホール
5内においては、第一被膜8はスルーホール5の内面に
形成されるようにし、ポジ型感光性レジスト液にてスル
ーホール5内が閉塞されないようにする。また、このよ
うにスルーホール5内に第一被膜8を形成する場合は、
プリント配線板1のスルーホール15として加工される
スルーホール5bと、非導通孔14に加工されるスルー
ホール5aの双方共に、第一被膜8を形成する。
【0027】第一被膜8を形成するにあたってのポジ型
感光性レジスト液の塗布方法は特に限定されず、浸漬塗
布法(ディッピング法)、ロール式塗布法、スプレー塗
布法等の種々の方法により塗布することができる。これ
らのうちで、特に浸漬塗布法を適用することが好まし
く、この場合は、プリント配線板製造用パネル2の表面
とスルーホール5の内面とに同時にポジ型感光性レジス
ト液を塗布することができる。すなわち、プリント配線
板製造用パネル2をポジ型感光性レジスト液中に浸漬す
ると、プリント配線板製造用パネル2の表面にポジ型感
光性レジスト液が付着すると共に、スルーホール5内に
ポジ型感光性レジスト液が浸入し、これによりプリント
配線板製造用パネル2の表面とスルーホール5の内面と
に同時に第一感光層が形成されるものである。
【0028】ここで、浸漬塗布法により第一感光層を形
成する場合には、プリント配線板製造用パネル2をポジ
型感光性レジスト液中から引き上げた後、このプリント
配線板製造用パネル2に対してスルーホール5の貫通方
向と略平行方向の気流を送風することが好ましい。この
ときスルーホール5内がポジ型感光性レジスト液にて閉
塞されている場合や、スルーホール5内におけるポジ型
感光性レジスト液の付着量が多い場合には、スルーホー
ル5内における過剰なポジ型感光性レジスト液が吹き飛
ばされて、スルーホール5の閉塞が防止されると共にス
ルーホール5内におけるポジ型感光性レジスト液の過剰
な付着が防止され、スルーホール5内に均一な膜厚を有
する第一被膜8が形成されるものである。このときの気
流の送風は適宜の手段を用いて行うことができ、例えば
ファンやブロア等の送風手段を用いることができる。ま
た送風時の送風量はポジ型感光性レジスト液の性状やス
ルーホール5の寸法等によって適宜設定されるものであ
り、スルーホール5内に所望量のポジ型レジストインキ
が残存する条件で送風を行うものである。
【0029】第一被膜8の形成に使用されるポジ型感光
性レジスト液の種類は特に限定されるものではなく、適
宜のものを用いることができる。
【0030】また、特に、ポジ型感光性レジスト液中に
含まれる有機溶剤としては、この有機溶剤の全量中に、
沸点が120〜220℃の範囲の有機溶剤を20〜60
重量%含んでいることが好ましい。この場合は、浸漬塗
布法により第一感光層を形成するにあたって、プリント
配線板製造用パネル2をポジ型感光性レジスト液中に浸
漬した後にインク中から引き上げた際に、スルーホール
5内に付着したポジ型感光性レジスト液の急激な乾燥を
防止して、過剰なポジ型感光性レジスト液の送風による
除去を容易に行うことができ、スルーホール5内に均一
な膜厚の第一被膜8を形成することができるものであ
る。このとき上記の有機溶剤の沸点が120℃以上であ
ることから、プリント配線板製造用パネル2をポジ型感
光性レジスト液から引き上げた際にプリント配線板製造
用パネル2に付着したポジ型感光性レジスト液から有機
溶剤が急激に揮発することが抑制されて、送風時にスル
ーホール5内に付着した過剰なポジ型感光性レジスト液
を容易に除去することができるものであり、またこの沸
点が220℃以下であることから、ポジ型感光性レジス
ト液の良好な乾燥成膜性を維持して、第一被膜8を容易
に成膜することができるものである。
【0031】また、このポジ型感光性レジスト液は、粘
度を5〜300mPa・sの範囲に調整するか、あるい
はチキソトロピー指数が1〜1.4の範囲となるように
調整することが好ましい。このようにすると、スルーホ
ール5内に均一な膜厚を有する第一被膜8を容易に形成
することができ、また後述する現像工程におけるスルー
ホール5内からの第一被膜8の除去が容易となるもので
ある。
【0032】また上記の有機溶剤の沸点及び配合量、粘
度、並びにチキソトロピー指数のうち、2以上の条件を
満たすポジ型感光性レジスト液を用いると、特に良好な
結果が得られるものであり、更に好ましくは3つの条件
を全て満たすポジ型感光性レジスト液を用いるものであ
る。
【0033】(第二被膜形成工程)第一被膜8が形成さ
れたプリント配線板製造用パネル2には、更にポジ型感
光性レジスト液を塗布した後、必要に応じて乾燥するこ
とにより、第二被膜9を形成する。乾燥を行う場合に
は、ポジ型感光性レジスト液が塗布されたプリント配線
板製造用パネル2を室温で一定時間放置することもでき
るが、ポジ型感光性レジスト液の性状によっては、必要
に応じて積極的に加熱乾燥を施しても良い。
【0034】第二被膜9は、図1(d)に示すように、
第一被膜8の表面に形成するものであり、このとき第二
被膜9はプリント配線板製造用パネル2の上下両面にお
ける第一被膜8の表面に形成し、スルーホール5の内面
においては第二被膜9を形成しないようにすることが好
ましい。
【0035】第二被膜9を形成するにあたってのポジ型
感光性レジスト液の塗布方法は特に限定されず、浸漬塗
布法(ディッピング法)、ロール式塗布法、スプレー塗
布法等の種々の方法により塗布することができる。これ
らのうちで、特にロール式塗布法を適用することが好ま
しく、この場合は、プリント配線板製造用パネル2の両
面の表面においてポジ型感光性レジスト液を均一な膜厚
に形成すると共に、スルーホール5内へはポジ型感光性
レジスト液が殆ど浸入せず、第二被膜9をプリント配線
板製造用パネル2の上下両面における表面に形成すると
共に、スルーホール5の内面においては第二被膜9を形
成しないようにすることができる。
【0036】またこのときプリント配線板製造用パネル
2の表面におけるスルーホール5の周縁部(ホールエッ
ジ)においても十分な膜厚の感光性被膜10を形成する
ことができて、ホールエッジにおけるレジスト層12の
脱落を更に確実に防止することができるものである。
【0037】上記のような第一被膜8と第二被膜9とに
よって、プリント配線板製造用パネル2の表面及びスル
ーホール5の内面を被覆する感光性被膜10が形成され
る。
【0038】このように感光性被膜10を二段階の塗布
工程を経て形成することにより、スルーホール5内の第
一被膜8とプリント配線板製造用パネル2表面の感光性
被膜10の膜厚を適宜調整することができる。
【0039】例えば、上記のように、第一被膜形成工程
においてはポジ型感光性レジスト液を浸漬塗布法等によ
ってプリント配線板製造用パネル2の表面とスルーホー
ル5の内面に塗布して第一被膜8を形成し、第二被膜形
成工程においてはポジ型感光性レジスト液をロール式塗
布法等によってプリント配線板製造用パネル2の表面の
みに塗布するようにすると、プリント配線板製造用パネ
ル2の表面においては感光性被膜10は第一被膜8と第
二被膜9とから形成される。一方、スルーホール5の内
面では、第二被膜形成工程では第二被膜9がスルーホー
ル5の内面に形成されないか、スルーホール5内にポジ
型感光性レジスト液が僅かに流入して極く薄い第二被膜
9が形成されるだけであるので、スルーホール5の内面
においては感光性被膜10は第一被膜8のみから形成さ
れるか、あるいは第一被膜8と第二被膜9とから形成さ
れるとしても第二被膜9の膜厚がごく薄い感光性被膜1
0から構成されることとなり、スルーホール5内の感光
性被膜10の膜厚を充分薄くすると共にプリント配線板
製造用パネル2表面の感光性被膜10の膜厚を厚く形成
することができる。このため、後述する露光工程におい
て、非導通孔14に加工されるスルーホール5a内にお
