JP2002365241A - 航空機胴体の放射線検査のための方法及びシステム - Google Patents
航空機胴体の放射線検査のための方法及びシステムInfo
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Abstract
体画像を生成するシステム(10)及び方法を提供す
る。 【解決手段】 システム(10)は、胴体(12)の一
方の側面に配置された放射線源(16)と、胴体(1
2)の別の側面に配置された複数の放射線検出器(1
8)とを含む。システム(10)は放射線源(16)及
び放射線検出器(18)を協調して移動させる複数のマ
ニピュレータを更に含む。システム(10)は、胴体
(12)の複数の関心領域の立体画像を表示するよう
に、放射線検出器(18)により検出された放射線を処
理する。立体画像は、まず、胴体の第1の組の画像を複
数の角度から検出する。次に、胴体の第2の組の画像を
検出するために、胴体(12)及び放射線検出器(1
8)を放射線源(16)によって照射することにより獲
得される。
Description
放射線検査に関し、特に、妨害構造の事前の知識なく航
空機胴体を検査する方法及びシステムに関する。
と長手方向ストリンガから成る格子構造を軽量金属薄板
の外被で被覆したものである。外被は通常はリベットな
どによってフレーム部材及びストリンガに装着されてい
る。高度が高くなっても乗客に不快感を与えないように
するため、航空機には、客室内に海抜に近い空気圧で呼
吸できる環境を発生させる客室加圧システムが設けられ
ている。客室に圧力を加えることにより、外被、フレー
ム部材及びストリンガはわずかに膨張する。その圧力が
取り除かれると、外被、フレーム部材及びストリンガは
正規の形状に戻る。これに関連する圧力差は相対的に小
さいが、飛行のたびに起こる加圧と減圧のシーケンスに
より胴体構造に加えられる応力の繰返しサイクルは疲労
につながり、亀裂を発生させる危険がある。この疲労に
よる損傷は胴体構造の腐食により助長される場合が多
い。
検出するのが困難である。通常、亀裂はごく小さいた
め、航空機客室のルーチンの加圧では、ごく小さな亀裂
が航空機内部に検出可能なほどの圧力損失を発生させ
ず、従って、その検出には至らない。腐食と周期的な応
力の組み合わせ効果によって、リベットの周囲のゆるみ
及び/又はリベットの亀裂が引き起こされることもあ
る。この状態が検出されないと、フレーム部材やストリ
ンガから外被が分離してしまう可能性もある。
検査の技術に依存していた。この方法は人間の能力によ
って大きく左右され、周囲の照明条件、環境の影響、並
びに検査担当者の視力矯正の程度、時間的制約、心理状
態、集中力及び判断力などの物理的及び心理的制約によ
って限定される。更に、目視検査技法の場合、航空機を
広範囲に解体しなければならない。従って、この方法は
長い時間と多大な労力を要し、コストも高い。
体検査方法は放射線を使用するものである。この方法は
従来の目視検査で必要であった航空機解体の量を減少さ
せることはできるが、客室内部に設置された物体がX線
画像を著しく複雑にして、欠陥を遮蔽してしまい、従っ
て、欠陥の識別と定量化は更に困難になる。障害となる
物体は頭上物入れ、隔壁、エアマスク、酸素供給用配
管、照明器具、電気配線、固定器具、トイレ、配膳室の
備品などである。そのような妨害物体の厳密な場所が分
かっていれば、通常、妨害なく関心領域を撮影できるよ
うに撮影角度を判定することができる。妨害物体の一部
は既知の固定された位置にあるが、その他の物体の位置
は航空機ごとに著しく異なる。例えば、電気配線や酸素
供給用配管は可撓性であり、その位置は固定されない、
従って、妨害構造の場所について十分な事前知識がない
と、妨害を回避する撮影角度を計画又は予測することは
困難である。そのような場合、初期検査では、障害物を
含む視野で撮影された画像が提供される。このため、影
響のあった領域を別の角度と向きから再度検査しなけれ
ばならず、検査の費用と時間が更に増加する結果とな
る。
所についての事前の知識なく胴体の全て又は大半を正確
に検査できるような、航空機胴体の放射線検査のための
方法及び装置が必要である。
体の放射線検査のためのシステム及び方法を提供する本
