JP2002359716A - 印刷システム、印刷方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

印刷システム、印刷方法、プログラム及び記録媒体

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JP2002359716A
JP2002359716A JP2002006487A JP2002006487A JP2002359716A JP 2002359716 A JP2002359716 A JP 2002359716A JP 2002006487 A JP2002006487 A JP 2002006487A JP 2002006487 A JP2002006487 A JP 2002006487A JP 2002359716 A JP2002359716 A JP 2002359716A
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printing
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Shoichi Oyama
昌一 大山
Katsumi Amakawa
勝己 天川
Takahiro Omichi
隆広 大道
Yosuke Konishi
陽介 小西
Hitoshi Hirohata
仁志 廣畑
Hiroshi Kawamura
洋志 川村
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置の種類や画像入力装置で入力さ
れた画像データに含まれる情報に基づいて、画像出力装
置で行われる画像処理の項目を設定し、処理を施した
後、画像出力装置によって印刷する印刷システム、印刷
方法、プログラム及び記録媒体の提供。 【解決手段】 印刷システムは、スキャナ2,デジタル
カメラ3及びプリンタ4に画像処理を実行させるホスト
コンピュータ1を備え、ホストコンピュータ1は、スキ
ャナ2,デジタルカメラ3の種類によって、プリンタ4
の行う画像処理における項目を設定する。スキャナ2,
デジタルカメラ3の種類に応じて最適な画像処理項目を
設定することができる。スキャナ2,デジタルカメラ3
及びプリンタ4のうち、処理能力の優れた方の装置に、
より多くの処理を実行させるようにすれば、印刷までの
時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置で入
力された画像データを、画像出力装置によって印刷する
印刷システム、印刷方法、プログラム及び記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スキャナ等の画像入力装置で生成
(画像読み込み)した画像データを、画像出力装置によ
って印刷する印刷システムが開発されている。さらに、
最近では、スキャナに加え、デジタルカメラ等の画像入
力装置で撮影した画像を、プリンタ等の画像出力装置に
よって印刷することも可能になっている。
【0003】また、特開平7−306760号公報に
は、プリンタで印刷させる場合、印刷しようとしている
データとプリンタの処理能力とに基づいて、プリンタに
転送するデータの形式を適宜切り換えることで、高速に
印刷を行わせることを可能にした電子機器とその制御方
法が開示されている。
【0004】この特開平7−306760号公報に開示
された制御方法では、電子機器で印刷データをビットマ
ップデータに展開し、展開されたデータを圧縮してプリ
ンタに転送し印刷する速度と、印刷データをビットマッ
プデータのまま転送して印刷する速度とを比較して、い
ずれか高速な方の処理が選択される。また、ビットマッ
プデータが圧縮された場合には、プリンタ側で伸長処理
する時間も考慮される。
【0005】また、特開平6−199000号公報に
は、印刷装置資源管理テーブルに、対応する複数の印刷
装置の印刷資源名と印刷資源データ量を格納しておき、
ホストコンピュータのCPUは、スプールデータ格納部
から読み出した印刷処理対象の印刷データを印刷装置に
送出する時、印刷定義体により指定された印刷資源のい
ずれが複数の印刷装置に備えられていないかについて調
べ、例えば転送する印刷資源の数や印刷資源のデータ量
が最小となる印刷装置を判別して、それに対して印刷デ
ータの転送を行うプリントシステムが開示されている。
【0006】特開平6−199000号公報に開示され
たプリントシステムでは、各印刷装置の印刷資源の格納
状況を把握して印刷を行わせる印刷装置を選択すること
ができ、また、印刷資源の転送効率を高め印刷時間を短
縮することができるようになっている。
【0007】さらに、特開平5−100804号公報に
は、プリンタが、パソコンから送られてくる文書データ
を変換・印刷するためのエミュレーションプログラムを
所得(例えば、サーバからダウンロード)し、そのプロ
グラムで、文書データを自分の印刷制御に適応する処理
を施して印刷を行う印刷システムが開示されている。
【0008】ところで、スキャナ・デジタルカメラで生
成された画像データを、何らの処理も施さずに直接的に
印刷すると画質が劣化する。そこで、通常の印刷システ
ムでは、生成された画像データに対し、A/D変換やシ
ェーディング補正等、複数の処理項目からなる画像処理
を行うようになっている。
【0009】通常、スキャナ・デジタルカメラからプリ
ンタに転送される画像データは、上記の処理項目におけ
る一部が施された状態となっている。そして、プリンタ
が、転送された画像データに対し、残りの処理項目を施
すように設定されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の印刷システムでは、スキャナ・デジタル
カメラとプリンタとは、予め設定された処理項目を行う
ようになっている。そのため、プリンタは、画像入力装
置であるスキャナ・デジタルカメラの種類や、その画像
入力装置毎に異なる処理(画像入力装置自身が有する画
像処理項目)に応じて、柔軟に処理を切り換えることが
困難である。
【0011】また、特開平7−306760号公報に開
示された印例システムは、異なる処理方法での印刷する
速度を比較し、高速な方の処理を選択するものであり、
特開平6−199000号公報に開示された印例システ
ムは、転送する印刷資源の数や印刷資源のデータ量が最
小となる印刷装置を選択することで、転送効率を高め印
刷時間を短縮するものである。前者は、それぞれの処理
能力を考慮して比較検討されているものの、これらの技
術は、予め設定された処理項目を単に実行するものであ
り、それぞれの処理能力に応じて処理の分担を行う柔軟
性は有していない。よって、一方の処理能力が他方に比
して著しく低い場合、処理に要する時間が長くなるとい
う問題があった。
【0012】さらに、特開平5−100804号公報に
開示された印刷システムは、受信したプリントデータに
応じて、エミュレーションプログラムを選択するもので
あり、処理の柔軟性については全く考慮されておらず、
柔軟に処理を切り換えることがシステム上できないもの
であった。
【0013】本発明は、入力画像データに応じて最適な
プログラムを選択するだけでなく、画像入力装置及び画
像出力装置の能力に応じた処理の分割を行う。これによ
り、単純にプログラムを選択する場合に比べて、処理性
能の向上が図れる。また、1つのプログラムを選択する
場合に比べて、本発明では、部分的にプログラムを入れ
替えることも可能であり、より入力画像データにあった
処理を実現できる。
【0014】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものである。そして、その目的は、
画像入力装置と画像出力装置との処理能力に差がある場
合でも、比較的に短時間で画像処理を完了できる印刷シ
ステムを提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、画像入力装置の種
類や、画像入力装置が生成した画像データに含まれる情
報によって、その画像入力装置毎に異なる処理に応じ
て、画像出力装置の行う画像処理項目を設定する、ある
いは、画像入力装置及び画像出力装置の行う画像処理項
目の分担を設定することが可能な印刷システム、印刷方
法、プログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷システム
は、画像入力装置によって生成された画像データに対
し、印刷のための所定の画像処理を施し、前記画像処理
が施された前記画像データに基づいて画像出力装置によ
って印刷する印刷システムにおいて、前記画像入力装置
及び前記画像出力装置に前記画像処理を実行させる制御
装置を備え、前記制御装置は、前記画像入力装置及び前
記画像出力装置の処理能力に応じて、前記画像入力装置
及び前記画像出力装置が前記画像処理においてそれぞれ
実行する処理項目の分担を設定することを特徴とするも
のである。
【0017】この印刷システムは、原稿を走査して画像
データを生成する画像入力装置、及び画像処理が施され
た画像データに基づいて印刷する画像出力装置を備えて
おり、これら画像入力装置と画像出力装置とによって、
画像の読込み、読込みによって生成された画像データの
画像処理の実行、及び画像の印刷を行うように設定され
ている。
【0018】ここで、画像処理とは、印刷に係る画像
(画像データ)に施しておくべき処理のことである。即
ち、画像入力装置は、原稿を走査することでアナログの
画像データを生成するが、そのような画像データを画像
出力装置で直接的に印刷することは困難である。そこ
で、この印刷システムでは、通常、読み込んだ画像デー
タに対し、A/D変換やシェーディング補正等、複数の
処理項目からなる画像処理を実行するようになってい
る。
【0019】また、この印刷システムは、特に、画像入
力装置及び画像出力装置を制御するための制御装置を備
えている。この制御装置は、画像入力装置及び画像出力
装置のデータ処理(演算処理)能力に応じて、画像入力
装置と画像出力装置とが実行すべき画像処理の各処理項
目の分担を設定する。即ち、この印刷システムでは、画
像入力装置及び画像出力装置のうち、処理能力の優れた
方に画像処理の際により多くの処理項目を実行させ、処
理能力の低い方が担う処理項目を減らすように設定され
ている。
【0020】例えば、画像出力装置の処理能力が画像入
力装置の処理能力よりも高い場合、画像出力装置は、画
像入力装置が通常実行する処理項目である領域分離処理
を画像入力装置に代わって行い、画像入力装置の処理負
担を軽減している。これにより、画像処理に要する時間
を短くし、結果として、印刷までの時間が短縮される。
【0021】この印刷システムにおいて、上記画像処理
の上記処理項目には、上記画像入力装置によって生成さ
れた上記画像データに対する、シェーディング補正処
理、γ補正処理、領域分離処理、黒生成処理、フィルタ
/ズーム処理、及び中間調処理が含まれる。前記画像処
理により、画像入力装置によって生成された画像データ
は、画像出力装置にとって扱いやすいデータに変換され
る。
【0022】この印刷システムにおいて、上記制御装置
は、上記画像入力装置及び上記画像出力装置が前記印刷
