JP2002364835A - 焼成炉 - Google Patents
焼成炉Info
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- JP2002364835A JP2002364835A JP2001169215A JP2001169215A JP2002364835A JP 2002364835 A JP2002364835 A JP 2002364835A JP 2001169215 A JP2001169215 A JP 2001169215A JP 2001169215 A JP2001169215 A JP 2001169215A JP 2002364835 A JP2002364835 A JP 2002364835A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼成炉の一酸化炭素やすすが屋内に多量に排
出することを防止すること。 【解決手段】 屋外に燃焼ガス50を排出する排気部3
6と、炉27とバーナ8と送風手段20を収納する外装
43と、この外装43内の空気を屋外に排出する吸い出
し部46を設け、炉27やバーナ8から燃焼ガス50が
漏れ出しても吸引空気51として屋外に排出されるの
で、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されるこ
とを防止し、安全を確保することができる。
出することを防止すること。 【解決手段】 屋外に燃焼ガス50を排出する排気部3
6と、炉27とバーナ8と送風手段20を収納する外装
43と、この外装43内の空気を屋外に排出する吸い出
し部46を設け、炉27やバーナ8から燃焼ガス50が
漏れ出しても吸引空気51として屋外に排出されるの
で、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されるこ
とを防止し、安全を確保することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野分野】本発明は、屋内で陶磁器
の焼成を行う焼成炉に関するものである。
の焼成を行う焼成炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の焼成炉としては、例え
ば、特開平10−253054号公報に記載されている
ようなものがあった。図10は、前記公報に記載された
従来の焼成炉を示すものである。
ば、特開平10−253054号公報に記載されている
ようなものがあった。図10は、前記公報に記載された
従来の焼成炉を示すものである。
【0003】図5において、1は、陶芸作品を焼成する
窯本体、2は、燃焼ガスを窯の外部に排出する排気筒、
3は、排気筒2の上方に設けられ、排気筒2とは、切り
離されているフード、4は、フード3に連通させ、屋根
を貫通して設ける排気ダクト、5は、送風ブロワで窯加
熱用バーナに空気をバーナに空気を供給する。
窯本体、2は、燃焼ガスを窯の外部に排出する排気筒、
3は、排気筒2の上方に設けられ、排気筒2とは、切り
離されているフード、4は、フード3に連通させ、屋根
を貫通して設ける排気ダクト、5は、送風ブロワで窯加
熱用バーナに空気をバーナに空気を供給する。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の構成では、排気筒2から排出する燃焼ガスをす
べて屋外に排出するためには、排気ダクト4の煙突効果
が常に得られる状態に保つ必要がある。例えば屋根に風
が吹き付けた時には、煙突効果が得られず排気筒2から
の燃焼ガスがフード3から逆流して室内に漏れ出すとい
う課題を有していた。また窯本体1から燃焼ガスが漏れ
ることもあり、焼成を行う時には通気の良い建物で行
い、寒気や雨水の影響を受け作業がし難いという課題を
有していた。
記従来の構成では、排気筒2から排出する燃焼ガスをす
べて屋外に排出するためには、排気ダクト4の煙突効果
が常に得られる状態に保つ必要がある。例えば屋根に風
が吹き付けた時には、煙突効果が得られず排気筒2から
の燃焼ガスがフード3から逆流して室内に漏れ出すとい
う課題を有していた。また窯本体1から燃焼ガスが漏れ
ることもあり、焼成を行う時には通気の良い建物で行
い、寒気や雨水の影響を受け作業がし難いという課題を
有していた。
【0005】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、陶磁器を焼成する炉と、この炉を加熱するバーナ
と、このバーナに空気を送る送風手段と、屋外に燃焼ガ
スを排出する排気部と、前記炉とバーナと送風手段を収
納する外装と、この外装内の空気を屋外に排出する吸い
出し部を設け、バーナの送風手段により炉内の燃焼ガス
を屋外に排出するとともに外装内の空気を吸い出し部で
屋外に排出する。これにより炉内の燃焼ガスと炉から漏
れ出す燃焼ガスのすべてを屋外に排出し、屋内に燃焼ガ
スが漏れ出す事を防止して、焼成作業の安全を確保した
焼成炉を提供することを目的とする。また屋内での焼成
を天候や換気を気にすること無く行え、使い勝手の良い
焼成炉を提供することを目的とする。
で、陶磁器を焼成する炉と、この炉を加熱するバーナ
と、このバーナに空気を送る送風手段と、屋外に燃焼ガ
スを排出する排気部と、前記炉とバーナと送風手段を収
納する外装と、この外装内の空気を屋外に排出する吸い
出し部を設け、バーナの送風手段により炉内の燃焼ガス
を屋外に排出するとともに外装内の空気を吸い出し部で
屋外に排出する。これにより炉内の燃焼ガスと炉から漏
れ出す燃焼ガスのすべてを屋外に排出し、屋内に燃焼ガ
スが漏れ出す事を防止して、焼成作業の安全を確保した
焼成炉を提供することを目的とする。また屋内での焼成
を天候や換気を気にすること無く行え、使い勝手の良い
焼成炉を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の焼成炉は、陶磁器を焼成する炉と、
この炉を加熱するバーナと、このバーナに空気を送る送
風手段と、屋外に燃焼ガスを排出する排気部と、前記炉
とバーナと送風手段を収納する外装と、この外装内の空
気を屋外に排出する吸い出し部を備えたものである。
るために、本発明の焼成炉は、陶磁器を焼成する炉と、
この炉を加熱するバーナと、このバーナに空気を送る送
風手段と、屋外に燃焼ガスを排出する排気部と、前記炉
とバーナと送風手段を収納する外装と、この外装内の空
気を屋外に排出する吸い出し部を備えたものである。
【0007】これによって、炉内の燃焼ガスは、バーナ
の送風手段により排気部を介してすべて屋外に押し出さ
れ排出されるとともに外装内の空気は、吸い出し部によ
り屋外に排出され、屋内に燃焼ガスが漏れ出すことが無
く、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されるこ
とを防止し、安全を確保できる。
の送風手段により排気部を介してすべて屋外に押し出さ
れ排出されるとともに外装内の空気は、吸い出し部によ
り屋外に排出され、屋内に燃焼ガスが漏れ出すことが無
く、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されるこ
とを防止し、安全を確保できる。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、陶磁器
を焼成する炉と、この炉を加熱するバーナと、このバー
ナに空気を送る送風手段と、屋外に燃焼ガスを排出する
排気部と、前記炉とバーナと送風手段を収納する外装
と、この外装内の空気を屋外に排出する吸い出し部を設
けることにより、屋内に燃焼ガスが漏れ出すことが無
く、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されるこ
とを防止し、安全を確保することができる。
を焼成する炉と、この炉を加熱するバーナと、このバー
ナに空気を送る送風手段と、屋外に燃焼ガスを排出する
排気部と、前記炉とバーナと送風手段を収納する外装
と、この外装内の空気を屋外に排出する吸い出し部を設
けることにより、屋内に燃焼ガスが漏れ出すことが無
く、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出されるこ
とを防止し、安全を確保することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の吸い出し部は、屋外に燃焼ガスを排出する排気