発明によって満たされる。システムは胴体の一方の側面
に配置された放射線源と、胴体の別の側面に配置された
複数の放射線検出器とを含む。放射線検出器は、放射線
源からの放射線をそれぞれ異なる角度で受け取るように
放射線源に対して既知の位置に配置される。システム
は、放射線源及び放射線検出器を協調して移動させるマ
ニピュレータを更に含む。システムは、胴体の関心領域
の立体画像を表示するように、放射線検出器により検出
された放射線を処理する。立体画像は、まず、胴体の第
1の組の画像を複数の角度から検出するために胴体及び
放射線検出器を放射線源によって照射し、放射線源及び
放射線検出器を胴体に関して再度位置決めし、次に、胴
体の第2の組の画像を検出するために胴体及び放射線検
出器を放射線源によって照射することにより獲得され
る。それら複数組の画像を使用して、立体画像を生成す
る。
発明の利点は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な
説明及び特許請求の範囲を読むことにより明白になるで
あろう。
指摘し且つ本明細書の冒頭部分で明確に特許請求する。
しかし、本発明は添付の図面と関連付けて以下の説明を
参照することにより最も良く理解されるであろう。
を通して同じ要素を指示している。図面を参照すると、
図1は、航空機胴体12を検査するための放射線検査シ
ステム10を概略的に示す。胴体12は通常周囲フレー
ム部材と、長手方向ストリンガとから成る格子構造を軽
量金属薄板の外被で被覆した円筒形の壁14を具備す
る。システム10は胴体壁14の第1の側面に配置され
た放射線源16と、胴体壁14の第2の、反対側の面に
配置された複数の放射線検出器18とを含む。図1には
そのような放射線検出器が2つ示されているが、本発明
が3つ以上の検出器を含むことは明白になるであろう。
放射線源16と放射線検出器18は、放射線源16によ
り放出された放射線が胴体壁14を照射し、放射線検出
器18の各々に入射するように、壁14の両側に相対的
に配置されている。放射線検出器18は放射線源16に
対して、放射線が各放射線検出器にそれぞれ異なる角度
で入射するように位置決めされている。図1に示すよう
に、放射線源16は胴体12の内側に配置され、放射線
検出器18は胴体12の外側に配置されている。しか
し、放射線源16が胴体12の外側にあり且つ放射線検
出器18が胴体12の内側にある、これとは全く逆の配
置も可能であることに注意すべきである。
により給電される標準の工業用X線管であるのが好まし
いが、それは必ずしも不可欠ではない。ガンマ線を発生
する同位体放射線源などの別の放射線源も同様に使用可
能であろう。放射線源16は大きな円錐形又はパノラマ
ボリューム対して放射線束を発生するが、これを特定の
関心領域に限定するためにコリメートされる。すなわ
ち、このゾーンは少なくとも2つの検査領域(すなわ
ち、検出器ごとに1つの検査領域)を放射線源の放射線
束軸に関してそれぞれ異なる角度でさらすのに十分な大
きさに形成される。放射線検出器18は、放射線源16
により放出される放射線を観測可能な画像として処理す
ることができるどのような手段であっても良い。X線フ
ィルムを使用できるであろうが、一般に放射線検出器1
8は入射放射線を電気出力信号に変換する種類であるの
が好ましい。ただし、これは不可欠ではない。この目的
に適する多くのX線検出器が市販されている。当該技術
において知られているように、そのようなX線検出器は
一般にX線感知領域と、感知領域に入射したX線を示す
出力信号を発生する手段とを有する。
ータ信号はコントローラ20へ送信される。コントロー
ラ20は従来のコンピュータユニットであれば良い。以
下に更に詳細に説明するように、コントローラ20はそ
れらの信号を処理し、対応する立体画像を観察装置22
に表示させる。そこで、オペレータは表示された画像を
見て、胴体12の欠陥を検査することができる。データ
画像信号はコントローラ20内のメモリにも格納され
る。コントローラ20は放射線源16の動作も制御し、
放射線源をオン/オフすると共に、印加される電圧を調
整する。
る第1の精密マニピュレータ24と、放射線検出器18
を胴体12に関して移動させる第2の精密マニピュレー
