JP2002360197A - 麺類の褐変防止方法 - Google Patents
麺類の褐変防止方法Info
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Abstract
時間湿熱下加熱処理しても麺線の褐変を防止できる方法
を提供する。特に、加熱処理時の麺線の褐変が抑えられ
るだけでなく、保存時においても褐変が進行せず、中華
麺風味が高い麺類、好ましくは長期保存可能な麺類を提
供する。 【解決手段】 麺類の製造方法において、水酸化カル
シウムおよび/または酸化カルシウムを含む物質を麺原
料に添加して、麺線中に含有する水酸化カルシウムの量
を麺の粉体原料に対する重量比で0.25〜1.5%と
した麺線を、α化せずにまたはα化処理した後、湿熱下
95℃以上で30分以上加熱処理し、加熱処理後の麺線
のpHを9.5以上とする。
Description
量の水蒸気の存在する状態で加熱処理する状態)で長時
間加熱処理する麺類において、麺線の褐変を防止する方
法に関する。さらに詳しくは、pHの高い麺類におい
て、該麺線を、例えば包装体に密封包装して加熱殺菌処
理する等の、湿熱下で長時間加熱処理する場合におい
て、加熱処理中、および保存中における麺線の褐変、及
び劣化を防止できる麺類の製造方法に関する。また、本
発明は、当該方法に使用するアルカリ剤に関する。
状態で長時間加熱処理すると、いわゆるカン焼けと呼ば
れる現象によって、加熱処理時に麺線が褐色に変色(加
熱褐変という)し、焦げ臭のような異臭が生じて商品価
値の無いものとなってしまう。この現象は、麺線のpH
と麺線に負荷される温度と時間、さらには使用される原
料等によって左右されるもので、一律にどのような条件
に達すれば起こる現象とは言いにくいが、通常、一般的
な配合、製法で作られた生麺線、α化麺線の場合には9
5℃以上の湿熱状態で加熱すると、加熱処理後の麺線の
pHが9.0以上の場合は30分程度で麺線は確実に褐
変し、9.5以上では30分程度で商品価値のないほど
褐変してしまう。従って、麺線がアルカリ性の場合に
は、調理のために行う短時間の茹で、蒸し処理において
は問題はないが、例えば保存性を向上させるために湿熱
下で長時間の加熱処理を行う場合等には、麺線の褐変が
問題となる。
乾燥した麺以外の麺類)において、室内での一般的な環
境下で長期間の保存を可能にした麺類としてレトルト麺
があるが、レトルト麺はその製造過程において、湿熱下
121℃4分以上(品温)という過酷な加熱条件が負荷
されるために、麺線がアルカリ性の中華麺の場合には褐
変がひどく、麺線pHがアルカリ性のレトルト中華麺は
従来商品化が不可能と考えられていた。
性から酸性の状態に調整してレトルト殺菌を行い、その
後麺線にアルカリ剤を吸収させて麺線pHをアルカリ性
にする技術が特開平8−38084号、特開平8−11
2070号として開示されている。しかし、これらの方
法のように、酸性下で加熱処理した後に、麺線pHをア
ルカリ性に調整したとしても、調整後の麺線pHが概ね
9.0を越える場合には、室温下でも2〜3週間の保存
で麺線が褐変し(保存褐変という)、pHが9.5を超
える場合には2〜3週間で商品価値の無いほど褐変し
て、異臭が発生する。
レトルト処理する麺類において、かんすいとしてリン酸
3ナトリウム又はリン酸3カリウムを使用することで、
加熱による褐変を防止する技術が記載されているが、当
該公開公報には「pHが8を超えると褐変を防止する効
果が低下する」と記載されているなど、高いpHには対
応できず、効果は十分でなかった。
性でありながら、レトルト殺菌のような過酷な条件をか
けずに、できれば100℃程度の常圧下での加熱処理に
よって長期保存が可能な麺類を得ることを目的として、
鋭意研究を行って来た。その結果、麺原料に所定量のプ
ロタミンを含有し、かつ所定のpH(アルカリ性下)に
調整して包装体に密封し、約100℃前後で加熱処理す
ることで、加熱温度が低いにもかかわらず麺線を完全に
滅菌することができ、これによって室内での一般的な保
存状態でも長期保存が可能なアルカリ性のウェットタイ
プの麺を製造可能とした。しかし、この場合でも、密封
状態での加熱処理時にレトルト麺ほどではないものの、
加熱褐変の問題があり、また、室温保存中に保存褐変が
進行するという問題が残っていた。
な問題点に対して、麺線pHがアルカリ性の麺類におい
て、長時間湿熱下加熱処理しても麺線の褐変を防止でき
る方法を提供することを課題とする。
