JP2002362136A - 蓄熱タンク - Google Patents

蓄熱タンク

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JP2002362136A JP2001171730A JP2001171730A JP2002362136A JP 2002362136 A JP2002362136 A JP 2002362136A JP 2001171730 A JP2001171730 A JP 2001171730A JP 2001171730 A JP2001171730 A JP 2001171730A JP 2002362136 A JP2002362136 A JP 2002362136A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱エネルギーの放熱経路を減らし、タンク本
体内に蓄熱された熱エネルギーを長時間蓄熱し得る蓄熱
タンクを提供する。 【解決手段】 冷却水を保温貯蔵するタンク本体11
と、タンク本体11内に連通してタンク本体11内に冷
却水を導き入れる流路20aと、タンク本体11内に連
通してタンク本体11内の冷却水をタンク本体11外に
排出させる流路30aと、タンク本体11内に配置され
流路20a及び流路30aを通じてタンク本体11内に
出入りする冷却水の流れをタンク本体11内にて遮断す
る弁機構60,70と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状の熱媒体を保
温貯蔵する蓄熱タンクに関し、より詳細には、車両用内
燃機関に好適に使用される蓄熱タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などに搭載される内燃機関、特に
液冷却式の内燃機関では、その冷却液の熱を蓄熱すべく
内燃機関に併設して蓄熱タンクを備えるものがある。
【0003】この液冷却式内燃機関に併設された蓄熱タ
ンクとしては、例えば、特開平09−24728号公報
に開示された蓄熱タンクが知られている。
【0004】上記蓄熱タンク100は、図11に示され
るように内部タンク101a及び外部タンク101bを
備え、熱媒体として機関冷却水を保温貯蔵可能な真空断
熱構造のタンク本体101と、このタンク本体101内
の基底部に連通して該タンク本体101内への流路を形
成する口筒102と、この口筒102の外方を覆う樹脂
製の弁ハウジング103と、を備えている。
【0005】また、弁ハウジング103には、タンク本
体101内に冷却水を導く導入通路104、及びタンク
本体101内に貯蔵されていた冷却水をタンク本体10
1外に排出させる排出通路105が形成され、各通路1
04,105は、口筒102に対して導入通路104を
外側に同心円状に配置されている。また、弁ハウジング
103には、導入通路104を開閉させるサーモスタッ
ト106が内蔵されている。
【0006】サーモスタット106は、導入通路104
に流れ込む冷却水の温度が約80℃に達すると開弁して
導入通路104を開通させる。また、導入通路104に
流れ込む冷却水の温度が40℃未満になると閉弁して導
入通路104を遮断する。すなわち、冷却水温度が高い
ときにタンク本体101内に冷却水を流入させ、冷却水
温度が低いときに導入通路104を遮断して、タンク本
体101内に低温の冷却水が流れ込まないようにする。
【0007】さらに、サーモスタット106は、冷却水
温度が約40℃に達すると半開弁状態となり、その40
℃程度に達した冷却水をタンク本体101内に微速で流
入させる。タンク本体101内に流入した冷却水は、タ
ンク本体101内に保温貯蔵されていた高温の冷却水を
排出通路105を通じてタンク本体101外へと押し出
す。タンク本体101外に押し出された高温の冷却水は
機関本体に導かれ、機関本体を加熱する。その結果、機
関本体の始動性向上や暖気促進が図られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
の研究によれば、タンク本体101内に蓄熱された熱エ
ネルギーの大半は、タンク本体101内に連通した口筒
102を介して放熱されるとことがわかった。
【0009】すなわち、タンク本体101内に蓄熱され
た熱エネルギーは、タンク本体101内に通じた導入通
路104及び排出通路105内に充たされる冷却水を熱
伝達してタンク本体101外に放熱されてしまう。ま
た、タンク本体101内に蓄熱された熱エネルギーは、
内部タンク101aに接続した口筒102そのものを放
熱経路として放熱されることもある。
【0010】この点、従来の蓄熱タンク100は、低温
の冷却水と高温の冷却水との接触を防止すべくサーモス
タット106を備えており、冷却水を介しての放熱は比
較的小さく抑えられている。しかしながら、従来の構造
では、サーモスタット106が弁ハウジング103側に
設けられているため、タンク本体101内に蓄熱されて
いた熱エネルギーは、タンク本体101からサーモスタ
ット106に至る経路(図11中T)を介してタンク本
体101外に放熱されてしまう。
【0011】なお、サーモスタット106が設けられる
弁ハウジング103は断熱性に富む樹脂素材にて形成さ
れるが、その断熱効果はタンク本体101の有する真空
断熱構造に比べて低いものである。従って、長時間に亘
る冷却水の保温貯蔵では、弁ハウジング103そのもの
を放熱経路として放熱が行われてしまう。
【0012】また、従来の蓄熱タンク100は、口筒1
02外周を断熱性に富む弁ハウジング103によって覆
うものの、口筒内壁面102aは、該口筒102内に充
たされる冷却水と直に接する構造となっている。したが
って、口筒102内に充たされる冷却水の熱エネルギー
は、口筒102を介して直に弁ハウジング103に熱伝
達される。すなわち、口筒102内に充たされる冷却水
の熱エネルギーは比較的容易に弁ハウジング103側へ
と熱伝達され、ついには、弁ハウジング103を介して
タンク本体101外に放熱されてしまう。
【0013】本発明は、上記したような種々の問題点に
鑑みなされたもので、熱エネルギーの放熱経路を減ら
し、タンク本体内に蓄熱された熱エネルギーを長時間蓄
熱し得る蓄熱タンクを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、本発明では以下の構成とした。すなわち、
本発明の蓄熱タンクは、液状の熱媒体を保温貯蔵するタ
