JP2002367444A - プローブケーブル - Google Patents
プローブケーブルInfo
- Publication number
- JP2002367444A JP2002367444A JP2001172468A JP2001172468A JP2002367444A JP 2002367444 A JP2002367444 A JP 2002367444A JP 2001172468 A JP2001172468 A JP 2001172468A JP 2001172468 A JP2001172468 A JP 2001172468A JP 2002367444 A JP2002367444 A JP 2002367444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheath
- layer
- outer layer
- probe cable
- inner layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Communication Cables (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 医療用機能の要求を満たし、しかも、可とう
性に優れたプローブケーブルを低コストで提供すること
にある。 【解決手段】 医療用機器の配線に用いられ、複数本の
同軸線ユニット３ａ〜３ｂをシース６で被覆したプロー
ブケーブル１において、シース６を、内層７と外層８の
二層構造とし、内層７を、外層８よりも柔軟性の高い配
合のビニルで形成すると共に、外層８を、人の肌や体内
に触れてもよい配合のビニルで形成したものである。
性に優れたプローブケーブルを低コストで提供すること
にある。 【解決手段】 医療用機器の配線に用いられ、複数本の
同軸線ユニット３ａ〜３ｂをシース６で被覆したプロー
ブケーブル１において、シース６を、内層７と外層８の
二層構造とし、内層７を、外層８よりも柔軟性の高い配
合のビニルで形成すると共に、外層８を、人の肌や体内
に触れてもよい配合のビニルで形成したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置や
内視鏡装置などの医療機器の配線に使用されるプローブ
ケーブルに係り、特に、シースを二層構造としてケーブ
ルの可とう性を向上させたプローブケーブルに関するも
のである。
内視鏡装置などの医療機器の配線に使用されるプローブ
ケーブルに係り、特に、シースを二層構造としてケーブ
ルの可とう性を向上させたプローブケーブルに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来の超音波診断装置や内視鏡装置など
の医療機器では、探触子と機器間を接続・配線するため
にプローブケーブルが使用されている。このプローブケ
ーブルは、複数本の同軸線ユニットをシースで被覆した
ものである。
の医療機器では、探触子と機器間を接続・配線するため
にプローブケーブルが使用されている。このプローブケ
ーブルは、複数本の同軸線ユニットをシースで被覆した
ものである。
【０００３】従来のプローブケーブルは、使用するとき
患者の肌に触れるため、ケーブルの最も外側にあたるシ
ースには、医療用機能の要求を満たす溶出物試験：厚生
省告示第３０１号Ｖ（２）に合格することが要求されて
いる。
患者の肌に触れるため、ケーブルの最も外側にあたるシ
ースには、医療用機能の要求を満たす溶出物試験：厚生
省告示第３０１号Ｖ（２）に合格することが要求されて
いる。
【０００４】溶出物試験は、試験対象となる試料を水で
煮沸した試験液と、水からなる空試験液とを用意し、空
試験液を基準として、試験液が水のＰＨ値を大きく変化
させないか、重金属や過マンガン酸カリウム還元性物質
が溶け出さないかなどを試験するものである。
煮沸した試験液と、水からなる空試験液とを用意し、空
試験液を基準として、試験液が水のＰＨ値を大きく変化
させないか、重金属や過マンガン酸カリウム還元性物質
が溶け出さないかなどを試験するものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題 】近年、プローブケー
ブルは屈曲特性、細径化に加え、更にケーブルの可とう
性が要求されている。しかし、屈曲特性と細径化の要求
は妥協されないため、同軸線の仕様は現在の仕様から変
更できず、それ以外の方法でケーブルの可とう性を向上
させることが求められている。
ブルは屈曲特性、細径化に加え、更にケーブルの可とう
性が要求されている。しかし、屈曲特性と細径化の要求
は妥協されないため、同軸線の仕様は現在の仕様から変
更できず、それ以外の方法でケーブルの可とう性を向上
させることが求められている。
【０００６】しかしながら、シースを、医療用機能を満
