JP2002362462A - 自動二輪車の車体フレーム - Google Patents

自動二輪車の車体フレーム

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JP2002362462A
JP2002362462A JP2001174483A JP2001174483A JP2002362462A JP 2002362462 A JP2002362462 A JP 2002362462A JP 2001174483 A JP2001174483 A JP 2001174483A JP 2001174483 A JP2001174483 A JP 2001174483A JP 2002362462 A JP2002362462 A JP 2002362462A
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body frame
vehicle
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JP2001174483A
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Masaaki Kuwata
正明 桑田
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ製車体フレームを採用する場合の強
度,剛性を確保しつつ形状上の自由度を確保でき、さら
にはヘッドパイプ周りの外観低下を回避できる自動二輪
車の車体フレームを提供する。 【解決手段】 車両前後方向に延びる左,右一対のタン
クレール本体(長手メンバ)116と、該タンクレール
本体116の前端同士及び後端同士を前,後クロスメン
バ117,118で接続してなるタンクレール44をア
ルミ鋳造成形品により形成し、上記前クロスメンバ11
7をヘッドパイプユニット100に、後クロスメンバ1
18をシートレール45にそれぞれ溶接接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の車体
フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の車体フレームとして、従来
から、ヘッドパイプの上部に左,右一対のタンクレール
を接続するとともに、下部に左,右一対のダウンチュー
ブを接続し、該タンクレールの後端部にシートレールを
接続し、さらに該シートレールと上記ダウンチューブと
をリヤアームブラケットで接続したいわゆるダブルクレ
ードル型フレームを採用する場合がある。
【0003】この種の車体フレームでは、強度,剛性を
確保する観点から、従来、鉄製のパイプ材と板金とを溶
接した骨格部材に補強部材を溶接する構造が一般的であ
る。特に強度評価において溶接部分での評価基準を満足
できるよう補強するようにしている。例えば、ヘッドパ
イプ周りではガセット,テンションバー,パッチ類等を
溶接接合してボックス状の閉断面を形成する場合があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
車体フレームのように、鉄製のパイプ材と板金との骨格
部材に補強部材を溶接する構造とした場合には、溶接に
よる歪が生じ易くなるとともに、フレーム重量が大きく
なり易いと言った問題がある。
【0005】また車体フレームの外観商品性が重要視さ
れるモデルの場合には、ヘッドパイプ周りの目立つ部位
で溶接個所が増えると外観が低下するという懸念があ
る。
【0006】ここで、走行性能を高める観点から、車体
フレームをアルミ合金製により構成することによってフ
レーム重量の軽減を図ることが考えられる。このアルミ
製車体フレームを採用する場合には、従来の鉄製フレー
ムと同等以上の強度,剛性を確保しつつ形状上の自由度
を確保する必要がある。しかし、例えば、押し出し成形
によるアルミパイプ材を採用した場合には、安定的に曲
げ成形することが困難であり、パイプ材の曲げを要する
部分の改善が必要であり、また上述のヘッドパイプ周り
での外観の低下の問題も改善する必要がある。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、アルミ製車体フレームを採用する場合の強度,剛性
を確保しつつ形状上の自由度を確保でき、さらにはヘッ
ドパイプ周りの外観低下を回避できる自動二輪車の車体
フレームを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
前後方向又は上下方向に延びる左,右一対の長手メンバ
と、車幅方向に延び、上記長手メンバの両端近傍にて該
長手メンバ同士を接続する少なくとも一対のクロスメン
バとを有し、隣接部材に溶接接合される鋳造成形品を備
えたことを特徴とする自動二輪車の車体フレームであ
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、上
記鋳造成形品は、上記左,右の長手メンバと該長手メン
バの前端同士及び後端同士を接合する前,後クロスメン
バとを一体に鋳造してなるタンクレールであることを特
徴としている。
【0010】請求項3の発明は、請求項2において、上
記タンクレールの前クロスメンバはヘッドパイプの上部
から後方に向かって延びる上ブラケットに、後クロスメ
