JP2002363934A - チェーンゲート - Google Patents

チェーンゲート

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JP2002363934A
JP2002363934A JP2001175607A JP2001175607A JP2002363934A JP 2002363934 A JP2002363934 A JP 2002363934A JP 2001175607 A JP2001175607 A JP 2001175607A JP 2001175607 A JP2001175607 A JP 2001175607A JP 2002363934 A JP2002363934 A JP 2002363934A
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Yasunori Hara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンの張りが必要となる通行止め状態の
ときにのみチェーンを強く張る。 【解決手段】 チェーン4の一端が固着された第1の門
柱2と、該第1の門柱2から離れて立設しチェーン4の
他端が一端よりも高い位置で固着された第2の門柱3
と、第1の門柱2に沿って昇降可能でチェーン4を支持
する駆動プーリ5と、該駆動プーリ5を昇降させる駆動
手段7と、第2の門柱3に沿って昇降可能でチェーン4
によって支持された従動プーリ6とを備えるとともに、
従動プーリ6に対しその高さに応じて変化する下向きの
付勢力を付与するばね8を備え、チェーン4の高さが上
がれば上がるほどにチェーン4の張力が増すようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチェーンゲートに関
する。さらに詳述すると、本発明は一組の門柱の間に張
ったチェーンを昇降させ、チェーンを地面に横たわらせ
た通行許容状態と高い位置に張って通行人や車輌の通行
を規制する通行止め状態とを切り換えるチェーンゲート
の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車庫や通行路などの出入り口に設置され
ている一組の門柱の間に張ったチェーンを昇降させて通
行許容状態と通行止め状態とに切り換えるようにしたチ
ェーンゲートとしては、従来、例えば実公平2−159
65号公報に開示されているような構造のものが知られ
ている。このチェーンゲートは、図10に示すように、
第1の門柱101と第2の門柱102との間に、これら
の間隔よりも長め(門柱101,102の間隔に所望の
チェーン張り高さを加えた長さよりも僅かに長い)のチ
ェーン110を両端で取付け、その途中を第2の門柱1
02に内蔵された昇降機構103で持ち上げることによ
りチェーン110の張り高さを変えて通行許容状態と通
行止め状態とに切り換えるようにしたものである。
【0003】このチェーンゲートにおいて、昇降機構1
03は、第2の門柱102に沿って昇降するプーリ10
4と、該プーリ104を支持するワイヤ107を巻き上
げてプーリ104を昇降させる巻き上げドラム105
と、この巻き上げドラム105を回転させるモータ10
6とから構成され、プーリ104にチェーン110を巻
き掛けた状態で昇降させることによって第2の門柱10
2側のチェーン110の支持高さを変更可能としてい
る。また、第1の門柱101には、自由に昇降可能な錘
109が備えられ、それがチェーン110に載せられて
その重みでチェーン110を水平に緩みなく張りつめる
張力が与えられるように設けられている。したがって、
チェーン110は錘109の重さによって水平に張られ
ており、昇降機構103を駆動させてプーリ104を昇
降させるとその昇降量と等しい量だけチェーン110が
移動して、チェーン110の水平に張られた部分の高さ
が上下する。また、チェーン109は常に錘108によ
って張力が付与されていることから、どの高さに移って
