JP2002360034A - 畝用作業台車 - Google Patents

畝用作業台車

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JP2002360034A
JP2002360034A JP2001175975A JP2001175975A JP2002360034A JP 2002360034 A JP2002360034 A JP 2002360034A JP 2001175975 A JP2001175975 A JP 2001175975A JP 2001175975 A JP2001175975 A JP 2001175975A JP 2002360034 A JP2002360034 A JP 2002360034A
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wheels
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Makoto Yoshida
良 吉田
Akira Nishizawa
章 西沢
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NISHIZAWA KK
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 畝上への苗植え付け作業や作物収穫作業は、腰を屈めた
不自然な姿勢で長時間連続して行う必要があり、非常に
疲れるとともに、作業の中断時間が多くなって作業能率
が低かった。 【課題】 【解決手段】 人が乗れる作業台1の左右に畝Aを跨ぐ
間隔をもって左側車輪21と右側車輪22A,22Bを
設けるとともに、作業台1の少なくとも左右片側に前後
2つの車輪22A,22Bを設けた自走式の畝用作業台
車において、作業台1における前後2つの車輪22A,
22B間に人が座れる間隔の着座スペース4を設け、該
着座スペース4には、人が作業台1の側部外方に向いて
座れる座台5を畝Aの上面に近接する低位置まで下げた
状態で設置することにより、畝に対する作業を作業台車
に乗ったままで行えるとともに、畝上面に近い位置で作
業が行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、畝のある畑で農
作業(例えば苗の植え付けや作物の収穫等)を行うとき
に使用する畝用作業台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】広面積
の畑で農作業(例えば苗の植え付けや作物の収穫等)を
行うときには、苗を載せたり、収穫物を載せたりするた
めの荷車を使用することが多い。この従来の農作業用の
荷車は、動力装置(電動モータ)で走行する形式のもの
が多く、畝に沿って移動させながら、荷車に載せている
苗を畝に植え付けたり、収穫物を荷車上に載せたりして
使用する。尚、この種の農作業用の荷車は、畝を跨いで
左右の車輪を各畝溝に走行させるようになっている。
【0003】ところで、従来のこの種の荷車は、畑で作
業中には単に苗や収穫物を載せて移動させる運搬車とし
ての機能しかない。即ち、この荷車の荷台には、人が乗
れる構造のものもあるが、荷台に作業員が乗ったままで
は畝上面までの距離(高さ)が遠くて、荷台上から畝に
苗を植えたり畝の作物を収穫することはできない。
【0004】従って、従来の荷車を使用しても、苗の植
え付け作業や作物の収穫作業は、作業員が畝溝を歩行し
ながら、苗の植え付け箇所(又は作物の収穫箇所)ごと
に腰を屈めて行う必要があり、苛酷な労働(特に腰痛の
原因)となっていた。又、この種の農作業は、長時間連
続して行うが、腰を屈めた不自然な姿勢を長時間継続す
ることができず、頻繁に作業を中断して休憩(腰を伸ば
す)する必要があり、その分、作業能率が低下するとい
う問題があった。因に、従来では、10アールの畑に苗
を植え付けるのに、7〜8時間を要しているのが現状で
ある。
【0005】本願発明は、従来の農作業用荷車の問題点
に鑑み、作業台車に乗った(座った)ままで、畝に対し
て苗の植え付け作業や作物の収穫作業が行えるようにし
た畝用作業台車を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、農作業に使用される畝用作業台車を対象に
している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明の畝用作業台車は、人が乗れる作業
