JPH0550034U - 内燃エンジンの過給装置 - Google Patents

内燃エンジンの過給装置

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JPH0550034U
JPH0550034U JP10305891U JP10305891U JPH0550034U JP H0550034 U JPH0550034 U JP H0550034U JP 10305891 U JP10305891 U JP 10305891U JP 10305891 U JP10305891 U JP 10305891U JP H0550034 U JPH0550034 U JP H0550034U
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oil
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悦正 松良
秀雄 黒木
聖 川谷
美政 野々村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低出力時の過給性能を向上させ、装置の小型
化を図り、好ましくは、エンジンの運転状態に応じた過
給制御を行なう。 【構成】 エンジン1の吸気路22に配設され、排ガス
により駆動される第1のターボチャージャ10と、第1
のターボチャージャと直列に吸気路に配設され、圧油に
より駆動される第2のターボチャージャ30と、第2の
ターボチャージャに圧油を供給するオイルポンプ51と
を備えている。好ましくは、オイルポンプは、圧油の供
給量を変化させる電磁開閉弁52と、エンジンの運転状
態を検出するセンサ61、62、63と、センサが検出
したエンジンの運転状態に基づいて電磁開閉弁52を制
御するコントローラ60とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、内燃エンジンの過給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃エンジンの過給装置は、エンジンの排ガスにより駆動されるターボチャー ジャを1台だけ備えているのが一般的である。 このような過給装置では、例えば、高出力化を図るため、最高出力点重視の大 型のターボチャージャが用いられる。このため、排ガスエネルギが低下する低出 力時、例えばアイドル時には、ターボチャージャの回転数を十分に高めることが できず、過渡運転時、又は発進時に空気量が不足して、十分なトルクを確保する ことができなかったり、あるいは、すすを多量に排出させるという問題がある。
【0003】 このような問題を解決するものとして、まず、排ガスにより駆動されるタービ ンに加えて、高圧油による補助駆動装置を備えたターボチャージャ、つまり、オ イルジェットによるぺルトンホール付きターボチャージャがある。このターボチ ャージャでは、圧縮機とタービンとを連結するドライブシャフトにぺルトンホー ルが設けられ、高圧油をオイルジェットから高速噴射することによりぺルトンホ ール先端部に衝撃力を加え、排ガスエネルギが低下する低出力時に、圧縮機を高 速で回転させるようにしたものである。
【0004】 次に、排ガスで駆動される主ターボチャージャと直列に、補助ターボチャージ ャを配設した過給装置がある。この補助ターボチャージャは、動力源となるエン ジンのクランク軸等に、歯車、プーリ、クラッチ、遊星歯車等を介して機械的に 連結され駆動される、機械駆動式のターボチャージャである。この補助ターボチ ャージャは排ガスエネルギが低下する低出力時に作動して、回転数の低下した主 ターボチャージャを補助するものである。なお、過渡運転時、或いは発進時に、 補助ターボチャージャを作動させて十分なエンジントルクを確保し、また、すす の排出を低減させるためには、補助ターボチャージャの増速比を90程度に設定 しなければならない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の内燃エンジンの過給装置において、まず、オイルジェットによ るぺルトンホール付きターボチャージャでは、オイルシール等に不具合が発生し たときにオイルがタービン側に漏れ、この漏れたオイルが排ガスに混入して、排 ガス中のオイルパティキュレートを増大させるという問題がある。また、この過 給装置では、1台のターボチャージャにより低出力時から高出力時までの過給を 行わせるため、圧縮機性能がこれに追従できず、結論的に、エンジンの全運転域 においては所望の過給が達成できないという問題がある。
【0006】 また、機械駆動式の補助ターボチャージャを用いた過給装置においては、補助 ターボチャージャの増速比を上述の90程度にまで高めようとすると、耐久性を 確保するため駆動機構、例えば、歯車箱等が大型化し、特に、エンジンのクラン ク軸を駆動源にする場合には歯車箱等の取付け位置が限定されることになり、搭 載性の問題がある。