たす溶出物試験に合格する特性に加え、ケーブルの可と
う性を重視した材料で形成すると、コストアップしてし
まうという問題がある。
たす溶出物試験に合格する特性に加え、ケーブルの可と
う性を重視した材料で形成すると、コストアップしてし
まうという問題がある。
【０００７】そこで、本発明の目的は、医療用機能の要
求を満たし、しかも、可とう性に優れたプローブケーブ
ルを低コストで提供することにある。
求を満たし、しかも、可とう性に優れたプローブケーブ
ルを低コストで提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために創案されたものであり、請求項１の発明は、
医療用機器の配線に用いられ、複数本の同軸線ユニット
をシースで被覆したプローブケーブルにおいて、上記シ
ースを、内層と外層の二層構造とし、内層を、外層より
も柔軟性の高い配合のビニルで形成すると共に、外層
を、人の肌や体内に触れてもよい配合のビニルで形成し
たプローブケーブルである。
するために創案されたものであり、請求項１の発明は、
医療用機器の配線に用いられ、複数本の同軸線ユニット
をシースで被覆したプローブケーブルにおいて、上記シ
ースを、内層と外層の二層構造とし、内層を、外層より
も柔軟性の高い配合のビニルで形成すると共に、外層
を、人の肌や体内に触れてもよい配合のビニルで形成し
たプローブケーブルである。
【０００９】請求項２の発明は、上記シースは、１００
％の引っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下で
あるポリ塩化ビニルで形成される内層と、１００％の引
っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2よりも高い
（例えば、０．７５ｋｇ／ｍｍ2）ポリ塩化ビニルで形
成される外層とからなり、内層の厚さがシースの厚さの
５０％以上である請求項１記載のプローブケーブルであ
る。
％の引っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下で
あるポリ塩化ビニルで形成される内層と、１００％の引
っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2よりも高い
（例えば、０．７５ｋｇ／ｍｍ2）ポリ塩化ビニルで形
成される外層とからなり、内層の厚さがシースの厚さの
５０％以上である請求項１記載のプローブケーブルであ
る。
【００１０】請求項３の発明は、医療用機器の配線に用
いられ、複数本の同軸線ユニットをシースで被覆したプ
ローブケーブルにおいて、上記シースを、内層と外層の
二層構造とし、内層を、外層よりも柔軟性が高く、かつ
難燃性の配合のビニルで形成すると共に、外層を、人の
肌や体内に触れてもよい配合のビニルで形成したプロー
ブケーブルである。
いられ、複数本の同軸線ユニットをシースで被覆したプ
ローブケーブルにおいて、上記シースを、内層と外層の
二層構造とし、内層を、外層よりも柔軟性が高く、かつ
難燃性の配合のビニルで形成すると共に、外層を、人の
肌や体内に触れてもよい配合のビニルで形成したプロー
ブケーブルである。
【００１１】請求項４の発明は、上記シースは、１００
％の引っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下で
あるポリ塩化ビニルで形成される内層と、１００％の引
っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2よりも高い
（例えば、０．７５ｋｇ／ｍｍ2）ポリ塩化ビニルで形
成される外層とからなり、内層の厚さがシースの厚さの
５０％以上である請求項３記載のプローブケーブルであ
る。
％の引っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下で
あるポリ塩化ビニルで形成される内層と、１００％の引
っ張りのモジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2よりも高い
（例えば、０．７５ｋｇ／ｍｍ2）ポリ塩化ビニルで形
成される外層とからなり、内層の厚さがシースの厚さの
５０％以上である請求項３記載のプローブケーブルであ
る。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面にしたがって説明する。
添付図面にしたがって説明する。
【００１３】図１は本発明の好適実施の形態であるプロ
ーブケーブルの断面図を示したものである。
ーブケーブルの断面図を示したものである。
【００１４】図１に示すように、本発明に係るプローブ
ケーブル１は、超音波診断装置や内視鏡装置などの医療
機器と探触子間を接続・配線するために使用されるもの
である。
ケーブル１は、超音波診断装置や内視鏡装置などの医療