用される炭酸ナトリウムや炭酸カリウムを使用したので
は褐変して商品化できないレベルのpHと加熱処理条件
(加熱処理後pH9.5以上、湿熱下95℃以上30分
以上加熱)において、加熱処理時の麺線の褐変が抑えら
れるだけでなく、保存時においても褐変が進行せず、中
華麺風味が高い麺類、好ましくは長期保存可能な麺類を
提供することを目的とする。また本発明は、当該麺類に
使用する褐変を防止することのできるアルカリ剤を提供
することをも目的とする。
解決すべく発明されたものであり、その要旨とするとこ
ろは、麺類の製造方法であって、水酸化カルシウムおよ
び/または酸化カルシウムを含む物質を麺原料に添加し
て、麺線中に含有する水酸化カルシウムの量を麺の粉体
原料(小麦粉、穀粉、澱粉)に対する重量比で0.25
〜1.5%とした麺線を、α化せずにまたはα化処理し
た後、湿熱下95℃以上で30分以上加熱処理し、加熱
処理後の麺線のpHを9.5以上とする麺類の製造方法
である(本発明で加熱処理後のpHとは、加熱処理後冷
却して間もなくのpHであり、長期保存後のpHを指す
ものではない。また、加熱処理後のpHで規定するの
は、加熱処理によってpHは大きく低下するためで(一
般的な中華麺の配合の場合にはpHは1程度低下す
る)、この低下は、添加物の量、種類によって大きく異
なり、加熱処理前のpHで規定するのは適切でないため
である。)
間加熱処理(95℃以上30分以上)を行う麺類におい
て、加熱処理後の麺線pHを9.5以上のアルカリ性と
しても褐変のない麺、もしくは褐変の度合いを商品化可
能な程度に低減した麺とすることができる。例えば、加
熱温度を約100℃として60分程度加熱処理する場合
でも、アルカリ剤(麺線pHをアルカリ性に調整するた
めの添加剤)に水酸化カルシウム(麺に処理する時点で
は酸化カルシウムでも可)を用いることで、加熱処理後
のpHが11.0を超えるような条件設定を行っても、
商品化の可能な程度に褐変を抑えた麺を製造することが
できる。なお、加熱温度については、上限130℃程度
まで適用可能と思われ(上限130℃とは上限が130
℃に達する加熱と言う意味で、130℃を30分以上維
持するという意味ではない)、また、加熱時間について
は95℃程度を維持する場合には、120分程度行って
も商品化が可能な程度に褐変を抑えた麺を製造すること
ができる。
水酸化カルシウムの量を、麺の粉体原料中重量比で0.
25%以上とするのは、95℃以上で加熱処理した後の
麺線pHを9.5以上(pH9.5は一般的なかんすい
を使った方法では商品化が困難なほど褐変するpH)と
し、かつ褐変の程度を商品化可能な程度にとどめるため
に、他のかんすいと併用する場合に最低必要とされる水
酸化カルシウムの量である。また、1.5%以下とする
のは、1.5%を超えるとカルシウムのえぐみが感じら
れて好ましくないためである。また、さらに好ましくは
麺線に含有する水酸化カルシウムの量は、麺の粉体原料
粉中重量比で0.5%〜1.0%であるのが望ましい。
この範囲とすることで、他のかんすいを併用しなくと
も、単独で加熱処理後の麺線pHを9.5〜10.5と
することができ、かつ褐変の程度を充分に商品化可能な
程度にすることができる。
は、麺線に処理する時点では酸化カルシウムの形態で用
いても良い。酸化カルシウムは、添加する練り水や麺線
中の水分と反応してすぐに水酸化カルシウムに変換され
るので、麺線中には水酸化カルシウムとして含有され
る。
熱下95℃以上で30分以上加熱処理する方法が、α化
せずにまたはα化処理した麺線を包装体に密封包装して
95℃以上で30分以上加熱処理する方法である。この
ように、麺線を包装体に密封包装して加熱処理すること
で、包装された形態の保存性の高い麺類とすることがで
きる。例えば加熱処理条件をレトルト処理とすれば、短
時間処理で長期保存可能な麺を製造することができる。
間加熱処理する麺類においては褐変の原因になるが、本
発明においては麺原料にさらに少量のかんすいを含有さ
せることが好ましい。この理由は、麺線に水酸化カルシ
ウム以外に少量のかんすいを含有させておくことで、ア
ルカリ領域でのpH緩衝作用を付与し、また中華麺らし
い風味を改善することができるためである。従って、水
酸化カルシウム(酸化カルシウムでも可)に併せてかん
すい、特に炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムあるいは
これらの混合物を添加するのが好ましい。好ましい添加
量としては、粉体原料に対する重量比で0.1%〜1.