【0007】 本考案はこのような問題を解決するためになされたもので、過渡運転時、或い は発進時に十分な過給を行い、低出力時のエンジントルクを向上させ、すすの排 出を低減させる一方、搭載性を向上させ、排ガスへのオイル漏れが発生しないよ うに図った内燃エンジンの過給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案の内燃エンジンの過給装置は、内燃エン ジンの吸気路に配設され、該エンジンの排ガスにより駆動される第1のターボチ ャージャと、前記第1のターボチャージャと直列に該吸気路に配設され、圧油に より駆動される第2のターボチャージャと、前記第2のターボチャージャに圧油 を供給する圧油供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】 好ましくは、前記圧油供給手段は、該圧油の供給量を変化させる圧油供給量変 化手段と、該エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態 検出手段が検出したエンジンの運転状態に基づいて前記圧油供給量変化手段を制 御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
上述の内燃エンジンの過給装置は、排ガスにより駆動される第1のターボチャ ージャと直列に、圧油により駆動される第2のターボチャージャを備えたので、 排ガスのみを駆動源にする過給装置に比べ、エンジンの低出力時における過給性 能を著しく向上させることができると共に、第2のターボチャージャを圧油駆動 式にしたので、該装置全体を小型化することができ、また、排ガスと圧油との双 方により駆動されるターボチャージャのようにオイルが排ガスに混入するような こともない。
【0011】 好ましくは、圧油供給手段は、第2のターボチャージャに供給する圧油の供給 量を変化させる圧油供給量変化手段と、エンジンの運転状態を検出する運転状態 検出手段と、運転状態検出手段が検出したエンジンの運転状態に基づいて圧油供 給量変化手段を制御する制御手段とを備えたので、第2のターボチャージャに、 エンジンの運転状態、例えば、エンジン回転数、エンジン負荷、エンジン冷却水 温度等の変化に応じた過給を行わせることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の内燃エンジンの過給装置の具体的構成を示す。 エンジン1の給排気系は、略、エンジン1、第1のターボチャージャ10、イ ンタクーラ20、自動開閉弁21、第2のターボチャージャ30、そして、これ らの吸気系要素を接続する吸気パイプ(吸気路)22と排気系要素を接続する排 気パイプ23とにより構成されている。
【0013】 第1のターボチャージャ10は、遠心式コンプレッサロータ11と排ガス駆動 のタービンロータ12とにより構成される、最高出力点重視の大型のターボチャ ージャである。すなわち、第1のターボチャージャ10は高出力時に、この1台 のみで、エンジン1に対して十分な過給を行うことができる。また、インターク ーラ20は、内部を通過する圧縮空気を走行風により空冷するものである。自動 開閉弁21は、バルブハウジング21aにバタフライ型バルブ21bの回転軸2 1cが偏芯して軸支されており、バルブ入口21dがバルブ出口21eより高圧 になったとき開弁し、バルブ出口21eがバルブ入口21dより高圧になったと き閉弁する、自動弁である。
【0014】 第2のターボチャージャ30は、小型の高効率圧油駆動式ターボチャージャで あり、図2に示されるように、遠心式コンプレッサロータ31と衝撃型タービン ロータ32とがドライブシャフト33により連結され、このドライブシャフト3 3が、2個のベアリング34,35を介してハウジング34に軸支されて、遠心 式コンプレッサロータ31と衝撃型タービンロータ32とが一体に回転する。遠 心式コンプレッサロータ31の周囲のハウジング34には、ディフューザ37が 形成され、コンプレッサ入口38から流入し遠心式コンプレッサロータ31によ り圧縮されて増速された空気流を減速し、圧力上昇させる。ディフューザ37に は、コンプレッサ出口39が設けられている。また、ベアリング34のコンプレ ッサロータ31側にはシール40が配設され、オイルがコンプレッサロータ31 側のハウジング34内に漏れるのを防止している。タービンロータ32の図示右 方には、高圧のオイル(圧油)をタービンロータ32に噴射しこれを高速回転さ せるオイルノズル41が複数個だけ配設され、これらのノズル41はマニホール ド42に接続されている。また、ハウジング34には、マニホールド42にオイ ルを供給するオイル供給口43と、ノズル41からハウジング34内に噴射され たオイルを排出するオイル排出口44とが、夫々設けられている。
