JP2002363216A - ヘテロ分散性キレート樹脂の製造方法 - Google Patents

ヘテロ分散性キレート樹脂の製造方法

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JP2002363216A
JP2002363216A JP2002124032A JP2002124032A JP2002363216A JP 2002363216 A JP2002363216 A JP 2002363216A JP 2002124032 A JP2002124032 A JP 2002124032A JP 2002124032 A JP2002124032 A JP 2002124032A JP 2002363216 A JP2002363216 A JP 2002363216A
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heterodisperse
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ラインホルト・クリツパー
Ruediger Dr Seidel
リユデイガー・ザイデル
Bruno Hees
ブルノ・ヘース
Dieter Irmscher
デイーター・イルムシヤー
Bernhard Lehmann
ベルンハルト・レーマン
Holger Dipl Chem Dr Luetjens
ホルガー・リユトイエンス
Ulricg Schnegg
ウルリヒ・シユネツグ
Wolfgang Dr Zarges
ボルフガング・ツアルゲス
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J45/00Ion-exchange in which a complex or a chelate is formed; Use of material as complex or chelate forming ion-exchangers; Treatment of material for improving the complex or chelate forming ion-exchange properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し再生しながらそして毒性的に疑問が
ある出発物質を使用しないで、多年の間、樹脂を確実に
使用できるようにするために、高容量で高い安定性を有
する、金属化合物の吸着除去に適したヘテロ分散性キレ
ート樹脂の提供。 【解決手段】 a)少なくとも1種のモノビニル芳香族
化合物及び少なくとも1種のポリビニル芳香族化合物、
発泡剤、並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせ
から調製した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体
を得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
ト基を含有するビーズ重合体を得ること、但し、使用さ
れる開始剤は、ペルオキシカーボネート、ペルエステ
ル、又はペルオキシエステルを含んで成る、により得ら
れるヘテロ分散性キレート樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、以下の本明細書中ではヘテロ分
散性キレ−ト樹脂と呼ぶ、キレート官能基を有する新規
なヘテロ分散性(heterodisperse)イオン交換体の改良さ
れた製造方法に関し、そしてそれらの使用にも関する。
【0002】現在、ビーズ重合体又はイオン交換体に関
しては、2種類の重要な製造方法、即ち、ヘテロ分散性
樹脂が得られる一般的方法と、より複雑な装置を必要と
し単一分散樹脂が得られる方法とがある。従って、必要
に応じて多くの種類の樹脂を製造することができそして
上記の2種類の方法が互いに並んで存在する。しかしな
がら、本出願は、1つの種類、即ちヘテロ分散性キレー
ト樹脂の製造のみに関している。
【0003】キレート官能基を有するイオン交換体自体
は先行技術である。例えば、US4002564又はE
P−A−0087934には、アミノアルキレンホスホ
ン酸基を有するイオン交換樹脂、並びにこれらの製造方
法及びこれらの樹脂の性質、例えば、濃縮されたアルカ
リ金属塩溶液例えばブラインからのアルカリ土類金属イ
オンの吸着、又は水性溶液からの重金属イオンの除去が
記載されている。
【0004】またイミノ酢酸基を有するキレート樹脂
が、Rudolf Heringによる、Chelat
bildende Ionenaustauscher
(Chelate−forming Ion Exch
angers)、Akademie Verlag、B
erlin 1967,51頁以下、に記載されてい
る。この文献には他の種類のキレート樹脂の例も記載さ
れている。
【0005】キレート基を有するイオン交換体の、産業
上広く行われている応用は、濃縮されたアルカリ金属塩
溶液からのアルカリ土類金属イオンの除去である。使用
の前には、大部分はアミノアルキレンホスホン酸基又は
イミノ酢酸基の形であるイオン交換体中のキレート官能
基は、ナトリウム塩の形である。塩溶液からのアルカリ
土類金属の除去中には、イオン交換体中のナトリウムイ
オンの一部は、アルカリ土類金属イオンと交換される。
イオン交換体が消耗すると、アルカリ土類金属を除去す
るために鉱酸による処理を行い、次いで水酸化ナトリウ
ム溶液で処理(再生)してキレート基をNa形に転化さ
せる。キレート樹脂が塩溶液からアルカリ土類金属を除
去するために用いられるのは、この再生された形におい
てである。
【0006】キレート樹脂の使用中と再生中に起こる容
積変化は、約60%に達することがあり得る。ビーズは
収縮しそして膨張するので、かなりの浸透応力及び機械
的応力を受ける。この応力はビーズ破壊を起こすことが
ある。その場合は、ビーズ破片が、キレート樹脂で処理
され、そしてカラムを通過して流れる液体に対する障害
物となり、圧力損失を増大し、精製されるべき液体の汚
染を引き起す。多くの用途では、キレート樹脂は毎日再
生しなければならない。しかしながら、それらの運転時
間は数年であることが予定されているので、キレート樹
脂の寿命中には何百回もの再生が必要であり、これらの
高度の要求に合ったヘテロ分散性キレート樹脂の開発が
望まれている。
【0007】機械的にそして浸透的に非常に安定なので
頻繁な再生を伴った多年の使用後でさえ殆どビーズ破壊
が起きない、ヘテロ分散性キレート樹脂が求められてい
る。
【0008】アミノアルキレンホスホン酸基を有するキ
レート樹脂の安定性の改良に対しては、種々の手段が記
載されてきている。
【0009】EP−A−0087934には、アルキル
アミノホスホン酸基により官能化されたキレート樹脂