5%、特に好ましくは0.5%〜1.2%添加する。
ム小麦粉を使用することで、さらに麺線の褐変を抑える
ことができる。この場合、デュラム小麦粉の使用量は、
麺の粉体原料中重量比で10%以上、好ましくは主原料
とする(50%以上)、最も好ましくは全ての小麦粉を
デュラム小麦粉とすることが好ましい。
しまう加熱処理条件、すなわち湿熱下95℃以上で30
分以上加熱処理する麺類に対して適用されるものである
が、さらに高温高圧下で加熱処理する場合には、従来の
配合では30分もたたないうちに褐変がおこることは自
明であり(例えば110℃の高温高圧の場合は10分程
度の加熱でひどく褐変する)、本発明はこのような加熱
処理条件にも適用する。すなわち本発明は、具体的に
は、110℃以上の湿熱下で加熱処理する場合において
は、10分以上加熱処理する麺類において特に有効であ
る。
おいて、麺原料にさらにプロタミンを添加し、かつ加熱
温度を95℃以上約100℃以下(常圧下での沸騰水、
沸騰蒸気による加熱状態)で加熱時間を30分以上、好
ましくは40分以上とする方法である。この方法によれ
ば、加熱処理後の麺線pHが9.5以上のアルカリ性で
ありながら褐変が抑制され、しかも、レトルト処理のよ
うな過酷な条件をかけずに麺線を完全に無菌化し、室内
の一般的な保存状態で数ヶ月以上の長期間に渡って保存
可能な、従来にない麺類を得ることが可能となる。この
場合、プロタミンの添加量は粉体原料に対して重量比
で、0.08%〜0.3%とする必要があり、これより
少ないと殺菌効果が充分でなく、これより多いと味に影
響が出る。
分以上加熱処理する麺類の褐変防止方法であって、麺に
含有させるアルカリ剤として水酸化カルシウムおよび/
または酸化カルシウムを用いる麺類の褐変防止方法であ
る。この方法によれば、加熱処理後の麺線pHが9.5
以上のアルカリ性の麺であっても、湿熱下で長時間加熱
しても褐変しない、もしくは褐変の抑制された麺類とす
ることができる。
および/または酸化カルシウムを含む麺用のアルカリ
剤、兼褐変防止剤であって、本剤を湿熱下で長時間加熱
処理する麺類に使用することで、麺線pHをアルカリ性
としながら、しかも麺線の褐変を防止することができ
る。
詳細に説明する。
って製造することができる。すなわち、小麦粉に必要に
応じて穀粉や澱粉を加えて原料粉(粉体原料)とし、こ
れに必要に応じて、かんすい、食塩、グルテン、卵白、
増粘多糖類、色素等の添加剤を添加し、練り水(練り水
に前記添加剤等を溶解させておいてもよい)を加えて混
練した後、押し出して麺線とするか、圧延して麺帯とし
た後これを切り出して麺線とする。商品の品名を「中華
麺」と表示するためには原料にかんすいを添加する。
ウムまたは酸化カルシウム、もしくはこれらの両方を含
有する物質を添加することを必須とするが、添加の方法
としては、混練の際に原料に粉体で添加するか練り水に
懸濁して原料に添加する。原料に添加するのは、麺線中
に均一にしかも一定量を含有させることができる点で有
利なだけでなく、水酸化カルシウム、酸化カルシウムの
場合には水に対する溶解度が低いために、原料の混練時
に添加しておかないと、所定量を麺線に含有させること
が困難なためである。
は、酸化カルシウムは練り水または麺線中の水分と反応
してすぐに水酸化カルシウムに変換する。従って、酸化
カルシウムで添加しても麺線中では水酸化カルシウムの
形態で含有される。麺線中に含有する水酸化カルシウム
の量としては、麺の原料粉(小麦粉、穀粉、澱粉等の粉
体原料)に対する重量比で0.25%〜1.5%とする
のがよく、さらに好ましくは0.5%〜1.0%とす
る。酸化カルシウムで添加する場合は、添加する酸化カ
ルシウムの量を前記水酸化カルシウムの重量の約75%
の量とすれば、麺線中では前記水酸化カルシウムの含有
量となる。なお、添加する水酸化カルシウム、酸化カル
シウムは単独でも、また混合物でも、他の物質を含む添
加物製剤の形でも、さらにはこれらを主成分とする焼成
カルシウムの形態で加えても良いが、結果的に麺線に含
