JP2002367351A - 磁気ディスク装置およびディスクカートリッジ - Google Patents

磁気ディスク装置およびディスクカートリッジ

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JP2002367351A
JP2002367351A JP2001170326A JP2001170326A JP2002367351A JP 2002367351 A JP2002367351 A JP 2002367351A JP 2001170326 A JP2001170326 A JP 2001170326A JP 2001170326 A JP2001170326 A JP 2001170326A JP 2002367351 A JP2002367351 A JP 2002367351A
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disk
cartridge
magnetic disk
magnetic
disk drive
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JP2001170326A
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Nobuhiko Tsukahara
信彦 塚原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HDD等の磁気ディスク装置において、衝撃
が加えられた際の慣性力によってディスクが撓んだ時
に、ディスクの信号記録領域が他の部品と接触すること
を防止する。 【解決手段】 シャーシ31およびトップカバー45
に、ディスクの信号記録領域として使用されることのな
い最外周の領域と干渉して磁気ディスクの撓みを規制す
る撓み規制突起151,152を設ける。衝撃が加えら
れた際の慣性力によってディスク33が撓んだ時に、信
号記録領域として使用されることないディスク最外周の
領域を撓み規制部151,152により押さえて規制す
ることで、ディスク33の信号記録領域が他の部品と接
触することを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブなどの磁気ディスク装置に関する。また、本発明
は、磁気ディスク装置のディスクを含むメカ系を少なく
とも回路基板より切り離して交換操作を可能にしたカー
トリッジ方式の磁気ディスク装置、およびそのディスク
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等のホス
ト装置本体のデバイスベイに着脱自在なハードディスク
ドライブ(以下、HDD呼ぶ)として、その中のディス
ク、ディスク駆動機構、ヘッドアームアクチュエータ等
のメカ系をメインの回路基板より独立させてカートリッ
ジ化し、メインの回路基板を搭載したホルダーをホスト
装置本体のデバイスベイに固定し、このホルダーに対し
て上記メカ系を搭載したカートリッジを着脱可能とした
カートリッジ方式のHDDがある。
【0003】一般にHDDの製品寿命はメカ系の寿命に
よってほぼ決まることが知られている。そこでHDDの
メカ系のみを独立させ、このメカ系のみを搭載したカー
トリッジのみを交換できるようにすれば、少ない部品交
換で済み、HDD交換に費やされるコストの低減化、さ
らには省資源化を実現することが可能になる。このよう
なカートリッジ方式のHDDに関する公知の技術には、
たとえば、特開2001−084734号公報などがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、HDDに大
きな衝撃が加えられた際、慣性力によってディスクの最
外周部分がディスクの回転軸の方向に瞬間的に撓む。特
にプラスチック基板を用いたディスクの場合、その撓み
量は3mm以上にも及ぶことがある。このため、ディス
ク面とこれに対向するシャーシなどとの間に広い空間を
確保して、ディスク面、特にディスクの信号記録領域が
他の部品と触れ合わないようにする必要がある。
【0005】しかしながら、このような構成を採用した
場合、装置全体の厚みが大きくなるばかりではなく、筐
体強度が低下してしまい、補強のための新たな工夫を講
じなければならないなど、部品数の増加、コストの増大
