JP2002365777A - 現像処理液の温度制御装置 - Google Patents

現像処理液の温度制御装置

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JP2002365777A
JP2002365777A JP2001169210A JP2001169210A JP2002365777A JP 2002365777 A JP2002365777 A JP 2002365777A JP 2001169210 A JP2001169210 A JP 2001169210A JP 2001169210 A JP2001169210 A JP 2001169210A JP 2002365777 A JP2002365777 A JP 2002365777A
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heater
temperature
developing solution
voltage
input voltage
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Kohei Okochi
工平 大河内
Kazuo Einaga
和夫 永長
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータに印加される入力電圧が異なる場合に
おいても、現像処理槽の損傷等のおそれがなく、現像処
理槽を極力小型に形成することが可能となる現像処理液
の温度制御装置を提供する。 【解決手段】 現像処理液の温度を検出する温度検出手
段STの検出情報に基づいて、現像処理液の温度が目標
温度になるように、感光材を現像処理するために現像処
理槽内に貯留される現像処理液を加熱するヒータHの作
動を制御する制御手段100が、ヒータHに印加される
入力電圧の識別情報(電圧設定スイッチ12の入力情
報)に基づいて、その入力電圧の電圧値にかかわらずヒ
ータHにて消費される平均電力量が等しくなるように、
ヒータHを通電作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材を現像処理
するために現像処理槽内に貯留される現像処理液を加熱
するヒータと、前記現像処理液の温度を検出する温度検
出手段と、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前
記現像処理液の温度が目標温度になるように前記ヒータ
の作動を制御する制御手段とが設けられた現像処理液の
温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙などの感光材を現像処
理するための現像処理装置では、例えば特開2001−
13655号公報に示すように、感光材の現像、漂白、
定着などを行う各現像処理槽に貯留される現像液、漂白
液、定着液などの各現像処理液を処理に適した目標温度
(38℃〜40℃)に加熱するために、温度センサ等の
温度検出手段で検出される現像処理液の検出温度が上記
目標温度になるように、マイコン等からなる制御手段が
加熱用のヒータの作動を制御している。この現像処理液
の温度制御として、具体的には、例えば、現像処理液の
検出温度が上記目標温度よりも低いときは、外部から供
給される交流入力電圧をヒータに印加して通電作動させ
る一方、現像処理液の検出温度が上記目標温度を超えて
いるときは、上記交流入力電圧の印加を遮断してヒータ
を通電作動させないような制御(オンオフ制御)を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現像処理装
置に供給される電源電圧が国(国内か外国か)等により
異なると、前記ヒータに印加される入力電圧(交流入力
電圧)が異なるが、その場合に、入力電圧が高いとき
は、入力電圧が低いときよりもヒータの通電作動時に消
費される電力量が多くなって、ヒータでの発熱量が大き
くなる。例えば200V,220V,240Vのように
入力電圧が高くなると、ヒータの消費電力量は、入力電
圧の増加率の2乗に比例して多くなる。一方、ヒータの
加熱能力(容量)は、入力電圧が低いときでも現像処理
液を目標温度に加熱して保温するのに必要な条件から最
低値が定まるが、従来では、このような加熱能力(容
量)のヒータを入力電圧が高く且つ現像処理槽(タン
ク)内に処理液がない厳しい使用条件で通電させたとき
でも、ヒータの発熱によってタンク内壁等が損傷しない
ように、ヒータとタンク壁面との距離を大きくしていた
ため、現像処理槽が大きくなる不利があった。なお、上