【0015】 そして、空気を導く吸気路パイプ22が第1のターボチャージャ10のコンプ レッサ入口11aに接続され、コンプレッサ出口11bはインタクーラ20の入 口20aに接続される。また、インタクーラ20の出口20bは、第2のターボ チャージャ30のコンプレッサ入口38と自動開閉弁21のバルブ入口21dと に夫々接続され、第2のターボチャージャ30のコンプレッサ出口39とインタ クーラ20のバルブ出口21eとが、エンジン1の吸気ポート2に夫々接続され ている。一方、エンジン1の排気ポート3は、第1のターボチャージャ10のタ ービン入口12aに接続され、第1のターボチャージャ10のタービン出口12 bには、排ガスを排気する排気パイプ23が接続されている。
【0016】 また、本過給装置には、一組の増速型ベルトプーリ50を介しエンジン1のク ランクシャフト4に連結されて駆動されるオイルポンプ(圧油供給手段)51と 、コントローラ(制御手段)60に電気的に接続され、コントローラ60の電気 信号により開閉される電磁開閉弁(圧油供給量変化手段)52とが配設される。 そして、オイルポンプ51の入口51aと電磁開閉弁52の出口52bとがオイ ルタンク53に夫々接続され、オイルポンプ51の出口51bと電磁開閉弁52 の入口52aとが第2のターボチャージャ30のオイル供給口43に夫々接続さ れている。なお、第2のターボチャージャ30のオイル排出口44はタンク53 に接続される(図示せず)。
【0017】 コントローラ60には、夫々がエンジン運転状態検出手段を構成する、エンジ ンの回転数Ne を検出するエンジン回転数センサ61、エンジンの負荷Fを検出 するエンジン負荷センサ62、エンジンの冷却水温度Tを検出するエンジン冷却 水センサ63等が接続されている。コントローラ60は、これらのセンサ61、 62、63が夫々検出したNe 、F、Tに基づいて、電磁開閉弁52を制御する 。
【0018】 このように本過給装置では、第2のターボチャージャを圧油駆動式にしたので 、装置全体を小型化することができ、取付け位置の自由度を高めることができる 。これにより、搭載性を大巾に改善することができる。また、排ガスと圧油との 双方により駆動されるターボチャージャのように、オイルが排ガスに混入するこ ともない。
【0019】 次に、電磁開閉弁52の開弁時と閉弁時とにおける本過給装置の作動について 、図1を参照して説明する。 第1のターボチャージャ10は、エンジン1の作動中、そのタービンロータ1 2が排ガスにより常時駆動されており、これにより、コンプレッサロータ11が 吸入空気を断熱圧縮する。断熱圧縮されて温度上昇した空気は、インタクーラ2 0に送られて走行風により十分に空冷される。
【0020】 一方、オイルポンプ51は、エンジン1の作動時に常時プーリ50を介してク ランクシャフト4により駆動され、オイルタンク53内に収容されているオイル をポンプ出口51bから吐出する。このとき、電磁開閉弁52が閉弁していると 、オイルポンプ51から吐出されたオイルが第2のターボチャージャ30のオイ ル供給口43に供給され、第2のターボチャージャ30が作動する。これにより 、インタクーラ20で冷却された圧縮空気は、第2のターボチャージャ30のコ ンブレッサロータ31により圧縮される。このため、自動開閉弁21のバルブ出 口21eがバルブ入口21dより高圧になるので、自動開閉弁21は閉弁する。 このようにして、第2のターボチャージャ30で圧縮された空気は、エンジン1 の吸気ポート2に供給される。つまり、電磁開閉弁52が閉弁の場合には、エン ジン1は、第1のターボチャージャ10と第2のターボチャージャ30とにより 過給されて作動する。
【0021】 また、電磁開閉弁52が開弁していると、オイルポンプ51から吐出されたオ イルは、オイルポンプ51と電磁開閉弁52との間で循環する。このため、第2 のターボチャージャ30のオイル供給口43に高圧のオイルが供給されなくなる ので、第2のターボチャージャ30は不作動になる。また、このとき自動開閉弁 21のバルブ入口21dがバルブ出口21eより高圧になるので、自動開閉弁2 1は開弁する。これにより、インタクーラ20で冷却された圧縮空気は自動開閉 弁21を通過して、エンジン1の吸気ポート2に供給される。つまり、電磁開閉 弁52が開弁の場合には、エンジン1は、第1のターボチャージャ10のみによ り過給されて作動する。
【0022】 次に、コントローラ60により実行される過給制御について、図3乃至図5を 参照して説明する。 コントローラ60は、まず、エンジン回転数センサ61が検出したエンジン回 転数Ne 、エンジン負荷センサ62が検出したエンジン負荷F、エンジン冷却水 センサ63が検出したエンジン冷却水温度Tを読み込む(ステップS10)。そ して、エンジン冷却水温度Tが所定設定温度T0 以下であるか否かを判定する( ステップS12)。この所定設定温度T0 は、エンジン1始動時の外気温度が低 温状態にある否かを判定するために設定されたエンジン冷却水温度Tであり、例 えば、10℃に設定される。
