JP2002359769A - 手振れ補正装置および手振れ補正方法 - Google Patents

手振れ補正装置および手振れ補正方法

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JP2002359769A
JP2002359769A JP2001164417A JP2001164417A JP2002359769A JP 2002359769 A JP2002359769 A JP 2002359769A JP 2001164417 A JP2001164417 A JP 2001164417A JP 2001164417 A JP2001164417 A JP 2001164417A JP 2002359769 A JP2002359769 A JP 2002359769A
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camera shake
shake correction
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Yuichi Ariga
雄一 有賀
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適正な手振れ補正が行われた撮影画像を得る
ことができる手振れ補正装置を提供する。 【解決手段】 MPU1は、デジタルフィルタ(手振れ
補正演算特性)を変更しながら補正レンズ11の駆動量
を算出して補正レンズ11を駆動し、デジタルフィルタ
の変更毎にイメージセンサ10上に結像された被写体像
を取り込むように制御し、デジタルフィルタ特性の変更
毎に取り込まれた被写体像のそれぞれを参照して変更さ
れたデジタルフィルタ特性の中から最適なデジタルフィ
ルタを選択し、該選択されたデジタルフィルタを設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影装置の振れに
よる被写体像の移動を補正するための手振れ補正装置お
よび手振れ補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、カメラにおいて、露出決定や
ピント合せなどの撮影にとって重要な作業を全て自動化
することによって、カメラ操作に未熟な人が撮影失敗を
起こす可能性を非常に少なくしている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れに
よる画質の低下を防ぐためのシステムも研究されてお
り、撮影者の撮影ミスを誘発する要因がなくなりつつあ
る。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzから10Hz範囲内の振動であるが、シャッ
タのレリーズ時点においてこのような手振れを起こして
も像振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な方
法は、上記手振れによるカメラの振動を加速度、角加速
度、角速度、角変位等を検出する振れ検出センサを用い
て検出し、その検出値に応じて補正レンズを変位させる
ものである。従って、カメラ振れが生じても像振れが生
じない写真を撮影するためには、第1に、カメラの振動
を正確に検出し、第2に、検出された振動に応じて手振
れによる光軸変化を補正することが必要である。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサを用いた振れ検出装置と、カメラ振
れ補正のためにその出力を適宜演算処理する演算手段を
カメラに搭載することによって行われる。そして、この
演算情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正手段を駆
動させることによって、像振れ抑制が行われる。この他
に、光軸を変化させる手段として、可変式のプリズムに
より光軸を曲げることにより、像振れを抑制する方法も
ある。
【0007】このような手振れ補正装置において、振れ
検出装置の出力信号を適宜演算処理する演算手段では、
デジタルフィルタ演算を行うことにより信号から手振れ
の周波数を抽出し、手振れ以外ノイズ等の信号除去を行
う。また、同時にデジタルフィルタ演算を行うことによ
り信号の位相を補正している。この演算結果に基づいて
補正手段を駆動することにより、手振れの補正が行われ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の手振れ
補正装置においては、手振れ補正演算特性が一つである
ので、ユーザの撮影技術レベルによらず同じ手振れ補正
装置が提供されることになる。このような手振れ補正装
置においては、ユーザが初心者で技術レベルが低い場
合、手振れの周波数は高いので、デジタルフィルタ演算
で抽出する周波数が低いと、速く大きなブレに応答する
ことができなくなり、手振れ補正が有効に作用しないこ
とになる。また逆に、ユーザが上級者で技術レベルが高
い場合、手振れの周波数は低いので、デジタルフィルタ
演算で抽出する周波数が高いと、微少な手振れの動きに
過敏に反応して逆に像がブレてしまう結果となる。
【0009】本発明の目的は、適正な手振れ補正が行わ
れた撮影画像を得ることができる手振れ補正装置および
手振れ補正方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光学系を有する撮影装置の振れ量を検出する振れ検出手
段と、前記光学系に組み込まれ、前記撮影装置の振れに
よる被写体像の移動を補正するための補正手段と、前記
補正手段を駆動する駆動手段と、前記振れ検出手段の出
力および手振れ補正演算特性に応じて、前記駆動手段に
よる前記補正手段の駆動量を算出する駆動量算出手段
と、前記光学系を介して結像された被写体像を取り込む
像取込手段と、前記駆動量算出手段の手振れ補正演算特
性を変更しながら駆動量を算出して前記補正手段を駆動
し、前記手振れ補正演算特性の変更毎に前記光学系を介
して結像された被写体像を取り込むように前記駆動手
段、前記駆動量算出手段および前記像取込手段を制御す
る制御手段と、前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り
