JP2002360496A - 洗浄機用ラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被洗浄物の大きさ、形状に関係なく、被洗浄
物を洗浄できるようにした洗浄機用ラックを提供するこ
と。 【解決手段】 食器洗浄機は、上部に食器洗浄室を、下
部に機械室を設けている。食器などの被洗浄物を洗浄す
る場合には、上部の食器洗浄室に被洗浄物を保持した洗
浄機用ラック３０を挿入して洗浄する。前記洗浄用ラッ
ク３０を使用する際に、ラック３１にガイド３３と被洗
浄物を立て掛ける着脱自在な立て掛け部３４とで構成さ
れている補助部材３２を設けることで、様々な大きさ、
形状を持つ被洗浄物に対応できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被洗浄物を保持す
る洗浄機用ラックの補助部材の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、食器洗浄機は、上部に洗浄室
を、下部に機械室が設けられており、上部洗浄室内に
は、洗浄ノズルとすすぎノズルを備えており、これらノ
ズルを通して、洗浄水、すすぎ水が噴射されて、洗浄室
内の被洗浄物を洗浄する構成が知られている。

【０００３】この様な食器洗浄機で被洗浄物を洗浄する
場合には、樹脂製のラック内に被洗浄物を保持して洗浄
室内に挿入し、尺の長い被洗浄物を洗浄する場合には、
前記ラック内に補助部材を備えて対応していた。例え
ば、本出願人の先願の特願２００１−５７７８２号によ
れば、被洗浄物を立て掛け保持できるように構成された
金属製の補助部材をラック内に嵌め込んで使用してい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような補助器具は、被洗浄物を立て掛ける立て掛け部と
被洗浄物の横倒れを防止するガイドとが一体化されてお
り、被洗浄物の大きさや形状によって立て掛け部の高さ
や幅を調節することができなかった。また、補助部材が
一体化されていることによって、この補助部材の保有量
が多くなった場合、広い収納スペースが必要となる等の
問題があった。

【０００５】そこで、本発明の目的は、上記の様な問題
を解消し、様々な形状、大きさを持つ被洗浄物に対応で
きる様にした食器洗浄機用ラックの補助部材を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上部に食器などの被洗浄物を洗浄する洗浄室と、下部に
洗浄水やすすぎ水を前記洗浄室に供給する機械室とを設
けた食器洗浄機に使用し、前記洗浄室に被洗浄物を保持
する洗浄機用ラックを設け、この洗浄機用ラックは、上
部が開口した箱状に形成されたラックと、このラックの
開口側から突出した補助部材とを備え、この補助部材
は、前記被洗浄物の横方向への倒れを防止する対向した
ガイドと、被洗浄物を立て掛ける着脱自在な立て掛け部
とを有し、この立て掛け部を係止する立て掛け部受けを
前記ガイドに設けてあることを特徴とする。

【０００７】請求項２記載の発明は、請求項１記載のも
のにおいて、前記立て掛け部受けが複数設けてあること
を特徴とする。

【０００８】請求項３記載の発明は、請求項１、２記載
のものにおいて、前記ガイド、立て掛け部、立て掛け部
受けが線材で作られていることを特徴とする。

【０００９】請求項４記載の発明は、請求項３記載のも
のにおいて、前記立て掛け部受けに複数の窪みを設けた
ことを特徴とする。

【００１０】請求項５記載の発明は、請求項３記載のも
のにおいて、前記立て掛け部の両端に折り曲げ部を設け
たことを特徴とする。

【００１１】請求項６記載の発明は、請求項１、２、
３、４、５記載のものにおいて、前記ガイドがＵ字状に
一体形成され、前記ガイドをラックに嵌め込めるように
したことを特徴とする。

【００１２】請求項１から６に記載の発明には、次のよ
うな作用がある。

【００１３】この発明によれば、上記食器洗浄機の上記
洗浄室に被洗浄物を保持する洗浄機用ラックに補助部材
を設け、この補助部材が前記被洗浄物の横方向への倒れ
を防止する対向したガイドと、被洗浄物を立て掛ける着
脱自在な立て掛け部とを有することで、被洗浄物の大き
さや形状に合わせて、上記立て掛け部の高さや幅を決め
ることができ、様々な大きさや形状の被洗浄物を食器洗
浄機により洗浄ができる。また、補助部材を複数所有し
ている場合、収納する際にこの立て掛け部を取り外すこ
とによって、補助部材を重ねて収納することが可能にな
るので、収納スペースが小さくできる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。