台の左右に畝を跨ぐ間隔をもって左側車輪と右側車輪を
設けるとともに、作業台の少なくとも左右片側に前後2
つの車輪を設けた自走式に構成されている。尚、本願の
畝用作業台車において、車輪は3輪でも4輪でもよい。
又、作業台車を走行させるための動力装置としては電動
モータが使用できる。
【0007】又、本願請求項1の畝用作業台車には、作
業台における左右片側の前後2つの車輪間に人が座れる
間隔の着座スペースを設けている。この着座スペース
は、前後長さが60〜70cm程度で、左右幅が50〜6
0cm程度の大きさで側方に開放させた状態で形成されて
いる。尚、これらの数値は特に限定するものではなく、
適宜に設計変更できる。又、作業台における着座スペー
スの前後(又は前後何れか一方)には、苗や収穫物収容
用の容器を載せる荷台が形成されている。
【0008】着座スペースには、人が座れる座台を設置
している。この座台は、人が作業台の側部外方に向けて
座れる状態で、且つ畝の上面に近接する低位置まで下げ
た状態で設置されている。尚、台座の下面と畝の上面と
の間には3〜5cm程度の間隔が空くようにするとよい。
又、座台の下方には、該座台に座った状態で足を載せる
足載台を設けることができる。この足載台は、前後の車
輪を結ぶ線上に設けると、作業時に畝溝内に位置するの
で、車輪の下面近くまで下げた位置に設置できる。
【0009】この畝用作業台車は、座台に座った状態で
作業台車の走行・停止操作を行えるようになっている。
作業台車の走行・停止操作は、クラッチレバーの「入」
「切」で行うようにするとよい。尚、この作業台車を畝
に沿って例えば10cm/秒〜20cm/秒程度の低速で走
行させるときには、作業台車を連続走行させながら、畝
の植え付け位置に順次苗を植え付けていくようにするこ
ともできる。この場合は、クラッチレバーは「入」の状
態のままでよい。
【0010】この請求項1の畝用作業台車は、使用時に
は1つの畝を跨いでその両側の畝溝に左右の車輪を接地
させる。尚、苗の植え付けや収穫等の作業は、この作業
台車を跨がらせた畝の隣(座台対面側)の畝に対して行
われる。この作業台車設置状態では、座台が畝上面に近
接する低位置にあるので、該座台上に座った状態で隣の
畝の上面に無理なく手が届くようになっている。又、座
台上に座った状態では、足(膝より下の部分)が畝溝部
分に位置するので窮屈にならない。そして、座台に座っ
たままで、作業台車を少しづつ(植え付け間隔づつ)間
欠的に走行させて、畝上に順次作業(苗の植え付け作業
や作物の収穫作業)を行っていく。
【0011】このように、この畝用作業台車を使用すれ
ば、畝に対する作業を座台に座ったままで行え、しかも
該座台が比較的低位置にあるので、作業を行う畝上面ま
での高さが近くなって作業姿勢が悪くならない。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の畝用作業台車に
おいて、座台の高さを畝の高さに応じて調節し得る座台
高さ調節手段を設けている。座台高さ調節手段として
は、座台を上下にスライドし得る構造のものを採用でき
る。
【0012】畝の好適な高さは、作物の種類や畑の地質
等によって異なり、一般に25〜35cmの範囲に設定さ
れることが多い。又、本願の畝用作業台車では、座台を
畝の上面に近づけるほど、座ったときの作業位置が低く
なって(作業をすべき畝上面までが近くなって)、作業
がし易くなる。そして、この請求項2の畝用作業台車の
ように、座台の高さを調節し得るようにすると、畝の高
さが異なっても座台をその畝上面に可及的に近づけるこ
とができる。本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の畝用作業
台車において、左右の車輪の間隔を畝溝の間隔に応じて
調整し得る車輪間隔調節手段を設けている。この車輪間
隔調節手段としては、作業側とは反対側の車輪を作業台
に対してスライドさせ得るようにしたものを採用でき
る。
【0013】畝の幅は、作物の種類によって異なり、畝
の幅が異なると当然に畝溝の間隔も異なる。ところで、
この畝用作業台車の左右の車輪は、畝を跨いでその両側
の畝溝を走行させるが、この請求項3の畝用作業台車の
ように、左右の車輪の間隔を調節し得るようにすると、
該車輪間隔を正確に畝溝間隔に対応させることができ
る。本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれか1
項の畝用作業台車において、作業台における駆動車輪と