を招くという問題がある。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みて提案さ
れたものであり、衝撃耐久性に優れた磁気ディスク装置
とディスクカートリッジを提供することを目的とし、特
に、ディスク面とこれに対向するシャーシなどとの間に
広い空間を確保しなくても、ディスクの信号記録領域が
他の部品と接触することのない磁気ディスク装置とディ
スクカートリッジを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る磁気ディスク装置は、磁気ディス
クを支持しかつ駆動するディスク駆動機構と、このディ
スク駆動機構によって駆動される前記磁気ディスクの信
号記録領域として使用されない最外周の領域と干渉して
前記磁気ディスクの撓みを規制する撓み規制部とを具備
したものである。
【0008】また、本発明に係る磁気ディスク装置は、
前記撓み規制部の磁気ディスクとの干渉面が、磁気ディ
スクの面から所定の距離離れた位置にあるものとしてい
る。本発明に係る磁気ディスク装置は、以上の構成を有
することにより、衝撃が加えられた際の慣性力によるデ
ィスクの撓みを、信号記録領域として使用されることな
いディスク最外周の領域を撓み規制部により押さえて規
制することができ、ディスク面とこれに対向するシャー
シなどとの間に広い空間を確保しなくても、ディスクの
信号記録領域が他の部品と接触することを防止すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1および図2は、この発明の実施の形態
であるカートリッジ方式の磁気ディスク装置の全体構成
を示す斜視図である。
【0011】これらの図に示すように、この磁気ディス
ク装置1は、ディスクカートリッジ2と、このディスク
カートリッジ2の収納が可能なカートリッジホルダー3
とで構成されるものである。
【0012】ディスクカートリッジ2は、磁気ディスク
(以下、単にディスクと呼ぶ)と、このディスクを回転
駆動するディスク駆動機構と、磁気ヘッドを支持しかつ
ディスクの半径方向へ移動させるヘッドアームアクチュ
エータ37、このヘッドアームアクチュエータ37を駆
動させるボイスコイルモータのなかの磁気回路を除いた
部品などを備えたものである。ディスクには、たとえば
ベース基板としてプラスチック基板を用いたものが用い
られている。もちろん、プラスチック製以外の基板たと
えばガラス基板を用いたものであってもよい。
【0013】カートリッジホルダー3は、ディスクカー
トリッジ2およびホスト装置との電気的接続をとるため
のコネクタと、モータや磁気ヘッドなどの制御、データ
処理、ホスト装置とのデータの入出力を処理する機能な
どが実装された回路基板と、ヘッドアームアクチュエー
タ37を駆動するボイスコイルモータの磁気回路を備え
たものである。
【0014】[1.カートリッジホルダー3の詳細]
【0015】カートリッジホルダー3は、たとえばパー
ソナルコンピュータなどのホスト装置本体の3.5イン
チのデバイスベイに装着可能であり、ホスト装置本体側
の信号接続部と接続される外部コネクタ(図示せず)と
ホスト装置本体側の電源接続部と接続される電源コネク
タ(図示せず)とを有している。
【0016】カートリッジホルダー3は、ホスト装置本
体のデバイスベイに挿入された状態において正面側に露
出する樹脂製のフロントパネル11を有し、このフロン
トパネル11には、ディスクカートリッジ2を挿抜可能
なカートリッジ挿入口13などが設けられている。
【0017】カートリッジホルダー3の内部には、ディ
スクカートリッジ2との信号線および電源を含む電気的
な接続をとるための内部コネクタ15と、ボイスコイル
モータの磁気回路を構成する、マグネット付きのトップ
ヨーク17およびマグネット付きのボトムヨーク19と
が配置されている。トップヨーク17およびボトムヨー
ク19それぞれの対向面にはマグネット18が接着によ
り固定されている。
【0018】カートリッジホルダー3の底部には、上記
の回路基板23が図示しないネジなどによって着脱が可
能なように取り付けられている。
【0019】[2.ディスクカートリッジ2の詳細]
【0020】(2.1 全体の構成)
【0021】図3はディスクカートリッジ2の分解図、
図4は同ディスクカートリッジ2ののトップカバー45
を外した状態での平面図、図5は同ディスクカートリッ
ジ2の断面図である。
