JPH0910158A - 食器洗浄機の食器カゴ - Google Patents

食器洗浄機の食器カゴ

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JPH0910158A
JPH0910158A JP15917895A JP15917895A JPH0910158A JP H0910158 A JPH0910158 A JP H0910158A JP 15917895 A JP15917895 A JP 15917895A JP 15917895 A JP15917895 A JP 15917895A JP H0910158 A JPH0910158 A JP H0910158A
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ゆう子 金谷
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哲夫 原田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大皿や小皿などの浅底の器を収納する食器保
持部を利用して、鍋やどんぶりなど大型で深底の器を収
納すること。 【構成】 底の深い大型の器である鍋を収納する場合に
は、回動ピン13を内側に回動させ、倒した状態にす
る。そして、鍋Pを回動ピン13を倒したことによりで
きる空間内に入れ、鍋Pの片側を固定ピン12に保持さ
せて、立った状態で収納する。即ち、鍋の口の近傍が隣
接する固定ピン12の傾斜部12a同士の間に入るよう
に、鍋を少し傾けた状態で片側を傾斜部12aに載せ
る。こうして、鍋は、口が少し下を向いた状態で、傾斜
部12aに支えられ、立てられて保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食器洗浄機の食器カゴ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上方開口状の箱型の枠体内で、所
定の間隔をおいて向かい合う一対のピンを底面から立設
し、さらにこの一対のピンを所定の間隔で複数組整列さ
せ、互いに隣設した一対のピン同士の間に挟むようにし
て食器を立設保持する食器保持部を有する食器洗浄機の
食器カゴが数多くある。
【0003】そして、従来、一対のピンは、双方のピン
とも固定されたものであった。このようなものにあって
は、ピンの間隔を底の浅い食器(例えば大皿)に合わせ
ており、径が大きく底の深い食器(例えばどんぶり)や
調理器具(例えば鍋)を保持する場合には、器の下側部
分を浅くしか支えられず、ピンの上に置くというような
状態になる。よって、カゴ内にしっかり収納できず、不
安定であった。そして、底の深い食器は底部の重みで口
が上向きになりやすいので、このような不安定な状態で
は、洗浄水の噴射の衝撃によって容易に動いて上向きに
なり、洗浄後に中に水がたまったままになったり、汚れ
が残ったままになったりする虞があった。
【0004】これに対し、複数列の一対のピンからなる
食器保持部を枠体内に着脱可能とし、鍋やどんぶりなど
を収納する際には、食器保持部を取り外すようにしたも
のがある。このものは、例えば、実公平1−11166
号(A47L15/50)に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のものに
あっては、食器保持部を取り外した部分は、ピンがなく
フラットな面となるため、鍋やどんぶりなどを収納する
ときには、寝かせて口を下に伏せて置くことになり、大
きなスペースを取ってしまい、他の食器を十分に収納で
きなくなるという問題があった。また、下方から噴射さ
れた洗浄水を広い範囲で遮ってしまい、他の部分に洗浄
水がゆき渡りなくくなるという問題があった。さらに、
取り外した食器保持部を紛失してしまうという虞もあっ
た。
【0006】本発明は、食器洗浄機の食器カゴに関し、
このような問題点を解決するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る構成は、上方開口状の箱型の枠体内で、所定の間隔を