機器と探触子間を接続・配線するために使用されるもの
である。
【００１５】このプローブケーブル１は、例えば、ケー
ブル中心部の介在２の外周に撚り合わせられる６本の同
軸線ユニット３ａ〜ｆと、撚り合わせた同軸線ユニット
３ａ〜ｆの外周に巻き付けられる押さえ巻テープ４と、
押さえ巻テープ４を被覆するシールド５と、シールド５
を被覆するシース６とで構成されている。
ブル中心部の介在２の外周に撚り合わせられる６本の同
軸線ユニット３ａ〜ｆと、撚り合わせた同軸線ユニット
３ａ〜ｆの外周に巻き付けられる押さえ巻テープ４と、
押さえ巻テープ４を被覆するシールド５と、シールド５
を被覆するシース６とで構成されている。
【００１６】シース６は、内層７と外層８の二層構造と
しており、内層７を、柔軟性の高い材料で形成すると共
に、外層８を、医療用機能の要求を満たす溶出物試験に
合格する配合のビニルで形成している。
しており、内層７を、柔軟性の高い材料で形成すると共
に、外層８を、医療用機能の要求を満たす溶出物試験に
合格する配合のビニルで形成している。
【００１７】各同軸線ユニット３ａ〜ｆは、例えば、銅
めっき合金線からなる複数本の素線が撚り合わせられる
内部導体と、内部導体を被覆する発砲ＰＦＡ（ふっ素樹
脂）からなる絶縁体と、絶縁体の外周に巻き付けられる
ポリエステルテープからなる補強層と、補強層の外周に
横巻で巻き付けられるすずめっき銅合金線からなる外部
導体と、外部導体の外周に巻き付けられるポリエステル
テープからなるジャケットとで構成される複数本の同軸
芯線を１ユニットとしている。
めっき合金線からなる複数本の素線が撚り合わせられる
内部導体と、内部導体を被覆する発砲ＰＦＡ（ふっ素樹
脂）からなる絶縁体と、絶縁体の外周に巻き付けられる
ポリエステルテープからなる補強層と、補強層の外周に
横巻で巻き付けられるすずめっき銅合金線からなる外部
導体と、外部導体の外周に巻き付けられるポリエステル
テープからなるジャケットとで構成される複数本の同軸
芯線を１ユニットとしている。
【００１８】押さえ巻テープ４は、シース被覆作業時の
断熱効果や外傷防止の役目を兼ねており、撚り合わせた
同軸線ユニット３ａ〜ｆが乱れないようにするためのも
のである。シールド５は、プローブケーブル１が微弱な
電圧・電流で使用されることから、プローブケーブル１
に近接する他のケーブルなどからの影響を軽減・保護す
るためのものである。シールド５としては、例えば、す
ずめっき軟銅線編組を用いている。
断熱効果や外傷防止の役目を兼ねており、撚り合わせた
同軸線ユニット３ａ〜ｆが乱れないようにするためのも
のである。シールド５は、プローブケーブル１が微弱な
電圧・電流で使用されることから、プローブケーブル１
に近接する他のケーブルなどからの影響を軽減・保護す
るためのものである。シールド５としては、例えば、す
ずめっき軟銅線編組を用いている。
【００１９】さて、シールド５を被覆するシース６を説
明する。
明する。
【００２０】本発明は、シース６を、内層（一層目シー
ス）７と外層（二層目シース）８の二層構造とした点
と、シース６の厚さが従来のプローブケーブルのシース
の厚さと同じである点に特徴がある。
ス）７と外層（二層目シース）８の二層構造とした点
と、シース６の厚さが従来のプローブケーブルのシース
の厚さと同じである点に特徴がある。
【００２１】内層７は、外層８よりも柔軟性の高い配合
のビニルとして、例えば、１００％の引っ張りのモジュ
ラス（１００％伸びにおける引っ張り強さ）が０．６ｋ
ｇ／ｍｍ2 以下であるポリ塩化ビニルで形成されてお
り、更には、その厚さがシース６の厚さの５０％以上と
なるように形成されている。一方、外層８は、１００％
の引っ張りのモジュラス（１００％伸びにおける引っ張
り強さ）が０．６ｋｇ／ｍｍ2 よりも高く、例えば、
０．７５ｋｇ／ｍｍ2 であり、医療用機能の要求を満た
す溶出物試験に合格する配合のポリ塩化ビニルで形成さ
れている。
のビニルとして、例えば、１００％の引っ張りのモジュ
ラス（１００％伸びにおける引っ張り強さ）が０．６ｋ
ｇ／ｍｍ2 以下であるポリ塩化ビニルで形成されてお
り、更には、その厚さがシース６の厚さの５０％以上と
なるように形成されている。一方、外層８は、１００％
の引っ張りのモジュラス（１００％伸びにおける引っ張
り強さ）が０．６ｋｇ／ｍｍ2 よりも高く、例えば、
０．７５ｋｇ／ｍｍ2 であり、医療用機能の要求を満た
す溶出物試験に合格する配合のポリ塩化ビニルで形成さ
れている。
【００２２】医療用機能の要求を満たすとは、プローブ
ケーブル１の使用時、すなわち、シース６の外層８が人
の肌に触れたり、体内に触れたりしてもよいことを意味
している。溶出物試験は、従来技術で簡単に説明したよ
うに、厚生省告示第３０１号Ｖ（２）で告示されたもの
である。
ケーブル１の使用時、すなわち、シース６の外層８が人
の肌に触れたり、体内に触れたりしてもよいことを意味
