JP2002364984A - 焼成炉 - Google Patents

焼成炉

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JP2002364984A
JP2002364984A JP2001169214A JP2001169214A JP2002364984A JP 2002364984 A JP2002364984 A JP 2002364984A JP 2001169214 A JP2001169214 A JP 2001169214A JP 2001169214 A JP2001169214 A JP 2001169214A JP 2002364984 A JP2002364984 A JP 2002364984A
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Japan
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air
furnace
temperature
exhaust
firing
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JP2001169214A
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English (en)
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Norio Yotsuya
規夫 肆矢
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼炉の燃焼ガスがフードから逆流して室内
に漏れ出すことを防止すること。 【解決手段】 炉27の燃焼ガスを屋外に排出する排気
部36と、送風手段20に屋外から空気を供給する給気
部41を設け、屋内に燃焼ガスが漏れ出したり、屋内の
空気を消費することが無く、還元焼成の多量の一酸化炭
素が屋内に放出されることを防止し、安全を確保するこ
とができる。また屋内での焼成を天候や換気を気にする
こと無く行え、使い勝手の良い焼成炉を提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内で陶磁器の焼
成を行う焼成炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の焼成炉としては、例え
ば、特開平10−253054号公報に記載されている
ようなものがあった。図8は、前記公報に記載された従
来の焼成炉を示すものである。
【0003】図8において、1は、陶芸作品を焼成する
窯本体、2は、燃焼ガスを窯の外部に排出する排気筒、
3は、排気筒2の上方に設けられ、排気筒2とは、切り
離されているフード、4は、フード3に連通させ、屋根
を貫通して設ける排気ダクト、5は、送風ブロワで窯加
熱用バーナに空気をバーナに空気を供給する。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の構成では、排気筒2から排出する燃焼ガスをす
べて屋外に排出するためには、排気ダクト4の煙突効果
が常に得られる状態に保つ必要があり、例えば屋根に風
が吹き付けた時には、煙突効果が得られず排気筒2から
の燃焼ガスがフード3から逆流して室内に漏れ出すとい
う課題を有していた。また屋内の空気を多量に消費する
ので、焼成を行う時には通気の良い建物で行い、寒気や
雨水の影響を受け作業がし難いという課題を有してい
た。
【0005】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、バーナの送風手段により炉内の燃焼ガスを屋外に排
出し、屋外の空気を供給して、屋内に燃焼ガスが漏れ出
す事を防止して、焼成作業の安全を確保した焼成炉を提
供することを目的とする。
【0006】また屋内での焼成を天候や換気を気にする
こと無く行え、使い勝手の良い焼成炉を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の焼成炉は、陶磁器を焼成する炉と、
この炉を加熱するバーナと、このバーナに空気を送る送
風手段と、前記炉の燃焼ガスを屋外に排出する排気部
と、前記送風手段に屋外から空気を供給する給気部を備
えたものである。
【0008】これによって、炉内の燃焼ガスは、バーナ
の送風手段により排気部を介してすべて屋外に押し出さ
れ排出し、またバーナの燃焼用の空気は、送風手段によ
り給気部を介して屋外から取り入れられ、屋内に燃焼ガ