ンバは左,右の長手シートメンバの前端同士をシートク
ロスメンバで接合したシートレールにそれぞれ車幅方向
全長に渡って溶接接合されていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項4の発明は、請求項3において、上
記タンクレールの前,後クロスメンバの接合ラインが車
体側面視で車体中心部から外側に向けて拡開する形状を
なしていることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明は、請求項4において、上
記接合ラインが車体中心部から外側に向けて拡開するク
ランク形状をなしていることを特徴としている。
【0013】請求項6の発明は、請求項1において、上
記鋳造成形品は、車両後方斜め下方に傾斜して延びる傾
斜部及び該傾斜部の下端に続いて車両後方に屈曲して略
水平に延びる水平部を有する上記左,右の長手メンバ
と、上記傾斜部同士,水平部同士を接合する上,下クロ
スメンバとを一体形成してなるダウンチューブであるこ
とを特徴としている。
【0014】請求項7の発明は、請求項6において、上
記ダウンチューブの左,右の傾斜部の上端には、押出し
成形された直線状のパイプ部材の下端が溶接接合されて
おり、該パイプ部材の上端はヘッドパイプの下部から後
方斜め下方に向かって延びる下ブラケットに溶接接合さ
れていることを特徴としている。
【0015】請求項8の発明は、請求項7において、上
記パイプ部材の上,下接合ラインは車両正面視で車体中
心部から外側に向けて拡開する形状をなしており、上記
左,右の傾斜部の上端には上記パイプ部材に挿入される
位置決めボス部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0016】請求項9の発明は、複数の車体構成部品を
溶接接合することによりクレードル形状に形成された自
動二輪車の車体フレームにおいて、上記車体構成部品の
うちの1つの車体構成部品の両端の接合ラインが車体側
面視で上記クレードル形状の外側に向けて拡開する形状
をなしていることを特徴としている。
【0017】請求項10の発明は、請求項9において、
上記接合ラインがクレードル形状の外側に向けて拡開す
るクランク形状をなしていることを特徴としている。
【0018】請求項11の発明は、請求項9又は10に
おいて、上記1つの車体構成部品が左,右一対の長手メ
ンバの前端同士をクロスメンバで連結したタンクレール
であり、他の1つの車体構成部品がヘッドパイプの上
部,下部に接続された上,下ブラケットの後端同士をテ
ンションメンバで接続してなるヘッドパイプユニットで
あり、上記接合ラインが車体側面視で上記テンションメ
ンバの前,後縁に跨がるクランク形状をなしていること
を特徴としている。
【0019】請求項12の発明は、複数の車体構成部品
を溶接接合することにより形成された自動二輪車の車体
フレームにおいて、上記複数の車体構成部品のうちの1
つを鋳造成形品に機械加工を施してなる鋳造加工品と
し、上記機械加工の際の加工基準を隣接部材との接合に
より覆い隠される個所に設けたことを特徴としている。
【0020】請求項13の発明は、請求項12におい
て、上記鋳造加工品と隣接部材との接合ラインが車体側
面視でクランク形状をなしていることを特徴としてい
る。
【0021】ここで本発明において、接合ラインがクラ
ンク形状をなすとは、接合ラインが部材の軸方向に延び
る軸辺部と該軸辺の前後端から車両側方視で車体フレー
ムの外側、内側に延びる横断辺部と有し、接合ライン全
体として階段状をなすとの意味である。
【0022】
【発明の作用効果】請求項1の発明では、左,右の長手
メンバの両端近傍同士をクロスメンバで接続してなる鋳
造成形品を採用し、左,右の長手メンバの両端を隣接部
材に溶接接合するようにしたので、鋳造成形品自体及び
車体フレーム全体の形状精度を高めることができる。例
えば左,右の長手メンバがクロスメンバを備えていない
場合にこの左,右の長手メンパの両端をそのまま隣接部
材に溶接接合すると、溶接熱等による長手メンバの変形
を阻止する作用は得られない。これに比べて、本発明で
は両端のクロスメンバが左,右の長手メンバの歪みを抑
制するように作用することから、鋳造成形品自体の歪
み、及びこれを車体フレームの一部として溶接接合した
場合の溶接歪の発生を極力抑えることができる。その結
果、車体フレームに例えばアルミ合金鋳造成形品を採用
することが可能となり、強度,剛性を確保しつつ車体フ
レーム重量の軽減を図ることができ、走行性能を高める
ことができる。
【0023】また鋳造成形品を平面視で略矩形枠状をな
す形状としたので、鋳造時の湯流れ性を向上でき、鋳込
み作業を容易確実に行なうことができる。
【0024】請求項2の発明では、上記鋳造成形品を、
左,右の長手メンバの前端,後端そのもの同士を前,後
クロスメンバで接合してなるタンクレールとしたので、
請求項1と同様の効果が得られるとともに、長手メンバ
とクロスメンバとの接合部に突出部が無いことから鋳造
時の湯流れ性をより一層向上できる。
【0025】請求項3の発明では、上記タンクレールの
前クロスメンバをヘッドパイプの上ブラケットに、後ク
ロスメンバをシートレールのシートクロスメンバにそれ
ぞれ車幅方向全長に渡って溶接接合したので、十分な溶