している。溶出物試験は、従来技術で簡単に説明したよ
うに、厚生省告示第３０１号Ｖ（２）で告示されたもの
である。
【００２３】ポリ塩化ビニルは、難燃、耐油、耐オゾ
ン、耐薬品性がすぐれ、耐水性もよいので、電線・ケー
ブルのシース材料として広く使われている。このポリ塩
化ビニルは、加工時の流動性が悪く、熱安定性も低いの
で、一般には、可塑剤・安定剤・充填剤などを配合して
混練し、混合物としたものを使用する。配合によって硬
質で強じんなものから柔軟性に富むものまで様々な性質
のものが得られる。
ン、耐薬品性がすぐれ、耐水性もよいので、電線・ケー
ブルのシース材料として広く使われている。このポリ塩
化ビニルは、加工時の流動性が悪く、熱安定性も低いの
で、一般には、可塑剤・安定剤・充填剤などを配合して
混練し、混合物としたものを使用する。配合によって硬
質で強じんなものから柔軟性に富むものまで様々な性質
のものが得られる。
【００２４】可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタ
レート、ジオクチルアジペート、さらには、補助的可塑
剤であるエポキシ化大豆油などを用いるとよい。安定剤
としては、例えば、Ｃａ−Ｚｎ系安定剤、エステルワッ
クス、高級脂肪酸などの滑剤などを用いるとよい。本実
施の形態では、可塑剤を多めに配合したポリ塩化ビニル
を用いて内層７とし、安定剤を多めに配合したポリ塩化
ビニルを用いて外層８としている。
レート、ジオクチルアジペート、さらには、補助的可塑
剤であるエポキシ化大豆油などを用いるとよい。安定剤
としては、例えば、Ｃａ−Ｚｎ系安定剤、エステルワッ
クス、高級脂肪酸などの滑剤などを用いるとよい。本実
施の形態では、可塑剤を多めに配合したポリ塩化ビニル
を用いて内層７とし、安定剤を多めに配合したポリ塩化
ビニルを用いて外層８としている。
【００２５】シールド５を、内層７と外層８からなるシ
ース６で被覆する方法としては、ビニルを被覆する装置
に２回通す方法もあるが、その方法では内層７と外層８
間に空気が入り、エアーブクレが生じるため、例えば、
二層同時押出を行う押出し装置による押出成形で、二層
を同時に被覆する方法が最適である。この場合、溶融状
態の二層の樹脂に圧力を加えながらシールド５を押出被
覆するため、内層７と外層８が密着し、エアーブクレが
生じることなくシールド５を被覆することができる。
ース６で被覆する方法としては、ビニルを被覆する装置
に２回通す方法もあるが、その方法では内層７と外層８
間に空気が入り、エアーブクレが生じるため、例えば、
二層同時押出を行う押出し装置による押出成形で、二層
を同時に被覆する方法が最適である。この場合、溶融状
態の二層の樹脂に圧力を加えながらシールド５を押出被
覆するため、内層７と外層８が密着し、エアーブクレが
生じることなくシールド５を被覆することができる。
【００２６】従来のプローブケーブルは、シースが一層
であり、そのシースが柔軟性の低い材料、例えば、１０
０％の引っ張りのモジュラスが約０．７５（ｋｇ／ｍｍ
2 ）であるポリ塩化ビニルで形成されているので、ケー
ブルの可とう性が悪かった。
であり、そのシースが柔軟性の低い材料、例えば、１０
０％の引っ張りのモジュラスが約０．７５（ｋｇ／ｍｍ
2 ）であるポリ塩化ビニルで形成されているので、ケー
ブルの可とう性が悪かった。
【００２７】本発明に係るプローブケーブル１では、シ
ース６を内層７と外層８からなる二層構造とし、内層７
を、外層８よりも柔軟性の高いビニルで形成し、外層８
を、医療用機能の要求を満たす溶出物試験に合格する配
合のビニルで形成しているので、従来のプローブケーブ
ルの屈曲特性や外径を保ったまま、医療用機能の要求を
満たすことができ、しかも、可とう性に優れている。
ース６を内層７と外層８からなる二層構造とし、内層７
を、外層８よりも柔軟性の高いビニルで形成し、外層８
を、医療用機能の要求を満たす溶出物試験に合格する配
合のビニルで形成しているので、従来のプローブケーブ
ルの屈曲特性や外径を保ったまま、医療用機能の要求を
満たすことができ、しかも、可とう性に優れている。
【００２８】また、本発明に係るプローブケーブル１
は、シース６を二層構造とし、各層に１つの機能を持た
せているので、従来のプローブケーブルの一層からなる
シースに、医療用機能と可とう性の双方の機能を持たせ
る場合に比べると、非常に低コストである。
は、シース６を二層構造とし、各層に１つの機能を持た
せているので、従来のプローブケーブルの一層からなる
シースに、医療用機能と可とう性の双方の機能を持たせ
る場合に比べると、非常に低コストである。
【００２９】第２の実施の形態を説明する。
【００３０】図２は、本発明の第２の実施の形態である
プローブケーブルの断面図を示したものである。
プローブケーブルの断面図を示したものである。
【００３１】図２に示すように、プローブケーブル２０