部に外装内の空気を供給して、燃焼ガスと混合させるこ
とにより、燃焼ガスの温度を低下し、高温の燃焼ガスの
屋外への排出を防止して火傷や火災の発生を防止して安
全を確保できる。
に記載の吸い出し部は、屋外に燃焼ガスを排出する排気
部に外装内の空気を供給して、燃焼ガスと混合させるこ
とにより、燃焼ガスの温度を低下し、高温の燃焼ガスの
屋外への排出を防止して火傷や火災の発生を防止して安
全を確保できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の吸い出し部は、排気温度検知部により排出され
る燃焼ガスの温度を検知し、排気部に供給する空気の量
を可変することにより、排出される燃焼ガスの温度にあ
わせて空気の量を供給し、燃焼ガスの温度を正確に低下
して安全を確保できる。
に記載の吸い出し部は、排気温度検知部により排出され
る燃焼ガスの温度を検知し、排気部に供給する空気の量
を可変することにより、排出される燃焼ガスの温度にあ
わせて空気の量を供給し、燃焼ガスの温度を正確に低下
して安全を確保できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の吸い出し部は、炉内温度検知部によりの炉内温
度を検知し、排気部に供給する空気の量を可変すること
により、排出される燃焼ガスの温度にあわせて空気の量
を供給し、既存の構成で燃焼ガスの温度を正確に低下し
て安全を確保できる。
に記載の吸い出し部は、炉内温度検知部によりの炉内温
度を検知し、排気部に供給する空気の量を可変すること
により、排出される燃焼ガスの温度にあわせて空気の量
を供給し、既存の構成で燃焼ガスの温度を正確に低下し
て安全を確保できる。
【0012】請求項5に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の吸い出し部は、焼成終了後も、排気部に空気を
供給することにより、高温の炉から対流で排出される熱
気を冷却し、火傷や火災の発生を防止して安全を確保で
きる。
に記載の吸い出し部は、焼成終了後も、排気部に空気を
供給することにより、高温の炉から対流で排出される熱
気を冷却し、火傷や火災の発生を防止して安全を確保で
きる。
【0013】請求項6に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の吸い出し部は、焼成開始前から、外装内の空気
を屋外に排出することにより、炉やバーナから漏れる燃
焼ガスを焼成開始時点から吸引し、一酸化炭素の屋内へ
の放出を防止して安全を確保できる。
に記載の吸い出し部は、焼成開始前から、外装内の空気
を屋外に排出することにより、炉やバーナから漏れる燃
焼ガスを焼成開始時点から吸引し、一酸化炭素の屋内へ
の放出を防止して安全を確保できる。
【0014】請求項7に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の炉と排気部を連通する排気通路の途中に、吸い
出し部からの空気を供給して、2次燃焼を行うことによ
り、炉やバーナから漏れる燃焼ガスを排気通路内で再燃
焼し、一酸化炭素を消滅させて安全を確保できる。
に記載の炉と排気部を連通する排気通路の途中に、吸い
出し部からの空気を供給して、2次燃焼を行うことによ
り、炉やバーナから漏れる燃焼ガスを排気通路内で再燃
焼し、一酸化炭素を消滅させて安全を確保できる。
【0015】請求項8に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の外装内に外装温度検知部を設けて、その温度に
より吸い出し部を作動することにより、燃焼ガスの漏れ
を判定して確実に外装内の空気を排出することができ
る。
に記載の外装内に外装温度検知部を設けて、その温度に
より吸い出し部を作動することにより、燃焼ガスの漏れ
を判定して確実に外装内の空気を排出することができ
る。
【0016】請求項9に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の外装は、吸い出し部で空気を屋外に排出すると
ともに屋外空気流入部により新たな空気を屋外から取り
入れることにより、屋外の新鮮な空気を外装内に流入し
て外装内空気を排出しやすくし、一酸化炭素の屋内への
放出を防止して安全を確保できる。
に記載の外装は、吸い出し部で空気を屋外に排出すると
ともに屋外空気流入部により新たな空気を屋外から取り
入れることにより、屋外の新鮮な空気を外装内に流入し
て外装内空気を排出しやすくし、一酸化炭素の屋内への
放出を防止して安全を確保できる。
【0017】請求項10に記載の発明は、特に、請求項
1に記載の吸い出し部は、作動検知部により動作確認を
行った後に、還元焼成を行うことを可能とすることによ
り、還元焼成時の燃焼ガスの炉やバーナ取付部からの漏
れを確実に吸引して一酸化炭素の屋内への放出を防止し
て安全を確保できる。
1に記載の吸い出し部は、作動検知部により動作確認を
行った後に、還元焼成を行うことを可能とすることによ
り、還元焼成時の燃焼ガスの炉やバーナ取付部からの漏
れを確実に吸引して一酸化炭素の屋内への放出を防止し
て安全を確保できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例についてを図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0019】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける焼成炉の断面図を示すものである。
おける焼成炉の断面図を示すものである。
【0020】図1において、6は、液体燃料である灯油
(または軽油)を定油面装置(レベラー)7からバーナ
8に汲み上げる燃料供給手段で、特にパルスポンプ、シ
リンダーポンプ、電磁ポンプ、ロータリポンプから構成
されている。定油面装置7には、屋外の燃料タンク(図
示無し)より灯油が供給される。
(または軽油)を定油面装置(レベラー)7からバーナ
8に汲み上げる燃料供給手段で、特にパルスポンプ、シ
リンダーポンプ、電磁ポンプ、ロータリポンプから構成
されている。定油面装置7には、屋外の燃料タンク(図
示無し)より灯油が供給される。
【0021】9は、燃料供給手段6から送油管10を介
して液体燃料が供給され、燃料を微粒化するテーパ状の
回転霧化部である。
して液体燃料が供給され、燃料を微粒化するテーパ状の
回転霧化部である。
【0022】11は、回転霧化部9の周囲に設けられた
気化筒で、特にアルミ、ジュラルミン等のアルミ合金、
黄銅、銅、鋼、鋳鉄の熱伝導の良い、耐熱材料を用いて
いる。気化筒11の上流側には、送油管10と回転霧化
部9の軸12が挿入されるように、一部を開口された気
化用空気口13が設けられている。この気化用空気口1
3の上流側には、空気室14と送風室15、給気室16
が連接して、設けられている。また空気室14と送風室
15と給気室16は、それぞれ仕切られた空間を構成し
ていて、軸12が貫通する開口を介して連通している。
給気室16の一部に、空気取り入れ口17が設けられて
いる。給気室16の側部に設けられたモータ18が軸1
2に連結し、空気室14,送風室15、給気室16を貫
通する形で構成されている。
気化筒で、特にアルミ、ジュラルミン等のアルミ合金、
黄銅、銅、鋼、鋳鉄の熱伝導の良い、耐熱材料を用いて
いる。気化筒11の上流側には、送油管10と回転霧化
部9の軸12が挿入されるように、一部を開口された気
化用空気口13が設けられている。この気化用空気口1
3の上流側には、空気室14と送風室15、給気室16
が連接して、設けられている。また空気室14と送風室
15と給気室16は、それぞれ仕切られた空間を構成し
ていて、軸12が貫通する開口を介して連通している。
給気室16の一部に、空気取り入れ口17が設けられて
いる。給気室16の側部に設けられたモータ18が軸1
2に連結し、空気室14,送風室15、給気室16を貫
通する形で構成されている。
【0023】19は、送風室15に設けられた羽根車
で、特にターボファンやラジアルファンを用い、1段や
複数段に組み合わせて送風圧力が高圧になるように構成
されている。この送風室15、モータ18,羽根車19
で送風手段20を構成している。
で、特にターボファンやラジアルファンを用い、1段や
複数段に組み合わせて送風圧力が高圧になるように構成
されている。この送風室15、モータ18,羽根車19