【0023】 ステップS14の判定結果が肯定(Yes)の場合には、図4に示されるマッ プを参照して電磁開閉弁52の作動が決定される(ステップS14)。ここで、 図4は、エンジン冷却水温度TがT≦To の場合における、エンジン回転数Ne とエンジン負荷Lと電磁開閉弁52の開閉状態との関係を示す。すなわち、エン ジン回転数Ne が第1の所定設定回転数Ne1以下のとき、エンジン負荷Lに係わ りなく電磁開閉弁52は開弁される。このNe1は、アイドル回転数(Ne0)より 、例えば、150rpm だけ低い回転数に設定される。つまり、エンジン1の始動 時には、まず、電磁開閉弁52は開弁されて第2のターポチャージャ30は不作 動にされる。但し、この時点では排ガスエネルギも略零なので、第1のターポチ ャージャ10も実質的に不作動である。
【0024】 また、エンジン回転数Ne が第1の所定設定回転数Ne1を超え、且つ、第2の 所定設定回転数Ne2以下のとき、エンジン負荷Lに係わりなく電磁開閉弁52は 閉弁される。このNe2は、エンジン1の出力が上昇し、排ガスエネルギで駆動さ れる第1のターボチャージャ10のみによりエンジン1に対して十分な過給がで きるようになるエンジン回転数Ne であり、例えば、最大エンジン回転数Ne ma x.の40%〜50%の回転数Ne に設定されている。つまり、エンジン回転数N e がアイドルよりやや低い回転数Ne1から、第1のターボチャージャ10だけで エンジン1に対して十分な過給ができるようになる回転数Ne2までの間につき、 第2のターポチャージャ30が作動し、エンジン1に対して十分な過給が行われ る。これにより、エンジン1の低出力時における過給性能が著しく向上し、過渡 運転時、或いは発進時におけるエンジントルクを増加させることができると共に 、すすの排出を効果的に低減することができる。なお、エンジン回転数Ne が、 アイドル回転数(Ne0)より、例えば、150rpm だけ低く設定された第1の所 定設定回転数Ne1を超えたときから第2のターポチャージャ30を作動させるの は、発進時にクラッチを接合させたとき、エンジン回転数Ne が一時的にアイド ル回転数(Ne0)以下になることがあり、このようなとき、第2のターポチャー ジャ30が作動域に入らないようにするためである。
【0025】 また、低温始動時にアイドルにおいて第2のターボチャージャを作動させるよ うにしたので、吸入空気が第2のターボチャージャにより温度上昇され、白煙の 排出を低減することができると共に、エンジンの暖気性を向上させることができ る。なお、白煙の排出低減とエンジンの暖気性向上は、低温始動時にのみ必要と されるものであり、水温上昇後は不要なので、後述のように、エンジン冷却水温 度TがT>To の場合には電磁開閉弁52が開弁され、第2のターボチャージャ 30は不作動にされる。
【0026】 そして、エンジン回転数Ne が第2の所定設定回転数Ne2を超えたとき、エン ジン負荷Lに係わりなく電磁開閉弁52が開弁される。すなわち、エンジン回転 数Ne が第2の所定設定回転数Ne2を超えたとき、第1のターボチャージャ10 のみによりエンジン1に対して十分な過給ができるようになるため、第2のター ボチャージャ30の作動が停止され、オイルポンプ51の負荷運転に必要な出力 分だけ、エンジン1の出力損失が防止される。
【0027】 一方、ステップS14の判定結果が否定(No)の場合には、図5のマップを 参照して電磁開閉弁52の作動が決定される(ステップS16)。ここで、図5 は、エンジン冷却水温度TがT>To のときにおける、エンジン回転数Ne とエ ンジン負荷Lと電磁開閉弁52の開閉状態との関係を示し、以下の点を除いて、 上述した図4と同一である。
【0028】 すなわち、図5によれば、エンジン回転数Ne が第3の所定設定回転数Ne3を 超え且つ第2の所定設定回転数Ne2以下のとき、且つ、エンジン負荷Lが所定設 定負荷L1 以下のときに、電磁開閉弁52が開弁される。このNe3は、第1の所 定設定回転数Ne1とアイドル回転数(Ne0)との間に設けられた回転数Ne であ り、例えば、アイドル回転数(Ne0)より50〜70rpm だけ低い回転数Ne に 設定される。この理由は、上述した第1の所定設定回転数Ne1の場合と同様であ る。また、所定設定負荷L1 は、最大エンジン負荷Lmax.の20%〜40%の負 荷Lとして設定される。すなわち、エンジン冷却水温度TがT>To の場合には 、アイドル時および発進時に電磁開閉弁52を開弁し第2のターボチャージャを 不作動にして、オイルポンプ51の負荷運転に伴う出力損失を防止し、アイドル 燃費の向上、発進加速性の向上、過渡運転時のすすの排出を低減している。
【0029】 このように、ステップS14又はS16で決定された作動態様に基づいて、電 磁開閉弁52が作動され(ステップS18)、当該ルーチンは終了してプログラ ムがリターンされる。 なお、本考案は上述した一実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可 能である。例えば、圧油供給手段を構成するオイルポンプ51は、電動モータ駆 動式のオイルポンプであってもよい。また、電動モータ駆動式のオイルポンプの 場合には、ポンプとモータとを電磁クラッチで断接し、電磁クラッチにより圧油 供給量変化手段を構成するようにしてもよい。
