JP2002365381A - 熱発電時計 - Google Patents

熱発電時計

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JP2002365381A
JP2002365381A JP2001176717A JP2001176717A JP2002365381A JP 2002365381 A JP2002365381 A JP 2002365381A JP 2001176717 A JP2001176717 A JP 2001176717A JP 2001176717 A JP2001176717 A JP 2001176717A JP 2002365381 A JP2002365381 A JP 2002365381A
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JP
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bezel
case
heat
heat conductive
thermoelectric
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JP2001176717A
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English (en)
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Shinichi Ogawa
愼一 小川
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースとベゼルの間に熱伝導板を挟持して、
固定した熱発電時計において、ケースとベゼルの間から
時計内部に水が入らなく、熱伝導板の外縁の側面が外方
から見えない、美観の良い熱発電時計を提供すること。 【解決手段】 熱伝導性材料よりなる裏蓋と、熱伝導性
材料よりなるベゼルと、裏蓋とベゼルの間に挟み込まれ
た断熱材料よりなるケースと、裏蓋およびベゼルの、温
度差により発電する熱発電素子と、ベゼルとケースの間
に挟持された、ベゼルの熱を熱発電素子に伝えるための
熱伝導板と、を備え、熱発電素子が発電した電力を、時
計の駆動電力に利用する熱発電時計において、ベゼルと
ケースの間に防水手段を備えたこと、熱伝導板を、外か
ら見えないように遮蔽する、遮蔽手段を備えたこと、を
特徴とする熱発電時計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱発電時計に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱発電時計としては、特許公報第
2917216号に記載された構造が知られている。こ
の構造を第5図に示す。第5図において、この熱発電時
計61は、裏蓋62と、ベゼル63と、ケース64と、
熱発電素子65と、風防66と、ムーブメント67と、
文字板68と、熱伝導板69、から構成されている。
【0003】裏蓋62の中程の上方には、熱発電素子6
5が配設される。裏蓋62の外縁の上方には、ケース6
4が配設される。ケース64の上方には、ベゼル63が
配設される。熱伝導板69の外縁は、ケース64とベゼ
ル63の間に配置される。熱伝導板69の中程は、熱発
電素子65の上方に配設される。
【0004】裏蓋62は、腕からの熱を効率よく集め
て、その熱を熱発電素子65に効率よく伝えるために、
熱伝導性材料を使用している。ベゼル63は、効率よく
放熱して、裏蓋62より温度が低くなった熱を、熱伝導
板69を介して熱発電素子65に効率よく伝えるため
に、熱伝導性材料を使用している。
【0005】熱伝導板69は、ベゼル63の熱を効率よ
く熱発電素子65に伝えるために、熱伝導性材料を使用
している。ケース64は、裏蓋62に集めた熱を、極力
熱伝導板69に伝えないようにするために、熱伝導性の
低い断熱性材料を使用している。
【0006】裏蓋62はケース64に固着されている。
ケース64は、ベゼル63との間に熱伝導板69を挟む
ように挟持して、固定用のネジ70により、ベゼル63
に固定されている。ベゼル63の上方には風防66が配
設されている。符号67はムーブメント、および符号6
8は文字板である。
【0007】このような構造により、腕の熱が裏蓋62
