JP2002364575A - 再生ポンプ - Google Patents

再生ポンプ

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JP2002364575A JP2001172805A JP2001172805A JP2002364575A JP 2002364575 A JP2002364575 A JP 2002364575A JP 2001172805 A JP2001172805 A JP 2001172805A JP 2001172805 A JP2001172805 A JP 2001172805A JP 2002364575 A JP2002364575 A JP 2002364575A
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regenerative pump
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長を短縮することにより小型化を図ること
のできる再生ポンプを提供する。 【解決手段】 再生ポンプは、モータ部2により回転駆
動されるアーマチャ5と、そのアーマチャ5に連動して
回転されるインペラ20とを備える。アーマチャ5のシ
ャフト51a以外のアーマチャ本体51とインペラ20
とを係合する。アーマチャ本体51とインペラ20と
は、同一軸線上において相互に係合可能な凸部53と凹
部21とからなる係合手段を介してトルク伝達可能に係
合される。アーマチャ本体51とインペラ20とが隣り
合わせに配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生ポンプ(摩擦
再生式ポンプ、ウエスコ式ポンプ、カスケード式ポン
プ、円周流式ポンプ等の別名がある)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図14を参照して述べる。図1
4は再生ポンプを一部破断して示す側面図である。この
再生ポンプは、ポンプ部101とモータ部102とから
構成される。モータ部102は、ポンプハウジング10
3内に回転駆動されるアーマチャ105を備えている。
【0003】前記ポンプハウジング103の一端部(図
14において左端部)に設けられたポンプケーシング1
06には、前記アーマチャ105のシャフト105aの
一端部がラジアル荷重を受ける軸受107を介して回転
可能に支持されている。また、ポンプケーシング106
には、シャフト105aのスラスト荷重を受けるストッ
パ108が配置されている。なお、前記ポンプハウジン
グ103の他端部(図14において右端部)に設けたモ
ータカバー109には、シャフト105aの他端部が回
転可能に支持されている(図示省略)。
【0004】前記ポンプケーシング106内には、イン
ペラ120が回転可能に収容されている。インペラ12
0には、前記シャフト105aの断面D字形の軸部(符
号、105bを付す)がトルク伝達可能に係合されてい
る。なお、上記再生ポンプに類似するものには、例えば
特開平7−167082号公報に開示された自動車用燃
料ポンプがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例では、
アーマチャ105のシャフト105a以外のアーマチャ
本体(符号、105Aを付す)とインペラ120との間
に、アーマチャ105のシャフト105aを支持するた
めの軸受107が存在している。したがって、再生ポン
プの全長(図14において左右方向の長さ)を短縮する
ことが困難であり、再生ポンプの大型化を余儀無くされ
ていた。なお、従来にはアーマチャ本体とインペラとを
一体成形した再生ポンプがある(例えば、実開昭62−
792号公報参照)が、インペラ付きアーマチャの組付
け精度の確保が困難になることから好ましくない。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、全長を
短縮することにより小型化を図ることのできる再生ポン
プを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、特許請求の