ける感光性被膜10と、プリント配線板製造用パネル2
の表面の感光性被膜10の現像時間を近づけることがで
き、スルーホール5a内とプリント配線板製造用パネル
2の表面において感光性被膜10を同時に現像すること
ができる。この点については、露光工程の説明において
詳しく説明する。
【0040】第二被膜9の形成に使用されるポジ型感光
性レジスト液の種類は特に限定されるものではなく、適
宜のものを用いることができる。
【0041】また、特に、ポジ型感光性レジスト液中に
含まれる有機溶剤としては、この有機溶剤の全量中に、
沸点が120〜220℃の範囲の有機溶剤を20〜60
重量%含んでいることが好ましく、このため、塗布時に
ポジ型感光性レジスト液がスルーホール5内に侵入する
ことを更に抑制することができるものである。この場合
は、沸点を120℃以上とすることで、特にロール式塗
布装置のロール上でのレジスト液の乾燥を防止できるの
で、用意に均一な膜厚に形成することが可能となり、ま
た沸点を220℃以下とすることで、成膜性の維持と、
レジスト液のスルーホール5内への侵入抑制の各効果の
バランスが良好なものとなる。
【0042】また、ポジ型感光性レジスト液中に界面活
性剤としてシリコーン系またはフツ素系界面活性剤を
0.0001〜5重量%含有させると、第一被膜8の表
面にポジ型感光性レジスト液を塗布する際の濡れ性が向
上し、塗膜のレベリング性が向上して、特にスルーホー
ル5のホールエッジにおけるポジ型感光性レジスト液の
引けの発生が抑制されて、露光後の現像時にプリント配
線板1のスルーホール15に加工されるスルーホール5
aのホールエッジにおけるレジスト層12に剥離等が生
じることがなく、断線の発生を防止して微細な導体回路
13の形成が可能となるものである。
【0043】また、ポジ型感光性レジスト液を粘度10
0〜3000mPa・sに調整し、あるいはチキソトロ
ピー指数を1〜1.4に調整することでも、ロール式塗
布法による塗布時にポジ型感光性レジスト液がスルーホ
ール5内に流れ込む量を更に減少させることができる。
【0044】また、上記の有機溶剤の沸点及び配合量、
粘度、界面活性剤の含有の有無、チキソトロピー指数の
うち2つ又は3つ以上が上記の好適な範囲となるときに
最適な結果が得られる。
【0045】(表面露光工程)表面露光工程では、第一
被膜8と第二被膜9から構成される感光性被膜10に対
して、選択的露光を施す。
【0046】本実施形態では、図2(a)に示すよう
に、配線やランド等からなる所望の導体回路13のパタ
ーン(導体パターン)が活性エネルギー線Lを遮蔽する
非露光部11aとして描画されると共に、他の部分が活
性エネルギー線Lを透過させる露光部11bとして形成
されたマスクフィルムや乾板等のフォトツール11を用
い、このフォトツール11をプリント配線板製造用パネ
ル2の両面において感光性被膜10に接触させ、あるい
は一定距離だけ離間させた状態(オフコンタクト)で配
置し、プリント配線板製造用パネル2の両面から活性エ
ネルギー線Lを照射することによりフォトツール11を
介して感光性被膜10を露光する。このとき、プリント
配線板1のスルーホール15に加工されるスルーホール
5bの形成位置を非露光部11aにてマスクすることに
よりこのスルーホール5bの内面における感光性被膜1
0が露光されないようにする。一方、非導通孔14に加
工されるスルーホール5aは非露光部11aにてマスク
する必要はなく、図示のようにこのスルーホール5aと
合致する部分に露光部11bを形成して、スルーホール
5aを露光するようにしても良い。
【0047】露光に用いる光源は、ポジ型感光性レジス
ト液を反応させる活性エネルギー線Lを照射するものを
用いるものであり、ポジ型感光性レジスト液の種類に応
じて、紫外線、可視光、近赤外線等のうち適宜の活性エ
ネルギー線Lを照射する。また感光性被膜10に照射さ
れる活性エネルギー線Lのエネルギー量は、ポジ型感光
性レジスト液を十分に反応させるための適宜の量とする
ものであり、例えばプリント配線板製造用パネル2の片
面側から照射される活性エネルギー線Lのエネルギー量
を5〜2000mJ/cm2として、プリント配線板製
造用パネル2の両面から活性エネルギー線Lを照射する
ものである。
【0048】尚、選択的露光の手法は、上記のようなフ
ォトツール11を用いる方法に限られるものではなく、
適宜の手法を採用することができるものであり、例えば
レーザー光等による直接描画法などを用いることもでき
る。
【0049】(スルーホール露光工程)表面露光工程を
経たプリント配線板製造用パネル2に対して、非導通孔
14に加工されるスルーホール5aの内面における感光
性被膜10を露光する。
【0050】図示の例では、非導通孔14に加工される
スルーホール5aと合致する部分が活性エネルギー線L
を透過させる露光部11bとして形成されると共に、残
りの領域に非露光部11aが描画された、マスクフィル
ムや乾板等のフォトツール11を用い、このフォトツー
ル11をプリント配線板製造用パネル2の両面において
感光性被膜10に接触させ、あるいは一定距離だけ離間
させた状態(オフコンタクト)で配置し、プリント配線
板製造用パネル2の両面から活性エネルギー線Lを照射
することによりフォトツール11を介して感光性被膜1
0を露光する(図2(b))。
【0051】露光に用いる光源は、表面露光工程と同様
に、ポジ型感光性レジスト液を反応させる活性エネルギ
ー線Lを照射するものを用いるものであり、ポジ型感光
性レジスト液の種類に応じて、紫外線、可視光、近赤外
線等のうち適宜の活性エネルギー線Lを照射する。また
感光性被膜10に照射される活性エネルギー線Lのエネ
ルギー量は、ポジ型感光性レジスト液を十分に反応させ
るための適宜の量とするものであり、例えばプリント配
線板製造用パネル2の片面側から照射される活性エネル
ギー線Lのエネルギー量を5〜2000mJ/cm2
して、プリント配線板製造用パネル2の両面から活性エ
ネルギー線Lを照射するものである。
【0052】尚、選択的露光の手法は、上記のようなフ
ォトツール11を用いる方法に限られるものではなく、
適宜の手法を採用することができるものであり、例えば
レーザー光等を非導通孔14に加工されるスルーホール
5aに直接照射する直接描画法などを用いることもでき
る。
【0053】このように感光性被膜10の露光を表面露
光工程とスルーホール露光工程とに分けて二段階で行う
と、非導通孔14に加工されるスルーホール5aの内面
の露光を行うにあたって、露光効率が低いスルーホール
5a内面における露光を十分に行うことができ、レジス
ト層12の形成不良を防止することができる。すなわ
ち、スルーホール5a内面には活性エネルギー線がプリ
ント配線板製造用パネル2の表面よりも照射されにくく
なって、プリント配線板製造用パネル2の表面よりもり
も露光効率が低いものであるが、を表面露光工程に続い
てスルーホール露光工程を経ることにより、スルーホー
ル5aの内面が十分に露光されて、現像時のスルーホー
ル5a内におけるレジスト層12の残存を防止すること
ができるものである。
【0054】ここで、スルーホール露光工程においてス
ルーホール5a内を露光する場合は、表面露光工程にお
いてスルーホール5aを露光している場合と、表面露光
工程においてスルーホール5a内を露光していない場合
とが考えられるが、表面露光工程においてスルーホール
5aを露光している場合は、更にスルーホール露光工程
においてスルーホール5a内を露光することにより、ス
ルーホール5a内を十分に露光することができるもので
ある。
【0055】また、表面露光工程において非導通孔14
に加工されるスルーホール5a内を露光していない場合
は、露光効率の高いプリント配線板製造用パネル2の表