タ26とが設けられている。精密マニピュレータ24、
26は所望の動きを発生させることができるどのような
種類の装置であっても良い。この目的に適するマニピュ
レータ構造の1つを図2から図4に示す。胴体壁14
は、周囲フレーム部材28と、長手方向ストリンガ30
(図4に切り欠き図で示す)とから成る格子構造を軽量
金属薄板の外被32で被覆することにより形成されてい
る。図3に示すように、乗客デッキ34は内部機室の床
を規定するように胴体12内部に水平に配設されてい
る。機室には従来通りの頭上物入れ36と、換気パネル
38と、再度パネル40とが設けられている。図示され
てはいないが、胴体12は通常は照明器具、配線、断熱
材などの他の従来の構造を含む。
6が装着されている第1のキャリア44を含む。第1の
キャリア44は、乗客デッキ34に配置され且つ胴体1
2の中心長手方向線と平行に延出する2本のガイドレー
ル46に摺動自在に装着されている。第1のキャリア4
4はコントローラ20の制御の下にガイドレール46に
沿って往復移動する。その動きはモータ(図示せず)な
どの従来の動力手段により、当該技術で知られている方
式により発生される。このため、放射線源16を胴体1
2の長さに沿って選択的に位置決めすることが可能であ
る。この構成により、放射線源16は胴体12の周囲方
向にパノラマ放射線ビームを、前進方向及び尾翼方向に
は特定の関心領域に限定された状態で発生するようにコ
リメートされる。従って、放射線源16は乗客デッキ3
4の上方の床線から床線まで、胴体12の相対的に短い
長手方向部分に沿って胴体12を照査する。
6を胴体12内部に配置された物体に全く妨害されずに
所望の移動範囲にわたって移動させるように構成されて
いる。従って、検査を実施するときに、そのような物体
(頭上物入れ、隔壁、エアマスク、酸素供給用配管、照
明器具、電気配線、固定用器具、トイレ、配膳室の備品
など)を取り外す必要はない。
外面に装着された複数の湾曲したガイドレール48を含
むレールシステムを利用する。装着は、レール48に固
定され、胴体12と係合する吸引カップなどの何らかの
手段により行うことができる。ガイドレール48は、胴
体12に対して周方向に配向し、胴体12の長さに沿っ
て離間する。各ガイドレール48は、胴体の湾曲に対応
し且つ胴体12の一方の側面の乗客デッキ34に隣接す
る箇所から胴体のアーチ状の湾曲に沿って胴体12の他
方の側面の乗客デッキ34に隣接する箇所まで延出する
ように構成されている。このため、ガイドレール48は
放射線源16により放出されるパノラマ放射線ビームの
経路をたどるように配列されているのである。湾曲した
ガイドレール48は、放射線検出器18を胴体12の関
心領域の上方に位置決めするように胴体12に配置され
ている。各放射線検出器18はそれぞれ一対の隣接する
ガイドレール48の間に装着されており、各対の隣接す
るガイドレール48は1つの関心検査領域を規定してい
る。従って、ガイドレール48は検査すべき胴体構造の
両側に配置されていることになる。例えば、図4は、フ
レーム部材28の欠陥の有無を検査できるように各々の
フレーム部材28にまたがるように配置されたガイドレ
ール48を示す。しかし、ストリンガ、ラップジョイン
トなどの他の胴体構造を検査する目的でもシステム10
を使用できるであろうということに注意すべきである。
18ごとに1つずつ設けられる第2のキャリア50と、
第2のキャリア50の各々を支持する支持ビーム52と
を含む。図2から図4には2つの放射線検出器18が示
されているが、先に述べた通り、3つ以上の検出器を採
用できる。各放射線検出器18は、胴体12に面するよ
うに第2のキャリア50の下面に装着されている。支持
ビーム52は、放射線検出器18を胴体12に関して所
望の場所に配置するように、選択された検査領域を規定
している隣接するガイドレール48に摺動自在に装着さ
れている。支持ビーム52はコントローラ20の制御の
下に、従来の何らかの動力手段により当該技術で知られ
ているように選択されたガイドレール48に沿って移動
される。このため、放射線検出器18は乗客デッキ34
の上方で胴体12の外面の上方を移動することができ
る。放射線検出器18が放射線源16に対して精密に位
置決めされるように、コントローラ20はキャリア44