【0022】ベースとなるアルミニウム製のシャーシ3
1の上には、ディスク33を固定しこのディスク33を
回転駆動させるディスク駆動機構であるスピンドルモー
タ(SPM)35と、GMRヘッド等の磁気ヘッドを支
持したヘッドアームアクチュエータ37と、このヘッド
アームアクチュエータ37をディスク半径方向へ移動さ
せるボイスコイルモータの可動コイル39と、ランプ
(傾斜路)ロード機構41などのメカ類が搭載されてい
る。
【0023】シャーシ31のメカ搭載面にはたとえばア
ルミニウム製のトップカバー45が被せられ、複数のネ
ジ38などの締結手段によってシャーシ31に固定され
ている。シャーシ31およびトップカバー45とはその
外縁部で一部を除いて互いに重なり合うように設計さ
れ、互いに重なり合う外縁部の端面どうしの間にはたと
えばフッ素ゴムなどからなるシール材44が配してあ
る。以降、シャーシ31とトップカバー45との組み合
わせを「カートリッジ筐体」と呼ぶ。
【0024】シャーシ31の裏側には、カートリッジホ
ルダー3の内部コネクタ15とディスクカートリッジ2
内との電気的接続をとるためのコネクタモジュール43
が装着されている。
【0025】カートリッジ筐体の側壁の一部は、ボイス
コイルモータの可動コイル39を突出させるために開口
させてあり、この開口部42には、突出した可動コイル
39の回動を許容する内部空間50を有するコイルカバ
ー51がたとえばフッ素ゴムなどからなるパッキン材2
5を介して複数のネジ48などの締結手段によって固定
されている。コイルカバー51の厚さはディスクカート
リッジ2の厚さよりも薄く、カートリッジホルダー3に
固定されたトップヨーク17およびボトムヨーク19の
各マグネット18と可動コイル39との最適な距離が確
保されるように設計されている。
【0026】また、カートリッジ筐体の長辺側の両側面
には、ディスク33の左右の端部を突出する窪み51,
52がそれぞれ左右対称に開けられており、これら左右
の窪み51,52には、突出したディスク33との干渉
を避ける凹部53a,54aが設けられたアダプタ部品
53,54がパッキン材55,57を挟んで複数のネジ
56などの締結手段によって固定されている。これらの
アダプタ部品53,54によって左右の窪み51,52
に埋め込まれることによってディスクカートリッジ2の
両サイドが平坦になるものとなっている。このアダプタ
部品53,54はカートリッジ筐体全体の幅の縮小に寄
与するものである。
【0027】さらに、図15に示すように、このディス
クカートリッジ2のシャーシ31とトップカバー45に
は、衝撃が加えられた際にディスク33が撓んでディス
ク33の信号記録領域がシャーシ31やトップカバー4
5と摺接するのを防止するための撓み規制突起151,
152が設けられている。
【0028】以上のシャーシ31、トップカバー45、
コイルカバー51、アダプタ部品53,54等によって
構成されるディスクカートリッジ全体の筐体は密閉構造
とされており、この密閉された筐体内部空間は、少なく
とも水分の排除された乾燥雰囲気、より好ましくは乾燥
窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気によって覆われてい
る。
【0029】(2.2 ボイスコイルモータの分離構
造)
【0030】この実施形態では、ボイスコイルモータ用
の磁気回路であるマグネット18およびヨーク17,1
9がカートリッジホルダー3側に配置され、ディスクカ
ートリッジ2側のボイスコイルモータの可動部から独立
させてある。
【0031】図6に示すように、ディスクカートリッジ
2がカートリッジホルダー3内に挿入されると、ディス
クカートリッジ2に搭載されたボイスコイルモータ用の
可動コイル39を被ったコイルカバー51の部分が、カ
ートリッジホルダー3に配設されたマグネット付きのト
ップヨーク17およびマグネット付きのボトムヨーク1
9の夫々のマグネット18の間に入り込む。
【0032】ディスクカートリッジ2は、トップヨーク
17およびボトムヨーク19の先端17a,19aがコ
イルカバー51の側壁面51aに当たるまでカートリッ
ジホルダー3内に挿入される。
【0033】これによりカートリッジホルダー3側の磁
気回路によって形成される磁界中にボイスコイルモータ
用の可動コイル39が置かれた状態となり、この状態で
可動コイル39にドライブ電流が流されることでヘッド
