JP2002361820A - 印刷用刷版の製版方法 - Google Patents

印刷用刷版の製版方法

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JP2002361820A
JP2002361820A JP2001175507A JP2001175507A JP2002361820A JP 2002361820 A JP2002361820 A JP 2002361820A JP 2001175507 A JP2001175507 A JP 2001175507A JP 2001175507 A JP2001175507 A JP 2001175507A JP 2002361820 A JP2002361820 A JP 2002361820A
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printing plate
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JP2001175507A
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Chizuo Ozawa
千壽夫 小沢
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Master Mind Co Ltd
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポジフィルム、ネガフィルムを用いることな
く、印刷用刷版を製作できる製版方法を提案すること。 【解決手段】 フレキソ印刷用刷版は、フレキソ印刷用
感光性樹脂板200を用意し(ST1)、この表面に直
接にインクジェットプリンタ1を用いてネガ画像を印刷
し(ST2)、ネガ画像印刷面を紫外線を照射すること
で露光し(ST3)、未露光部分を除去し(ST4)、
乾燥・再露光(ST5)することにより、製作される。
ネガフィルムを作成する工程およびネガフィルムをフレ
キソ印刷用感光性樹脂板表面に位置合わせする工程が不
要となるので、簡単かつ廉価に印刷用刷版を製作でき
る。また、ネガフィルムを作成する必要がないので、露
光前における印刷画像の変更、修正が簡単であり、小ロ
ット印刷、オンデマンド印刷に適した製版方法を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキソ印刷など
に用いる印刷用刷版の製版方法、およびそれに用いるイ
ンクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷用刷版、例えばフレキソ印刷
用刷版は、UV感光性樹脂版を用意し、この表面にネガ
フィルムを位置合わせし、この状態でUV露光を行い、
未露光部分を除去する工程を経て、製版されている。同
様に、スクリーン印刷に用いるスクリーン版も、その表
面に塗布されているUV感光性乳剤の表面にポジフィル
ムを位置合わせし、この状態でUV露光を行い、未露光
部分を除去する工程を経て、製版されている。これ以外
の印刷用刷版の製版方法においても、感光性材料を用い
る場合には、同様の工程を経て製版されているのが現状
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製版方法では、印刷対象の原稿画像を一旦、ネガフィル
ムあるいはポジフィルムに印刷するフィルム作成工程が
必要である。一旦、フィルムに画像が焼き付けられた後
は画像修正は困難であり、新たなフィルムに再度印刷を
行う必要がある。このために、小ロット印刷や、原稿の
修正がある場合には、製版費用が高騰するという問題点
がある。
【0004】また、画像が印刷されたフィルムを、精度
良く、感光性樹脂材料から形成されている印刷用刷版の
表面に対して位置合わせする必要があるので、製版工程
に時間が掛かるといった問題点もある。また、位置合わ
せの精度が悪いと、例えば、多色刷りの場合には、各色
の印刷位置にずれが生ずるので、印刷品位が低下してし
まうとう弊害も発生する。
【0005】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
ネガフィルムやポジフィルムを用いることなく、印刷用
刷版を廉価かつ容易に作成可能な製版方法を提案するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の印刷用刷版の製版方法は、印刷用刷版に
おける感光性材料から形成されている表面に、インクジ