の、クロロメチル化による製法が記載されている。安定
性を増加させるために、出発物質のビーズ重合体とし
て、一定の物理的特性(一定の密度、一定の粒子径、一
定の気孔率、一定のトルエン膨張容積)を有するマクロ
細孔性架橋ビニル芳香族ビーズ重合体の使用が提案され
ている。
【0010】ビーズ重合体出発物質に対してこの文献で
述べられている特性は、一定の狭い範囲内にあり、重合
中に用いられる重合開始剤の詳細については、なにも記
載されていない。
【0011】EP−A−0087934におけるクロロ
メチル化の方法は、樹脂に結合した塩素の含量がある限
界を有している。その目的は、官能化の程度が高くなる
と後架橋が起こるので、樹脂の交換能力を制限すること
である。これは、アミン化された樹脂のクロロメチル化
中及びホスホリル化中の両方で起こるので、浸透性衝撃
に関する樹脂の安定性が損なわれるのは避けられない。
加うるに、アルキルホスホン化反応の時間及び温度は、
得られる樹脂の交換容量に関する限界に維持するように
制御しなければならない。従って、樹脂の容量が浸透強
度を増加するために犠牲にされているという点におい
て、技術的課題が成功裡に解決されたとは言えない。
【0012】EP−A−0355007には、フタルイ
ミド法による、アルキルアミノホスホン酸基を有するキ
レート樹脂の製造方法が記載されている。このキレート
樹脂は、架橋ビニル芳香族ビーズ重合体から製造されて
いる。それらの製造は、US3,989,650、US
3,882,053及びUS4,077,918に記載
されている。
【0013】EP−A−0355007に記載されてい
る方法では、EP−A−0087934の方法より安定
な樹脂が得られる。これは、マクロ細孔性のアミノメチ
ル化架橋ビニル芳香族樹脂を、ホルムアルデヒド及びリ
ン(III)化合物と硫酸の存在下で反応させることによ
り達成され、これらの使用量は、反応混合物の液相の総
重量基準で少なくとも20重量%の濃度が得られる量で
ある。
【0014】塩酸に代えて硫酸を使用しても、ホスホリ
ル化反応中での高度に毒性のクロロメチルエーテルの生
成を防ぐことができる。
【0015】しかしながら、上記の手段による安定性の
改良は限定されている。生成する樹脂は、短時間の−3
0回の転化に対しては適切な膨潤抵抗を示すけれども、
これは、工業において要求される、200回以上の転化
を伴う長い使用時間に対しては不十分である。
【0016】アミノアルキレンホスホン酸基又はイミノ
二酢酸基を有する公知のキレート樹脂は、浸透安定性
(膨張抵抗性)が不十分であるか又は吸着さるべきイオ
ンに対する能力が不十分であって、全体的に見て不利な
点を有している。
【0017】従って、本発明の目的は、繰り返し再生し
ながらそして毒性的に疑問がある出発物質を使用しない
で、多年の間、樹脂を確実に使用できるようにするため
に、高容量で高い安定性を有するヘテロ分散性キレート
樹脂を製造するフタルイミド法を使用することである。
【0018】驚くべきことに、キレート官能基、特にア
ミノアルキレンホスホン酸基又はイミノ酢酸基を有して
おり、そして200回サイクル試験において顕著に向上
した膨張抵抗性及び高い交換容量を有するイオン交換体
が、マトリックスとして働く不均一なビーズ重合体を製
造する為に、グラフト開始剤を、特にペルオキシカーボ
ネート、ペルオキシエステル又はペルエステルを単独又
は組み合わせて懸濁重合法で使用した場合に得られるこ
とが、ここに見出された。
【0019】次いで、グラフト開始剤を用いることによ
って得ることができるマクロ細孔性ビーズ重合体をフタ
ルイミド法によって反応させてアミノメチル化架橋ビニ
ル芳香族樹脂を得、次にそれを、例えば、硫酸の存在下
でホルムアルデヒド及びリン(III)化合物と反応させ
る。
【0020】従って、本発明は、 a)少なくとも1種のモノビニル芳香族化合物及び少な
くとも1種のポリビニル芳香族化合物、発泡剤(poroge
n)、並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせから
調製した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体を
得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
ト基を含有するビーズ重合体を得ること、但し、使用さ
れる開始剤は、ペルオキシカーボネート、ペルエステ
ル、又はペルオキシエステルを含んで成る、を特徴とす
るヘテロ分散性キレート樹脂の製造方法を提供する。
【0021】適当な場合には、段階d)の後、ヘテロ分
散性キレート樹脂を、塩基によって好ましくは水酸化ナ
トリウム溶液を使用して、転化させる。
【0022】本製法の段階a)では、少なくとも1種の
モノビニル芳香族化合物と少なくとも1種のポリビニル
芳香族(polyvinylaromatic)化合物とを使用する。しか
しながら、2種以上のモノビニル芳香族化合物の混合物
又は2種以上のポリビニル芳香族化合物の混合物を用い
ることも可能である。
【0023】本発明の目的のためには、本方法の段階
a)で好ましく用いられるモノビニル芳香族化合物は、
スチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、α−メチ
ルスチレン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン、
アクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルのような
モノエチレン性不飽和化合物である。
【0024】スチレン又はスチレンと上述の単量体との
混合物を用いるのが特に好ましい。
【0025】モノビニル芳香族化合物又はスチレンと上
述の単量体との混合物が、重合用の最初の仕込みを形成
する。その他の成分、例えばポリビニル芳香族化合物、
開始剤又は適当な場合には他の添加剤、の使用量は、モ
ノビニル芳香族化合物を基準としており、それぞれ、単
量体及び架橋剤の合計に関連している。
【0026】本発明の目的のためには、本方法の段階
a)の好ましいポリビニル芳香族化合物は、ジビニルベ
ンゼン、ジビニルトルエン、トリビニルベンゼン、ジビ
ニルナフタリン、トリビニルナフタリン、1,7−オク
タジエン、1,5−ヘキサジエン、ジメタクリル酸エチ
レングリコール、トリメタクリル酸トリメチロールプロ
パン又はメタクリル酸アリルのような多官能エチレン性
不飽和化合物である。
【0027】ポリビニル芳香族化合物の通常の使用量
は、単量体又はそれと他の単量体との混合物を基準とし
て、1〜20重量%、好ましくは2〜12重量%、特に
好ましくは4〜10重量%である。ポリビニル芳香族化
合物(架橋剤)の性質は、ビーズ重合体のその後の使用
を考慮に入れて選択される。ジビニルベンゼンが、多く