面における露光と、露光効率が低いスルーホール5a内
面における露光とを、それぞれ異なる露光条件にて行う
ことができて、プリント配線板製造用パネル2の表面
と、スルーホール5の内面において、露光部11b位の
違いに応じた好適な条件で露光を行うことができ、スル
ーホール5a内を十分に露光することができるものであ
る。この場合は、スルーホール5aの内面を十分に露光
するためには、表面露光工程の場合よりも露光時の活性
エネルギー線Lの光量を増大させることが好ましい。
【0056】(現像工程)露光後のプリント配線板製造
用パネル2から、フォトツール11を取り外し、感光性
被膜10を現像処理することにより、感光性被膜10の
露光部分を除去して、残存する感光性被膜10の非露光
部分にてレジスト層12を形成する(図2(c))。こ
のときレジスト層12は、プリント配線板製造用パネル
2の表面において導体パターンの形状に形成されるもの
であり、またスルーホール5のうち非導通光14に加工
されるスルーホール5aの内面においては感光性被膜1
0が除去されてレジスト層12が形成されず、プリント
配線板1のスルーホール15に加工されるスルーホール
5bの内面にはレジスト層12が形成される。
【0057】現像処理に使用される現像液は、感光性被
膜10を形成するポジ型感光性レジスト液の種類に応じ
たものが用いられ、例えば希アルカリ水溶液、テトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液等を用いる
ことができる。
【0058】この現像処理時においては、非導通孔14
に加工されるスルーホール5aはポジ型感光性レジスト
液にて閉塞されていないことから、スルーホール5a内
に現像液が浸入して、スルーホール5a内における感光
性被膜10の現像除去が容易に行われる。このため、ス
ルーホール5a内の感光性被膜10の現像除去に要する
時間が長くなりすぎて感光性被膜10の非露光部分まで
もが除去されてしまうような事態が発生することを防止
することができるものである。また、このようにスルー
ホール5内がポジ型感光性レジスト液にて閉塞されてい
ない場合には、プリント配線板製造用パネル2の表面に
おけるスルーホール5の周縁部(ホールエッジ)に、ポ
ジ型感光性レジスト液の引けが生じにくくなり、このホ
ールエッジで感光性被膜10の膜厚が薄くなりすぎるこ
とを防止して、感光性被膜10の脱落を防止することが
できる。
【0059】また、上記のように、第一被膜形成工程に
おいてはポジ型感光性レジスト液をプリント配線板製造
用パネル2の表面とスルーホール5の内面に塗布し、第
二被膜形成工程においてはポジ型感光性レジスト液をプ
リント配線板製造用パネル2の表面のみに塗布するよう
にすると、プリント配線板製造用パネル2の表面におい
ては感光性被膜10は第一被膜8と第二被膜9とから構
成され、スルーホール5内面においては第一被膜8の
み、あるいは第一被膜8とごく薄い第二被膜9から感光
性被膜10が形成されるものであり、このようにする
と、スルーホール5内面ではプリント配線板製造用パネ
ル2表面よりも感光性被膜10の厚みが薄く形成される
こととなる。この場合には、プリント配線板製造用パネ
ル2を現像液にて処理した場合に、プリント配線板製造
用パネル2の表面と非導通孔14に加工されるスルーホ
ール5aの内面とにおける現像時間の差を縮小して、現
像処理時の処理効率を向上することができる。すなわ
ち、このスルーホール5a内はプリント配線板製造用パ
ネル2の表面に比べると現像液が接触しにくく、またス
ルーホール5a内においては現像液は更新されにくいた
めに、スルーホール5a内ではプリント配線板製造用パ
ネル2の表面よりも現像効率が低くなってしまうもので
あるが、上記のようにスルーホール5a内面における感
光性被膜10の厚みをより薄く形成すると、現像効率の
低いスルーホール5a内面においても、感光性被膜10
の除去に要する処理時間をプリント配線板製造用パネル
2の表面において要する処理時間に近づけることがで
き、プリント配線板製造用パネル2の表面とスルーホー
ル5a内面における現像処理を同時に行うことができ
て、現像処理に要する全体の処理時間を低減し、処理効
率を向上することができるものである。
【0060】更に、プリント配線板製造用パネル2の表
面における感光性被膜10を第一被膜8と第二被膜9と
で構成すると、スルーホール5の周縁部(ホールエッ
ジ)における感光性被膜10の膜厚も増大させることが
でき、この周縁部における感光性被膜10の膜厚が薄く
なりすぎることを確実に防止して、ホールエッジにおけ
る感光性被膜10の脱落を防止することができる。
【0061】従って、形成されたレジスト層12には欠
けや脱落が生じず、導体層6の表面を所望の導体回路1
3の導体パターン状に被覆すると共にプリント配線板1
のスルーホール15として形成されるスルーホール5a
の内面を被覆するレジスト層12が得られるものであ
り、次工程のエッチング工程においては、導体層6の導
体パターン部分がエッチング液で浸食されないようにす
ることができるものである。
【0062】(エッチング工程)次に、エッチング工程
において、エッチング処理によりレジスト層12にて被
覆されていない部分の導体層6及び導体被覆7を除去す
る。これにより、プリント配線板製造用パネル2上にお
ける導体層6の残存部分にて所望のパターンを有する導
体回路13が形成されると共に、導体被覆7が除去され
たスルーホール5aが非導通孔14として形成される。
また、レジスト層12にて被覆されることにより導体被
覆7が残存するスルーホール5bは、プリント配線板1
のスルーホール15として形成される。
【0063】エッチング処理にて用いられるエッチング
液としては、導体層6や導体被覆7を構成する金属の種
類に応じた適宜のものを用いることができ、例えば塩化
第二鉄水溶液や、塩化第二銅水溶液等を用いることがで
きる。
【0064】また、上記の各工程の他に、次の剥離工程
や再露光工程における処理を施すこともできる。
【0065】(剥離工程)エッチング工程によって導体
回路13、スルーホール15、非導通孔14が形成され
たプリント配線板製造用パネル2に対して、必要に応じ
てレジスト層12の剥離を行う。剥離処理に用いる剥離
液は、レジスト層12を構成するポジ型感光性レジスト
液の種類に応じた適宜のものを用いることができ、例え
ば3%水酸化ナトリウム水溶液等の強アルカリ水溶液を
用いることができる。これにより、所望の導体回路1
3、スルーホール15及び非導通孔14を有するプリン
ト配線板1が得られる(図12(d))。
【0066】(再露光工程)ポジ型感光性レジスト液と
して、キノンジアジド基含有化合物を含有するものを用
いた場合には、上記のエッチング工程の後に、レジスト
層12に対して再露光を行い、生成されたカルボキシル
基にこれと反応可能な基を有する化合物、例えばエポキ
シ樹脂、イソシアネート化合物等を反応させて、その反
応後の被膜を更にその後の工程に利用しても良い。
【0067】本発明のプリント配線板の製造方法に用い
られるポジ型感光性レジスト液は特に限定されるもので
はないが、第一被膜8と第二被膜9を形成するためのポ
ジ型感光性レジスト液としては、少なくとも一方が、キ
ノンジアジド基含有化合物、アルカリ可溶性樹脂及び有
機溶剤を含有する現像可能なポジ型感光性レジスト液で
あることが好ましく、更に好ましくは、第一被膜8と第
二被膜9を形成するためのポジ型感光性レジスト液とし
て、共にこのような組成を有するポジ型感光性レジスト
液を用いるものである。このようなポジ型感光性レジス
ト液は、露光操作が容易で、感度が高く、またアルカリ
溶液での現像、剥離が可能な点から、工程操作や作用環
境の面で有利なものである。また、これらの成分に加え
て、更に界面活性剤を配合することもできる。