記のように現像処理装置が使用される国等により電源電
圧が異なってもヒータでの消費電力量が等しくなるよう
に、異なる加熱能力のヒータを用いることも可能である
が、この場合には、ヒータの種類が増えて在庫管理の手
間及び部品コストの点で不利となるので、かかる不利を
避けて、部品の共通化を実現するためには、同一の加熱
能力のヒータを用いるようにすることが望まれる。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、加熱能力が同一のヒータを用い
ながら、ヒータに印加される入力電圧が異なる場合にお
いて、現像処理槽の損傷等のおそれがなく、現像処理槽
を極力小型に形成することが可能となる現像処理液の温
度制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る現像処理液の温度制御装置は、感光材を
現像処理するために現像処理槽内に貯留される現像処理
液を加熱するヒータと、前記現像処理液の温度を検出す
る温度検出手段と、前記温度検出手段の検出情報に基づ
いて、前記現像処理液の温度が目標温度になるように前
記ヒータの作動を制御する制御手段とが設けられたもの
であって、その第一の特徴構成は、請求項1に記載した
如く、前記制御手段は、前記ヒータに印加される入力電
圧の識別情報に基づいて、前記入力電圧の電圧値にかか
わらず前記ヒータにて消費される平均電力量が等しくな
るように、前記ヒータを通電作動させる点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、請求項2に記載した
如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記制御手段は、
設定時間毎に検出される前記現像処理液の検出温度に基
づいて、当該設定時間を単位制御周期として通電制御す
るものであり、且つ、前記単位制御周期における前記ヒ
ータの通電作動時間を、前記識別情報に基づいて前記入
力電圧の電圧値が高い場合には前記入力電圧の電圧値が
低い場合に比べて短くするように構成されている点にあ
る。
【0007】同第三の特徴構成は、請求項3に記載した
如く、上記第二の特徴構成に加えて、前記制御手段は、
前記設定時間を、前記識別情報に基づいて前記入力電圧
の電圧値が高い場合には前記入力電圧の電圧値が低い場
合に比べて短くするように構成されている点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、請求項4に記載した
如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記制御手段は、
前記識別情報に基づいて、前記平均電力量が等しくなる
ように位相制御するものである点にある。
【0009】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
の第一の特徴構成によれば、現像処理槽内に貯留される
現像処理液の温度を検出する温度検出手段の検出情報に
基づいて、現像処理液の温度が目標温度になるようにヒ
ータの作動を制御する制御手段が、前記ヒータに印加さ
れる入力電圧の識別情報に基づいて、前記入力電圧の電
圧値にかかわらず前記ヒータにて消費される平均電力量
が等しくなるように、前記ヒータを通電作動させる。従
って、ヒータに印加される入力電圧の識別情報に基づい
てヒータにて消費される平均電力量が等しくなるように
ヒータの通電作動が制御されるので、同一加熱能力のヒ
ータを用いて部品の共通化を実現しながら、国等によっ
て電源電圧が異なるためにヒータに印加される入力電圧
が高くなる場合でも、ヒータでの発熱量が増加せず、そ
の結果、ヒータと現像処理槽の壁面との距離を小さくし
ても、現像処理槽の損傷等のおそれがなく、現像処理槽
を極力小型に形成することが可能となる現像処理液の温
度制御装置が得られる。
【0010】同第二の特徴構成によれば、前記制御手段
は、前記温度検出手段によって設定時間毎に検出される
現像処理液の検出温度に基づいて、当該設定時間を単位
制御周期としてヒータを通電制御するとともに、前記単
位制御周期におけるヒータの通電作動時間を、前記入力
電圧の電圧値が高い場合には前記入力電圧の電圧値が低
い場合に比べて短くするように制御する。すなわち、設
定時間を単位制御周期として現像処理液の検出温度に基
づいてヒータを通電制御して、現像処理液の温度を目標
温度にするようにヒータの作動を制御するとともに、ヒ
ータに印加される入力電圧の電圧値が高い場合は、上記
単位制御周期におけるヒータの通電作動時間を、入力電