の場合に適切である。大部分の用途に対して、市販のジ
ビニルベンゼンの品質が適切である。これらは、ジビニ
ルベンゼンの異性体と共にエチルビニルベンゼンを含ん
で成っている。
【0028】架橋されたベース重合体は、公知の懸濁重
合法で製造することができる。Ullmann’s E
ncyclopedia of Industrial
Chemistry、5thed.,Vol、363−
373、VCH Verlagsgesellscha
ft mbH、Weinheim1992、を参照。水
不溶性の単量体/架橋剤混合物を、好ましくは分散相中
の単量体/架橋剤液滴と得られるビーズ重合体を安定化
するための少なくとも1種の保護コロイドを含んで成
る、水性相に添加する。
【0029】好ましい保護コロイドは、ゼラチン、澱
粉、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸、或いは、(メタ)ア
クリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルの共重合体の
ような、天然の又は合成した水溶性高分子である。セル
ロース誘導体、特に、メチルヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、又はカルボキシメチルセルロースの
ようなセルロースエステルとセルロースエーテルもま
た、非常に適している。保護コロイドの使用量は、水性
相を基準として一般に0.02〜1重量%であり、好ま
しくは0.05〜0.3重量%である。
【0030】水性相の有機相に対する重量比は、好まし
くは0.5〜20、特に0.75〜5の範囲である。
【0031】本発明の方法の段階a)で使用されるグラ
フト開始剤は、Journal of Polymer
Science,Polymer Chemistr
yEdition Vol.14,No.6 June
1976,pp1495−1511.に記載されてい
る。
【0032】これらは、ビーズ重合に際して単独で又は
組み合わせて使用することができる。本発明の目的のた
めに用いることができるグラフト開始剤は、ペルオキシ
カーボネート、ペルオキシエステル又はペルエステルで
ある。t−アミルペルオキシ2−エチルヘキシルカーボ
ネート、t−ブチルペルオキシ3,5,5−トリメチル
ヘキサノエート、t−ブチルペルオキシ2−エチルヘキ
サノエート(tert-butylperoxy 2-ethylhexanoate)、t
−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブ
チルペルオキシステアリルカーボネート、t−アミルペ
ルオキシベンゾエート又はt−ブチルペルオキシベンゾ
エートを使用するのが特に好ましい。
【0033】開始剤/フリーラジカル発生剤は、触媒量
で、好ましくは単量体と架橋剤の合計を基準として0.
01〜2.5重量%、特に0.12〜1.5重量%の量
で用いることができる。
【0034】ベース重合体のマクロ細孔性構造を得るた
めに、本方法の段階a)において単量体/架橋剤混合物
に対して発泡剤(porogen)を添加する。発泡剤は、Se
idlら、Adv.Polym.Sci.,Vol.5
(1967),pp113−213.に例として記載さ
れている。
【0035】本発明においては、好ましい発泡剤は、脂
肪族炭化水素、アルコール、エステル、エーテル、ケト
ン、トリアルキルアミン及びニトロ化合物であり、特に
イソドデカン、イソデカン、メチルイソブチルケトン又
はメチルイソブチルカルビノールであり、その添加量
は、単量体と架橋剤の合計を基準として、1〜150重
量%、好ましくは40〜100重量%、特には50〜8
0重量%である。
【0036】1つの特定の実施態様においては、ベース
重合体が、本方法の段階a)において重合中存在する緩
衝系の共存下で製造される。重合開始時点で水性相のp
Hを14〜6、好ましくは12〜8の値に調整する緩衝
系が好ましい。このような条件下で、カルボン酸基を有
する保護コロイドは、一部分が又は全部が塩の型で存在
する。このことは、保護コロイドの働きに有利な影響を
持っている。水性相中における緩衝剤の濃度は、水性相
1リットル当たり好ましくは0.5〜500mモルで、
特に2.5〜100mモルである。
【0037】有機相を、攪拌により水性相中に分散させ
ることができ、得られる液滴の粒子サイズは攪拌速度に
実質的に依存する。
【0038】本方法の段階a)における重合温度は、使
用する開始剤の分解温度に依存している。重合温度は、
一般には50〜150℃、好ましくは55〜100℃で
ある。重合には0.5時間〜数時間を要する。重合が低
温、例えば60℃で始まり、重合温度を重合中での転化
が進行するにつれて上げていく温度プログラムを使用す
ると、重合が具合良く進行することが判明した。重合
後、重合体を濾過又は傾瀉のような慣用の方法で分離
し、適当な場合には、洗浄する。
【0039】本方法の段階b)は、例えば溶媒中にフタ
ルイミドを溶解しそしてこれをホルマリンと反応させる
ことによる、アミドメチル化剤の調製によって始まる。
次いで、この混合物からビス(フタルイミドメチル)エ
ーテルを、脱水を伴って生成させる。適当な場合には、
ビス(フタルイミドメチル)エーテルを反応させてフタ
ルイミドメチルエステルを得ることができる。
【0040】本方法の段階b)で使用できる溶媒は、重
合体を膨潤させるのに適した不活性溶媒であり、好まし
くは塩素化炭化水素、特に好ましくはジクロロエタン又
は塩化メチレンである。
【0041】本方法の段階b)では、ビーズ重合体をフ
タルイミド誘導体と縮合させる。使用される触媒は、発
煙硫酸、硫酸、又は三酸化硫黄である。
【0042】本方法の段階c)においては、フタル酸基
の開裂及び従ってアミノメチル基の遊離が、フタルイミ
ドメチル化された架橋ビーズ重合体を水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物の水
性又はアルコール性溶液を用いて100〜250℃好ま
しくは120〜190℃の温度で処理することによっ
て、行われる。水酸化ナトリウム溶液の濃度は、10〜
50重量%、好ましくは20〜40重量%である。この
方法によると、アミノアルキル基を含有し、芳香族環上
に1より大きい置換量を有する架橋ビーズ重合体を調製
することが可能である。
【0043】最後に、得られたアミノメチル化ビーズ重
合体を、アルカリ金属が無くなるまで脱イオン水で洗浄
する。
【0044】本方法の段階d)では、アミノメチル基を
含有するヘテロ分散性の、架橋した、ビニル芳香族をベ
ースとする重合体を、官能化アミンキレート特性を最終
的に与える化合物と、懸濁状態で反応させることにより
本発明のイオン交換体を調製する。
【0045】本方法の段階d)で使用される好ましい試
薬は、クロロ酢酸又はその誘導体、チオ尿素、或いは、