も一定の張力状態に維持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、錘を利
用して張力を付与するチェーンゲートでは、チェーンに
対し常に一定の引っ張り荷重が作用するので、通行止め
状態でチェーンを強く張るには錘をある程度重くしなけ
ればならないが、重過ぎると常にモータ負荷がかかり過
ぎるし、軽過ぎると緩みが生じやすい問題がある。
【0005】また、このようなチェーンゲートは、門柱
内の錘がその自重によってチェーンに荷重を与えながら
門柱内壁あるいは内壁に設けられたガイドなどと摺接し
て昇降するため、外部から塵埃などが侵入するとその影
響で錘の動きが妨げられ、チェーンに対し常に所定の荷
重をかけることができなくなるおそれがある。特に、錘
が軽過ぎると、塵埃や錆の付着により作動不良が起こり
やすくなる。
【0006】また、通行許容状態のときはチェーンを地
面に横たわらせておけばよく、むしろ必要以上の張力を
与えておくことは通行人が足を引っ掛けたようなときに
転倒の原因となる恐れがある。また、チェーンに対する
荷重がチェーンの決まった範囲に常に作用するため耐久
性の点でも問題である。
【0007】さらに、錘の荷重でチェーンを張る構造と
すると、チェーンを引っ張り出して手を離したような場
合、チェーンが元に戻ったときの衝撃が大きくチェーン
や門柱を傷めることがある。
【0008】そこで、本発明は、チェーンの張りが必要
となる通行止め状態のときにのみチェーンを強く張るよ
うにしてこれらの問題を解決したチェーンゲートを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、チェーンの一端が固着され
た第1の門柱と、この第1の門柱から離れて立設しチェ
ーンの他端が一端よりも高い位置で固着された第2の門
柱と、第1の門柱に沿って昇降可能でチェーンを支持す
る駆動支持部材と、該駆動支持部材を昇降させる駆動手
段と、第2の門柱に沿って昇降可能でチェーンによって
支持され該チェーンに張力を付与する従動支持部材とを
備え、第1の門柱および第2の門柱の間に張ったチェー
ンの張架部分の高さを変えることによって通行許容状態
と通行止め状態とを切り換えるチェーンゲートにおい
て、従動支持部材に対しその高さに応じて変化する下向
きの付勢力を付与する付勢手段を設けると共にチェーン
の高さが上がれば上がるほどにチェーンの張力が増すよ
うにしている。
【0010】このチェーンゲートは、両端が固定されて
いるチェーンの途中を、第1の門柱側で駆動支持部材に
よって持ち上げると共に第2の門柱側で従動支持部材に
よって押し下げるようにしてクランク形状に張架してい
るので、駆動支持部材を昇降させると、従動支持部材が
駆動支持部材と同量だけ昇降し、第1の門柱と第2の門
柱の間で水平に張られているチェーンの張架部分が平行
移動しその張り高さを地面から最大高さの間で自由に変
えることができる。
【0011】しかも、チェーン支持位置即ち従動支持部
材の位置が高くなるにつれて付勢手段(例えばスプリン
グ)が伸びて従動支持部材を下向きに引っ張る力が強く
なる構成なので、チェーンも、この従動支持部材を介し
てチェーン位置が高いほど強くなる張力を受ける。この
ため、チェーンの張力は通行止め位置で強くなる一方、
通行許容位置すなわち地面まで下がった位置で弱いか0
である。尚、チェーン位置が最高となった時にモータ負
荷が最大となる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のチ
ェーンゲートにおいて、一端が従動支持部材に取り付け
られると共に他端が第2の門柱に取り付けられた索と、
該索が巻き掛けられ昇降可能な可動支持部材と索を従動
支持部材と可動支持部材との間で下向きに方向転換させ
る固定支持部材とを備え、可動支持部材を付勢手段によ
り上向きに付勢するようにしている。この場合、付勢手
段の伸張量は、従動支持部材の上昇量よりも少ない量
(例えばおよそ半分)となり、付勢手段をコンパクトに
納めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図9に本発明のチェーンゲートの一
実施形態を示す。このチェーンゲート1は、チェーン4
の一端4aを固定する第1の門柱2と他端4bを一端4
aよりも高い位置で固着する第2の門柱3との間で、チ
ェーン4を移動させてその張り高さを変えることによっ
て、車輌等の通行を許容する通行許容状態(通行許容位
置)と車輌等の通行を止める通行止め状態(通行止め位
置)とに切り換えるものである。チェーン4は、第1の
門柱2の駆動支持部材5と第2の門柱3の従動支持部材
6との間で水平に張られた状態を保ちながら昇降し、チ
ェーン高さを変えるものである。なお、本明細書ではチ
ェーン4の状態を便宜的に水平と称するが、ここでいう
水平とは厳密な意味での水平の他、多少斜めに傾いてい
るような場合をも含む。
【0015】門柱は、通行人あるいは車輌等が通行可能
な距離を離して立設された第1の門柱(以下、「駆動側
門柱」という)2および第2の門柱(以下、「従動側門
柱」という)3からなる。各門柱2,3は側面にチェー
ン4を通過させるための縦長の孔2a,3aを有し、昇
降するプーリ5,6を内蔵する中空状の柱体である。ま
た、駆動側門柱2にはチェーン4を下から掛けて持ち上
げる駆動支持部材5を昇降させるための駆動手段7を備
える。駆動手段7は例えば送りねじ7aとモータ7bか
らなる昇降機構が使用されている。駆動手段7は送りね
じ7aを利用したものに限られず昇降ベースを吊り上げ
るワイヤとこれを巻き上げるプーリとの組み合わせな
ど、昇降動作を実現できる全ての機構の採用が可能であ
り、動力も特に電動式には限られず、クランクレバーな
どを利用して送りねじ7aを回転させる手動巻き上げ式
とすることも可能である。また、図1及び図2において
は内部構造を示す便宜上、両門柱2,3の幅を大きく異
ならせているが同じ大きさの門柱として設計しても良い
ことは当然である。
【0016】チェーン4は、図3に示すように、少なく
とも駆動側門柱2と従動側門柱3との間隔に所望のチェ
ーン張り高さを加えた長さLで一定であり、一端4aが
駆動側門柱2の下端に、他端4bが従動側門柱3の上端
にそれぞれ固着されている。そして、駆動側門柱2でチ
ェーン4を下側から受けて持ち上げる駆動支持部材5
と、従動側門柱3でチェーン4を押し下げる従動支持部
材6により、両門柱2,3間の張架部分が水平となるよ
うにクランク形状に張られている。なお、本実施形態で
はチェーン4の一端4aおよび他端4bを各門柱2,3
に固定しているが、厳密な意味でチェーン端部を固定す
る必要はなく、各門柱2,3に固定ないし固着されてい
る部分がチェーン4の端部として取り扱われる。チェー
ン4のうち、両門柱2,3間に張られる部分が張架部分
である。
【0017】駆動支持部材5は、駆動側門柱2に沿って
昇降可能なプーリ(以下、駆動プーリと呼ぶ)で、チェ
ーン4を下側から支持している。
【0018】一方、従動支持部材6は従動側門柱3に沿
って昇降可能なプーリ(以下、従動プーリと呼ぶ)で、
チェーン4によって下側から支持されている。また、従
動プーリ6は付勢手段8によって下向きに付勢され、こ
の付勢力および従動プーリ6の自重によってチェーン4
に対し一定の張力を付与している。ここで、駆動プーリ
5及び従動プーリ6は、チェーン4の向きを変えたりチ
ェーン4に力を与えたりするためのものであることか
ら、チェーン4との間の摩擦を軽減して滑らかに摺動可
能とする形状・材質を採用することが好ましく、単なる
棒状物やフック状のものでも良いが、より好ましくはチ
ェーン4との間の摩擦を軽減できる転動可能なローラや
プーリ等をチェーン4と接する部分に備えることあるい
はローラやプーリそのもので構成することである。
【0019】付勢手段8は、従動プーリ6を下向き即ち
チェーン4に張力を付与する方向に付勢しチェーン4に
与えられる張力のほぼ全てあるいは多くを補助する手段
である。付勢手段8としては、従動プーリ6が高い位置
にあるほど伸長するように設けられたばねやゴムなどの