圧の電圧値が低い場合の通電作動時間よりも短くして、
ヒータにて消費される平均電力量が等しくなるように制
御する。
【0011】従って、設定時間毎に検出される現像処理
液の検出温度に基づいてヒータを通電制御することで、
現像処理液の温度を目標温度にするためのヒータの作動
制御を良好に行いながら、そのヒータの通電制御におけ
るヒータの通電作動時間を、ヒータに印加される入力電
圧の電圧値に応じて変更することで、ヒータへの入力電
圧の電圧値にかかわらずヒータにて消費される平均電力
量を等しくする制御を簡易な構成で的確に実現すること
ができる。
【0012】同第三の特徴構成によれば、前記制御手段
は、前記単位制御周期となる設定時間を、前記入力電圧
の識別情報に基づいて前記入力電圧の電圧値が高い場合
には前記入力電圧の電圧値が低い場合に比べて短くす
る。すなわち、現像処理液の検出温度に基づいてヒータ
を通電制御するときの単位制御周期が、ヒータに印加さ
れる入力電圧の電圧値が高い場合には入力電圧の電圧値
が低い場合に比べて短くなるように制御される。
【0013】従って、ヒータに印加される入力電圧が高
い場合には、ヒータにて消費される瞬時電力は大きくな
るが、上述のようにヒータの通電制御時の単位制御周期
を短くして現像処理液の温度上昇をより細かい時間間隔
でチェックし、上記ヒータの瞬時電力の増大に伴う現像
処理液の温度の目標温度に対する偏差の増大を抑制する
ことができ、もって、ヒータへの入力電圧が高い場合に
おいて、ヒータにて消費される平均電力量を等しくする
制御を行いながら、さらに、現像処理液の温度を目標温
度にするための温度制御を一層良好に行うことができ
る。
【0014】同第四の特徴構成によれば、前記制御手段
は、ヒータに印加される入力電圧の識別情報に基づい
て、ヒータにて消費される平均電力量が等しくなるよう
にヒータを位相制御する。即ち、ヒータに印加される入
力電圧が交流電圧であるような場合に、その交流電圧の
位相に同期させてヒータを通電作動させるとともに、そ
のヒータの通電位相を入力電圧の電圧値に応じて変化さ
せて、ヒータにて消費される平均電力量を等しくする。
従って、ヒータの通電作動を位相制御によって行うこと
で、極力効率よく通電作動させながら、ヒータへの入力
電圧の電圧値にかかわらずヒータにて消費される平均電
力量を等しくする制御をより一層高精度で実現すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、本発明に
係る現像処理液の温度制御装置を写真現像処理装置に適
用した場合の第1実施形態について、図面に基づいて説
明する。図1には感光材の一例としてのフィルム1を現
像処理する写真現像処理装置の構造が示されている。こ
の写真現像処理装置では先端にリーダを接続して上記フ
ィルム1を装填するフィルム装填部2と、フィルム装填
部2から繰り出されたフィルム1を現像処理するフィル
ム現像部3と、現像処理後のフィルム1を乾燥ヒータに
よって暖めて乾燥ファンからの温風によって乾燥するフ
ィルム乾燥部4と、乾燥後のフィルム1を排出するフィ
ルム排出部5と、排出されたフィルム1を一時的に保存
するフィルム受け部6とが備えられている。尚、フィル
ム装填部2に装填されたフィルム1は、搬送ローラと遊
転ローラとに挟持された状態で搬送され、フィルム現像
部3に送り込まれるが、フィルム現像部3の入口付近に
は光センサ7が設けられ、この光センサ7の信号とフィ
ルム搬送速度からフィルム現像部3に搬入されて現像処
理されるフィルムの長さを求めることができる。
【0016】フィルム現像部3には、フィルム1を現像
処理するための現像処理液を貯留する現像処理槽とし
て、現像、漂白、定着等の現像処理を順次行うための現
像液、漂白液、定着液、安定液などの現像処理液が各別
に充填された7つの現像処理槽3A〜3Gが形成されて
いる現像処理エリアと、現像処理エリア内でフィルム1
を搬送する長さの異なる搬送ローラユニット8とが備え
られている。上記7つの現像処理槽3A〜3Gは、フィ
ルム1の搬送方向の順に並んでおり、1番目の深い漕が
現像液用処理槽3Aで、次が漂白液用処理槽3Bで、続
く2つが定着液用処理槽3C、3Dであり、3つの浅い
漕となっているのが安定液用処理槽3E,3F,3Gで
ある。各処理槽は深さが異なっていても、実質的には同
様な構造をもっており、図2に、現像液用処理槽3Aの
縦断面視での模式図が示されている。以下、この現像液
用処理槽3Aを例にして各処理槽について説明する。
【0017】図2に示すように、現像液用処理槽3A
は、フィルム1の現像処理を行う処理液槽3Atと、そ