【0068】(I)キノンジアジド基含有化合物 上記のキノンジアジド基含有化合物としては、特に限定
するものではないが、オルトベンゾキノンジアジド、パ
ラベンゾキノンジアジド、オルトナフトキノンジアジ
ド、オルトアントラキノンジアジド、オルトピレンキノ
ンジアジド及びこれらの核置換誘導体、例えばオルトベ
ンゾキノンジアジドスルホン酸エステル類、オルトナフ
トキノンジアジドスルホン酸エステル類、オルトナフト
キノンジアジドカルボン酸エステル類などを挙げること
ができる。そのほか、オルトキノンジアジドスルホニル
クロライドと、水酸基、アミノ基をもつ化合物例えばフ
ェノール、p―メトキシフェノール、キシレンフェノー
ル、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ナフトール、カ
テコール、ピロガロール、ピロカテコールオルトカルボ
ン酸又はそのエステル類、ピガロールモノメチルエーテ
ル、ピガロールー1,3−ジメチルエーテル、没食子酸
又はそのエステル類、アニリン、ジフェニルアミンなど
との反応生成物を用いることもできる。
【0069】これらの中でも、感光性を考慮すれば、特
にオルトナフトキノンジアジドスルホン酸エステルが好
ましい。また、上記の核置換誘導体の生成方法や、オル
トキノンジアジドスルホニルクロライドと水酸基、アミ
ノ基をもつ化合物との反応生成物の生成方法は特に限定
されるものではなく、公知、慣用の方法によることがで
きる。
【0070】ポジ型感光性レジスト液中における、キノ
ンジアジド基含有化合物の含有率は、ポジ型感光性レジ
スト液全成分中で0.5〜30重量%が好ましいもので
あり、更に好ましくは、1〜20重量%とするものであ
る。これらの範囲において、ポジ型感光性レジスト液に
は良好な解像性が付与される。
【0071】(II)アルカリ可溶性樹脂 アルカリ可溶性樹脂としては特に限定されるものではな
いが、例えばシェラック、ロジンなどの天然樹脂、フェ
ノールホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾールノボラッ
クアルデヒド樹脂、などのノボラック型フェノール樹
脂、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、メタクリル酸
−スチレン共重合体、メタクリル酸−アクリル酸メチル
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体などの不
飽和カルボン酸の単独重合体またはこれと他の共重合し
得るモノマーとの共重合体、ポリ酢酸ビニルの部分また
は完全けん化物を例えばアセトアルデヒド、ベンズアル
デヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、カルボキシベン
ズアルデヒドなどのアルデヒドで部分アセタール化した
樹脂、ポリヒドロキシスチレンなどが含まれる。更に、
例えばセルロースメチルエーテル、セルロースエチルエ
ーテル、などのセルロースアルキルエーテル類をはじめ
とする有機溶媒可溶性樹脂などを例示できる。
【0072】上記のアルカリ可溶性樹脂は、ポジ型感光
性レジスト液全成分中で2〜60重量%であることが好
ましく、3〜40重量%がより好ましく、このようにす
ると、ポジ型感光性レジスト液にて感光性被膜10を形
成した際の、感光性被膜10によるホールエッジや、ス
ルーホール15として加工されるスルーホール5内部に
おける保護性に特に優れるものである。
【0073】(III)有機溶剤 有機溶剤としては、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル等のポリエチ
レングリコールアルキルエーテル類、エタノール、プロ
パノール、2−プロパノール、ブタノール、2−ブタノ
ール、ヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,
2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ダイア
セトンアルコール等の直鎖、分岐、2級或いは多価のア
ルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル等のエチレングリコールアル
キルエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコール
アルキルエーテル類、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等の
ポリプロピレングリコールアルキルエーテル類、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレング
リコールジアセテート、グリセリンモノアセテート、グ
リセリンジアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート等の酢酸エステル類、乳酸エチ
ル、乳酸ブチル等の乳酸エステル類、アジピン酸ジエチ
ル、アジピン酸ジブチル等のアジピン酸エステル類、フ
タル酸ジエチル、フタル酸ジブチル等のフタルエステル
類、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコール
ジメチルエーテル等のジアルキルグリコールエーテル
類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロ
ン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、スワゾールシリーズ(丸善石油化学社製)、ソル
ベッソシリーズ(エクソン・ケミカル社製)等の石油系
芳香族系混合溶剤、もしくはn−ヘキサン、シクロヘキ
サン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらの有
機溶剤は、各々単独で又は二以上のものを適宜互いに組
み合わせて配合される。
【0074】これらの有機溶剤のうち、沸点が120〜
220℃のものとしては、エチレングリコール、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールジアセテート、エチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジエ
チルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートが挙げられる。
【0075】上記の有機溶剤の配合量は、ポジ型感光性
レジスト液に対して所望の粘度やチキソトロピー指数を
与えることができるような、適宜の量とすることができ
る。
【0076】(IV)界面活性剤 界面活性剤は、第一被膜8形成用のポジ型感光性レジス
ト液と、第二被膜9形成用のポジ型感光性レジスト液
の、いずれにも配合することができるが、既述のよう
に、特に第二被膜9形成用のポジ型感光性レジスト液に
配合することが好ましい。
【0077】この界面活性剤としては、特に限定される
ものではないが、シリコーン系界面活性剤又はフツ素系
界面活性剤が好ましい。
【0078】シリコーン系界面活性剤としてはアルコー
ル変性シリコーンオイル、フツ素化アルキル基を有する
変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどを例
示することができる。市販品としては、東レ・ダウコー
ニング・シリコーン株式会社製の品番「SH28P
A」、「SH29PA」、「SH30PA」、「ST9
4PA」、信越化学工業株式会社製の品番「KF35
3」、「X−22−819」、「X−22−820」等
を例示することができる。
【0079】また上記フツ素系の界面活性剤としては、