で送風手段20を構成している。
【0024】21は、気化筒11の周囲に設けた筒状の
燃焼筒で、先絞りの形状に設けられ、特に鋼、鉄、鋳
鉄、セラミックの耐熱材料を用いている。
燃焼筒で、先絞りの形状に設けられ、特に鋼、鉄、鋳
鉄、セラミックの耐熱材料を用いている。
【0025】22は、気化筒11の下流側の先端に設け
た炎口で、多孔状に形成され、特に鋼、鉄、鋳鉄、チタ
ン、ジュルミン、セラミックの耐熱材料を用いている。
た炎口で、多孔状に形成され、特に鋼、鉄、鋳鉄、チタ
ン、ジュルミン、セラミックの耐熱材料を用いている。
【0026】23は、2次空気口で気化筒11の底部の
周囲に、燃焼筒21の内側に、空気室14と連通するよ
うに複数個設けられている。
周囲に、燃焼筒21の内側に、空気室14と連通するよ
うに複数個設けられている。
【0027】24は、電熱式のヒータで、気化筒11に
鋳込まれ、特にニクロム線、カンタル線の発熱体を用い
たシーズヒータの形で構成されている。
鋳込まれ、特にニクロム線、カンタル線の発熱体を用い
たシーズヒータの形で構成されている。
【0028】25は、気化筒11の温度を検知するため
の気化筒温度検知部で、特にサーミスタや熱電対で構成
されている。
の気化筒温度検知部で、特にサーミスタや熱電対で構成
されている。
【0029】26は、制御部で、気化筒温度検知部25
の信号から電熱式のヒータ24をオン、オフさせて、気
化筒11を所定の温度に維持している。制御部26は、
運転スイッチの指示や負荷の大きさにより燃料供給手段
6と羽根車19を適正な状態にコントロールして、燃料
と空気を調節するように設けられている。また制御部2
6は、燃料と空気を調節して酸化焼成(ススや一酸化炭
素を発生させない焼成方法)と還元焼成(一酸化炭素や
すすを発生させる焼成方法)を作り出している。
の信号から電熱式のヒータ24をオン、オフさせて、気
化筒11を所定の温度に維持している。制御部26は、
運転スイッチの指示や負荷の大きさにより燃料供給手段
6と羽根車19を適正な状態にコントロールして、燃料
と空気を調節するように設けられている。また制御部2
6は、燃料と空気を調節して酸化焼成(ススや一酸化炭
素を発生させない焼成方法)と還元焼成(一酸化炭素や
すすを発生させる焼成方法)を作り出している。
【0030】27は、その側壁28の底部近傍に設けた
火入れ口29にバーナ8の先端を挿入した桶状の炉であ
る。炉27は、側壁28に耐熱性のアルミナやシリカの
セラミックあるいは煉瓦の断熱材料を用いている。側壁
28の外側は、耐熱性の鋼、鉄、アルミで構成する板状
の保護壁30により覆われている。炉27の上部は、陶
芸作品31の搬入、搬出を行うための蓋状の搬入搬出部
32が設けられている。搬入搬出部32は、耐熱性のア
ルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱材料で
内張りをされ、保護カバー33で全体を組み立ててい
る。また保護カバー33は、開け閉めを容易にする取っ
手や高温のガスが漏れないようにするための止め金具や
パッキン、シール材を備えている。
火入れ口29にバーナ8の先端を挿入した桶状の炉であ
る。炉27は、側壁28に耐熱性のアルミナやシリカの
セラミックあるいは煉瓦の断熱材料を用いている。側壁
28の外側は、耐熱性の鋼、鉄、アルミで構成する板状
の保護壁30により覆われている。炉27の上部は、陶
芸作品31の搬入、搬出を行うための蓋状の搬入搬出部
32が設けられている。搬入搬出部32は、耐熱性のア
ルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱材料で
内張りをされ、保護カバー33で全体を組み立ててい
る。また保護カバー33は、開け閉めを容易にする取っ
手や高温のガスが漏れないようにするための止め金具や
パッキン、シール材を備えている。
【0031】34は、炉27の側壁28の火入れ口29
の上方に設ける排気口で、排気通路35と連通して、高
温のガスを外部に排出する。
の上方に設ける排気口で、排気通路35と連通して、高
温のガスを外部に排出する。
【0032】36は、排気通路35の下流側に連通させ
た排気部で、その先端は、家屋の壁37を貫通して屋外
に臨まされている。排気部36の側壁38は、特に耐熱
性のアルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱
材料で内張りをされ、保護管39で全体を覆われてい
る。排気部36の先端は、排気トップ40が設けられ、
特に排気トップは多孔板や翼の構成を設け、高温の排気
ガスを分散して温度を低下させるようにしている。
た排気部で、その先端は、家屋の壁37を貫通して屋外
に臨まされている。排気部36の側壁38は、特に耐熱
性のアルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱
材料で内張りをされ、保護管39で全体を覆われてい
る。排気部36の先端は、排気トップ40が設けられ、
特に排気トップは多孔板や翼の構成を設け、高温の排気
ガスを分散して温度を低下させるようにしている。
【0033】41は、バーナ8の空気取り入れ口17上
流側に連通させた給気部で、その先端は、家屋の壁37
を貫通して屋外に臨まされている。
流側に連通させた給気部で、その先端は、家屋の壁37
を貫通して屋外に臨まされている。
【0034】42は、炉27の側壁28に設置され、炉
27内温度を測定する炉内温度検知部で、特にサーミス
タや熱電対を用いている。この炉内温度検知部42の値
を受けて、制御部26が燃料供給手段6と羽根車19を
適正な状態にコントロールして、バーナ8の燃焼量とそ
れに見合う空気量を調節し、炉27内の温度を所定の値
に設定している。
27内温度を測定する炉内温度検知部で、特にサーミス
タや熱電対を用いている。この炉内温度検知部42の値
を受けて、制御部26が燃料供給手段6と羽根車19を
適正な状態にコントロールして、バーナ8の燃焼量とそ
れに見合う空気量を調節し、炉27内の温度を所定の値
に設定している。
【0035】43は、外装で、内部に燃料供給手段6、
バーナ8、送風手段20、炉27を配置している。外装
43は、特に塗装した金属板やステンレスを材料に用い
ている。外装43は、バーナ8や炉27の重量物に耐え
られるように凹凸加工、補強板で強化されている。
バーナ8、送風手段20、炉27を配置している。外装
43は、特に塗装した金属板やステンレスを材料に用い
ている。外装43は、バーナ8や炉27の重量物に耐え
られるように凹凸加工、補強板で強化されている。
【0036】44は、外装43の天板で、炉27の搬入
搬出部32の開け閉めができるように開閉扉45を設け
ている。また天板44には、排気通路35と排気部36
が固定され、連通するように設けられ、耐熱性のパッキ
ンやシール材で、排気ガスの漏れを防止している。排気
通路35の内側は、特にアルミナやシリカのセラミック
あるいは煉瓦の耐熱性の断熱材料を用いている。また給
気部41は、外装43の一部を貫通させて設けている。
搬出部32の開け閉めができるように開閉扉45を設け
ている。また天板44には、排気通路35と排気部36
が固定され、連通するように設けられ、耐熱性のパッキ
ンやシール材で、排気ガスの漏れを防止している。排気
通路35の内側は、特にアルミナやシリカのセラミック
あるいは煉瓦の耐熱性の断熱材料を用いている。また給
気部41は、外装43の一部を貫通させて設けている。
【0037】46は、外装43内の空気を屋外に排出す
る吸い出し部で、特にターボファンやラジアルファンを
用い、1段や複数段に組み合わせて吸引圧力が高圧にな
るような送風機で構成されている。吸い出し部46は、
外装43内の天板44に近いところに設置され、炉27
の搬入搬出部32の不完全な閉止状態やバーナ8の炉2
7の合わせ面のスキマから漏れる高温の排気ガスの上昇
に合わせて捕集し易くしている。吸い出し部46で吸わ
れた空気は、排気管47を介して屋外に排出される。排
気管47は、その端部を外装43の一部と家屋の壁37
を貫通させて設けている。吸い出し部46は、制御部2
6の指示を受けて作動と停止を行っている。また外装4
3の側部に、吸い出し部46により吸い出される空気の
補充用に、屋内から空気を流入させる空気取り入れ口4
8を設けている。空気取り出し口48は、ガラリや多孔
の形状に設けられ、炉27やバーナ8の周囲の排気ガス
が漏れやすい部分の近傍に設置されている。
る吸い出し部で、特にターボファンやラジアルファンを