ェットプリンタによりポジ画像あるいはネガ画像を印刷
する画像印刷工程と、画像が印刷された印刷用刷版の表
面を露光する露光工程と、印刷用刷版の表面から未露光
部分を除去する除去工程とを含むことを特徴としてい
る。
【0007】ここで、前記印刷用刷版がフレキソ印刷用
刷版の場合には、前記画像印刷工程では、前記フレキソ
印刷用刷版の表面にネガ画像を印刷すればよい。逆に、
前記印刷用刷版がスクリーン紗の両面に感光性乳剤が塗
布された構成のスクリーン版紗の場合には、前記画像印
刷工程では、前記スクリーン版紗の表面にポジ画像を印
刷すればよい。
【0008】本発明の製版方法によれば、印刷画像を直
接に感光性材料からなる印刷用刷版の表面に印刷してい
るので、ネガフィルムやポジフィルムが不要となり、ま
た、それらを印刷用刷版の表面に位置合わせする工程も
不要となる。よって、露光工程前における印刷原稿の変
更、修正を簡単に行うことができる。また、製版コスト
を低減でき、製版工程も簡単になる。
【0009】次に、本発明は、上記の製版方法に用いる
インクジェットプリンタに関するものであり、このイン
クジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、この
インクジェットヘッドの印刷位置を経由して搬送される
媒体搬送トレーと、この媒体搬送トレーおよび前記イン
クジェットヘッドのギャップを調整するギャップ調整機
構とを有し、前記媒体搬送トレーは、前記印刷用刷版を
位置決めした状態で担持する媒体担持面を備えているこ
とを特徴としている。
【0010】この構成のインクジェットプリンタを用い
れば、厚さの異なる印刷用刷版に対する画像印刷を簡単
に行うことができる。また、媒体搬送トレーには、印刷
用刷版の位置決めした状態で担持する媒体担持面が形成
されているので、多色刷りなどにおいて、各色の印刷用
刷版を精度良く製版できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用したフレキソ印刷用刷版の製版方法の一例を説明す
る。
【0012】図1には本例のフレキソ印刷用刷版の製造
工程を示してある。まず、ステップST1においてフレ
キソ印刷用感光性樹脂板200を用意する。このフレキ
ソ印刷用感光性樹脂板200は、ベースフィルム201
と、この表面に接着剤層202を介して支持されている
感光性樹脂層203と、この感光性樹脂層203の表面
を保護している保護膜・カバーフィルム204から構成
されている。感光性樹脂層203は、紫外線が照射され
た部分が硬化して溶剤不溶性に変化する材料である。
【0013】ステップST2では、このフレキソ印刷用
感光性樹脂板200の表面に、後述のインクジェットプ
リンタ1を用いてネガ画像を印刷する。使用するインク
は、水性、油性の何れであってもよく、また、着色剤は
染料および顔料の何れであってもよい。印刷後は、ステ
ップST3において印刷面を露光する(紫外線照射を行
う)。この結果、印刷されたインクに覆われている部分
は未露光状態のまま残る。
【0014】次に、ステップST4において現像(ウォ
ッシュアウト)を行う。すなわち、フレキソ印刷用感光
性樹脂200の表面における未露光部分を除去する。こ
の後は、ステップST5において凹凸状のポジ画像が転
写された状態のフレキソ印刷用感光性樹脂板200を乾
燥すると共に再露光して、表面を安定化させる。このよ
うにして、フレキソ印刷用刷版が得られる。
【0015】図2には、図1の印刷工程(ステップST
2)において使用する印刷システムの概略構成を示して
ある。本例の印刷システム300は、パーソナルコンピ
ュータ310と、ここに接続されている入力部としての
キーボード311およびタッチパネル312と、出力部
としてのモニタ313およびインクジェットプリンタ1
とを備えている。また、モデム314を介して一般公衆
回線に接続可能となっている。パーソナルコンピュータ
310は公知のように、CPU、ROM、RAMを中心
に構成され、ROMに格納されている制御プログラムを
実行することにより、各種制御動作を実現する。
【0016】本例では、モニタ313を見ながら、製版
用の印刷画像を作成し、これをネガ画像に編集し、イン
クジェットプリンタ1によって、フレキソ印刷用感光性
樹脂板200の表面に印刷可能となっている。印刷画像
の作成、編集は、キーボード操作により行うこともでき
るが、予め登録されている画像を、タッチパネル312
を介して選択することにより、簡単な操作で希望する印
刷画像を作成、編集することもできる。さらに、通信回
線を介して、外部から希望する印刷画像をダウンロード