有する水酸化カルシウムの量が前記の量になるように添
加する。
粉に対する重量比で0.25%以上とするのは、100
℃程度で60分程度加熱した場合に、加熱処理後のpH
を9.5以上とし、かつ商品化が可能な程度に褐変を抑
えるために、かんすい(炭酸ナトリウムまたは炭酸カリ
ウムもしくはこれらの混合物を主剤とするかんすい)を
併用した場合において、添加しなければならない水酸化
カルシウムの量が約0.25%以上と考えられるためで
ある。すなわち、湿熱下長時間の加熱処理を行った後の
麺線pHを9.5以上として、それでいて褐変の程度を
商品化が可能な状態に抑えるためには、アルカリ剤とし
てかんすい(同前)だけの添加では不可能で、少なくと
も0.25%程度の水酸化カルシウムを添加する必要が
ある。また、水酸化カルシウムの含有量を1.5%以下
とするのは、これ以上添加すると、味にえぐ味が出て好
ましくないためである。また、特に好ましい含有量とし
て0.5%〜1.0%とするのは、かんすいと併用しな
くとも、単独で加熱処理後の麺線pHを9.5〜10.
5とすることができ、しかも褐変の程度を、充分に商品
化可能な程度に調整することができる範囲が0.5%〜
1.0%であるためである。
料にかんすいを添加する必要がある。かんすいは一般的
に炭酸ナトリウムや炭酸カリウムを主体とするものが多
いが、食品添加物として食品衛生法上で「かんすい」に
規定されているものであれば、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムに限定されずに使用できる。本発明では特段の記
載のあるものを除いて「かんすい」とはこれらのものを
総称する(食品衛生法上、水酸化カルシウム、酸化カル
シウムはかんすいに分類されていない)。
ることで(原料粉でも練り水でも可)、水酸化カルシウ
ム、酸化カルシウムを単独で用いる場合よりも、麺にお
けるアルカリ領域でのpH緩衝能を期待できる点や、よ
り中華麺らしい風味を得られる点で好ましい。この場合
の好ましいかんすいとしては炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムもしくはこれらの混合物が上げられる。ただし、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等を多量に加えると麺線が
褐変するので、添加量は原料粉に対して重量比で0.1
%〜1.5%程度、好ましくは0.5%〜1.2%とす
るのが良い。
小麦粉を添加、使用することが好ましい。本発明ではデ
ュラム小麦粉は粉末状のデュラム小麦粉だけでなくデュ
ラム小麦のセモリナも含むものとし、どちらも使用可能
である。デュラム小麦粉のみでも麺線の褐変を抑制する
ことができるが、水酸化カルシウムと併用することで、
褐変抑制の効果を格段に向上させることができる。この
場合の原料粉中のデュラム小麦粉の量としては、重量比
で10%以上、好ましくは50%以上とし、主原料をデ
ュラム小麦粉とするのがよく、さらに好ましくは、使用
する小麦粉を全てデュラム小麦粉にするのが良い。
加すると(原料粉でも練り水でも可)、後の加熱条件を
常圧下100℃程度(95℃〜約100℃)としても、
麺を無菌化することが可能で、麺線が包装体に密封され
たままの状態であれば、室内の一般的な保存において数
ヶ月以上長期保存することができる。その条件として
は、麺線pHを加熱処理後の麺線pHで約9.0以上、
プロタミン含量を麺の粉体原料の重量に対して0.08
%〜0.3%、好ましくは0.1〜0.3%とする。
0.08%以下では無菌化することが難しく(長期間の
保存は不可)、また、0.3%を超えると味に影響が出
る。
線を得た後、必要に応じてα化処理する。α化処理は蒸
し、茹で、あるいはこれら双方を行うこともでき、また
レトルト殺菌条件下等、高温高圧下で行うこともでき
る。α化処理する場合は、後の工程で行われる湿熱下長
時間の加熱処理で麺線が伸びきってしまう場合があるの
で、α化の度合いを低めに設定しておく、あるいは麺線
