JP2002364039A - 消音型脚部ベンド - Google Patents

消音型脚部ベンド

Info

Publication number
JP2002364039A
JP2002364039A JP2001176110A JP2001176110A JP2002364039A JP 2002364039 A JP2002364039 A JP 2002364039A JP 2001176110 A JP2001176110 A JP 2001176110A JP 2001176110 A JP2001176110 A JP 2001176110A JP 2002364039 A JP2002364039 A JP 2002364039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bend
vibration insulator
peripheral surface
floor slab
leg bend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001176110A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ueda
義憲 上田
Masao Nakaishi
正雄 仲石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2001176110A priority Critical patent/JP2002364039A/ja
Publication of JP2002364039A publication Critical patent/JP2002364039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層階建物等で採用される排水システムで
は、最下部の脚部ベンドが床スラブを貫通して設置され
ることがある。この場合、脚部ベンド内で発生する排水
騒音が床スラブを介して室内へ放射されることがあっ
た。 【解決手段】 ベンド本体4の縦管部5に対し、そのま
わりに振動絶縁体6を外嵌状に設けて、床スラブ2及び
モルタル9に対する振動伝搬を防止するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、躯体伝播音と呼ば
れる排水時の騒音を防止することができる消音型脚部ベ
ンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】集合住宅等の多層階建物で採用される排
水管システム等において、床スラブを貫通して設置され
る排水管に対しては、排水騒音が床スラブに伝搬して室
内へ放射される、いわゆる躯体伝播音を防止する対策と
して、種々のものが提案されている。例えば、排水管の
まわりに板金製被覆材を設けるものとして、この被覆材
の内面に、リング状をした耐火性弾性材と防振性弾性材
とを管軸方向に沿って交互に配置し、これら各弾性材の
内周面を管外面に当接させ、また被覆材の外面と床スラ
ブに設けた貫通孔の内周面との周間にモルタルを充填す
るというものがある(特開平10−238663号公報
等参照)。
【0003】上記被覆材は、排水管よりも一回り径大な
中空円錐台形を縦方向に半割りしたような形状の二部材
を、互いに向き合わせて(排水管をその両側から抱き合
わせるようにして)結合させる構造になっている。この
他にも、排水管の外周面と貫通孔の内周面との周間にロ
ックウール等の耐火性振動吸収材を詰め込むというもの
や、テープ状に形成された耐火性振動吸収材を排水管ま
わりに巻回被着させ、この振動吸収材の外面と貫通孔の
内周面との周間にモルタルを充填するというものがあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記多層階
建物用の排水管システム等では、その最も下部側にはL
型に曲げられた脚部ベンドが使用される。そしてこの脚
部ベンドも、施工現場によっては、その縦管部を床スラ
ブに設けられた貫通孔へ貫通させた状態で配管設置され
ることがある。この場合も勿論、脚部ベンドの縦管部外
周面と貫通孔の内周面との周間にモルタルを充填する。
そのため、この脚部ベンドでも躯体伝播音の発生を防止
する必要があったが、従来、脚部ベンドとして上記のよ
うな対策を施したものはなかった。
【0005】なお、脚部ベンドでは、排水や固形落下物
等が落下衝突するところでもあり、躯体伝播音の防止対
策が特に希求されているところである。一方、上記した
従来の躯体伝播音の防止対策では、排水管まわりに、床
スラブをその肉厚方向へ透過するような漏水を防止でき
ないということがあった。すなわち、半割り結合構造の
被覆材を用いるものでは、その結合面に沿って縦方向の
結合隙間が生じるものであり、また排水管の外周面と貫
通孔の内周面との周間にロックウール等の耐火性振動吸
収材を詰め込むものでは、このロックウール自体に透水
性がある。
【0006】従って、建築施工中や、各階層の住居で漏
水事故が発生した場合等には、上記した結合隙間やロッ
クウール自体を浸透する状態でその発生階から下層階へ
も水がまわってしまうという問題があった。また、テー
プ状に形成された耐火性振動吸収材を排水管まわりに巻
回被着させ、この振動吸収材の外面と貫通孔の内周面と
の周間にモルタルを詰めるというものでは、その施工が
面倒であるということがあった。本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであって、躯体伝播音を防止するこ
とができるようにした消音型脚部ベンドを提供すること
を目的とする。
【0007】また本発明は、この種、脚部ベンドとし
て、床スラブをその肉厚方向に透過するような漏水を防
止できるようにすると共に、容易に施工できるようにし
た消音型脚部ベンドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係る消
音型脚部ベンドは、床スラブに設けられた貫通孔を貫通
して配管設置されるベンド本体と、このベンド本体にお