することも可能である。
【0017】次に、図3ないし図9を参照して、本発明
の製版方法において用いるインクジェットプリンタ1を
説明する。
【0018】図3は本例のインクジェットプリンタ1の
平面構成図、図4は図1のII−II線の方向に見た場
合の側面構成図、および図4は図1のIII−III線
で切断した部分の断面構成図である。これらの図を参照
して説明すると、本例のインクジェットプリンタ1は、
架台フレーム2と、この上面のほぼ中央に配置されたイ
ンクジェットヘッドユニット3と、このヘッドユニット
3に対する給紙側に配置された給紙側フラットベッド
(トレーガイド)4と、ヘッドユニット3の排紙側に配
置された排紙側フラットベッド(トレーガイド)5と、
ヘッドユニット3および給紙側フラットベッド5の間に
配置されているトレー搬送ユニット6とを有している。
また、このトレー搬送ユニット6によって、ヘッドユニ
ット3による印字位置31を経由する搬送経路に沿って
往復移動する媒体搬送トレー7を備えている。
【0019】図6は媒体搬送トレーを示す斜視図であ
り、この図に示すように、媒体搬送トレー7は、一定の
厚さの矩形板71と、この両側縁に沿って、搬送方向に
向けてそれぞれ一列に形成されたスプロケット孔72、
73を備えている。矩形板71の平坦な表面において点
線で囲まれている領域が記録媒体の担持面74とされて
いる。この担持面74に、厚い木製板等の記録媒体8が
載置される。すなわち、本例では、記録媒体8として、
フレキソ印刷用感光性樹脂板200が載置される。この
担持面74には、フレキソ印刷用感光性樹脂板200を
位置決めするための位置決め部を形成しておくことが望
ましい。例えば、スライド式の爪を複数箇所に設置し、
樹脂板200の大きさに応じて、各爪の位置を調整でき
るようにすればよい。単一寸法の樹脂板200に印刷を
行う場合には、当該樹脂板200をはめ込み可能な浅い
凹部を形成しておけばよい。その他、位置決め機構とし
ては各種の構成のものを採用することができる。
【0020】図7および図8はトレー搬送ユニット6の
概略構成を示す斜視図および側面図である。これらの図
を参照して説明すると、トレー搬送ユニット6は、媒体
搬送トレー7の両側のスプロケット孔72、73に噛み
合い可能な一対のスプロケット61、62と、これらの
スプロケット61、62をヘッドユニット3のインクジ
ェットヘッド32のノズル面33(図4参照)に対して
接近および離れる方向に移動させる間隔調整機構10
と、一対のスプロケット61、62を回転駆動する駆動
力伝達機構9とを有している。
【0021】本例のスプロケット61は、2個の歯車6
3、64と、これらに架け渡した歯付きベルト65と、
この歯付きベルト65の外周面に一定の間隔で形成され
た噛み合い突起66とを備えた構成となっている。歯付
きベルト65は媒体搬送トレーの搬送方向に長い長円形
のループを描くように架け渡されている。他方のスプロ
ケット62も同一構造であり、2個の歯車67、68と
歯付きベルト69と、この歯付きベルト69の外周面に
形成された噛み合い用突起70とを備えている。これら
一対の歯付きベルト65、69の上側に位置する水平な
外周面によって媒体トレー搬送面の高さが規定されてい
る。
【0022】(間隔調整機構)間隔調整機構10は、各
スプロケット61、62の歯車63および67が同軸状
態に固着されている共通の回転軸11と、各スプロケッ
ト61、62の他方の歯車64および68が同軸状態に
固着されている共通の回転軸12とを備えている。これ
らの回転軸11、12は支持板13によって回転自在に
支持されている。支持板13は、底板部分131と、こ
の底板部分131の両端から垂直に起立している側板部
分132、133とを備え、両方の側板部分132、1
33の間に回転軸11、12が搬送方向に直交する方向
に水平且つ平行に架け渡されている。
【0023】この支持板13の底板部分131の中央部
分は、昇降部材14によって支持されている。昇降部材
14は、水平方向から底板部分131を受入れ可能な水
平溝141、142が形成されている側板部分143、
144と、これらの側板部分143、144の下端を連
結している水平な底板部分145とを備えている。
【0024】また、側板部分143、144の間には、
水平溝141、142の上側に1本の回転軸145が架
け渡されて、この回転軸145の両端部分には回転自在
に上側押さえローラ146、147が回転自在に取り付
けられている。一方、側板部分143、144の間にお
いて、水平溝141、142の下側には2本の回転軸1
48、149が水平に架け渡され、各回転軸148、1