おいて向かい合う一対のピンを底面から立設し、さらに
この一対のピンを所定の間隔で複数組整列させ、互いに
隣設した一対のピン同士の間に挟むようにして食器など
を立てて保持する食器保持部を有する食器洗浄機の食器
カゴにおいて、前記一対のピンは、根元が固定された固
定ピンと、根元で前記固定ピンに対して前後方向に回動
し、立った状態と倒れた状態に切り換られる回動ピンと
で構成し、固定ピンには、前記回動ピンが倒れた状態で
使用されるときに、被洗浄物の片側を立てて保持するた
めの片側保持部を設けたものである。
【0008】本発明の請求項2に係わる構成は、請求項
1の構成において、前記固定ピンは前記食器保持部が近
接する前記枠体の側面に近い方に位置させ、前記回動ピ
ンは前記側面に遠い方に位置させたものである。
【0009】本発明の請求項3に係わる構成は、請求項
1又は2の構成において、前記片側保持部は外側に向け
て設けた傾斜部であり、この傾斜部の上端には、前記被
洗浄物が傾斜部に沿って上方へ移動するのを阻止するス
トッパを設けたものである。
【0010】本発明の請求項4に係わる構成は、請求項
1、2又は3の構成において、前記枠体は複数の線材に
より格子状に形成されると共に、前記回動ピンは前記枠
体を構成する線材の1つを回動可能にしてその上に立設
され、更に、前記回動ピンは中間部位にて折れ曲がった
形状をなし、回動ピンが倒れてピンの先端側が隣接する
線材に当接したときに、折曲点が当接点と回動軸点とを
結んだ線より上又は下に位置するものである。
【0011】
【作用】底の浅い器、例えば大皿を収納する場合には、
回動ピンを立った状態にする。そして、隣接する一対の
ピンの間に器を立てて収納する。これにより、大皿が一
対のピン同士の間に挟まれて立った状態で保持される。
【0012】一方、大型で底の深い器、例えば鍋を収納
する場合には、回動ピンを回動させ、倒した状態にす
る。そして、この鍋を回動ピンを倒したことによりでき
る空間内に入れ、鍋の片側を固定ピンの片側保持部に保
持させて、立った状態で収納する。
【0013】具体的には、鍋の口の近傍が隣接する固定
ピンの傾斜部同士の間に入るように、鍋を少し傾けた状
態で片側を固定ピンの傾斜部に載せる。即ち、鍋は、口
が少し下を向いた状態で、固定ピンの傾斜部によって支
えられ、立てられて保持される。このとき、傾斜部の上
端には、ストッパが設けられているので、鍋が軽いよう
な場合に、下方の洗浄ノズルから上方(遠心力により斜
め上方)に噴射された洗浄水の噴射圧に押されて傾斜部
に沿って上方に移動しようとしても、このストッパによ
り阻止される。よって、鍋が傾斜部からはずれて倒れて
しまうのを防止できる。
【0014】また、一対のピンのうち、枠体の側面に近
いピンを固定し、側面に遠い中央側のピンを回動可能に
しているので、鍋を収納する場合に、より広い空間を利
用でき、鍋を食器カゴの領域内に収めることができる。
【0015】さらに、鍋を収納した後、余ったスペース
に小皿などを収納する場合には、倒れている回動ピンの
ピン同士の間に小皿を入れて、回動ピン同士の間で挟み
こんで、小皿を立てた状態で保持する。このとき、回動
ピンは、中間部で折れ曲がった形状をなし、回動ピンが
倒れてピンの先端側が隣接する線材に当接したときに、
折曲点が当接点と回動軸点とを結んだ線より上又は下に
位置する、即ちピンが逆V字型又はV字型に横たわるの
で、縦方向に対しては、皿を当接点の高さ(=回動軸点
の高さ)位置と折曲点の高さの位置の異なる2点の位置
で支えることになるので、皿の前後方向の揺れに対して
強くなる。よって、皿をよりしっかりと保持することが
できる。
【0016】
【実施例】図12は本発明の実施例の食器カゴが収容さ
れる食器洗浄機を示している。食器カゴは、この洗浄室
50内の両側面に設けたレール51上に載置される。こ
の食器洗浄機では、洗浄室50の底部に貯められた水
が、ループ状のシーズヒータ52で加熱されると共に、
洗浄ポンプ53にて洗浄ノズル54へと送られ、洗浄ノ
ズル54の上面に設けられた噴出口55からその上方に