用い、1段や複数段に組み合わせて吸引圧力が高圧にな
るような送風機で構成されている。吸い出し部46は、
外装43内の天板44に近いところに設置され、炉27
の搬入搬出部32の不完全な閉止状態やバーナ8の炉2
7の合わせ面のスキマから漏れる高温の排気ガスの上昇
に合わせて捕集し易くしている。吸い出し部46で吸わ
れた空気は、排気管47を介して屋外に排出される。排
気管47は、その端部を外装43の一部と家屋の壁37
を貫通させて設けている。吸い出し部46は、制御部2
6の指示を受けて作動と停止を行っている。また外装4
3の側部に、吸い出し部46により吸い出される空気の
補充用に、屋内から空気を流入させる空気取り入れ口4
8を設けている。空気取り出し口48は、ガラリや多孔
の形状に設けられ、炉27やバーナ8の周囲の排気ガス
が漏れやすい部分の近傍に設置されている。
【0038】49は、炎口22上に形成される火炎であ
る。
る。
【0039】50は、燃焼ガスである。
【0040】51は、吸い出し部46により吸い出す吸
引空気である。
引空気である。
【0041】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用を説明する。
以下その動作、作用を説明する。
【0042】まず、電源(図示せず)を投入するとヒー
タ24に通電され、気化筒11が加熱される。気化筒1
1が所定の温度に達すると気化筒温度検知部25により
検知を行い、制御部26の指示によりモータ18が作動
し、送風室15の羽根車19を回転させて空気取り入れ
口17に連通させた給気部41を介して、屋外から燃焼
用空気が供給される。これと同時に燃料供給手段6が作
動し、燃料(灯油や軽油)が送油管10から回転霧化部
9に供給される。燃料は回転霧化部19から高温の気化
筒11の壁面に噴霧され、その壁面で気化される。また
燃焼用空気は、気化用空気口13を介して気化筒11内
に供給され、気化された燃料と混合されながら、均一な
可燃の混合気となって炎口22に送られる。また燃焼用
空気の一部は、2次空気口23を介して燃焼筒21内に
供給される。
タ24に通電され、気化筒11が加熱される。気化筒1
1が所定の温度に達すると気化筒温度検知部25により
検知を行い、制御部26の指示によりモータ18が作動
し、送風室15の羽根車19を回転させて空気取り入れ
口17に連通させた給気部41を介して、屋外から燃焼
用空気が供給される。これと同時に燃料供給手段6が作
動し、燃料(灯油や軽油)が送油管10から回転霧化部
9に供給される。燃料は回転霧化部19から高温の気化
筒11の壁面に噴霧され、その壁面で気化される。また
燃焼用空気は、気化用空気口13を介して気化筒11内
に供給され、気化された燃料と混合されながら、均一な
可燃の混合気となって炎口22に送られる。また燃焼用
空気の一部は、2次空気口23を介して燃焼筒21内に
供給される。
【0043】この時、あらかじめ火花放電を行っていた
点火電極(図示なし)により炎口22から噴出する可燃
の混合気に着火し、火炎49が形成され燃焼を開始す
る。以後、火炎49の熱を炉27に送り込み、炉内温度
検知部42で炉27内の温度を測定しながら、陶芸作品
31の焼成を行うための所定時間と所定の炉27内温度
に調整するために、制御部26により気化筒11に供給
する燃料の量とバーナ8に送る燃焼用空気量をコントロ
ールして、焼成を行うようにしている。陶芸作品31を
加熱した燃焼ガス50は、排気口34から排気通路35
を通り排気部36から屋外に排気される。
点火電極(図示なし)により炎口22から噴出する可燃
の混合気に着火し、火炎49が形成され燃焼を開始す
る。以後、火炎49の熱を炉27に送り込み、炉内温度
検知部42で炉27内の温度を測定しながら、陶芸作品
31の焼成を行うための所定時間と所定の炉27内温度
に調整するために、制御部26により気化筒11に供給
する燃料の量とバーナ8に送る燃焼用空気量をコントロ
ールして、焼成を行うようにしている。陶芸作品31を
加熱した燃焼ガス50は、排気口34から排気通路35
を通り排気部36から屋外に排気される。
【0044】また炉27内の焼成最高温度は、陶磁器の
本焼き(酸化焼成と還元焼成がある)で約1250〜1
300℃、素焼きで約750〜800℃になるようにし
ている。
本焼き(酸化焼成と還元焼成がある)で約1250〜1
300℃、素焼きで約750〜800℃になるようにし
ている。
【0045】また陶芸作品31の還元焼成を行う場合
は、燃料の量と燃焼用空気量をコントロールして、空気
比を理論空気量以下に低下させると燃焼不良を起こして
多量の一酸化炭素とススを発生し、この一酸化炭素によ
り釉薬中の鉄や銅の酸化物から酸素を奪い、還元焼成特
有の発色を行うようにしている。この時の一酸化炭素の
濃度は、2〜6%程度なっている。
は、燃料の量と燃焼用空気量をコントロールして、空気
比を理論空気量以下に低下させると燃焼不良を起こして
多量の一酸化炭素とススを発生し、この一酸化炭素によ
り釉薬中の鉄や銅の酸化物から酸素を奪い、還元焼成特
有の発色を行うようにしている。この時の一酸化炭素の
濃度は、2〜6%程度なっている。
【0046】ここで還元焼成を開始する指示を制御部2
6に与えると、制御部26の指示により吸い出し部46
が作動し、外装43内の吸引空気51を排気管47を介
して屋外に排出し続ける。外装43内には、空気取り入
れ口48から新たな空気が供給され、炉27の搬入搬出
部32やバーナ8から漏れ出す一酸化炭素を屋外に押し
出して屋内に放出しないようにしている。
6に与えると、制御部26の指示により吸い出し部46
が作動し、外装43内の吸引空気51を排気管47を介
して屋外に排出し続ける。外装43内には、空気取り入
れ口48から新たな空気が供給され、炉27の搬入搬出
部32やバーナ8から漏れ出す一酸化炭素を屋外に押し
出して屋内に放出しないようにしている。
【0047】以上のように、本実施例においては、バー
ナ8の送風手段20により炉27内の燃焼ガス50を屋
外に排出し、吸い出し部46により外装43内の空気を
屋外に排出するので、屋内に燃焼ガス50が漏れ出す事
を防止して、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出
されることを防止し、焼成作業の安全を確保することが
できる。
ナ8の送風手段20により炉27内の燃焼ガス50を屋
外に排出し、吸い出し部46により外装43内の空気を
屋外に排出するので、屋内に燃焼ガス50が漏れ出す事
を防止して、還元焼成の多量の一酸化炭素が屋内に放出
されることを防止し、焼成作業の安全を確保することが
できる。
【0048】また屋内での焼成を天候や換気を気にする
こと無く行えるので、使い勝手の良い焼成炉を提供する
ことができる。
こと無く行えるので、使い勝手の良い焼成炉を提供する
ことができる。
【0049】また吸い出し部46で、外装43内の空気
を吸い出すことにより、空気取り入れ口48から空気を
流入させて、炉27やバーナ8の周囲を冷却するので、
外装43の温度を低下させて、屋内での設置の安全を確
保できる。
を吸い出すことにより、空気取り入れ口48から空気を
流入させて、炉27やバーナ8の周囲を冷却するので、
外装43の温度を低下させて、屋内での設置の安全を確
保できる。
【0050】また吸い出し部46は、外装43内で独立
した構成に設けているので、制御部26によるコントロ
ールを容易に行うことができる。
した構成に設けているので、制御部26によるコントロ
ールを容易に行うことができる。
【0051】またバーナ8の送風手段20により炉27
内の燃焼ガス50を排気部36から屋外に排出し、給気
部41により屋外の空気を取り入れるので、燃焼に関す
る空気や排気ガスが屋内と完全に分離され、屋内に還元
燃焼時の一酸化炭素やすすを含んだ燃焼ガスが排気され
ることを防止して、焼成作業の安全を確保した焼成炉を
提供することができる。
内の燃焼ガス50を排気部36から屋外に排出し、給気
部41により屋外の空気を取り入れるので、燃焼に関す
る空気や排気ガスが屋内と完全に分離され、屋内に還元
燃焼時の一酸化炭素やすすを含んだ燃焼ガスが排気され
ることを防止して、焼成作業の安全を確保した焼成炉を
提供することができる。
【0052】また排気部36の側壁38は、耐熱性のア
ルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱材料で
内張りをされているので、その外側部分の温度を低下さ