システムとして構築された初期状態の時に、前記画像入
力装置及び前記画像出力装置の前記処理能力を記憶す
る。即ち、画像入力装置及び画像出力装置の処理能力
(具体的には、画像データを演算する演算処理速度)
は、画像入力装置及び画像出力装置を含めて印刷システ
ムが構築された初期状態の時に制御装置に予め記憶され
るので、画像データに施すべき画像処理の処理項目の分
担を素早く行える。
【0023】この印刷システムにおいて、上記画像入力
装置は、上記画像データを上記画像出力装置に転送する
時、自ら処理した上記処理項目を転送に係る転送データ
に付記する。このように構成することによって、画像出
力装置は、付記された処理項目と自ら実行すべき処理項
目(未完了の処理項目)との認識が容易になる。
【0024】この印刷システムにおいて、上記画像入力
装置は、自ら処理した上記処理項目を上記転送データの
ヘッダ部に付記する。このように構成することにより、
画像出力装置は、転送データを受けた時ヘッダ部の付記
内容の認識によって、自ら実行すべき処理項目を素早く
認識することが可能になり、画像処理が早く開始され
る。
【0025】さらに、この印刷システムにおいて、上記
画像入力装置及び上記画像出力装置は、それぞれ分担す
べき前記処理項目を行う機能を有していない場合に、前
記制御装置を利用して前記機能を取得する。
【0026】即ち、この印刷システムでは、画像入力装
置や画像出力装置は、制御装置によって分担された処理
項目を行うための機能(ソフトウェア)を有していない
場合がある。そこで、画像入力装置や画像出力装置は、
所持していない機能を制御装置を利用して取得するよう
に設定されている。そうした機能取得方法としては、制
御装置上のソフトウェアを使用する方法、あるいは、制
御装置からソフトウェアをダウンロードする方法等があ
る。これにより、本印刷システムの構成を実現すること
が容易となる。
【0027】本発明の印刷システムは、画像入力装置に
よって生成された画像データに対し、印刷のための所定
の画像処理を施した後に画像出力装置によって印刷する
印刷システムにおいて、画像入力装置及び画像出力装置
に上記画像処理を実行させる制御装置を備えており、制
御装置は、画像入力装置の種類によって、画像出力装置
の行う画像処理における項目を設定することを特徴とす
るものである。
【0028】本発明の印刷システムでは、画像入力装置
及び画像出力装置(プリンタや複合機等)を制御するた
めの制御装置を備えている。そして、この制御装置が、
画像入力装置の種類に応じて、画像出力装置における画
像処理項目を設定するようになっている。つまり、例え
ば、本発明の印刷システムでは、画像入力装置が、デジ
タルカメラの場合とスキャナの場合とで、画像出力装置
の行う画像処理項目が変わるようになっている。
【0029】例えば、画像入力装置がデジタルカメラで
ある場合、スキャナと異なり、取り込まれた画像データ
に対して明度調整,コントラスト調整,彩度調整等が施
されるので、これらの情報を画像データと共に送付し、
以降の画像処理を画像出力装置に実行させるように設定
する。或いは、デジタルカメラの機種によりカメラ内で
色補正処理までをも終了している場合は、以降のフィル
タ/ズーム処理,中間調処理を画像出力装置に実行させ
るように設定する。これらの設定は、画像処理を行う際
のパラメータを変更したり、画像処理を行うプログラム
をダウンロードすることによりなされる。これにより、
画像入力装置に応じて、最適な画像処理項目を設定で
き、出力画像の画質が向上する。
【0030】或いは、画像入力装置及び画像出力装置の
内、処理能力の優れた方の装置に、より多くの処理を実
行させるようにしても良い。例えば、画像出力装置の処
理能力の方が高い場合、画像出力装置が、通常画像入力
装置が行う処理項目である領域分離処理を、画像入力装
置に代わって行うようになる。このように、本発明の印
刷システムでは、印刷までの時間を短縮するために、処
理能力の高い装置に多くの画像処理項目を行わせ、処理
能力の低い装置の画像処理項目を減らすように設定して
も良い。
【0031】本発明の印刷システムは、画像入力装置に
よって生成された画像データに対し、印刷のための所定
の画像処理を施した後に画像出力装置によって印刷する
印刷システムにおいて、画像入力装置及び画像出力装置
に上記画像処理を実行させる制御装置を備えており、制
御装置は、画像入力装置が生成した画像データに含まれ
る情報によって、画像出力装置の行う画像処理における
項目を設定することを特徴とするものである。
【0032】この印刷システムでは、画像入力装置及び
画像出力装置を制御するための制御装置を備えている。
そして、この制御装置が、画像入力装置が生成した画像
データに含まれる情報によって、画像出力装置における
画像処理項目を設定するようになっている。例えば、制
御装置は、スキャナが画像データを生成する際の読み込
む原稿種類(文字原稿,写真原稿,文字/写真原稿)に
応じて、原稿を忠実に再現するように画像出力装置にお
ける画像処理項目を設定するようになっている。
【0033】つまり、制御装置は、画像出力装置での処
理において、文字原稿の場合、文字をくっきりと表現す
るように黒生成処理,フィルタ処理のパラメータを設定
したり、色文字が含まれる場合は彩度を重視した色補正
処理を行うようにパラメータを設定する。また、写真原
稿の場合は、階調性を重視した色補正処理,中間調処理
の選択を行う。これにより、原稿種類に応じて、最適な
画像処理項目を設定でき、出力画像の画質が向上する。
【0034】本発明の印刷システムは、上記制御装置
が、画像出力装置に備えられている。
【0035】この印刷システムの構成では、画像出力装
置に制御装置を備えることで、画像入力装置及び画像出
力装置とは別個の制御装置を設ける必要がなくなる。す
なわち、画像入力装置と画像出力装置をパーソナルコン
ピュータである制御装置を介して接続する必要がなく、
画像入力装置より読み込まれた画像データを直接画像出
力装置に出力し、適切な画像処理を施して画像を出力す
ることができる。
【0036】本発明の印刷システムは、上記画像入力装
置が、画像データを画像出力装置に転送する時、既に処
理した画像処理項目及び画像入力装置の種類を表す情報
(デバイス情報)を転送にかかる画像データ(転送デー
タ)に付記するように設定されている。
【0037】この印刷システムでは、上記の転送データ
から、画像出力装置が、自分で行うべき画像処理項目を
認識することができる。
【0038】本発明の印刷システムは、上記画像入力装
置及び上記画像出力装置が、画像処理を行う機能(プロ
グラム)を有していない時に、その機能を制御装置によ
って取得(ダウンロード)するように設定されている。
【0039】この印刷システムでは、画像入力装置及び
画像出力装置が、制御装置によって分担された処理項目
を行うための機能(プログラム)を有していない場合が
ある。そこで、上記の構成では、画像入力装置及び画像
出力装置は、所持していない機能を制御装置を利用して
取得する(制御装置上のプログラムを用いるか、或い
は、制御装置でインターネットからプログラムをダウン
ロード等)ように設定されている。このため、スキャナ
等の画像入力装置に最初からプログラムを用意する必要
がない。
【0040】本発明の印刷方法は、画像入力装置によっ
て生成された画像データに対し、印刷のための所定の画
像処理を施した後に画像出力装置によって印刷する印刷
方法において、画像入力装置及び画像出力装置に上記画
像処理を実行させて、画像処理項目の分担を設定する工
程を含むことを特徴とするものである。
【0041】本発明の印刷方法は、画像入力装置によっ
て生成された画像データに対し、印刷のための所定の画
像処理を施した後に画像出力装置によって印刷する印刷
方法において、画像入力装置及び画像出力装置に上記画
像処理を実行させる制御装置は、画像入力装置の種類に
よって、画像出力装置の行う画像処理における項目を設
定する工程を含むことを特徴とするものである。
【0042】本発明の印刷方法は、画像入力装置によっ
て生成された画像データに対し、印刷のための所定の画
像処理を施した後に画像出力装置によって印刷する印刷
方法において、画像入力装置及び画像出力装置に上記画
像処理を実行させる制御装置は、画像入力装置が生成し
た画像データに含まれる情報によって、画像出力装置の
行う画像処理における項目を設定する工程を含むことを
特徴とするものである。
【0043】本発明のプログラムは、上記に記載の印刷
方法をコンピュータに実行させることを特徴とするもの
である。
【0044】上記プログラムにより、制御装置が、画像
入力装置(スキャナ)や画像出力装置の処理能力、画像
入力装置の種類、または入力画像データに含まれる情報
を認識し、この認識結果に基づいて、画像出力装置に画
像処理における項目を設定させる、あるいは、画像入力
装置及び画像出力装置が行う画像処理項目の分担を設定
させることができる。
【0045】本発明の記録媒体は、上記に記載のプログ
ラムを記録したことを特徴とするものである。
【0046】上記プログラムを記録媒体に記録(格納)
することにより、制御装置が、その記録媒体から印刷方
法を読み取ることができる。そのため、制御装置が、印
刷方法を容易に実施できる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 実施の形態1 図1は本発明の実施形態1に係わる印刷システムの構成
を示す説明図である。本発明の印刷システムは、図1に
示すように、制御装置としてのホストコンピュータ1、
画像入力装置としての複数のスキャナ2(SC2,SC
3,SC4,SC5…)、画像出力装置としての複数の
プリンタ4(Pr2,Pr3,Pr4,Pr5…)、及
び画像形成装置としてのコピー機5(スキャナSC1と
プリンタPr1とを備える)をネットワーク接続するこ
とで構成されている。
【0048】ホストコンピュータ1は、スキャナ2、プ
リンタ4、及びコピー機5を制御して印刷を行わせるも
のであり、本発明の印刷システムの中枢部としての制御
装置を構成している。
【0049】画像入力装置となるスキャナ2は、原稿
台、光走査部、CCD(ChargeCoupled
Device)等を備えており、原稿画像を読み込んで
画像データを生成するものである。
【0050】画像出力装置となるプリンタ4は、スキャ
ナ2によって生成された画像データに基づいて、シート
(記録用紙)に画像を印刷するものである。
【0051】画像形成装置となるコピー機5は、スキャ
ナ2及びプリンタ4における双方の機能を有する一体型
の複写機である。
【0052】プリンタ4において印刷に使用される画像
データは、後述するように、スキャナ2によって生成さ
れた画像データに所定の画像処理を施したものである。
【0053】この画像処理は、プリンタ4によって原稿
画像を忠実に再現するために必要な処理であり、A/D
変換や各種の補正等、画像に関する複数の処理項目(詳
細は後述)を含むものである。
【0054】制御装置となるホストコンピュータ1は、
各スキャナ2からコピー機5までの各画像入力装置(ス
キャナ2),画像出力装置(プリンタ4),画像形成装
置(コピー機5)の処理能力(演算処理能力又は演算処
理速度)を認識し、図示しないハードディスクに記憶す