の水分含量を低めに調整しておくのが良い。
た麺線を湿熱下で加熱処理する。湿熱下加熱処理する方
法は、前記の生麺線やα化処理した麺線を95℃以上
で、流通蒸気下、または高圧蒸気下で30分以上蒸し処
理する、あるいは、包装体に包装もしくは密封包装し
て、包装体外の温度を95℃以上として30分以上加熱
処理する。麺線に水分が含有されていることで、包装体
に包装して加熱処理すれば麺線を湿熱下加熱処理するこ
とができるが、麺線に水分が少ない場合は、包装体に麺
と一緒に水やほぐれ改良剤等の水溶液を添加して加熱処
理すると良い。また、製品を一般的な室内の条件で長期
間保存可能とするためには、麺線を密封包装して加熱処
理する必要があるが、その場合の包装体としては、加熱
処理時に破裂しない強度を有するLL麺用パウチやレト
ルトパウチ、その他、剛性の金属やプラスチック容器等
が使用可能である。
を添加することで長期保存性を付与する場合には、加熱
処理後の麺線pHが9.5以上(ただし、保存性付与の
目的だけからすれば、pHは最低約9.0以上であれば
一応保存性は付与可能)、好ましくは安全性の点から約
10となるようにして、95℃以上約100℃以下の加
熱条件で30分〜90分程度加熱処理する。この方法に
よれば商品化が十分に可能な程度に褐変の抑えられた長
期保存が可能なウェットタイプの包装麺とすることがで
きる。
ないアルカリ性の麺類を製造するが、製造された麺は、
そのまま、あるいはさらに外包材、外容器等に包装され
て商品とする。製品はアルカリ性であり、中華麺風味を
有するので、製品形態としては、中華麺が好ましいが、
かんすいを添加しないことによって、中華麺以外の麺と
することもできる。
理する方法の他、商品形態が密封包装タイプの長期保存
麺の場合には、熱湯注加するだけで喫食可能なワンタッ
チタイプの麺類とすることもできる。またその他、電子
レンジ調理等各種調理喫食方法も適用可能である。
加熱処理(95℃以上30分以上)する麺類において、
加熱処理時、および保存時の褐変を防止できるアルカリ
剤、兼褐変防止剤を提案することができる。本発明のア
ルカリ剤兼褐変防止剤は、水酸化カルシウム、酸化カル
シウムおよびこれらの混合物を主剤とするもので、麺原
料に添加することで、pHを少量で高くでき、pH10
程度でも100℃60分程度の加熱条件であれば、商品
化の可能な程度に褐変を抑制できる。なお、本発明のア
ルカリ剤兼褐変防止剤は、水酸化カルシウム、酸化カル
シウムおよびこれらの混合物だけでもよいが、これらを
含有する各種焼成カルシウムでもよく、また、pH緩衝
作用を持たせるために、さらにかんすい等を混合したも
のであっても良い。
説明するが、本発明は、これら実験例、実施例の開示に
基づいて限定的に解釈されるべきでない。
15gを粉体でよく混合し、0〜20gのかんすい(炭
酸カリウム3:炭酸ナトリウム2)と、食塩20g、重
合リン酸塩1gを含む練水390mlを加えてよく混練し
てドウを作製した。得られたドウを圧延して麺帯とし、
連続圧延して麺厚1.5mmとし、切刃20番で切り出
し、麺線とした。この麺線を適当な長さにカットし、1
食分110gを計り取った。この麺線を沸騰水で20秒
間茹で、茹で後直ちに冷水中で40秒間水洗し、LL麺
用のパウチに投入し、パウチをヒートシールして含気状
態で密封した。
に入れ、沸騰蒸気中で95〜100℃で60分間加熱処
理し、処理後直ちにパウチごと冷水で冷却した。このよ
うにして製造した麺のpHを測定するため、同様に製造
したサンプルを開封し、その麺線20gをイオン交換水
180mlと加えてホモゲナイズして麺懸濁液を作製し、
pHを測定し、加熱処理後の麺線pHとした。
存後、開封し、麺の褐変度を以下の基準で測定するとと
もに、麺線を丼に入れて沸騰水を加え、1分間放置後ほ
ぐして喫食し、中華麺の風味を以下の基準で確認した。
結果を表1に示す。
ない、1:わずかに色が濃いが気にならない程度、2:
わずかに褐変が見られるが充分に商品化できるレベル、
3:褐変していて商品化に難あり、4:激しく褐変して
