JP2002360517A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP2002360517A
JP2002360517A JP2001175555A JP2001175555A JP2002360517A JP 2002360517 A JP2002360517 A JP 2002360517A JP 2001175555 A JP2001175555 A JP 2001175555A JP 2001175555 A JP2001175555 A JP 2001175555A JP 2002360517 A JP2002360517 A JP 2002360517A
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face
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JP2001175555A
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Koji Uchida
浩治 内田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検者の顔の大きさに関係なく被検眼に迅速
にアライメントする。 【解決手段】 顔固定部10のフレーム70に滑り軸受
71を圧入固定し、滑り軸受71には顎受け台11を支
持した中空の支柱72を上下動自在に嵌合する。支柱7
2のキー溝72aにフレーム70に支持したピン73を
嵌入し、支柱72の雌ねじ部72bにねじ軸74を螺合
する。ねじ軸74の下端部に、顎受け台11の最降下位
置を検出するためのリミットスイッチ75を配置する。
ねじ軸74の下端部は駆動モータ76の出力軸76aに
連結し、駆動モータ76の出力軸76aには位置検出手
段の円板78を組み込み、円板78と共働して位置検出
手段を構成するフォトカプラ79をフレーム70に取り
付ける。リミットスイッチ75とフォトカプラ79によ
り顎受け台11の位置を検出し、CPUは顎受け台11
の位置に基づいて駆動部を制御し、測定部と被検眼をア
ライメントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検者の顔を顔固
定手段により固定して被検眼を測定する眼科装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、被検眼の屈折値、角膜曲率半径、
眼圧値などを測定する多くの眼科装置は、測定部を被検
眼に位置合わせする所謂アライメントを自動的に行っ
て、自動的に測定するようになっている。このアライメ
ントを精密に行うための操作は容易にはなっているが、
アライメント検出範囲は狭い。また、アライメントを広
い範囲で行うためには、検者が被検者を介助して被検者
の顔を固定する作業が必要になっている。そして、近年
ではアライメント検出範囲を広くする技術や、被検眼の
顔を顔固定手段により固定してアライメントを行う技術
が開発されている。
【0003】ところが、被検眼の顔を顔固定手段により
固定してアライメントを行う場合には、次のような問題
が発生する。即ち、被検者の顔の大きさには個人差があ
り、特に大人の顔の大きさと子供の顔の大きさは大きく
異なる。また、アライメントに際して、検者は観察光学
系の受光素子で受光した前眼部像を観察するため、検者
には或る程度広いアライメント検出範囲を提示する必要
がある。更に、観察光学系の対物レンズの大きさにも限
度があるため、その大きさは前眼部上で縦16mm×横
22mm程度が最大限となる。
【0004】被検者の顔の大きさを考慮して、被検眼を
限られた範囲内に位置させるためには、被検眼を顔固定
部材の目高マークに合わせる調整作業が必要となり、こ
の調整作業は被検者が代る毎に必要となる。これに対し
て、調整作業を行わない場合には、アライメント時間が
増大したり、測定部が移動可能範囲の限界に達したりす
る。従って、調整作業は必ず必要となり検者を煩わすこ
とになる。
【0005】そこで、このような問題点に対処するため
の装置が、特開平7−136119号公報、特開平11
−225958号公報、特開平11−276436号公
報に開示されている。特開平7−136119号公報の
装置は、被検者の顎を載せる顎受け台と、アライメント
状態を光学的に検出するアライメント検出系と、このア
ライメント検出系からの出力に基づいて顎受け台を上下
方向に駆動する駆動モータとを備え、この駆動モータを
制御することにより顎受け台の位置を自動的に調整する
ようになっている。
【0006】特開平11−225958号公報の装置
は、被検者の頭部を固定して固視灯を視認させるように
なっている。そして、顎当て部を上方に付勢する付勢手
段と、顎当て部を上下方向に駆動する駆動手段とを備
え、この駆動手段は被検者の顎が顎受け部に接触した際
に、顎当て部の移動を停止するようになっている。
【0007】特開平11−276436号公報の装置
は、被検者の顔を固定する顔固定手段と、被検眼の所定
位置からのずれ量を検出する検出手段と、この検出手段
の出力に基づいて顔固定手段の移動方向を報知する報知
手段とから成っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−136119号公報の装置は被検者の顔の大きさを
考慮していないため、被検眼を検出することができない
場合には顎受け台の位置を自動的に調整することができ
ないようになっている。
【0009】特開平11−225958号公報の装置に
おいては、検者が固視灯を視認し得る位置に頭部を自ら
移動することを必要としているため、子供や老人のよう
に介助を必要とする被検者が頭部を自ら移動することは
容易でなく、アライメントを完了するまでに多くの時間
が必要となっている。
【0010】そして、特開平11−276436号公報
