JP2002365963A - 熱定着装置 - Google Patents

熱定着装置

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JP2002365963A
JP2002365963A JP2001172585A JP2001172585A JP2002365963A JP 2002365963 A JP2002365963 A JP 2002365963A JP 2001172585 A JP2001172585 A JP 2001172585A JP 2001172585 A JP2001172585 A JP 2001172585A JP 2002365963 A JP2002365963 A JP 2002365963A
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rotating body
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temperature
center
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JP2001172585A
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Keizo Otsuka
圭三 大柄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小サイズ紙を連続通紙を行うと非通紙部の温
度が上昇していくため、分離爪の破損やホットオフセッ
ト等の問題が発生する。本発明の目的は、非通紙部昇温
を防止するもの。 【解決手段】 送風ファンと風を定着回転体の端部に送
風ファンの風を送る案内部板を設けてある装置で、小サ
イズ紙を連続通紙したときに定着回転体の端部に風を送
る構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着の現像剤を
担持した転写材を一対の回転体によって挟圧搬送して定
着する電子写真等の熱定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のおいては、カール
ソンプロセスと呼ばれる手法等により紙等の転写材上に
現像剤像たるトナー像を形成した後、該トナー像を永久
画像として定着させていた。そのための定着方式として
は、様々な方式が提案されているが、定着性の点で、ト
ナー像を加熱して定着させる方式(熱定着方式)が一般
的であり、中でも加熱源を内包する一対の回転体に直接
トナー像を接触させて定着させる方式が多く用いられて
いる。
【0003】図8及び図9は、上記従来の熱定着方式の
代表例である、熱ローラ定着方式の一例である。その基
本構成は、ハロゲンランプ等の加熱源3を内蔵する定着
ローラ1と、該定着ローラ1に圧接するシリコンゴム等
の弾性層を有する加圧ローラ2とから成り、圧接回転す
る該一対の両ローラ1、2の間で紙等の転写材Pが、挟
圧搬送される際に、トナー像Tが熱溶融し上記一対のロ
ーラを出た後に冷却されて定着像を永久像して形成す
る。
【0004】かかる、熱定着装置においては、転写材が
通過する領域を含めローラ等の加熱回転体上の温度分布
をその軸線方向にて均一化することが重要である。なぜ
ならば、温度が所定温度よりも低過ぎる箇所があると、
定着不良が生ずるし、高過ぎると上記回転体やその周面
に近接当接する分離爪等の部材が熱的損傷を受けるから
である。
【0005】また、画像非通紙部の温度が通紙部の温度
と比べて、高くなりすぎると、通紙部(画像)の端部の
温度が適正定着温度よりも高くなるために、ホットオフ
セットが発生する問題もある。
【0006】そのために、温度分布は均一化されている
ことが理想である。しかし、現実には上記温度分布を完
全に均一化することは不可能であり、過度に温度分布が
不均一となることが有る。その代表例が、非通紙部昇温
と呼ばれるものである。
【0007】一般に、上記ローラ対の間に通紙を行う場
合、どのようなサイズの紙であっても、該紙の中央は、
上記ローラの長手方向の中央位置に設定された或る規準