範囲の欄に記載された構成を要旨とする再生ポンプによ
り解決することができる。すなわち、請求項1に記載さ
れた再生ポンプによると、モータ部により回転駆動され
るアーマチャのシャフト以外のアーマチャ本体と、その
アーマチャに連動して回転されるインペラとが、トルク
伝達可能に係合されている。これにより、再生ポンプの
全長を短縮することができ、これにより再生ポンプを小
型化することができる。
【0008】また、請求項2に記載された再生ポンプに
よると、アーマチャ本体とインペラとが同一軸線上にお
ける係合手段の凸部と凹部との係合を介してトルク伝達
可能に係合され、アーマチャ本体とインペラとが隣り合
わせに配置されている。したがって、従来例(図14参
照)と異なり、アーマチャ本体とインペラとの間に余計
な軸受が存在しないため、全長の短い小型の再生ポンプ
を得ることができる。
【0009】また、請求項3に記載された再生ポンプに
よると、アーマチャ本体とインペラとが相互に対面する
端面間における係合手段の凸部と凹部との係合を介して
トルク伝達可能に係合され、アーマチャ本体とインペラ
とが隣り合わせに配置されている。したがって、従来例
(図14参照)と異なり、アーマチャ本体とインペラと
の間に余計な軸受が存在しないため、全長の短い小型の
再生ポンプを得ることができる。
【0010】また、請求項4に記載された再生ポンプに
よると、アーマチャ本体とインペラとが同一軸線上にお
ける係合手段の凸部と凹部との係合を介してトルク伝達
可能に係合され、アーマチャ本体の外周上にインペラが
配置されている。したがって、アーマチャ本体とインペ
ラとが隣り合わせに配置される場合よりも、全長の短い
小型の再生ポンプを得ることができる。
【0011】また、請求項5に記載された再生ポンプに
よると、アーマチャ本体とインペラとが径方向及び周方
向に関し所定のがたつきをもってトルク伝達可能に係合
されている。これにより、アーマチャ本体とインペラと
の相互作用を回避することができるため、消費電力を削
減するとともに、アーマチャのシャフトを支持する軸受
の片減りを防止することができる。
【0012】この点について詳述する。例えば、アーマ
チャ本体とインペラとを一体成形した場合(例えば、実
開昭62−792号公報参照)において、アーマチャ本
体の推力がインペラに作用すると、ポンプケーシングに
対するインペラの摩擦が増大し、消費電力が増加するこ
とになる。また、インペラの片寄りがアーマチャ本体に
作用すると、アーマチャのシャフトを支持する軸受が片
減りすることになる。しかし、本項によれば、アーマチ
ャ本体とインペラとが径方向及び周方向に関し所定のが
たつきをもってトルク伝達可能に係合されていることに
より、アーマチャ本体とインペラとの相互作用を回避す
ることができる。したがって、ポンプケーシングに対す
るインペラの摩擦を減少して消費電力を削減するととも
に、アーマチャのシャフトを支持する軸受の片減りを防
止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1について図面を参照して説明する。実施の形態1
は、例えば自動車用燃料タンク内に配設される再生ポン
プを例示するものである。図1に再生ポンプを一部破断
した側面図が示され、図2にインペラとアーマチャとの
関係が正面図で示され、図3に図2のIII−III線
断面図が示され、図4にインペラとアーマチャの関係が
分解斜視図で示されている。
【0014】図1に示すように、再生ポンプは、ポンプ
部1とモータ部2とから構成される。まず、モータ部2
を説明する。モータ部2は、例えばブラシ付きの直流モ
ータであり、ほぼ円筒形状のポンプハウジング3内に固
定されたマグネット4、及び、ポンプハウジング3内に
て回転駆動されるアーマチャ5を備えている。
【0015】アーマチャ5は、鉄心、コイル等を内蔵し
たほぼ円柱状のアーマチャ本体51と、そのアーマチャ
本体51の軸心部を貫通するほぼ丸棒状のシャフト52
とを有している。なお、アーマチャ本体51とシャフト
52とは別部品であり、本明細書ではアーマチャ5のシ