スが漏れ出したり、屋内の空気を消費することが無く、
還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されることを
防止し、安全を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、陶磁器
を焼成する炉と、前記炉を加熱するバーナと、前記バー
ナに空気を送る送風手段と、前記炉内の燃焼ガスを屋外
に排出する排気部と、前記炉と前記排気部を連通する排
気通路と、前記送風手段に屋外から空気を供給するため
の給気部を設けることにより、屋内に燃焼ガスが漏れ出
したり、屋内の空気を消費することが無く、還元焼成の
多量の一酸化炭素が屋内に放出されることを防止し、安
全を確保することができる。また屋内での焼成を天候や
換気を気にすること無く行え、使い勝手の良い焼成炉を
提供することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、給気部は排気部
より下部に設けることにより、排気部より排気される排
気ガスは上昇し、給気口付近で乱流を生ずることなくス
ムーズに給気することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、バーナを炉の下
部に設けることによりバーナで熱せられた空気が下部か
ら上部に上昇し炉内に対流を生じさせることができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、送風手段と屋外
とを連通する混合空気通路を設け、排気部は屋外の排気
口と混合空気通路の排気口を近傍させることにより、バ
ーナの送風手段により混合空気通路を介して供給された
空気と燃焼ガスとを混合させて燃焼ガスの温度を低下さ
せる高温の燃焼ガスの屋外への排出を防止して火傷や火
災の発生を防止して安全を確保できる。
【0013】請求項5に記載の発明は、混合空気通路の
途中に屋外に供給する空気の量を可変する供給部を設
け、燃焼ガスと混合させることにより、炉内の焼成状態
により排出される燃焼ガスにあわせて所定の空気量を供
給し、燃焼ガスの温度を低下して安全を確保できる。
【0014】請求項6に記載の発明は、排気部から排気
される燃焼ガスの温度を検知する排気温度検知部を設
け、前記排気温度検知部で検知された燃焼ガスの温度に
基づいて供給部により屋外に供給する空気の量を可変す
ることにより、排出される燃焼ガスの温度にあわせて所
定の空気量を供給し、燃焼ガスの温度を正確に低下して
安全を確保できる。
【0015】請求項7に記載の発明は、炉内の温度を検
知する炉内温度検知部を有し、供給部は炉内温度検知部
により検知された炉内温度に基づき空気の量を可変する
ことにより、排出される燃焼ガスの温度を焼成用の炉内
温度検知部で兼ねて計測し、簡単な構成で所定の空気量
を供給し、燃焼ガスの温度を低下して安全を確保でき
る。
【0016】請求項8に記載の発明は、炉内温度検知部
は炉の中間位置より上部に設けることにより、炉内の中
の温度が高い箇所の温度を検知することができる。
【0017】請求項9に記載の発明は、排気部はバーナ
により炉を加熱した後も供給部により空気を供給するこ
とにより、高温の炉から対流で排出される熱気を冷却
し、火傷や火災の発生を防止して安全を確保できる。
【0018】請求項10に記載の発明は、排気部はバー
ナにより炉を加熱する前から供給部により空気を供給す
ることにより、炉から排出される燃焼ガスを焼成開始時
点から冷却し、火傷や火災の発生を防止して安全を図
る。
【0019】請求項11に記載の発明は、給気部の給気
口近傍に外気温度を検知する給気温度検知部を設け、給
気温度検知部により検知された温度に基づき送風手段の
制御を行うようにしたため、外気温度の高低により所定
の焼成条件の設定がずれることを防止して、思い通りの
作品を製作できる。
【0020】請求項12に記載の発明は、給気温度検知
部により検知された外気温度が高ければ送風手段を設定
置よりも多く、低ければ設定値よりも少なく空気を送風
するものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を参照
しながら説明する。
【0022】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける焼成炉の断面図を示すものである。
【0023】図1において、6は、液体燃料である灯油
(または軽油)を定油面装置(レベラー)7からバーナ
8に汲み上げるパルスポンプ、シリンダーポンプ、電磁