るようになっている。
【0055】なお、各画像入力装置(スキャナ2),画
像出力装置(プリンタ4),画像形成装置(コピー機
5)の処理能力を認識するタイミングは、各スキャナ
2,プリンタ4,コピー機5が本発明の印刷システムに
接続された時、すなわち、初期状態の時である。
【0056】ホストコンピュータ1は、スキャナ2及び
プリンタ4に負わせる画像処理の処理項目を、スキャナ
2及びプリンタ4の処理能力に応じて分担して設定する
と共に、状況に応じては、スキャナ2及びプリンタ4に
おいてそれぞれ行われる画像処理の処理項目の分担を変
更する。
【0057】次に、スキャナ2及びプリンタ4において
実行される画像処理の処理項目について説明する。図2
は本発明の実施形態1の印刷システムにおける画像処理
で実行される処理項目の内容を示す説明図である。スキ
ャナ2は、図2に示すように、原稿画像を光学的に走査
して画像読み取りを行い、その時の原稿画像の反射光像
であるRGB信号をA/D変換して画像データとして入
力画像データ11を生成し、入力画像データ11に対し
て画像処理を実行している。画像処理の処理項目は、こ
の例では、シェーディング補正処理、γ補正処理及び領
域分離処理である。
【0058】シェーディング補正処理は、スキャナ2の
照明系、結像系、撮像系で生じる各種歪みを取り除く処
理である。
【0059】γ補正処理は、入力画像データ11の信号
強度を、各階調において必要とされる濃度を得るための
信号強度へと補正する処理である。γ補正処理は、入力
画像データ11の信号強度をそのまま利用した場合に生
じる不正確な階調変化を防止するために行われる。
【0060】領域分離処理は、画像データの全領域を、
文字領域、網点領域、写真領域のようなその他領域の各
領域に分離する処理である。
【0061】また、スキャナ2での画像処理が終了する
と、画像データは、転送データ12としてプリンタ4に
送られ、更なる画像処理が行われる。すなわち、図2に
示すように、プリンタ4では、黒生成、色補正、フィル
タ/ズーム、中間調の各処理が行われる。
【0062】黒生成処理は、3色(例えばC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー))の画像データ
から、K(ブラック)信号を生成する処理である。な
お、この黒生成処理では、領域分離の結果に応じて、黒
生成の手法が切り換えられるようになっている。一般的
な黒生成では、以下の式に示すような黒生成γカーブが
用いられる。ここで、Kは黒生成量を表し、C、M、Y
は画像データにおける濃度値を表す。 K=Gamma(min(C、M、Y))
【0063】色補正処理は、出力画像の色再現性を高め
るために、不要な吸収成分を含むCMY色材成分の分光
特性に基づいた色濁りを取り除く処理である。
【0064】フィルタ処理は、空間フィルタ処理により
空間周波数特性を補正し、出力画像にあらわれる粒状性
劣化、ぼやけ、モアレ等の発生を抑制するための処理で
ある。
【0065】中間調処理は、所定のスクリーンを用い
て、画像データに2値化処理または多値化処理を施す処
理である。このような画像処理によって、プリンタ4
は、転送データ12から出力画像データ13を生成し、
出力画像データ13を用いて画像の印刷をする。
【0066】次に、本発明の印刷システムにおける印刷
処理について説明する。本発明の印刷システムでは、ユ
ーザが1台のスキャナ2を用いて原稿画像を読み込ませ
た後、使用するプリンタ4を選択するようになってい
る。ホストコンピュータ1は、スキャナ2を制御して、
選択されたプリンタ4に対して、画像データを送信す
る。
【0067】特に、本発明の印刷システムでは、ホスト
コンピュータ1が、印刷に使用されるスキャナ2及びプ
リンタ4の画像処理についての処理能力(演算処理能
力)を認識し、認識した処理能力に応じてスキャナ2及
びプリンタ4がそれぞれ実行すべき画像処理の処理項目
の分担を設定している。例えば、スキャナ2よりもプリ
ンタ4の処理能力が高い場合、ホストコンピュータ1
は、本来ならスキャナ2の行うべき処理項目の一部(領
域分離処理等)をプリンタ4に割り当て、スキャナ2で
実行すべき処理項目の負担を軽減し、プリンタ4で行わ
れる処理項目を増加させるように設定するようになって
いる。
【0068】図3は本発明の実施形態1の印刷システム
における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図3に示すように、本発明の印刷システムでは、まず、
ユーザによって、装置の選択、即ち、使用するスキャナ
2及びプリンタ4が選択されると(ステップS1)、ホ
ストコンピュータ1が、選択されたスキャナ2及びプリ
ンタ4の処理能力に応じて画像処理の処理項目の分担を
設定する(ステップS2)。
【0069】スキャナ2は、読み込んだアナログの画像
データに対し、ホストコンピュータ1によって設定され
た処理項目を施す(ステップS3,ステップS4)。
【0070】スキャナ2は、図2に示す転送データ12
を作成し、プリンタ4に送信する(ステップS5)。転
送データ12は、スキャナ2によって画像処理された画
像データと、スキャナ2において施された処理項目を示
すデータ(処理済項目データ)とから成っている。
【0071】プリンタ4は、受け取った転送データ12
における処理済項目データを参照して自分で行うべき処
理項目(未処理の処理項目)の種類を認識する。
【0072】プリンタ4は、転送データ12中の画像デ
ータに対して未処理の処理項目を施して図2に示す出力
画像データ13を生成し、画像データの印刷を行う(ス
テップS6,ステップS7)。
【0073】以上のように、本発明の印刷システムで
は、スキャナ2及びプリンタ4に上記の画像処理を実行
させるホストコンピュータ1を備えており、ホストコン
ピュータ1が、スキャナ2及びプリンタ4の処理能力に
応じて、画像処理に際してそれぞれで実行すべき処理項
目の分担を設定している。
【0074】即ち、本発明の印刷システムでは、スキャ
ナ2及びプリンタ4のうち、処理能力の優れた方の装置
に、より多くの処理項目を実行させる一方、処理能力の
劣っている方の装置の処理項目を減らすように設定され
ている。これにより、画像処理に要する時間を短くし、
結果として、印刷までの時間を短縮することが可能とな
る。
【0075】ホストコンピュータ1は、スキャナ2及び
プリンタ4の処理能力を印刷システム構築のような初期
状態の時に記憶する。即ち、ホストコンピュータ1は、
スキャナ2及びプリンタ4の処理能力を印刷システム構
築当初の時に予め記憶しているので、スキャナ2及びプ
リンタ4が負うべき処理項目の分担が素早く行われる。
【0076】また、スキャナ2は、画像データをプリン
タ4に転送する時、転送データ12に処理済項目データ
を含ませる。これにより、プリンタ4は、実行すべき処
理項目(未完了の処理項目)を容易に認識することがで
きる。
【0077】なお、スキャナ2は、処理済項目データ
を、転送データ12のヘッダ部に付記することが好まし
い。ヘッダ部は、プリンタ4が最初に解読する部位であ
り、したがって、プリンタ4は、自らが実行すべき処理
項目をいち早く認識でき、画像処理を素早く開始するこ
とができる。
【0078】スキャナ2やプリンタ4は、ホストコンピ
ュータ1が分担を設定した処理項目を行うための機能
(ソフトウェア)を有していない場合がある。この場
合、本発明の印刷システムでは、スキャナ2及びプリン
タ4は、自らが分担すべき処理項目を行うソフトウェア
を、ホストコンピュータ1を利用して取得される。
【0079】即ち、スキャナ2やプリンタ4は、必要な
ソフトウェアを保持していない場合、ホストコンピュー
タ1上の記憶部に記憶されているソフトウェアが使用さ
れる。また、ホストコンピュータ1からソフトウェアを
ダウンロードするようにしても良い。
【0080】なお、ソフトウェアを上記のようにホスト
コンピュータ1を利用して取得する場合には、ホストコ
ンピュータ1に画像処理における全処理項目を実行する
ためのソフトウェアを記憶させておくことが好ましい。
また、スキャナ2及びプリンタ4には、ダウンロード用
のプログラムをインストールしておくことが好ましい。
【0081】本発明の実施形態1では、スキャナ2及び
プリンタ4における画像処理の処理項目の分担をホスト
コンピュータ1が設定するものとして説明した。しかし
ながら、これに限らず、図3のステップS1において選
択されたスキャナ2及びプリンタ4のいずれかが、自己
及び相方の装置における処理能力に応じて、処理項目の
分担を行うように設定しても良い。
【0082】また、スキャナ2で通常行われる画像処理
をプリンタ4において実行する場合、スキャナ2は自己
に固有の数値(特性値、例えばシェーディング補正デー
タ、γ補正値等々)を転送データに含ませておき、プリ
ンタ4はその数値を利用して残された処理項目について
の画像処理を行うように設定することが好ましい。これ
により、各スキャナ2における固有の画像処理を、選択
されたプリンタ4において容易に実行することができ
る。
【0083】スキャナ2及びプリンタ4の処理能力に応
じて画像処理の分担を一律に設定するばかりでなく、ス
キャナ2とプリンタ4とにおける処理項目の分担を、プ
リンタ4の使用状況に応じて設定するようにしても良
い。
【0084】例えば、選択されたプリンタ4が既に他の
ユーザに使用されているような場合、ホストコンピュー
タ1は、スキャナ2とプリンタ4との処理能力を考慮す
るだけでなく、プリンタ4の使用状況を考慮して、スキ
ャナ2に多量の処理項目を割り当てることが好ましい。
これにより、プリンタ4の使用状況に応じて印刷処理を
早めることができる。
【0085】実施の形態2 図4は本発明の実施形態2に係わる印刷システムの構成
を示す説明図である。実施の形態2に係わる印刷システ
ムは、図4に示すように、制御装置であるホストコンピ
ュータ(或いはサーバ)1、画像入力装置である複数の
スキャナ2(SC2,SC3,SC4,SC5…)、画
像入力装置である複数のデジタルカメラ3(DC1,D
C2,DC3…)、画像出力装置である複数のプリンタ
4(Pr2,Pr3,Pr4,Pr5…)、及び画像形
成装置であるコピー機5(スキャナSC1とプリンタP
r1とを備える)がネットワーク接続された構成となっ
ている。
【0086】画像入力装置となるスキャナ2は、原稿
台、光走査部、CCD(ChargeCoupled
Device)等を備えており、原稿画像を読み込んで
画像データを生成するものである。
【0087】画像入力装置となるデジタルカメラ3は、
撮像レンズ、CCD等を備えており、ユーザーによっ
て、人物や風景等を撮影された画像データを生成するも
のである。
【0088】画像出力装置となるプリンタ4は、画像入
力装置であるスキャナ2或いはデジタルカメラ3によっ
て生成された画像データに基づいて、シート(記録用
紙)に画像を印刷するものである。
【0089】なお、プリンタ4において印刷に使用され
る画像データは、スキャナ2或いはデジタルカメラ3に
よって生成された画像データに所定の画像処理を施した
ものである。
【0090】この画像処理は、プリンタ4によって原稿
画像を忠実に再現するために必要な処理であり、A/D
変換や各種の補正等、複数の画像処理項目(詳細は後