載置された食器カゴに向かって噴射される。こうして、
食器カゴに収納されている食器類が洗浄される。
【0017】以下、本発明の一実施例の食器カゴについ
て詳述する。図1乃至図3において、1は本発明の実施
例の食器カゴである。この食器カゴ1は金属線材を折り
曲げ、且つ溶接などにより組み合わせて形成され、樹脂
コーティングをほどこして仕上げられている。2は箱型
に形成した枠体で、この枠体2の底面や側面は格子状の
線材で構成されている。また、この枠体2の四隅には、
食器カゴ1を前記食器洗浄機内に入れるときに前記レー
ル51上を転がるローラ3が設けられている。
【0018】前記枠体2内には、種々の形態の食器保持
部が設けられている。この食器保持部としては、大きく
分けて、主に大皿を保持する大皿保持部4と、箸やスプ
ーンなどを保持する小物入れ5と、茶碗やお椀など底の
深い器を保持する椀保持部6と、主に小皿を保持する小
皿保持部7とがある。
【0019】前記大皿保持部4は、枠体2内の後部に設
けられており、後述する小物入れの収納部8を挟んで第
1保持部4aと第2保持部4bに分けられる。
【0020】前記第1保持部4aは、枠体2底面を構成
する、互いに所定間隔をおいて設けられた2本の線材
9、10から、互いに向かい合うように一対のピン11
を立設し、この一対のピン11を矢印X方向に5組整列
させたものである。
【0021】前記一対のピン11は、後部の側面(後
面)に近い位置に固定して設けられた線材9から立設さ
れた固定ピン12と、後面に遠い位置に設けられ、両端
部を支持部14、15により回動可能に支持された線材
10(以後、回動線材という)から立設された回動ピン
13とで構成される。前記回動ピン13は、前記回動線
材10を軸にして、前記固定ピン12に対して前後方向
(矢印Y方向)に回転可能となっている。
【0022】前記固定ピン12は、根元から直立したピ
ンを中間部で外側に折り曲げて傾斜部12a(片側保持
部に相当)を形成し、傾斜部12aの上端、即ち固定ピ
ン12の先端部を更に内側に折り曲げて直立させ、スト
ッパ12bを形成している。前記回動ピン13は、前記
固定ピン12と線対称に形成されており、やはり、中間
部にて折り曲げられている。
【0023】前記第2保持部4bは、前記固定ピン12
が立設されている同じ線材から立設されたピン16と、
前記回動線材10の横に同一線上に設けられているが、
固定されている線材17から立設されたピン18とから
なる一対のピン19を矢印X方向に3組整列させたもの
である。この第2保持部4bの一対のピン19の形状
は、前記第1保持部4aの一対のピン11と同形状にな
っている。
【0024】なお、第1保持部4aが本発明の食器保持
部に相当し、第1保持部4aの一対のピン11が本発明
の一対のピンに相当する。
【0025】前記小物入れ5は、樹脂成型品であり、ま
た、箸やスプーンなどが倒れにくくなるように複数の部
屋に細かく仕切られている。そして、この小物入れ5
は、前記収納部8に着脱可能に取り付けられている。
【0026】図4乃び図5に示すように、前記小物入れ
5の前記第2保持部4b側の側部には、側部との間で包
丁などの刃物Kの刃部を収納する樹脂製の包持片20が
着脱可能に取り付けられており、小物入れ5の側部から
は一体に刃部の上下端を支持する支持片21が複数個設
けられている。そして、これら包持片20と支持片21
とにより刃物が保持される。
【0027】前記小物入れ5に取り付けられた前記包持
片20は、前記回動線材10の近傍の上方に位置してお
り、包持片20の下端部と小物入れ5の側部とを利用し
て、前記回動ピン13を立った状態で保持するための係
止部が設けられている。
【0028】即ち、前記包持片20の下端部には前記小
物入れ5の側部との間に所定間隔を置いて並行に縦長の
リブ22を一体形成し、側部との間で収容部23を形成
しており、前記回動線材10には、回動ピン13が立っ
た状態にあるときに、先端部が前記収容部23に係止さ
れる係止ピン24を立設している。また、小物入れ5の
側部からは、係止ピン24を収容部23内に係止するた
めに収容部23への出入口を狭くする、山形に突出した
