JP2002365382A - 熱発電時計 - Google Patents

熱発電時計

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JP2002365382A
JP2002365382A JP2001168986A JP2001168986A JP2002365382A JP 2002365382 A JP2002365382 A JP 2002365382A JP 2001168986 A JP2001168986 A JP 2001168986A JP 2001168986 A JP2001168986 A JP 2001168986A JP 2002365382 A JP2002365382 A JP 2002365382A
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JP
Japan
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case
back cover
thermoelectric
heat
bezel
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JP2001168986A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ogawa
愼一 小川
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱発電素子の発電効率が良い熱発電時計を提
供する。 【解決手段】 熱伝導性材料よりなる裏蓋と、熱伝導性
材料よりなるベゼルと、裏蓋とベゼルの間に挟み込まれ
た断熱材料よりなるケースと、裏蓋及びベゼルの、温度
差により発電する熱発電素子と、を備え、熱発電素子が
発電した電力を時計の駆動電力に利用する熱発電時計に
おいて、裏蓋に裏蓋放熱部を備えたこと、および、ケー
スにケース放熱部を備えたこと、を特徴とする熱発電時
計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱発電時計に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱発電時計51の構造を第8図に
示す。第8図において、この熱発電時計51は、裏蓋5
2と、ベゼル53と、ケース54と、熱発電素子55
と、風防56と、ムーブメント57と、文字板58と、
から構成されている。熱発電素子55の上面側は、ベゼ
ル53の熱が伝わるようにベゼル53と接触する。熱発
電素子55の下面側は、裏蓋52の熱が伝わるように裏
蓋52と接触する。
【0003】裏蓋52は、腕からの熱を効率よく集め
て、その熱を熱発電素子55に効率よく伝えるために、
熱伝導性材料を使用している。ベゼル53は、効率よく
放熱して、裏蓋52より温度が低くなった熱を熱発電素
子55に効率よく伝えるために熱伝導性材料を使用して
いる。ケース54は、裏蓋52に集めた熱を極力ベゼル
53に伝えないようにするために、熱伝導性の低い断熱
性材料を使用している。
【0004】裏蓋52は固定用のネジ59によりケース
54に固定されている。裏蓋52とケース54の間に
は、防水パッキン60が配設されて、裏蓋52とケース
54との間の防水性が確保されている。ケース54は、
固定用ネジ(図示せず)によりベゼル53に固定されて
いる。ベゼル53とケース54の間には、防水パッキン
61が配設されて、ベゼル53とケース54との間の防
水性が確保されている。ベゼル53の上方には風防56
が配設されている。符号57はムーブメント、および符
号58は文字板である。
【0005】このような構造により、腕の熱が裏蓋52
に伝わる。裏蓋52に伝わった熱は熱発電素子55の下
面側に伝わる。一方、ベゼル53はその熱を外気に放熱
することにより冷却される。冷却されて、裏蓋52より
温度が低くなった熱は熱発電素子55の上面側に伝わ
る。熱発電素子55には、前記のようにして伝わった、
その下面側と上面側の温度差により電力が発生する。そ
の温度差が大きいほど電力が多く発生する。赤道直下の
