JP2002364571A - 電動ポンプおよび内燃機関の制御装置 - Google Patents

電動ポンプおよび内燃機関の制御装置

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JP2002364571A
JP2002364571A JP2001173954A JP2001173954A JP2002364571A JP 2002364571 A JP2002364571 A JP 2002364571A JP 2001173954 A JP2001173954 A JP 2001173954A JP 2001173954 A JP2001173954 A JP 2001173954A JP 2002364571 A JP2002364571 A JP 2002364571A
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internal combustion
combustion engine
intake air
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JP2001173954A
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Hiroshi Iwano
岩野  浩
Hiroshi Oba
大羽  拓
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】過給機等に利用されるポンプを小型・軽量化す
る。 【解決手段】2軸同期反転駆動モータ内部の2つのロー
タ13,14とステータ12内面とで仕切られる2つの
ルーツ型可変容積室15,16を形成すると共に、これ
ら2つの可変容積室15,16に連通する吸入口17,
18と吐出口を形成して電動ポンプ1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体等を圧送する
電動ポンプを小型化する技術と、その応用技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の過給装置として以下の
ような技術がある。特開平3−246323号に開示さ
れた第1の従来技術は、ターボチャージャによる過給
と、該ターボチャージャにより発電機を駆動して発電さ
れた電力をバッテリに蓄電し、蓄電された電力で電動機
駆動の過給機を駆動することによる過給とを併用する。
前記電動機駆動の過給機としては、一対の遠心式のコン
プレッサを用いている。
【0003】また、特開平10−159577号に開示
された第2の従来技術は、電動機駆動の容積型の過給機
を設け、過給機の作動中は、過給機をバイパスするよう
に吸気通路に設けられたバイパス通路に配置された開閉
弁でバイパス通路を閉じて、空気を過給機経由でシリン
ダ内に送り込み、過給機の作動停止中は、前記開閉弁を
開いて過給機を経由させず空気を吸気通路から直接シリ
ンダ内に送り込むことで吸気効率を高めるようにしてい
る。
【0004】一方、電動機として、特開平4−1781
43号に開示された一体型2軸同期駆動モータが公知で
ある。これは、周辺部に永久磁石を備えた2つのロータ
を、各ロータの永久磁石が接触または近接するように、
楕円状内周面に電機子を備えたステータ内に並列に軸支
し、かつロータ同士が相対向して形成された歯部の無配
置部において、各ロータの磁界極面を相対向させた磁気
カップリングを構成している。
【0005】その他、2軸同期反転駆動モータとして
は、例えば特開平7−163104号、特開平8−98
479号に開示されたようなものがあり、2つのロータ
を同期反転させる構成はモータ技術では公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来の内燃
機関の過給装置では、アクセル操作量に対応したトルク
要求量とパワートレイン側のトルク要求量とに応じて決
定される所定の目標吸気圧にするために過給機の過給圧
を調整する制御仕様となっているが、低回転高負荷域で
は、エンジンの吸気量が少ないためターボチャージャ回
転数が上昇せず大きな発電量は得られない。その結果電
動駆動の過給機も大出力で駆動できないため、加速感に
最も大きく影響する運転領域で大きな過給圧が得られな
い。
【0007】また、上記第1、第2の従来例共に、電動
機駆動の過給機では、電動機の出力を過給機に伝える伝
達系のロスが生じ、電動機を動かす動力に対する過給機
で得られる過給仕事の効率が低下するという問題があ
る。また、電動機と過給機を併せた過給システムとして
の体積と重さが大きくなり、レイアウトや取り付け方法
が難しくなると言った問題や、電動機と過給機を併せた
回転慣性も大きくなり、回転数の変化応答が遅くなるた