線に添って搬送される。
【0008】図10には、紙の中央が必ず所定のライン
を通るように搬送される「中央規準」の場合(規準線を
Sで示す)が示されている。この場合、ローラ対の軸方
向長さは、最大通紙幅(この場合A4紙の長辺の長さと
する)より幾分長くなっており、最大幅の紙A4、A3
の通紙領域は図中に示すL0となる。これに対し、これ
より幅狭の紙(以下小サイズ紙と呼ぶ)例えばA5紙は
規準線Sに添って搬送されるのでその通紙領域はLIと
なる。このとき、L2(=(L0−LI)/2)は、非
通紙域と呼ばれる。
【0009】次に、定着ローラ1の温度分布を見ると、
通常、最大サイズの紙を送る場合、図10において実線
で示めされるようにほぼ均一な温度分布を呈するので、
そこに寸法の小さい小サイズ紙(例えば、B5、A6)
を連続的に通紙すると、紙の通過しない領域(非通紙域
L2)では、紙による奪熱がない分だけ、ローラに部分
的に蓄熱されて、図10の破線のごとくこの領域の温度
が通紙域より上昇する。これが非通紙部昇温と呼ばれる
ものであって、時には通紙域に比べ50°〜80℃近く
昇温してしまうこともある。
【0010】そこで、従来からその対策が種々講じられ
ている。例えば、回転体の基材(ローラの場合には芯
金)の厚みを厚くして長手方向の熱流通を良くしたり、
昇温したときに制御温度を低温側に切り換えて、全体の
温度を下げたり、あるいは、昇温部を冷却するなどの方
法が採られていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の方法は、各々欠点があり、実施し難しいものである。
先ず、基材を厚くする場合には、温度分布を均一化する
効果を得易いが、基材を所定温度まで上昇させるまでの
時間いわゆる待機時間が長くなって不便である。
【0012】次に、制御温度を変える場合には、確か
に、昇温部の温度は下がるが、通紙域の温度そのものも
下げることになるので、定着性が不十分となる。
【0013】また、冷却する方法としては、ヒートパイ
プローラを定着ローラに当接させて、昇温部を冷却しつ
つ温度分布を均一化させる例もあるが(実開昭58−1
05561)、これは複雑な構成になる。
【0014】また、加圧ローラを冷却する方法も考えら
れるが、この方法では、定着ローラ又は定着フィルムの
表面温度を下げる効果は少ないため、定着ローラに当接
する分離爪の破損等を防止する抜本的な対策にはなら
ず、また、定着フィルムの高温化による寿命劣化等の問
題が発生する。
【0015】本発明は、従来の上記方式で見られるよう
な、通紙域内での定着性の低下を引き起こすことなく、
非道紙部昇温を防止することのできる熱定着装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、 (1)一対の回転体の少なくとも一方に熱源を有する該
一対の回転体が形成するニップ部で、未定着トナー像を
有する転写材を該回転体の中央基準にて搬送を行いかつ
該転写材を挟圧搬送して定着像を得る熱定着装置におい
て、中央基準において回転体上の該両端部の所定の幅に
風を送る送風装置と、該送風装置から送られた風を熱源
を有する該回転体の両端部側へ導く案内装置とを有して
いることを特徴とする熱定着装置。
【0017】(2)一対の回転体の少なくとも一方に熱
源を有する該一対の回転体が形成するニップ部で、未定
着トナー像を有する転写材を該回転体の中央基準にて搬
送を行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着像を得る熱定
着装置において、転写材のサイズ検知手段と、該サイズ
検知手段により検知されたサイズに応じて、中央基準に
おいて回転体上の該両端部の所定の幅に風を送る送風装
置と、該送風装置から送られた風を熱源を有する該回転
体の両端部側へ導く案内装置とを有していることを特徴
とする熱定着装置。
【0018】(3)エンドレスベルト状に形成された耐
熱性フィルムと、該耐熱性フィルムに接触するように配
設された加熱体と、上記耐熱性フィルムを介して該加熱
体と圧接するように配設された加圧部材が形成するニッ
プ部で、未定着トナー像を有する転写材を該回転体の中