いる <中華麺臭評価基準> −:中華麺臭がしない、±:わ
ずかに中華麺臭がある、+:弱い中華麺臭がある、+
+:中華麺臭が充分に感じられる、+++強い中華麺臭
がある
剤として水酸化カルシウムを添加した麺では、かんすい
のみを添加した麺より麺pHが高いにも関わらず、褐変
の度合いは抑えられており、また、水酸化カルシウムと
かんすいを併用した麺についても、かんすいのみを添加
したのものよりも麺pHが高いにも関わらず褐変が抑え
られていた。従って、麺に水酸化カルシウムを使用する
ことで、麺線の褐変を極力抑えながら麺pHを上げるこ
とができることが確認された。
うが強く感じられ、従って、褐変を抑制しながら、かつ
中華麺らしい風味を得るには水酸化カルシウムとかんす
いを併用するのが好ましいと考えられた。
または15gを粉体でよく混合したものに、食塩20
g、重合リン酸塩1gを含む練水390mlを加えてよく
混練してドウを作製した。一方、水酸化カルシウムを添
加せずに、前記練り水にさらに15gのかんすい(炭酸
カリウム3:炭酸ナトリウム2)を添加したドウを作製
した。これら得られたドウを圧延して麺帯とし、連続圧
延して麺厚1.5mmとし、切刃20番で切り出し、麺線
とした。この麺線を適当な長さにカットし、1食分11
0gを計り取った。この麺線を沸騰水で20秒間茹で、
茹で後直ちに冷水中で40秒間水洗し、LL麺用のパウ
チに投入し、パウチをヒートシールして含気状態で密封
した。
に入れ、加圧蒸気殺菌庫中で110℃で10分間加熱処
理し、処理後直ちに蒸気庫中の高圧蒸気を抜いて常圧に
し、取り出してパウチごと冷水で冷却した。このように
して製造した麺を実験例1同様にpHを測定するととも
に、一晩4℃で保存後、開封し、麺の褐変度を実験例1
同様に測定した。結果を表2に示す。
いても、アルカリ剤として水酸化カルシウムを用いた場
合、かんすいを使用する場合に比べてpHが高いにも関
わらず麺の褐変を低く抑制することができた。
て製造した麺について、パウチに封入したまま30℃で
1ヶ月間保存したが、保存中の褐変の進行は認められな
かった。
たは水酸化カルシウム10gを粉体で加えてよく混合
し、これら粉体混合したものに20gの食塩、1gの重
合リン酸塩を含む練水390mlを加えてよく混練し、ド
ウを作製した。一方、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ムを添加せずに、前記練り水にさらに10g又は20g
のかんすい(炭酸カリウム:炭酸ナトリウム=3:2)
を加えたドウも同様に作製した。次いでこれらのドウを
圧延して麺帯とし、連続圧延して麺厚1.5mmとし、切
刃20番で切り出して麺線とした。この麺線を適当な長
さにカットし、1食分110gを計り取った。この生麺
線を家庭用蒸し器に入れ、沸騰蒸気中(約100℃)で
30分間それぞれ蒸し上げた後、蒸し器から取り出して
冷水中で20秒間水洗し、蒸篭蒸し風の麺線を得た。
れぞれについて実施例1に示す方法で麺線pHを測定
し、麺の褐変度も同様に評価した。結果を表3に示す。
添加した麺よりも酸化カルシウム、水酸化カルシウムを
用いた方が褐変が顕著に抑えられた。
0g、エーテル化澱粉50gを原料粉とし、水酸化カル
シウム10gを粉体でよく混合した。これに、かんすい
(炭酸カリウム3:炭酸ナトリウム2)10gと、重合
リン酸塩1g、食塩20gにさらに鮭の白子由来のプロ
タミン1gを含む練水390mlを加えてよく混練してド
ウを作製した。得られたドウを圧延して麺帯とし、連続
圧延して麺厚1.5mmとし、切刃20番で切り出し、麺
線とした。この麺線を蒸気庫0.4kg/cm2の沸騰蒸気
下で2分間蒸煮した後、適当な長さにカットし、1食分
110gを計り取った。さらに、この麺線を沸騰水で2
0秒間茹で、茹で後直ちに冷水中で40秒間水洗し、L
L麺用のパウチに投入し、パウチをヒートシールして含
気状態で密封した。
に入れ、沸騰蒸気中で60分間加熱処理し、処理後直ち
にパウチごと冷水で冷却した。このようにして製造した
