JP2002363606A - 疎水性磁性粒子 - Google Patents

疎水性磁性粒子

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JP2002363606A
JP2002363606A JP2001168725A JP2001168725A JP2002363606A JP 2002363606 A JP2002363606 A JP 2002363606A JP 2001168725 A JP2001168725 A JP 2001168725A JP 2001168725 A JP2001168725 A JP 2001168725A JP 2002363606 A JP2002363606 A JP 2002363606A
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magnetic
tert
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JP2001168725A
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Kenji Obara
健司 小原
Hitoshi Wada
仁 和田
Hidehiko Okada
秀彦 岡田
Kazunari Mihashi
和成 三▲橋▼
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Japan Science and Technology Agency
National Institute for Materials Science
Original Assignee
National Institute for Materials Science
Japan Science and Technology Corp
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Publication date
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    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境ホルモンを除去するための捕捉材の処理
効率に優れ、環境ホルモンの大量捕捉が可能であり、環
境ホルモンを分離して環境ホルモンの捕捉に再利用させ
ることを図る。 【解決手段】 磁性粒子Mの表面に疎水性基Wを備え、
磁性粒子Mは、磁性金属微粒子,磁性金属酸化物微粒子
または砂鉄のうち少なくとも1つとし、疎水性基Wは、
炭素数3〜30の直鎖アルキル基,炭素数3〜30の芳
香族炭化水素基,アゾベンゼン誘導体基,アルキルアゾ
ベンゼン基,フェニル基,アルキルフェニル基,シアノ
基,シクロデキストリン誘導体基,フラーレン誘導体基
のうち少なくとも1つとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に含まれてい
る環境ホルモン(内分泌撹乱物質)を、捕捉可能な疎水
性磁性粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水中に含まれている環境ホルモン
は、次の様にして水中から除去されている。例えば、特
開2000−135435号公報(従来例1)には、環
境ホルモンの吸着除去に捕捉材を用いて環境ホルモンを
水中から除去する技術が示されている。ここで用いる捕
捉材は、環境ホルモン例えばエストロゲン化合物及びエ
ストロゲン様物質の特定部位に結合する鋳型構造を与え
た高分子粒子から成る。この捕捉材をカラムに充填し、
カラムにエストロゲン化合物含有水を通液させることに
よりエストロゲン化合物を捕捉材に吸着させ、その後、
カラムを洗浄してエストロゲン化合物が吸着した捕捉材
を廃棄していた。また、特開2000−140834号
公報(従来例2)には、水中に微量に含まれる環境ホル
モンを吸着除去する技術が示されている。環境ホルモン
を含有する水(環境ホルモン含有水)を活性炭からなる
捕捉材と接触させることにより、環境ホルモンを捕捉材
に吸着させて水中から除去するものである。この場合、
環境ホルモン含有水に活性炭を添加して混濁させ、環境
ホルモンを活性炭が有する孔にて吸着させている。その
後、活性炭と処理水とを分離することができる分離膜等
を用いて活性炭を回収して廃棄している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例1の
場合には、環境ホルモン含有水から環境ホルモンを除去
するためには、捕捉材をカラムに充填し、その後カラム
内を洗浄しなければならないので捕捉材の処理効率が悪
いという問題がある。また、従来例1では、一旦捕捉し
た環境ホルモンを高分子粒子から分離させることなく環
境ホルモンを捕捉した高分子粒子を廃棄処分するものな
のでその分無駄が生じているという問題がある。更に、
高分子粒子が充填されたカラムの物理的な大きさには限
界があり、大量の環境ホルモンを一時に捕捉させること
は困難でこの点でも処理効率が悪いという問題がある。
また、従来例2の場合は、環境ホルモン含有水から環境
ホルモンを除去するためには、分離膜等を用いて活性炭
を回収して廃棄しなければならず、環境ホルモンを除去
するための活性炭の処理効率が悪いという問題がある。
また、一旦吸着させた環境ホルモンを活性炭から分離さ
せることなく、環境ホルモンを捕捉した活性炭を廃棄処
分するので、環境ホルモンを吸着させる度に、新たな活
性炭を使用しなければならないことからその分無駄が生
じているという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、環境ホルモンを除去するための捕捉材の処