述)を含むものである。また、この画像処理は、スキャ
ナ2,デジタルカメラ3及びプリンタ4が分担して行う
ように設定されている。
【0091】画像形成装置となるコピー機5は、スキャ
ナ2及びプリンタ4における双方の機能を有する一体型
の複写機である。
【0092】制御装置となるホストコンピュータ1は、
スキャナ2、デジタルカメラ3、プリンタ4、及びコピ
ー機5を制御して印刷を行わせるものであり、本発明の
印刷システムの中枢部である。
【0093】また、ホストコンピュータ1は、各スキャ
ナ2,デジタルカメラ3,プリンタ4,コピー機5の種
類、その各々のスキャナ2,デジタルカメラ3,プリン
タ4,コピー機5毎に異なる画像処理項目、及びスキャ
ナ2,デジタルカメラ3.プリンタ4,コピー機5に適
した画像処理項目の特性値(詳細は後述)を認識し、図
示しないハードディスクに記憶するようになっている。
【0094】なお、認識するタイミングは、各スキャナ
2,デジタルカメラ3,プリンタ4,コピー機5が本発
明の印刷システムに接続された時、すなわち、初期状態
の時である。
【0095】なお、上記の制御装置の機能は、プリンタ
4が有するシステムコントローラ(図示せず)に備えら
れていても構わない。
【0096】次に、スキャナ2或いはデジタルカメラ3
の生成した画像データが、プリンタ4で印刷されるまで
に必要な画像処理項目について説明する。なお、以下で
は、画像入力装置がスキャナ2である場合を例に説明す
る(図14参照)。
【0097】画像入力装置であるスキャナ2は、反射光
像であるRGB信号をA/D変換して入力画像データを
生成し、この入力画像データはプリンタ4に送られる。
画像処理項目としてシェーディング補正処理、γ補正処
理、領域分離処理、領域毎の黒生成処理、色補正処理、
フィルタ/ズーム処理、及び中間調処理を行うようにな
っている。
【0098】シェーディング補正処理は、スキャナ2の
照明系、結像系、撮像系で生じる各種歪みを取り除く処
理である。
【0099】γ補正処理は、画像データの信号強度を、
各階調において必要とされる濃度を得るための信号強度
へと補正する処理である。これは、画像データの信号強
度をそのまま利用した場合に生じる不正確な階調変化を
防止するために行われる。
【0100】領域分離処理は、画像データの全領域を、
網点領域、文字領域、写真領域の各領域に分離する処理
である。
【0101】黒生成処理は、3色(例えばC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー))の画像データ
から、K(ブラック)信号を生成する処理である。
【0102】なお、この黒生成処理では、領域分離の結
果に応じて、黒生成の手法が切り換えられるようになっ
ている。一般的な黒生成では、以下の式に示すような黒
生成カーブが用いられる。ここで、Kは黒生成量を表
し、C、M、Yは画像データにおける濃度値(RGB信
号を補色反転したデータ)を表す。 K=Gamma(min(C、M、Y))
【0103】色補正処理は、出力画像の色再現性を高め
るために、不要な吸収成分を含むCMY色材成分の分光
特性に基づいた色濁りを取り除く処理である。
【0104】フィルタ処理は、デジタルフィルタによる
空間フィルタ処理によって、空間周波数特性を補正し、
出力画像にあらわれる粒状性劣化、ぼやけ、モアレ等の
発生を抑制する処理である。
【0105】ズーム処理は、画像入力装置であるスキャ
ナ2に備えられる操作パネルにより、ユーザーが入力す
る信号に基づいて画像を拡大/縮小させる処理である。
【0106】中間調処理は、所定のスクリーンを用い
て、画像データに2値化処理または多値化処理を施す処
理である。
【0107】そして、上記の画像処理項目のうち、例え
ば、シェーディング補正・γ補正をスキャナ2が行い、
残りの項目をプリンタ4が行うように、画像処理項目
は、各装置に分担されている。
【0108】次に、本発明の印刷システムにおける印刷
処理について説明する。本発明の印刷システムでは、例
えば、ユーザーが1台の画像入力装置としてのスキャナ
2またはデジタルカメラ3を用いて画像データを生成さ
せた後、使用するプリンタ4を選択するようになってい
る。そして、制御装置であるホストコンピュータ1が、
スキャナ2或いはデジタルカメラ3を制御して、選択さ
れたプリンタ4に対して、画像データを送信させるよう
に設定されている。
【0109】また、特に、本発明の印刷システムでは、
ホストコンピュータ1が、印刷に使用される画像入力装
置であるスキャナ2またはデジタルカメラ3の種類を認
識し、その種類に応じて画像出力装置であるプリンタ4
の画像処理項目を設定するようになっている。
【0110】図5は本発明の実施形態2の印刷システム
における画像入力装置がデジタルカメラ3である場合
に、プリンタ4で行われる画像処理項目について説明し
た図である。そして、図6は、図5と同様に、画像入力
装置としてデジタルカメラ3が選択された場合の印刷処
理の流れを示すフローチャートである。なお、画像入力
装置(デジタルカメラ3)及び画像出力装置(プリンタ
4)が行う後述するダウンロードは、それらの内部(例
えば、メモリ)に、必要な画像処理項目を行うためのプ
ログラムを有していない時だけで構わない。
【0111】図5に示すように、本発明の印刷システム
では、まず、ユーザーが、使用するプリンタ4と、出力
したい画像データを有するデジタルカメラ3とを選択す
ると(ステップS21)、ホストコンピュータ1が、デ
ジタルカメラ3に、選択された画像入力装置がデジタル
カメラ3であるという情報(デバイス情報)と、デジタ
ルカメラ3で生成された画像データ(入力画像データ)
とを、転送データとして、プリンタ4に送信させる(ス
テップS23)。
【0112】ここで、画像入力装置がスキャナ2である
場合は、図14に示すように、画像入力装置側でシェー
ディング補正処理,γ補正処理を行ったが、画像入力装
置がデジタルカメラ3である場合は、入力画像データを
生成する際に、バランス調整処理、及びスケーリング調
整処理等を行い、入力画像データをデジタルカメラ3内
のメモリに記憶する(ステップS22)。その後、この
デジタルカメラ3内のメモリに記憶された入力画像デー
タに前述した画像処理項目が施される。
【0113】バランス調整処理は、例えば以下に示す処
理のことである。 明るさ(明度)調整 色の明暗の度合いを調整する。数値が高いほど明るい色
になる。 コントラスト調整 画像の明るい部分と暗い部分の明るさの比を調整する。
コントラストを高めると色彩がくっきりし、見やすい画
像になる。コントラストの値が低すぎると、画像の明る
い部分と暗い部分の差がはっきり現れない。 彩度調整 色の鮮やかさとくすみの度合いを調整する。数値が高い
ほど鮮やかな色として表現される。 カラーバランス調整 特定の色を強調する場合、または色調(色彩の濃淡、強
弱等の具合。色あい。トーン。)を下げる場合に使う。
強調したい色を強めたり、色調を落としたい色を弱めた
りすることができる。 トーンバランス調整 画像が暗すぎたり明るすぎたりする場合は、トーンバラ
ンスで、画像の色調範囲のバランスを変え、コントラス
トや中間色を調整する。
【0114】また、スケーリング調整処理は、画像デー
タのサイズを変更する処理である。
【0115】そして、ホストコンピュータ1は、プリン
タ4に送信されてきたデバイス情報に基づいて、その選
択された画像入力装置であるデジタルカメラ3に応じた
プログラム(必要な画像処理項目を行うためのプログラ
ム)を取得(ダウンロード)させ(ステップS24)、
さらに、入力画像データを読み込ませる(ステップS2
5)。その後、ホストコンピュータ1は、プリンタ4
に、読み込んだ入力画像データを、ダウンロードしたプ
ログラムで画像処理させて印刷させる(ステップS2
6,ステップS27)。
【0116】なお、選択された画像入力装置に応じたプ
ログラムを取得(ダウンロード)する代わりに、画像処
理を行うパラメータを変更するようにしても構わない。
【0117】以上のように、本発明の印刷システムで
は、スキャナ2,デジタルカメラ3及びプリンタ4に上
記画像処理を実行させるホストコンピュータ1を備えて
おり、このホストコンピュータ1が、画像入力装置であ
るスキャナ2或いはデジタルカメラ3の種類に応じて、
画像処理における項目(工程)を設定するようになって
いる。
【0118】また、本発明の印刷システムにおいて、画
像入力装置であるスキャナ2或いはデジタルカメラ3の
種類により、画像処理項目の分担を変更するようにして
も良い。例えば、複数のスキャナ2、プリンタ4及びホ
ストコンピュータ1がネットワーク上に接続されている
場合において、ホストコンピュータ1には、それぞれス
キャナ2及びプリンタ4を識別し、それに応じてプログ
ラムをダウンロードするための情報を設定しておく必要
がある。
【0119】制御装置であるホストコンピュータ1は、
予め格納されている画像入力装置の種類に応じて、その
処理能力を判断してダウンロードすべきプログラムを選
択する。また、この時に画像出力装置であるプリンタ4
の能力も判断し、最適なプログラムを選択しても良い。
画像入力装置の種類は、例えば、リストとして予めホス
トコンピュータ1に格納しておく。新たに追加する場合
は、ネットワークを介して或いは直接ホストコンピュー
タ1に入力される。このリストは、それぞれの画像入力
装置に最適なプログラムと関連づけられている。
【0120】画像を読み込んで印刷する場合、まず、画
像入力装置は、ホストコンピュータ1に、自分自身の機
種情報を伝える。ホストコンピュータ1は、この機種情
報を基に、予め格納されている機種情報リストより最適
なプログラムを選択してプリンタ4にダウンロードす
る。
【0121】以上のように、本発明の印刷システムで
は、ホストコンピュータ1は、処理時間が短くなるよう
に、画像入力装置であるスキャナ2或いはデジタルカメ
ラ3の処理能力に応じて、画像処理項目の分担を設定す
るようにしても良く、画像出力装置であるプリンタ4
は、画像入力装置によって入力画像データに施された画
像処理項目(処理済項目)以外の未処理の画像処理項目
を施すことができる。
【0122】また、本発明の印刷システムでは、画像入
力装置が例えば同一種類のスキャナ2である場合でも、
ホストコンピュータ1は、選択されたスキャナ2の処理
能力(演算処理能力;画像処理に要する速度を決定する
値)を認識し、その処理能力に応じて画像処理項目の分
担を変えることもできる。
【0123】例えば、選択されたスキャナ2がγ補正処
理を短時間で行える場合(処理能力が高い場合)、ホス
トコンピュータ1は、プリンタ4の行う画像処理項目か
ら上記の画像処理項目(γ補正)を削除することができ
る。一方、処理能力の低いスキャナ2が、γ補正処理に
長時間かかる場合、ホストコンピュータ1は、プリンタ
4の行う画像処理項目に上記画像処理項目(γ補正)を
割り当てることができる。
【0124】また、ホストコンピュータ1は、画像入力
装置(スキャナ2,デジタルカメラ3)及び画像出力装
置(プリンタ4)の処理能力を、初期状態の時に記憶す
るように設定されている。すなわち、ホストコンピュー
タ1は、画像入力装置(スキャナ2,デジタルカメラ
3)及び画像出力装置(プリンタ4)の処理能力を予め