アームアクチュエータ37が駆動されるようになってい
る。
【0034】(2.3 ヘッドアームアクチュエータ3
7の構成)
【0035】図7にヘッドアームアクチュエータ37の
構成を示す。
【0036】同図に示すように、シャーシ31にはボイ
スコイルモータによって回動されるヘッドアームアクチ
ュエータ37の支軸59の一端が圧入により固定される
穴部61を有している。支軸59の他端部にはこの他端
の面に開口するネジ穴63が設けられている。トップカ
バー45には、この支軸59のネジ穴63の位置に一致
するネジ挿入穴65が開けられており、このトップカバ
ー45のネジ挿入穴65を通じて支軸59のネジ穴63
に止めネジ67を挿入・螺合することによって、支軸5
9の他端がトップカバー45に固定されている。
【0037】支軸59の回りには軸受部69を介してヘ
ッドアームアクチュエータ37の回転軸であるピボット
71が嵌め込まれている。ピボット71には上記のボイ
スコイルモータ用の可動コイル39と一対のヘッドアー
ム73とがネジ75などの締結手段によって取り付けら
れている。
【0038】トップカバー45のネジ挿入穴65と支軸
59のネジ穴63の上端との間には、穴部内周にわたっ
て隙間が設けられており、この隙間部分にOリングなど
のシール部材77が嵌め込まれている。支軸59には軸
受部69の内輪69aが外嵌・固着されており、この軸
受部69の内輪69aの上端面がトップカバー45の下
端面と当接させてある。この軸受部69の内輪69aの
上端面とトップカバー45の下端面との当接部分の繋ぎ
目が上記シール部材77によってシールされ、ネジ穴部
分とディスクカートリッジ2内との間の気密を図ってい
る。さらに、トップカバー45のネジ穴63もシート状
のシール材79によってシールされている。
【0039】図8に示すように、ヘッドアーム73の先
にはサスペンション81が取り付けられ、さらにその先
端部には磁気ヘッドを有するスライダ83が取り付けら
れている。サスペンション81はスライダ83をディス
ク面へ押しつけるバネの役割を果たしている。サスペン
ション81の先端には、ダイナミックロード/アンロー
ド用のランプ上を摺動するタブ85が設けられている。
ランプ機構41はディスク33が停止している時、磁気
ヘッドをディスク33の外側へ待避させるための機構で
ある。
【0040】(2.4 ディスク駆動機構の構成)
【0041】図9に、ディスク駆動機構の構成を示す。
シャーシ31には、スピンドルモータのステータ87が
嵌め込まれる穴部89が設けられており、ステータ87
はこの穴部89に嵌め込まれてネジ91などの締結手段
によってシャーシ31に固定されている。シャーシ31
のステータ87が嵌め込まれる穴部89の内周壁には段
差部93が設けられており、この段差部93には、シャ
ーシ31とステータ87との間の隙間をシールするOリ
ングなどのシール部材95が配置されている。ステータ
87の中心部には筒状部97が同軸に設けられている。
このステータ87の筒状部97の内部には回転軸99が
動圧流体軸受101を介して回転自在に支持されてい
る。動圧流体軸受101とは、回転軸99の周面に封入
された粘性のある流体(オイルなど)103を圧縮し、
この圧縮によって発生する圧力(動圧)を利用して回転
軸99を支承するようになされたものである。この実施
形態では、下部を除いて回転軸99の周面とステータ8
7の筒状部97の内周面との間に僅かな隙間が設けられ
ており、その空隙内に粘性流体103が封入されてい
る。また、ステータ87の筒状部97の外周面にはステ
ータコイル105が取り付けられている。
【0042】回転軸99にはロータ107が固定されて
いる。詳細にはロータ107は軸穴108を有してお
り、この軸穴108に回転軸99が挿通されている。ロ
ータ107の外周部には筒状部109が同軸に設けられ
ている。このロータ107の筒状部109の内周面に
は、ステータ87の筒状部97の外周面に配設されたス
テータコイル105と対向するようにしてリング状のマ
グネット111が取り付けられている。
【0043】さらに、ロータ107の筒状部109の外
周部にはフランジ部113が形成され、ロータ107の
筒状部109の外側にはリング状のディスク押え115
が嵌め込まれている。このディスク押え115の下端面
と上記のフランジ部113の上端面との間にディスク3
3のセンター孔の周辺部分が挟み込まれていることでデ