接ビード長を確保でき、接合部の強度を確保できる。
【0026】請求項4の発明では、上記タンクレールの
前,後クロスメンバの相手部品とで形成される接合ライ
ンを車体側方視で車体中心部から外側に向けて拡開させ
たので、タンクレールをヘッドパイプ,シートレールに
組み付ける際の組立作業性を向上できる。即ち、ヘッド
パイプ,シートレールを隣接部品にそれぞれ溶接接合し
て車体フレームをタンクレールを除いた状態の半完成品
とした後、溶接工程の最後にタンクレールをこれの接合
面がヘッドパイプ,シートレールの接合面上に位置する
ように載置位置決めし、この状態で溶接することがで
き、組立作業を容易にできる。
【0027】請求項5の発明では、上記接合ラインを車
両側方視でクランク形状としたので、請求項4における
溶接組立作業をより一層容易化できる。
【0028】また接合ラインは、部材の軸方向に延びる
軸辺部と該軸辺部の前,後端から車体外側,内側に略該
部材の軸直角方向に延びる横断辺部とからなるクランク
形状をなす。該クランク形状を構成する軸辺部は部材の
軸線に沿って延び、従ってこの横辺部は、部材に曲げ力
が作用した場合の応力の中立線に沿うこととなり、その
結果上記軸辺部に作用する応力が小さくなり、これは溶
接接合部の強度確保上有利となる。
【0029】請求項6の発明では、上記鋳造成形品を、
車両後方斜め下方に延びる傾斜部及び該傾斜部に続いて
後方に略水平に延びる水平部を有する左,右の長手メン
バ同士を上,下クロスメンバで接続したダウンチューブ
としたので、強度,剛性を確保しつつ重量を軽減でき、
請求項1と同様の効果が得られる。
【0030】請求項7の発明では、押出し成形された直
線状の左,右パイプ部材の下端に上記ダウンチューブの
左,右の傾斜部の上端を溶接接合し、上端にヘッドパイ
プの下ブラケットを溶接接合したので、曲げ加工が不要
な個所を押出し成形材により構成した分だけ製造コスト
の低減が可能となる。
【0031】請求項8の発明では、上記パイプ部材の
上,下接合ラインを外側に向けて拡開させたので、パイ
プ部材をヘッドパイプ,ダウンチューブに溶接する際の
組み付け作業を容易にかつ精度良く行なうことができ、
請求項4と同様の効果が得られる。
【0032】請求項9の発明では、クレードル形状をな
す車体フレーム構成部品のうちの1つの両端の接合ライ
ンを側面視でクレードル形状の外側に向けて拡開させた
ので、上記1つの車体フレーム構成部品の両端を他の車
体フレーム構成部品に溶接する際の組み付け作業を容易
にかつ精度良く行なうことができる。即ち、請求項4の
発明と同様に、1つの車体フレーム構成部品を溶接工程
の最後において他の車体フレーム構成部品に組み付ける
ことが可能となる。
【0033】請求項10の発明では、上記接合ラインを
クランク形状としたので、請求項9における組み付け作
業をより容易に実行でき、また接合ラインに生じる応力
を小さくすることができ、溶接接合部の全体としての強
度,剛性を向上できる。
【0034】請求項11の発明では、タンクレールとヘ
ッドパイプユニットとの接合ラインを車体側面視でヘッ
ドパイプユニットのテンションメンバの前,後縁に跨が
るクランク形状としたので、溶接接合部の強度,剛性を
向上できる。
【0035】請求項12の発明では、鋳造加工品の隣接
部材との接合により隠れる個所に加工基準を設けたの
で、加工基準が外方に露出することによる見栄えの悪化
を回避できる。
【0036】請求項13の発明では、上記鋳造加工品と
隣接部材との接合ラインを側面視でクランク形状なすよ
うにしたので、上記鋳造加工品と隣接部材との組み付け
作業をより容易に実行でき、また上記接合ラインに生じ
る応力を小さくすることができ、溶接接合部の全体とし
ての強度,剛性を向上できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜図13は本発明の一実
施形態による自動二輪車の車体フレームを説明するため
の図であり、図1〜図3は上記自動二輪車の右側面図,
左側面図,平面図、図4,図5,図6,図7,図8,図
9はそれぞれ上記車体フレームの斜視図,側面図,平面
図,正面図,底面図,背面図、図10,図11はヘッド
パイプユニットの側面図,断面側面図(図2のXI-XI 線
断面図)、図12,図13はタンクレールの側面図,正
面図である。
【0038】図において、1は本実施形態構造が適用さ
れた自動二輪車であり、これは以下の概略構造を有す
る。即ち、該自動二輪車1のダブルクレードル型の車体
フレーム2の前端に位置するヘッドパイプ40によりフ
ロントフォーク3が左右に操向自在に支持されている。
このフロントフォーク3の下端で前輪4が軸支され、上
端には操向ハンドル5がハンドルホルダ22を介して固
定支持されている。この操向ハンドル5の支持部の前側
近傍にはヘッドライト16が装着されている。そしてこ
のヘッドライト16の上側でかつ上記操向ハンドル5の
支持部の前側の近傍にはタコメータ17が装着され、さ
らに該操向ハンドル5の支持部の後側近傍にはスピード
メータ18が装着されている。
【0039】また上記車体フレーム2の後端に位置する
リヤアームブラケット41によりリヤアーム6が上下揺
動自在に枢支され、該リヤアーム6の後端で後輪7が軸
支されている。該後輪7の上方にはリヤフェンダ19が
配設され、該リヤフェンダ19の後端部にはテールライ