込まれた被写体像のそれぞれを参照して前記変更された
手振れ補正演算特性の中から最適な手振れ補正演算特性
を選択し、該選択された手振れ補正演算特性を前記駆動
量算出手段に設定する演算特性設定手段とを備えること
を特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の手
振れ補正装置において、前記像取込手段により前記手振
れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像のコ
ントラストを数値化するコントラスト演算手段を備え、
前記演算特性設定手段は、前記コントラスト演算手段に
より得られた数値に基づき最も高いコントラストの被写
体像が得られたときの手振れ補正演算特性を前記最適な
手振れ補正演算特性として選択することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の手
振れ補正装置において、前記光学手段を介して被写体像
に対する合焦動作を行う合蕉手段を備え、前記像取込手
段により前記被写体像を取り込む前に、前記合焦手段に
よる合焦動作を行うことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の手
振れ補正装置において、前記制御手段は、前記手振れ補
正演算特性として予め準備された、周波数が異なる複数
のデジタルフィルタを有し、前記複数のデジタルフィル
タの中から高い周波数のデジタルフィルタから低い周波
数のデジタルフィルタに順に変更することを特徴とす
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2記載の手
振れ補正装置において、前記演算特性設定手段は、前記
コントラスト演算手段により得られた各被写体像のコン
トラストの数値が所定値より低い場合には、デフォルト
の手振れ補正演算特性を前記駆動量算出手段に設定する
ことを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、光学系を有する撮
影装置の振れ量を検出する振れ検出手段と、前記光学系
に組み込まれ、前記撮影装置の振れによる被写体像の移
動を補正するための補正手段と、前記補正手段を駆動す
る駆動手段と、前記振れ検出手段の出力および手振れ補
正演算特性に応じて、前記駆動手段による前記補正手段
の駆動量を算出する駆動量算出手段と、前記光学系を介
して結像された被写体像を取り込む像取込手段と、前記
駆動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しながら駆
動量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ補正
演算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された被写
体像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算出手
段および前記像取込手段を制御する制御手段と、前記像
取込手段により前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り
込まれた各被写体像を表示する表示手段と、前記表示手
段に表示された各被写体像の中から一つの被写体像を撮
影画像として選択する選択手段とを備えることを特徴と
する。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の手
振れ補正装置において、前記光学手段を介して被写体像
に対する合焦動作を行う合蕉手段を備え、前記像取込手
段により前記被写体像を取り込む前に、前記合焦手段に
よる合焦動作を行うことを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項6記載の手
振れ補正装置において、前記制御手段は、前記手振れ補
正演算特性として予め準備された、周波数が異なる複数
のデジタルフィルタを有し、前記複数のデジタルフィル
タの中から高い周波数のデジタルフィルタから低い周波
数のデジタルフィルタに順に変更することを特徴とす
る。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項6記載の手
振れ補正装置において、前記表示手段は、前記像取込手
段により前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれ
た各被写体像のサムネイルの一覧を表示することを特徴
とする。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項6記載の
手振れ補正装置において、前記表示手段は、前記像取込
手段により前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込ま
れた各被写体像の一部を拡大し、該拡大された一部画像
の一覧を表示することを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明は、光学系を有する
撮影装置の振れ量を検出する振れ検出手段と、前記光学
系に組み込まれ、前記撮影装置の振れによる被写体像の
移動を補正するための補正手段と、前記補正手段を駆動
する駆動手段と、前記振れ検出手段の出力および手振れ
補正演算特性に応じて、前記駆動手段による前記補正手
段の駆動量を演算する駆動量演算手段と、前記光学系を
介して結像された被写体像を取り込む像取込手段とを備
える手振れ補正装置の手振れ補正方法であって、前記駆
動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しながら駆動
量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ補正演
算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された被写体
像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算出手段
および前記像取込手段を制御するステップと、前記手振
れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた被写体像のそれ
ぞれを参照して前記変更された手振れ補正演算特性の中
から最適な手振れ補正演算特性を選択し、該選択された
手振れ補正演算特性を前記駆動量算出手段に設定するス
テップとを有することを特徴とする。
【0021】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の手振れ補正方法において、前記像取込手段により前記
手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像
のコントラストを数値化するステップを有し、前記各被
写体像毎のコントラストの数値に基づき最も高いコント
ラストの被写体像が得られたときの手振れ補正演算特性
を前記最適な手振れ補正演算特性として選択することを
特徴とする。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の手振れ補正方法において、前記手振れ補正装置は、前
記光学手段を介して被写体像に対する合焦動作を行う合
蕉手段を備え、前記像取込手段により前記被写体像を取
り込む前に、前記合焦手段による合焦動作を行うステッ
プを有することを特徴とする。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の手振れ補正方法において、前記手振れ補正演算特性と
して予め準備された、周波数が異なる複数のデジタルフ
ィルタを有し、前記複数のデジタルフィルタの中から高
い周波数のデジタルフィルタから低い周波数のデジタル
フィルタに順に変更することを特徴とする。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項12記載
の手振れ補正方法において、前記各被写体像のコントラ
ストの数値が所定値より低い場合には、デフォルトの手
振れ補正演算特性を前記駆動量算出手段に設定すること
を特徴とする。
【0025】請求項16記載の発明は、光学系を有する
撮影装置の振れ量を検出する振れ検出手段と、前記光学
系に組み込まれ、前記撮影装置の振れによる被写体像の
移動を補正するための補正手段と、前記補正手段を駆動
する駆動手段と、前記振れ検出手段の出力および手振れ
補正演算特性に応じて、前記駆動手段による前記補正手
段の駆動量を演算する駆動量演算手段と、前記光学系を
介して結像された被写体像を取り込む像取込手段とを備
える手振れ補正装置の手振れ補正方法であって、前記駆
動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しながら駆動
量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ補正演
算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された被写体
像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算出手段
および前記像取込手段を制御するステップと、前記像取
込手段により前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込
まれた各被写体像を表示手段に表示するステップと、前
記表示手段に表示された各被写体像の中から一つの被写
体像を撮影画像として選択するステップとを有すること
を特徴とする。
【0026】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の手振れ補正方法において、前記手振れ補正装置は、前
記光学手段を介して被写体像に対する合焦動作を行う合
蕉手段を備え、前記像取込手段により前記被写体像を取
り込む前に、前記合焦手段による合焦動作を行うステッ
プを有することを特徴とする。
【0027】請求項18記載の発明は、請求項16記載
の手振れ補正方法において、前記手振れ補正演算特性と
して予め準備された、周波数が異なる複数のデジタルフ
ィルタを有し、前記複数のデジタルフィルタの中から高
い周波数のデジタルフィルタから低い周波数のデジタル
フィルタに順に変更することを特徴とする。
【0028】請求項19記載の発明は、請求項16記載
の手振れ補正方法において、前記像取込手段により前記
手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像
のサムネイルの一覧を前記表示手段に表示することを特
徴とする。
【0029】請求項20記載の発明は、請求項16記載
の手振れ補正方法において、前記像取込手段により前記
手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像
の一部を拡大し、該拡大された一部画像の一覧を前記表
示手段に表示することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0031】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係る手振れ補正装置を搭載したカメラの回路
構成を示すブロック図、図2は図1の主要構成要素の配
置を模式的に示す図である。
【0032】手振れ補正装置を搭載したカメラは、図1
に示すように、MPU(マイクロプロセッシングユニッ
ト)1と、撮影レンズを介して結像された光像を画像信
号として取り込むイメージセンサ10と、画像データや
信号データなどを保存するためのメモリ13と、撮影し
た画像を表示するTFT液晶などからなる表示部15
と、手振れ補正装置と、MPU1およびその周辺回路を
駆動するための電源12とを備える。本実施の形態で
は、イメージセンサ10としてデジタルカメラ等で使用
される2次元のイメージセンサを用いているが、この場
合、処理するデータを減らしてスピードを上げるため
に、一次元のセンサとして使用する。また、イメージセ
ンサを一次元のセンサとして使用するのであれば、TT
Lオートフォーカスなどで使用するラインセンサを用い
ることも可能である。
【0033】手振れ補正装置は、図1および図2に示す
ように、ピッチ方向の振れの角速度を検出し、その角速
度に対応した電圧を出力する振動ジャイロ(GYRO P)2