央基準にて搬送を行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着
像を得る熱定着装置において、中央基準において該回転
体上の両端部の所定の幅に風を送る送風装置と、該送風
装置から送られた風を該耐熱性フィルムの両端部側へ導
く案内装置とを有していることを特徴とする熱定着装
置。
【0019】(4)エンドレスベルト状に形成された耐
熱性フィルムと、該耐熱性フィルムに接触するように配
設された加熱体と、上記耐熱性フィルムを介して該加熱
体と圧接するように配設された加圧部材が形成するニッ
プ部で、未定着トナー像を有する転写材を該回転体の中
央埜準にて搬送を行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着
像を得る熱定着装置において、転写材匈サイズ検知手段
と、該サイズ検知手段により検知されたサイズに応じ
て、中央基準において該回転体上の両端部の所定の幅に
風を送る送風装置と、該送風装置から送られた風を該耐
熱性フィルムの両端部側へ導く案内装置とを有している
ことを特徴とする熱定着装置。
【0020】上述の構成の本発明にあっては、常時回転
体の非通紙域にのみ風が送風されて該非通紙域が所定温
度以上に昇温するのを防止する。その際、風は非通紙域
側端部に向けて流れるので、通紙域への影響はない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図2
にもとづき、本発明の実施例を説明する。なお、図中、
図8及び図9に示した既述の従来装置と共通部分には同
一符号を付して、その説明を省略する。
【0022】(第1の実施例)図1は、第1実施例を示す
ものであって、回転体としての定着ローラ1と加圧ロー
ラ2からなる定着ローラ対に向けて、通紙規準線Sに沿
った中央規準通紙を行う系の場合を示している。また、
図2には図1の断面図を示す。
【0023】定着ローラ1の上方位置には、該定着ロー
ラ1とほぼ平行にファンのケーシング5が配設されてお
り、該ケーシング5の内部に送風装置としての送風フア
ン4が配置されている。また、上記シーケンス5には、
小サイズ紙を通紙したときに非通紙部に相当する両端の
個所に案内装置としての案内板6が設けられている。該
案内板6は、小サイズ紙が通紙される領域よりも軸方向
でそれぞれ外側の領域(非通紙域)の位置に設けられて
いる。また、送風装置による風は案内板6により、発熱
ローラである定着ローラ1にあてられるものである。本
実施例では、図1のようにファンのケーシング5の両端
側に付いている。
【0024】かかる、本実施例装置について、その動作
シーケンスを説明する。
【0025】先ず、使用者が、コピーする枚数や使用す
る紙サイズ複写倍率等の各種複写モードを設定しコピー
ボタンを押す。
【0026】コピー開始と同時に送風ファンが作動し、
定着器の非通紙部に風を送風することによって、定着ロ
ーラの非通紙部昇温を防止する。
【0027】コピー終了時にメインモータと同時に送風
ファンは停止する。
【0028】本実施例では上記のように、コピー開始と
同時に送風ファン4が作動し、定着器の端部を冷却する
構成になっているため、通常サイズの転写材が通紙され
てきたときには端部が冷却されることになる。その対策
として、シャッター等を設けて、通常サイズ時には送風
ファンは始動するが、シャッターを閉じることにより非
通紙部の冷却を防止する方法が考えられるが、この場合
はコストが高くなる、また、構成が複雑になる等の問題
がある。その対策として、本実施例ではコピー動作中に
はファンを作動しつつ、かつ通常サイズの端部の定着性
を確保するために、案内板6の幅を調整する必要があ
る。
【0029】そこで、表1には案内板6の幅と、A4サ
イズの転写材を連続100枚通紙したときの図1のAの
位置の加圧ローラ2の表面温度と、A4サイズと同じ厚
さのA5サイズの転写材を連続100枚通紙したときの
図1のAの位置の加熱ローラ1の表面温度の関係を示し
た。
【0030】
【表1】
【0031】ここで、図2に示した本実験装置の説明を
する。加熱ローラ1はアルミニウムからなる芯金の外周