理効率に優れ、環境ホルモンの大量捕捉が可能であり、
環境ホルモンを分離して環境ホルモンの捕捉に再利用さ
せることのできる環境ホルモンの捕捉材である疎水性磁
性粒子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、磁性粒子の表面に疎水
性基を表面に表出するように備えた構成とした。疎水性
基を有する物質(例えば環境ホルモン)は、水中におい
て混合されることにより疎水性部分が凝集して疎水性相
互作用により吸着する。従って、疎水性磁性粒子を水中
に混入して混合させれば、疎水性磁性粒子と水中の疎水
性物質とが吸着する。吸着は、疎水性基を有する物質で
あれば包括的に選択することができる。また、疎水性磁
性粒子は、磁化させることによって磁石に吸着するよう
になるので、水中から疎水性磁性粒子を容易に回収させ
ることができ、そのため、逐一洗浄したり分離膜で回収
したりしなくても良いことから処理効率に優れている。
また、疎水性基を有する物質とは疎水性相互作用により
吸着しているので、有機溶媒に入れることで吸着が弱ま
り、疎水性基を有する物質を疎水性磁性粒子から分離す
ることができるので疎水性磁性粒子は再利用可能にな
る。また、必要に応じ、上記磁性粒子は、磁性金属微粒
子,磁性金属酸化物微粒子または砂鉄のうち少なくとも
1つである構成とした。磁性粒子は、磁化し易く磁気的
作用にて捕捉し易いので、疎水性基を有する物質と分離
した後容易に回収することができる。
【0006】更にまた、必要に応じ、上記磁性金属微粒
子は、Fe,Ni,Co,Gd,Fe−Ni合金,Fe
−Pt合金,Fe−Pd合金,Fe−Ni−Mn合金,
Fe−Co−Cr合金,Mn−Al合金,Mn−Zn合
金,Mn−Ga合金,Mn−Cu−Al合金,Fe4
N,Mn3 CuN,Fe3 NiN,Fe3 PtN,Fe
20.75,Fe2 N,Fe2 N,Ni31.10,CdC
24 ,CdCr2 Se,Ag0.5 In0.5 Cr2
4 ,HgCr24 ,CuCr2 Se3 Br,Cu
0.5 In0.5 Cr2 Se4 ,EuB6 ,Eu33 ,E
3 As2 ,MnAs,MnSb,MnBi,CrTe
4 ,NiMnSb,PbMnSbであり、上記磁性金属
酸化物微粒子は、α−ヘマタイト,γ−ヘマタイト,マ
グネタイト,MnFe24 ,CoFe24 ,CuF
24 ,MgFe24 ,ZuFe 24 ,LiFe
58 ,Li0.5 Fe2.54 ,Fe−Coフェライ
ト,Sm−Coフェライト,Mn−Feフェライト,M
n−Zn−Feフェライト,Mn−Mg−Feフェライ
ト,Ni−Zu−Feフェライト,Li−Zu−Feフ
ェライト,MnFe24 −MnCr24 系,Fe3
4 −FeCr2 系,NiFe24 −NiCr24
系,CuFe24 −CuCr24 系,Li0.5Fe
2.5 −Li0.5 Cr2.54 系,マンガナイト,CaF
47 ,Ti2 3 ,コランンダム型磁性体,イルメ
ナイト型磁性体,Mn−Cr−Sb系,Y3Fe5 O,
ハイドロキシアパタイトセラミック,フルオロアパタイ
トセラミックである構成とした。これらの物質は、磁性
粒子として入手し易く手軽に利用できる。また、必要に
応じ、上記磁性金属微粒子または磁性金属酸化物微粒子
は、強磁性体である構成とした。強磁性体は、磁化され
易く磁気的吸着が容易である。更に、必要に応じ、上記
マグネタイトは、フェライト化法により合成したマグネ
タイトである構成とした。フェライト化法とは、合成す
る複数の磁性金属をアルカリ下で合成させてマグネタイ
トを形成する方法である。フェライト化法により容易に
目的とするマグネタイトが得られる。更にまた、必要に
応じ、粒径10nm〜100nmである構成とした。磁
性粒子は、磁気的に回収し易い大きさであり、混合によ
る接触性がよい大きさである。また、単位当たりの表面
積も大きくなり、疎水性基を有する物質の捕捉量を増加
させることができる。
【0007】また、必要に応じ、上記疎水性基は、炭素
数3〜30の直鎖アルキル基,炭素数3〜30の芳香族
炭化水素基,アゾベンゼン基,アルキルアゾベンゼン
基,フェニル基,アルキルフェニル基,シアノ基,シク
ロデキストリン誘導体基,フラーレン誘導体基のうち少
なくとも1つである構成とした。磁性粒子の表面に対し
て疎水性基を容易に修飾できるとともに、環境ホルモン
との疎水性相互作用が強くなる。更に、必要に応じ、上
記疎水性基は、炭素数3〜30の直鎖アルキル基,炭素
数3〜30の芳香族炭化水素基,アゾベンゼン基,アル
キルアゾベンゼン基,フェニル基,アルキルフェニル
基,シアノ基,シクロデキストリン誘導体基,フラーレ
ン誘導体基のうち少なくとも1つからなるシランカップ
リング剤,チタンカップリング剤またはジルコニウムカ
ップリング剤を使用して上記磁性粒子の表面に化学吸着
された官能基である構成とした。磁性粒子表面に疎水性
を有する物質を容易に化学吸着させることができる。
【0008】更にまた、必要に応じ、上記シランカップ
リング剤が、n−オクタデシルトリクロロシラン,n−
オクタデシルジクロロシラン,n−オクタデシルジメト
キシクロロシラン,n−オクチルジクロロメトキシシラ
ン,n−オクチルジメトキシクロロシラン,n−オクチ
ルトリメトキシシラン,n−オクチルトリエトキシシラ
ン,n−オクチルジエトキシクロロシラン,n−オクチ
ルジクロロエトキシシラン,n−ブチルトリクロロシラ
ン,n−ブチルジクロロメトキシシラン,n−ブチルジ
メトキシクロロシラン,n−ブチルジエトキシクロロシ
ラン,tert−ブチルトリクロロシラン,tert−
ブチルジクロロメトキシシラン,tert−ブチルジメ
トキシクロロシラン,tert−ブチルジエトキシクロ
ロシラン,n−トリアコンチルトリクロロシラン,n−