トユニット20が装着されている。
【0040】そして上記車体フレーム2のクレードル内
にOHV式動弁機構を備えた横置きV型2気筒でトラン
スミッション別体型のエンジンユニット8が搭載されて
いる。このエンジンユニット8の出力軸の左端に固着さ
れた駆動プーリ(図示せず)と上記後輪7に固着された
従動プーリ42とは歯付きベルト43により連結されて
いる。
【0041】また上記エンジンユニット8に接続された
排気装置21は、前側気筒に接続されたフロントエキパ
イ52と後側気筒に接続されたリヤエキパイ53とを途
中で合流させ、該合流部に大径の消音器54を接合した
タイプのものであり、車両右側を後方に延びるように配
設されている。
【0042】上記車体フレーム2の左,右のダウンチュ
ーブ58の前端下側コーナ部には右フートブラケット3
8,左フートブラケット39がボルト締め固定されてい
る。上記右フートブラケット38には右フートレスト4
8及びブレーキペダル49が装着され、左フートブラケ
ット39には左フートレスト50及びチェンジペダル5
1が装着されている。
【0043】さらに上記エンジンユニット8の上方には
車体フレーム2のタンクレール44を覆うように燃料タ
ンク9が搭載され、車体フレーム2のタンクレール44
に続くシートレール45上にシート15が燃料タンク9
に続くようにかつ着脱自在に搭載されている。なお、シ
ートレール45の後端部には左,右一対のフェンダブラ
ケット46が接続されて後方に延びており、該フェンダ
ブラケット46により上記リヤフェンダ19が支持され
ている。
【0044】上記フロントフォーク3は、インナチュー
ブ10aをアウタチューブ10b内に伸縮自在に挿入し
てなる左,右一対のフォーク本体10,10を備えたい
わゆる倒立型テレスコピックフォークである。上記イン
ナチューブ10aの下端部により上記前輪4が支持さ
れ、上記アウタチューブ10bの上部が車体フレーム2
のヘッドパイプ40により支持されている。
【0045】上記左,右のフォーク本体10,10のア
ウタチューブ10b,10bの上端同士はハンドルクラ
ウン11により結合され、さらに該アウタチューブ10
a,10aの高さ方向中央よりやや上部同士はアンダブ
ラケット12により結合されており、これによりフロン
トフォーク3はフォーク状をなしている。
【0046】そして上記車体フレーム2はアルミ合金製
鋳造成形品と押し出し成形品とを溶接接合したものであ
る。この車体フレーム2は上記ヘッドパイプ40を含む
ヘッドパイプユニット100の上部に、その前半部は略
水平で後半部は後方斜め下方に延びるタンクレール44
を接続し、上記ヘッドパイプユニット100の下部に車
体後方斜め下方に延びた後下端から後方に略水平に延び
るダウンチューブ58を接続し、上記タンクレール44
の後端に接続されたシートレール45と上記ダウンチュ
ーブ58の後端とをリヤアームブラケット41により接
続してなるダブルクレードルタイプのものであり、詳細
には以下の構造となっている。
【0047】上記ヘッドパイプユニット100は、アル
ミ合金鋳造成形品からなるものであり、上記ヘッドパイ
プ40の上部に後方に略水平に延びる上ブラケット10
1を、下部に後方斜め下方に延びる下ブラケット102
を一体形成し、該上,下ブラケット101,102の後
端同士をテンションメンバ103により一体に接続して
環状体を形成するとともに、該環状体の左,右開口を板
状の左,右のガセット104,104により一体に閉塞
し、これにより閉断面をなすボックスを形成した構造と
なっている。なお、上記左,右のガセット104の外面
には燃料タンク9を支持するボス部104aが外側に突
出形成されている。
【0048】上記上ブラケット101は、平面視でヘッ
ドパイプ40から後方に扇状に拡がる三角部101aと
該三角部101aの左,右コーナ部からテンションメン
バ103を越えて後方に延びる左,右メンバ接合部10
1b,101bとを有する大略V字形状のものである。
上記三角部101aの底辺部にはクロスメンバ接合部1
01dが段落ち状に形成されている。そして上記クロス
メンバ接合部101dの上面から上記左,右メンバ接合
部101bの上面に渡って延びるように上接合面101
cが形成されている。なお、この上接合面101cは車
両側面視で 上記テンションメンバ103の前,後両側
に跨がるように形成されている。
【0049】また上記下ブラケット102は、正面視で
ヘッドパイプ40から外側に拡開した後内側に狭まる菱
形部102aと、該菱形部102aに続いて下方に延び
る舌延部102bとを有する大略菱形状のものである。
上記舌延部102bは横断面が縦長円筒状で車幅方向に
延びるように形成されている。
【0050】上記下ブラケット102の左右外壁部には
上記菱形部102aの外斜面102c′と舌延部102
bの外端面102c″とで外側に拡開する正面視く字状
の下接合面102cが形成されている。
【0051】上記ダウンチューブ58は、ヘッドパイプ
ユニット100の下ブラケット102から後方斜め下方
に直線状に延びる上側ダウンチューブ105と、該上側
ダウンチューブ150に続いて下方から後方に延びる下
側ダウンチューブ106と、該下側ダウンチューブ10
6に続いて後方に水平に延びる後側ダウンチューブ11
1との3分割構造となっている。
【0052】上記上側ダウンチューブ105は、アルミ