と、ヨー方向の振れの角速度を検出し、その角速度に対
応した電圧を出力する振動ジャイロ(GYRO Y)3と、上
記ピッチ、ヨウ方向それぞれの振動ジャイロ2,3の出
力電圧を増幅する増幅回路4,5とを有し、各振動ジャ
イロ2,3の出力は、増幅回路4,5を介してMPU1
のA/D変換入力ポートに入力される。MPU1は、各
振動ジャイロ2,3の出力に応じてカメラの振れ量を検
出する。
【0034】MPU1は、検出された振れ量に応じて補
正レンズ11をピッチ、ヨー方向それぞれに駆動するた
めの駆動量を算出する。算出されたピッチ方向の駆動量
は、補正レンズ駆動装置(DRV P)6に、算出されたヨ
ー方向の駆動量は、補正レンズ駆動装置(DRV Y)7に
それぞれ入力される。補正レンズ駆動装置(DRV P)6
は、入力された駆動量に応じた駆動電圧をピッチ方向コ
イル(COIL P)8に印加する。これにより、補正レンズ
11は、補正レンズ11に接続されている各ばね部材1
4の付勢力に抗しながらピッチ方向に移動される。ま
た、補正レンズ駆動装置(DRV Y)7は、入力された駆
動量に応じた駆動電圧をヨー方向コイル(COIL Y)9に
印加する。これにより、補正レンズ11は、各ばね部材
14の付勢力に抗しながらヨー方向に移動される。この
ように、補正レンズ11をピッチ方向、ヨー方向にそれ
ぞれ対応する量分移動させることにより、ピッチ方向、
ヨー方向の手振れに起因する像ズレを補正することがで
きる。
【0035】ここで、上記補正レンズ11は、撮影レン
ズを構成するレンズ群の内の一部であり、結像面に対し
てこの補正レンズ11を平行に移動することによって、
結像面に対する位置が移動される。この作用により手振
れによる像の移動をうち消すことができる。
【0036】このように、本実施の形態においては、各
振動ジャイロ2,3によって検出されたカメラの手振れ
の角速度を用いて制御を行うように構成されている。す
なわち、手振れの角速度に相当する駆動量で手振れの方
向とは逆方向に補正レンズ12を駆動することによっ
て、手振れを補正している。
【0037】次に、本実施の形態における手振れ補正動
作について図3を参照しながら説明する。図3は図1の
カメラにおける手振れ補正動作を模式的に示す図であ
る。
【0038】ここでは、図3に示すように、被写体A3
を撮影する場合を考える。被写体A3を撮影すると、撮
影レンズを通してその被写体像A2がイメージセンサ1
0上に結像される。ここで、カメラが左方向に回転する
と、ヨー方向の角速度を検出する振動ジャイロ3がマイ
ナス(−)方向の角速度を検出すると共に、被写体A3
はカメラに対して相対的に右に移動したことになる。す
なわち、カメラは、見かけ上移動した被写体A4を撮影
することになる。この場合、イメージセンサ10上の被
写体像は被写体像A2の位置から被写体像A1の位置に
移動する。これが、いわゆるブレであり、ブレがあると
画像がズレた状態で重なって撮影されるので、コントラ
ストの低い画像となる。そこで、この像の移動を補正す
るために振動ジャイロ3の出力に応じてヨー方向コイル
9を駆動し、補正レンズ11をヨーマイナス(−)方向
に移動させる。これにより、被写体像は被写体像A2の
位置に保持され、ブレの無い写真を撮することができ
る。ここで、図中の被写体像は本来倒立、裏返しのはず
であるが、説明と見やすさのために本図のように表して
いる。
【0039】同様に、ピッチ方向の角速度を検出する振
動ジャイロ2がプラス(+)方向の角速度を検出した場
合、これはカメラが下方向に回転したことを意味してい
る。この場合、ムービングコイル8により、補正レンズ
11はプラス(+)方向に駆動される。すなわち、補正
レンズ11はカメラに対して上方向に移動される。
【0040】次に、本実施の形態における手振れ補正装
置のキャリブレーション動作について図4ないし図6を
参照しながら説明する。図4は図1のカメラに搭載され
た手振れ補正装置のキャリブレーション動作を示すフロ
ーチャート、図5は図1のカメラのイメージセンサ10
内における画像を取り込む部分を示す図、図6は図1の
カメラに搭載された手振れ補正装置のデジタルフィルタ
特性を変えたときに取り込まれる画像のモデルを示す図
である。ここで、図4に示すフローチャートの手順はM
PU1により実行される手順である。また、図6中のg
0は取り込まれた画像の輝度を示した波形であり、この
波形の傾きが大きいほど、コントラストが高いことを表
している。
【0041】手振れ補正のキャリブレーションシーケン
スを開始すると、図4に示すように、まずステップS1
において、被写体に対してピントを合わせる。ここで
は、カメラは撮影者の手に保持されている状態にあり、
図示されていないカメラの機能として一般的に有するオ
ートフォーカス機能により自動的に被写体にピントを合
わせるとともに距離を測定する。これにより、ピントの
ズレによる被写体コントラストの低下を極力小さくす
る。
【0042】次いで、ステップS2に進み、各振動ジャ
イロ2,3による振れの検出を開始する。このカメラの
振れ量は常時検出される。続いてステップS3におい
て、手振れ補正特性を選択する。ここでは、予め用意さ
れている複数の手振れ補正特性の中から1つの手振れ補
正特性を選択して設定する。具体的には、0.1Hz,
0.2Hz,0.5Hz,1.0Hzの各デジタルフィ
ルタが用意され、それらの中から例えば1.0Hzのデ
ジタルフィルタが選択される。実際の手振れ振動の周波
数は、1Hz〜10Hzであり、ここで用意されている
デジタルフィルタ特性とは全く異なっている。これは、
補正レンズ11がばね部材14で支持されているため
に、補正レンズ11を駆動する際の弾性特性があり、こ
のばね部材14の弾性特性とデジタルフィルタの特性と
が合わさることにより、手振れ振動の1Hz〜10Hz
を補正可能にしている。また、デジタルフィルタは一番
高い周波数である1.0Hzから選択する。低い周波数
のデジタルフィルタの場合、手振れを検出する振動ジャ
イロ2,3のオフセットが安定するまでの時間が長いの
で、安定するまでの時間が短い高い周波数から順に選択
することによって、処理時間を短くすることができる。
【0043】次いで、ステップS4に進み、駆動量演算