の装置も、被検者の顔の大きさを考慮していないため、
検者は被検眼がモニタに映るように被検眼の位置を調整
してからアライメントを開始するようになっている。ま
た、報知手段は顔固定手段の移動方向を報知するだけな
ので、被検者が代る毎に検者が顎受け台の高さを調整す
ることが必要になっている。
【0011】本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、被
検者の顔の大きさに関係なく測定部と被検眼を迅速にア
ライメントし得る眼科装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科装置は、被検者の顔を個々に固定す
る少なくとも2つの顔固定部材から成る顔固定手段と、
前記顔固定部材の相互の位置関係を検出する位置検出手
段と、前記顔固定手段に対向して被検眼を測定する測定
部と、該測定部と被検眼をアライメントするアライメン
ト手段と、該アライメント手段を制御する制御手段とを
有し、該制御手段は前記位置検出手段の検出情報に基づ
いて前記アライメント手段を制御することを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は検者側から見た第1の実施
の形態の外観斜視図、図2は被検者側から見た外観斜視
図であり、この第1の実施の形態の眼科装置は例えば眼
屈折測定装置とされ、下部に位置する装置本体部1と、
この装置本体部1の上方に三次元方向に移動自在に位置
する測定部2とから構成されている。装置本体部1は外
装カバー3を備え、この外装カバー3の内部には測定部
2を駆動するための後述の駆動部が配置されている。
【0014】外装カバー3の検者側には、モニタ4、ト
ラックボール5、ローラ6、プリンタ印字用スイッチ
7、測定開始用スイッチ8、顎受け台駆動用スイッチ9
などが設けられている。モニタ4には液晶式やCRTな
どが使用され、測定値や被検眼像などが表示されると共
に各種構成要素の設定が選択されるようになっている。
トラックボール5とローラ6は、測定部2を被検眼に粗
くアライメントしたりモニタ4の画面を操作したりする
ために使用されるようになっている。そして、外装カバ
ー3の被検者側には、被検者の顔を固定するための顔固
定部10が設けられている。この顔固定部10は被検者
の顎を載せる顎受け台11と、被検者の額を当接させる
額当て部12とから構成されている。
【0015】図3は測定部2を被検眼Eにアライメント
するための駆動部20の斜視図であり、駆動部20は外
装カバー3内の底部に配置される基台21を備え、基台
21には左右動台22が直動ガイドレール23a、23
bを介して左右方向に移動自在に支持されている。直動
ガイドレール23a、23bは基台21と左右動台22
の前後の両側面の間に配置され、固定側は基台21に接
合され、可動側は左右動台22に接合されている。左右
動台22の裏面に設けられた図示しない雌ねじ部には、
基台21に支持された送りねじ24が螺合されている。
基台21には送りねじ24を回転駆動するための駆動モ
ータ25が設置され、送りねじ24と駆動モータ25は
図示しないベルトを介して連結されている。
【0016】左右動台22には、前後動台26が直動ガ
イドレール27a、27bを介して前後方向に移動自在
に支持されている。直動ガイドレール27a、27bは
左右動台22と前後動台26の左右の両側面の間に配置
され、固定側は左右動台22に接合され、可動側は前後
動台26に接合されている。前後動台26の下面に設け
られた雌ねじ部28には、左右動台22に支持された送
りねじ29が螺合されている。前後動台26には、送り
ねじ29を回転駆動するための駆動モータ30が設置さ
れ、送りねじ29と駆動モータ30は図示しないカップ
リングを介して連結されている。
【0017】前後動台26の上面には筒体31が立設さ
れ、この筒体31には上述の測定部2を支持した上下動
支柱32が上下動自在に嵌合されている。筒体31の内
部には、直動型の玉軸受と昇降用の送りねじが内臓され
ている。前後動台26の上面には送りねじを回転駆動す
るための駆動モータ33が設置され、送りねじと駆動モ
ータ33は前後動台26の裏面側から図示しないベルト
を介して連結されている。そして、測定部2が上下動支
柱32の軸線の周りに回転することを規制するために、
測定部2にはピン34が垂設され、前後動台26にはピ
ン34を嵌合した筒体35が立設されている。
【0018】これらの左右動台22、前後動台26、上
下動支柱32の移動距離は、それぞれ約90mm、約4
0mm、約30mmとされ、これらの移動限界位置つま
りストロークの両端は図示しないリミットスイッチによ
り検出されている。駆動モータ25、30、33の出力
軸には、パルスを計測するためのエンコーダが同軸にそ
れぞれ取り付けられ、パルスを検知するためのフォトカ
プラは基台21、左右動台22、前後動台26にそれぞ
れ取り付けられている。これにより、左右動台22、前
後動台26、上下動支柱32は、駆動モータ25、3
0、33の正逆回転により左右、前後、上下方向にそれ
ぞれ駆動され、測定部2が三次元方向に駆動されるよう
になっている。
【0019】図4は測定部2の内部の平面図であり、被
検眼Eの視軸にアライメントされる光路O上には眼屈折
測定光学系が構成されている。即ち、光路O上には前眼
部照明光源40a、40b、ケラトリング光源41、可
視光を全反射すると共に波長880nmの光束を一部反
射するダイクロイックミラー42、対物レンズ43、孔
明きミラー44、絞り45、投影レンズ46、投影絞り
47、波長880nmの光束を発する測定光源48が配
置されている。孔明きミラー44の反射方向には、6分
割絞り49、6分割プリズム50、受光レンズ51、二
次元撮像素子52が配置されている。6分割絞り49と
6分割プリズム50は図5に示すような形状とされ、実