49の両端部分には回転自在にそれぞれ下側押さえロー
ラ151、152および153、154が回転自在に取
り付けられている。
【0025】側板部分143、144に形成された水平
溝141、142に水平方向から差し込まれた状態の支
持板の底板部分131は、上側押さえローラ146、1
47と、下側押さえローラ151、152および15
3、154とによって上下から挟まれている。従って、
支持板13を、水平方向にスライド可能な状態で昇降さ
せることができる。
【0026】昇降部材14の一方の側板部分143は下
方に延長した延長部分155を備えており、この部分に
は垂直にラック16が固定されている。このラック16
にはピニオン17が噛み合っており、このピニオン17
は昇降用のステッピングモータ18の出力軸181に固
着されている。
【0027】従って、ステッピングモータ18を駆動す
ると、モータ回転力が昇降部材14の昇降運動に変換さ
れる。昇降部材14が昇降すると、これに支持されてい
る支持部材13も一緒に昇降し、当該支持部材13に架
け渡されている回転軸11、12に取り付けられている
スプロケット61、62も昇降する。この結果、当該ス
プロケット61、62によって規定される媒体搬送トレ
ーの搬送面とヘッドユニット3のインクジェットヘッド
32の間隔が増減する。
【0028】(駆動力伝達機構)次に、スプロケット6
1、62を回転駆動させるための駆動力の伝達機構を説
明する。スプロケット61、62のの回転軸11の一端
には従動側歯車19が同軸状態に取り付け固定されてい
る。この従動側歯車19は架台フレーム2の側に取り付
けられた駆動側歯車20に噛み合っている。駆動側歯車
20は減速歯車列21を介して搬送用モータ(図示せ
ず)に連結されている。従って、駆動用モータを駆動す
ると、駆動側歯車20、従動側歯車19を介して回転軸
11が回転するので、スプロケット61、62も一体と
なって回転して、当該スプロケット61、62に乗って
いる媒体搬送トレー7が搬送されることになる。
【0029】ここで、2本の回転軸11、12の両端は
支持板13の両側の側板部分132、133を貫通して
外方に水平に延びている。側板部分132、133の外
側には、円弧状のスライド溝221、222が形成され
たガイド板22と、円弧状のスライド溝231、232
が形成されたガイド板23が配置されている。回転軸1
1、12の両端はそれぞれのガイド板22、23の円弧
状スライド溝221、231、および222、232を
スライド可能な状態で貫通している。
【0030】図8から良く分かるように、昇降する従動
側歯車19は、固定した位置に配置されている駆動側歯
車20に噛み合っている。従動側歯車19を常に駆動側
歯車20に噛み合わせておくためには、従動側歯車19
を、駆動側歯車20の回転中心20aを中心とする円弧
状の軌跡19aに沿って昇降させる必要がある。そこ
で、本例では、回転軸11、12を当該円弧状軌跡20
bに沿った円弧状スライド溝221、231および22
2、232に沿ってスライドさせるようにしている。
【0031】ここで、回転軸11、12を円弧状スライ
ド溝に沿って昇降させるためには、スライドに伴い水平
方向にも移動させる必要がある。本例では、前述したよ
うに、回転軸11、12が架け渡されている支持板13
を水平方向にスライド可能な状態で、上側押さえローラ
146、147と、下側押さえローラ151、152お
よび153、154を備えた昇降部材14によって支持
している。従って、従動側歯車19を、駆動側歯車20
に噛み合わせた状態のままで、昇降させることが可能で
ある。
【0032】(フラットベッドの構造)次に、本例のイ
ンクジェットプリンタ1では、このようなスプロケット
61、62の昇降に連動させて、フラットベッド4、5
も連動させて昇降させるようにしている。この結果、常
に、スプロケット61、62によって規定される搬送面
とフラットベッド4、5による媒体搬送トレー7の搬送
面が同一平面上に位置する。
【0033】図1ないし図3を参照して説明すると、各
フラットベッド4、5は、両側に、媒体搬送トレー7の
側面をガイドするトレーガイド41、42および51、
52を備えている。また、媒体搬送トレー7の搬送面を
規定する複数個のローラ43、53を備えており、これ
らのローラ43、53を回転自在に支持している回転軸
44、54を支持している水平支持枠45、55は、垂
直なリニアガイド46、56によって昇降可能に支持さ
れている。水平支持枠45、55には下方に延びるブラ
ケット47、57が取り付けられており、これらのブラ