は、シース２１を内層２２と外層８の二層構造としてお
り、内層２２を、外層８よりも柔軟性が高く、かつ難燃
性の配合のポリ塩化ビニルで形成したものである。難燃
性の配合の基準は、アメリカのＵＬ（Underwriters Lab
oratories Inc.）規格で規定された燃焼試験（ＶＷ−
１）に合格する基準である。具体的には、難燃剤を配合
した１００％の引っ張りのモジュラス（１００％伸びに
おける引っ張り強さ）が０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下である
ポリ塩化ビニルを用いればよい。内層２２の厚さは、シ
ース２１の厚さの５０％以上となるように形成されてい
る。その他の構成は、図１で説明したプローブケーブル
１と同じ構成である。
は、シース２１を内層２２と外層８の二層構造としてお
り、内層２２を、外層８よりも柔軟性が高く、かつ難燃
性の配合のポリ塩化ビニルで形成したものである。難燃
性の配合の基準は、アメリカのＵＬ（Underwriters Lab
oratories Inc.）規格で規定された燃焼試験（ＶＷ−
１）に合格する基準である。具体的には、難燃剤を配合
した１００％の引っ張りのモジュラス（１００％伸びに
おける引っ張り強さ）が０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下である
ポリ塩化ビニルを用いればよい。内層２２の厚さは、シ
ース２１の厚さの５０％以上となるように形成されてい
る。その他の構成は、図１で説明したプローブケーブル
１と同じ構成である。
【００３２】燃焼試験は、上部にインジケータを取り付
けた試料を垂直に保持し、試料に対して２０°の角度で
チルリバーナの炎をあてて１５秒着火、１５秒休止を繰
り返し、その後、残炎が６０秒を越えないか、インジケ
ータが２５％以上焼損しないか、落下物によって底部の
外科用綿が燃焼しないかを試験するものである。
けた試料を垂直に保持し、試料に対して２０°の角度で
チルリバーナの炎をあてて１５秒着火、１５秒休止を繰
り返し、その後、残炎が６０秒を越えないか、インジケ
ータが２５％以上焼損しないか、落下物によって底部の
外科用綿が燃焼しないかを試験するものである。
【００３３】このプローブケーブル２０は、図１で説明
したプローブケーブル１に比べるとコストの面でやや割
高となるが、可とう性、難燃性、医療用機能の全てを満
たすプローブケーブルとなる。
したプローブケーブル１に比べるとコストの面でやや割
高となるが、可とう性、難燃性、医療用機能の全てを満
たすプローブケーブルとなる。
【００３４】上述した実施の形態においては、シースを
内層と外層からなる二層構造とした例で説明したが、シ
ースを内層、中層、外層の三層構造としてもよい。
内層と外層からなる二層構造とした例で説明したが、シ
ースを内層、中層、外層の三層構造としてもよい。
【００３５】図３は、本発明の第３の実施の形態である
プローブケーブルの断面図を示したものである。
プローブケーブルの断面図を示したものである。
【００３６】図３に示すように、プローブケーブル３０
は、シース３１を内層７、中層３２、外層８からなる三
層構造とし、中層３２を、難燃性の配合のポリ塩化ビニ
ルで形成したものである。この難燃性の配合の基準は、
アメリカのＵＬ（Underwriters Laboratories Inc.）規
格で規定された燃焼試験（ＶＷ−１）に合格する基準で
ある。内層７の厚さは、シース３１の厚さの５０％以上
となるように形成されている。その他の構成は、図１で
説明したプローブケーブル１と同じ構成である。
は、シース３１を内層７、中層３２、外層８からなる三
層構造とし、中層３２を、難燃性の配合のポリ塩化ビニ
ルで形成したものである。この難燃性の配合の基準は、
アメリカのＵＬ（Underwriters Laboratories Inc.）規
格で規定された燃焼試験（ＶＷ−１）に合格する基準で
ある。内層７の厚さは、シース３１の厚さの５０％以上
となるように形成されている。その他の構成は、図１で
説明したプローブケーブル１と同じ構成である。
【００３７】プローブケーブル３０のシース３１は三層
構造なので、図１で説明したプローブケーブル１に比べ
ると、ケーブルの外径がやや大きくなり、可とう性もや
や小さくなるが、各層に１つの機能を持たせればよいこ
とからシース３１を形成する材料の配合が簡単になると
いう利点がある。したがって、可とう性、難燃性、医療
用機能の全てを満たすプローブケーブルとしては、最も
低コストである。
構造なので、図１で説明したプローブケーブル１に比べ
ると、ケーブルの外径がやや大きくなり、可とう性もや
や小さくなるが、各層に１つの機能を持たせればよいこ
とからシース３１を形成する材料の配合が簡単になると
いう利点がある。したがって、可とう性、難燃性、医療