際には密着されて光路上に配置されている。
【0020】一方、ダイクロイックミラー42の反射方
向にはアライメント受光光学系と固視標投影光学系が配
置されており、アライメント受光光学系は前眼部観察、
ケラト測定及びアライメント検出が共用されている。ア
ライメント受光光学系はレンズ53、ダイクロイックミ
ラー54、アライメントプリズム絞り55、結像レンズ
56、ケラト絞り57、二次元撮像素子58から構成さ
れ、アライメント検出用光源は眼屈折測定光学系の測定
光源48と兼用されている。結像レンズ56の倍率は、
検者がモニタ4により前眼部像を観察するために支障の
ないように、二次元撮像素子58の左右方向の撮影範囲
を広くするようになっている。アライメントプリズム絞
り55とケラト絞り57は光路に挿脱自在とされ、眼屈
折測定時にはアライメントプリズム絞り55のみが光路
に挿入され、ケラト測定時にはケラト絞り57のみが光
路に挿入されるようになっている。
【0021】図6に示すように、アライメントプリズム
絞り55は円板状の絞り板から成り、この絞り板には3
つの開口55a、55b、55cが一列に形成されてい
る。中央の開口55aは前眼部照明光源40a、40b
の波長780mm以上の光束を通過させるようになって
おり、残りの2つの開口55b、55cにはダイクロイ
ックミラー54側に波長880nm近傍の光束のみを透
過させるアライメントプリズム55d、55eがそれぞ
れ接着されている。
【0022】そして、固視標投影光学系はダイクロイッ
クミラー54の透過側に配置され、全反射ミラー59、
固視誘導レンズ60、固視チャート61、固視投影光源
62とから構成されている。固視誘導レンズ60は後述
の駆動モータに連結され、被検眼Eの視度の変化に対応
し得るように光軸方向に駆動されるようになっている。
【0023】測定光源48から発した光束は、投影絞り
47で絞られ、投影レンズ46を透過して対物レンズ4
3の手前で一次結像し、対物レンズ43とダイクロイッ
クミラー42を透過して被検眼Eの瞳中心に入射し、眼
底に結像する。眼底で反射した光束は瞳周辺を通過し、
対物レンズ43に再入射して太い光束となり、孔明きミ
ラー44で全反射する。この反射光束は6分割絞り49
で6分割され、6分割プリズム50で二次元撮像素子5
2の受光面領域の適正範囲に入射するように屈折され、
二次元撮像素子52に6点のスポット像を投影する。こ
のとき、被検眼Eが正視である場合には、6点のスポッ
ト像の重心を結ぶ近似曲線は所定の円になる。また、被
検眼Eが近視や遠視である場合には、近似曲線の円の曲
率が大きくなったり小さくなったりする。そして、被検
眼Eが乱視である場合には、近似曲線は楕円になり、水
平軸と楕円の長軸でなす角度が乱視軸角度となるので、
この楕円の近似曲線の係数から屈折値を求める。
【0024】被検眼Eの角膜Cで反射した光束は、ダイ
クロイックミラー42で反射し、レンズ53で平行光束
となり、ダイクロイックミラー54で反射し、アライメ
ント受光光学系に入射する。そして、アライメントプリ
ズム絞り55の開口55bとアライメントプリズム55
dを透過した光束は下方に屈折し、開口55cとアライ
メントプリズム55eを透過した光束は上方に屈折す
る。前眼部照明光源40a、40bにより照明された前
眼部像の反射光束は、アライメントプリズム絞り55の
開口55aを通過し、結像レンズ56を透過して二次元
撮像素子58に結像する。二次元撮像素子58が受光し
た映像はモニタ4に表示される。なお、固視投影光源6
2から光束は、固視チャート61の裏側を照明し、固視
誘導レンズ60、レンズ53を介して被検眼Eの眼底に
投影される。
【0025】角膜Cで反射した像によりオートアライメ
ントを行う際には、アライメントプリズム絞り55を光
路に挿入する。これにより、アライメントプリズム絞り
55を透過した光束は、結像レンズ56を透過して二次
元撮像素子58に結像する。角膜曲率を測定する際に
は、ケラトリング光源41からの光束が角膜Cで反射
し、結像レンズ56を介してケラト絞り57により絞ら
れ、二次元撮像素子58に結像する。
【0026】図7(a)〜(c)はアライメントプリズ
ム絞り55を介してモニタ4に表示された被検眼像E’
の説明図である。図7(a)は被検眼Eが適正にアライ
メントされた状態を示し、被検眼像E’はアライメント
プリズム絞り55の中心の開口55aを透過した光束に
よって結像し、アライメント兼用の測定光源48の角膜
反射像も画面中心に輝点Jとして結像する。アライメン
トプリズム絞り55の左右両側のアライメントプリズム
55d、55eを透過した光束は、画面上の中心から上
下方向に屈折し、上下の輝点K、Lとして観察される。
図7(b)は検者側から見て測定部2が被検眼Eに対し
て右上方向にずれている状態を示している。そして、図
7(c)は上下及び左右方向の位置は一致しているが、
前後方向つまり作動距離方向がずれている場合を示して
いる。この場合に、縦一列の3つの輝点J、K、Lのう
ちの上下の2つの輝点K、Lの左右方向の位置が反対に
なるので、測定部2が被検眼Eに対して何れの方向にず
れているのかが分かる。
【0027】図8は顔固定部10の部分拡大断面図であ
り、フレーム70に滑り軸受71が圧入固定され、滑り
軸受71には前述の顎受け台11を支持した中空の支柱
72が上下動自在に嵌合されている。支柱72の一部に
はキー溝72aが上下方向に向けて形成され、支柱72
の内周面には雌ねじ部72bが加工されている。支柱7
2のキー溝72aにはフレーム70に支持されたピン7
3が嵌入され、支柱72の雌ねじ部72bにはねじ軸7
4の雄ねじ部74aが螺合されている。ねじ軸74の下
端部の近傍のフレーム70には、顎受け台11の最降下
位置を検出するためのリミットスイッチ75が組み込ま
れている。
【0028】ねじ軸74の下端部は、駆動モータ76の
出力軸76aにカップリング77を介して連結されてい