ような暑い地域においては、ベゼル53の温度より裏蓋
52の温度が高くなる場合も考えられる。しかしなが
ら、熱発電素子55の上面側と下面側に温度差が生じて
いれば、熱発電素子55は発電する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の熱
発電時計51の構造には下記のような問題がある。裏蓋
52の熱が、ケース54に伝わり易い。詳しくは、ケー
ス54に対して、裏蓋52の外縁66の上面側が、全面
的に接触している。ケース54は断熱性材料を使用して
いるため、熱は伝わりにくいが、まったく伝わらない訳
ではない。そのため、熱伝導性材料と比べるとその量は
少ないが、裏蓋52の熱が、ケース54に伝わり易かっ
た。
【0007】すると、ケース54に伝わった熱がベゼル
53に伝わり、ベゼル53の温度が高くなる。よってベ
ゼル53と接触した熱発電素子55の上面側の温度も高
くなってしまう。従って、熱発電素子55にかかる温度
差が小さくなり、熱発電素子55の発電効率が悪くなっ
てしまった。
【0008】本発明の目的は、熱発電素子の発電効率が
良い熱発電時計を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1は、「裏蓋に裏蓋放熱部を備え
たこと」を特徴とする。
【0010】この構成により、裏蓋が放熱されて温度が
下がる。よって、裏蓋からケースに伝わる熱、さらにケ
ースからベゼルに伝わる熱が減少する。従って、ベゼル
の温度の上昇を抑えることができるので、熱発電素子に
かかる温度差が大きくなり、熱発電素子の発電効率が良
い熱発電時計を提供することが出来る。
【0011】本発明の請求項2は、「ケースにケース放
熱部を備えたこと」を特徴とする。この構成により、裏
蓋からケースに伝わった熱は放熱される。すると、ケー
スの温度は下がる。ケースの温度が下がると、ケースか
らベゼルに伝わる熱が減少する。従って、ベゼルの温度
の上昇を抑えることができるので、熱発電素子にかかる
温度差が大きくなり、熱発電素子の発電効率が良い熱発
電時計を提供することが出来る。
【0012】本発明の請求項3は、「裏蓋放熱部が、ケ
ースとの接触する部分の近傍に形成されたこと」を特徴
とする。この構成により、裏蓋の、ケースとの接触する
部分の近傍が、放熱される。すると、裏蓋のケースに接
触している部分の温度が下がる。よって、ケースに伝わ
る熱は、減少する。一方、裏蓋には、腕の熱を集めて、
その熱を、熱発電素子に伝える役目もある。しかしなが
ら、裏蓋が放熱されるのは、ケースとの接触する部分の
近傍のみである。従って、裏蓋全体として裏蓋が腕の熱
を集める作用には大きく影響しない。
【0013】本発明の請求項4は、「裏蓋に、ケースの
外側に延出するような、延出部が形成されたこと」を特
徴とする。この構成により、裏蓋の、ケースの外側に延
出部分が、外気に触れる。すると、裏蓋の外気に触れた
部分が、放熱される。よって、裏蓋のケースに接触して
いる部分の温度が下がる。従って、ケースに伝わる熱
は、減少する。
【0014】本発明の請求項5は、「延出部が、ケース
の最外周面の内側に、位置するように形成されたこと」
を特徴とする。この構成により、ケースの最外周面に隠
されて、延出部が上から見えない。よって、延出部を設
けても、時計の美観を損ねない。
【0015】本発明の請求項6は、「ケース放熱部が、
外気との接触表面積を増やすように形成されたこと」を
特徴とする。この構成により、外気との接触表面積が増
えて、ケースの熱が放熱し易くなる。
【0016】本発明の請求項7は、「ケース放熱部に、
フィン部を備えたこと」を特徴とする。この構成によ
り、フィン部から、ケースの熱が放熱し易くなる。
【0017】本発明の請求項8は、「フィン部が、ケー
スの側面に形成された周状溝からなること」を特徴とす
る。この構成により、周状溝から、ケースの熱が放熱し
易くなる。
【0018】本発明の請求項9は、「フィン部が、ケー
スの上下方向に形成された溝からなること」を特徴とす
る。この構成により、ケースの上下方向に形成された溝
から、ケースの熱が放熱し易くなる。
【0019】本発明の請求項10は、「フィン部が、ケ
ースに形成された有底孔からなること」を特徴とする。
この構成により、ケースに形成された有底孔から、ケー
スの熱が放熱し易くなる。
【0020】本発明の請求項11は、「裏蓋とケースと
の間に防水手段を備えたこと」を特徴とする。この構成
により、ケース内に水が入らないようにできる。
【0021】本発明の請求項12は、「裏蓋におけるケ
ースに当接する面に凹部を備え、凹部に防水パッキンを
備えたこと」を特徴とする。この構成により、簡単な構
造でケース内に水が入らないようにできる。
【0022】本発明の請求項13、「ケースにおける裏
蓋に当接する面に凹部を備え、凹部に防水パッキンを配
設したこと」を特徴とする。この構成により、簡単な構
造でケース内に水が入らないようにできる。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)
【0024】以下図面を用いて本発明の実施の形態1を
説明する。図1は実施の形態1の組立断面図である。
【0025】本発明の熱発電時計1は、熱伝導性材料よ
りなる裏蓋2と、熱伝導性材料よりなるベゼル6と、裏
蓋2とベゼル6の間に挟み込まれた断熱材料よりなるケ
ース3を備える。さらに、裏蓋2及びベゼル6の、温度
差により発電する熱発電素子7とを備える。よって、熱
発電素子7が発電した電力を時計の駆動電力に利用でき
るようになっている。
【0026】ここで、熱伝導性材料とは、熱伝導率が高
い材料のことを言う。例えばステンレススチール材、ア
ルミ材、黄銅材などが挙げられる。断熱材料とは、熱伝
導率が低い材料のことを言う。例えば樹脂材、セラミッ
ク材などが挙げられる。
【0027】詳しくは、風防11がベゼル6の上方に配
置される。文字板12が風防11の下方に配置される。
ムーブメント13が文字板12の下方に配置される。こ
こで上下方向とは図1における上下方向を示す。ムーブ
メント13は中枠14によって支持される。ムーブメン
ト13には熱発電素子7により得られた電力を蓄電する
バッテリー(2次電池)(図示せず)が格納されてい
る。時刻を表示するための針(図示せず)を備えていて
も良い。あるいは時刻表示に、液晶による表示装置(図
示せず)を用いても良い。
【0028】ケース3とベゼル6は、複数のネジ15に
よって固定される。第1の熱伝導板16は、ケース3と
ベゼル6の間に挟持される。ネジ15には、座金17が
配置されている。座金17は用いなくても良い。第2の
熱伝導板18が、ムーブメント13の下方に熱発電素子
7に挟まれるように配置される。第1の熱伝導シート1
9が、第1の熱伝導板16と第2の熱伝導板18の間に
位置する。
【0029】第1の熱伝導板16と、第2の熱伝導板1
8と、第1の熱伝導シート19は、複数の位置決めピン
20により位置決めされる。ベゼル6と第1の熱伝導板
16の間には、防水パッキン21が配置され、ベゼル6
と第1の熱伝導板16の間の、防水が確保される。ケー
ス3と第1の熱伝導板16の間には、防水パッキン22
が配置され、ケース3と第1の熱伝導板16の間の、防
水が確保される。
【0030】ケース3の下方には、裏蓋2が固定され
る。裏蓋2の上方には、保護板23が配置される。保護
板23の上には第2の熱伝導シート24が配置される。
第2の熱伝導シート24の上方に熱発電素子7が配置さ
れる。裏蓋2には座板4をネジ5により裏蓋2に固定す
るための複数のネジ孔25を備える。
【0031】第1の熱伝導板16と第2の熱伝導板18
は、熱伝導性材料よりなる。第1の熱伝導シート19と
第2の熱伝導シート24は、熱伝導性材料であって、各
部品の加工寸法公差を吸収できるように、圧縮変形可能
な材料が望ましい。例えば、シリコン材等が好ましい。
保護板23は熱伝導性材料よりなる。
【0032】このようにして、本発明の熱発電時計1に
おいては、腕の熱は裏蓋2を伝わる。裏蓋2に伝わった
熱は保護板23に伝わる。保護板23に伝わった熱は第
2の熱伝導シート24に伝わる。第2の熱伝導シート24
に伝わった熱は熱発電素子7の下面に伝わる。一方ベゼ
ル6の熱は第1の熱伝導板16に伝わる。第1の熱伝導
板16に伝わった熱は第1の熱伝導シート19に伝わ
る。第1の熱伝導シート19に伝わった熱は第2の熱伝
導板18に伝わる。第2の熱伝導板18に伝わった熱は
熱発電素子7の上面に伝わる。
【0033】ケース3の内縁には、ケース3の内側全周
に亘って突出する突出部26が形成される。ケース3の
下部には、ケース3の下部全周に亘って突出する凸部3
aが形成される。ケース3の凸部3aからケース3の外
周面3bへは、上方向に傾斜する傾斜面3cが形成され
る。
【0034】突出部26の上には、座板4が配置され
る。座板4を貫通し、裏蓋2に螺合される複数のネジ5
が配置される。裏蓋2には上方に突出した段部27が備
えられる。この段部27がケース3の突出部26と嵌合
可能な形状、例えば円柱状に形成される。裏蓋2の段部
27をケース3の突出部26と嵌合させる。すると、裏
蓋2の外縁8が、ケース3の凸部3aに当接する。よっ
て、座板4と裏蓋2との間で、ケース3の突出部26が
挟持されて、裏蓋2がケース3に固定される。
【0035】裏蓋2の外縁8にケース3の凸部3aより
も外側に延出される延出部28が形成される。これによ
り、延出部28は、ケースとの接触する部分であるケー
ス3の凸部3aの近傍に位置する。例えば、延出部28
は段部27の外側全周に亘って形成される。ここで、延
出部28は裏蓋2の裏蓋放熱部を構成する。
【0036】この構成により、ケース3の傾斜面3c
と、ケース3の凸部3aと、裏蓋2の延出部28とで、
隙間部9が構成される。隙間部9に外気が流れることに
より、裏蓋2の、ケース3との接触する部分の近傍が、
外気に触れる。詳しくは、裏蓋2の、ケース3の凸部3
aよりも外側に延出した部分が、外気に触れる。裏蓋2
の外気に触れた部分が、放熱される。すると、裏蓋2の
外気に触れた部分の温度が下がる。また、裏蓋2のケー
ス3に接触している部分の温度も下がる。よって、裏蓋
2からケース3に伝わる熱、さらにケース3からベゼル
6に伝わる熱は減少する。従って、ベゼル6の温度の上
昇を抑えることができる。また、図示はしていないが、
ケース3の傾斜面3cの代わりに、裏蓋2と隙間をもっ
て裏蓋2と閉口に形成される水平面をケース3に備え
て、この水平面と裏蓋2の延出部28とで隙間部9を構
成してもかまわない。
【0037】延出部28は、ケース3の外周面3bの内
側に、位置するように形成される。この構成により、ケ
ース3の外周面3bに隠されて、延出部28が上から見
えない。すなわち、ケース3の傾斜面3cが、裏蓋2の
延出部28に対して略屋根の役割をはたし、延出部28
が上から見えない。よって、延出部28を設けても、時
計の美観を損ねない。また、裏蓋2のケース3に当接す
る面、詳しくは、延出部28の上面に凹部29が備えら
れる。段部27の側面に凹部29があってもかまわな
い。凹部29には防水パッキン30が備えられる。防水
パッキン30が裏蓋2とケース3との間の防水をする防
水手段である。このようにして簡単な構造でケース3内
に水が入らないようにできる。
【0038】一方、裏蓋3には、腕の熱を集めて、その
熱を、熱発電素子7に伝える役目もある。しかしなが
ら、裏蓋3が放熱されるのは、ケース3との接触する部
分の近傍のみである。従って、裏蓋3全体として裏蓋3
が腕の熱を集める作用には大きく影響しない。このよう
な構成により、熱発電素子7にかかる温度差が大きくな
り、熱発電素子7の発電効率が良い熱発電時計を提供す
ることが出来る。
【0039】(実施の形態2)
【0040】以下図面を用いて本発明の実施の形態2を
説明する。ただし実施の形態1と同じ部品には実施の形
態1と同じ符号を付けて説明は省略する。図2は本発明
の熱発電時計39の実施の形態2の組立断面図である。
図3は本発明の熱発電時計39の実施の形態2の下面組
立図である。
【0041】本発明の実施の形態1との構造上の違い
は、ケース40と裏蓋41のみである。説明はケース4
0と裏蓋41の形状だけにとどめる。ケース40の裏蓋
41に当接する面、詳しくは、ケース40の突出部42
の下方に凹部43が備えられる。突出部42の側面の中
程あるいは下面に凹部43があってもかまわない。凹部
43には防水パッキン44が備えられる。防水パッキン
44が裏蓋41とケース40との間の防水をする防水手
段である。このようにして簡単な構造でケース40内に
水が入らないようにできる。
【0042】裏蓋41は実施の形態1における凹部29
が無い以外は、実施の形態1と同様のため、詳細な説明
は省略する。
【0043】ケース40の外面には、ケース40の上下
方向に複数の溝45が形成される。ここで上下方向とは
図4および図5における上下方向を示す。詳しくは、ケ
ース40の下面には、傾斜面40aが形成される。傾斜
面40aは実施の形態1の傾斜面3cと同様に形成され
るため、詳細な説明は省略する。溝45は、傾斜面40
aからケース40の上面方向、およびケース40の中心
方向に向かって、残肉を有して形成される。また、溝4
5は裏蓋41に面する部分に形成される。すなわち、ケ
ース40の上面が略屋根の役割をはたし、熱発電時計3
9の上面から溝45が見えない。よって、熱発電時計の
美観を損なわない。隣り合う溝45の間には、壁状のフ
ィン部46が形成される。溝45とフィン部46が、外
気との接触表面積を増やすように形成された、ケース4
0のケース放熱部を構成する。
【0044】この構成により、裏蓋41からケース40
に伝わった熱は放熱される。すなわち、外気との接触表
面積を増やすように形成された、ケース40の溝45と
フィン部46から、熱が放熱し易くなる。すると、ケー
ス40の温度は下がる。ケース40の温度が下がると、
ケース40からベゼル6に伝わる熱が減少する。従っ
て、ベゼル6の温度の上昇を抑えることができるので、
熱発電素子7にかかる温度差が大きくなり、熱発電素子
の発電効率が良い熱発電時計を提供することが出来る。
(実施の形態3)
【0045】以下図面を用いて本発明の実施の形態3を
説明する。ただし実施の形態2と同じ部品には実施の形
態2と同じ付号を付けて説明は省略する。図4は本発明
の熱発電時計47の実施の形態3の組立断面図である。
図5は本発明の熱発電時計47の実施の形態3の側面組
立図である。
【0046】本発明の実施の形態2との構造上の違い
は、ケース48に備えたケース放熱部のみである。詳し
くは、ケース48のフィン部49および、周囲溝50の
形状のみである。説明はケース48のフィン部49の形
状だけにとどめる。ケース48には、その外側面に複数
の周状溝50が形成されている。上下の周状溝50の間
には、壁状のフィン部49が形成される。ここで上下方
向とは図4および図5における上下方向を示す。図中で
は、複数の周状溝50が形成されているが、1箇所であ
ってもかまわない。この構成により、ケース48の外気
と接触する表面積が増加する。すると、ケース48の側
面に形成された複数箇所のフィン部49から、ケース4
8の熱が放熱し易くなる。これによる作用と効果は、実
施の形態2と同じである。(実施の形態4)
【0047】以下図面を用いて本発明の実施の形態4を
説明する。ただし実施の形態2と同じ部品には実施の形
態2と同じ符号を付けて説明は省略する。図6は本発明
の熱発電時計62の実施の形態3の組立断面図である。
図7は本発明の熱発電時計62の実施の形態4の側面組
立図である。
【0048】本発明の実施の形態2との構造上の違い
は、ケース63に備えたケース放熱部のみである。詳し
くは、ケース63の有底孔65の形状のみである。説明
はケース63の有底孔65の形状だけにとどめる。ケー
ス63の側面には複数箇所の有底孔65が形成されてい
る。詳しくは、ケース63の側面より、ケース63の中
心方向に向かって複数の有底孔65が形成される。図中
では、その断面が円形からなる、円柱状の有底孔65を
示しているが、形状はこれにこだわらない。例えば、そ
の断面が多角形からなる、多角柱状の有底孔65を備え
ても良い。この構成により、ケース63の外気と接触す
る表面積が増加する。すると、ケース63に形成された
複数の有底孔65から、ケース63の熱が放熱し易くな
る。これによる作用と効果は、実施の形態2と同じであ
る。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の組立断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2の組立断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2の下面組立図である。
【図4】本発明の実施の形態3の組立断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態4の組立断面図である。
【図7】本発明の実施の形態4の側面図である。
【図8】従来構造の組立断面図である。
【符号の説明】
1、39、47、51、62 熱発電時計 2、41、52 裏蓋 3、40、48、54、63 ケース 3a 凸部 3b 外周面 3c 傾斜面 4 座板 5、15、59 ネジ 6、53 ベゼル 7、55 熱発電素子 8、66 外縁 9 隙間部 11、56 風防 12、58 文字板 13、57 ムーブメント 14 中枠 16 第1の熱伝導板 17 座金 18 第2の熱伝導板 19 第1の熱伝導シート 20 位置決めピン 21、22、30、44、60、61 防水パッキン 23 保護板 24 第2の熱伝導シート 25 ネジ孔 26、42 突出部 27 段部 28 延出部 29、43 凹部 42 突出部 45 溝 46 フィン部 65 有底孔

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性材料よりなる裏蓋と、熱伝導性
    材料よりなるベゼルと、裏蓋とベゼルの間に挟み込まれ
    た断熱材料よりなるケースと、裏蓋及びベゼルの、温度
    差により発電する熱発電素子と、を備え、熱発電素子が
    発電した電力を時計の駆動電力に利用する熱発電時計に
    おいて、裏蓋に裏蓋放熱部を備えたこと、を特徴とする
    熱発電時計。
  2. 【請求項2】 熱伝導性材料よりなる裏蓋と、熱伝導性
    材料よりなるベゼルと、裏蓋とベゼルの間に挟み込まれ
    た断熱材料よりなるケースと、裏蓋及びベゼルの、温度
    差により発電する熱発電素子と、を備え、熱発電素子が
    発電した電力を時計の駆動電力に利用する熱発電時計に
    おいて、ケースにケース放熱部を備えたこと、を特徴と
    する熱発電時計。
  3. 【請求項3】 裏蓋放熱部が、ケースとの接触する部分
    の近傍に形成されたこと、を特徴とする請求項1に記載
    の熱発電時計。
  4. 【請求項4】 裏蓋放熱部が、裏蓋に、ケースの外側に
    延出するように形成された、延出部を備えたこと、を特
    徴とする請求項3に記載の熱発電時計。
  5. 【請求項5】 延出部が、ケースの最外周面の内側に、
    位置するように形成されたこと、を特徴とする請求項4
    に記載の熱発電時計。
  6. 【請求項6】 ケース放熱部が、外気との接触表面積を
    増やすように形成されたこと、を特徴とする請求項2に
    記載の熱発電時計。
  7. 【請求項7】 ケース放熱部が、フィン部を備えたこ
    と、を特徴とする請求項2に記載の熱発電時計。
  8. 【請求項8】 フィン部が、ケースの側面に形成された
    周状溝からなること、を特徴とする請求項7に記載の熱
    発電時計。
  9. 【請求項9】 フィン部が、ケースの上下方向に沿って
    形成された溝からなること、を特徴とする請求項7に記
    載の熱発電時計。
  10. 【請求項10】 フィン部が、ケースに形成された有底
    孔からなること、を特徴とする請求項7に記載の熱発電
    時計。
  11. 【請求項11】 裏蓋とケースとの間に防水手段を備え
    たこと、を特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載
    の熱発電時計。
  12. 【請求項12】 裏蓋におけるケースに当接する面に凹
    部を備え、凹部に防水パッキンを備えたこと、を特徴と
    する請求項11に記載の熱発電時計。
  13. 【請求項13】 ケースにおける裏蓋に当接する面に凹
    部を備え、凹部に防水パッキンを配設したこと、を特徴
    とする請求項11に記載の熱発電時計。
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