いて上記貫通孔内を通る縦管部の管外周面に外嵌されて
貫通孔の内周面との周間を直接的又は間接的に充填する
振動絶縁体とを有している。なお、振動絶縁体が貫通孔
の内周面との周間を直接的又は間接的に充填するという
のは、振動絶縁体の外周面と貫通孔の内周面との周間に
モルタル等を充填してもよいし、充填しなくてもよいと
いう意味である。
【0009】このようにすることで、ベンド本体からの
躯体伝播音は振動絶縁体によって吸収乃至減衰され、床
スラブ側への伝搬が抑制乃至解消される。振動絶縁体
は、ベンド本体における縦管部の略全高にわたって設け
るのが好適である。すなわち、ベンド本体は、床スラブ
に対して配管設置されるレベルが必ずしも一定ではない
が、縦管部の略全高に振動絶縁体を設けておくことでど
のような施工現場にも対応し得るものとなる。
【0010】振動絶縁体には、その外周面全周に金属製
外皮を被着させるのが好適とされる。このようにするこ
とで、床スラブ上で漏水が発生したとしても、この振動
絶縁体を伝って床スラブをその肉厚方向へ透過するよう
な漏水は防止されることになる。振動絶縁体は耐火性を
有したものとするのが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1及び図2は、本発明に係る消
音型脚部ベンド1の一実施形態を示している。この消音
型脚部ベンド1は、集合住宅等の多層階建物にあって、
例えば最下階層の床スラブ2に設けられた貫通孔3を縦
方向に貫通して配管設置される。なお、本明細書におい
て、この場合の床スラブ2とは、最下階層のものだけに
限らないものとする。
【0012】本発明に係る消音型脚部ベンド1は、L型
に曲げられたベンド本体4と、このベンド本体4におけ
る縦管部5の管外周面5aに外嵌状に設けられる振動絶
縁体6とを有したものとなっている。また、この振動絶
縁体6の外周面全周に、金属製外皮8が被覆されたもの
となっている。なお、図例では、この消音型脚部ベンド
1の外周面と貫通孔3の内周面との周間へモルタル9を
充填したものとして示している。
【0013】振動絶縁体6は、ベンド本体4の縦管部5
への装着状態として筒形体を呈するようになっており、
その筒内孔6aは上記縦管部5の管外周面5aに対して
面接触している。勿論、この振動絶縁体6は、外皮8を
介して貫通孔3内のモルタル9に対しても面接触してい
る。また、この振動絶縁体6は、ベンド本体4における
縦管部5の略全高(L字状に曲がった部分より上方)に
わたって設けられている。すなわち、ベンド本体4は、
床スラブ2に対して配管設置されるレベルが必ずしも一
定ではないが、縦管部5の略全高に振動絶縁体6を設け
ておくことで、ベンド本体4の設置レベルが上下に変動
することに対応できることになる。従って、どのような
施工現場にもこの消音型脚部ベンド1を配管設置するこ
とができるものとなる。
【0014】なお、この振動絶縁体6において、床スラ
ブ2に対する上下方向の最適な位置付けとしては、振動
絶縁体6の上端部及び下端部が、それぞれ床スラブ2の
上方及び下方へ所定長さだけ突き出るようにすることが
推奨される。図例のベンド本体4は、縦管部5の上端部
とL型に曲がった下端部との双方に径大化された継ぎ手
部11,12が設けられたものとしているので、振動絶
縁体6は、ベンド本体4の縦管部5に対して巻き付ける
ようにして外嵌装着するものとなる。
【0015】しかし、これら継ぎ手部11,12のうち
少なくとも一方がストレート管状に形成されているベン
ド本体4(図示略)に対して装着する振動絶縁体6であ
れば、当初から筒形状に形成しておいて、これをベンド
本体4の縦管部5へと挿通させるようにすることもでき
る。このような振動絶縁体6は、例えばロックウール等
の多孔質吸音材料によって形成されている。なお、ロッ
クウールであれば、この振動絶縁体6自体、耐火性及び
遮炎性をも有していることになる。
【0016】金属製外皮8は、振動絶縁体6に耐火性を
持たせるか又は耐火性を高めさせると共に、振動絶縁体
6に防水性を持たせ、更に振動絶縁体6の保形性を強化
する等の作用を奏するものである。具体的な材質が特に
限定されるものではないが、例えば重量面や成形性、及
びコスト面等からすればアルミ系合金等を採用するのが
好適である。この外皮8を振動絶縁体6へ被着させるに
は、外皮8の塑性変形を利用する方法としたり、針金材
等で巻き締める方法としたり、耐火性接着剤で貼り合わ
せる方法としたりすればよい。
【0017】このような構成の消音型脚部ベンド1は、
工場出荷段階で既に消音型脚部ベンド1として組み立て
ておけばよいものであり、また施工現場において組み立
てるにしても、ベンド本体4に対する振動絶縁体6の装
着が極めて簡単且つ迅速に行える。これらの消音型脚部
ベンド1の組み立て時には、ベンド本体4の管外周面5
aと振動絶縁体6の内周面との間に、適宜接着剤を塗布
するようにしてもよい。この消音型脚部ベンド1であれ
ば、床スラブ2の貫通孔3へ貫通状に配管設置して、そ
のまわりの貫通孔3の内周面との間にモルタル9を充填
することにより、振動吸収性が得られ、また防水性が得
られるものであり、従来の欠点を解消除去できるもので
ある。
【0018】なお、振動絶縁体6は、縦方向に半割りさ
せた状態(又はそれ以上の分割数)として、ベンド本体
4への組み付けによって筒形状を呈するようにすること
ができる。ところで、本発明は、上記した実施形態以外
に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変
更可能である。例えば、振動絶縁体6において、外皮8
は省略することも可能である。設置後の状態として、振
動絶縁体6のまわりにモルタル9を充填することは必ず
しも必要ではなく、振動絶縁体6又は外皮8の外周面を
貫通孔3の内周面に直接的に当接させるような構造とし
てもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る消音型脚部ベンドでは、ベンド本体のまわりに振
動絶縁体を外嵌状に設けているので、躯体伝播音を防止
することができる。また本発明に係る消音型脚部ベンド
では、振動絶縁体に外皮を設けているため、床スラブを