る。駆動モータ76の出力軸76aには、スリット孔を
放射状に有する位置検出手段の円板78が同軸で組み込
まれている。円板78と共働して位置検出手段を構成す
るフォトカプラ79は、光束が円板78のスリット孔を
通過するようにフレーム70に取り付けられている。こ
れにより、駆動モータ76の回転に伴うパルス信号が検
出され、後述の電気回路によって顎受け台11の移動速
度と移動距離が検出されるようになっている。
【0029】図9は電気回路のブロック構成図であり、
電気回路はCPU80を有し、このCPU80のポート
には上述のトラックボール5とローラ6が接続されてい
ると共に、プリンタ印字用スイッチ7、測定開始用スイ
ッチ8、顎受け台駆動用スイッチ9などのスイッチ回路
81と、測定結果を印字するためのプリンタ82が接続
されている。なお、トラックボール5とローラ6は、内
蔵のロータリエンコーダを介してCPU80に接続され
ている。そして、駆動モータ25、30、33はモータ
ドライバ83、84、85を介してCPU80に接続さ
れている。
【0030】前眼部照明光源40a、40b、ケラトリ
ング光源41、測定光源48、固視投影光源62は、図
示しないドライバとD/Aコンバータ86を介してCP
U80に接続され、それらの光量が調整されるようにな
っている。固視誘導レンズ60を動かす駆動モータ63
はドライバ87を介してCPU80に接続されている。
二次元撮像素子52はA/Dコンバータ88と画像メモ
リ89を介してCPU80に接続され、二次元撮像素子
58はA/Dコンバータ90と画像メモリ91を介して
CPU80に接続されている。モニタ4と二次元撮像素
子58はキャラクタ発生装置92を介してCPU80に
接続されている。そして、顔固定部10のリミットスイ
ッチ75とフォトカプラ79もCPU80に接続され、
顔固定部10の駆動モータ76はモータドライバ93を
介してCPU80に接続されている。
【0031】二次元撮像素子52からの映像信号は、A
/Dコンバータ88を介してデジタルデータに変換さ
れ、画像メモリ89に格納される。CPU80は画像メ
モリ89に格納された画像に基づいて眼屈折力を演算す
る。二次元撮像素子58からの映像信号はA/Dコンバ
ータ90によりデジタルデータに変換され、画像メモリ
91に格納される。CPU80は画像メモリ91に格納
された画像に基づいてアライメント輝点を抽出し、角膜
曲率半径を演算する。また、二次元撮像素子58からの
映像信号はキャラクタ発生装置92からの信号と合成さ
れ、モニタ4上に前眼部像や測定値などが表示される。
【0032】ここで、電気回路は顎受け台11の高さを
検出して被検眼Eの位置を判断するようになっている。
この際に、図10に示すように被検者Sの顎が接触する
顎受け台11の表面を顎接触面11aとし、破線で示す
最下点に位置する顎接触面11aと額当て部12との距
離Loを所定値とする。そして、最下点に位置する顎接
触面11aと任意点に位置する顎接触面11aとの距離
Lx、つまり顎受け台11の高さはリミットスイッチ7
5からの出力とフォトカプラ79のパルスカウントによ
り求める。距離Lxは被検者Sの顔の大きさによって変
動するが、最下点に位置する顎接触面11aと被検眼E
との距離Leは被検者の顔の大きさによって変動せず、
任意点に位置する顎接触面11aと額当て部12との距
離の約75%であるとされている。従って、 Le=Lx+(Lo−Lx)×0.75 ・・・(1) となる。
【0033】一方、最下点に位置する顎接触面11aと
最下点に位置する測定部2との距離Lb、最下点に位置
する測定部2と任意点に位置する測定部2との距離L
h、そして上述の距離Leの間に、 Le=Lb+Lh ・・・・・・・・・・・・・(2) の関係が成立すれば、測定部2の光軸Oが被検眼Eの視
軸の近傍に位置すると判断することができる。
【0034】即ち、距離Lbは既定値となるので、CP
U80は先ず式(1)から距離Leを算出し、その後に
式(2)から距離Lhを求める。従って、被検者Sが顔
固定部10に顔を固定しただけで、被検眼Eの視軸と測
定部2の光軸Oを合わせるアライメントのための制御量
を算出することが可能となる。
【0035】検眼に際して電源を投入すると、CPU8
0は顎受け台11の位置を初期化する。即ち、駆動モー
タ76を制御して顎受け台11を最下点に位置させ、リ
ミットスイッチ75の出力から顎受け台11の最下点を
確認し、パルス数を0にリセットする。また、被検者S
が代った際又は電源を投入した際に、測定部2を左右方
向の所定位置に移動する。この所定値は、被検者Sの両
眼の間隔が60mm程度であるので、装置の左右の中心
位置から被検眼Eの右眼側に30mm移動した位置とな
っている。
【0036】被検者Sが顔を顔固定部10に当てた後
に、検者は顎受け台駆動用スイッチ9を操作し、顎受け
台11を上昇させて被検者Sの顎に当接させる。この後
に、従来では被検眼Eを顔固定部10の目高マークに合
わせる必要があるが、この第1の実施の形態ではこの必
要がない。
【0037】即ち、顔の小さい被検者Sが被検眼Eを目
高マークに合わせると、額当て部12は被検者Sの額の
上部に当接するが、額は曲率があるので顔は通常の位置
よりも測定部2に近付く方向に移動する。また、顔の大
きい被検者Sの顔を目高マークに合わせると、額当て部
12は被検眼Eに接近した額の下部に当接するので、顔
は測定部2から離れる方向に移動する。このように、従
来では測定部2の前後方向への移動範囲が顔の大きさに
よってばらついたが、本実施の形態ではこのようなばら
つきがない。
【0038】次に、被検者Sが顎を顎受け台11に載せ
ると、顔固定部10内の円板78とフォトカプラ79か
ら成る位置検出手段が顎受け台11の高さである距離L
xを求める。この際に、円板78のスリット孔の1パル
ス当りのねじ軸74の上下方向への移動量をねじ軸74
のリードから予め校正しておく。そして、円板78のス