に伝わる。裏蓋62に伝わった熱は熱発電素子65の下
面側に伝わる。一方、ベゼル63は、その熱を外気に放
熱することにより冷却される。冷却されて、裏蓋62よ
り温度が低くなった熱は熱伝導板69に伝わる。熱伝導
板69に伝わった熱は、熱発電素子65の上面側に伝わ
る。
【0008】前記のようにして伝わった、その下面側と
上面側の温度差により、電力が発生する。その温度差が
大きいほど電力が多く発生する。赤道直下のような暑い
地域においては、ベゼル63の温度より裏蓋62の温度
が高くなる場合も考えられる。しかしながら、熱発電素
子65の上面側と下面側に温度差が生じていれば、熱発
電素子65は発電する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱発電時計61の構造には下記のような問題がある。 (1)ケース64とベゼル63との間から熱発電時計6
1内に水が入ってしまう。詳しくは、ケース64と熱伝
導板69との間、およびベゼル63と熱伝導板69との
間に、隙間が生じる。さらに詳しくは、それぞれの表面
加工粗さによる、細かい凹凸部を持った部品同士が重な
ることで、隙間が生じる。その隙間から熱発電時計61
内に水が入ってしまった。 (2)ケース64とベゼル63の間に配置された熱伝導
板69の外縁の側面が、外方から見えてしまう。外方か
ら見えてしまうと、熱発電時計61の美観が損なわれて
しまった。
【0010】本発明の目的は、前記問題を解決した以下
のような熱発電時計を提供することである。 (1)ケースとベゼルの間に熱伝導板を挟持して、固定
した熱発電時計において、ケースとベゼルの間から時計
内部に水が入らない熱発電時計を提供すること。 (2)ケースとベゼルの間に熱伝導板を挟持して、固定
した熱発電時計において、熱伝導板の外縁の側面が外方
から見えない、美観の良い熱発電時計を提供すること。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1は、「ベゼルとケースの間に防
水手段を備えたこと」を特徴とする。この構成により、
ケースとベゼルの間から時計内部に水が入らない熱発電
時計を提供することが出来る。
【0012】本発明の請求項2は、「熱伝導板を、外か
ら見えないように遮蔽する、遮蔽手段を備えたこと」を
特徴とする。この構成により、熱伝導板の外縁の側面が
外方から見えない熱発電時計を提供することが出来る。
【0013】本発明の請求項3は、「ベゼルと熱伝導板
の間に第1の防水手段を備え、熱伝導板とケースの間に
第2の防水手段を備えたこと」を特徴とする。この構成
により、ベゼルと熱伝導板の間に第1の防水手段を設定
すると、ベゼルと熱伝導板の間から時計内部に水が入ら
ない。熱伝導板とケースの間に第2の防水手段を設定す
ると、熱伝導板とケースの間から時計内部に水が入らな
い。よって、ケースとベゼルの間から時計内部に水が入
らない。
【0014】本発明の請求項4は、「ベゼルとケースの
間に少なくとも一方に凹部を備え、凹部に、防水パッキ
ンを備えたこと」を特徴とする。この構成により、簡単
な構造でベゼルとケースの間から時計内部に水が入らな
い。
【0015】本発明の請求項5は、「第1の防水手段
が、ベゼルと熱伝導板の間に、少なくとも一方に凹部を
備え、凹部に、防水パッキンを備えたこと」を特徴とす
る。
【0016】本発明の請求項6は、「第2の防水手段
が、熱伝導板とケースの間に、少なくとも一方に凹部を
備え、凹部に、防水パッキンを備えたこと」を特徴とす
る。請求項5、6の構成により、簡単な構造でそれぞれ
の防水手段が達成される。
【0017】本発明の請求項7は、「ケースの外縁に、
ベゼルに向かって、突出するように形成された、ケース
突出部を備え、ケース突出部が、遮蔽手段を構成するこ
と」を特徴とする。
【0018】本発明の請求項8は、「ベゼルの外縁に、
ケースに向かって、突出するように形成された、ベゼル
突出部を備え、ベゼル突出部が、遮蔽手段を構成するこ
と」を特徴とする。請求項7、8の構成により、簡単な
構造で熱伝導板の外縁の側面が外方から見えない熱発電
時計を提供することが出来る。
【0019】本発明の請求項9は、「ベゼル突出部が、
ケースを覆うように配置されたこと」を特徴とする。こ
の構成により、ベゼル突出部が、ケースを覆うため、熱
伝導板の外縁の側面が外方から見えない。また、ベゼル
突出部がケースを覆うため、ケースが外方から見えな
い。よって、あたかもベゼルの一体構造のような外観を