亜リン酸、亜リン酸モノアルキル、亜リン酸ジアルキル
のような酸性(懸濁状態で、変形マンニッヒ反応の後
に)であるP−H化合物とホルマリンとの組み合わせ、
チオグリコール酸、アルキルメルカプタン、L−シスチ
ンのような酸性であるS−H化合物とホルマリンとの組
み合わせ、或いは、ヒドロキシキノリン又はその誘導体
例えば7−(4−エチル−1−メチルオクチル)−8−
ヒドロキシキノリンとホルマリンとの組合せである。
【0046】クロロ酢酸、又は亜リン酸のような酸性で
あるP−H化合物とホルマリンとの組み合わせを用いる
のが特に好ましい。
【0047】使用される懸濁媒体は、水又は水性鉱酸で
ある。水、水性塩酸又は水性硫酸を、10〜40重量
%、好ましくは20〜35重量%の濃度で用いるのが好
ましい。
【0048】本発明はまた、以下の本明細書中ではヘテ
ロ分散性キレ−ト樹脂と呼ぶ、本発明の方法によって製
造した、キレート基を有する、ヘテロ分散性イオン交換
体を提供する。
【0049】従って、本発明は、 a)少なくとも1種のモノビニル芳香族化合物及び少な
くとも1種のポリビニル芳香族化合物、発泡剤(poroge
n)、並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせから
調製した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体を
得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
ト樹脂を得ること、但し、使用される開始剤は、ペルオ
キシカーボネート、ペルエステル、又はペルオキシエス
テルを含んで成る、によって得ることができるヘテロ分
散性キレート樹脂をも提供する。
【0050】本発明の方法において好ましくは、式
(I):
【0051】
【化5】
【0052】(式中、R1は、水素又はCH2−COOH
基又はCH2P(O)(OH)2基又は
【0053】
【化6】
【0054】を表し、R2は、CH2COOH基、CH2
P(O)(OH)2基又は
【0055】
【化7】
【0056】基又は
【0057】
【化8】
【0058】を表し、そしてnは、整数1、2、3又は
4を表し、そしてRは、水素又は12個までの炭素原子
を有する分岐した又は分岐していないアルキル基、好ま
しくは分岐した又は分岐していないC1〜C1 0アルキル
基、特に好ましくは1−メチルオクチル基を表す)を有
するキレート基が、本方法の段階d)中に生成する、ヘ
テロ分散性キレート樹脂が得られる。
【0059】本発明のヘテロ分散性キレート樹脂は、好
ましくは発泡剤の使用により得られるマクロ細孔構造を
有する。
【0060】本発明によって製造されるヘテロ分散性キ
レート樹脂は、本発明で製造した形状でも、又は湿式精
錬で使用するための、好ましくは有機液体の水溶液から
金属、特にアルカリ土類金属、重金属又は貴金属或いは
さもなければこれらの化合物を吸着するための粉体樹
脂、ペースト又は配合物としても適している。本発明に
よって製造するヘテロ分散性キレート樹脂は、水溶液か
ら、特に、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水溶液
から、或いは塩化アルカリ金属の電気分解からの塩溶液
から、或いは塩酸水から、廃水から又は排煙スクラバー
出口液から、或いは液状もしくはガス状の炭化水素、カ
ルボン酸例えばアジピン酸、グルタル酸もしくはコハク
酸から、天然ガスから、天然ガス凝縮液から、或いは鉱
油又はハロゲン化炭化水素、例えばクロロ炭化水素もし
くはフルオロ炭化水素もしくはフルオロクロロ炭化水素
から、アルカリ土類金属、重金属又は貴金属を除去する
のに特に適している。本発明のヘテロ分散性キレート樹
脂は、さらに、塩化アルカリ金属の電気分解で通常使用
する塩溶液からアルカリ土類金属を除去するのに適して
いる。本発明のヘテロ分散性キレート樹脂はまた、電解
処理中、例えばアクリロニトリルの二量化によるアジポ
ニトリルの生成中に、反応する物質から重金属特に鉄、
カドミウム又は鉛を除去するのに適している。
【0061】本発明によって製造されるヘテロ分散性キ
レート樹脂は、前述の溶液、液体又は気体から、ベリリ
ウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バ
リウム、水銀、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、
鉛、カドミウム、マンガン、ウラニウム、バナジウム、
白金族の元素、金又は銀を除去するのに非常に特に適し
ている。
【0062】本発明のヘテロ分散性キレート樹脂は、さ
らに、有機溶液又は有機溶媒から、ロジウム又は白金族
の元素、或いはさもなければ貴金属又はロジウムを含ん
で成る触媒残留物、或いは金又は銀を除去するのに適し
ている。本発明のヘテロ分散性キレート樹脂はまた、ア
ルミニウム抽出の際に生じるアルミン酸ナトリウム溶液
(ボ−キサイト溶液)からガリウムを除去するのに、そ
してまた酸性水溶液からゲルマニウムを除去するのに適
している。ゲルマニウムは銅鉱石、銀鉱石及び亜鉛鉱
石、そしてまた石炭中に見出される微量元素である。鉱
石ゲルマナイト(germanite)又はレニエライト'renierit
e)からゲルマニウムを抽出する主要な工業的方法は、G
eO2をHClと反応させて、容易に蒸留することがで
きる四塩化Geを得る方法である。蒸留を繰り返すと、
異物が全て除去される。
【0063】本発明によるキレート樹脂を使用する湿式
化学分離は、上記の方法に比べ費用効果が実質的により
大きい方法である。
【0064】本発明に従って製造されるヘテロ分散性キ
レート樹脂は、破砕して、湿式精錬で使用するための粉
体、ペースト又は配合物を得ることができる。この樹脂
は、アミノメチルホスホン酸基又は他の官能基を有して
おり、そして、適当な場合には、支持物質に担持された
他のキレート樹脂と組み合わせて、水性系内の望ましく
ない元素を吸収することができる。この方法は、例え
ば、電池中のアンチモン、鉄、コバルト、銀、スズ又は
ニッケルを拘束して(bind)電池の寿命を伸ばすために使
用することができる。
【0065】本明細書及び及び実施例は本発明を説明す
るものであるが、本発明を限定するものではないこと、
そして、当業者ならば本発明の精神及び範囲内において
本明細書に示した以外の実施態様に想到することができ
ることが理解されるであろう。 実施例1 1a)ビーズ重合体の製造−開始剤としてt−ブチルペ
ルオキシ2−エチルヘキサノアートを使用 脱イオン水1112ml、メチルヒドロキシエチルセル
ロースの2重量%濃度水溶液150ml及びリン酸水素
二ナトリウムx12H2O 7.5gを重合反応器に室
温で最初に仕込む。全溶液を室温で1時間攪拌する。次
いで、純度80.53重量%のジビニルベンゼン95.