トリアコンチルジクロロメトキシシラン,n−トリアコ
ンチルトリクロロメトキシシラン,n−トリアコンチル
ジクロロメチルシラン,n−トリアコンチルジメチルク
ロロシラン,フェニルトリクロロシラン,ジフェニルジ
クロロシラン,トリフェニルクロロシラン,フェニルト
リエトキシシラン,ジフェニルジエトキシシラン,トリ
フェニルエトキシシラン,n−オクタデシルジフェニル
クロロシラン,n−オクチルジフェニルクロロシラン,
n−ブチルジフェニルクロロシラン,n−オクタデシル
ジフェニルメトキシシラン,n−オクチルジフェニルメ
トキシシラン,n−ブチルジフェニルメトキシシラン,
シアノプロピルトリメトキシシラン,n−(3−トリエ
トキシプロピル)−4−フェニルアゾベンアミド,4−
オクチル−4’−ジクロロメチルシリルプロピル−アゾ
ベンゼン,ジメチルクロロシリルフラーレンのうち少な
くとも1つである構成とした。これらシランカップリン
グ剤を用いれば、磁性粒子表面に疎水性を有する疎水性
基を化学吸着させることができる。
【0009】また、必要に応じ、上記チタンカップリン
グ剤が、n−オクタデシルトリクロロチタン,n−オク
タデシルジクロロチタン,n−オクタデシルジメトキシ
クロロチタン,n−オクチルジクロロメトキシチタン,
n−オクチルジメトキシクロロチタン,n−オクチルト
リメトキシチタン,n−オクチルトリエトキシチタン,
n−オクチルジエトキシクロロチタン,n−オクチルジ
クロロエトキシチタン,n−ブチルトリクロロチタン,
n−ブチルジクロロメトキシチタン,n−ブチルジメト
キシクロロチタン,n−ブチルジエトキシクロロチタ
ン,tert−ブチルトリクロロチタン,tert−ブ
チルジクロロメトキシチタン,tert−ブチルジメト
キシクロロチタン,tert−ブチルジエトキシクロロ
チタン,n−トリアコンチルトリクロロチタン,n−ト
リアコンチルジクロロメトキシチタン,n−トリアコン
チルトリクロロメトキシチタン,n−トリアコンチルジ
クロロメチルチタン,n−トリアコンチルジメチルクロ
ロチタン,フェニルトリクロロチタン,ジフェニルジク
ロロチタン,トリフェニルクロロチタン,フェニルトリ
エトキシチタン,ジフェニルジエトキシチタン,トリフ
ェニルエトキシチタン,n−オクタデシルジフェニルク
ロロチタン,n−オクチルジフェニルクロロチタン,n
−ブチルジフェニルクロロチタン,n−オクタデシルジ
フェニルメトキシチタン,n−オクチルジフェニルメト
キシチタン,n−ブチルジフェニルメトキシチタン,シ
アノプロピルトリメトキシチタン,n−(3−トリエト
キシチタニルプロピル)−4−フェニルアゾベンアミ
ド,4−オクチル−4’−ジクロロメチルチタニルプロ
ピル−アゾベンゼン,ジメチルクロロチタニルフラーレ
ンのうち少なくとも1つである構成とした。これらチタ
ンカップリング剤を用いれば、磁性粒子表面に疎水性を
有する疎水性基を化学吸着させることができる。
【0010】更に、必要に応じ、n−オクタデシルトリ
クロロジルコニウム,n−オクタデシルジクロロジルコ
ニウム,n−オクタデシルジメトキシクロロジルコニウ
ム,n−オクチルジクロロメトキシジルコニウム,n−
オクチルジメトキシクロロジルコニウム,n−オクチル
トリメトキシジルコニウム,n−オクチルトリエトキシ
ジルコニウム,n−オクチルジエトキシクロロジルコニ
ウム,n−オクチルジクロロエトキシジルコニウム,n
−ブチルトリクロロジルコニウム,n−ブチルジクロロ
メトキシジルコニウム,n−ブチルジメトキシクロロジ
ルコニウム,n−ブチルジエトキシクロロジルコニウ
ム,tert−ブチルトリクロロジルコニウム,ter
t−ブチルジクロロメトキシジルコニウム,tert−
ブチルジメトキシクロロジルコニウム,tert−ブチ
ルジエトキシクロロジルコニウム,n−トリアコンチル
トリクロロジルコニウム,n−トリアコンチルジクロロ
メトキシジルコニウム,n−トリアコンチルトリクロロ
メトキシジルコニウム,n−トリアコンチルジクロロメ
チルジルコニウム,n−トリアコンチルジメチルクロロ
ジルコニウム,フェニルトリクロロジルコニウム,ジフ
ェニルジクロロジルコニウム,トリフェニルクロロジル
コニウム,フェニルトリエトキシジルコニウム,ジフェ
ニルジエトキシジルコニウム,トリフェニルエトキシジ
ルコニウム,n−オクタデシルジフェニルクロロジルコ
ニウム,n−オクチルジフェニルクロロジルコニウム,
n−ブチルジフェニルクロロジルコニウム,n−オクタ
デシルジフェニルメトキシジルコニウム,n−オクチル
ジフェニルメトキシジルコニウム,n−ブチルジフェニ
ルメトキシジルコニウム,シアノプロピルトリメトキシ
ジルコニウム,n−(3−トリエトキシジルコニルプロ
ピル)−4−フェニルアゾベンアミド,4−オクチル−
4’−ジクロロメチルジルコニルプロピル−アゾベンゼ
ン,ジメチルクロロジルコニルフラーレンのうち少なく
とも1つである構成とした。これらジルコニウムカップ
リング剤を用いれば、磁性粒子表面に疎水性を有する疎
水性基を化学吸着させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る疎水性磁性粒子を説明する。図1に
示すように、実施の形態に係る疎水性磁性粒子Pは、磁
性粒子Mの表面に疎水性基Wを備えたものであり、粒径
10nm以上、飽和磁化が0.03T(テスラ)以上、
比抵抗が1×10-9Ωcm以上、ペレット成形時の水滴
の接触角が100度以上であるものが好ましい。磁性粒
子Mは、磁性金属微粒子,磁性金属酸化物微粒子または
砂鉄のうち少なくとも1つを用いた。また、磁性粒子M
は、粒径10nm〜100nmであることが好ましい。
粒径10nm〜100nmの場合には、磁気的に吸着さ
せ易く、疎水性相互作用に関わる単位表面積が増加す
る。
【0012】磁性金属微粒子としては、Fe,Ni,C