リット孔の回転によりフォトカプラ79がパルス信号を
発生するので、CPU80が総パルス数を計測する。こ
のとき、顎受け台11の位置は初期化しているので、パ
ルスカウントの経年的な蓄積誤差を防ぐことができる。
【0039】距離Lxを算出した後に、上述の式
(1)、(2)から測定部2の光軸Oを被検眼Eの視軸
とほぼ同様な高さに合わせるための距離Lhを算出し、
この距離Lhを得るように駆動部20の駆動モータ33
を制御し、測定部2の光軸Oを被検眼Eの視軸に合わせ
る。測定部2の上下方向のストロークは約30mmであ
るので、測定部2の位置は顎受け台11の位置を検出す
る場合と同様に、駆動モータ33の近傍に配置したエン
コーダ、フォトカプラ及びリミットスイッチにより検出
する。
【0040】図11はモニタ4に表示された前眼部像の
説明図であり、被検眼Eが所定位置からずれている状態
を示している。測定部2の光軸Oと被検眼Eの視軸が一
致すると、モニタ4には二次元撮像素子58により撮影
された前眼部像が表示される。このとき、測定部2は装
置の左右の中心位置から被検眼Eの右眼側に30mm移
動した位置にあり、結像レンズ56の倍率は検者がモニ
タ4で前眼部像を観察するために支障のないように、二
次元撮像素子58の左右方向の撮影範囲を広くするよう
になっているので、前眼部を幅方向に約24mm程度の
範囲で観察することができる。これだけの範囲があれ
ば、被検者の顔の大きさに関係なく、被検眼Eの右眼の
瞳孔を二次元撮像素子58で撮影することが可能とな
る。
【0041】なお、被検眼Eが弱視であって測定部2の
固視標を視認することが困難な場合には、被検者は顔を
横に大きく向けることがある。また、被検者が子供であ
る場合には、落ち着きなくよそ見をすることがある。こ
のような場合には、検者はトラックボール5を操作して
測定部2を左右及び前後方向に移動させ、ローラ6を操
作して上下方向に移動させる。この際に、CPU80は
トラックボール5とローラ6に内蔵のそれぞれのパルス
カウンタとロータリエンコーダからの出力信号を受け、
測定部2の操作量と速度を検知する。また、検知した操
作量と速度からそれぞれのモータドライバ83、84、
85を介して、駆動モータ25、30、33を制御す
る。
【0042】そして、検者はモニタ4によって被検眼E
が大きくずれていないことを確認し、その後に測定開始
用スイッチ8を押下して測定を開始する。測定開始用ス
イッチ8を押下した際には、測定部2のアライメントプ
リズム絞り55は光路上に位置し、ケラト絞り57は光
路外に退出している。この状態で、二次元撮像素子58
は前眼部像を取り込み、その画像信号はA/Dコンバー
タ90を介して画像メモリ91に入力する。取り込んだ
画像に基づいて図7(a)〜(c)に示すように3つの
輝点J、K、Lを検出する。仮に、輝点J、K、Lを検
出できない場合には、図11に示すように被検眼Eの瞳
孔を検出する。瞳孔は撮像された全領域に前眼部照明光
源40a、40bで照明されない暗い領域が存在するか
否かで判断し、暗い領域の面積中心を求め瞳孔中心を求
める。瞳孔中心に測定部2の光軸Oを合わせると、3つ
の輝点J、K、Lを検出できるので、これら3つの輝点
J、K、Lに基づいてアライメント判断を行う。
【0043】このアライメント判断においては、許容範
囲が0.3mmの球状の領域内に被検眼Eがアライメン
トできなければ、アライメント検知のずれ量に基づいて
駆動モータ25、30、33を制御し、測定部2をX、
Y、Z方向(左右、前後、上下方向)に駆動し、アライ
メント検知を繰り返して行う。一方、許容範囲が0.3
mmの球状の領域内に被検眼Eがアライメントできれ
ば、屈折測定の動作に入る。屈折測定動作は、最初に予
備測定として被検眼Eからの反射光束を受光し、受光像
から上述したように6点のスポット像の楕円近似曲線よ
り屈折値を求める。
【0044】次に、固視標をその屈折値に応じて移動さ
せ、約数100msの時間、被検眼Eに呈示しては+デ
ィオプタ側へ移動させることを繰り返す。固視標の提示
と移動の所定動作を終了すると、再び被検眼Eからの反
射光束を受光して屈折値を求める。更に、固視標をディ
オプタの遠い位置へ移動させ、屈折値を求めることを繰
り返し、1回前の屈折値との差が殆どなくなったところ
を真の屈折値とし、その屈折値をモニタ4に表示する。
【0045】なお、角膜曲率測定時において上述と同様
に測定部2が被検眼Eに自動的にアライメントすると、
ケラトリング光源41が点灯し、二次元撮像素子58が
角膜反射のケラトリング像を撮影する。そして、CPU
80はケラトリング像から角膜Cの曲率半径を算出す
る。
【0046】ところで、この第1の実施の形態では、被
検者の顔を目高マークに合わせる必要がないので、被検
者の顔の大きさによって被検眼Eの位置がばらつく可能
性がある。顔の大きい被検者の被検眼Eは通常よりも下
方に移動し、顔の小さい被検者の被検眼Eは通常よりも
上方に移動する。また、被検者の額の当て具合により、
被検眼Eが上下方向に多少ずれる可能性もある。例え
ば、顔の小さい被検者が顔を顔固定部10に合わせた後
に、そのばらつきによって測定部2が30mmという移
動範囲のほぼ上限にあるときに、測定開始用スイッチ8
を押下すると、上限界のリミットエラーが発生し使い勝
手が悪くなる。
【0047】このような現象を避けるため、この第1の
実施の形態では次のような改良を加えている。即ち、測
定部2のリミットスイッチがその上限界を検知すると、
モニタ4にリミットエラーを表示せず、測定部2の光軸
Oと被検眼Eの視軸が15mm以上離れていると仮定
し、顎受け台11を15mmだけ下げるように駆動モー
タ76を制御する。これにより、被検眼Eが二次元撮像
素子58の撮像範囲に入り、オートアライメントが可能
となる。測定部2のリミットスイッチがその下限界を検
知した場合も、同様に顎受け台11を15mmだけ上げ