弾性体が好適である。この場合、付勢手段としての例え
ばばね(以下、単にばねと呼ぶ)8によって従動プーリ
6をプーリ位置(高さ)に応じた強さで強制的に付勢す
ることができ、チェーン4の張架部分が高い位置にある
ほど強い張力を付与することができる。
【0020】また、ばね8を従動プーリ6に直接取り付
けて下向きに引っ張る構造としてもよいが、図1などに
示すようにワイヤなどの索(以下、単にワイヤと呼ぶ)
やプーリなどを利用して間接的に付勢するようにしても
よい。例えば本実施形態では、従動側門柱3の下部に設
けた固定支持部材としてのプーリ(以下、単に固定プー
リと呼ぶ)10および従動側門柱3に沿って昇降可能に
設けた可動支持部材としてのプーリ(以下、単に可動プ
ーリと呼ぶ)11にワイヤ9を掛け、ワイヤ9の一端を
従動プーリ6に、他端を従動側門柱3の下部に固着し、
ばね8によって可動プーリ11を上向きに付勢すること
により、ワイヤ9を介して従動プーリ6を間接的に下向
きへ付勢するようにしている。この場合、付勢の向きを
細かく変えることができるし、従動プーリ6の上昇量に
対する張力の増加割合を自由に変えることもできる。こ
こで、可動支持部材11及び固定支持部材10は、ワイ
ヤ9の向きを変えるためのものであることから、ワイヤ
9との間の摩擦を軽減して滑らかに摺動可能とする形状
・材質を採用することが好ましく、単なる棒状物やフッ
ク状のものでも良いが、より好ましくはワイヤ9との間
の摩擦を軽減できる転動可能なローラやプーリ等をワイ
ヤ9と接する部分に備えることあるいはローラやプーリ
そのもので構成することである。
【0021】以上のように構成されたチェーンゲート1
によると、駆動手段7で駆動プーリ5を引っ張り上げる
と、チェーン4の張架部分が上昇して図1に示すような
通行止め状態となる。ここで、通行許容状態を(1)、
上昇途中の状態を(2)、通行止め状態を(3)とし、
状態変化の過程を示した図3を用いて説明する。図3で
は、(1)〜(3)の各状態におけるチェーン4の張架
部分の長さ(駆動プーリ5と従動プーリ6との間に水平
に張られた部分の長さ)をL1h,L2h,L3hと表
し、待機部分の長さ(門柱2,3の上端または下端とプ
ーリ5,6との間に鉛直に張られた部分の長さ)をL1
v,L2v(L2vと反対側の部分の長さはL2v’と
する),L3vと表している。そして、チェーン4の全
長Lすなわちチェーン4の一端4aから他端4bまでの
長さLは終始一定であることから、(1)〜(3)の各
状態におけるチェーン4の各部分の総和は常に全長Lに
等しい(L=L1v+L1h=L2v+L2h+L2
v’=L3h+L3v)。
【0022】したがって、通行許容状態(1)から上昇
途中の状態(2)まで移るとき、駆動プーリ5の上昇に
伴い、その上昇量(L2v’)と等しい量のチェーン4
を駆動側門柱2内へと巻き取ると、従動プーリ6は回転
し(または回転せずに)チェーン4をほぼ同量(つまり
L2v’)送り出しながら駆動プーリ5と同量上昇す
る。よって、チェーン4の張架部分は通行許容状態
(1)から状態(2)までほぼ水平を保ちながら平行に
移動する。同様に、状態(2)から通行止め状態(3)
に移るときも従動プーリ6と駆動プーリ5とで上昇量お
よびチェーン送り出し量がほぼ等しくなり(L2v)、
チェーン4の張架部分は常に平行に移動する。
【0023】このとき、ばね8の力を従動プーリ6に伝
達する可動プーリ11は図2に示すように順次下降し、
ばね8が伸長して従動プーリ6を次第に強く引っ張る。
したがって、チェーン4は高い位置で張られるほど緩み
なく張り渡され、通行止め高さのとき最も強く張られた
状態で車輌等の通行を規制する。
【0024】また、通行許容状態に切り換えるには、昇
降機構のモータを逆駆動させて駆動プーリ5を下降させ
る。すると、上述の(3)から(1)の状態へとチェー
ン4が平行移動する。同時に、従動プーリ6の降下に連
れてワイヤ9の連結位置も下がって可動プーリ11を上
昇させるため、ばね8が縮んで従動プーリ6を引っ張る
力を弱める。したがって、チェーン4は通行許容位置で