合金押出し成形品からなる左,右一対の円筒状上パイプ
部材110,110を有している。この各上パイプ部材
110の上下両端面には車両正面視で車幅方向中心に向
うよう傾斜する上,下接合面110a,110bが形成
されている。この各上パイプ部材110の上側の接合面
110aは上記下ブラケット102の外斜面102c′
に、また内側面110cは舌延部102bの外端面10
2c″に溶接接合されている(図7参照)。
【0053】上記下側ダウンチューブ106は、アルミ
合金鋳造成形品からなるものであり、上記上パイプ部材
110に連続するよう斜め下方に延びる傾斜部107a
と該傾斜部107aの下端にて車両後方に屈曲して略水
平に延びる水平部107bとを有する左,右一対のチュ
ーブ本体(長手メンバ)107,107と、上記左,右
の傾斜部107aの上端近傍部分同士を接続する上クロ
スメンバ108と、上記左,右の水平部107b同士を
接続する下クロスメンバ109とを一体鋳造した構造と
なっている。
【0054】上記左,右のチューブ本体107の上接合
面107cは上パイプ部材110の下側の下接合面11
0bに対向するように外側に向けて拡開しており、該上
接合面107cには位置決めボス部107dが突出形成
されている。そしてこの左,右のボス部107dを各上
パイプ部材110内に挿入して位置決めした状態で両者
105,106は溶接接合されている。
【0055】上記後側ダウンチューブ111は、アルミ
合金押出し成形品からなる左,右一対の円筒状後パイプ
部材112,112を有している。各後パイプ部材11
2の前接合面112aは底面視(図8)で外側ほど後側
に位置するよう斜めになっており、該接合面112aに
は上記チューブ本体107の後接合面に形成された位置
決めボス部107eが挿入され、両者107,112は
溶接接合されている。また上記左,右の後パイプ部材1
12には長方形板状の補強ステー114が架け渡して溶
接接合されている。
【0056】上記タンクレール44は、アルミ合金鋳造
成形品からなるものであり、これは平面視で上記ヘッド
パイプユニット100から車幅方向外側に拡がるように
延びる拡開部116aとこれに続いて後方に直線状に延
びる直線部116bと、該直線部116bに続いて車幅
方向内側に狭まるように延びる狭閉部116cとを有す
る左,右一対のタンクレール本体(長手メンバ)11
6,116と、該左,右のタンクレール本体116,1
16の前端同士を接続する前クロスメンバ117と、後
端同士を接続する後クロスメンバ118とを一体に鋳造
形成して構成されている(図6参照)。また側面視で上
記タンクレール本体116は直線部116b部分から後
方斜め下方になだらかに傾斜している。また左側の直線
部116bにはエンジン懸架ボス部116dが一体形成
されている。
【0057】上記タンクレール44の前端下部には、上
記前クロスメンバ117の下面から左,右の拡開部11
6aの下面に渡って延びる前接合面44aが形成されて
いる。この前接合面44aは上記ヘッドパイプユニット
100の上ブラケット101の上接合面101cに重合
わされており、この接合面44a,101c同士により
構成される接合ラインaは車両側面視で該車体フレーム
の中心部から外側に向けて拡開するクランク形状をな
し、車幅方向,前後方向の全長に渡って溶接により接合
されている。ここで上記接合ラインaは、車両側方から
見るとフレーム部材の軸芯部を軸方向に延びる軸辺部a
1と、該軸辺部a1の前,後端からフレーム外側,内側
に延びる横断辺部a2,a2とを有し、全体として階段
状をなしている。
【0058】また上記タンクレール44の後端部には後
クロスメンバ118の後端下面から左,右の狭閉部11
6cの後端下面に渡って延びる後接合面44bが形成さ
れている。
【0059】上記シートレール45は、アルミ合金鋳造
成形品からなるものであり、上記左,右のタンクレール
本体116に続いて車幅方向外側に拡開する左,右一対
のシートレールメンバ(長手シートメンバ)120と、
該シートレールメンバ120の前端同士を接続するシー
トクロスメンバ121とを一体鋳造した構造となってい
る。
【0060】上記シートクロスメンバ121の前端部に
は、上記シートクロスメンバ121の上面から上記左,
右シートレールメンバ120の前端上面に渡って延びる
シート接合面121aが形成されている。このシート接
合面121aには上記タンクレール44の後接合面44
bが重合わされており、この両接合面44b,121a
同士により構成される接合ラインa´は車両側面視で車
体フレームの中心部から外側に向けて拡開するクランク
形状をなし、車幅方向,前後方向の全長に渡って溶接に
より接合されている。この接合ラインa´は上記タンク
レール前端の接合ラインaと同様の軸辺部と前後の横断
辺部とを有している。
【0061】また上記左,右のタンクレール本体116
の前端下面には加工基準片116e,116eが突出形
成されている(図12,図13参照)。この加工基準片
116eは、上記タンクレール44を鋳造成形した後に
ボルト孔,ねじ孔等の機械加工を施す際の加工基準とな
るものである。
【0062】ここで上記加工基準片116eは前接合面
44a内に位置しており、該タンクレール44を上記ヘ
ッドパイプユニット100の上ブラケット101に接合
すると、これらにより覆い隠されて外部から見えなくな