対角線方向の角部付近に手持ちハンドルを設けている。
【0014】この手持ちハンドルは、作業台車を次の畝
溝に移し替えるときに使用するもので、該手持ちハンド
ルを持ち上げると、駆動車輪を接地させた状態で他の車
輪を地面から持ち上げることができる。このように、1
輪(駆動車輪)のみを接地させた状態では、該接地車輪
を中心にして作業台車を小回り旋回させることができる
とともに、接地車輪が駆動車輪であるので、1輪接地状
態で自走させることができる。
【0015】
【発明の効果】本願発明の畝用作業台車には、次のよう
な効果がある。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の畝用作業台車は、作業台における左右片
側の前後2つの車輪間に人が座れる間隔の着座スペース
を設けるとともに、該着座スペースに人が座れる座台を
設けているので、苗の植え付けや収穫等の作業を座台に
座ったままで連続して行える。
【0016】又、座台は、作業台車の側方に向いて座る
ことができるので、足を畝溝の底付近まで降ろして作業
が行え、しかも座台を畝の上面に近接する低位置まで下
げた状態で設置しているので、座台上に座った状態で隣
の畝の上面に無理なく手が届き、作業姿勢が楽になって
長時間連続して作業を行っても疲れにくくなるという効
果がある。尚、このように、長時間作業でも疲れにくく
なると、作業中断時間を短くできて、作業能率を向上さ
せることができる。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明は、上記請求項1の畝用作業台車に
おいて、座台の高さを畝の高さに応じて調節し得る座台
高さ調節手段を設けている。
【0017】従って、この請求項2の畝用作業台車で
は、請求項1の効果に加えて、実際の畝高さに応じて座
台を畝上面に可及的に近づけることができ、その分、作
業位置が一層低くなって作業すべき隣の畝上面に近くな
り、作業姿勢が一層楽になるという効果がある。本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の畝用作業
台車において、左右の車輪の間隔を畝溝の間隔に応じて
調整し得る車輪間隔調節手段を設けているので、色々な
畝幅に対して左右の車輪間隔を正確に対応させることが
できる。
【0018】従って、この請求項3の畝用作業台車で
は、請求項1又は2の効果に加えて、1台で色々な畝幅
の畑に対応できるという効果がある。本願請求項4の発明の効果 本願請求項4の発明は、上記請求項1〜3の畝用作業台
車において、作業台における駆動車輪と対角線方向の角
部付近に手持ちハンドルを設けている。そして、この手
持ちハンドルを持ち上げると、駆動車輪を接地させた状
態で他の車輪を地面から持ち上げることができる。
【0019】従って、この請求項4の畝用作業台車で
は、請求項1〜3の効果に加えて、手持ちハンドルを持
ち上げることにより、1輪接地で作業台車を小回り旋回
させることができ、しかも接地車輪が駆動車輪であるの
で、1輪接地状態で自走させることができ、作業台車の
旋回操作を簡単に行えるという効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本願
の実施形態を説明すると、この実施形態の畝用作業台車
は、作業台1を1つの左側車輪21と2つの右側車輪2
2A,22Bの3輪で支持して構成されている。尚、図
示の実施形態では、図1及び図2において、右側を
「前」と表現し、左側を「後」と表現する。又、図2の
上側及び図3の左側を「左」と表現し、図2の下側及び
図3の右側を「右」と表現する。
【0021】作業台1は、パイプ材を組付けて形成され
ている。この作業台1には、前後中央部付近において3
本のフレーム材11,12,13で平面視コ形に囲った
着座スペース4が形成されている。又、作業台1には、
着座スペース4の前後に荷台2,2を設けている。この
荷台2,2上には、苗や収穫物を収容する容器が載せら
れる。
【0022】着座スペース4は、そこに人が座れる広さ
を有している。尚、この着座スペース4の広さは、図示
例のものでは前後幅が65cm程度、左奥行き幅が55cm
程度に形成されているが、このらの数値は特に限定する
ものではない。この着座スペース4は、作業台車の右側
が開放(開放部41)されている。
【0023】3つの各車輪21,22A,22Bは、直
径が約50cm程度のものを使用している。又、各右側車