せ、屋内での火災や火傷を防止できる。
ルミナやシリカのセラミックあるいは煉瓦の断熱材料で
内張りをされているので、その外側部分の温度を低下さ
せ、屋内での火災や火傷を防止できる。
【0053】また排気部36の先端に排気トップ40を
設けて、高温の排気ガス50を分散させるので、排気ガ
ス50の温度を低下し火災や火傷を防止できる。
設けて、高温の排気ガス50を分散させるので、排気ガ
ス50の温度を低下し火災や火傷を防止できる。
【0054】なお、本実施例において、吸い出し部46
は外装43内に設置しているが、外装43の外側の適当
な位置に外付けすることも可能である。
は外装43内に設置しているが、外装43の外側の適当
な位置に外付けすることも可能である。
【0055】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
焼成炉を示す断面図である。図2において、36は、排
気部、43は、外装、46は、吸い出し部、50は、燃
焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸引空気通路、5
3は、排気部カバーで、実施例1と異なるところは、吸
い出し部46が、屋外に燃焼ガス50を排出する排気部
36に外装43内の空気を供給して、燃焼ガス50と混
合させた点である。また排気部カバー53は、排気部3
6の周囲に筒状に構成され、吸引空気51の通路を形成
している。
焼成炉を示す断面図である。図2において、36は、排
気部、43は、外装、46は、吸い出し部、50は、燃
焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸引空気通路、5
3は、排気部カバーで、実施例1と異なるところは、吸
い出し部46が、屋外に燃焼ガス50を排出する排気部
36に外装43内の空気を供給して、燃焼ガス50と混
合させた点である。また排気部カバー53は、排気部3
6の周囲に筒状に構成され、吸引空気51の通路を形成
している。
【0056】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0057】高温の燃焼ガス50が、排気部36に流入
すると、吸い出し部46から送られた吸引空気51が、
吸引空気通路52を通り排気部36の周囲の排気部カバ
ー53に送られ、排気部36の先端近傍で排出される燃
焼ガス50と混合する。燃焼ガス50の温度は吸引空気
51に希釈され、火災や火傷の危険が無い温度まで低下
するようにしている。
すると、吸い出し部46から送られた吸引空気51が、
吸引空気通路52を通り排気部36の周囲の排気部カバ
ー53に送られ、排気部36の先端近傍で排出される燃
焼ガス50と混合する。燃焼ガス50の温度は吸引空気
51に希釈され、火災や火傷の危険が無い温度まで低下
するようにしている。
【0058】以上のように、本実施例においては、燃焼
ガス50の温度を低下し、高温の燃焼ガス50の屋外へ
の排出を防止して火傷や火災の発生を防止して安全を確
保できる。
ガス50の温度を低下し、高温の燃焼ガス50の屋外へ
の排出を防止して火傷や火災の発生を防止して安全を確
保できる。
【0059】なお、本実施例において、排気部カバー5
3は、その先端に排気部36の先端とで、多孔や翼を構
成して、吸引空気51を分散し、燃焼ガス50と混合し
易い構成に設けることも可能である。
3は、その先端に排気部36の先端とで、多孔や翼を構
成して、吸引空気51を分散し、燃焼ガス50と混合し
易い構成に設けることも可能である。
【0060】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
焼成炉を示す断面図である。図3において、26は、制
御部、36は、排気部、46は、吸い出し部、50は、
燃焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸引空気通路、
53は、排気部カバー、54は、排気温度検知部で、実
施例1と異なるところは、吸い出し部46が、排気温度
検知部54により排出される燃焼ガス50の温度を検知
し、排気部36に供給する吸引空気51の量を可変する
点である。また排気温度検知部54は、特にサーミスタ
や熱電対を用いている。
焼成炉を示す断面図である。図3において、26は、制
御部、36は、排気部、46は、吸い出し部、50は、
燃焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸引空気通路、
53は、排気部カバー、54は、排気温度検知部で、実
施例1と異なるところは、吸い出し部46が、排気温度
検知部54により排出される燃焼ガス50の温度を検知
し、排気部36に供給する吸引空気51の量を可変する
点である。また排気温度検知部54は、特にサーミスタ
や熱電対を用いている。
【0061】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0062】高温の燃焼ガス50が、排気部36に流入
すると、排気温度検知部54により排出される燃焼ガス
50の温度を検知し、制御部26の指示により吸い出し
部46から吸引空気51が、吸引空気通路52を通り排
気部36の周囲の排気部カバー53に送られ、排気部3
6の先端近傍で排出される燃焼ガス50と混合する。ま
た吸引空気51は、排気温度検知部54の値から制御部
26が吸引量の可変の指示を行い、適正な量に保たれ
る。。また燃焼ガス50の温度は吸引空気51に希釈さ
れ、火災や火傷の危険が無い温度まで低下するようにし
ている。
すると、排気温度検知部54により排出される燃焼ガス
50の温度を検知し、制御部26の指示により吸い出し
部46から吸引空気51が、吸引空気通路52を通り排
気部36の周囲の排気部カバー53に送られ、排気部3
6の先端近傍で排出される燃焼ガス50と混合する。ま
た吸引空気51は、排気温度検知部54の値から制御部
26が吸引量の可変の指示を行い、適正な量に保たれ
る。。また燃焼ガス50の温度は吸引空気51に希釈さ
れ、火災や火傷の危険が無い温度まで低下するようにし
ている。
【0063】以上のように、本実施例においては、排出
される燃焼ガス50の温度にあわせて吸引空気51の量
を供給し、排出される燃焼ガス50の温度を正確に低下
して安全を確保できる。
される燃焼ガス50の温度にあわせて吸引空気51の量
を供給し、排出される燃焼ガス50の温度を正確に低下
して安全を確保できる。
【0064】(実施例4)図4は、本発明の実施例4の
焼成炉を示す断面図である。図4において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、42は、炉内温度
検知部、46は、吸い出し部、50は、燃焼ガス、51
は、吸引空気、52は、吸引空気通路、53は、排気部
カバーで、実施例1と異なるところは、吸い出し部46
が、炉内温度検知部42により検知される燃焼ガス50
の温度により排気部36に供給する吸引空気51の量を
可変する点である。
焼成炉を示す断面図である。図4において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、42は、炉内温度
検知部、46は、吸い出し部、50は、燃焼ガス、51
は、吸引空気、52は、吸引空気通路、53は、排気部
カバーで、実施例1と異なるところは、吸い出し部46
が、炉内温度検知部42により検知される燃焼ガス50
の温度により排気部36に供給する吸引空気51の量を
可変する点である。
【0065】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0066】炉内温度検知部42により炉27内の燃焼
ガス50の温度を検知し、制御部26の指示により吸い
出し部部46から吸引空気51が、吸引空気通路52を
通り排気部36の周囲の排気部カバー53に送られ、排
気部36の先端近傍で排出される燃焼ガス50と混合す
る。また吸引空気51は、炉内温度検知部42の値から
制御部26が吸引量の可変の指示を行い、適正な量に保
たれる。制御部26は、炉27内の燃焼ガス50温度か
ら排出される燃焼ガス50の温度を想定して指示を行
う。また燃焼ガス50の温度は、想定した量の吸引空気
51により希釈され、火災や火傷の危険が無い温度まで
低下するようにしている。
ガス50の温度を検知し、制御部26の指示により吸い
出し部部46から吸引空気51が、吸引空気通路52を