ンク本体と、前記タンク本体内に連通して、そのタンク
本体内に熱媒体を導き入れる導入通路と、前記タンク本
体内に連通して、そのタンク本体内の熱媒体をタンク本
体外に排出させる排出通路と、前記タンク本体内に配置
され、前記導入通路及び前記排出通路を通じてタンク本
体内に出入りする熱媒体の流れをタンク本体内にて遮断
する弁体と、を備えることを特徴とする。
【0015】このように構成された本発明の蓄熱タンク
によれば、液状の熱媒体を保温貯蔵可能な断熱性を備え
たタンク本体があり、タンク本体内には、タンク本体内
に連通した導入通路を通じて熱媒体が流れ込む。タンク
本体に流入した熱媒体は、もともと貯蔵されていたタン
ク本体内の熱媒体をタンク本体内に連通した排出通路側
に押し出し、その排出通路を通じて熱媒体をタンク本体
外に排出させる。また、タンク本体内には弁体が配置さ
れ、前記導入通路及び排出通路を通じてタンク本体内に
出入りする熱媒体の流れを、タンク本体内にて遮断可能
としている。
【0016】すなわち、弁体の遮断時には、前記導入通
路及び排出通路間で生じる熱エネルギーの移動が緩慢と
なり、以て、タンク本体外への熱エネルギーの移動は抑
制される。一方、タンク本体外に弁体を備える従来の蓄
熱タンクでは、導入通路及び排出通路間での熱エネルギ
ーの移動が自由であり、且つその移動は容易にタンク本
体外にまで及んでしまう。したがって、タンク本体内に
蓄熱された熱エネルギーの多くはタンク本体外に配置さ
れた弁体に至る経路を介して短時間に放熱されてしま
う。このように本発明の蓄熱タンクでは、熱エネルギー
の移動をタンク本体内にて抑制する弁体を備えるため、
長期に亘る熱媒体の保温貯蔵が可能となる。
【0017】また、前記弁体の配置に関し、前記弁体
は、前記タンク本体内と前記導入通路との連結部分、及
び前記タンク本体内と前記排出通路との連結部分の双方
に設けるのが望ましい。
【0018】この構成では、タンク本体内に連通する各
通路の連結部分にそれぞれ弁体を備えるため、弁体の遮
断時においては、熱エネルギーの放熱経路となる通路の
全てが遮断されることとなる。すなわち、タンク本体内
に保温貯蔵されていた熱媒体とタンク本体外の熱媒体と
の接触が隔てられ、以て、熱エネルギーの移動をさらに
抑えることが可能となる。
【0019】また、前記タンク本体及び弁体に関し、前
記タンク本体は、そのタンク本体の基端側に連通して前
記導入通路の一部を形成する口筒と、前記口筒内を通り
前記タンク本体の終端側に導かれ、その口筒内に前記排
出通路の一部を形成する排出管と、を備え、前記弁体
は、前記口筒の軸方向に進退自在に支持されると共に、
前記口筒と前記排出管との間に形成される前記導入通路
の通路断面と略同形状に形成された外形を有する構成と
してもよい。
【0020】この構成では、タンク本体の基端側に口筒
が接続されている。また、口筒内には、その口筒を通り
タンク本体内の終端側に延びる排出管が設けられてい
る。このため前記導入通路は、口筒内壁面と排出管外壁
面との間に確保され、前記排出通路は、排出管の内方に
確保されることとなる。また、弁体は、口筒の軸方向に
対して進退自在に支持され、且つその外形は口筒と排水
管との間に形成される前記導入通路の通路断面と略同形
状に形成されている。すなわち、本構成では、熱エネル
ギーの移動を制限する弁体の一つが導入通路側に配置さ
れ、その弁体の大きさはタンク本体内に出入りする熱エ
ネルギーの移動を規制する上で必要最小限の大きさ(表
面積)となっている。よって弁体そのものを介しての放
熱を必要最小限に抑えることができる。
【0021】また、前記口筒に関し、前記口筒の内壁面
は、断熱部材によって覆うようにしてもよい。
【0022】この構成では、口筒内壁面が断熱部材によ
って覆われるため、口筒と口筒内に充たされる熱媒体と
の熱交換が抑制される。とりわけ弁体の遮断時において
は、口筒が放熱経路となるため、口筒と口筒内に充たさ
れた熱媒体との熱交換を抑制することにより、口筒その
ものを介しての放熱を抑えることが可能となる。
【0023】また、前記断熱部材に関し、前記断熱部材
は、前記口筒と前記タンク本体内との接続部分に前記弁
体の弁座を形成するようにしてもよい。
【0024】この構成によれば、口筒内に設けられる断
熱部材によって前記弁体の弁座が形成されることとな
る。従って、弁体の外形を口筒に対して十分に小さく形
成でき、弁体を介しての放熱をさらに抑制できる。加え
て、弁体の後付が可能となり、、放熱経路たる口筒の口
径を必要以上に拡大せずとも弁体の組み付けが可能とな
る。よって、弁体の小型化と口筒の小径化に伴う相乗効
果によって、口筒を介しての放熱をさらに抑制できる。
【0025】また、前記排出管に関し、前記排出管は、
前記口筒の軸心に対して偏心配置させてもよい。
【0026】この構成によれば、排出管が口筒の軸心に
対して偏心配置されるため、各流路(通路)の流路抵抗
は、口筒と排出管とを同軸上に配置した場合に較べて小
さくできる。したがって、口筒の口径を必要以上に拡大
せずとも各通路において所望の流量を確保でき、以て、
口筒を介しての放熱をさらに抑えることが可能となる。
加えて、各流路を遮断する弁体の大きさ(表面積)も必要
最小限の大きさで済むことから、弁体を介しての放熱も
さらに抑えることができる。
【0027】また、本発明に係る蓄熱タンクでは、前記
弁体の移動量を内部に確保しつつ、その弁体の周囲を覆
う弁体カバーを備え、前記弁体カバーには、前記弁体の
位置ずれを規制して該弁体を所定位置に定位させる位置
ずれ防止部材を設けるようにしてもよい。
【0028】すなわち、この構成によれば、弁体カバー
に設けられた位置ずれ防止部材によって弁体の位置ずれ
が防止されるため、弁体を必要以上に大きく形成せずと
も、確実に熱媒体の流れを遮断できる。
【0029】また、前記位置ずれ防止部材に関し、前記
位置ずれ防止部材は、前記弁体の周囲に沿い、且つ前記
弁体の進退方向に延びるフランジであり、前記フランジ
には、前記弁体を通過してタンク本体内に流入した熱媒
体の流れを、タンク本体の内周壁に向かう方向に誘導す
る誘導孔を設けるようにしてもよい。
【0030】この構成によれば、弁体カバーに設けられ
たフランジによって弁体の位置ずれが規制される。ま
た、弁体を通じてタンク本体内に流れ込んだ熱媒体は、
位置ずれ防止部材たるフランジに設けられた誘導孔を通
り、タンク本体の内周壁に向かう方向に誘導される。よ
って、タンク本体の基端から終端に向かう方向への流速
が減少し、タンク本体内に取り込まれた熱媒体と、タン