ポンプ、ロータリポンプから構成する燃料供給手段であ
る。定油面装置7には、屋外の燃料タンク(図示無し)
より灯油が供給される。
【0024】9は、燃料供給手段6から送油管10を介
して液体燃料が供給され、燃料を微粒化するテーパ状の
回転霧化部である。
【0025】11は、回転霧化部9の周囲に設けられた
気化筒で、特にアルミ、ジュラルミン等のアルミ合金、
黄銅、銅、鋼、鋳鉄の熱伝導の良い、耐熱材料を用いて
いる。気化筒11の上流側には、送油管10と回転霧化
部9の軸12が挿入されるように、一部を開口された気
化用空気口13が設けられている。この気化用空気口1
3の上流側には、空気室14と送風室15、給気室16
が連接して、設けられている。また空気室14と送風室
15と給気室16は、それぞれ仕切られた空間を構成し
ていて、軸12が貫通する開口を介して連通している。
給気室16の一部に、空気取り入れ口17が設けられて
いる。給気室16の側部に設けられたモータ18が軸1
2に連結し、空気室14,送風室15、給気室16を貫
通する形で構成している。
【0026】19は、送風室15に設けられた羽根車
で、特にターボファンやラジアルファンを用い、1段や
複数段に組み合わせて送風圧力が高圧になるように構成
されている。この送風室15、モータ18,羽根車19
で送風手段20を構成している。
【0027】21は、気化筒11の周囲に設けた筒状の
燃焼筒で、先絞りの形状に設けられ、特に鋼、鉄、鋳
鉄、セラミックの耐熱材料を用いている。
【0028】22は、気化筒11の下流側の先端に設け
た炎口で、多孔状に形成され、特に鋼、鉄、鋳鉄、チタ
ン、ジュルミン、セラミックの耐熱材料を用いている。
【0029】23は、2次空気口で気化筒11の底部の
周囲に、燃焼筒21の内側に、空気室14と連通するよ
うに複数個設けられている。
【0030】24は、電熱式のヒータで、気化筒11に
鋳込まれ、特にニクロム線、カンタル線の発熱体を用い
たシーズヒータの形で構成されている。
【0031】25は、気化筒11の温度を検知するため
の気化筒温度検知部で、特にサーミスタや熱電対で構成
されている。
【0032】26は、制御部で、気化筒温度検知部25
の信号から電熱式のヒータ24をオン、オフさせて、気
化筒11を所定の温度に維持している。制御部26は、
運転スイッチの指示や負荷の大きさにより燃料供給手段
6と羽根車19を適正な状態にコントロールして、燃料
と空気を調節するように設けられている。また制御部2
6は、燃料と空気を調節して酸化焼成(ススや一酸化炭
素を発生させない焼成方法)と還元焼成(一酸化炭素や
すすを発生させる焼成方法)を作り出している。
【0033】27は、その側壁28の底部近傍に設けた
火入れ口29にバーナ8の先端を挿入した桶状の炉であ
る。炉27は、側壁28に耐熱性のアルミナやシリカの
セラミックあるいは煉瓦の断熱材料を用いている。側壁
28の外側は、耐熱性の鋼、鉄、アルミで構成する板状
の保護壁30により覆われている。炉27の上部は、陶
芸作品31の搬入、搬出を行うための蓋状の搬入搬出部
32が設けられている。搬入搬出部32は、耐熱性のア
ルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱材料で
内張りをされ、保護カバー33で全体を組み立ててい
る。また保護カバー33は、開け閉めを容易にする取っ
手や高温のガスが漏れないようにするための止め金具を
設けている。
【0034】34は、炉27の側壁28の火入れ口29
の上方に設ける排気口で、排気通路35と連通して、高
温のガスを外部に排出する。
【0035】36は、排気通路35の下流側に連通させ
た排気部で、その先端は、家屋の壁37を貫通して屋外
に臨まされている。排気部36の側壁38は、特に耐熱
性のアルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱
材料で内張りをされ、保護管39で全体を覆われてい
る。排気部36の先端は、排気トップ40が設けられ、
特に排気トップ40は多孔板や翼の構成を設け、高温の
排気ガスを分散して温度を低下させるようにしている。
【0036】41は、バーナ8の空気取り入れ口17上
流側に連通させた給気部で、その先端は、家屋の壁37
を貫通して屋外に臨まされている。
【0037】42は、炉27の側壁28に設置され、炉
27内温度を測定する炉内温度検知部である。炉内温度
検知部42は、特にサーミスタ、熱電対を用いている。
この炉内温度検知部42の値を受けて、制御部26が燃
料供給手段6と羽根車19を適正な状態にコントロール