37g、スチレン864.63g、イソドデカン576
g及び純度97重量%のt−ブチルペルオキシ2−エチ
ルヘキサノエート9.90gからなるモノマー混合物を
添加する。次いで混合物を室温で20分間放置し、そし
て室温で30分間、攪拌速度は200rpm(回転/
分)で攪拌する。混合物を70℃に加熱して、70℃で
さらに7時間攪拌し、そして95℃に加熱し、95℃で
さらに2時間攪拌する。冷却後、ビーズ重合体を濾過し
て水で洗浄し、そして80℃で48時間乾燥する。 1b)アミドメチル化ビーズ重合体の製造 1,2−ジクロロエタン1044.5g、フタルイミド
310.2g及び30.0重量%濃度のホルマリン21
6.7gを最初に室温で仕込む。懸濁液のpHを、水酸
化ナトリウム溶液を使用して5.5〜6に調整する。次
いで水を蒸留によって除去する。次に硫酸22.75g
を計量しながら供給する。生成した水を蒸留によって除
去する。混合物を冷却する。65%濃度の発煙硫酸8
3.1gを30℃で計量しながら供給し、次いで本方法
の段階1a)からの ヘテロ分散性ビーズ重合体30
0.0gを供給する。懸濁液を70℃に加熱し、この温
度でさらに6時間攪拌する。反応液を抜き出し、脱イオ
ン水を計量しながら供給し、そして残留ジクロロエタン
を蒸留によって除去する。 アミドメチル化ビーズ重合体の収量:1220ml 元素分析による組成:炭素79.75重量%、水素5.
4重量%、窒素4.50重量%。 1c) アミノメチル化ビーズ重合体の製造 20重量%の水酸化ナトリウム溶液1083mlを、実
施例1b)からのアミドメチル化ビーズ重合体1190
ml中に、室温で計量しながら供給する。懸濁液を18
0℃に加熱し、この温度でさらに8時間攪拌する。
【0066】得られたビーズ重合体を脱イオン水で洗浄
する。 アミノメチル化ビーズ重合体の収量:1000ml 元素分析による組成:炭素83.9重量%、窒素6.9
重量%、水素8.0重量%。
【0067】樹脂中のアミノメチル基の含量:1.92
mol/リットル 1d)アミノメチルホスホン酸基を有するキレート樹脂
の製造 脱イオン水426ml及び1c)からのアミノメチル化
ビーズ重合体820mlを最初に実験室用反応器に室温
で供給する。これに、全体のリン含量が33.4重量%
の、亜リン酸と亜リン酸ジ−及びモノ−メチルとの混合
物289.3gを室温で15分かけて添加する。30分
間攪拌を続ける。次に単水和物1052.5gを60℃
で4時間かけて供給する。懸濁物を還流温度に加熱す
る。30重量%濃度のホルマリン溶液462.9gを1
時間かけて供給する。この温度でさらに6時間攪拌を続
ける。冷却後、得られたビーズ重合体を濾過で分離し、
脱イオン水で洗浄する。
【0068】洗浄したビーズ重合体をカラムに移し、4
重量%濃度の水酸化ナトリウム溶液で処理することによ
って遊離水素形(free hydrogen form)から二ナトリウム
形に転化させる。
【0069】ナトリウム形のアミノメチルホスホン酸基
を有するキレート樹脂の収量:1320ml 樹脂中の窒素の含量:3.05重量%、樹脂中のリンの
含量:10.0重量%樹脂中のアミノメチルホスホン酸
基の全容量含量(total capacity content):3.066
モル/リットル 実施例2(EP−A−0355007に相当する比較実
施例の混合物) 2a)ビーズ重合体の製造−開始剤として過酸化ジベン
ゾイルを使用 超高純度水1112ml、メチルヒドロキシエチルセル
ロースの2重量%濃度水溶液150ml及びリン酸水素
二ナトリウムx12H2O7.5gを重合反応器に室温
で最初に仕込む。全溶液を室温で1時間攪拌する。次い
で純度80.53重量%のジビニルベンゼン95.37
g、スチレン864.63g、イソドデカン576g及
び純度75重量%の過酸化ジベンゾイル7.70gから
なるモノマー混合物を添加する。最初、混合物を室温で
20分間放置し、ついで室温で30分間、攪拌速度20
0rpmで攪拌する。混合物を70℃に加熱して、70
℃でさらに7時間攪拌し、そして95℃に加熱し、95
℃でさらに2時間攪拌する。冷却後、得られたビーズ重
合体を濾過で分離して水で洗浄し、そして80℃で48
時間乾燥する。 2b)アミドメチル化ビーズ重合体の製造 1,2ジクロロエタン980.1g、フタルイミド29
1.1g及び30.0重量%濃度のホルマリン199.