の処理液槽3Atの上側領域の側方に位置して温調液槽
として機能するサブタンク3Asとを備え、処理液槽3
Atの上側領域とサブタンク3Asは流通可能となって
いる。一方、サブタンク3Asと処理液槽3Atの底部
とがフィルタFを経由した循環管路13Lで接続され、
この循環管路13Lの途中には循環ポンプ13Pが備え
られている。
【0018】又、サブタンク3Asの内部には、現像処
理液の液面レベルの上下に応じてガイドロッドSLaに
沿って上下するフロートSLbを備えて、そのフロート
SLbの位置によって現像処理液の液面レベルを検出す
る液面センサSLと、現像処理液を加熱するヒータH
と、現像処理液の温度を検出する温度検出手段としての
温度センサSTとが設けられている。尚、ヒータHは、
縦長姿勢の棒状の素材の先端側にニクロム線等を内蔵し
た発熱部Heを備えている。
【0019】サブタンク3Asには、給水ラインを形成
する給水管路14Lが接続されており、現像処理液から
の水の蒸発分を補償するために、適時給水ポンプ14P
を作動させ、流量センサ14Sで必要とする量の水を計
測するまで給水タンク14Tから給水管路14Lを介し
てサブタンク3Asに送るものとなっている。又、サブ
タンク3Asには、現像処理液を補充する補充管路15
Lが接続されており、フィルム1に付着して持ち出され
る現像処理液を補充する目的と、現像液の活性度を一定
に保つ目的とから、フィルム1の処理量が設定された値
に達した場合、及び、前記液面センサSLで液面低下を
検出した場合には、補充ポンプ15Pを作動させて補充
用現像処理液タンク15Tからの現像処理液を流量セン
サ15Sで必要とする量の現像処理液を計測するまで補
充管路15Lを介してサブタンクAsに送るものとなっ
ている。
【0020】現像液用処理槽3Aには、排出ラインを形
成する排出管路16Lが接続されており、現像液の補充
時に排出ポンプ16Pを同時又はシーケンス的に動作さ
せ、現像液用処理槽3Aから劣化した現像液を流量セン
サ16Sで所定量を計測して排出タンク16Tへ排出す
るものとなっおり、現像液用処理槽3Aと排出タンク1
6Tの間には、不測の事態に備えてオーバーフロー排出
管路16Fが付加的に設けられている。
【0021】この写真現像処理装置では、現像液用処理
槽3Aに補給される現像液、漂白液用処理槽3Bに供給
される漂白液、定着液用処理槽3C、3Dに補給される
定着液、安定液用処理槽3E、3F、3Gに補給される
安定液の温度管理と、液面レベルの管理を自動的に行う
制御系を備えている。尚、この装置では、現像液、漂白
液、定着液、安定液夫々とも殆ど同じ構造の機構を介し
て送り出すものとなっており、その1つに対する制御を
以下に詳述する。
【0022】図3に示すように制御系が構成され、この
制御系ではマイクロプロセッサを備えた制御装置18に
対して、フィルム1を夫々の現像処理槽に送る搬送モー
タ(図示せず)が駆動状態にあるか、停止状態にあるか
を示すフィルム搬送信号、及び、温度センサST、液面
センサSL、3つの流量センサ14S,15S,16S
夫々からの信号が入力する系が形成されると共に、この
制御装置18からヒータH、循環ポンプ13P、給水ポ
ンプ14P、補充ポンプ15P、排出ポンプ16P、文
字や図形の表示が可能な液晶モニター19、ブザーや音
声を発するスピーカ等で構成されるアラーム20夫々に
対して駆動信号を出力する信号系が形成されている。
尚、図においては、5つのセンサからの信号の入力系
と、ヒータH及び4つのポンプに対する出力系とが1組
だけ示されているが、この入力系と出力系とは夫々の現
像処理槽3A〜3Gに対応した組だけ存在する。
【0023】さらに、上記制御装置18には、ディップ
スイッチ等によって構成された電圧設定スイッチ12が
接続されている。この電圧設定スイッチ12は、写真現
像処理装置に供給されている電源電圧の情報を入力する
ために用いられ、電源電圧として例えば200V〜24
0Vの範囲の単相交流電圧が供給される場合に、その電
圧値が200V,220V,240V等のうちのいずれ
であるかを上記ディップスイッチで設定して、制御装置
18に識別させることができる。尚、この電圧設定スイ
ッチ12は1個だけ設けられている。
【0024】上記ヒータHの駆動構成について説明する
と、ヒータの加熱部Heに前記単相交流電圧源からの電
流が通電されて加熱部Heが発熱するとともに、ヒータ
Hの加熱作動を制御するために、上記交流電圧源からヒ
ータの加熱部Heへの通電回路に直列に、制御装置18
からのトリガ信号でオンオフ作動するトライアック等の
電力制御素子11が設けられ、さらに、上記交流電圧信