ャフト52以外の本体部分をアーマチャ本体51と称す
る。
【0016】前記アーマチャ本体51のインペラ(後述
する)側の端面には、同一軸線をなすほぼ楕円柱状の係
合凸部53が突出されている。係合凸部53は、図4に
示すように、シャフト52の外径よりも大きい外径をな
す2つの凸状の円弧面53aと、シャフト52の外径よ
りも大きい間隔をもって形成された2つの平坦面53b
とを交互にかつ点対称状に有している。
【0017】図1に示すように、前記ポンプハウジング
3の一端部(図1において左端部)にはポンプケーシン
グ6が設けられ、また、そのポンプハウジング3の他端
部(図1において右端部)にはモータカバー9が設けら
れている。ポンプケーシング6には、前記アーマチャ5
のシャフト52の一端部(図1において左端部)が軸受
7を介して回転可能に支持されている。また、前記モー
タカバー9には、前記シャフト52の他端部が回転可能
に支持されている(図示省略)。前記アーマチャ5のコ
イル(図示省略)が通電されることにより、そのアーマ
チャ5が回転駆動される。
【0018】しかして、前記軸受7は、ほぼ有底円筒状
に形成されており、前記アーマチャ5のシャフト52の
ラジアル荷重及びスラスト荷重を共に受けることができ
る。また、前記モータカバー9には、モータ部2の内部
空間(符号省略)をポンプ外部に開口する送出口10が
形成されている。なお、送出口10には、エンジンにつ
ながる燃料供給配管(図示省略)が接続される。なお、
前記モータ部2におけるその他の構成については、周知
であるからその説明は省略する。また、モータ部2に
は、その他の形式のものを採用することができる。
【0019】次に、ポンプ部1を説明する。図1に示す
ように、前記ポンプケーシング6は、その主体をなすケ
ーシング本体部61と、そのケーシング本体部61の内
面側すなわち前記モータ部2の内部空間(符号省略)側
に重ね合わされたほぼリング状のケーシング補助部62
とから構成されている。すなわち、ケーシング本体部6
1とケーシング補助部62とを組合わせることによっ
て、ポンプケーシング6が形成されている。なお、前記
軸受7は、ポンプケーシング6の主体をなすケーシング
本体部61に配置されている。
【0020】前記ポンプケーシング6は、ケーシング本
体部61とケーシング補助部62との組合わせにより、
中空円板状のインペラ収容室(符号省略)を形成してい
る。そのインペラ収容室内には、ほぼ円板状のインペラ
20が回転可能に収容されている。
【0021】図4に示すように、インペラ20の外周部
には、表裏対称状をなす多数の羽根溝20aが周方向に
所定間隔で並んで形成されている(図3参照)。羽根溝
20aは、図3に示すように、インペラ20の径方向断
面においてほぼ半円状をなしている。また、表裏両面の
羽根溝20aは、羽根溝20aより小さい連通孔20b
により連通されている。
【0022】図4に示すように、前記インペラ20に
は、同一軸線をなす軸孔21が形成されている。軸孔2
1は、ほぼ楕円形状に形成されている。詳しくは、軸孔
21は、2つの凹状の円弧面21aと2つの平坦面21
bとを交互にかつ点対称状に有している。軸孔21は、
前記アーマチャ本体51の係合凸部53に対し径方向及
び周方向に関し所定のがたつきをもって係合可能に形成
されている(図2及び図3参照)。
【0023】図1に示すように、前記インペラ20は、
前にも述べたように、前記ポンプケーシング6のインペ
ラ収容室内に回転可能に収容されている。そして、イン
ペラ20の軸孔21に対し、前記アーマチャ本体51の
係合凸部53が径方向及び周方向に関し所定のがたつき
をもってトルク伝達可能に係合されている(図2及び図
3参照)。これにより、軸孔21の円弧面21aと係合
凸部53の円弧面53aとが対面状をなし、軸孔21の
平坦面21bと係合凸部53の平坦面53bとが対面状
をなす(図4参照)。
【0024】図1に示すように、前記インペラ20の軸
孔21に対する前記アーマチャ本体51の係合凸部53
の係合に際し、アーマチャ本体51の端部がポンプケー
シング6のケーシング補助部62内に回転可能に嵌合さ
れる。これとともに、アーマチャ本体51とインペラ2