突起25を形成している。
【0029】こうして、前記回動ピン13が立った状態
にあるときには、前記係止ピン24が前記収容部23内
に係止され、回動ピン13の外側(固定ピンと反対側)
への倒れは、係止ピン24が前記包持片20の下端部に
当ることで阻止される。また、内側(固定ピン側)への
倒れは係止ピン24が突起25に当ることで阻止され
る。
【0030】しかし、前記収容部23内の係止ピン24
は、内側へある程度の力をかけると、前記突起25の山
を乗り越えて、前記包持片20のリブ22を外側に押
す。リブ22は樹脂でできているため多少変形して外側
へ拡がるので、係止ピン24は出入口を拡げながらそこ
を通り、収容部23から外れる。これにより、係止状態
が解除され、回動ピン13が内側に倒れる状態となる。
逆に、係止ピン24を、同じようにして出入口を拡げな
がら収容部23内に収容すると、回動ピン13が係止さ
れた状態となる。このようにして、回動ピン13は、立
った状態と内側に倒れた状態とに切り換え可能となる。
【0031】前記椀保持部6は、前記枠体2内の前部に
設けられており、枠体2の底面と前面とに結合し両者間
に位置するゲート26を作り、このゲート10を矢印X
方向に複数組整列させたものである。このゲート26の
中央部26aは、茶碗やお椀の形状に合わせて横方向に
湾曲させている。
【0032】前記小皿保持部7は、正面から見て前記枠
体2の左側部に設けられており、奥側に設けられた主小
皿保持部7aと、手前側に設けられた補助小皿保持部7
bとからなる。前記主小皿保持部7aは、前記大皿保持
部4とほぼ同じ奥行きを有し、前記補助小皿保持部7b
は、前記椀保持部6とほぼ同じ奥行きを有する。
【0033】前記主小皿保持部7aは、前記枠体2底面
から互いに向かい合うように一対の直立ピン27を立設
し、この一対の直立ピン27を複数組整列させ、これを
前後2列に配置したものである。特に、この主小皿保持
部7aの前側の列では、長い一対の直立ピン27aと短
い一対の直立ピン27bが交互に並べられている。ま
た、前記補助小皿保持部7bでは、種々の所定形状の異
形ピン28が所定位置に立設されている。
【0034】前記枠体2のほぼ左半面の領域の上方に
は、グラスや湯のみなどを載せるカップ棚28が設けら
れている。このカップ棚28は、前記補助小皿保持部7
bの領域と前記椀保持部6の一部の領域の上方に設置さ
れる第1棚28aと、前記主小皿保持部7aの領域と前
記大皿保持部4の一部(第2保持部4b)の領域の上方
に設置される第2棚28bとに2分割して設けられてい
る。これら第1棚28a及び第2棚28bは、共に浅底
状に形成され、それぞれ中央には仕切り29が設けられ
ており、それぞれが更に2つの棚に分けられている。
【0035】前記第1棚28aは、前記枠体2の前面及
び側面中央から設けられた支持棒30、31に両端部が
回転可能に支持されており、第2棚28bは、前記側面
中央の支持棒31及び後面から設けられた支持棒32に
両端部が回転可能に支持されている。本実施例では、前
記側面中央の支持棒31一つで、第1棚28aと第2棚
28bの双方を支持している。
【0036】前記枠体2の側面の上方には、前記カップ
棚28の外側を覆う枠33が設けられており、この枠3
3の前・後下端部には、一対の棚ストッパ34が設けら
れている。
【0037】前記第1棚28a及び第2棚28bにおい
て、前記枠33に囲われた外側の棚には、グラスなどの
背の高いカップが載せられ、枠33に囲われていない内
側の棚には、小鉢や湯のみなどの背の低いカップが載せ
られる。
【0038】前記第1棚28a及び第2棚28bは、非
使用時には前記枠33に沿って立てられ、使用時には前
記棚ストッパ34に支えられて、前記枠体2の左半面の
上方に設置される。このときには、枠33側に向かって
下方にやや傾いており、これによって、それぞれの棚に
載せられた器が枠33や仕切り29に支えられるように
している。
【0039】以上、上記構成のもと、まず、前記大皿保
持部4、特に第1保持部4aに、底の浅い器である皿を
収納する場合と、底の深い大型の器である鍋を収納する