ク本体内にもともと貯蔵されていた熱媒体との攪拌・混
合が防止される。
【0031】また、本発明に係る蓄熱タンクは、前記弁
体の閉弁時に、その弁体を閉弁位置にて保持させる磁着
構造を備えるようにしてもよい。この場合、タンク本体
に多少の傾きや振動が生じるような状況下においても、
磁力によってその弁体を閉弁位置にて保持できる。また
同時に、弁体の位置ずれも抑制される。
【0032】また、前記タンク本体に関し、前記タンク
本体の基端側は、前記排出管に接続して前記排出通路の
一部を形成する排出用流路と、この排出用流路を内包す
ると共に前記口筒に接続して前記導入通路の一部を形成
する導入用流路と、を備えた断熱性のハウジングによっ
て覆われ、前記排出用流路を前記導入用流路内にて隔て
る隔壁の一部は、前記導入用流路の内壁面と一体に形成
された壁部を有すると共に、その壁部には、前記導入用
流路の外方から穿設されて前記排出用流路の内方に達す
るセンサ取付用の取付孔が設けられている構成としても
よい。
【0033】この構成では、放熱経路たる口筒が設けら
れるタンク本体の基端側を断熱性に富むハウジングで覆
っている。また、排出用流路を導入用流路から隔てる隔
壁の一部は、その導入用流路の内壁面と一体に形成され
た壁部を有し、その壁部には、導入用流路の外方から穿
設されて排出用流路内方に達するセンサ取付用の取付孔
が設けられている。すなわち、排出用流路内の状況をセ
ンサにて把握するにあたって、本来、その導入用流路と
排出用流路の各々に対して必要とされる熱媒体の漏れ対
策を、導入用流路の一カ所のみで対応可能となる。以
て、導入用流路に内包される排出用流路内の状況を容易
に把握できる。
【0034】このように本発明の蓄熱タンクによれば、
タンク本体内に出入りする熱媒体の流れをタンク本体内
にて遮断する。弁体の大きさ(表面積)を必要最小限に
する。口筒の内壁面を断熱部材によって覆う。口筒の口
径を必要最小限にするなどといった各種配慮によって、
熱の放熱経路(放熱面積)を減らしている。
【0035】また、前記蓄熱タンクに関し、前記蓄熱タ
ンクは、内燃機関に併設して設けられ、そのタンク本体
内にて保温貯蔵される液状の熱媒体は、前記排出通路を
介して前記内燃機関の機関関連要素に導かれるようにし
てもよい。
【0036】すなわち、本発明の蓄熱タンクは、内燃機
関の機関関連要素を加熱する際に好適に用いることがで
きる。なお、機関関連要素とは、内燃機関そのもの及び
内燃機関に付随して装備される例えば暖房設備や動力伝
達装置などをも含む概念である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蓄熱タンクを
車両用水冷式内燃機関に適用した実施形態について説明
する。
【0038】まず、本発明に係る蓄熱タンクを説明する
に先立ち、本蓄熱タンクが設けられる車両用水冷式内燃
機関の冷却系統について説明する。なお、以下に示す冷
却系統の概略はあくまでも本発明の一実施形態にすぎ
ず、例えば、冷却水の循環経路や各種構成部品の配置な
ど、その詳細は所望に応じて変更可能である。
【0039】<冷却系統の説明>図1は、内燃機関1の
冷却系統に配置される主要構成部品と、その各構成部品
の間で循環する冷却水の流れを矢印で示した模式図であ
る。
【0040】まず、冷却系統には、その主要構成部品と
して、機関本体1および機関本体1の運転にて昇温した
冷却水を冷却するラジエータ2、機関本体1にて暖めら
れた冷却水をラジエータ2に圧送するウォータポンプ
(W/P)3などが設けられている。
【0041】また、各主要構成部品は、ウォータポンプ
3を起点として、ウォータポンプ3→機関本体1→ラジ
エータ2→(ウォータポンプ3)の順に接続されてお
り、冷却系統には、この流れに従う主循環経路Xが形成
されている。
【0042】ラジエータ2からウォータポンプ3に至る
経路X1(主循環経路Xの一部)には、冷却水温度が所
定温度に達したとき開弁し、主循環経路Xを開通させる
サーモスタット4が設けられている。
【0043】サーモスタット4からウォータポンプ3に
至る経路X2には、機関本体1からラジエータ2に至る
経路X3より分岐して、車室内に設けられたヒータコア
5を経由した後、その経路X2に接続する車内暖房設備
用のバイパス通路Yが設けられている。
【0044】なお、車内暖房設備用のバイパス通路Yに
は、上記の如くヒータコア5が設けられ、その上流側
(流入側)にはバイパス通路Yの開閉弁となるヒータバ
ルブ6が設けられている。また、ヒータバルブ6の開弁
時には、機関本体1から高温の冷却水がヒータコア5へ
と流入し、車内暖房設備の熱源を作り出すこととなる。
【0045】一方、本発明に係る蓄熱タンク10は、上
記したバイパス通路Yにおいて、経路X3からヒータバ
ルブ6に至る経路Y1と、ヒータコア5から経路X2に至
る経路Y2と、を接続する蓄熱タンク用のバイパス通路
Zに設けられている。
【0046】より詳しくは、ヒータコア5から経路X2
に至る経路Y2に蓄熱タンク10の注水路55が接続さ
れ、経路X3からヒータバルブ6に至る経路Y1に蓄熱タ
ンク10の排水路56が接続されている。また、経路Y
2から蓄熱タンク10に至る経路Z1には、蓄熱タンク1
0内に冷却水を導く電動ポンプ7が設けられている。
【0047】そして、電動ポンプ7の作動によって、経
路Y2から蓄熱タンク10内に冷却水を取り込む構造と
なっている。尚、電動ポンプ7は、電子制御ユニット
(ECU)8にて制御され、適宜のタイミングにて蓄熱
タンク10内の冷却水を入替えるようにしている。
【0048】尚、電動ポンプ7の制御例について幾つか
例示すると、機関運転中や機関停止直後に電動ポンプ7
を作動させ、高温の冷却水を蓄熱タンク10内に流入さ
せる制御、また、コールドスタート時など冷却水温度が
低いときに再度電動ポンプ7を作動させ、蓄熱タンク1
0内に保温貯蔵されていた高温の冷却水を機関本体1内
に流入させる制御所謂プレヒートなどを行い、機関本体
の始動性の向上、機関始動直後のHCエミッションの低
減、及び車内暖房設備の性能向上等を図っている。
【0049】<蓄熱タンクの説明>続いて、本実施の形
態に係る蓄熱タンク10について図2から図10を参照
して説明する。本実施の形態に示す蓄熱タンク10は、
冷却水を保温貯蔵するタンク本体11と、タンク本体1
1内に通じる注水通路(導入通路)20や排水通路(排出
通路)30等を形成するハウジング12をその主要構成
部品としている。
【0050】また、注水通路20及び排水通路30を介