記憶しているので、処理項目の分担を素早く行える。
【0125】また、画像入力装置は、画像データを画像
出力装置であるプリンタ4に転送する時、転送データ
に、処理済項目データを含ませるようになっている。こ
れにより、プリンタ4に、行うべき処理項目(未完了の
処理項目)を容易に認識させられる。
【0126】なお、画像入力装置は、処理済項目データ
を、転送データのヘッダ部に付記することが好ましい。
【0127】ヘッダ部は、プリンタ4が最初に解読する
部位である。したがって、プリンタ4は、自分で行うべ
き処理項目をいち早く認識できる。これにより、画像処
理を素早く開始できる。
【0128】次に、本発明の実施形態2における別の印
刷システムついて説明する。なお、実施形態2で用いた
部材と同様の機能を有する部材については、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。なお、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0129】本発明の印刷システムは、画像入力装置で
読み取る画像データに含まれる情報に応じて、画像処理
項目を設定することができる。
【0130】例えば、画像入力装置で原稿種別の判別が
なされた場合、制御装置であるホストコンピュータ1
は、原稿種別に応じた適切な処理が施されるようにプリ
ンタ4の画像処理項目の設定を行う。
【0131】図7は、画像入力装置であるスキャナ2
が、読み込んだ画像データの原稿種類を判別した後、そ
の原稿判別結果に基づいて、画像出力装置であるプリン
タ4が実行する画像処理項目を説明した説明図である。
そして、図8は、図7と同様に、原稿種類判別結果に基
づいた印刷処理の流れを示すフローチャートである。本
発明の印刷システムでは、図8に示すように、まず、ユ
ーザーが、プリンタ4と、使用する画像入力装置として
スキャナ2とを選択する(ステップS31)。そして、
ホストコンピュータ1は、選択されたスキャナ2に、画
像を読み込ませ(ステップS32)、後述する原稿種類
の判別処理を行わせる(ステップS33)。
【0132】そして、ホストコンピュータ1は、スキャ
ナ2に、上記の原稿判別結果、選択された画像入力装置
がスキャナ2であるという情報(デバイス情報)、及び
スキャナ2で生成された画像データ(入力画像データ)
を転送データとして、画像出力装置であるプリンタ4に
送信させる(ステップS34)。
【0133】そして、ホストコンピュータ1は、プリン
タ4に、送信されてきた原稿判別結果に応じたプログラ
ムをダウンロードさせ(ステップS35)、さらに、入
力画像データを読み込ませる(ステップS36)。その
後、ホストコンピュータ1は、プリンタ4に、読み込ん
だ入力画像データを、ダウンロードしたプログラムで画
像処理させて印刷させる(ステップS37,ステップS
38)。
【0134】なお、画像入力装置(スキャナ2)及び画
像出力装置(プリンタ4)が行う上記のダウンロード
は、それらの内部(例えば、メモリ)に、必要な画像処
理項目を行うためのプログラムを有していない時だけで
構わない。
【0135】また、プログラムを上記のように利用する
場合には、ホストコンピュータ1に、全画像処理項目を
実行するためのプログラムを記憶させておくことが好ま
しい。なお、画像入力装置(スキャナ2)及び画像出力
装置(プリンタ4)に、ダウンロード用のプログラムを
インストールしておくことが好ましい。
【0136】以上のように、本発明の印刷システムで
は、ホストコンピュータ1が、スキャナ2による原稿種
類の判別結果に基づいて、画像処理項目の設定を行う。
これにより、プリンタ4は、原稿種別に応じて、最適な
画像処理項目を設定でき、出力画像の画質向上につなが
る。
【0137】また、例えば、画像入力装置であるスキャ
ナ2及びデジタルカメラ3が、自分の入力画像データに
おける表現される画像(例えば、人物画像や風景画像)
の判別をできるようになった場合、その表現される画像
の種類に応じて、画像処理項目を設定することもでき
る。
【0138】なお、上記の説明は、画像入力装置で読み
取る画像データに含まれる情報として原稿種別の判別処
理を例に挙げているが、本発明の印刷システムは、これ
に限定されるものではない。
【0139】例えば、画像データに含まれる情報は領域
分離結果であっても良く、画像入力装置がデジタルカメ
ラ3である場合では、上記画像データに含まれる情報と
して、明度や彩度に関する情報が挙げられる。
【0140】画像データに含まれる明度の情報として
は、例えば、読み込まれた画像データにハイライトとア
ンダー(暗い領域)が存在するというものである。この
場合、プリンタ4では、ハイライト部が白くぬけないよ
うに、また、アンダー部が黒くつぶれないようにコント
ラストの調整がなされる。
【0141】画像データに含まれる彩度の情報として
は、例えば、鮮やかな色が含まれるというものである。
この場合、鮮やかな色がくすんだ色として出力されない
ように、色補正処理において彩度を維持した色域の圧縮
方法を選択することがなされる。
【0142】また、本発明の印刷システムにおいて、画
像入力装置で読み取る画像データに含まれる情報によ
り、画像処理項目の分担を変更するようにしても良い。
例えば、画像入力装置であるデジタルカメラ3におい
て、撮影された画像が、暗く撮影された画像である場合
で、ユーザーが印刷時に補正を要求したとする。この場
合、印刷開始時に、デジタルカメラ3は、撮影条件及び
入力画像データをサンプリングし、明度及び彩度を算出
する。これらデータ(撮影条件、明度、彩度、ユーザー
の補正要求等)はホストコンピュータ1に送られる。
【0143】ホストコンピュータ1は、送られた情報及
び画像出力装置であるプリンタ4の情報を基に、必要と
なる処理を解析し、デジタルカメラ3及びプリンタ4に
それぞれに最適な処理を決定して処理を実行する。
【0144】例えば、処理すべき入力画像が、全体的に
ぼやけた画像であり、このぼやけを補正したい場合に
は、フィルタ処理プログラムを通常のフィルタ処理に比
べ、より強調処理の可能なプログラムを選択する。ま
た、部分的に処理したい場合に、領域分離処理も選択す
る。当然、通常の画像処理プログラム(色補正処理、ズ
ーム処理、中間調処理等)も選択され、これらを画像出
力装置(プリンタ4)にダウンロードする。
【0145】また、送られてきたデータのみでは、プロ
グラムを選択できない場合、制御装置であるホストコン
ピュータ1は画像入力装置であるデジタルカメラ3に対
して追加データを要求する。その場合、ホストコンピュ
ータ1が追加データを獲得するためのプログラムを保有
している場合には、画像入力装置(デジタルカメラ3)
にそのプログラムをダウンロードし、再度、画像入力装
置での処理を行う。
【0146】本発明の実施形態2では、ホストコンピュ
ータ1が、プリンタ4における画像処理の項目や分担を
設定するとしている。しかしながら、これに限らず、選
択されたプリンタ4が有する制御装置(システムコント
ローラ)が行うように設定しても良い。
【0147】なお、上述したホストコンピュータ1によ
る画像処理項目の設定や分担処理をプログラムとするこ
ともできる。そして、このプログラムをホストコンピュ
ータ1が読み取り可能な記録媒体に記録(格納)させて
も構わない。
【0148】この記録媒体としては、ホストコンピュー
タ1で処理が行われるためのメモリ、例えばROM(R
ead Only Memory)のような、そのもの
がプログラムメディアであっても良い。また、外部記憶
装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに
記録媒体を挿入することにより、読み出し可能な記録媒
体であっても構わない。
【0149】いずれの場合においても、ホストコンピュ
ータ1が、格納されているプログラムにアクセスして実
行させる構成であっても良いし、また、プログラムを読
み出し、その読み出されたプログラムは、ホストコンピ
ュータ1のプログラム記憶エリアにダウンロードされ
て、そのプログラムが実行される方式であっても良い。
なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置
に格納されているものとする。
【0150】ここで上記プログラムメディアは、本体と
分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープ/カ
セットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)デ
ィスク/ハードディスク等の磁気ディスクや、CD−R
OM/MO/MD/DVD等の光ディスク等のディスク
系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等の
カード系、或いはマスクROM/EPROM(Eras
able Programmable Read On
ly Memory)/EEPROM(Electri
cally Erasable Programmab
le ReadOnly Memory)/フラッシュ
ROM等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムを
担持する記録媒体であっても良い。
【0151】また、本発明の実施形態2においては、イ
ンターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシス
テム構成であることから、通信ネットワークからプログ
ラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担
持する記録媒体であっても良い。なお、このように通信
ネットワークからプログラムをダウンロードする場合に
は、ダウンロード用プログラムは予め本体に格納してお
くか、或いは別の記録媒体からインストールされるもの
であってもかまわない。
【0152】この結果、画像処理項目の設定や分担を行
うプログラムを記録した記録媒体は、ホストコンピュー
タ1及びプリンタ4が有するシステムコントローラによ
り読み取られることで、その画像処理項目の設定や分担
を行うことができる。
【0153】以下、上述したスキャナ2で行う原稿種類
の判別処理について説明する。図9は本発明の印刷シス
テムにおけるスキャナの原稿種別自動判別部を示す概略
ブロック図である。まず、スキャナ2は、原稿の反射光
像であるRGB信号をA/D変換して入力画像データを
生成し、シェーディング補正を施したRGB信号を図9
に示す原稿種別自動判別部31で処理する。
【0154】原稿種別自動判別部31は、図9に示すよ
うに、信号変換部32と、ヒストグラム作成部33と、
第1最大度数濃度区分抽出部34と、第2最大度数濃度
区分抽出部35と、文字原稿判定部36と、写真原稿判
定部37と、原稿種別判別部38とを備えている。
【0155】信号変換部32は、RGBの反射率信号を
濃度信号に変換すると共に、RGB濃度信号を補色反転
したCMY信号に変換する。
【0156】ヒストグラム作成部33は、原稿画像の各
画素の濃度とその度数との関係を示す濃度ヒストグラム
を、信号変換部32から入力される画像データ(C,
M,Yの各信号)に基づいて、後述する手順で作成す