得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)
【0021】以下図面を用いて本発明の実施の形態1を
説明する。図1は実施の形態1の組立断面図である。
【0022】本発明の熱発電時計1は、熱伝導性材料よ
りなる裏蓋2と、熱伝導性材料よりなるベゼル6と、裏
蓋2とベゼル6の間に挟み込まれた断熱材料よりなるケ
ース3を備える。さらに、裏蓋2及びベゼル6の、温度
差により発電する熱発電素子7とを備える。よって、熱
発電素子7が発電した電力を時計の駆動電力に利用でき
るようになっている。
【0023】ここで、熱伝導性材料とは、熱伝導率が高
い材料のことを言う。例えばステンレススチール材、ア
ルミ材、黄銅材などが挙げられる。断熱材料とは、熱伝
導率が低い材料のことを言う。例えば樹脂材、セラミッ
ク材などが挙げられる。
【0024】詳しくは、風防11がベゼル6の上方に配
置される。文字板12が風防11の下方に配置される。
ムーブメント13が文字板12の下方に配置される。こ
こで上下方向とは図1における上下方向を示す。ムーブ
メント13は中枠14によって支持される。ムーブメン
ト13には熱発電素子7により得られた電力を蓄電する
バッテリー(2次電池)(図示せず)が格納されてい
る。時刻を表示するための針(図示せず)を備えていて
も良い。あるいは時刻表示に、液晶による表示装置(図
示せず)を用いても良い。
【0025】ケース3とベゼル6は、複数のネジ15に
よって固定される。第1の熱伝導板16は、ケース3と
ベゼル6の間に挟持される。ネジ15には、座金17が
配置されている。座金17は用いなくても良い。第2の
熱伝導板18が、ムーブメント13の下方に熱発電素子
7に挟まれるように配置される。第1の熱伝導シート1
9が、第1の熱伝導板16と第2の熱伝導板18の間に
位置する。
【0026】第1の熱伝導板16と、第2の熱伝導板1
8と、第1の熱伝導シート19は、複数の位置決めピン
20により位置決めされる。
【0027】ケース3の下方には、裏蓋2が配置され
る。ケース3の内縁には、ケース3の内側全周に亘って
突出する突出部26が形成される。突出部26の上に
は、座板4が配置される。座板4を貫通し、裏蓋2に螺
合される複数のネジ5が配置される。座板4と裏蓋2と
の間で、ケース3の突出部26が挟持されて、裏蓋2が
ケース3に固定される。裏蓋2の上方には、保護板23
が配置される。保護板23の上には第2の熱伝導シート
24が配置される。第2の熱伝導シート24の上方に熱
発電素子7が配置される。
【0028】第1の熱伝導板16と第2の熱伝導板18
は、熱伝導性材料よりなる。第1の熱伝導シート19と
第2の熱伝導シート24は、熱伝導性材料であって、各
部品の加工寸法公差を吸収できるように、圧縮変形可能
な材料が望ましい。例えば、シリコン材等が好ましい。
保護板23は熱伝導性材料よりなる。
【0029】このようにして、本発明の熱発電時計1に
おいては、腕の熱は裏蓋2を伝わる。裏蓋2に伝わった
熱は保護板23に伝わる。保護板23に伝わった熱は第
2の熱伝導シート24に伝わる。第2の熱伝導シート24
に伝わった熱は熱発電素子7の下面に伝わる。一方ベゼ
ル6の熱は第1の熱伝導板16に伝わる。第1の熱伝導
板16に伝わった熱は第1の熱伝導シート19に伝わ
る。第1の熱伝導シート19に伝わった熱は第2の熱伝
導板18に伝わる。第2の熱伝導板18に伝わった熱は
熱発電素子7の上面に伝わる。
【0030】裏蓋2のケース3に当接する面には凹部2
9が備えられる。凹部29には防水パッキン30が備え
られる。防水パッキン30により、裏蓋2とケース3の
間の防水が確保できる。ベゼル6の下面の、第1の熱伝
導板16に当接する面には、周状の凹部8が備えられて
いる。凹部8には、防水パッキン21が配設される。こ
こで防水パッキン21が第1の防水手段を構成する。こ
の構成により、ベゼル6と第1の熱伝導板16の間から
時計内部に水が入らない。
【0031】ケース3の上面の、第1の熱伝導板16に
当接する面には、周状の凹部9が備えられている。凹部
9には、防水パッキン22が配設される。ここで防水パ
ッキン22が第2の防水手段を構成する。この構成によ
り、ケース3とベゼル6の間から時計内部に水が入らな
い。
【0032】第1の防水手段と第2の防水手段が、ベゼ
ル6とケース3の間の防水手段を構成する。この構成に