してタンク本体11内に出入りする冷却水の流れをタン
ク本体11内にて遮断する弁機構60,70、及び注水
通路20や排水通路30の一部を包囲して各通路20,
30内に充たされる冷却水を介しての放熱を抑制する断
熱部材15を備えている。
【0051】まず、本発明に係るハウジング12や、弁
機構60,70を説明するに先立ち、蓄熱タンク10の
主要部分を構成するタンク本体11について説明する。
【0052】なお、本実施の形態に示す蓄熱タンク10
は、図2に示されるように、タンク本体11を上方とし
て車両に搭載されている。従って、以下の説明で上方及
び下方とは説明の都合上、図2に殉ずるものとするが本
実施形態に示す蓄熱タンク10の搭載方向は勿論この例
に限られず、車両への搭載性を考慮して適宜変更可能で
ある。
【0053】タンク本体11は、耐食性に優れたステン
レス材などにて製作され、円筒状をなす内部タンク11
aと、この内部タンク11aを内包する外部タンク11
bと、を備えている(図4及び図5参照)。また、内部
タンク11aの基底部中央には、内部タンク11a内に
通じる口筒13が内部タンク11aと一体に形成されて
いる。そして、外部タンク11bの下端は、図10の拡
大図に示されるように口筒側壁面13aに溶接固定さ
れ、内部タンク11aとの位置決めがなされている。
【0054】また、内部タンク11aと外部タンク11
bとの間には、所定の空隙Sが形成されている。この空
隙Sは真空状態とされ、タンク本体11に断熱性を確保
している。すなわち、本実施の形態に示すタンク本体1
1は、内部タンク11a及び外部タンク11bにて構成
される真空断熱構造を有し、内部タンク11aの内方が
冷却水の保温貯蔵空間となっている。そして、この口筒
13内方に、上記した断熱部材15及びハウジング12
の一部が内設されている。
【0055】断熱部材15は、図7に示されるように円
筒状をなし、その外径は、口筒13の内径に等しい外径
とされている。また、その全長(高さ)は、口筒13の
長さに対して若干長めに設定されており、口筒13の下
端と断熱部材15の下端とが面一となる位置で口筒13
内方に固定されている。なお、断熱部材15の素材とし
ては、断熱性に富む素材であれば特に問わないが、本実
施の形態ではウレタン系樹脂素材などによってこの断熱
部材15を構成している。
【0056】また、断熱部材15には、その下方から上
方にかけて貫通するハウジング収容穴15aが設けられ
ている。ハウジング収容穴15aは、大小二つの円を組
み合わせたひょうたん型の断面形状を有し、後述の流路
形成ハウジング50に外嵌した状態で、口筒13内方に
組み込まれている。すなわち、断熱部材15は、流路形
成ハウジング50と口筒13との間に介在する形で、口
筒13内に収められている。なお、ハウジング収容穴1
5aの詳細については、後に説明する。
【0057】続いて、蓄熱タンク10の主要構成部品の
一つであるハウジング12について図3から図10を参
照して詳細に説明する。なお、図3は、ハウジング12
の下面側を示す図である。図4は、図3におけるA−
A’断面である。図5は、図3のB−B’断面である。
図6は、図2のC−C’断面である。図7は、後述の流
路形成ハウジング50と断熱部材15及び注水通路20
側に設けられる弁機構60の相対的な位置関係を説明す
るための分解斜視図である。図8には、断熱部材15に
流路形成ハウジング50をはめ込んだ状態を図示してい
る。図9には、流路形成ハウジング50に弁機構60を
組み込んだ状態を図示している。図10には、図5の領
域Aを拡大して表示している。
【0058】ハウジング12は、図4に示されるように
タンク本体11の下面側に固定されたベースハウジング
40と、ベースハウジング40をベースとしてタンク本
体11の下方に取り付けられる流路形成ハウジング50
と、を備えている。
【0059】また、各ハウジング40,50は、熱導率
の低いポリカーボネート等の樹脂素材にて形成されてお
り、放熱通路の一つである口筒13そのものを介しての
放熱を抑制する機能をも備えている。
【0060】ベースハウジング40は、タンク本体11
の直径と略同径に形成された円盤形をなし、その中央に
は口筒13に外嵌可能な開口が形成されている。そし
て、その開口に口筒13が嵌合した状態で、タンク本体
11下面側にシーリング剤を兼ねる接着剤によって直接
固定されている。
【0061】また、ベースハウジング40の厚みは、タ
ンク本体11との固定状態においてその下端面が口筒1
3の開口端と面一となる厚みに設定されている。即ち、
図10に示されるように、口筒13とベースハウジング
40との嵌合状態において、口筒13の外周面すべては
ベースハウジング40によって覆われることとなる。
【0062】一方、流路形成ハウジング50は、口筒1
3の開口端を覆うと共に、口筒13内方に注水通路20
および排水通路30を形成するためのハウジングであ
る。なお、その固定はベースハウジング40との接合面
51cにシーリング剤を塗布した後、流路形成ハウジン
グ50側から挿通したボルト51a(図2参照)によっ
てベースハウジング40に密着接合されている。勿論、
上記したタンク本体11と、ベースハウジング40と、
流路形成ハウジング50との接合にあたっては、Oリン
グなどを介在させてシーリングを施してもよい。
【0063】また、流路形成ハウジング50は、図7に
示されるようにベースハウジング40との接合面51c
を形成する接合部51と、この接合部51の下面側略中
央から接合部51上方に抜ける注水通路形成部52と、
注水通路形成部52の内方に立設された排水通路形成部
53と、注水通路形成部52の側方に該注水通路形成部
52と一体に形成されたPCTヒータ設置部54と、を
備えている。
【0064】接合部51は円盤形をなし、その四方には
ベースハウジング40との接合の際に用いるボルト取付
部51bが設けられている。そして、接合部51の略中
央には、断面略円形の注水通路形成部52が設けられて
いる。
【0065】注水通路形成部52は、流路形成ハウジン
グ50の下方からその上方へと貫くように設けられ、そ
の内方には注水通路20の一部を構成する流路20aが
設けられている。また、その流路20aの下端は、流路
形成ハウジング50の下方において流路形成ハウジング
50の一側方から延びる注水路55に接続している。
【0066】すなわち、注水通路形成部52は、注水路
55から流入した冷却水をタンク本体11内に導くため
の流路を形成しており、本発明に係る導入通路の一部に