る。
【0157】第1最大度数濃度区分抽出部34は、ヒス
トグラム作成部33にて作成された上記濃度ヒストグラ
ムにおける最大度数値を第1最大度数値(MAX1)と
して抽出すると共に、MAX1が属する濃度区分を第1
最大度数濃度区分として抽出する。
【0158】第2最大度数濃度区分抽出部35は、上記
第1最大度数濃度区分抽出部34で抽出された第1最大
度数濃度区分及びそれに隣接する濃度区分以外で、第2
最大度数値(MAX2)を抽出すると共に、MAX2が
属する濃度区分を第2最大度数濃度区分として抽出す
る。
【0159】つまり、第2最大度数濃度区分抽出部35
は、少なくともMAX1をとる濃度区分に隣接しない濃
度区分における2番目に大きな度数値をMAX2として
抽出する。
【0160】文字原稿判定部36は、上記濃度ヒストグ
ラムに基づいて、入力原稿が文字原稿であるか否かを判
別する。より詳しくは、文字原稿判定部36は、上記濃
度ヒストグラムにて度数値が所定値(後述する低度数閾
値)以下となる濃度区分の数と、MAX1との内、少な
くとも一方を用いて原稿が文字原稿であるか否かを判定
する。
【0161】写真原稿判定部37は、上記MAX1及び
上記MAX2に基づいて、入力原稿が写真原稿であるか
否かを判別する。なお、上記写真原稿判定部37におい
て、写真原稿であるか否かを判別する際、その写真原稿
が印刷写真であるか印画紙写真であるかの区別は行われ
ない。
【0162】原稿種別判別部38は、上記文字原稿判定
部36及び上記写真原稿判定部37における各色(C,
M,Y)毎の判定結果に基づいて最終的な原稿種別の判
別を行う。
【0163】上記文字原稿判定部36は、図9に示すよ
うに、低度数閾値設定部41と、第1の閾値設定部42
と、第2の閾値設定部43と、低度数濃度区分数判定部
44と、最大度数値判定部45とを備えている。
【0164】低度数閾値設定部41は、低度数の濃度区
分を抽出するために用いられる低度数閾値を設定する。
【0165】第1の閾値設定部42は、上記濃度ヒスト
グラムにおける各濃度区分の度数を上記低度数閾値と比
較することにより抽出される低度数の濃度区分数と比較
される第1の閾値を設定する。
【0166】第2の閾値設定部43は、上記MAX1が
総度数、すなわち総画素数に対してどれだけの割合を示
しているのかを判定するために用いられる第2の閾値を
設定する。
【0167】低度数濃度区分数判定部44は、上記濃度
ヒストグラムにおいて、上記低度数閾値よりも小さい低
度数の濃度区分を抽出してその数をカウントすると共
に、上記第1の閾値設定部42で設定された第1の閾値
と低度数の濃度区分数とを比較して、入力原稿が文字原
稿であるか否かを判定する。
【0168】最大度数値判定部45は、上記第2の閾値
設定部43で設定された第2の閾値と上記MAX1とを
比較して、上記MAX1の総度数に対する割合を判断す
ることにより、原稿が文字原稿であるか否かを判定す
る。
【0169】また、写真原稿判定部37は、図9に示す
ように、第3の閾値設定部46と、写真原稿判別部47
とを備えている。
【0170】第3の閾値設定部46は、写真原稿判別部
47での写真原稿判定を行う際に用いる第3の閾値を設
定する。
【0171】写真原稿判別部47は、総度数と、上記M
AX1と、上記MAX2とに基づいて得られる結果と上
記第3の閾値とを比較することにより、入力原稿が写真
のみの画像であるか、文字と写真とが混在する文字/写
真原稿であるかを判定する。
【0172】次に、上記構成の原稿種別自動判別部31
による原稿種別自動判別処理を、図10に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。まず、プレスキャンが開始
され、読み取られた原稿の全画素のRGB信号が、信号
変換部32にてそれぞれ補色のCMY信号に変換される
(ステップS41)。
【0173】次に、ステップS41にて変換された各信
号を用いて、ヒストグラム作成部33では、例えば図1
1乃至図13に示すような濃度ヒストグラムが各色毎に
作成される(ステップS42)。なお、図11乃至図1
3は、それぞれ文字原稿,写真原稿,文字/写真原稿の
濃度ヒストグラムの一例を示しているが、濃度ヒストグ
ラムの作成の詳細については後述する。
【0174】第1最大度数濃度区分抽出部34は、ステ
ップS42において作成された濃度ヒストグラムを基
に、最大度数の濃度区分(第1最大度数濃度区分)を選
択すると共に、その濃度区分における第1最大度数値
(MAX1)を抽出する(ステップS43)。
【0175】続いて、第2最大度数濃度区分抽出部35
は、上記MAX1を抽出した濃度区分及び上記濃度区分
に隣接する濃度区分以外で、最大度数値をもつ度数区分
(第2最大度数濃度区分)を選択し、上記濃度区分にお
ける度数値、すなわち、第2最大度数値(MAX2)を
抽出する(ステップS44)。
【0176】次に、低度数濃度区分数判定部44は、低
度数の濃度区分を検出するために低度数閾値設定部41
にて予め用意された低度数閾値と上記濃度ヒストグラム
の各濃度区分における度数とを比較し、この低度数閾値
より小さい度数の濃度区分をカウントし、カウントされ
た低度数濃度区分数が第1の閾値以上であるか否かを判
定する(ステップS45)。
【0177】上記ステップS45にて、低度数濃度区分
数が第1の閾値以上の場合には、低度数濃度区分数判定
部44は、入力原稿を文字原稿と判定する(ステップS
50)。なお、この条件で入力原稿が文字原稿であるか
否かを判別できる理由については後述する。
【0178】一方、上記ステップS45にて、低度数濃
度区分数が第1の閾値よりも少ない場合、すなわち入力
原稿が文字原稿と判定されなかった場合については、最
大度数値判定部45は、上記MAX1と第2の閾値とを
比較することにより、上記MAXlが全体の総度数に対
してどれだけの割合を示しているかを判定する(ステッ
プS46)。
【0179】上記ステップS46で、MAXlが第2の
閾値以上であれば、最大度数値判定部45は、入力原稿
を文字原稿と判定する(ステップS50)。なお、この
条件でも入力原稿が文字原稿であるか否かを判別できる
理由については後述する。
【0180】次に、上記ステップS46で、MAX1が
第2の閾値よりも小さい場合、すなわち上記ステップS
45、ステップS46における文字原稿の判定において
文字原稿と判定されなかったものについて、写真原稿判
定部37にて、入力原稿が写真原稿であるか否かの判定
が行われる(ステップS47)。
【0181】ステップS47では、写真原稿判別部47
は、総画素数である総度数(ALL)を上記MAX1と
上記MAX2との差(MAX1−MAX2)で割り、そ
れが第3の閾値設定部46により予め設定された第3の
閾値以上であるか否かを判定する。
【0182】ALL/(MAX1−MAX2)の値が第
3の閾値以上であれば、写真原稿判別部47は、入力原
稿を写真原稿と判定する(ステップS49)。なお、こ
の条件で入力原稿が写真原稿であるか否かの判定ができ
る理由については後述する。
【0183】そして、ステップS47における写真原稿
の判定において、写真原稿と判定されなかったものにつ
いては、写真原稿判別部47は、入力原稿画像が文字と
写真が混合した文字/写真原稿であると判定する(ステ
ップS48)。
【0184】上記ステップS41〜ステップS50まで
の処理をCMY各色の信号毎に行い、3信号のうち2信
号以上で同じ判定結果が得られた場合、原稿種別判別部
38は、その結果を最終的に入力原稿の原稿種別として
決定する(ステップS51)。但し、2信号以上で同じ
判定結果が存在しなければ、原稿種別判別部38は、最
終原稿種別判別結果として、入力原稿を文字/写真原稿
と判定する。
【0185】上記ステップS41〜ステップS50まで
の処理により、原稿の種類が判定された後、図7に示す
ように、その原稿判定結果に基づいて、原稿種別自動判
別以降の画像処理(γ補正処理,領域分離処理,領域毎
の黒生成(黒生成処理),色補正処理,フィルタ/ズー
ム処理,中間調処理)が施される。そして、上述したよ
うに、これらの処理を行う前に、ホストコンピュータ1
は、画像入力装置の処理能力に基づいて、スキャナ2と
プリンタ4とに、画像処理項目を分担する。
【0186】また、本発明の印刷システムでは、原稿種
類毎で各画像処理項目のパラメータが変更される。その
変更例を以下に示す。 (A)入力画像データが文字原稿であると判別された場
合 1.γ補正処理,中間調処理では、ハイライトを多めに
除去したり、コントラストを大きくしたりする。 2.領域分離処理では、例えば、線画等の文字領域とし
て領域分離されたところを有効な領域分離と判断する。
一方で、文字原稿であったとしても、原稿の種類によっ
て誤判別が行われる可能性があるため、連続階調の網点
領域、写真領域として領域分離されたところは誤った領
域分離とみなし、これ以降の処理に反映させないように
する。 3.色補正処理では、上記の領域分離処理結果に基づい
て、色文字の場合には彩度を重視した色補正処理を行
う。 4.黒生成処理では、黒文字に対して黒生成量を多めに
設定する。 5.フィルタ処理では、エッジを強調する強調フィルタ
を強くするか、または画像データに含まれている雑音を
取り除く平滑化フィルタを弱くする等のパラメータの切
り替え等を行う。
【0187】(B)入力画像データが写真原稿であると
判別された場合 1.γ補正処理,中間調処理では、ハイライトを重視し
たり、階調性を大きくしたりする。 2.領域分離処理では、連続階調の網点領域または写真
領域として領域分離された領域を有効な分離と判断し、
線画等の文字領域として領域分離された領域は誤分離と
みなし、これ以降の処理に反映させないようにする。 3.色補正処理では、上記の領域分離処理結果に基づい
て、階調性を重視した色補正処理を行う。 4.黒生成処理では、黒生成量を少なくする処理が行わ
れる。 5.フィルタ処理では、強調フィルタを弱くするか、ま
たは平滑化フィルタを強くする等のパラメータの切り替
え等を行う。
【0188】(C)入力原稿が文字/写真原稿であると
判別された場合 各処理において、文字原稿と判別した場合の処理と写真
原稿と判別した場合の処理との中間パラメータを用いた
処理を行う。なお、上記中間パラメータは、文字原稿或
いは写真原稿のどちらかを重視するように変更しても良
い。例えば、γ補正処理,中間調処理では、上記中間の
パラメータを用いて(但し、文字原稿を重視する場合、
文字原稿よりのパラメータを設定し、写真原稿を重視す
る場合、写真原稿よりのパラメータを設定する)、ハイ
ライトの除去やコントラストの調整を行う。また、上記
色補正処理も、彩度の強弱や階調性のバランスが極端に
ならないように行う。
【0189】また、黒生成処理では、写真画像に影響が
出ない程度に黒生成量の調整を行う。そして、領域分離
処理では、各画素の領域分離処理の結果をそのまま反映
させるようにする。
【0190】次に、図11乃至図13に示す濃度ヒスト
グラムを参照しつつ上述した図10に示すフローチャー
トにおける原稿種別の判定についてより詳細に説明す
る。まず、図10に示すフローチャート中、ステップS
42における濃度ヒストグラムの作成についてより詳細
に説明する。通常、濃度ヒストグラムはスキャナ2より