輪22A,22Bは、着座スペース4の開放部41を塞
がないように前後に広い間隔をもって設置されている。
尚、図示例では、前後各車輪22A,22Bの軸間隔が
120〜130cm程度に設定されている。左側車輪21
は、各右側車輪22A,22Bの前後方向中間位置に設
置されている。尚、この実施形態では、3輪を使用した
ものを採用しているが、4輪のものも採用できる。
【0024】着座スペース4内には、人が座れる座台5
が取付けられている。この座台5は、前後方向に長い形
状のものが使用されており、前後各支持フレーム50,
50により着座スペース4の前後2つのフレーム材1
2,13から吊下げ支持されている。そして、この座台
5には、図3に示すように、人が作業台車の右側方に向
いて座れるようになっている。
【0025】又、座台5は、左右位置調節手段51,5
1で左右に位置調整し得るとともに、座台高さ調節手段
55,55により上下高さを調節し得るようになってい
る。即ち、左右位置調節手段51,51は、着座スペー
ス4の前後各フレーム材12,13にスライド自在に嵌
合させたスライダー52,52と該スライダー52,5
2をロックする止めネジ53,53を有している。他
方、座台高さ調節手段55,55は、左右位置調節手段
51,51の各スライダー52,52に上下方向に向け
て固定した筒体56,56と該各筒体56,56に螺合
させた止めネジ57,57を有している。
【0026】左右位置調節手段51,51は、各止めネ
ジ53,53を弛めると、前後各フレーム材12,13
に沿って座台高さ調節手段55,55とともに座台5を
左右にスライドさせ得る(左右に位置調節し得る)よう
になっている。そして、座台5の左右位置調節後は、各
止めネジ53,53を締め付けてスライダー52,52
を固定する。この左右位置調節手段51,51は、図3
に示すように作業台車の設置位置から作業を行う畝Aま
での距離や作業者の身長等によって、座台5の左右位置
を作業がし易い位置に調節するものである。
【0027】座台高さ調節手段55,55は、各止めネ
ジ57,57を弛めると、座台5の各支持フレーム5
0,50を各筒体56,56内で上下にスライドさせて
座台5の高さを調節し得るようになっている。そして、
座台5の高さ調節後は、各止めネジ57,57を締め付
けて各支持フレーム50,50を筒体56,56に固定
する。この座台高さ調節手段55,55は、畝Aの上面
高さに応じて座台5の高さを調節するものであるが、該
台座5は畝Aの上面に可及的に近づけるほど、座台5に
座ったときの作業位置が低くなって作業がし易くなる。
【0028】着座スペース4の開放部41には、2つの
足載台6,6が設けられている。この各足載台6,6
は、足載台高さ調節手段60,60により高さ位置を調
節し得るようになっている。この各足載台高さ調節手段
60,60は、上下に向けて取付けたパイプ製フレーム
材61,61内にそれぞれ足載台取付フレーム62,6
2を上下スライド自在に挿通させるとともに、足載台
6,6の高さ調節後に各足載台取付フレーム62,62
を各止めネジ63,63でフレーム材61,61に固定
し得るようになっている。尚、各足載台6,6は、図1
又は図3に示すように、畝溝Bの底に可及的に近づける
とよい。又、各足載台6,6は、不要時には図1に鎖線
図示(符号6′)するように上方に跳ね上げることがで
きる。
【0029】左側車輪21は、車輪間隔調節手段70,
70によって左右に位置調節し得るようになっている。
この車輪間隔調節手段70,70は、左側車輪21側に
取付けている前後2本のフレーム材71,71をそれぞ
れ着座スペース4の前後各フレーム材12,13(パイ
プ製)内にスライド自在に挿通させているとともに、車
輪側フレーム材71,71を止めネジ72,72で固定
し得るようになっている。そして、各止めネジ72,7
2を弛めると、車輪側フレーム材71,71を着座スペ
ース4側のフレーム材12,13に対してスライドさせ
て左側車輪21の左右位置を調節でき、その後に各止め
ネジ72,72を締め付ければ左側車輪21を所定位置
に固定できる。このように、この車輪間隔調節手段7
0,70は、隣接する畝溝B,Bの間隔に応じて左右の
車輪の間隔を調節するものであり、1台で色々な畝溝間
隔の畑に適用できる。
【0030】この作業台車は、動力装置3で走行せしめ
られる。この動力装置3には、バッテリー32から給電
される電動モータ31が使用されている。そして、この
動力装置3では、電動モータ31からの回転力を駆動ロ