して、バーナ8の燃焼量とそれに見合う空気量を調節
し、炉27内の温度を所定の値に設定している。
【0038】43は、外装で、内部に燃料供給手段6、
バーナ8、送風手段20、炉27を配置している。外装
43は、特に塗装した金属板やステンレスを材料に用い
ている。外装43は、バーナ8や炉27の重量物に耐え
られるように凹凸加工、補強板で強化されている。
【0039】44は、外装43の天板で、炉27の搬入
搬出部32の開け閉めができるように開閉扉45を設け
ている。また天板44には、排気通路35と排気部36
が固定され、連通するように設けられ、耐熱性のパッキ
ンやシール材で、排気ガスの漏れを防止している。排気
通路35の内側は、特にアルミナやシリカのセラミック
あるいは煉瓦の耐熱性の断熱材料を用いている。また給
気部41は、外装43の一部を貫通させて設けている。
【0040】46は、炎口22上に形成される火炎であ
る。
【0041】47は、燃焼ガスの流れである。
【0042】48は、空気の流れである。
【0043】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用を説明する。
【0044】まず、電源(図示せず)を投入するとヒー
タ24に通電され、気化筒11が加熱される。気化筒1
1が所定の温度に達すると気化筒温度検知部25により
検知を行い、制御部26の指示によりモータ18が作動
し、送風室15の羽根車19を回転させて空気取り入れ
口17に連通させた給気部41を介して、屋外から燃焼
用空気が供給される。これと同時に燃料供給手段6が作
動し、燃料(灯油や軽油)が送油管10から回転霧化部
9に供給される。燃料は回転霧化部19から高温の気化
筒11の壁面に噴霧され、その壁面で気化される。また
燃焼用空気は、気化用空気口13を介して気化筒11内
に供給され、気化された燃料と混合されながら、均一な
可燃の混合気となって炎口22に送られる。また燃焼用
空気の一部は、2次空気口23を介して燃焼筒21内に
供給される。
【0045】この時、あらかじめ火花放電を行っていた
点火電極(図示なし)により炎口22から噴出する可燃
の混合気に着火し、火炎46が形成され燃焼を開始す
る。以後、火炎46の熱を炉27に送り込み、炉内温度
検知部42で炉27内の温度を測定しながら、陶芸作品
31の焼成を行うための所定時間と所定の炉27内温度
に調整するために、制御部26により気化筒11に供給
する燃料の量とバーナ8に送る燃焼用空気量をコントロ
ールして、焼成を行うようにしている。陶芸作品31を
加熱した燃焼ガス47は、排気口34から排気通路35
を通り排気部36から屋外に排気される。
【0046】また炉27内の焼成最高温度は、陶磁器の
本焼き(酸化焼成と還元焼成がある)で約1250〜1
300℃、素焼きで約750〜800℃になるようにし
ている。
【0047】また陶芸作品31の還元焼成を行う場合
は、燃料の量と燃焼用空気量をコントロールして、空気
比を理論空気量以下に低下させると燃焼不良を起こして
多量の一酸化炭素とススを発生し、この一酸化炭素によ
り釉薬中の鉄や銅の酸化物から酸素を奪い、還元焼成特
有の発色を行うようにしている。この時の一酸化炭素の
濃度は、2〜6%程度なっている。
【0048】以上のように、本実施例においては、バー
ナ8の送風手段20により炉27内の燃焼ガス47を排
気部36から屋外に排出し、給気部41により屋外の空
気を取り入れるので、燃焼に関する空気48や燃焼ガス
47が屋内と完全に分離され、屋内に還元燃焼時の一酸
化炭素やすすを含んだ燃焼ガス47が排気されることを
防止して、焼成作業の安全を確保した焼成炉を提供する
ことができる。
【0049】また屋内に焼成炉を設置できるので、雨や
寒気の天候を気にすること無く行え、使い勝手の良い焼
成炉を提供することができる。
【0050】また屋内の空気を焼成に使用しないので、
換気をする必要が無く、使い勝手の良い焼成炉を提供す
ることができる。
【0051】また排気部36の側壁38は、耐熱性のア
ルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱材料で
内張りをされているので、その外側部分の温度を低下さ
せ、屋内での火災や火傷を防止できる。
【0052】また排気部36の先端に排気トップ40を
設けて、高温の燃焼ガス47を分散させるので、燃焼ガ
ス47の温度を低下し火災や火傷を防止できる。
【0053】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