パーフルオロアルキルエタノール、パーフルオロアルコ
キシレート、パーフルオロアクリルポリオキシエチレン
エタノールなどを例示することができ、市販品として
は、旭硝子株式会社製の品番「サーフロンS−38
1」、「S−393」、「SC−101」、「SC−1
05」、住友スリーエム株式会社製の品番「フロラード
FC−430」、「FC−431」、「FC−170
C」、大日本インキ化学工業株式会社製の品番「メガフ
ァックF−470」、「F−177」等を例示すること
ができる。
【0080】界面活性剤の配合量は、ポジ型感光性レジ
スト液に良好な成膜性を与えることができるような適宜
の量とすることができるが、特に第二被膜9の形成用の
ポジ型感光性レジスト液中に配合する場合には、0.0
01〜2.0重量%とすることが好ましく、このように
すると、第一被膜8の表面に第二被膜9形成用のポジ型
感光性レジスト液を塗布する際に特に良好な濡れ性が得
られ、第二被膜9の成膜性が向上するものである。
【0081】上記の(I)〜(IV)の各成分のほかに、
ポジ型感光性レジスト液には、必要に応じてレベリング
剤、アエロジル等のチキソトロピー剤、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロー
ル、tert−ブチルカテコール、フェノチアジン等の
重合禁止剤、増感剤、ハレーション防止剤、難燃剤、耐
めっき性向上剤、消泡剤、酸化防止剤、顔料湿潤剤、有
機もしくは無機の顔料及び染料、天然もしくは合成ゴム
の粉末等の各種添加剤等を加えてもよい。
【0082】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
尚、本発明はこれらに限定されるものではない。また、
以下に使用される「%」は、特に示さない限り、全て重
量基準である。
【0083】(ポジ型感光性レジスト液Aの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物として、ナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンのエステル
化反応生成物を5部、アルカリ可溶性樹脂としてm−ク
レゾールノボラック樹脂を30部用い、これらをプロピ
レングリコールモノメチルエーテル(沸点121℃)6
5部に溶解して、ポジ型感光性レジスト液Aを調製し
た。
【0084】このポジ型感光性レジスト液Aは粘度が6
0mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.01で
あった。
【0085】(ポジ型感光性レジスト液Bの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンのエステル
化反応生成物を1部、アルカリ可溶性樹脂としてm−ク
レゾールノボラック樹脂を5部用い、界面活性剤として
は大日本インキ化学工業株式会社製の「メガファックF
−470」を0.02部を用い、これらをプロピレング
リコールモノプロピルエーテル(沸点149.8℃)9
3.98部に溶解し、ポジ型感光性レジスト液Bを調製
した。
【0086】このポジ型感光性レジスト液Bは、粘度が
5mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.1であ
った。
【0087】(ポジ型感光性レジスト液Cの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
ピガロールモノメチルエーテルとのエステル化反応生成
物を8部用い、アルカリ可溶性樹脂としてm−クレゾー
ルノボラック樹脂を60部用い、界面活性剤としては東
レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製の「シリコ
ーンSH28PA」を0.8部を用い、これらをジプロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル(沸点212
℃)31.2部に溶解し、ポジ型感光性レジスト液Cを
調製した。
【0088】このポジ型感光性レジスト液Cは、粘度が
300mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.1
であった。
【0089】(ポジ型感光性レジスト液Dの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
ピガロールー1,3−ジメチルエーテルとのエステル化
反応生成物を30部用い、アルカリ可溶性樹脂としてm
−クレゾールノボラック樹脂を20部用い、界面活性剤
としては東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製
の「シリコーンSH28PA」を1.0部用い、これら
をプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点12
1℃)49部に溶解し、ポジ型感光性レジスト液Dを調
製した。
【0090】このポジ型感光性レジスト液Dは、粘度が
100mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.2
であった。
【0091】(ポジ型感光性レジスト液Eの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
没食子酸のエステル化反応生成物を5部用い、アルカリ
可溶性樹脂としてm−クレゾールノボラック樹脂を20
部用い、これらをジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル(沸点189℃)75部に溶解して、ポジ型感光
性レジスト液Eを調製した。
【0092】このポジ型感光性レジスト液Eは、粘度が
70mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.1で
あった。
【0093】(ポジ型感光性レジスト液Fの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてはナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
ピガロールモノメチルエーテルとのエステル化反応生成
物を10部用い、アルカリ可溶性樹脂としてm−クレー
ゾールノボラック樹脂を40部用い、界面活性剤として
は東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製の「シ
リコーンSH28PA」を0.02部用い、これらをジ
エチレングリコールモノエチルエーテル(沸点201.
9℃)49.98部に溶解して、ポジ型感光性レジスト
液Fを調製した。
【0094】このポジ型感光性レジスト液Fは、粘度が
1000mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.
1であった。
【0095】(ポジ型感光性レジスト液Gの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンのエステル
化反応生成物を20部用い、アルカリ可溶性樹脂として
m−クレゾールノボラック樹脂を50部、界面活性剤と
しては旭硝子株式会社製の「サーフロンS−393」を
0.8部用い、これらをプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル(沸点121℃)29.2部に溶解して、ポ
ジ型感光性レジスト液Gを調製した。
【0096】このポジ型感光性レジスト液Gは、粘度が
2000mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.
