JP2012231099A - 熱電発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一度蓄熱された熱を無用に外気に放出することなく、有効に熱電素子に印加して発電効率を向上させた熱電発電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 表面が光反射材でコーティングされた断熱材により上側面を構成し、該上面は太陽光を受光するに必要最小限の光透過性部材による受光窓を設けて箱状空間を形成し、該箱状空間の底面に蓄熱板を密封固着して外気と蓄熱部の接触を遮断可能な構造とした。
【選択図】図3
【解決手段】 表面が光反射材でコーティングされた断熱材により上側面を構成し、該上面は太陽光を受光するに必要最小限の光透過性部材による受光窓を設けて箱状空間を形成し、該箱状空間の底面に蓄熱板を密封固着して外気と蓄熱部の接触を遮断可能な構造とした。
【選択図】図3
Description
本発明は、熱電素子を用いた熱電発電装置に関する。
太陽熱を熱電素子に印加して発電する試みは従来から多数提案実行されており、例えば特開2008−283770、特開2008−301630及び特開平5−167104が存在する。
これらの提案はいずれも発電効率を改善しようとするものであるが、全て蓄熱部が外気に露出する構造となっている。
以上に記した従来の熱電発電装置では、蓄熱部が外気に露出する構造となっているため、蓄熱部は太陽熱を吸収すると同時に、蓄熱された熱を外気に無用に放出して発電効率低下を生じさせていた。
本発明は、このような従来の熱電発電装置が有していた問題を解決しようとするものであり、一度蓄熱された熱を無用に外気に放出することなく、発電効率を向上させた熱電発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、表面が光反射材でコーティングされた断熱材により上側面を構成し、該上面は太陽光を受光するに必要最小限の光透過性部材による受光窓を設けて箱状空間を形成し、該箱状空間の底面に蓄熱板を密封固着して外気と蓄熱部の接触を遮断可能な構造とした。
更に前記箱状空間は表面が光反射材でコーティングされた断熱材により構成されているので、熱を反射させ外部に熱を漏らさない構造になっている。
本発明によれば前記したごとく、一度蓄熱された熱は殆ど外気に放出されることなく、大部分が有効に熱電素子に印加されるので、従来の熱電発電装置よりも高効率の熱電発電装置を提供することが可能となる。
本発明は、表面が光反射材でコーティングされた断熱材により上側面を構成し、該上面は太陽光を受光するに必要最小限の光透過性部材による受光窓を設けて箱状空間を形成し、該箱状空間の底面に蓄熱板を密封固着して高効率熱電発電装置を実現した。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態例について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す一部断面で表した概略図であるが、表面がアルミ箔4でコーティングされた断熱材3が内側全面に貼付された四角錐の耐熱プラスチック外郭2の上面には透明ガラス1が固着され、底面には黒色塗装された銅製の蓄熱板6が密封固着されている。
蓄熱材6の裏面には熱電素子5の高温側接合部が貼付され、熱電素子5の低温側接合部は空冷式の放熱板7に貼付されている。
放熱板7は金属ビス8で外郭2と、プラスチックビス9で蓄熱板6と固着されている。放熱板7と蓄熱板6との結合をプラスチックビス9で行った理由は、放熱板7と蓄熱板6の熱結合を避ける理由からである。
前記説明のとおり構成された熱電発電装置では、透明ガラス1を介して太陽熱を蓄熱した蓄熱板6の熱は、アルミ箔4でコーティングされた断熱材3による反射と断熱効果及び外気遮断構造により、外気に無用に放出されることがなく、蓄熱された熱の大部分が熱電素子5を介し放熱板7から放熱されるので、発電効率を高めることが可能となる。
図2は前記実施例による熱電発電装置を太陽光追尾台に取り付けたときの外観図で、符号の示す内容は図1と同一であるが、本実施例では1、11併記部は1を優先する。
台板13の上に水平方向に回転自在な先頭部がY字型に分離したポール12を設け、Y字部分に前記熱電発電装置を仰角方向に回転可能に挟持させたものである。
従って図示する矢印の如く、水平角度と仰角を任意に調節することが可能なので、常に太陽光が蓄熱板6の平面に垂直に当たる状態を維持することができる。また光センサーとモーターを組み合わせれば、自動で太陽光追尾をすることも可能である。(図示せず)