o,Gd,Fe−Ni合金,Fe−Pt合金,Fe−P
d合金,Fe−Ni−Mn合金,Fe−Co−Cr合
金,Mn−Al合金,Mn−Zn合金,Mn−Ga合
金,Mn−Cu−Al合金,Fe 4 N,Mn3 CuN,
Fe3 NiN,Fe3 PtN,Fe20.75,Fe2
N,Fe2 N,Ni31.10,CdCr24 ,CdC
2 Se,Ag0.5 In0.5Cr2 Se4 ,HgCr2
4 ,CuCr2 Se3 Br,Cu0.5 In0.5 Cr 2
Se4 ,EuB6 ,Eu33 ,Eu3 As2 ,MnA
s,MnSb,MnBi,CrTe4 ,NiMnSb,
PbMnSb等が挙げられる。磁性金属酸化物微粒子と
しては、α−ヘマタイト,γ−ヘマタイト,マグネタイ
ト,MnFe24 ,CoFe24 ,CuFe2
4 ,MgFe24 ,ZuFe24 ,LiFe5
8 ,Li0.5 Fe2.54 ,Fe−Coフェライト,S
m−Coフェライト,Mn−Feフェライト,Mn−Z
n−Feフェライト,Mn−Mg−Feフェライト,N
i−Zu−Feフェライト,Li−Zu−Feフェライ
ト,MnFe24 −MnCr24 系,Fe34
FeCr2 系,NiFe24 −NiCr24 系,C
uFe24 −CuCr24 系,Li0.5 Fe2.5
Li0.5 Cr2.54 系,マンガナイト,CaFe4
7 ,Ti23 ,コランダム型磁性体,イルメナイト型
磁性体,Mn−Cr−Sb系,Y3 Fe5 O,ハイドロ
キシアパタイトセラミック,フルオロアパタイトセラミ
ック等が挙げられる。これら磁性金属微粒子,磁性金属
酸化物微粒子は、強磁性体であることが好ましく、特に
フェライト化法により合成したマグネタイトがより好ま
しい。磁気的に捕捉され易くなり、画一化した製法によ
り容易に得ることができるからである。
【0013】疎水性基Wは、例えば、図2に示すよう
に、炭素数3〜30の直鎖アルキル基(図2(1)),
炭素数3〜30の芳香族炭化水素基,フェニル基,アル
キルフェニル基(図2(2)),アゾベンゼン基,アル
キルアゾベンゼン基(図2(3)),シアノ基,シクロ
デキストリン誘導体基,フラーレン誘導体基のうち少な
くとも1つである。
【0014】疎水性基Wは、炭素数3〜30の直鎖アル
キル基,炭素数3〜30の芳香族炭化水素基,アゾベン
ゼン基,アルキルアゾベンゼン基,フェニル基,アルキ
ルフェニル基,シアノ基,シクロデキストリン誘導体
基,フラーレン誘導体基のうち少なくとも1つからなる
シランカップリング剤(例えば、図6参照),チタンカ
ップリング剤またはジルコニウムカップリング剤を使用
して磁性粒子Mの表面に化学吸着させた官能基である。
カップリング剤は、物質に物質本来の性質と異なる性質
を付与するための試薬であり、磁性粒子Mの表面に本来
備わらない疎水性を付与する。具体的には、n−オクタ
デシルトリクロロシラン,n−オクタデシルジクロロシ
ラン,n−オクタデシルジメトキシクロロシラン,n−
オクチルジクロロメトキシシラン,n−オクチルジメト
キシクロロシラン,n−オクチルトリメトキシシラン,
n−オクチルトリエトキシシラン,n−オクチルジエト
キシクロロシラン,n−オクチルジクロロエトキシシラ
ン,n−ブチルトリクロロシラン,n−ブチルジクロロ
メトキシシラン,n−ブチルジメトキシクロロシラン,
n−ブチルジエトキシクロロシラン,tert−ブチル
トリクロロシラン,tert−ブチルジクロロメトキシ
シラン,tert−ブチルジメトキシクロロシラン,t
ert−ブチルジエトキシクロロシラン,n−トリアコ
ンチルトリクロロシラン,n−トリアコンチルジクロロ
メトキシシラン,n−トリアコンチルトリクロロメトキ
シシラン,n−トリアコンチルジクロロメチルシラン,
n−トリアコンチルジメチルクロロシラン,フェニルト
リクロロシラン,ジフェニルジクロロシラン,トリフェ
ニルクロロシラン,フェニルトリエトキシシラン,ジフ
ェニルジエトキシシラン,トリフェニルエトキシシラ
ン,n−オクタデシルジフェニルクロロシラン,n−オ
クチルジフェニルクロロシラン,n−ブチルジフェニル
クロロシラン,n−オクタデシルジフェニルメトキシシ
ラン,n−オクチルジフェニルメトキシシラン,n−ブ
チルジフェニルメトキシシラン,シアノプロピルトリメ
トキシシラン,n−(3−トリエトキシプロピル)−4
−フェニルアゾベンアミド,4−オクチル−4’−ジク
ロロメチルシリルプロピル−アゾベンゼン,ジメチルク
ロロシリルフラーレン等が挙げられる。
【0015】次に、実施の形態に係る疎水性磁性粒子P
を用いて水中の環境ホルモンHを除去する方法について
説明する。ここで除去対象とする環境ホルモンHは、疎
水性の環境ホルモンHである。環境ホルモンHとして
は、67物質として、アラクロール、アルジカルブ、ア
ルドリン、アミトロース、アトラジン、ベノミル、ベン
ゾフェノン、ベンゾピレン、フタル酸ブチルベンジル、
ビスフェノールA、n−ブチルベンゼン、カルバリン、
クロルデン、シペルメトリン、2,4−D、DBCP、
DDT、DDT代謝物、フタル酸n−ジブチル、2,4
−ジクロロフェノール、フタル酸ジシクロヘキシル、テ
ィルドリン、アジピン酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジ
エチルヘキシル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジヘキシ
ル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジプロピル、エンド
リン、エンドスルファン、エスファンバレレート、フェ
ンバレレート、ヘキサクロロベンゼン、β−,γ−HC
H、ヘプタクロル、ヘプタクロロエポキサイド、ケルセ
ン、ケポン、マラチオン、マンコゼブ、マンネブ、メソ