0gを最初に室温で仕込む。懸濁液のpHを、水酸化ナ
トリウム溶液を使用して5.5〜6に調整する。次いで
水を蒸留によって除去する。次に硫酸21.34gを計
量しながら供給する。得られる水を蒸留によって除去す
る。混合物を冷却する。65重量%濃度の発煙硫酸7
7.98gを30℃で計量しながら供給し、本方法の工
程2a)からのヘテロ分散性ビーズ重合体320.1g
を計量しながら供給する。懸濁液を70℃に加熱し、こ
の温度でさらに6時間攪拌する。反応液を抜き出し、脱
イオン水を計量しながら供給し、残留ジクロロエタンを
蒸留によって除去する。 アミドメチル化ビーズ重合体の収量:1020ml 元素分析による組成:炭素80.1重量%、水素5.6
重量%、窒素4.0重量%。 2c)アミノメチル化ビーズ重合体の製造 20重量%濃度の水酸化ナトリウム溶液910mlを室
温で実施例2b)からのアミドメチル化ビーズ重合体1
000ml中に室温で計量しながら供給する。懸濁液を
180℃に加熱し、この温度でさらに8時間攪拌する。
【0070】得られるビーズ重合体を脱イオン水で洗浄
する。 アミノメチル化ビーズ重合体の収量:810ml 元素分析による組成:炭素84.75重量%、窒素5.
5重量%、水素8.9重量%、酸素2.0重量% 樹脂中のアミノメチル基の含量:1.81mol/リッ
トル 2d)アミノメチルホスホン酸基を有するキレート樹脂
の製造 脱イオン水390ml及び2c)からのアミノメチル化
ビーズ重合体750mlを実験室の反応器に室温で最初
に供給する。これに、全体のリン含量が33.4重量%
の、亜リン酸と亜リン酸ジ−及びモノ−メチルとの混合
物267.8gを室温で15分かけて添加する。30分
間攪拌を続ける。次に単水和物(monohydrate)106
4.3gを60℃で4時間かけて供給する。懸濁液を還
流温度に加熱する。30重量%濃度のホルマリン溶液4
68.1gを1時間かけて供給する。この温度でさらに
6時間攪拌を続ける。冷却後、得られたビーズ重合体を
濾過で分離し、脱イオン水で洗浄する。
【0071】洗浄したビーズ重合体をカラムに移し、4
重量%濃度の水酸化ナトリウム溶液で処理することによ
って遊離水素形から二ナトリウム形に転化させる。
【0072】ナトリウム形のアミノメチルホスホン酸基
を有するキレート樹脂の収量:1320ml 樹脂中の窒素の含量:3.1重量%、樹脂中のリンの含
量:12.0重量% 樹脂中のアミノメチルホスホン酸基の全容量含量:2.
987モル/リットル 表1に実験結果を要約して示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1は、t−ブチルペルオキシ2−エチル
ヘキサノエートのようなペルオキシエステル型の開始剤
を使用すると、安定性が高くそして容量が大きいアミノ
メチルホスホン酸基を有するヘテロ分散性キレ−ト樹脂
が得られることを示している。過酸化ジベンゾイル型の
過酸化物を使用すると、得られるアミノメチルホスホン
酸基を有するキレ−ト樹脂は安定性が非常に悪い。試験方法 下記の実施例は、本発明によって製造するヘテロ分散性
キレート樹脂を、次の特性によって特徴付けている。
【0075】1、ナトリウムイオンに対する全容量(tot
al capacity) 2、200サイクル試験における浸透強度(osmotic str
ength) これらの特性を求めるために使用された方法は以下の通
りである。ナトリウムイオンに対する樹脂の全容量(TC)の測定 被試験キレート樹脂100mlを、濾過カラムに充填
し、3重量%濃度の塩酸で1.5時間溶離し、続いて溶
離液が中性になるまで脱イオン水で洗浄する。
【0076】カラム内で、被試験キレート樹脂50ml
を0.1Nの水酸化ナトリウム溶液で処理する。溶離液
を250mlのメスシリンダーに捕集し、そして全量を
メチルオレンジを使用して1Nの塩酸で滴定する。
【0077】カラムへの供給は、溶離液250mlが1
Nの塩酸24.5〜25mlを消費するようになるま
で、継続する。試験の終了時に直ちにNa形の交換体の
容積を測定する。
【0078】全容量(TC)=(X・25−ΣV)−3
モル/交換体のリットル X=溶離液画分の数 ΣV=溶離液滴定中の1N塩酸全消費量、ml200サイクル試験時の浸透強度(osmotic strength)の
測定 ガラス製の管中で、被試験ヘテロ分散性キレート樹脂5
0mlを、各1時間継続する、200回の転化サイクル
にかける。転化サイクルは次の各工程:0.5Nの塩酸
を使用する転化、脱イオン水でのリンス、0.5Nの水
酸化ナトリウム溶液を使用する転化、脱イオン水でのリ
ンス、から構成される。次に、残っている破損していな
いビーズの数を顕微鏡下で数える。
【0079】アミノメチル化された架橋ポリスチレンビ
ーズ重合体の塩基性アミノメチル基の量の測定:被試験
アミノメチル化ビーズ重合体100mlを詰め込み型容
積計に詰め込み、次いで 脱イオン水で洗浄しながらガ
ラス製のカラムに移す。2重量%濃度の水酸化ナトリウ
ム溶液1000mlを、その材料上を1時間40分間通
過させる。次に脱イオン水を、フェノールフタレインを
混合した溶離液100mlが0.1N(0.1規定)の
塩酸を0.05ml以下しか消費しなくなるまでその材
料の上を通過させる。
【0080】この樹脂50mlを、ガラス製のビーカー
中で脱イオン水50ml及び1Nの塩酸100mlと混
合する。懸濁液を30分間攪拌して、次にガラス製カラ
ムに仕込む。液体が底部から流出する。さらに1Nの塩
酸100mlを、樹脂上を20分間通過させる。次いで
メタノール200mlを、その材料の上を通過させる。
すべての溶離液を捕集し寄せ集めて、メチルオレンジを
使用して1Nの水酸化ナトリウム溶液で滴定する。
【0081】アミノメチル化樹脂1リットル中のアミノ
メチル基の量を次の式:(200−V)・20=樹脂リ
ットル当たりのアミノメチル基のモル、によって計算す
る。
【0082】以下に、本発明の本質的な特徴及び好まし
い態様を列挙する。 1. a)少なくとも1種のモノビニル芳香族化合物及
び少なくとも1種のポリビニル芳香族化合物、発泡剤、
並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせから調製
した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体を得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
ト基を含有するビーズ重合体を得ること、但し、使用さ
れる開始剤は、ペルオキシカーボネート、ペルエステ
ル、又はペルオキシエステルを含んで成る、を特徴とす
るヘテロ分散性キレート樹脂の製造方法。 2. 段階d)の後に、ヘテロ分散性キレート樹脂を、
塩基を用いて転化させることを特徴とする、上記1項に
記載の方法。 3. 本方法の段階a)を、保護コロイドの存在下で行
うことを特徴とする、上記1項及び2項のいずれかに記
載の方法。 4. 使用される保護コロイドが、ゼラチン、澱粉、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、或いは、(メタ)アクリル