図3は本発明の一実施例を示す一部断面で表した概略図であるが、表面がアルミ箔4でコーティングされた断熱材3が内側全面に貼付された四角錐の耐熱プラスチック外郭2の上面には集光レンズ11が固着され、底面には黒色塗装された銅製の蓄熱板6が密封固着されている。集光レンズ11の焦点はこの蓄熱板6上に結像されるよう配置されている。
集光レンズ11と蓄熱板6の間にはアルミ箔4でコーティングされた断熱材3により中間壁が設けられており、その中間壁の中央には円形の透明ガラス1が固着され、受光窓を形成している。
蓄熱材6の裏面には熱電素子5の高温側接合部が貼付され、熱電素子5の低温側接合部は空冷式の放熱板7に貼付されている。
放熱板7は金属ビス8で外郭2と、プラスチックビス9で蓄熱板6と固着されている。放熱板7と蓄熱板6との結合をプラスチックビス9で行った理由は、放熱板7と蓄熱板6の熱結合を避ける理由からである。
前記説明のとおり構成された熱電発電装置では、集光レンズ11により太陽光が集光されるので、中間壁に設けられた円形の透明ガラス1による受光窓の開口部を小さくすることが可能となり、受光窓の開口部を介して外気に放出する熱を少なくすることができる。
太陽熱を蓄熱した蓄熱板6の熱は、アルミ箔4でコーティングされた断熱材3による反射と断熱効果及び外気遮断構造により、外気に無用に放出されることがなく、蓄熱された熱の大部分が熱電素子5を介し放熱板7から放熱されるので、発電効率を高めることが可能となる。
図2は前記実施例による熱電発電装置を太陽光追尾台に取り付けたときの外観図で、符号の示す内容は図3と同一であるが、本実施例では1、11併記部は11を優先する。
台板13の上に水平方向に回転自在な先頭部がY字型に分離したポール12を設け、Y字部分に熱電発電装置を仰角方向に回転可能に挟持させたものである。
従って図示する矢印の如く、水平角度と仰角を任意に調節することが可能なので、常に太陽光が蓄熱板6の平面に垂直に当たる状態を維持することができる。また光センサーとモーターを組み合わせれば、自動で太陽光追尾をすることも可能である。(図示せず)
図4は本発明の一実施例を示す一部断面で表した概略図であるが、表面がアルミ箔4でコーティングされた断熱材3が上側面に貼付された四角錐の耐熱プラスチック外郭2の上面中央部には円形透明ガラス1が固着され、その上方には集光レンズ11が配設され、底面には黒色塗装された銅製の蓄熱板6が密封固着されている。集光レンズ11の焦点はこの蓄熱板6上に結像されるよう配置されている。
蓄熱材6の裏面には熱電素子5の高温側接合部が貼付され、熱電素子5の低温側接合部は空冷式の放熱板7に貼付されている。
放熱板7は金属ビス8で外郭2と、プラスチックビス9で蓄熱板6と固着されている。放熱板7と蓄熱板6との結合をプラスチックビス9で行った理由は、放熱板7と蓄熱板6の熱結合を避ける理由からである。
前記説明のとおり構成された熱電発電装置では、集光レンズ11により太陽光が集光されるので、上面中央部に設けられた円形透明ガラス1による受光窓の開口部を小さくすることが可能となり、受光窓の開口部を介して外気に放出する熱を少なくすることができる。
太陽熱を蓄熱した蓄熱板6の熱は、アルミ箔4でコーティングされた断熱材3による反射と断熱効果及び外気遮断構造により、外気に無用に放出されることがなく、蓄熱された熱の大部分が熱電素子5を介し放熱板7から放熱されるので、発電効率を高めることが可能となる。
図5は前記実施例による熱電発電装置を太陽光追尾台に取り付けたときの一部断面で表した外観図で、符号の示す内容は図4と同一である。
台板13の上に水平方向に回転自在な先頭部がY字型に分離したポール12を設け、Y字部分に熱電発電装置を仰角方向に回転可能に挟持させたもので、円形透明ガラス1の上方には支持具10により懸架された集光レンズ11が配設されている。
従って図示する矢印の如く、水平角度と仰角を任意に調節することが可能なので、常に太陽光が集光レンズ11の平面に垂直に当たる状態を維持することができる。また光センサーとモーターを組み合わせれば、自動で太陽光追尾をすることも可能である。(図示せず)
図6は水冷式ヒートシンク7を使用したときの概略図であるが、銅板17の一方の面に銅製のカラム14が溶着され、カラム14の入水側にはバルブ15を介して冷水が注入され、出水側は温水槽16に接続されている。また銅板17のもう一方の面には図1、図3及び図4で示す如く熱電素子5の低温側接合部が貼付されているので、熱電素子5に生じた熱は高効率で除熱され、熱交換された熱は温水となって温水槽16に蓄えられ、発電と共に温水を得ることが可能となる。
以上説明のとおり、本発明によれば従来にない高効率な熱電発電を可能にすると共に、入浴や炊事洗濯に必要な温水も得られる熱電発電装置を提供することができる。