【００１５】図１はこの発明の一実施形態を示す食器洗
浄機の斜視図、図２はこの発明の補助部材を洗浄機用ラ
ックに嵌め込んだ状態を示す斜視図、図３はこの発明の
補助部材を洗浄機用ラックに嵌め込んだ状態を示す側面
図である。

【００１６】図１の１は食器洗浄機を示す。この食器洗
浄機１は４本の支柱２を基準に枠組みされており、上部
には箱型の洗浄機本体３を備え、下部には機械室５を備
えて構成されている。この機械室５には支柱２に固定さ
れた側板５Ａと底板５Ｂが設けられ、この底板５Ｂ上に
は、後述の洗浄ノズル１１、１３に洗浄水を供給する洗
浄ポンプ６と、すすぎノズル１２、１４にすすぎ水を供
給するすすぎポンプ７とが設置されている。８は洗浄水
保温ヒーターである。

【００１７】洗浄機本体３内には洗浄室１０が形成され
ており、この洗浄室１０の下部には下部洗浄ノズル１１
及び下部すすぎノズル１２が配置され、洗浄室１０の上
部にはこれらノズル１１、１２に対向して、上部洗浄ノ
ズル１３及び上部すすぎノズル１４が配置されている。

【００１８】この洗浄機１では、トレイやまな板等の比
較的長尺の被洗浄物４０（図３参照）も洗浄するので、
図１において、洗浄機本体３の前面に形成された開口部
１５の高さは高く設定されている。

【００１９】従って、そこに設けられる開閉扉２０は、
開口部１５の約半分を覆い、洗浄機本体３の前方へ手動
により傾動して開閉される傾動扉１７と、この傾動扉１
７にリンク機構１９を介して連結され、傾動扉１７の開
閉に連動して昇降し、開口部１５のほぼ上半分を覆う昇
降扉２１とで構成される。開閉扉２０を一枚の傾動扉１
７だけで構成した場合、扉の開放時における前方への突
出量が大きくなりすぎるし、一枚の昇降扉２１だけで構
成した場合、扉の開放時における上方への突出量が大き
くなりすぎるからである。

【００２０】開閉扉２０の開閉方法は、傾動扉１７の外
側に取っ手（図示せず）が設けられており、この取っ手
に手を掛けて、それを手前に引くと、傾動扉１７が前方
に傾動し、これに連動して昇降扉２１が上方に上昇し
て、開口部１５が全開される。

【００２１】図２の３０は、被洗浄物を洗浄室１０（図
１参照）に挿入するための洗浄機用ラックである。この
洗浄機用ラック３０は食器など比較的短尺の被洗浄物を
保持する上部が開口した箱状の樹脂製のラック３１に、
トレーやまな板などの比較的長尺の被洗浄物を保持でき
るように前記ラック３１に嵌め込んだ補助部材３２で構
成されている。この補助部材３２は、例えばステンレス
などの金属製の線材で構成されており、長尺の被洗浄物
の横倒れを防止するガイド３３と、長尺の被洗浄物を立
て掛け保持する立て掛け部３４とで形成されている。

【００２２】前記補助部材３２のガイド３３は、線材で
四角に形成し、この四角の線材の両端を対向するように
上方に折り曲げてＵ字状に形成し、ガイドの強度を保つ
為にＵ字状に折り曲げた部分に金属製の線材を取り付け
て形成されている。この様に形成されたガイド３３はラ
ック３１の開口部よりも上方に突出させるようにラック
３１内に嵌め合わせて取り付る。

【００２３】立て掛け部３４は、例えばステンレスなど
の金属製の棒で構成され、この棒の両端に係止用の折り
曲げ部３５が設けられている。

【００２４】前記立て掛け部３４を係止する立て掛け部
受け３６は、前記ガイド３３の対向する面に設ける。立
て掛け部受け３６の材質は、例えばステンレス製の線材
とする。この立て掛け部受け３６は、被洗浄物の大き
さ、形状によって高さを変えることができるように、例
えば上下に複数設ける。そして、これら上下に設けた複
数の立て掛け部受け３６は、前記立て掛け部３４を係止
できるように例えば窪み３７を複数設ける。この窪み３
７に前記立て掛け部３４の折り曲げ部３５を引っ掛けて
二つの対向したガイド３３間を橋渡しするように立て掛
け部３４を設置して、立て掛け部３４の横ずれを防止す
る。