用機能の全てを満たすプローブケーブルとしては、最も
低コストである。
【００３８】上記実施の形態では、シースを形成するビ
ニルとして、例えば、ポリ塩化ビニルを用いた例で説明
したが、例えば、ポリエーテルウレタン、ポリウレタ
ン、ポリエステル、フッ素系樹脂、ポリエチレン、シリ
コーン樹脂、ポリプロピレンなどを使用してもよい。
ニルとして、例えば、ポリ塩化ビニルを用いた例で説明
したが、例えば、ポリエーテルウレタン、ポリウレタ
ン、ポリエステル、フッ素系樹脂、ポリエチレン、シリ
コーン樹脂、ポリプロピレンなどを使用してもよい。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
本発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
【００４０】（１）医療用機能の要求を満たし、しか
も、可とう性に優れている。
も、可とう性に優れている。
【００４１】（２）低コストである。
【図１】本発明の好適実施の形態を示す断面図である。
【図２】本発明の第２の実施の形態を示す断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の第３の実施の形態を示す断面図であ
る。
る。
１ プローブケーブル ３ａ〜ｆ 同軸線ユニット ６ シース ７ 内層 ８ 外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C061 GG11 JJ01 JJ06 4C301 EE11 EE17 JA17 5G313 AA10 AB02 AB10 AC07 AD03 AE03
Claims (4)
- 【請求項１】 医療用機器の配線に用いられ、複数本の
同軸線ユニットをシースで被覆したプローブケーブルに
おいて、上記シースを、内層と外層の二層構造とし、内
層を、外層よりも柔軟性の高い配合のビニルで形成する
と共に、外層を、人の肌や体内に触れてもよい配合のビ
ニルで形成したことを特徴とするプローブケーブル。 - 【請求項２】 上記シースは、１００％の引っ張りのモ
ジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下であるポリ塩化ビニ
ルで形成される内層と、１００％の引っ張りのモジュラ
スが０．６ｋｇ／ｍｍ2よりも高いポリ塩化ビニルで形
成される外層とからなり、内層の厚さがシースの厚さの
５０％以上である請求項１記載のプローブケーブル。 - 【請求項３】 医療用機器の配線に用いられ、複数本の
同軸線ユニットをシースで被覆したプローブケーブルに
おいて、上記シースを、内層と外層の二層構造とし、内
層を、外層よりも柔軟性が高く、かつ難燃性の配合のビ
ニルで形成すると共に、外層を、人の肌や体内に触れて
もよい配合のビニルで形成したことを特徴とするプロー
ブケーブル。 - 【請求項４】 上記シースは、１００％の引っ張りのモ
ジュラスが０．６ｋｇ／ｍｍ2 以下であるポリ塩化ビニ
ルで形成される内層と、１００％の引っ張りのモジュラ
スが０．６ｋｇ／ｍｍ2よりも高いポリ塩化ビニルで形
成される外層とからなり、内層の厚さがシースの厚さの
５０％以上である請求項３記載のプローブケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001172468A JP4479127B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | プローブケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001172468A JP4479127B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | プローブケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002367444A true JP2002367444A (ja) | 2002-12-20 |
| JP4479127B2 JP4479127B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=19014084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001172468A Expired - Fee Related JP4479127B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | プローブケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4479127B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200468475Y1 (ko) | 2011-08-10 | 2013-08-16 | 스미토모 덴키 고교 가부시키가이샤 | 프로브 케이블 |