読み取られた画像データが8ビットの場合、256段階
の各濃度に各々の度数が表されるヒストグラムとして作
成される。なお、本発明の実施形態2では、図11乃至
図13に示す濃度ヒストグラムのように256段階の濃
度を32段階に等分割して簡略化している。こうするこ
とにより、ハードウェアは大幅に簡略化される。なお、
正確な画像処理を行うため、分割数を増加することも可
能であり、また、分割数を減少させることも可能であ
る。
【0191】なお、濃度を分割する方法としては、上述
のように分割する濃度区分の幅を一定にして均等に分割
することが望ましいが、分割する濃度区分の幅を一定に
せず均等に分割しないことも可能である。
【0192】例えば、注目すべき濃度区分において分割
する濃度区分の幅を細かくすることも可能である。但
し、均等に分割しない場合と、均等に分割した場合と
で、任意の濃度区分における度数の差が少なくなるよう
に、分割された濃度区分における度数の平均値を以下の
ように求めても良い。
【0193】濃度ヒストグラムの度数を加算していく際
には、前述したプレスキャンにより読み取られた画素の
濃度値が、分割された濃度区分のうちどの濃度区分に属
するかに応じて、該当する濃度区分のヒストグラム度数
を1加算していく。
【0194】すなわち、ある濃度区分をai、その濃度
区分の幅をn、濃度区分aiが濃度区分D1〜Dnから
なっているとすると、任意の濃度区分Diにおける度数
Hiを、 Hi=(Σhk)/n(hkは濃度区分Dk(kは1か
らnまでの整数)に含まれている256段階の度数) として求めれば良い。
【0195】このようにして、図10のステップS42
にて、濃度ヒストグラムが作成され、以降ではこの濃度
ヒストグラムを用いて原稿種別の判別が行われる。
【0196】次に、図10に示すフローチャート中、ス
テップS45及びステップS46によって文字原稿の判
定ができる理由について説明する。一般的に、文字原稿
は、主に文字と下地とからなっている。そのため、文字
原稿の濃度ヒストグラムにおいては、図11に示すよう
に、全体の濃度階調幅が狭くなる一方で、文字と下地に
対応する濃度区分で高度数となる。このことから、逆
に、低度数の濃度区分が多く存在するのが文字原稿の特
徴の1つと言える。
【0197】したがって、図10のステップS45に
て、各濃度区分における度数と低度数閾値とを比較する
ことで低度数の濃度区分を抽出すると共に、その濃度区
分数をカウントし、上記濃度区分数と第1の閾値とを比
較して低度数の濃度区分数の大小を見ることにより、入
力原稿が文字原稿である否かを判断することができる。
なお、低度数閾値の値は、ほぼ0に近いものが好まし
い。しかし、原稿の大きさにより低度数閾値の値を調整
しても良い。
【0198】また、一般的な文字原稿のもう1つの特徴
として、原稿全面において下地の占める割合が大きいと
いう点がある。すなわち、上記濃度ヒストグラムにおい
て抽出された上記第1最大度数値(MAX1)が総度数
に近い値であれば、上記MAX1が抽出された濃度区分
が、文字原稿における下地に対応していると考えられ
る。
【0199】したがって、図10のステップS46に
て、MAX1が総度数に近い値かどうかを決定できるよ
うに予め設定された第2の閾値と、MAX1とを比較し
て、MAX1が第2の閾値よりも大きいか否かを判断す
ることにより下地の有無を判断して、入力原稿が文字原
稿であるか否かを判断することができる。なお、本発明
の実施形態2では、文字原稿の判定に当たり、図10の
ステップS45及びステップS46の両方のステップを
踏んでいるが、ステップS45及びステップS46のど
ちらか一方のステップのみでも文字原稿の判定を行うこ
とが可能である。したがって、文字原稿の判定は、度数
が所定値以下の低度数となる濃度区分の数と、MAX1
との内、少なくとも一方を用いて行われれば良いと言え
る。但し、図10のステップS45及びステップS46
の両方のステップを踏むことによって、文字原稿の判定
における信頼性を確実に高めることができる。
【0200】また、本発明の実施形態2では、図10の
ステップS45、ステップS46の順序で文字原稿の判
定を行っているが、ステップS46、ステップS45の
順で文字原稿の判定を行っても構わない。
【0201】次に、図10に示すフローチャート中、上
記ステップS47によって写真原稿の判定ができる理由
について以下により詳細に説明する。一般的に、写真原
稿は、濃度階調幅が広く、また、階調幅の偏りが少ない
ので、写真原稿の濃度ヒストグラムにおいては、図12
に示すように、濃度階調幅が広いと共に、少なくとも同
等レベルに近い2つ以上の山が存在するのが、写真原稿
の特徴の1つと言える。
【0202】したがって、濃度ヒストグラムにおいて、
最も度数値の高い濃度区分を2つ抽出し、それぞれの濃
度区分の度数値をMAX1、MAX2とした場合に、
(MAX1−MAX2)の値を見ることによって、濃度
ヒストグラムで同等レベルに近い2つの山が存在するか
否かを判別することができる。なお、ある原稿が、写真
画像が大部分であり一部に文字画像がある文字/写真原
稿である場合、(MAX1−MAX2)が写真画像のみ
の写真原稿とほぼ同等となることがあり得る。
【0203】しかし、このような場合には、予め入力原
稿を文字/写真原稿として処理を行うのか、或いは写真
原稿として処理を行うのかを決めて上記第3の閾値を設
定する。第3の閾値は、なるべく多くの原稿について
(MAX1−MAX2)を測定し、原稿種別との関係か
ら決定することが好ましい。
【0204】また、原稿サイズに伴い写真原稿と判別さ
れる(MAX1−MAX2)の値も変化すると考えられ
る。したがって、図10のステップS47においては、
このような原稿サイズの原稿種別の判別への影響を少な
くするため、(MAX1−MAX2)に対する総度数
(ALL)の割合を第3の閾値と比較しているのであ
る。
【0205】このように、総画素数となる総度数(AL
L)を(MAX1−MAX2)で割り、原稿サイズによ
らず規格化することにより、第3の閾値を原稿毎に設定
する必要が無くなる。なお、図10のステップS47に
おいては、総度数(ALL)と、(MAX1−MAX
2)に第3の閾値を掛けた値とを比較して、文字/写真
原稿であるのか否かの判別を行っても良い。
【0206】なお、濃度ヒストグラムにおいて、上記第
1最大度数値(MAX1)と上記第2最大度数値(MA
X2)との差が互いに等しくなるような文字原稿と写真
原稿とが存在する場合も考えられる。この揚合、総度数
(ALL)の(MAX1−MAX2)に対する割合は、
文字原稿と写真原稿とで同じとなってしまい、これらを
区別することができない。
【0207】そこで、図10のステップS45またはス
テップS46にて、先に文字原稿であるか否かを判定し
ておき、文字原稿の可能性が否定された原稿に対しての
み、ステップS47にて、写真原稿であるか否かの判定
を行うことで、文字原稿と写真原稿とを確実に区別する
ことができ、これらの間での誤判別を確実に無くすこと
ができる。
【0208】また、図10のステップS47の判断は、
濃度ヒストグラムの階調幅を用いて行っていないので、
階調幅の大小にかかわらず、写真原稿であるか否かを判
断することが可能となる。したがって、全体的に黒っぽ
い写真や、逆に全体的に白っぽい写真等、階調に偏りが
ある(階調幅が狭くなる)写真原稿の場合でも、上述した
方法によれば的確に写真原稿であると判断することがで
きる。
【0209】なお、ステップS44での上記第2最大度
数値(MAX2)の抽出にあたっては、上記第1最大度
数値(MAX1)を抽出した濃度区分及び上記濃度区分
に隣接する濃度区分以外で、最大度数値をもつ第2の最
大度数濃度区分を選択し、その度数値をMAX2として
いる。これにより、濃度ヒストグラムの特徴を正確に把
握することができ、原稿種別の誤判別を防ぐことができ
る。
【0210】また、文字/写真原稿である場合、その濃
度ヒストグラムは、図13に示すように、文字原稿の場
合における上述した特徴や、写真原稿の場合における上
述した特徴を有していない。したがって、図10のステ
ップS45,ステップS46,ステップS47にて、文
字原稿や写真原稿と判断されなかった入力原稿について
は、このような文字/写真原稿と判断することができ
る。
【0211】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてお
り、次のような効果を奏する。即ち、この発明において
は、印刷システムを構成する画像入力装置及び画像出力
装置に画像処理を実行させる制御装置を備え、制御装置
は、画像入力装置及び画像出力装置の処理能力に応じ
て、画像入力装置及び画像出力装置がそれぞれ実行する
ことになる画像処理の処理項目の分担を設定するので、
画像入力装置と画像出力装置とは、それらの処理能力を
考慮して、画像入力装置が読み込んだ画像データに対す
る画像処理の際のそれぞれ分担が設定された処理項目を
行う。このため、画像入力装置と画像出力装置との処理
能力に差がある場合でも、各処理項目を実行するのに要
する時間を可及的に短くし、比較的に短時間で画像処理
を完了することができる。
【0212】本発明の印刷システムによれば、制御装置
が画像入力装置の種類により画像出力装置の行う画像処
理における項目を設定するようになっているので、画像
入力装置の種類に応じて最適な画像処理項目を設定する
ことができ、出力画像の画質が向上し、画像入力装置及
び画像出力装置のうち、処理能力の優れた方の装置に、
より多くの処理を実行させるようにすれば、印刷までの
時間が短縮され、処理能力の高い装置に多くの画像処理
項目を行わせ、処理能力の低い装置の画像処理項目を減
らすことができる。
【0213】本発明の印刷システムによれば、制御装置
が、画像入力装置が生成した画像データに含まれる情報
により画像出力装置の行う画像処理における項目を設定
するようになっているので、画像入力装置が画像データ
を生成する際の原稿種類に応じて最適な画像処理項目を
設定することができ、出力画像の画質が向上する。
【0214】本発明の印刷システムによれば、画像出力
装置に制御装置を備えることで、画像入力装置及び画像
出力装置とは別個の制御装置を設ける必要がなくなる。
【0215】本発明の印刷システムによれば、画像入力
装置が画像データを画像出力装置に転送する時に、既に
処理した画像処理項目及び画像入力装置の種類を表す情
報を転送にかかる画像データに付記するように設定され
ているので、画像出力装置が転送にかかる画像データか
ら自分で行うべき画像処理項目を認識することができ
る。
【0216】本発明の印刷システムによれば、画像入力
装置及び画像出力装置が画像処理を行う機能を有してい
ない時に、その機能を制御装置により取得するように設
定されているので、画像入力装置及び画像出力装置等に
最初から画像処理を行う機能を用意する必要がない。
【0217】本発明の印刷方法によれば、画像入力装置
及び画像出力装置に画像処理を実行させて画像処理項目
の分担を設定する工程を含んでいるので、画像入力装置
及び画像出力装置の能力に応じて最適な画像処理項目の
分担を設定することができる。
【0218】本発明の印刷方法によれば、画像入力装置
及び画像出力装置に画像処理を実行させる制御装置が、