め、過渡的な過給圧力の応答性が満足できないと言った
問題があった。
【0008】また、前記公知の一体型2軸同期駆動モー
タを用いて、メカニカルブースターポンプ、ギアポンプ
等、2軸を同時に回転させることを必要とする過給機を
駆動する電動式の過給システムとすれば、動力伝達の効
率向上は期待できるが、電動機と過給機を併せた過給シ
ステムとしての体積と重さが大きくなる問題、電動機と
過給機を併せた大きな回転慣性による過渡的な過給圧力
の応答性が満足できないという問題などは解決できな
い。
【0009】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、小型で効率のよい電動ポンプを提供
すると共に、該電動ポンプを過給機としてコンパクトで
高い過給性能が得られるようにした内燃機関の制御装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る電動ポンプの発明は、2軸同期反転駆動モータ内部の
2つのロータとステータ内面とで仕切られる2つのルー
ツ型可変容積室を形成すると共に、これら2つの可変容
積室に連通する吸入口と吐出口を形成して構成したこと
を特徴とする。
【0011】請求項1に係る発明によると、過給機本体
と駆動用モータとを一体化でき、動力伝達効率の向上と
小型軽量化・小回転慣性化を図れ、それによって電力消
費も節減できる。また、請求項2に係る電動ポンプの発
明は、前記2つのロータを、それぞれ長手方向に磁極を
有する永久磁石で構成し、前記ステータを、前記2つの
ロータの回転位相を合わせるように回転磁界を発生させ
る3相交流ステータで構成したことを特徴とする。
【0012】また、請求項3に係る電動ポンプの発明
は、前記2つのロータを、それぞれ軟鋼鉄心で構成し、
前記ステータを、前記2つのロータの回転位相を合わせ
るように回転磁界を発生させる3相交流ステータで構成
したことを特徴とする。請求項2又は請求項3に係る発
明によると、2つのロータを高速で安定して同期反転さ
せることができる。
【0013】また、請求項4に係る内燃機関の制御装置
の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の
電動ポンプを吸入空気の過給機として内燃機関に搭載
し、目標過給圧が得られるように前記過給機の回転数を
制御することを特徴とする。請求項4に係る発明による
と、常に効率良く過給機を駆動することが可能となり、
過給に伴う電力損失を最小限に留め、燃費を最大限向上
できる。
【0014】また、請求項5に係る内燃機関の制御装置
の発明は、アクセル操作量を基に内燃機関の目標吸入空
気量を算出し、該目標吸入空気量を実現するように前記
目標過給圧を算出することを特徴とする。請求項5に係
る発明によると、また、ドライバのアクセル操作に応じ
て、内燃機関の目標吸入空気量を算出しつつ過給機の目
標回転数を算出して制御することにより、加速パターン
に見合って要求される空気量即ちエンジントルクを実現
でき、ドライバの意図する加速度を実現でき、加速フィ
ーリングを向上させることができる。
【0015】また、請求項6に係る内燃機関の制御装置
の発明は、前記過給機を介装した吸気通路をバイパスし
て開閉弁を介装したバイパス通路を接続すると共に、該
バイパス通路下流側の吸気通路にスロットル弁を備え、
前記目標吸入空気量が過給を要しないときには、前記過
給機の駆動を停止すると共に前記開閉弁を開き、目標吸
入空気量に応じた目標開度となるようにスロットル弁を
制御し、前記目標吸入空気量が過給を要するときには、
前記開閉弁を閉じ、前記スロットル弁を全開近傍に保持
しつつ前記目標過給圧となるように過給機の回転数を制
御することを特徴とする。
【0016】請求項6に係る発明によると、目標吸入空
気量が小さく過給が不要なときは、開閉弁を開いてバイ
パス通路から空気を導入して過給機経由によるフリクシ
ョン損失を無くしつつスロットル弁開度で吸入空気量を
制御することにより、精度良くかつ燃費を節減した制御
を行える。
【0017】また、目標吸入空気量が大きく過給が必要
なときは、開閉弁を閉じて過給機に空気を導きつつ、ス
ロットル弁を全開近傍に維持して極力フリクションを減
少して過給圧制御による吸入空気量制御を行うことによ
り、燃費を節減しつつ最大限出力を高める制御を行え
る。また、請求項7に係る内燃機関の制御装置の発明
は、前記過給機の消費電力を含む要求発電量を算出し、
該要求発電量に応じた内燃機関の損失出力を算出し、該
損失出力に基づいて内燃機関の目標トルクを補正すこと
を特徴とする。
【0018】請求項7に係る発明によると、発電に伴う
機関トルクの低下を防止でき、トルク段差等の運転性の
不具合を発生しないという効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る電動ポンプ
