JP2575811Y2 - ケーブル - Google Patents

ケーブル

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JP2575811Y2
JP2575811Y2 JP1990093898U JP9389890U JP2575811Y2 JP 2575811 Y2 JP2575811 Y2 JP 2575811Y2 JP 1990093898 U JP1990093898 U JP 1990093898U JP 9389890 U JP9389890 U JP 9389890U JP 2575811 Y2 JP2575811 Y2 JP 2575811Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、信号を伝送するケーブルに係り、特に超音
波診断装置のプローブのような部分に用いられて微弱信
号を伝送するのに好適なケーブルに関する。
(従来の技術) 従来、信号、特に微弱信号を伝送するために種々のケ
ーブルが用いられている。その一つとして、例えば超音
波診断装置に用いられるケーブルがあり、このケーブル
は、例えば医師が患者の患部に超音波診断装置のプロー
ブを当て表面分の画面上に患部を写し出そうとする場合
に、プローブから得られる微弱信号を信号処理部に伝送
し信号処理するために用いられるものである。このよう
にプローブから得られる微弱信号を信号処理部に伝送し
信号処理するために用いられるケーブルは、このケーブ
ル自身から発生するノイズあるいは外来ノイズによって
影響を受け、プローブからの微弱信号を信号処理部に安
定して確実、正確に伝送することが困難となる場合があ
り、その結果表示部の画面上の画像が乱れたり、あるい
は表示部の画面上に安定して、正確な患部の画像を写し
出すのが困難となることがあった。
これは、プローブから得られるような微弱信号を信号
処理部に伝送する際、プローブを動かすことによって生
じるケーブルの移動により、ケーブルを構成する各種部
材がケーブル内で摩擦、摺擦することによって発生する
わずかな静電気ノイズあるいは外来から来るわずかな電
磁ノイズ等によっても、微弱信号の伝送ゆえに、大きな
影響を受けるためであると考えられる。
したがって、プローブから信号処理部に微弱信号を伝
送するケーブルに対し、ケーブル自身から発生するノイ
ズあるいは外来ノイズの影響を排除し、微弱信号を信号
処理部に安定して確実、正確に伝送することができるケ
ーブルが望まれる。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目
的は、微弱信号のような信号を伝送するケーブルに対
し、ケーブル自身から発生するノイズあるいは外来ノイ
ズの影響を排除して、信号を安定して確実、正確に伝送
することができるケーブルを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的は、本考案に係わるケーブルによって達成さ
れる。すなわち、要約すれば本考案は、中心導体の周囲
に誘電体層を介して外部導体層を設け該外部導体層の外
周にジャケットが設けられて形成される同軸ケーブルを
複数本束ねて多心ケーブルユニットを形成し、この多心
ケーブルユニットを中心部となる支持部材の周囲に複数
本配置し、これら複数本の多心ケーブルユニットの外周
に導電性樹脂テープ層を設け、さらに該導電性樹脂テー
プ層の外周に導電性のヤーンを収納したティンセルワイ
ヤを配して、一括シールド層を形成している。なお、こ
の導電性のヤーンを収納したティンセルワイヤ(金糸コ
ード或いはティンセルコードとも呼ばれている)とは、
導電性のヤーンを芯として、その周囲に帯状の薄い金属
箔、つまり金糸を巻き付けたものを導体としたものであ
る。
(作用) 本発明によれば、本考案のケーブルを超音波診断装置
のプローブ部分に用いたような場合、患者の患部にプロ
ーブを当て表示部の画面上に患部を写し出そうとする
際、プローブを動かしてケーブルが移動し、ケーブル内
の構成各種部材がケーブル内で摩擦、摺擦して静電気が