を開始し、続くステップS5で、駆動量演算により得ら
れた駆動量に基づき補正レンズ11の駆動を開始する。
そして、ステップS6において、手振れ補正を行いなが
ら所定時間シャッタ(図示せず)を開いたときの画像を
取り込む。このとき、図5に示すように、イメージセン
サ10の画面の全体を取り込むのではなく、コントラス
トの演算に必要な部分P1,P2のみを取り込んでメモ
リ13に保存する。これにより、取り込む画素数が少な
くなり、これを保存するためのメモリ13の容量を少な
くすることができ、またコントラスト値の演算時間も短
くなり、処理スピードを増すことができる。ここで、保
存する画像P1は横方向の画素1列n個に相当するもの
であり、画像P2は縦方向の画素1列n個に相当するも
のである。また、図6(a),(b)に示すように、取
り込んだ横方向の画像P1をモデル的に表すと、この画
像が波形g0で表されることになる。これは、波形g0
(1)〜g0(n)のn個の離散データを示す。
【0044】次いで、ステップS8に進み、上記ステッ
プS7で取り込んだ画像のコントラストを数値化する。
コントラスト値は、次の(1)式に従い算出される。
【0045】 V=Σ{(g0(i+1)−g0(i))2}/n (i=1〜n) …(1) ここでは、横方向の演算を示しているが、同様に縦方向
の画像P2(図5に示す)に対しても演算を行い、横と
縦の演算結果Vの値を手振れ補正特性に対する値として
メモリ13に保存する。
【0046】次いで、ステップS8において、手振れ補
正特性の変更が所定回数終了したか否かを判定する。こ
こで、手振れ補正特性のデジタルフィルタの選択に関し
て、1.0Hzから0.1Hzまでの全てのデジタルフ
ィルタの選択が終了していない場合には、ステップS9
に進み、次のデジタルフィルタを選択して設定する。例
えば、1.0Hzが選択されている場合には、次のデジ
タルフィルタとして0.5Hzのデジタルフィルタが選
択され、0.5Hzなら0.2Hz、0.2Hzなら
0.1Hzが選択されることになる。そして、上記ステ
ップS6に戻り、選択されたデジタルフィルタの設定で
手振れ補正を行いながら画像を取り込み、コントラスト
値を演算する。
【0047】上記ステップS8において手振れ補正特性
の変更が所定回数終了したと判定されるた場合、すなわ
ち1.0Hzから0.1Hzまでの各デジタルフィルタ
の設定での画像取り込みが終了した場合、ステップS1
0に進み、手振れ補正の駆動を停止し、続くステップS
11で、補正レンズ11の駆動量演算を終了する。そし
て、ステップS12において、手振れを検出する各振動
ジャイロ2,3による振れ検出を終了する。
【0048】次いで、ステップS13に進み、上記ステ
ップS7で保存したコントラスト値に基づきキャリブレ
ーションの設定を行うか否かを判定する。ここで、デジ
タルフィルタ設定毎に保存したコントラスト値に差がな
い場合には、ユーザに適した設定が見つからないと判断
してステップS15に進み、例えば「キャリブレーショ
ンができませんでした」などという警告メッセージを表
示部15に表示し、手振れ補正のデジタルフィルタ設定
として、デフォルトのデジタルフィルタの設定を記録す
る。これにより、以後は、デフォルトのデジタルフィル
タを使用し、手振れ補正を行う。そして、本処理を終了
する。
【0049】これに対し、各デジタルフィルタ設定毎に
保存したコントラスト値に十分な差がある場合には、ス
テップS14において、ユーザに適したデジタルフィル
タ設定があると判断してステップS14に進み、デジタ
ルフィルタ設定毎に保存したコントラスト値の内、一番
コントラスト値が大きいデジタルフィルタ設定をユーザ
に適した設定とする。これは、画像を取り込んだときに
手振れが小さく像のズレによるコントラストの低下が少
ないために結果的に画像のコントラストが高くなってい
るからである。ここでは、コントラスト値が一番大きい
デジタルフィルタ設定をユーザのための設定として記録
し、以後は、この設定を使用して手振れ補正を行う。
【0050】ここで、図6を用いて画像の違いを説明す
ると、ユーザの撮影技術レベルがある程度高く、手振れ
の振動周波数が低い場合には、図6(a)に示すよう
に、デジタルフィルタの周波数が低い0.1Hzから
0.2Hzのときに被写体のコントラストが高くなる。
そして、波形g0は、取り込んだ画像の輝度波形であ
り、波形の傾きが大きいほどコントラストが高いことを
示している。また同様に、ユーザの技術レベルが低く手
振れの振動周波数が高い場合には、図6(b)に示すよ
うに、デジタルフィルタの周波数が高い0.5Hzから
1.0Hzのときに被写体のコントラストが高くなる。
これによって、コントラスト値に基づきユーザに合った
デジタルフィルタを設定する。
【0051】そして、本処理を終了する。この一連のシ
ーケンスにおいて撮影は行われないので、キャリブレー
ションモードなどを設けておき、このモードに設定され
たときに上記シーケンスを行うようにする。
【0052】このように、本実施の形態では、ユーザの
撮影技術レベルに応じた適正な手振れ補正を行うことが
でき、適正な手振れ補正が行われた撮影画像を得ること
ができる。
【0053】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図7および図8を参照しながら説明す
る。図7は本発明の実施の第2形態に係る手振れ補正装
置により手振れ補正を行いながら撮影を行う際の手順を
示すフローチャートである。図8は手振れ補正を行いな
がら撮影された各画像の表示例を示す図である。本実施
の形態は、上述の第1形態と同じ構成を有し、その構成
についての説明は省略する。
【0054】本実施の形態は、上述の実施の第1形態に
対し、振れ補正を行いながら撮影を行う点で異なる。
【0055】具体的には、図7に示すように、まずステ
ップS21において、被写体に対してピントを合わせ
る。このピント調整は、上述の実施の第1形態における
ステップS1と同様に行われ、ピントのズレによる被写
体コントラストの低下が極力小さくされる。
【0056】次いで、ステップS22に進み、ジャイロ
による振れの検出を開始し、続くステップS23で、手
振れ補正の特性を選択する。ここでは、上述の実施の第
1形態と同様に、予め用意されている0.1Hz,0.