及び50を移動させ、その結果として放射線源16と放
射線検出器18を協調して移動させる。
る一連の隣接するフレーム部材を含む胴体壁14の一部
分の検査を一例として示す図5から図7を参照して検査
システム10の動作を説明する。図示されている例で
は、3つの選択された検査領域の湾曲したガイドレール
48に3つの放射線検出器18a〜18eが装着されてい
るが、本発明がこの特定の検出器数に限定されないこと
に注意すべきである。更に、本発明はフレーム部材の検
査に限定されず、ストリンガ、ラップジョイントなどの
他の胴体構造の検査にも使用可能である。図5に示すよ
うに、検出器18a〜18cは、検出器18aがフレーム
部材28aと整列し、検出器18bはフレーム部材28b
と整列し、且つ検出器18cはフレーム部材28cと整列
するように配置されている。第1のマニピュレータ24
は、3つの検出器18a〜18cの各々が放射線源16か
らの放射線にそれぞれ異なる角度でさらされるように、
放射線源16を中央の検出器18bと長手方向に整列す
るように移動させるべく制御される。
デッキ34の上方の胴体12の隣接する領域が放射線で
照射される。放射線源16が放射線を放出している間、
第2のマニピュレータ26は放射線検出器18a〜18c
を胴体12の外面に沿って前進させるように作動され
る。放射線源16により放出された放射線はフレーム部
材28a〜28cを通過して、放射線検出器18a〜18c
のうち対応する検出器に入射する。放射線は電気信号に
変換されて、コントローラ20へ送信される。このた
め、検出器18aはフレーム部材28aの画像を第1の角
度で検出し、検出器18bはフレーム部材28bの画像を
第2の角度(胴体12の長手方向軸に対して垂直であ
る)で検出し、検出器18cはフレーム部材28cの画像
を第3の角度で検出する。
したならば、図6に示すように、検出器18aがフレー
ム部材28bと整列し、検出器18bはフレーム部材28
cと整列し、且つ検出器18cはフレーム部材28dと整
列するように、胴体12上で放射線検出器18a〜18c
を再度位置決めする。第1のマニピュレータ24は、放
射線源16を再度位置決めされた中央の検出器18b及
びフレーム部材28cと長手方向に整列するように再び
移動させる。その後、放射線源16をオンして、放射線
検出器18a〜18cを胴体12の外面の上で移動させな
がら、この位置における検査を同じように実行する。こ
の位置では、検出器18aはフレーム部材28bの画像を
第1の角度で検出し、検出器18bはフレーム部材28c
の画像を第2の角度で検出し、検出器18cはフレーム
部材28dの画像を第3の角度で検出する。
フレーム部材28cと整列し、検出器18bはフレーム部
材28dと整列し、且つ検出器18cはフレーム部材28
eと整列するように、胴体12上で放射線検出器18a〜
18cを再度位置決めする。第1のマニピュレータ24
は、放射線源16を再度位置決めされた中央の検出器1
8bと長手方向に整列するように再び移動させる。その
後、放射線源16をオンして、放射線検出器18a〜1
8cを胴体12の外面の上で移動させながら、この位置
における検査を同じように実行する。この位置では、検
出器18aはフレーム画像28cの画像を第1の角度で検
出し、検出器18bはフレーム部材28dの画像を第2の
角度で検出し、検出器18cはフレーム部材28eの画像
を第3の角度で検出する。各フレーム部材が3つの角度
の各々から撮影され終わるまで、このプロセスを胴体1
2の長さに沿って順次繰り返す。
らの様々な信号を処理して、観察装置22に画像を表示
する。画像は精密な既知の幾何学的配置で撮影されてい
るため、オペレータは観察装置22で立体的に画像を見
ることができる。立体画像を提示する電気光学観察装置
として、多種多様な装置が市販されている。電子検出器
の代わりにフィルムを使用する場合にも、数多くの機械
的立体画像観察装置を利用できる。フレーム部材ごとに
複数の観察角度を規定することにより、検査システム1
0においては画像の奥行きを認知することができる。す
なわち、オペレータはフレーム部材のそれぞれ異なる幾
何学的奥行きや、頭上物入れ、隔壁、エアマスク、酸素
供給用配管、照明器具、電気配線などの重なり合う構造