場合について図6及び図7に基づいて説明する。
【0040】底の浅い器である大皿や小皿を収納する場
合には、図6に示すように、回動ピン13を立った状態
にする。そして、隣接する一対のピン11の間に皿を立
てて入れる。これにより、皿が一対のピン11同士の間
に挟まれて立った状態で保持される。
【0041】このとき、大皿LDは、その糸尻部を一対
のピン11の間に収容するようにして立設保持されてお
り、一対のピン11の上部、即ち末広がりに拡がった部
分で糸尻部の外側、即ち皿の周縁部が支えられている。
また、小皿SDは、一対のピン11の下部、即ち並行に
直立した部分で、主にこの皿の周縁部が支えられる。
【0042】一方、底の深い大型の器である鍋を収納す
る場合には、図7に示すように、回動ピン13を内側に
回動させ、倒した状態にする。そして、鍋Pを回動ピン
13を倒したことによりできる空間内に入れ、鍋Pの片
側を固定ピン12に保持させて、立った状態で収納す
る。
【0043】即ち、鍋の口の近傍が隣接する固定ピン1
2の傾斜部12a同士の間に入るように、鍋を少し傾け
た状態で片側を傾斜部12aに載せる。こうして、鍋
は、口が少し下を向いた状態で、傾斜部12aに支えら
れ、立てられて保持される。
【0044】したがって、口を下にして伏せて置かれた
状態と違って、収納スペースを大きく取らず、余ったス
ペースに他の食器などを収納することができるようにな
る。また、下方から噴射された洗浄水を広い範囲で遮っ
てしまうようなことがなく、他の部分に洗浄水がゆき渡
り易くなる。さらに、鍋を収納するときでも、ピンを取
り外す必要がないので、紛失という問題が発生しない。
【0045】また、鍋の片側を固定ピン12の傾斜部1
2aで受けているので、鍋は下側と横側の双方から支え
られることになり、より安定して支えられる。
【0046】さらに、傾斜部12aの上端である、固定
ピン13の先端部では、ピンを直立させてストッパ12
bを形成しており、鍋が軽いような場合に、下方の洗浄
ノズル54から上方(遠心力により斜め上方)に噴射さ
れた洗浄水の噴射圧に押されて傾斜部12aに沿って上
方に移動しようとしても、このストッパ12bにより阻
止される。よって、鍋が傾斜部12aから外れて倒れて
しまうのを防止できる。
【0047】次に、鍋を収納した後、余ったスペースに
小皿などを収納する場合には、倒れている回動ピン13
の隣接するピン同士の間に小皿SDを入れて、このピン
同士の間で小皿の下部を挟みこんで、小皿を立てた状態
で保持する。同時に、小皿は隣接する固定ピン12同士
の間にも位置することになり、固定ピン12同士の間で
小皿の片側が支えられる。
【0048】このとき、回動ピン13は、中間部で折れ
曲がった形状をなし、回動ピン13が倒れてピンの先端
側が固定ピン12が立設されている線材9に当接したと
きに、折曲点Aが当接点Bと回動軸点Cとを結んだ線よ
り下に位置する、即ちピンがV字型に横たわるので、縦
方向に対しては、皿を当接点Bの高さ(=回動軸点Cの
高さ)位置と折曲点Aの高さの位置の異なる2点の位置
で支えることになるので、皿の前後方向の揺れに対して
強くなる。よって、皿をよりしっかりと保持することが
できる。
【0049】次に、カップ棚28にグラスや湯のみなど
を収容する場合について説明する。第1棚28a及び第
2棚28bが設置される領域の双方ともに、背の高い食
器が収納されていない場合には、第1棚28a及び第2
棚28bの双方が使用できるので、双方の棚を設置して
双方の棚にグラスや湯のみなどを載せる。
【0050】一方、図8に示すように、第2棚28bが
設置される領域である主小皿保持部7aに背の高いグラ
スが収納されていたり、大皿保持部4の第2保持部4b
に大皿が収納されていたりして、第2棚28bが使用で
きず、第1棚28aの設置される領域である補助小皿保
持部7bや椀保持部6には、何も収納されていなかった
り、椀や小皿など背の低い食器が収納されていたりして
いて、第1棚28aのみが使用できる場合には、第1棚
28aのみを設置し、この棚にグラスや湯のみを載せ
る。特に、第2棚28bの設置領域内には、大皿保持部