は張力がほとんどかかっておらず単に横たわっている状
態であるので、チェーン4が下がり始めたとき仮に子供
がチェーン下に入り込んだような場合でも、チェーン位
置を下げるにつれてチェーン張力が弱くなるので危険か
ら回避できる。なお、本実施形態では、通行止め状態の
とき従動側門柱3からさらにチェーン4を引き出せる程
度の余裕を設けている。したがって、車輌や通行人が通
行止め状態のチェーン4に誤って引っ掛かったとして
も、チェーン4の余裕分が引き出されることによって、
通行人や車輌がチェーン4から受ける衝撃が緩和され
る。
【0025】
【実施例】チェーンゲート1の実施の一例を図4〜図9
に示す。このチェーンゲートの第1及び第2の門柱2,
3は、円筒の柱体30の両端を円板状のエンドキャップ
31で塞いだものであり、エンドキャップ31に開けた
支持孔(図示省略)を利用して複数本のガイドシャフト
12,13a,13bと送りねじ32を鉛直方向に支持
するように設けられている。そして、駆動側門柱2には
駆動プーリ5を昇降自在に支持する昇降機構14を、従
動側門柱3には従動プーリ6を昇降自在に支持する昇降
機構20並びに従動プーリ6にばね8の力を伝達する機
構をそれぞれ内蔵している。
【0026】昇降機構14は、図5及び図6に示すよう
に、チェーン4を受け支える駆動プーリ5と、該プーリ
5を回転自在に支持する昇降ベース15と、この昇降ベ
ース15と嵌合して軸方向の送りを与える送りねじ32
と駆動モータ33とから構成される。昇降ベース15は
送りねじ32と嵌合してねじ対偶を構成すると共にガイ
ドシャフト12が3つのガイド孔17を貫通しているの
で、送りねじ32の回転によってガイドシャフト12に
沿って昇降する。また、門柱の底部のエンドキャップ
(ベース)31には、チェーン4の一端4aが取り付け
られるピン27が備えられ、チェーン4の一端4aが取
り付けられている。したがって、送りねじ32の回転に
よって昇降ベース(以下「架台」という)15が昇降し
てチェーン4の支持位置を変動させれば、チェーン4が
門柱2内へ引き込まれたりあるいは外に繰り出されたり
する。尚、駆動側プーリ5は、ピン18および止め輪1
9によって架台15に回転自由に取り付けられている。
【0027】また、架台15には、駆動プーリ5に巻き
掛けられるチェーン4の従動側門柱3寄りの部位を押さ
えて駆動プーリ5への巻き付け角度を大きくするチェー
ン押さえ16が設けられている。このチェーン押さえ1
6は、架台15の下方へ突出するように設けられ、チェ
ーン4を上から押さえ付けるようにすると同時にチェー
ン4が下降時に地面に近づくようにしてある。チェーン
押さえ16の架台15からの突出量は特に限定されるも
のではないが、本実施例では、プーリ5,6が同じ高さ
にあるときチェーン4がほぼ水平となる高さに調整され
ている。また、チェーン押さえ16の下部は丸みが与え
られ、接触するチェーン4が滑りやすくなるように配慮
されている。
【0028】一方、チェーン4の他端4bをピン28を
介して固着する従動側門柱3には、図7〜図9に示すよ
うに、チェーン4に張力を付与する従動支持部材たるプ
ーリ(以下、単に従動プーリと呼ぶ)6が昇降可能に備
えられている。従動プーリ6は、架台21に回転自在に
支持され、該架台21と該架台21を鉛直方向に昇降可
能に支持する2本のガイドシャフト13aとで昇降部材
20を構成している。架台21は、2つのガイド孔22
を備え、このガイド孔22に2本のガイドシャフト13
aを貫通させて摺動可能に嵌合させられている。そし
て、従動プーリ6の下側に掛けられるチェーン4の張力
で支持されかつチェーン4に対して押し下げる荷重をか
けるように設けられている。従動プーリ6は、ピン23
および止め輪24によって架台21の下部に回転自由に
取り付けられている。
【0029】従動側門柱3の下部のエンドキャップ(ベ
ース)31には、付勢手段の固定プーリ10がピン25
と止め輪26とで回転自由に取り付けられている。図
7、図8に示すように、固定プーリ10を従動プーリ6