発生しても、この静電気は多心ケーブルユニットの外周
に配設された導電性樹脂テープ層を介して取り除かれる
ので、発生した静電気が蓄積されることはなく、その結
果静電気ノイズとして悪影響を及ぼす放電を阻止するこ
とができ、プローブから得られるような微弱信号を信号
処理部へ確実、安定的に伝送することができる。したが
って、静電気ノイズあるいは外来の電磁ノイズに対し
て、超音波診断装置の表示部の画面上の画像が乱れたり
するのを防止することができる。
(実施例) 以下、添付図面を参照しつつ、実施例にもとづいて本
考案を説明する。
第1図は、本考案によるケーブルの一実施例の断面概
略図である。
第1図を参照すると、本考案によるケーブルの一実施
例が示されており、このケーブル10は、例えばケブラー
(デュポン社の登録商標)および綿糸から成る支持部材
としてのテンションメンバ12の周囲に複数個(本実施例
では8個)の多心ケーブルユニット14が配設され、この
多心ケーブルユニット14の外周には、導電性の延伸ポリ
テトラフルオロエチレン製テープ層16が、例えば0.1mm
の厚さで巻装されている。導電性のテープ層16の外周に
は、導電性のヤーン(本実施例では、例えば導電性の炭
素を含んで形成されるヤーン)の芯を収納したティンセ
ルワイヤ(本実施例では直径0.12mm)を多数、配して一
括シールド層18が形成され、この一括シールド層18の外
周にはポリ塩化ビニルから成る保護層20が、例えば0.5m
mの厚さで設けられいる。
第2図を参照すると、第1図に示されている多心ケー
ブルユニット14の拡大図が示されており、この多心ケー
ブルユニット14は、本実施例では例えば16心とされてい
る。多心ケーブルユニット14の各ケーブルユニット22の
詳細が第3図に示されており、この第3図を参照する
と、各ケーブルユニット22は、中心に配置される中心導
体24(本実施例では直径0.05mmの銀メッキ錫入り銅線を
7本用いて作製)の周囲に、例えばパーフロロアルコキ
シフロロポリマから成る誘電体層26を0.11mmの厚さで設
け、この誘電体層26の外周に直径0.03mmの錫メッキ錫入
り銅線を37本用いて横巻きして外部導体としての横巻シ
ールド層28を設け、さらにこの横巻シールド層28の外周
に、保護層として例えばパーフロロアルコキシフロロポ
リマから成るジャッケット30を0.04mmの厚さで設けて同
軸ケーブルを構成したものであり、この同軸ケーブル
は、例えば微弱な信号を伝送するために用いられる。
このように構成したケーブルを用いて、静電気発生の
状態を測定した測定結果を以下に示す。
ここで、測定方法は、作製されたケーブルの中央付近
を両手で約20mm離間して持ち、垂直方向に約10mm程度の
振幅で振動させ、その時の雑音電荷量(静電気の帯電→
放電)を測定器(岩崎通信機株式会社製のメモリスコー
プ)によりメモリし、それをポラロイド写真にて撮影、
記録したものである。なお、測定は、一括シールド層と
同軸ケーブルの中心導体およびその外部導体層の端部を
上述した測定器に接続し、一括シールド層と同軸ケーブ
ルの中心導体間の雑音電荷量、一括シールド層と同軸ケ
ーブルの外部導体層間の雑音電荷量および一括シールド
層と同軸ケーブルの中心導体ならびにその外部導体層を
一緒にした間の雑音電荷量を測定して行われた。
測定結果1(一括シールド層と同軸ケーブルの中心導体
間の雑音電荷量の測定) 上のグラフに示すように、このときの雑音電荷量は、
ピークピーク値が4pC(ピコクーロン)であった。
測定結果2(一括シールド層と同軸ケーブルの外部導体
層間の雑音電荷量の測定) 上のグラフに示すように、このときの雑音電荷量は、
ピークピーク値が8pC(ピコクーロン)であった。
測定結果3(一括シールド層と同軸ケーブルの中心導体
ならびにその外部導体層を一緒にした間の雑音電荷量の
測定) 上のグラフに示すように、このときの雑音電荷量は、
ピークピーク値が8pC(ピコクーロン)であった。
これに対し、本考案の導電性樹脂テープ層および導電
性のヤーンの芯を収納したティンセルワイヤにより形成