ーラ(ゴムローラ)33に伝達し、該駆動ローラ33を
右前車輪22Aの外周面に接触させることにより、該右
前車輪22Aに回転力を伝達し得るようにしている。
尚、この実施形態では、右前車輪22Aが駆動車輪とな
る。
【0031】電動モータ31は、制御盤30のスイッチ
により正逆両方向に回転させ得るようになっている。従
って、この作業台車は、前・後両方向に走行させること
ができる。又、作業台車の走行スピードは、制御盤30
のボリュームコントローラで調節できる。尚、作業時に
は、10cm/秒〜20cm/秒程度の低速で行う。
【0032】駆動ローラ33は、クラッチレバー34を
押し引き操作することで、「入」位置(車輪に接触する
位置)と「切」位置(車輪から離間する位置)との間で
変位させ得るようになっている。又、クラッチレバー3
4は、座台5に座った状態で「入・切」操作ができる。
尚、この実施形態では、動力装置3(電動モータ31、
バッテリー32、駆動ローラ33等)は、右前車輪22
A付近に集約して設置されている。
【0033】作業台1における駆動車輪22Aと対角線
方向の角部付近には、手持ちハンドル8,8を設けてい
る。この手持ちハンドル8,8は、作業台車を次の畝溝
に移し代えるときに使用するもので、該手持ちハンドル
を持ち上げると、駆動車輪22Aを接地させた状態で他
の車輪21,22Bを地面から持ち上げることができ
る。このように、1輪(駆動車輪22A)のみを接地さ
せた状態では、該接地車輪を中心にして作業台車を小回
り旋回させることができるとともに、接地車輪が駆動車
輪22Aであるので、1輪接地状態で動力装置3により
走行させることができる。尚、手持ちハンドル8,8を
持ち上げる際に、重量の重い動力装置3(電動モータ3
1、バッテリー32、駆動ローラ33等)が手持ちハン
ドルから遠い接地車輪22A付近にに集約して設置され
ているので、該手持ちハンドル8,8を軽く持ち上げる
ことができる。
【0034】一方の手持ちハンドル8には、電動モータ
31を作動させる手元スイッチ81を設けている。この
手元スイッチ81は、バッテリー32、電動モータ3
1、及び制御盤30内のスイッチに対して直列に接続し
ておく。
【0035】そして、この作業台車の通常使用時には、
手元スイッチ81をONにした状態で、制御盤30のス
イッチ(前進用と後進用の2つのスイッチがある)で電
動モータ31を作動させる。尚、通常使用時には、電動
モータ31は連続作動させておき、クラッチレバー34
の操作で走行・停止の切り換えを行う。又、各手持ちハ
ンドル8,8を持ち上げて、駆動車輪(右前車輪)22
Aのみで方向変換する場合には、まず手元スイッチ81
をOFFにしておき、制御盤30のスイッチ(前進用と
後進用の何れか一方のスイッチ)をONにするとともに
クラッチレバー34を「入」にしておく(駆動ローラ3
3が右前車輪22Aに接触する)。尚、この状態では、
手元スイッチ81がOFFであるので、電動モータ31
は停止している。そして、駆動車輪(右前車輪)22A
のみを接地させた状態で、手元スイッチ81をONにす
ると、電動モータ31に通電されて駆動ローラ33を介
して駆動車輪22Aを回転させ、1輪接地状態で走行さ
せることができる。
【0036】右後車輪22Bは、舵取りレバー23で姿
勢変更させ得るようになっている。即ち、通常運転時に
は、舵取りレバー23を図2に示すように中立位置でロ
ックしておくが(この状態では右後車輪22Bが右前車
輪22Aと同じ方向に向いている)、進行方向を変更す
るときには、舵取りレバー23をロック位置から外し
(上に揺動させる)、該舵取りレバー23を右又は左に
操作することにより、右後車輪22Bの指向方向を変え
ることができる(作業台車の進行方向を変えることがで
きる)。
【0037】この実施形態の畝用作業台車は、図1及び
図3に示すように、1つの畝Aを跨いでその両側の畝溝
B,Bに左右の車輪21、22A,22Bを接地させて
使用する。尚、苗の植え付けや収穫等の作業は、この作
業台車を跨がらせた畝の隣の畝A(座台5が対面する側
の畝)に対して行われる。そして、作業時には、図3に
示すように作業者が作業台車の右側方に向いた姿勢で座
台5に腰掛けるとともに各足載台6,6に足を載せ、完
全に作業台車に乗った状態で作業(例えば苗植え付け作
業)を行う。
【0038】ところで、この作業状態では、座台5が畝
Aの上面に近接する低位置にあるので、該座台5上に座
った状態では、作業者がかなり低位置になり、隣の畝A
の上面に無理なく手が届くようになる。又、作業者は作