2Hz,0.5Hz,1.0Hzの各デジタルフィルタ
の内、最も高い周波数のデジタルフィルタを選択する。
そして、ステップS24において、駆動量演算を開始す
る。
【0057】次いで、ステップS25に進み、補正レン
ズ11の駆動を開始し、続くステップS26において、
手振れ補正を行いながら撮影を行う。このとき、上述の
実施の第1形態におけるステップS6と異なり、イメー
ジセンサ10上に結像された画像の全体を取り込む。続
いて、ステップS27において、上記ステップS26で
取り込まれた画像をメモリ13に保存する。そして、ス
テップS28に進み、手振れ補正特性の変更が所定回数
終了したか否かを判定する。
【0058】ここで、手振れ補正特性のデジタルフィル
タの選択に関して、1.0Hzから0.1Hzまでの全
てのデジタルフィルタの選択が終了していない場合に
は、ステップS29に進み、次のデジタルフィルタを選
択して設定する。ここで、デジタルフィルタの選択の順
序は、上述の実施の第1形態と同様に、高い周波数のも
のから順に行われる。そして、上記ステップS26に戻
り、選択されたデジタルフィルタを設定して手振れ補正
を行いながら撮影を行い、画像をメモリ13に保存す
る。
【0059】上記ステップS28において手振れ補正特
性の変更が所定回数終了したと判定された場合、すなわ
ち1.0Hzから0.1Hzまでの各デジタルフィルタ
の設定での画像取り込みが終了した場合、ステップS3
0に進み、手振れ補正の駆動を停止し、続くステップS
31で、補正レンズ11の駆動量演算を終了する。そし
て、ステップS32において、手振れを検出する各振動
ジャイロ2,3による振れ検出を終了する。
【0060】次いで、ステップS33に進み、上記ステ
ップS28において保存した画像を表示部15に表示す
る。本実施の形態では、図8に示すように、デジタルフ
ィルタ設定を変えて撮影した画像を縮小し、この縮小さ
れた画像を並べて表示する。また、本実施の形態では示
していないが、このような縮小した画像では手振れによ
るコントラストの低下を認識するのが難しいので、画像
の中心部分を拡大し、この拡大された画像を並べて表示
することも可能である。
【0061】そして、ステップS34において、表示部
15に並べて表示された各画像の内、ユーザが手振れの
無い画像を例えば選択スイッチ(図示せず)によって選
択する。ここで、選択された画像以外の画像は削除され
る。そして、本処理を終了する。
【0062】この一連の処理においては、上述の実施の
第1形態とは異なり撮影が行われるが、複数回の撮影が
行われるので、例えばシャッタスピードが遅いときに
は、各手振れ特性による全ての撮影が終了するまでに長
い時間が掛かることになる。また、長秒時のシャッタス
ピードの撮影時においては、手振れ補正の能力が低下す
るので、このような場合には、上記手振れを補正を行い
ながら撮影を行うことは禁止することが好ましい。
【0063】このように本実施の形態では、デジタルフ
ィルタの設定を切り換えながら撮影を行い、撮影された
画像を並べて一覧表示し、この一覧の中から最も手振れ
の少ない画像を選択することにより、適正な手振れ補正
が行われた撮影画像を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しながら駆
動量を算出して補正手段を駆動し、手振れ補正演算特性
の変更毎に光学系を介して結像された被写体像を取り込
むように駆動手段、駆動量算出手段および像取込手段を
制御し、手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた被
写体像のそれぞれを参照して変更された手振れ補正演算
特性の中から最適な手振れ補正演算特性を選択し、該選
択された手振れ補正演算特性を駆動量算出手段に設定す
るので、ユーザの撮影技術レベルに応じた適正な手振れ
補正を行うことができ、適正な手振れ補正が行われた撮
影画像を得ることができる。
【0065】また、本発明によれば、駆動量算出手段の
手振れ補正演算特性を変更しながら駆動量を算出して補
正手段を駆動し、手振れ補正演算特性の変更毎に光学系
を介して結像された被写体像を取り込むように駆動手
段、駆動量算出手段および像取込手段を制御し、像取込
手段により手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた
各被写体像を表示手段に表示し、表示手段に表示された
各被写体像の中から一つの被写体像を撮影画像として選
択するので、最も手振れの少ない画像を選択することに
よって、適正な手振れ補正が行われた撮影画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る手振れ補正装置
を搭載したカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の主要構成要素の配置を模式的に示す図で
ある。
【図3】図1のカメラにおける手振れ補正動作を模式的
に示す図である。
【図4】図1のカメラに搭載された手振れ補正装置のキ
ャリブレーション動作を示すフローチャートである。
【図5】図1のカメラのイメージセンサ10内における
画像を取り込む部分を示す図である。
【図6】図1のカメラに搭載された手振れ補正装置のデ
ジタルフィルタ特性を変えたときに取り込まれる画像の
モデルを示す図である。
【図7】本発明の実施の第2形態に係る手振れ補正装置
により手振れ補正を行いながら撮影を行う際の手順を示
すフローチャートである。
【図8】手振れ補正を行いながら撮影された各画像の表
示例を示す図である。
【符号の説明】
1 MPU 2,3 振動ジャイロ 4,5 アンプ 6,7 補正レンズ駆動装置 8 ピッチ方向コイル 9 ヨー方向コイル 10 イメージセンサ 11 補正レンズ 12 電源 13 メモリ 14 ばね部材 15 表示部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を有する撮影装置の振れ量を検出