の構成を示す。該電動ポンプ1は、内周に沿ってステー
タ11を配設した横断面長円状のケース12内に、2つ
のローラ13,14を90°の回転位相差を有して軸支
して構成されている。
【0020】前記2つのローラ13,14は、それぞれ
長手方向の両端部が相反する磁極を有する永久磁石又は
凸状の極を持つ軟鋼鉄心で構成され、相互の最接近部が
常に所定の微少間隔を保ち、また、前記ステータ11と
の間にも最接近部が常に所定の微少間隔を保つように外
周形状が形成されている。前記ステータ11には、空間
移動磁界により前記2つのロータ13,14を反転して
回転させるようにコイルを配置する。
【0021】前記2つのロータ13,14の支軸を結ぶ
方向の両側に、これら2つのロータ13,14とステー
タ11内面とで仕切られる2つのルーツ型可変容積室1
5,16が形成され、ステータ11およびケース12の
中央部に、一方の可変容積室15に連通して吸入口17
が形成され、他方の可変容積室16に連通して吐出口1
8が形成される。
【0022】そして、前記ステータ11のコイルの通電
を制御して空間移動磁界を発生させて、ロータ13,1
4を図示矢印方向に回転させると、可変容積室15では
容積が増大し、吸入口17から空気が吸入される。該吸
入空気は、可変容積室15の容積が最大となった後、一
方のロータの一端部により吸入口17に連通する側と遮
断される側とに分離される。吸入口17と連通する側は
新たな可変容積室15となって再度容積が増大して新た
に吸入口17から空気が吸入される。一方、吸入口17
から遮断されて前記ロータとステータ11内面とで仕切
られた室(図1の状態ではロータ13の上側の空間)内
に取り込まれた空気は、該室内を容積一定のまま吐出口
18側に搬送される。そして、前記ロータの他端部が吐
出口18を通過した後は、2つのロータ13,14とス
テータ11内面とで仕切られて新たに形成される可変容
積室16に移動する。その後、該可変容積室16の容積
は減少し、可変容積室16内の空気は圧縮されて吐出口
18から吐出される。
【0023】上記行程が2つのロータ13,14の回転
によって繰り返され、連続的に空気が吸入口17から吸
入され、吐出口18から吐出され、電動ポンプとして機
能する。ここで、前記2つのロータ13,14間の微小
隙間及びロータ13,14とステータ11との微小隙間
を、通常のルーツ・ブロアー並みの精度で形成すること
により、ルーツ・ブロアーと同等の空気圧縮能力を得る
ことができる。
【0024】図2は、前記電動ポンプ1を駆動するイン
バータの回路を示す。3相ブリッジ回路の例で、U・V
・Wそれぞれのラインを流れる電流の方向と大きさによ
って前記ステータ11のコイルで発生する磁界を制御
し、ロータを回転させるために必要な回転磁界を発生さ
せる。尚、3相ブリッジ回路における電流制御の方法は
公知のため、ここでは特に記さない。
【0025】図3に、前記電動ポンプにおける回転磁界
とロータ位置の様子を示す。図2で説明したインバータ
によりステータ内のU・V・Wの各コイルに流れる電流
が制御されU→V→Wと順番に磁界が発生することによ
り回転磁界となりロータの回転を制御することになる。
かかる構成の電動ポンプとすれば、過給機本体と駆動用
モータとを一体化でき、動力伝達効率の向上と小型軽量
化・小回転慣性化が図られると同時に、2つの内部ロー
タを高速で安定して同期反転させることができ、電力消
費も可及的に節減することができる。
【0026】次に、上記電動ポンプを用いて吸入空気の
過給を行う内燃機関の制御装置の実施形態について説明
する。図4は、本実施形態のシステム構成を示す。エン
ジン(内燃機関)21の吸気通路22に、前記電動ポン
プで構成される過給機23が介装される。該過給機23
は、上流側の吸入口から吸入した空気を加圧して下流側
の吐出口から吐出供給する。前記過給機23をバイパス
して、開閉弁24を介装したバイパス通路25が、吸気
通路22に接続される。該バイパス通路25より上流側
の吸気通路22には、吸入空気量を検出するエアフロー
メータ26が装着され、前記バイパス通路25より下流
側の吸気通路22には、DCモータ等により開度を制御
されて吸入空気量を制御するスロットル弁27が介装さ
れる。また、該スロットル弁27には、スロットル弁2
7の開度を検出するスロットルセンサ28が装着されて
いる。また、前記スロットル弁27上流の吸気通路22
に、過給圧を検出する圧力センサ29が装着されてい
る。
【0027】エンジン本体には、燃料噴射信号によって
駆動されて燃料を噴射供給する燃料噴射弁30、燃焼室
に装着されて点火信号に基づいて点火を行う点火プラグ
31等が装着されている。また、前記エアフローメータ
26の他、エンジンの各種状態を検出するセンサ類が以
下のように設けられる。