業台車の側方に向いて座れるので、足部分を畝溝Bの底
付近まで差し入れることができ、その分、作業姿勢が窮
屈にならない。
【0039】そして、この作業台車は、座台5に座った
ままで、クラッチレバー34を「入」「切」操作するこ
とで走行させたり停止させたりし得る。尚、苗の植え付
け作業時においては、この作業台車を畝に沿って例えば
10cm/秒〜20cm/秒程度の低速で走行させると、作
業台車を連続走行させながら、畝の植え付け位置に順次
苗を植え付けていくことができる。この場合は、クラッ
チレバーは「入」の状態のままでよい。
【0040】又、1つの畝Aの終端部まで作業が終わる
と、作業台車から降り、手持ちハンドル8,8を持ち上
げて駆動車輪(右前車輪)22Aのみを接地させ、その
状態で作業台車を小回り旋回させて、次の畝Aに跨がせ
る。このとき、手持ちハンドル8に設けた手元スイッチ
81を操作すると、駆動車輪22Aを回転させることが
できるので、手持ちハンドル8,8を押さなくても作業
台車を前進させることができる。
【0041】このように、本願実施形態の畝用作業台車
を使用すると、作業者が作業台車に乗ったままで作業が
行え、しかも畝Aの上面に近い位置で作業が行えるので
作業姿勢が楽になり、長時間継続して作業を行っても疲
労度が大幅に軽減される。特に、作業時に中腰になる姿
勢が少なくなるので、腰痛が起こりにくくなる。又、作
業中の疲労度合いが大幅に軽減されるので、作業の中断
時間を短くでき(従来のように不自然な姿勢で作業を行
う場合は疲れるので頻繁に作業を中断していた)、作業
能率が大幅に向上する。因に、従来では、10アールの
畑に芋苗を植え付けるのに、7〜8時間要していたが、
この作業台車を使用すると3〜4時間で行えた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の畝用作業台車の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【符号の説明】
1は作業台、2は荷台、3は動力装置、4は着座スペー
ス、5は座台、6は足載台、8は手持ちハンドル、21
は左側車輪、22Aは右前車輪、22Bは右後車輪、4
1は開放部、51は左右位置調節手段、55は座台高さ
調節手段、60は足載台高さ調節手段、70は車輪間隔
調節手段、Aは畝、Bは畝溝である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人が乗れる作業台(1)の左右に畝
    (A)を跨ぐ間隔をもって左側車輪(21)と右側車輪
    (22A,22B)を設けるとともに、作業台(1)の
    少なくとも左右片側に前後2つの車輪(22A,22
    B)を設けた自走式の畝用作業台車であって、 作業台(1)における前記前後2つの車輪(22A,2
    2B)間に人が座れる間隔の着座スペース(4)を設
    け、 該着座スペース(4)には、人が作業台(1)の側部外
    方に向いて座れる座台(5)を畝(A)の上面に近接す
    る低位置まで下げた状態で設置した、 ことを特徴とする畝用作業台車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、座台(5)の高さを
    畝(A)の高さに応じて調節し得る座台高さ調節手段
    (55)を設けたことを特徴とする畝用作業台車。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、左右の車輪
    (21、22A,22B)の間隔を畝溝(B,B)の間
    隔に応じて調整し得る車輪間隔調節手段(70)を設け
    たことを特徴とする畝用作業台車。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、作業台(1)における駆動車輪(22A)と対角線
    方向の角部付近に、該駆動車輪(22A)を接地させた
    状態で他の車輪(21,22B)を持ち上げるための手
    持ちハンドル(8,8)を設けたことを特徴とする畝用
    作業台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006219969A (ja) * 2005-01-13 2006-08-24 Sekisui Chem Co Ltd 床下収納装置

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