した一括シールド層を用いないで、ただ単にポリテトラ
フルオロエチレンを用いたテープ層およびただ単なるテ
ィンセルワイヤを用いて形成した一括シールド層を有す
るケーブルの測定結果を比較測定結果として以下に示す
(測定条件は上記測定の場合と同様である)。
比較測定結果1(一括シールド層と同軸ケーブルの中心
導体間の雑音電荷量の測定) 上のグラフに示すように、このときの雑音電荷量は、
ピークピーク値が10pC(ピコクーロン)であった。
比較測定結果2(一括シールド層と同軸ケーブルの外部
導体層間の雑音電荷量の測定) 上のグラフに示すように、このときの雑音電荷量は、
ピークピーク値が20pC(ピコクーロン)であった。
比較測定結果3(一括シールド層と同軸ケーブルの中心
導体ならびにその外部導体層を一緒にした間の雑音電荷
量の測定) 上のグラフに示すように、このときの雑音電荷量は、
ピークピーク値が20pC(ピコクーロン)であった。
上記の測定結果および比較測定結果から明らかなよう
に、本考案によるケーブルの雑音電荷量は比較測定結果
に示されるものよりも半分以下になっており、本発明に
よるケーブルは静電気ノイズに対して大きな効果がある
ことを示している。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案のケーブルによれ
ば、中心導体の周囲に誘電体層を介して外部導体層を設
け該外部導体層の外周にジャケットが設けられて形成さ
れる同軸ケーブルを複数本束ねて多心ケーブルユニット
を形成し、この多心ケーブルユニットを中心部となる支
持部材の周囲に複数本配置し、これら複数本の多心ケー
ブルユニットの外周に導電性樹脂テープ層を設け、さら
に該導電性樹脂テープ層の外周に導電性のヤーンの芯を
収納したティンセルワイヤを配して、一括シールド層を
形成したことを特徴とするケーブルを構成することによ
り、このティンセルワイヤーは、ヤーンによる良好な可
撓性を有するのみならず、この芯も通電するものである
から、従来の単なるティンセルワイヤと比べて電気抵抗
が低く、しかもこの芯がその周囲に巻回される金属箔等
に広い面積で面接触するから金属箔等間の良好な導通を
安定的に維持でき、従ってこのティンセルワイヤーを用
いた一括シールド層は、導通性樹脂テープ層だけの場
合、あるいはその周囲に単なるティンセルワイヤを配し
た場合と比べて、電気抵抗が低くかつ安定的なシールド
層を形成でき、よって、発生した静電気がこの一括シー
ルド層を介して効率的に取り除かれるので、静電気が蓄
積されず、その結果、静電気ノイズあるいは外来の電磁
ノイズの影響を排除し、微弱な信号であっても確実、安
定的に伝送することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるケーブルの一実施例の断面概略
図、 第2図は、第1図に示す多心ケーブルユニットの拡大
図、 第3図は、第2図に示すケーブルユニットの拡大詳細図
である。 10……ケーブル、12……テンションメンバ、14……多心
ケーブルユニット、16……導通性樹脂テープ層、18……
一括シールド層、20……保護層、22……ケーブルユニッ
ト、24……中心導体、26……絶縁層、28……シールド
層、30……ジャケット。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心導体の周囲に誘電体層を介して外部導
    体層を設け該外部導体層の外周にジャケットが設けられ
    て形成される同軸ケーブルを複数本束ねて多心ケーブル
    ユニットを形成し、この多心ケーブルユニットを中心部
    となる支持部材の周囲に複数本配置し、これら複数本の
    多心ケーブルユニットの外周に導電性樹脂テープを設
    け、さらに該導電性樹脂テープ層の外周に導電性のヤー
    ンの芯を収納したティンセルワイヤを配して、一括シー
    ルド層を形成したことを特徴とするケーブル。
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