通り排気部36の周囲の排気部カバー53に送られ、排
気部36の先端近傍で排出される燃焼ガス50と混合す
る。また吸引空気51は、炉内温度検知部42の値から
制御部26が吸引量の可変の指示を行い、適正な量に保
たれる。制御部26は、炉27内の燃焼ガス50温度か
ら排出される燃焼ガス50の温度を想定して指示を行
う。また燃焼ガス50の温度は、想定した量の吸引空気
51により希釈され、火災や火傷の危険が無い温度まで
低下するようにしている。
【0067】以上のように、本実施例においては、排出
される燃焼ガス50の温度にあわせて吸引空気51の量
を供給し、既存の部品である炉内温度検知部42を用い
て簡単な構成で燃焼ガス50の温度を正確に低下して安
全を確保できる。
される燃焼ガス50の温度にあわせて吸引空気51の量
を供給し、既存の部品である炉内温度検知部42を用い
て簡単な構成で燃焼ガス50の温度を正確に低下して安
全を確保できる。
【0068】(実施例5)図5は、本発明の実施例5の
燃焼炉を示す断面図である。図5において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、46は、吸い出し
部、50は、燃焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸
引空気通路、53は、排気部カバーで、実施例1と異な
るところは、吸い出し部46が、焼成終了後も、排気部
36に吸引空気51を供給する点である。
燃焼炉を示す断面図である。図5において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、46は、吸い出し
部、50は、燃焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸
引空気通路、53は、排気部カバーで、実施例1と異な
るところは、吸い出し部46が、焼成終了後も、排気部
36に吸引空気51を供給する点である。
【0069】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0070】焼成炉を停止しても、炉27や排気部36
の断熱材から高温の熱気が放出され、排気部36から屋
外に排出されるので、制御部26の指示により吸い出し
部46から吸引空気51が、吸引空気通路52を通り排
気部36の周囲の排気部カバー53に送られ、排気部3
6の先端近傍で排出される熱気と混合する。排気部36
からの熱気が火災や火傷の危険が無い温度まで低下する
まで所定の時間だけ吸い出し部46を作動するようにし
ている。
の断熱材から高温の熱気が放出され、排気部36から屋
外に排出されるので、制御部26の指示により吸い出し
部46から吸引空気51が、吸引空気通路52を通り排
気部36の周囲の排気部カバー53に送られ、排気部3
6の先端近傍で排出される熱気と混合する。排気部36
からの熱気が火災や火傷の危険が無い温度まで低下する
まで所定の時間だけ吸い出し部46を作動するようにし
ている。
【0071】以上のように、本実施例においては、高温
の炉27から対流で排出される熱気を冷却し、火傷や火
災の発生を防止して安全を確保できる。
の炉27から対流で排出される熱気を冷却し、火傷や火
災の発生を防止して安全を確保できる。
【0072】また外装43内の空気を吸引することで、
焼成が停止後に外装43内を冷却して、火災や火傷の危
険が無い温度まで早く低下させることができ、安全を確
保できる。
焼成が停止後に外装43内を冷却して、火災や火傷の危
険が無い温度まで早く低下させることができ、安全を確
保できる。
【0073】なお、本実施例において、排気温度検知部
54により排気部36から排出される熱気の温度をモニ
ターしながら吸い出し部46を作動することも可能であ
る。
54により排気部36から排出される熱気の温度をモニ
ターしながら吸い出し部46を作動することも可能であ
る。
【0074】(実施例6)図5は、本発明の実施例6の
焼成炉を示す断面図である。図5において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、46は、吸い出し
部、50は、燃焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸
引空気通路、53は、排気部カバーで、実施例1と異な
るところは、吸い出し部46が、焼成開始前から、外装
43内の空気を屋外に排出する点である。
焼成炉を示す断面図である。図5において、26は、制
御部、27は、炉、36は、排気部、46は、吸い出し
部、50は、燃焼ガス、51は、吸引空気、52は、吸
引空気通路、53は、排気部カバーで、実施例1と異な
るところは、吸い出し部46が、焼成開始前から、外装
43内の空気を屋外に排出する点である。
【0075】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0076】焼成開始からすぐに燃焼ガス50の排出と
ともに常に炉27や排気部36の断熱材から高温の熱気
が放出される可能性があるので、制御部26の指示によ
り焼成前から吸い出し部46により外装43内の空気を
吸引し、焼成開始時点から吸引空気51が、吸引空気通
路52を通り排気部36の周囲の排気部カバー53に送
られ、排気部36の先端近傍で排出されるようにしてい
る。
ともに常に炉27や排気部36の断熱材から高温の熱気
が放出される可能性があるので、制御部26の指示によ
り焼成前から吸い出し部46により外装43内の空気を
吸引し、焼成開始時点から吸引空気51が、吸引空気通
路52を通り排気部36の周囲の排気部カバー53に送
られ、排気部36の先端近傍で排出されるようにしてい
る。
【0077】以上のように、本実施例においては、炉2
7やバーナから漏れる燃焼ガス50を焼成開始時点から
吸引し、一酸化炭素の屋内への放出を防止して安全を確
保できる。また外装43内を焼成開始時点から冷却する
ので、バーナ8の電装部品や制御部の温度上昇を防止し
て耐久性を向上できる。
7やバーナから漏れる燃焼ガス50を焼成開始時点から
吸引し、一酸化炭素の屋内への放出を防止して安全を確
保できる。また外装43内を焼成開始時点から冷却する
ので、バーナ8の電装部品や制御部の温度上昇を防止し
て耐久性を向上できる。
【0078】(実施例7)図6は、本発明の実施例7の
焼成炉を示す断面図である。図6において、26は、制
御部、27は、炉、35は、排気通路、36は、排気
部、46は、吸い出し部、50は、燃焼ガス、51は、
吸引空気、55は、送風通路、56は、空気噴出口、5
7は、2次燃焼火炎で、実施例1と異なるところは、炉
27と排気部36を連通する排気通路35の途中に、吸
い出し部46からの吸引空気51を供給して、2次燃焼
を行う点である。
焼成炉を示す断面図である。図6において、26は、制
御部、27は、炉、35は、排気通路、36は、排気
部、46は、吸い出し部、50は、燃焼ガス、51は、
吸引空気、55は、送風通路、56は、空気噴出口、5
7は、2次燃焼火炎で、実施例1と異なるところは、炉
27と排気部36を連通する排気通路35の途中に、吸
い出し部46からの吸引空気51を供給して、2次燃焼
を行う点である。
【0079】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0080】炉27で還元焼成を行うと高濃度の一酸化
炭素や多量のすすが含まれる高温の燃焼ガス50が、排
気通路35に流入する。この時制御部26の指示により
吸い出し部46により送風通路55を介して吸引空気5
1が送られ、空気噴出口56から噴出している。この高
温の一酸化炭素と吸引空気51により空気噴出口56に
2次燃焼火炎57を形成し、排気通路35に流入する一
酸化炭素とすすを燃焼させている。これにより排気部3
6から燃焼ガス50が排出するときは、一酸化炭素とす
すは消滅するようにしている。
炭素や多量のすすが含まれる高温の燃焼ガス50が、排
気通路35に流入する。この時制御部26の指示により
吸い出し部46により送風通路55を介して吸引空気5
1が送られ、空気噴出口56から噴出している。この高
温の一酸化炭素と吸引空気51により空気噴出口56に
2次燃焼火炎57を形成し、排気通路35に流入する一
酸化炭素とすすを燃焼させている。これにより排気部3
6から燃焼ガス50が排出するときは、一酸化炭素とす
すは消滅するようにしている。
【0081】以上のように、本実施例においては、炉2