焼成炉を示す断面図である。図2において、8は、バー
ナ、20は、送風手段、36は、排気部、47は、燃焼
ガス、49は、混合空気通路、50は、排気部カバー、
51は、混合用空気で、実施例1と異なるところは、排
気部36が、バーナ8の送風手段20より混合空気通路
49を介して混合用空気51を供給し、燃焼ガス47と
混合させた点である。
【0054】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0055】高温の燃焼ガス47が、排気部36に流入
すると、バーナ8の送風手段20から送られた混合用空
気51が、混合空気通路49を通り排気部36の周囲の
排気部カバー50内に送られ、排気部36の先端近傍で
排出される燃焼ガス47と混合する。燃焼ガス47の温
度は、混合用空気51に希釈され火災や火傷の危険が無
い温度まで低下するようにしている。
【0056】以上のように、本実施例においては、燃焼
ガス47の温度を低下することにより、高温の燃焼ガス
47の屋外への排出を防止して火災や火傷の発生を防止
して安全を確保できる。
【0057】なお、本実施例において、排気部カバー5
0は、その先端に排気部36の先端とで、多孔や翼を構
成して、混合用空気51を分散したり、旋回したりして
燃焼ガス47と混合し易い構成に設けても良い。
【0058】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
焼成炉を示す断面図である。図3において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、47は、燃焼ガ
ス、49は、混合空気通路、50は、排気部カバー、5
1は、混合用空気、52は、供給部で、実施例1と異な
るところは、排気部36が、混合空気通路49の途中に
設ける供給部52により混合用空気51の量を可変し
て、燃焼ガス47と混合させる点である。
【0059】また供給部52は、ダンパやカムをモータ
やステッピングモータで作動し、混合空気通路49の通
路抵抗を変えるように構成している。
【0060】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0061】酸化焼成や還元焼成の作業により炉27内
の燃焼ガス47の温度を想定しておき、制御部26によ
り供給部52を可変して混合空気通路49内の混合用空
気51の量を調節し、排気部カバー50を介して排気部
36から排出する燃焼ガス47と混合させて適正な温度
まで低下させるようにしている。
【0062】以上のように、本実施例においては、炉2
7内の焼成状態により排出される燃焼ガス47にあわせ
て所定の空気量を供給し、燃焼ガス47の温度を適正な
空気量で効率よく低下させて安全を確保できる。
【0063】(実施例4)図4は、本発明の実施例4の
焼成炉を示す断面図である。図4において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、47は、燃焼ガ
ス、49は、混合空気通路、50は、排気部カバー、5
1は、混合用空気、52は、供給部、53は、排気温度
検知部で、実施例1と異なるところは、排気部36が、
排気温度検知部53により排出される燃焼ガス47の温
度を検知して、供給部52により排気部カバー51に送
られる混合用空気51の量を可変する点である。
【0064】また排気温度検知部53は、特にサーミス
タや熱電対を用いている。
【0065】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0066】酸化焼成や還元焼成の作業により炉27内
の燃焼ガス47の温度が変化する場合に、屋外に排出さ
れる燃焼ガス47の温度を排気温度検知部53でモニタ
ーしておき、制御部26により供給部52を可変して混
合空気通路49内の混合用空気51の量を調節し、排気
部カバー50を介して排気部36から排出する燃焼ガス
47と混合させて適正な温度まで低下させるようにして
いる。
【0067】以上のように、本実施例においては、排気
温度検知部53の検知により、排出される燃焼ガス47
の温度が適正な値に低下するまで、所定の空気量を供給
するので、燃焼ガス47の温度を確実に低下して安全を
確保できる。
【0068】(実施例5)図5は、本発明の実施例5の
焼成炉を示す断面図である。図5において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、炉内温度検知部4
2、47は、燃焼ガス、49は、混合空気通路、50
は、排気部カバー、51は、混合用空気、52は、供給