ミル、メトキシクロル、メチラム、メトリブジン、マイ
レックス、ニトロフェン、4−ニトロトルエン、tra
ns−ノナクロル、オクタクロロスチレン、オキシクリ
ルデン、ポリ臭化ビフェニル、ポリ塩化ビフェニル、ダ
イオキシン類、ペンタクロロフェノール、オクチルフェ
ノール(ノニルフェノール)、ペルメトリン、シマジ
ン、スチレン2量体(スチレン3量体)、トキサフェ
ン、トリブチルスズその1(トリブチルスズその2)、
トリフルラリン、トリフェニルスズ、2,4,5−T、
ピンクロゾリン、ジネブ、ジラム等が挙げられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0016】次に、この疎水性磁性粒子Pを用いて環境
ホルモンHを捕捉して除去する場合について説明する。
この除去は、図3に示す環境ホルモン除去処理システム
Sを用いて行なった。環境ホルモン除去処理システムS
は、環境ホルモンHを含む水溶液(環境ホルモン含有
水)が入れられるとともに表面に疎水性基Wを備えた疎
水性磁性粒子Pが入れられた液槽1と、液槽1中の混合
液を環境ホルモンHと疎水性磁性粒子Pとが吸着可能に
撹拌する撹拌手段2と、混合液から環境ホルモンHが吸
着した疎水性磁性粒子Pを捕捉する捕捉手段3と、捕捉
され環境ホルモンHが吸着した疎水性磁性粒子Pから環
境ホルモンHを分離する有機溶媒が入れられた分離槽4
と、分離槽4で分離した疎水性磁性粒子Pを抽出する抽
出手段5とを備えて構成した。液槽1は、例えば環境ホ
ルモンHの水溶液が収容される容器であればよく、特に
限定されるものではない。撹拌手段2は、特に限定され
ることなく環境ホルモンHと疎水性磁性粒子Pを十分に
混合することができるものであればよい。撹拌手段2に
は、液槽1内の溶液を回転させることができる棒状体を
用いることができる。捕捉手段3は、図4に示すよう
に、液槽1と分離槽4との間の流路Xに設けられ、磁化
装置6と磁化装置6で磁化されることにより疎水性磁性
粒子Pを捕捉する磁気フィルタ7とを備えている。磁化
装置6は超電導マグネットであり流路X内部に設けられ
た磁気フィルタ7の部分の流路X外部を覆うように設置
している。磁気フィルタ7は、磁性細線Lからなる多層
メッシュで形成され磁化装置6により生じた磁場により
生じる磁力線に対して磁性細線Lが直角になるように配
置される(図4(2)参照)。従って、磁化の際に磁性
細線Lの表面近傍に磁気勾配が生じる。磁性細線Lは、
付着する磁化物質の物理量に応じて付着し易い大きさ
(直径)であればよい。磁性細線Lの材質としては、磁
化されるものであればよいが必要に応じて消磁化できる
軟磁性材料の強磁性体が好ましい。捕捉手段3では、捕
捉した疎水性磁性粒子Pを回収する逆洗処理も行なう。
逆洗処理では、疎水性磁性粒子Pが付着した磁気フィル
タ7を消磁化して水で洗浄して磁気フィルタ7に付着し
た疎水性磁性粒子Pを除去している。分離槽4は、環境
ホルモンHが吸着した疎水性磁性粒子Pから環境ホルモ
ンHを分離することができる有機溶媒が入れられる容器
であればよい。有機溶媒としては、アセトニトリル,メ
チルアルコール,エチルアルコール,アセトン等が挙げ
られる。抽出手段5は、分離槽4にて分離した疎水性磁
性粒子Pを磁気的に抽出する磁気抽出部を備えて構成し
た。磁気抽出部は、分離槽4に接続し超伝導マグネット
を用いて固液分離を行ない疎水性磁性粒子Pを吸着する
ようにしている。
【0017】したがって、この環境ホルモン除去処理シ
ステムSによれば、図5に示す処理工程に従って、疎水
性磁性粒子Pを用いて環境ホルモンHの除去が行なわれ
る。 (投入工程)微量の環境ホルモンHが溶解した水溶液の
入った液槽1に疎水性磁性粒子Pを投入する。 (吸着工程)液槽1内の撹拌を行なう。撹拌を行なうこ
とにより環境ホルモンHと疎水性磁性粒子Pとは疎水性
であることから水中にて凝集し易くなり疎水性相互作用
により吸着する。図1に示すように、疎水性磁性粒子P
の表面にカップリング剤により化学吸着している疎水性
基W(例えば、オクタデシル基)には、環境ホルモンH
(例えば、ダイオキシン,ビスフェノールA)が疎水性
相互作用する。疎水性磁性粒子Pと環境ホルモンHと
は、疎水性相互作用により吸着が行なわれる。 (除去工程)撹拌した液槽1内の溶液を、捕捉手段3に
供給し疎水性磁性粒子Pの磁気的捕捉を行なう。磁気的
捕捉は、磁化された磁気フィルタ7に液槽1内の溶液を
供給することにより磁化されている疎水性磁性粒子Pが
磁気フィルタ7に付着することにより行なわれる。磁気
フィルタ7に付着した疎水性磁性粒子Pは、逆洗されて
回収される。この場合、磁気フィルタ7は磁性細線Lで
構成されているので付着面積が広く大量の疎水性磁性粒
子Pを捕捉することができる。捕捉した疎水性磁性粒子
Pは、洗浄したり分離膜を用いることなく回収すること
ができるので、回収処理効率に優れている。 (分離工程)回収された疎水性磁性粒子Pは、有機溶媒
が入れられた分離槽4に供給され環境ホルモンHが吸着
している疎水性磁性粒子Pからは環境ホルモンHが分離
して有機溶媒中に遊離する。環境ホルモンHは、溶解度
のより高い有機溶媒に溶けるので、有機溶媒の介在によ
り疎水性磁性粒子Pより脱離されるためである。 (抽出工程)分離槽4内に遊離している疎水性磁性粒子
Pは、磁気的に捕捉することで分離槽4内から回収され
る。回収された疎水性磁性粒子Pは、再度環境ホルモン
Hの捕捉に用いることができる。疎水性磁性粒子Pは、
再利用できるので捕捉材の無駄が防止される。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、疎水性
磁性粒子Pの調製処理及び疎水性磁性粒子Pの環境ホル
モンH除去能について説明する。 (疎水性磁性粒子Pの調製) [実施例1]0.5モルの硫酸鉄(II)水和物と0.