物を識別することが可能になる。従って、オペレータ
は、放射線源とフレーム部材との間に位置する妨害構造
によって起こる画像アーティファクトからフレーム部材
の欠陥を区別できる。これにより、フレーム部材内部に
ある欠陥の場所の深さも判定することができるようにな
る。更に、周知のデジタル画像技法を利用して画質を向
上させることもできる。
識なく胴体の全て又は大半の部分を正確に検査すること
ができる航空機胴体の放射線検査のための方法及び装置
を説明した。本発明の特定の実施例を説明したが、特許
請求の範囲に定義されている本発明の趣旨から逸脱せず
に上記の実施例に対して様々な変形を実施できることは
当業者には明白であろう。なお、特許請求の範囲に記載
された符号は、理解容易のためであってなんら発明の技
術的範囲を実施例に限縮するものではない。
テムの概略図。
テムの更に詳細な概略図。
図。
を部分的に切り欠いて示す図2の検査システムを具備し
た航空機の斜視図。
の放射線検査システムの部分概略図。
の放射線検査システムの部分概略図。
の放射線検査システムの部分概略図。
放射線源、18、18a〜18c…放射線検出器、20…
コントローラ、22…観察装置、24…第1のマニピュ
レータ、26…第2のマニピュレータ、44…第1のキ
ャリア、46…ガイドレール、48…湾曲したガイドレ
ール、50…第2のキャリア、52…支持ビーム
Claims (19)
- 【請求項1】 航空機胴体(12)の放射線検査のため
のシステム(10)において、 前記胴体(12)の一方の側面に配置される放射線源
(16)と、 前記胴体(12)の別の側面に配置され、前記放射線源
(16)からの放射線をそれぞれ異なる角度で受け取る
ように位置決めされている複数の放射線検出器(18)
と、 前記放射線検出器(18)の出力に基づいて立体画像を
表示する手段(22)とを具備するシステム(10)。 - 【請求項2】 前記放射線検出器(18)が全て前記放
射線源(16)に対して既知の位置に配置されるよう
に、前記放射線源(16)及び前記放射線検出器(1
8)を協調して移動させる手段(24、26)を更に具
備する請求項1記載のシステム(10)。 - 【請求項3】 前記放射線源(16)及び前記放射線検
出器(18)を移動させる前記手段(24、26)は、
前記放射線源(16)を移動させる第1のマニピュレー
タ(24)と、前記放射線検出器(18)を移動させる
第2のマニピュレータ(26)とを具備する請求項2記
載のシステム(10)。 - 【請求項4】 前記第1及び第2のマニピュレータ(2
4、26)を制御するコントローラ(20)を更に具備
する請求項3記載のシステム(10)。 - 【請求項5】 前記第1のマニピュレータ(24)は前
記胴体(12)の内側に配置され、前記胴体(12)内
部の物体のいずれをも妨害することなく前記放射線源
(16)を移動させる請求項3記載のシステム(1
0)。 - 【請求項6】 前記第1のマニピュレータ(24)は、
前記胴体(12)の内側に配置され且つ前記胴体(1
2)に関して長手方向に延出する少なくとも1本のガイ
ドレール(46)と、前記ガイドレール(46)に摺動
自在に装着されたキャリア(44)とを具備し、前記放
射線源(16)は前記キャリア(44)に装着されてい
る請求項3記載のシステム(10)。 - 【請求項7】 前記第2のマニピュレータ(26)は前
記胴体(12)の外面に装着された複数のガイドレール
(48)と、前記ガイドレール(48)の隣接するレー
ルの間に摺動自在に装着された複数のキャリア(50)
とを具備し、前記放射線検出器(18)の各々は前記キ
ャリア(50)の各々に装着されている請求項6記載の
システム(10)。 - 【請求項8】 前記第2のマニピュレータ(26)は、
前記ガイドレール(48)のうち一群のガイドレールに
摺動自在に装着された支持ビーム(52)を更に具備
し、前記キャリア(50)は前記支持ビーム(52)に
装着されている請求項7記載のシステム(10)。 - 【請求項9】 前記放射線源(16)はX線源であり且
つ前記放射線検出器(18)はX線検出器である請求項
1記載のシステム(10)。 - 【請求項10】 航空機胴体(12)の放射線検査のた
めのシステム(10)において、 前記胴体(12)の一方の側面に配置される放射線源