の中心からずらして配置した場合、従動プーリ6を従動
側門柱3の最下端まで降ろすことが可能となる。
【0030】また、従動側門柱3にはばね8によって支
持され該ばね8の弾発力を従動プーリ6にワイヤ9を介
して伝達する可動プーリ11が昇降可能に支持されてい
る。この可動プーリ11は、2本のガイドシャフト13
bによって昇降可能に保持されている架台11bに回転
自在に支持されている。プーリ11は、ピン11dと止
め輪11eとによってプーリ架台11bに取り付けられ
ている。本実施例では、可動プーリ11と従動プーリ6
の回転軸の向きを直交配置したが、同じ向き(つまり平
行)としてもよい。架台11bは、ガイド孔11cを有
し、2本のガイドシャフト13bに沿って昇降可能であ
る。架台11bの中央上部には、ばね8の下端を取り付
けるリング形状の付勢手段取付部材11fを備えてい
る。ここで、ばね8の上端側は従動側門柱3の上端に取
り付けられている。
【0031】以上のように構成された本実施例のチェー
ンゲート1によると、駆動手段7の駆動により駆動プー
リ5を最下端まで下げると、チェーン4の反対側でも従
動プーリ6の自重とばね8の力を受けて降下するため、
チェーン4の張架部分が水平状態のまま地面まで下がっ
て通行許容状態となる。この状態では、チェーン4の上
を車輌等が通行することを妨げない。車輌の場合はチェ
ーン4を踏んで両門柱2,3間を通過することができ
る。通行許容時、ばね8はほぼ自然長に戻り、チェーン
4を引っ張らないかあるいは引っ張ってもごく弱い力で
引っ張っている。したがって、仮に通行人がチェーン4
に足を引っ掛けても足元を不意に強く引っ張られるよう
なことはないし、誤って転ぶ危険性も少ない。また、足
が引っ掛かってチェーン4が引きずり出された場合は、
チェーン4の引きずり量に応じて従動プーリ6が上昇
し、その分増した張力で通行人にチェーン4の存在を知
らしめることができる。
【0032】他方、駆動手段7の逆駆動により駆動プー
リ5を最上端まで上げると、チェーン4の反対側の従動
プーリ6もチェーン4の張力を受けてばね8を引き延ば
しながら押し上げられる。したがって、チェーン4は所
定の張り高さまで水平状態のまま押し上げられ通行止め
状態となる。通行止め状態ではばね8が最も延びた状態
となりチェーン4に強い張力を付与し、車輌等の通行を
有効に規制する。しかも、仮に車輌等が引っ掛かった場
合にはチェーン4の引き出し量に応じて張力をさらに強
くするので、通行を規制する手段として十分機能すると
ともに車輌等が不意に受ける衝撃を緩和することもでき
る。
【0033】なお、上述の実施例は本発明の好適な実施
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例ではプーリ5,6並びにばね8の
ばね力をプーリ6に伝達する機構を門柱2,3に内蔵し
た場合について主に説明したが、これらは門柱2,3に
沿って昇降するものであればよく、門柱2,3の外側に
設けることも可能である。
【0034】また、本実施例において駆動プーリ5、従
動プーリ6並びに可動プーリ11を支持する架台15,
21,11bは、ガイドシャフト12,13a,13b
によって鉛直方向に摺動可能に案内するようにされてい
るが、ガイド手段はこれに限られるものではない。例え
ば、特に図示していないが、内壁にガイド溝が一体形成
されたアルミニウムの押し出し成形材で門柱を成形し、
このガイド溝によって各架台15,21,11bを昇降
自在に案内させるようにしてもよい。
【0035】また、本明細書中で使われる「チェーン」
という用語は、ゲートとして機能し得る索状のもの例え
ばワイヤやロープのようなをもの含む意味で用いられて
おり、厳密な意味でのチェーン(鎖)に限定されるもの
ではない。また、チェーン4は金属製に限られずプラス
チック製でも良い。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のチェーンゲートによると、プーリ位置が高くな
るにつれてチェーンに張力を与える従動支持部材の下向