0とが隣り合わせに配置される(図3参照)。また、ア
ーマチャ本体51とインペラ20とがほぼ面接触状をな
す関係に配置される。
【0025】図1に示すように、前記ポンプケーシング
6のケーシング本体部61とケーシング補助部62との
対向壁面には、前記インペラ20の表裏両面の羽根溝2
0aに対応するほぼ円弧形状の流路溝14が対称状に形
成されている。流路溝14は、インペラ20の羽根溝2
0aとでポンプ流路を形成する。
【0026】前記ポンプケーシング6のケーシング本体
部61には、吸入口16が形成されている。吸入口16
は、ポンプ外部に開口されているとともに、ケーシング
本体部61の流路溝14の始端部に開口されている。ま
た、前記ポンプケーシング6のケーシング補助部62に
は、吐出口18が形成されている。吐出口18は、ケー
シング補助部62の流路溝14の終端部に開口されてい
るとともに、前記モータ部2の内部空間(符号省略)に
開口されている。
【0027】次に、上記した再生ポンプの作動について
説明する。図1において、モータ部2のアーマチャ5の
コイル(図示省略)に対する通電によって、アーマチャ
5が回転駆動される。すると、アーマチャ本体51の係
合凸部53に連動してインペラ20が所定方向に回転さ
れることによりポンプ作用が生じる。これにともない、
燃料タンク(図示省略)内の燃料が、ポンプケーシング
6のケーシング本体部61の吸入口16からその流路溝
14内に導入される。その燃料は、インペラ20の表裏
両面の羽根溝20a(図3及び図4参照)により運動エ
ネルギを受けて表裏両側の流路溝14内を終端部に向け
て圧送される。そして、流路溝14内の終端部に圧送さ
れた燃料は、ポンプケーシング6のケーシング補助部6
2の吐出口18からモータ部2の内部空間(符号省略)
に吐出される。その燃料は、モータ部2の内部空間を経
て、モータカバー9の送出口10から燃料供給配管(図
示省略)へ送出される。
【0028】上記した再生ポンプによると、モータ部2
により回転駆動されるアーマチャ5のシャフト52以外
のアーマチャ本体51と、そのアーマチャ5に連動して
回転されるインペラ20とが、トルク伝達可能に係合さ
れている(図3参照)。これにより、再生ポンプの全長
(図1において左右方向の長さ)を短縮することがで
き、これにより再生ポンプを小型化することができる。
【0029】また、アーマチャ本体51とインペラ20
とが同一軸線上における係合凸部53と軸孔21との係
合を介してトルク伝達可能に係合され、アーマチャ本体
51とインペラ20とが隣り合わせに配置されている
(図3参照)。したがって、従来例(図14参照)と異
なり、アーマチャ本体51とインペラ20との間に余計
な軸受が存在しないため、全長(図1において左右方向
の長さ)の短い小型の再生ポンプを得ることができる。
また、従来例(図14参照)に比べ、インペラ20とケ
ーシング補助部62との摺動接触(図1参照)する面積
が減少する。これにより、ケーシング補助部62に対す
るインペラ20の摩擦が減少し、消費電力が削減される
効果も得られる。
【0030】なお、アーマチャ本体51の係合凸部53
とインペラ20の軸孔21とは、本明細書でいう「同一
軸線上において相互に係合可能な係合手段」を構成して
いる。そして、アーマチャ本体51の係合凸部53は本
明細書でいう「係合手段の凸部」に相当し、インペラ2
0の軸孔21は本明細書でいう「係合手段の凹部」に相
当する。
【0031】また、係合手段の凸部(係合凸部53)と
凹部(軸孔21)とは、相互に係合可能な形状であれば
よく、その形状は適宜変更することが可能である。ま
た、係合手段の凸部(係合凸部53)と凹部(軸孔2
1)とは逆配置に形成、すなわちアーマチャ本体51に
凹部(軸孔21)を形成し、インペラ20に凸部(係合
凸部53)を形成してもよい。
【0032】また、アーマチャ本体51とインペラ20
とが径方向及び周方向に関し所定のがたつきをもってト
ルク伝達可能に係合されている。これにより、アーマチ
ャ本体51とインペラ20との相互作用を回避すること
ができるため、消費電力を削減するとともに、アーマチ
ャ5のシャフト52を支持する軸受の片減りを防止する