る。
【0063】上記リヤアームブラケット41は、アルミ
合金鋳造成形品からなるものであり、これは上下方向に
延びる左,右の縦片部125,125と、該左,右の縦
片部125の上端同士を接続する角筒状の上片部126
と、上記左,右の縦片部125の下端同士を接続する下
片部127とを有する矩形枠状の構造となっている。
【0064】上記左,右の縦片部125の上端部には前
方に突出する上筒部125a,125aが一体形成さ
れ、該両上筒部125aの前端面には位置決めボス部1
25eが前方に突設されている。また上記左,右の縦片
部125の下端部には前方に突出する下筒部125b,
125bが形成され、該両下筒部125bの前端面には
位置決めボス部125dが形成されている。さらに上記
各縦片部125の上下方向中央部にはピボット支持部1
25c,125cが形成されている。
【0065】上記左,右の上ボス部125eにはシート
レール45のシートレール本体120の後端が嵌装され
ており、両者120,125aは溶接接合されている。
また左,右の下ボス部125dには後パイプ部材112
の後端が嵌装されており、両者112,125bは溶接
接合されている。
【0066】上記シートレール45と後側ダウンチュー
ブ111との間には逆Y字形状の補強メンバ123が架
設されている。この補強メンバ123はアルミ合金鋳造
成形品からなるものであり、角筒柱のメンバ本体123
aの下端に左,右の脚部123b,123bを一体形成
した構造となっている。上記メンバ本体123aの上端
面は上記シートクロスメンバ121の下面に溶接接合さ
れており、左,右脚部123bは左,右の後パイプ部材
112,112に架け渡して溶接接合されている。
【0067】上記車体フレーム2の組立手順について説
明する。ヘッドパイプユニット100,下側ダウンチュ
ーブ106を治具で位置決め固定し、車体側方から上パ
イプ部材110を下側ダウンチューブ106の位置決め
ボス部107dに嵌着するとともに、ヘッドパイプユニ
ット100の下接合面102cに当接させ、この状態で
溶接する。これにより前フレーム部材を形成する。
【0068】一方、リヤアームブラケット41に後パイ
プ部材112を嵌着して溶接するとともに、シートレー
ル45を嵌着して溶接し、該シートレール45と後パイ
プ部材112との間に補強メンバ123を架設して溶接
する。これにより後フレーム部材を形成する。
【0069】そして上記前,後フレーム部材を治具によ
り位置決め固定して両者を溶接接合し、最後にタンクレ
ール44を上方からヘッドパイプユニット100とシー
トレール45との間に配置する。この場合、シートレー
ル44の前接合面44aがヘッドパイプユニット100
の接合面101cに、後接合面44bがシートレール4
5の接合面121aに位置するように重ね合わせる。こ
の状態で前,後の接合面同士を接合ラインa,a´に沿
って車幅方向,前後方向の全長に渡って溶接する。この
ようにして車体フレーム2が製造される。
【0070】本実施形態の車体フレーム2によれば、ヘ
ッドパイプユニット100,タンクレール44,シート
レール45,下側ダウンチューブ106及びリヤアーム
ブラケット41のように湾曲形状を有する部分はアルミ
鋳造成形品により構成し、下側ダウンチューブ106と
ヘッドパイプユニット100及びリヤアームブラケット
41とを接続する上,後パイプ部材110,112のよ
うな曲げ加工を必要としない部分はアルミ押出し成形品
により構成したので、アルミ合金製でありながら、車体
フレーム2の形状上の自由度を確保することができると
ともに、鉄製パイプ材と板金とからなる骨格部材に補強
部材を溶接するようにした従来構造の同機種用のダブル
クレードル型フレームに比べて車体フレーム2全体の強
度,剛性を確保しつつ車体重量を軽減でき、走行性能を
高めることができる。
【0071】また車体フレーム2を構成する主要な部
分、特にヘッドパイプユニット100を、ヘッドパイプ
40に上,下ブラケット101,102、テンションメ
ンバ103,ガセット104を一体鋳造して閉断面をな
すボックス形状を有するものとしたので、各部材を溶接
接合してなる従来のヘッドパイプユニットに比較して軽
量化を図りながら強度,剛性の要求機能を確保すること
ができる。またヘッドパイプ40周りの溶接個所を従来
に比べて削減できるので、見栄えを向上でき、外観商品
性を高めることができる。
【0072】また、タンクレール44,下側ダウンチュ
ーブ106については、左,右の長手メンバの両端同士
又は両端近傍同士をクロスメンバで接続してなる矩形状
の鋳造成形品としたので、鋳造成形品自体の形状精度を
高めることができる。即ち、例えばクロスメンバを備え
ていない左,右の長手メンバの両端をそのまま隣接部材
に溶接接合する場合に比べて、両端のクロスメンバが
左,右の長手メンバの歪みを抑制するように作用するこ
とから、鋳造成形品ひいては車体フレーム全体の溶接歪
の発生を極力抑えることができ、形状精度を高めること
ができる。また鋳造時の湯流れ性を向上でき、鋳込み作
業を容易確実に行なうことができる。
【0073】特に上記タンクレール44の場合には、長
手メンバ116,116がクロスメンバ117,118
との接合部より突出することがないので上記鋳造時の湯
流れ性をより一層向上できる。
【0074】また上記タンクレール44の前クロスメン