前記したとおり、発電以外に温水器としての利用価値がある。また蓄熱板の代わりに鍋釜を置けば、高効率な太陽熱利用調理器具として利用できる可能性が存在する。
1 ガラス 2 外郭 3 断熱材 4 アルミ箔 5 熱電素子
6 蓄熱板 7 ヒートシンク 8 金属ビス 9 プラスチックビス
10 支持具 11 集光レンズ 12 ポール 13 台板
14 カラム 15 バルブ 16 温水槽 17 銅板
6 蓄熱板 7 ヒートシンク 8 金属ビス 9 プラスチックビス
10 支持具 11 集光レンズ 12 ポール 13 台板
14 カラム 15 バルブ 16 温水槽 17 銅板
Claims (3)
- 高温側接合部と低温側接合部を有する熱電素子と、該熱電素子の高温側接合部を太陽光により加熱する手段と、該熱電素子の低温側接合部を高温側よりも低温に維持する手段を有し、高温側接合部と低温側接合部との温度差によりゼーベック効果を利用して熱電発電を行う装置において、前記高温側接合部に面で接する蓄熱板を配設すると共に、表面が光反射材でコーティングされた断熱材により上側面を構成し、該上面は太陽光を受光するに必要最小限の光透過性部材による受光窓を設けて箱状空間を形成し、該箱状空間の底面に前記蓄熱板を密封固着したことを特徴とする熱電発電装置。
- 前記箱状空間の上面の前方に集光レンズを配設し、前記蓄熱板上に焦点を結像可能とした請求項1記載の熱電発電装置。
- 前記低温側接合部を高温側よりも低温に維持する手段を水冷式とし、入水側に冷水を注入し、出水側を温水槽に接続した請求項1又は請求項2記載の熱電発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011109882A JP2012231099A (ja) | 2011-04-23 | 2011-04-23 | 熱電発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011109882A JP2012231099A (ja) | 2011-04-23 | 2011-04-23 | 熱電発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012231099A true JP2012231099A (ja) | 2012-11-22 |
Family
ID=47432403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011109882A Withdrawn JP2012231099A (ja) | 2011-04-23 | 2011-04-23 | 熱電発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012231099A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016219710A (ja) * | 2015-05-25 | 2016-12-22 | 株式会社豊田中央研究所 | 熱電発電モジュール及び太陽光熱電発電装置 |
WO2017135731A1 (ko) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | 이정용 | 열전소자와 태양전지를 이용한 발전장치 |
JP2021508229A (ja) * | 2017-12-12 | 2021-02-25 | ヘリオス ノヴァ ベスローテン ヴェンノーツハップ | 発電機 |
-
2011
- 2011-04-23 JP JP2011109882A patent/JP2012231099A/ja not_active Withdrawn
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WO2017135731A1 (ko) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | 이정용 | 열전소자와 태양전지를 이용한 발전장치 |
JP2021508229A (ja) * | 2017-12-12 | 2021-02-25 | ヘリオス ノヴァ ベスローテン ヴェンノーツハップ | 発電機 |
JP7369138B2 (ja) | 2017-12-12 | 2023-10-25 | ヘリオス ノヴァ ベスローテン ヴェンノーツハップ | 発電機 |
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