ことができる。
【0033】この点について詳述する。例えば、アーマ
チャ本体51とインペラ20とを一体成形した場合(例
えば、実開昭62−792号公報参照)において、アー
マチャ本体51の推力がインペラ20に作用すると、ポ
ンプケーシングに対するインペラ20の摩擦が増大し、
消費電力が増加することになる。また、インペラ20の
片寄りがアーマチャ本体51に作用すると、アーマチャ
5のシャフト52を支持する軸受7が片減りすることに
なる。しかし、実施の形態1によれば、アーマチャ本体
51(詳しくは、係合凸部53)とインペラ20(詳し
くは、軸孔21)とが径方向及び周方向に関し所定のが
たつきをもってトルク伝達可能に係合されている。これ
により、アーマチャ本体51とインペラ20との相互作
用を回避することができる。したがって、ポンプケーシ
ング6に対するインペラ20の摩擦を減少して消費電力
を削減するとともに、アーマチャ5のシャフト52を支
持する軸受7の片減りを防止することができる。
【0034】また、アーマチャ5のシャフト52の一端
部(図1において左端部)のラジアル荷重及びスラスト
荷重を共に受ける軸受7が採用されている、これによ
り、従来例で必要とされたストッパ108(図14参
照)を排除することができる。これにより、再生ポンプ
の構成部品点数を削減することができる。
【0035】また、従来例と異なり、アーマチャ5のシ
ャフト52に断面D字形の軸部105b(図14参照)
を加工する必要がなくなるため、シャフト52に対する
加工コストを削減することができる。
【0036】[実施の形態2]本発明の実施の形態2に
ついて図面を参照して説明する。実施の形態2は上記実
施の形態1におけるアーマチャ5とインペラ20との係
合構造を変更したものであるから、その係合構造につい
て詳述し、重複する説明は省略する。図5に再生ポンプ
を一部破断した側面図が示され、図6にインペラ20と
アーマチャ5との関係が正面図で示され、図7に図6の
VII−VII線断面図が示され、図8にインペラとア
ーマチャの関係が分解斜視図で示されている。
【0037】実施の形態2では、実施の形態1における
アーマチャ本体51の係合凸部53(図4参照)が排除
されている。代わりに、図8に示すように、アーマチャ
5のアーマチャ本体51におけるインペラ側の端面に、
ほぼ円柱状をした複数本(図8では4本を示す)の係合
凸部54を突出している。各係合凸部54は、シャフト
52を取り囲む一円周上に所定間隔毎に配置されてい
る。
【0038】また、インペラ20の軸孔(符号、22を
付す)は、実施の形態1におけるほぼ楕円形状の軸孔2
1(図4参照)に代えて、アーマチャ5のほぼ丸棒状の
シャフト52を挿入可能なほぼ丸孔状に形成されてい
る。さらに、インペラ20には、ほぼ丸孔状をした複数
個(図8では4個を示す)の係合孔23が形成されてい
る。各係合孔23は、前記アーマチャ本体51の各係合
凸部54にそれぞれ対応している。各係合孔23は、前
記アーマチャ本体51の各係合凸部54に対しそれぞれ
径方向及び周方向に関し所定のがたつきをもって係合可
能に形成されている。
【0039】そして、図5に示すように、ポンプケーシ
ング6のインペラ収容室内に収容されたインペラ20の
各係合孔23には、アーマチャ本体51の各係合凸部5
4がそれぞれ係合されている。詳しくは、インペラ20
の各係合孔23には、アーマチャ本体51の各係合凸部
54がそれぞれ径方向及び周方向に関し所定のがたつき
をもってトルク伝達可能に係合されている(図6及び図
7参照)。また、実施の形態1と同様に、アーマチャ本
体51の端部が前記ポンプケーシング6のケーシング補
助部62内に嵌合される。これとともに、アーマチャ本
体51とインペラ20とが隣り合わせに配置される(図
7参照)。また、アーマチャ本体51とインペラ20と
がほぼ面接触状をなす関係に配置される。その他の構成
は、上記実施の形態1と同様である。
【0040】実施の形態2の再生ポンプによると、アー
マチャ本体51とインペラ20とが相互に対面する端面
間における係合凸部54と係合孔23との係合を介して
トルク伝達可能に係合され、アーマチャ本体51とイン