酸又は(メタ)アクリル酸エステルの共重合体を含んで
成ることを特徴とする、上記3項に記載の方法。 5. 使用されるモノビニル芳香族化合物が、モノエチ
レン性不飽和化合物を含んで成ることを特徴とする、上
記1項に記載の方法。 6. 使用されるポリビニル芳香族化合物が、ジビニル
ベンゼン、ジビニルトルエン、トリビニルベンゼン、ジ
ビニルナフタリン、トリビニルナフタリン、1,7−オ
クタジエン、1,5−ヘキサジエン、ジメタクリル酸エ
チレングリコール、トリメタクリル酸トリメチロールプ
ロパン又はメタクリル酸アリルを含んで成ることを特徴
とする、上記1項に記載の方法。 7. 本方法の段階b)を、フタルイミドエーテルを生
成させることによって開始することを特徴とする、上記
1項に記載の方法。 8. フタルイミドエーテルをフタルイミドとホルマリ
ンによって製造することを特徴とする、上記7項に記載
の方法。 9. フタルイミドエーテルとビーズ重合体との反応
を、発煙硫酸、硫酸、又は三酸化硫黄の存在下で行うこ
とを特徴とする、上記7項及び8項のいずれかに記載の
方法。 10. 本方法の段階d)が、官能化アミンキレート特
性を与える化合物を使用することを特徴とする、上記1
項に記載の方法。 11. a)少なくとも1種のモノビニル芳香族化合物
及び少なくとも1種のポリビニル芳香族化合物、発泡
剤、並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせから
調製した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体を
得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
ト樹脂を得る、但し、使用される開始剤は、ペルオキシ
カーボネート、ペルエステル、又はペルオキシエステル
を含んで成る方法によって得ることができるヘテロ分散
性キレート樹脂。 12. 式(I):
【0083】
【化9】
【0084】(式中、R1は、水素又はCH2−COOH
基又はCH2P(O)(OH)2基又は
【0085】
【化10】
【0086】を表し、R2は、CH2COOH基、CH2
P(O)(OH)2基又は
【0087】
【化11】
【0088】基又は
【0089】
【化12】
【0090】を表し、そしてnは、整数1、2、3又は
4を表し、そしてRは、水素又は12個までの炭素原子
を有する分岐した又は分岐していないアルキル基を表
す)を有するキレート基が、本方法の段階d)中に生成
することを特徴とする、上記11項に記載のヘテロ分散
性キレート樹脂。 13. 段階d)の後に、塩基によって転化されている
ことを特徴とする、上記11項及び12項のいずれかに
記載のヘテロ分散性キレート樹脂。 14. マクロ細孔構造を有することを特徴とする、上
記11項〜13項のいずれかに記載のキレート樹脂。 15. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂の、製造された形状における、又は湿式精錬で使
用するための粉体樹脂、ペースト又は配合物としての使
用。 16. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂の、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水溶液
から、或いはこれらの蒸気から、或いは塩化アルカリ金
属の電気分解からの塩溶液から、或いは塩酸水から、廃
水から、或いは排煙スクラバー出口液から、或いは地下
水又は埋め立て処理場の流出水から、或いは液状又はガ
ス状の炭化水素から、天然ガスから、天然ガス凝縮液か
ら、或いは鉱油から、或いは液状又はガス状のハロゲン
化炭化水素から、アルカリ土類金属、重金属又は貴金属
を除去するための使用。 17. 樹脂によって吸着されるアルカリ土類金属が、
ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム又はバリウムを含んで成り、そして樹脂によって吸着
される重金属又は貴金属が、水銀、鉄、コバルト、ニッ
ケル、銅、亜鉛、鉛、カドミウム、マンガン、ウラニウ
ム、バナジウム、白金族の元素、金又は銀を含んで成る
ことを特徴とする、上記11項〜14項のいずれかに記
載のキレート樹脂の使用。 18. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂の、有機溶液又は有機溶媒から、ロジウム又は白
金族の元素、或いはさもなければ貴金属又はロジウムを
含んで成る触媒残留物、或いは金又は銀を除去するため
の使用。 19. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂を使用することを特徴とする、水溶液又は蒸気、
アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水溶液、塩化アル
カリ金属の電気分解からの塩溶液から、或いは塩酸水か
ら、廃水から、或いは排煙スクラバー出口液から、或い
は地下水又は埋め立て処理場の流出水から、或いは液状
又はガス状の炭化水素から、カルボン酸から、或いは液
状又はガス状のハロゲン化炭化水素から、アルカリ土類
金属、重金属又は貴金属を除去するための方法。 20. 除去されるアルカリ土類金属が、ベリリウム、
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム又はバリウ
ムを含んで成り、そして除去される重金属又は貴金属
が、水銀、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、鉛、カ
ドミウム、マンガン、ウラニウム、バナジウム、白金族
の元素、金又は銀を含んで成ることを特徴とする、上記
19項に記載の方法。 21. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂を使用することを特徴とする、有機溶液又は有機
溶媒から、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム又はベリリウム、或いはさもなければロジ
ウム又は白金族の元素、或いはさもなければ貴金属又は
ロジウムを含んで成る触媒残留物、或いは金又は銀を除
去するための方法。 22. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂の、化学工業での湿式精錬における、電子部品工
業における、電気メッキ又は表面処理工業における、或
いは廃棄物処理又は廃棄物リサイクル工業における、使
用。 23. 塩化アルカリ金属の電気分解に由来する塩溶液
からアルカリ土類金属を除去することが可能であること
を特徴とする、上記11項〜14項のいずれかに記載の
キレート樹脂の使用。 24. 鉄、カドミウム又は鉛のような重金属が、電解
処理中に転化された物質から除去されることを特徴とす
る、上記11項〜14項のいずれかに記載のキレート樹
脂の使用。 25. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂を使用することを特徴とする、塩化アルカリ金属