5モルの硫酸鉄(III)水和物を夫々60℃の水50
0mlに溶解させた後混合して混合溶液にした。次い
で、得られた混合溶液に6mol/m3 の水酸化ナトリ
ウムをpHが11になるまで加えた後、60℃で1時間
撹拌しマグネタイトが合成された混濁液を得た。この混
濁液を磁石を用いてデカンデーションした。デカンデー
ションは、塩分を除去するために上澄み液のpHが7に
なるまで繰り返した。次いで、脱水するために、上澄み
液を極力取り除き60℃で1週間乾燥後更に減圧法にて
24時間乾燥して、目的とするマグネタイトを得た。マ
グネタイトの表面処理のため、等圧滴下漏斗に脱水トル
エン50mlをとり5mlのn−オクタデシルトリクロ
ロシランを添加した。次いで、三口フラスコに乾燥済の
マグネタイト5g及び5mlのトリエチルアミンを添加
して窒素雰囲気下で48時間撹拌した。図6には、マグ
ネタイトにシランカップリング剤であるn−オクタデシ
ルトリクロロシランを処理させた場合の反応状態が示さ
れる。マグネタイトとn−オクタデシルトリクロロシラ
ンとをトリエチルアミン及び脱水トルエン中で反応させ
ることによりn−オクタデシルトリクロロシラン化マグ
ネタイトが得られる。得られた溶液を、遠心分離してデ
カンデーションにて数回トルエンで洗浄後、テトラヒド
ロフラン、メタノールで順次洗浄した。最後に、アセト
ンで洗浄後、上澄み液を極力取り除き減圧乾燥して疎水
性磁性粒子Pを得た。 (疎水性磁性粒子Pの評価)得られた疎水性磁性粒子P
を加重2500N/cm2 でペレットにし、表面に水滴
を滴下して疎水性の評価を行なった。ペレットへの吸収
は全くなく水滴は球になって撥水性を示した。
【0019】[実施例2]磁性粒子Mに砂鉄を用い、表
面処理のため、等圧滴下漏斗に脱水トルエン50mlを
とり5mlのn−オクタデシルトリクロロシランを添加
した。次いで、三口フラスコに乾燥済のマグネタイト5
g及び5mlのトリエチルアミンを添加して窒素雰囲気
下で48時間撹拌した。得られた溶液を、遠心分離して
デカンデーションにて数回トルエンで洗浄後、テトラヒ
ドロフラン、メタノールで順次洗浄した。最後に、アセ
トンで洗浄後、上澄み液を極力取り除き減圧乾燥して疎
水性磁性粒子Pを得た。(疎水性磁性粒子Pの評価) 得られた疎水性磁性粒子Pを加重2500N/cm2
ペレットにし、表面に水滴を滴下して疎水性の評価を行
なった。ペレットへの吸収は全くなく水滴は球になって
撥水性を示した。
【0020】[比較例]比較例として、実施例1で得ら
れたマグネタイト(表面処理を施していないもの)を用
いた。これをペレットに形成した。上記と同様に疎水性
の評価を行なうと、水滴は球にならずペレット表面にし
み込みペレット内部を通過するのみで、撥水性は認めら
れなかった。以上から、疎水性磁性粒子Pの表面が疎水
性を有していることが明らかであることを確認できた。
【0021】
【実験例】次に、実施例に係り疎水性磁性粒子Pを用い
て環境ホルモンHを除去する以下のような実験を行なっ
た。 [実験1]先ず、予めビスフェノールAを微量のアセト
ニトリルに溶解させ、水を加えてビスフェノールAの濃
度を20ppmにした溶液を調製した。得られた溶液に
実施例1で調製したマグネタイトの疎水性磁性粒子Pを
2.8g/L添加して良く撹拌し、磁石を用いてデカン
テーションを行ない上澄み液を高速液体クロマトグラフ
ィーにて定量したところビスフェノールAの濃度は2.
0ppmに減少した。更に、上澄み液を一定量採り、更
に同じ疎水性磁性粒子Pを3.3g/L添加し撹拌後デ
カンテーションにより上澄み液を高速液体クロマトグラ
フィーで分析した結果、ビスフェノールAは0.19p
pmに減少した。
【0022】[実験2]実施例2で調製した砂鉄の疎水
性磁性粒子Pの除去能について実験した。ここでは、疎
水性磁性粒子PをビスフェノールAの濃度が2.2pp
mの水溶液に400g/L添加して良く撹拌し、磁石を
用いてデカンテーションを行ない上澄み液を高速液体ク
ロマトグラフィーにて定量したところビスフェノールA
の濃度は1.1ppmに減少した。
【0023】[実験3] (環境ホルモンHの分離)実験1の溶液を磁石で固液分
離し、溶液上層に在る疎水性磁性粒子Pにアセトニトリ
ルを添加して撹拌後、上澄み液を高速液体クロマトグラ
フィーで分析したところビスフェノールAの濃度が上昇
していることがわかった。従って、ビスフェノールAが
吸着している疎水性磁性粒子Pに有機溶媒であるアセト
ニトリルを接触させることにより、疎水性磁性粒子Pか
らビスフェノールAが脱離することがわかる。
【0024】尚、疎水性磁性粒子Pの捕捉対象を疎水性
の環境ホルモンHとしているが、一般に疎水性相互作用
により吸着可能な物質であれば疎水性磁性粒子Pを用い
て捕捉することが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の疎水性磁
性粒子によれば、磁性粒子の表面に疎水性基を表面に表
出するように備えたので、疎水性磁性粒子を水中に混入
して混合させれば、混合させるだけで疎水性基を有する
物質と吸着させることができ、その後、磁石で吸着させ
て除去することができるから回収処理効率に優れてい
る。また、疎水性基を有する物質とは疎水性相互作用に
より吸着しているので、有機溶媒に入れることで磁性粒
子から脱離し、疎水性基を有する物質を疎水性磁性粒子
から分離することができるので疎水性磁性粒子を再利用
可能にすることができる。また、磁性粒子は、磁性金属
微粒子,磁性金属酸化物微粒子または砂鉄のうち少なく
とも1つである構成とした場合には、環境ホルモンを分
離した後、疎水性基を有する物質を容易に回収すること
ができる。更に、磁性金属微粒子または磁性金属酸化物
微粒子は、強磁性体である構成とした場合には、磁気的
吸着を容易に行なわせることができる。更にまた、マグ
ネタイトは、フェライト化法により合成したマグネタイ
トである場合には、容易に目的とするマグネタイトが得
られる。また、粒径10nm〜100nmである場合に
は、磁気的に回収し易くなり、混合による接触性がよく
なり、単位当たりの表面積も大きくなるので疎水性基を
有する物質の捕捉量を増加させることができる。
【0026】更に、疎水性基は、炭素数3〜30の直鎖
アルキル基,炭素数3〜30の芳香族炭化水素基,アゾ
ベンゼン基,アルキルアゾベンゼン基,フェニル基,ア
ルキルフェニル基,シアノ基,シクロデキストリン誘導
体基,フラーレン誘導体基のうち少なくとも1つである
場合には、環境ホルモンHとの疎水性相互作用を強くす
ることができる。また、疎水性基は、炭素数3〜30の
直鎖アルキル基,炭素数3〜30の芳香族炭化水素基,
アゾベンゼン基,アルキルアゾベンゼン基,フェニル
基,アルキルフェニル基,シアノ基,シクロデキストリ
ン誘導体基,フラーレン誘導体基のうち少なくとも1つ
からなるシランカップリング剤,チタンカップリング剤