ペラ20とが隣り合わせに配置されている。したがっ
て、従来例(図14参照)と異なり、アーマチャ本体5
1とインペラ20との間に余計な軸受が存在しないた
め、全長の短い小型の再生ポンプを得ることができる。
【0041】なお、アーマチャ本体51の係合凸部54
とインペラ20の係合孔23とは、本明細書でいう「相
互に対面する端面間において相互に係合可能な係合手
段」を構成している。そして、アーマチャ本体51の係
合凸部54は本明細書でいう「係合手段の凸部」に相当
し、インペラ20の係合孔23は本明細書でいう「係合
手段の凹部」に相当する。
【0042】また、係合手段の凸部(係合凸部54)と
凹部(係合孔23)とは、相互に係合可能な形状であれ
ばよく、その形状は適宜変更することが可能である。ま
た、凹部(係合孔23)は、有底状の凹部で形成しても
よい。また、係合手段の凸部(係合凸部54)と凹部
(係合孔23)とは逆配置に形成、すなわちアーマチャ
本体51に凹部(係合孔23)を形成し、インペラ20
に凸部(係合凸部54)を形成してもよい。その他、実
施の形態2の再生ポンプによっても、実施の形態1とほ
ぼ同様の作用効果が得られる。
【0043】[実施の形態3]本発明の実施の形態3に
ついて図面を参照して説明する。実施の形態3は上記実
施の形態1におけるアーマチャ5とインペラ20との係
合構造を変更したものであるから、その係合構造につい
て詳述し、重複する説明は省略する。図9に再生ポンプ
を一部破断した側面図が示され、図10にインペラ20
とアーマチャ5との関係が正面図で示され、図11に図
10のX1−X1線断面図が示され、図12にインペラ
とアーマチャの関係が分解斜視図で示されている。
【0044】実施の形態3では、実施の形態1における
アーマチャ本体51の係合凸部53(図4参照)が排除
されている。代わりに、図10〜図13に示すように、
アーマチャ本体51におけるインペラ側の端部51Aの
外周面に、ほぼ偏平なU字溝状をした複数個(図12で
は4個を示す)の係合凹部55が形成されている。各係
合凹部55は、アーマチャ本体51におけるインペラ側
の端部51Aの外周面に対し周方向に所定間隔毎に形成
されており、アーマチャ本体51と同一軸線上に配置さ
れている。すなわち、アーマチャ本体51のインペラ側
の端部51Aは、いわゆる平歯車状に形成されている。
【0045】また、図12に示すように、インペラ20
には、実施の形態1におけるほぼ楕円形状の軸孔21
(図4参照)に代えて、ほぼ内歯車状の内周面を有する
軸孔(符号、24を付す)が同一軸線上に形成されてい
る。軸孔24は、前記アーマチャ本体51の各係合凹部
55を有する端部51Aの外周面に対応する凹凸形状を
もって形成されている。また、軸孔24、アーマチャ本
体51の各係合凹部55を有する端部51Aに対し径方
向及び周方向に関し所定のがたつきをもって係合可能に
形成されている。
【0046】そして、図9に示すように、ポンプケーシ
ング6のインペラ収容室内に収容されたインペラ20の
軸孔24には、アーマチャ本体51の各係合凹部55を
有する端部51Aが係合されている。詳しくは、インペ
ラ20の軸孔24には、アーマチャ本体51の各係合凹
部55を有する端部51Aが径方向及び周方向に関し所
定のがたつきをもってトルク伝達可能に係合されている
(図10及び図11参照)。これにより、アーマチャ本
体51の外周上にインペラ20が配置されている。その
他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
【0047】実施の形態3の再生ポンプによると、アー
マチャ本体51とインペラ20とが同一軸線上における
端部51Aと軸孔24との係合を介してトルク伝達可能
に係合され、アーマチャ本体51の外周上にインペラ2
0が配置されている。したがって、アーマチャ本体51
とインペラ20とが隣り合わせに配置される場合(実施
の形態1,2参照)よりも、全長(図9において左右方
向の長さ)の短い小型の再生ポンプを得ることができ
る。その他、実施の形態3の再生ポンプによっても、実