より、簡単な構造でケース3とベゼル6の間から時計内
部に水が入らない熱発電時計を提供することが出来る。
【0033】ケース3の上面の外縁には、ベゼル6に向
かって、上方に突出するように形成された、ケース突出
部25を備える。図1に示すように、ケース突出部25
の内側に第1の熱伝導板16が配置される。詳しくは、
ケース突出部25は、リング状に突出している。ケース
突出部25の上面と、ベゼル6の下面との間には隙間を
有する。また、ケース突出部25の内側面と、第1の熱
伝導板16との間にも隙間を有する。それぞれの隙間の
量は、第1の熱伝導板16とケース突出部25の加工精
度を考慮して、その隙間が確保できるように設定するこ
とが望ましい。
【0034】ケース突出部25が、外から第1の熱伝導
板16が見えないように遮蔽する、遮蔽手段を構成す
る。この構成により、簡単な構造で第1の熱伝導板16
の外縁の側面が、外方から見えない熱発電時計を提供す
ることが出来る。
【0035】(実施の形態2)以下図面を用いて本発明
の実施の形態2を説明する。ただし実施の形態1と同じ
部品には実施の形態1と同じ符号を付けて説明は省略す
る。図2は本発明の熱発電時計31の実施の形態2の組
立断面図である。
【0036】本発明の実施の形態1との構造上の違い
は、ケース32とベゼル33のみである。説明はケース
32とベゼル33の形状だけにとどめる。
【0037】ケース32の上面の外縁には、ベゼル33
に向かって、上方に突出するように形成された、ケース
凸部34を備える。ここで上下方向とは図2における上
下方向を示す。ケース凸部34の内側に第1の熱伝導板
16が配置される。詳しくは、ケース凸部34は、リン
グ状に突出している。ケース凸部34の上面と、ベゼル
33の下面との間には隙間を有する。また、ケース凸部
34の内側面と、第1の熱伝導板16との間にも隙間を
有する。それぞれの隙間の量は、第1の熱伝導板16と
ケース凸部34の加工精度を考慮して、その隙間が確保
できるように設定することが望ましい。
【0038】ケース凸部34には、その中程に凹部35
を備える。ベゼル33の下面には、凹部36を備える。
詳しくは、ケース凸部34に備えた凹部35と相対する
ベゼル33の下面に、凹部36を備える。
【0039】ケース凸部34に備えた凹部35と、ベゼ
ル33に備えた凹部36との間に形成される空間には、
防水パッキン37が配設される。この構成により、ケー
ス32とベゼル33の間から時計内部に水が入らない。
防水パッキン37が、ベゼル33とケース32の間の防
水手段を構成する。
【0040】図2には、ケース32側にケース凸部34
を備える形状を示しているが、相対するベゼル33側に
同様なケース凸部と、その凸部に凹設される、防水パッ
キンが入る凹部を備えても、その作用と効果は変わらな
い。さらには、ケース32およびベゼル33それぞれに
備えている凹部35と凹部36は、少なくてもどちらか
一方を備えていれば、その作用と効果は変わらない。ケ
ース32とベゼル33、およびケース32と裏蓋2の固
定方法は、実施の形態1と同様であるため、説明は省略
する。
【0041】(実施の形態3)以下図面を用いて本発明
の実施の形態3を説明する。ただし実施の形態1と同じ
部品には実施の形態1と同じ符号を付けて説明は省略す
る。図3は本発明の熱発電時計41の実施の形態3の組
立断面図である。
【0042】本発明の実施の形態1との構造上の違い
は、ケース42とベゼル43と第1の熱伝導板44のみ
である。説明はケース42とベゼル43と第1の熱伝導
板44の形状だけにとどめる。
【0043】第1の熱伝導板44の上面側には、ベゼル
43と当接する面に、周状の凹部45が備えられてい
る。詳しくは、ケース42とベゼル43を固定している
ネジ15よりも内側に凹部45を備える。凹部45に
は、防水パッキン46が配設される。ここで防水パッキ
ン46が第1の防水手段を構成する。この構成により、
ベゼル43と第1の熱伝導板44の間から時計内部に水
が入らない。
【0044】第1の熱伝導板44の下面側には、ケース
42と当接する面と相対する面に、周状の凹部47が備
えられている。詳しくは、ケース42とベゼル43を固
定しているネジ15よりも内側に凹部47を備える。凹
部47には、防水パッキン48が配設される。ここで防
水パッキン48が第2の防水手段を構成する。この構成
により、ベゼル43と第1の熱伝導板44の間から時計
内部に水が入らない。