きに引っ張る付勢力を強くなるようにしたので、チェー
ン支持位置が高くなるほど強い張力を受ける。これによ
り、通行止め位置でチェーンの張力を最大として、チェ
ーンが弛まないように強く張ることができると共に通行
許容位置ではチェーンの張力を弱くすることができる。
【0037】また、従動支持部材にかかる付勢力を通行
止め状態で最大となるようにしたので、たとえ門柱内に
塵埃が侵入してもプーリが元の通行許容状態の位置まで
戻るときの動きが妨げられないし、モータ等の負荷を不
必要に大きくしなくて済む利点もある。加えて、通行許
容状態ではチェーンの張力が弱いか0なので、通行人が
足をチェーンに引っ掛けたような場合にも転倒の虞が少
ない。また、チェーンを引っ張り出して手を離した場合
であってもチェーンが元に戻ったときの衝撃が少なく、
チェーンの耐久性の点でも有利となる。
【0038】請求項2記載のチェーンゲートによると、
付勢手段の伸張量を従動支持部材の上昇量よりも少ない
量(例えば半分)とすることができる。また、プーリ等
の配置を自由に設定することにより付勢の向きを細かく
変えることができるし、従動支持部材の上昇量に対する
張力の増加割合を自由に変えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチェーンゲートの一実施形態を示す概
略図で、チェーンゲートの構造と動作原理を簡単に示し
たものである。
【図2】チェーン上昇途中におけるチェーンゲートを示
す図である。
【図3】通行許容状態から上昇途中を経て通行止め状態
まで変化させたときの各状態におけるチェーン長さを説
明する図である。
【図4】チェーンゲートの具体的な構造例を示す正面図
である。
【図5】駆動側の昇降部材の構造を示す平面図である。
【図6】駆動側の昇降部材の構造を示す正面図である。
【図7】従動側の昇降部材の構造を示す平面図である。
【図8】従動側の昇降部材の構造を示す正面図である。
【図9】可動プーリの構造を示す左側面からの従動側門
柱内の図である。
【図10】従来のチェーンゲートの概略図である。
【符号の説明】
1 チェーンゲート 2 駆動側門柱(第1の門柱) 3 従動側門柱(第2の門柱) 4 チェーン 5 駆動プーリ(駆動支持部材) 6 従動プーリ(従動支持部材) 7 駆動手段 8 ばね(付勢手段) 9 ワイヤ(索) 10 固定プーリ(固定支持部材) 11 可動プーリ(可動支持部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンの一端が固着された第1の門柱
    と、この第1の門柱から離れて立設し前記チェーンの他
    端が前記一端よりも高い位置で固着された第2の門柱
    と、前記第1の門柱に沿って昇降可能で前記チェーンを
    支持する駆動支持部材と、該駆動支持部材を昇降させる
    駆動手段と、前記第2の門柱に沿って昇降可能で前記チ
    ェーンによって支持され該チェーンに張力を付与する従
    動支持部材とを備え、前記第1の門柱および第2の門柱
    の間に張った前記チェーンの張架部分の高さを変えるこ
    とによって通行許容状態と通行止め状態とを切り換える
    チェーンゲートにおいて、前記従動支持部材に対しその
    高さに応じて変化する下向きの付勢力を付与する付勢手
    段を設けると共にチェーンの高さが上がれば上がるほど
    に前記チェーンの張力が増すことを特徴とするチェーン
    ゲート。
  2. 【請求項2】 一端が前記従動支持部材に取り付けられ
    ると共に他端が前記第2の門柱に取り付けられた索と、
    該索が巻き掛けられ昇降可能な可動支持部材と前記索を
    前記従動支持部材と前記可動支持部材との間で下向きに
    方向転換させる固定支持部材とを備え、前記可動支持部
    材を前記付勢手段により上向きに付勢することを特徴と
    する請求項1記載のチェーンゲート。
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