部で、実施例1と異なるところは、排気部36が、炉内
温度検知部42によりの炉27内温度を検知して、供給
部52により混合用空気51の量を可変する点である。
【0069】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0070】酸化焼成や還元焼成の作業により炉27内
の燃焼ガス47の温度を炉内温度検知部42でモニター
しておき、この温度を利用して屋外に排出される燃焼ガ
ス47の温度を想定して、制御部26により供給部52
を可変して混合空気通路49内の混合用空気51の量を
調節し、排気部カバー50を介して排気部36から排出
する燃焼ガス47と混合させて適正な温度まで低下させ
るようにしている。
【0071】以上のように、本実施例においては、排出
される燃焼ガス47の温度を焼成用の炉内温度検知部4
2で兼ねて計測し、所定の空気量を供給し、簡単な構成
で燃焼ガス47の温度を低下して安全を確保できる。
【0072】(実施例6)図6は、本発明の実施例6の
焼成炉を示す断面図である。図3において、8は、バー
ナ、20は、送風手段、26は、制御部、27は、炉、
36は、排気部、49は、混合空気通路、50は、排気
部カバー、51は、混合用空気、52は、供給部で、実
施例1と異なるところは、排気部36は、焼成終了後
も、供給部52により混合空気を供給する点である。
【0073】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0074】焼成が終了しても、炉27や排気部36
は、高温のままであり、排気部36からは熱気が排出さ
れるので、制御部26の指示により、バーナ8の送風手
段20を継続させて運転し、供給部52により混合空気
通路49を介して排気部カバー50に混合用空気51を
供給して熱気の温度を低下させるようにしている。
【0075】また送風手段20を作動させることで、炉
27内が急冷しすぎる場合は、供給部52により送風手
段20で供給する空気の大半を混合空気通路49側に送
ることも可能である。徐冷の方法により、炉27内を急
冷したい場合は、送風手段20の供給量を増加させ、炉
27内に多くの空気を送りながら、混合空気通路49側
にも多くの空気を送ることも可能である。
【0076】以上のように、本実施例においては、高温
の炉27から対流で排出される熱気を冷却し、火傷や火
災の発生を防止して安全を確保できる。
【0077】(実施例7)図6は、本発明の実施例7の
焼成炉を示す断面図である。図6において、8は、バー
ナ、20は、送風手段、26は、制御部、27は、炉、
36は、排気部、49は、混合空気通路、50は、排気
部カバー、51は、混合用空気、52は、供給部で、実
施例1と異なるところは、排気部36は、焼成開始前か
ら、供給部52により混合用空気51を供給する点であ
る。
【0078】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0079】焼成開始前に、制御部26の指示により、
バーナ8の送風手段20を運転し、供給部52により混
合空気通路49を介して排気部カバー50に混合用空気
51を供給して燃焼ガス47の温度を焼成開始時点から
低下させるようにしている。
【0080】また送風手段20を作動させることで、炉
27内が焼成前に冷却しすぎる場合は、供給部52によ
り送風手段20で供給する空気の大半を混合空気通路4
9側に送ることも可能である。
【0081】以上のように、本実施例においては、炉2
7から排出される燃焼ガス47を焼成開始時点から冷却
し、火傷や火災の発生を防止して安全を確保できる。
【0082】(実施例8)図7は、本発明の実施例8の
焼成炉を示す断面図である。図7において、8は、バー
ナ、20は、送風手段、26は、制御部、27は、炉、
41は、給気部、54は、給気温度検知部で、実施例1
と異なるところは、給気部41に設けた給気温度検知部
54により外気温度を検知して、送風手段20の制御を
行う点である。
【0083】また給気温度検知部54は、特にサーミス
タや熱電対を用いている。
【0084】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
【0085】給気温度検知部54により、屋外の空気温
度を計測し、気温による空気密度を想定して温度が高け
れば送風手段20により設定値よりも多く、低ければ設
定値よりも少ない空気を制御部26の指示で行い、焼成
作業の指示通りの正確な焼成温度が得られるようにして
いる。
【0086】以上のように、本実施例においては、外気