相当する。なお、図3及び図6では、図中下方から接続
する流路が注水路55であり、この注水路55を含み注
水通路形成部52は、接合部51と一体に形成されてい
る。
【0067】また、注水通路形成部52の高さは、断熱
部材15におけるハウジング収容穴15aに注水通路形
成部52を組み込んだ状態において、その注水通路形成
部52の上端面が断熱部材15の上端面よりも若干突出
した状態となるようにその高さが設定されている。そし
て、この注水通路形成部52の内部に、排水通路形成部
53が設けられている。
【0068】排水通路形成部53は、注水通路形成部5
2の軸心(中心)に対して偏心配置されており、その上
端面は注水通路形成部52の上端面と面一となる高さに
設定されいる。また、その内方には、排水通路30の一
部を構成する流路30aが形成されており、流路30a
は流路形成ハウジング50の下方において、流路形成ハ
ウジング50の他側方から延びる排水路56に接続して
いる。
【0069】すなわち、排水通路形成部53は、タンク
本体11内に貯蔵される冷却水を排水路56を通じてタ
ンク本体11外に導くための流路を形成しており、本発
明に係る排出通路の一部に相当する。なお、図3及び図
6では、図中右方から接続する流路が排水路56であ
り、排水路56を含み排水通路形成部53は、接合部5
1と一体に形成されている。
【0070】また、排水通路形成部53は、注水通路形
成部52に対して偏心配置される都合上、注水通路形成
部52との間には断面三日月状の流路を形成することと
なる。すなわち、先に説明した注水通路形成部52内に
形成される流路20aは、この断面三日月状の流路によ
って構成されることとなる。
【0071】また、図7に示されるように、排水通路形
成部53を注水通路形成部52内にて隔てる隔壁53a
の一部は、注水通路形成部52の内壁面と一体に形成さ
れており、本実施の形態では、注水通路形成部52の内
壁面と一体に形態された隔壁53aに、流路形成ハウジ
ング50の外方から穿設されて排水通路形成部53内に
達するセンサ取付穴53bを設け、そのセンサ取付穴5
3bから排水通路形成部53内の温度を容易に測定でき
るようにしている。
【0072】すなわち、排水通路30の温度を測定すべ
くセンサ取付穴53bに温度センサ53cを取り付ける
にあたって、本来、注水通路形成部52と排水通路形成
部53の夫々に対して必要される冷却水の水漏れ対策を
一カ所のみで対処可能とし、注水通路形成部52に内包
される排水通路形成部53内の温度を容易に把握可能と
している。
【0073】なお、本実施形態では、センサ取付穴53
bに温度センサ53cを取り付けているが、センサ取付
穴53bに取付可能なセンサは、勿論、温度センサ53
cに限定されることはない。
【0074】また、排水通路形成部53の上端面には、
タンク本体11の天井部に向かって延びる排水パイプ5
7(排水管)が取り付けられている。この排水パイプ5
7は、排水通路30の一部を構成するものであり、内部
タンク11aの天井部近傍からの排水を可能にしてい
る。
【0075】すなわち、本実施の形態に示す蓄熱タンク
10では、注水路55から流入した冷却水が、注水通路
形成部52と排水通路形成部53と間に形成された断面
三日月状の流路20aを通じて、タンク本体11内の基
底部側に流れ込む。タンク本体11内に流れ込んだ冷却
水は、タンク本体11内にもともと貯蔵されていた冷却
水をタンク本体11の天井部にて開口した排水パイプ5
7に押し出す。排水パイプ57に押し出された冷却水
は、排水パイプ57を流下して排水通路形成部53内に
流れ込む。そして、排水通路形成部53内に形成された
流路30aを通じて排水パイプ57に導かれタンク本体
11外に排出される。
【0076】このように本実施の形態に示す蓄熱タンク
10では、タンク本体11の基底部(基端側)から冷却
水が取り込まれ、タンク本体11の天井部側(終端側)
から冷却水が排水されることとなる。
【0077】PCTヒータ設置部54は、図7に示され
るように注水通路形成部52の側方に張り出した肉厚部
分によって構成され、注水通路形成部52と共に流路形
成ハウジング50の上方に向かって延びている。
【0078】また、PCTヒータ設置部54内には、P
CTヒータ54aの端子部54bを流路形成ハウジング
50外部に導く貫通孔54cが設けられている。そし
て、PCTヒータ54aは、流路形成ハウジング50の
上方からその貫通孔54cに挿入されて、その端子部5
4bのみが流路形成ハウジング50の外部に露出するよ
うになっている。
【0079】なお、上記した断熱部材15のハウジング
収容穴15aが、大小二つの円を組み合わせて形成され
る理由としては、注水通路形成部52の側方に張り出し
たPCTヒータ設置部54を収容するためであり、図8
に示すように断熱部材15と流路形成ハウジング50と
は、互いに係合した状態でタンク本体11の口筒13内
に組み込まれることとなる。
【0080】続いて、タンク本体11内に設けられる弁
機構60,70について説明する。本実施の形態に示す
蓄熱タンク10では、内部タンク11aと口筒13との
連結部分近傍に各弁機構60,70を配置している。
【0081】注水通路20側に設けられる弁機構60
は、冷却水をタンク本体11内にて止水すべく口筒13
と内部タンク11aとの接続線上に配置され、図7に示
されるように弁体61、及びこの弁体61を覆う弁体カ
バー62をその主要構成部品としている。また、本実施
の形態では、弁体61を所定の位置に定位させるべくそ
の弁機構60に磁着構造を設けている。
【0082】弁体61は、注水通路形成部52の外径と
略同径に形成されたリング状弁であり、その略中心に
は、排水パイプ57の偏心量を許容すべく弁体61の中
心Cから偏移して排水管挿通用の穴61aが設けられて
いる(図9参照)。そして、この排水管挿通用の穴61
aに排水パイプ57が挿通されて、弁体61は注水通路
形成部52の上端面に支持されている。
【0083】なお、弁体61は、弁体61自体を介して
の放熱を抑制すべく比較的軽量な断熱素材(例えば、樹
脂素材)などによって形成されているが、その自重は、
冷却水の流入がない場合を常態として、その常態におい
て注水通路形成部52の上端面に着座する程度の自重に
設定されている。
【0084】したがって、常態では注水通路形成部52
の上端面を弁座として、タンク本体11内と口筒13内
方とがその弁体61によって隔てられる。すなわち、タ
ンク本体11内に充たされる冷却水と流路20a(口筒