ィスク33が固定されている。そしてロータ107とデ
ィスク押え115は、止めネジ117によって回転軸9
9に固定された円盤状のプレート119でともに上から
押えつけられている。
【0044】(2.5 コネクタの構造)
【0045】図3に示したように、シャーシ31の裏側
には、カートリッジホルダー3の内部コネクタ15とデ
ィスクカートリッジ2内との電気的接続をとるためのコ
ネクタモジュール43が装着されている。
【0046】図10に、このコネクタモジュール43の
接続の様子を示す。コネクタモジュール43には、カー
トリッジホルダー3のピン接続型の内部コネクタ15と
接続されるコネクタ部121と、シャーシ31に固定さ
れたソケット123と結合されるベローズ型コンタクト
構造のコネクタヘッダ125が実装されている。ベロー
ズ型コンタクトとは、薄板を曲げて成形したコンタクト
で、板の曲げ面が接触する構造のコンタクトである。コ
ネクタヘッダ125はモジュール基板127の面に対し
てほぼ垂直な側面を有し、この側面に複数のベローズ型
コンタクト129が並設されてなるものである。
【0047】一方、シャーシ31にはソケット用の穴部
131が設けられており、この穴部131にフレキシブ
ル基板137に実装されたソケット123が嵌め込まれ
ている。このソケット123の内壁面には、コネクタヘ
ッダ125の側面に並設された複数のベローズ型コンタ
クト129と接触する複数のコンタクト135が並設さ
れている。フレキシブル基板137は、L字形をした補
強板133に固定されており、補強板133の垂直に立
てられた部分から伸びているフレキシブル基板137の
他端には、ボイスコイルモータの可動コイル39および
一対のヘッドアームアクチュエータ37のヘッドが接続
されている。
【0048】また、補強板133とシャーシ31との間
にはOリングなどのシール材139が配置されており、
補強板133とシャーシ31との隙間のシールが図られ
ている。
【0049】以上の構成を有する磁気ディスク装置1に
おいて、ディスクカートリッジ2がカートリッジホルダ
ー3のフロントパネル11に設けられたカートリッジ挿
入口13より挿入されると、カートリッジホルダー3内
の内部コネクタ15にディスクカートリッジ2のコネク
タモジュール43に設けられたコネクタ部121が結合
されるとともに、ディスクカートリッジ2に搭載された
ボイスコイルモータ用の可動コイル39を被ったコイル
カバー51の部分が、カートリッジホルダー3に配設さ
れたマグネット付きのトップヨーク17およびマグネッ
ト付きのボトムヨーク19の夫々のマグネット18の間
に入り込む。
【0050】これにより、ディスクカートリッジ2内の
スピンドルモータ、ボイスコイルモータの可動コイル3
9およびヘッドは、カートリッジホルダー3に搭載され
た回路基板23と電気的に接続された状態となるととも
に、カートリッジホルダー3側の磁気回路によって形成
される磁界中にボイスコイルモータ用の可動コイル39
が置かれた状態となり、ディスクの駆動、ヘッドアーム
アクチュエータ37の駆動、そしてヘッドの動作が可能
になる。
【0051】(2.6 ディスクカートリッジ2の密閉
構造)
【0052】一般に ハードディスクドライブには気圧
の変化に追従するための呼吸穴が設けられているが、こ
のディスクカートリッジ2では、ディスクカートリッジ
2内の雰囲気を乾燥窒素ガスなどの水分を排除した不活
性ガス雰囲気に維持するために、呼吸穴を廃止するとと
もに、密閉度を高めるための以下のようなシール構造が
採用されている。
【0053】シャーシ31とトップカバー45との
間、カートリッジ筐体とコイルカバー51との間、カー
トリッジ筐体とアダプタ部品53,54との間の隙間を
シール材でシールする。
【0054】ヘッドアームアクチュエータ37におけ
る軸受部69の内輪69a輪の上端面とトップカバー4
5の下端面とが当接する部分の隙間をOリングなどのシ
ール材44でシールする。
【0055】補強板133とシャーシ31との隙間を
Oリングなどのシール材139でシールする。
【0056】トップカバー45に開けられたすべての
ネジ穴をシート状のシール材によってシールする。
【0057】シャーシ31のステータ87が嵌め込ま
れる穴部の内周に設けられた段差部に、シャーシ31と
ステータ87との間の隙間をシールするOリングなどの
シール部材95を配置する。
【0058】(2.7 アダプタ部品53,54による