バ117をヘッドパイプユニット100の上ブラケット
101に、後クロスメンバ118をシートレール45の
シートクロスメンバ121にそれぞれ車幅方向全長に渡
って溶接接合したので、十分な溶接ビード長が得られ、
接合強度を確保できる。
【0075】上記タンクレール44の前,後クロスメン
バ117,118の接合ラインを車体側方視で車体中心
部から外側に向けて拡開するクランク形状としたので、
タンクレール44をヘッドパイプユニット100,シー
トレール45に組み付ける際の組立作業性を向上でき
る。
【0076】即ち、タンクレール44を除いた状態の半
完成品とした車体フレームに、溶接工程の最後において
タンクレール44をこれの前,後接合面44a,44b
がヘッドパイプユニット100,シートレール45の接
合面101c,121a上に位置するように載置位置決
めし、この状態で溶接することができ、組立作業を容易
にできる。
【0077】また上記接合面の重ね合せにより形成され
る接合ラインa,a′を車両側方視でクランク形状とし
たので、接合ラインa,a′の横辺部a1は該接合部の
軸線に沿って延び、従ってこの横辺部a1は、部材に曲
げ力が作用した場合の応力の中立線に沿うこととなり、
その結果上記軸辺部a1に作用する応力が小さくなり、
溶接接合部の強度確保上有利となる。
【0078】下側ダウンチューブ106を左,右の長手
メンバ107同士を上,下クロスメンバ108,109
で接続した鋳造成形品としたので、上記タンクレール4
4と同様に、該下側ダウンチューブ106自体の形状精
度を確保でき、またこれを隣接部品と溶接接合した際の
車体フレーム全体の溶接歪の発生を極力抑えることがで
き、形状精度を高めることができる。
【0079】押出し成形された直線状の左,右パイプ部
材110の下端を上記ダウンチューブ106左,右の傾
斜部の上端に溶接接合し、上端をヘッドパイプの下ブラ
ケット102に溶接接合したので、曲げ加工が不要な個
所を押出し成形材により構成した分だけ製造コストの低
減が可能となる。
【0080】上記パイプ部材110の上,下接合ライン
を外側に向けて拡開させたので、パイプ部材110をヘ
ッドパイプユニット100,ダウンチューブ106に溶
接する際の組み付け作業を容易にかつ精度良く行なうこ
とができる。
【0081】タンクレール44の前端部とヘッドパイプ
ユニット100との接合ラインaを車体側面視でヘッド
パイプユニット100のテンションメンバ103の前,
後縁に跨がるクランク形状としたので、溶接接合部の強
度,剛性を向上できる。
【0082】加工基準片116eを溶接接合後にはフレ
ーム部材により隠れる個所に設けたので、加工基準11
6eが外方に露出することによる見栄えの悪化を回避で
きる。
【0083】さらに上記タンクレール44,下側ダウン
チューブ106を略矩形枠状をなす形状としたので、鋳
造時の湯流れをスムーズにでき、湯込みを容易に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車体フレームを備え
た自動二輪車の右側面図である。
【図2】上記自動二輪車の左側面図である。
【図3】上記自動二輪車の平面図である。
【図4】上記車体フレームの斜視図である。
【図5】上記車体フレームの側面図である。
【図6】上記車体フレームの平面図である。
【図7】上記車体フレームの正面図である。
【図8】上記車体フレームの底面図である。
【図9】上記車体フレームの背面図である。
【図10】上記車体フレームのヘッドパイプユニットの
側面図である。
【図11】上記ヘッドパイプユニットの断面側面図(図
2のXI-XI 線断面図)である。
【図12】上記車体フレームのタンクレールの側面図で
ある。
【図13】上記タンクレールの正面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体フレーム 40 ヘッドパイプ(隣接部材) 41 リヤアームブラケット 44 タンクレール 44a,44b 接合面(接合ライン) 45 シートレール(隣接部材) 58 ダウンチューブ 100 ヘッドパイプユニット 101 上ブラケット 102 下ブラケット 103 テンションメンバ 107 チューブ本体(長手メンバ) 108 上クロスメンバ 109 下クロスメンバ 110 上パイプ部材 112 後パイプ部材 116 タンクレール本体(長手メンバ) 117 前クロスメンバ 118 後クロスメンバ 120 シートレールメンバ(長手シートメン
バ) 121 シートクロスメンバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後方向又は上下方向に延びる左,
    右一対の長手メンバと、車幅方向に延び上記長手メンバ
    の両端近傍にて該長手メンバ同士を接続する少なくとも
    一対のクロスメンバとを有し、上記左,右の長手メンバ
    の両端が隣接部材に溶接接合される鋳造成形品を備えた
    ことを特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記鋳造成形品は、
    上記左,右の長手メンバと該長手メンバの前端同士及び
    後端同士を接合する前,後クロスメンバとを一体に鋳造
    してなるタンクレールであることを特徴とする自動二輪