4であった。
【0097】(ポジ型感光性レジスト液Hの調製)キノ
ンジアジド基含有化合物としてはナフトキノン−(1・
2)−ジアジド−(2)−5−スルホニルクロライドと
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンとのエステ
ル化反応生成物を3部用い、アルカリ可溶性樹脂として
ポリヒドロキシスチレン樹脂を60部用い、界面活性剤
としては大日本インキ化学工業株式会社製の「メガファ
ックF−470」を5部用い、これらをプロピレングリ
コールモノプロピルエーテル(沸点149.8℃)32
部に溶解して、ポジ型感光性レジスト液Hを調製した。
【0098】このポジ型感光性レジスト液Hは、粘度が
3000mPa・sであり、チキソトロピー指数が1.
1であった。
【0099】これらのポジ型感光性レジスト液A〜H中
における、キノンジアジド基含有化合物、アルカリ可溶
性樹脂、界面活性剤及び有機溶剤の含有量、並びにこれ
らのポジ型感光性レジスト液の粘度及びチキソトロピー
指数を、表1にまとめて示す。
【0100】尚、粘度はB型粘度計(株式会社東京計器
製、ローターNo.1又はNo.2、回転数はともに6
0r.p.m)を用いて25℃で測定し、チキソトロピ
ー指数はB型粘度計(株式会社東京計器製)のローター
No.1により回転数6r.p.mで25℃での粘度を
測定し、又はローターNo.2により25℃での回転数
6r.p.mと回転数60r.p.mで粘度を測定して
計算した。
【0101】
【表1】
【0102】(実施例1〜8及び比較例1,2)ガラス
エポキシ両面銅張積層板(松下電工株式会社製、品番
「R1705」;板厚1.6mm、銅厚18μm、基板
サイズ330mm×330mm)にドリル加工を施して
直径0.9mmの貫通孔17を1000個、直径0.4
mmの貫通孔17を2000個穿設した。直径0.9m
mの貫通孔17のうちの800個と直径0.4mmの貫
通孔17のうちの1600個をプリント配線板のスルー
ホール15として加工されるものとし、直径0.9mm
の貫通孔17のうちの200個と直径0.4mmの貫通
孔17のうちの400個を非導通孔14として加工され
るものとする。次いで、無電解銅及び電解銅めっきを施
して貫通孔17の内面を含む両面銅張積層板の全面に3
0μmの銅めっき層を施してスルーホール5を形成し、
プリント配線板製造用パネル2を得た。
【0103】次に、各実施例においては、表2に示す第
一被膜8用ポジ型感光性レジスト液中にプリント配線板
製造用パネル2を浸漬した後に引き上げ、0.5mPa
の送風圧で送風してスルーホール5内の過剰なポジ型感
光性レジスト液を除去した後、乾燥機にて80℃で30
分乾燥することで、プリント配線板製造用パネル2の両
面の表面とスルーホール5の内面に第一被膜8を形成し
た。
【0104】続いて表2に示す第二被膜9用のポジ型感
光性レジスト液を、横型両面ロールコーター(株式会社
ファーネス製)を用いてプリント配線板製造用パネル2
の表面上の第一被膜8上に塗布し、乾燥機にて80℃で
30分乾燥することで第二被膜9を形成し、これにより
プリント配線板製造用パネル2に第一被膜8及び第二被
膜9からなる感光性被膜10を形成した。
【0105】また、比較例1については、上記プリント
配線板製造用パネル2を表2に示す第一被膜8用ポジ型
感光性レジスト液中にプリント配線板製造用パネル2を
浸漬した後に引き上げた後、乾燥機にて80℃で30分
乾燥することで、プリント配線板製造用パネル2の両面
の表面とスルーホール5の内面に第一被膜8を形成し、
この第一被膜8のみからなる感光性被膜10を形成し
た。
【0106】また比較例2については、第一被膜8は形
成せずに、表2に示す第二被膜9用のポジ型感光性レジ
スト液を、横型両面ロールコーター(株式会社ファーネ
ス製)を用いてプリント配線板製造用パネル2の表面上
に塗布し、乾燥機にて80℃で30分乾燥することで第
二被膜9を形成し、第二被膜9のみからなる感光性被膜
10を形成した。
【0107】上記の各実施例及び比較例における、感光
性被膜10を形成したプリント配線板製造用パネル2の
両面に、非露光部11aが導体幅50μmの配線パター
ンを有する導体パターン状に形成されたマスクフィルム
を配置し、フォトレジスト露光用両面同時露光機(株式
会社オーク製作所製、品番「HMW201GX」)を用
いて、照射エネルギー量200mJ/cm2の条件で紫
外線を照射して露光した。
【0108】次いで、プリント配線板製造用パネル2の
両面に、非導通孔14として加工されるスルーホール5
aの開口と合致する部分が露光部11bとして形成され
ていると共に他の領域が非露光部11aとして形成され
ているマスクフィルムを配置し、上記のフォトレジスト
露光用両面同時露光機により照射エネルギー量1000
mJ/cm2の条件で紫外線を照射して露光した。
【0109】次いで、このプリント配線板製造用パネル
2の表面を2%テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド水溶液にて処理して現像し、感光性被膜10の露
光部分を除去してレジスト層12を形成した。
【0110】続いて、50℃の塩化第二銅エッチング液
により導体層6と回路部と非導通孔14となるべきスル
ーホール15の銅露出部分をエッチング除去し、水洗
後、3%の水酸化ナトリウム水溶液のスプレーによりレ
ジスト層12を除去し、プリント配線板1を作製した。
【0111】(評価)実施例1〜8及び比較例1,2で
得られた各プリント配線板1について、次に示す評価を
行った。
【0112】・感光性被膜の膜厚評価 現像後のプリント配線板製造用パネル2におけるスルー
ホール5の中央部のクロスセクションを取り、この断面
を倍率1000倍の顕微鏡にて観察して、プリント配線
板製造用パネル2の表面とスルーホール5の内面の感光
性被膜10の膜厚を、それぞれ測定した。
【0113】・配線パターン評価 プリント配線板1の導体回路13、スルーホール15の
エッジ部分、スルーホール15の内面及び非導通孔14
を倍率500倍の顕微鏡及び内視鏡で観察し、銅がエッ
チングされた形跡を判定した。
【0114】そして、マスクフィルムの線幅50μmの
部分に対応して形成された導体回路13において、エッ
チング後、導体幅が50±10μmで形成されているも
のは「◎」、エッチング後、導体幅が50±20μmで
形成されているものは「○」、導体幅が50±30μm
で形成されて断線には至っていないものは「△」、導体
幅が50±50μmで形成されていて、導体パターンが
浸食され完全に断線している部分が少なくとも1個ある
ものは「×」として、評価した。
【0115】・ホールエッジの保護性評価 スルーホール15のホールエッジ部分を観察し、このホ
ールエッジ部分において、銅が全く浸食されていないも
のは「◎」、銅表面にわずかに浸食跡があるものは
「○」、部分的に浸食されているが断線には至っていな
いものは「△」、ホールエッジ部分の銅が浸食され完全
に断線しているスルーホール15が少なくとも1個ある
ものは「×」として、評価した。
【0116】・スルーホール内の保護性評価 スルーホール15の内面を観察し、スルーホール15の
内面において銅が全く浸食されていないものは「◎」、
銅表面にわずかに浸食跡があるものは「○」、部分的に
浸食されているが断線には至っていないものは「△」
を、スルーホール15の内面の銅が浸食され完全に断線
しているスルーホール15が少なくとも1個あるものは
「×」として、評価した。
【0117】・非導通孔の形成性評価 非導通孔14を観察し、非導通孔14の内面において銅