施の形態1とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0048】なお、アーマチャ本体51の各係合凹部5
5を有する端部51Aとインペラ20の軸孔24とは、
本明細書でいう「同一軸線上において相互に係合可能な
係合手段」を構成している。そして、アーマチャ本体5
1の各係合凹部55を有する端部51Aは本明細書でい
う「係合手段の凸部」に相当し、インペラ20の軸孔2
4は本明細書でいう「係合手段の凹部」に相当する。ま
た、係合手段の凸部(端部51A)と凹部(軸孔24)
とは、相互に係合可能な形状であればよく、その形状は
適宜変更することが可能である。
【0049】[実施の形態4]本発明の実施の形態4に
ついて図面を参照して説明する。実施の形態4は上記実
施の形態1における一部を変更したものであるから、そ
の変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。
図13に再生ポンプを一部破断した側面図が示されてい
る。
【0050】実施の形態4は、実施の形態1におけるイ
ンペラ20が表裏両面においてポンプ作用が生じるもの
に代えて、インペラ20が反アーマチャ本体側の片面に
おいてのみポンプ作用が生じるものに変更したものであ
る。すなわち、図13に示すように、インペラ20の羽
根溝20aが反アーマチャ本体側の片面にのみ形成され
たものである。このため、インペラ20は、実施の形態
1におけるインペラ20(図4参照)から連通孔20b
が排除されているとともに、アーマチャ本体51側の端
面の羽根溝20aが排除されている。
【0051】また、ケーシング補助部62(図1参照)
が排除されている。さらに、ポンプケーシング6のケー
シング本体部61には、インペラ20の外周部を取り囲
むフランジ部6aが形成されている。
【0052】前記ポンプケーシング6には、反アーマチ
ャ本体側の流路溝14の終端部に開口するとともに前記
フランジ部6aの端面に開口する吐出口18(実施の形
態1における符号と同一符号を付す)が形成されてい
る。したがって、ポンプケーシング6の反アーマチャ本
体側の流路溝14内の終端部に圧送された燃料は、吐出
口18からポンプハウジング3の内部空間(符号省略)
に吐出される。
【0053】さらに、前記インペラ20に対面するアー
マチャ本体51の端面には、直線状をなす適数本の溝部
51aが放射状に形成されている。溝部51aは、アー
マチャ5とインペラ20との対向端面間に、ポンプ作用
による流体の圧力がインペラ20の軸孔21とアーマチ
ャ本体51の係合凸部53との間のがたつきによる隙間
を通じて加わる流路部を形成している。なお、溝部51
aは、アーマチャ本体51に対面するインペラ20の端
面に形成することもできる。その他の構成は、上記実施
の形態1と同様である。
【0054】実施の形態4の再生ポンプによると、イン
ペラ20の反アーマチャ本体側の片面においてのみポン
プ作用が生じるものである。このため、インペラ20が
両面においてポンプ作用が生じる場合(図14参照)に
比べて、ポンプケーシング6のケーシング補助部62の
流路溝14(図1参照)が排除される。これにより、イ
ンペラ20に対する流体(燃料)による粘性抵抗を低減
することができるとともに、ポンプケーシング6のケー
シング補助部62を廃止し、部品点数を削減することが
できる。また、インペラ20のアーマチャ本体側の羽根
溝20a及びポンプケーシング6のアーマチャ本体側の
流路溝14が排除されるので、インペラ20の形状を単
純化することができる。
【0055】また、インペラ20に対面するアーマチャ
本体51の端面に溝部51aが形成されることにより、
アーマチャ5とインペラ20との対向端面間にポンプ作
用による流体(燃料)の圧力が加わる流路部が設けられ
る。これにより、インペラ20の表裏両面が受ける流体
(燃料)の受圧力のバランスをとることができる。その
他、実施の形態4の再生ポンプによっても、実施の形態
1とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0056】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、本発明は、自動車用燃料ポンプ