7やバーナ8から漏れる燃焼ガス50を排気通路35内
で再燃焼し、一酸化炭素を消滅させて安全を確保でき
る。
7やバーナ8から漏れる燃焼ガス50を排気通路35内
で再燃焼し、一酸化炭素を消滅させて安全を確保でき
る。
【0082】また炉27から排出される燃焼ガス50も
2次燃焼火炎57で、再燃焼させ、一酸化炭素やすすを
消滅できるので、屋外にも一酸化炭素やすすを排出する
ことを防止できる。
2次燃焼火炎57で、再燃焼させ、一酸化炭素やすすを
消滅できるので、屋外にも一酸化炭素やすすを排出する
ことを防止できる。
【0083】なお、本実施例において、還元焼成の程度
を変えて作業をする時は、制御部26の指示により吸い
出し部46の吸引空気51の量を可変して、2次燃焼火
炎57が安定して形成できるようにすることも可能であ
る。
を変えて作業をする時は、制御部26の指示により吸い
出し部46の吸引空気51の量を可変して、2次燃焼火
炎57が安定して形成できるようにすることも可能であ
る。
【0084】(実施例8)図7は、本発明の実施例8の
焼成炉を示す断面図である。図7において、26は、制
御部、27は、炉、32は、搬入搬出部、36は、排気
部、43は、外装、46は、吸い出し部、50は、燃焼
ガス、51は、吸引空気、58は、外装温度検知部で、
実施例1と異なるところは、外装43内に外装温度検知
部58を設けて、その温度により吸い出し部46を作動
する点である。また外装温度検知部58は、特に熱電対
やサーミスタで構成され、外装43内の搬入搬出部32
の燃焼ガス50が漏れやすい部分の近傍に設置してい
る。
焼成炉を示す断面図である。図7において、26は、制
御部、27は、炉、32は、搬入搬出部、36は、排気
部、43は、外装、46は、吸い出し部、50は、燃焼
ガス、51は、吸引空気、58は、外装温度検知部で、
実施例1と異なるところは、外装43内に外装温度検知
部58を設けて、その温度により吸い出し部46を作動
する点である。また外装温度検知部58は、特に熱電対
やサーミスタで構成され、外装43内の搬入搬出部32
の燃焼ガス50が漏れやすい部分の近傍に設置してい
る。
【0085】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0086】焼成中に外装温度検知部58で外装43内
の温度を計測し、この温度が所定の値を越えると、制御
部26により搬入搬出部32から燃焼ガス50が漏れて
いると判定して吸い出し部46を作動し、搬入搬出部3
2の周囲の空気を吸引空気51として屋外に排出してい
る。
の温度を計測し、この温度が所定の値を越えると、制御
部26により搬入搬出部32から燃焼ガス50が漏れて
いると判定して吸い出し部46を作動し、搬入搬出部3
2の周囲の空気を吸引空気51として屋外に排出してい
る。
【0087】以上のように、本実施例においては、燃焼
ガス50の漏れを判定して自動で確実に外装43内の空
気を排出することができる。
ガス50の漏れを判定して自動で確実に外装43内の空
気を排出することができる。
【0088】なお、本実施例において、外装温度検知部
58は、燃焼ガス50の漏れによる温度上昇を検知する
とあるが、炉27から燃焼ガス50が漏れることを想定
するのではなく、炉27の温度上昇により外装43内が
温度上昇したときに外装43内を冷却するために吸い出
し部46を作動することも可能である。
58は、燃焼ガス50の漏れによる温度上昇を検知する
とあるが、炉27から燃焼ガス50が漏れることを想定
するのではなく、炉27の温度上昇により外装43内が
温度上昇したときに外装43内を冷却するために吸い出
し部46を作動することも可能である。
【0089】また外装温度検知部58の検知した値が想
定している値よりも急激に上昇する場合は、危険防止の
ために制御部26の指示によりバーナ8の燃焼を停止す
ることも可能である。
定している値よりも急激に上昇する場合は、危険防止の
ために制御部26の指示によりバーナ8の燃焼を停止す
ることも可能である。
【0090】(実施例9)図8は、本発明の実施例9の
焼成炉を示す断面図である。図8において、27は、
炉、43は、外装、46は、吸い出し部、51は、吸引
空気、59は、屋外空気流入部で、実施例1と異なると
ころは、外装43は、吸い出し部46用の空気を屋外か
ら取り入れる点である。また屋外空気流入部59は、外
装43内をダクトを引き回すような構成で炉27の周囲
に新たな空気を屋外から供給できるように設けている。
焼成炉を示す断面図である。図8において、27は、
炉、43は、外装、46は、吸い出し部、51は、吸引
空気、59は、屋外空気流入部で、実施例1と異なると
ころは、外装43は、吸い出し部46用の空気を屋外か
ら取り入れる点である。また屋外空気流入部59は、外
装43内をダクトを引き回すような構成で炉27の周囲
に新たな空気を屋外から供給できるように設けている。
【0091】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0092】焼成中に外装43内の空気を吸い出し部4
6により吸引空気51として屋外に排出する時に、屋外
空気流入部59から温度の低い新鮮な屋外空気を供給す
る。炉27の周囲から漏れる燃焼ガス50は、外装43
内を上昇するので吸い出し部46により吸引を容易にし
ている。
6により吸引空気51として屋外に排出する時に、屋外
空気流入部59から温度の低い新鮮な屋外空気を供給す
る。炉27の周囲から漏れる燃焼ガス50は、外装43
内を上昇するので吸い出し部46により吸引を容易にし
ている。
【0093】以上のように、本実施例においては、屋外
の新鮮な空気を外装43内に流入して満たし、燃焼ガス
50が漏れたときに吸い出し部46で吸引を容易にして
一酸化炭素の屋内への放出を防止して安全を確保でき
る。また屋内の空気を吸引することが無いので、屋内が
負圧なることが無く、換気や給気を気にしないで焼成作
業を行うことができる。
の新鮮な空気を外装43内に流入して満たし、燃焼ガス
50が漏れたときに吸い出し部46で吸引を容易にして
一酸化炭素の屋内への放出を防止して安全を確保でき
る。また屋内の空気を吸引することが無いので、屋内が
負圧なることが無く、換気や給気を気にしないで焼成作
業を行うことができる。
【0094】(実施例10)図9は、本発明の実施例1
0の焼成炉を示す断面図である。図9において、26
は、制御部、27は、炉、32は、搬入搬出部、46
は、吸い出し部、47は、排気管、50は、燃焼ガス、
51は、吸引空気、60は、作動検知部、61は、バー
ナ取付部で、実施例1と異なるところは、吸い出し部4
6は、作動検知部60により動作確認を行った後に、還
元焼成を行うことを可能とする点である。また作動検知
部60は、特に排気管47内の熱電対やサーミスタによ
る温度測定と歪みゲージやダイヤフラムによる圧力測定
で検知を行うようにしている。
0の焼成炉を示す断面図である。図9において、26
は、制御部、27は、炉、32は、搬入搬出部、46
は、吸い出し部、47は、排気管、50は、燃焼ガス、
51は、吸引空気、60は、作動検知部、61は、バー
ナ取付部で、実施例1と異なるところは、吸い出し部4
6は、作動検知部60により動作確認を行った後に、還
元焼成を行うことを可能とする点である。また作動検知
部60は、特に排気管47内の熱電対やサーミスタによ
る温度測定と歪みゲージやダイヤフラムによる圧力測定
で検知を行うようにしている。
【0095】以上のように構成された焼成炉について、
以下その動作、作用について説明する。
以下その動作、作用について説明する。
【0096】炉27内で還元焼成を行う前に制御部26
の指示により吸い出し部46を作動し、その動作確認を
作動検知部60で行う。作動検知部60により吸い出し
部46が正常に作動していることが確認できれば、制御
部26は、還元焼成のコントロールを行うようにしてい
る。これにより、搬入搬出部32やバーナ取付部61の
スキマから燃焼ガス50が漏れだしても吸引空気51と
共に屋外に排出されるしている。また吸い出し部46の
作動が異常もしくは停止が確認できれば、制御部26は
吸い出し部46の故障と判定して、還元焼成を行わない
ように指示を行うか、焼成炉を停止する指示を行うよう
にしている。
の指示により吸い出し部46を作動し、その動作確認を
作動検知部60で行う。作動検知部60により吸い出し
部46が正常に作動していることが確認できれば、制御
部26は、還元焼成のコントロールを行うようにしてい