またはジルコニウムカップリング剤を使用して上記磁性
粒子の表面に化学吸着された官能基である構成とした場
合には、磁性粒子表面に疎水性を有する物質を容易に吸
着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る疎水性磁性粒子を環
境ホルモンの捕捉状態とともに示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る疎水性磁性粒子の疎
水性基の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る疎水性磁性粒子を用
いて環境ホルモンを除去する環境ホルモン除去処理シス
テムの図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る疎水性磁性粒子を用
いて環境ホルモンを除去する環境ホルモン除去処理シス
テムの捕捉手段を示し、(1)は捕捉手段の構成を示す
図であり、(2)は磁気フィルタを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る疎水性磁性粒子を用
いて環境ホルモンを除去する環境ホルモン除去処理シス
テムの処理工程を示す図である。
【図6】本発明の実施例における疎水性磁性粒子の調製
例を示す図である。
【符号の説明】
P 疎水性磁性粒子 M 磁性粒子 W 疎水性基 H 環境ホルモン S 環境ホルモン除去処理システム 1 液槽 2 撹拌手段 3 捕捉手段 4 分離槽 5 抽出手段 6 磁化装置 7 磁気フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 仁 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 独立 行政法人物質・材料研究機構内 (72)発明者 岡田 秀彦 岩手県盛岡市南仙北1丁目3−1−304 (72)発明者 三▲橋▼ 和成 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 独立 行政法人物質・材料研究機構内 Fターム(参考) 4G066 AA27A AA27C AB03B AB13D AB18A AB18D AB21D AB23A AB23B AB23D AE04B BA09 BA11 CA01 CA52 DA07 4K018 BA08 BA13 BA20 BC29 BD10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粒子の表面に疎水性基を備えたこと
    を特徴とする疎水性磁性粒子。
  2. 【請求項2】 上記磁性粒子は、磁性金属微粒子,磁性
    金属酸化物微粒子または砂鉄のうち少なくとも1つであ
    ることを特徴とする請求項1記載の疎水性磁性粒子。
  3. 【請求項3】 上記磁性金属微粒子は、Fe,Ni,C
    o,Gd,Fe−Ni合金,Fe−Pt合金,Fe−P
    d合金,Fe−Ni−Mn合金,Fe−Co−Cr合
    金,Mn−Al合金,Mn−Zn合金,Mn−Ga合
    金,Mn−Cu−Al合金,Fe4 N,Mn3 CuN,
    Fe3 NiN,Fe3 PtN,Fe20. 75,Fe2
    N,Fe2 N,Ni31.10,CdCr24 ,CdC
    2 Se,Ag0.5 In0.5 Cr2 Se4 ,HgCr2
    4 ,CuCr2 Se3 Br,Cu0. 5 In0.5 Cr2
    Se4 ,EuB6 ,Eu33 ,Eu3 As2 ,MnA
    s,MnSb,MnBi,CrTe4 ,NiMnSb,
    PbMnSbであり、 上記磁性金属酸化物微粒子は、α−ヘマタイト,γ−ヘ
    マタイト,マグネタイト,MnFe24 ,CoFe2
    4 ,CuFe24 ,MgFe24 ,ZuFe2
    4 ,LiFe58 ,Li0.5 Fe2.54 ,Fe−C
    oフェライト,Sm−Coフェライト,Mn−Feフェ
    ライト,Mn−Zn−Feフェライト,Mn−Mg−F
    eフェライト,Ni−Zu−Feフェライト,Li−Z
    u−Feフェライト,MnFe24 −MnCr24
    系,Fe34 −FeCr2 系,NiFe24 −Ni
    Cr24 系,CuFe24 −CuCr24 系,L
    0.5 Fe2.5 −Li0.5 Cr2.54 系,マンガナイ
    ト,CaFe47 ,Ti 23 ,コランダム型磁性
    体,イルメナイト型磁性体,Mn−Cr−Sb系,Y 3
    Fe5 O,ハイドロキシアパタイトセラミック,フルオ
    ロアパタイトセラミックであることを特徴とする請求項
    2記載の疎水性磁性粒子。
  4. 【請求項4】 上記磁性金属微粒子または磁性金属酸化
    物微粒子は、磁気モーメントが一定方向に揃う強磁性体
    であることを特徴とする請求項2または3記載の疎水性
    磁性粒子。
  5. 【請求項5】 上記マグネタイトは、フェライト化法に
    より合成したマグネタイトであることを特徴とする請求
    項3または4記載の疎水性磁性粒子。
  6. 【請求項6】 上記疎水性基は、炭素数3〜30の直鎖
    アルキル基,炭素数3〜30の芳香族炭化水素基,アゾ
    ベンゼン基,アルキルアゾベンゼン基,フェニル基,ア
    ルキルフェニル基,シアノ基,シクロデキストリン誘導
    体基,フラーレン誘導体基のうち少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の
    疎水性磁性粒子。
  7. 【請求項7】 上記疎水性基は、炭素数3〜30の直鎖
    アルキル基,炭素数3〜30の芳香族炭化水素基,アゾ
    ベンゼン基,アルキルアゾベンゼン基,フェニル基,ア
    ルキルフェニル基,シアノ基,シクロデキストリン誘導
    体基,フラーレン誘導体基のうち少なくとも1つを有す
    るシランカップリング剤,チタンカップリング剤または
    ジルコニウムカップリング剤を使用した上記磁性粒子の
    表面処理により備えられた官能基であることを特徴とす
    る請求項6記載の疎水性磁性粒子。
  8. 【請求項8】 上記シランカップリング剤が、n−オク
    タデシルトリクロロシラン,n−オクタデシルジクロロ
    シラン,n−オクタデシルジメトキシクロロシラン,n
    −オクチルジクロロメトキシシラン,n−オクチルジメ
    トキシクロロシラン,n−オクチルトリメトキシシラ
    ン,n−オクチルトリエトキシシラン,n−オクチルジ
    エトキシクロロシラン,n−オクチルジクロロエトキシ
    シラン,n−ブチルトリクロロシラン,n−ブチルジク