| KR20160063971A (ko) | 2014-11-27 | 2016-06-07 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 동축 케이블 및 그것을 사용한 의료용 케이블 |
| US9691518B2 (en) | 2015-06-03 | 2017-06-27 | Hitachi Metals, Ltd. | Medical cable |
| US9734934B2 (en) | 2014-11-19 | 2017-08-15 | Hitachi Metals, Ltd. | Coaxial cable and medical cable using same |
| CN107393621A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-24 | 河北金世纪矿用电缆有限公司 | 一种高度抗拉耐磨铲运机电缆以及生产工艺 |
| JP2018023758A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-15 | 日立金属株式会社 | ケーブル及び医療用中空管 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0773742A (ja) * | 1993-08-31 | 1995-03-17 | Junkosha Co Ltd | 複合プローブケーブル |
| JPH0743866Y2 (ja) * | 1992-01-20 | 1995-10-09 | 平河ヒューテック株式会社 | プローブケーブル |
| JPH09139998A (ja) * | 1995-11-15 | 1997-05-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波探触子 |
| JP2575811Y2 (ja) * | 1990-09-06 | 1998-07-02 | 株式会社潤工社 | ケーブル |
| JP2002015628A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Hitachi Cable Ltd | プローブケーブル及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001172468A patent/JP4479127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2575811Y2 (ja) * | 1990-09-06 | 1998-07-02 | 株式会社潤工社 | ケーブル |
| JPH0743866Y2 (ja) * | 1992-01-20 | 1995-10-09 | 平河ヒューテック株式会社 | プローブケーブル |
| JPH0773742A (ja) * | 1993-08-31 | 1995-03-17 | Junkosha Co Ltd | 複合プローブケーブル |
| JPH09139998A (ja) * | 1995-11-15 | 1997-05-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波探触子 |
| JP2002015628A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Hitachi Cable Ltd | プローブケーブル及びその製造方法 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200468475Y1 (ko) | 2011-08-10 | 2013-08-16 | 스미토모 덴키 고교 가부시키가이샤 | 프로브 케이블 |
| US9734934B2 (en) | 2014-11-19 | 2017-08-15 | Hitachi Metals, Ltd. | Coaxial cable and medical cable using same |
| KR20160063971A (ko) | 2014-11-27 | 2016-06-07 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 동축 케이블 및 그것을 사용한 의료용 케이블 |
| US9659683B2 (en) | 2014-11-27 | 2017-05-23 | Hitachi Metals, Ltd. | Coaxial cable and medical cable using the same |