カートリッジ幅の縮小)
【0059】図11に示すように、カートリッジ筐体1
41の左右両側面には、ディスク33の左右の端部を突
出する窪み51,52がそれぞれ左右対称に開けられて
おり、これら左右の窪み51,52には、突出したディ
スク33との干渉を避ける凹部53a,54aが設けら
れたアダプタ部品53,54がパッキン材55,57を
挟んで複数のネジ56などの締結手段によって固定され
ている。
【0060】図12に示すように、これらのアダプタ部
品53,54によって左右の窪み51,52に埋め込ま
れることによってディスクカートリッジ2の両サイドが
平坦になるものとなっている。
【0061】このアダプタ部品53,54はカートリッ
ジ筐体全体の幅の縮小に寄与するものである。その原理
を以下に説明する。
【0062】図13において、300はシャーシとトッ
プカバーとがその外縁部で互いに重なり合い、その外縁
部の対向面どうしの間にシール材344を配したカート
リッジ筐体であり、本実施の形態と異なるところは、デ
ィスク33の左右の端部でもシール材344がディスク
面に対して平行に配されていることにある。このように
構成した場合、シール幅にある程度の寸法を要すること
から、カートリッジ筐体の幅には、最低限、ディスク径
+(シール幅*2)分の寸法が必要になる。たとえば、
3.5インチ(95mm)径のディスクの場合で、シー
ル幅に最低3mmを必要とする場合、ディスクカートリ
ッジの幅は最低101mmとなる。
【0063】これに対し、本実施の形態によるアダプタ
部品53,54を用いたシール構造によれば、ディスク
カートリッジ2の厚みの方向に必要なシール幅を確保す
ることが可能になるため、確保すべきシール幅がディス
クカートリッジの幅に影響しなくなる。そしてパッキン
材55,57にディスク33の端を挿入する開口55
a,57b(図3参照)を開け、アダプタ部品53,5
4にそのディスク33の端との干渉を避ける凹部53
a,54aを設けたことによって、ディスク33の左右
の端からディスクカートリッジの端面までの距離を決め
る条件が緩和され、結果的にディスクカートリッジの幅
を縮小することができる。
【0064】(2.8 回路構成)
【0065】図14は、この実施形態であるカートリッ
ジ方式の磁気ディスク装置の回路構成を示すブロック図
である。
【0066】同図に示すように、カートリッジホルダー
3に搭載した回路基板23には、インタフェース回路2
01と、ヘッドアームアクチュエータ駆動制御回路20
3と、位置制御回路205と、ディスク回転制御回路2
07と、データ処理回路209が組み込まれている。
【0067】インタフェース回路201は、ホスト装置
との間で各種制御信号やデータのやりとりを行う。
【0068】位置制御回路205は、ヘッド211の出
力から得られるトラッキング誤差信号に基づいてヘッド
211のトラッキングサーボを行う。また、ホスト装置
より指示されたアドレスに対応する信号をディスク33
から読み出したり、ホスト装置より指示されたアドレス
に信号を書き込むようにヘッド211の位置を制御す
る。
【0069】ヘッドアームアクチュエータ駆動制御回路
203は、位置制御回路205からの位置制御信号に基
づいてボイスコイルモータの可動コイル39へ駆動信号
を供給してヘッドアームアクチュエータ37を駆動す
る。
【0070】ディスク回転制御回路207は、スピンド
ルモータ213に駆動信号を送って記録・再生に適した
回転数でスピンドルモータ213を回転させるように制
御を行う。
【0071】データ処理回路209は、インタフェース
回路201を通じてホスト装置より与えられたデータを
ディスク33への記録に適した信号に変調してヘッド2
11へと供給したり、ヘッド211によってディスク3
3から読み出された信号を復調する。
【0072】ヘッドアームアクチュエータ駆動制御回路
203、ディスク回転制御回路207およびデータ処理
回路209は、カートリッジホルダー3の内部コネクタ
15、コネクタモジュール43などを介して、ディスク
カートリッジ2内のボイスコイルモータの可動コイル3
9、スピンドルモータ213およびヘッド部211と接
続されている。
【0073】さらに、カートリッジホルダー3にはボイ
スコイルモータにおける磁気回路215(マグネット付
きのトップヨーク17およびマグネット付きのボトムヨ
ーク19)が設けられている。
【0074】以上の回路を搭載した回路基板23は、カ