【0045】第1の防水手段と第2の防水手段が、ベゼ
ル43とケース42の間の防水手段を構成する。この構
成により、簡単な構造でケース42とベゼル43の間か
ら時計内部に水が入らない熱発電時計41を提供するこ
とが出来る。図3には、凹部47が凹部46より内側に
配設されているが、この配置にこだわるものではない。
詳しくは、凹部47と凹部46との間に、残肉を残して
いれば(第1の熱伝導板44が一体になっていれば)、
その位置は特に規制されない。つまり、残肉があれば、
凹部47と凹部46とが背中合わせに配置されていて
も、その作用と効果は変わらない。
【0046】ベゼル43の下面の外縁には、ケース42
に向かって、下方に突出するように形成された、ベゼル
突出部49を備える。ここで上下方向とは図3における
上下方向を示す。詳しくは、ベゼル突出部49は、リン
グ状に突出している。ベゼル突出部49の下面と、ケー
ス42の上面との間には隙間を有する。また、ベゼル突
出部49の内側面と、第1の熱伝導板44との間にも隙
間を有する。それぞれの隙間の量は、第1の熱伝導板4
4とベゼル突出部49の加工精度を考慮して、その隙間
が確保できるように設定することが望ましい。
【0047】ベゼル突出部49が、外から第1の熱伝導
板44が見えないように遮蔽する、遮蔽手段を構成す
る。この構成により、簡単な構造で第1の熱伝導板44
の外縁の側面が、外方から見えない熱発電時計41を提
供することが出来る。
【0048】ベゼル43は、実施の形態1のベゼル6の
凹部8が無くなり、ベゼル突出部49が追加された以外
は、実施の形態1と同様であるため、これ以上の説明は
省略する。ケース32は、実施の形態1のケース3の凹
部9とケース突出部25が無くなった以外は、実施の形
態1と同様であるため、これ以上の説明は省略する。
【0049】(実施の形態4)
【0050】以下図面を用いて本発明の実施の形態4を
説明する。ただし実施の形態2と同じ部品には実施の形
態2と同じ符号を付けて説明は省略する。図4は本発明
の熱発電時計51の実施の形態4の組立断面図である。
【0051】本発明の実施の形態2との構造上の違い
は、ケース52とベゼル53のみである。説明はケース
52とベゼル53の形状だけにとどめる。
【0052】ベゼル53の下面の外縁には、ケース52
に向かって下方に突出して、ケース52を覆うように形
成された、ケース覆い部54を備える。ここで上下方向
とは図4における上下方向を示す。ケース覆い部54
は、ケース52の外側にリング状に形成されている。ケ
ース覆い部54の内側面とケース52の外側面との間に
は隙間を有する。その隙間の量は、ベゼル53とケース
52の加工精度を考慮して、その隙間が確保できるよう
に設定することが望ましい。
【0053】ケース52の外側面のベゼル53と相対す
る面には凹部55を備える。凹部55には、防水パッキ
ン56が配設される。この構成により、ケース52とベ
ゼル53の間から時計内部に水が入らない。防水パッキ
ン56が、ベゼル53とケース52の間の防水手段を構
成する。図4には、ケース52側に凸部55を備える形
状を示しているが、相対するベゼル53に備えたケース
覆い部54の内側に同様な凹部(図示せず)を備えて、
その凹部(図示せず)に防水パッキン(図示せず)を備
えても、その作用と効果は変わらない。
【0054】ケース52とベゼル53、およびケース5
2と裏蓋2の固定方法は、実施の形態1と同様であるた
め、説明は省略する。この構成により、ケース覆い部5
4が、ケース52を覆うため、第1の熱伝導板16の外
縁の側面が外方から見えない。また、ケース覆い部54
がケース52を覆うため、ケース52が外方から見えな
い。よって、あたかもベゼル53の一体構造のような外
観を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、下記の効果を奏するものであ
る。 (1)ケースとベゼルの間に熱伝導板を挟持して、固定
した熱発電時計において、ケースとベゼルの間から時計
内部に水が入らない熱発電時計を提供することが出来
る。 (2)ケースとベゼルの間に熱伝導板を挟持して、固定
した熱発電時計において、熱伝導板の外縁の側面が外方
から見えない、美観の良い熱発電時計を提供することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の組立断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2の組立断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3の組立断面図である。