【0030】 また、オイルポンプ51から第2のターボチャージャ30に供給される圧油の 供給量を、エンジンの運転状態に応じて連続的に変化させ、第2のターボチャー ジャ30の出力を更に細かく変化させるようにしてもよい。この場合には、電磁 開閉弁52の代わりに、例えば、その開口面積を電気的に連続的に変化させるこ とができるサーボバルブ等を設けて、圧油供給量変化手段を構成すればよい。
【0031】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、上述した内燃エンジンの過給装置は、排ガスによ り駆動される第1のターボチャージャに直列に、圧油により駆動される第2のタ ーボチャージャを備え、エンジンの低出力時における過給性能を向上させたので 、過渡運転時、或いは発進時におけるエンジントルクを増加させることができる と共に、すすの排出を効果的に低減することができる。また、第2のターボチャ ージャを圧油駆動式にして該装置全体を小型化し、取付け位置の自由度を高めた ので、搭載性を改善することができる。更に、排ガスと圧油との双方により駆動 されるターボチャージャのようにオイルが排ガスに混入するようなことがない。
【0032】 好ましくは、第2のターボチャージャに、エンジンの運転状態、例えば、エン ジン回転数、エンジン負荷、エンジン冷却水温度等に応じた過給を行わせるよう にしたので、エンジンの全運転域において、適切、且つ、きめ細かな過給制御を 達成することができる。例えば、低温始動時に、アイドルにおいて第2のターボ チャージャを作動させ、白煙の低減とエンジンの暖気性向上とを図ることができ る一方、高温始動時に、アイドルにおいて第2のターボチャージャを不作動にし 、アイドル燃費の向上、発進加速性の向上、過渡運転時のすすの排出を低減する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の内燃エンジンの過給装置の、具体的構
成を示すブロック図である。
【図2】図1中の第2のターボチャージャ30の、内部
構成を示す側面図である。
【図3】図1中のコントローラ60により実行される、
過給制御の手順を示すフローチャートである。
【図4】エンジン冷却水温度Tw がTw ≦Twoのとき
の、エンジン回転数Ne とエンジン負荷Lと電磁開閉弁
52の開閉状態との関係を示すマップである。
【図5】エンジン冷却水温度Tw がTw >Twoのとき
の、エンジン回転数Ne とエンジン負荷Lと電磁開閉弁
52の開閉状態との関係を示すマップである。
【符号の説明】
1 エンジン 10 第1のターボチャージャ 20 インタクーラ 21 自動開閉弁 22 吸気パイプ(吸気路) 23 排気パイプ 30 第2のターボチャージャ 51 オイルポンプ(圧油供給手段) 52 電磁開閉弁(圧油供給量変化手段) 60 コントローラ(制御手段) 61 エンジン回転数センサ(運転状態検出手段) 62 エンジン負荷センサ(運転状態検出手段) 63 冷却水温度センサ(運転状態検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野々村 美政 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの吸気路に配設され、該エ
    ンジンの排ガスにより駆動される第1のターボチャージ
    ャと、前記第1のターボチャージャと直列に該吸気路に
    配設され、圧油により駆動される第2のターボチャージ
    ャと、前記第2のターボチャージャに圧油を供給する圧
    油供給手段とを備えたことを特徴とする内燃エンジンの
    過給装置。
  2. 【請求項2】 前記圧油供給手段は、該圧油の供給量を
    変化させる圧油供給量変化手段と、該エンジンの運転状
    態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手
    段が検出したエンジンの運転状態に基づいて前記圧油供
    給量変化手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする、請求項1記載の内燃エンジンの過給装置。
JP10305891U 1991-12-13 1991-12-13 内燃エンジンの過給装置 Withdrawn JPH0550034U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127070A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Hino Motors Ltd 過給機付内燃機関
JP2009500559A (ja) * 2005-07-08 2009-01-08 ジュン ホ ベク 車輌用油圧調節式エンジン過給装置

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