るように駆動モータ76を制御する。
【0048】この第1の実施の形態では、被検眼Eの測
定に際して被検者に顔を顔固定部10に自ら当てさせ、
検者は顎受け台11の高さを合わせて測定開始用スイッ
チ8を押すだけであり、その他の操作が殆ど必要となら
ない。従って、顔の大きさの異なる被検者に迅速に対応
することができると共に、被検者に被検眼Eを自ら測定
させることが可能となる。
【0049】図12は第2の実施の形態の検者側から見
た外観斜視図であり、顔固定部10’の構成が第1の実
施の形態の顔固定部10と異なっている。顔固定部1
0’は、外装カバー3の下部に固定された下部フレーム
100と、この下部フレーム100の上部に上下動自在
に取り付けられた上部フレーム101とを備えている。
下部フレーム100には顎受け台11が設けられ、上部
フレーム101には額当て部12が設けられている。
【0050】図13は顔固定部10’の断面図であり、
下部フレーム100の内部には第1の実施の形態と同様
の滑り軸受71、支柱72、ピン73、ねじ軸74、リ
ミットスイッチ75、駆動モータ76、カップリング7
7、円板78、フォトカプラ79が配置され、第1の実
施の形態と同様に顎受け台11を駆動することができる
と共に、その位置を検出することが可能となっている。
【0051】フレーム100、101の左眼側100
a、101aには、下部フレーム100に対して上部フ
レーム101を上下方向にガイドするガイド機構が設け
られている。上部フレーム101の左眼側101aには
ガイド軸102が垂直方向に向けてねじ込まれ、下部フ
レーム100の左眼側100aには、直動軸受けのリニ
アブッシュ103が圧入固定され、ガイド軸102はリ
ニアブッシュ103の内部に上下動自在に嵌合されてい
る。
【0052】フレーム100、101の右眼側100
b、101bには、上部フレーム101の高さを検知す
るための高さ検知機構が構成されている。上部フレーム
101の右眼側101bの内部には、プーリ104の軸
105が水平に回転自在に支持されている。また、上部
フレーム101の右眼側101bの内壁には、軸部材1
06が水平に取り付けられ、軸部材106は下部フレー
ム100の右眼側100bに形成された縦方向溝100
cを通って、その右眼側100bの内部に突出されてい
る。プーリ104にはワイヤ107が掛けられ、このワ
イヤ107の片端は軸部材106に連結され、反対端は
定荷重板ばね108の先端に連結されている。定荷重板
ばね108は帯状の板ばねが渦巻状に巻かれた形状とさ
れ、常時巻き取る方向に一定の荷重を受けている。
【0053】定荷重板ばね108の中心にはギア109
を有する軸部材110が圧入され、この軸部材110は
下部フレーム100の右眼側100bの下部に回転可能
に支持されている。そして、軸部材110の近傍にはギ
ア111を有するポテンシオメータ112が配置され、
軸部材110のギア109とポテンシオメータ112の
ギア111が噛合されている。
【0054】この顔固定部10’では、検者又は被検者
が上部フレーム101を手で操作する。このとき、上部
フレーム101は自重では下がらない一定荷重を受けて
いる上に、ポテンシオメータ112は移動した位置を検
出する。また、被検者の額が額当て部12に当接し、か
つ顎が顎受け台11に載った状態では、顎受け台11の
上下動に伴って上部フレーム101も被検者の額との摩
擦力によって上下動し、上部フレーム101と顎受け台
11の位置関係が変化することはない。
【0055】この第2の実施の形態では、被検者の顔の
大きさの影響によって測定部2が上下方向への移動範囲
の上限や下限に達し、その後に移動範囲の中心に移動す
る場合も、上部フレーム101は顎受け台11と同時に
移動するので、被検者に不快感を与えることはない。
【0056】図14は第3の実施の形態の部分断面図、
図15は図14のA−A線に沿った断面図であり、下部
フレーム100’と上部フレーム101’の相対位置を
検出する機構が、第2の実施の形態と若干異なってい
る。上部フレーム101’の右眼側101bの内壁には
ラック120が形成されている。ラック120に噛合し
たピニオン121は、下部フレーム100’の右眼側1
00bに支持され、ピニオン121にはプーリ122が
同軸に設けられている。
【0057】プーリ122にはワイヤ123が掛けられ
ており、このワイヤ123はオイルダンパ124の軸に
巻かれ、第2の実施の形態の軸部材110に代るプーリ
125を介して再びプーリ122に戻るように一巡して
いる。その他の構成は第2の実施の形態と同様とされて
いる。なお、オイルダンパ124の摩擦トルクは、上部
フレーム101’が自重で降下しないようにすると共
に、検者や被検者が手で操作する際に上部フレーム10
1’を円滑に移動させるようになっている。
【0058】この第3の実施の形態では、第2の実施の
形態と同様に顎受け台11と額当て部12が同時に移動
するので、被検者に不快感を与えることはない。
【0059】図16は第4の実施の形態を示し、図15
に対応する要部断面図であり、上部フレーム101”に
は第3の実施の形態と同様なラック120が形成され、
このラック120に噛合されている図示しないピニオン
と同軸にオイルダンパ126が下部フレーム100”に
固定されている。下部フレーム100”側には、電気的
なスライド抵抗により位置を検出するポテンシオメータ
127が設置され、このポテンシオメータ127のスラ
イドレバーは上部フレーム101”に差し込まれてい
る。ポテンシオメータ127は接触抵抗値をA/D変換
し、デジタルデータとしてCPU80に出力するように
なっている。この第4の実施の形態でも、第3の実施の
形態と同様な効果を得ることができる。
【0060】図17は第5の実施の形態の要部断面図で
あり、基台21に対して測定部2を駆動する代りに、基
台21に対して顔固定部130を駆動する構成としてい