(16)と、 前記胴体(12)の別の側面に配置され、前記放射線源
(16)からの放射線をそれぞれ異なる角度で受け取る
ように前記放射線源(16)に対して既知の位置に配置
されている複数の放射線検出器(18)と、 前記放射線源(16)及び前記放射線検出器(18)を
協調して移動させる手段(24、26)と、 前記胴体(12)の関心領域の立体画像を生成するよう
に、前記放射線検出器(18)により検出された放射線
を処理する手段(20)と、 前記立体画像を表示する手段(22)とを具備するシス
テム(10)。 - 【請求項11】 前記放射線源(16)及び前記放射線
検出器(18)を移動させる前記手段(24、26)
は、前記放射線源(16)を移動させる第1のマニピュ
レータ(24)と、前記放射線検出器(18)を移動さ
せる第2のマニピュレータ(26)とを具備する請求項
10記載のシステム(10)。 - 【請求項12】 前記第1及び第2のマニピュレータ
(24、26)を制御するコントローラ(20)を更に
具備する請求項11記載のシステム(10)。 - 【請求項13】 前記第1のマニピュレータ(24)は
前記胴体(12)の内側に配置され、前記胴体(12)
内部の物体のいずれをも妨害することなく前記放射線源
(16)を移動させる請求項11記載のシステム(1
0)。 - 【請求項14】 前記第1のマニピュレータ(24)
は、前記胴体(12)の内側に配置され且つ前記胴体
(12)に関して長手方向に延出する少なくとも1本の
ガイドレール(46)と、前記ガイドレール(46)に
摺動自在に装着されたキャリア(44)とを具備し、前
記放射線源(16)は前記キャリア(44)に装着され
ている請求項11記載のシステム(10)。 - 【請求項15】 前記第2のマニピュレータ(26)は
前記胴体(12)の外面に装着された複数のガイドレー
ル(48)と、前記ガイドレール(48)の隣接するレ
ールの間に摺動自在に装着された複数のキャリア(5
0)とを具備し、前記放射線検出器(18)の各々は前
記キャリア(50)の各々に装着されている請求項14
記載のシステム(10)。 - 【請求項16】 前記第2のマニピュレータ(26)
は、前記ガイドレール(48)のうち一群のガイドレー
ルに摺動自在に装着された支持ビーム(52)を更に具
備し、前記キャリア(50)は前記支持ビーム(52)
に装着されている請求項15記載のシステム(10)。 - 【請求項17】 前記放射線源(16)はX線源であり
且つ前記放射線検出器(18)はX線検出器である請求
項10記載のシステム(10)。 - 【請求項18】 航空機胴体(12)の放射線検査の方
法において、 前記胴体(12)の一方の側面に配置される放射線源
(16)を設けることと、 前記胴体(12)の別の側面に配置され、前記放射線源
(16)からの放射線をそれぞれ異なる角度で受け取る
ように位置決めされている複数の放射線検出器(18)
を設けることと、 前記放射線源(16)及び前記放射線検出器(18)を
使用して、前記胴体(12)の画像を複数の角度から検
出することと、 検出された画像を使用して、前期胴体(12)の立体画
像を表示することとから成る方法。 - 【請求項19】 航空機胴体(12)の放射線検査の方
法において、 前記胴体(12)の一方の側面に配置される放射線源
(16)を設けることと、 前記胴体(12)の別の側面に配置され、前記放射線源
(16)からの放射線をそれぞれ異なる角度で受け取る
ように位置決めされている複数の放射線検出器(18)
を設けることと、 前記胴体の第1の組の画像を複数の角度から検出するた
めに、前記胴体(12)及び前記放射線検出器(18)
を前記放射線源(16)によって照射することと、 前記放射線源(16)及び前記放射線検出器(18)を
前記胴体(12)に関して再度位置決めすることと、 前記胴体(12)の第2の組の画像を複数の角度から検
出するために、前記胴体(12)及び前記放射線検出器
(18)を前記放射線源(16)によって照射すること
と、 前記第1及び第2の組の検出された画像を使用して、前
記胴体(12)の立体画像を表示することとから成る方
法。
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