13)内に充たされる冷却水との接触が弁体61にて隔
てられ、流路20a内に充たされる冷却水を介しての放
熱が抑制されている。
【0085】一方、冷却水の流入時には、この弁体61
を上方側に押し上げながら冷却水が流入する。すなわ
ち、注水通路20側に設けられる弁機構は、タンク本体
11外からタンク本体11内への流入のみを許容する所
謂ワンウェイバルブである。
【0086】なお、弁体61の弁座を形成するにあたっ
てより好ましくは、断熱部材15の上端面を弁座とする
のが望ましいが、本実施の形態では、弁体61の座りな
どを考慮して注水通路形成部52の上端面を弁座として
いる。なお、注水通路形成部52の上端面は、断熱部材
15の上端面より若干突出しているが、その突出量は十
分に小さく、実際には断熱部材15の上端面を弁座とし
た場合と略同等の熱的遮蔽率が得られている。すなわ
ち、断熱部材15の上端面から突出した注水通路形成部
52を介しての放熱は、その注水通路形成部52の突出
量を十分に小さくすることにより、断熱部材15を弁座
とした場合と略同等の放熱量に抑えることができる。
【0087】弁体61を所定位置に定位させる磁着構造
は、弁体61の下面側に埋め込まれた磁石61bと、注
水通路形成部52の内周壁に添って配置された薄肉の鉄
板63から構成されている。より詳しくは、図10の拡
大図に示されるように、鉄板63の上端と注水通路形成
部52の上端面とが面一となるように設けられ、弁体6
1の下面側に埋め込まれる磁石61bは、その鉄板63
の直上に位置するように配設されている。
【0088】なお、磁石61bはリング状の磁石であっ
てもよく、また、弁体61の周囲に沿って所定間隔毎に
埋め込まれた小片の磁石であってもよく、その磁石61
bの形状、及び埋め込み方法は任意に変更可能である。
勿論、鉄板63と磁石61bとの位置関係をかえて、弁
体61側に鉄板を配置し、注水通路形成部52側に磁石
61bを配置するようにしてもよく、磁着構造の詳細な
構造は所望に応じて変更してもよい。
【0089】弁体カバー62は、図7に示されるように
断熱部材15と略同径に形成された略円形の基板部62
aと、この基板部62aの周縁から垂下されたフランジ
62bとを備え、基板部62aの略中央を貫通する排水
パイプ57によって弁体61の上方に支持されている。
なお、弁体カバー62と弁体61との間には、その弁体
61の移動を許容すべく十分な間隔が確保されており、
また、弁体カバー62の側方には、PCTヒータ設置部
54との干渉を防ぐ切欠き62cが設けられている。
【0090】また、基板部周縁から垂下されたフランジ
62bは、弁体カバー62を弁体61上方に配置した状
態において、そのフランジ62b下端が断熱部材15に
接する程度の長さに設定されている。また、その全周に
亘って複数の貫通孔62d(誘導孔)が形成されている。
【0091】この複数の貫通孔62dは、弁体61を押
し上げて流入した冷却水を、タンク本体11の径方向側
に導くためのものである。すなわち、タンク本体11内
に流入した冷却水は、弁体61及び弁体カバー62の下
面側にぶつかり、タンク本体11の径方向に拡散する。
タンク本体11の径方向に拡散した冷却水は、フランジ
62bに設けられた貫通孔62dを通じてタンク本体1
1の内周壁に向かう方向へと誘導されることとなる。よ
って、タンク本体11内に流入した冷却水は、直に排水
パイプ57に流れ込むことなくタンク本体11内に取り
込まれる。
【0092】なお、弁体カバー62とタンク本体11と
の相対的な位置関係を説明すると、弁体カバー62は、
タンク本体11の中心C’に一致してその中心を有す
る。このため弁体61及び弁体カバー62を通じてタン
ク本体11内に流れ込んだ冷却水は、タンク本体11の
径方向に向かって均一に拡散されることとなる。
【0093】続いて、排水通路30側に設けられる弁機
構70について説明する。排水通路30側に設けられる
弁機構70は、十分な浮力を有する樹脂素材などによっ
て形成されたチェックボール71を弁体とし、前記排水
パイプ57の下端を弁座としてその弁機構が構成されて
いる。
【0094】より詳しくは、排水パイプ57の内径に対
して若干大きめに形成されたチェックボール71を排水
通路形成部53内に組み込んだ後、その状態で排水パイ
プ57を取り付けて弁機構を構成する。
【0095】すなわち、排水通路形成部53内に組み込
まれたチェックボール71は、排水パイプ57からの冷
却水の流入がないかぎり、その浮力によって排水通路形
成部53上方へと浮き上がり、排水パイプ57下端との
間で流路30aを遮断する。その結果、タンク本体11
内と流路30a(口筒13)内とが隔てられ、流路30
a内に充たされる冷却水を介しての放熱が抑制される。
そして、排水パイプ57に冷却水が流入すると、その圧
力によってチェックボール71が排水通路形成部53下
方に移動し、以て、タンク本体11内と流路30aとが
連通状態となる。
【0096】なお、排水通路形成部53に形成される流
路30aは、勿論、チェックボール71の外径に対して
十分に大きく、チェックボール71を押し下げて流入し
た冷却水は、チェックボール71と排水通路形成部53
との間を通じて排水路56に流下することとなる。
【0097】このように本実施の形態に示す蓄熱タンク
10では、タンク本体11内とタンク本体11外とを隔
てる弁機構を、流路20a及び流路30aの双方に配置
しているため、各弁機構60,70の遮断時には、タン
ク本体11内に保温貯蔵されている冷却水と各流路20
a,30a内に充たされている冷却水との接触が防止さ
れる。よって、各流路20a,30aを介して熱エネル
ギーの移動が抑制される。
【0098】また、上記した弁機構60に絡み本実施形
態されるような真空断熱構造を採用するタンク本体11
では、弁機構60の遮断時において口筒13そのものを
熱伝達して放熱が行われてしまう。この点、本実施の形
態に示す蓄熱タンク10では、口筒13の外周面13a
のみならず、内周面13bおよび先端部分13c(下
端)の何れもを断熱性に富む断熱部材15及びハウジン
グ12などによって覆っており、これら断熱部材15や
ハウジング12によって、口筒13を介しての放熱を十
分に抑えるようにしている。
【0099】より詳しくは、口筒13の内周面13bを
断熱部材15で覆うことにより、口筒13と口筒13内
に充たされる冷却水との接触が回避される。したがっ
て、口筒13と口筒13内に充たされる冷却水との間で
行われる熱交換が抑制され、口筒13を放熱経路として