号が制御装置18に入力されてその交流電圧信号の位相
が弁別されている。そして、図4に示すように、上記ト
リガ信号は交流電圧信号の位相に同期したタイミングで
出力され、いわゆる位相制御によってヒータHに対する
通電作動が行われている。尚、図には、交流電圧がゼロ
の位相でトリガ信号を与えるゼロ電圧スイッチの場合を
示し、図の斜線で表わした領域でヒータHが通電作動す
る。
【0025】前記制御装置18を利用して、前記温度セ
ンサSTによって検出される現像処理液の温度が目標温
度(例えば40℃)になるように、前記ヒータHの作動
を制御する制御手段100が設けられ、この制御手段1
00は、前記ヒータHに印加される入力電圧の識別情
報、即ち前記電圧設定スイッチ12によって設定される
交流電圧の情報に基づいて、ヒータHに印加される入力
電圧の電圧値にかかわらず前記ヒータHにて消費される
平均電力量が等しくなるように、前記ヒータHを通電作
動させるように構成されている。そして、上記入力電圧
の電圧値にかかわらず前記ヒータHにて消費される平均
電力量を等しくする制御として、前記制御手段100
は、設定時間毎に検出される前記現像処理液の検出温度
に基づいて、当該設定時間を単位制御周期として通電制
御するものであり、且つ、前記単位制御周期における前
記ヒータHの通電作動時間を、前記識別情報に基づいて
前記入力電圧の電圧値が高い場合には前記入力電圧の電
圧値が低い場合に比べて短くするように構成されてい
る。
【0026】次に、上記ヒータHの通電制御について図
5及び図6に基づいて具体的に説明する。先ず、現像処
理装置の作業開始時には、現像処理液の温度を目標温度
(後述のD1)まで上昇させる初期昇温処理を実行する
が、この初期昇温処理では、ヒータHを連続して通電作
動させる最大電力の状態で現像処理液を加熱する。現像
処理液の温度が目標温度D1に達した後は、前記設定時
間(単位制御周期T)毎に前記温度センサSTの検出情
報を入力して、その検出温度が目標温度D1を超えてい
れば、その温度検出時点の直後の単位制御周期Tでは、
ヒータHの通電をオフし、上記検出温度が目標温度D1
を超えていなければ、その温度検出時点の直後の単位制
御周期Tでは、ヒータHの通電をオンする調温処理を基
本の制御として実行するとともに、上記単位制御周期T
でのヒータHの通電オン時間(通電作動時間)を前記入
力電圧に基づいて変更する。例えば、交流電圧の電圧値
が200Vの場合は、通電オン時間を単位制御周期Tの
100%の時間に設定し、220Vの場合は、通電オン
時間を単位制御周期Tの82.6%の時間に設定し、2
40Vの場合は、通電オン時間を単位制御周期Tの6
9.4%の時間に設定する。これによって、交流電圧の
電圧値が200V,220V,240Vと変化する場合
にも、下式のように、ヒータHの平均消費電力量を等し
くすることができる。
【0027】
【数1】(200)2×T=(220)2×T×0.82
6=(240)2×T×0.694
【0028】制御装置18によって実行される温度管理
ルーチンを図7に示すフローチャートによって説明す
る。先ず、前記電圧設定スイッチ12による交流電圧の
設定情報を入力して、その交流電圧の情報に基づいて前
記通電作動時間を設定する(#11〜#12ステッ
プ)。次に、前記単位制御周期Tで温度センサSTで計
測される温度Dの信号を入力し、その温度Dが前記目標
温度の一例として設定した第1設定温度D1(40℃)
よりも低い場合には、上記単位制御周期Tにおいて設定
した通電作動時間の間ヒータHに通電して現像処理液の
加熱を行い、上記温度Dが第1設定温度D1以上である
場合にはヒータHへの通電を停止(既に通電停止状態に
あれば停止状態を維持)する処理を行う(#13〜#1
7ステップ)。さらに、温度センサSTで計測される温
度Dが上記第1設定温度D1よりも数度高温側に設定し
た第2設定温度を超えている場合には、液晶モニター1
9に対して、「液過熱」の文字を表示するとともにアラ
ーム20を作動させ、且つ、現像処理液の過熱を防止す
るためにヒータHの通電作動を停止させる(#18〜#
20ステップ)。尚、以上の処理のうち、#11〜#1
7ステップが前記制御手段100に対応する。
【0029】〔第2実施形態〕この第2実施形態では、
前記ヒータHの通電制御の内容が異なる点を除いて、第
1実施形態と同様に構成されている。即ち、前記制御手
段100は、前記設定時間(単位制御周期T)を、前記
識別情報に基づいて前記入力電圧の電圧値が高い場合に
は前記入力電圧の電圧値が低い場合に比べて短くするよ
うに構成されている。具体的には、図8に示すように、