    する振れ検出手段と、 前記光学系に組み込まれ、前記撮影装置の振れによる被
    写体像の移動を補正するための補正手段と、 前記補正手段を駆動する駆動手段と、 前記振れ検出手段の出力および手振れ補正演算特性に応
    じて、前記駆動手段による前記補正手段の駆動量を算出
    する駆動量算出手段と、 前記光学系を介して結像された被写体像を取り込む像取
    込手段と、 前記駆動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しなが
    ら駆動量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ
    補正演算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された
    被写体像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算
    出手段および前記像取込手段を制御する制御手段と、 前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた被写体
    像のそれぞれを参照して前記変更された手振れ補正演算
    特性の中から最適な手振れ補正演算特性を選択し、該選
    択された手振れ補正演算特性を前記駆動量算出手段に設
    定する演算特性設定手段とを備えることを特徴とする手
    振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記像取込手段により前記手振れ補正演
    算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像のコントラス
    トを数値化するコントラスト演算手段を備え、前記演算
    特性設定手段は、前記コントラスト演算手段により得ら
    れた数値に基づき最も高いコントラストの被写体像が得
    られたときの手振れ補正演算特性を前記最適な手振れ補
    正演算特性として選択することを特徴とする請求項1記
    載の手振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記光学手段を介して被写体像に対する
    合焦動作を行う合蕉手段を備え、前記像取込手段により
    前記被写体像を取り込む前に、前記合焦手段による合焦
    動作を行うことを特徴とする請求項1記載の手振れ補正
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記手振れ補正演算特
    性として予め準備された、周波数が異なる複数のデジタ
    ルフィルタを有し、前記複数のデジタルフィルタの中か
    ら高い周波数のデジタルフィルタから低い周波数のデジ
    タルフィルタに順に変更することを特徴とする請求項1
    記載の手振れ補正装置。
  5. 【請求項5】 前記演算特性設定手段は、前記コントラ
    スト演算手段により得られた各被写体像のコントラスト
    の数値が所定値より低い場合には、デフォルトの手振れ
    補正演算特性を前記駆動量算出手段に設定することを特
    徴とする請求項2記載の手振れ補正装置。
  6. 【請求項6】 光学系を有する撮影装置の振れ量を検出
    する振れ検出手段と、 前記光学系に組み込まれ、前記撮影装置の振れによる被
    写体像の移動を補正するための補正手段と、 前記補正手段を駆動する駆動手段と、 前記振れ検出手段の出力および手振れ補正演算特性に応
    じて、前記駆動手段による前記補正手段の駆動量を算出
    する駆動量算出手段と、 前記光学系を介して結像された被写体像を取り込む像取
    込手段と、 前記駆動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しなが
    ら駆動量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ
    補正演算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された
    被写体像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算
    出手段および前記像取込手段を制御する制御手段と、 前記像取込手段により前記手振れ補正演算特性の変更毎
    に取り込まれた各被写体像を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された各被写体像の中から一つの被
    写体像を撮影画像として選択する選択手段とを備えるこ
    とを特徴とする手振れ補正装置。
  7. 【請求項7】 前記光学手段を介して被写体像に対する
    合焦動作を行う合蕉手段を備え、前記像取込手段により
    前記被写体像を取り込む前に、前記合焦手段による合焦
    動作を行うことを特徴とする請求項6記載の手振れ補正
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記手振れ補正演算特
    性として予め準備された、周波数が異なる複数のデジタ
    ルフィルタを有し、前記複数のデジタルフィルタの中か
    ら高い周波数のデジタルフィルタから低い周波数のデジ
    タルフィルタに順に変更することを特徴とする請求項6
    記載の手振れ補正装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段は、前記像取込手段により
    前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた各被写
    体像のサムネイルの一覧を表示することを特徴とする請
    求項6記載の手振れ補正装置。
  10. 【請求項10】 前記表示手段は、前記像取込手段によ