の放熱を抑えることが可能となる。
【0100】また、口筒13の内方から口筒13の外方
に至る放熱も断熱部材15によって抑えられ、口筒13
内の温度低下を比較的小さくすることができる。このた
め弁機構60,70の上下における温度差が少なくな
り、弁機構60,70そのものを介しての放熱量も比較
的少なくて済む。
【0101】また、口筒13に絡み、口筒外周面13a
に外部タンク11bが溶接固定されるタンク構造では、
その溶接部分から口筒先端13cに至る区間V(図10
参照)で盛んに熱交換が行われてしまう。この点、本実
施の形態に示す蓄熱タンク10は、熱容量が小さく盛ん
に熱交換が行われ易い口筒先端13cを積極的に断熱部
材15及びハウジング12によって覆うため、口筒先端
13cからの放熱も十分に抑えることができる。
【0102】また、真空断熱構造を有するタンク本体1
1では、その口筒13の開口面積に応じて保温性能が左
右されるといってもよい。この点、本実施の形態に示す
蓄熱タンク10では、口筒13の口径に対して径小な弁
体61及びチャックボール71にて流路を遮断可能とし
ているため、口筒13の口径を必要以上に拡大せずとも
各弁機構60,70を組み付けることができ、以て、口
筒13からの放熱を必要最小限に抑えることができる。
【0103】加えて、タンク本体11は、その製造過程
において真空状態を作り出すべく高温に晒されるが、本
実施形態に示す蓄熱タンク10では、弁機構60,70
を後付可能とすることにより、比較的高温に弱い材質例
えば樹脂(断熱材)などによって弁体を構成できる。よ
って、弁体そのものを介しての放熱をさらに抑えること
ができる。
【0104】また、口筒13内に形成される流路20a
(注水通路)及び流路30a(排水通路)に関し、本実
施の形態では流路20aに対して流路30aを偏心配置
している。このため各流路の流路抵抗が十分に小さくな
り、以て、口筒13の口径を必要以上に拡大せずとも所
望の流路を確保することができる。また、各流路20
a,30aを遮断する弁体61,71の大きさも必要以
上に大きくせずとも各流路20a,30aを遮断できる
ため、これらの相乗効果により弁機構60,70そのも
のを介しての放熱も十分に抑えることができる。
【0105】また、本実施の形態では、弁機構60に磁
着構造を適用している。このため蓄熱タンク10に多少
の傾きや振動が生じるような状況下においても、その磁
力によって弁体61を所定の位置に保持させることがで
きる。すなわち、弁体61の閉弁不良などが回避され、
以て、閉弁不良に起因した放熱を抑えることができる。
【0106】また、本実施の形態に示す蓄熱タンク10
では、弁機構60,70をタンク本体11内に内蔵する
ため、蓄熱タンク10を小型に形成できる。すなわち、
自動車のエンジンルームなどのように蓄熱タンク10を
搭載スペースが限られるような状況では、弁機構60,
70をタンク本体11内に組み込むことによって、その
搭載性を大幅に向上させることができる。
【0107】また、上記に説明した蓄熱タンク10の構
造は、本発明に係る蓄熱タンク10の一実施例にすぎ
ず、その詳細は任意に変更可能である。例えば、本実施
形態では、注水通路20側及び排水通路30側の双方に
弁機構を配置しているが、注水通路20側、若しくは排
水通路30側の何れか一方のみに弁機構を設けるように
してもよい。
【0108】なお、この場合においても、タンク本体1
1外に至る熱エネルギーの移動は抑制される。より詳し
くは、タンク本体11内に弁機構を組み込むことって、
その弁機構の遮断時には、流路20a及び流路30a間
で生じる熱エネルギーの移動が緩慢になる。このためタ
ンク本体11内に蓄熱された熱エネルギーの移動が抑制
され、以て、長時間に亘る冷却水の保温貯蔵が可能とな
る。
【0109】また、本実施形態では、磁着構造を用いて
弁体61を所定位置に保持するようにしているが、弁体
カバー62を位置ずれ防止部材として弁体61の位置ず
れを規制してもよい。例えば、弁体カバー62を構成す
る基板部62aに、その基板部62aの下面側から垂下
されて弁体61の縁部に接するフランジなどを新たに設
け、弁体61の位置ずれを規制する。また、弁体カバー
62の周囲に設けられたフランジ62bを弁体61の周
囲に沿うように配置して弁体61の位置ずれを防止する
ようにしてもよい。
【0110】また、上記した蓄熱タンク10では、口筒
13の通路断面を円形としているが、勿論、口筒13の
通路断面は円形に限られることはなく、矩形や楕円形な
ど、その通路断面形状は所望に応じて変更可能である。
なお、円形以外の通路断面を採用した場合においても、
流路20aと流路30aとを偏心配置させる、また内部
に断熱部材15を設けるなどといった構成は、勿論、適
用可能なものである。
【0111】また、上記した実施形態では、水冷式内燃
機関を例に挙げ本発明に係る蓄熱タンク10を説明した
が、勿論、オイルなどを使用して機関本体の温度管理を
行う内燃機関においても本発明は適用可能である。
【0112】また、蓄熱タンク10は、内燃機関から独
立した装置として構成してもよい。即ち、内燃機関の温
度管理に用いられる機関冷却水等の熱媒体のみならず、
例えば、ミッションオイルやATフルードなどを熱媒体
としてタンク本体11内に保温貯蔵し、これら機関冷却
水以外の熱媒体を利用して、機関本体または動力伝達装
置等の暖気促進を図るようにしてもよい。
【0113】また、上記した説明では、車両用の内燃機
関に本実施形態に係る蓄熱タンク10を搭載したが、本
発明の適用範囲は、車両のみならず、例えば、船舶及び
飛行機等に搭載される内燃機関にも適用可能である。
【0114】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上記した
各種構成により熱エネルギーの放熱経路を減らし、タン
ク本体内に蓄熱された熱エネルギーを長時間蓄熱し得る
蓄熱タンクを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る蓄熱タンクが搭載された水
冷式内燃機関の冷却系統、及びその冷却系統にて循環す
る冷却水の流れを示した模式図。
【図2】本実施の形態に係る蓄熱タンクの正面図。
【図3】本実施の形態に係る蓄熱タンクの底面図。
【図4】図3におけるA−A’断面を示す断面図。
【図5】図3におけるB−B’断面を示す断面図。
【図6】図2におけるC−C’断面を示す断面図。
【図7】本実施形態に係る流路形成ハウジングと、断熱