画像入力装置の種類により画像出力装置の行う画像処理
における項目を設定する工程を含んでいるので、画像入
力装置の種類に応じて最適な画像処理項目を設定するこ
とができ、出力画像の画質が向上する。また、画像入力
装置及び画像出力装置のうち、処理能力の優れた方の装
置に、より多くの処理を実行させるようにすれば、印刷
までの時間が短縮され、処理能力の高い装置に多くの画
像処理項目の分担を行わせ、処理能力の低い装置の画像
処理項目の分担を減らすことができる。
【0219】本発明の印刷方法によれば、画像入力装置
及び画像出力装置に画像処理を実行させる制御装置が、
画像入力装置が生成した画像データに含まれる情報によ
り画像出力装置の行う画像処理における項目を設定する
工程を含んでいるので、例えば、画像入力装置が画像デ
ータを生成する際の原稿種類に応じて最適な画像処理項
目を設定することができ、出力画像の画質が向上する。
【0220】本発明のプログラムによれば、制御装置が
画像入力装置や画像出力装置の処理能力、画像入力装置
の種類、または入力画像データに含まれる情報を認識
し、この認識結果に基づいて画像出力装置に画像処理に
おける項目を設定させる、あるいは、画像入力装置及び
画像出力装置が行う画像処理項目の分担を設定させるこ
とができる。
【0221】本発明の記録媒体によれば、プログラムを
記録媒体に格納することにより、制御装置がその記録媒
体から印刷方法を読み取ることができるため、制御装置
が印刷方法を容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係わる印刷システムの構
成を示す説明図。
【図2】本発明の実施形態1の印刷システムにおける画
像処理で実行される処理項目の内容を示す説明図。
【図3】本発明の実施形態1の印刷システムにおける印
刷処理の流れを示すフローチャート図。
【図4】本発明の実施形態2に係わる印刷システムの構
成を示す説明図。
【図5】本発明の実施形態2の印刷システムにおける画
像入力装置がデジタルカメラである場合に画像入力装置
と画像出力装置で行われる画像処理項目の内容を示す説
明図。
【図6】本発明の印刷システムにおけるデジタルカメラ
が選択された場合の印刷処理の流れを示すフローチャー
ト図。
【図7】本発明の実施形態2の印刷システムにおける画
像出力装置が原稿種類判別結果に基づいて実行する画像
処理項目の内容を示す説明図。
【図8】本発明の印刷システムにおける原稿種類判別結
果に基づいた印刷処理の流れを示すフローチャート図。
【図9】本発明の印刷システムにおけるスキャナの原稿
種別自動判別部を示す概略ブロック図。
【図10】本発明の印刷システムにおけるスキャナの原
稿種別自動判別部による原稿種別自動判別部処理の流れ
を示すフローチャート図。
【図11】原稿種別自動判別部のヒストグラム作成部で
作成される文字原稿の濃度ヒストグラムの一例を示す
図。
【図12】原稿種別自動判別部のヒストグラム作成部で
作成される写真原稿の濃度ヒストグラムの一例を示す
図。
【図13】原稿種別自動判別部のヒストグラム作成部で
作成される文字/写真原稿の濃度ヒストグラムの一例を
示す図。
【図14】本発明の印刷システムにおける画像入力装置
がスキャナである場合に画像入力装置と画像出力装置で
行われる画像処理項目の内容を示す説明図。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ(制御装置) 2 スキャナ(画像入力装置) 3 デジタルカメラ(画像入力装置) 4 プリンタ(画像出力装置) 5 コピー機 11 入力画像データ 12 転送データ 13 出力画像データ 31 原稿種別自動判別部 32 信号変換部 33 ヒストグラム作成部 34 第1最大度数濃度区分抽出部 35 第2最大度数濃度区分抽出部 36 文字原稿判定部 37 写真原稿判定部 38 原稿種別判別部 41 低度数閾値設定部 42 第1の閾値設定部 43 第2の閾値設定部 44 低度数濃度区分数判定部 45 最大度数値判定部 46 第3の閾値設定部 47 写真原稿判別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大道 隆広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小西 陽介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 廣畑 仁志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 川村 洋志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA09 AA15 AA16 AB05 BA03 BA12 BB10 BB20 BD36 5B021 AA01 AA05 AA19 CC05 CC07 EE00 5C062 AA05 AA35 AB17 AB22 AB38 AC02 AC04 AC21 AE01 AF00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力装置によって生成された画像デ
    ータに対し、印刷のための所定の画像処理を施し、前記
    画像処理が施された前記画像データに基づいて画像出力
    装置によって印刷する印刷システムにおいて、 前記画像入力装置及び前記画像出力装置に前記画像処理
    を実行させる制御装置を備え、前記制御装置は、前記画
    像入力装置及び前記画像出力装置の処理能力に応じて、
    前記画像入力装置及び前記画像出力装置が前記画像処理
    においてそれぞれ実行する処理項目の分担を設定するこ
    とを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 上記画像処理の上記処理項目には、上記
    画像入力装置によって生成された上記画像データに対す
    る、シェーディング補正処理、γ補正処理、領域分離処
    理、黒生成処理、フィルタ/ズーム処理、及び中間調処
    理が含まれることを特徴とする請求項1に記載の印刷シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 上記制御装置は、上記画像入力装置及び
    上記画像出力装置が前記印刷システムとして構築された
    初期状態の時に、前記画像入力装置及び前記画像出力装
    置の前記処理能力を記憶することを特徴とする請求項1
    に記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 上記画像入力装置は、上記画像データを
    上記画像出力装置に転送する時、自ら処理した上記処理
    項目を転送に係る転送データに付記することを特徴とす
    る請求項1に記載の印刷システム。
  5. 【請求項5】 上記画像入力装置は、自ら処理した上記
    処理項目を上記転送データのヘッダ部に付記することを
    特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】 上記画像入力装置及び上記画像出力装置
    は、それぞれ分担すべき上記処理項目を実行する機能を
    有していない場合に、上記制御装置を利用して前記機能
    を取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷シス
    テム。
  7. 【請求項7】 画像入力装置によって生成された画像デ
    ータに対し、印刷のための所定の画像処理を施した後に
    画像出力装置によって印刷する印刷システムにおいて、 画像入力装置及び画像出力装置に上記画像処理を実行さ
    せる制御装置を備えており、制御装置は、画像入力装置
    の種類によって、画像出力装置の行う画像処理における
    項目を設定することを特徴とする印刷システム。
  8. 【請求項8】 画像入力装置によって生成された画像デ
    ータに対し、印刷のための所定の画像処理を施した後に
    画像出力装置によって印刷する印刷システムにおいて、 画像入力装置及び画像出力装置に上記画像処理を実行さ
    せる制御装置を備えており、制御装置は、画像入力装置
    が生成した画像データに含まれる情報によって、画像出
    力装置の行う画像処理における項目を設定することを特
    徴とする印刷システム。
  9. 【請求項9】 上記制御装置は、画像出力装置に備えら
    れていることを特徴とする請求項7または8に記載の印
    刷システム。
  10. 【請求項10】 上記画像入力装置は、画像データを画
    像出力装置に転送する時、既に処理した画像処理項目及
    び画像入力装置の種類を表す情報を転送にかかる画像デ
    ータに付記するように設定されていることを特徴とする
    請求項7または8に記載の印刷システム。
  11. 【請求項11】 上記画像入力装置及び上記画像出力装
    置は、画像処理を行う機能を有していない時に、その機
    能を制御装置によって取得するように設定されているこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載の印刷システ
    ム。
  12. 【請求項12】 画像入力装置によって生成された画像
    データに対し、印刷のための所定の画像処理を施した後
    に画像出力装置によって印刷する印刷方法において、 画像入力装置及び画像出力装置に上記画像処理を実行さ
    せて、画像処理項目の分担を設定する工程を含むことを
    特徴とする印刷方法。
  13. 【請求項13】 画像入力装置によって生成された画像
    データに対し、印刷のための所定の画像処理を施した後
    に画像出力装置によって印刷する印刷方法において、 画像入力装置及び画像出力装置に上記画像処理を実行さ
    せる制御装置は、画像入力装置の種類によって、画像出
    力装置の行う画像処理における項目を設定する工程を含
    むことを特徴とする印刷方法。
  14. 【請求項14】 画像入力装置によって生成された画像
    データに対し、印刷のための所定の画像処理を施した後
    に画像出力装置によって印刷する印刷方法において、 画像入力装置及び画像出力装置に上記画像処理を実行さ
    せる制御装置は、画像入力装置が生成した画像データに
    含まれる情報によって、画像出力装置の行う画像処理に
    おける項目を設定する工程を含むことを特徴とする印刷
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項12乃至14のいずれか1項に
    記載の印刷方法をコンピュータに実行させることを特徴
    とするプログラム。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のプログラムを記録
    したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
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