が完全に除去されているものは「◎」、銅がわずかに残
っているものは「○」、銅が部分的に残っているが導通
には至っていないものは「△」、銅が残り、導通してい
る非導通孔14が少なくとも1個あるものは「×」とし
て、評価した。
【0118】以上の結果を表2に併せて示す。
【0119】
【表2】
【0120】表2に示すように、全ての実施例及び比較
例では、配線パターンの評価に問題はなかったが、比較
例1においては感光性被膜10を第一被膜8のみで形成
したために、スルーホール15のホールエッジ部分にお
いて断線が発生したものであり、また第一被膜8の形成
の際にポジ型感光性レジスト液の塗布後、送風をせず、
過剰なポジ型感光性レジスト液の除去を行わなかったた
めに、スルーホール5内の感光性被膜8の膜厚が厚くな
って現像で除去できなくなり、エッチング処理において
銅が除去できなくなって、導通が発生した。
【0121】また、比較例2においては、感光性被膜1
0を第二被膜9のみで形成したために、スルーホール1
5の内部の保護性が不十分となって、ホールエッジ部分
とスルーホール15の内部において断線が発生した。
【0122】それに対して、実施例1〜8では全ての評
価において良好な結果が得られた。
【0123】このうち実施例6においては、第一被膜8
及び第二被膜9の形成用のポジ型感光性レジスト液中の
アルカリ可溶性樹脂の配合量が低く、粘度が低いため、
他の実施例と比べるとスルーホール15の内部におい
て、断線には至らないものの、部分的に銅が浸食され
た。
【0124】また実施例2においては、第一被膜8の形
成用のポジ型感光性レジスト液中のアルカリ可溶性樹脂
の配合量が低く、粘度が低いものであり、また第二被膜
9の形成用のポジ型感光性レジスト液中に界面活性剤が
添加されていないものであり、第一被膜8上における第
二被膜9形成用のポジ型感光性レジスト液の濡れ性が若
干低下して、ホールエッジ部分においてポジ型感光性レ
ジスト液の若干の引けが発生し、ホールエッジ部分のス
ルーホール15の内面において、断線には至らないもの
の、部分的に銅が浸食された。
【0125】また実施例7においては、第二被膜9の形
成用のポジ型感光性レジスト液中のアルカリ可溶性樹脂
の配合量が低く、粘度が低いものであり、また第二被膜
9の形成用のポジ型感光性レジスト液中に界面活性剤が
添加されていないため、第一被膜8上の第二被膜9の形
成用のポジ型感光性レジスト液の濡れ性が若干低下し、
ホールエッジ部においてポジ型感光性レジスト液の若干
の引けが発生し、ホールエッジ部分において、断線には
至らないものの、部分的に銅が浸食された。
【0126】また実施例1においては、第一被膜8及び
第二被膜9の形成用のポジ型感光性レジスト液中の、キ
ノンジアジド基含有化合物及びアルカリ可溶性樹脂の配
合量が好適範囲にあり、第二被膜9の形成用のポジ型感
光性レジスト液中に界面活性剤が添加されているため、
第一被膜8上の第二被膜9の形成用のポジ型感光性レジ
スト液の濡れ性が非常に高く、ホールエッジ部分とスル
ーホール15の内部における保護性、非導通孔14の形
成性が特に優れたものとなった。
【0127】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るプ
リント配線板の製造方法は、貫通孔の内面に導体被覆を
施して形成されるスルーホールを有すると共に表面に導
体層が形成されたプリント配線板製造用パネルに対し
て、ポジ型感光性レジスト液を塗布して第一被膜を形成
する第一被膜形成工程と、第一被膜が形成されたプリン
ト配線板製造用パネルに更にポジ型感光性レジスト液を
塗布して第二被膜を形成する第二被膜形成工程とを経る
ことによりプリント配線板製造用パネルの表面とスルー
ホールの内面に第一被膜と第二被膜とからなる感光性被
膜を形成し、次いで、プリント配線板製造用パネルの表
面において感光性被膜に選択的露光を施す表面露光工程
と、スルーホールのうち後工程において非導通孔に加工
されるものの内面において感光性被膜を露光するスルー
ホール露光工程と、現像により感光性被膜の露光部分を
除去して残存する感光性被膜にてレジスト層を形成する
現像工程と、エッチングにより基板表面の導体層のうち
レジスト層にて被覆されていない部分を除去して導体回
路を形成すると共に非導通孔に加工されるスルーホール
の内面の導体被覆を除去するエッチング工程とを経るた
め、プリント配線板にスルーホールと非導通孔とを併設
する場合にも、導体回路の形成に先立ってスルーホール
の形成のための貫通孔と非導通孔の形成のための貫通孔
とを同時に形成することができ、スルーホールと非導通
孔との相関位置のズレの発生を防止して、実装部品が装
着できなくなるなどの不良が発生することを防止するこ
とができるものである。
【0128】また、感光性被膜を二段階の塗布工程を経
て形成することにより、スルーホール内の第一被膜とプ
リント配線板製造用パネル表面の感光性被膜の膜厚を適
宜調整することができて、スルーホールが閉塞されずに
スルーホールの内面に感光性被膜を形成することが容易
なものであり、現像工程においては、非導通孔に加工さ
れるスルーホールはポジ型感光性レジスト液にて閉塞さ
れていないことからこのスルーホール内における感光性
被膜の現像除去が容易に行われ、スルーホール内の感光
性被膜の現像除去に要する時間が長くなりすぎて感光性
被膜の非露光部分までもが除去されてしまうような事態
が発生することを防止することができるものである。ま
た、プリント配線板製造用パネルの表面におけるスルー
ホールの周縁部(ホールエッジ)におけるポジ型感光性
レジスト液の引けの発生を抑制して、ホールエッジで感
光性被膜の膜厚が薄くなりすぎることを防止して、感光
性被膜の脱落を防止することができるものである。
【0129】更には、レジスト層の剥離時にも、スルー
ホール内はレジスト層にて閉塞されていないことから、
レジスト層を容易に剥離することができるものである。
【0130】従って、導体回路の形成に先立ってスルー
ホールの形成のための貫通孔と非導通孔の形成のための
貫通孔とを同時に形成する場合であっても、レジスト層
の脱落やレジスト層の剥離時のスルーホール内における
レジストの残存等の不良発生を防止して、高密度の導体
回路を形成することができるものである。
【0131】また請求項2の発明は、請求項1の構成に
加えて、ポジ型感光性レジスト液が、キノンジアジド基
含有化合物、アルカリ可溶性樹脂及び有機溶剤を含有す
るものであるため、露光操作が容易で、感度が高く、ま
たアルカリ溶液での現像、剥離が可能な点から、工程操
作や作用環境の面で有利なものである。
【0132】また請求項3の発明は、請求項1又は2の
構成に加えて、第一被膜形成工程において、プリント配
線板製造用パネルをポジ型感光性レジスト液中に浸漬し
た後引き上げることによりプリント配線板製造用パネル
の表面とスルーホール内面にポジ型感光性レジスト液を
塗布するため、プリント配線板製造用パネルの表面とス
ルーホール内面に同時に第一被膜を形成することができ
るものである。
【0133】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかの構成に加えて、第一被膜形成工程において、
プリント配線板製造用パネルをポジ型感光性レジスト液
中に浸漬した後引き上げることによりプリント配線板製
造用パネルの表面とスルーホール内面にポジ型感光性レ
ジスト液を塗布した後、送風によりスルーホール内の過
剰なポジ型感光性レジスト液を除去するため、スルーホ