ケット47、57には垂直にラック48、58が取り付
けられている。各ラック48、58には、それぞれベッ
ド昇降用モータ49、59の出力軸に取り付けたピニオ
ン50、60が噛み合っている。
【0034】モータ49、59を駆動すると、水平支持
枠45、55を昇降させることができる。本例では、モ
ータ49、59の駆動を、トレー搬送用ユニット6の昇
降用モータ18に連動させることにより、常に、スプロ
ケット61、62によって規定されるトレー搬送面と、
各フラットベッド4、5によって規定されるトレー搬送
面が同一高さとされる。
【0035】以上説明したように、本例のインクジェッ
トプリンタ1においては、媒体搬送トレー7を印字位置
を経由させて往復移動させることにより、当該媒体搬送
トレー7に担持されたフレキソ印刷用感光性樹脂板20
0(記録媒体8)に印字を行うことができる。媒体搬送
トレー7はスプロケット61、62によって搬送される
ので、一般的な紙送りローラを用いた摩擦係合式の搬送
機構に比べて、重量のある記録媒体を確実に搬送でき
る。
【0036】また、媒体搬送トレー7に載せるフレキソ
印刷用感光性樹脂板200(記録媒体8)の厚さに応じ
て、スプロケット61、62を上下に移動させることに
より、搬送される感光性樹脂板200(記録媒体8)と
インクジェットヘッド32のノズル面33とのギャップ
を常に一定に保持することができる。よって、厚い記録
媒体に対しても印字を行うことが可能になる。
【0037】さらに、本例では、搬送方向の前後に配置
したフラットベッド4、5を備えており、これらがスプ
ロケット61、62と一体となって昇降する。従って、
これらのフラットベッド4、5によっても媒体搬送トレ
ー7を支持することにより、長い媒体搬送トレー7を搬
送することができる。
【0038】上記の実施例では、スプロケットを用いて
媒体搬送トレーを搬送するようにしている。ここで、本
発明における「スプロケット」という用語は、機械的な
噛み合いによって媒体搬送トレーを搬送する機構を意味
するものであり、通常の鎖歯車のみを意味するものでは
ない。
【0039】次に、上記の例は、噛み合い係合によって
媒体搬送トレーを搬送するスプロケットを備えたプリン
タについてのものであるが、本発明は、搬送用部材とし
て、摩擦係合式のローラを用いることもできる。この場
合にも、ローラを昇降機構によって支持しておけば、当
該ローラによって規定される媒体搬送トレーと印字ヘッ
ドのギャップを増減することができる。
【0040】一方、上記の例ではフラットベッド4、5
を専用のモータを用いて昇降させるようにしているが、
トレー搬送用ユニット6の昇降用モータ18によって昇
降する昇降部材14にフラットベッド4、5の水平支持
枠45、55を連結しておき、当該モータ18によって
水平支持枠45、55を昇降させてもよい。
【0041】次に、印字ヘッドとしてはインクジェット
ヘッドの他にサーマルヘッド、ワイヤードットヘッド等
を使用することも可能である。
【0042】更に、本発明は、媒体トレーを用いずに、
搬送ローラを用いて記録媒体を搬送する一般的なプリン
タに対しても適用できる。この場合には、搬送ローラ
を、印字ヘッドに対して接近および離れる方向に移動さ
せるようにすればよい。
【0043】次に、上記の例とは逆に、印字ヘッドの側
を昇降させることにより、印字ヘッドと搬送される記録
媒体の間隔を調整する構成を採用することも可能であ
る。
【0044】例えば、図9に示すように、プリンタ10
0の印字ヘッド101を垂直方向に移動可能な状態でベ
ース102を介してプリンタ本体103の側に取り付け
る。ベース102には傾斜面104を形成し、この傾斜
面104に密接した傾斜面105を備えた台形部材10
6を水平方向に移動可能な状態でプリンタ本体103の
側に取り付ける。台形部材106をモータ(図示せず)
により水平方向に移動させると、双方の傾斜面104、
105が密接した状態でしゅう動し、印字ヘッド101
が昇降する。この結果、当該印字ヘッド101と記録媒
体の間隔を増減することができる。
【0045】(その他の実施の形態)上記の例は、本発
明をフレキソ印刷用刷版の製作に適用した例である。し
かし、本発明は、スクリーン版の製版方法に対しても同
様に適用できる。この場合には、ポジ画像を、スクリー
ン紗の表面に塗布されているUV感光性乳剤の表面に直
接にインクジェットプリンタを用いて印刷すればよい。
さらに、本発明は、それ以外の印刷用刷版の製版方法に
対しても同様に適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷用刷