る。これにより、搬入搬出部32やバーナ取付部61の
スキマから燃焼ガス50が漏れだしても吸引空気51と
共に屋外に排出されるしている。また吸い出し部46の
作動が異常もしくは停止が確認できれば、制御部26は
吸い出し部46の故障と判定して、還元焼成を行わない
ように指示を行うか、焼成炉を停止する指示を行うよう
にしている。
【0097】以上のように、本実施例においては、還元
焼成時の燃焼ガス50の炉27やバーナ取付部61から
の漏れを確実に吸引して一酸化炭素の屋内への放出を防
止して安全を確保できる。
焼成時の燃焼ガス50の炉27やバーナ取付部61から
の漏れを確実に吸引して一酸化炭素の屋内への放出を防
止して安全を確保できる。
【0098】なお、本実施例において、作動検知部60
の原理として、モータの周波数や振動を計測したり送風
機のファンの回転を光の反射で確認を行う方法も可能で
ある。
の原理として、モータの周波数や振動を計測したり送風
機のファンの回転を光の反射で確認を行う方法も可能で
ある。
【0099】また作動検知部60による吸い出し部46
の動作確認は、還元焼成を開始する前よりも焼成炉を作
動させる時に行うことも可能であり、吸い出し部46も
焼成炉の運転開始より焼成炉が作動している間に連続し
て作動することも可能である。
の動作確認は、還元焼成を開始する前よりも焼成炉を作
動させる時に行うことも可能であり、吸い出し部46も
焼成炉の運転開始より焼成炉が作動している間に連続し
て作動することも可能である。
【0100】
【発明の効果】以上のように請求項1〜10に記載の発
明によれば、屋内に燃焼ガスが漏れ出すことが無く、還
元焼成の多量の一酸化炭素やすすが屋内に放出されるこ
とを防止し、焼成作業の安全を確保することができる。
明によれば、屋内に燃焼ガスが漏れ出すことが無く、還
元焼成の多量の一酸化炭素やすすが屋内に放出されるこ
とを防止し、焼成作業の安全を確保することができる。
【図1】本発明の実施例1、8における焼成炉の断面図
【図2】本発明の実施例2における焼成炉の断面図
【図3】本発明の実施例3における焼成炉の断面図
【図4】本発明の実施例4における焼成炉の断面図
【図5】本発明の実施例5、6における焼成炉の断面図
【図6】本発明の実施例7における焼成炉の断面図
【図7】本発明の実施例8における焼成炉の断面図
【図8】本発明の実施例9における焼成炉の断面図
【図9】本発明の実施例10における焼成炉の断面図
【図10】従来の焼成炉の断面図
8 バーナ 20 送風手段 27 炉 36 排気部 42 炉内温度検知部 43 外装 46 吸い出し部 48 空気取り入れ口 50 燃焼ガス 51 吸引空気 54 排気温度検知部 55 2次燃焼火炎 58 外装温度検知部 59 屋外空気流入部 60 作動検知部
Claims (10)
- 【請求項1】 陶磁器を焼成する炉と、前記炉を加熱す
るバーナと、前記バーナに空気を送る送風手段と、屋外
に炉内の燃焼ガスを排出する排気部と、前記炉と前記排
気部を連通する排気通路と、前記炉とバーナと送風手段
を収納する外装と、前記外装内の炉とバーナと送風手段
以外の部分に漏れた燃焼ガスを屋外に排出する吸い出し
部を設けた焼成炉。 - 【請求項2】 吸い出し部は、屋外に燃焼ガスを排出す
る排気部に外装内の空気を供給して、燃焼ガスと混合さ
せる請求項1項に記載の焼成炉。 - 【請求項3】 排気部から排出される燃焼ガスの温度を
検知する排気温度検知部を有し、吸い出し部は、前記排
気温度検知部により検知される燃焼ガスの温度に基づい
て、排気部に供給する空気の量を可変する請求項1また
は2に記載の焼成炉。 - 【請求項4】 炉内の温度を検知する炉内温度検知部を
有し、吸い出し部は、炉内温度検知部により検知された
炉内温度に基づき、排気部に供給する空気の量を可変す
る請求項1または2に記載の焼成炉。 - 【請求項5】 吸い出し部は、バーナにより炉を加熱し
た後も、排気部に空気を供給する請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の焼成炉。 - 【請求項6】 吸い出し部は、バーナにより炉を加熱す
る前から、外装内の空気を屋外に排出する請求項1〜5
のいずれか1項に記載の焼成炉。 - 【請求項7】 陶磁器を焼成する炉と、前記炉を加熱す
るバーナと、前記バーナに空気を送る送風手段と、屋外
に炉内の燃焼ガスを排出する排気部と、前記炉と前記排
気部を連通する排気通路と、前記炉とバーナと送風手段
を収納する外装と、炉と排気部を連通する排気通路の途
中に外装内の空気を供給する吸い出し部を有し、炉内か
ら排出された燃焼ガスと吸い出し部から供給された空気
により、2次燃焼を行う焼成炉。 - 【請求項8】 外装の炉とバーナと送風手段以外の部分
に漏れた燃焼ガスの温度を検知する外装温度検知部を設
けて、その温度が所定の温度以上になると吸い出し部を
作動する請求項1〜6のいずれか1項に記載の焼成炉。 - 【請求項9】 屋外から新たな空気を外装に取り入れる
屋外空気りゅうを屋外から取り入れる請求項1〜8のい
ずれか1項に記載の焼成炉。 - 【請求項10】 吸い出し部は、作動検知部により動作
確認を行った後に、還元焼成を行うことを可能とする請
求項1〜9のいずれか1項に記載の焼成炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001169215A JP2002364835A (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 焼成炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001169215A JP2002364835A (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 焼成炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364835A true JP2002364835A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19011316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001169215A Pending JP2002364835A (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 焼成炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002364835A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010268A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Pajiko:Kk | 陶芸用電気式加熱処理器の排気ガス処理装置及び排気ガス処理方法 |
JP2008115757A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Ebara Yoshikura Hydro-Tech Co Ltd | ガスタービンの排気設備 |
KR101561498B1 (ko) | 2013-11-07 | 2015-10-30 | 이환현 | 도자기 가마의 화실 연소 배기장치 |
-
2001
- 2001-06-05 JP JP2001169215A patent/JP2002364835A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010268A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Pajiko:Kk | 陶芸用電気式加熱処理器の排気ガス処理装置及び排気ガス処理方法 |
JP2008115757A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Ebara Yoshikura Hydro-Tech Co Ltd | ガスタービンの排気設備 |
KR101561498B1 (ko) | 2013-11-07 | 2015-10-30 | 이환현 | 도자기 가마의 화실 연소 배기장치 |
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