ール内がポジ型感光性レジスト液にて閉塞されている場
合や、スルーホール内におけるポジ型感光性レジスト液
の付着量が多い場合には、スルーホール内における過剰
なポジ型感光性レジスト液が吹き飛ばされて、スルーホ
ールの閉塞が防止されると共にスルーホール内における
ポジ型感光性レジスト液の過剰な付着が防止され、スル
ーホール内に均一な膜厚を有する第一被膜を形成するこ
とができるものである。
【0134】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかの構成に加えて、第二被膜形成工程において、
ポジ型感光性レジスト液をロール式塗布法にて塗布する
ため、プリント配線板製造用パネルの表面においてポジ
型感光性レジスト液を均一な膜厚に形成すると共に、ス
ルーホール内へはポジ型感光性レジスト液が殆ど浸入せ
ず、第二被膜をプリント配線板製造用パネルの上下両面
における表面に形成すると共に、スルーホールの内面に
おいては第二被膜を形成しないようにすることができる
ものであり、またこのときホールエッジにおいても十分
な膜厚の感光性被膜を形成することができて、ホールエ
ッジにおけるレジスト層の脱落を更に確実に防止するこ
とができるものである。
【0135】また、請求項6の発明は、請求項1乃至5
のいずれかの構成に加えて、第一被膜形成工程において
はポジ型感光性レジスト液をプリント配線板製造用パネ
ルの表面とスルーホールの内面に塗布し、第二被膜形成
工程においてはポジ型感光性レジスト液をプリント配線
板製造用パネルの表面のみに塗布するため、プリント配
線板製造用パネルの表面においては感光性被膜は第一被
膜と第二被膜とから構成され、スルーホール内面におい
ては第一被膜のみ、あるいは第一被膜とごく薄い第二被
膜から感光性被膜が形成されるものであり、このためホ
ールエッジにおいても十分な膜厚の感光性被膜を形成す
ることができて、ホールエッジにおけるレジスト層の脱
落を更に確実に防止することができるものであり、また
スルーホール内面ではプリント配線板製造用パネル表面
よりも感光性被膜の厚みが薄く形成され、プリント配線
板製造用パネルを現像液にて処理した場合に、プリント
配線板製造用パネルの表面と非導通孔に加工されるスル
ーホールの内面とにおける現像時間の差を縮小して、プ
リント配線板製造用パネルの表面とスルーホール内面に
おける現像処理を同時に行うことができ、現像処理に要
する全体の処理時間を低減し、処理効率を向上すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント配線板の製造工程の一例を示すもので
あり、(a)乃至(d)は各工程を示す概略の断面図で
ある。
【図2】(a)乃至(d)は図1に示される工程に続く
各工程を示す概略の断面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 プリント配線板製造用パネル 5 スルーホール 6 導体層 7 導体被覆 8 第一被膜 9 第二被膜 10 感光性被膜 12 レジスト層 13 導体回路 14 非導通孔 17 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB12 CC31 CD25 CD27 GG01 GG09 GG16 5E339 AB02 AC01 AD03 BC02 BD02 BE11 BE13 CC01 CD01 CE02 CE03 CE12 CE13 CE19 CF16 CF17 DD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔の内面に導体被覆を施して形成さ
    れるスルーホールを有すると共に表面に導体層が形成さ
    れたプリント配線板製造用パネルに対して、ポジ型感光
    性レジスト液を塗布して第一被膜を形成する第一被膜形
    成工程と、第一被膜が形成されたプリント配線板製造用
    パネルに更にポジ型感光性レジスト液を塗布して第二被
    膜を形成する第二被膜形成工程とを経ることによりプリ
    ント配線板製造用パネルの表面とスルーホールの内面に
    第一被膜と第二被膜とからなる感光性被膜を形成し、次
    いで、プリント配線板製造用パネルの表面において感光
    性被膜に選択的露光を施す表面露光工程と、スルーホー
    ルのうち後工程において非導通孔に加工されるものの内
    面において感光性被膜を露光するスルーホール露光工程
    と、現像により感光性被膜の露光部分を除去して残存す
    る感光性被膜にてレジスト層を形成する現像工程と、エ
    ッチングにより基板表面の導体層のうちレジスト層にて
    被覆されていない部分を除去して導体回路を形成すると
    共に非導通孔に加工されるスルーホールの内面の導体被
    覆を除去するエッチング工程とを経ることを特徴とする
    プリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 第一被膜形成工程において使用されるポ
    ジ型感光性レジスト液と、第二被膜形成工程において使
    用されるポジ型感光性レジスト液のうちの、少なくとも
    一方が、キノンジアジド基含有化合物、アルカリ可溶性
    樹脂及び有機溶剤を含有するものであることを特徴とす
    る請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 第一被膜形成工程において、プリント配
    線板製造用パネルをポジ型感光性レジスト液中に浸漬し
    た後引き上げることによりプリント配線板製造用パネル
    の表面とスルーホール内面にポジ型感光性レジスト液を
    塗布することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリ
    ント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 第一被膜形成工程において、プリント配
    線板製造用パネルをポジ型感光性レジスト液中に浸漬し
    た後引き上げることによりプリント配線板製造用パネル
    の表面とスルーホール内面にポジ型感光性レジスト液を
    塗布した後、送風によりスルーホール内の過剰なポジ型
    感光性レジスト液を除去することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 第二被膜形成工程において、ポジ型感光
    性レジスト液をロール式塗布法にて塗布することを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプリント配線
    板の製造方法。
  6. 【請求項6】 第一被膜形成工程においてはポジ型感光
    性レジスト液をプリント配線板製造用パネルの表面とス
    ルーホールの内面に塗布し、第二被膜形成工程において
    はポジ型感光性レジスト液をプリント配線板製造用パネ
    ルの表面のみに塗布することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。
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KR100688701B1 (ko) 2005-12-14 2007-03-02 삼성전기주식회사 랜드리스 비아홀을 구비한 인쇄회로기판의 제조방법
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