にテフロン(登録商標)等の離型性材料からなるオフセ
ット防止層が形成され、内部に該表面を加熱するヒータ
3を内蔵しており、図示しない駆動電源により、回転可
能とされている。本実験では回転速度は100mm/s
ecである。加圧ローラ2はアルミニウムからなる芯金
7の外周にシリコンゴム層が被覆され、加熱ローラ1の
回転に伴って従動回転可能である。
【0032】8は加熱ローラ1表面に接触して、表面温
度を設定温度(200℃)に制御する温度検知素子であ
り、9は分離爪である。また、案内板6の幅は図1に示
された、Lの長さのことである。案内板6の構成を図3
に示す。材質は、SUS等で構成されている。本実施例
では案内板6と送風ファンのケーシング5を別々に構成
されているが、ケーシング5と案内板6を一体としても
よい。
【0033】本実施例では十分な定着性を得られる定着
可能温度は加熱ローラ1の温度が195℃以上であっ
た。また、非通紙部昇温により分離爪破損等の問題が発
生する限界非通紙部昇温は230℃であった。
【0034】本実験では、所定の厚さのA4サイズの転
写材を毎分15枚の速度で連続100枚通紙した後の図
1のAの位置の温度を測定した。
【0035】また、同様にA5用紙を毎分15枚の速度
で連続100枚通紙した後の図1のAの位置の温度を測
定した。この場合は、温度測定位置のAは非通紙部であ
る。
【0036】表1を参照すると、案内板の幅を広くする
と、A5サイズの転写材を連続通紙したときの非通紙部
の温度が徐々に下がっており、また、同時にA4サイズ
の転写材を連続通紙したときの同じ位置の端部の温度も
下がることが分かった。その原因としては、案内板6の
幅を増加させると、加熱ローラ1の端部に流れ込む風の
量が増加するためであると考えられる。
【0037】この結果から本実施例では定着性を満足さ
せ、かつ、非通紙部昇温を満足させられる設定は、案内
板6の幅を15mmにすればよいことが分かる。この構
成にすることで、A4転写材を通紙しているときには端
部の定着温度が195℃になるので、定着性を満足する
ことができ、かつ、小サイズの転写材、本実施例ではA
5転写材を通紙したときには、非通紙部の温度が220
℃になるので、分離爪9の破損を防止することができ
た。
【0038】以上のように、案内板6の幅を調整するこ
とで、低コストでかつ非通紙部昇温を防止する構成が可
能である。
【0039】(第2の実施例)前出の実施例では、熱ロー
ラ対による定着について述べたが、他の熱定着方式にお
いても、本発明を実施し得る。その一例を第2実施例と
して図3に示す。ここでは、前実施例の加熱ローラに代
えて内部にヒータを配置し、ヒータを覆う肉薄のベルト
状回転体を用いているのが特徴である。
【0040】(1) 加熱装置例 図3は本発明に従うフィルム加熱方式の加熱装置(像加
熱装置、画像加熱定着装置)の概略構成模型図である。
【0041】本実施例の装置は加圧ローラ駆動式の装置
であり、本発明に従う加熱体10を保持させた加熱体ホ
ルダ11に円筒状の耐熱性フィルム12(ポリイミドな
どの基材フィルム上にPEAやPTFE等の離型性の耐
熱樹脂を被覆したフィルム)をルーズに外嵌させ加圧ロ
ーラ13を該フィルム12を挾ませて加熱体10に対し
て所定の押圧力をもって圧接させて加熱体10との間に
フィルム12を挟んで定着ニップ部Nを形成させてあ
る。
【0042】この加圧ローラ13は駆動手段Mにより矢
示の反時計方向に回転駆動される。該加圧ローラ13の
回転駆動による該ローラ13とフィルム12の外面との
摩擦力でフィルム12に回転力が作用して、該円筒状フ
ィルム12が加熱体10を保持させた加熱体ホルダ11
の外回りを矢示Bの時計方向(加熱体10の幅方向)に
回転する。
【0043】そして加圧ローラ13の回転によるフィル
ム12の回転がなされ、加熱体10に対する通電により
加熱体10が所定に昇温した状態において、定着ニップ
部Nのフィルム8と加圧ローラ13との間にシート状の
被加熱材である、未定着トナー像Tを担持した被記録材
Pが導入されてフィルム12面に密着して該フィルムと
一緒に定着ニップ部Nを通過することで、加熱体10の