| US9691518B2 (en) | 2015-06-03 | 2017-06-27 | Hitachi Metals, Ltd. | Medical cable |
| JP2018023758A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-15 | 日立金属株式会社 | ケーブル及び医療用中空管 |
| CN107393621A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-24 | 河北金世纪矿用电缆有限公司 | 一种高度抗拉耐磨铲运机电缆以及生产工艺 |
| CN107393621B (zh) * | 2017-08-31 | 2023-06-20 | 河北金世纪矿用电缆有限公司 | 一种高度抗拉耐磨铲运机电缆以及生产工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4479127B2 (ja) | 2010-06-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU2006343538B2 (en) | Implantable electrophysiology lead body | |
| TW201401300A (zh) | 多芯纜線 | |
| JP3927243B2 (ja) | プレナムケーブル | |
| JP5199602B2 (ja) | 絶縁電線およびワイヤーハーネス | |
| JP4044805B2 (ja) | フラットシールドケーブル | |
| US20150268276A1 (en) | Probe cable and harness using the same | |
| JP2002367444A (ja) | プローブケーブル | |
| JP5227609B2 (ja) | 高電圧電子機器用ケーブル | |
| JP2008034341A (ja) | 耐屈曲性信号伝送ケーブルおよびデータ伝送方法 | |
| JP3812873B2 (ja) | ノンハロゲン難燃被覆電線 | |
| JP2005032583A (ja) | 自動車向け通信用シールド電線 | |
| JP4461580B2 (ja) | 医療用プローブケーブル及びその製造方法 | |
| JPH11260150A (ja) | 設置型機器の高圧回路用電線 | |
| CN106560899B (zh) | 绝缘电线 | |
| JP4419209B2 (ja) | 発泡絶縁電線および同軸素線 | |
| JP2018193473A (ja) | 軟質塩化ビニル樹脂組成物及びそれを用いた耐水性ケーブル | |
| JP2003229028A (ja) | シールドケーブル | |
| JP2003242840A (ja) | シールドケーブル | |
| JP3280772B2 (ja) | 電磁波遮蔽ケーブル | |
| JP2008234883A (ja) | 架橋ポリエチレン電線・ケーブル及び絶縁体用樹脂組成物 | |
| CN105761835A (zh) | 用于降噪的心电图机医疗线及制作方法 | |
| JP3818627B2 (ja) | ノンハロゲン難燃性ケーブル | |
| JP2003064232A (ja) | Ｐｖｃ系樹脂組成物 | |
| JP7477484B2 (ja) | 自動車用超薄肉低圧電線及びこれを含むワイヤーハーネス | |
| JP6939324B2 (ja) | 同軸電線および多心ケーブル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060714 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080613 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080617 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080808 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080909 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081107 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100223 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100308 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326 Year of fee payment: 4 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |