JPH11194180A - 腕携帯機器 - Google Patents
腕携帯機器Info
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- JPH11194180A JPH11194180A JP10000899A JP89998A JPH11194180A JP H11194180 A JPH11194180 A JP H11194180A JP 10000899 A JP10000899 A JP 10000899A JP 89998 A JP89998 A JP 89998A JP H11194180 A JPH11194180 A JP H11194180A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 腕携帯機器において、熱電式発電機の放熱部
からの放熱性能を改善し、発電効率の高い熱発電式腕携
帯機器を提供する。 【解決手段】 収容空間4cを有する胴4と、収容空間
4cの下端側を覆う裏蓋5と、収容空間4cの上端側に
配されるガラス2と、該ガラス2の縁を保持した状態
で、胴4に断熱的に固定されるガラス縁3及び放熱フィ
ン9と、受熱板6bと放熱板6cとの間に生じる温度差
に基づき所定の電気エネルギーを発生させる熱電式発電
機6と、を備えた腕携帯機器である。熱電式発電機6
は、放熱板6cがガラス縁3に、一方、受熱板6bが裏
蓋5に、それぞれ熱伝導可能な状態に接続され、胴4の
上面には、表面に複数のフィン部9A、…を備えた放熱
フィン9が、ガラス縁3と熱伝導可能な状態で取付けら
れあるいは一体化されている。
からの放熱性能を改善し、発電効率の高い熱発電式腕携
帯機器を提供する。 【解決手段】 収容空間4cを有する胴4と、収容空間
4cの下端側を覆う裏蓋5と、収容空間4cの上端側に
配されるガラス2と、該ガラス2の縁を保持した状態
で、胴4に断熱的に固定されるガラス縁3及び放熱フィ
ン9と、受熱板6bと放熱板6cとの間に生じる温度差
に基づき所定の電気エネルギーを発生させる熱電式発電
機6と、を備えた腕携帯機器である。熱電式発電機6
は、放熱板6cがガラス縁3に、一方、受熱板6bが裏
蓋5に、それぞれ熱伝導可能な状態に接続され、胴4の
上面には、表面に複数のフィン部9A、…を備えた放熱
フィン9が、ガラス縁3と熱伝導可能な状態で取付けら
れあるいは一体化されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱電式発電機を
備えた、例えば、腕時計などの腕携帯機器に関する。
備えた、例えば、腕時計などの腕携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】腕携帯機器、例えば、腕時計は、いまや
電子式腕時計が主流となっているが、その動力源として
は、銀電池やリチウム電池などが使われている。しかし
ながら、これら電池は、消耗品であるため定期的な交換
が必要であるばかりでなく、地球の有限な資源を消費す
るとともに、廃棄により環境を汚染するといった問題点
も有している。そこで、これに代わるものとして、発電
機構を内部に備えた腕時計が研究されてきている。その
発電方式としては、例えば、光エネルギーを変換する太
陽電池や、重力エネルギーを利用した機械的発電、或い
は温度差によるゼーベック効果(ペルチェ効果)を利用
した熱電式発電などが知られ、そのうち太陽電池及び機
械的発電を用いたものは既に実用化されている。一方、
熱発電方式は、原理的には古くから知られているが、未
だ実用化の域に達していなく、実用化に向けて現在も研
究が行われている。
電子式腕時計が主流となっているが、その動力源として
は、銀電池やリチウム電池などが使われている。しかし
ながら、これら電池は、消耗品であるため定期的な交換
が必要であるばかりでなく、地球の有限な資源を消費す
るとともに、廃棄により環境を汚染するといった問題点
も有している。そこで、これに代わるものとして、発電
機構を内部に備えた腕時計が研究されてきている。その
発電方式としては、例えば、光エネルギーを変換する太
陽電池や、重力エネルギーを利用した機械的発電、或い
は温度差によるゼーベック効果(ペルチェ効果)を利用
した熱電式発電などが知られ、そのうち太陽電池及び機
械的発電を用いたものは既に実用化されている。一方、
熱発電方式は、原理的には古くから知られているが、未
だ実用化の域に達していなく、実用化に向けて現在も研
究が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】腕携帯機器において、
熱発電方式を利用する場合、腕を介して腕携帯機器に伝
わる体温(高温部)と、腕携帯機器のまわりの空気の温
度(低温部)との温度差が利用される。しかし、これま
での腕携帯機器では、高温部から熱電式発電機の受熱部
への熱伝導性や、熱電式発電機の放熱部から低温部への
熱伝導性等が問題となり、熱電式発電機が必要な電気エ
ネルギーを発生させるのに十分な前記温度差を得るまで
には至らなかった。特に、腕携帯機器から外気(低温
部)への放熱効率は、腕携帯機器の装着状況等により大
きく変化し、例えば、体の一部が放熱側に接触している
と、放熱が行われないばかりか、逆に熱を吸収してしま
うという不具合が生じることもあった。
熱発電方式を利用する場合、腕を介して腕携帯機器に伝
わる体温(高温部)と、腕携帯機器のまわりの空気の温
度(低温部)との温度差が利用される。しかし、これま
での腕携帯機器では、高温部から熱電式発電機の受熱部
への熱伝導性や、熱電式発電機の放熱部から低温部への
熱伝導性等が問題となり、熱電式発電機が必要な電気エ
ネルギーを発生させるのに十分な前記温度差を得るまで
には至らなかった。特に、腕携帯機器から外気(低温
部)への放熱効率は、腕携帯機器の装着状況等により大
きく変化し、例えば、体の一部が放熱側に接触している
と、放熱が行われないばかりか、逆に熱を吸収してしま
うという不具合が生じることもあった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、熱電式発電機の放熱部からの
放熱性能を改善し、発電効率の高い熱発電式の腕携帯機
器を提供することを目的とする。
るためになされたもので、熱電式発電機の放熱部からの
放熱性能を改善し、発電効率の高い熱発電式の腕携帯機
器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、上下方向に貫通する中空部を有し、熱伝
導性の低い材質からなる胴と、前記中空部の下端側を覆
う裏蓋と、前記中空部の上端側に配されるガラスと、前
記ガラスの縁を保持した状態で、前記胴に固定されるガ
ラス縁と、受熱部及び放熱部を有し、該受熱部と放熱部
との間に生じる温度差に基づき所定の電気エネルギーを
発生させる熱電式発電機と、を備えた腕携帯機器であっ
て、前記熱電式発電機が、前記放熱部が前記ガラス縁
に、一方、前記受熱部が前記裏蓋に、それぞれ熱伝導可
能な状態に接続され、前記胴の上面には、表面に複数の
フィン部を備えた放熱フィンが、前記ガラス縁と熱伝導
可能な状態で、取り付けられている構成とした。
め、本発明は、上下方向に貫通する中空部を有し、熱伝
導性の低い材質からなる胴と、前記中空部の下端側を覆
う裏蓋と、前記中空部の上端側に配されるガラスと、前
記ガラスの縁を保持した状態で、前記胴に固定されるガ
ラス縁と、受熱部及び放熱部を有し、該受熱部と放熱部
との間に生じる温度差に基づき所定の電気エネルギーを
発生させる熱電式発電機と、を備えた腕携帯機器であっ
て、前記熱電式発電機が、前記放熱部が前記ガラス縁
に、一方、前記受熱部が前記裏蓋に、それぞれ熱伝導可
能な状態に接続され、前記胴の上面には、表面に複数の
フィン部を備えた放熱フィンが、前記ガラス縁と熱伝導
可能な状態で、取り付けられている構成とした。
【0006】この発明によれば、熱電式発電機の放熱部
がガラス縁に、一方、受熱部が裏蓋に、それぞれ熱伝導
可能な状態に接続され、胴の上面には、表面に複数のフ
ィン部を備えた放熱フィンが、前記ガラス縁と熱伝導可
能な状態で取り付けられているため、腕からの熱は裏蓋
を介して熱電式発電機の受熱部に伝導され、一方、熱電
式発電機の放熱部からの熱は、ガラス縁及び放熱フィン
を介して外部へと放熱される。従って、熱電式発電機の
放熱部からの放熱性能を改善し、発電効率を高めること
ができる。
がガラス縁に、一方、受熱部が裏蓋に、それぞれ熱伝導
可能な状態に接続され、胴の上面には、表面に複数のフ
ィン部を備えた放熱フィンが、前記ガラス縁と熱伝導可
能な状態で取り付けられているため、腕からの熱は裏蓋
を介して熱電式発電機の受熱部に伝導され、一方、熱電
式発電機の放熱部からの熱は、ガラス縁及び放熱フィン
を介して外部へと放熱される。従って、熱電式発電機の
放熱部からの放熱性能を改善し、発電効率を高めること
ができる。
【0007】ここで、腕携帯機器としては、例えば、腕
時計、ページャー等の電子機器が挙げられる。また、熱
伝導性の低い材質としては、例えば、セラミックス、プ
ラスチック、或いは、SUSやTi等の金属などが挙げ
られる。
時計、ページャー等の電子機器が挙げられる。また、熱
伝導性の低い材質としては、例えば、セラミックス、プ
ラスチック、或いは、SUSやTi等の金属などが挙げ
られる。
【0008】更に本発明は、請求項1記載の腕携帯機器
であって、前記放熱フィンの表面には、熱拡散性の高い
金属による金属膜が形成されている構成とした。
であって、前記放熱フィンの表面には、熱拡散性の高い
金属による金属膜が形成されている構成とした。
【0009】この発明によれば、放熱フィンの表面に
は、熱拡散性の高い金属による金属膜が形成されている
ため、放熱フィンの表面からの放熱効率がさらに高くな
る。
は、熱拡散性の高い金属による金属膜が形成されている
ため、放熱フィンの表面からの放熱効率がさらに高くな
る。
【0010】ここで、熱伝導性の高い金属による金属膜
は、放熱フィン表面への、例えば、Cu、Al等の塗装
や、アルマイト(登録商標)処理等により、形成するこ
とができる。
は、放熱フィン表面への、例えば、Cu、Al等の塗装
や、アルマイト(登録商標)処理等により、形成するこ
とができる。
【0011】また更に本発明は、請求項1又は2に記載
の腕携帯機器であって、前記フィン部9Aの上端面に
は、熱伝導性の低い材質からなる膜が形成されている構
成とした。
の腕携帯機器であって、前記フィン部9Aの上端面に
は、熱伝導性の低い材質からなる膜が形成されている構
成とした。
【0012】この発明によれば、放熱フィン9のフィン
部9Aの上端面には、熱伝導性の低い材質からなる膜が
形成されているため、膜が放熱フィンの表面への、例え
ば、手などの接触を遮ることができる。従って、肌が接
触して、放熱フィンに熱が伝導されるといった不具合が
発生するのを防止することができる。
部9Aの上端面には、熱伝導性の低い材質からなる膜が
形成されているため、膜が放熱フィンの表面への、例え
ば、手などの接触を遮ることができる。従って、肌が接
触して、放熱フィンに熱が伝導されるといった不具合が
発生するのを防止することができる。
【0013】ここで、熱伝導性の低い材質としては、例
えば、断熱材、樹脂材などが挙げられる。
えば、断熱材、樹脂材などが挙げられる。
【0014】次の発明は、請求項1〜3の何れかに記載
の腕携帯機器であって、前記放熱フィン9はフィン部9
Aの底面において、熱伝導性の高い導熱部9Bで固着連
結されている、もしくは同一材料で一体的に成形されて
いる構成とした。
の腕携帯機器であって、前記放熱フィン9はフィン部9
Aの底面において、熱伝導性の高い導熱部9Bで固着連
結されている、もしくは同一材料で一体的に成形されて
いる構成とした。
【0015】この発明によれば、各放熱フィン部9Aは
底面において、熱伝導性の高い導熱部9Bで固着されて
いるため、放熱フィン部9Aの平面方向への熱伝導性を
高めることができる。
底面において、熱伝導性の高い導熱部9Bで固着されて
いるため、放熱フィン部9Aの平面方向への熱伝導性を
高めることができる。
【0016】具体的に、熱伝導性の高い導熱部には、例
えば、Cu、Alなどがある。
えば、Cu、Alなどがある。
【0017】また次の発明は、請求項4記載の腕携帯機
器であって、前記放熱フィンと前記胴の上面との間に
は、所定の空間が形成されている構成とした。
器であって、前記放熱フィンと前記胴の上面との間に
は、所定の空間が形成されている構成とした。
【0018】この発明によれば、放熱フィン9と胴の上
面との間には、所定の空間が形成されているため、放熱
フィン9と胴との間の熱移動が抑止される。
面との間には、所定の空間が形成されているため、放熱
フィン9と胴との間の熱移動が抑止される。
【0019】更に、次の発明は、請求項4記載の腕携帯
機器であって、前記放熱フィンと前記胴の上面との間に
は、断熱材による断熱層が形成されている構成とした。
機器であって、前記放熱フィンと前記胴の上面との間に
は、断熱材による断熱層が形成されている構成とした。
【0020】この発明によれば、放熱フィンと胴の上面
との間には、断熱材による断熱層が形成されているた
め、放熱フィンと胴との間の熱移動が抑止される。
との間には、断熱材による断熱層が形成されているた
め、放熱フィンと胴との間の熱移動が抑止される。
【0021】次の発明は、請求項2〜6の何れかに記載の
腕携帯機器であって、前記放熱フィンと、前記ガラス縁
とが、一体に形成されている構成とした。
腕携帯機器であって、前記放熱フィンと、前記ガラス縁
とが、一体に形成されている構成とした。
【0022】この発明によれば、放熱フィンと、ガラス
縁とが、一体に形成されているため、部材の成形面でや
や難はあるが、熱伝導がさらに良くなり発電効率が向上
する。
縁とが、一体に形成されているため、部材の成形面でや
や難はあるが、熱伝導がさらに良くなり発電効率が向上
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る腕携帯機器
の実施の各形態例について、図1〜図9の図面を参照し
ながら説明する。
の実施の各形態例について、図1〜図9の図面を参照し
ながら説明する。
【0024】[第1の実施の形態例]図1は、この発明
に係る腕携帯機器の第1の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図、図2は、図1の腕時計に備わる放熱フ
ィンを示すもので、(a)がその平面図、(b)がその
側断面図である。図3は、放熱フィンのフィン部の拡大
断面図で、(a)が金属膜及び断熱材の膜が表面に形成
されていない状態、(b)及び(c)が金属膜及び断熱
材の膜が表面に形成された状態を表している。また、図
4は、図1の腕時計に備わるガラス縁を示す部分断面図
で、(a)がCuメッキを施した場合、(b)及び
(c)が2体構造とした場合を表している。
に係る腕携帯機器の第1の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図、図2は、図1の腕時計に備わる放熱フ
ィンを示すもので、(a)がその平面図、(b)がその
側断面図である。図3は、放熱フィンのフィン部の拡大
断面図で、(a)が金属膜及び断熱材の膜が表面に形成
されていない状態、(b)及び(c)が金属膜及び断熱
材の膜が表面に形成された状態を表している。また、図
4は、図1の腕時計に備わるガラス縁を示す部分断面図
で、(a)がCuメッキを施した場合、(b)及び
(c)が2体構造とした場合を表している。
【0025】図1〜図4において、1はムーブメント、
2はガラス、3はガラス縁、4は胴、5は裏蓋、6は熱
電式発電機、7は導熱板、9は放熱フィン、11は針、
12は文字板、13及び14は中枠、31はパッキン、
50Bは空間である。
2はガラス、3はガラス縁、4は胴、5は裏蓋、6は熱
電式発電機、7は導熱板、9は放熱フィン、11は針、
12は文字板、13及び14は中枠、31はパッキン、
50Bは空間である。
【0026】熱電式発電機6は、複数(例えば、12
個)の熱発電素子6a,…と、該熱発電素子6a,…を
上下に挟むリング状の放熱板6c及び受熱板6bと、か
ら構成されている。この熱電式発電機6は、受熱板6b
(高温部)と放熱板6c(低温部)との温度差を利用し
て、ゼーベック効果により、所定の電気エネルギーを発
生させる。この熱電式発電機6は、その受熱板6b側端
面が裏蓋5に、一方、放熱板6c側端面が導熱板7(例
えば、Cuなど)を介し、ガラス縁に熱接触している。
個)の熱発電素子6a,…と、該熱発電素子6a,…を
上下に挟むリング状の放熱板6c及び受熱板6bと、か
ら構成されている。この熱電式発電機6は、受熱板6b
(高温部)と放熱板6c(低温部)との温度差を利用し
て、ゼーベック効果により、所定の電気エネルギーを発
生させる。この熱電式発電機6は、その受熱板6b側端
面が裏蓋5に、一方、放熱板6c側端面が導熱板7(例
えば、Cuなど)を介し、ガラス縁に熱接触している。
【0027】ムーブメント1は文字板12、針11を取
付けた状態で、ガラス縁3の内周側に、中枠13、14
を介して設置されている。ガラス2は、その周縁部が、
ガラス縁3の内周上端側にガラスパッキン21や接着等
の手段で固定されている。裏蓋5は、例えば、Ti、S
US、Bs等の金属により形成されていて、その周縁部
が、胴4の底面に防水的に固定されている。この裏蓋5
の内面(ムーブメント側の面)には、熱伝導性を高める
ために、Cuメッキが施され(又はCu薄板がクラッド
され)ている。
付けた状態で、ガラス縁3の内周側に、中枠13、14
を介して設置されている。ガラス2は、その周縁部が、
ガラス縁3の内周上端側にガラスパッキン21や接着等
の手段で固定されている。裏蓋5は、例えば、Ti、S
US、Bs等の金属により形成されていて、その周縁部
が、胴4の底面に防水的に固定されている。この裏蓋5
の内面(ムーブメント側の面)には、熱伝導性を高める
ために、Cuメッキが施され(又はCu薄板がクラッド
され)ている。
【0028】ガラス縁3は、熱拡散率の高い、例えば、
Bs、Alなどの金属により略筒形状に形成されてい
て、その下端側が、胴4の収容空間4c(後述)内に嵌
入し、一方、上端側が、胴4の上端より突出した状態
で、胴4に固定されている。このガラス縁3の上端面に
は、外気への放熱性を高めるために、デザインに応じて
ホーニングや塗装・めっき・アルマイト処理等の表面処理
が施されている。また、ガラス縁3の下端面3bや内周
面には、図4(a)に示すように、熱伝導性を高めるた
めに更にCuメッキ3Pを施す場合もある。収容空間4
cや中枠13に接する面には、放熱を防止するために、
その表面(Cuメッキ3Pの上から)に断熱材が塗布さ
れている。
Bs、Alなどの金属により略筒形状に形成されてい
て、その下端側が、胴4の収容空間4c(後述)内に嵌
入し、一方、上端側が、胴4の上端より突出した状態
で、胴4に固定されている。このガラス縁3の上端面に
は、外気への放熱性を高めるために、デザインに応じて
ホーニングや塗装・めっき・アルマイト処理等の表面処理
が施されている。また、ガラス縁3の下端面3bや内周
面には、図4(a)に示すように、熱伝導性を高めるた
めに更にCuメッキ3Pを施す場合もある。収容空間4
cや中枠13に接する面には、放熱を防止するために、
その表面(Cuメッキ3Pの上から)に断熱材が塗布さ
れている。
【0029】なお、このガラス縁3は、メッキ3Pの代
りに、図4(b)及び(c)に示すように、内側部3A
と外側部3Bとからなる、2体構造とすることも可能で
ある。この場合、外側部3Bには、耐食性及び強度を備
えた、例えば、SUS、Bs等により形成し、一方、内
側部3Aには、熱伝導性の高い、例えば、Cu、Al等
により形成する。そして、内側部3Aは、溶接、押込、
或いは焼嵌などの方法により、外側部3Bに固着する。
このようにガラス縁3を2体構造とすると、上記のよう
にCuメッキ3Pを施した場合と比べ、さらにガラス縁
3の垂直方向(下端面3bから上端面への方向)の熱伝
導性が高められる。
りに、図4(b)及び(c)に示すように、内側部3A
と外側部3Bとからなる、2体構造とすることも可能で
ある。この場合、外側部3Bには、耐食性及び強度を備
えた、例えば、SUS、Bs等により形成し、一方、内
側部3Aには、熱伝導性の高い、例えば、Cu、Al等
により形成する。そして、内側部3Aは、溶接、押込、
或いは焼嵌などの方法により、外側部3Bに固着する。
このようにガラス縁3を2体構造とすると、上記のよう
にCuメッキ3Pを施した場合と比べ、さらにガラス縁
3の垂直方向(下端面3bから上端面への方向)の熱伝
導性が高められる。
【0030】胴4は、例えば、セラミックス、プラスチ
ック、或いは、熱拡散率の低いSUSやTi等の金属な
どにより形成されている。この胴4は、その内部に、ム
ーブメント1、ガラス縁3、熱電式発電機6等を収容す
るための収容空間(中空部)4cが上下に貫通した状態
に形成されている。この胴4の上端面(傾斜面)上に
は、該上端面を被覆するように、放熱フィン9が取り付
けられている。
ック、或いは、熱拡散率の低いSUSやTi等の金属な
どにより形成されている。この胴4は、その内部に、ム
ーブメント1、ガラス縁3、熱電式発電機6等を収容す
るための収容空間(中空部)4cが上下に貫通した状態
に形成されている。この胴4の上端面(傾斜面)上に
は、該上端面を被覆するように、放熱フィン9が取り付
けられている。
【0031】放熱フィン9は、熱拡散性の高い、例え
ば、Cu、Al、(Bs)等の金属により形成されてい
て、その中央には、図2(a)に示すように、ガラス2
及びガラス縁3の上端面を露出させる開口部が形成され
ている。また、放熱フィン9の表面には、図2(a),
(b)に示すように、複数のフィン部9A,…が形成さ
れている。このフィン部9A,…は、図3(a)に示す
ように、その断面形状が台形(即ち、θ>0)となって
いて、それぞれが所定間隔(W2)を隔てた状態で、放
熱フィン9の表面に形成されている。ここで、フィン部
9A,…は、例えば、フィン部9A,…の上端面の幅を
W1、隣り合うフィン部9A,9A同士の間隔をW2、
フィン部9A,…の高さをHとすると、W2≧W1、及
び、H>W1の関係が成立するように形成されている。
このようにフィン部9A,…を形成することにより、放
熱フィン9の全表面積に対する放熱フィン9の上端面の
面積(断熱材の膜9d,…に覆われる面積)の比率を小
さくすることができる。この放熱フィン9の表面全体に
は、図3(b)に示すように、熱伝導性の高い金属、例
えば、Cu、Al等の塗装や、アルマイト処理により、
放熱性を向上させるための金属膜9cが形成されてい
る。また、放熱フィン9のフィン部9A,…の上端面に
は、肌(例えば、手など)が接触して、熱が放熱フィン
9に伝わるのを遮る断熱材(又は、熱伝導性の低い樹脂
材)の膜9d,…が形成されている。なお、フィン部9
A,…の上端面には、膜9d,…が形成されるため、図
3(c)に示すように、その部分には金属膜9cを形成
しなくてもよい。
ば、Cu、Al、(Bs)等の金属により形成されてい
て、その中央には、図2(a)に示すように、ガラス2
及びガラス縁3の上端面を露出させる開口部が形成され
ている。また、放熱フィン9の表面には、図2(a),
(b)に示すように、複数のフィン部9A,…が形成さ
れている。このフィン部9A,…は、図3(a)に示す
ように、その断面形状が台形(即ち、θ>0)となって
いて、それぞれが所定間隔(W2)を隔てた状態で、放
熱フィン9の表面に形成されている。ここで、フィン部
9A,…は、例えば、フィン部9A,…の上端面の幅を
W1、隣り合うフィン部9A,9A同士の間隔をW2、
フィン部9A,…の高さをHとすると、W2≧W1、及
び、H>W1の関係が成立するように形成されている。
このようにフィン部9A,…を形成することにより、放
熱フィン9の全表面積に対する放熱フィン9の上端面の
面積(断熱材の膜9d,…に覆われる面積)の比率を小
さくすることができる。この放熱フィン9の表面全体に
は、図3(b)に示すように、熱伝導性の高い金属、例
えば、Cu、Al等の塗装や、アルマイト処理により、
放熱性を向上させるための金属膜9cが形成されてい
る。また、放熱フィン9のフィン部9A,…の上端面に
は、肌(例えば、手など)が接触して、熱が放熱フィン
9に伝わるのを遮る断熱材(又は、熱伝導性の低い樹脂
材)の膜9d,…が形成されている。なお、フィン部9
A,…の上端面には、膜9d,…が形成されるため、図
3(c)に示すように、その部分には金属膜9cを形成
しなくてもよい。
【0032】導熱部9Bは、通常はフィン部9Aと同一
材料で一体的に成形されるが、更に熱拡散性の高い、例
えば、Cu等により別体で形成する場合もある。放熱フ
ィン9の中央には、ガラス縁3を挿入させる2談の開口
部9a,9bが形成されている。この放熱フィン9は、
図1に示すように、その開口部側端面9bがガラス縁3
の上端突出部3cと密着していて、ガラス縁3と熱伝導
可能な状態となっている。また、この放熱フィン9は、
胴4の上端面との間に、空間50Bを配した状態で取り
付けられ、両部材間の熱の移動が抑止されるようになっ
ている。
材料で一体的に成形されるが、更に熱拡散性の高い、例
えば、Cu等により別体で形成する場合もある。放熱フ
ィン9の中央には、ガラス縁3を挿入させる2談の開口
部9a,9bが形成されている。この放熱フィン9は、
図1に示すように、その開口部側端面9bがガラス縁3
の上端突出部3cと密着していて、ガラス縁3と熱伝導
可能な状態となっている。また、この放熱フィン9は、
胴4の上端面との間に、空間50Bを配した状態で取り
付けられ、両部材間の熱の移動が抑止されるようになっ
ている。
【0033】この放熱フィン9は、図1に示すように、
その開口部側の内周面9aが、ガラス縁3の外周面上端
3aに密着し、その開口部側端面9Bがガラス縁3の上
端突出部3cとパッキン31(胴の上端)との間に挟ま
れ、胴4に固定されている。そのため、ガラス縁3から
伝わる熱は、効率よく、速やかに放熱フィン9より放熱
されることとなる。
その開口部側の内周面9aが、ガラス縁3の外周面上端
3aに密着し、その開口部側端面9Bがガラス縁3の上
端突出部3cとパッキン31(胴の上端)との間に挟ま
れ、胴4に固定されている。そのため、ガラス縁3から
伝わる熱は、効率よく、速やかに放熱フィン9より放熱
されることとなる。
【0034】この実施の形態例の腕時計によれば、熱電
式発電機6の放熱板6cがガラス縁3に、一方、受熱板
6bが裏蓋5に、それぞれ熱伝導可能な状態に接続さ
れ、胴4の上端面には、表面に複数のフィン部9Aを備
えた放熱フィン9が、ガラス縁3と熱伝導可能な状態で
取り付けられているため、腕(高温部)からの熱(体
温)は裏蓋5を介して熱電式発電機6の受熱板6bに伝
導され、一方、熱電式発電機6の放熱板6cからの熱
は、放熱フィン9を介して外気(低温部)へと放熱され
る。従って、熱電式発電機6の放熱板6cからの放熱効
率が向上し、放熱板6cと外気(低温部)との温度差を
最小限とすることができる。
式発電機6の放熱板6cがガラス縁3に、一方、受熱板
6bが裏蓋5に、それぞれ熱伝導可能な状態に接続さ
れ、胴4の上端面には、表面に複数のフィン部9Aを備
えた放熱フィン9が、ガラス縁3と熱伝導可能な状態で
取り付けられているため、腕(高温部)からの熱(体
温)は裏蓋5を介して熱電式発電機6の受熱板6bに伝
導され、一方、熱電式発電機6の放熱板6cからの熱
は、放熱フィン9を介して外気(低温部)へと放熱され
る。従って、熱電式発電機6の放熱板6cからの放熱効
率が向上し、放熱板6cと外気(低温部)との温度差を
最小限とすることができる。
【0035】[第2の実施の形態例]図5は、この発明
に係る腕携帯機器の第2の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図である。この実施の形態では、図示のよ
うに、ムーブメント等の内装部品をガラス縁方向から組
込む構造で、デザイン展開の派生例である。熱電式発電
機6は小さく底面の中心部分に集約して配置された構成
となっている。この第2の実施の形態において、上記の
第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
に係る腕携帯機器の第2の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図である。この実施の形態では、図示のよ
うに、ムーブメント等の内装部品をガラス縁方向から組
込む構造で、デザイン展開の派生例である。熱電式発電
機6は小さく底面の中心部分に集約して配置された構成
となっている。この第2の実施の形態において、上記の
第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0036】この実施の形態おいて、胴24は、図5に
示すように、その内周面の下端が、内側へと突出した状
態に形成されている。裏蓋25は、略円盤状となってい
て、その周縁部25aが中心部分25bに対して上方向
に屈曲した状態に形成されている。また、周縁部25a
には、上方向に延出する嵌合壁25cが形成されてい
る。そして、裏蓋25の嵌合壁5cと、胴4の内周面下
端との間には、弾性を有するパッキン51(例えば、プ
ラスチックなど)が押し込まれ、このパッキン51の弾
性力により、裏蓋5と胴4とが固定された状態で保持さ
れている。この裏蓋5は、中心部分5bが胴4の底面よ
りも腕方向に突出しているため、装着時に腕との密着性
が高くなり、腕からの熱が伝わり易いようになってい
る。
示すように、その内周面の下端が、内側へと突出した状
態に形成されている。裏蓋25は、略円盤状となってい
て、その周縁部25aが中心部分25bに対して上方向
に屈曲した状態に形成されている。また、周縁部25a
には、上方向に延出する嵌合壁25cが形成されてい
る。そして、裏蓋25の嵌合壁5cと、胴4の内周面下
端との間には、弾性を有するパッキン51(例えば、プ
ラスチックなど)が押し込まれ、このパッキン51の弾
性力により、裏蓋5と胴4とが固定された状態で保持さ
れている。この裏蓋5は、中心部分5bが胴4の底面よ
りも腕方向に突出しているため、装着時に腕との密着性
が高くなり、腕からの熱が伝わり易いようになってい
る。
【0037】導熱板17は、熱伝導性の良い、例えば、
Cu等により皿状に形成されていて、図5に示すよう
に、その周縁部7aが屈曲して中心部分7bより一段高
い形状となっている。この導熱板7は、その周縁部7a
がガラス縁3の下端面3bと蜜着し、中心部分7bが熱
電式発電機6の放熱板6c側端面と蜜着した状態で設置
されている。また、熱電式発電機6は、腕からの熱が伝
わり易い、突出した裏蓋5の中心部分5bに配置されて
いる。
Cu等により皿状に形成されていて、図5に示すよう
に、その周縁部7aが屈曲して中心部分7bより一段高
い形状となっている。この導熱板7は、その周縁部7a
がガラス縁3の下端面3bと蜜着し、中心部分7bが熱
電式発電機6の放熱板6c側端面と蜜着した状態で設置
されている。また、熱電式発電機6は、腕からの熱が伝
わり易い、突出した裏蓋5の中心部分5bに配置されて
いる。
【0038】この実施の形態の腕時計によれば、裏蓋5
と腕との密着性が高くなり、熱電式発電機6が当該腕時
計の底面の中心部分に集約して配置されているため、腕
からの熱は、熱電式発電機6の受熱板6bへと効率よく
伝導されることとなる。
と腕との密着性が高くなり、熱電式発電機6が当該腕時
計の底面の中心部分に集約して配置されているため、腕
からの熱は、熱電式発電機6の受熱板6bへと効率よく
伝導されることとなる。
【0039】[第3の実施の形態例]図6は、この発明
に係る腕携帯機器の第3の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図である。この実施の形態では、図示のよ
うに、放熱フィンとガラス縁とを一体に形成した構成と
なっている。この第3の実施の形態において、前述の第
1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付し、その
説明を省略する。
に係る腕携帯機器の第3の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図である。この実施の形態では、図示のよ
うに、放熱フィンとガラス縁とを一体に形成した構成と
なっている。この第3の実施の形態において、前述の第
1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0040】この実施の形態において胴4は、熱拡散率
の低い、例えば、セラミックス、プラスチック、或い
は、SUSやTi等の金属などにより形成されている。
ガラス縁3は、熱拡散率の高い、例えば、Bs、Alな
どの金属から構成されている。胴4は、図6に示すよう
に、その内部に、ムーブメント1、熱電式発電機6等を
収容するための収容空間(中空部)4cが上下に貫通し
た状態に形成されている。一方、ガラス縁3のフィン導
熱部9Bは、胴4の内周面、上端面、及び外周面を覆う
ように形成されている。このガラス縁3は、上端に、ガ
ラス2を取り付けるためのガラス取付部3dが形成さ
れ、内周側には、裏蓋5方向に延出する延出部3bが形
成されている。また、上端外周には、放熱フィン部9
A,フィン導熱部9Bが形成されている。
の低い、例えば、セラミックス、プラスチック、或い
は、SUSやTi等の金属などにより形成されている。
ガラス縁3は、熱拡散率の高い、例えば、Bs、Alな
どの金属から構成されている。胴4は、図6に示すよう
に、その内部に、ムーブメント1、熱電式発電機6等を
収容するための収容空間(中空部)4cが上下に貫通し
た状態に形成されている。一方、ガラス縁3のフィン導
熱部9Bは、胴4の内周面、上端面、及び外周面を覆う
ように形成されている。このガラス縁3は、上端に、ガ
ラス2を取り付けるためのガラス取付部3dが形成さ
れ、内周側には、裏蓋5方向に延出する延出部3bが形
成されている。また、上端外周には、放熱フィン部9
A,フィン導熱部9Bが形成されている。
【0041】ガラス縁3の表面露出部や放熱フィン部9
A,フィン導熱部9Bには、外気への放熱性を高めるた
めに、表面にはホーニング・塗装・アルマイト処理等の放
熱性を改善するための表面処理が施されている。また、
延出部3bには、熱伝導性を高めるためにCuメッキ等
が施され、収容空間4cや中枠13に接する面には、放
熱を防止するために、その表面(Cuメッキの上から)
に断熱材が塗布されている。なお、延出部3bを、図7
に示すように、熱伝導性の高い、例えば、Cu、Al等
により形成し、溶接、押込、或いは焼嵌などの方法で、
導熱部4Bに接合するようにしてもよい。この場合に
は、Cuメッキを施した場合と比べ、さらに延出部3b
の垂直方向の熱伝導性が高められる。
A,フィン導熱部9Bには、外気への放熱性を高めるた
めに、表面にはホーニング・塗装・アルマイト処理等の放
熱性を改善するための表面処理が施されている。また、
延出部3bには、熱伝導性を高めるためにCuメッキ等
が施され、収容空間4cや中枠13に接する面には、放
熱を防止するために、その表面(Cuメッキの上から)
に断熱材が塗布されている。なお、延出部3bを、図7
に示すように、熱伝導性の高い、例えば、Cu、Al等
により形成し、溶接、押込、或いは焼嵌などの方法で、
導熱部4Bに接合するようにしてもよい。この場合に
は、Cuメッキを施した場合と比べ、さらに延出部3b
の垂直方向の熱伝導性が高められる。
【0042】当構造は放熱フィンとガラス縁が一体構造
となっているので別体接合による熱伝達の損失がなく、
延出部3bから伝わる熱は、効率よく、速やかに放熱フ
ィン9Aより放熱されることとなる。
となっているので別体接合による熱伝達の損失がなく、
延出部3bから伝わる熱は、効率よく、速やかに放熱フ
ィン9Aより放熱されることとなる。
【0043】そして、ガラス縁3は、胴4にガラスパッ
キン31を介し結合されている。延出部3bの下端面
に、導熱板7が密着され、ガラス取付部3dに、ガラス
2が取り付けられている。また、胴4の底面には、裏蓋
5がネジ等により固定されている。
キン31を介し結合されている。延出部3bの下端面
に、導熱板7が密着され、ガラス取付部3dに、ガラス
2が取り付けられている。また、胴4の底面には、裏蓋
5がネジ等により固定されている。
【0044】このように、放熱フィンとガラス縁とが、
一体に形成されているため、成形はやや困難になるが、
更に放熱特性が向上する。図7は、放熱フィンとガラス
縁が一体構造の場合の図4(C)に相当するガラス縁導
熱部の実施展開例の断面図である。こうすることによ
り、成形が容易になる。
一体に形成されているため、成形はやや困難になるが、
更に放熱特性が向上する。図7は、放熱フィンとガラス
縁が一体構造の場合の図4(C)に相当するガラス縁導
熱部の実施展開例の断面図である。こうすることによ
り、成形が容易になる。
【0045】[第4の実施の形態例]図8は、この発明
に係る腕携帯機器の第4の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図である。図9は、図8の腕時計の変形例
である。この実施の形態では、図示のように、放熱フィ
ン9がネジ91,…によって固定された構成となってい
る。この第4の実施の形態において、前述の第2の実施
の形態と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省
略する。
に係る腕携帯機器の第4の実施の形態例として例示する
腕時計の断面図である。図9は、図8の腕時計の変形例
である。この実施の形態では、図示のように、放熱フィ
ン9がネジ91,…によって固定された構成となってい
る。この第4の実施の形態において、前述の第2の実施
の形態と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0046】この実施の形態において、胴4は、図8に
示すように、その内周面の下端が、内側へと突出した状
態に形成され、上端面には、放熱フィン取付部4fが形
成されている。そして、放熱フィン9は、図8に示すよ
うに、その取付面9fが放熱フィン取付部4f及びガラ
ス縁3の外周面上に嵌合した状態で、そのネジ通し穴9
g,…から、胴4に設けられたネジ穴4h,…に向けて
ネジ91,…を通して、胴4に固定されている。このと
き、放熱フィン9の取付面9fがガラス縁3の上端突出
部3cを上から押さえて、胴上面に刻設された溝4dに
配置されたゴムパッキン32を圧縮し防水性を確保しな
がら、ガラス縁3と胴4とを固定している。
示すように、その内周面の下端が、内側へと突出した状
態に形成され、上端面には、放熱フィン取付部4fが形
成されている。そして、放熱フィン9は、図8に示すよ
うに、その取付面9fが放熱フィン取付部4f及びガラ
ス縁3の外周面上に嵌合した状態で、そのネジ通し穴9
g,…から、胴4に設けられたネジ穴4h,…に向けて
ネジ91,…を通して、胴4に固定されている。このと
き、放熱フィン9の取付面9fがガラス縁3の上端突出
部3cを上から押さえて、胴上面に刻設された溝4dに
配置されたゴムパッキン32を圧縮し防水性を確保しな
がら、ガラス縁3と胴4とを固定している。
【0047】この場合、ネジ39,…は、上面から見え
るので、デザイン的な装飾の一部(飾りネジ)として利
用することが可能である。
るので、デザイン的な装飾の一部(飾りネジ)として利
用することが可能である。
【0048】なお、ネジ39を外観的に見せたくない場
合には、図9に示すように、放熱フィン9を、胴4に設
けられたネジ通し穴4g,…から、放熱フィン9のネジ
穴9h,…に向けてネジ91,…を通して、胴4の裏面
から固定することも可能である。
合には、図9に示すように、放熱フィン9を、胴4に設
けられたネジ通し穴4g,…から、放熱フィン9のネジ
穴9h,…に向けてネジ91,…を通して、胴4の裏面
から固定することも可能である。
【0049】なお、本発明は、各実施の形態例の腕時計
に限られるものではなく、他の腕時計、ページャー等の
電子機器についても適用可能である。その他、具体的に
示した細部構成、方法等は、発明の主旨を逸脱しない範
囲で変更可能である。
に限られるものではなく、他の腕時計、ページャー等の
電子機器についても適用可能である。その他、具体的に
示した細部構成、方法等は、発明の主旨を逸脱しない範
囲で変更可能である。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、熱電式発電機の放熱
部がガラス縁に、一方、受熱部が裏蓋に、それぞれ熱伝
導可能な状態に接続され、胴の上面には、表面に複数の
フィン部9Aを備えた放熱フィンが、前記ガラス縁と熱
伝導可能な状態で取り付けられているため、腕からの熱
は裏蓋を介して熱電式発電機の受熱部に伝導され、一
方、熱電式発電機の放熱部からの熱は、放熱フィンを介
して外部へと放熱される。従って、熱電式発電機の放熱
部からの放熱性能が改善し、発電効率を高めることがで
きる。
部がガラス縁に、一方、受熱部が裏蓋に、それぞれ熱伝
導可能な状態に接続され、胴の上面には、表面に複数の
フィン部9Aを備えた放熱フィンが、前記ガラス縁と熱
伝導可能な状態で取り付けられているため、腕からの熱
は裏蓋を介して熱電式発電機の受熱部に伝導され、一
方、熱電式発電機の放熱部からの熱は、放熱フィンを介
して外部へと放熱される。従って、熱電式発電機の放熱
部からの放熱性能が改善し、発電効率を高めることがで
きる。
【0051】また、放熱フィンの表面には、熱拡散性の
高い金属による金属膜が形成されているため、放熱フィ
ンの表面からの放熱効率がさらに高くなる。
高い金属による金属膜が形成されているため、放熱フィ
ンの表面からの放熱効率がさらに高くなる。
【0052】更に、放熱フィンのフィン部9Aの上端面
には、熱伝導性の低い材質からなる膜が形成されている
ため、膜が放熱フィンの表面への、例えば、手などの接
触を遮ることができる。従って、肌が接触して、放熱フ
ィンに熱が伝導されるといった不具合が発生するのを防
止することができる。
には、熱伝導性の低い材質からなる膜が形成されている
ため、膜が放熱フィンの表面への、例えば、手などの接
触を遮ることができる。従って、肌が接触して、放熱フ
ィンに熱が伝導されるといった不具合が発生するのを防
止することができる。
【0053】また更に、放熱フィンの底面には、熱伝導
性の高い導熱部で固着連結され一体化されているか、も
しくは、同一材料で一体的に成形されているため、放熱
フィンの平面方向への熱伝導性を高めることができる。
性の高い導熱部で固着連結され一体化されているか、も
しくは、同一材料で一体的に成形されているため、放熱
フィンの平面方向への熱伝導性を高めることができる。
【0054】そして、放熱フィンと胴の上面との間に
は、所定の空間が形成されているため、空気による断熱
層のため、放熱フィンと胴との間の熱移動が抑止され
る。
は、所定の空間が形成されているため、空気による断熱
層のため、放熱フィンと胴との間の熱移動が抑止され
る。
【0055】また、放熱フィンと胴の上面との間には、
断熱材による断熱層が形成されているため、放熱フィン
と胴との間の熱移動が抑止される。
断熱材による断熱層が形成されているため、放熱フィン
と胴との間の熱移動が抑止される。
【0056】更に、放熱フィンとガラス縁が一体構造と
なっているので別体接合の場合に比し熱伝達の損失が少
なく、熱電式発電機の冷却側の熱は、より効率よく、速
やかに放熱フィンより放熱され発電能力が高まることと
なる。
なっているので別体接合の場合に比し熱伝達の損失が少
なく、熱電式発電機の冷却側の熱は、より効率よく、速
やかに放熱フィンより放熱され発電能力が高まることと
なる。
【図1】この発明に係る腕携帯機器の第1の実施の形態
例として例示する腕時計の断面図である。
例として例示する腕時計の断面図である。
【図2】図1の腕時計に備わる放熱フィンを示すもの
で、(a)がその平面図、(b)がその側断面図であ
る。
で、(a)がその平面図、(b)がその側断面図であ
る。
【図3】放熱フィンのフィン部9Aの拡大断面図で、
(a)が金属膜及び断熱材の膜が表面に形成される前の
状態、(b)及び(c)が金属膜及び断熱材の膜が表面
に形成された状態を表している。
(a)が金属膜及び断熱材の膜が表面に形成される前の
状態、(b)及び(c)が金属膜及び断熱材の膜が表面
に形成された状態を表している。
【図4】図1の腕時計に備わるガラス縁を示す部分断面
図で、(a)がCuメッキを施した場合、(b)及び
(c)が2体構造とした場合を表している。
図で、(a)がCuメッキを施した場合、(b)及び
(c)が2体構造とした場合を表している。
【図5】この発明に係る腕携帯機器の第2の実施の形態
例として例示する腕時計の断面図である。
例として例示する腕時計の断面図である。
【図6】この発明に係る腕携帯機器の第3の実施の形態
例として例示する腕時計の断面図である。
例として例示する腕時計の断面図である。
【図7】放熱フィンとガラス縁が一体構造の場合のガラ
ス縁導熱部の図4(C)に相当する実施展開例の断面図
である。
ス縁導熱部の図4(C)に相当する実施展開例の断面図
である。
【図8】この発明に係る腕携帯機器の第4の実施の形態
例として例示する腕時計の断面図である。
例として例示する腕時計の断面図である。
【図9】図8の腕時計の変形例である。
1 ムーブメント 2 ガラス 3 ガラス縁 4 胴 5 裏蓋 6 熱電式発電機 6a 熱発電素子 6b 受熱板 6c 放熱板 7 導熱板 9 放熱フィン
Claims (7)
- 【請求項1】 上下方向に貫通する中空部を有し、熱伝
導性の低い材質からなる胴と、 前記中空部の下端側を覆う裏蓋と、 前記中空部の上端側に配されるガラスと、 前記ガラスの縁を保持した状態で、前記胴に固定される
ガラス縁と、 受熱部及び放熱部を有し、該受熱部と放熱部との間に生
じる温度差に基づき所定の電気エネルギーを発生させる
熱電式発電機と、 を備えた腕携帯機器であって、 前記熱電式発電機は、前記放熱部が前記ガラス縁に、一
方、前記受熱部が前記裏蓋に、それぞれ熱伝導可能な状
態に接続され、 前記胴の上面には、表面に複数のフィン部を備えた放熱
フィンが、前記ガラス縁と熱伝導可能な状態で、取り付
けられていることを特徴とする腕携帯機器。 - 【請求項2】 前記放熱フィンの表面には、熱拡散性の
高い金属による金属膜が形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の腕携帯機器。 - 【請求項3】 前記フィン部の上端面には、熱伝導性の
低い材質からなる膜が形成されていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の腕携帯機器。 - 【請求項4】 前記フィン部の底面には、熱伝導性の高
い導熱部で固着連結され一体化されているか、もしく
は、同一材料で一体的に成形されていることを特徴とす
る請求項1〜3の何れかに記載の腕携帯機器。 - 【請求項5】 前記放熱フィンと前記胴の上面との間に
は、所定の空間が形成されていることを特徴とする請求
項4記載の腕携帯機器。 - 【請求項6】 前記放熱フィンと前記胴の上面との間に
は、断熱材による断熱層が形成されていることを特徴と
する請求項4記載の腕携帯機器。 - 【請求項7】 前記放熱フィンと、前記ガラス縁とは、
一体に形成されていることを特徴とする請求項2〜6の
何れかに記載の腕携帯機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00089998A JP3264880B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 腕携帯機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00089998A JP3264880B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 腕携帯機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11194180A true JPH11194180A (ja) | 1999-07-21 |
JP3264880B2 JP3264880B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=11486543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00089998A Expired - Fee Related JP3264880B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 腕携帯機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264880B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002291656A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-08 | Inax Corp | トイレ室 |
JP2002350565A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Citizen Watch Co Ltd | 熱発電時計 |
JP2002365382A (ja) * | 2001-06-05 | 2002-12-18 | Citizen Watch Co Ltd | 熱発電時計 |
JP2014238335A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | カシオ計算機株式会社 | 人体装着型電子機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106922103B (zh) * | 2015-12-24 | 2019-10-29 | 联想(北京)有限公司 | 散热装置和电子设备 |
-
1998
- 1998-01-06 JP JP00089998A patent/JP3264880B2/ja not_active Expired - Fee Related
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