4があるため、第2棚28bが使用できないケースが多
くなる。
【0051】このような場合、従来では、カップ棚は一
つであり、食器の保持部の領域毎にカップ棚が分かれて
いなかったので、一つの領域に背の高い食器が収容され
ただけで、他の領域の上方も使用できなかったが、本実
施例のように、食器の保持部の領域を考えて、棚を分割
するようにしているので、効率よく棚を使うことがで
き、収納効率がよくなる。
【0052】さて、図9及び図10は回動ピン13の他
の係止構造を示す本発明の他の実施例であり、35は回
動ピン13が立設されている回動線材10が交わる線材
40と、回動線材10の近傍を並行に走る線材37の双
方に取り付けられたフック部材である。このフック部材
36は、回動ピン13を回転可能に支持する支持部38
と、回動ピン13を立てた状態で保持するために、回動
ピン13自身を収容して係止する係止部39とを備えて
る。回動ピン13は、内側から係止部39内に填め込ま
れることにより係止される。フック部材36は、双方の
線材40、37に取り付けられることにより前後左右に
動かないようにされている。
【0053】図11は回動ピン13が外側(固定ピンと
反対側)に倒れる本発明の他の実施例を示したものであ
る。
【0054】この実施例において、鍋を収納した後、余
ったスペースに小皿などを収納する場合には、やはり倒
れている回動ピン13の隣接するピン同士の間に小皿S
Dを入れて、このピン同士の間で小皿の下部を挟みこん
で、小皿を立てた状態で保持する。
【0055】このとき、回動ピン13が外側に倒れてピ
ンの先端側が隣接している線材に当接したときに、折曲
点Aが当接点Bと回動軸点Cとを結んだ線より上に位置
する、即ちピンが逆V字型に横たわるので、やはり、縦
方向に対しては、皿を当接点Bの高さ(=回動軸点Cの
高さ)位置と折曲点Aの高さの位置の異なる2点の位置
で支えることになるので、皿の前後方向の揺れに対して
強くなる。よって、皿をよりしっかりと保持することが
できる。しかも、V字型になる場合に比べて、より皿の
上の方を支えることができるので、固定ピン12による
支えがなくても、安定して支えられる。
【0056】
【発明の効果】本発明の食器カゴの請求項1に係わる構
成によれば、回動ピンを倒した状態にすることにより、
広い空間を確保するようにしているので、大皿や小皿な
どの底の浅い器を収納するための食器保持部を利用し
て、どんぶりや鍋などの大型で底の深い器を収納するで
きる。
【0057】その上、残った固定ピンで、器の片側を保
持し、器を立った状態で収納できるようにしているの
で、口を下にして伏せて置かれた状態と違って、収納ス
ペースを大きく取られず、余ったスペースに他の食器な
どを収納することができるようになる。また、下方から
噴射された洗浄水を広い範囲で遮ってしまうようなこと
がなく、他の部分に洗浄水がゆき渡り易くなる。さら
に、大型で底の深い器を収納するときでも、ピンを取り
外す必要がないので、紛失という問題が発生しない。
【0058】また、請求項2に係わる構成によれば、一
対のピンのうち、枠体の側面に近いピンを固定し、側面
に遠い中央側のピンを回動可能にしているので、大型で
底の深い器を収納する場合により広い空間を利用でき、
大型で底の深い器を食器カゴの領域内に収めることがで
きる。
【0059】さらに、請求項3に係わる構成によれば、
固定ピンに傾斜部を設け、この傾斜部で器の片側を受け
るようにしているので、器の口の部分を隣接する固定ピ
ン同士の間に挟めたときに、器の下側と横側の双方から
支えられることになり、より安定して器が支えられると
共に、傾斜部の上端には、ストッパが設けられているの
で、器が軽いような場合に、下方の洗浄ノズルから上方
(遠心力により斜め上方)に噴射された洗浄水の噴射圧
に押されて傾斜部に沿って上方に移動しようとしても、
このストッパにより阻止される。よって、器が傾斜部か
ら外れて倒れてしまうのを防止できる。
【0060】さらに、請求項4に係わる構成によれば、
大型で底の深い器を収納し、余ったスペースに小皿など