温度の高低により、空気密度が変化し、所定の焼成条件
の設定がずれることを防止して、思い通りの作品を製作
できる。
【0087】
【発明の効果】以上のように請求項1から12記載の発
明によれば、炉内の燃焼ガスを屋外に排出する排気部
と、炉と前記排気部を連通する排気通路と、前記送風手
段に屋外から空気を供給するための給気部を設けること
により、屋内に燃焼ガスが漏れ出したり、屋内の空気を
消費することが無く、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋
内に放出されることを防止し、安全性を確保することが
できる。また屋内での焼成を天候や換気を気にすること
無く行え、使い勝手の良い焼成炉を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における焼成炉の断面図
【図2】本発明の実施例2における焼成炉の断面図
【図3】本発明の実施例3における焼成炉の断面図
【図4】本発明の実施例4における焼成炉の断面図
【図5】本発明の実施例5における焼成炉の断面図
【図6】本発明の実施例6、7における焼成炉の断面図
【図7】本発明の実施例8における焼成炉の断面図
【図8】従来の焼成炉の断面図
【符号の説明】 8 バーナ 20 送風手段 27 炉 36 排気部 41 給気部 42 炉内温度検知部 47 燃焼ガス 49 混合空気通路 52 供給部 53 排気温度検知部 54 給気温度検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 19/00 F27D 19/00 A 21/00 21/00 G

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器を焼成する炉と、前記炉を加熱す
    るバーナと、前記バーナに空気を送る送風手段と、前記
    炉内の燃焼ガスを屋外に排出する排気部と、前記炉と前
    記排気部を連通する排気通路と、前記送風手段に屋外か
    ら空気を供給するための給気部を設けた焼成炉。
  2. 【請求項2】 給気部は排気部より下部に設けた請求項
    1記載の焼成炉。
  3. 【請求項3】 バーナは炉の下部に設けた請求項1また
    は2記載の焼成炉。
  4. 【請求項4】 送風手段と屋外とを連通する混合空気通
    路を設け、排気部は屋外の排気口と混合空気通路の排気
    口を近傍させることにより、バーナの送風手段により混
    合空気通路を介して供給された空気と燃焼ガスとを混合
    させて燃焼ガスの温度を低下させる請求項1記載の焼成
    炉。
  5. 【請求項5】 混合空気通路の途中に屋外に供給する空
    気の量を可変する供給部を設けた請求項4記載の焼成
    炉。
  6. 【請求項6】 排気部から排気される燃焼ガスの温度を
    検知する排気温度検知部を設け、前記排気温度検知部で
    検知された燃焼ガスの温度に基づいて供給部により屋外
    に供給する空気の量を可変する請求項5記載の焼成炉。
  7. 【請求項7】 炉内の温度を検知する炉内温度検知部を
    有し、供給部は炉内温度検知部により検知された炉内温
    度に基づき空気の量を可変する請求項5または6記載の
    焼成炉。
  8. 【請求項8】 炉内温度検知部は炉の中間位置より上部
    に設けた請求項7記載の焼成炉。
  9. 【請求項9】 排気部は、バーナにより炉を加熱した後
    も、供給部により空気を供給する請求項5記載の焼成
    炉。
  10. 【請求項10】 排気部は、バーナにより炉を加熱する
    前から、供給部により空気を供給する請求項5記載の焼
    成炉。
  11. 【請求項11】 給気部の給気口近傍に外気温度を検知
    する給気温度検知部を設け、給気温度検知部により検知
    された温度に基づき送風手段の制御を行う請求項1〜1
    0のいずれか1項記載の焼成炉。
  12. 【請求項12】 給気温度検知部により検知された外気
    温度が高ければ送風手段を設定置よりも多く、低ければ
    設定値よりも少なく空気を送風する請求項11記載の焼
    成炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040692A (ja) * 2005-06-29 2007-02-15 Ryuhokushin Toen:Kk 陶芸窯

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