る。顔固定部130の底部にはガイドレール131が左
右方向に向けて設けられ、ガイドレール131の近傍に
はラック132がガイドレール131と平行に設けられ
ている。ラック132にはピニオン133が噛合され、
ピニオン133はギア付モータ134に直結されてい
る。このギア付モータ134はガイドレール131の固
定側と被検眼Eの左右方向にスライドできるガイドレー
ル135の可動側から成る基台に固定されている。ガイ
ドレール135の可動側にはラック136が形成され、
このラック136に噛合されたピニオン137はギア付
モータ138に直結されている。そして、ギア付モータ
138は、止め板139を介して基台に固定されてい
る。
【0061】なお、第2の実施の形態と同様に、顔固定
部130は下部フレーム100と上部フレーム101を
備え、顎受け台11を上下方向に駆動すると共に、額当
て部12を上下方向に駆動し得るようになっている。ま
た、額当て部12には被検者の額が接触したことを検知
して顎受け台11の移動を可能とする額検知スイッチが
設けられている。更に、顎受け台11の駆動モータ76
は電流値を検出し、顎受け台11に負荷が加わった際に
自動的に停止するようになっている。
【0062】被検者が額を額当て部12に当てると、額
検知スイッチが入力を検知し、顎受け台11が上方に移
動することが可能となる。顎受け台11が上方に移動し
て被検者の顎に当接すると、顎受け台11の駆動モータ
76に負荷が加わり、駆動モータ76が自動的に停止し
て顎受け台11の移動を停止する。このとき、額当て部
12の位置情報はCPU80に入力し、CPU80は上
述と同様に距離Leを求める。基台に対する測定部2の
光軸Oの高さは一定であり、かつ基台に対する顎接触面
11aの高さも一定であるので、距離Leを求めること
により、測定部2の光軸Oと被検眼Eの視軸の上下方向
のずれ量を算出する。そして、この上下方向のずれ量を
なくすように顎受け台11を駆動し、測定部2の光軸O
と被検眼Eの視軸の高さを合わせる。この場合にも、額
当て部12が被検者の顔と共に移動するので、額に過剰
な摩擦力が発生することはなく、被検者が不快を感ずる
ことはない。
【0063】測定部2の光軸Oと被検眼Eの視軸の高さ
が一致すると、左右方向に検知範囲の二次元撮像素子5
8は、モニタ4に被検眼Eの瞳孔を表示する。CPU8
0は瞳孔を検出した後に、測定部2の光軸Oと被検眼E
の視軸の上下及び左右方向のずれ量を算出し、このずれ
量をなくすようにギア付モータ134、138を制御す
る。上下及び左右方向のずれ量をなくした後に、前後方
向のずれ量をなくす制御を行う。この場合に、アライメ
ントプリズム絞り55により分離した輝点のずれ量と方
向に基づいてギア付モータ134を制御し、測定部2を
駆動する。そして、測定部2と被検眼Eを測定動作許容
範囲内に合わせた後に、測定を自動的に開始して眼屈折
値を求める。
【0064】この第5の実施の形態では、被検者の顔を
顔固定部130にあてがわせるだけで、屈折値を自動的
に測定できるので、検者を必要としないで被検者が自ら
測定することができる。
【0065】また、第1、第2の実施の形態では、測定
部2を上下方向に駆動する機構と、顎受け台11を上下
方向に駆動する機構とを設けたが、この第5の実施の形
態では何れか一方の機構を省略することが可能となり、
装置全体の構成を簡素化して製造コストを削減すること
ができる。
【0066】なお、第1〜第5の実施の形態において、
顎接触面11aと被検眼Eとの距離Leの情報を装置本
体のメモリや外部記憶装置に記憶させることが好まし
い。例えば図18に示すように、CPU80’内に位置
情報を記憶する一次メモリ140と、通信手段を介して
外部パソコン141やCD−ROMなどの外部記憶装置
にデータを通信するネットワークドライバ142を設け
ることができる。ここでは、被検眼Eを測定する毎に測
定データを表示や印字のために記憶させると同時に、距
離Leを1次メモリ140に記憶させる。測定終了の判
断処理、例えばプリンタ印字開始をするプリンタ印字用
スイッチ7の入力、データを外部パソコン141に転送
する転送スイッチの入力、所定回数の測定データを得た
場合などによって、同一被検眼Eの測定毎の距離Leの
平均値を算出する。
【0067】一方、第1、第2の実施の形態において、
検者が顎受け台11を操作する場合には、その操作時間
が短いほど検眼効率が向上するので、被検者が代った際
に、顎受け台11の高さが次の被検者に適応した高さの
近傍にあると、操作時間が短かくなる。また場合によっ
ては、検者が顎受け台11を操作する必要がなくなる。
更に、被検者自身の距離Leを固有番号IDに関連付け
て記憶させるために、検眼毎に測定データを外部記憶装
置に転送する際に、距離Leの値を同時にネットワーク
ドライバ142を介して転送し、外部記憶装置に被検者
の固有データとして記憶させることができる。そして、
同じ被検者が再度検眼する場合には、外部記憶装置から
固有番号IDと共に距離Leの値を一次メモリ140に
読み込ませ、その後に顎受け台11の高さを読み込ませ
たデータに基づいて自動的に設定することができる。
【0068】また、上述の第1〜第5の実施の形態で
は、測定部2の屈折力と角膜曲率を測定する眼屈折測定
装置について説明したが、その他の眼圧計、眼底カメ
ラ、角膜内皮撮影装置などの眼科装置に本実施の形態を
適用し得ることは云うまでもない。
【0069】更に、被検者の額と顎の2個所に当接する
顔固定部10、10’について説明したが、図19に示
すように被検眼Eの上部と下部に当接する顔固定部1
0”としても同様な効果を得ることができる。この場合
の被検眼Eの位置は、顔に当接する部材151、152
の間の距離Lxを上述の距離Leとし、 Le=0.5・Lx Lh=Le−Lb とする。
【0070】これにより、距離Lhを高さ方向の制御量
として測定部2と被検眼Eを位置合わせする。このと