を収納する場合には、倒れている回動ピンのピン同士の
間に小皿を入れて、回動ピン同士の間で挟みこんで、小
皿を立てた状態で保持するが、このとき、回動ピンは、
中間部で折れ曲がった形状をなし、回動ピンが倒れてピ
ンの先端側が隣接する線材に当接したときに、折曲点が
当接点と回動軸点とを結んだ線より上又は下に位置して
いる、即ちピンが逆V字型又はV字型になっているの
で、縦方向に対しては、皿を当接点の高さ(=回動軸点
の高さ)位置と折曲点の高さの位置の異なる2点の位置
で支えることになるので、皿の前後方向の揺れに対して
強くなる。よって、皿をよりしっかりと保持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食器カゴの構成を示す
斜視図である。
【図2】種々の食器保持部の構成を示すカップ棚を外し
た食器カゴの平面図である。
【図3】カップ棚の構成を示す平面図である。
【図4】小物入れに設けた回動ピンの係止部の構成を示
す小物入れの正面図である。
【図5】同じく小物入れの平面図である。
【図6】大皿保持部の第1保持部に大皿や小皿を収納し
た状態を示す図である。
【図7】同じく大皿保持部の第1保持部に鍋を収納した
状態を示す図である。
【図8】主小皿保持部に背の高いグラスが収納されてい
るときのカップ棚の使用形態を示す図である。
【図9】回動ピンの他の係止構造を示す回動ピンの正面
図である。
【図10】同じく回動ピンの平面図である。
【図11】回動ピンが外側(固定ピンと反対側)に倒れ
る本発明の他の実施例を示した図である。
【図12】本発明実施例の食器カゴが収容される食器洗
浄機の構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
2 枠体 4 第1保持部(食器保持部) 11 一対のピン 12 固定ピン 13 回動ピン 12a 傾斜部(片側保持部) 12b ストッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方開口状の箱型の枠体内で、所定の間
    隔をおいて向かい合う一対のピンを底面から立設し、さ
    らにこの一対のピンを所定の間隔で複数組整列させ、互
    いに隣設した一対のピン同士の間に挟むようにして食器
    などを立てて保持する食器保持部を有する食器洗浄機の
    食器カゴにおいて、前記一対のピンは、根元が固定され
    た固定ピンと、根元で前記固定ピンに対して前後方向に
    回動し、立った状態と倒れた状態に切り換られる回動ピ
    ンとで構成し、固定ピンには、前記回動ピンが倒れた状
    態で使用されるときに、被洗浄物の片側を立った状態に
    保持するための片側保持部を設けたことを特徴とする食
    器洗浄機の食器カゴ。
  2. 【請求項2】 前記固定ピンは前記食器保持部が近接す
    る前記枠体の側面に近い方に位置させ、前記回動ピンは
    前記側面に遠い方に位置させたことを特徴とする請求項
    1に記載の食器洗浄機の食器カゴ。
  3. 【請求項3】 前記片側保持部は外側に向けて設けた傾
    斜部であり、この傾斜部の上端には、前記被洗浄物が傾
    斜部に沿って上方へ移動するのを阻止するストッパを設
    けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄
    機の食器カゴ。
  4. 【請求項4】 前記枠体は複数の線材により格子状に形
    成されると共に、前記回動ピンは前記枠体を構成する線
    材の1つを回動可能にしてその上に立設され、更に、前
    記回動ピンは中間部位にて折れ曲がった形状をなし、回
    動ピンが倒れてピンの先端側が隣接する線材に当接した
    ときに、折曲点が当接点と回動軸点とを結んだ線より上
    又は下に位置することを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載の食器洗浄機の食器カゴ。
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