    ロロメトキシシラン,n−ブチルジメトキシクロロシラ
    ン,n−ブチルジエトキシクロロシラン,tert−ブ
    チルトリクロロシラン,tert−ブチルジクロロメト
    キシシラン,tert−ブチルジメトキシクロロシラ
    ン,tert−ブチルジエトキシクロロシラン,n−ト
    リアコンチルトリクロロシラン,n−トリアコンチルジ
    クロロメトキシシラン,n−トリアコンチルトリクロロ
    メトキシシラン,n−トリアコンチルジクロロメチルシ
    ラン,n−トリアコンチルジメチルクロロシラン,フェ
    ニルトリクロロシラン,ジフェニルジクロロシラン,ト
    リフェニルクロロシラン,フェニルトリエトキシシラ
    ン,ジフェニルジエトキシシラン,トリフェニルエトキ
    シシラン,n−オクタデシルジフェニルクロロシラン,
    n−オクチルジフェニルクロロシラン,n−ブチルジフ
    ェニルクロロシラ,n−オクタデシルジフェニルメトキ
    シシラン,n−オクチルジフェニルメトキシシラン,n
    −ブチルジフェニルメトキシシラン,シアノプロピルト
    リメトキシシラン,n−(3−トリエトキシシリルプロ
    ピル)−4−フェニルアゾベンアミド,4−オクチル−
    4’−ジクロロメチルシリルプロピル−アゾベンゼン,
    ジメチルクロロシリルフラーレンのうち少なくとも1つ
    であることを特徴とする請求項7記載の疎水性磁性粒
    子。
  9. 【請求項9】 上記チタンカップリング剤が、n−オク
    タデシルトリクロロチタン,n−オクタデシルジクロロ
    チタン,n−オクタデシルジメトキシクロロチタン,n
    −オクチルジクロロメトキシチタン,n−オクチルジメ
    トキシクロロチタン,n−オクチルトリメトキシチタ
    ン,n−オクチルトリエトキシチタン,n−オクチルジ
    エトキシクロロチタン,n−オクチルジクロロエトキシ
    チタン,n−ブチルトリクロロチタン,n−ブチルジク
    ロロメトキシチタン,n−ブチルジメトキシクロロチタ
    ン,n−ブチルジエトキシクロロチタン,tert−ブ
    チルトリクロロチタン,tert−ブチルジクロロメト
    キシチタン,tert−ブチルジメトキシクロロチタ
    ン,tert−ブチルジエトキシクロロチタン,n−ト
    リアコンチルトリクロロチタン,n−トリアコンチルジ
    クロロメトキシチタン,n−トリアコンチルトリクロロ
    メトキシチタン,n−トリアコンチルジクロロメチルチ
    タン,n−トリアコンチルジメチルクロロチタン,フェ
    ニルトリクロロチタン,ジフェニルジクロロチタン,ト
    リフェニルクロロチタン,フェニルトリエトキシチタ
    ン,ジフェニルジエトキシチタン,トリフェニルエトキ
    シチタン,n−オクタデシルジフェニルクロロチタン,
    n−オクチルジフェニルクロロチタン,n−ブチルジフ
    ェニルクロロチタン,n−オクタデシルジフェニルメト
    キシチタン,n−オクチルジフェニルメトキシチタン,
    n−ブチルジフェニルメトキシチタン,シアノプロピル
    トリメトキシチタン,n−(3−トリエトキシチタニル
    プロピル)−4−フェニルアゾベンアミド,4−オクチ
    ル−4’−ジクロロメチルチタニルプロピル−アゾベン
    ゼン,ジメチルクロロチタニルフラーレンのうち少なく
    とも1つであることを特徴とする請求項7記載の疎水性
    磁性粒子。
  10. 【請求項10】 上記ジルコニウムカップリング剤が、
    n−オクタデシルトリクロロジルコニウム,n−オクタ
    デシルジクロロジルコニウム,n−オクタデシルジメト
    キシクロロジルコニウム,n−オクチルジクロロメトキ
    シジルコニウム,n−オクチルジメトキシクロロジルコ
    ニウム,n−オクチルトリメトキシジルコニウム,n−
    オクチルトリエトキシジルコニウム,n−オクチルジエ
    トキシクロロジルコニウム,n−オクチルジクロロエト
    キシジルコニウム,n−ブチルトリクロロジルコニウ
    ム,n−ブチルジクロロメトキシジルコニウム,n−ブ
    チルジメトキシクロロジルコニウム,n−ブチルジエト
    キシクロロジルコニウム,tert−ブチルトリクロロ
    ジルコニウム,tert−ブチルジクロロメトキシジル
    コニウム,tert−ブチルジメトキシクロロジルコニ
    ウム,tert−ブチルジエトキシクロロジルコニウ
    ム,n−トリアコンチルトリクロロジルコニウム,n−
    トリアコンチルジクロロメトキシジルコニウム,n−ト
    リアコンチルトリクロロメトキシジルコニウム,n−ト
    リアコンチルジクロロメチルジルコニウム,n−トリア
    コンチルジメチルクロロジルコニウム,フェニルトリク
    ロロジルコニウム,ジフェニルジクロロジルコニウム,
    トリフェニルクロロジルコニウム,フェニルトリエトキ
    シジルコニウム,ジフェニルジエトキシジルコニウム,
    トリフェニルエトキシジルコニウム,n−オクタデシル
    ジフェニルクロロジルコニウム,n−オクチルジフェニ
    ルクロロジルコニウム,n−ブチルジフェニルクロロジ
    ルコニウム,n−オクタデシルジフェニルメトキシジル
    コニウム,n−オクチルジフェニルメトキシジルコニウ
    ム,n−ブチルジフェニルメトキシジルコニウム,シア
    ノプロピルトリメトキシジルコニウム,n−(3−トリ
    エトキシジルコニルプロピル)−4−フェニルアゾベン
    アミド,4−オクチル−4’−ジクロロメチルジルコニ
    ルプロピル−アゾベンゼン,ジメチルクロロジルコニル
    フラーレンのうち少なくとも1つであることを特徴とす
    る請求項7記載の疎水性磁性粒子。
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WO2011013169A1 (ja) * 2009-07-29 2011-02-03 株式会社 東芝 油分吸着材および油分吸着材の製造方法
JP2016019976A (ja) * 2008-10-27 2016-02-04 アドヴァンテイジアス システムズ エルエルシーAdvantageous Systems,Llc 磁性ナノ粒子を用いた水の浄化
CN110975831A (zh) * 2019-12-10 2020-04-10 哈尔滨工业大学 一种磁性β-环糊精磷脂膜的制备方法及使用其分析和降解氯苯类化合物的实验方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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