例えば上記単位制御周期T内でヒータHを通電させる通
電作動時間を単位制御周期Tの80%程度に維持しなが
ら、交流電圧の電圧値が200Vの場合の単位制御周期
T1を基準として、交流電圧の電圧値が220Vの場合
の単位制御周期T2を200Vの場合の単位制御周期T
1の1/4に変更し、交流電圧の電圧値が240Vの場
合の単位制御周期T3を200Vの場合の単位制御周期
T1の1/16に変更する。これによって、交流電圧の
電圧値が高い場合にはより短い制御周期でヒータHの通
電制御を実行するので、温度変化の変動(オーバーシュ
ート)の増大を抑制することができる。
【0030】図9に第2実施形態における温度管理ルー
チンを示すが、先ず、前記電圧設定スイッチ12による
交流電圧の設定情報を入力して、その交流電圧の情報に
基づいて前記設定時間(各単位制御周期T1,T2,T
3)を設定する(#21〜#22ステップ)。次に、上
記設定した各単位制御周期T1,T2,T3で温度セン
サSTで計測される温度Dの信号を入力し、その温度D
が前記第1設定温度D1(40℃)よりも低い場合に
は、上記各単位制御周期T1,T2,T3の80%の時
間の間ヒータHに通電し、上記温度Dが第1設定温度D
1以上である場合にはヒータHへの通電を停止する処理
を行う(#23〜#27ステップ)。以下、第1実施形
態と同様な処理を行う(#28〜#30ステップ)。
尚、以上の処理のうち、#21〜#27ステップが前記
制御手段100に対応する。
【0031】〔第3実施形態〕この第3実施形態では、
前記ヒータHの通電制御の内容が異なる点を除いて、第
1実施形態と同様に構成されている。即ち、前記制御手
段100は、前記識別情報に基づいて、前記平均電力量
が等しくなるように前記ヒータHを位相制御するように
構成されている。具体的には、図10に例示するよう
に、交流電圧の電圧値が200Vの場合には、前記ゼロ
電圧スイッチの場合のトリガ信号の位相(以下、ゼロ位
相という)でトリガ信号を出力して、交流電圧の半周期
の時間t1通電させ、交流電圧の電圧値が220Vの場
合には、トリガ信号の位相をゼロ位相より遅らせて交流
電圧の半周期のうちt2時間だけ通電させ、交流電圧の
電圧値が240Vの場合にはトリガ信号の位相をさらに
遅らせて交流電圧の半周期のうちt3時間だけ通電させ
る。尚、t1>t2>t3であり、200V,220
V,240Vの各電圧においてヒータHに印加されるピ
ーク電圧値をv1,v2,v3(v1<v2<v3)と
するとき、下式が成り立つように上記各通電時間即ちト
リガ信号の位相遅れ時間を設定する。これによって、交
流電圧の電圧値が200V,220V,240Vと変化
しても、ヒータHの平均消費電力量を等しくすることが
できる。
【0032】
【数2】 (v1)2×t1=(v2)2×t2=(v3)2×t3
【0033】図11に第3実施形態における温度管理ル
ーチンを示すが、先ず前記電圧設定スイッチ12による
交流電圧の設定情報を入力して、その交流電圧の情報に
基づいて前記トリガ信号の位相遅れ時間を設定する(#
31〜#32ステップ)。次に、単位制御周期Tで温度
センサSTで計測される温度Dの信号を入力し、その温
度Dが前記第1設定温度D1(40℃)よりも低い場合
には、上記トリガ信号の位相遅れ時間の条件で位相制御
してヒータHに通電し、上記温度Dが第1設定温度D1
以上である場合にはヒータHへの通電を停止する処理を
行う(#33〜#37ステップ)。以下、第1実施形態
と同様な処理を行う(#38〜#40ステップ)。尚、
以上の処理のうち、#31〜#37ステップが前記制御
手段100に対応する。
【0034】〔別実施形態〕上記実施形態では、ヒータ
Hに交流電圧を印加して通電させるとともに、制御手段
100が、交流電圧信号に同期したトリガ信号でヒータ
Hを通電作動させる位相制御を行うように構成したが、
これ以外に、交流電圧信号に同期しない非同期式にヒー
タHを通電作動させるようにしてもよい。又は、ヒータ
Hに直流電圧を印加して通電させてもよく、この直流電
圧の場合でも、制御手段100が、上記実施形態と同様
に各単位制御周期T,T1,T2,T3でヒータHを通
電作動させるように構成することが可能である。
【0035】上記実施形態では、制御手段100が、電
圧設定スイッチ12によって入力される交流電圧の情報
に基づいて、ヒータHに印加される入力電圧を識別する
ように構成したが、これ以外に、制御手段100が、前
記制御装置18に入力される交流電圧信号の電圧値を検
出して、その検出情報に基づいてヒータHに印加される
入力電圧を識別するように構成してもよい。
【0036】上記実施形態では、制御手段100が、現