【0028】アクセル操作量センサ32は、ドライバに
よって操作されるアクセルペダルの操作量APOを検出
する。クランク角センサ33は、エンジン回転数Neを
検出する。水温センサ34は、エンジン冷却水温Twを
検出する。これら各種センサからの検出信号は、コント
ロールユニット35へ入力され、該コントロールユニッ
ト35では、前記センサ類からの信号に基づいて検出さ
れる運転条件に応じて目標とする空気量、過給圧、燃料
量、点火時期等を演算して設定し、設定された空気量が
得られるように前記スロットル弁27の開度を制御し、
目標とする過給圧が得られるように過給機23の回転数
を過給機23と一体の電動機によって制御する。また、
設定された燃料噴射量が得られるように前記燃料噴射弁
30を制御し、設定された点火時期で前記点火プラグ3
1を点火させる制御を行う。さらに、エンジン駆動され
るジェネレータ36の発電量が、過給機23の駆動に必
要な電力とバッテリ37の状態や電気負荷等を考慮して
算出された要求発電量を満たすように制御する。
【0029】なお、図示しないが、前記吸気通路22と
排気通路38とを結ぶEGR通路が配設され、EGRガ
スをスロットル弁27の下流へ導入する。EGR通路に
はEGRガス量を制御するEGR制御弁が介装され、目
標とするEGR量に応じて前記コントロールユニット3
5からの信号によって開度が制御される。図5は、前記
本発明にかかる電動ポンプによる過給機を用いてドライ
バの要求する駆動力を実現する制御のブロック図であ
る。
【0030】ドライバのアクセル操作量APOに基づい
て、要求する車両の駆動力(目標駆動力)を求め、該目
標駆動力に基づいて変速機の変速比とエンジントルクの
目標値を演算する。該目標エンジントルクを任意の空燃
比で実現するために必要なエンジンのシリンダ吸入空気
量(目標吸入空気量)を求め、この目標吸入空気量を実
現する目標過給圧を演算する。前記目標吸入空気量と目
標過給圧とに基づいて、過給機23の目標回転数を求
め、これに応じて駆動用モータの回転数を制御する。
【0031】図6は、本発明による目標過給圧の演算ル
ーチンのフローチャートを示す。ステップ1では、ドラ
イバのアクセル操作量APOと車速VSPとに基づい
て、運転性、動力性から決まる目標駆動力tPを、図7
に示すように、アクセル操作量APOと車速VSPで決
まるマップからの検索により求める。ステップ2では、
目標エンジントルクtTeを求める。図8に示す通り、
前記目標駆動力に基づいて変速機の目標変速比から目標
エンジントルクtNeに変換する。変速機の目標変速比
tGは図9のように現行と同様にアクセル操作量APO
と車速VSPで決まるマップ検索で求める。目標エンジ
ントルクtTeは目標駆動力tPを目標変速比tGで除
して演算する。
【0032】ステップ3では、この目標エンジントルク
Teを実現する目標吸入空気量tQaを演算する。これ
は図10のように、目標エンジントルクTeとエンジン
回転数Neとに基づいて、マップ検索により求める。ス
テップ4では、目標吸入空気量tQaを基に目標過給圧
tPcを演算する。これは図11に示すように、テーブ
ルデータで任意に設定できる。尚、この図では過給圧の
標準大気圧P0に対する比で考え、過給圧比ηpc=t
Pc/P0とする。過給に伴う駆動損失を極力抑えたい
場合には、NA時(同一エンジンで過給機を搭載しない
場合)の最大空気量までは非過給域の設定とし、過給圧
比ηpc=1とすれば良い。それ以上の空気量要求の場
合には、過給圧を上昇させて空気量を制御することにな
る。
【0033】図12は、前記ジェネレータの要求発電量
と、過給機(電動機)の目標回転数および要求電力と、
を演算するルーチンのフローチャートを示す。ステップ
11では、目標過給圧tPcを演算する。この部分は後
述する。ステップ12では、目標吸入空気量tQaと目
標過給圧tPcとに基づいて、過給機23の目標回転数
tNcを演算する。一般に過給機は、図13に示すよう
に、過給機を通過する総空気流量と過給圧比によって回
転数が決まる特性が与えられるため、目標吸入空気量t
Qaとエンジン回転数Neから総空気流量Qsを求め(*
エンジン回転数Neでよいと思いましたが、ご確認くだ
さい)、過給圧比ηpcと合わせてマップ検索により、
過給機23の目標回転数tNcを求めればよい。そし
て、過給機23がこの目標回転数tNcとなるように、
過給機23と一体の電動機の通電(前記回転磁界の周波
数:U・V・W交番周波数)が制御される。
【0034】ステップ13では、目標吸入空気量tQa
と圧力センサ29によって検出された実過給圧から過給
機23の消費電力を演算する。一般に過給機は図14に
示すように、総空気流量と過給圧比によって消費電力が
決まる特性が与えられるため、目標空気量と回転数から
総空気流量を求め過給圧比と合わせてマップ検索により