熱がフィルム12を介して被記録材に付与され未定着ト
ナー像Tが被記録材P面に熱定着される。定着ニップ部
Nを通った被記録材Pはフィルム12の面から曲率分離
されて搬送される。
【0044】(2) 案内板 本実施例では案内板6は送風装置の風を発熱ヒータを内
部に有する回転体たるフィルム12に当てる構成になっ
ている。表2には案内板6の幅と、A4サイズの転写材
を連続100枚通紙したときの図4のAの位置の加圧ロ
ーラ13の表面温度と、A4サイズと同じ厚さのA5サ
イズの転写材を連続100枚通紙したときの図4のAの
位置の加圧ローラ13の表面温度の関係を示した。
【0045】
【表2】
【0046】本実験では回転速度は100mm/sec
である。また、案内板6の幅は図4に示された、Lの長
さのことである。
【0047】本実施例では十分な定着性を得られる定着
可能温度はヒータ10の温度が195℃以上であった。
このときの、加圧ローラ13の表面温度は160℃以上
であることが分かった。また、非通紙部昇温によりホッ
トオフセットの問題が発生する限界非通紙部昇温は18
0℃であった。
【0048】本実験では、所定の厚さのA4サイズの転
写材を毎分15枚の速度で連続100枚通紙した後の図
4のAの位置の温度を測定した。
【0049】また、同様にA5用紙を毎分15枚の速度
で連続100枚通紙した後の図4のAの位置の温度を測
定した。この場合は、温度測定位置のAは非通紙部であ
る。
【0050】表2を参照すると、案内板の幅を広くする
と、A5サイズの転写材を連続通紙したときの非通紙部
の温度が徐々に下がっており、また、同時にA4サイズ
の転写材を連続通紙したときの同じ位置の端部の温度も
下がることが分かった。その原因としては、案内板6の
幅を増加させると、フィルム12の端部に流れ込む風の
量が増加するためであると考えられこの結果から本実施
例では定着性を満足させ、かつ、非通紙部昇温を満足さ
せられる設定は、案内板6幅を20〜25mmにすれば
よいことが分かる。
【0051】この構成にすることで、A4転写材を通紙
しているときには端部の定着温度が161〜166℃に
なるので、定着性を満足することができ、かつ、小サイ
ズの転写材、本実施例ではA5転写材を通紙したときに
は、非通紙部の温度が170〜176℃になるので、ホ
ットオフセットを防止することができた。尚、図5は図
4の側面図である。
【0052】以上のように、案内板6の幅を調整するこ
とで、別の定着器の構成であっても、低コストでかつ非
通紙部昇温を防止する構成が可能である。
【0053】(第3の実施例)更なる実施例を示す。定
着器の構成は前実施例の場合と同様である。
【0054】本実施例では、紙のサイズに応じて、送風
装置をON/OFFさせることを特徴とした。
【0055】紙サイズは不図示の紙カセットにより検知
できる。また、手差し絵紙の場合を図6から説明する。
図6は手差しカセットの一例であり、手差しカセットは
画像形成装置本体の側面に設置されているものとする。
14は手差しカセット、15は紙幅検知センサーであ
る。
【0056】紙幅検知センサー15は長手方向に移動可
能であり、紙幅がA4の場合は図6のように広がってい
るが、紙幅がA5の場合には図7のように幅が狭まるも
のである。このように、手差し給紙の場合には紙幅が検
知できる。
【0057】次に、紙サイズに応じて、送風装置をON
/OFFさせるシーケンスを説明する。なお、本実施例
では最大の紙幅はA4であるとする。
【0058】・まず、紙幅がA4であるか否かを検知す
る。
【0059】・紙幅がA4の時には、送風装置をOFF
する。
【0060】・紙幅がA4未満の時には、送風装置を画
像形成と同時にONする。 なお、送風装置は画像形成終了までOFFにはならない
ものとする。
【0061】このように、紙幅に応じて、送風装置をO
N/OFFさせることで、前実施例と同等の効果を得ら
れると共に、本体使用電力を削減できる高付加価値の画
像形成装置となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、上述の構成の本発
明にあっては、常時回転体の所定の位置にのみ風が送風
されていることで、低コストで小サイズ紙を通紙したと