像処理液の目標温度を単一の温度D1に設定して、現像
処理液の検出温度がその設定温度D1を超えるか超えな
いによってヒータHの通電をオンオフする制御を行うよ
うに構成したが、これ以外に、現像処理液の目標温度を
適正温度範囲によって設定して、現像処理液の検出温度
が適正温度範囲の上限温度を超えるまでは、ヒータHの
通電をオンさせ、現像処理液の検出温度が適正温度範囲
の上限温度から低下して下限温度になるまでは、ヒータ
Hの通電をオフするような制御が可能である。そして、
この現像処理液の目標温度を適正温度範囲に設定する制
御においても、前記実施形態と同様に、例えば図10に
示す位相制御を実行することによって、交流電圧の電圧
値が200V〜240Vと変化する場合にも、ヒータH
の平均消費電力量を等しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像処理装置の概略を示す断面図
【図2】現像処理槽の模式図
【図3】制御系のブロック回路図
【図4】位相制御を示すタイムチャート
【図5】ヒータの通電作動の概略を示すタイムチャート
【図6】ヒータの通電制御の内容を示すグラフ
【図7】温度管理ルーチンのフローチャート
【図8】第2実施形態に係るヒータの通電制御の内容を
示すグラフ
【図9】第2実施形態に係る温度管理ルーチンのフロー
チャート
【図10】第3実施形態に係るヒータの通電制御の内容
を示すグラフ
【図11】第3実施形態に係る温度管理ルーチンのフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 感光材 3A〜3G 現像処理槽 100 制御手段 H ヒータ ST 温度検出手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 DA02 DA22 DA28 EA02 4F040 AA22 AC02 BA50 CC07 DA07 DA16 DA18 DA20 5H323 AA36 BB09 BB11 CA04 CB04 DA02 DA03 EE01 FF01 GG01 HH01 JJ02 KK05 LL17 MM02 QQ05 RR04 SS01 SS02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材を現像処理するために現像処理槽
    内に貯留される現像処理液を加熱するヒータと、前記現
    像処理液の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検
    出手段の検出情報に基づいて、前記現像処理液の温度が
    目標温度になるように前記ヒータの作動を制御する制御
    手段とが設けられた現像処理液の温度制御装置であっ
    て、 前記制御手段は、前記ヒータに印加される入力電圧の識
    別情報に基づいて、前記入力電圧の電圧値にかかわらず
    前記ヒータにて消費される平均電力量が等しくなるよう
    に、前記ヒータを通電作動させる現像処理液の温度制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、設定時間毎に検出され
    る前記現像処理液の検出温度に基づいて、当該設定時間
    を単位制御周期として通電制御するものであり、且つ、
    前記単位制御周期における前記ヒータの通電作動時間
    を、前記識別情報に基づいて前記入力電圧の電圧値が高
    い場合には前記入力電圧の電圧値が低い場合に比べて短
    くするように構成されている請求項1記載の現像処理液
    の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記設定時間を、前記
    識別情報に基づいて前記入力電圧の電圧値が高い場合に
    は前記入力電圧の電圧値が低い場合に比べて短くするよ
    うに構成されている請求項2記載の現像処理液の温度制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記識別情報に基づい
    て、前記平均電力量が等しくなるように位相制御するも
    のである請求項1記載の現像処理液の温度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018429A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Omron Corp 調節計

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