麺のpHを実験例1同様に測定したところ、10.35
であった。また、麺の褐変度の評価は、実験例1の評価
基準で測定して「2」に想当するものであった。
00食を9〜11月の3ヶ月間室内で保存したが、全て
の保存麺において褐変の進行は見られなかった。また、
3ヶ月間保存したにも関わらず、腐敗した麺は皆無であ
った。なお、3ヵ月室内保存後の麺のpHは9.55で
あった。
の一部を恒温器で35℃で4ヶ月間保存したが、この条
件下でも麺の褐変の進行はほとんど見られなかった。ま
た、保存後細菌検査、真菌検査を実施したが、微生物は
全く検出されず、上記の製法で得られた滅菌パウチ封入
麺が35℃の保存においても、少なくとも4ヶ月間は無
菌状態に保たれていることことが確認された。なお、3
5℃4ヶ月間保存した麺のpHは9.22であった。
加熱処理するpHの高い麺類において、麺線の褐変、劣
化を抑えることができる。この褐変、劣化の防止効果
は、加熱処理時の褐変現象だけでなく、室内の一般的な
保存状態での保存過程における麺線の褐変、劣化にも有
効である。特に、麺線を包装体に密封包装して長時間加
熱処理する長期保存性の麺類においては、褐変の問題に
よって麺線pHを9.5以上の高いアルカリ性(加熱処
理後pH)にすることができなかったが、本発明の方法
及びアルカリ剤、兼褐変防止剤を使用することで、この
ような麺の製造が可能となった。
ムまたは酸化カルシウムの使用に加えて原料粉にデュラ
ム小麦粉を用いることで、褐変防止の効果はさらに高く
なる。さらに、麺線原料にプロタミンを添加すること
で、100℃程度の常圧下での加熱条件であっても、室
内で長期間の保存が可能な、ウェットタイプのしかも麺
線pHがアルカリ性の麺を得ることができ、この場合で
も加熱処理中、保存中に褐変、品質劣化のない麺とする
ことができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 水酸化カルシウムおよび/または酸化カ
ルシウムを含む物質を麺原料に添加して、麺線中に含有
する水酸化カルシウムの量を麺の粉体原料に対する重量
比で0.25〜1.5%とした麺線を、α化せずにまた
はα化処理した後、湿熱下95℃以上で30分以上加熱
処理し、加熱処理後の麺線のpHを9.5以上とする麺
類の製造方法 - 【請求項2】 前記湿熱下95℃以上で30分以上加熱
処理する方法が、前記α化せずにまたはα化処理した麺
線を包装体に密封包装して95℃以上で30分以上加熱
処理する方法である請求項1に記載の麺類の製造方法 - 【請求項3】 麺原料にさらにかんすいを添加する請求
項1または2に記載の麺類の製造方法 - 【請求項4】 麺原料にデュラム小麦粉を含む請求項1
から3のいずれかに記載の麺類の製造方法 - 【請求項5】 前記湿熱下95℃以上で30分以上の加
熱処理に替えて、湿熱下110℃で10分以上加熱処理
する請求項1から4のいずれかに記載の麺類の製造方法 - 【請求項6】 前記麺原料にさらにプロタミンを添加
し、かつ、前記湿熱下95℃以上で30分以上加熱処理
する方法が、包装体に密封包装して95℃以上約100
℃以下で30分以上加熱処理する方法である請求項1か
ら4のいずれかに記載の麺類の製造方法 - 【請求項7】 麺線を湿熱下95℃以上で30分以上加
熱処理する麺類において、麺に添加するアルカリ剤とし
て水酸化カルシウムおよび/または酸化カルシウムを用
いる麺類の褐変防止方法 - 【請求項8】 水酸化カルシウムおよび/または酸化カ
ルシウムを含む麺用のアルカリ剤、兼褐変防止剤
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- 2001-06-06 JP JP2001170940A patent/JP4402319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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