【００２５】図３に示すように、洗浄用ラック３０の中
に洗浄物である被洗浄物４０が収められており、長尺の
被洗浄物４０ａと、長尺の被洗浄物４０ａより若干丈の
短い４０ｂが入っている。図３に示しているように、被
洗浄物４０の大きさ、形状によって立て掛け部３６の高
さを調整しており、長尺の被洗浄物４０ａの場合では、
一番上の立て掛け部受け３６に引っ掛け、長尺の被洗浄
物より丈の短い被洗浄物４０ｂの場合には、長尺の被洗
浄物４０ａの場合に引っ掛けた立て掛け部受け３６の一
つ下の位置で使用する。この様に、個々の被洗浄物４０
ａ、４０ｂの大きさや形状に合わせて立て掛け部３４の
高さや幅を合わせ、被洗浄物４０ａ、４０ｂが一定の角
度で立て掛け部３４に立て掛かるようにして使用する。

【００２６】以上、本発明を上記実施形態に基づいて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。

【００２７】

【発明の効果】以上、上記の発明によれば、上記食器洗
浄機の上記洗浄室に被洗浄物を保持する洗浄機用ラック
に補助部材を設け、この補助部材が前記被洗浄物の横方
向への倒れを防止する対向したガイドと、被洗浄物を立
て掛ける着脱自在な立て掛け部とを有することで、被洗
浄物の大きさや形状に合わせて、上記立て掛け部の高さ
や幅を決めることができ、様々な大きさや形状の被洗浄
物を食器洗浄機により洗浄ができる。また、補助部材を
複数所有している場合、収納する際にこの立て掛け部を
取り外すことによって、補助部材を重ねて収納すること
が可能になるので、収納スペースが小さくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態を示す食器洗浄機の斜視
図である。

【図２】この発明の補助部材を洗浄機用ラックに嵌め込
んだ状態を示す斜視図である。

【図３】この発明の補助部材を洗浄機用ラックに嵌め込
んだ状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 食器洗浄機 ２ 支柱 ３ 洗浄機本体 ５ 機械室 ６ 洗浄ポンプ ７ すすぎポンプ ８ 洗浄水保温ヒーター １０ 洗浄室 １１ 下部洗浄ノズル １２ 下部すすぎノズル １３ 上部洗浄ノズル １４ 上部すすぎノズル １５ 開口部 １７ 傾動部 １９ リンク機構 ２０ 開閉扉 ２１ 昇降扉 ３０ 洗浄用ラック ３１ ラック ３２ 補助部材 ３３ ガイド ３４ 立て掛け部 ３５ 折り曲げ部 ３６ 立て掛け部受け ３７ 窪み ４０ 被洗浄物

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に食器などの被洗浄物を洗浄する洗
   浄室と、下部に洗浄水やすすぎ水を前記洗浄室に供給す
   る機械室とを設けた食器洗浄機に使用し、前記洗浄室に
   被洗浄物を保持する洗浄機用ラックを設け、この洗浄機
   用ラックは、上部が開口した箱状に形成されたラック
   と、このラックの開口側から突出した補助部材とを備
   え、この補助部材は、前記被洗浄物の横方向への倒れを
   防止する対向したガイドと、被洗浄物を立て掛ける着脱
   自在な立て掛け部とを有し、この立て掛け部を係止する
   立て掛け部受けを前記ガイドに設けてあることを特徴と
   する洗浄機用ラック。
2. 【請求項２】 前記立て掛け部受けは、複数設けてある
   ことを特徴とする請求項１記載の洗浄機用ラック。
3. 【請求項３】 前記ガイド、立て掛け部、立て掛け部受
   けは、線材で作られていることを特徴とする請求項１、
   ２記載の洗浄機用ラック。
4. 【請求項４】 前記立て掛け部受けは、複数の窪みを設
   けてあることを特徴とする請求項３記載の洗浄機用ラッ
   ク。
5. 【請求項５】 前記立て掛け部は、両端に折り曲げ部が
   設けてあることを特徴とする請求項３記載の洗浄機用ラ
   ック。
6. 【請求項６】 前記ガイドは、Ｕ字状に一体形成され、
   前記ガイドをラックに嵌め込めるようにしたことを特徴
   とする請求項１、２、３、４、５記載の洗浄機用ラッ
   ク。