消費電力を演算する。
【0035】ステップ14では、過給機23の駆動に必
要な電力とバッテリ37の状態や電気負荷等からの発電
量を考慮して要求発電量を求める。エンジンで直動され
るジェネレータ36は、この発電量となるように制御す
る。具体的には、エンジン回転に同期して回転されるジ
ェネレータ36の回転数で前記要求発電量が得られるよ
うに、ジェネレータ36の界磁電流を制御する一方、該
ジェネレータ36の駆動損失に見合ったエンジントルク
相当の燃料噴射量分を増量補正する。
【0036】図15に、本発明による過給圧、吸気圧の
実際の様子を示す。平地定速走行のようにドライバのア
クセル操作が僅かな場合には、目標空気量も僅かとな
り、非過給域設定のため過給機23を停止するように、
一体の電動機の回転数が制御されると同時にバイパス通
路25の開閉弁24が開かれる。この時、スロットル弁
27上流の過給圧は大気圧に等しく、吸気圧はスロット
ル弁27により絞られて吸入空気量が制御される。ま
た、前記バイパス通路25から空気を導入して、過給機
23経由によるフリクション損失を無くす。
【0037】アクセル操作量が増大すると、目標吸入空
気量tQaも増大し、まだ非過給域に設定されているた
め過給は停止しているが、スロットル弁27はNA状態
での吸入空気量を大きくするために、アクセル操作量の
操作割合に対して大きな割合で開く。この時、まだNA
状態のため、スロットル弁27上流の過給圧は大気圧に
等しく、吸気圧はスロットル弁27により絞られて吸気
量が制御される。
【0038】更にアクセル操作量が大きくなると、目標
吸入空気量tQaも大きくなって過給域に入る。そし
て、バイパス通路25の開閉弁24を閉じて、過給機2
3に空気を導くと共に、過給域の目標回転数tNcにな
るように過給機23と一体の電動機の回転数を制御す
る。このとき、スロットル弁27は殆ど動かずに全開近
傍の開度を保ったまま、過給圧によって吸入空気量が制
御される。スロットル弁27を全開とした場合には、吸
気圧は過給圧と等しくなり、大気圧より大きい値とな
る。
【0039】以上のように、本発明にかかる電動ポンプ
を過給機として用いた内燃機関の過給装置により、無駄
が少なく効率良く過給圧を発生できると共に、過渡時に
も応答性良く過給圧を発生できる。また、ドライバのア
クセル操作に応じて、各部の目標値を算出しつつ過給機
の目標回転数を算出して制御することにより、あらゆる
加速パターンにおいて、要求される空気量即ちエンジン
トルクを実現でき、ドライバの意図する加速度を実現で
き、加速フィーリングを向上させることができる。
【0040】更に、過給域の設定を自由に行えるので、
過給仕事に無駄が無く効率良く過給が行えると共に、エ
ンジンの吸入する空気量の制御性が向上し、過給域/非
過給域のつながりもスムーズに行え、トルク操作性が向
上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電動ポンプの実施形態を示す断
面図
【図2】同上電動ポンプのモータ駆動回路の構成を示す
【図3】同上電動ポンプのモータの回転磁界とロータ位
置の様子を示す図
【図4】上記電動ポンプを過給機として用いる本発明に
かかる内燃機関の制御装置の実施形態のシステム構成を
示す図
【図5】同上実施の形態の制御ブロック図
【図6】同じく目標過給圧の演算ルーチンのフローチャ
ート
【図7】同じくアクセル操作に応じた駆動力特性の例を
示す図
【図8】同じく目標駆動力を実現する目標吸入空気量を
演算するブロック図
【図9】同じく変速機の目標変速比を設定するマップ
【図10】同じく目標エンジントルクから目標吸入空気
量を設定するマップ
【図11】同じく目標空気量から目標過給圧を設定する
マップ
【図12】同じく過給機駆動の目標電力と要求発電量を
演算するルーチンのフローチャート
【図13】同じく過給機の目標総空気流量と過給圧比か
ら過給機の目標回転数を検索するマップ
【図14】同じく過給機の目標総空気流量と過給圧比か
ら過給機の消費電力を検索するマップ
【図15】同じく各部の回転数、過給圧、空気量の様子
を示す図
【符号の説明】