の加水分解に由来する塩溶液からアルカリ土類金属を除
去するための方法。 26. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂の、電池中のアンチモン、鉄、コバルト、銀、ス
ズ又はニッケルを除去するための使用。 27. 上記11項〜14項のいずれかに記載のキレー
ト樹脂の、アルミン酸ナトリウム溶液(ボ−キサイト溶
液)からガリウムを除去するための、或いはさもなけれ
ば酸性水溶液からゲルマニウムを除去するための使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 C02F 1/28 B // C08F 12/00 510 C08F 12/00 510 (72)発明者 リユデイガー・ザイデル ドイツ51375レーフエルクーゼン・ロール ベルクシユトラーセ16アー (72)発明者 ブルノ・ヘース ドイツ40764ランゲンフエルト・ツムシユ タデイオン55 (72)発明者 デイーター・イルムシヤー ドイツ51429ベルギツシユグラートバツ ハ・マクス−ベルマン−シユトラーセ43 (72)発明者 ベルンハルト・レーマン ドイツ52072アーヘン・コールベーク15 (72)発明者 ホルガー・リユトイエンス ドイツ51069ケルン・トウルナーシユトラ ーセ86 (72)発明者 ウルリヒ・シユネツグ ドイツ51377レーフエルクーゼン・ニーツ シエシユトラーセ8 (72)発明者 ボルフガング・ツアルゲス ドイツ51069ケルン・アムバルトビンケル 4 Fターム(参考) 4D012 BA01 4D024 AA01 AA04 AA09 AB14 AB15 AB16 BA18 BB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)少なくとも1種のモノビニル芳香族
    化合物及び少なくとも1種のポリビニル芳香族化合物、
    発泡剤、並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせ
    から調製した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体
    を得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
    ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
    メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
    ト基を含有するビーズ重合体を得ること、但し、使用さ
    れる開始剤は、ペルオキシカーボネート、ペルエステ
    ル、又はペルオキシエステルを含んで成る、を特徴とす
    るヘテロ分散性キレート樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 段階d)の後に、ヘテロ分散性キレート
    樹脂を、塩基を用いて転化させることを特徴とする、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 a)少なくとも1種のモノビニル芳香族
    化合物及び少なくとも1種のポリビニル芳香族化合物、
    発泡剤、並びに1種類の開始剤又は開始剤の組み合わせ
    から調製した単量体液滴を反応させて架橋ビーズ重合体
    を得、 b)このヘテロ分散性架橋ビーズ重合体を、フタルイミ
    ド誘導体を用いてアミドメチル化し、 c)アミドメチル化ビーズ重合体を反応させて、アミノ
    メチル化ビーズ重合体を得、そして d)アミノメチル化ビーズ重合体を官能化して、キレー
    ト樹脂を得る、但し、使用される開始剤は、ペルオキシ
    カーボネート、ペルエステル、又はペルオキシエステル
    を含んで成る、方法によって得ることができるヘテロ分
    散性キレート樹脂。
  4. 【請求項4】 式(I): 【化1】 (式中、R1は、水素又はCH2−COOH基又はCH2
    P(O)(OH)2基又は 【化2】 を表し、R2は、CH2COOH基、CH2P(O)(O
    H)2基又は 【化3】 基又は 【化4】 を表し、そしてnは、整数1、2、3又は4を表し、そ
    してRは、水素又は12個までの炭素原子を有する分岐
    した又は分岐していないアルキル基を表す)を有するキ
    レート基が、本方法の段階d)中に生成することを特徴
    とする、請求項3に記載のヘテロ分散性キレート樹脂。
  5. 【請求項5】 段階d)の後に、塩基によって転化され
    ていることを特徴とする、請求項3及び4のいずれかに
    記載のヘテロ分散性キレート樹脂。
  6. 【請求項6】 マクロ細孔構造を有することを特徴とす
    る、請求項3〜5のいずれかに記載のキレート樹脂。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載のキレー
    ト樹脂を使用することを特徴とする、水溶液又は蒸気、
    アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水溶液、塩化アル
    カリ金属の電気分解からの塩溶液から、或いは塩酸水か
    ら、廃水から、或いは排煙スクラバー出口液から、或い
    は地下水又は埋め立て処理場の流出水から、或いは液状
    又はガス状の炭化水素から、カルボン酸から、或いは液
    状又はガス状のハロゲン化炭化水素から、アルカリ土類
    金属、重金属又は貴金属を除去するための方法。
  8. 【請求項8】 除去されるアルカリ土類金属が、ベリリ
    ウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム又は
    バリウムを含んで成り、そして除去される重金属又は貴
    金属が、水銀、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、
    鉛、カドミウム、マンガン、ウラニウム、バナジウム、
    白金族の元素、金又は銀を含んで成ることを特徴とす
    る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項3〜6のいずれかに記載のキレー
    ト樹脂を使用することを特徴とする、有機溶液又は有機
    溶媒から、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
    ム、バリウム又はベリリウム、或いはさもなければロジ
    ウム又は白金族の元素、或いはさもなければ貴金属又は
    ロジウムを含んで成る触媒残留物、或いは金又は銀を除
    去するための方法。
  10. 【請求項10】 請求項3〜6のいずれかに記載のキレ
    ート樹脂を使用することを特徴とする、塩化アルカリ金
    属の加水分解に由来する塩溶液からアルカリ土類金属を
    除去するための方法。
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