版の製版方法においては、インクジェットプリンタを用
いて、ネガ画像あるいはポジ画像を、感光性材料からな
る印刷用刷版の表面に直接に印刷するようにしている。
従って、ネガフィルムあるいはポジフィルムを作成する
工程を省略できる。また、作成したネガフィルム、ポジ
フィルムを印刷用刷版の表面に位置合わせする工程も不
要になる。
【0047】よって、本発明の方法によれば、廉価且つ
簡単な工程で印刷用刷版を製作できる。また、露光工程
前における印刷画像の変更、修正が極めて簡単になり、
小ロット印刷、オンデマンド印刷に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したフレキソ印刷用刷版の製版工
程を示す概略フローチャートである。
【図2】図1の製版工程における印刷工程で使用する印
刷システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の方法に使用可能なインクジェットプリ
ンタの一例を示す平面構成図である。
【図4】図3のインクジェットプリンタのII−II線
の方向から見た場合の側面構成図である。
【図5】図3のインクジェットプリンタのIII−II
I線で切断した部分の断面構成図である。
【図6】図3のインクジェットプリンタの媒体搬送トレ
ーの斜視図である。
【図7】図3のインクジェットプリンタの媒体搬送トレ
ーを示す斜視図である。
【図8】図3のインクジェットプリンタの媒体搬送トレ
ーの側面構成を示す説明図である。
【図9】インクジェットプリンタの別の例に係るプリン
タ主要部分を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 架台フレーム 3 ヘッドユニット 31 印字位置 32 インクジェットヘッド 33 ノズル面 4 フラットベッド 5 フラットベッド 6 トレー搬送ユニット 7 媒体搬送トレー 72、73 スプロケット孔 8 記録媒体(フレキソ印刷用感光性樹脂板) 61、62 スプロケット 11、12 回転軸 13 支持板 14 昇降板 16 ラック 17 ピニオン 18 昇降用のモータ 221、222、231、232 円弧状のスライド溝 146、147 上側押さえローラ 151〜154 下側押さえローラ 19 従動側歯車 19a 従動側歯車の移動軌跡 20 駆動側歯車 20a 駆動側歯車の中心 200 フレキソ印刷用感光性樹脂板 201 ベースフィルム 202 接着剤 203 感光性樹脂 204 保護膜・カバーフィルム 300 印刷システム 310 パーソナルコンピュータ 311 キーボード 312 タッチパネル 313 モニタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用刷版における感光性材料から形成
    されている表面に、インクジェットプリンタによりポジ
    画像あるいはネガ画像を印刷する画像印刷工程と、 画像が印刷された印刷用刷版の表面を露光する露光工程
    と、 印刷用刷版の表面から未露光部分を除去する除去工程と
    を含むことを特徴とする印刷用刷版の製版方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記印刷用刷版はフレキソ印刷用刷版であり、 前記画像印刷工程では、前記フレキソ印刷用刷版の表面
    に、ネガ画像を印刷することを特徴とする印刷用刷版の
    製版方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記印刷用刷版は、スクリーン紗の両面に感光性乳剤が
    塗布された構成のスクリーン版紗であり、 前記画像印刷工程では、前記スクリーン版紗の表面に、
    ポジ画像を印刷することを特徴とする印刷用刷版の製版
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3の製版方法に用い
    るインクジェットプリンタであって、 インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドの
    印刷位置を経由して搬送される媒体搬送トレーと、この
    媒体搬送トレーおよび前記インクジェットヘッドのギャ
    ップを調整するギャップ調整機構とを有し、前記媒体搬
    送トレーは、前記印刷用刷版を位置決めした状態で担持
    する媒体担持面を備えていることを特徴とするインクジ
    ェットプリンタ。
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