1 電動ポンプ 11 ステータ 13,14 ロータ 15,16 可変容積室 17 吸入口 18 吐出口 21 エンジン(内燃機関) 23 過給機 24 開閉弁 25 バイパス通路 26 エアフローメータ 27 スロットル弁 28 スロットルセンサ 29 過給圧センサ 32 アクセル操作量センサ 33 クランク角センサ 35 コントロールユニット 36 ジェネレータ 37 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 23/00 F02D 23/00 F 5H607 N 5H621 P 5H622 41/02 310 41/02 310D 41/04 310 41/04 310Z F04B 49/06 341 F04B 49/06 341B F04C 29/10 311 F04C 29/10 311G H02K 1/27 501 H02K 1/27 501Z 7/14 7/14 B 16/00 16/00 21/14 21/14 M Fターム(参考) 3G005 EA06 EA20 FA04 FA05 GB17 GB18 GC08 GD02 GE08 HA19 JA06 JA12 JA25 JA39 JA45 JA51 JB02 JB26 3G092 AA01 AA18 BA02 DB02 DC03 DC04 DG08 EA14 EA28 EA29 FA04 FA10 FA24 GA12 HA01Z HA06Z HA10X HA16X HA16Z HA17X HE01Z HE03Z HE08Z HF08Z 3G301 HA01 HA11 HA13 JA01 JA02 JA04 KA12 KA21 LA03 LC03 NE01 NE06 PA07A PA11A PA16A PA18A PD15A PE01A PE03A PE08A PF03A 3H029 AA06 AA16 AB02 BB32 BB52 CC03 CC05 CC06 CC09 CC24 CC25 CC27 CC38 CC53 CC54 CC62 CC65 CC87 3H045 AA05 AA09 AA12 AA26 BA19 CA03 CA09 DA05 DA19 DA43 EA13 EA17 EA46 5H607 AA12 BB01 BB07 BB08 BB14 BB26 CC05 DD02 FF06 5H621 BB02 BB07 BB10 GA04 GB10 HH01 JK07 JK17 5H622 CA01 CA07 CA12 CB04 PP01 QA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2軸同期反転駆動モータ内部の2つのロー
    タとステータ内面とで仕切られる2つのルーツ型可変容
    積室を形成すると共に、これら2つの可変容積室に連通
    する吸入口と吐出口を形成して構成したことを特徴とす
    る電動ポンプ。
  2. 【請求項2】前記2つのロータを、それぞれ長手方向に
    相反する磁極を有する永久磁石で構成し、前記ステータ
    を、前記2つのロータの回転位相を合わせるように回転
    磁界を発生させる3相交流ステータで構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 【請求項3】前記2つのロータを、それぞれ軟鋼鉄心で
    構成し、前記ステータを、前記2つのロータの回転位相
    を合わせるように回転磁界を発生させる3相交流ステー
    タで構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動ポ
    ンプ。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載
    の電動ポンプを吸入空気の過給機として内燃機関に搭載
    し、目標過給圧が得られるように前記過給機の回転数を
    制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 【請求項5】アクセル操作量を基に内燃機関の目標吸入
    空気量を算出し、該目標吸入空気量を実現するように前
    記目標過給圧を算出することを特徴とする請求項4に記
    載の内燃機関の制御装置。
  6. 【請求項6】前記過給機を介装した吸気通路をバイパス
    して開閉弁を介装したバイパス通路を接続すると共に、
    該バイパス通路下流側の吸気通路にスロットル弁を備
    え、前記目標吸入空気量が過給を要しないときには、前
    記過給機の駆動を停止すると共に前記開閉弁を開き、目
    標吸入空気量に応じた目標開度となるようにスロットル
    弁を制御し、前記目標吸入空気量が過給を要するときに
    は、前記開閉弁を閉じ、前記スロットル弁を全開近傍に
    保持しつつ前記目標過給圧となるように過給機の回転数
    を制御することを特徴とする請求項4または請求項5に
    記載の内燃機関の制御装置。
  7. 【請求項7】前記過給機の消費電力を含む要求発電量を
    算出し、該要求発電量に応じた内燃機関の損失出力を算
    出し、該損失出力に基づいて内燃機関の目標トルクを補
    正すことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1
    つに記載の内燃機関の制御装置。
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