    車の車体フレーム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記タンクレールの
    前クロスメンバはヘッドパイプの上部から後方に向かっ
    て延びる上ブラケットに、後クロスメンバは左,右の長
    手シートメンバの前端同士をシートクロスメンバで接合
    したシートレールにそれぞれ車幅方向全長に渡って溶接
    接合されていることを特徴とする自動二輪車の車体フレ
    ーム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記タンクレールの
    前,後クロスメンバの接合ラインが車体側面視で車体中
    心部から外側に向けて拡開する形状をなしていることを
    特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記接合ラインが車
    体中心部から外側に向けて拡開するクランク形状をなし
    ていることを特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
  6. 【請求項6】 請求項1において、上記鋳造成形品は、
    車両後方斜め下方に傾斜して延びる傾斜部及び該傾斜部
    の下端に続いて車両後方に屈曲して略水平に延びる水平
    部を有する上記左,右の長手メンバと、上記傾斜部同
    士,水平部同士を接合する上,下クロスメンバとを一体
    形成してなるダウンチューブであることを特徴とする自
    動二輪車の車体フレーム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、上記ダウンチューブ
    の左,右の傾斜部の上端には、押出し成形された直線状
    のパイプ部材の下端が溶接接合されており、該パイプ部
    材の上端はヘッドパイプの下部から後方斜め下方に向か
    って延びる下ブラケットに溶接接合されていることを特
    徴とする自動二輪車の車体フレーム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記パイプ部材の
    上,下接合ラインは車両正面視で車体中心部から外側に
    向けて拡開する形状をなしており、上記左,右の傾斜部
    の上端には上記パイプ部材に挿入される位置決めボス部
    が形成されていることを特徴とする自動二輪車の車体フ
    レーム。
  9. 【請求項9】 複数の車体構成部品を溶接接合すること
    によりクレードル形状に形成された自動二輪車の車体フ
    レームにおいて、上記車体構成部品のうちの1つの車体
    構成部品の両端の接合ラインが車体側面視で上記クレー
    ドル形状の外側に向けて拡開する形状をなしていること
    を特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、上記接合ラインが
    クレードル形状の外側に向けて拡開するクランク形状を
    なしていることを特徴とする自動二輪車の車体フレー
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、上記1つ
    の車体構成部品が左,右長手メンバの前端同士をクロス
    メンバで連結したタンクレールであり、他の1つの車体
    構成部品がヘッドパイプの上部,下部に接続された上,
    下ブラケットの後端同士をテンションメンバで接続して
    なるヘッドパイプユニットであり、上記接合ラインが車
    体側面視で上記テンションメンバの前,後縁に跨がるク
    ランク形状をなしていることを特徴とする自動二輪車の
    車体フレーム。
  12. 【請求項12】 複数の車体構成部品を溶接接合するこ
    とにより形成された自動二輪車の車体フレームにおい
    て、上記複数の車体構成部品のうちの1つを鋳造成形品
    に機械加工を施してなる鋳造加工品とし、上記機械加工
    の際の加工基準を隣接部材との接合により覆い隠される
    個所に設けたことを特徴とする自動二輪車の車体フレー
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項12において、上記鋳造加工品
    と隣接部材との接合ラインが車体側面視でクランク形状
    をなしていることを特徴とする自動二輪車の車体フレー
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005067507A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動二輪車のフレーム
JP2011037344A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Testarossa:Kk 自動二輪車のフレーム補強部材
US8955635B2 (en) 2012-09-28 2015-02-17 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Saddle-riding type automotive vehicle

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