その肉厚方向で透過するような漏水を防止できる。ま
た、施工も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消音型脚部ベンドの一実施形態を
示した一部破砕側面図である。
【符号の説明】
1 消音型脚部ベンド 2 床スラブ 3 貫通孔 4 ベンド本体 5 縦管部 5a 管外周面 6 振動絶縁体 8 外皮

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ(2)に設けられた貫通孔
    (3)を貫通して配管設置されるベンド本体(4)と、
    該ベンド本体(4)において上記貫通孔(3)内を通る
    縦管部(5)の管外周面(5a)に外嵌されて貫通孔
    (3)の内周面との周間を直接的又は間接的に充填する
    振動絶縁体(6)とを有していることを特徴とする消音
    型脚部ベンド。
  2. 【請求項2】 前記振動絶縁体(6)は、ベンド本体
    (4)における縦管部(5)の略全高にわたって設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の消音型脚部ベ
    ンド。
  3. 【請求項3】 前記振動絶縁体(6)が耐火性を有して
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の消音
    型脚部ベンド。
  4. 【請求項4】 前記振動絶縁体(6)には、その外周面
    全周に金属製外皮(8)が被着されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の消音型脚
    部ベンド。
JP2001176110A 2001-06-11 2001-06-11 消音型脚部ベンド Pending JP2002364039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001176110A JP2002364039A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 消音型脚部ベンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001176110A JP2002364039A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 消音型脚部ベンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002364039A true JP2002364039A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19017146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001176110A Pending JP2002364039A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 消音型脚部ベンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002364039A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008064153A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Kubota Corp 排水配管構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008064153A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Kubota Corp 排水配管構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6267347B1 (en) Acoustic mount
JP4873972B2 (ja) 管継手または管、管継手構造または管構造ならびに排水立て管構造
JP3923745B2 (ja) 消音排水管
JP5296600B2 (ja) 間仕切壁構造
CN109138212B (zh) 一种别墅降噪系统
JP6652319B2 (ja) 排水集合継手およびその施工方法
JP2001074191A (ja) 耐火三層管
JP6916241B2 (ja) 管継手構造
JP4889453B2 (ja) 貫通部用耐火二層管または耐火二層管継手
JP2002364039A (ja) 消音型脚部ベンド
JPH10252952A (ja) 建築設備の排水用制振管材及び制振継手
JP2008111472A (ja) 集合管
JP2002364041A (ja) 消音型脚部ベンド接続構造及び消音型伸縮継ぎ手管
JP3918174B2 (ja) 建築用スリーブ及びその施工方法
JPH10238664A (ja) 建築物の配管用防護装置
JP2005146651A (ja) 内装壁
JP3210866B2 (ja) 排水構造
JP7465708B2 (ja) 排水配管継手および排水配管継手の製造方法
JP5161632B2 (ja) 耐震性耐火二層管及びそれを用いた排水管システム
JP2021179170A (ja) 配管構造および管継手
JPH0813765A (ja) ユニット型防振装置及びそれを用いた浮床構造
SU1193243A1 (ru) Узел пропуска труб санитарно-технического оборудовани через междуэтажное перекрытие
JP2005180649A (ja) 遮音耐火二層管
JP2004084733A (ja) 排水管用振動絶縁施工具及び排水管の振動絶縁施工構造及び排水管の振動絶縁施工方法
JPH0814468A (ja) 排水・通気用耐火多層管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061114