ートリッジホルダー3にたとえばネジ止め等によって固
定されており、基板交換のための着脱が可能なものとさ
れている。
【0075】(2.9 ディスクの撓みを規制する構
造)
【0076】次に、図15から図17を参照して、この
実施形態であるカートリッジ方式の磁気ディスク装置に
おいて、衝撃時にディスク33が撓んでディスク33の
信号記録領域がシャーシ31やトップカバー45と摺接
するのを防止するための撓み規制突起151,152に
ついて説明する。
【0077】図15および図16に示すように、シャー
シ31およびトップカバー45には上記の撓み規制突起
151,152がディスク33を挟んで対向して設けら
れている。これら撓み規制突起151,152の先端は
ディスク33の面から僅かな距離たとえば0.5mm離
れた高さにある。
【0078】これらの撓み規制突起151,152はデ
ィスク33の信号記録領域として使用されることない最
外周の領域、たとえばディスク33の外周端からその内
側1.2mmまでの領域とのみ干渉するように設けられ
ている。
【0079】なお、撓み規制突起151,152の先端
とディスク33の面との距離Ga,Gbは、ディスク
径、ディスクの基板の材質、厚みなど、様々な条件に応
じて最適に選択されるべき値であり、この距離が長すぎ
ると、その分ディスク33の大きな撓みを許容すること
になり、撓み規制突起151,152との接触時にディ
スク33が受けるダメージが大きくなる。逆に距離が短
すぎると、撓み規制突起151,152とディスク33
との接触頻度が無駄に高くなり、摩耗の問題が生じる。
この実施の形態では、3.5インチのプラスチック基板
からなるディスクが用いられており、距離Ga,Gbと
しては0.5mm付近が好適である。
【0080】また、撓み規制突起151,152はディ
スク33の全周に対応して設けられていることが撓み規
制突起151,152の側の摩耗が局所的に進むことを
防止する上で最も好ましいが、この実施の形態では、カ
ートリッジ筐体の左右のアダプタ部品53,54の取り
付け、ヘッドアームアクチュエータ37との取り合いに
より、撓み規制突起151,152をディスク33の全
周に対応して設けることはできなかった。図17に、撓
み規制突起151,152の平面レイアウトを示す。こ
のように本実施形態では、撓み規制突起151,152
がA,B,Cの3つの領域に分断して設けられている。
【0081】このように撓み規制突起151,152を
分断して配置しても、衝撃時の慣性力で撓んだディスク
33がその外周部分の非信号記録領域で撓み規制突起1
51,152によってそれ以上撓むことを抑止すること
は十分可能である。
【0082】以上のような撓み規制突起151,152
を設けたことによって、衝撃時の慣性力で撓んだディス
ク33は信号記録領域として使用されることのない最外
周の領域で撓み規制突起151,152と干渉すること
によって、ディスク33の信号記録領域がシャーシ31
やトップカバー45などの他の部品と接触することがな
くなる。したがって、衝撃耐久性の向上を図ることがで
き、装置寿命の延命を期待することができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
衝撃が加えられた際の慣性力によるディスクの撓みを、
信号記録領域として使用されることないディスク最外周
の領域を撓み規制部により押さえて規制することがで
き、ディスク面とこれに対向するシャーシなどとの間に
広い空間を確保しなくても、ディスクの信号記録領域が
他の部品と接触することを防止することができ、これに
より衝撃耐久性の向上、装置寿命の延命を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカートリッジ方式
の磁気ディスク装置においてディスクカートリッジが排
出された状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るカートリッジ方式
の磁気ディスク装置においてディスクカートリッジが収
納された状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態に係るカートリッジ方式
の磁気ディスク装置におけるディスクカートリッジの分
解図である。
【図4】図3に示すディスクカートリッジのトップカバ
ーを外した状態での平面図である。