    り前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた各被
    写体像の一部を拡大し、該拡大された一部画像の一覧を
    表示することを特徴とする請求項6記載の手振れ補正装
    置。
  11. 【請求項11】 光学系を有する撮影装置の振れ量を検
    出する振れ検出手段と、前記光学系に組み込まれ、前記
    撮影装置の振れによる被写体像の移動を補正するための
    補正手段と、前記補正手段を駆動する駆動手段と、前記
    振れ検出手段の出力および手振れ補正演算特性に応じ
    て、前記駆動手段による前記補正手段の駆動量を演算す
    る駆動量演算手段と、前記光学系を介して結像された被
    写体像を取り込む像取込手段とを備える手振れ補正装置
    の手振れ補正方法であって、 前記駆動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しなが
    ら駆動量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ
    補正演算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された
    被写体像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算
    出手段および前記像取込手段を制御するステップと、 前記手振れ補正演算特性の変更毎に取り込まれた被写体
    像のそれぞれを参照して前記変更された手振れ補正演算
    特性の中から最適な手振れ補正演算特性を選択し、該選
    択された手振れ補正演算特性を前記駆動量算出手段に設
    定するステップとを有することを特徴とする手振れ補正
    方法。
  12. 【請求項12】 前記像取込手段により前記手振れ補正
    演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像のコントラ
    ストを数値化するステップを有し、前記各被写体像毎の
    コントラストの数値に基づき最も高いコントラストの被
    写体像が得られたときの手振れ補正演算特性を前記最適
    な手振れ補正演算特性として選択することを特徴とする
    請求項11記載の手振れ補正方法。
  13. 【請求項13】 前記手振れ補正装置は、前記光学手段
    を介して被写体像に対する合焦動作を行う合蕉手段を備
    え、 前記像取込手段により前記被写体像を取り込む前に、前
    記合焦手段による合焦動作を行うステップを有すること
    を特徴とする請求項11記載の手振れ補正方法。
  14. 【請求項14】 前記手振れ補正演算特性として予め準
    備された、周波数が異なる複数のデジタルフィルタを有
    し、前記複数のデジタルフィルタの中から高い周波数の
    デジタルフィルタから低い周波数のデジタルフィルタに
    順に変更することを特徴とする請求項11記載の手振れ
    補正方法。
  15. 【請求項15】 前記各被写体像のコントラストの数値
    が所定値より低い場合には、デフォルトの手振れ補正演
    算特性を前記駆動量算出手段に設定することを特徴とす
    る請求項12記載の手振れ補正方法。
  16. 【請求項16】 光学系を有する撮影装置の振れ量を検
    出する振れ検出手段と、前記光学系に組み込まれ、前記
    撮影装置の振れによる被写体像の移動を補正するための
    補正手段と、前記補正手段を駆動する駆動手段と、前記
    振れ検出手段の出力および手振れ補正演算特性に応じ
    て、前記駆動手段による前記補正手段の駆動量を演算す
    る駆動量演算手段と、前記光学系を介して結像された被
    写体像を取り込む像取込手段とを備える手振れ補正装置
    の手振れ補正方法であって、 前記駆動量算出手段の手振れ補正演算特性を変更しなが
    ら駆動量を算出して前記補正手段を駆動し、前記手振れ
    補正演算特性の変更毎に前記光学系を介して結像された
    被写体像を取り込むように前記駆動手段、前記駆動量算
    出手段および前記像取込手段を制御するステップと、 前記像取込手段により前記手振れ補正演算特性の変更毎
    に取り込まれた各被写体像を表示手段に表示するステッ
    プと、 前記表示手段に表示された各被写体像の中から一つの被
    写体像を撮影画像として選択するステップとを有するこ
    とを特徴とする手振れ補正方法。
  17. 【請求項17】 前記手振れ補正装置は、前記光学手段
    を介して被写体像に対する合焦動作を行う合蕉手段を備
    え、 前記像取込手段により前記被写体像を取り込む前に、前
    記合焦手段による合焦動作を行うステップを有すること
    を特徴とする請求項16記載の手振れ補正方法。
  18. 【請求項18】 前記手振れ補正演算特性として予め準
    備された、周波数が異なる複数のデジタルフィルタを有
    し、前記複数のデジタルフィルタの中から高い周波数の
    デジタルフィルタから低い周波数のデジタルフィルタに
    順に変更することを特徴とする請求項16記載の手振れ
    補正方法。
  19. 【請求項19】 前記像取込手段により前記手振れ補正
    演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像のサムネイ
    ルの一覧を前記表示手段に表示することを特徴とする請
    求項16記載の手振れ補正方法。
  20. 【請求項20】 前記像取込手段により前記手振れ補正
    演算特性の変更毎に取り込まれた各被写体像の一部を拡
    大し、該拡大された一部画像の一覧を前記表示手段に表
    示することを特徴とする請求項16記載の手振れ補正方
    法。
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