きの非通紙部温度が所定温度以上に昇温するのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例装置の構成を示す部分破
断正面図である。
【図2】 本発明の第一実施例装置の構成を示す部分破
断断面図である。
【図3】 案内板の構成図である。
【図4】 第二実施例装置の構成を示す部分破断正面図
である。
【図5】 第二実施例装置の構成を示す側面図である。
【図6】 手差しカセットの概略図である。
【図7】 手差しカセットの概略図である。
【図8】 従来装置の構成を示す正面図である。
【図9】 従来装置の構成を示す側面図である。
【図10】 従来装置の温度分布図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 熱源(ヒータ) 4 送風ファン 5 ケーシング 6 案内板 7 芯金 8 温度検知素子 9 分離爪 10 加熱体 11 加熱体ホルダー 12 耐熱性フィルム 14 手差しカセット 15 紙幅検知手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の回転体の少なくとも一方に熱源を
    有する該一対の回転体が形成するニップ部で、未定着ト
    ナー像を有する転写材を該回転体の中央基準にて搬送を
    行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着像を得る熱定着装
    置において、 中央基準において回転体上の該両端部の所定の幅に風を
    送る送風装置と、該送風装置から送られた風を熱源を有
    する該回転体の両端部側へ導く案内装置とを有している
    ことを特徴とする熱定着装置。
  2. 【請求項2】 一対の回転体の少なくとも一方に熱源を
    有する該一対の回転体が形成するニップ部で、未定着ト
    ナー像を有する転写材を該回転体の中央基準にて搬送を
    行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着像を得る熱定着装
    置において、 転写材のサイズ検知手段と、該サイズ検知手段により検
    知されたサイズに応じて、中央基準において回転体上の
    該両端部の所定の幅に風を送る送風装置と、該送風装置
    から送られた風を熱源を有する該回転体の両端部側へ導
    く案内装置とを有していることを特徴とする熱定着装
    置。
  3. 【請求項3】 エンドレスベルト状に形成された耐熱性
    フィルムと、該耐熱性フィルムに接触するように配設さ
    れた加熱体と、上記耐熱性フィルムを介して該加熱体と
    圧接するように配設された加圧部材が形成するニップ部
    で、未定着トナー像を有する転写材を該回転体の中央基
    準にて搬送を行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着像を
    得る熱定着装置において、 中央基準において該回転体上の両端部の所定の幅に風を
    送る送風装置と、該送風装置から送られた風を該耐熱性
    フィルムの両端部側へ導く案内装置とを有していること
    を特徴とする熱定着装置。
  4. 【請求項4】 エンドレスベルト状に形成された耐熱性
    フィルムと、該耐熱性フィルムに接触するように配設さ
    れた加熱体と、上記耐熱性フィルムを介して該加熱体と
    圧接するように配設された加圧部材が形成するニップ部
    で、未定着トナー像を有する転写材を該回転体の中央基
    準にて搬送を行いかつ該転写材を挟圧搬送して定着像を
    得る熱定着装置において、 転写材のサイズ検知手段と、該サイズ検知手段により検
    知されたサイズに応じて、中央基準において該回転体上
    の両端部の所定の幅に風を送る送風装置と、該送風装置
    から送られた風を該耐熱性フィルムの両端部側へ導く案
    内装置とを有していることを特徴とする熱定着装置。
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