き、上述と同様に被検者の個別番号IDに距離Lxを記
憶させ、外部記憶装置から固有番号IDと共に距離Lx
の値を一次メモリ140に読み込ませ、その後に顎受け
台11の高さを読み込ませたデータに基づいて自動的に
設定することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科装
置は、顔固定部材の相互の位置関係を検出する位置検出
手段により検出し、この検出情報に基づいて測定部と被
検眼をアライメント手段によりアライメントすることが
できるので、被検者の顔の大きさに関係なく測定部と被
検眼を迅速にアライメントすることができる。従って、
検者に被検眼の位置を確認させる作業を求めることがな
く、被検者に自ら測定することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の検者側から見た外観斜視図
である。
【図2】被検者側から見た外観斜視図である。
【図3】駆動部の構成図である。
【図4】測定部の構成図である。
【図5】6分割絞りの斜視図である。
【図6】アライメントプリズム絞りの斜視図である。
【図7】前眼部像の説明図である。
【図8】顔固定部の部分拡大断面図である。
【図9】電気回路のブロック構成図である。
【図10】顎受け台と被検眼の位置関係の説明図であ
る。
【図11】アライメント中の前眼部像の説明図である。
【図12】第2の実施の形態の被検者側から見た外観斜
視図である。
【図13】顔固定部の部分拡大断面図である。
【図14】第3の実施の形態の要部断面図である。
【図15】図14のA−A線に沿った断面図である。
【図16】第4の実施の形態の要部断面図である。
【図17】第5の実施の形態の要部断面図である。
【図18】通信手段の説明図である。
【図19】顔固定部の変形例の説明図である。
【符号の説明】
1 装置本体部 2 測定部 3 外装カバー 10、10’、10” 顔固定部 11 顎受け台 12 額当て部 20 駆動部 75 リミットスイッチ 78 円板 79 フォトカプラ 80、80’ CPU 140 1次メモリ 141 外部パソコン 142 ネットワークドライバ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の顔を個々に固定する少なくとも
    2つの顔固定部材から成る顔固定手段と、前記顔固定部
    材の相互の位置関係を検出する位置検出手段と、前記顔
    固定手段に対向して被検眼を測定する測定部と、該測定
    部と被検眼をアライメントするアライメント手段と、該
    アライメント手段を制御する制御手段とを有し、該制御
    手段は前記位置検出手段の検出情報に基づいて前記アラ
    イメント手段を制御することを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記顔固定手段は額当て部材と顎受け部
    材から成り、前記額当て部材と前記顎受け部材の少なく
    とも一方は装置基台に対して上下方向に移動可能であ
    り、前記アライメント手段は前記測定部を三次元方向に
    駆動する駆動手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記顎受け部材の位置情
    報に基づいて前記額当て部材と前記顎受け部材の相互の
    位置関係を算出することを特徴とする請求項2に記載の
    眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は前記測定部を測定可能位
    置に自動的にアライメントすることを特徴とする請求項
    3に記載の眼科装置。
  5. 【請求項5】 最下点に位置する前記顎受け台の上面と
    任意点に位置する被検眼との距離Leと、最下点に位置
    する前記顎受け台の上面と任意点に位置する前記顎受け
    台の上面との距離Lxと、最下点に位置する前記顎受け
    台の上面と前記額当て部との距離Loと、最下点に位置
    する前記顎受け台の上面と最下点に位置する前記測定部
    との距離Lbと、最下点に位置する前記測定部と任意点
    に位置する前記測定部との距離Lhとが、Le=Lx+
    (Lo−Lx)×0.75でかつLe=Lb+Lhとな
    るように、前記制御手段は前記アライメント手段を制御
    することを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は前記測定部を測定可能位
    置にアライメントするための制御量を算出することを特
    徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は前記顔固定手段を測定可
    能位置にアライメントするための制御量を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  8. 【請求項8】 前記位置検出手段の検出情報を装置内部
    又は装置外部の記憶手段に被検者の個別情報として記憶
    させ、次回の測定の際に使用可能とすることを特徴とす
    る請求項1に記載の眼科装置。
  9. 【請求項9】 前記測定部の移動限界位置を検出する限
    界検出手段を有し、前記制御手段は前記限界検出手段の
    検出情報に基づいて前記顔固定手段を所定位置に移動さ
    せることを特徴とする請求項2、4又は6に記載の眼科
    装置。
  10. 【請求項10】 前記顔固定手段は被検眼の近傍の上部
    に当接する部材と被検眼の近傍の下部に当接する部材と
    から成ることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
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