【図4】本発明の実施の形態4の組立断面図である。
【図5】従来構造の組立断面図である。
【符号の説明】
1、31、41、51、61 熱発電時計 2、41、62 裏蓋 3、32、42、52、64 ケース 4 座板 5、15、70 ネジ 6、33、43、53、63 ベゼル 7、65 熱発電素子 11、66 風防 12、68 文字板 13、67 ムーブメント 14 中枠 16、44 第1の熱伝導板 17 座金 18 第2の熱伝導板 19 第1の熱伝導シート 20 位置決めピン 21、22、30、37、46、48、56 防水パッ
キン 23 保護板 24 第2の熱伝導シート 25 ケース突出部 26 突出部 8、9、29、35、36、45、47、55 凹部 34 ケース凸部 46 フィン部 49 ベゼル突出部 54 ケース覆い部 69 熱伝導板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性材料よりなる裏蓋と、熱伝導性
    材料よりなるベゼルと、裏蓋とベゼルの間に挟み込まれ
    た断熱材料よりなるケースと、裏蓋およびベゼルの温度
    差により発電する熱発電素子と、ベゼルとケースの間に
    挟持された、ベゼルの熱を熱発電素子に伝えるための熱
    伝導板と、を備え、熱発電素子が発電した電力を、時計
    の駆動電力に利用する熱発電時計において、ベゼルとケ
    ースの間に防水手段を備えたこと、を特徴とする熱発電
    時計。
  2. 【請求項2】 熱伝導性材料よりなる裏蓋と、熱伝導性
    材料よりなるベゼルと、裏蓋とベゼルの間に挟み込まれ
    た断熱材料よりなるケースと、裏蓋およびベゼルの温度
    差により発電する熱発電素子と、を備え、ベゼルとケー
    スの間に挟持された、ベゼルの熱を熱発電素子に伝える
    ための熱伝導板と、を備え、熱発電素子が発電した電力
    を時計の駆動電力に利用する熱発電時計において、熱伝
    導板を、外から見えないように遮蔽する、遮蔽手段を備
    えたこと、を特徴とする熱発電時計。
  3. 【請求項3】 ベゼルと熱伝導板の間に第1の防水手段
    を備え、熱伝導板とケースの間に第2の防水手段を備え
    たこと、を特徴とする請求項1に記載の熱発電時計。
  4. 【請求項4】 ベゼルとケースの少なくとも一方に凹部
    を備え、凹部に、防水パッキンを備えたこと、を特徴と
    する請求項1に記載の熱発電時計。
  5. 【請求項5】 第1の防水手段が、ベゼルと熱伝導板の
    少なくとも一方に凹部を備え、凹部に、防水パッキンを
    備えたこと、を特徴とする請求項3に記載の熱発電時
    計。
  6. 【請求項6】 第2の防水手段が、熱伝導板とケースの
    少なくとも一方に凹部を備え、凹部に、防水パッキンを
    備えたこと、を特徴とする請求項3に記載の熱発電時
    計。
  7. 【請求項7】 ケースの外縁に、ベゼルに向かって、突
    出するように形成された、ケース突出部を備え、ケース
    突出部が、遮蔽手段を構成すること、を特徴とする請求
    項2に記載の熱発電時計。
  8. 【請求項8】 ベゼルの外縁に、ケースに向かって、突
    出するように形成された、ベゼル突出部を備え、ベゼル
    突出部が、遮蔽手段を構成すること、を特徴とする請求
    項2に記載の熱発電時計。
  9. 【請求項9】 ベゼル突出部が、ケースを覆うように配
    置されたこと、を特徴とする請求項8に記載の熱発電時
    計。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2917216B1 (ja) * 1998-02-17 1999-07-12 セイコーインスツルメンツ株式会社 熱発電ユニット並びに該ユニットを用いた熱発電時計
JPH11287876A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Seiko Instruments Inc 電子時計

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