に限らず、その他の流体のポンプにも広く適用すること
ができる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、アーマチャとインペラとの間に余計な軸受が存在し
ないものであるから、再生ポンプの全長を短縮すること
ができることにより、再生ポンプを小型化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる再生ポンプを一
部破断して示す側面図である。
【図2】インペラとアーマチャとの関係を示す正面図で
ある。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】インペラとアーマチャの関係を示す分解斜視図
である。
【図5】本発明の実施の形態2にかかる再生ポンプを一
部破断して示す側面図である。
【図6】インペラとアーマチャとの関係を示す正面図で
ある。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】インペラとアーマチャの関係を示す分解斜視図
である。
【図9】本発明の実施の形態3にかかる再生ポンプを一
部破断して示す側面図である。
【図10】インペラとアーマチャとの関係を示す正面図
である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】インペラとアーマチャの関係を示す分解斜視
図である。
【図13】本発明の実施の形態4にかかる再生ポンプを
一部破断して示す側面図である。
【図14】従来例にかかる再生ポンプを一部破断して示
す側面図である。
【符号の説明】
2 モータ部 5 アーマチャ 20 インペラ 21 軸孔(係合手段の凹部) 23 係合孔(係合手段の凹部) 24 軸孔(係合手段の凹部) 51 アーマチャ本体 51A 端部(係合手段の凸部) 53 係合凸部(係合手段の凸部) 54 係合凸部(係合手段の凸部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ部により回転駆動されるアーマチ
    ャと、そのアーマチャに連動して回転されるインペラと
    を備える再生ポンプであって、 前記アーマチャのシャフト以外のアーマチャ本体と前記
    インペラとをトルク伝達可能に係合したことを特徴とす
    る再生ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の再生ポンプであって、 前記アーマチャ本体と前記インペラとは、同一軸線上に
    おいて相互に係合可能な凸部と凹部とからなる係合手段
    を介してトルク伝達可能に係合され、 前記アーマチャ本体と前記インペラとが隣り合わせに配
    置されていることを特徴とする再生ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の再生ポンプであって、 前記アーマチャ本体と前記インペラとは、相互に対面す
    る端面間において相互に係合可能な凸部と凹部とからな
    る係合手段を介してトルク伝達可能に係合され、 前記アーマチャ本体と前記インペラとが隣り合わせに配
    置されていることを特徴とする再生ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の再生ポンプであって、 前記アーマチャ本体と前記インペラとは、同一軸線上に
    おいて相互に係合可能な凸部と凹部とからなる係合手段
    を介してトルク伝達可能に係合され、 前記アーマチャ本体の外周上に前記インペラが配置され
    ていることを特徴とする再生ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の再
    生ポンプであって、 前記アーマチャ本体と前記インペラとは、径方向及び周
    方向に関し所定のがたつきをもってトルク伝達可能に係
    合されていることを特徴とする再生ポンプ。
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