【図5】図3に示すディスクカートリッジの断面図であ
る。
【図6】図3に示すディスクカートリッジにおけるボイ
スコイルモータの分離構造を示す断面図である。
【図7】図3に示すディスクカートリッジにおけるヘッ
ドアームアクチュエータの構成を示す断面図である。
【図8】図7のヘッドアームアクチュエータに取り付け
られたヘッドアームの構成を示す平面図である。
【図9】図3に示すディスクカートリッジにおけるディ
スク駆動機構の構成を示す断面図である。
【図10】図3に示すディスクカートリッジにおけるコ
ネクタモジュールの接続の構成を示す断面図である。
【図11】カートリッジ筐体の左右両側面に取り付けら
れるシール機能を有するアダプタ部品を示す平面図であ
る。
【図12】アダプタ部品を取り付けた状態を示す平面図
である。
【図13】アダプタ部品によるカートリッジ幅の縮小の
効果を説明するための図である。
【図14】この発明の実施の形態に係るカートリッジ方
式の磁気ディスク装置の回路構成をブロック化して示す
図である。
【図15】この発明の実施の形態に係るカートリッジ方
式の磁気ディスク装置における撓み規制突起を示す側面
断面図である。
【図16】図15に示す撓み規制突起の詳細を示す断面
図である。
【図17】図15に示す撓み規制突起のシャーシ上での
レイアウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・・磁気ディスク装置、 2・・・・ディスクカートリッ
ジ、 3・・・・カートリッジホルダー、 31・・・・シャー
シ、 33・・・・ディスク、 45・・・・トップカバー、
151,152・・・・撓み規制突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクを支持しかつ駆動するディ
    スク駆動機構と、 このディスク駆動機構によって駆動される前記磁気ディ
    スクの信号記録領域として使用されない最外周の領域と
    干渉して前記磁気ディスクの撓みを規制する撓み規制部
    とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 少なくともメインの回路基板を搭載しか
    つホスト装置の本体に装着可能なカートリッジホルダー
    と、このカートリッジホルダーに対して着脱可能なディ
    スクカートリッジとを備え、 前記ディスクカートリッジが、 磁気ディスクを支持しかつ駆動するディスク駆動機構
    と、 このディスク駆動機構によって駆動される前記磁気ディ
    スクの信号記録領域として使用されない最外周の領域と
    干渉して前記磁気ディスクの撓みを規制する撓み規制部
    とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気ディスク装
    置において、 前記撓み規制部の前記磁気ディスクとの干渉面が、前記
    磁気ディスクの面から所定の距離離れた位置にあること
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 少なくともメインの回路基板を搭載しか
    つホスト装置の本体に装着可能なカートリッジホルダー
    に対して着脱可能で、かつ前記回路基板と電気的に接続
    されて動作するディスクカートリッジにおいて、 磁気ディスクを支持しかつ駆動するディスク駆動機構
    と、 このディスク駆動機構によって駆動される前記磁気ディ
    スクの信号記録領域として使用されない最外周の領域と
    干渉して前記磁気ディスクの撓みを規制する撓み規制部
    とを具備することを特徴とするディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスクカートリッジに
    おいて、 前記撓み規制部の前記磁気ディスクとの干渉面が、前記
    磁気ディスクの面から所定の距離離れた位置にあること
    を特徴とするディスクカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100493023B1 (ko) * 2002-05-03 2005-06-07 삼성전자주식회사 디스크 및 자기헤드 프로텍터를 구비한 하드 디스크드라이브

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