部材と、注水通路側に設けられる弁機構と、の相対的な
位置関係を説明するための分解斜視図。
【図8】本実施形態に係る断熱部材に流路形成ハウジン
グを組み合わせた状態において、それら断熱部材および
流路形成ハウジングを上方から見た図。
【図9】本実施の形態に係る流路形成ハウジングに弁機
構を組み込んだ状態において、それら流路形成ハウジン
グ及び弁機構を上方から見た図。
【図10】図5の領域Aを拡大した拡大図。
【図11】従来技術に係る蓄熱タンクの断面図。
【符号の説明】
1 水冷式内燃機関(機関本体) 2 ラジエータ 3 ウォータポンプ 4 サーモスタット 5 ヒータコア 6 ヒータバルブ 7 電動ポンプ 10 蓄熱タンク 11 タンク本体 11a 内部タンク 11b 外部タンク 12 ハウジング 13 口筒 13a 口筒の側壁面(外周面) 13b 口筒の内周面 13c 口筒の先端部分 15 断熱部材 15a ハウジング収容穴 20 注水通路 20a 流路 30 排水通路 30a 流路 40 ベースハウジング 50 流路形成ハウジング 51 接合部 51a ボルト 51b ボルト取付部 51c 接合面 52 注水通路形成部 53 排水通路形成部 53a 隔壁 53b センサ取付穴 53c 温度センサ 54 ヒータ設置部 54a PCTヒータ 54b 端子部 54c 貫通孔 55 注水路 56 排水路 57 排水パイプ 60 注水経路側の弁機構 61 弁体 61a 排水管挿通用の穴 61b 磁石 62 弁体カバー 62a 基板部 62b フランジ 62c 切欠き 62d 貫通孔(誘導孔) 63 鉄板 70 排水通路側の弁機構 71 チェックボール 100 蓄熱タンク 101 タンク本体 101a 内部タンク 101b 外部タンク 102 口筒 102a 口筒の内壁面 103 弁ハウジング 104 導入通路 105 排出通路 106 サーモスタット C 弁体の中心 C` タンク本体の中心 S 空隙 T 放熱区間 X 主循環経路 X1 ラジエータからウォータポンプに至る経路 X2 サーモスタットからウォータポンプに至る経路 X3 機関本体からラジエータに至る経路 Y 車内暖房設備用のバイパス通路 Y1 経路X3からヒータバルブに至る経路 Y2 ヒータコアから経路X2に至る経路 Z 蓄熱タンク用のバイパス通路 Z1 経路Y2から蓄熱タンクに至る経路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状の熱媒体を保温貯蔵するタンク本体
    と、 前記タンク本体内に連通して、そのタンク本体内に熱媒
    体を導き入れる導入通路と、 前記タンク本体内に連通して、そのタンク本体内の熱媒
    体をタンク本体外に排出させる排出通路と、 前記タンク本体内に配置され、前記導入通路及び前記排
    出通路を通じてタンク本体内に出入りする熱媒体の流れ
    をタンク本体内にて遮断する弁体と、を備えることを特
    徴とする蓄熱タンク。
  2. 【請求項2】前記弁体は、前記タンク本体内と前記導入
    通路との連結部分、及び前記タンク本体内と前記排出通
    路との連結部分の双方に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の蓄熱タンク。
  3. 【請求項3】前記タンク本体は、そのタンク本体の基端
    側に連通して前記導入通路の一部を形成する口筒と、 前記口筒内を通り前記タンク本体の終端側に導かれ、そ
    の口筒内に前記排出通路の一部を形成する排出管と、を
    備え、 前記弁体は、前記口筒の軸方向に進退自在に支持される
    と共に、前記口筒と前記排出管との間に形成される前記
    導入通路の通路断面と略同形状に形成された外形を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄熱タン
    ク。
  4. 【請求項4】前記口筒の内壁面は、断熱部材によって覆
    われていることを特徴とする請求項3に記載の蓄熱タン
    ク。
  5. 【請求項5】前記断熱部材は、前記口筒と前記タンク本
    体内との接続部分に前記弁体の弁座を形成していること
    を特徴とする請求項4に記載の蓄熱タンク。
  6. 【請求項6】前記排出管は、前記口筒の軸心に対して偏
    心配置されていることを特徴とする請求項3から5の何
    れかに記載の蓄熱タンク。
  7. 【請求項7】前記弁体の移動量を内部に確保しつつ、そ
    の弁体の周囲を覆う弁体カバーを備え、 前記弁体カバーには、前記弁体の位置ずれを規制して、
    その弁体を所定位置に定位させる位置ずれ防止部材が設
    けられていることを特徴とする請求項1から6の何れか
    に記載の蓄熱タンク。
  8. 【請求項8】前記位置ずれ防止部材は、前記弁体の周囲
    に沿い、且つ前記弁体の進退方向に延びるフランジであ
    り、 前記フランジには、前記弁体を通過してタンク本体内に
    流入した熱媒体の流れを、タンク本体の内周壁に向かう
    方向に誘導する誘導孔が設けられていることを特徴とす
    る請求項7に記載の蓄熱タンク。
  9. 【請求項9】前記弁体の閉弁時に、その弁体を閉弁位置
    にて保持させる磁着構造を備えることを特徴とする請求
    項1から8の何れかに記載の蓄熱タンク。
  10. 【請求項10】前記タンク本体の基端側は、前記排出管
    に接続して前記排出通路の一部を形成する排出用流路
    と、この排出用流路を内包すると共に前記口筒に接続し
    て前記導入通路の一部を形成する導入用流路と、を備え
    た断熱性のハウジングによって覆われ、 前記排出用流路を前記導入用流路内にて隔てる隔壁の一
    部は、前記導入用流路の内壁面と一体に形成された壁部
    を有すると共に、その壁部には、前記導入用流路の外方
    から穿設されて前記排出用流路の内方に達するセンサ取
    付用の取付孔が設けられていることを特徴とする請求項
    3から9の何れかに記載の蓄熱タンク。
  11. 【請求項11】前記蓄熱タンクは、内燃機関に併設して
    設けられ、そのタンク本体内にて保温貯蔵される液状の
    熱媒体は、前記排出通路を介して前記内燃機関の機関関
    連要素に導かれることを特徴とする請求項1から10の
    何れかに記載の蓄熱タンク。
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